JP4301403B2 - 半導体製造装置用ライナー - Google Patents

半導体製造装置用ライナー Download PDF

Info

Publication number
JP4301403B2
JP4301403B2 JP2003432140A JP2003432140A JP4301403B2 JP 4301403 B2 JP4301403 B2 JP 4301403B2 JP 2003432140 A JP2003432140 A JP 2003432140A JP 2003432140 A JP2003432140 A JP 2003432140A JP 4301403 B2 JP4301403 B2 JP 4301403B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liner
susceptor
chamber
temperature
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003432140A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004228564A (ja
Inventor
義信 後藤
英芳 鶴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Publication of JP2004228564A publication Critical patent/JP2004228564A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4301403B2 publication Critical patent/JP4301403B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27BFURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS IN GENERAL; OPEN SINTERING OR LIKE APPARATUS
    • F27B17/00Furnaces of a kind not covered by any preceding group
    • F27B17/0016Chamber type furnaces
    • F27B17/0025Especially adapted for treating semiconductor wafers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27DDETAILS OR ACCESSORIES OF FURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS, IN SO FAR AS THEY ARE OF KINDS OCCURRING IN MORE THAN ONE KIND OF FURNACE
    • F27D11/00Arrangement of elements for electric heating in or on furnaces
    • F27D11/02Ohmic resistance heating
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67098Apparatus for thermal treatment
    • H01L21/67109Apparatus for thermal treatment mainly by convection

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

本発明は、半導体製造装置用チャンバー内において、半導体を載置するためのサセプターの周囲に設置されるべきライナーに関するものである。
半導体製造装置においては、熱CVDなどによってシランガスなどの原料ガスから半導体薄膜を製造するに当たっては、通常、セラミックヒーター上に半導体ウエハーを載置して加熱している(直接加熱方式)。セラミックヒーターとしては、いわゆるマルチゾーンヒーターと呼ばれるものが知られている。マルチゾーンヒーターにおいては、セラミックス基体中に、高融点金属からなる内周側抵抗発熱体と外周側抵抗発熱体とを埋設し、これらの抵抗発熱体にそれぞれ別個の電流導入端子を接続し、各抵抗発熱体にそれぞれ独立して電圧を印加することにより、内周抵抗発熱体および外周側抵抗発熱体を独立に制御する。
特許文献1においては、セラミックヒーターの抵抗発熱体を、高融点金属などからなる複数の回路パターンによって構成している。そして、一つの回路パターンの折れ目や折り返し部などに、他の回路パターンを重ね合わせている。
特開平5−326112号公報
半導体ウエハーを加熱する用途においては、加熱面の温度を全体に均一に制御することが必要であり、使用条件下で例えば加熱面の全体にわたって±5℃以下といった厳格な仕様を満足することが要求されている。
例えばセラミックヒーターを製造した後に、内部の抵抗発熱体に対して電力を供給し、目標温度まで昇温したときに、目標の均熱性が得られたものとする。しかし、このセラミックヒーターを実際のチャンバーに取り付けると、加熱面の温度分布が変化する。これは、セラミックヒーターをチャンバーに取り付けるための器具との接触面の面積、接触面の形状、器具の熱容量、チャンバーの形状および熱容量、チャンバー内面の熱反射および熱吸収、チャンバー内外の気体の気圧と流れといった多数の複雑な要因によって左右される。
こうした理由から、セラミックヒーターをチャンバーに取り付ける前に加熱面の均熱性が得られていた場合でも、ヒーターをチャンバーに取り付けた後には、目標の均熱性が得られないことが多い。従って、ヒーターをチャンバーに取り付けた後に、抵抗発熱体に対する電力を微調整することによって、加熱面の温度分布が小さくなるように調節する必要がある。
しかし、このような調節は実際には困難であった。なぜなら、抵抗発熱体に対する電力供給量を増加、減少させると、その抵抗発熱体の全体の発熱量が変化するだけであって、必ずしもセラミックヒーター設置後の加熱面の温度分布が小さくなるわけではなく、かえって大きくなることもあるからである。また、前述したいわゆる2ゾーンヒーターは、加熱面の外周部分の平均温度や内周部分の平均温度を変化させるのには有効である。しかし、セラミックヒーターの設置後には、加熱面の一部のみにコールドスポットやホットスポットが発生することが多く、このため有効に対応できない。
また、セラミックヒーターを多数のゾーンに分割し、各ゾーンに対応してそれぞれ別個に抵抗発熱体を埋設することも考えられる。この場合には、コールドスポットがあるゾーンに対応する抵抗発熱体への電力供給量を増大させることによって、コールドスポットを消去することが可能なように見える。
しかし、本発明者が検討を進めると、実際にはこのような制御は困難であることが判明してきた。なぜなら、加熱面の各部分の温度は、その部分の直下の抵抗発熱体の発熱量だけでなく、他のゾーンの抵抗発熱体の発熱の影響も受けている。つまり、加熱面の温度分布は、各抵抗発熱体からの発熱量だけでなく、セラミック基板の形状、寸法、熱容量、および基板の周辺の温度、気圧、気体の流れなどの多数の変数の相互作用によって決まっている。コールドスポットが存在するゾーンに対応する抵抗発熱体への電力供給量を増大させることによって、そのコールドスポットを消去することは可能である。しかし、この場合には、コールドスポット下の抵抗発熱体からの熱量が、隣接するゾーンへと伝達され、加熱面の温度分布のバランスを変えてしまい、ホットスポットが生成することがあり、また加熱面の平均温度を上昇させてしまう。加熱面の平均温度が上昇すると、これを低下させるために他のゾーンに対応する抵抗発熱体への電力供給量を低減する必要があるが、この場合には別のコールドスポットが生成する原因となる。従って、一つのコールドスポットを消去しても、加熱面の最高温度と最低温度との差は、かえって広がってしまうことが多い。
本発明の課題は、チャンバー内でサセプター上の半導体を加熱処理するのに際して、サセプターの設定温度を高くした場合にも、サセプターの温度分布を低減できるようにすることである。
発明は、半導体製造装置用チャンバー内において、半導体を載置するためのサセプターの周囲に設置されるライナーであって、
ライナーが、サセプターを包囲するリング状をなしており、サセプターに対向する対向面を有する本体部と、本体部とチャンバー側の背面との間平均肉厚10mm以下の肉薄部とを備えており、本体部と肉薄部とによって、チャンバーの内壁面に面するリング状の空隙が形成されており、対向面と背面との間にガス排出孔およびウエハー装入孔が設けられていることを特徴とする。
これによって、ライナーのチャンバー内壁面への接触熱伝導を著しく低減することでき、ライナー内の温度勾配を大きくすることができる。この結果、サセプターからライナーへの熱輻射による電力の損失を低減し、所望の加熱設定温度を達成するために必要なサセプターへの投入エネルギー量を低減することが可能となった。この結果、所望の加熱設定温度を達成しつつ、サセプター加熱面の温度の均一性を向上させることが可能となった。
好ましくは、ライナーのサセプター対向面の中心線平均表面粗さが0.5μm以下である。
本発明者は、サセプターの表面温度分布のムラ、特にコールドスポットやホットスポットが発生する原因について検討し、以下の知見を得た。例えばセラミックサセプター内に金属発熱線を埋設してセラミックヒーターを作製したものとする。このヒーターの発熱線に電力を投入して発熱させた場合には、投入電力値とヒーター加熱面の均熱性との間には相関がある。即ち、加熱設定温度が同一であれば、電力値が小さいほど、ヒーターの加熱面および半導体ウエハの均熱性が良好となる。これは、どのようなヒーターも、内部には発熱体の局所的な抵抗値分布、発熱体とヒーター基材間の熱抵抗のばらつきが必ず存在する。そして、ヒーターへの投入電力が大きい程、発熱体の局所的な抵抗値分布や、発熱体とヒーター基材間の熱抵抗のばらつきの影響が強調され、コールドスポットやホットスポットを生じ、結果的に均熱性確保に悪影響を与える。このため、所望の加熱設定温度を達成するために必要な投入電力値を低減することが望ましい。
ここで、本発明者の検討によると、セラミックヒーターへの投入電力(パワー)値の多くが、本来の目的である半導体ウエハーの接触加熱に使われることなく、外部へ大量に放熱されていた。このため、所定の加熱設定温度に到達するのに必要なヒーター基体への投入電力値が大きく、このためにヒーター加熱面の温度を均一化することが難しくなっていた。
上述したウエハー以外への放熱は、以下のものがある。
(1) ヒーター基体からチャンバー内の雰囲気への熱伝達
(2) ヒーター基体からシャフト(ヒーター支持部材)端冷却部への熱伝導
(3) ヒーター基体から、チャンバー内の部品(例えばガス供給板、ライナー)への輻射伝熱
ここで、チャンバー内部品とヒーターとの間隔は小さい上、部品の表面温度が低いことから、チャンバー内部品への輻射伝熱の影響(3)が特に大きい。ライナーのサセプターの対向面の中心線平均表面粗さRaを0.5μm以下とすることによって、サセプターから半導体の加熱に使用されることなく無駄になる熱が減少し、所望の加熱設定温度を達成するために必要なサセプターへの投入エネルギー量を低減することが可能となった。この結果、所望の加熱設定温度を達成しつつ、サセプター加熱面の温度の均一性を向上させることが可能となった。
好ましくは、ライナーのサセプター対向面の熱放射率εが0.5以下である。
ライナーのサセプターへの対向面の熱放射率εを0.5以下とすることによって、サセプターから半導体の加熱に使用されることなく無駄になる熱が減少し、所望の加熱設定温度を達成するために必要なサセプターへの投入エネルギー量を低減することが可能となった。この結果、所望の加熱設定温度を達成しつつ、サセプター加熱面の温度の均一性を向上させることが可能となった。
好ましくは、ライナーが、サセプターに対向する対向面と、チャンバー内にライナーを支持する支持面とを備えており、支持面の面積が対向面の面積の20%以下である。
本発明者は、サセプターからライナーへの熱輻射が増大する理由について更に検討したところ、サセプターの設定温度が高い場合であっても、ライナーの支持面の温度は比較的に低い点に着目した。これは、ライナー支持面がチャンバー内壁に設置されており、チャンバーが冷媒によって冷却されているために、ライナー全体が比較的に低温に維持されているためである。チャンバー内部は通常は水冷されているので、チャンバー壁面の温度は70℃以下に保たれている。
このため、本発明者は、サセプターの支持面の面積を、サセプター対向面の面積の20%以下に減少させることを想到した。これによって、ライナーのチャンバー内壁面への接触熱伝導を著しく低減することでき、ライナー内の温度勾配を大きくすることができる。この結果、サセプターからライナーへの熱輻射による電力の損失を気低減し、所望の加熱設定温度を達成するために必要なサセプターへの投入電力量を低減することが可能となった。この結果、所望の加熱設定温度を達成しつつ、サセプター加熱面の温度の均一性を向上させることが可能となった。
また、本発明は、チャンバー、半導体を載置するためのサセプター、およびこのサセプターの周囲に設置されるべき前記半導体製造装置用部品を備えていることを特徴とする、半導体製造装置に係るものである。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明を更に詳細に説明する。最初に半導体製造装置およびその部品を説明し、次いで各発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明外の参考例に係る半導体製造装置1を概略的に示す断面図である。本例の装置1においては、チャンバー2内にサセプター5が固定されている。サセプター5は、基体6と、基体6内に埋設された発熱素子7を備えている。基体6の加熱面6aには半導体ウエハーWが載置されている。基体6内には昇降ピン9が挿通されている。基体6の背面6c側には円筒状の支持部材(シャフト)30が接合されており、支持部材30の内部空間11に電力供給部材8が挿入固定されている。
半導体ウエハーWに対向する位置にガス供給板3が設置されている。図2(a)は、本例のガス供給板3を概略的に示す断面図であり、図2(b)は、ガス供給板3を背面3b側から見た正面図である。
ガス供給板3には多数のガス孔3aが設けられており、かつガス供給板3の背面3b側には円形の空隙18が設けられている。ガス供給板3の背面3b側から矢印Aのようにガスを供給すると、このガスは、ガス孔3a内を分配され、各ガス孔3aから矢印BのようにウエハーWへと向かって排出される。
本ガス供給板3は、空隙18が背面3b側に形成されているので、空隙18の周囲にリング状の肉薄部3eが形成される。そして肉薄部3eの上面3bがチャンバーへと接する。
図3は、本発明例のライナー4を示す平面図であり、図4(a)は、ライナー4の横断面図である。ライナー4は、平面的には略リング状をしている。ライナー4の内側には略円形の空隙22が形成されており、空隙22内にサセプターおよびウエハーが収容され、包囲されている。ライナー4の背面4dとサセプターへの対向面4cとの間には、ガス排出孔4aとウエハー装入孔4bとが設けられている。
ここで、ライナー4には、背面4d側に開口するリング状の空隙21が形成されている。この結果、対向面4c側には本体部4fが形成され、背面4d側には肉薄部4eが形成される。肉薄部4eの端面4dは、チャンバー内壁面に対向している。ライナー4の底面側にはリング状の支持突起4fが形成されており、突起4fの底面4gにおいてライナーが支持されている。
図5は昇降ピンリフター10を示す平面図であり、図6は昇降ピンリフター10の断面図である。昇降ピンリフター10は、リング状のリフト部10aと、リフト部10aの背面側に取り付けられた円筒状の支持部10bとを備えている。リフト部10aの上面10cがサセプターへの対向面であり、25は空隙である。
好ましくは、ライナー4のサセプター5への対向面4cの中心線平均表面粗さを0.5μm以下とする。この中心線平均表面粗さを0.4μm以下とすることが更に好ましい。
対向面の中心線平均表面粗さを低くする手段は特に限定されず、研磨処理で実施可能である。対向面の中心線平均表面粗さは、表面粗さ計によって測定できる。
好ましくは、ライナー4のサセプター5への対向面4cの熱放射率εを0.5以下とする。この熱放射率εを0.3以下とすることが更に好ましい。
例えば、光ケーブルの先端に積分球を搭載した接触子規放射率測定器(ADVACED ENERGY社製 「MODEL 2100M」を使用すれば、センサー部を被測定物に当てるだけで、外乱なく容易に放射率を知ることができる。
放射率測定で求めるのは室温での放射率である。本発明で示すε値は、室温での値であるが、400〜800℃でも大きく変化しないため、使用温度での熱放射率によって代用しても差し支えない。
対向面の熱放射率εを低くする手段は特に限定されず、以下を例示できる。
(1)対向面の中心線平均表面粗さを小さくすると(平滑化すると)、対向面の熱放射率が低下する。
(2)対向面の明度を大きくする。この場合には、対向面の明度をN6.0以上とすることが好ましい。
明度(lightness )について説明する。物体の表面色は、色知覚の3属性である色相、明度および彩度によって表示されている。このうち明度とは、物体表面の反射率が大きいか、小さいかを判定する視覚の属性を示す尺度である。これらの3属性の尺度の表示方法は、「JIS
Z 8721」に規定されている。明度Vは、無彩色を基準としており、理想的な黒の明度を0とし、理想的な白の明度を10とする。理想的な黒と理想的な白との間で、その色の明るさの知覚が等歩度となるように各色を10分割し、N0〜N10の記号で表示する。実際の対向面の明度を測定する際には、N0〜N10に対応する各標準色票と、対向面の表面色とを比較し、対向面の明度を決定する。この際、原則として小数点一位まで明度を決定し、かつ小数点一位の値は0または5とする。
また、好ましくは、ライナー4の支持面4gの面積SB(図3、4参照)が、対向面4cの面積SOの20%以下である。このように対向面の面積SOの面積に比べて支持面4gの面積SBを著しく小さくすることで、ライナーからチャンバーへの熱移動を抑制し、サセプターからのライナー対向面への輻射伝熱を抑制する。この観点からは、ライナー4の支持面4gの面積SB(図3、4参照)を、対向面4cの面積SOの10%以下とすることが更に好ましい。
また図4(b)に示すように、ライナー4の底面側に略円形の小さい突起を例えば3個設け、各突起の端面31を支持面とすることができる。この場合には、SBは、各突起の支持面31の面積の合計値である。
発明においては、ライナー4のチャンバー側の背面4d(図3、4参照)と対向面4cとの間に、平均肉厚10mm以下の肉薄部を設ける。
即ち、従来のライナーは略平板状であり、背面4dと対向面4cとの間での熱伝導量が大きく、温度勾配が小さかった。このため、両面の間に平均肉厚10mm以下の肉薄部を設けることによって、背面4dと対向面4cと間の温度勾配を大きくし、サセプターからライナーへの熱輻射を抑制することに成功した。
本例のライナー4においては、肉薄部4eが設けられており、肉薄部4eの肉厚tが10mm以下である。
本発明の観点からは、この肉薄部の平均肉厚は5mm以下であることが更に好ましい。
また、ライナー4に空隙18が設けられている。この空隙は、ライナー4内に内蔵されていてよいが、特に好ましくは空隙18がチャンバーの内壁面2bに面しており、これによって対向面からチャンバーへの熱伝導を一層低減できる。
本発明の効果は、400℃以上の高温域において特に顕著である。従って、好適な実施形態においては、半導体の設定加熱温度が400℃以上である。
また、本発明による作用効果は、サセプターとチャンバー内部品の対向面4cとの距離が短い場合に特に顕著となる。従って、この観点からは、サセプター5とライナーの対向面4cとの距離が300mm以下であることが好ましく、50mm以下であることが特に好ましい。
半導体製造装置とは、半導体の成膜、クリーニング、エッチング,検査等の各半導体製造プロセスを行うための装置である。
ライナーの基材は特に限定されないが、耐蝕性セラミックスや耐蝕性金属が好ましい。特に好ましくは、アルミニウム合金やニッケル合金や、アルミナ、窒化アルミニウム等のアルミニウム系、窒化ケイ素、炭化ケイ素、石英、シリカガラス等のシリコン系セラミックスである。
ライナーの基材としてアルミニウム合金を使用した場合には、対向面の熱放射率を低下させる作用がある。また、ライナーの基材としてセラミックスを使用した場合には、部品の角部にフィレット(R5mm以上)を設けることが、亀裂防止の観点から好ましい。
(比較例1)
窒化アルミニウム焼結体中にモリブデン製のコイルスプリング状発熱線7を埋設してヒーター5を得る。ヒーター5をセラミックス製の支持部材30によってチャンバー2に取り付ける。また、ガス供給板、ライナーおよび昇降ピンリフターをチャンバー2内に装入し、固定する。ガス供給板、ライナーの形状はそれぞれ略直方体形状であり、図2〜図4に示したような空隙や肉薄部は設けられていない。ガス供給板、ライナー、昇降ピンリフターの材質は炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化ケイ素とする。各対向面3c、4c、10cは平滑化加工していない。各対向面の中心線平均表面粗さRaおよび熱放射率εを表1に示す。
ヒーター5の発熱素子7へと約2000Wの電力を供給し、半導体ウエハーWを加熱する。ウエハーWの設定温度は700℃とする。ウエハーの温度を17点について放射温度計によって観測し、その最高温度と最低温度との差を測定し、表1に示す。
Figure 0004301403
比較例1においては、設定目標温度700℃において、ウエハーの温度差を約15℃まで低減することが可能であった。
(比較例2)
比較例1と同様にして実験を行った。ガス供給板、ライナー、昇降ピンリフターの形状は略直方体形状であり、図2〜図4に示したような空隙や肉薄部は設けられていない。ガス供給板、ライナー、昇降ピンリフターの材質はそれぞれアルミニウム合金、アルミナ、アルミナとする。各対向面3c、4c、10cは平滑化加工していない。ライナーの対向面、支持面の面積SO、SBは約63000mmである。ライナーの肉厚は35mmである。本例では背面4dとチャンバー内壁面との間には若干の隙間がある。
ヒーター5の発熱素子7へと約2000Wの電力を供給し、半導体ウエハーWを加熱する。ウエハーWの設定温度は700℃とする。ウエハーの温度を17点について放射温度計によって観測し、その最高温度と最低温度との差を測定し、表2に示す。
Figure 0004301403
比較例2においては、設定目標温度700℃において、ウエハーの温度差を約15℃まで低減することが可能であった。
(実施例
比較例2と同様にしてウエハーの温度差を測定する。ただし、ガス供給板、昇降ピンリフターは比較例のものと同じである。ライナー4としては、図3、図4に示すものを使用する。ライナーの対向面4cの面積SOは約63000mmであり、ライナー4の支持面4gの面積SBは約3000mmである。ライナー4の肉薄部4eの肉厚は5mmである。
この結果、ウエハーWにおける温度差を約11℃まで低減することが可能になった。この際、ヒーター(サセプター)5への投入電力量は約1500Wであり、比較例2に比べて低減された。
以上説明したように、本発明によれば、チャンバー内でサセプター上の半導体を加熱処理するのに際して、サセプターの設定温度を高くした場合にもサセプターの温度分布を低減できる。
参考例に係る半導体製造装置1を概略的に示す断面図である。 (a)は、ガス供給板3を概略的に示す断面図である。(b)は、ガス供給板3の平面図である。 ライナー4を示す平面図である。 (a)は、ライナー4を示す断面図である。(b)は、ライナー4の他の形態の支持面を示す底面図である。 昇降ピンリフター10を示す平面図である。 昇降ピンリフター10を概略的に示す断面図である。
符号の説明
1 半導体製造装置 2
チャンバー 2a
チャンバー2の内壁面 3
ガス供給板 3a
ガス孔 3b
ガス供給板3のチャンバーへの設置面(背面) 3c
ガス供給板3のサセプター5への対向面 3e 肉薄部 4
ライナー 4a
排出孔 4b
半導体装入孔 4c
ライナー4のサセプター5への対向面 4d ライナー4の背面 4e ライナー4の肉薄部 4g ライナー4の支持面 5
サセプター(ヒーター) 6
サセプター5の基体 6a
サセプター5の加熱面 6b サセプター5の側面 6c
サセプター5の背面 10
昇降ピンリフター 10a
リフト部 10b 支持部 10c 昇降ピンリフターのサセプター5への対向面 SB ライナー支持面の面積 SO ライナーの対向面の面積 W
半導体 t ライナーの肉薄部の肉厚

Claims (2)

  1. 半導体製造装置用チャンバー内において、半導体を載置するためのサセプターの周囲に設置されるライナーであって、
    前記ライナーが、前記サセプターを包囲するリング状をなしており、前記サセプターに対向する対向面を有する本体部と、この本体部と前記チャンバー側の背面との間の平均肉厚10mm以下の肉薄部を備えており、前記本体部と前記肉薄部とによって、前記チャンバーの内壁面に面するリング状の空隙が形成されており、前記対向面と前記背面との間にガス排出孔およびウエハー装入孔が設けられていることを特徴とする、ライナー
  2. チャンバー、半導体を載置するためのサセプター、およびこのサセプターを包囲するライナーを備えており、前記ライナーが、請求項1記載のライナーであることを特徴とする、半導体製造装置。
JP2003432140A 2003-01-21 2003-12-26 半導体製造装置用ライナー Expired - Lifetime JP4301403B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US44152103P 2003-01-21 2003-01-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004228564A JP2004228564A (ja) 2004-08-12
JP4301403B2 true JP4301403B2 (ja) 2009-07-22

Family

ID=32908396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003432140A Expired - Lifetime JP4301403B2 (ja) 2003-01-21 2003-12-26 半導体製造装置用ライナー

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7157666B2 (ja)
JP (1) JP4301403B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021162932A1 (en) * 2020-02-10 2021-08-19 Applied Materials, Inc. Methods and apparatus for improving flow uniformity in a process chamber

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100513358C (zh) * 2005-08-19 2009-07-15 东京毅力科创株式会社 载置台结构、载置台结构的制造方法以及热处理装置
KR101338301B1 (ko) * 2005-09-16 2013-12-09 고에키자이단호진 고쿠사이카가쿠 신고우자이단 표시 장치 등의 전자 장치의 제조 장치, 제조 방법, 및표시 장치 등의 전자 장치
DE102008026974A1 (de) * 2008-06-03 2009-12-10 Aixtron Ag Verfahren und Vorrichtung zum Abscheiden dünner Schichten aus polymeren Para-Xylylene oder substituiertem Para-Xylylene
US20220375727A1 (en) * 2021-05-19 2022-11-24 Applied Materials, Inc. Method to improve wafer edge uniformity

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05326112A (ja) 1992-05-21 1993-12-10 Shin Etsu Chem Co Ltd 複層セラミックスヒーター
US5837555A (en) * 1996-04-12 1998-11-17 Ast Electronik Apparatus and method for rapid thermal processing
US6496648B1 (en) * 1999-08-19 2002-12-17 Prodeo Technologies, Inc. Apparatus and method for rapid thermal processing
KR100728244B1 (ko) * 1999-11-18 2007-06-13 동경 엘렉트론 주식회사 실리레이션처리장치 및 방법
JP4470274B2 (ja) * 2000-04-26 2010-06-02 東京エレクトロン株式会社 熱処理装置
US6442950B1 (en) * 2001-05-23 2002-09-03 Macronix International Co., Ltd. Cooling system of chamber with removable liner
US6407368B1 (en) * 2001-07-12 2002-06-18 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. System for maintaining a flat zone temperature profile in LP vertical furnace

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021162932A1 (en) * 2020-02-10 2021-08-19 Applied Materials, Inc. Methods and apparatus for improving flow uniformity in a process chamber

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004228564A (ja) 2004-08-12
US7157666B2 (en) 2007-01-02
US20040144767A1 (en) 2004-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7247819B2 (en) Substrate heating apparatus
US7173219B2 (en) Ceramic heaters
JP4931376B2 (ja) 基板加熱装置
KR100407052B1 (ko) 가열 장치
TWI251895B (en) Systems for heating wafers
CN108028219A (zh) 静电卡盘装置
US6914222B2 (en) Wafer heating apparatus
JP2003151729A (ja) セラミックヒーター、その製造方法および半導体製造装置用加熱装置
JP4301403B2 (ja) 半導体製造装置用ライナー
JP2002170655A (ja) 加熱装置
JP2001118662A (ja) セラミックヒータ
US7115839B2 (en) Heaters
JP2003324048A (ja) ウェハ加熱装置
JP2531874B2 (ja) セラミックスヒ―タ―
JP4671262B2 (ja) 半導体加熱装置
TWI791558B (zh) 用於半導體基板處理室的溫度控制的方法、非暫時性機器可讀儲存媒體以及系統
JP2002198302A (ja) 半導体製造・検査装置用ホットプレート
JP2005243243A (ja) 加熱方法
JP4109227B2 (ja) ウェハ加熱装置
JP2002093677A (ja) 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ
JP2001267043A (ja) 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ
JP2002252270A (ja) ホットプレートユニット
JPH06252055A (ja) 加熱装置
JP2001135460A (ja) セラミックヒータ
JP2001244058A (ja) セラミックヒータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090415

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090415

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4301403

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140501

Year of fee payment: 5

EXPY Cancellation because of completion of term