JP4301386B2 - ガス吸放出装置および該装置の運転方法 - Google Patents

ガス吸放出装置および該装置の運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4301386B2
JP4301386B2 JP2000274357A JP2000274357A JP4301386B2 JP 4301386 B2 JP4301386 B2 JP 4301386B2 JP 2000274357 A JP2000274357 A JP 2000274357A JP 2000274357 A JP2000274357 A JP 2000274357A JP 4301386 B2 JP4301386 B2 JP 4301386B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
release
absorption
container
containers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000274357A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002081787A (ja
Inventor
幸雄 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP2000274357A priority Critical patent/JP4301386B2/ja
Publication of JP2002081787A publication Critical patent/JP2002081787A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4301386B2 publication Critical patent/JP4301386B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/32Hydrogen storage
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/10Process efficiency

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高温・低温の熱媒体を交互に使用して、例えば水素吸蔵合金の水素吸放出等のように、加熱・冷却を繰返して吸・発熱を伴う処理をさせるガス吸放出装置および該装置の運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水素吸蔵合金のようなガス吸放出物質は、吸発熱を伴って水素等のガスの吸放出反応を起こすので、従来からこの反応を利用した各種のシステムが提案されている。
例えば、水素吸蔵合金は水素を吸放出する際に吸放熱が生じるので、温度操作によって水素の吸放出を行い、その際に発生する熱を利用して冷暖房や冷凍、熱回収を行うガス吸放出装置が提案されている。また、吸放熱を利用して水素の貯蔵、運搬、回収、精製等を行うガス吸放出装置も提案されている。
【0003】
図5に、従来のガス吸放出装置の系統図を示す。
この装置では、ガス吸放出物質(図示しない)が充填された容器1、2を有しており、さらに該容器1、2にガスを供給するガス供給装置3と、容器1、2から放出されたガスが供給されるガス利用装置4とを備える。上記ガス供給装置3と容器1、2との間は開閉弁8、9をはさんで配管接続され、ガス利用装置4と容器1、2との間は開閉弁10、11をはさんで配管接続されている。さらに、上記容器1、2に熱媒を供給する加熱装置5と、冷媒を供給する冷却装置6とを有しており、容器1、2と加熱装置5、冷却装置6とは、開閉弁12、13、14、15と方向制御弁16、17、18、19とをはさんで配管接続されている。
また、容器1、2の熱媒出入口は、開閉弁20、21、顕熱回収ポンプ7を介して配管接続されている。
【0004】
図6に上記した従来のガス吸放出装置の行程図を示す。この装置では、容器1、2でガスの吸放出(吸放熱)を対称的に行っており、それぞれガス吸放出(吸放熱)を交互に切り替えることにより連続したガス吸放出を行っている。また、ガス吸放出を切り替える際には、容器1、2における顕熱回収を行っている。以下に各行程を具体的に説明する。
【0005】
▲1▼容器1:加熱(放出)/容器2:冷却(吸収)行程
加熱装置5に接続された開閉弁12、13を開き、方向制御弁16、17の加熱装置側を開いて、容器1に加熱媒体を通し、容器1内のガス吸放出物質を加熱してガスを放出する(この行程以前に容器1内のガス吸放出物質にはガスが吸収されている)。その際、ガス利用装置4に接続された開閉弁10を開き(開閉弁11は閉)、容器1から放出したガスをガス利用装置4に供給する。同時に、冷却装置6に接続された開閉弁14、15を開き、方向制御弁18、19の冷却装置側を開いて、容器2に冷却媒体を通し、容器2内のガス吸放出物質を冷却する。その際、ガス供給装置3に接続された開閉弁9を開き(開閉弁8は閉)、ガス供給装置3からのガスを容器2に供給して、容器2内のガス吸放出物質にガスを吸収させる。
【0006】
▲2▼顕熱回収行程
顕熱回収ポンプ7に接続された開閉弁20、21を開き、方向制御弁16、18がつながる向きにした後、顕熱回収ポンプ7を作動させて、容器1と容器2の間で熱媒を循環させ、▲1▼行程で加熱した容器1と容器1内のガス吸放出物質と熱媒が持っている顕熱エネルギを、次の▲3▼行程で加熱される容器2と容器2内のガス吸放出物質に回収する。その際、加熱装置5および冷却装置6に接続されたそれぞれの開閉弁12、13、14、15は、加熱装置5および冷却装置6の方に熱媒が行かないように閉じ、また、方向制御弁17、19は循環する熱媒が短絡しないような方向に向ける。
【0007】
▲3▼容器1:冷却(吸収)/容器2:加熱(放出)行程
冷却装置6に接続された開閉弁14、15を開き、方向制御弁16、17の冷却装置側を開いて、容器1に冷却媒体を通し、容器1内のガス吸放出物質を冷却する。その際、ガス供給装置3に接続された開閉弁8を開き(開閉弁9は閉)、ガス供給装置3からのガスを容器1に供給して容器1内のガス吸放出物質でガスを吸収させる。同時に、加熱装置5に接続された開閉弁12、13を開き、方向制御弁18、19の加熱装置側を開いて、容器2に加熱媒体を通し、容器2内のガス吸放出物質を加熱してガスを放出させる。その際、ガス利用装置4に接続された開閉弁11を開き(開閉弁10は閉)、容器2から放出したガスをガス利用装置4に供給する。
【0008】
▲4▼顕熱回収行程
顕熱回収ポンプ7に接続された開閉弁20、21を開き、方向制御弁16、18がつながる向きにした後、顕熱回収ポンプ7を作動させて、容器1と容器2の間で熱媒を循環させ、▲3▼行程で加熱した容器2と容器2内のガス吸放出物質と熱媒が持っている顕熱エネルギを、次の▲1▼行程で加熱される容器1と容器1内のガス吸放出物質に回収する。その際、加熱装置5および冷却装置6に接続されたそれぞれの開閉弁12、13、14、15は、加熱装置5および冷却装置6の方に熱媒が行かないように閉じて、また、方向制御弁17、19は循環する熱媒が短絡しないような方向に向ける。
上記▲1▼行程→▲2▼行程→▲3▼行程→▲4▼行程→▲1▼行程→・・・を繰返すことによって連続的にガスの吸放出を行う。
【0009】
図7に、上記ガス吸放出装置の運転時における容器内温度および容器内圧力の時間変化を示す。温度変化図から分かるように、▲2▼、▲4▼行程において、容器1/容器2の熱媒を循環させ、▲1▼、▲3▼行程の終了時の加熱と冷却の温度差を利用して熱を移動させ、その顕熱エネルギを回収している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の方法や装置では、容器1、2の加熱/冷却行程切替の間に、熱媒を循環させて合金や容器の顕熱エネルギを回収するため、熱媒を循環させるポンプや操作弁等の熱媒系機器が必要になり、装置が大型化したり、設備費やランニングコストがかかる。また、顕熱回収行程で熱媒を循環して顕熱エネルギを回収している間は、ガス供給装置およびガス利用装置との吸放出ができないため、その間の時間が無駄になるという問題がある。
【0011】
この発明は上記のような従来のものの課題を解決するためになされたもので、従来の熱媒を循環させて顕熱回収するエネルギ回収方法に代えて、エネルギをより効率的に回収できる装置および運転方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明のガス吸放出装置のうち第1の発明は、吸放熱を伴ってガスの吸放出がなされるガス吸放出物質を収容した容器を対で備え、該ガス吸放出物質を加熱、冷却することによって対となる容器でそれぞれガス供給側とガス利用側に対し対称的にガス吸放出を行うガス吸放出装置において、対となる容器のガス吸放出経路を連結するガス連絡路が開閉可能に設けられており、該ガス連絡路は対となる容器でのガス吸放出の切り替えに際し、一時的な連通が可能となっており、該連通によってガスを放出していた側の比較的高圧な容器から、ガスを吸収していた側の比較的低圧な容器に、圧力差により自発的にガス移動を可能とすることを特徴とする。
【0013】
第2の発明のガス吸放出装置の運転方法は、吸放熱を伴ってガスの吸放出がなされるガス吸放出物質を収容した容器を対で備え、該ガス吸放出物質を加熱、冷却することによって対となる容器でそれぞれガス供給側とガス利用側に対しガス吸収とガス放出とを対称的に、かつ交互に切替ながら行うガス吸放出装置の運転方法において、対となる容器でそれぞれ吸放熱を切り替える際に、これら容器のガス吸放出経路を一時的に連通させ、高圧側容器のガス吸放出経路から低圧側容器の吸放出経路に圧力差により自発的にガスを移動させ、その後、切り替えたガス吸放出行程に移行することを特徴とする。
【0014】
本発明は、吸放熱を伴うガスの吸放出反応を利用してガスの回収、精製、貯蔵装置やガス供給装置に適用することができ、また吸放熱を利用して冷暖房装置や冷凍装置、ヒートポンプ等に適用することができる。ただし、本発明としてはガス吸放出の利用や吸放熱の利用がなされるものであれば、特定の用途に限定されるものではない。
また、本発明に使用されるガスの吸放出物質は、ガスの吸収、放出を可逆的に行うことができ、ガス吸放出に伴って吸発熱する性質を有するものである。例えば吸着剤としてガスの吸収、放出を行ったり、化学反応によってガスの吸収、放出を行ったりするものを使用することができる。上記材料としては活性炭、カーボンファイバ、ゼオライト、シリカ、アルミナ等を挙げることができ、また化学反応によって水素ガスの吸収、放出を行う材料として水素吸蔵合金を挙げることができる。また、ガスの種別は、主として上記ガス吸放出物質の種別に依る。これらガスの種別、吸放出物質の種別は、ガス吸放出装置の用途等を勘案して選定すればよい。
なお、ガスの吸収と放出を交互に行わせる方法としては、加熱、冷却による熱駆動を用いる。
【0015】
上記したガス吸放出物質は容器に収納され、該容器に対しガスの導入、排出がなされる。したがってガス吸放出物質はガスと効率的に接触でき、またガスが円滑に移動できるように容器内に収納するのが望ましい。
また、上記容器には、ガス吸放出物質を加熱、冷却するため、または、さらにガス吸放出物質の吸放熱を回収するために熱媒が導入される。
本発明のガス吸放出装置では、上記容器を複数備えており、吸放出を対称的に行う容器が対の関係にある。したがって容器は二つでもよく、またそれ以上であってもよい。本発明の装置では、対となる容器間には、互いのガス吸放出経路を一時的に連通できるように開閉可能な連絡路が設けられている。連絡路は直接容器のガス吸放出空間に接続するものであってもよく、また、容器に接続されているガス移動路に接続して間接的にガス吸放出空間に接続するものであってもよい。
【0016】
本発明では、対となる容器でガス吸放出物質を加熱、冷却してガス吸放出を対称的に行うことにより連続的な操業を可能にし、一方、ガス吸放出を切り替える際には、対となる容器のガス吸放出経路を上記連絡路等によって連通させる。このとき、ガスを放出していた側の容器のガス吸放出経路ではガスの存在によって比較的高圧な状態にあり、一方、ガスを吸収していた側の容器のガス吸放出経路では比較的低圧な状態にある。このため、両経路の連通によって比較的高圧な側から比較的低圧な側に向けて圧力が平衡するまでガスを移動させることができる。なお、このガス移動をどの時点まで継続するかは任意であり、両経路の圧力が平衡する前に移動行程を終了させるものであってもよい。
上記ガス移動は、圧力差による自発的な動作を利用できるので、従来の熱媒移動のように特別にポンプ等を設ける必要はなく、装置コストおよびランニングコストを低減できる。また、ガスの移動は短時間でなされるのでガス吸放出に対する無駄な時間を極力少なくすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1に、この発明のガス吸放出装置の系統図を示す。
このガス吸放出装置は、図5の従来装置との共通部分があり、その共通部分については同一の符号を付してその説明を簡略化する。
ガス吸放出物質(図示しない)が充填された容器1、2には、ガス経路の一部をなすガス出入部1a、2aが設けられており、このガス出入部1a、2aには、開閉弁8、9をはさんでガス供給装置3が配管接続され、同じく開閉弁10、11をはさんでガス利用装置4が配管接続されている。また、上記容器1、2に熱媒を供給する加熱装置5と、冷媒を供給する冷却装置6とが従来装置と同様に、開閉弁12、13、14、15と方向制御弁16、17、18、19とをはさんで上記容器1、2に配管接続されている。
また、容器1、2のガス出入部1a、2aには、開閉弁25を介設したガス連絡路26が接続されている。
【0018】
以下に、図2の工程図に基づいて上記ガス吸放出装置の作用を説明する。
▲1▼容器1:加熱(放出)/容器2:冷却(吸収)の行程
容器1に接続された方向制御弁16、17の加熱装置側を開いて、容器1に加熱媒体を通し、容器1内のガス吸放出物質を加熱してガスを放出する。その際、ガス利用装置4に接続された開閉弁10を開き、(開閉弁11は閉)、容器1から放出したガスをガス利用装置4に供給する。同時に、容器2に接続された方向制御弁18、19の冷却装置側を開いて、容器2に冷却媒体を通し、容器2内のガス吸放出物質を冷却する。その際、ガス供給装置3に接続された開閉弁9を開き(開閉弁8は閉)、ガス供給装置3からのガスを容器2に供給して容器2内のガス吸放出物質にガスを吸収させる。また、上記行程において容器1のガス出入部1aと容器2のガス出入部2aとをつなぐガス連絡路26に設けられた開閉弁25は閉じておく。
【0019】
▲2▼エネルギ回収行程
容器1と容器2およびガス供給装置3とガス利用装置4とをつなぐ配管に設けられた開閉弁8、9、10、11は全て閉じ、容器1と容器2をつなぐガス連絡路26に設けられた開閉弁25を開く。このとき、▲1▼行程で加熱(放出)であった容器1は高圧に、冷却(吸収)であった容器2は低圧になっているため、その圧力差によりガスがガス出入部1a、ガス連絡路26、ガス出入部2aを通って容器1から容器2に移動する.容器1内のガス吸放出物質は放出に伴う吸熱反応により温度が下がり、一方、容器2内のガス吸放出物質は吸収に伴う発熱反応により温度が上昇する。
【0020】
▲3▼容器1:冷却(吸収)/容器2:加熱(放出)行程
容器1に接続された方向制御弁16、17の冷却装置側を開いて、容器1に冷却媒体を通し、容器1内のガス吸放出物質を冷却する。その際、ガス供給装置3に接続された開閉弁8を開き(開閉弁9は閉)、ガス供給装置3からのガスを容器1に供給し容器1内のガス吸放出物質にガスを吸収させる。同時に、容器2に接続された方向制御弁18、19の熱装置側を開いて、容器2に加熱媒体を通し、容器2内のガス吸放出物質を加熱してガスを放出させる。その際、ガス利用装置4に接続された開閉弁11を開き(開閉弁10は閉)、容器2から放出したガスをガス利用装置4に供給する。また、容器1と容器2とをつなぐガス連絡路26に設けられた開閉弁25は閉じておく。
【0021】
▲4▼エネルギ回収行程
容器1と容器2およびガス供給装置3とガス利用装置4とをつなぐ配管に設けられた開閉弁8、9、10、11は全て閉じ、容器1と容器2とをつなぐガス連絡路26に設けられた開閉弁25を開く。前記▲3▼行程で冷却(吸収)であった容器1は低圧に、加熱(放出)であった容器2は高圧になっているため、その圧力差によりガスがガス出入部2a、ガス連絡路26、ガス出入部1aを通って容器2から容器1に移動する。容器1内のガス吸放出物質は吸収に伴う発熱反応により温度が上昇し、一方、容器2内のガス吸放出物質は放出に伴う吸熱反応により温度が下がる。
上記▲1▼行程→▲2▼行程→▲3▼行程→▲4▼行程→▲1▼行程→・・・の行程を繰返して連続的な操業がなされる。
【0022】
図3に、この発明のガス吸放出装置における容器内温度および容器内圧力の時間変化を示す。本発明では、ガス吸放出の切替時に、容器内温度差ではなく、容器内圧力差によってガスが移動してエネルギ回収がされることが示されている。図4にガス吸蔵量とガス圧力の行程毎の変化を示す。エネルギ回収行程において、ガス吸放出行程の終了時に、容器間の圧力差を利用してガス移動させることによって実質的なガス吸放出量が増大しており、エネルギ回収が効果的になされていることが示されている。
なお、この実施形態では、容器は2個で、ガス供給装置、ガス利用装置、加熱装置、冷却装置はそれぞれ1組ずつであるが、本発明としてはさらに多数の容器やガス供給装置、ガス利用装置、加熱装置、冷却装置の組み合わせも可能であることは当然である。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のガス吸放出装置の運転方法によれば、従来の容器の加熱/冷却切替時に熱媒を循環させて顕熱回収するエネルギ回収方法に代えて、容器間のガス径路をつなぎ、加熱(高圧)側容器のガスを冷却(低圧)側容器に移すという行程にすることにより、ガスの放出/吸収をさせ、その際に放出/吸収反応に伴うエネルギ吸収/放出によってエネルギを回収するようにしたので、熱媒を循環させるためのポンプや操作弁等の熱媒系機器が不要になり、装置が小型化したり、設備費やランニングコストが低減する。また、エネルギ回収行程の時間が大幅に(例えば数分→数秒)短縮するため、無駄時間が無くなり、装置としての単位時間あたりの吸放出量が増加する。さらに、容器内のガス吸放出物質はより多くのガスを吸収/放出するので、次の行程ではより多くのガスを放出/吸収でき、ガス吸放出装置としての処理能力や効率が向上する。
また、本発明のガス吸放出装置では、対となる容器のガス経路を一時的に連絡することができ、上記効果を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態におけるガス吸放出装置の系統図を示す図である。
【図2】 同じく系統図による行程を示す図である。
【図3】 同じく容器内温度および容器内圧力の時間変化を示すグラフである。
【図4】 実施形態および従来例装置におけるガス吸蔵量とガス圧力の行程毎の変化を示すグラフである。
【図5】 従来例のガス吸放出装置の系統図を示す図である。
【図6】 同じく系統図による行程を示す図である。
【図7】 同じく容器内温度および容器内圧力の時間変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 容器
2 容器
3 ガス供給装置
4 ガス利用装置
5 加熱装置
6 冷却装置
7 顕熱回収ポンプ
20 開閉弁
21 開閉弁
25 開閉弁
26 ガス連絡路

Claims (2)

  1. 吸放熱を伴ってガスの吸放出がなされるガス吸放出物質を収容した容器を対で備え、該ガス吸放出物質を加熱、冷却することによって対となる容器でそれぞれガス供給側とガス利用側に対し対称的にガス吸放出を行うガス吸放出装置において、対となる容器のガス吸放出経路を連結するガス連絡路が開閉可能に設けられており、該ガス連絡路は対となる容器でのガス吸放出の切り替えに際し、一時的な連通が可能となっており、該連通によってガスを放出していた側の比較的高圧な容器から、ガスを吸収していた側の比較的低圧な容器に、圧力差により自発的にガス移動を可能とすることを特徴とするガス吸放出装置
  2. 吸放熱を伴ってガスの吸放出がなされるガス吸放出物質を収容した容器を対で備え、該ガス吸放出物質を加熱、冷却することによって対となる容器でそれぞれガス供給側とガス利用側に対しガス吸収とガス放出とを対称的に、かつ交互に切替ながら行うガス吸放出装置の運転方法において、対となる容器でそれぞれ吸放熱を切り替える際に、これら容器のガス吸放出経路を一時的に連通させ、高圧側容器のガス吸放出経路から低圧側容器の吸放出経路に圧力差により自発的にガスを移動させ、その後、切り替えたガス吸放出行程に移行することを特徴とするガス吸放出装置の運転方法
JP2000274357A 2000-09-11 2000-09-11 ガス吸放出装置および該装置の運転方法 Expired - Fee Related JP4301386B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000274357A JP4301386B2 (ja) 2000-09-11 2000-09-11 ガス吸放出装置および該装置の運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000274357A JP4301386B2 (ja) 2000-09-11 2000-09-11 ガス吸放出装置および該装置の運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002081787A JP2002081787A (ja) 2002-03-22
JP4301386B2 true JP4301386B2 (ja) 2009-07-22

Family

ID=18760127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000274357A Expired - Fee Related JP4301386B2 (ja) 2000-09-11 2000-09-11 ガス吸放出装置および該装置の運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4301386B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6145654B2 (ja) 2014-11-19 2017-06-14 コニカミノルタ株式会社 現像器および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002081787A (ja) 2002-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6997010B2 (en) Regenerative heat pump system
JP4333627B2 (ja) 吸着式ヒートポンプ装置
US20120160098A1 (en) Method and system for carbon dioxide removal
JP5211357B2 (ja) 水素吸蔵ステーション、水素供給ステーションおよび複合カートリッジ
JP2539486B2 (ja) 蓄熱装置及びその運転方法
JP2009262748A (ja) 車両用化学蓄熱システム
JPH06510595A (ja) 二重温度熱ポンプ装置およびシステム
JP2005024231A5 (ja)
WO2006085520A1 (ja) 燃料電池稼働方法及びその装置
JP6722860B2 (ja) 吸着冷凍機、吸着冷凍機を制御する方法および冷却システム
JP4301386B2 (ja) ガス吸放出装置および該装置の運転方法
EP1550830A1 (en) Heat pump system
JP2009121740A (ja) 吸着式ヒートポンプ及びその運転制御方法
JP2007093085A (ja) 炭酸ガス除去装置
JP2004293905A (ja) 吸着式冷凍機と、その運転方法
JPH05223478A (ja) ケミカル蓄熱装置
JPH11117713A (ja) 化学蓄熱式吸気冷却装置
JP4271284B2 (ja) ガス吸・脱着反応を利用した熱移動システムにおける顕熱回収装置および顕熱回収方法
JP3455803B2 (ja) 化学蓄熱式ヒートポンプ
JP2002160901A (ja) 水素吸蔵合金活性化装置
JPH06272989A (ja) 冷凍装置
JPH11502583A (ja) スターリング原理によって作動する熱機関
JPS63161365A (ja) ヒ−トポンプ式空気調和機
JP2004232928A (ja) 吸着式冷凍機及びその運転方法
JP3464337B2 (ja) 水素吸蔵合金利用冷熱発生装置及びその運転方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070320

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090414

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090415

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees