JP4302491B2 - 枚葉式真空処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の真空処理室に対して被処理基板を一枚ずつ所定の搬送経路で順次搬送し処理する枚葉式真空処理方法及び枚葉式真空処理装置に関する。
従来より、クラスター状に配置した複数の真空処理室に対して被処理基板を一枚ずつ所定の搬送経路で順次搬送し処理する形態の枚葉式真空処理装置が公知となっている(例えば下記特許文献1参照)。この種の枚葉式真空処理装置は、多角筒形状の真空搬送室の側壁面に複数の真空処理室を配置し、真空搬送室に設けた搬送アームによって被処理基板を一枚ずつ、加熱室、エッチング室、成膜室等の各真空処理室へ所定の搬送順序で搬送し、処理している。
特開平11−195691号公報 特開2003−234288号公報
従来の枚葉式真空処理装置においては、真空搬送室へ半導体ウェーハや液晶表示装置用ガラス基板等の被処理基板を搬送した後は、設定されたレシピに従って被処理基板を各種真空処理室へ自動搬送して、プラズマエッチングやスパッタ等の所定の処理を行うことになる。
このとき、異品種混入等により、本来処理すべきでない品種の被処理基板が誤って真空搬送室へ搬送された場合、例えば、被処理面にプラズマエッチングしてはいけない金属膜が形成されたウェーハを誤ってエッチング室へ搬送し処理すると、以後、その処理室ではプラズマ放電ができなくなったり、処理室が汚染されてしまう。この結果、処理が継続できなくなり、処理室をメンテナンスしなければならなくなるので、これによるメンテナンス費用の発生や生産ラインの停止等が余儀なくされていた。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、真空処理室への搬送前に被処理基板の品種を識別して被処理基板の誤処理を防止することができる枚葉式真空処理方法及び枚葉式真空処理装置を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するに当たり、本発明の枚葉式真空処理方法は、複数の真空処理室に対して被処理基板を一枚ずつ所定の搬送経路で順次搬送し処理する枚葉式真空処理方法であって、前記真空処理室への搬送前に又はその搬送途上で、前記被処理基板の被処理面に検査光を照射しその反射光を検出する工程と、前記検出した反射光に基づいて、前記真空処理室における当該被処理基板の処理の適否を判定する工程とを有することを特徴とする。
また、以上の課題を解決するに当たり、本発明の枚葉式真空処理装置は、クラスター状に配置された複数の真空処理室と、前記各真空処理室に対して被処理基板を一枚ずつ搬送する搬送手段を有した真空搬送室と、前記真空搬送室に対してゲートバルブを介して配置され前記真空搬送室との間で前記被処理基板の授受を行う大気室とを備えた枚葉式真空処理装置において、前記真空搬送室及び前記大気室の少なくとも何れか一方において前記被処理基板の被処理面に検査光を照射してその反射光を検出する検出手段が設けられていると共に、前記検出した反射光に基づいて、前記真空処理室における当該被処理基板の処理の適否を判定する判定手段を備えたことを特徴とする。
本発明において、被処理基板は、真空処理室への搬送前又は搬送途上にて、その被処理面に検出手段から検査光が照射される。検出手段は被処理基板からの反射光を検出し、判定手段は、検出した反射光に基づいて、真空処理室における当該被処理基板の処理の適否を判定する。
被処理基板の被処理面における上記反射光の検出工程では、当該反射光の反射率や反射光量、その強度分布等が測定対象とされる。被処理基板の被処理面の性状、特に、被処理面が金属層か絶縁層かによって反射光量が大きく変化する。
従って、検査光の反射光量の大きさによって、被処理面が金属層か絶縁層かで被処理基板を識別することが可能となり、例えば、絶縁膜のエッチング処理室に対して、被処理面に金属層を有する被処理基板が誤って搬送されることが防止される。
上記検出手段による反射光の検出工程は、減圧雰囲気で行われてもよいし、大気圧雰囲気で行われてもよい。つまり、被処理基板の反射光検出位置は、真空搬送室内、大気室内の何れも適用可能である。
一方、上記検出手段を用いて、被処理基板の被処理面に対して行われた処理の適否を判定することも可能である。例えば、金属膜の成膜室から搬出された被処理基板の被処理面に検査光を照射して得られる反射光から、当該金属膜の膜質を判定することができる。
つまり、同じ検出手段を用いて、処理前の被処理基板においては異品種混入の検査に用い、処理後の被処理基板においてはその被処理面に対して行われた処理の適否を判定に用いることができる。
以上述べたように、本発明によれば、被処理基板の被処理面に照射した検査光の反射光に基づいて、真空処理室における当該被処理基板の処理の適否を判定するようにしているので、被処理基板の誤処理を防止できると同時に、異品種混入による装置稼働率の低下を回避することができる。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜3は本発明の第1の実施の形態を示している。
ここで、図1は本実施の形態の枚葉式真空処理装置10の概略構成を示す平面図、図2は枚葉式真空処理装置10の要部の断面図、図3は枚葉式真空処理装置10の要部の斜視図である。
本実施の形態の枚葉式真空処理装置10は、ロード/アンロード室(以下「L/UL室」という。)11Aと複数の真空処理室11B〜11Fとがそれぞれクラスター状に配置されて構成されている。各真空処理室11B〜11Fとしては、例えば、11Bは加熱(又は冷却)室、11Cは第1成膜室、11Dは第2成膜室、11Eはプラズマエッチング室、11Fはアッシング室、等のように設定されているが、処理室の数、種類等はこれに限らない。これらL/UL室11A及び各真空処理室11B〜11Fにはそれぞれ図示せずとも真空排気ポンプが接続され、相互に独立して内部が真空排気可能とされている。
多角筒形状の真空搬送室12は、その側壁面に、L/UL室11A及び各真空処理室11B〜11Fが設けられている。真空搬送室12はL/UL室11A及び各真空処理室11B〜11Fに対してゲートバルブ13A〜13Fを介してそれぞれ接続されている。
真空搬送室12の内部略中央部には、L/UL室11A及び各真空処理室11B〜11Fとの間で被処理基板としてのウェーハWを一枚ずつ搬入又は搬出する第1搬送ロボット14が設置されている。真空搬送室12には図示せずとも真空排気ポンプが接続され、独立して内部が真空排気可能とされている。
L/UL室11Aには更に、ゲートバルブ15を介して、大気圧に維持された大気室16が設置されている。大気室16には、L/UL室11Aを介して、処理すべきウェーハWを真空搬送室12へ搬送し、又は、処理済みのウェーハWを真空搬送室12から受け取る第2搬送ロボット17が設置されている。第2搬送ロボット17は、L/UL室11Aを介して、真空搬送室12の第1搬送ロボット14との間でウェーハWの授受を行う。大気室16には、処理前のウェーハWを収容したウェーハカセット18Aと、処理済のウェーハWを収容するためのウェーハカセット18Bとが設置されている。
なお、第1,第2搬送ロボット14,17はフロッグレッグ形式のものが適用されているが、勿論これに限られない。
さて、本実施の形態の枚葉式真空処理装置10においては、いわゆるインターロック構造の多工程マルチチャンバとして構成され、真空搬送室12へ搬送されたウェーハWは、あらかじめ設定されたレシピに従って所定の搬送経路で各真空処理室11B〜11Fへ順次搬送され処理されるようになっている。
したがって、当該枚葉式真空処理装置10による処理が適さない異品種のウェーハが搬入されると、当該ウェーハに対して適正な処理を行うことができなくなるだけでなく、不適切な処理加工により真空処理室の汚染、動作不良等の不具合を生じさせることになる。
そこで、本実施の形態では、ウェーハWの品種を自動的に識別するための検出器19を大気室16側に配置すると共に、検出器19の出力を受けウェーハ品種の適否を判定する判定ユニット20を設けることによって、異品種ウェーハの処理を未然に防止するようにしている。
検出器19は本発明の「検出手段」に対応し、図2に示すように、第2搬送ロボット17のアーム17aに支持されたウェーハWの被処理面(表面)に検査光Laを照射する発光部19aと、ウェーハWの被処理面における検査光Laの反射光Lbを受光しその受光量に応じた電圧信号に変換する受光センサ19bと、これら発光部19aと受光センサ19bとを支持する支持体19cとを有するユニット体で構成されている。
検出器19は、図2に示すように大気室16の室外上部に配置されてもよいし、図3に示すように大気室16の室内に配置されてもよい。大気室16の室外上部に配置される場合には、ガラスやプラスチック等の光学的に透明な材料でなる窓部材21を介して、ウェーハWの被処理面に対向する位置に設置される。
発光部19aに使用される光源波長は特に限定されず、ウェーハWの被処理面の膜種(金属膜、絶縁膜等)によって反射率の相違を検出できる程度のものであればよい。特に、ウェーハWの被処理面が金属層の場合に高い反射率が得られる可視光光源が好ましく、中でも、赤色発光ダイオード(LED)が安価で好適である。
受光センサ19bの検出感度を高めるために、発光部19a及び/又は受光センサ19bとしてはピント補正機能を備えたものが好ましい。また、ウェーハWの被処理面に対する検査光Laの照射位置は任意に決めることができ、投光スポットの大きさも特に限定されない。更に、この測定ユニット19をウェーハWの面内でスキャン動作させるようにすれば、反射光Lbの強度分布を得ることができる。
一方、判定ユニット20は本発明の「判定手段」に対応し、測定ユニット19の受光センサからの出力を受け、反射光Lbの測定結果に基づいて真空処理室11B〜11FにおけるウェーハWの処理の適否を判定する。
本実施の形態においては、反射光Lbの反射率(反射光量)に基づいてウェーハWの処理の適否を判定している。そして、被処理面に絶縁層が形成されたウェーハWを処理対象とし、反射率が金属層に比べて低い(例えば10%以下の)場合に適正な品種と判定して処理を続行する。一方、反射率が例えば50%以上と高い場合には、被処理面が金属層であると判定して処理を中止し、警報(ブザー、警告灯等)を発したり、所定の回収部へ搬送する。
図4は、ウェーハの品種とその被処理面の反射率、処理の適否の関係を示している。被処理面が絶縁層(SiO2、SiN)の場合と金属層(Siウェーハ、TiN膜を含む。)の場合とで反射率に大きな隔たりがあり、従って、反斜率の大きさによってウェーハWの被処理面が絶縁層であるか金属層であるかは容易に識別できる。なお、この例では、当該真空処理装置10におけるプラズマエッチング処理に適する品種を「○」、適さない品種を「×」としている。
判定ユニット20は、例えば図4に示した判定基準に従って、ウェーハWの被処理面が金属層であるか絶縁層であるかの識別と、処理の適否の判定を行うようにしている。当該判定基準は、判定ユニット20の内部メモリに組み込まれるが、判定ユニット20に接続した外部コンピュータに登録して逐次参照するようにしてもよい。また、判定基準は、図4に例示した反射率を中心とする一定範囲で設定するのが実際的である。
また、判定ユニット20は、シーケンサ(PLC:プログラマブルロジックコントローラ)もしくは、当該真空処理装置10の制御コンピュータで構成され、反射率が50%以上の場合は警報を発する設定とされている。
調整は、Siウェーハで約95%に光量を合わせて校正を行い、これを100%に換算した値を反射光量情報とする。このため、被処理面がより反射率の高い金属層の場合にはオーバーレンジとなるので金属層の識別が確実となる。
次に、以上のように構成される本実施の形態の枚葉式真空処理装置10の動作について説明し、併せて、本発明の枚葉式真空処理方法について説明する。
図1を参照して、各真空処理室11B〜11F及び真空搬送室12はそれぞれ所定の減圧雰囲気に真空排気され、ゲートバルブ13A〜13Fによってそれらの真空度が維持されている。また、大気室16には、処理すべきウェーハWを収容したウェーハカセット18Aと、処理したウェーハを収容するウェーハカセット18Bとが設置されている。ウェーハカセット18Aには、被処理面に例えばシリコン酸化物等の絶縁膜が形成されたウェーハWが被処理基板として所定枚数収容されている。
第2搬送ロボット17の駆動により、ウェーハカセット18AからウェーハWが一枚搬出され、検出器19の直下位置で停止する。検出器19は、図2に示したように、発光部19aから検査光Laを出射し、ウェーハWの被処理面における反射光Lbを受光センサ19bで検出する。検出された反射光Lbは電圧信号に変換されて判定ユニット20へ供給される。
判定ユニット20は、受光センサ19bの出力信号に基づいて、反射光Lbの反射率を測定する。判定ユニット20は、図4に示したような反射率に対応する被処理面の膜種と処理の適否に関する情報に基づいて、当該ウェーハWに対する処理の適否を判定する。
ここで、判定ユニット20がウェーハWの被処理面を絶縁層であると識別し、当該真空処理装置10における処理が適正であると判定すると、第2搬送ロボット17は処理を続行し、ゲートバルブ15を介してウェーハWをL/UL室11Aへ搬送する。この後、ゲートバルブ15が閉じてL/UL室11Aの真空排気が行われる。そして、ゲートバルブ13Aが開放され、第1搬送ロボット14を介して、予め設定された搬送経路に従ってウェーハWが所定の真空処理室11B〜11Fへ順に搬送され、処理される。
ウェーハWに対する一連の処理が完了すると、再びL/UL室11AへウェーハWが搬送される。そして、L/UL室11Aの内部が大気圧とされた後、ゲートバルブ15が開放され、第2搬送ロボット17を介して処理済ウェーハWをウェーハカセット18Bへ収容する。第2搬送ロボット17は続いて未処理のウェーハWをウェーハカセット18Aから取出し、検出器19の直下位置へウェーハWを搬送する。
一方、判定ユニット20がウェーハWの被処理面を金属層であると識別し、当該真空処理装置10における処理が不適であると判定すると、第2搬送ロボット17はその後の処理を中止し、ブザーや警告灯を作動させ、あるいは当該ウェーハWを所定の回収部へ搬送する。
以上のように、本実施の形態によれば、ウェーハWの被処理面に照射した検査光Laの反射光Lbに基づいて、真空処理室11B〜11Fにおける当該ウェーハWの品種及び処理の適否を判定するようにしているので、ウェーハWの誤処理を防止できると同時に、異品種混入による装置稼働率の低下を回避し、生産性の向上を図ることができる。
(第2の実施の形態)
続いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図5は本発明の第2の実施の形態による枚葉式真空処理装置25の概略構成を示す平面図である。なお、図において上述の第1の実施の形態と対応する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略するものとする。
本実施の形態では、ウェーハWの被処理面に検査光を照射しその反射光を検出する検出器19は真空搬送室12の室外上部に配置されており、ウェーハWの品種及び処理の適否を判定が、真空搬送室12に搬送された後に行われるようにしている。
この構成によっても上述の第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
上述の第1の実施の形態では、本発明に係る検出器19を大気室16に設置した例について説明し、第2の実施の形態では、検出器19を真空排気室12に設置した例について説明した。そこで、本実施の形態の枚葉式真空処理装置においては、図示せずとも、大気室16と真空排気室12の双方に、図1及び図5に示したような態様で、検出器19をそれぞれ配置した例について説明する。
検出器19(及びこれに接続される判定ユニット20)は、上述の各実施の形態と同様に真空処理室11B〜11Fにおける処理の前のウェーハWの品種の判定に供されるが、本実施の形態では更に、この検出器19を用いて真空処理後のウェーハWの品質管理を行うようにしている。図6に示す動作フロー例を参照して以下説明する。
図6を参照して、ステップS101〜S102では、処理前のウェーハWの品種の判定(被処理面が金属層であるか絶縁層であるか)を行う。この工程では、例えば大気室16側の測定器19が用いられる。判定の結果、金属層でない場合は処理を続行し(S103)、金属層である場合は処理を中止する(S106)。
ステップS103では、真空処理室11B〜11FにおいてウェーハWに対する所定の真空処理を行う。その後、当該ウェーハWの被処理面に対して行った処理の適否を判定する工程を行う(ステップS104)。この工程では、例えば真空搬送室12側の測定器19が用いられる。
このステップS104では、例えば、成膜室11C,11Dにおいて成膜された金属膜の膜質チェックが行われる。一例として、アルミニウムのスパッタ膜の膜質チェックを行う場合、適正に処理が施されたAl膜は反射率が高いが、処理が不適切であると反射率は低下する。反射率が低くなる原因としては、以下の要因が挙げられる。
(1)Alターゲット表面の不純物の付着による、ウェーハ被処理面の白濁化、
(2)ウェーハWのチャック不良に起因するウェーハの過熱によるAl膜表面の凹凸、
(3)ターゲットが削れて下地金属と共にスパッタされることによるAl膜の純度低下。
そして、ウェーハW上の形成膜の膜質を測定器19による反射率の検出によってチェックした後、その結果を判定ユニット20または外部メモリあるいは専用コンピュータに保存する(ステップS105)。
このとき、反射率が所定基準値より低く膜質異常と判定した場合には、処理を中止し、警報等を発動させるようにしている。
本実施の形態によれば、上述の第1の実施の形態と同様な効果が得られると共に、成膜処理したウェーハWの反射率に基づく品質管理を行うことができ、処理前後のウェーハWの反射光量(反射率)の一覧をグラフ化する機能を付加する等して、トラブル発生時にどのウェーハから異常が発生したか瞬時に判断することができるようになる。更に、膜質異常の場合における処理室内設備の異常の早期発見等にも貢献することができる。
また、本実施の形態によれば、品種識別用の検出器19を用いてウェーハWの品質管理を行うことが可能となるので、品質検査用の追加モジュールの設置を不要とし、装置コストの低減を実現することができ、検査時間の短縮も図れる。更に、ウェーハWの全品検査が可能となるので、品質の向上も図ることができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば以上の各実施の形態では、ウェーハWの反射光Lbに基づいて、ウェーハWの被処理面が金属層であるか絶縁層であるかを判定するようにしたが、これに限らず、ウェーハWの表面に形成されたレジストパターン及び配線パターンの疎密分布等からウェーハの品種を識別し、処理の適否を判定するようにしてもよい。
また、以上の第3の実施の形態では、処理済ウェーハの品質管理例として金属膜の膜質チェックを例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば反射率の強度分布等からパターンエッチングの処理の適否等も対象とすることができる。
本発明の第1の実施の形態による枚葉式真空処理装置10の概略構成を示す平面図である。 検出器19の設置位置の一例を示す要部拡大断面図である。 検出器19の設置位置の他の例を示す要部斜視図である。 ウェーハ被処理面の形成膜と反射率、処理の適否の関係の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による枚葉式真空処理装置10の概略構成を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態による枚葉式真空処理方法を説明するフロー図である。
符号の説明
10 枚葉式真空処理装置
11A L/UL室
11B〜11F 真空処理室
12 真空搬送室
13A〜13F ゲートバルブ
14 第1搬送ロボット
15 ゲートバルブ
16 大気室
17 第2搬送ロボット
18A,18B ウェーハカセット
19 検出器
19a 発光部
19b 受光センサ
20 判定ユニット
25 枚葉式真空処理装置
La 検査光
Lb 反射光
W ウェーハ

Claims (2)

  1. 被処理基板に金属膜を成膜する成膜室を含み、クラスター状に配置された複数の真空処理室と、
    前記各真空処理室に対して前記被処理基板を一枚ずつ搬送する搬送手段を有した真空搬送室と、
    前記真空搬送室に対してゲートバルブを介して配置され前記真空搬送室との間で前記被処理基板の授受を行う大気室と
    前記大気室に設置され、前記大気室に搬送された成膜前の前記被処理基板の被処理面に第1の検査光を照射してその反射光を検出する第1の検出器と、
    前記第1の検出器の出力に基づいて前記被処理面における前記第1の検査光の反射率を測定し、前記反射率が第1の所定基準値よりも低い場合に前記被処理基板が適正な品種であると判定する第1の判定ユニットと、
    前記真空搬送室に設置され、前記成膜室から前記真空搬送室に搬送された成膜後の前記被処理基板の被処理面に第2の検査光を照射してその反射光を検出する第2の検出器と、
    前記第2の検出器の出力に基づいて前記被処理面における前記第2の検査光の反射率を測定し、前記反射率が第2の所定基準値以上である場合に前記被処理面に成膜された金属膜が適正であると判定する第2の判定ユニットと
    を具備する枚葉式真空処理装置。
  2. 請求項1に記載の枚葉式真空処理装置であって、
    前記第1及び第2の検出ユニットは、可視光光源と受光センサとを含むユニット体でなる
    枚葉式真空処理装置。
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