JP3782567B2 - 火力発電プラント - Google Patents

火力発電プラント Download PDF

Info

Publication number
JP3782567B2
JP3782567B2 JP34020797A JP34020797A JP3782567B2 JP 3782567 B2 JP3782567 B2 JP 3782567B2 JP 34020797 A JP34020797 A JP 34020797A JP 34020797 A JP34020797 A JP 34020797A JP 3782567 B2 JP3782567 B2 JP 3782567B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
pressure air
gas turbine
fuel
power plant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34020797A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11173111A (ja
Inventor
唯士 田沼
正 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP34020797A priority Critical patent/JP3782567B2/ja
Publication of JPH11173111A publication Critical patent/JPH11173111A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3782567B2 publication Critical patent/JP3782567B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01KSTEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
    • F01K23/00Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids
    • F01K23/02Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled
    • F01K23/06Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled combustion heat from one cycle heating the fluid in another cycle
    • F01K23/10Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled combustion heat from one cycle heating the fluid in another cycle with exhaust fluid of one cycle heating the fluid in another cycle
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラントの運転中に発生する熱エネルギを無駄にすることなく再び活用してプラント熱効率の向上を図った火力発電プラントに関する。
【0002】
【従来の技術】
火力発電プラント、特に事業用発電プラントには、ガスタービンの駆動力で発電機を回転駆動するガスタービン(オープンサイクルガスタービン)や、蒸気タービンの駆動力で発電機を回転駆動させる蒸気タービンプラントや、ガスタービンプラントに蒸気タービンプラントおよび排熱回収ボイラを組み合せて発電機を回転駆動させるコンバインドサイクル発電プラントなどがある。このうち、ガスタービンプラントは、単体で約35%のプラント熱効率であり、また蒸気タービンプラントは、単体で約46%のプラント熱効率であるのに対し、コンバインドサイクル発電プラントは、約48%〜50%のプラント熱効率に達する高効率になっている。このため、最近の火力発電プラントでは、高効率のコンバインドサイクル発電プラントが要望され、主として数多く営業運転が行われている。
【0003】
このように、最近の火力発電プラントでは、コンバインドサイクル発電プラントが主流を占めつつあるが、高効率のコンバインドサイクル発電プラントであっても、プラント熱効率をより一層の向上が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
プラント熱効率は、入熱と出熱との比率、具体的にはガスタービン燃焼器に投入する燃料流量と発電機の出力との比率で表わされている。このプラント熱効率をより一層向上させるには、発電機の出力を設計値に維持させてガスタービン燃焼器に投入する燃料流量を少なくさせるか、あるいは燃料の投入量を設計値に維持させてガスタービンの軸出力を増加させるかの手段がある。
【0005】
発電機の出力を設計値に維持させて燃料流量を少なくさせる手段には、例えば特許第2540646号公報がある。この技術は、排熱回収ボイラの節炭器で予熱させた給水で燃料を加熱させ、燃料の内部エネルギを高め、結果として燃料流量の消費を少なくさせたものである。
【0006】
しかし、排熱回収ボイラの節炭器で予熱させた給水は、比較的温度が低いので、燃料流量の消費を少なくさせることに自ずと限界がある。このため、燃料を加熱させる際、別の加熱源の検討が必要とされる。
【0007】
また、燃料の投入量を設計値に維持させてガスタービンの軸出力を増加させるには、ガスタービンの入口燃焼ガス温度を上昇させる手段がある。ガスタービンの入口燃焼ガス温度を上昇させると、ガスタービンの高温部、例えばタービン静翼やタービン動翼等は、許容温度(700℃〜900℃)を超えるので、その強度を高い状態に維持させるためには冷却手段が必要とされる。この冷却手段には、例えば特開平5−86901号公報、特開平7−189740号公報、特開平9−60531号公報がある。これらの技術は、ともに、ガスタービンプラントの空気圧縮機で圧縮した高圧空気をガスタービン燃焼器に供給する際、その一部を抽気してタービン静翼やタービン動翼等を冷却させ、冷却後の高圧空気をガスタービン燃焼器に燃焼用空気として回収させたものである。
【0008】
しかし、最近の空気圧縮機では、技術開発の進展に伴って圧縮した高圧空気の温度が約400℃にまで上昇させることができるようになっている。このように、高圧空気の温度が高温化してくると、タービン静翼やタービン動翼等は、冷却の際、燃焼ガス(ガスタービン駆動ガス)の温度との間にミスマッチが出、必ずしも効果的な冷却ができない不安ある。
【0009】
最近の火力発電プラントでは、空気圧縮機で高温化した高圧空気の有効活用が見直され、高温化した高圧空気を用いて如何にしてプラント熱効率を向上させるかの検討が加えられ、その成果が注目されている。
【0010】
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、プラント運転中に発生する熱エネルギを無駄なく活用し、プラント熱効率の向上を図った火力発電プラントを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る火力発電プラントは、上記目的を達成するために、請求項1に記載したように、ガスタービンプラント、蒸気タービンプラントおよび排熱回収ボイラを備えるとともに、上記ガスタービンプラントの空気圧縮機から抽気した高圧空気を加熱源とし、上記排熱回収ボイラから供給される一部または全量の給水および蒸気を加熱させて再び上記排熱回収ボイラに戻す高圧空気熱利用部と、この高圧空気熱利用部を介して上記高圧空気を上記ガスタービンプラントのガスタービン高温部に供給する冷却空気供給系とを設けたものである。
【0012】
本発明に係る火力発電プラントは、上記目的を達成するために、請求項2に記載したように、高圧空気熱利用部は、給水予熱部および蒸気過熱部で構成したものである。
【0013】
本発明に係る火力発電プラントは、上記目的を達成するために、請求項3に記載したように、給水予熱部は、排熱回収ボイラの節炭器から供給される給水を加熱させる構成にしたものである。
【0014】
本発明に係る火力発電プラントは、上記目的を達成するために、請求項4に記載したように、蒸気過熱部は、排熱回収ボイラの過熱器から供給される蒸気を再び加熱させる構成にしたものである。
【0015】
本発明に係る火力発電プラントは、上記目的を達成するために、請求項5に記載したように、ガスタービンプラント、蒸気タービンプラントおよび排熱回収ボイラを備えるとともに、上記ガスタービンプラントの空気圧縮機から抽気した高圧空気を加熱源とし上記排熱回収ボイラから供給される一部または全量の給水を過熱蒸気にして上記排熱回収ボイラおよび上記蒸気タービンプラントの蒸気タービンのうち、少なくとも一方に供給する高圧空気熱利用部と、この高圧空気熱利用部を介して上記高圧空気を上記ガスタービンプラントのガスタービン高温部に供給する冷却空気供給系とを設けたものである。
【0016】
本発明に係る火力発電プラントは、上記目的を達成するために、請求項6に記載したように、高圧空気熱利用部は、空気圧縮機から抽気した高圧空気の流れに沿って順に蒸気過熱部、蒸気ドラムを備えた蒸発部、給水予熱部とで構成したものである。
【0017】
本発明に係る火力発電プラントは、上記目的を達成するために、請求項7に記載したように、ガスタービンプラント、蒸気タービンプラントおよび排熱回収ボイラを備えるとともに、上記ガスタービンプラントの空気圧縮機から抽気した高圧空気を加熱源として上記排熱回収ボイラから供給される一部または全量の給水を過熱蒸気にし上記排熱回収ボイラの再熱器に供給する高圧空気熱利用部と、この高圧空気熱利用部を介して上記高圧空気を上記ガスタービンプラントのガスタービン高温部に供給する冷却空気供給系とを設けたものである。
【0018】
本発明に係る火力発電プラントは、上記目的を達成するために、請求項8に記載したように、ガスタービンプラント、蒸気タービンプラントおよび排熱回収ボイラを備えるとともに、上記ガスタービンプラントの空気圧縮機から抽気した高圧空気を加熱源とし上記排熱回収ボイラから供給される一部または全量の給水を過熱蒸気にし上記排熱回収ボイラに供給する高圧空気熱利用部を設け、この高圧空気熱利用部上記高圧空気の流れに沿って順に、上記排熱回収ボイラに設けた蒸気ドラムの出口側から供給される蒸気を過熱蒸気にする蒸気過熱部と、上記蒸気ドラムから供給される蒸気を加熱させ再び上記蒸気ドラムに戻す蒸発部と、上記排熱回収ボイラに収容した節炭器から供給される給水を加熱し、上記蒸気ドラムの入口側に戻す給水予熱部とで構成し、上記蒸発ドラムを上記排熱回収ボイラと上記高圧空気熱利用部とで共有化する一方、上記高圧空気熱利用部を介して上記高圧空気を上記ガスタービンプラントのガスタービン高温部に供給する冷却空気供給系とを設けたものである。
【0019】
本発明に係る火力発電プラントは、上記目的を達成するために、請求項10に記載したように、ガスタービン高温部は、冷却空気供給系から供給される高圧空気の一部または全量をガスタービンプラントの空気圧縮機に回収させる高圧空気回収系を備えたものである。
【0020】
本発明に係る火力発電プラントは、上記目的を達成するために、請求項11に記載したように、ガスタービンプラントの空気圧縮機から抽気した高圧空気を加熱源として高圧空気熱利用部に供給する高圧空気抽気系は、上記ガスタービンプラントのガスタービン燃焼器に供給する燃料系からの燃料を加熱させる燃料加熱部を備えたものである。
【0021】
本発明に係る火力発電プラントは、上記目的を達成するために、請求項12に記載したように、燃料加熱部は、ガスタービンプラントの空気圧縮機から抽気した高圧空気を加熱源とし排熱回収ボイラから供給される一部または全量給水および蒸気のうち、少なくとも一方を加熱させ再び上記排熱回収ボイラに戻す高圧空気熱利用部内に設置したものである。
【0022】
本発明に係る火力発電プラントは、上記目的を達成するために、請求項13に記載したように、燃料加熱部は、ガスタービンプラントの空気圧縮機から抽気した高圧空気を加熱源として排熱回収ボイラから供給される一部または全量給水および蒸気のうち、少なくとも一方を加熱させ再び上記排熱回収ボイラに戻す高圧空気熱利用部に設置したU字状の給水予熱部内に収容させたものである。
【0023】
本発明に係る火力発電プラントは、上記目的を達成するために、請求項14に記載したように、燃料加熱部は、燃料の燃料加熱源として蒸気タービンプラントの蒸気タービンの中間段落から抽気したタービン抽気を案内する蒸気加熱系と、燃料加熱後のタービン抽気を上記蒸気タービンプラントの復水器に回収させる蒸気回収系とを備えたものである。
【0024】
本発明に係る火力発電プラントは、上記目的を達成するために、請求項15に記載したように、燃料加熱部は、燃料の燃料加熱源としてガスタービンプラントの発電機から発生する加熱媒体を循環させる循環系を備えたものである。
【0025】
本発明に係る火力発電プラントは、上記目的を達成するために、請求項16に記載したように、燃料加熱部は、燃料の燃料加熱源として蒸気タービンプラントの軸シール部からのシール蒸気を案内する蒸気加熱系と、燃料加熱後のシール蒸気を上記蒸気タービンプラントの復水器に回収させる蒸気回収系とを備えたものである。
【0026】
本発明に係る火力発電プラントは、上記目的を達成するために、請求項16に記載したように、燃料系に設けた燃料加熱部は、燃料加熱源として蒸気タービンプラントの軸シール部からのシール蒸気を案内する蒸気加熱系と、燃料加熱後のシール蒸気を上記蒸気タービンプラントの復水器に回収させる蒸気回収系とを備えたものである。
【0027】
本発明に係る火力発電プラントは、上記目的を達成するために、請求項17に記載したように、空気圧縮機、ガスタービン燃焼器およびガスタービンを備えるとともに、上記空気圧縮機とガスタービンとを軸結合させたタービン軸を軸支する軸受に潤滑油を供給する油タンクと、上記ガスタービン燃焼器に燃料を供給する燃料系に設けた燃料加熱部と、この燃料加熱部に燃料加熱源として上記軸受の潤滑油を供給する潤滑油供給系とを備えたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る火力発電プラントの実施の形態を添付図面および図中に付した符号を引用して説明する。
【0029】
図1は、コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態を示す概略系統図である。
【0030】
本実施形態に係るコンバインドサイクル発電プラントは、ガスタービンプラント1に別置きに設置した蒸気タービンプラント2および排熱回収ボイラ3を組み合せた構成になっている。
【0031】
ガスタービンプラント1は、発電機4、空気圧縮機5、ガスタービン燃焼器6、ガスタービン7を備え、空気圧縮機5で吸い込んだ大気ARを圧縮して高圧空気にし、高圧空気をガスタービン燃焼器6に供給する際、燃料Fを加えて燃焼ガスを生成し、燃焼ガス(ガスタービン駆動ガス)をガスタービン7に案内し、ガスタービン7で膨張仕事をさせて発電機4を回転駆動するようになっている。
【0032】
また、蒸気タービンプラント2は、発電機8、蒸気タービン9、復水器10、復水ポンプ11、給水ポンプ12を備え、排熱回収ボイラ3から供給された蒸気STを蒸気タービン9で膨張仕事をさせて発電機8を回転駆動するようになっている。また、蒸気タービンプラント2は、蒸気タービン9で膨張仕事後のタービン排気を、復水器10で凝縮して復水にし、復水を復水ポンプ11で昇圧し、給水として給水ポンプ12で再び昇圧させて排熱回収ボイラ3に還流させるようになっている。
【0033】
また、排熱回収ボイラ3は、ガスタービン7で膨張仕事をした排ガス(排熱)FGの流れに沿って順に、過熱器13、蒸気ドラム14を備えた蒸発器15、節炭器16を設置し、排ガス(FG)を加熱源として上述給水ポンプ12から節炭器16に供給された給水を予熱し、予熱給水を調整弁17を介して蒸気ドラム14に案内し、蒸発器15で給水の重力差を利用して自然循環させ、気液分離を行い、気液分離後の蒸気を過熱器13で再び加熱させ、過熱蒸気として蒸気タービン9に供給するようになっている。
【0034】
さらに、ガスタービンプラント1は、高圧空気抽気系18、高圧空気熱利用部19、冷却空気供給系20を備え、空気圧縮機5で圧縮した高圧空気をガスタービン燃焼器6に供給する際に高圧空気抽気系18で一部を抽気し、抽気した高圧空気を加熱源として排熱回収ボイラ3の節炭器16および過熱器13から一部または全量を分流させた給水および蒸気を高圧空気熱利用部19で加熱させ、加熱後、比較的温度が低く、冷却するに適温になった高圧空気で冷却空気供給系20を介してガスタービン7の高温部21、例えばガスタービン静翼、ガスタービン動翼を冷却する構成になっている。なお、高圧空気熱利用部19は、長筒状に形成し、蒸気過熱部22と給水予熱部23とを収容させ、これらを別個に区分けしている。
【0035】
このような構成を備えたコンバインドサイクル発電プラントにおいて、高圧空気抽気系81は、運転中、空気圧縮機5から抽気した高温の高圧空気を高圧空気熱利用部19に供給し、高圧空気熱利用部19の蒸気過熱部22で排熱回収ボイラ3の過熱器13から一部または全量の分流させた蒸気を過熱蒸気にする。過熱蒸気は、調整弁24で流量コントロールして過熱器13の出口側に戻される。高圧空気は、蒸気過熱部22で排熱回収ボイラ3の過熱器13の入口側から分流させた一部または全量の蒸気を過熱蒸気にさせた後、再び給水予熱部23に案内され、ここで排熱回収ボイラ3の節炭器16の入口側から分流した一部または全量の給水を予熱させる。予熱後の給水は、調整弁25で流量コントロールし節炭器16の出口側に戻される。
【0036】
高圧空気利用部19で熱を失い比較的温度の低くなった高圧空気は、冷却空気供給系20を介してガスタービン7の高温部21に供給され、高温部21を冷却させた後、燃焼ガス(ガスタービン駆動ガス)に合流する。
【0037】
このように、本実施形態は、空気圧縮機5で圧縮した高圧空気を、高圧空気抽気系18を介して高圧空気熱利用部19で蒸気を加熱させて過熱蒸気にし、さらに給水を予熱させ、冷却に必要な適温の高圧空気にしてガスタービン7の高温部21に供給する冷却空気供給系20を設けたので、ガスタービン7の高温部21を良好に冷却することができる。
【0038】
したがって、本実施形態では、空気圧縮機5からの高圧空気を、高圧空気熱利用部19で過熱器13からの蒸気を加熱させ、さらに給水を予熱させ、適温にしてからガスタービン7の高温部21に冷却用として供給したので、ガスタービン7の高温部21を良好に冷却でき、これに伴ってガスタービン7の入口燃焼ガスを高温化させて軸出力の増加によりプラント熱効率をより一層向上させることができる。
【0039】
図2は、コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態における第1変形例を示す概略系統図である。なお、第1実施形態の構成部分と同一部分には同一符号を付す。
【0040】
本実施形態に係るコンバインドサイクル発電プラントは、高圧空気熱利用部19に、排熱回収ボイラ3の節炭器16の入口側から分流させた予熱給水を、さらに加熱させる給水予熱部23と、給水予熱部23で加熱させた給水を調整弁26で流量コントロールした後、飽和蒸気にする蒸気ドラム27を備えた蒸発部28と、蒸気ドラム27からの飽和蒸気を過熱蒸気にし、調整弁24を介して排熱回収ボイラ3の過熱器13に供給する蒸気過熱部22とを収容したものである。なお、他の構成は、図1で示した第1実施形態と同じである。
【0041】
このように、本実施形態は、高圧空気熱利用部19に、給水予熱部23、蒸気ドラム27を備えた蒸発部28、蒸気過熱部22を収容させ、高圧空気熱利用部19に高圧空気抽気系18を介して空気圧縮機5で圧縮した高圧空気の熱を供給したので、蒸気タービン9により多くの過熱蒸気を供給することができる。
【0042】
したがって、本実施形態では、蒸気タービン9により多くの過熱蒸気を供給し、蒸気タービン9により多くの膨張仕事をさせたので、空気圧縮機5から発生する高圧空気の熱の有効活用の下、プラント熱効率をより一層向上させることができる。
【0043】
図3は、コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態における第2変形例を示す概略系統図である。なお、第1実施形態の構成部分と同一部分には同一符号を付す。
【0044】
本実施形態に係るコンバインドサイクル発電プラントは、高圧空気熱利用部19の蒸気過熱部22から発生する過熱蒸気を調整弁24を介して蒸気タービンプラント2の蒸気タービン9の中間段落に供給する蒸気供給系29を設けたものである。なお、他の構成は、図1で示した第1実施形態と同じである。
【0045】
このように、本実施形態は、高圧空気熱利用部19の蒸気過熱部22からの過熱蒸気を蒸気タービンプラント2の蒸気タービン9の中間段落に供給する蒸気供給系29を設け、蒸気タービン9の中間段落で熱エネルギを失った蒸気に過熱蒸気を加えてより一層多くの膨張仕事をさせたので、空気圧縮機5から発生する高圧空気の熱の有効活用の下、プラント熱効率をより一層向上させることができる。
【0046】
図4は、コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態における第3変形例を示す概略系統図である。なお、第1実施形態の構成部分と同一部分には同一符号を付す。
【0047】
本実施形態に係るコンバインドサイクル発電プラントは、蒸気タービンプラント2に蒸気タービン9と再熱タービン30を組み合せるとともに、これに対応させて排熱回収ボイラ3に過熱器13と再熱器31を収容させたものである。なお他の構成は、図1で示した第1実施形態と同じである。
【0048】
一般に、蒸気タービンプラント2は、タービン駆動蒸気の温度・圧力が高い程、より多くの膨張仕事をすることがよく知られている。
【0049】
本実施形態は、このような点に着目したもので、蒸気タービンプラント2に蒸気タービン9と再熱タービン30を組み合せるとともに、排熱回収ボイラ3に過熱器13と再熱器31を収容させ、蒸気ドラム14から発生した飽和蒸気を過熱器13で過熱蒸気にし、過熱蒸気を蒸気タービン9に供給して膨張仕事をさせ、膨張仕事後のタービン排気を再熱器31に供給し、ここで高圧空気熱利用部19の蒸気過熱部22からの過熱蒸気を合流させ、合流蒸気を再熱タービン30に供給してより多くの膨張仕事をさせたものである。
【0050】
このように、本実施例は、蒸気タービンプラント2に蒸気タービン9と再熱タービン30を組み合せるとともに、排熱回収ボイラ3に過熱器13と再熱器31を収容させ、さらに高圧空気熱利用部19の蒸気過熱部2からの過熱蒸気を再熱器31に供給し、蒸気タービンプラント2により多くの膨張仕事をさせたので、空気圧縮機5から発生する高圧空気の熱の有効活用の下、プラント熱効率をより一層向上させることができる。
【0051】
図5は、コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態における第4変形例を示す概略系統図である。なお、第1実施形態の構成部分と同一部分には同一符号を付す。
【0052】
本実施形態に係るコンバインドサイクル発電プラントは、排熱回収ボイラ3に収容した節炭器16の入口側から分流させた給水を、高圧空気熱利用部19に収容した給水予熱部23に供給し、給水予熱部23で予熱した予熱給水を調整弁26を介して排熱回収ボイラ3の蒸気ドラム14の入口側に供給する予熱給水系32と、蒸気ドラム14の飽和蒸気を降水管33を介して高圧空気熱利用部19で再び蒸発させる蒸発部28と、蒸発部28で蒸発した飽和蒸気を再び蒸気ドラム14に還流させる上昇管34と、蒸気ドラム14で発生した飽和蒸気の一部を高圧空気熱利用部19の蒸気過熱部22に供給し、ここで過熱蒸気にし、調整弁24を介して排熱回収ボイラ3の過熱器13に供給する飽和蒸気供給系35を設けたものである。なお、他の構成は、図1で示した第1実施形態と同じである。
【0053】
このように、本実施形態は、排熱回収ボイラ3に収容する蒸発器15の蒸気ドラム14を、高圧空気熱利用部19に収容する蒸発部28と共用化させるとともに、排熱回収ボイラ3の蒸気ドラム14で発生する飽和蒸気を飽和蒸気供給系35を介して高圧空気熱利用部19の蒸気過熱部22に供給し、蒸気過熱部22の過熱蒸気を排熱回収ボイラ3の過熱器13で発生する過熱蒸気を加えてより多くの過熱蒸気を蒸気タービン9に供給したので、蒸気タービン9により多くの膨張仕事をさせることができ、これに伴ってプラント熱効率を向上させることができる。
【0054】
また、本実施形態は、排熱回収ボイラ3に収容する蒸発器15の蒸気ドラムを、高圧空気熱利用部19の蒸発部31と共用化させたので、設備のコンパクト化を図ることができる。
【0055】
図6は、コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態における第5変形例を示す概略系統図である。なお、第1実施形態の構成部分と同一部分には同一符号を付す。
【0056】
本実施形態に係るコンバインドサイクル発電プラントは、ガスタービンプラント1の空気圧縮機5で圧縮した高圧空気の一部を抽気し、抽気した高圧空気を高圧空気抽気系18を介して高圧空気熱利用部19に供給し、高圧空気熱利用部19の蒸気過熱部22、蒸発部28、給水予熱部23を通過し、熱を失って冷却に必要な適温になった高圧空気をガスタービン7の高温部21に供給する冷却空気供給系20に昇圧機36を設けるとともに、高温部21を冷却させた高圧空気を空気圧縮機5に回収させる高圧空気回収系37を設けたものである。
【0057】
このように、本実施形態は、冷却空気器系20に昇圧機36を設けて高圧空気の圧力を高くしてガスタービン7の高温部21に供給したので、高圧空気を高温部21に確実に供給することができ、高温部21を良好に冷却することができる。
【0058】
また、本実施形態は、高温部21を冷却させた高圧空気を、空気圧縮機5に回収させる高圧空気回収系37を設けたので、高圧空気のガスタービン7を駆動する燃焼ガスに合流させることがなく、その燃焼ガスに乱れを与えることがなく、さらに燃焼ガスの温度を低くさせることがなく、ガスタービン7に、より多くのの膨張仕事をさせることができ、プラント熱効率を向上させることができる。
【0059】
図7は、コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態における第6変形例を示す概略系統図である。なお、第1実施形態の構成部分と同一部分には同一符号を付す。
【0060】
本実施形態に係るコンバインドサイクル発電プラントは、ガスタービン燃焼器6に燃料Fを供給する燃料系38に設けた燃料加熱部39に、空気圧縮機5から抽気した高圧空気を加熱源として燃料加熱部39に供給する高圧空気抽気系18を設け、燃料加熱部39で燃料Fを加熱された高圧空気を高圧空気熱利用部19に供給し、排熱回収ボイラ3からの給水を過熱蒸気にして再熱器31に供給し、さらに高圧空気熱利用部19で熱を失い冷却用として適温になった高圧空気をガスタービン7の高温部21に供給し、高温部21を冷却させたものである。なお、他の構成は、図6で示した第1実施形態における第5変形例と同じである。
【0061】
このように、本実施形態は、空気圧縮機5から高圧空気抽気系18を介して抽気した高圧空気を、燃料加熱部39に供給して燃料Fを加熱させて燃料Fの内部エネルギを高めるとともに、高圧空気熱利用部19に供給して過熱蒸気を発生させ、さらにガスタービン7の高温部21に供給して高温部21を冷却させた高圧空気の熱エネルギをあますことなく有効に活用したので、燃料Fの内部エネルギの増加に伴って燃料Fの消費を少なくさせることができる。
【0062】
また、本実施形態は、燃料Fの消費を少なくさせたことと相俟ってガスタービン7の高温部21を冷却させたので、これに伴って燃焼ガス(ガスタービン駆動ガス)をより一層高温化させることができ、プラント熱効率をより一層向上させることができる。
【0063】
図8は、コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態における第7変形例を示す概略系統図である。なお、第1実施形態の構成部分と同一部分には同一符号を付す。
【0064】
本実施形態に係るコンバインドサイクル発電プラントは、ガスタービン燃焼器6に燃料Fを供給する燃料系38に設けた燃料加熱部39に、空気圧縮機5から抽気した高圧空気を加熱源として燃料加熱部39に供給する高圧空気抽気系18を設け、燃料加熱部39で燃料Fを加熱させた高圧空気を高圧空気熱利用部19に供給し、排熱回収ボイラ3からの給水を過熱蒸気にして再熱器31に供給し、さら高圧空気熱利用部19で熱を失い冷却用として適温になった高圧空気をガスタービン7の高温部21に供給する冷却空気供給系20に昇圧機36を設けるとともに、ガスタービン7の高温部21を冷却させた高圧空気をガスタービン燃焼器6の燃焼用空気として空気圧縮機5に回収させる高圧空気回収系37を設けたものである。なお、他の構成は、図6で示した第1実施形態における第5変形例と同じである。
【0065】
このように、本実施形態は、冷却空気供給系20に昇圧機36を設け、昇圧機36で昇圧させた高圧空気をガスタービン7の高温部21に冷却用として供給したので、その高温部21を確実に冷却させることができる。
【0066】
また、本実施形態は、ガスタービン7の高温部21を冷却させた高圧空気を空気圧縮機5に燃焼用空気として回収させる高圧空気回収系37を設けたので、高圧空気の熱エネルギを有効に回収することができ、高圧空気の有効回収と相俟って燃焼ガス(ガスタービン駆動ガス)の温度を低くすることがなく、燃焼ガスの流れを乱すことがなく、プラント熱効率を向上させることができる。
【0067】
図9は、コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態における第8変形例を示す概略系統図である。なお、第1実施形態の構成部分と同一部分には同一符号を付す。
【0068】
本実施形態に係るコンバインドサイクル発電プラントは、ガスタービン燃焼器6に燃料Fを供給する燃料系38に設けた燃料加熱部39を高圧空気熱利用部19に収容させたものである。また、高圧空気熱利用部19に収容した燃料加熱部39は、給水予熱部23と並列状に設置している。なお、他の構成は、図6で示した第1実施形態における第5変形例と同じである。
【0069】
このように、本実施形態は、燃料Fを加熱する燃料加熱部39を高圧空気熱利用部19の給水予熱部23に並列状に設置したので、設備のコンパクト化を図ることができ、設置面積を有効に活用することができる。
【0070】
図10は、図9で示した燃料加熱部39の変形例を示す概略図である。
【0071】
本実施形態は、高圧空気熱利用部19に設置したU字状の給水予熱部23に管状の燃料加熱部39を収容したものである。
【0072】
このように、本実施形態は、U字状の給水予熱部23に管状の燃料加熱部39を収容し、空気圧縮機5から抽気した高圧空気の熱で排熱回収ボイラ3の節炭器16から分流した給水を予熱させ、さらに予熱給水の熱で燃料Fを加熱させたので、燃料Fを安定状態で加熱させることができる。なお、燃料加熱部39は、給水予熱部23内に収容させたが、高圧空気熱利用部19の上流側に設置した蒸気過熱部22に収容させてもよい。
【0073】
図11は、コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態における第9変形例を示す概略系統図である。なお、第1実施形態の構成部分と同一部分には同一符号を付す。
【0074】
本実施形態に係るコンバインドサイクル発電プラントは、ガスタービン燃焼器6に燃料Fを供給する燃料系38に設けた燃料加熱部39に、再熱タービン30の中間段落から抽気したタービン抽気を燃料Fの加熱源として供給する蒸気加熱系40と、燃料Fを加熱後の蒸気を復水器10の入口側に回収させる蒸気回収系41とを設けたものである。なお、他の構成は、図6で示した第1実施形態における第5変形例と同じである。
【0075】
このように、本実施形態は、再熱タービン30の中間段落から抽気したタービン抽気で燃料Fを加熱させる蒸気加熱系40を燃料加熱部39に接続するとともに、燃料Fの加熱後の蒸気を復水器10の入口側に回収させる蒸気回収系41を設けたので、燃料Fを安定状態で加熱させることができ、燃料Fの内部エネルギを高めて燃料Fの消費量を少なくさせてプラント熱効率をより一層向上させることができる。
【0076】
図12は、コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態における第10変形例を示す概略系統図である。なお、第1実施形態の構成部分と同一部分には同一符号を付す。
【0077】
本実施形態に係るコンバインドサイクル発電プラントは、ガスタービン燃焼器6に燃料Fを供給する燃料系38に第1燃料加熱部39aと第2燃料加熱部39bとを直列状に設けるとともに、第1燃料加熱部39aに燃料Fを加熱させる加熱媒体、例えば空気を発電機4の高温部42から供給し、燃料Fの加熱後の加熱媒体を発電機4の高温部42に回収させる循環系43と、第2燃料加熱部39bに第1燃料加熱部39aから供給される燃料Fを加熱させる蒸気を、蒸気タービンプラント2の軸シール部44から抽出した蒸気加熱系45と、燃料Fの加熱後の蒸気を復水器10の入口側に回収させる蒸気回収系46とを設けたものである。なお、他の構成は、図6で示した第1実施形態における第5変形例と同じである。
【0078】
このように、本実施形態は、燃料系38に第1燃料加熱部39aと第2燃料加熱部39bとの複数の燃料加熱部39を直列状に設けるとともに、第1燃料加熱部39aに発電機4の高温部42から発生する加熱媒体を供給して燃料Fを加熱させ、燃料Fの加熱後の加熱媒体を発電機4の高温部42に回収させる循環系43と、第2燃料加熱部39bに軸シール部44からのシール蒸気を供給して燃料Fを加熱させる蒸気加熱系45と、燃料Fの加熱後のシール蒸気を復水器10の入口側に回収させる蒸気回収系46とを設けたので、通常、捨てられる熱の有効利用下、燃料Fの内部エネルギを高めて燃料Fの消費を少なくすることができ、プラント熱効率を向上させることができる。
【0079】
図13は、ガスタービンプラント単体を例示とする本発明に係る火力発電プラントの第2実施形態を示す概略系統図である。なお、第1実施形態の構成部分と同一部分には同一符号を付す。
【0080】
本実施形態に係るガスタービンプラント1は、油タンク49からポンプ50を介してタービン軸47を軸支する軸受48に潤滑油を供給する際、潤滑油を加熱源として燃料系38に受けた燃料加熱部39に供給し、燃料Fを加熱させる潤滑油供給系51を設けたものである。
【0081】
本実施形態は、潤滑油が軸受48を通る際、高温になることに着目したもので、高温の潤滑油を潤滑油供給系51を介して燃料加熱部39に供給し、燃料Fを加熱させ、燃料Fの内部エネルギを高めるようになっている。
【0082】
このように、本実施形態は、燃料加熱部39に軸受48からの潤滑油を供給する潤滑油供給系51を設け、潤滑油の熱を利用して燃料Fを加熱させてその内部エネルギを高めたので、燃料の消費を少なくしてプラント熱効率を向上させることができる。
【0083】
【発明の効果】
以上の説明の通り、本発明に係る火力発電プラントは、空気圧縮機で圧縮した高圧空気の一部を抽気し、抽気した高圧空気を加熱源として予熱給水と蒸気をさらに加熱させる高圧空気熱利用部を設けるとともに、高圧空気熱利用部で熱を失い比較的温度の低くなった高圧空気を、さらにガスタービンの高温部に供給してその高温部を冷却させ、熱エネルギをあますことなく利用したので、熱エネルギの有効活用の下、プラント熱効率をより一層向上させることができる。
【0084】
また、本発明に係る火力発電プラントは、ガスタービン燃焼器に燃料を供給する燃料系に燃料加熱部を設け、燃料を加熱させてその内部エネルギを高める加熱源を空気圧縮機から抽気した高圧空気、蒸気タービンプラントから抽気したタービン抽気、蒸気タービンプラントの軸シール部からのシール蒸気、または発電機からの加熱媒体を用いたので、燃料を容易に加熱することができ、同一のタービン軸出力に対して燃料の消費量を少なくさせることができ、プラント熱効率を向上させることができる。
【0085】
また、本発明に係る火力発電プラントは、タービン軸の軸受に供給する潤滑油の熱を利用して燃料を加熱させ、その内部エネルギを高めたので、同一のタービン軸出力に対し、燃料を従来に較べて少なくさせて運転をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態を示す概略系統図。
【図2】コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態における第1変形例を示す概略系統図。
【図3】コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態における第2変形例を示す概略系統図。
【図4】コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態における第3変形例を示す概略系統図。
【図5】コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態における第4変形例を示す概略系統図。
【図6】コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態における第5変形例を示す概略系統図。
【図7】コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態における第6変形例を示す概略系統図。
【図8】コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態における第7変形例を示す概略系統図。
【図9】コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態における第8変形例を示す概略系統図。
【図10】図9で示した燃料加熱部の変形例を示す概略図。
【図11】コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態における第9変形例を示す概略系統図。
【図12】コンバインドサイクル発電プラントを例示とする本発明に係る火力発電プラントの第1実施形態における第10変形例を示す概略系統図。
【図13】ガスタービンプラント単体を例示とする本発明に係る火力発電プラントの第2実施形態を示す概略系統図。
【符号の説明】
1 ガスタービンプラント
2 蒸気タービンプラント
3 排熱回収ボイラ
4 発電機
5 空気圧縮機
6 ガスタービン燃焼器
7 ガスタービン
8 発電機
9 蒸気タービン
10 復水器
11 復水ポンプ
12 給水ポンプ
13 過熱器
14 蒸気ドラム
15 蒸発器
16 節炭器
17 調整弁
18 高圧空気抽気系
19 高圧空気熱利用部
20 冷却空気供給系
21 高温部
22 蒸気過熱部
23 給水予熱部
24,25,26 調整弁
27 蒸気ドラム
28 蒸発部
29 蒸気供給系
30 再熱タービン
31 再熱器
32 予熱給水系
33 降水管
34 上昇管
35 飽和蒸気供給系
36 昇圧機
37 高圧空気回収系
38 燃料系
39 燃料過熱部
40 蒸気加熱系
41 蒸気回収系
42 高温部
43 循環系
44 軸シール部
45 蒸気加熱系
46 蒸気回収系
47 タービン軸
48 軸受
49 油タンク
50 ポンプ
51 潤滑油供給系

Claims (17)

  1. ガスタービンプラント、蒸気タービンプラントおよび排熱回収ボイラを備えるとともに、上記ガスタービンプラントの空気圧縮機から抽気した高圧空気を加熱源とし、上記排熱回収ボイラから供給される一部または全量の給水および蒸気を加熱させて再び上記排熱回収ボイラに戻す高圧空気熱利用部と、この高圧空気熱利用部を介して上記高圧空気を上記ガスタービンプラントのガスタービン高温部に供給する冷却空気供給系とを設けたことを特徴とする火力発電プラント。
  2. 高圧空気熱利用部は、給水予熱部および蒸気過熱部で構成したことを特徴とする請求項1記載の火力発電プラント。
  3. 給水予熱部は、排熱回収ボイラの節炭器から供給される給水を加熱させる構成にしたことを特徴とする請求項2記載の火力発電プラント。
  4. 蒸気過熱部は、排熱回収ボイラの過熱器から供給される蒸気を再び加熱させる構成にしたことを特徴とする請求項2記載の火力発電プラント。
  5. ガスタービンプラント、蒸気タービンプラントおよび排熱回収ボイラを備えるとともに、上記ガスタービンプラントの空気圧縮機から抽気した高圧空気を加熱源とし上記排熱回収ボイラから供給される一部または全量の給水を過熱蒸気にして上記排熱回収ボイラおよび上記蒸気タービンプラントの蒸気タービンのうち、少なくとも一方に供給する高圧空気熱利用部と、この高圧空気熱利用部を介して上記高圧空気を上記ガスタービンプラントのガスタービン高温部に供給する冷却空気供給系とを設けたことを特徴とする火力発電プラント。
  6. 高圧空気熱利用部は、空気圧縮機から抽気した高圧空気の流れに沿って順に蒸気過熱部、蒸気ドラムを備えた蒸発部、給水予熱部とで構成したことを特徴とする請求項5記載の火力発電プラント。
  7. ガスタービンプラント、蒸気タービンプラントおよび排熱回収ボイラを備えるとともに、上記ガスタービンプラントの空気圧縮機から抽気した高圧空気を加熱源として上記排熱回収ボイラから供給される一部または全量の給水を過熱蒸気にし上記排熱回収ボイラの再熱器に供給する高圧空気熱利用部と、この高圧空気熱利用部を介して上記高圧空気を上記ガスタービンプラントのガスタービン高温部に供給する冷却空気供給系とを設けたことを特徴とする火力発電プラント。
  8. ガスタービンプラント、蒸気タービンプラントおよび排熱回収ボイラを備えるとともに、上記ガスタービンプラントの空気圧縮機から抽気した高圧空気を加熱源とし上記排熱回収ボイラから供給される一部または全量の給水を過熱蒸気にし上記排熱回収ボイラに供給する高圧空気熱利用部を設け、この高圧空気熱利用部上記高圧空気の流れに沿って順に、上記排熱回収ボイラに設けた蒸気ドラムの出口側から供給される蒸気を過熱蒸気にする蒸気過熱部と、上記蒸気ドラムから供給される蒸気を加熱させ再び上記蒸気ドラムに戻す蒸発部と、上記排熱回収ボイラに収容した節炭器から供給される給水を加熱し、上記蒸気ドラムの入口側に戻す給水予熱部とで構成し、上記蒸発ドラムを上記排熱回収ボイラと上記高圧空気熱利用部とで共有化する一方、上記高圧空気熱利用部を介して上記高圧空気を上記ガスタービンプラントのガスタービン高温部に供給する冷却空気供給系とを設けたことを特徴とする火力発電プラント。
  9. ガスタービンプラントの空気圧縮機から抽気した高圧空気を高圧空気熱利用部を介してガスタービンプラントのガスタービン高温部に供給する冷却空気供給系は、昇圧機を備えたことを特徴とする請求項1,5,7または8に記載の火力発電プラント。
  10. ガスタービン高温部は、冷却空気供給系から供給される高圧空気の一部または全量をガスタービンプラントの空気圧縮機に回収させる高圧空気回収系を備えたことを特徴とする請求項1,5,7または8に記載の火力発電プラント。
  11. ガスタービンプラントの空気圧縮機から抽気した高圧空気を加熱源として高圧空気熱利用部に供給する高圧空気抽気系は、上記ガスタービンプラントのガスタービン燃焼器に供給する燃料系からの燃料を加熱させる燃料加熱部を備えたことを特徴とする請求項1,5,7または8に記載の火力発電プラント。
  12. 燃料加熱部は、ガスタービンプラントの空気圧縮機から抽気した高圧空気を加熱源とし排熱回収ボイラから供給される一部または全量給水および蒸気のうち、少なくとも一方を加熱させ再び上記排熱回収ボイラに戻す高圧空気熱利用部内に設置したことを特徴とする請求項11記載の火力発電プラント。
  13. 燃料加熱部は、ガスタービンプラントの空気圧縮機から抽気した高圧空気を加熱源として排熱回収ボイラから供給される一部または全量給水および蒸気のうち、少なくとも一方を加熱させ再び上記排熱回収ボイラに戻す高圧空気熱利用部に設置したU字状の給水予熱部内に収容させたことを特徴とする請求項11記載の火力発電プラント。
  14. 燃料加熱部は、燃料の燃料加熱源として蒸気タービンプラントの蒸気タービンの中間段落から抽気したタービン抽気を案内する蒸気加熱系と、燃料加熱後のタービン抽気を上記蒸気タービンプラントの復水器に回収させる蒸気回収系とを備えたことを特徴とする請求項11記載の火力発電プラント。
  15. 燃料加熱部は、燃料の燃料加熱源としてガスタービンプラントの発電機から発生する加熱媒体を循環させる循環系を備えたことを特徴とする請求項11記載の火力発電プラント。
  16. 燃料加熱部は、燃料の燃料加熱源として蒸気タービンプラントの軸シール部からのシール蒸気を案内する蒸気加熱系と、燃料加熱後のシール蒸気を上記蒸気タービンプラントの復水器に回収させる蒸気回収系とを備えたことを特徴とする請求項11記載の火力発電プラント。
  17. 空気圧縮機、ガスタービン燃焼器およびガスタービンを備えるとともに、上記空気圧縮機とガスタービンとを軸結合させたタービン軸を軸支する軸受に潤滑油を供給する油タンクと、上記ガスタービン燃焼器に燃料を供給する燃料系に設けた燃料加熱部と、この燃料加熱部に燃料加熱源として上記軸受の潤滑油を供給する潤滑油供給系とを備えたことを特徴とする火力発電プラント。
JP34020797A 1997-12-10 1997-12-10 火力発電プラント Expired - Fee Related JP3782567B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34020797A JP3782567B2 (ja) 1997-12-10 1997-12-10 火力発電プラント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34020797A JP3782567B2 (ja) 1997-12-10 1997-12-10 火力発電プラント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11173111A JPH11173111A (ja) 1999-06-29
JP3782567B2 true JP3782567B2 (ja) 2006-06-07

Family

ID=18334740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34020797A Expired - Fee Related JP3782567B2 (ja) 1997-12-10 1997-12-10 火力発電プラント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3782567B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109812310A (zh) * 2019-04-15 2019-05-28 哈尔滨工程大学 一种适用于船用低速发动机废热能量回收的余热利用系统

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4488631B2 (ja) 2001-01-18 2010-06-23 株式会社東芝 コンバインドサイクル発電設備およびその運転方法
JP3716188B2 (ja) * 2001-04-10 2005-11-16 三菱重工業株式会社 ガスタービンコンバインドプラント
JP3788379B2 (ja) * 2002-03-29 2006-06-21 株式会社日立製作所 改質燃料焚きガスタービン設備及びその油加熱方法
NO20023050L (no) * 2002-06-21 2003-12-22 Fleischer & Co Fremgangsmåte samt anlegg for utf degree relse av fremgangsmåten
JP2013199925A (ja) * 2012-02-21 2013-10-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスタービン設備
JP6071679B2 (ja) * 2013-03-22 2017-02-01 三菱重工業株式会社 ガスタービンコンバインドプラント
JP6265535B2 (ja) * 2014-03-24 2018-01-24 三菱日立パワーシステムズ株式会社 給水予熱装置、これを備えているガスタービンプラント、及び給水予熱方法
JP6265536B2 (ja) * 2014-03-24 2018-01-24 三菱日立パワーシステムズ株式会社 排熱回収システム、これを備えているガスタービンプラント、及び排熱回収方法
CN105484816B (zh) * 2015-12-31 2017-08-04 中国能源建设集团广东省电力设计研究院有限公司 燃气蒸汽联合系统及其运行控制方法
CN109871624B (zh) * 2019-02-26 2022-12-20 华北电力科学研究院有限责任公司 火电厂暖风器热源改造后的能耗分析方法及装置
CN114837808B (zh) * 2022-04-19 2023-08-08 苏州西热节能环保技术有限公司 燃气轮机发电机组余热烟气利用系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109812310A (zh) * 2019-04-15 2019-05-28 哈尔滨工程大学 一种适用于船用低速发动机废热能量回收的余热利用系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11173111A (ja) 1999-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8567196B2 (en) Steam turbine power plant and operating method thereof
AU668781B2 (en) Combined combustion and steam turbine power plant
JP3652962B2 (ja) ガスタービンコンバインドサイクル
EP0676532B1 (en) Steam injected gas turbine system with topping steam turbine
JP3068925B2 (ja) コンバインドサイクル発電プラント
US20060254280A1 (en) Combined cycle power plant using compressor air extraction
EP2824294A1 (en) Power plant with integrated fuel gas preheating
JP3782567B2 (ja) 火力発電プラント
AU2014323409B2 (en) Flue gas heat recovery integration
US20190323384A1 (en) Boilor plant and method for operating the same
JP3925985B2 (ja) コンバインドサイクル発電プラント
JPH1150812A (ja) 排気再燃式コンバインドサイクル発電プラント
CA2289546A1 (en) Gas-and steam-turbine plant and method of cooling the coolant of the gas turbine of such a plan
JP2699808B2 (ja) 蒸気冷却ガスタービンコンバインドプラント
JPH1061413A (ja) 排気再燃式複合発電プラント
JP3926048B2 (ja) コンバインドサイクル発電プラント
JPH1113488A (ja) 蒸気冷却型ガスタービンを用いた排気再燃コンバインドプラント
JPH10311206A (ja) コンバインドサイクル発電プラント
US20150027121A1 (en) Method to integrate regenerative rankine cycle into combined cycle applications
CA2988273A1 (en) Method to integrate regenerative rankine cycle into combined cycle applications using an integrated heat recovery steam generator
JP3782565B2 (ja) コンバインドサイクル発電プラント
JP2986426B2 (ja) 水素燃焼タービンプラント
JP4090584B2 (ja) コンバインドサイクル発電プラント
JP3122234B2 (ja) 汽力発電設備のリパワリングシステム
JP2604082B2 (ja) コンバインドサイクル発電プラント

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050809

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060310

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100317

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees