JP4301157B2 - 無線タグ通信システム及び無線タグ通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所定の無線タグとの間で非接触にて情報の通信を行う無線タグ通信装置及び無線タグ通信システムの改良に関する。
所定の情報が記憶された小型の無線タグ(応答器)から所定の無線タグ通信装置(質問器)により非接触にて情報の読み出しを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。このRFIDシステムは、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても無線タグ通信装置との通信によりその無線タグに記憶された情報を読み出すことが可能であることから、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用が期待されている。
斯かる無線タグ通信装置の一利用形態として、複数の無線タグ通信装置の連携動作により、所定の領域内における無線タグを検出する技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載された目的地案内システムがそれである。この技術によれば、室内等の空間内に設置された複数の固定端末(据置式無線タグ通信装置)と、利用者による携帯が可能な携帯端末(携帯式無線タグ通信装置)とを用いることで、室内等の狭い範囲における目的地検出や案内を好適に実現できるとされている。
特開2001−116583号公報
しかし、前記従来の技術では、複数の無線タグ通信装置から同時に質問波が送信されることで、前記無線タグの側で混信が発生する可能性があった。また、所定の無線タグ通信装置からの質問波に応じて前記無線タグから応答波が返信される際に、他の無線タグ通信装置からの質問波が混入することで、その無線タグからの応答波が検出され難くなる可能性があった。これらの不具合を防止するために、複数の無線タグ通信装置が時分割動作を行うように制御することが考えられるが、それら複数の無線タグ通信装置相互間で連携のための通信が必要とされることに加え、通信に要する時間も大幅に増加するという新たな弊害を発生させるものであった。このため、複数の無線タグ通信装置を用いた無線タグ通信システムに関して、簡単な制御により無線タグとの間で速やかな通信を行い得る技術の開発が求められていた。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、複数の無線タグ通信装置を用いた無線タグ通信システムに関して、簡単な制御により無線タグとの間で速やかな通信を行い得る技術を提供することにある。
斯かる目的を達成するために、本第1発明の要旨とするところは、所定の無線タグとの間で非接触にて情報の通信を行う無線タグ通信システムであって、前記無線タグに対して所定の質問波を送信すると共にその質問波に応じてその無線タグから返信される応答波を受信することによりその無線タグとの間で情報の通信を行う、前記無線タグに対して所定の質問波を送信すると共にその質問波に応じてその無線タグから返信される応答波を受信するための、指向性が無線タグが存在する範囲において受信可能な広角であるアンテナを備えた、位置固定されて用いられる据置式無線タグ通信装置である第1の無線タグ通信装置と、その第1の無線タグ通信装置から送信される質問波を受信すると共にその質問波に応じて前記無線タグから返信される応答波を受信することによりその無線タグの情報を読み取る情報読取部を有する、前記第1の無線タグ通信装置から送信される質問波を受信すると共にその質問波に応じて前記無線タグから返信される応答波を受信するための、指向性が単峰性であるアンテナを備えた、位置移動可能な携帯式無線タグ通信装置である第2の無線タグ通信装置とを、有し、その第2の無線タグ通信装置は、前記質問波のコマンド部の送信が完了したことを判断するコマンド送信完了検知部と、そのコマンド送信完了検知部によりコマンド部の送信完了が検知された後に、前記無線タグに対して、前記第1の無線タグ通信装置から送信される質問波の周波数とは異なる周波数の所定の搬送波を送信すると共に、その搬送波を周波数ホッピングさせる送信部とを、有することを特徴とするものである。
また、前記目的を達成するために、本第2発明の要旨とするところは、所定の無線タグとの間で非接触にて情報の通信を行う無線タグ通信装置であって、他の無線タグ通信装置から送信される、前記無線タグの動作を決定するコマンド部及びその無線タグからの応答信号を搬送させるための搬送波からなる質問波を受信すると共にその質問波に応じて前記無線タグから返信される応答波を受信することにより該無線タグの情報を読み取る情報読取部と、前記質問波のコマンド部の送信が完了したことを判断するコマンド送信完了検知部と、そのコマンド送信完了検知部によりコマンド部の送信完了が検知された後に、前記無線タグに対して、前記他の無線タグ通信装置から送信される質問波の周波数とは異なる周波数の所定の搬送波を送信すると共に、その搬送波を周波数ホッピングさせる送信部とを、有することを特徴とするものである。
このように、前記第1発明によれば、前記無線タグに対して所定の質問波を送信すると共にその質問波に応じてその無線タグから返信される応答波を受信することによりその無線タグとの間で情報の通信を行う、前記無線タグに対して所定の質問波を送信すると共にその質問波に応じてその無線タグから返信される応答波を受信するための、指向性が無線タグが存在する範囲において受信可能な広角であるアンテナを備えた、位置固定されて用いられる据置式無線タグ通信装置である第1の無線タグ通信装置と、その第1の無線タグ通信装置から送信される質問波を受信すると共にその質問波に応じて前記無線タグから返信される応答波を受信することによりその無線タグの情報を読み取る情報読取部を有する、前記第1の無線タグ通信装置から送信される質問波を受信すると共にその質問波に応じて前記無線タグから返信される応答波を受信するための、指向性が単峰性であるアンテナを備えた、位置移動可能な携帯式無線タグ通信装置である第2の無線タグ通信装置とを、有し、その第2の無線タグ通信装置は、前記質問波のコマンド部の送信が完了したことを判断するコマンド送信完了検知部と、そのコマンド送信完了検知部によりコマンド部の送信完了が検知された後に、前記無線タグに対して、前記第1の無線タグ通信装置から送信される質問波の周波数とは異なる周波数の所定の搬送波を送信すると共に、その搬送波を周波数ホッピングさせる送信部とを、有することから、1つのコマンドに対する返答を複数の無線タグ通信装置により受信することができ、同時に通信処理を行っても混信が発生しないため、通信時間を短縮することができる。また、指向性が広角であるアンテナを備えると共に給電能力に優れた据置式無線タグ通信装置により質問波を送信することで、通信範囲を拡大することができる。また、指向性が単峰性であるアンテナを備えた携帯式無線タグ通信装置により、前記無線タグの位置を可及的詳細に検出することができる。また、前記第2の無線タグ通信装置の送信部から送信される搬送波の周波数を、前記第1の無線タグ通信装置から送信される質問波の周波数と異ならしめると共にその搬送波を周波数ホッピングさせることで、前記第1の無線タグ通信装置による前記無線タグとの間の通信への影響を好適に防止できる。すなわち、簡単な制御により無線タグとの間で速やかな通信を行い得る複数の無線タグ通信装置を用いた無線タグ通信システムを提供することができる。
ここで、前記第1発明において、好適には、前記第2の無線タグ通信装置は、前記第1の無線タグ通信装置から送信される質問波を受信する指向性が全指向性である第1のアンテナと、前記無線タグから返信される応答波を受信する際に前記無線タグに対して所定の搬送波を送信すると共にその質問波に応じて前記無線タグから返信される応答波を受信するための、指向性が単峰性である第2のアンテナを備えるものである。このようにすれば、前記第1の無線タグ通信装置が第2の無線タグ通信装置から見たどの方向にあっても、第1の無線タグ通信装置から送信される質問波を感度良く受信することができる上、前記無線タグの位置を可及的詳細に検出することができる。
また、好適には、前記第2の無線タグ通信装置は、前記第1の無線タグ通信装置から送信される質問波を受信する広帯域受信回路を備えたものである。このようにすれば、前記第1の無線タグ通信装置から送信される質問波を受信する際に、受信周波数を質問波の周波数に合わせる必要が無い。
また、前記第2発明によれば、他の無線タグ通信装置から送信される、前記無線タグの動作を決定するコマンド部及びその無線タグからの応答信号を搬送させるための搬送波からなる質問波を受信すると共にその質問波に応じて前記無線タグから返信される応答波を受信することにより該無線タグの情報を読み取る情報読取部と、前記質問波のコマンド部の送信が完了したことを判断するコマンド送信完了検知部と、そのコマンド送信完了検知部によりコマンド部の送信完了が検知された後に、前記無線タグに対して、前記他の無線タグ通信装置から送信される質問波の周波数とは異なる周波数の所定の搬送波を送信すると共に、その搬送波を周波数ホッピングさせる送信部とを、有することから、1つのコマンドに対する返答を複数の無線タグ通信装置により受信することができ、同時に通信処理を行っても混信が発生しないため、通信時間を短縮することができる。また、コマンド部の送信完了が検知された後に、前記無線タグに対して所定の搬送波を送信することで、ホモダイン検波等を行うことが可能とされ、前記無線タグからの応答波を感度よく受信できる。また、前記送信部から送信される搬送波の周波数を、前記他の無線タグ通信装置から送信される質問波の周波数と異ならしめると共にその搬送波を周波数ホッピングさせることで、前記他の無線タグ通信装置による前記無線タグとの間の通信への影響を好適に防止できる。すなわち、複数の無線タグ通信装置を用いた無線タグ通信システムに関して、簡単な制御により無線タグとの間で速やかな通信を行い得る無線タグ通信装置を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例である無線タグ通信システム10について説明する図である。この図1に示すように、本実施例の無線タグ通信システム10は、所定の位置に据え置かれた複数(例えば、12台)の据置式無線タグ通信装置12a、12b、12c、・・・、12l(以下、特に区別しない場合には単に据置式無線タグ通信装置12と称する)と、それら複数の据置式無線タグ通信装置12の通信領域内における前記無線タグ16を検出する単数乃至は複数(図1では単数)の携帯式無線タグ通信装置(ハンディリーダ)14と、通信対象である単数乃至は複数(図1では単数)の無線タグ16とから構成される所謂RFID(Radio Frequency Identification)システムであり、上記据置式無線タグ通信装置12及び携帯式無線タグ通信装置14はそのRFIDシステムの質問器として、上記無線タグ14は応答器としてそれぞれ機能する。すなわち、上記据置式無線タグ通信装置12は、上記無線タグ16に向けて所定の質問波(送信信号)Fc1、Fc2、Fc3、・・・、Fc12(以下、特に区別しない場合には単に質問波Fcと称する)を送信すると共に、その無線タグ16から返信される応答波(返信信号)Frを受信してその無線タグ16との間で情報の通信を行う第1の無線タグ通信装置として機能する。また、上記携帯式無線タグ通信装置14は、上記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fcを受信すると共に、前記質問波Fcに応じて上記無線タグ16が応答波Frを返信するのに際してその無線タグ16に対してコマンドを含まない所定の搬送波fを送信し、返信される応答波波Frを受信する第2の無線タグ通信装置として機能する。なお、本実施例の無線タグ通信システム10において、好適には、利用者は上記携帯式無線タグ通信装置14を携帯し、その携帯式無線タグ通信装置14の表示部60に表示される画面を参照しながら上記無線タグ16の検出を行う。
図2は、上記据置式無線タグ通信装置12の構成を説明する図である。この据置式無線タグ通信装置12は、上記無線タグ通信システム10による通信が行われる室の床等に据え置かれて(位置固定されて)用いられるものであり、図2に示すように、上記質問波Fの主搬送波を発生させる基準周波数発生部18と、その基準周波数発生部18により発生させられる基準波と制御部46からの制御信号とに基づいて主搬送波の周波数を設定するPLL(Phase Locked Loop)20と、その主搬送波の周波数をPLL20からの制御電圧に応じて制御するVCO(Voltage Controlled Oscillator)22と、そのVCO22により制御された所定の周波数の主搬送波を所定の制御信号TX‐ASKに基づいて振幅変調して送信信号を生成する主搬送波変調部24と、その主搬送波変調部24から出力される送信信号を所定の制御信号TX‐PWRに基づいて増幅する送信信号増幅部26と、その送信信号増幅部26から出力される送信信号を所定のコマンドを含む質問波Fとして通信対象である無線タグ16に向けて送信すると共に、その質問波Fに応じてその無線タグ14から返信される応答波Fを受信するための、指向性が広角である送受信共用のアンテナ28と、そのアンテナ28により受信された受信信号を互いに直交するI相信号及びQ相信号に変換するI相信号変換部30及びQ相信号変換部32と、上記送信信号増幅部26から出力される送信信号を上記アンテナ28に供給すると共に、そのアンテナ28により受信された受信信号を上記I相信号変換部30及びQ相信号変換部32に供給する送受信分離部34と、そのI相信号変換部30から出力されるI相信号のうち所定の周波数帯域の信号のみを抽出するI相信号BPF(Band Pass Filter)36と、そのI相信号BPF36から出力されるI相信号を増幅するI相信号増幅部38と、上記Q相信号変換部32から出力されるQ相信号のうち所定の周波数帯域の信号のみを抽出するQ相信号BPF40と、そのQ相信号BPF40から出力されるQ相信号を増幅するQ相信号増幅部42と、上記I相信号増幅部38及びQ相信号増幅部42から出力されるI相信号及びQ相信号の強度を検出するRSSI(Recieved Signal Strength Indicator)44と、上記据置式無線タグ通信装置12の動作を制御する制御部46と、その制御部46をLANケーブル50を介して後述するコントローラ52に接続するためのLANインターフェイス48とを、備えて構成されている。ここで、上記送受信分離部34としては、サーキュレータ若しくは方向性結合器等が好適に用いられる。
上記制御部46は、CPU、ROM、及びRAM等を含んで構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う所謂マイクロコンピュータであり、後述するコントローラ52からの指令に応じて前記無線タグ16への質問波Fcの送信処理動作及びその質問波Fcに応じてその無線タグ16から返信される応答波Frの受信処理動作等の基本的な制御を行う。検出対象である無線タグ16へ向けて送信される送信信号は、「所定のIDの無線タグ16である場合には応答せよ」という意味を持つ問い合わせコマンドを含む電波であり、斯かる送信信号を受信した無線タグ16において、その問い合わせコマンドにて指定されるIDが自己のIDである場合には、所定の返答を示す返信信号がその無線タグ16から返信される。
図3は、前記携帯式無線タグ通信装置14の外観を説明する平面図であり、図4は、図3を矢印IVの方向から見た背面図である。これらの図3及び図4に示すように、前記携帯式無線タグ通信装置14は、本体ユニット54及びその本体ユニット54に着脱可能に設けられたアンテナユニット56から成る。この本体ユニット54は、筐体58と、その筐体58の平面部に設けられた表示部60と、その平面部における表示部60の側方に設けられた操作部62と、ブザー、アラーム、或いはチャイムスピーカ等の音声発生装置64とを、備えて構成されている。また、好適には、上記筐体58に内蔵される、あるいは上記筺体58の裏面に貼り付けられる等の態様で、図7を用いて後述する無線タグ16と同様の構成を有する識別用の無線タグ16′を備えている。ここで、上記操作部62は、所定のキー、ボタン、スイッチ、或いはパッド等の入力装置を備えており、それらの入力装置によって上記表示部60の表示や無線タグ16の検出に係わる様々な操作を行い得るようになっている。
前記アンテナユニット56は、前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fを受信すると共にその質問波Fに応じて前記無線タグ16から返信される応答波Fを受信するための、指向性が単峰性であるダイポールアンテナ等のアンテナ74がユニット基部72から左右に張り出すように設けられている。このアンテナ74は、前記無線タグ16からの応答波Fを受信する際にその無線タグ16に対して所定の搬送波fを送信するための送信アンテナとしても機能する送受信共用のアンテナである。このような単峰性アンテナを備えていることにより、前記携帯式無線タグ通信装置14は、指向特性を細く絞った所謂ペンシルビームによりピンポイントに前記無線タグ16の検出を行い得る。
図5は、前記携帯式無線タグ通信装置14の構成を説明する図である。この図5に示すように、前記携帯式無線タグ通信装置14は、前記無線タグ16からの応答波Fを受信する際にその無線タグ16に対して所定の搬送波fを送信するための送信回路(送信部)76と、前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fに応じて前記無線タグ16から返信される応答波Fを処理するための第1受信回路(ホモダイン検波回路)78と、前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fを受信するための第2受信回路(広帯域受信回路)80と、上記送信回路76、第1受信回路78、及び第2受信回路80を介して通信対象である無線タグ16との間の情報通信を制御する制御部82と、その制御部82を無線LAN通信により後述するコントローラ52に接続するための無線LAN通信部85と、上記制御部82からの指令に従って前記表示部60に所定の映像を表示させる画像処理部86とを、備えて構成されている。
上記送信回路76は、搬送波fの基準周波数を発生させる基準周波数発生部88と、その基準周波数発生部88により発生させられる基準波と制御部82からの制御信号とに基づいて主搬送波の周波数を設定するPLL90と、その主搬送波の周波数をPLL90からの制御電圧に応じて制御するVCO92と、そのVCO92により制御された所定の周波数の主搬送波を所定の制御信号TX‐PWRに基づいて増幅して上記アンテナ74に供給する送信信号増幅部96とを、備えており、その送信信号増幅部96から出力される送信信号は、送受信分離部102を介して上記アンテナ74からコマンドを含まない搬送波fとして前記無線タグ16に向けて送信される。前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fに応じて無線タグ16から返信される応答波Fが比較的弱い場合、その応答波Fを感度よく受信するのは困難であるが、前記携帯式無線タグ通信装置14から搬送波fを送信することで、その搬送波fに乗せて応答波Fを搬送することで好適に受信することができ、上記第1受信回路78によりホモダイン検波を行うことができる。ここで、この送信回路76から送信される搬送波fの周波数は、前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fの周波数とは異なるものであり、好適には、前記送信回路76から送信される搬送波fの周波数と前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fの周波数との差は、前記無線タグ16の副搬送波周波数の倍以上である。後述するように、上記コマンドを含まない搬送波fは無線タグ16へのコマンドが完了し、その無線タグ16からの返信が行われるタイミングに合わせて送信されるので、その無線タグ16が複数の搬送波を受信してコマンドが混信することなく、その無線タグ16からの返信は複数の搬送波Fcに対して行われるのである。
前記第1受信回路78は、前記アンテナ74により受信され上記送受信分離部102を介して供給される前記無線タグ16からの受信信号を互いに直交するI相信号及びQ相信号に変換するI相信号変換部98及びQ相信号変換部100と、そのI相信号変換部98から出力されるI相信号のうち所定の周波数帯域の信号のみを抽出するI相信号BPF104と、そのI相信号BPF104から出力されるI相信号を増幅するI相信号増幅部106と、上記Q相信号変換部100から出力されるQ相信号のうち所定の周波数帯域の信号のみを抽出するQ相信号BPF108と、そのQ相信号BPF108から出力されるQ相信号を増幅するQ相信号増幅部110と、上記I相信号増幅部106及びQ相信号増幅部110から出力されるI相信号及びQ相信号の強度を検出するRSSI112とを、備えており、上記I相信号増幅部106、Q相信号増幅部110、及びRSSI112から出力される信号は、前記制御部82において処理されて所定の情報信号が読み出される。
図6は、前記第2受信回路80の電気的構成を説明する図である。この図6に示すように、前記第2受信回路80は、第1演算増幅器114及び第2演算増幅器116を備えた包絡線検波回路であり、平衡型アンテナである前記アンテナ74における一方のアンテナ素子がコイルL1を介して上記第1演算増幅器114の非反転入力端子に接続されている。また、もう一方のアンテナ素子がコイルL2を介して接地されている。また、コイルL1およびL2のアンテナ74の側には整流器Dが取り付けられており、コイルL1と第1演算増幅器114の非反転入力端子の間には、コンデンサC1、及び抵抗R1が並列に接続され接地している。また、上記第1演算増幅器114の反転入力端子が抵抗R2を介して接地されており、その出力端子が上記第2演算増幅器116の反転入力端子に接続されている。また、上記第1演算増幅器114の出力端子(第2演算増幅器116の反転入力端子)と上記第1演算増幅器114の反転入力端子との間には抵抗R3が設けられている。また、上記第1演算増幅器114の出力端子が抵抗R4を介して上記第2演算増幅器116の非反転入力端子に接続されている。また、上記第2演算増幅器116の非反転入力端子がコンデンサC2を介して接地されている。そして、上記第2演算増幅器116の出力が前記制御部82に入力されるようになっている。この第2受信回路80は、広帯域な周波数特性を示す上、同調回路を持たないため、受信周波数を前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fの周波数と一致させなくとも、所定値以上の電界強度であれば前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fを検出することができる。例えば、このようにして前記据置式無線タグ通信装置12がどの無線タグ16を通信対象としているか判別した上で、その無線タグ16と自己が通信対象とする無線タグ16とが一致する場合には、前記送信回路76から搬送波fを送信するように制御することで、前記第1受信回路78によりホモダイン検波が可能とされ、受信感度を向上させることができるのである。
前記制御部82は、CPU、ROM、及びRAM等を含んで構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う所謂マイクロコンピュータであり、後述するコントローラ52からの指令に応じて所定の無線タグ16を検出する検出制御動作、その無線タグ16から返信される応答波Frの信号処理動作等の基本的な制御を実行する。また、他の無線タグ通信装置すなわち前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fを受信すると共にその質問波Fに応じて前記無線タグ16から返信される応答波Fを受信することによりその無線タグ16の情報を読み取る情報読取部83と、前記質問波Fのコマンド部の送信が終了したことを判断するコマンド送信完了検知部84とを、機能的に備えており、これらの制御機能により、前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fに応じて前記無線タグ16から返信される応答波Fを受信することによりその無線タグ16の情報を読み取る情報読取制御を行うと共に、上述したように前記無線タグ16からの応答波F受信時には、返信タイミングに合わせて上記送信回路76を介してコマンドを含まない搬送波fを送信する搬送波送信制御動作を行う。すなわち、上記コマンド送信完了検知部84によりコマンド部の送信完了が検知された後に、前記無線タグ16に対して所定の搬送波fを送信する。この搬送波fは、専ら通信対象である無線タグ16からの応答波F(返信信号)を発生させるためのものであり、その無線タグ16に問い合わせるコマンドを含まない電波であるため、前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fとの間で混信を発生させることはない。
図7は、前記無線タグ16の構成を説明する図である。この図7に示すように、前記無線タグ16は、前記据置式無線タグ通信装置12や携帯式無線タグ通信装置14との間で信号の送受信を行うためのアンテナ部118と、そのアンテナ部118により受信された信号を処理するためのIC回路部120とを、備えて構成されている。そのIC回路部120は、上記アンテナ部118により受信された質問波Fc或いはfpを整流する整流部122と、その整流部122により整流された質問波Fc或いはfpのエネルギを蓄積するための電源部124と、上記アンテナ部118により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部132に供給するクロック抽出部126と、所定の情報信号を記憶し得る情報記憶部として機能するメモリ部128と、上記アンテナ部118に接続されて信号の変調及び復調を行う変復調部130と、上記整流部122、クロック抽出部126、及び変復調部130等を介して上記無線タグ16の作動を制御するための制御部132とを、機能的に含んでいる。この制御部132は、前記据置式無線タグ通信装置12や携帯式無線タグ通信装置14との間で通信を行うことにより上記メモリ部128に上記所定の情報を記憶する制御や、上記アンテナ部118により受信された質問波Fc或いはfpを上記変復調部130において上記メモリ部128に記憶された情報信号に基づいて変調したうえで応答波Frとして上記アンテナ部118から反射返信する制御等の基本的な制御を実行する。なお、前述のように、前記携帯式無線タグ通信装置14に備えられた識別用の無線タグ16′もこの図7に示すような構成を有している。
図8は、前記複数の据置式無線タグ通信装置12a乃至12lが所定の室134に配設された様子を説明する図である。本実施例の無線タグ16は、UHF帯を用いるパッシブタイプのタグであるので、質問器である据置式無線タグ通信装置12の通信可能範囲は、通常、3乃至5m程度である。図8は、通信可能範囲が5mである据置式無線タグ通信装置12a乃至12lが14m×21mの室134に配設された例を示しており、各据置式無線タグ通信装置12に備えられたアンテナ28の相互間隔を7mとして室134における3×4の格子点上に設置されている。前記据置式無線タグ通信装置12に備えられたアンテナ28の指向性は広角であり、このように配設された12台の据置式無線タグ通信装置12により、図8に示すように、上記室134の全領域を通信範囲として覆うことができる。
図9は、図8の一部を拡大して示す図である。この図9に示すように、本実施例の無線タグ通信システム10では、先ず、前記複数の据置式無線タグ通信装置12により検出対象である無線タグ16の大まかな位置を検出し、次に、前記携帯式無線タグ通信装置14によりその無線タグ16の詳細な位置を検出する。前記携帯式無線タグ通信装置14は、単峰性のアンテナ74を備えたものであることから、その通信領域は前記複数の据置式無線タグ通信装置12の通信領域よりも狭小とされており、指向特性を細く絞った狭指向性とすることにより通信対象である無線タグ16の位置をピンポイントで検出できる。例えば、上記室134に設置された図示しない机における所定の引き出し内に前記無線タグ16が入っている、というところまでその無線タグ16の位置を特定することができる。
図10は、前記無線タグ通信システム10を制御するためのコントローラ52について説明する図であり、図11は、そのコントローラ52の構成を説明する図である。これら図10及び図11に示すように、前記無線タグ通信システム10には、CPU138、ROM140、RAM142、及びLANインターフェイス144等を含んで構成され、RAM142の一時記憶機能を利用しつつROM140に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うコントローラ52が備えられている。このコントローラ52は、LANケーブル50を介して前記複数の据置式無線タグ通信装置12に接続されており、それら据置式無線タグ通信装置12との間で情報の通信が可能とされている。また、無線LANコンバータ136を介して前記携帯式無線タグ通信装置14との間で無線LAN通信を行うことが可能とされている。以上のような構成により、上記コントローラ52は、前記複数の据置式無線タグ通信装置12及び携帯式無線タグ通信装置14を制御することにより、前記無線タグ通信システム10による前記無線タグ16の検出動作を統合的に制御する。このため、上記コントローラ52は、図10に示すように、前記複数の据置式無線タグ通信装置12及び携帯式無線タグ通信装置14による送信信号の送信を制御する送信制御部146と、前記複数の据置式無線タグ通信装置12の通信領域に関して、前記携帯式無線タグ通信装置14に備えられた識別用の無線タグ16′と検出対象である無線タグ16とが同一の通信領域に存在するか否かを判定する判定部148とを機能的に備えている。
図12は、前記携帯式無線タグ通信装置14の表示部60に表示される無線タグサーチ画面を例示する図である。前記コントローラ52は、前記室134の地図情報、前記複数の据置式無線タグ通信装置12の数とグループ分け情報、前記携帯式無線タグ通信装置14に備えられた識別用の無線タグ16′の情報を予め記憶しており、前記携帯式無線タグ通信装置14に備えられた画像処理部110を制御することにより、その携帯式無線タグ通信装置14の表示部60に図12に示すような無線タグサーチ画面を表示させる。前記携帯式無線タグ通信装置14では、前記操作部62による入力操作に応じて複数種類の無線タグ16のうちから検出対象である無線タグ16を指定できるようになっており、この指定入力が行われることでその情報が上記コントローラ52に送信され、指定された無線タグ16を対象とする検出動作が開始される。すなわち、前記表示部60は、検出対象である無線タグ16の存在する方向を表示させる表示部として機能する。また、前記操作部62は、所定の入力操作により検出対象である無線タグ16を指定する入力指定部として機能する。
斯かる検出動作に際して、前記複数の据置式無線タグ通信装置12は、検出対象である無線タグ16及び携帯式無線タグ通信装置14に備えられた識別用の無線タグ16′の大まかな位置を検出してその情報を前記コントローラ52に供給するようになっており、この情報を受信した前記コントローラ52は、前記携帯式無線タグ通信装置14の画像処理部110を介して前記室134の地図を表示させると共に、その室134内における検出対象である無線タグ16及び携帯式無線タグ通信装置14の相対位置を示す情報を上記無線タグサーチ画面に表示させる。前記携帯式無線タグ通信装置14を携帯する利用者はその無線タグサーチ画面を参照することで、検出対象である無線タグ16の近傍まで誘導される。そして、前記携帯式無線タグ通信装置14が検出対象である無線タグ16にある程度接近したと判定される場合、すなわち前記判定部148の判定が肯定される場合には、前記コントローラ52は、その携帯式無線タグ通信装置14の音声発生装置64を制御して所定の音声を発生させることで、検出対象である無線タグ16の接近を利用者に報知する。すなわち、前記音声発生部64は、前記判定部148による判定が肯定された場合に所定の報知を実行する報知部として機能する。また、前記表示部60の無線タグサーチ画面にも検出対象である無線タグ16の接近が表示されるようになっており、その無線タグ16の接近を視覚的に報知する報知部として機能する。
図13は、本実施例の無線タグ通信システム10による無線タグ16との通信動作について大まかに説明する図である。この図13に示すように、前記無線タグ通信システム10による無線タグ16との通信では、先ず、前記据置式無線タグ通信装置12から質問波Fが送信されると共に、前記携帯式無線タグ通信装置14によりその据置式無線タグ通信装置12からの質問波Fが探索される。この質問波Fは、前記第2受信回路80により復調されて前記制御部82に供給される。そして、前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fに応じて無線タグ16から応答波Fが返信され、それが前記据置式無線タグ通信装置12及び携帯式無線タグ通信装置14により受信されるようになると、その据置式無線タグ通信装置12からは継続して質問波Fが送信されると共に、前記携帯式無線タグ通信装置14の送信回路76から所定の搬送波fが送信される。
図14は、前記据置式無線タグ通信装置12から質問波Fが送信されると共に、前記携帯式無線タグ通信装置14から搬送波fが送信された場合に前記無線タグ16から返信される応答波Fの周波数分布を示す図である。この図14に示すように、前記無線タグ16からの応答波Fでは、上記質問波F及び搬送波fそれぞれの周波数を中心に高低両側に変調された副搬送波によるサイドバンドが現れる。このサイドバンドが重なり合うことにより前記据置式無線タグ通信装置12及び携帯式無線タグ通信装置14相互間で通信に影響を及ぼし合うことが考えられるが、本実施例の携帯式無線タグ通信装置14の送信回路76から送信される搬送波fの周波数は、前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fの周波数とは異なり、その差が前記無線タグ16の副搬送波周波数の倍以上であるため、図14に示すように、データ通信の部分で信号が重なるのを好適に防止でき、前記据置式無線タグ通信装置12及び携帯式無線タグ通信装置14相互間での影響を避けることができる。
前記携帯式無線タグ通信装置14の送信回路76は、好適には、前記搬送波fの周波数を拡散させる。この周波数拡散は、信号の周波数を所定のホッピングパターンに従って切り換えながら送信する周波数ホッピング(Frequency Hopping)方式により行われる。図15は、斯かる搬送波fの周波数ホッピングについて説明する図である。この図15に示すように、前記搬送波fの周波数は、例えば、タイミングT1においてはf+fh1、T2においてはf+fh2、T3においてはf+fh3、T4においてはf+fh4というように所定の周期で変化させられる。このように、前記無線タグ16からの応答波Fを受信するに際して送信する搬送波fの周波数を拡散させることで、前記据置式無線タグ通信装置12等の他の無線タグ通信装置との間で送信周波数が重なる割合を抑えることができる。
図16は、前記複数の据置式無線タグ通信装置12からの送信信号の送信タイミングについて説明する図である。前記送信制御部146は、前記複数の据置式無線タグ通信装置12相互の通信範囲が重ならないようにそれら据置式無線タグ通信装置12からの前記送信信号の送信を制御する。具体的には、図16のタイムスロットAに示すタイミングでグループAに属する前記据置式無線タグ通信装置12a、12c、12i、12kから、タイムスロットBに示すタイミングでグループBに属する前記据置式無線タグ通信装置12b、12d、12j、12lから、タイムスロットCに示すタイミングでグループCに属する前記据置式無線タグ通信装置12e、12gから、タイムスロットDに示すタイミングでグループDに属する前記据置式無線タグ通信装置12f、12hから質問波Fcを送信させるようにそれら据置式無線タグ通信装置12を制御する。斯かるタイミングで質問波Fcを送信することで、隣接して設けられた据置式無線タグ通信装置12の送信相互の干渉を好適に防止することができ、混信を避けて効率よく問い合わせを行うことができる。なお、前記複数の据置式無線タグ通信装置12は、検出対象である無線タグ16に向けて送信信号を送信する一方、携帯式無線タグ通信装置14に備えられた識別用の無線タグ16′を検出するために送信信号を送信するものであるため、1回の通信に関して問い合わせコマンドのIDを変えて図16に示すような送信を2回行うことになる。
前記携帯式無線タグ通信装置14の送信回路76は、好適には、前記据置式無線タグ通信装置12からの質問波Fの送信と同期して前記送信回路76から搬送波fを送信する。例えば、図16のグループAに属する無線タグ通信装置12からの質問波Fに応じて前記無線タグ16が応答波Fを返信している場合(第2受信回路80によりグループAに属する無線タグ通信装置12からの質問波Fが検出された場合)には、斯かるタイミングスロットAに示すタイミングで前記送信回路76から搬送波fを送信し、グループBに属する無線タグ通信装置12からの質問波Fに応じて前記無線タグ16が応答波Fを返信している場合(第2受信回路80によりグループBに属する無線タグ通信装置12からの質問波Fが検出された場合)には、斯かるタイミングスロットBに示すタイミングで前記送信回路76から搬送波fを送信し、グループCに属する無線タグ通信装置12からの質問波Fに応じて前記無線タグ16が応答波Fを返信している場合(第2受信回路80によりグループCに属する無線タグ通信装置12からの質問波Fが検出された場合)には、斯かるタイミングスロットCに示すタイミングで前記送信回路76から搬送波fを送信し、グループDに属する無線タグ通信装置12からの質問波Fに応じて前記無線タグ16が応答波Fを返信している場合(第2受信回路80によりグループDに属する無線タグ通信装置12からの質問波Fが検出された場合)には、斯かるタイミングスロットDに示すタイミングで前記送信回路76から搬送波fを送信する。斯かる前記据置式無線タグ通信装置12と携帯式無線タグ通信装置14との同期制御は、前記コントローラ52からの指令に応じて行われる。このように、通信対象である無線タグ16からの応答波Fに対応する質問波Fの送信と同期して前記送信回路76から搬送波fを送信することで、他の無線タグ通信装置との間で送信周波数が重なる割合を抑えて効率的に前記応答波Fの受信感度を高めることができる。
図17は、前記コントローラ52のCPU138による無線タグ検出統合制御を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、前記携帯式無線タグ通信装置14(ハンディリーダ)に対して利用者による入力が問い合わされる。次に、S2において、前記無線タグ16の検出動作開始指示があったか否かが判断される。このS2の判断が否定されるうちは、S2の判断が繰り返されることにより待機させられるが、S2の判断が肯定される場合には、S3において、前記携帯式無線タグ通信装置14の操作部62を介して入力された検出対象である無線タグ(目的タグ)16のIDが取得される。次に、図18に示すSAXにおいて、グループXに属する据置式無線タグ通信装置12により前記無線タグ16の大まかな位置検出制御が行われる。すなわち、先ず、SAAにおいて、グループAに属する据置式無線タグ通信装置12a、12c、12i、12kによる検出制御が行われる。次に、SABにおいて、グループBに属する据置式無線タグ通信装置12b、12d、12j、12lによる検出制御が行われる。次に、SACにおいて、グループCに属する据置式無線タグ通信装置12e、12gによる検出制御が行われる。次に、SADにおいて、グループDに属する据置式無線タグ通信装置12f、12hによる検出制御が行われる。続いて、S5において、前記無線タグ16の検出結果が前記携帯式無線タグ通信装置14に送られ、前記画像処理部110を介してその検出結果が表示部60に表示される。次に、S6において、前記携帯式無線タグ通信装置14に対して利用者による入力が問い合わされる。次に、S7において、前記無線タグ16の検出終了指示があったか否かが判断される。このS7の判断が否定される場合には、S8以下の処理が実行されるが、S7の判断が肯定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられる。S8においては、ハンディスキャナで目的タグが見つかったかどうかが判断され、この判断が否定される場合には、SAA以下の処理が再び実行されるが、S8が肯定される場合には、S9において目的タグ周辺の据置式無線タグ通信装置12のみに検出対象である無線タグ16を検出するように問い合わせコマンドが送られる。このとき、前記携帯式無線タグ通信装置14は、送信された問い合わせコマンドを受信した場合、所定の搬送波fを送信し、このコマンドに対して返答する目的タグを検出する。S9の処理が終了すると、再度S5以下の処理が実行される。以上の制御において、SAX及びS9が前記送信制御部146の動作に対応する。
図18に示す制御では、先ず、SAX1(このXにはグループの種類であるA、B、C、Dのうち何れかが代入される。以下の説明について同じ)において、グループXに属する全ての据置式無線タグ通信装置12に、検出対象である無線タグ16を検出するように問い合わせコマンドが送られる。次に、SAX2において、グループXに属する全ての据置式無線タグ通信装置12からの返答待ち状態にて待機させられる。次に、SAX3において、グループXに属する全ての据置式無線タグ通信装置12に、前記携帯式無線タグ通信装置14に備えられた識別用の無線タグ16′の位置を検出するように問い合わせコマンドが送られる。次に、SAX4において、グループXに属する全ての据置式無線タグ通信装置12からの返答待ち状態にて待機させられた後、図17に示すメインルーチンS4以下の処理が実行される。なお、前記携帯式無線タグ通信装置14は、SAX1において送信された問い合わせコマンドを受信した場合、所定の搬送波fを送信し、このコマンドに対して返答する目的タグを検出する。
図19は、前記携帯式無線タグ通信装置14の制御部82による無線タグ検出制御を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、SHA1において、所定のデータベースに問い合わせが行われ、検出対象となり得る無線タグ16に対応する品物リスト(品名とそれに貼り付けられた無線タグ16のIDの一覧)が取得される。次に、SHA2において、前記表示部60に図11に示すような無線タグサーチ画面が表示される。次に、前記コマンド送信完了検知部84の動作に対応するSHA3において、前記据置式無線タグ通信装置12により生成された、検出対象である無線タグ16を検出するように問い合わせコマンドの質問波Fが受信されたか否かが判断される。このSHA3の判断が肯定される場合には、前記送信回路76乃至は情報読取部83の動作に対応するSHA4において、通信対象である無線タグ16への搬送波fの送信が開始され、その無線タグ16の情報が読み取られた後、SHA5以下の処理が実行されるが、SHA3の判断が否定される場合には、SHA5において、前記操作部62に備えられたカーソルボタンが押されたか否かが判断される。このSHA5の判断が肯定される場合には、SHA6において、前記表示部60における品物リストのハイライト表示が更新された後、SHA3以下の処理が再び実行されるが、SHA5の判断が否定される場合には、SHA7において、前記操作部62に備えられた検索実行ボタンが押されたか否かが判断される。このSHA7の判断が肯定される場合には、SHA8において、前記表示部60にその時点で表示されているIDが検索対象である無線タグ16のIDであると決定され、内部情報が「検索要求あり」とされた後、SHA3以下の処理が再び実行されるが、SHA7の判断が否定される場合には、SHA9において、前記操作部62に備えられた検索終了ボタンが押されたか否かが判断される。このSHA9の判断が肯定される場合には、SHA10において、内部情報が「検索要求なし」とされた後、SHA3以下の処理が再び実行されるが、SHA9の判断が否定される場合には、SHA3以下の処理が再び実行される。以上の制御において、SHA2、SHA6、SHA8、及びSHA10が前記表示部60の動作に、SHA5、SHA7、及びSHA9が前記操作部62の動作にそれぞれ対応する。
図20は、前記携帯式無線タグ通信装置14の制御部82による前記コントローラ52からのコマンド受取制御を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、SHB1において、前記コントローラ52から入力問い合わせコマンドを受け取ったか否かが判断される。このSHB1の判断が否定される場合には、SHB5において、前記コントローラ52から描画コマンドを受け取ったか否かが判断されるが、SHB1の判断が肯定される場合には、SHB2において、内部情報が「検索要求あり」とされているか否かが判断される。このSHB2の判断が肯定される場合には、SHB3において、前記コントローラ52に検出対象である無線タグ16のIDと共に「スキャン開始」が返答された後、本ルーチンが終了させられるが、SHB2の判断が否定される場合には、SHB4において、前記コントローラ52に「要求なし」すなわち「検索終了」が返答された後、本ルーチンが終了させられる。SHB5の判断が肯定される場合、すなわち前記コントローラ52から描画コマンドを受け取ったと判断される場合には、SHB6において、前記コントローラ52から送られてきた情報に基づいて前記表示部60に検出対象である無線タグ16の位置及び携帯式無線タグ通信装置14の位置を含む無線タグサーチ画面が表示された後、本ルーチンが終了させられるが、SHB5の判断が否定される場合、すなわち前記コントローラ52から描画コマンドを受け取っていないと判断される場合には、SHB7において、その他のコマンド処理が実行された後、本ルーチンが終了させられる。
このように、本実施例によれば、他の無線タグ通信装置である据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fを受信すると共にその質問波Fに応じて前記無線タグ16から返信される応答波Fを受信することによりその無線タグ16の情報を読み取る情報読取部83(SHA4)を備えたものであることから、1つのコマンドに対する返答を複数の無線タグ通信装置により受信することができ、同時に通信処理を行っても混信が発生しないため、通信時間を短縮することができる。すなわち、複数の無線タグ通信装置を用いた無線タグ通信システム10に関して、簡単な制御により無線タグとの間で速やかな通信を行い得る携帯式無線タグ通信装置14を提供することができる。
また、前記質問波は、前記無線タグの動作を決定するコマンド部と、前記無線タグ16からの応答波Fを搬送させるための搬送波fからなり、前記無線タグ通信装置14は、前記質問波のコマンド部の送信が完了したことを判断するコマンド送信完了検知部84(SHA3)を備え、そのコマンド送信完了検知部84によりコマンド部の送信完了が検知された後に、前記無線タグ16に対して所定の搬送波を送信する送信部76を有するものであるため、ホモダイン検波等を行うことが可能とされ、前記無線タグ16からの応答波を感度よく受信できる。
また、前記送信回路76から送信される搬送波fの周波数は、前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fの周波数とは異なるものであるため、その据置式無線タグ通信装置12による前記無線タグ16との間の通信への影響を好適に防止できる。
また、前記送信回路76から送信される搬送波fの周波数と前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fの周波数との差は、前記無線タグ16の副搬送波周波数の倍以上であるため、その無線タグ16とのデータ通信に関して、前記据置式無線タグ通信装置12による前記無線タグ16との間の通信への影響を好適に防止できる。
また、前記送信回路76は、前記搬送波fを周波数拡散させるものであるため、前記据置式無線タグ通信装置12による前記無線タグ16との間の通信への影響を更に確実に防止でき、十分な通信品質を確保できる。
また、前記無線タグ16に対して所定の質問波Fを送信すると共にその質問波Fに応じてその無線タグ16から返信される応答波Fを受信することによりその無線タグ16との間で情報の通信を行う第1の無線タグ通信装置である据置式無線タグ通信装置12と、その据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fを受信すると共にその質問波Fに応じて前記無線タグ16から返信される応答波Fを受信することによりその無線タグ16の情報を読み取る情報読取部83を有する第2の無線タグ通信装置である携帯式無線タグ通信装置14とを、有することから、1つのコマンドに対する返答を複数の無線タグ通信装置により受信することができ、同時に通信処理を行っても混信が発生しないため、通信時間を短縮することができる。すなわち、簡単な制御により無線タグ16との間で速やかな通信を行い得る複数の無線タグ通信装置12、14を用いた無線タグ通信システム10を提供することができる。
また、前記第1の無線タグ通信装置は、位置固定されて用いられる据置式無線タグ通信装置12であるため、給電能力に優れた据置式無線タグ通信装置12により質問波Fを送信することで、通信範囲を拡大することができる。
また、前記据置式無線タグ通信装置12は、前記無線タグ16に対して所定の質問波Fを送信すると共にその質問波Fに応じてその無線タグ16から返信される応答波Fを受信するための、指向性が広角であるアンテナ28を備えたものであるため、通信範囲を可及的に拡大することができる。
また、前記第2の無線タグ通信装置は、位置移動可能な携帯式無線タグ通信装置14であるため、前記無線タグ16の位置を詳細に検出することが可能とされる。また、複数の携帯式無線タグ通信装置14相互間で通信が衝突するのを好適に防止できる。
また、前記携帯式無線タグ通信装置14は、前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fを受信すると共にその質問波Fに応じて前記無線タグ16から返信される応答波Fを受信するための、指向性が単峰性であるアンテナ74を備えたものであるため、前記無線タグ16の位置を可及的詳細に検出することができる。
また、前記携帯式無線タグ通信装置14は、前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fを受信するための広帯域受信回路である第2受信回路80を備えたものであるため、前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fを受信する際に、受信周波数を質問波の周波数に合わせる必要が無い。
続いて、本発明の他の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明に用いる図面に関して、前述した第1実施例と重複する部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
図21は、本発明の他の好適な実施例である携帯式無線タグ通信装置150の構成を説明する図である。この携帯式無線タグ通信装置150は、前記送信回路76及び第1受信回路78と前記送受信分離部102を介して接続される指向性が狭角である単峰性アンテナ152と、前記第2受信回路80に接続される指向性が広角である全指向性アンテナ154とを、有する。上記単峰性アンテナ152は、前記無線タグ16の位置を検出するためのコマンドを含まない搬送波fとして前記無線タグ16に向けて送信すると共に、前記無線タグ16の応答波Fを受信するのに用いられる。上記全指向性アンテナ154は、前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fを受信するのに用いられる。
このように、本実施例によれば、上記携帯式無線タグ通信装置150は、前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fを受信するのに用いられる指向性が全指向性である第1のアンテナすなわち全指向性アンテナ154と、前記無線タグ16から返信される応答波Fを受信する際にその無線タグ16に対して所定の搬送波fを送信すると共に前記質問波Fに応じて前記無線タグ16から返信される応答波Fを受信するための、指向性が単峰性である第2のアンテナである単峰性アンテナ152とを、備えたものため、前記前記据置式無線タグ通信装置12が前記携帯式無線タグ通信装置150から見たどの方向にあっても、前記据置式無線タグ通信装置12から送信される質問波Fを感度良く受信することができる上、前記無線タグ16の位置を可及的詳細に検出することができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、前述の実施例では、複数の据置式無線タグ通信装置12及び単一の携帯式無線タグ通信装置14から成る無線タグ通信システム10について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、複数の据置式無線タグ通信装置12及び複数の携帯式無線タグ通信装置14により前記無線タグ16の検出を行うものであってもよい。このようにすれば、とりわけ利用者が複数人である場合等において、所定の領域内における複数の無線タグ16の位置を更に好適に検出できる。また、単一の据置式無線タグ通信装置12及び単一の携帯式無線タグ通信装置12から成る無線タグ通信システム、複数の据置式無線タグ通信装置12から成る無線タグ通信システム、複数の携帯式無線タグ通信装置14から成る無線タグ通信システム等にも本発明は好適に適用される。
また、前述の実施例では、前記据置式無線タグ通信装置12とは別体としてコントローラ52が設けられていたが、このコントローラ52の機能は、何れかの据置式無線タグ通信装置12に備えられたものであってもよい。また、前記携帯式無線タグ通信装置14に備えられたものであっても構わない。更には、必ずしも設けられなくともよい。
また、前述の実施例において、前記携帯式無線タグ通信装置14には、前記表示部60とは別個に操作部62が設けられていたが、例えば、所定のタッチ入力操作により検出対象である無線タグを指定できると共に、検出対象である無線タグ16の存在する方向を表示させ得るタッチパネルディスプレイを備えたものであっても構わない。
また、前述の実施例において、前記携帯式無線タグ通信装置14の音声発生装置64は、その携帯式無線タグ通信装置14が検出対象である無線タグ16に接近した場合に所定の報知音を鳴らせるものであったが、例えば、前記携帯式無線タグ通信装置14が検出対象である無線タグ16から大きく離れてしまった場合に所定の報知音にてそれを報知するものであっても構わない。
また、前述の実施例では特に言及していないが、前記無線タグ16が貼り付けられることで管理される品物リスト用のデータベース機能が前記携帯式無線タグ通信装置14等に備えられたものであっても構わない。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の一実施例である無線タグ通信システムについて説明する図である。 図1の無線タグ通信システムに備えられた据置式無線タグ通信装置の構成を説明する図である。 図1の無線タグ通信システムに備えられた携帯式無線タグ通信装置の外観を説明する平面図である。 図3を矢印IVの方向から見た背面図である。 図1の無線タグ通信システムに備えられた携帯式無線タグ通信装置の構成を説明する図である。 図5の携帯式無線タグ通信装置に備えられた第2受信回路の電気的構成を説明する図である。 図1の無線タグ通信システムによる検出対象である無線タグの構成を説明する図である。 図2に示す複数の据置式無線タグ通信装置が所定の室に配設された様子を説明する図である。 図8の一部を拡大して示す図である。 図1の無線タグ通信システムを制御するためのコントローラについて説明する図である。 図10のコントローラの構成を説明する図である。 図5の携帯式無線タグ通信装置の表示部に表示される無線タグサーチ画面を例示する図である。 図1の無線タグ通信システムによる無線タグとの通信動作について大まかに説明する図である。 図2の据置式無線タグ通信装置から質問波が送信されると共に、図5の携帯式無線タグ通信装置から搬送波が送信された場合に図7の無線タグから返信される応答波の周波数分布を示す図である。 図5の携帯式無線タグ通信装置の送信回路から送信される搬送波の周波数ホッピングについて説明する図である。 図2に示す複数の据置式無線タグ通信装置からの送信信号の送信タイミングについて説明する図である。 図11に示すコントローラのCPUによる無線タグ検出統合制御を説明するフローチャートである。 図17に示す制御の一部である据置式無線タグ通信装置の送信制御を説明するフローチャートである。 図5の携帯式無線タグ通信装置の制御部による無線タグ検出制御を説明するフローチャートである。 図5の携帯式無線タグ通信装置の制御部によるコントローラからのコマンド受取制御を説明するフローチャートである。 本発明の他の実施例である携帯式無線タグ通信装置の構成を説明する図である。
符号の説明
10:無線タグ通信システム
12:据置式無線タグ通信装置(第1の無線タグ通信装置)
14、150:携帯式無線タグ通信装置(第2の無線タグ通信装置)
16:無線タグ
28:アンテナ
74:アンテナ
76:送信回路(送信部)
152:単峰性アンテナ
154:全指向性アンテナ

Claims (4)

  1. 所定の無線タグとの間で非接触にて情報の通信を行う無線タグ通信システムであって、
    前記無線タグに対して所定の質問波を送信すると共に該質問波に応じて該無線タグから返信される応答波を受信することにより該無線タグとの間で情報の通信を行う、前記無線タグに対して所定の質問波を送信すると共に該質問波に応じて該無線タグから返信される応答波を受信するための、指向性が無線タグが存在する範囲において受信可能な広角であるアンテナを備えた、位置固定されて用いられる据置式無線タグ通信装置である第1の無線タグ通信装置と、
    該第1の無線タグ通信装置から送信される質問波を受信すると共に該質問波に応じて前記無線タグから返信される応答波を受信することにより該無線タグの情報を読み取る情報読取部を有する、前記第1の無線タグ通信装置から送信される質問波を受信すると共に該質問波に応じて前記無線タグから返信される応答波を受信するための、指向性が単峰性であるアンテナを備えた、位置移動可能な携帯式無線タグ通信装置である第2の無線タグ通信装置と
    を、有し、
    該第2の無線タグ通信装置は、
    前記質問波のコマンド部の送信が完了したことを判断するコマンド送信完了検知部と、
    該コマンド送信完了検知部によりコマンド部の送信完了が検知された後に、前記無線タグに対して、前記第1の無線タグ通信装置から送信される質問波の周波数とは異なる周波数の所定の搬送波を送信すると共に、該搬送波を周波数ホッピングさせる送信部と
    を、有することを特徴とする無線タグ通信システム。
  2. 前記第2の無線タグ通信装置は、前記第1の無線タグ通信装置から送信される質問波を受信する指向性が全指向性である第1のアンテナと、前記無線タグから返信される応答波を受信する際に該無線タグに対して所定の搬送波を送信すると共に該質問波に応じて前記無線タグから返信される応答波を受信するための、指向性が単峰性である第2のアンテナを備えたものである請求項1の無線タグ通信システム。
  3. 前記第2の無線タグ通信装置は、前記第1の無線タグ通信装置から送信される質問波を、その送信周波数に依存せずに受信する広帯域受信回路を備えたものである請求項1又は2の無線タグ通信システム。
  4. 所定の無線タグとの間で非接触にて情報の通信を行う無線タグ通信装置であって、
    他の無線タグ通信装置から送信される、前記無線タグの動作を決定するコマンド部及び該無線タグからの応答信号を搬送させるための搬送波からなる質問波を受信すると共に該質問波に応じて前記無線タグから返信される応答波を受信することにより該無線タグの情報を読み取る情報読取部と、
    前記質問波のコマンド部の送信が完了したことを判断するコマンド送信完了検知部と、
    該コマンド送信完了検知部によりコマンド部の送信完了が検知された後に、前記無線タグに対して、前記他の無線タグ通信装置から送信される質問波の周波数とは異なる周波数の所定の搬送波を送信すると共に、該搬送波を周波数ホッピングさせる送信部と
    を、有することを特徴とする無線タグ通信装置。
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