JP4301690B2 - タービン設備 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は蒸気発生設備及びガスタービンと蒸気タービンを組み合わせたタービン設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
エネルギー資源の有効利用と経済性の観点から、発電設備(発電プラント)では様々な高効率化が図られている。ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせたタービン設備(複合発電プラント)もその一つである。
【0003】
複合発電プラントでは、ガスタービンからの高温の排気ガスが排熱回収ボイラに送られ、排熱回収ボイラ内で過熱ユニットを介して蒸気を発生させ、発生した蒸気を蒸気タービンに送って蒸気タービンで仕事をするようになっている。過熱ユニットは節炭器、過熱器、ボイラ(ドラム及び蒸発器)等を有しており、ボイラの熱回収率を向上させるため、複数段(例えば、高圧、中圧、低圧)の過熱ユニットが備えられている。そして、高圧、中圧、低圧の過熱ユニットのそれぞれに過熱器やドラム等が備えられている。
【0004】
複合発電プラントでは、全体の効率向上のため、高温域の効率を高める工夫がされており、ガスタービン構造体の耐熱性の面から様々な冷却システムが設けられている。例えば、圧縮機からの圧縮空気の一部を抽気して熱交換器で冷却し、冷却した抽気がタービンロータ等の構造体の冷却媒体として用いられるようになってきている。この場合、熱交換器で用いられる抽気の冷却媒体としてはプラント内の軸冷水等が使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の複合発電プラント(タービン設備)では、圧縮機からの圧縮空気の一部の抽出空気を用いてタービンロータ等の構造体の冷却空気としているので、タービンロータ等の構造体を有効に冷却することが可能である。しかし、抽出空気を冷却するための冷媒として、プラント内の軸冷水等を使用し、抽出空気を冷却した後の軸冷水等はそのまま排出されていた。このため、冷媒のエネルギーを有効に回収しているとはいえず、プラント全体の効率の向上には改良の余地が残されているのが現状である。
【0006】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、効率を向上させてタービンの冷却空気を冷却することができるタービン設備を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明のタービン設備は、圧縮機及びタービンからなるガスタービンと、ガスタービンの排熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気を動力源とする蒸気タービンと、蒸気タービンの排気蒸気を復水する復水器と、復水器の復水を排熱回収ボイラに給水する給水手段と、圧縮機の圧縮空気の一部が抽出空気として導入されると共に排熱回収ボイラの給水の一部が導入され抽出空気を給水により冷却してガスタービンのタービン側に導入する冷却手段とを備えると共に、冷却手段の出側における給水を排熱回収ボイラ側に導入する導入路と、導入路から分岐して設けられ給水量が所定量に満たないときに冷却手段の出側の給水を復水器に導入するバイパス路とを備えたことを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するための本発明のタービン設備は、圧縮機及びタービンからなるガスタービンと、ガスタービンの排熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気を動力源とする蒸気タービンと、蒸気タービンの排気蒸気を復水する復水器と、復水器の復水を排熱回収ボイラに給水する給水手段と、圧縮機の圧縮空気の一部が抽出空気として導入されると共に排熱回収ボイラの給水の一部が導入され抽出空気を給水により冷却してガスタービンのタービン側に導入する冷却手段とを備えると共に、排熱回収ボイラには給水が予熱される予熱器が備えられ、排熱回収ボイラでは予熱器で予熱された給水から蒸気を発生させ、冷却手段に導入される給水は予熱器で予熱された給水であり、冷却手段の出側における給水を排熱回収ボイラ側に導入する導入路と、導入路から分岐して設けられ給水量が所定量に満たないときに冷却手段の出側の給水を復水器に導入するバイパス路とを備えたことを特徴とする。
また、予熱器の前流側と後流側とを連通する連通路を設け、冷却手段に導入される給水を降温させる際に連通路を開く弁を設けたことを特徴とする。
【0009】
また、上記目的を達成するための本発明のタービン設備は、圧縮機及びタービンからなるガスタービンと、給水が予熱される予熱器を有しガスタービンの排熱を回収して予熱された給水から蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気を動力源とする蒸気タービンと、蒸気タービンの排気蒸気を復水する復水器と、復水器の復水を排熱回収ボイラに給水する給水手段と、圧縮機の圧縮空気の一部が抽出空気として導入されると共に排熱回収ボイラの給水の一部が導入され抽出空気を給水により冷却してガスタービンのタービン側に導入する冷却手段と、冷却手段の出側における給水を排熱回収ボイラ側に導入する導入路と、導入路から分岐して設けられ給水量が所定量に満たないときに冷却手段の出側の給水を復水器に導入するバイパス路と、予熱器の前流側と後流側とを連通する連通路と、冷却手段に導入される給水を降温させる際に連通路を開く弁とを備えたことを特徴とする。
【0010】
そして、弁の後流側における給水路に給水の温度を検出する温度検出手段を設け、温度検出手段の検出情報に基づいて弁の開閉を制御して冷却手段に導入される給水の温度を所定温度に保つ温度調整手段を設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の第1実施形態例に係るタービン設備の全体を表す概略構成、図2には冷却系統の要部構成を示してある。尚、図1、図2では、水のラインを実線で示してあり、蒸気及び空気のラインを点線で示してある。
【0012】
図1に示すように、圧縮機1及び燃焼器2及びタービン3を有するガスタービン4が備えられ、ガスタービン4と同軸上に蒸気タービン5が連結されている。蒸気タービン5は、高圧タービン6と中圧タービン7及び低圧タービン8とが一軸に連結されて構成されている。ガスタービン4からの排気ガスGが排熱回収ボイラとしての排ガスボイラー9に送られるようになっており、排ガスボイラー9には上流側(下側)から高圧過熱ユニット10、中圧過熱ユニット11及び低圧過熱ユニット12が備えられている。また、排ガスボイラー9には給水を予熱する予熱器61が備えられている。排ガスボイラー9内では予熱器61で予熱された給水から高圧過熱ユニット10、中圧過熱ユニット11及び低圧過熱ユニット12を介して蒸気を発生させ、発生した蒸気を蒸気タービン5に送って蒸気タービン5で仕事をするようになっている。蒸気タービン5の排気蒸気は復水器16で凝縮される。図中の符号で13は発電機である。また、19は予熱器61の流入路に設けられた電動弁、20は予熱器61からの流出路に設けられた電動弁、30は予熱器61の流出側と流入側とを連通する再熱経路であり、再熱経路30にはポンプ38及び調整弁39が備えられている。
【0013】
高圧過熱ユニット10は、高圧過熱器21、高圧ドラム22及び高圧蒸発器23、高圧節炭器24を有している。高圧ドラム22の水は排ガスボイラー9内に配された高圧蒸発器23で過熱循環され、高圧ドラム22内で高圧蒸気を発生する。高圧ドラム22で発生した高圧蒸気は高圧過熱器21で過熱され、高圧蒸気ライン25を通って蒸気タービン5の高圧タービン6側に導入される。高圧ドラム22には、予熱器61で過熱された水が高・中圧給水ポンプ15により圧送されて給水路26及び高圧節炭器24を介して給水される。
【0014】
中圧過熱ユニット11は、中圧過熱器31、中圧ドラム32及び中圧蒸発器33、中圧節炭器34を有している。中圧ドラム32の水は排ガスボイラー9内に配された中圧蒸発器33で過熱循環され、中圧ドラム32内で中圧蒸気を発生する。中圧ドラム32で発生した中圧蒸気は中圧過熱器31を通って再熱器28で過熱され、中圧蒸気ライン35から蒸気タービン5の中圧タービン7に導入される。中圧ドラム32には、予熱器61で予熱された給水が高・中圧給水ポンプ15により圧送されて給水路36及び中圧節炭器34を介して給水される。一方、高圧タービン6の排気蒸気は再熱器28に送られ、過熱されて中圧蒸気ライン35から蒸気タービン5の中圧タービン7に導入される。
【0015】
低圧過熱ユニット12は、低圧過熱器41、低圧ドラム42及び低圧蒸発器43、低圧節炭器44を有している。低圧ドラム42の水は排ガスボイラー9内に配された低圧蒸発器43で過熱循環され、低圧ドラム42内で低圧蒸気を発生する。低圧ドラム42で発生した低圧蒸気は低圧過熱器41を通って低圧蒸気ライン45から蒸気タービン5の中圧タービン7及び低圧タービン8に導入される。低圧ドラム42には、給水手段である復水器16及び復水ポンプ17を介して蒸気を凝縮した水が予熱器61で予熱されると共に低圧節炭器44で過熱されて給水される。
【0016】
図1、図2に示すように、ガスタービン4の圧縮機1で圧縮された圧縮空気の一部が抽出空気として抽出空気路52から冷却手段51に導入される。一方、排ガスボイラー9側の給水が給水導入路53から冷却手段51に導入される。つまり、高・中圧給水ポンプ15により給水を圧送する給水路26は、高圧節炭器24に給水を送る流路58と、冷却手段に給水を送る給水導入路53とに分岐し、給水導入路53から排ガスボイラー9側の給水が冷却手段51に導入される。冷却手段51では、給水導入路53からの高圧給水により抽出空気が冷却されると共に、冷却手段51で冷却された抽出空気はタービン3側の翼等の冷却用として冷却空気路54からタービン3に導入され、冷却手段51で抽出空気を冷却した高圧給水は導入路としての高圧給水路55から高圧ドラム22に送られる。
【0017】
流路58には給水流量を検出する主流量計62が設けられ、主流量計62により流路58の給水流量が検出される。また、高圧給水路55には流量計63及び流量調整弁64が設けられている。一方、ガスタービン4には出力を検出する図示しない負荷検出手段が設けられている。流量計63で検出される蒸気流量及び負荷検出手段で検出されるガスタービン4の負荷状況に基づいて流量調整弁64が制御され、給水路26から流路58を通って高圧節炭器24に送られる給水量と、給水路26から給水導入路53を通って冷却手段51に送られる給水量とが調整される。
【0018】
上述したタービン設備では、排ガスボイラー9でガスタービン4の排熱が回収されて蒸気を発生させ、排ガスボイラー9で発生した蒸気が蒸気タービン5に送られて蒸気タービン5で仕事が行われるようになっている。また、給水路26からの高圧給水(例えば、温度150 ℃)が給水導入路53を通って冷却手段51に送られる。一方、圧縮機1からの抽出空気が抽出空気路52から冷却手段51に送られ、冷却手段51では、高圧給水により抽出空気が冷却され(例えば、温度200 ℃)、冷却された抽出空気はタービン3に導入されてタービン翼等を冷却する。また、抽出空気を冷却した後の給水は高圧給水路55から高圧ドラム22に送られる。このため、排ガスボイラー9側の高圧給水により抽出空気を冷却することができ、抽出空気を冷却した後の高圧給水を回収することができ、効率のよいタービン設備とすることが可能となる。
【0019】
図3、図4に基づいて第2実施形態例のタービン設備を説明する。図3には本発明の第2実施形態例に係るタービン設備の全体を表す概略構成、図4には冷却系統の要部構成を示してある。尚、図1、図2で示した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
【0020】
図3、図4に示したタービン設備は、冷却手段51の出側における給水を高圧ドラム22に導入する高圧給水路55(導入路)から分岐して復水器16につながるバイパス路71が設けられ、バイパス路71には流量調整弁72が設けられている。タービン設備の起動時等、排ガスボイラー9の給水量が所定量に満たないときに流量調整弁72を開き、冷却手段51で抽出空気を冷却した高圧給水をバイパス路71から復水器16に戻し、所定の給水量を確保する。
【0021】
一方、電動弁19の前流側の予熱器61への流入路と、電動弁20の後流側の予熱器61からの流出路とを連通する連通路75が設けられ、連通路75には冷却手段51に導入される給水を降温させる際に連通路75を開く弁としての電動弁76が設けられている。つまり、電動弁76により連通路75を開くことで、予熱器61への給水が予熱器61を通らずに流出路側に送られ、給水導入路53に送られる給水の温度を低下さる。また、冷却手段51の冷却空気路54には冷却された抽出空気の温度を検出する温度検出器77が設けられ、温度検出器77により冷却された抽出空気の温度が所定以上になった際に電動弁76が開かれるようになっている。尚、計画的に電動弁76を開けて給水温度を低下させるようにしてもよい。
【0022】
上述したタービン設備では、第1実施形態例と同様に、排ガスボイラー9でガスタービン4の排熱が回収されて蒸気を発生させ、排ガスボイラー9で発生した蒸気が蒸気タービン5に送られて蒸気タービン5で仕事が行われるようになっている。また、給水路26からの高圧給水(例えば、温度150 ℃)が給水導入路53を通って冷却手段51に送られる。一方、圧縮機1からの抽出空気が抽出空気路52から冷却手段51に送られ、冷却手段51では、高圧給水により抽出空気が冷却され(例えば、温度200 ℃)、冷却された抽出空気はタービン3に導入されてタービン翼等を冷却する。また、抽出空気を冷却した後の給水は高圧給水路55から高圧ドラム22に送られる。このため、排ガスボイラー9側の高圧給水により抽出空気を冷却することができ、抽出空気を冷却した後の高圧給水を回収することができ、効率のよいタービン設備とすることが可能となる。
【0023】
ところで、起動時や低負荷運転時等、ガスタービンの負荷が十分に上がっていない時には、排ガスボイラー9での蒸気発生量は少なく排ガスボイラー9への給水量が少ない。一方で、抽出空気を冷却するためには多くの給水を必要としている。このため、起動時や低負荷運転時等では、給水量が不足することになる。そこで、起動時や低負荷運転時等、図示しない負荷検出手段で検出されるガスタービン4の出力が所定値に満たない場合は、流量調整弁64を閉じると共に流量調整弁72を開き、冷却手段51で抽出空気を冷却した高圧給水を、高圧ドラム22に送らずにバイパス路71から復水器16に戻すようになっている。これにより、蒸気発生量が少ない起動時や低負荷運転時等であっても、抽出空気を冷却するために必要な高圧給水の量を確保することができる。
【0024】
負荷検出手段でガスタービン4の出力が所定値以上になったことが検出されると、流路58に送られる給水の量が所定量以上となったことが主流量計62により検出され、流量調整弁64を開くと共に流量調整弁72を閉じ、冷却手段51で抽出空気を冷却した高圧給水を高圧ドラム22に送る。そして、流量調整弁73は通常運転時には閉じたままとして緊急時等のバックアップ用として使用し、給水量が急減した時等に開くようにする。
【0025】
例えば、冷却手段51の必要給水量が60ton/h であり、排ガスボイラー9の総蒸発量が300ton/hであるとした場合、起動時から主流量計62で検出される給水流量が、例えば、100ton/hになるまでは、抽出空気を冷却した高圧給水を高圧ドラム22に送らずにバイパス路71から復水器16に戻し、主流量計62で検出される給水流量が100ton/hを越えた時にガスタービン4が所定以上の出力となったことを条件に流量調整弁64を開くと共に流量調整弁72を閉じて冷却手段51で抽出空気を冷却した高圧給水を高圧ドラム22に送るようにする。尚、ガスタービン4の出力に拘らず主流量計62で検出される給水流量が十分に増加した時に高圧給水を高圧ドラム22に送るようにしてもよい。
【0026】
一方、冷却手段51で冷却された抽出空気の温度が温度検出器77により所定以上になったことが検出されると、電動弁76により連通路75が開かれ、予熱器61への給水が予熱器61を通らずに流出路側に送られ、給水導入路53に送られる給水の温度を低下させる。尚、計画的に電動弁76を開けて給水温度を低下させてもよい。これにより、降温された給水が冷却手段51に送られ、所定以上になった抽出空気の温度を所定値(例えば200 ℃、あるいはそれ以下)まで低下させることができる。尚、温度検出器77で検出される抽出空気の温度の情報に基づいて流量調整弁72の開閉を制御し、給水量を調整して抽出空気の温度を低下させることもできる。
【0027】
従って、タービン設備の起動時等、ガスタービン4の負荷が低く蒸気発生量が少なく給水流量が少ない場合であっても、冷却手段51に必要な給水流量を確保することができるので、タービン設備の運転状態に拘らず抽出空気を確実に冷却することができる。また、抽出空気の温度が上昇しても、冷却手段への給水温度を低下させることができるので、抽出空気を確実に冷却することができる。
【0028】
尚、上記実施形態例では、第1実施形態例のタービン設備に、予熱器61をバイパスさせる連通路75、電動弁76を設けると共に、抽出空気を冷却した給水を復水器16に送るバイパス路71、流量調整弁72を設けたが、連通路75、電動弁76もしくはバイパス路71、流量調整弁72のいずれか一方を省略することも可能である。また、流量調整弁72を制御する情報としては、負荷検出手段、主流量計63や温度検出器77の情報以外にも、給水流量や給水温度を導出できる情報であれば、冷却手段51の出側の流量計63等他の機器の情報を用いることが可能である。また、流量調整弁72の開閉状況も、冷却手段51に必要な給水流量が確保できれば、段階的に開閉する等、種々の状況で開閉することができる。
【0029】
図5に基づいて第3実施形態例のタービン設備を説明する。図5には本発明の第3実施形態例に係るタービン設備の冷却系統の要部構成を示してある。尚、図4で示した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
【0030】
図5に示したタービン設備は、図4で示したタービン設備の電動弁76に代えて流量調整弁81を設け、連通路75の後流側における流路に温度検出手段82を設けた構成となっている。そして、予熱器61で予熱された給水の温度が温度検出手段82によって検出され、検出された温度に基づいて流量調整弁81の開閉量が制御される(温度調整手段)ようになっている。
【0031】
これにより、予熱器61で予熱された給水の温度に応じて予熱器61を通過させない低温の給水を適宜量連通路75から導入することができ、予熱器61の後流側の給水の温度を所望の温度に調整して保つことが可能になる。
【0032】
【発明の効果】
本発明のタービン設備は、圧縮機及びタービンからなるガスタービンと、ガスタービンの排熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気を動力源とする蒸気タービンと、蒸気タービンの排気蒸気を復水する復水器と、復水器の復水を排熱回収ボイラに給水する給水手段と、圧縮機の圧縮空気の一部が抽出空気として導入されると共に排熱回収ボイラの給水の一部が導入され抽出空気を給水により冷却してガスタービンのタービン側に導入する冷却手段とを備えたので、排熱回収ボイラの給水を用いてタービン冷却用の抽出空気を冷却することができる。この結果、排熱回収ボイラの給水を有効に利用することが可能になり、効率のよいタービン設備となる。
【0033】
また、冷却手段の出側における給水を排熱回収ボイラ側に導入する導入路と、導入路から分岐して設けられ給水量が所定量に満たないときに冷却手段の出側の給水を復水器に導入するバイパス路とを備えたので、ガスタービンの運転状態に拘らず冷却手段への給水量を確保することができる。
【0034】
また、予熱器の前流側と後流側とを連通する連通路を設け、冷却手段に導入される給水を降温させる際に連通路を開く弁を設けたので、冷却手段に導入される給水を所定温度以下に保つことができる。
【0035】
また、本発明のタービン設備は、圧縮機及びタービンからなるガスタービンと、給水が予熱される予熱器を有しガスタービンの排熱を回収して予熱された給水から蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気を動力源とする蒸気タービンと、蒸気タービンの排気蒸気を復水する復水器と、復水器の復水を排熱回収ボイラに給水する給水手段と、圧縮機の圧縮空気の一部が抽出空気として導入されると共に排熱回収ボイラの給水の一部が導入され抽出空気を給水により冷却してガスタービンのタービン側に導入する冷却手段と、冷却手段の出側における給水を排熱回収ボイラ側に導入する導入路と、導入路から分岐して設けられ給水量が所定量に満たないときに冷却手段の出側の給水を復水器に導入するバイパス路と、予熱器の前流側と後流側とを連通する連通路と、冷却手段に導入される給水を降温させる際に連通路を開く弁とを備えたので、排熱回収ボイラの給水を用いてタービン冷却用の抽出空気を冷却することができ、ガスタービンの運転状態に拘らず冷却手段への給水量を確保することができると共に冷却手段に導入される給水を所定温度以下に保つことができる。この結果、所望の給水量及び温度での排熱回収ボイラの給水を運転状態に拘らず有効に利用することが可能になり、効率のよいタービン設備となる。
【0036】
また、弁の後流側における給水路に給水の温度を検出する温度検出手段を設け、温度検出手段の検出情報に基づいて弁の開閉を制御して冷却手段に導入される給水の温度を所定温度に保つ温度調整手段を設けたので、冷却手段に導入される給水の温度を所望の温度に調整して保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例に係るタービン設備の全体を表す概略構成図。
【図2】冷却系統の要部構成図。
【図3】本発明の第2実施形態例に係るタービン設備の全体を表す概略構成図。
【図4】冷却系統の要部構成図。
【図5】本発明の第3実施形態例に係るタービン設備の冷却系統の要部構成図。
【符号の説明】
1 圧縮機
2 燃焼器
3 タービン
4 ガスタービン
5 蒸気タービン
9 排ガスボイラー
10 高圧過熱ユニット
11 中圧過熱ユニット
15 高・中圧給水ポンプ
16 復水器
17 復水ポンプ
21 高圧過熱器
22 高圧ドラム
23 高圧蒸発器
25 高圧蒸気ライン
26 給水路
51 冷却手段
52 抽出空気路
53 給水導入路
54 冷却空気路
55 高圧給水路
61 予熱器
62 主流量計
63 流量計
64,72,81 流量調整弁
71 バイパス路
75 連通路
76 電動弁
77 温度検出器
82 温度検出手段
Claims (5)
- 圧縮機及びタービンからなるガスタービンと、ガスタービンの排熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気を動力源とする蒸気タービンと、蒸気タービンの排気蒸気を復水する復水器と、復水器の復水を排熱回収ボイラに給水する給水手段と、圧縮機の圧縮空気の一部が抽出空気として導入されると共に排熱回収ボイラの給水の一部が導入され抽出空気を給水により冷却してガスタービンのタービン側に導入する冷却手段とを備えると共に、冷却手段の出側における給水を排熱回収ボイラ側に導入する導入路と、導入路から分岐して設けられ給水量が所定量に満たないときに冷却手段の出側の給水を復水器に導入するバイパス路とを備えたことを特徴とするタービン設備。
- 圧縮機及びタービンからなるガスタービンと、ガスタービンの排熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気を動力源とする蒸気タービンと、蒸気タービンの排気蒸気を復水する復水器と、復水器の復水を排熱回収ボイラに給水する給水手段と、圧縮機の圧縮空気の一部が抽出空気として導入されると共に排熱回収ボイラの給水の一部が導入され抽出空気を給水により冷却してガスタービンのタービン側に導入する冷却手段とを備えると共に、排熱回収ボイラには給水が予熱される予熱器が備えられ、排熱回収ボイラでは予熱器で予熱された給水から蒸気を発生させ、冷却手段に導入される給水は予熱器で予熱された給水であり、冷却手段の出側における給水を排熱回収ボイラ側に導入する導入路と、導入路から分岐して設けられ給水量が所定量に満たないときに冷却手段の出側の給水を復水器に導入するバイパス路とを備えたことを特徴とするタービン設備。
- 請求項2において、予熱器の前流側と後流側とを連通する連通路を設け、冷却手段に導入される給水を降温させる際に連通路を開く弁を設けたことを特徴とするタービン設備。
- 圧縮機及びタービンからなるガスタービンと、給水が予熱される予熱器を有しガスタービンの排熱を回収して予熱された給水から蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、排熱回収ボイラで発生した蒸気を動力源とする蒸気タービンと、蒸気タービンの排気蒸気を復水する復水器と、復水器の復水を排熱回収ボイラに給水する給水手段と、圧縮機の圧縮空気の一部が抽出空気として導入されると共に排熱回収ボイラの給水の一部が導入され抽出空気を給水により冷却してガスタービンのタービン側に導入する冷却手段と、冷却手段の出側における給水を排熱回収ボイラ側に導入する導入路と、導入路から分岐して設けられ給水量が所定量に満たないときに冷却手段の出側の給水を復水器に導入するバイパス路と、予熱器の前流側と後流側とを連通する連通路と、冷却手段に導入される給水を降温させる際に連通路を開く弁とを備えたことを特徴とするタービン設備。
- 請求項3もしくは請求項4において、弁の後流側における給水路に給水の温度を検出する温度検出手段を設け、温度検出手段の検出情報に基づいて弁の開閉を制御して冷却手段に導入される給水の温度を所定温度に保つ温度調整手段を設けたことを特徴とするタービン設備。
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