JP4301895B2 - 四端子抵抗測定装置 - Google Patents

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本発明は、被測定抵抗体に接続されるそれぞれ一対の電流供給端子と電圧検出端子とを有する四端子抵抗測定装置に関し、さらに詳しく言えば、測定中においても各端子の接続状態(断線の有無)を検出可能とする技術に関するものである。
四端子抵抗測定については各種の文献にその記述が見られ、原理的には測定用リード線の配線抵抗やプローブピン(電流供給端子,電圧検出端子)の接触抵抗の影響を受けないとされているため、特に低抵抗測定に多用されている。
しかしながら、現実的にはプローブピンの接触抵抗を無視できない場合がある。プローブピンの接触抵抗は一般的に1Ω以下であるが、摩耗や火花放電による酸化によっては1kΩ以上になることがある。また、それ以前の問題としてプロービング時にプローブピンが被測定抵抗体に接触しなかったり、測定中にプローブピンが被測定抵抗体から外れてしまうこともある。
本明細書では、上記のようにプローブピンが被測定抵抗体に接触していない状態のみならず、プローブピンの接触抵抗が高い場合を含めての接触不良を「断線」というが、この断線検出手段を備えた従来例を図10により説明する。なお、この従来例は下記の特許文献1に示されている発明にしたがったものである。
この従来例に係る四端子抵抗測定装置は、基本的な構成として、被測定抵抗体RxにHi側電流供給端子11aとLo側電流供給端子11bを介して測定電流を流す定電流源10と、その測定電流によって被測定抵抗体Rxに発生する電圧降下をHi側電圧検出端子21aとLo側電圧検出端子21bを介して検出する測定部20とを備えている。
Hi側電圧検出端子21aとLo側電圧検出端子21bとによって検出された電圧は差動オペアンプ22で所定に増幅されたのち、A/Dコンバータ23にてデジタル信号に変換され、演算制御手段としてのCPU24に与えられる。CPU24は測定電圧と測定電流とから被測定抵抗体Rxの抵抗値を算出する。
断線を検出するため、Hi側電流供給端子11aとHi側電圧検出端子21aとを選択的に定電流源10に切替接続するスイッチS1と、Lo側電流供給端子11bとLo側電圧検出端子21bとを選択的に定電流源10に切替接続するスイッチS2とが設けられており、また、定電流源10の振幅を監視するコンパレータからなる振幅モニタ25を備えている。
この断線検出法は、いずれかの端子が断線している場合には定電流源10の振幅が無限大になることに着目したもので、一例として、まずスイッチS1,S2をともにHi側電流供給端子11aおよびLo側電流供給端子11b側に切り替えて定電流源10に接続する。このとき接触不良であれば、振幅モニタ25からCPU24に断線ありの信号が出力される。
次に、スイッチS1,S2をともにHi側電圧検出端子21aおよびLo側電圧検出端子21b側に切り替えて定電流源10に接続する。このとき接触不良であれば、上記と同様に振幅モニタ25からCPU24に断線ありの信号が出力される。このように、上記従来例によれば、簡単な構成で電流供給端子11a,11b側および電圧検出端子21a,21b側の断線の有無を検査することができる。
しかしながら、断線はプロービング時にのみ生ずるものではなく、何らかの原因によって測定中にも生ずることがあり、上記従来例では測定中に断線が生じた場合にはそれを検出することができない。したがって、測定に入る前に断線検査を行い、信頼性を高めるには測定後にも断線検査するようにしており、その断線検査に時間がかかるという問題がある。
特開2000−111593号公報
したがって、本発明の課題は、四端子抵抗測定装置において、測定を中断することなく測定中においても断線を検出できるようにすることにある。
上記課題を解決するため、本発明は、Hi側とLo側の各電流供給端子を介して被測定抵抗体に直流の測定電流を供給する定電流源と、Hi側とLo側の各電圧検出端子を介して上記被測定抵抗体の電圧を測定する測定部とを備えている四端子抵抗測定装置において、上記被測定抵抗体に対する上記各電流供給端子の接続状態を検出する第1断線検出手段と、上記被測定抵抗体に対する上記Hi側電圧検出端子の接続状態を検出する第2断線検出手段と、上記被測定抵抗体に対する上記Lo側電圧検出端子の接続状態を検出する第3断線検出手段と、上記各断線検出手段からの出力信号に基づいて上記各端子の上記被測定抵抗体に対する接続状態を判定する判定手段とを含み、上記第1断線検出手段は、上記定電流源の振幅と所定の第1基準電圧とを比較する第1コンパレータを有し、上記第2断線検出手段は、上記Hi側電流供給端子と上記Hi側電圧検出端子とを含むHi側電流路に第1交流電流を供給する第1交流電流源と、上記第1交流電流により上記Hi側電流路に発生する電圧と所定の第2基準電圧とを比較する第2コンパレータとを備え、上記第3断線検出手段は、上記Lo側電流供給端子と上記Lo側電圧検出端子とを含むLo側電流路に第2交流電流を供給する第2交流電流源と、上記第2交流電流により上記Lo側電流路に発生する電圧と所定の第3基準電圧とを比較する第3コンパレータとを備え、上記第2断線検出手段には、上記Hi側電流路に発生する電圧を上記第1交流電流源と同期的に検波して上記第2コンパレータに与える第1ロックインアンプが含まれ、上記第3断線検出手段には、上記Lo側電流路に発生する電圧を上記第2交流電流源と同期的に検波して上記第3コンパレータに与える第2ロックインアンプが含まれているとともに、上記第1交流電流源および第2交流電流源には、抵抗とコンデンサとを直列に接続してなるダミー負荷が上記Hi側電流路と上記Lo側電流路とに対して並列となるように接続されていることを特徴としている。
上記第2断線検出手段と上記第3断線検出手段の相互干渉をなくすため、上記第1交流電流源と上記第2交流電流源は同一周波数でないことが好ましい。また、上記第1交流電流源と上記第2交流電流源の測定値に対する悪影響をなくすため、上記測定部には上記第1交流電流および上記第2交流電流による交流成分をカットするローパスフィルタが含まれることが好ましい。
本発明には、上記Lo側電流供給端子を含む上記定電流源側のグランドと、上記Lo側電圧検出端子を含む上記測定部側のグランドとが絶縁されており、上記第1交流電流源がフローティング電源である態様が含まれる。この場合、上記フローティングの第1交流電流源が発振器と、一次側に上記発振器を有し二次側が上記Hi側電流路に接続されるトランスを備え、上記トランスの二次側には電流制限抵抗と直流阻止用コンデンサとが含まれていることが好ましい。
また、上記定電流源側のグランドと上記測定部側のグランドの電位差が大きい場合、上記第コンパレータから上記判定手段への信号を絶縁する必要があるため、上記定電流源および上記第1コンパレータを含む電源系と、上記第1,第2交流電流源,上記第1,第2ロックインアンプおよび上記第2,第3コンパレータを含む電源系とが分離されることが好ましい。
プロービング時に4本の端子が正確に同時に被測定抵抗体に接触することが理想であるが、そうではなく例えば上記Lo側電流供給端子と上記Hi側電圧検出端子とが他の端子よりも早く被測定抵抗体に接触した場合には、上記第2交流電流が上記被測定抵抗体に流れ込み抵抗素子によってはダメージを与えることがある。
これを防止するため、上記第1交流電流源と上記第2交流電流源から上記Hi側電流路と上記Lo側電流路とに流される交流電流をオンオフする電流制御手段を設けて、4本の端子が確実に上記被測定抵抗体に接触してから、上記Hi側電流路と上記Lo側電流路とに交流電流を流すことが好ましい。
また、各端子と被測定抵抗体との接触により生ずる熱起電力をキャンセルするため、上記被測定抵抗体に供給される上記測定電流の極性を反転したり、上記測定電流を一時的にオフにすることが行われるが、その際に発生するノイズによる誤検出を防止するため、上記測定電流の極性反転時や一時的なオフ時には、上記判定手段は上記各コンパレータから供給される出力信号を所定時間無効とすることが好ましい。
本発明によれば、上記第1交流電流源より上記Hi側電流供給端子と上記Hi側電圧検出端子とを含む上記Hi側電流路に上記第1交流電流を流して、その発生電圧を上記第2コンパレータにて監視し、また、上記第2交流電流源より上記Lo側電流供給端子と上記Lo側電圧検出端子とを含む上記Lo側電流路に上記第2交流電流を流して、その発生電圧を上記第3コンパレータにて監視するようにしたことにより、測定中においても断線検出を行うことができる。
次に、図1ないし図9により、本発明のいくつかの実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものてはない。
図1に示す第1実施形態において、この四端子抵抗測定装置は、その基本的な構成として、被測定抵抗体Rxに一対の電流供給端子101,102を介して直流の測定電流Idcを供給する定電流源100と、その測定電流Idcによって発生する被測定抵抗体Rxの電圧降下を一対の電圧検出端子201,202を介して検出する測定部200とを備えている。
この場合、一方の電流供給端子101,電圧検出端子201がともにHi側でRC1,RC2はそれらの接触抵抗、他方の電流供給端子102,電圧検出端子202がともにLo側でRC3,RC4はそれらの接触抵抗を示している。Lo側電流供給端子102は定電流源100側のグランドGND1に接続され、Lo側電圧検出端子202は測定部200側のグランドGND2に接続されている。この例において、グランドGND1とグランドGND2は絶縁されている。
測定部200は測定系と断線検出系とを有し、その測定系には増幅器210,ローパスフィルタ211,A/Dコンバータ212および判定機能を有する例えばCPUからなる制御手段213が含まれている。この例において、制御手段213にはディスプレイ(表示手段)214と外部機器接続用のインターフェイス215が接続されている。
断線検出系には第1ないし第3の3つの断線検出手段が含まれている。第1断線検出手段は定電流源100の振幅(直流振幅;(RC1+Rx+RC3)×Idc)と所定の基準電圧Vref1とを比較し、(RC1+Rx+RC3)×Idc>(もしくは≧)Vref1のとき、制御手段213に断線検出信号を送出する第1コンパレータ220が用いられている。
第2断線検出手段は、Hi側電流供給端子101とHi側電圧検出端子201とを含むHi側電流路に断線検出用の交流電流Iac1を供給する第1交流電流源230と、その交流電流Iac1によってHi側電流路に発生する交流電圧(RC1+RC2)×Iac1を検出して所定に増幅する差動増幅器231と、その交流出力電圧を交流電流源230からの同期信号を受けて同期検波する第1ロックインアンプ232と、第1ロックインアンプ232にて同期検波された出力電圧VRC1と所定の基準値Vref2とを比較し、VRC1>(もしくは≧)Vref2のとき、制御手段213に断線検出信号を送出する第2コンパレータ233とを備えている。
第3断線検出手段は、Lo側電流供給端子102とLo側電圧検出端子202とを含むLo側電流路に断線検出用の交流電流Iac2を供給する第2交流電流源240と、その交流電流Iac2によってグランドGND2に対してグランドGND1側に発生する交流電圧を第2交流電流源240からの同期信号で検波する第2ロックインアンプ241と、第2ロックインアンプ241にて同期検波された出力電圧VRC2と所定の基準値Vref3とを比較し、VRC2>(もしくは≧)Vref3のとき、制御手段213に断線検出信号を送出する第3コンパレータ242とを備えている。
測定動作については、定電流源100より電流供給端子101,102を介して被測定抵抗体Rxに測定電流Idcを流して、そのとき被測定抵抗体Rxに生ずる電圧降下を電圧検出端子201,202で検出し増幅器210で所定に増幅する。この検出電圧には上記断線検出用の交流電流Iac1に起因する交流成分が含まれているため、その交流成分をローパスフィルタ211で除去してA/Dコンバータ212に入力し、デジタル信号に変換して制御手段213に与える。制御手段213は検出電圧と測定電流とから被測定抵抗体Rxの抵抗値を算出し、例えばディスプレイ214に表示する。
なお、この例では検出電圧中に含まれている交流電流Iac1に起因する交流成分をローパスフィルタ211で除去するようにしているが、積分型A/Dコンバータを用いてもよい。その場合、交流電流Iac1の周期が抵抗測定周期に近ければ、積分周期を交流電流Iac1の周期の整数倍に設定すればよい。また、別の例としてサンプリング型A/DコンバータやΔΣ型A/Dコンバータによっても交流電流Iac1に起因する交流成分を打ち消すことができる。
次に、断線検出について説明する。電流供給端子101,102のいずれか一方もしくは両方が断線すると、定電流源100の振幅が無限大となるため、上記従来例と同じく定電流源100の振幅を監視する第1コンパレータ220によって検出される。制御手段213は、第1コンパレータ220からの断線検出信号を受けて例えばディスプレイに「ソース端子(電流供給端子)断線」などと表示する。
Hi側電圧検出端子201の断線検出について説明すると、Lo側電流供給端子102およびLo側電圧検出端子202の各接触抵抗RC3,RC4が十分に小さい場合、差動増幅器231には、(RC1+RC2)×Iac1なる交流電圧が入力されるが、高抵抗測定時やHi側の接触抵抗RC1,RC2が著しく大きい場合、この交流電圧に電源ノイズ(50Hz,60Hz)が重畳される。この電源ノイズによる影響を除去するため、交流電流Iac1に同期した第1ロックインアンプ232を通して交流電流Iac1による電圧成分のみを取り出す。
また、これとは別に差動増幅器231のCMRR(同相信号除去比)が不十分であると、Lo側の接触抵抗RC3,RC4が大きい場合には、Lo側の交流電流Iac2の信号が重畳されることがある。この影響を排除するには、交流電流Iac1の周波数と交流電流Iac2の周波数とを異ならせればよい。制御手段213は、第2コンパレータ233のみから断線検出信号を受けた場合には、例えばディスプレイに「センスHigh端子(Hi側電圧検出端子)断線」などと表示する。
次に、Lo側電圧検出端子202の断線検出について説明すると、定電流源100側のグランドGND1は測定部200側のグランドGND2に対して、(RC3+RC4)×Iac2なる電圧をもつ。このLo側の接触抵抗RC3,RC4が著しく大きい場合、上記と同様にその交流電圧に電源ノイズ(50Hz,60Hz)が重畳される。
この電源ノイズによる影響を除去するため、交流電流Iac2に同期した第2ロックインアンプ241を通して交流電流Iac2による電圧成分のみを取り出す。なお、外来ノイズの影響が少ない場合には、第2ロックインアンプ241に代えて整流回路を用いることもできる。制御手段213は、第3コンパレータ242のみから断線検出信号を受けた場合には、例えばディスプレイに「センスLow端子(Lo側電圧検出端子)断線」などと表示する。
なお、定電流源100側のグランドGND1と測定部200側のグランドGND2の電位差が大きい場合、第1コンパレータ220から制御手段213への信号を絶縁する必要があるため、図2に示すように定電流源100側と測定部200側とで別系統とすることが好ましい。
すなわち、定電流源100側と測定部200側とで、それぞれ個別的に商用電源電圧を所定に降圧するトランス100a,200a、その交流電圧を全波整流するダイオードブリッジ100b,200bおよび整流平滑回路100c,200cを備え、これにより定電流源100側の第1装置内電源Vcc1と、測定部200側の第2装置内電源Vcc2とを得る。
図1の第1実施形態において、第2断線検出手段の第1交流電源230はフローティング電源で、その一例として図3に示すように、発振器OSCとトランスTとからなる構成を採用することができる。
すなわち、トランスTの一次側に発振器OSCを接続し、その二次側を上記Hi側電流路(Hi側電流供給端子101およびHi側電圧検出端子201を含む電流路)に接続する構成で、二次側には電流制限抵抗R1とコンデンサC1とを直列に接続する。コンデンサC1は測定電流IdcがHi側電圧検出端子201に流れないようにする直流阻止用コンデンサである。電流制限抵抗R1をHi側の接触抵抗RC1,RC2に比べて大きくすることにより、概略定電流源とすることができる。
フローティング電源の変形例として、図4に示すように電流制限抵抗R1をトランスTの二次側から、トランスTの一次側と発振器OSCとの間に移してもよく、この場合には、その一次側の電圧を直接第1ロックインアンプ232に入力することにより、差動増幅器231を不要にすることができる。
次に、図5の第2実施形態について説明する。プロービング時に例えばHi側電流供給端子101とHi側電圧検出端子201との間が完全なオープン状態になると、その間には静電容量Cc1のみが存在することになるため、差動増幅器231への入力信号は位相が90゜回転されたものとなり、その静電容量Cc1は第1ロックインアンプ232で検出されないことになる。
このことは、Lo側電流供給端子102とLo側電圧検出端子202との間が完全なオープン状態になった場合も同じで、その間の静電容量Cc2は第2ロックインアンプ241で検出されない。
そこで、この第2実施形態においては、第1交流電流源230および第2交流電流源240の各々に、抵抗とコンデンサを含むダミー負荷230a,240aを上記Hi側電流路と上記Lo側電流路に対して並列となるように接続するようにしている。
次に、図6の第3実施形態について説明する。この第3実施形態は定電流源100側と測定部200側の電源を絶縁しない場合についてのもので、この場合には、第3断線検出手段の第2交流電源240から断線検出用の交流電流Iac2をLo側電圧検出端子202側から定電流源100のグランドGND1に向けて流すことができる。第1断線検出手段および第2断線検出手段は上記第1実施形態と同じであってよいが、測定系については増幅器210に代えて差動増幅器210aが用いられる。
上記第3実施形態の変形例として、図7に示すように第2交流電源240とグランドGND1との間に上記Lo側電流路に対して並列に反転オペアンプ240bを接続することにより、図6の例に比べて差動増幅器210aにCMRRの低いものを選択できるようになる。
次に、図8の第4実施形態について説明する。プロービング時にHi側の2本の端子101,102と、Lo側の2本の端子201,202とが正確に同時に被測定抵抗体Rxに接触することが理想であるが、そうではなく例えば図8に示すように、Lo側電流供給端子102とHi側電圧検出端子201とが他の端子101,202よりも早く被測定抵抗体に接触した場合には、断線検出用の第2交流電流Iac2が被測定抵抗体Rxに流れ込み、抵抗素子(例えばMR素子やチップインダクタなど)によってはダメージを与えることがある。
これを防止するため、第4実施形態においては、第1交流電源230と第2交流電源240とに、断線検出用の交流電流Iac1,Iac2をオンオフするスイッチSW1,SW2を備えさせ、非測定時にはそのスイッチSW1,SW2をオフとし、測定時には4本の端子のプロービングが終了した時点でスイッチSW1,SW2をオンとするようにしている。
スイッチSW1,SW2は機械式,電子式のいずれであってもよいが、別の方法として、交流電源が有する例えば発振器の振幅をオンオフ制御するようにしてもよい。なお、図8において、R2,C2は増幅器210の入力段に設けられているフィルタである。
また、四端子抵抗測定においては、各端子101,102,201,202と被測定抵抗体Rxとの接触により生ずる熱起電力をキャンセルするため、被測定抵抗体Rxに供給される測定電流Idcの極性を反転したり、測定電流Idcを一時的にオフにする電流制御が一般的に行われるが、その際に図9に示すようなヒゲ状のノイズが発生する。このノイズはしばしば上記各断線検出手段の基準電圧Vref1,Vref2,Vref3を超える。
この電流制御時に発生するノイズによる誤検出を防止するため、測定電流Idcの極性反転時や一時的なオフ時には、制御手段213は各コンパレータ230,233,242から断線検出信号が出力されたとしても、それを所定時間無効とすることが好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、四端子抵抗測定装置において測定を中断することなく測定中においても断線を検出できるため、測定時間の短縮と測定精度の信頼性が高められる。
本発明による四端子抵抗測定装置の第1実施形態を示す回路図。 上記第1実施形態の電源の構成を示す回路図。 上記第1実施形態で用いられている交流電源の一例を示す模式図。 上記交流電源の変形例を示す模式図。 本発明による四端子抵抗測定装置の第2実施形態を示す回路図。 本発明による四端子抵抗測定装置の第3実施形態を示す回路図。 上記第3実施形態の変形例を示す回路図。 本発明の第3実施形態の要部を示す回路図。 測定電流の電流制御時に発生するノイズを示す波形図。 従来例の四端子抵抗測定装置を示す回路図。
符号の説明
100 定電流源
101 Hi側電流供給端子
102 Lo側電流供給端子
200 測定部
201 Hi側電圧検出端子
202 Lo側電圧検出端子
210 増幅器
211 ローパスフィルタ
212 A/Dコンバータ
213 制御手段
220 第1コンパレータ
230 第1交流電源
231 差動増幅器
232 第1ロックインアンプ
233 第2コンパレータ
240 第1交流電源
241 第2ロックインアンプ
242 第3コンパレータ

Claims (8)

  1. Hi側とLo側の各電流供給端子を介して被測定抵抗体に直流の測定電流を供給する定電流源と、Hi側とLo側の各電圧検出端子を介して上記被測定抵抗体の電圧を測定する測定部とを備えている四端子抵抗測定装置において、
    上記被測定抵抗体に対する上記各電流供給端子の接続状態を検出する第1断線検出手段と、上記被測定抵抗体に対する上記Hi側電圧検出端子の接続状態を検出する第2断線検出手段と、上記被測定抵抗体に対する上記Lo側電圧検出端子の接続状態を検出する第3断線検出手段と、上記各断線検出手段からの出力信号に基づいて上記各端子の上記被測定抵抗体に対する接続状態を判定する判定手段とを含み、
    上記第1断線検出手段は、上記定電流源の振幅と所定の第1基準電圧とを比較する第1コンパレータを有し、
    上記第2断線検出手段は、上記Hi側電流供給端子と上記Hi側電圧検出端子とを含むHi側電流路に第1交流電流を供給する第1交流電流源と、上記第1交流電流により上記Hi側電流路に発生する電圧と所定の第2基準電圧とを比較する第2コンパレータとを備え、
    上記第3断線検出手段は、上記Lo側電流供給端子と上記Lo側電圧検出端子とを含むLo側電流路に第2交流電流を供給する第2交流電流源と、上記第2交流電流により上記Lo側電流路に発生する電圧と所定の第3基準電圧とを比較する第3コンパレータとを備え
    上記第2断線検出手段には、上記Hi側電流路に発生する電圧を上記第1交流電流源と同期的に検波して上記第2コンパレータに与える第1ロックインアンプが含まれ、上記第3断線検出手段には、上記Lo側電流路に発生する電圧を上記第2交流電流源と同期的に検波して上記第3コンパレータに与える第2ロックインアンプが含まれているとともに、上記第1交流電流源および第2交流電流源には、抵抗とコンデンサとを直列に接続してなるダミー負荷が上記Hi側電流路と上記Lo側電流路とに対して並列となるように接続されていることを特徴とする四端子抵抗測定装置。
  2. 上記第1交流電流源と上記第2交流電流源は同一周波数でないことを特徴とする請求項1に記載の四端子抵抗測定装置。
  3. 上記測定部には上記第1交流電流および上記第2交流電流による交流成分をカットするローパスフィルタが含まれていることを特徴とする請求項1またはに記載の四端子抵抗測定装置。
  4. 上記Lo側電流供給端子を含む上記定電流源側のグランドと、上記Lo側電圧検出端子を含む上記測定部側のグランドとが絶縁されており、上記第1交流電流源がフローティング電源であることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の四端子抵抗測定装置。
  5. 上記フローティングの第1交流電流源が発振器と、一次側に上記発振器を有し二次側が上記Hi側電流路に接続されるトランスを備え、上記トランスの二次側には電流制限抵抗と直流阻止用コンデンサとが含まれていることを特徴とする請求項に記載の四端子抵抗測定装置。
  6. 上記定電流源および上記第1コンパレータを含む電源系と、上記第1,第2交流電流源,上記第1,第2ロックインアンプおよび上記第2,第3コンパレータを含む電源系とが分離されていることを特徴とする請求項またはに記載の四端子抵抗測定装置。
  7. 上記第1交流電流源と上記第2交流電流源から上記Hi側電流路と上記Lo側電流路とに流される交流電流をオンオフする電流制御手段を備えていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の四端子抵抗測定装置。
  8. 上記被測定抵抗体に供給される上記測定電流の極性が反転される際、もしくは上記測定電流が一時的にオフとされる際、上記判定手段は上記各コンパレータから供給される出力信号を所定時間無効とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の四端子抵抗測定装置。
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