JP4302777B2 - 酵素アッセイ - Google Patents

酵素アッセイ Download PDF

Info

Publication number
JP4302777B2
JP4302777B2 JP54359398A JP54359398A JP4302777B2 JP 4302777 B2 JP4302777 B2 JP 4302777B2 JP 54359398 A JP54359398 A JP 54359398A JP 54359398 A JP54359398 A JP 54359398A JP 4302777 B2 JP4302777 B2 JP 4302777B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
luciferase
atp
cell
amino acid
recombinant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP54359398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001518799A (ja
Inventor
ディヴィッド ジェームズ スクワーレル
ピーター ジョン ホワイト
クリストファー ロビン ロウ
ジェームズ オーガスタス ヘンリー マーレイ
Original Assignee
スリーエム イノベイティブ プロパティーズ カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by スリーエム イノベイティブ プロパティーズ カンパニー filed Critical スリーエム イノベイティブ プロパティーズ カンパニー
Publication of JP2001518799A publication Critical patent/JP2001518799A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4302777B2 publication Critical patent/JP4302777B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/0004Oxidoreductases (1.)
    • C12N9/0069Oxidoreductases (1.) acting on single donors with incorporation of molecular oxygen, i.e. oxygenases (1.13)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12YENZYMES
    • C12Y113/00Oxidoreductases acting on single donors with incorporation of molecular oxygen (oxygenases) (1.13)
    • C12Y113/12Oxidoreductases acting on single donors with incorporation of molecular oxygen (oxygenases) (1.13) with incorporation of one atom of oxygen (internal monooxygenases or internal mixed function oxidases)(1.13.12)
    • C12Y113/12007Photinus-luciferin 4-monooxygenase (ATP-hydrolysing) (1.13.12.7), i.e. firefly-luciferase
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K2319/00Fusion polypeptide
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S435/00Chemistry: molecular biology and microbiology
    • Y10S435/81Packaged device or kit

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

発明の属する技術分野
本発明は、広義にはATPのアッセイに適した酵素及び方法に関する。更に本発明は、前記アッセイへの特定の適用に関する。
背景技術
細胞内ATP濃度は10倍以上変動することができ、これは細胞の健康状態又は発達段階に強く依存する。例えば、薬剤、毒素、ホルモン、環境中の物質(environmental agent)又は疾患の細胞に対する作用の試験手段として、細胞内ATPレベルの変動を測定することができることは、大きな価値があることである。
インビボでATP濃度をアッセイする便利な方法は、現時点では明らかに存在しない。例えば、Dementieva et al., Biochemistry(Moscow),Vol. 61, No. 7(1996)では、E.coliの細胞内ATP濃度を、組換えルシフェラーゼを使用して存在する全ATP量を計算し、推定した全細胞容積で割ることにより測定している。
前記の間接的アプローチは、せいぜい実際のATP濃度の推定値を与えることができるのみである。
細胞内のATP濃度の測定は、インビトロ結合アッセイ(coupled assay)を使用して行われてきた。これは、Sigma Diagnostic Kit Catalog No. 366に開示されており、ホスホグリセレートキナーゼを使用して、ATP依存性様式で、3-ホスホグリセレートを1,3ジホスホグリセレートへ転換する。次いで1,3ジホスホグリセレートを、NADHからNADへの同時転換を伴いながら、グリセロアルデヒド-3-Pへ転換する。これを分光学的に測定することができる。血液細胞に使用したとき、このアッセイは、1mMまでのダイナミックレンジ、期待される範囲380〜620μmを有する。
しかしながら、全ての結合アッセイと同様に、この試験法は、実行する際の扱いにくさが不可避である。更に、インビボ用途への適合が容易ではない。したがって、従来技術のいくつかの欠点を克服する物質及び方法を提供することは、当該技術分野への貢献になるだろう。
発明の開示
本発明の第一の態様において、ルシフェラーゼのATPに対するKmが、対応の末変異酵素よりも増加するような変異を有している組換え変異ルシフェラーゼが提供される。好ましくは、Kmは、非変異酵素の少なくとも2倍であり、より好ましくは少なくとも約5倍、10倍又は20倍である。
ルシフェラーゼは、当該技術分野において既知である。Mg2+の存在下、ルシフェラーゼ(もとはホタルから得た)は、ルシフェリン、ATP及びO2からオキシルシフェリン、AMP、CO2、ピロリン酸及び光への反応を触媒する。この基本的特性(ルシフェリン及びATPからの光の生成)を、以下「ルシフェラーゼ活性」と称する。
本発明に関連して使用される用語「ルシフェラーゼ」は、全てのルシフェラーゼ、又は、ルシフェラーゼ活性を有するルシフェラーゼ由来の組換え酵素を包含することを意図する。この用語は、アミノ酸構造について欠失、付加又は置換を有している組換え変異ルシフェラーゼ(ただし、ルシフェラーゼ活性を有しているもの)を明確に含んでいる。前記ルシフェラーゼは、通常、野生型酵素に対して相当のホモロジー(例えば、70、80、90又は99%まで)を有しているだろう。しかしながら、先行技術の酵素から差別化される本発明のルシフェラーゼの重要な技術的特徴は、本発明のルシフェラーゼが、同一の変異を欠く点においてのみ異なる対応の酵素と比較して、ATPに対するKmの増加を引き起こす変異を有していることにある。
このKmの増加は、後述の実施例の欄で詳述するように、当業者が従来の酵素アッセイする事により測定されるだろう。
先行技術において、ルシフェラーゼは、(インビボ)遺伝子発現用のマーカーとして使用されてきた。この場合、細胞内におけるルシフェラーゼの生成は特定の遺伝子制御要素に結びついている。ルシフェリンは外来的に添加され、ほとんど全ての条件下において、細胞内ATP濃度は、酵素が飽和されるようになっているだろう。したがって、遺伝子発現のスイッチは、生成した活性ルシフェラーゼ量にしたがう定量的な様式で放射される光によってシグナル化される。
しかしながら、既知のシステムにおいては、測定するのはルシフェラーゼ濃度であることが強調されるべきである。濃度は、異なる事象、例えばプロモーター効率と相関している。実際、時には、ルシフェラーゼのATPに対するKmを低下させることを教示する先行技術もある(例えば、WO96/22376を参照)。これは、周囲のATPの変化がアッセイを妨害しないことを保証する。
同様に、Dementievaら(1996)により開示されたアッセイは、すべてのATPが効率的に光に転換され、存在する全ATPが計算されるようになることを要求する。このアプローチは、低いKmルシフェラーゼを要求し、そのため酵素は、全てのATPが加水分解するまでほぼ最大速度で作用する。
従来技術において既知のルシフェラーゼと比較して増加したKmを有するルシフェラーゼを利用可能にすることにより、本発明者等は、始めに、これらの酵素の使用の可能性を開発し、従来不適当であった範囲の定常状態ATP濃度測定の可能性をもたらした。一般に、これは、酵素速度(光強度によって測定されるV)と基質濃度(ATPの濃度、ルシフェリンが過剰量で存在する場合)との関係は以下の通りである。
V=Vm[ATP]/Km+[ATP]
それゆえ、Kmが周辺[ATP](ambient[ATP])よりも大きいか又は同程度であるときのみ、[ATP]の変化と光強度の変化との間のつりあいの程度をみることができる。Kmが周辺[ATP]よりも非常に小さい場合、[ATP]のすべての変化は、測定される光強度にまったく作用しないだろう。光検出の感度が高くなればなる程、測定できる「v」の変化は小さくなり、評価される[ATP]範囲についてのKmは小さくなる。
特定の用途、例えばインビボ測定において、Kmがほぼ400μg〜1.4mM程度、例えば500μm、600μm、1mM等であるルシフェラーゼを有することは有利であろう。しかしながら、前記の検討から認められるように、主基準は、Kmが、評価される予想の[ATP]範囲よりも非常に低くないということである。「ほぼ〜程度」という記載はこのように解釈されるべきである。
血球の生理学的アッセイにとって重要な特定の予想[ATP]範囲は、300μm〜1mM、より好ましくは380μm〜620μmの範囲にある(前記Sigma Diagnostic Kit, Catalog No. 366を参照)。その他の哺乳類細胞、例えば肝細胞では、[ATP]範囲は2.5mM〜6mMである(前記Dementieva等(1996)を参照)。これらの範囲における連続アッセイ用の本発明の組換えルシフェラーゼの使用は、特に予想される。
本件出願の開示は、始めに前記の高Kmルシフェラーゼを利用可能にする。先行技術は、60μm〜150μmのKmを有するルシフェラーゼのみを開示しており、これは前記の範囲では飽和するだろう。
アッセイに使用する全ての酵素と同様に、変異酵素が、酵素の実際的濃度が検出可能な結果を提供するように十分な活性(すなわち、最高のターンオーバー数、これは高いVmを与える)を保持していることが更に有利である。
好ましくは、変異体のATPについての活性は、対応の野生型の活性の少なくとも5〜100%である。しかしながら、高Km変異の結果として低下した活性は、必要ならば、更なる酵素又は感度の高い検出により補正することができる。
第一の側面の1つの態様においては、ATPに対するKmが対応の非変異酵素に関して増加するように、フォティナス・ピラリス(Photinus pyralis)の245番目のアミノ酸残基に対応するアミノ酸が、対応の野生型アミノ酸残基に関して置換されているルシフェラーゼが開示される。
異なる源に由来する多数のルシフェラーゼが、すでに文献に記載されていることに注意すべきである。例えば、ピー・ピラリスについてはWO 95/25798、ルシオラ・クルシアタ(Luciola cruciata)及びルシオラ・ラテラリス(Luciola lateralis)についてはEP 0 524 448を参照のこと。その他の既知のluc遺伝子には、ルシオラ・ミングレリカ(Luciola mingrelica)及びランピリス・ノクチルカ(Lampyris noctiluca)が含まれる(Newby et al,(1996),Biochemical J, 313: 761-767を参照)。
ピー・ピラリスのルシフェラーゼの245番目に対応するアミノ酸(野生型の非変異酵素ではHisである)を、以下に示すようにして、当業者は困難なしに確立することができる。ルシフェラーゼの配列を(文献又は配列決定により)確立する。配列を、ピー・ピラリスについて、例えば市販のソフトウェア(例えば、university of Wisconsin Genetics Computer Groupの”Bestfit”、Devereux et al,(1984),Nucleic Acid Research, 12: 387-395を参照)又は手作業で並べ、最大のホモロジーを実証し、転換したアミノ酸を並べる。ピー・ピラリスの245番目に対応するアミノ酸を同定する。この例を後述するが、そこではエル・クルシアタを使用し、この場合、対応するアミノ酸は247番目である。
一度同定すると、変異体は、当該技術分野において一般的に使用される方法、例えば部位特異的変異により生成することができる。後に例示する。
好ましくは、対応のアミノ酸を、非電荷のアミノ酸、例えば、非極性のアミノ酸(例えばAla)又は非電荷極性アミノ酸(例えばAsn又はGln)で置換する。
Figure 0004302777
WO 95/18853(プロメガ(PROMEGA))は、多数(80以上)のピロフォラス・プラギオフタラマス(Pyrophorus plagiophtalamus)の変異体を列挙し、これらは改変された特別の性質を有することを報告している。しかしながら、変異体のATPに対するKmについては報告されておらず、また当該出願においてなんら検討されていない。
第一の側面の別の態様において、フォティナス・ピラリスの318番目のアミノ酸残基に対応するアミノ酸が、ATPに対するKmが対応の非変異酵素に関して増加するように、対応の野生型アミノ酸残基に関して置換されているルシフェラーゼが開示される。対応については前記のようにして評価する。好ましくはアミノ酸(野生型ではSer)が巨大なアミノ酸(例えば、Tyr)で置換されている。
好ましい形態において、本発明の変異ルシフェラーゼは、改善された熱安定性、改変された放射光波長のうち1以上の性質を対応の非変異酵素に与えることができる1以上の更なる変異を組み込む。ある適切な変異は、当業者にとって既知である。例えば、熱安定性を改善した変異(例えば、ピー・ピラリスの354及び215番目に対応する部位における変異)については、WO 95/25798、WO 96/22376及びEP 0 524 448を参照のこと。
好ましくは、Kmの上昇を引きおこす変異は、これらの性質の1以上、特に熱安定性を改善する。約37℃における増強された熱安定性は、インビボで使用される酵素にとって特に有利であることに注意すべきである。
更なる態様において、ルシフェラーゼは、融合タンパク質の形態又はポリペプチド拡張(polypeptide extension)を組み込んでいてもよい。これは、生成、インビボにおける局在化、抽出及び生成の容易性を改善する。
本発明の第二の側面において、本発明の変異ルシフェラーゼをコードする組換えポリヌクレオチドが開示される。
第三の側面において、第二の側面のポリヌクレオチドを含むベクターが開示される。例えばベクターは、適切な宿主細胞におけるベクターの複製を許容する複製要素及び/又は適切な宿主細胞におけるポリヌクレオチドの発現を許容するプロモーターを更に含んでいる。プロモーターは構成プロモーターであってもよい。プロモーターは、適宜、組織特異的又は臓器特異的であってもよい。
第四の側面において、第三の側面のベクターを含む宿主細胞又は前記ベクターで形質転換した宿主細胞が開示される。
第四の側面の宿主細胞は、ATPに対するKmが本発明のルシフェラーゼより低い1以上のルシフェラーゼを発現してもよい。このルシフェラーゼは異なる波長の光を放射し、全てのアッセイの有用な範囲を拡張し及び/又は放射分析を許容する。すなわち、高Km変異体の活性は、更なるルシフェラーゼの活性と比較される。更なるルシフェラーゼは、組換え非変異ルシフェラーゼ又はATPに対するKmを対応の非変異酵素よりも減少させる変異を有する、組換え変異ルシフェラーゼであってもよい(例えば、WO 96/22376を参照のこと)。
有色の変異体は、WO 95/18853及びOhmiya et al.,(1996),FEBS Letters 384: 83-86に開示されている。
第五の側面において、第四の側面に記載した宿主細胞を培養する工程を含む、本発明のルシフェラーゼの製造方法が開示される。
第六の側面において、前記宿主細胞から構成される単細胞生物又は前記宿主細胞を含む多細胞器管若しくは生物が開示される。例えば、本発明のルシフェラーゼが発現しているトランスジェニック高等動物の使用は、以下に詳述するように、異なる型の細胞又は組織における[ATP]のインビボ研究を許容することができる。特に、ATPは実質的に全ての生細胞に存在するので、ルシフェラーゼをクローニングすることができる全ての型の細胞、細菌から植物又は動物までを、ATP変化の測定により研究することができる。
したがって、本発明の第七の側面において、前記組換えルシフェラーゼを使用する工程を含む、材料中のATP量のアッセイ方法が開示される。
好ましくは、本方法は、(a)ルシフェラーゼを、材料及びルシフェリンと接触させる工程、(b)ルシフェラーゼにより放射された光の強度を測定する工程及び(c)工程(b)における測定値と材料中のATP量とを相関させる工程を含んでいる。
工程(b)における測定値は、対照値と比較して、ベースラインエラーを最小化させてもよい。
このアッセイはインビトロ又はインビボで行うことができる。
より好ましくは、材料自体は、ルシフェラーゼが前記のベクターを用いた細胞の形質転換により導入される細胞である。代替として、ルシフェラーゼを、直接注射により細胞に導入してもよい。
また、測定する材料は、シナプスの一部、すなわちATPは神経伝達物質であってもよい。
一般的に、本アッセイは、特定の刺激(例えば、活性化剤の材料への添加)により開始する事象のリアルタイム分析(例えばCCDカメラ、光電子増倍管又は光ダイオードを使用した秒単位の時間スケールでの分析)にとって最も有用であろう。この場合、アッセイは、比較的短い時間スケールについて[ATP]濃度の変化をモニターすることができる。それゆえ、このような測定は、長い時間スケールの事象、例えば系のルシフェラーゼ濃度の変化等により大きな影響を受けないだろう。これらの変化は、細胞事象と相関させることができる。例えば組織壊死は、筋肉疲労と同様に[ATP]の減少と関連しているだろう。このような連続測定は今まで不可能であった。
その他の可能な応用には、種々の組織に対する薬剤治療の作用の測定、酸化的リン酸化に対する毒素及び脱共役剤の作用の測定、細菌感染の測定、代謝過程及びストレス(例えば、肥満症及び運動)の測定、脳活性(例えば、記憶機能及び精神障害)の研究等が含まれる。
適切な場合には、[ATP]を、写真フィルムを使用して、(連続的ではなく)定期的に測定することができる。
本質的に、モニタリングは、他の応用について当該技術分野において既に使用されている方法、例えば生きている宿主における細菌性病原体の光子検出(Contag et al.,(1995),Molecular Microbiology 18(4): 593-603)に類似の方法で行うことができる。前記の論文においては、Hamamatsu増感カメラを使用して、マウスへの感染の間にルシフェラーゼを発現しているサルモネラ・チフィムリウム(Salmonella Typhimurium)を可視化した。なお、PET(ポジトロン放出断層撮影、脳のスキャンに使用される)を使用して、ルシフェラーゼが生成した光の正確な局在化を達成し、特定の身体部位の代謝を確認することを許容することもできる。
一般的には、ルシフェリンを研究する系へ導入する必要があるだろう。「ルシフェリン」とは、ルシフェリン活性を有するすべての補因子、すなわちルシフェラーゼと共に使用されて、ATPの存在下で光の放射を引き起こす全ての補因子を意味する。ルシフェリンを系に導入する方法は、系自体に依存するだろう。例えば、動物細胞を研究する場合、細胞を成分とする動物にルシフェリン又はその前駆体を摂取させることにより、ルシフェリンは導入されるだろう。同様に、研究する系が1以上の植物細胞であるとき、ルシフェリン又はその前駆体の溶液を、細胞を成分とする植物に適用することにより、ルシフェリンは細胞へ簡単に導入されるだろう。
本発明の最後の側面において、前記ルシフェラーゼ、更には、(a)緩衝液又は緩衝液調製用の乾燥材料、(b)ATP標準、(c)ルシフェリン、(d)ジチオスレイトール(e)ATPアッセイ実施用の説明書を含む試験キットが開示される。
本発明を、非限定的な図面、配列表及び実施例を参照して更に詳述する。
【図面の簡単な説明】
図1は、実施例1に記載するプラスミドpPW601aを示している。
図2は、実施例1に記載する、変異体H245Aについての、(a)[ATP]に対するVのプロット及び(b)1/[ATP]に対する1/Vを示している。
図3は、実施例2に記載する、ピー・ピラリス(Pp)の或る領域とエル・クルシアタ(Lc)の対応の領域との配列の比較を示している。
図4は、変異体H245Nについての光放射対ATP濃度を示すグラフである。
図5は、実施例6に記載する、ルシフェリンを事前に導入したルシフェラーゼ発現E.coliに対する栄養培地添加の影響を示している。
図6は、ピー・ピラリス由来の野生型luc遺伝子のヌクレオチド配列(配列番号1)を示している。
図7は、変異H245A、N及びQ(Ala、Asn又はGln(配列番号2、3及び4を参照のこと))の作成に使用するプライマー(配列番号2〜5)並びに対応の野生型配列(配列番号5)を示している。
図8は、本発明の高Km変異体H245Qのアミノ酸配列を示している。この配列は245番目のアミノ酸がGlnに変化している。
実施例
実施例1:組換え高K m 変異ルシフェラーゼの生成
別言する場合を除いて、用いた方法は、White et al.,(1996),Biochemical Journal, 319: 342-350が用いた方法と同一である。この方法は耐熱性変異体に関するものである。
出発材料:変異体は、ピー・ピラリス由来のルシフェラーゼ遺伝子lucを含むプラスミドpPW601a(図1)の部位特異的変異誘発により生成した。ピー・ピラリス由来の野生型luc遺伝子は配列番号1に示される。プラスミドpPW601aは、pGEM-luc(プロメガ(Promega)より入手可能)由来のluc遺伝子BamHI/SstI断片をpDR540(ファルマシア(Pharmacia)より入手可能)へクローニングすることにより作成した。プラスミドのポリリンカーにおける唯一のXhoI部位を除去して、以降の手順を単純化した。
部位特異的変異誘発:3つの変異誘発性オリゴヌクレオチドを使用して、変異体H245A、N及びQ(Ala、Asn又はGln(配列番号2、3及び4))を作成した。対応の野生型配列を配列番号5に示す。更にオリゴヌクレオチドは、luc遺伝子の唯一のXmnI部位を破壊するサイレント変異を導入した。この変異はアミノ酸の置換を起こさないが、変異体の選択を容易にした。変異誘発は、キットの説明書(クローンテック・ラボラトリー(Clontech laboratories Inc.)、パロアルト、カリフォルニア、アメリカ)にしたがい行った。
H245Qのアミノ酸配列を配列番号6に示す。
プラスミドDNAの単離及び形質転換:Brinboim & Doly,(1979),Nucleic Acids Research,7: 1513に記載される方法より行った。
細胞培養及び抽出:E.coli JM109形質転換体をOD600=1.0になるまで増殖させた。プラスミドpPW601aより変異ルシフェラーゼを発現している細胞のアリコートを、プロメガ・テクニカル・ブリテインに記載されるようにして溶菌し、溶菌抽出物をアッセイまで氷中で保存した。
変異ルシフェラーゼのKmのアッセイ:ルシフェラーゼアッセイを、21℃下、100μlのアッセイ緩衝液(20mM MgSO4、0.1mM EDTA、33mMジチオスレイトール、470μM D-ルシフェリン及び6.25〜800μMのATPを含む20mMトリシン(pH7.8))を使用して行った。各アッセイは、5〜10μlの粗細胞抽出物を含んでいた。
変異体H245Aについての、[ATP]に対するVのプロット及び1/[ATP]に対する1/Vのプロットを図2に示す。各プロットはKmの決定に使用することができる。
各変異体及び組換え野生型の結果を表1に示す。
Figure 0004302777
変異ルシフェラーゼの耐熱性のアッセイ:H245N及びH245Qの耐熱性を試験し、変異体A215L及び野生型と比較した。ルシフェラーゼ活性を含む溶菌した粗抽出物を37℃で設定時間期間インキュベートした。変異体H245Aの耐熱性は、組換え野生型の耐熱性と非常に類似していることが見いだされた。結果を表2に示す。
Figure 0004302777
精製:例えばH245Q変異を組み込んだルシフェラーゼは、前出White et al,(1996)に記載されるようにして精製するだろう。要約すると、細胞溶菌物を30000gで30分間遠心分離し、上清を硫酸アンモニウム(30〜55%)で分画した。画分を再懸濁し、脱塩した。脱塩した材料を、ヒドロキシアパタイトカラムを通過させ、ジチオスレイトールを含む10〜200mMリン酸ナトリウムで溶離した。ルシフェラーゼを含む溶離剤を透析し、モノ(Mono)Q陰イオン交換カラムにかけた。酵素は0〜500mM NaClを用いて溶離することができた。
実施例2:対応の高K m 変異体の同定
図3は、実施例2に記載する、ピー・ピラリスの或る領域とエル・クルシアタの対応する領域との配列の比較を示している。この場合、245番目の部位のアミノ酸は247番目に対応していることをみることができる。
実施例3:哺乳類における変異ルシフェラーゼの発現
Liu et al.,(1997),Nature Biotechnology, 15:167-173に記載される方法に類似した方法により行うことができた。この方法においては、カチオン性リポソームを使用して、ルシフェラーゼ遺伝子を含むプラスミドDNAをマウスに送達した。
実施例4:哺乳類におけるインビボATPアッセイ
Contag et al.,(1995),Molecular Microbiology, 18(4):593-603に記載される方法に類似した方法により行うことができた。この方法においては、マウスにおけるエス・チフィムリウム(S typhimurium)のルシフェラーゼ発現を、CCDカメラを使用してモニターした。
実施例5:インビトロATPアッセイ用のキット
このキットは、ルシフェラーゼH245Q、緩衝液又は緩衝液調整用の乾燥材料、基準用ATP、ルシフェリン及びATPアッセイ実施用説明書によって提供される。
実施例6:細胞の挙動測定用アッセイ
実施例1に記載のルシフェラーゼアッセイを使用して、光子数対ATP濃度のプロットをH245N変異体について作成した。結果を図4に示す。
細胞の挙動の研究において本発明の酵素をどのように使用することができるかということを説明するために、H245N変異ルシフェラーゼを発現した組換えE.coli細胞のサンプルを、栄養枯渇によって休止させた。この細胞を、1mMルシフェリンを含むクエン酸緩衝液(pH5.0)に10分間浸すことによりルシフェリンを導入した。細胞を遠心分離により洗浄し、1mlの栄養培地中に再懸濁し、発光をモニターした。結果を図5に示す。
本発明の変異ルシフェラーゼを使用して、機能性細胞の回復及び増殖をモニターすることができるだろう。
本発明の態様として以下の態様がある。
1.フォティナス・ピラリス、ルシオラ・クルシアタ、ルシオラ・ラテラリス、ルシオラ・ミングレリカ又はランピリス・ノクチルカの組換え変異ルシフェラーゼであって、フォティナス・ピラリスのルシフェラーゼの245番目又は318番目のアミノ酸残基に対応する野生型アミノ酸残基が、前記野生型アミノ酸残基が非変異である酵素よりも、ATPに対するKmが高くなるように、置換されていることを特徴とする、組換え変異ルシフェラーゼ。
2.フォティナス・ピラリスのルシフェラーゼ245番目のアミノ酸残基に対応する野生型アミノ酸残基が、置換されていることを特徴とする、上記1に記載の組換え変異ルシフェラーゼ。
3.Kmが非変異酵素の少なくとも2倍である、上記1又は2に記載のルシフェラーゼ。
4.Kmが非変異酵素の少なくとも5倍高い、上記3に記載のルシフェラーゼ。
5.ATPについてのVmが、非置換酵素の少なくとも5〜100%である、上記1〜4のいずれかに記載のルシフェラーゼ。
6.アミノ酸が、非荷電アミノ酸で置換されている、上記2に記載のルシフェラーゼ。
7.アミノ酸が、Ala、Asn又はGlnで置換されている、上記項5に記載のルシフェラーゼ。
8.フォティナス・ピラリスに由来し、245番目のアミノ酸残基が置換されている、上記1〜7のいずれかに記載のルシフェラーゼ。
9.ルシオラ・クルシアタに由来し、247番目のアミノ酸残基が置換されている、上記1〜7のいずれかに記載のルシフェラーゼ。
10.改善された熱安定性、改変された放射光波長の性質のうちの1以上を、対応の非変異酵素に与えることができる1以上の異なる変異を組み込んでいる、上記1〜9のいずれかに記載のルシフェラーゼ。
11.上記1〜10のいずれかに記載のルシフェラーゼを含む融合タンパク質。
12.上記1〜10のいずれかに記載のルシフェラーゼをコードする、組換えポリヌクレオチド。
13.更に、適切な宿主細胞におけるベクターの複製を許容する複製要素を含んでいる、上記12に記載のポリヌクレオチドを含む複製ベクター。
14.更に、適切な宿主細胞におけるポリヌクレオチドの発現を許容するプロモーター要素を含んでいる、上記12に記載のポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
15.プロモーター要素が組織又は臓器特異的である、上記14に記載のベクター。
16.上記13〜15のいずれかに記載のベクターを含む宿主細胞。
17.上記13〜15のいずれかに記載のベクターで形質転換した宿主細胞。
18.上記17に記載の宿主細胞を培養する工程を含むことを特徴とする、ルシフェラーゼの製造方法。
19.上記17に記載の宿主細胞からなる又は含む非ヒト宿主生物。
20.細胞中のATP量のインビトロアッセイのための、上記1〜10のいずれかに記載の組換えルシフェラーゼの使用であって、ATP濃度が300μm〜6mMにあることが予想されることを特徴とする使用。
21.上記1〜10のいずれかに記載の組換えルシフェラーゼを使用する工程を含むことを特徴とする、細胞中のATP量のインビトロアッセイ方法。
22.(a)上記項1に記載の組換え変異ルシフェラーゼを、細胞及びルシフェリンと接触させる工程、
(b)ルシフェラーゼにより放射された光の強度を測定する工程、及び、
(c)工程(b)における測定値と材料中のATP量とを直接相関させる工程、
を含む細胞中のATP量のアッセイ方法。
23.工程(b)における測定値を対照値と比較する、上記22に記載の方法。
24.工程(b)における測定をリアルタイムで行う、上記22又は23に記載の方法。
25.測定する細胞がシナプスの一部を形成する、上記22〜24のいずれかに記載の方法。
26.ルシフェラーゼを前記細胞へ導入する、上記22〜25のいずれかに記載の方法。
27.細胞を上記1に記載の組換え変異ルシフェラーゼをコードするポリヌクレオチドを含むベクターで形質転換することにより、ルシフェラーゼを細胞に導入する、上記26に記載の方法。
28.直接注射によりルシフェリンを細胞へ導入する、上記26又は27に記載の方法。
29.細胞が動物細胞であり、細胞を成分とする動物にルシフェリン又はその前駆体を摂取させることによりルシフェリンを細胞へ導入する、上記27又は28に記載の方法。
30.細胞が植物細胞であり、細胞を成分とする植物にルシフェリン又はその前駆体の溶液を適用することによりルシフェリンを細胞へ導入する、上記27又は28に記載の方法。
31.組換え変異ルシフェラーゼが、上記1〜10のいずれかに記載のルシフェラーゼである、上記21〜30のいずれかに記載の方法。
32.上記1〜10のいずれかに記載のルシフェラーゼを含み、更に(a)緩衝液又は緩衝液調製用の乾燥材料、(b)標準溶液調製に適した2以上の測定されたATP部分、(c)ルシフェリン及び(d)ATPアッセイ実施用の説明書の1以上を含むことを特徴とする試験キット。

Claims (23)

  1. フォティナス・ピラリス、ルシオラ・クルシアタ、ルシオラ・ラテラリス、ルシオラ・ミングレリカ又はランピリス・ノクチルカの組換え変異ルシフェラーゼであって、フォティナス・ピラリスのルシフェラーゼの245番目又は318番目のアミノ酸残基に対応する野生型アミノ酸残基が、前記野生型アミノ酸残基が非変異である酵素よりも、ATPに対するKmが高くなるように、置換されていることを特徴とする、組換え変異ルシフェラーゼ。
  2. フォティナス・ピラリスのルシフェラーゼ245番目のアミノ酸残基に対応する野生型アミノ酸残基が、置換されていることを特徴とする、請求項1に記載の組換え変異ルシフェラーゼ。
  3. ATPについてのVmが、非置換酵素の少なくとも5〜100%である、請求項1又は2に記載のルシフェラーゼ。
  4. アミノ酸が、Ala、Asn又はGlnで置換されている、請求項に記載のルシフェラーゼ。
  5. ルシオラ・クルシアタに由来し、247番目のアミノ酸残基が置換されている、請求項1〜のいずれかに記載のルシフェラーゼ。
  6. 改善された熱安定性、改変された放射光波長の性質のうちの1以上を、対応の非変異酵素に与えることができる1以上の異なる変異を組み込んでいる、請求項1〜のいずれかに記載のルシフェラーゼ。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載のルシフェラーゼを含む融合タンパク質。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載のルシフェラーゼをコードする、組換えポリヌクレオチド。
  9. 更に、適切な宿主細胞におけるベクターの複製を許容する複製要素を含んでいる、請求項に記載のポリヌクレオチドを含む複製ベクター。
  10. 更に、適切な宿主細胞におけるポリヌクレオチドの発現を許容するプロモーター要素を含んでいる、請求項に記載のポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
  11. 請求項9又は10に記載のベクターを含む宿主細胞。
  12. 請求項9又は10に記載のベクターで形質転換した宿主細胞。
  13. 請求項12に記載の宿主細胞を培養する工程を含むことを特徴とする、ルシフェラーゼの製造方法。
  14. 請求項12に記載の宿主細胞からなる又は含む非ヒト宿主生物。
  15. 細胞中のATP量のインビトロアッセイのための、請求項1〜のいずれかに記載の組換えルシフェラーゼの使用であって、ATP濃度が300μm〜6mMにあることが予想されることを特徴とする使用。
  16. 請求項1〜のいずれかに記載の組換えルシフェラーゼを使用する工程を含むことを特徴とする、細胞中のATP量のインビトロアッセイ方法。
  17. (a)請求項1に記載の組換え変異ルシフェラーゼを、細胞及びルシフェリンと接触させる工程、
    (b)ルシフェラーゼにより放射された光の強度を測定する工程、及び、
    (c)工程(b)における測定値と材料中のATP量とを直接相関させる工程、
    を含む細胞中のATP量のアッセイ方法。
  18. 工程(b)における測定値を対照値と比較する、請求項17に記載の方法。
  19. 工程(b)における測定をリアルタイムで行う、請求項17又は18に記載の方法。
  20. 測定する細胞がシナプスの一部を形成する、請求項17〜19のいずれかに記載の方法。
  21. ルシフェラーゼを前記細胞へ導入する、請求項17〜20のいずれかに記載の方法。
  22. 細胞を請求項1に記載の組換え変異ルシフェラーゼをコードするポリヌクレオチドを含むベクターで形質転換することにより、ルシフェラーゼを細胞に導入する、請求項21に記載の方法。
  23. 請求項1〜のいずれかに記載のルシフェラーゼを含み、更に(a)緩衝液又は緩衝液調製用の乾燥材料、(b)標準溶液調製に適した2以上の測定されたATP部分、(c)ルシフェリン及び(d)ATPアッセイ実施用の説明書の1以上を含むことを特徴とする試験キット。
JP54359398A 1997-04-11 1998-04-07 酵素アッセイ Expired - Lifetime JP4302777B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9707486.8 1997-04-11
GBGB9707486.8A GB9707486D0 (en) 1997-04-11 1997-04-11 Enzyme assays
PCT/GB1998/001026 WO1998046729A2 (en) 1997-04-11 1998-04-07 Enzyme assay for mutant firefly luciferase

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001518799A JP2001518799A (ja) 2001-10-16
JP4302777B2 true JP4302777B2 (ja) 2009-07-29

Family

ID=10810734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP54359398A Expired - Lifetime JP4302777B2 (ja) 1997-04-11 1998-04-07 酵素アッセイ

Country Status (13)

Country Link
US (1) US6265177B1 (ja)
EP (1) EP0973874B1 (ja)
JP (1) JP4302777B2 (ja)
AT (1) ATE233810T1 (ja)
AU (1) AU731408B2 (ja)
CA (1) CA2283287C (ja)
DE (1) DE69811876T2 (ja)
DK (1) DK0973874T3 (ja)
ES (1) ES2194309T3 (ja)
GB (1) GB9707486D0 (ja)
NZ (1) NZ337373A (ja)
PT (1) PT973874E (ja)
WO (1) WO1998046729A2 (ja)

Families Citing this family (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6602677B1 (en) 1997-09-19 2003-08-05 Promega Corporation Thermostable luciferases and methods of production
WO1999014336A2 (en) * 1997-09-19 1999-03-25 Promega Corporation Thermostable luciferases and methods of production
GB9823468D0 (en) * 1998-10-28 1998-12-23 Secr Defence Novel enzyme
NZ518413A (en) * 1999-10-26 2004-11-26 Secr Defence Novel enzyme
GB9925161D0 (en) 1999-10-26 1999-12-22 Secr Defence Novel enzyme
US7879540B1 (en) 2000-08-24 2011-02-01 Promega Corporation Synthetic nucleic acid molecule compositions and methods of preparation
GB0030727D0 (en) 2000-12-15 2001-01-31 Lumitech Uk Ltd Methods and kits for detecting kinase activity
US6902921B2 (en) * 2001-10-30 2005-06-07 454 Corporation Sulfurylase-luciferase fusion proteins and thermostable sulfurylase
US20050124022A1 (en) * 2001-10-30 2005-06-09 Maithreyan Srinivasan Novel sulfurylase-luciferase fusion proteins and thermostable sulfurylase
JP2005509426A (ja) * 2001-11-14 2005-04-14 イギリス国 細胞内atpおよび/または遺伝子発現の測定方法
EP1485468A4 (en) 2002-02-21 2007-01-03 Medimmune Vaccines Inc EXPRESSION SYSTEMS OF RECOMBINANT PARAINFLUENZA VIRUSES AND VACCINES COMPRISING HETEROLOGOUS ANTIGENS DERIVED FROM METAPNEUMOVIRUS
EP2363025A1 (en) 2003-03-27 2011-09-07 PTC Therapeutics, Inc. Targeting enzymes of the TRNA splicing pathway for identification of anti-fungal and/or anti-proliferative molecules
JP4634371B2 (ja) 2003-03-27 2011-02-16 ピーティーシー セラピューティクス,インコーポレーテッド tRNAスプライシングエンドヌクレアーゼに標的化する化合物の同定方法、および該化合物の抗増殖剤としての使用
GB2400659B8 (en) 2003-04-17 2007-07-09 Cambrex Bio Science Nottingham Assay methods and materials
US7494781B1 (en) * 2003-05-12 2009-02-24 Charm Sciences, Inc. Sensitive method for detecting low levels of ATP
EP1687399A4 (en) * 2003-10-03 2007-09-05 Univ Michigan Tech MODIFIED LUCIFERASE
US7728118B2 (en) 2004-09-17 2010-06-01 Promega Corporation Synthetic nucleic acid molecule compositions and methods of preparation
US20060234323A1 (en) * 2005-04-18 2006-10-19 Cali James J Luminescent ATP detection with extended linearity
ATE526398T1 (de) 2005-08-19 2011-10-15 Commw Scient Ind Res Org Arachnocampa-luciferasen
US20100093061A1 (en) * 2006-12-20 2010-04-15 Bodie Elizabeth A Assays for Improved Fungal Strains
JP5188771B2 (ja) 2007-09-26 2013-04-24 株式会社日立製作所 変異型ホタルルシフェラーゼ
JP5601839B2 (ja) 2007-12-10 2014-10-08 オリンパス株式会社 発光測定方法および発光測定システム
CN103983634A (zh) * 2008-07-22 2014-08-13 普罗美加公司 基于adp检测的发光磷酸转移酶或atp水解酶测定
JP2010081908A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Hitachi Ltd 変異型のホタルルシフェラーゼ
JP2011120559A (ja) 2008-12-26 2011-06-23 Kikkoman Corp ホタルルシフェラーゼ、その遺伝子、およびホタルルシフェラーゼの製造法
CA2817102C (en) 2010-11-02 2020-07-28 Promega Corporation Oplophorus-derived luciferases, novel coelenterazine substrates, and methods of use
CN103180324A (zh) 2010-11-02 2013-06-26 普罗美加公司 腔肠素衍生物及其使用方法
JP5875762B2 (ja) * 2010-12-17 2016-03-02 オリンパス株式会社 甲虫類ルシフェラーゼ
CN105121653B (zh) 2013-02-22 2020-01-24 普洛麦格公司 用于荧光素酶和核苷磷酸的发光检测的稳定制剂
JP6071634B2 (ja) * 2013-02-25 2017-02-01 オリンパス株式会社 Atpの定量方法及びそれに用いるキット
WO2015116867A1 (en) 2014-01-29 2015-08-06 Promega Corporation Quinone-masked probes as labeling reagents for cell uptake measurements
WO2015116806A1 (en) 2014-01-29 2015-08-06 Promega Corporation Pro-substrates for live cell applications
JP6412718B2 (ja) * 2014-05-27 2018-10-24 オリンパス株式会社 プロモーターアッセイ
EP3191600A1 (en) 2014-09-11 2017-07-19 Promega Corporation Luciferase sequences utilizing infrared-emitting substrates to produce enhanced luminescence
US9677117B2 (en) 2014-10-08 2017-06-13 Promega Corporation Bioluminescent succinate detection assay
JP6493316B2 (ja) 2016-06-21 2019-04-03 東亜ディーケーケー株式会社 変異型甲虫ルシフェラーゼ、遺伝子、組換えベクター、形質転換体、及び変異型甲虫ルシフェラーゼの製造方法
US11261478B2 (en) * 2016-10-13 2022-03-01 Promega Corporation Thermal stable luciferase with improved resistance to inhibition by luciferin break-down products
WO2021162123A1 (ja) 2020-02-14 2021-08-19 キッコーマン株式会社 試料中のatp、並びにamp及び/又はadpを測定するための液体組成物

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5196524A (en) * 1989-01-06 1993-03-23 Eli Lilly And Company Fusion reporter gene for bacterial luciferase
US5219737A (en) * 1990-03-27 1993-06-15 Kikkoman Corporation Mutant luciferase of a firefly, mutant luciferase genes, recombinant dnas containing the genes and a method of producing mutant luciferase
AU698424C (en) * 1994-01-03 2002-10-10 Promega Corporation Mutant luciferases
GB9501170D0 (en) * 1994-03-23 1995-03-08 Secr Defence Luciferases
DE69633171T2 (de) * 1995-01-20 2005-08-18 The Secretary Of State For Defence, Salisbury Mutierte luziferasen

Also Published As

Publication number Publication date
CA2283287A1 (en) 1998-10-22
ATE233810T1 (de) 2003-03-15
GB9707486D0 (en) 1997-05-28
EP0973874A2 (en) 2000-01-26
AU6929398A (en) 1998-11-11
WO1998046729A3 (en) 1999-01-28
CA2283287C (en) 2009-12-08
PT973874E (pt) 2003-07-31
ES2194309T3 (es) 2003-11-16
DE69811876D1 (de) 2003-04-10
WO1998046729A2 (en) 1998-10-22
NZ337373A (en) 2001-04-27
EP0973874B1 (en) 2003-03-05
DK0973874T3 (da) 2003-05-19
DE69811876T2 (de) 2003-12-04
JP2001518799A (ja) 2001-10-16
US6265177B1 (en) 2001-07-24
AU731408B2 (en) 2001-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4302777B2 (ja) 酵素アッセイ
US6552179B1 (en) Mutant luciferases
Markova et al. Shining light on the secreted luciferases of marine copepods: Current knowledge and applications
RU2192467C2 (ru) Люциферазы
AU707243B2 (en) Mutant luciferases
RU2251571C2 (ru) РЕКОМБИНАНТНАЯ ТЕРМОСТАБИЛЬНАЯ ЛЮЦИФЕРАЗА, СПОСОБ ЕЕ ПОЛУЧЕНИЯ, ИЗОЛИРОВАННАЯ НУКЛЕИНОВАЯ КИСЛОТА, ЭКСПРЕССИРУЮЩИЙ ВЕКТОР, НАБОР ДЛЯ ИСПОЛЬЗОВАНИЯ В БИОЛЮМИНЕСЦЕНТНОМ АНАЛИЗЕ, АНАЛИТИЧЕСКИЙ ТЕСТ ДЛЯ ОПРЕДЕЛЕНИЯ ПРИСУТСТВИЯ В ОБРАЗЦЕ СоА
JP2009148300A6 (ja) 新規なスルフリラーゼ−ルシフェラーゼ融合タンパク質および熱安定性スルフリラーゼ
JP2009148300A (ja) 新規なスルフリラーゼ−ルシフェラーゼ融合タンパク質および熱安定性スルフリラーゼ
US20040235077A1 (en) Luciferase and methods for measuring intracellular ATP using the same
JP6493316B2 (ja) 変異型甲虫ルシフェラーゼ、遺伝子、組換えベクター、形質転換体、及び変異型甲虫ルシフェラーゼの製造方法
US20140186918A1 (en) Luciferase mutant
Tafreshi et al. Site-directed mutagenesis of firefly luciferase: implication of conserved residue (s) in bioluminescence emission spectra among firefly luciferases
JP2651651B2 (ja) 蛍酵素ルシフェラーゼ遺伝子
US6495355B1 (en) Red-shifted luciferase
US6387675B1 (en) Mutant luciferases
JP7472021B2 (ja) ルシフェラーゼ変異体
Thomson et al. N-terminal amino-acid sequence and subunit structure of the type IV trimethoprim-resistant plasmid-encoded dihydrofolate reductase
TWI239353B (en) Thermostable luciferase mutant enzymes, nucleic acids encoding them and the use thereof
JP2012125216A (ja) 甲虫類ルシフェラーゼ
MXPA96004194A (en) Lucifera

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070731

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20071017

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20071126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080131

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080229

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080325

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080623

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081104

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090204

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20090212

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090331

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090423

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140501

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term