JP4301314B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、DVD、CD、BDなどの光ディスク装置に関し、特に、ディスクトレイの排出完了時の停止位置のバラツキを少なくすると共に、排出完了時及び挿入開始時のディスクトレイの横揺れを防止できるように改良した光ディスク装置に関する。
従来の光ディスク装置の一つとして、図7に示すように、ローダーシャーシ1の内側にディスクトレイ2を重ねて挿入・排出自在に装着し、ローダーシャーシ1の前端近傍箇所に、トレイアウトスイッチ3とこのスイッチ3を作動させるスイッチレバー4を設けると共に、ディスクトレイ2の後端近傍箇所の裏面に、直状の傾斜部5aを有するスイッチリブ5を形成した光ディスク装置が知られている。
この光ディスク装置は、ディスクトレイ2が駆動モータによって排出方向Yに移動し、停止位置の手前まで排出されると、スイッチリブ5の直状の傾斜部5aによってスイッチレバー4のボス部4aがトレイアウトスイッチ3の方へ押されて該スイッチ3が作動(オン)し、駆動モータへの電圧供給が停止されて、ディスクトレイ2が停止位置で停止するようになっている。このようにディスクトレイ2が停止した状態では、図7に示すように、スイッチレバー4のボス部4aがスイッチリブ5の頂部に乗り上げており、このボス部4aによってトレイアウトスイッチ3は押されたままになっている。
一方、ディスクトレイが排出されたとき、ディスクトレイに形成された突起部の直状の傾斜面によってON・OFFレバーの円形押し部が検出スイッチの方へ押されて突起部に乗り上げ、検出スイッチがONされてディスクトレイがオープン状態(排出状態)であることを検出するようにしたディスク装置も知られている(特許文献1)。
特開2006−18959号公報
しかしながら、図8に模式的に示すように、トレイアウトスイッチ3には、スイッチレバー4のボス部4aで破線L1まで少し押すだけで作動(ON)するものもあれば、破線L2まで大きく押さないと作動(ON)しないものもあるため、上述した従来の光ディスク装置のようにスイッチリブ5の傾斜部5aが直状であると、トレイアウトスイッチ3の作動のバラツキがそのままディスクトレイ2の停止位置に反映し、一点鎖線L3から一点鎖線L4までの範囲でディスクトレイ2の停止位置にバラツキが生じる。この停止位置のバラツキの範囲は、ディスクトレイ2の移動方向(X−Y方向)に対するスイッチリブ5の傾斜部5aの傾斜角θが小さくなるほど、広くなる。
ディスクトレイ2の停止位置のバラツキの範囲は、スイッチリブ5の傾斜部5aの傾斜角θを大きく設定すればするほど減少するが、傾斜角θをあまり大きく設定すると、スイッチレバー4のボス部4aが傾斜部5aと強く干渉して干渉音(異音)を発生するという不都合が生じるので、好ましい解決策とは言えない。
また、上述した従来の光ディスク装置のように、スイッチレバー4のボス部4aがスイッチリブ5の頂部に乗り上げて、トレイアウトスイッチ3を押したままの状態でディスクトレイ2が停止すると、スイッチレバー4のボス部4aを押し戻そうとするトレイアウトスイッチ3からの反発力が、スイッチレバー4のボス部4aを介して、ディスクトレイ2のスイッチリブ5に作用するため、ディスクトレイ2の排出が停止するときや、ディスクトレイ2の挿入が開始されるときに、ディスクトレイ2が左右に横揺れすることがあり、所謂、動作品位が低下するという問題がある。
また、特許文献1のディスク装置も、ディスクトレイが排出されたときに、ディスクトレイに形成された突起部の直状の傾斜面によってON・OFFレバーの円形押し部がスイッチの方へ押されて突起部に乗り上げる点において、前述した従来の光ディスク装置と同じ構成であるから、上記と同様の問題がある。
本発明は上記事情の下になされたもので、その解決しようとする課題は、ディスクトレイの停止位置のバラツキが少なく、望ましくはディスクトレイの排出停止時や挿入開始時の横揺れも生じない光ディスク装置を、コストアップを招かないで提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の光ディスク装置は、トレイアウトスイッチとこのスイッチを作動させるスイッチレバーを設けたローダーシャーシの内側にディスクトレイを挿入・排出自在に装着し、ディスクトレイが停止位置の手前まで排出されると、ディスクトレイに形成したスイッチリブの直状の傾斜部でスイッチレバーが押されてトレイアウトスイッチが作動し、ディスクトレイの駆動モータへの電圧供給が停止されるようにした光ディスク装置において、
上記直状の傾斜部に代えて凹曲形状の傾斜部を上記スイッチリブに形成し、
上記スイッチレバーが凹曲形状の傾斜部で押されて上記トレイアウトスイッチを作動させる範囲まで到達したときの上記傾斜部のスイッチレバー押圧箇所の傾斜角(ディスクトレイの移動方向に対する傾斜角)を45°以上に設定すると共に、上記傾斜部のスイッチリブ頂部側の端部の傾斜角(ディスクトレイの移動方向に対する傾斜角)を60°以下に設定し、
スイッチレバーがスイッチリブを乗り越えてトレイアウトスイッチから離れた後にディスクトレイが停止するように、ディスクトレイの移動方向に沿ってスイッチリブの長さを短縮すると共に、この短縮したスイッチリブをディスクトレイの排出方向へ少しシフトさせ、スイッチリブの上記傾斜部と反対側に逆傾斜した傾斜部を形成したことを特徴とするものである。
ここに、傾斜部のスイッチレバー押圧箇所の傾斜角とは、その箇所の接線の傾斜角を意味し、同様に、傾斜部のスイッチリブ頂部側の端部の傾斜角とは、その端部の接線の傾斜角を意味する。
本発明の光ディスク装置においては、上記凹曲形状の傾斜部が円弧形状の傾斜部であることが好ましい。
本発明の光ディスク装置のように、直状の傾斜部に代えて、凹曲形状の傾斜部(以下、凹曲傾斜部と記す)、好ましくは円弧形状の傾斜部をスイッチリブに形成すると、図6に模式的に示すように、トレイアウトスイッチ3が作動する範囲(破線L1から破線L2までの範囲)にスイッチレバー4を押す凹曲傾斜部50aの有効押圧領域(P点からQ点までの領域)の傾斜角(ディスクトレイの移動方向に対する傾斜角)が、従来の直状の傾斜部5aの傾斜角より大きくなるため、ディスクトレイの停止位置のバラツキの範囲(一点鎖線L3から一点鎖線L4までの範囲)を減少させることができる。しかも、凹曲傾斜部50aのスイッチリブ底部側の端部の傾斜角は小さく、上記の有効押圧領域に近づくにつれて傾斜角が徐々に大きくなるので、凹曲傾斜部50aとスイッチレバー4との干渉は最初は弱く、その後徐々に強くなる。従って、最初から強く干渉する従来の直状の傾斜部5aのように異音(干渉音)を生じることはない。
特に、本発明の光ディスク装置のように、スイッチレバーが凹曲傾斜部で押されてトレイアウトスイッチを作動させる範囲まで到達したときの上記凹曲傾斜部のスイッチレバー押圧箇所の傾斜角(ディスクトレイの移動方向に対する傾斜角)を45°以上に設定すると共に、上記傾斜部のスイッチリブ頂部側の端部の傾斜角(ディスクトレイの移動方向に対する傾斜角)を60°以下に設定してあると、傾斜角が45°〜60°の凹曲傾斜部の有効押圧領域でスイッチレバーを押してトレイアウトスイッチを作動させることになるため、トレイアウトスイッチの作動のバラツキの範囲に比べてディスクトレイの停止位置のバラツキの範囲の方を大きく減少させることが可能となり、しかも、最大傾斜角が60°であるため、スイッチレバーを押す動作に支障が出たり、干渉音が発生することもない。
また、本発明の光ディスク装置のように、スイッチレバーがスイッチリブを乗り越えてトレイアウトスイッチから離れた後にディスクトレイが停止するように、ディスクトレイの移動方向に沿ってスイッチリブの長さを短縮すると共に、この短縮したスイッチリブをディスクトレイの排出方向へ少しシフトさせ、スイッチリブの上記凹曲傾斜部と反対側に逆傾斜した傾斜部を形成してあると、ディスクトレイが停止するときに、ディスクトレイのスイッチリブがスイッチレバーを介してトレイアウトスイッチからの反発力を受けることがないので、ディスクトレイの排出停止時や挿入開始時にディスクトレイに横揺れが生じるのを防止することが可能となり、動作品位を高めることができる。そして、ディスクトレイを挿入するときは、スイッチレバーが逆傾斜した傾斜部からスイッチリブをスムーズに乗り越えることができる。
上記の作用効果を発揮する本発明の光ディスク装置は、ディスクトレイの成形金型を僅かに変更してスイッチリブの形状を変えるだけでよく、部品点数や組立工数の増加を招くことがないので、実質的なコストアップを招くことなく製造することができる。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
図1は本発明の一実施形態に係る光ディスク装置の平面図、図2はディスクトレイを省略した同光ディスク装置の平面図、図3はディスクトレイを一部切り欠いて示す同光ディスク装置の要部拡大平面図、図4は同光ディスク装置のスイッチリブの凹曲傾斜部の説明図、図5は同光ディスク装置のディスクトレイの制御動作を示すタイミングチャート、図6は同光ディスク装置の作用効果を説明する模式図である。
この光ディスク装置は、図2に示すように、合成樹脂製のローダーシャーシ1の内側に、合成樹脂製のトラバースシャーシ6が、その後端両側部において取付ネジ7とゴムダンパー8を用いて上下揺動可能に取付けられており、このトラバースシャーシ6には光ピックアップ9とターンテーブル10が搭載されている。
この光ピックアップ9は、そのラック9aと噛み合うピニオン11の回転により、ガイド軸12a,12bに沿ってターンテーブル10に対し接近、離反自在となっており、ターンテーブル10に接近しながらレーザービームを対物レンズ9bから光ディスクに照射して、記録・再生を行うようになっている。
また、ターンテーブル10は、トラバースシャーシ6に搭載されたスピンドルモータ(不図示)の出力軸に固定され、トラバースシャーシ6が上方に回動したときに、このターンテーブル10とその真上のクランパー13との間に光ディスクの中央開口縁を挟んで光ディスクを回転させるようになっている。このクランパー13は、ローダーシャーシ1に一体成形されたブリッジ部1aの中央のクランパー保持部1bに回転自在に保持されている。
トラバースシャーシ6の前端部には、合成樹脂製のレバーシフト14が取付固定されており、このレバーシフト14には前方へ突き出す二つの凸部14a,14bが形成されている。そして、これらの凸部14a,14bが挿入されるカム溝15a,15bを形成した合成樹脂製のカムスライダー15が、ローダーシャーシ1の前枠部1cにスライド可能に取付けられており、このカムスライダー15の右端のラック15cがピニオン16と噛合するようになっている。従って、ピニオン16がラック15cと噛合して回転すると、カムスライダー15が左右にスライドし、そのカム溝15a,15bに沿ってレバーシフト14の凸部14a,14bが摺動しながら上下動するため、トラバースシャーシ6は後端両側部の取付部分を支点として上下に揺動するようになっている。
ローダーシャーシ1の前枠部1cの右端近傍箇所には、トレイアウトスイッチ3と、該スイッチ3を作動させるスイッチレバー4が取付けられている。このスイッチレバー4は、図3に示すように、トレイアウトスイッチ3のプッシュピン3aを押し込む円形のボス部4aをスイッチレバー先端に一体形成したもので、その基端部がローダーシャーシ1の前枠部1cに回動自在に取付けられている。
また、図1に示すように、光ディスクを載せて挿入、排出されるディスクトレイ2は、前記のトラバースシャーシ6とブリッジ部1aとの間に配置されてローダーシャーシ1の内側に挿入・排出可能に取付けられており、このディスクトレイ2の裏面の右側縁部にはラック2aが挿入・排出方向(X−Y方向)に形成されている。このラック2aには、前記のピニオン16が噛み合うようになっており、ピニオン16が回転すると、ディスクトレイ2が挿入・排出されるようになっている。尚、このピニオン16と、光ピックアップ9のラック9aに噛み合う前記ピニオン11は、駆動力伝達歯車機構(不図示)を介して、駆動モータ(不図示)から駆動力が伝達されるようになっている。
図1に示すように、このディスクトレイ2の後部右側端の裏面には、本発明の特徴とするスイッチリブ50が内側に向かって突設されている。このスイッチリブ50は、ディスクトレイ2が停止位置の手前まで排出されたときに、スイッチレバー4をトレイアウトスイッチ3の方へ押して該スイッチ3を作動(オン)させ、ディスクトレイ2の駆動モータへの電圧供給を停止してディスクトレイ2を停止させるものであって、図3に示すように、このスイッチリブ50の排出方向Y側には、凹曲傾斜部50a(凹曲形状の傾斜部)が形成されており、挿入方向X側には、凹曲傾斜部50aと逆傾斜の直状の傾斜部50bが形成されている。
この凹曲傾斜部50aは円弧形状に凹曲された傾斜部であって、図4に模式的に示すように、この凹曲傾斜部50aで押されたスイッチレバー4のボス部4aが、トレイアウトスイッチ3を作動(オン)させる範囲(破線L1から破線L2までの作動バラツキ範囲)まで到達したときの、凹曲傾斜部50aのスイッチレバー押圧箇所P1の傾斜角(ディスクトレイの移動方向X−Yに対する傾斜角)が45°以上に設定されており、かつ、凹曲傾斜部50aのスイッチリブ頂部側の端部E1の傾斜角(ディスクトレイの移動方向に対する傾斜角)が60°以下に設定されている。
従って、このスイッチリブ50は、傾斜角が45°〜60°の凹曲傾斜部50aの有効押圧領域(P1からE1までの領域)でスイッチレバー4のボス部4aを押してトレイアウトスイッチ3を作動(オン)させることになるため、ディスクトレイ2の停止位置のバラツキの範囲(一点鎖線L3から一点鎖線L4までの範囲)を、トレイアウトスイッチ3の作動のバラツキの範囲よりも減少させることができる。しかも、凹曲傾斜部50aのスイッチリブ底部側の端部E2の傾斜角は小さく、スイッチリブ頂部側の端部E1に近づくにつれて傾斜角が徐々に大きくなり、スイッチリブ頂部側の端部E1の最大傾斜角が60°以下であるから、スイッチレバー4のボス部4aと凹曲傾斜部50aとの干渉音が発生したり、スイッチレバー4を押す動作に支障が出たりする心配はない。
また、このスイッチリブ50は、図3に示すように、スイッチレバー4のボス部4aがスイッチリブ50を乗り越えてトレイアウトスイッチ3のプッシュピン3aから離れた後にディスクトレイ2が停止するように、スイッチリブ50の頂部50cを短くして、スイッチリブ50のX−Y方向(ディスクトレイの移動方向)の長さAを従来のスイッチリブ5よりも短縮すると共に、ディスクトレイ2の排出方向Yに少しシフトさせて形成されており、既述したように、凹曲傾斜部50aと反対側には逆傾斜した傾斜部50bが形成されている。
従って、ディスクトレイ2が停止するときに、ディスクトレイ2のスイッチリブ50がスイッチレバー4のボス部4aを介してトレイアウトスイッチ3のプッシュピン3aからの反発力を受けることがないので、ディスクトレイ2の排出停止時や挿入開始時にディスクトレイ2に横揺れが生じるのを防止することが可能となり、動作品位を高めることができる。そして、ディスクトレイ2を挿入するときは、スイッチレバー4のボス部4aが逆傾斜した傾斜部50bからスイッチリブをスムーズに乗り越えることができる。
以上のような構成の光ディスク装置は、ディスクトレイ2が排出されたトレイオープンの状態では、カムスライダー15が左側にスライドし、トラバースシャーシ6が下降している。このトレイオープンの状態で光ディスクをディスクトレイ2に載せて、裏面のラック2aに噛み合うピニオン16を回転させながらローダーシャーシ1に挿入すると、カムスライダー15のラック15cがピニオン16と噛み合い、カムスライダー15が図2のように右方向にスライドしてトラバースシャーシ6が上方に回動し、光ディスクがターンテーブル10とクランパー13とで挟持されて回転する。すると、光ピックアップ9のラック9aに噛み合うピニオン11が回転して、光ピックアップ9がガイド軸12a,12bに沿ってターンテーブル10の方へ移動しながら、対物レンズ9bからレーザービームを光ディスクに照射し、記録・再生が行われる。
そして、記録・再生が終わると、上記と逆動作して、光ディスクを載せたディスクトレイ2が排出され、停止位置の手前で、ディスクトレイ2に形成されたスイッチリブ50の凹曲傾斜部50aによってスイッチレバー4のボス部4aが押されてトレイアウトスイッチ3が作動(オン)し、ディスクトレイ2の駆動モータへの電圧供給が停止されてディスクトレイ2は停止するが、既述したように、スイッチリブ50の傾斜部を、その有効押圧領域の傾斜角が45°〜60°である凹曲傾斜部50aとなし、且つ、スイッチリブ50の長さを短縮して排出方向Yに少しシフトして形成しているため、ディスクトレイ2の停止位置のバラツキが少なく、ディスクトレイ2の横揺れも防止できるようになり、動作品位が向上するといった顕著な効果を得ることができる。
次に、図5のタイミングチャートに基づいて、このディスクトレイ2の制御動作を説明する。ディスクトレイ2の駆動モータに正電圧が供給されて、ディスクトレイ2の排出が開始されると、図示しないトレイインスイッチがオンからオフに変わる。そして、ディスクトレイ2の停止位置の手前で、スイッチリブ50の凹曲傾斜部50aによってスイッチレバー4のボス部4aが押されてトレイアウトスイッチ3がオンに変わると、この信号の立ち上がりに同期して駆動モータへの電圧供給が停止され、一定時間後にディスクトレイ2がトレイオープンの状態で停止する。このとき、既述したように、スイッチリブ50の傾斜部を、その有効押圧領域の傾斜角が45°〜60°である凹曲傾斜部50aとなしているため、トレイアウトスイッチ3の作動バラツキ範囲が広くても、トレイアウトスイッチ3がオンに変わるタイミングのバラツキは少なくなるので、ディスクトレイ2の停止位置のバラツキを減少させることができる。また、このトレイアウトスイッチ3は、一旦オンに変わった後、ディスクトレイ2が停止するまでの間にオフに戻り、プッシュピン3aがスイッチレバー4のボス部4aを介してディスクトレイ2のスイッチリブ50に反発力を加えることがなくなるので、ディスクトレイ2の停止時に横揺れが生じるのを防止できる。
このトレイオープンの状態でディスクトレイ2の駆動モータに負電圧が供給されると、ディスクトレイ2の挿入が開始される。しかし、この時にも、トレイアウトスイッチ3はオフであり、プッシュピン3aがスイッチレバー4のボス部4aを介してディスクトレイ2のスイッチリブ50に反発力を加えることがないので、ディスクトレイ2の挿入開始時に横揺れが生じるのを防止できる。また、ディスクトレイ2の挿入が開始された少し後には、トレイアウトスイッチ3が一旦オンになるが、この場合は無視されて、このトレイアウトスイッチ3は直ぐにオフに戻る。そして、ディスクトレイ2の挿入が完了すると、トレイインスイッチがオンに戻り、駆動モータへの電圧供給が停止される。
以上、代表的な実施形態を挙げて本発明の光ディスク装置を説明したが、本発明はこの実施形態のみに限定されるものではなく、例えば、スイッチリブの凹曲傾斜部として、スイッチリブ底辺側の端部からスイッチリブ頂部側の端部に近づくほど曲率半径が徐々に小さくなる凹曲形状を備えた傾斜部を形成するなど、種々の変更態様を許容し得るものである。
本発明の一実施形態に係る光ディスク装置の平面図である。 ディスクトレイを省略した同光ディスク装置の概略平面図である。 ディスクトレイを一部切り欠いて示す同光ディスク装置の要部拡大平面図である。 同光ディスク装置のスイッチリブの凹曲傾斜部の説明図である。 同光ディスク装置のディスクトレイの制御動作を示すタイミングチャートである。 同光ディスク装置の作用効果を説明する模式図である。 ディスクトレイを一部切り欠いて示す従来の光ディスク装置の部分拡大平面図である。 従来の光ディスク装置の問題点を説明する模式図である。
符号の説明
1 ローダーシャーシ
2 ディスクトレイ
3 トレイアウトスイッチ
3a プッシュピン
4 スイッチレバー
4a ボス部
50 スイッチリブ
50a 凹曲傾斜部(凹曲形状の傾斜部)
50b 逆傾斜の傾斜部
50c 頂部
P1 スイッチレバーが凹曲傾斜部で押されてトレイアウトスイッチを作動させる範囲まで到達したときの凹曲傾斜部のスイッチレバー押圧箇所
X−Y ディスクトレイの移動方向
Y ディスクトレイの排出方向
A スイッチリブの長さ

Claims (2)

  1. トレイアウトスイッチとこのスイッチを作動させるスイッチレバーを設けたローダーシャーシの内側にディスクトレイを挿入・排出自在に装着し、ディスクトレイが停止位置の手前まで排出されると、ディスクトレイに形成したスイッチリブの直状の傾斜部でスイッチレバーが押されてトレイアウトスイッチが作動し、ディスクトレイの駆動モータへの電圧供給が停止されるようにした光ディスク装置において、
    上記直状の傾斜部に代えて凹曲形状の傾斜部を上記スイッチリブに形成し、
    上記スイッチレバーが上記凹曲形状の傾斜部で押されて上記トレイアウトスイッチを作動させる範囲まで到達したときの上記傾斜部のスイッチレバー押圧箇所の傾斜角(上記ディスクトレイの移動方向に対する傾斜角)を45°以上に設定すると共に、上記傾斜部のスイッチリブ頂部側の端部の傾斜角(上記ディスクトレイの移動方向に対する傾斜角)を60°以下に設定し、
    上記スイッチレバーが上記スイッチリブを乗り越えて上記トレイアウトスイッチから離れた後に上記ディスクトレイが停止するように、上記ディスクトレイの移動方向に沿って上記スイッチリブの長さを短縮すると共に、この短縮したスイッチリブを上記ディスクトレイの排出方向へ少しシフトさせ、このスイッチリブの上記傾斜部と反対側に逆傾斜した傾斜部を形成したことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 上記凹曲形状の傾斜部が円弧形状の傾斜部であることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
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