JP4302355B2 - 眩光軽減装置 - Google Patents

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    • B60VEHICLES IN GENERAL
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    • B60Q1/00Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor
    • B60Q1/26Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic
    • B60Q1/50Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic for indicating other intentions or conditions, e.g. request for waiting or overtaking
    • B60Q1/508Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic for indicating other intentions or conditions, e.g. request for waiting or overtaking specific to vehicles driving in fleets or convoys

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車群走行制御による隊列走行中に運転者が感じる車両のランプの眩しさを軽減させる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、前方の車両に追従して走行する際の運転者の運転操作を軽減させるため、前方の車両との車間距離を検出し、その検出した車間距離を目標の車間距離に合わせるように車速を自動制御する技術(以下、車間クルーズ制御という)が知られており、例えば、特開平11−53689公報に開示されている。
【0003】
こうした車間クルーズ制御では、前方車両の速度と自車両の速度とが異なると、検出する車間距離と目標の車間距離との間にずれが生じるため、そのずれを小さくするように車速を制御する。そのため、前方車両に追従する際の制御遅れが大きく、安全性の面で目標の車間距離を比較的長めに設定する必要があった。
【0004】
一方、このような制御遅れを低減して、複数の車両(車群)を上記車間クルーズ制御の場合よりも大幅に短い車間距離で隊列走行させる車群走行制御の技術が提案されている。
つまり、この種の車群走行制御用の制御装置は、当該装置が搭載された車両(自車両)が車群における先頭車両の場合には、自車両の走行状態に関する情報である車速制御情報(例えば、自車両の速度及び加速度の情報)を外部へ発信し、自車両が車群における2番目以降の車両(追従車両)の場合には、その車群における先頭車両の車速制御情報を受信すると共に、その車速制御情報に基づいて自車両の車速を制御するようになっている。
【0005】
このような車群走行制御装置によれば、追従車両が先頭車両の走行状態と同じになるように自車両の車速を制御することで制御遅れを低減できるため、隊列走行における車間距離を短くして道路利用効率の向上を図ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした車群走行制御により隊列走行を行う車群では、各車両が、例えば数メートル程度の非常に短い車間距離で走行することから、夜間の走行中は、運転者にとって非常に眩しい状況となる。即ち、夜間の走行中は、各車両がランプを点灯させた状態で走行するが、その際、前方車両のテールランプやブレーキランプによる照射光、前方車両で反射される自車両のヘッドランプによる照射光、後方車両のヘッドランプによる照射光等が、至近距離から運転者に照射されることとなるからである。
【0007】
そして、運転者の目が、この眩しい状況に慣れてしまうと、車群走行制御による隊列走行を行う車群から離脱した際に、周囲の暗さに目が慣れるまでに時間がかかってしまう。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、車群走行制御による隊列走行中に運転者が感じる車両のランプの眩しさを軽減させることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の眩光軽減装置は、車群における先頭車両が走行状態に関する情報を発信し、この情報に基づき車群における追従車両が前方の車両との車間距離を検出し、該検出した車間距離を目標の車間距離に合わせるように車速を制御することで実現される隊列走行を、自車両に行わせるための車群走行制御装置を有した車両用のものである。
また、該車群走行制御装置は、少なくとも自車両の絶対位置を含む情報を他車両に発信する発信手段と、少なくとも他車両の絶対位置を含む情報を他車両から受信する受信手段と、他車両からの情報を受信した場合に、該車群走行制御装置による隊列走行を開始させる隊列走行判定手段とを備えるものである。
【0009】
そして、請求項1の眩光軽減装置は、自車両の前方に光を照射する前方照射手段を備えており、更に、本装置では、前方光量変更手段が、自車両が隊列走行を行う車群における追従車両となっている追従状態での前方照射手段の照射光量を、追従状態以外の状態での照射光量よりも減少させる。尚、照射光量を減少させることには、照射光量を「0」にする(即ち、光を全く照射させないようにする)ことも含まれる。
【0010】
このような請求項1の眩光軽減装置によれば、追従状態において、前方照射手段の照射光によって自車両の前方を走行する車両の運転者や自車両の運転者が感じる眩しさを軽減させることができる。即ち、前方照射手段から前方車両の運転者へ照射される光や、前方車両で反射されて自車両の運転者へ照射される光の光量を小さくすることができるからである。このため、自車両を追従対象とする後方車両が存在する場合に、その後方車両が本眩光軽減装置を有していれば、後方車両から照射される光によって自車両の運転者が感じる眩しさも軽減する。
【0011】
ところで、前方照射手段の照射光により前方車両及び自車両の運転者が眩しいと感じる度合は、前方車両と自車両との車間距離により異なる。
そこで、請求項2に記載の眩光軽減装置では、上記請求項1の装置において、前方光量変更手段が、照射光量の減少度合を、自車両の前方を走行する車両との車間距離に応じて変化させるようになっている。この構成によれば、前方照射手段により前方車両及び自車両の運転者が感じる眩しさの軽減と前方視界の確保とのバランスを、車間距離を加味して調整することができる。例えば、車間距離が短いほど照射光量の減少度合が大きく(即ち、照射光量が小さく)なるようにすれば、車間距離の違いにより運転者が感じる眩しさの変化を小さくしつつ、前方の視界も適度に確保することができる。尚、ここで用いる車間距離は、単に照射光量の減少度合を決める際の目安にするためのものであり、例えば、実測値であってもよく、また、車群走行制御に用いる制御目標値であってもよい。
【0012】
一方、前方照射手段の照射光により前方の視界を確保する必要性の度合は、車両の走行状況により異なる。
そこで、請求項3に記載の眩光軽減装置では、上記請求項1,2の装置において、前方光量変更手段が、照射光量の減少度合を、自車両の走行速度に応じて変化させるようになっている。この構成によれば、前方照射手段により前方車両及び自車両の運転者が感じる眩しさの軽減と前方視界の確保とのバランスを、走行速度を加味して調整することができる。例えば、走行速度が低いほど照射光量の減少度合が小さくなるようにすれば、走行状況に応じて前方の視界を広めに確保することができる。即ち、走行速度が低い場合には市街地を走行している可能性が高く、歩行者の飛び出し等のように前方を注意すべき要素が多くなるからである。尚、これとは逆に、走行速度が高いほど照射光量の減少度合が小さくなるようにしても、高速走行中における前方の視界を広めに確保することができるという面で効果的である。
【0013】
また、前方照射手段の照射光の必要性の度合は、車両の走行中の天候によっても異なる。
そこで、請求項4に記載の眩光軽減装置では、上記請求項1〜3の装置において、検出手段が、ワイパー装置の作動状態を検出し、この検出結果に応じて、前方光量変更手段が、照射光量の減少度合を変化させるようになっている。この構成によれば、前方照射手段により前方車両及び自車両の運転者が感じる眩しさの軽減と前方視界の確保とのバランスを、走行中の天候を加味して調整することができる。例えば、ワイパー装置が作動している場合には照射光量の減少度合が小さくなるようにすれば、雨天における前方の視界を広めに確保することができる。即ち、ワイパー装置が作動している場合には雨が降っており視界が悪い状況であると推測されるからである。また、ワイパー装置の作動の程度(例えば、間欠作動、連続作動等)に応じて、その作動頻度が大きいほど照射光量の減少度合が小さくなるようにすれば、天候の悪化度合に応じて前方の視界を広めに確保することができる。
【0014】
一方、前方照射手段の照射光量を、運転者の意思によって変更したい場合も考えられる。
そこで、請求項5に記載の眩光軽減装置は、上記請求項1〜4の装置において、追従状態での前方照射手段の照射光量を自車両の乗員に設定させる自車両光量設定手段を備えている。そして更に、本装置では、前方光量変更手段が、照射光量の減少度合を、自車両光量設定手段による設定内容に応じて変化させるようになっている。この構成によれば、前方照射手段により前方車両及び自車両の運転者が感じる眩しさの軽減と前方視界の確保とのバランスを、自車両の運転者の意思を加味して調整することができる。このため、例えば、前方の視界を広めに確保したい状況となった場合に、運転者の意思で照射光量の減少度合を小さくすることができる。
【0015】
また、後方車両から照射される光の光量を、自車両の条件に適した大きさに変更したい場合も考えられる。
そこで、請求項6に記載の眩光軽減装置では、上記請求項1〜5の装置において、変更用情報発信手段が、自車両の後方を走行する車両から照射される光の光量を変更させるための光量変更用情報を発信する。また、前方光量変更手段が、照射光量の減少度合を、自車両の前方を走行する車両から発信される光量変更用情報に応じて変化させる。この構成によれば、前方照射手段により前方車両及び自車両の運転者が感じる眩しさの軽減と前方視界の確保とのバランスを、前方車両の条件を加味して調整することができる。このため、自車両を追従対象とする後方車両が存在する場合に、その後方車両が本眩光軽減装置を有していれば、後方車両から照射される光の光量を自車両の条件を加味した大きさに変更させることができる。そして特に、請求項7に記載のように、光量変更用情報を自車両の乗員に設定させる他車両光量設定手段を備えていれば、自車両の運転者の意思により、後方車両から照射される光の光量を変更することができる。
【0016】
一方また、追従状態とこれ以外の状態とで、前方照射手段の照射光量を変更する際に、照射光量を瞬時に切り替えると、前方車両の運転者を驚かせてしまうことが考えられる。
そこで、請求項8に記載の眩光軽減装置では、上記請求項1〜7の装置において、前方光量変更手段が、追従状態とこの追従状態以外の状態とが切り替わる際に、前方照射手段の照射光量を連続的或いは段階的に変化させるようになっている。この構成によれば、前方車両の運転者を驚かせることなく照射光量を変更することができる。また、自車両の運転者にとっても、徐々に目を慣らすことができるという面で効果的である。
【0017】
ところで、上記請求項1〜8の装置では、自車両の前方に照射される光の光量を減少させるようにしているが、前方に照射される光の光量に代えて後方に照射される光の光量を減少させるようにした場合にも、請求項9〜16の装置のように同様に構成することができる。
【0018】
即ち、請求項9に記載の眩光軽減装置は、自車両の後方に光を照射する後方照射手段を備えており、更に、本装置では、後方光量変更手段が、自車両が隊列走行を行う車群の構成車両であってこの構成車両のうちの最後尾以外の車両となっている先行状態での後方照射手段の照射光量を、先行状態以外の状態での照射光量よりも減少させる。この構成によれば、先行状態において、後方照射手段の照射光によって自車両の後方を走行する車両の運転者が感じる眩しさを軽減させることができる。即ち、後方照射手段から後方車両の運転者へ照射される光の光量を小さくすることができるからである。このため、自車両の追従対象となる前方車両が存在する場合に、その前方車両が本眩光軽減装置を有していれば、前方車両から照射される光によって自車両の運転者が感じる眩しさも軽減する。尚、上記請求項1の装置と同様に、照射光量を減少させることには、照射光量を「0」にすることも含まれる。
【0019】
また、請求項10に記載の眩光軽減装置では、上記請求項9の装置において、後方光量変更手段が、照射光量の減少度合を、自車両の後方を走行する車両との車間距離に応じて変化させるようになっている。この構成によれば、後方照射手段により後方車両の運転者が感じる眩しさの軽減と自車両の後方からの視認性の確保とのバランスを、車間距離を加味して調整することができる。例えば、車間距離が短いほど照射光量の減少度合が大きくなるようにすれば、車間距離の違いにより後方車両の運転者が感じる眩しさの変化を小さくしつつ、自車両の後方からの視認性も適度に確保することができる。尚、ここで用いる車間距離は、上記請求項2の装置と同様に、例えば、実測値であってもよく、また制御目標値であってもよい。
【0020】
また更に、請求項11に記載の眩光軽減装置では、上記請求項9,10の装置において、後方光量変更手段が、照射光量の減少度合を、自車両の走行速度に応じて変化させるようになっている。この構成によれば、後方照射手段により後方車両の運転者が感じる眩しさの軽減と自車両の後方からの視認性の確保とのバランスを、走行速度を加味して調整することができる。例えば、走行速度が低いほど照射光量の減少度合が小さくなるようにすれば、走行状況に応じて自車両の後方からの視認性を高めることができる。即ち、走行速度が低い場合には市街地を走行している可能性が高く、自車両を後方車両の運転者に視認させる必要性がより高くなるからである。尚、これとは逆に、走行速度が高いほど照射光量の減少度合が小さくなるようにしても、高速走行中における自車両の後方からの視認性を高めることができるという面で効果的である。
【0021】
一方、請求項12に記載の眩光軽減装置では、上記請求項9〜11の装置において、検出手段が、ワイパー装置の作動状態を検出し、この検出結果に応じて、後方光量変更手段が、照射光量の減少度合を変化させるようになっている。この構成によれば、後方照射手段により後方車両の運転者が感じる眩しさの軽減と自車両の後方からの視認性の確保とのバランスを、走行中の天候を加味して調整することができる。例えば、ワイパー装置が作動している場合には照射光量の減少度合が小さくなるようにすれば、雨天における自車両の後方からの視認性を高めることができる。即ち、ワイパー装置が作動している場合には雨が降っており視界が悪い状況であると推測されるからである。また、上記請求項4の装置と同様に、ワイパー装置の作動の程度に応じて、その作動頻度が大きいほど照射光量の減少度合が小さくなるようにすることもできる。
【0022】
一方また、請求項13に記載の眩光軽減装置は、上記請求項9〜12の装置において、先行状態での後方照射手段の照射光量を自車両の乗員に設定させる自車両光量設定手段を備えている。そして更に、本装置では、後方光量変更手段が、照射光量の減少度合を、自車両光量設定手段による設定内容に応じて変化させるようになっている。この構成によれば、後方照射手段により後方車両の運転者が感じる眩しさの軽減と自車両の後方からの視認性の確保とのバランスを、自車両の運転者の意思を加味して調整することができる。このため、例えば、自車両の後方からの視認性をより高めたい状況となった場合に、運転者の意思で照射光量の減少度合を小さくすることができる。
【0023】
また、請求項14に記載の眩光軽減装置では、上記請求項9〜13の装置において、変更用情報発信手段が、自車両の前方を走行する車両から照射される光の光量を変更させるための光量変更用情報を発信する。また、後方光量変更手段が、照射光量の減少度合を、自車両の後方を走行する車両から発信される光量変更用情報に応じて変化させる。この構成によれば、後方照射手段により後方車両の運転者が感じる眩しさの軽減と自車両の後方からの視認性の確保とのバランスを、後方車両の条件を加味して調整することができる。このため、自車両の追従対象となる前方車両が存在する場合に、その前方車両が本眩光軽減装置を有していれば、前方車両から照射される光の光量を自車両の条件を加味した大きさに変更させることができる。そして特に、請求項15に記載のように、光量変更用情報を自車両の乗員に設定させる他車両光量設定手段を備えていれば、自車両の運転者の意思により、前方車両から照射される光の光量を変更することができる。
【0024】
一方また、請求項16に記載の眩光軽減装置では、上記請求項9〜15の装置において、後方光量変更手段が、先行状態とこの先行状態以外の状態とが切り替わる際に、後方照射手段の照射光量を連続的或いは段階的に変化させるようになっている。この構成によれば、後方車両の運転者を驚かせることなく照射光量を変更することができる。
【0025】
ところで、上記請求項1〜16の装置では、運転者が感じる眩しさを軽減させるために、前方照射手段或いは後方照射手段の照射光量を減少させるようにしているが、これとは別の手法として、請求項17〜32の装置のように、前方照射手段或いは後方照射手段による照射光の照射方向を下向きにするようにしても、同様の効果を得ることができる。尚、上記請求項1〜16の装置において照射光量の減少度合を変化させることにより得られる効果については、請求項17〜32の装置においても照射光の照射方向を下向きにする度合を変化させることで同様に得ている。
【0026】
請求項17に記載の眩光軽減装置は、自車両の前方に光を照射する前方照射手段を備えており、更に、本装置では、前方光軸変更手段が、自車両が隊列走行を行う車群における追従車両となっている追従状態での前方照射手段による照射光の照射方向を、追従状態以外の状態での照射方向よりも下向きにする。この構成によれば、上記請求項1の装置について述べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0027】
また、請求項18に記載の眩光軽減装置では、上記請求項17の装置において、前方光軸変更手段が、照射方向を下向きにする度合を、自車両の前方を走行する車両との車間距離に応じて変化させるようになっている。この構成によれば、上記請求項2の装置について述べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0028】
一方、請求項19に記載の眩光軽減装置では、上記請求項17,18の装置において、前方光軸変更手段が、照射方向を下向きにする度合を、自車両の走行速度に応じて変化させるようになっている。この構成によれば、上記請求項3の装置について述べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0029】
一方また、請求項20に記載の眩光軽減装置では、上記請求項17〜19の装置において、検出手段が、ワイパー装置の作動状態を検出し、この検出結果に応じて、前方光軸変更手段が、照射方向を下向きにする度合を変化させるようになっている。この構成によれば、上記請求項4の装置について述べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0030】
また、請求項21に記載の眩光軽減装置は、上記請求項17〜20の装置において、追従状態での前方照射手段による照射光の照射方向を自車両の乗員に設定させる自車両光軸設定手段を備えている。そして更に、本装置では、前方光軸変更手段が、照射方向を下向きにする度合を、自車両光軸設定手段による設定内容に応じて変化させるようになっている。この構成によれば、上記請求項5の装置について述べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0031】
また更に、請求項22に記載の眩光軽減装置では、上記請求項17〜21の装置において、変更用情報発信手段が、自車両の後方を走行する車両から照射される光の照射方向を変更させるための光軸変更用情報を発信する。また、前方光軸変更手段が、照射方向を下向きにする度合を、自車両の前方を走行する車両から発信される光軸変更用情報に応じて変化させる。この構成によれば、上記請求項6の装置について述べた効果と同様の効果を得ることができる。そして特に、請求項23に記載のように、光軸変更用情報を自車両の乗員に設定させる他車両光軸設定手段を備えていれば、上記請求項7の装置について述べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0032】
一方、請求項24に記載の眩光軽減装置では、上記請求項17〜23の装置において、前方光軸変更手段が、追従状態とこの追従状態以外の状態とが切り替わる際に、前方照射手段による照射光の照射方向を連続的或いは段階的に変化させるようになっている。この構成によれば、上記請求項8の装置について述べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0033】
一方また、請求項25に記載の眩光軽減装置は、自車両の後方に光を照射する後方照射手段を備えており、更に、本装置では、後方光軸変更手段が、自車両が隊列走行を行う車群の構成車両であってこの構成車両のうちの最後尾以外の車両となっている先行状態での後方照射手段による照射光の照射方向を、先行状態以外の状態での照射方向よりも下向きにする。この構成によれば、上記請求項9の装置について述べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0034】
また、請求項26に記載の眩光軽減装置では、上記請求項25の装置において、後方光軸変更手段が、照射方向を下向きにする度合を、自車両の後方を走行する車両との車間距離に応じて変化させるようになっている。この構成によれば、上記請求項10の装置について述べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0035】
また更に、請求項27に記載の眩光軽減装置では、上記請求項25,26の装置において、後方光軸変更手段が、照射方向を下向きにする度合を、自車両の走行速度に応じて変化させるようになっている。この構成によれば、上記請求項11の装置について述べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0036】
一方、請求項28に記載の眩光軽減装置では、上記請求項25〜27の装置において、検出手段が、ワイパー装置の作動状態を検出し、この検出結果に応じて、後方光軸変更手段が、照射方向を下向きにする度合を変化させるようになっている。この構成によれば、上記請求項12の装置について述べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0037】
一方また、請求項29に記載の眩光軽減装置は、上記請求項25〜28の装置において、先行状態での後方照射手段による照射光の照射方向を自車両の乗員に設定させる自車両光軸設定手段を備えている。そして更に、本装置では、後方光軸変更手段が、照射方向を下向きにする度合を、自車両光軸設定手段による設定内容に応じて変化させるようになっている。この構成によれば、上記請求項13の装置について述べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0038】
また、請求項30に記載の眩光軽減装置では、上記請求項25〜29の装置において、変更用情報発信手段が、自車両の前方を走行する車両から照射される光の照射方向を変更させるための光軸変更用情報を発信する。また、後方光軸変更手段が、照射方向を下向きにする度合を、自車両の後方を走行する車両から発信される光軸変更用情報に応じて変化させる。この構成によれば、上記請求項14の装置について述べた効果と同様の効果を得ることができる。そして特に、請求項31に記載のように、光軸変更用情報を自車両の乗員に設定させる他車両光軸設定手段を備えていれば、上記請求項15の装置について述べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0039】
一方また、請求項32に記載の眩光軽減装置では、上記請求項25〜31の装置において、後方光軸変更手段が、先行状態とこの先行状態以外の状態とが切り替わる際に、後方照射手段による照射光の照射方向を連続的或いは段階的に変化させるようになっている。この構成によれば、上記請求項16の装置について述べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施形態の眩光軽減装置について、図面を用いて説明する。
まず図1は、第1実施形態の眩光軽減装置が組み込まれた車群走行制御装置10の構成を表すブロック図であり、図2は、本車群走行制御装置10を搭載した車両1,1,…が、後述する車群走行制御による隊列走行を行っている状態を表す説明図である。
【0041】
この車群走行制御装置10は、自車両1の走行状態に関する情報として速度及び加速度を検出する走行状態検出部12と、自車両1の前面に設けられる図示しないレーザレーダにより前方車両との車間距離を検出する車間距離検出部14と、自車両1の前部下面に設けられる図示しない磁気センサにより路面に敷設されている磁気ネイル3,3,…の磁気を検出する磁気検出部16と、他車両から電波に乗せて発信された情報を受信する受信部18と、図示しないアクセルペダル、ブレーキペダル及びシフトノブの操作を検出する運転操作検出部20と、自車両1の固有情報を記憶する固有情報記憶部22と、図示しないワイパー装置の作動状態を検出するワイパー作動検出部24と、各種操作スイッチからなる操作部26とを備えている。
【0042】
そして更に、この車群走行制御装置10は、図示しないエンジン、トランスミッション及びブレーキをそれぞれ制御する車両運動制御部28と、自車両1からの情報を電波に乗せて発信する発信部30と、自車両1の前方に光を照射するヘッドランプ32を駆動する前方ランプ駆動部34と、自車両1の後方に光を照射するテールランプ36及びブレーキランプ38を駆動する後方ランプ駆動部40と、ランプ32,36,38の発光量を設定するための図示しない操作パネルを有する発光量設定部42と、これらを制御するコントローラ44とを備えている。
【0043】
磁気ネイル3,3,…は、高速道路における各車線の中央に車両の走行方向に沿って等間隔に敷設されており、ある決まった順序で極性を変えて並べられている。一方、コントローラ44は、上記順序に対応する絶対位置の情報(本実施形態では、キロポストの情報及びどの車線かを表す情報)を記憶しており、磁気検出部16により検出される磁気ネイル3,3,…の磁気の極性から、自車両1の絶対位置を判断する。
【0044】
固有情報記憶部22には、自車両1についての車高情報が記憶されている。ここで、車高情報とは、車両の車高を3段階で表したものである。例えば、普通車のように車高の低い車両は「1」、1BOXカーのように車高がやや高めの車両は「2」、トラックのように車高が高い車両は「3」、というように表される。
【0045】
ワイパー作動検出部24は、ワイパー装置が作動しているか否かを検出すると共に、作動している場合には、間欠作動中又は連続作動中の何れであるかについても検出する。
操作部26は、図示しないが、本車群走行制御装置10の電源スイッチであるメインスイッチと、自車両1に後述する車速の自動制御による走行を開始させるためのセットスイッチと、自車両1に後述する車群走行制御による追従走行を開始させるための車群走行スイッチとを備えている。そして更に、操作部26は、テールランプ36を点灯させるためのテールランプスイッチと、ヘッドランプ32を点灯させるためのヘッドランプスイッチとを備えている。尚、これらのスイッチは、運転者が操作可能な位置に設けられている。また、テールランプスイッチ(所謂、スモールスイッチ)は、ヘッドランプスイッチがオン状態となっている場合には、必ずオン状態となる。
【0046】
そして、コントローラ44は、操作部26のヘッドランプスイッチがヘッドランプ32を点灯させるオン状態となっている時に、前方ランプ駆動部34へヘッドランプ点灯指示を出力し、同様に、テールランプスイッチがテールランプ36を点灯させるオン状態となっている時に、後方ランプ駆動部40へテールランプ点灯指示を出力する。また、コントローラ44は、運転操作検出部20によりブレーキペダルの踏み込み操作を検出している時に、後方ランプ駆動部40へブレーキランプ点灯指示を出力する。そして更に、コントローラ44は、ヘッドランプ32の発光量を減少させる大きさ(以下、前方減光量という)を算出して、前方ランプ駆動部34へ出力すると共に、テールランプ36及びブレーキランプ38の発光量を減少させる大きさ(以下、後方減光量という)を算出して、後方ランプ駆動部40へ出力する。尚、コントローラ44は、本装置10に電源が投入されて動作を開始した時に、前方ランプ駆動部34及び後方ランプ駆動部40へ、前方減光量或いは後方減光量の初期値として、それぞれ「0」を出力する。
【0047】
前方ランプ駆動部34は、コントローラ44からのヘッドランプ点灯指示に応じてヘッドランプ32を点灯させるが、その際、ヘッドランプ32の発光量を、基準となる発光量(即ち、故意に減光させない通常の発光量)からコントローラ44より入力した上記前方減光量を差し引いた発光量となるように制御する。よって、コントローラ44から指示された前方減光量が大きいほどヘッドランプ32の発光量が小さくなる。
【0048】
一方、後方ランプ駆動部40も同様に、コントローラ44からのテールランプ点灯指示に応じてテールランプ36を点灯させ、ブレーキランプ点灯指示に応じてブレーキランプ38を点灯させるが、その際、テールランプ36及びブレーキランプ38の各発光量を、それぞれの基準となる発光量からコントローラ44より入力した上記後方減光量を差し引いた発光量となるように制御する。よって、コントローラ44から指示された後方減光量が大きいほどテールランプ36及びブレーキランプ38の発光量が小さくなる。
【0049】
尚、本実施形態において、前方減光量及び後方減光量は、各ランプ32,36,38の上記基準となる発光量を100とした場合のパーセント値として扱われている。
発光量設定部42は、運転者が操作可能な位置に設けられる操作パネルにより、下記(a1)〜(a4)の各発光量を、「大」,「中」,「小」の3段階で設定させるようになっている。
【0050】
(a1):自車両1が追従状態(即ち、車群走行制御による隊列走行を行う車群における追従車両となっている状態)での、自車両1のヘッドランプ32の発光量(以下、前方設定光量という)。
(a2):自車両1が先行状態(即ち、車群走行制御による隊列走行を行う車群の構成車両であってその構成車両のうちの最後尾以外の車両となっている状態)での、自車両1のテールランプ36及びブレーキランプ38の発光量(以下、後方設定光量という)。
【0051】
(a3):自車両1が追従状態での、前方車両のテールランプ36及びブレーキランプ38の発光量(以下、後方指示光量という)。
(a4):自車両1が先行状態での、後方車両のヘッドランプ32の発光量(以下、前方指示光量という)。
【0052】
次に、車両間で行われる通信の方法について説明する。
操作部26のメインスイッチがオンされている状態では、自車両1から通信可能な範囲内に存在し且つメインスイッチがオンされている他車両との間で、無線LANによる同時多重通信を開始し、自車両1の送信情報を発信部30から発信すると共に、他車両から同様に発信される各車両の送信情報を受信部18にて受信する。
【0053】
ここで、自車両1の送信情報には、下記(b1)〜(b6)の情報が含まれている。
(b1):車群名(自車両1が後述する車群走行制御を行っている場合には、自車両1が属する車群における先頭車両の車両登録番号を指し、自車両1が車群走行制御を行っていない場合には、自車両1の車両登録番号を指す)。
【0054】
(b2):磁気検出部16により検出される磁気に基づき判断される自車両1の絶対位置。
(b3):走行状態検出部12により検出される自車両1の速度及び加速度。
(b4):車間距離検出部14により検出される前方車両との車間距離。
【0055】
(b5):固有情報記憶部22に記憶されている車高情報。
(b6):発光量設定部42で設定された前方指示光量及び後方指示光量。
尚、上記(b5)及び(b6)の情報が、光量変更用情報に相当する。
次に、自車両1の車速の自動制御について説明する。
【0056】
コントローラ44は、車速の自動制御として、自車両1の乗員による操作及び自車両1の走行状況に応じて、下記(c1)〜(c3)の何れかの制御を行う。
(c1):予め設定された一定速度で自車両1を走行させるように車速を制御する定速クルーズ制御。
【0057】
(c2):前方車両との車間距離を車間距離検出部14により検出し、検出した車間距離を目標の車間距離に合わせるように車速を制御する車間クルーズ制御。
(c3):隊列走行を行う車群における先頭車両が発信する速度及び加速度の情報に基づき、車群における追従車両が車速を制御する車群走行制御。
【0058】
ここで、上記(c1)〜(c3)の制御の切り替えに関してコントローラ44が行う切替処理について、図3及び図4のフローチャートを用いて説明する。尚、本切替処理は、操作部26のメインスイッチがオンされることで開始される。この切替処理が開始されると、まずS100にて、自車両1に車速の自動制御による走行を開始させるための操作として、操作部26のセットスイッチがオンされたか否かを判定する。尚、この判定処理は、セットスイッチがオンされたと判定するまで繰り返される。
【0059】
そして、S100で、セットスイッチがオンされたと判定すると、S110へ移行し、自車両1の前方に車両が存在するか否かを判定する。尚、前方車両が存在するか否かは、車間距離検出部14により前方車両が検出されているか否かで判定する。
【0060】
そして、S110で、前方車両が存在すると判定した場合には、S170へ移行して車間クルーズ制御を開始する。
一方、S110で、前方車両が存在しないと判定した場合には、S120へ移行し、定速クルーズ制御を開始する。
【0061】
そして、定速クルーズ制御中は、次のS130及びS150の判定処理を行う。
即ち、まずS130では、S110の処理と同様に、前方車両が存在するか否かを判定する。
【0062】
このS130で、前方車両が存在すると判定した場合には、S140へ移行して定速クルーズ制御を終了し、S170へ移行して車間クルーズ制御を開始する一方、S130で、前方車両が存在しないと判定した場合には、S150へ移行し、キャンセル操作がされたか否かを判定する。ここで、キャンセル操作とは、アクセルペダル、ブレーキペダル又はシフトノブの操作のことであり、運転操作検出部20により検出される。
【0063】
そして、S150で、キャンセル操作がされたと判定した場合には、S160へ移行して定速クルーズ制御を終了し、S100へ戻る。
一方、S150で、キャンセル操作がされていないと判定した場合には、S130へ戻る。
【0064】
つまり、定速クルーズ制御中に、前方車両が現れた場合、又は、キャンセル操作がされた場合には、この定速クルーズ制御を終了するようになっている。
一方、前述したように、S110やS130にて前方車両が存在すると判定した場合には、S170へ移行して車間クルーズ制御を開始する。
【0065】
そして、車間クルーズ制御中は、次のS180,S200,S220及びS230の判定処理を行う。
即ち、まずS180では、S110やS130の処理と同様に、前方車両が存在するか否かを判定する。
【0066】
このS180で、前方車両が存在しないと判定した場合には、S190へ移行して車間クルーズ制御を終了し、S120へ移行して定速クルーズ制御を開始する。
一方、S180で、前方車両が存在すると判定した場合には、S200へ移行し、キャンセル操作がされたか否かを判定する。
【0067】
そして、S200で、キャンセル操作がされたと判定した場合には、S210へ移行して車群クルーズ制御を終了し、S100へ戻る。
一方、S200で、キャンセル操作がされていないと判定した場合には、S220へ移行し、自車両1に車群走行制御による追従走行を開始させるための操作として、操作部26の車群走行スイッチがオンされたか否かを判定する。
【0068】
そして、S220で、車群走行スイッチがオンされていないと判定した場合には、S180へ戻る。
一方、S220で、車群走行スイッチがオンされたと判定した場合には、S230へ移行し、前方車両が送信情報を発信しているか否かを判定する。尚、前方車両が送信情報を発信しているか否かは、車間距離検出部14により検出される車間距離から判断される前方車両の絶対位置と、受信部18により受信される送信情報のうちの絶対位置とが、一致するか否かで判定する。
【0069】
このS230で、前方車両から送信情報が発信されていると判定した場合には、S240へ移行して車間クルーズ制御を終了し、S250へ移行して車群走行制御による追従走行を開始する。尚、このときに、自車両1の車群名を、前方車両の車群名と同じ名前に変更する。こうして自車両1の車群名を変更することで、同一の車群に属する構成車両の車群名が、その車群の先頭車両の車両登録番号に統一される。
【0070】
一方、S230で、前方車両が送信情報を発信していないと判定した場合には、車群走行制御による追従走行を行うことができないため、S180へ戻る。
つまり、車間クルーズ制御中に、前方車両が存在しなくなった場合、キャンセル操作がされた場合、又は、自車両1が前方車両に対して車群走行制御による追従走行を開始した場合には、この車間クルーズ制御を終了するようになっている。
【0071】
一方、前述したように、S220で車群走行スイッチがオンされたと判定し、且つ、S230で前方車両から送信情報が発信されていると判定した場合には、S250へ移行して車群走行制御による追従走行を開始する。具体的には、自車両1が属する車群の先頭車両から受信する該車両の速度及び加速度の情報に基づいて制御量を演算し、更に、この演算した制御量を、車間距離検出部14により検出される前方車両との車間距離に基づき、この検出車間距離を目標車間距離に近づけるための最適な値に補正して、車両運動制御部28に出力する。そして、車両運動制御部28が、この制御量に基づいて、エンジン、トランスミッション及びブレーキを制御することで、自車両1の速度を、前方車両との車間距離を目標車間距離に保つような速度に自動制御する。尚、ここでいう目標車間距離は、一定の値であってもよく、また、車両の走行速度や車群内での順位等により異なる値であってもよい。
【0072】
そして、この追従走行中は、次のS260及びS270の判定処理を行う。
即ち、まずS260では、追従対象となる前方車両が存在しているか否かを判定する。ここで、追従対象車両が存在するか否かは、S230と同様に、前方車両が送信情報を発信しているか否かで判定する。例えば、追従対象としていた前方車両でメインスイッチがオフされた場合には、車群走行制御による追従走行を行うことができなくなるため、追従対象車両が存在しないと判定する。
【0073】
このS260で、追従対象車両が存在しないと判定した場合には、S270へ移行して車群走行制御による追従走行を終了し、S100へ戻る。
一方、S260で、追従対象車両が存在すると判定した場合には、S280へ移行し、キャンセル操作がされたか否かを判定する。
【0074】
このS280で、キャンセル操作がされたと判定した場合には、S270へ移行して車群走行制御による追従走行を終了し、S100へ戻る。
一方、S280で、キャンセル操作がされていないと判定した場合には、S260へ戻る。
【0075】
つまり、車群走行制御による追従走行中に、追従対象車両が存在しなくなった場合、又は、キャンセル操作がされた場合には、車群走行制御による追従走行を終了するようになっている。尚、このときに、自車両1の車群名を自車両1の車両登録番号に変更する。
【0076】
ところで、コントローラ44は、車群走行制御による隊列走行中に車群の構成車両の運転者が感じるランプ32,36,38による照射光の眩しさを軽減させるための処理として、前方減光量出力処理及び後方減光量出力処理を行う。尚、この2つの減光量出力処理が、本発明の眩光軽減装置としての処理に当たる。
【0077】
ここで、前方減光量出力処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。
この前方減光量出力処理が開始されると、まずS300にて、自車両1が追従状態であるか否かを判定する。尚、この判定処理は、自車両1が追従状態であると判定するまで、繰り返される。
【0078】
そして、S300で、自車両1が追従車両であると判定した場合には、S310へ移行し、前方ランプ駆動部34へ出力するための前方減光量を算出する。
ここで、前方減光量は、予め決められている前方減光量の最大値に対して、下記(d1)〜(d6)の手順で演算処理を施すことにより算出される。尚、ここでいう前方減光量の最大値は、前方ランプ駆動部34に指示された場合に、ヘッドランプ32の発光量が0より大きくなる値(即ち、100よりも小さい値)に設定されている。
【0079】
(d1):走行状態検出部12により検出される走行速度が、基準速度(本実施形態では、60[km/h])より低い場合には、1より小さい定数M(本実施形態では、0.9)を乗ずる。
(d2):ワイパー作動検出部24によりワイパー装置が間欠作動中であることが検出された場合には、上記定数Mを乗じ、また、連続作動中であることが検出された場合には、上記定数Mより小さい定数N(本実施形態では、0.8)を乗ずる。
【0080】
(d3):車間距離検出部14により検出される前方車両との車間距離が、基準距離より長い場合には、上記定数Mを乗ずる。
(d4):前方車両からの送信情報に含まれている車高情報の表す車高が、自車両1の車高情報が表す車高と同じ場合には、上記定数Mを乗じ、自車両1の車高情報が表す車高より高い場合には、上記定数Nを乗ずる。
【0081】
(d5):発光量設定部42で、前方設定光量が「中」に設定されている場合には、上記定数Mを乗じ、「大」に設定されている場合には、上記定数Nを乗ずる。
(d6):前方車両からの送信情報に含まれている前方指示光量が「中」を表している場合には、上記定数Mを乗じ、「大」を表している場合には、上記定数Nを乗ずる。
【0082】
つまり、上記(d1)〜(d6)の各手順での条件に応じて前方減光量が小さくなるように演算処理を行うことで、各条件を加味した前方減光量を算出するようになっている。
こうしてS310で前方減光量を算出した後は、S320へ移行し、前方減光量を0から算出値まで段階的に増加させつつ、前方ランプ駆動部34へ出力する。例えば、算出値が50であるとすると、前方ランプ駆動部34へ出力する前方減光量を、0→10→20→30→40→50、というように順に増加させる。そのため、前方ランプ駆動部34に指示される前方減光量が、S310にて算出された算出値まで徐々に増加し、これに伴い、ヘッドランプ32の発光量が徐々に小さくなる。
【0083】
続いて、S330では、S300の処理と同様に、自車両1が追従状態であるか否かを判定する。
このS330で、自車両1が追従状態であると判定した場合には、S340へ移行し、S310の処理と同様に前方減光量を算出する。
【0084】
続いて、S350で、S340にて算出した前方減光量を前方ランプ駆動部34へ出力した後、S330へ戻る。
一方、S330で、自車両1が追従状態ではないと判定した場合には、S360へ移行し、前方減光量を最後に出力した値から0まで段階的に減少させつつ、前方ランプ駆動部34へ出力する。そのため、前方ランプ駆動部34に指示される前方減光量が、0になるまで徐々に減少し、これに伴い、ヘッドランプ32の発光量が徐々に大きくなる。
【0085】
次に、後方減光量出力処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。
この後方減光量出力処理が開始されると、まずS400にて、自車両1が先行状態であるか否かを判定する。ここで、自車両1が先行状態であるか否かは、自車両1の車群名と同じ車群名であり、且つ、自車両1の絶対位置より後方の絶対位置である車両の送信情報が、受信部18により受信されているか否かで判定する。尚、この判定処理は、自車両1が先行状態であると判定するまで、繰り返される。
【0086】
そして、S400で、自車両1が先行状態であると判定した場合には、S410へ移行し、後方ランプ駆動部40へ出力するための後方減光量を算出する。
ここで、後方減光量は、予め決められている後方減光量の最大値に対して、上記前方減光量出力処理における前方減光量の算出処理(図5におけるS310の処理)と同様に、上記(d1)及び(d2)の手順で演算処理を施し、更に、上記(d3)〜(d6)の手順に代えて、下記(e1)〜(e4)の手順で演算処理を施すことにより算出される。尚、ここでいう後方減光量の最大値は、後方ランプ駆動部40に指示された場合に、テールランプ36及びブレーキランプ38の発光量が0より大きくなる値(即ち、100よりも小さい値)に設定されている。
【0087】
(e1):後方車両からの送信情報に含まれている自車両1との車間距離が、基準距離より長い場合には、上記定数Mを乗ずる。
(e2):後方車両からの送信情報に含まれている車高情報の表す車高が、自車両1の車高情報が表す車高と同じ場合には、上記定数Mを乗じ、自車両1の車高情報が表す車高より高い場合には、上記定数Nを乗ずる。
【0088】
(e3):発光量設定部42で、後方設定光量が「中」に設定されている場合には、上記定数Mを乗じ、「大」に設定されている場合には、上記定数Nを乗ずる。
(e4):後方車両からの送信情報に含まれている後方指示光量が「中」を表している場合には、上記定数Mを乗じ、「大」を表している場合には、上記定数Nを乗ずる。
【0089】
つまり、上記(d1),(d2),(e1)〜(e4)の各手順での条件に応じて後方減光量が小さくなるように演算処理を行うことで、各条件を加味した後方減光量を算出するようになっている。
こうしてS410で後方減光量を算出した後は、S420へ移行し、後方減光量を0から算出値まで段階的に増加させつつ、後方ランプ駆動部40へ出力する。そのため、後方ランプ駆動部40に指示される後方減光量が、S410にて算出された算出値まで徐々に増加し、これに伴い、テールランプ36及びブレーキランプ38の発光量が徐々に小さくなる。
【0090】
続いて、S430では、S400の処理と同様に、自車両1が先行状態であるか否かを判定する。
このS430で、自車両1が先行状態であると判定した場合には、S440へ移行し、S410の処理と同様に後方減光量を算出する。
【0091】
続いて、S450で、S440にて算出した後方減光量を後方ランプ駆動部40へ出力した後、S430へ戻る。
一方、S430で、自車両1が先行状態ではないと判定した場合には、S460へ移行し、後方減光量を最後に出力した値から0まで段階的に減少させつつ、後方ランプ駆動部40へ出力する。そのため、後方ランプ駆動部40に指示される後方減光量が、0になるまで徐々に減少し、これに伴い、テールランプ36及びブレーキランプ38の発光量が徐々に大きくなる。
【0092】
次に、第1実施形態の車群走行制御装置10を搭載した車両1,1,…が車群走行制御による隊列走行を行った場合の作用について説明する。
図2に示すように、夜間において車群走行制御による隊列走行を行っている状態では、車群における各追従車両1がヘッドランプ32を減光し(S330:YES,S340,S350)、また、車群における最後尾以外の各車両1がテールランプ36及びブレーキランプ38を減光する(S430:YES,S440,S450)。つまり、車群における先頭車両以外の車両1のヘッドランプ32と、最後尾の車両以外の車両1のテールランプ36及びブレーキランプ38とが、減光された状態となる。
【0093】
ここで、各車両1のランプ32,36,38による照射光の減光度合は、種々の条件を加味して自動的に調整される。例えば、走行速度が基準速度(60[km/h])より低い場合には、基準速度より高い場合に比べ照射光の減光度合が小さくなる。また、照射方向側の車両1との車間距離が基準距離より短い場合には、基準距離より長い場合に比べ照射光の減光度合が大きくなる。また更に、ワイパー装置の作動頻度が、非作動中→間欠作動中→連続作動中、というように大きくなるほど照射光の減光度合が小さくなる。加えて、照射方向側の車両1の車高情報が表す車高が、照射元の車両1の車高情報が表す車高に比べ高いほど、照射光の減光度合が小さくなる。また、これらの条件に加え、発光量設定部42で運転者が設定した発光量についても加味されるため、運転者の設定に応じて照射光の減光度合が変化する。
【0094】
一方、こうして隊列走行を行う車群の後方から車間クルーズ制御による追従走行を行う車両1が存在する場合に、この車両(以下、参加車両という)1の運転者が車群走行スイッチをオンすると(S220:YES)、車群走行制御による追従走行が開始される(S230:YES,S240,S250)。そのため、参加車両1が追従状態となり(S300:YES)、参加車両1のヘッドランプ32の発光量が徐々に小さくなる(S310,S320)。一方、参加車両1の前方車両1が先行状態となるため(S400:YES)、この車両1のテールランプ36及びブレーキランプ38の発光量が徐々に小さくなる(S410,S420)。この結果、参加車両1が加わった後の車群においても、先頭車両以外の車両1のヘッドランプ32と、最後尾の車両以外の車両1のテールランプ36及びブレーキランプ38とが、減光された状態となる。
【0095】
また、車群の構成車両のうちの最後尾の車両1の運転者が、車群から離脱するためにキャンセル操作を行うと(S280:YES,S270)、その車両(以下、離脱車両という)1が追従状態ではなくなるため(S330:NO)、離脱車両1のヘッドランプ32の発光量が徐々に大きくなる(S360)。一方、離脱車両1の前方車両1が先行状態ではなくなるため(S430:NO)、この車両1のテールランプ36及びブレーキランプ38の発光量が徐々に大きくなる(S460)。この結果、離脱車両1が離脱した後の車群においても、先頭車両以外の車両1のヘッドランプ32と、最後尾の車両以外の車両1のテールランプ36及びブレーキランプ38とが、減光された状態となる。
【0096】
尚、第1実施形態の車群走行制御装置10では、ヘッドランプ32が、前方照射手段に相当し、テールランプ36と、ブレーキランプ38とが、後方照射手段に相当している。また、前方ランプ駆動部34と、コントローラ44の行う前方減光量出力処理とが、前方光量変更手段に相当し、後方ランプ駆動部40と、コントローラ44の行う後方減光量出力処理とが、後方光量変更手段に相当している。また更に、ワイパー作動検出部24が、検出手段に相当し、発信部30が、変更用情報発信手段に相当し、発光量設定部42が、自車両光量設定手段と、他車両光量設定手段とに相当している。
【0097】
このような第1実施形態の車群走行制御装置10によれば、車群走行制御による隊列走行中に運転者が感じる車両のランプ32,36,38の眩しさを軽減させることができる。即ち、車群走行制御による隊列走行中は車間距離が短くなるが、先頭車両以外の各車両がヘッドランプ32を減光することで、その照射光によりその車両及びその前方車両の運転者が感じる眩しさを軽減させることができ、更に、車群における最後尾の車両以外の各車両がテールランプ36及びブレーキランプ38を減光することで、その照射光によりその後方車両の運転者が感じる眩しさを軽減させることができるからである。
【0098】
また、前方車両との車間距離が基準距離より短くなった場合にはヘッドランプ32の減光度合を大きくし、後方車両との車間距離が基準距離より短くなった場合にはテールランプ36及びブレーキランプ38の減光度合を大きくするようにしているため、車間距離の違いにより運転者が感じる眩しさの変化を小さくしつつ、前方の視界と後方からの視認性とを適度に確保することができる。
【0099】
また更に、走行速度が基準速度(60[km/h])より低い場合にはランプ32,36,38の減光度合を小さくするようにしているため、高速道路に比べ周囲に注意を払う必要性の高い市街地の走行中には、前方視界が広めに確保されると共に後方からの視認性も高めることができ、安全性を高くすることができる。また、走行速度が高いほど車間距離が短いことによる威圧感を感じやすくなるが、走行速度が基準速度より高い場合にはランプ32,36,38の減光度合が大きくなり、前後の車両の存在感が小さくなるため、運転者に威圧感を与えにくくすることができる。
【0100】
一方、ワイパー装置の作動頻度が大きいほどランプ32,36,38の減光度合を小さくするようにしているため、天候の悪化の程度に応じて、前方の視界と後方からの視認性とを適度に確保することができる。
また、車高の高い車両から車高の低い車両へランプ32,36,38による光が照射される場合には、そのランプ32,36,38の減光度合を大きくするようにしているため、前後の車両との車高の違いにより眩しさの度合が大きく異ならないようにすることができる。
【0101】
また更に、運転者が、自車両1や前後の車両のランプ32,36,38の発光量を変更することができるため、運転者の好みや走行状況等に応じて適度に調整することができる。
一方、ランプ32,36,38の発光量を減光している状態と減光していない状態とで状態を変更させる際には、その発光量を段階的に変化させるようにしているため、徐々に目を慣らすことができると共に、前後の車両の運転者を驚かせないようにすることができる。
【0102】
尚、上記第1実施形態の車群走行制御装置10では、ランプ32,36,38の発光量が0より大きい範囲で減光させるようにしているが、これに限ったものではなく、発光量を0に(即ち、消灯)するようにしてもよい。
次に、第2実施形態の車群走行制御装置50について、図7〜図9を用いて説明する。
【0103】
第2実施形態の車群走行制御装置50は、運転者が感じる眩しさを軽減させるための手法として、第1実施形態の車群走行制御装置10のようにランプ32,36,38の発光量を減少させる代わりに、ランプ32,36,38による照射光の照射方向を下向きにするようになっている。このため、第1実施形態の車群走行制御装置10と比較すると、下記(f1)〜(f4)の点が異なる。
【0104】
(f1):前方ランプ駆動部52及び後方ランプ駆動部54の機能が異なる。
(f2):発光量設定部42に代えて照射方向設定部56を備えている。
(f3):発信部30から発信する送信情報に含まれる情報が異なる。
(f4):コントローラ58が、前方減光量出力処理(図5)及び後方減光量出力処理(図6)に代えて、後述する前方変更角度出力処理(図8)及び後方変更角度出力処理(図9)を行う。
【0105】
そのため、以下の説明では、上記相違点について述べることとし、第1実施形態の車群走行制御装置10と同じ構成要素については、同一の符号を付しているため、その説明を省略する。
コントローラ58は、第1実施形態のコントローラ44が前方減光量及び後方減光量の算出及び出力を行っていたことに代えて、ヘッドランプ32による照射光の照射方向を下向きにする角度(以下、前方変更角度という)を算出して、前方ランプ駆動部52へ出力すると共に、テールランプ36及びブレーキランプ38による照射光の照射方向を下向きにする角度(以下、後方変更角度)を算出して、後方ランプ駆動部54へ出力する。尚、コントローラ58は、本装置10に電源が投入されて動作を開始した時に、前方ランプ駆動部34及び後方ランプ駆動部40へ、前方変更角度或いは後方変更角度の初期値として、それぞれ「0」を出力する。
【0106】
前方ランプ駆動部52は、第1実施形態の前方ランプ駆動部34と同様に、コントローラ58からのヘッドランプ点灯指示に応じてヘッドランプ32を点灯させるが、その際、ヘッドランプ32の照射方向を、基準となる照射方向(即ち、故意に変更させていない通常の照射方向)からコントローラ58より入力した上記前方変更角度だけ下向きとなるように制御する。よって、コントローラ58から指示された前方変更角度が大きいほどヘッドランプ32の照射方向が下向きとなる。
【0107】
一方、後方ランプ駆動部54も、第1実施形態の後方ランプ駆動部40と同様に、コントローラ58からのテールランプ点灯指示に応じてテールランプ36を点灯させ、ブレーキランプ点灯指示に応じてブレーキランプ38を点灯させるが、その際、テールランプ36及びブレーキランプ38の各照射方向を、それぞれの基準となる照射方向からコントローラ58より入力した上記後方変更角度だけ下向きとなるように制御する。よって、コントローラ58から指示された後方変更角度が大きいほどテールランプ36及びブレーキランプ38の照射方向が下向きとなる。
【0108】
照射方向設定部56は、運転者が操作可能な位置に設けられる操作パネルにより、下記(g1)〜(g4)の各照射方向を、「高」,「中」,「低」の3段階で設定させるようになっている。
(g1):自車両1が追従状態での、自車両1のヘッドランプ32による照射光の照射方向(以下、前方設定方向という)。
【0109】
(g2):自車両1が先行状態での、自車両1のテールランプ36及びブレーキランプ38による照射光の照射方向(以下、後方設定方向という)。
(g3):自車両1が追従状態での、前方車両のテールランプ36及びブレーキランプ38による照射光の照射方向(以下、後方指示方向という)。
【0110】
(g4):自車両1が先行状態での、後方車両のヘッドランプ32による照射光の照射方向(以下、前方指示方向という)。
一方、発信部30から発信する自車両1の送信情報には、第1実施形態の車群走行制御装置10が発信する送信情報と同様に上記(b1)〜(b5)の情報が含まれており、更に、上記(b6)の情報に代えて、下記(h1)の情報が含まれている。
【0111】
(h1):照射方向設定部56で設定された前方指示方向及び後方指示方向。
尚、上記(b5)及び(h1)の情報が、光軸変更用情報に相当する。
次に、コントローラ58が行う前方変更角度出力処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0112】
この前方変更角度出力処理が開始されると、まずS500にて、自車両1が追従状態であるか否かを判定する。尚、この判定処理は、自車両1が追従状態であると判定するまで、繰り返される。
そして、S500で、自車両1が追従車両であると判定した場合には、S510へ移行し、前方ランプ駆動部52へ出力するための前方変更角度を算出する。
【0113】
ここで、前方変更角度は、予め決められている前方変更角度の最大値に対して、第1実施形態の前方減光量出力処理における前方減光量の算出処理(図5におけるS310の処理)と同様に、上記(d1)〜(d4)の手順で演算処理を施し、更に、上記(d5)及び(d6)の手順に代えて、下記(i1)及び(i2)の手順で演算処理を施すことにより算出される。
【0114】
(i1):照射方向設定部56で、前方設定方向が「中」に設定されている場合には、上記定数Mを乗じ、「高」に設定されている場合には、上記定数Nを乗ずる。
(i2):前方車両からの送信情報に含まれている前方指示方向が「中」を表している場合には、上記定数Mを乗じ、「高」を表している場合には、上記定数Nを乗ずる。
【0115】
つまり、上記(d1)〜(d4),(i1),(i2)の各手順での条件に応じて前方変更角度が小さくなるように演算処理を行うことで、各条件を加味した前方変更角度を算出するようになっている。
こうしてS510で前方変更角度を算出した後は、S520へ移行し、前方変更角度を0から算出値まで段階的に増加させつつ、前方ランプ駆動部52へ出力する。そのため、前方ランプ駆動部52に指示される前方変更角度が、S510にて算出された算出値まで徐々に増加し、これに伴い、ヘッドランプ32による照射光の照射方向が徐々に低くなる。
【0116】
続いて、S530では、S500の処理と同様に、自車両1が追従状態であるか否かを判定する。
このS530で、自車両1が追従状態であると判定した場合には、S540へ移行し、S510の処理と同様に前方変更角度を算出する。
【0117】
続いて、S550で、S540にて算出した前方変更角度を前方ランプ駆動部52へ出力した後、S530へ戻る。
一方、S530で、自車両1が追従状態ではないと判定した場合には、S560へ移行し、前方変更角度を最後に出力した値から0まで段階的に減少させつつ、前方ランプ駆動部52へ出力する。そのため、前方ランプ駆動部52に指示される前方変更角度が、0になるまで徐々に減少し、これに伴い、ヘッドランプ32による照射光の照射方向が徐々に高くなる。
【0118】
次に、コントローラ58が行う後方変更角度出力処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。
この後方変更角度出力処理が開始されると、まずS600にて、自車両1が先行状態であるか否かを判定する。尚、この判定処理は、自車両1が先行状態であると判定するまで、繰り返される。
【0119】
そして、S600で、自車両1が先行状態であると判定した場合には、S610へ移行し、後方ランプ駆動部54へ出力するための後方変更角度を算出する。ここで、後方変更角度は、予め決められている後方変更角度の最大値に対して、第1実施形態の後方減光量出力処理における後方減光量の算出処理(図6におけるS410の処理)と同様に、上記(e1)〜(e4)の手順で演算処理を施し、更に、上記(e5)及び(e6)の手順に代えて、下記(j1)及び(j2)の手順で演算処理を施すことにより算出される。
【0120】
(j1):照射方向設定部56で、後方設定方向が「中」に設定されている場合には、上記定数Mを乗じ、「高」に設定されている場合には、上記定数Nを乗ずる。
(j2):後方車両からの送信情報に含まれている後方指示方向が「中」を表している場合には、上記定数Mを乗じ、「高」を表している場合には、上記定数Nを乗ずる。
【0121】
つまり、上記(e1)〜(e4),(j1),(j2)の各手順での条件に応じて後方変更角度が小さくなるように演算処理を行うことで、各条件を加味した後方変更角度を算出するようになっている。
こうしてS610で後方変更角度を算出した後は、S620へ移行し、後方変更角度を0から算出値まで段階的に増加させつつ、後方ランプ駆動部54へ出力する。そのため、後方ランプ駆動部54に指示される後方変更角度が、S610にて算出された算出値まで徐々に増加し、これに伴い、テールランプ36及びブレーキランプ38による照射光の照射方向が徐々に低くなる。
【0122】
続いて、S630では、S600の処理と同様に、自車両1が先行状態であるか否かを判定する。
このS630で、自車両1が先行状態であると判定した場合には、S640へ移行し、S610の処理と同様に後方変更角度を算出する。
【0123】
続いて、S650で、S640にて算出した後方変更角度を後方ランプ駆動部54へ出力した後、S630へ戻る。
一方、S630で、自車両1が先行状態ではないと判定した場合には、S660へ移行し、後方変更角度を最後に出力した値から0まで段階的に減少させつつ、後方ランプ駆動部54へ出力する。そのため、後方ランプ駆動部54に指示される後方変更角度が、0になるまで徐々に減少し、これに伴い、テールランプ36及びブレーキランプ38による照射光の照射方向が徐々に高くなる。
【0124】
尚、第2実施形態の車群走行制御装置50では、前方ランプ駆動部52と、コントローラ58の行う前方変更角度出力処理とが、前方光軸変更手段に相当し、後方ランプ駆動部54と、コントローラ58の行う後方変更角度出力処理とが、後方光軸変更手段に相当している。また、照射方向設定部56が、自車両光軸設定手段と、他車両光軸設定手段とに相当している。
【0125】
このような第2実施形態の車群走行制御装置50によれば、第1実施形態の車群走行制御装置10のようにランプ32,36,38の発光量を減少させる代わりに、ランプ32,36,38による照射光の照射方向を下向きにすることで、第1実施形態の車群走行制御装置10について述べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0126】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、上記各実施形態の車群走行制御装置10,50では、複数の条件を加味してランプ32,36,38の発光量を減光させる度合又は照射方向を下向きにする度合(以下、単に制御度合という)を決定するようにしているが(図5のS310,S340、図6のS410,S440、図8のS510,S540、図9のS610,S640、の各処理)、その条件の内容や条件を加味した制御度合の決定方法は、上記実施形態で述べたものに限られない。
【0127】
その具体例として、上記各実施形態では、車間距離の長さが基準距離より長い場合に制御度合を小さくするようにしているが、これに限ったものではなく、例えば、車間距離の長さに比例して制御度合が小さくなるようにしてもよい。また、車間距離としては、検出した車間距離に代えて、車群走行制御のパラメータとしての目標車間距離を用いてもよい。
【0128】
また、走行速度についても、走行速度の高さに比例して制御度合が大きくなるようにしてもよい。一方、これとは逆に、走行速度が高いほど制御度合が小さくなるようにしてもよい。このようにすれば、高速走行中における前方視界を広く確保することができるという面で効果的である。
【0129】
また更に、ランプ32,36,38の取付位置の高さが高いほど、制御度合を大きくするようにしてもよい。これによれば、ランプ32,36,38の取付高さの違いにより運転者が感じる眩しさの違いを小さくすることができる。
一方、上記各実施形態の車群走行制御装置10,50では、追従状態とそれ以外の状態とが切り替わる際、及び先行状態とそれ以外の状態とが切り替わる際に、発光量又は照射光量を段階的に変化させるようにしているが、これに限ったものではなく、例えば、連続的に変化させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の車群走行制御装置の構成を表すブロック図である。
【図2】 車両が隊列走行を行っている状態を表す説明図である。
【図3】 切替処理を表すフローチャート(その1)である。
【図4】 切替処理を表すフローチャート(その2)である。
【図5】 前方減光量出力処理を表すフローチャートである。
【図6】 後方減光量出力処理を表すフローチャートである。
【図7】 第2実施形態の車群走行制御装置の構成を表すブロック図である。
【図8】 前方変更角度出力処理を表すフローチャートである。
【図9】 後方変更角度出力処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1…車両、3…磁気ネイル、10,50…車群走行制御装置、12…走行状態検出部、14…車間距離検出部、16…磁気検出部、18…受信部、20…運転操作検出部、22…固有情報記憶部、24…ワイパー作動検出部、26…操作部、28…車両運動制御部、30…発信部、32…ヘッドランプ、34,52…前方ランプ駆動部、36…テールランプ、38…ブレーキランプ、40,54…後方ランプ駆動部、42…発光量設定部、44,58…コントローラ,56…照射方向設定部

Claims (32)

  1. (a)車群における先頭車両が走行状態に関する情報を発信し、該情報に基づき車群における追従車両が前方の車両との車間距離を検出し、該検出した車間距離を目標車間距離に合わせるように車速を制御することで実現される隊列走行を、自車両に行わせるための車群走行制御装置を有した車両用の眩光軽減装置であって、
    (b)自車両の前方に光を照射する前方照射手段と、
    (c)自車両が前記隊列走行を行う車群における追従車両となっている追従状態での前記前方照射手段の照射光量を、前記追従状態以外の状態での照射光量よりも減少させる前方光量変更手段と、を備え
    (d)前記車群走行制御装置は、少なくとも自車両の絶対位置を含む情報を他車両に発信する発信手段と、
    (e)少なくとも他車両の絶対位置を含む情報を他車両から受信する受信手段と、
    (f)前記他車両からの情報を受信した場合に、該車群走行制御装置による前記隊列走行を開始させる隊列走行判定手段と、を備える
    ことを特徴とする車両用の眩光軽減装置。
  2. 請求項1に記載の眩光軽減装置において、
    前記前方光量変更手段は、前記照射光量の減少度合を、自車両の前方を走行する車両との車間距離に応じて変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の眩光軽減装置において、
    前記前方光量変更手段は、前記照射光量の減少度合を、自車両の走行速度に応じて変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の眩光軽減装置において、
    ワイパー装置の作動状態を検出する検出手段を備え、
    前記前方光量変更手段は、前記照射光量の減少度合を、前記検出手段による検出結果に応じて変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の眩光軽減装置において、
    前記追従状態での前記前方照射手段の照射光量を自車両の乗員に設定させる自車両光量設定手段を備え、
    前記前方光量変更手段は、前記照射光量の減少度合を、前記自車両光量設定手段による設定内容に応じて変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の眩光軽減装置において、
    自車両の後方を走行する車両から照射される光の光量を変更させるための光量変更用情報を発信する変更用情報発信手段を備え、
    前記前方光量変更手段は、前記照射光量の減少度合を、自車両の前方を走行する車両から発信される前記光量変更用情報に応じて変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  7. 請求項6に記載の眩光軽減装置において、
    前記光量変更用情報を自車両の乗員に設定させる他車両光量設定手段を備えていること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  8. 請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の眩光軽減装置において、
    前記前方光量変更手段は、前記追従状態と該追従状態以外の状態とが切り替わる際に、前記前方照射手段の照射光量を連続的或いは段階的に変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  9. (a)車群における先頭車両が走行状態に関する情報を発信し、該情報に基づき車群における追従車両が前方の車両との車間距離を検出し、該検出した車間距離を目標の車間距離に合わせるように車速を制御することで実現される隊列走行を、自車両に行わせるための車群走行制御装置を有した車両用の眩光軽減装置であって、
    (b)自車両の後方に光を照射する後方照射手段と、
    (c)自車両が前記隊列走行を行う車群の構成車両であって該構成車両のうちの最後尾以外の車両となっている先行状態での前記後方照射手段の照射光量を、前記先行状態以外の状態での照射光量よりも減少させる後方光量変更手段と、を備え
    (d)前記車群走行制御装置は、少なくとも自車両の絶対位置を含む情報を他車両に発信する発信手段と、
    (e)少なくとも他車両の絶対位置を含む情報を他車両から受信する受信手段と、
    (f)前記他車両からの情報を受信した場合に、該車群走行制御装置による前記隊列走行を開始させる隊列走行判定手段と、を備える
    ことを特徴とする車両用の眩光軽減装置。
  10. 請求項9に記載の眩光軽減装置において、
    前記後方光量変更手段は、前記照射光量の減少度合を、自車両の後方を走行する車両との車間距離に応じて変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  11. 請求項9又は請求項10に記載の眩光軽減装置において、
    前記後方光量変更手段は、前記照射光量の減少度合を、自車両の走行速度に応じて変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  12. 請求項9ないし請求項11の何れか1項に記載の眩光軽減装置において、
    ワイパー装置の作動状態を検出する検出手段を備え、
    前記後方光量変更手段は、前記照射光量の減少度合を、前記検出手段による検出結果に応じて変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  13. 請求項9ないし請求項12の何れか1項に記載の眩光軽減装置において、
    前記先行状態での前記後方照射手段の照射光量を自車両の乗員に設定させる自車両光量設定手段を備え、
    前記後方光量変更手段は、前記照射光量の減少度合を、前記自車両光量設定手段による設定内容に応じて変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  14. 請求項9ないし請求項13の何れか1項に記載の眩光軽減装置において、
    自車両の前方を走行する車両から照射される光の光量を変更させるための光量変更用情報を発信する変更用情報発信手段を備え、
    前記後方光量変更手段は、前記照射光量の減少度合を、自車両の後方を走行する車両から発信される前記光量変更用情報に応じて変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  15. 請求項14に記載の眩光軽減装置において、
    前記光量変更用情報を自車両の乗員に設定させる他車両光量設定手段を備えていること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  16. 請求項9ないし請求項15の何れか1項に記載の眩光軽減装置において、
    前記後方光量変更手段は、前記先行状態と該先行状態以外の状態とが切り替わる際に、前記後方照射手段の照射光量を連続的或いは段階的に変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  17. (a)車群における先頭車両が走行状態に関する情報を発信し、該情報に基づき車群における追従車両が前方の車両との車間距離を検出し、該検出した車間距離を目標の車間距離に合わせるように車速を制御することで実現される隊列走行を、自車両に行わせるための車群走行制御装置を有した車両用の眩光軽減装置であって、
    (b)自車両の前方に光を照射する前方照射手段と、
    (c)自車両が前記隊列走行を行う車群における追従車両となっている追従状態での前記前方照射手段による照射光の照射方向を、前記追従状態以外の状態での照射方向よりも下向きにする前方光軸変更手段と、を備え
    (d)前記車群走行制御装置は、少なくとも自車両の絶対位置を含む情報を他車両に発信する発信手段と、
    (e)少なくとも他車両の絶対位置を含む情報を他車両から受信する受信手段と、
    (f)前記他車両からの情報を受信した場合に、該車群走行制御装置による前記隊列走行を開始させる隊列走行判定手段と、を備える
    ことを特徴とする車両用の眩光軽減装置。
  18. 請求項17に記載の眩光軽減装置において、
    前記前方光軸変更手段は、前記照射方向を下向きにする度合を、自車両の前方を走行する車両との車間距離に応じて変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  19. 請求項17又は請求項18に記載の眩光軽減装置において、前記前方光軸変更手段は、前記照射方向を下向きにする度合を、自車両の走行速度に応じて変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  20. 請求項17ないし請求項19の何れか1項に記載の眩光軽減装置において、
    ワイパー装置の作動状態を検出する検出手段を備え、
    前記前方光軸変更手段は、前記照射方向を下向きにする度合を、前記検出手段による検出結果に応じて変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  21. 請求項17ないし請求項20の何れか1項に記載の眩光軽減装置において、
    前記追従状態での前記前方照射手段による照射光の照射方向を自車両の乗員に設定させる自車両光軸設定手段を備え、
    前記前方光軸変更手段は、前記照射方向を下向きにする度合を、前記自車両光軸設定手段による設定内容に応じて変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  22. 請求項17ないし請求項21の何れか1項に記載の眩光軽減装置において、
    自車両の後方を走行する車両から照射される光の照射方向を変更させるための光軸変更用情報を発信する変更用情報発信手段を備え、
    前記前方光軸変更手段は、前記照射方向を下向きにする度合を、自車両の前方を走行する車両から発信される前記光軸変更用情報に応じて変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  23. 請求項22に記載の眩光軽減装置において、
    前記光軸変更用情報を自車両の乗員に設定させる他車両光軸設定手段を備えていること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  24. 請求項17ないし請求項23の何れか1項に記載の眩光軽減装置において、
    前記前方光軸変更手段は、前記追従状態と該追従状態以外の状態とが切り替わる際に、前記前方照射手段による照射光の照射方向を連続的或いは段階的に変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  25. (a)車群における先頭車両が走行状態に関する情報を発信し、該情報に基づき車群における追従車両が前方の車両との車間距離を検出し、該検出した車間距離を目標の車間距離に合わせるように車速を制御することで実現される隊列走行を、自車両に行わせるための車群走行制御装置を有した車両用の眩光軽減装置であって、
    (b)自車両の後方に光を照射する後方照射手段と、
    (c)自車両が前記隊列走行を行う車群の構成車両であって該構成車両のうちの最後尾以外の車両となっている先行状態での前記後方照射手段による照射光の照射方向を、前記先行状態以外の状態での照射方向よりも下向きにする後方光軸変更手段と、を備え
    (d)前記車群走行制御装置は、少なくとも自車両の絶対位置を含む情報を他車両に発信する発信手段と、
    (e)少なくとも他車両の絶対位置を含む情報を他車両から受信する受信手段と、
    (f)前記他車両からの情報を受信した場合に、該車群走行制御装置による前記隊列走行を開始させる隊列走行判定手段と、を備える
    ことを特徴とする車両用の眩光軽減装置。
  26. 請求項25に記載の眩光軽減装置において、
    前記後方光軸変更手段は、前記照射方向を下向きにする度合を、自車両の後方を走行する車両との車間距離に応じて変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  27. 請求項25又は請求項26に記載の眩光軽減装置において、
    前記後方光軸変更手段は、前記照射方向を下向きにする度合を、自車両の走行速度に応じて変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  28. 請求項25ないし請求項27の何れか1項に記載の眩光軽減装置において、
    ワイパー装置の作動状態を検出する検出手段を備え、
    前記後方光軸変更手段は、前記照射方向を下向きにする度合を、前記検出手段による検出結果に応じて変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  29. 請求項25ないし請求項28の何れか1項に記載の眩光軽減装置において、
    前記先行状態での前記後方照射手段による照射光の照射方向を自車両の乗員に設定させる自車両光軸設定手段を備え、
    前記後方光軸変更手段は、前記照射方向を下向きにする度合を、前記自車両光軸設定手段による設定内容に応じて変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  30. 請求項25ないし請求項29の何れか1項に記載の眩光軽減装置において、
    自車両の前方を走行する車両から照射される光の照射方向を変更させるための光軸変更用情報を発信する変更用情報発信手段を備え、
    前記後方光軸変更手段は、前記照射方向を下向きにする度合を、自車両の後方を走行する車両から発信される前記光軸変更用情報に応じて変化させること、を特徴とする眩光軽減装置。
  31. 請求項30に記載の眩光軽減装置において、
    前記光軸変更用情報を自車両の乗員に設定させる他車両光軸設定手段を備えていること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
  32. 請求項25ないし請求項31の何れか1項に記載の眩光軽減装置において、
    前記後方光軸変更手段は、前記先行状態と該先行状態以外の状態とが切り替わる際に、前記後方照射手段による照射光の照射方向を連続的或いは段階的に変化させること、
    を特徴とする眩光軽減装置。
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