JP4301043B2 - 自動販売機 - Google Patents

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本発明は、例えばたばこなどの箱型の商品を上下方向に積み重なった状態に収納し、販売する自動販売機に関する。
従来、この種の自動販売機として、特許文献1に記載のものが知られている。この自動販売機は、前面が開口したボックス状の販売機本体と、この販売機本体の右端部に、上下方向に延びる軸線を中心として回動自在に取り付けられ、販売機本体の前面を開閉する前面ドアとを備えている。前者の内部および後者の背面側にはそれぞれ、多数の商品を上下方向に積み重なった状態に収納するとともに、販売時に商品を払い出す商品収納払出し装置が設けられている。具体的には、これらの商品収納払出し装置はいずれも、上下方向に延びるとともに、互いに左右方向に並設された複数列の商品コラムを有しており、各商品コラムの下端部、あるいはこれに加えて、上下方向の複数の所定位置に、商品コラムから商品を払い出す商品払出し装置が設けられている。また、両商品収納払出し装置はそれぞれ、複数の商品コラムの前面全体を開閉する平板状のコラムドアを有している。
このように構成された商品収納払出し装置には、各商品コラムの商品払出し装置の上側に、多数の商品が上下方向に積み重なった状態にかつ最下位の商品が商品払出し装置に載置された状態に収納される。そして、前面ドアを閉鎖した状態では、販売機本体側および前面ドア側のそれぞれの商品収納払出し装置の互いに対向するコラムドア間に、商品コラムから払い出された商品を下方へ案内する商品通路が画成される。つまり、各商品収納払出し装置のコラムドアは、上下方向に積み重なった状態の多数の商品を、商品コラムから勝手に出ないよう、商品コラム内に適切に収納した状態に保持するのに加えて、販売時に商品コラムから払い出された商品を円滑に下方へ案内する商品通路の通路壁としての役割を果たしている。
上記のように、販売機本体側および前面ドア側に商品収納払出し装置を有する自動販売機では、一般に、より多くの商品を収納するとともに上記のような商品通路を確保するために、販売機本体側の商品収納払出し装置は、左右方向の幅一杯にかつ販売機本体内の奥まった位置に配置される一方、前面ドア側の商品収納払出し装置は、背面側に張り出すように配置される。このような前面ドア側の商品収納払出し装置は、前面ドアが閉鎖された状態では、販売機本体内に収容される一方、前面ドアの開閉の際には、前面ドアとともに回動する。このような前面ドアを開閉させる場合、前面ドア側の商品収納払出し装置の自由端側が、これに対向する販売機本体の側壁付近を通過する際に、外方に膨らむように回動する。そのため、前面ドア側の商品収納払出し装置が販売機本体の上記側壁に当たらないよう、前面ドアの円滑な開閉を確保するために、前面ドア側の商品収納払出し装置は通常、前面ドアの自由端との間に所定間隔を隔てた状態に配置される。その結果、前面ドアを閉鎖した状態では、販売機本体の上記側壁と前面ドア側の商品収納払出し装置との間には、その商品収納払出し装置が販売機本体の側壁に当たるのを回避するためのいわゆる逃げスペースが形成される。
また、自動販売機内の商品収納払出し装置の下方には、商品通路を介して下方に案内された商品を、前面ドアの下部の商品取出口に案内するシュートが設けられている。商品取出口の左右方向の幅が商品通路のそれよりも短い場合には、商品通路を介してシュートに達した商品を、さらに商品取出口に案内するために、シュートの側壁が、販売機本体の内方に向かって前下がりに傾斜するように構成される。したがって、シュートの側壁上に落下した商品は、その上を滑りながら、商品取出口に案内される。
前述したように、販売機本体側および前面ドア側の両コラムドアは、商品通路の通路壁として機能するものの、前面ドアの円滑な開閉の確保の観点から、前面ドア側の上記逃げスペースの部分に、商品収納払出し装置を配置しないようにしているため、前面ドアが閉鎖された状態の逃げスペースに対向する販売機本体側の商品コラムから払い出された商品を、コラムドアで案内することができない。そのため、逃げスペースに対向する販売機本体側の商品コラムから商品が払い出されると、その商品は逃げスペース内を落下し、下方のシュートの傾斜した側壁上に達することになる。この場合、シュートの側壁と前面ドア側の商品収納払出し装置との間の距離や、シュートの側壁上に達した商品の姿勢によっては、その側壁と、前面ドア側の商品収納払出し装置との間で、商品詰まりを生じるおそれがある。
もちろん、シュートの側壁と前面ドア側の商品収納払出し装置との間の距離を、商品の最大寸法よりも大きくすることによって、商品詰まりを回避することは可能である。しかしその場合には、前面ドア側の商品収納払出し装置の下端の位置をより高くする必要があり、その分、商品収納払出し装置に収納可能な商品数が減少するという問題がある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、前面ドアの円滑な開閉を確保しながら、商品詰まりを防止することができる自動販売機を提供することを目的とする。
特開平10−214372号公報(図1〜図4)
本発明の請求項1に係る自動販売機は、前面が開口した販売機本体と、この販売機本体の内部に設けられ、複数の商品を収納するとともに、販売時に商品を前方へ払い出す商品収納払出し装置と、販売機本体の左右方向の一端部に、上下方向に延びる軸線を中心として回動自在に取り付けられ、販売機本体の前面全体を開閉する単一の前面ドアと、この前面ドアの背面側に、前面ドアの自由端から前面ドアの開閉を確保するための逃げスペースを隔てて設けられ、前面ドアが閉鎖された状態で、販売機本体に収容されるとともに商品収納払出し装置に対向し、商品収納払出し装置との間に商品収納払出し装置から払い出された商品を下方へ案内する商品通路を画成するためのドア背壁と、前面ドアの開閉に伴って作動する可動壁駆動部と、前面ドアが閉鎖されたときに、可動壁駆動部により、販売機本体の前面ドアの自由端に対向する側壁とドア背壁との間でドア背壁の延長線に沿って延びる通路画成位置に駆動されることによって、逃げスペースを閉鎖する移動自在の可動壁と、を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、自動販売機の単一の前面ドアは、販売機本体の左右方向の一端部の上下方向に延びる軸線を中心として回動することにより、販売機本体の前面全体を開閉する。前面ドアの背面側に設けられたドア背壁は、前面ドアの自由端から上記の逃げスペースを隔てて設けられるとともに、販売機本体に収容されるように構成されているので、前面ドアの開閉の際に、ドア背壁が販売機本体の前面ドアの自由端に対向する側壁(以下、本欄において「自由端側側壁」という)に当たることがなく、前面ドアの円滑な開閉を確保することができる。また、前面ドアが閉鎖されたときには、ドア背壁が販売機本体に収容されるとともに商品収納払出し装置に対向する一方、可動壁が、可動壁駆動部により、販売機本体の自由端側側壁とドア背壁との間で、ドア背壁の延長線に沿って延びる通路画成位置に駆動されるので、ドア背壁と可動壁との協働により、商品収納払出し装置との間に、商品収納払出し装置から払い出された商品を下方へ案内する商品通路が画成される。つまり、前面ドアが閉鎖された状態では、前述した逃げスペースが可動壁によって閉鎖され、この可動壁およびドア背壁によって、商品通路の通路壁が構成される。したがって、商品収納払出し装置から払い出された商品が、逃げスペースに払い出されることがなく、商品通路を介して、下方へ適切に案内され、その結果、商品詰まりを防止することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1の自動販売機において、可動壁駆動部は、前面ドアが閉鎖されたときに、前面ドアによって駆動され、可動壁を通路画成位置に駆動する駆動部材を有していることを特徴とする。
この構成によれば、前面ドアが閉鎖されたときに、その前面ドアによって駆動される駆動部材により、可動壁が通路画成位置に駆動されるので、前面ドアを閉鎖するだけで、可動壁を通路画成位置に容易に移動させることができる。
請求項3に係る発明は、請求項2の自動販売機において、可動壁は、販売機本体の側壁の内面に、上下方向に延びる軸線を中心として回動自在に設けられ、前面ドアが開放された状態では、販売機本体の側壁の内面に沿うように延びており、駆動部材は、販売機本体内にスライド自在に設けられるとともに、前面ドアが閉鎖されたときに、可動壁を押圧することにより、通路画成位置に駆動するスライダで構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、前面ドアが開放された状態では、可動壁が販売機本体の自由端側側壁の内面に沿うように延びているので、商品収納払出し装置への商品の補充の際に、可動壁が邪魔になることがなく、商品の補充を容易に行うことができる。また、前面ドアが閉鎖されたときに、前面ドアで駆動されたスライダがスライドし、上記軸線を中心として回動自在の可動壁を押圧することにより、この可動壁を通路画成位置に駆動するので、前面ドアの閉鎖に連動して、可動壁を通路画成位置に駆動する駆動部材を、構成が単純なスライダで容易に実現することができる。
請求項4に係る発明は、請求項2の自動販売機において、可動壁は、販売機本体の側壁の内面に、上下方向に延びる軸線を中心として回動自在に設けられ、前面ドアが開放された状態では販売機本体の側壁の内面に沿うように延びるとともに、前面ドアが閉鎖された状態ではドア背壁に前方から支持されるように構成され、駆動部材は、販売機本体内にスライド自在に設けられるとともに、前面ドアが閉鎖されたときに、可動壁を押圧することにより、ドア背壁が前方から当接可能な位置に駆動するスライダで構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、前面ドアが開放された状態では、可動壁が販売機本体の自由端側側壁の内面に沿うように延びているので、商品収納払出し装置への商品の補充の際に、可動壁が邪魔になることがなく、商品の補充を容易に行うことができる。また、前面ドアが閉鎖されたときに、前面ドアで駆動されたスライダがスライドし、上記軸線を中心として回動自在の可動壁を押圧することにより、この可動壁が、ドア背壁が前方から当接可能な位置に駆動される。そして、前面ドアの閉鎖動作の途中で、ドア背壁が可動壁に前方から当接し、その後さらに前面ドアの閉鎖動作が継続することにより、可動壁がドア背壁によって押圧されながら通路画成位置に駆動される。つまり、ドア背壁の可動壁への当接後、可動壁は、ドア背壁によって通路画成位置まで駆動され、その位置でドア背壁によって前方から支持される。したがって、前面ドアが完全に閉鎖された状態では、通路画成位置に達した可動壁をドア背壁でしっかりと支持することができる。加えて、通路画成位置の可動壁をドア背壁とほぼ面一にすることが可能であり、それにより、ドア背壁および可動壁によって、段差のない平滑な通路壁を構成することができる。
本発明の請求項5に係る自動販売機は、前面が開口した販売機本体と、この販売機本体の内部に設けられ、複数の商品を収納するとともに、販売時に商品を前方へ払い出す商品収納払出し装置と、販売機本体の左右方向の一端部に、上下方向に延びる軸線を中心として回動自在に取り付けられ、販売機本体の前面全体を開閉する単一の前面ドアと、この前面ドアの背面側に、前面ドアの自由端から前面ドアの開閉を確保するための逃げスペースを隔てて設けられ、前面ドアが閉鎖された状態で、販売機本体に収容されるとともに商品収納払出し装置に対向し、商品収納払出し装置との間に商品収納払出し装置から払い出された商品を下方へ案内する商品通路を画成するためのドア背壁と、販売機本体の前面ドアの自由端に対向する側壁の内面に、上下方向に延びる軸線を中心として、ドア背壁が前方から当接可能な当接位置と、前面ドアが閉鎖された状態のドア背壁の延長線に沿って延びる通路画成位置との間で回動自在に設けられ、前面ドアが閉鎖されたときに、ドア背壁によって押圧されることにより、当接位置から通路画成位置に駆動されることによって、逃げスペースを閉鎖する可動壁と、この可動壁を当接位置に付勢する付勢手段と、を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、自動販売機の単一の前面ドアは、販売機本体の左右方向の一端部の上下方向に延びる軸線を中心として回動することにより、販売機本体の前面全体を開閉する。前面ドアの背面側に設けられたドア背壁は、前面ドアの自由端から上記の逃げスペースを隔てて設けられるとともに、販売機本体に収容されるように構成されているので、前面ドアの開閉の際に、ドア背壁が販売機本体の自由端側側壁に当たることがなく、前面ドアの円滑な開閉を確保することができる。また、前面ドアが閉鎖されたときに、その閉鎖動作の途中で、ドア背壁が当接位置の可動壁に前方から当接し、その後さらに前面ドアの閉鎖動作が継続することにより、可動壁が、付勢手段の付勢力に抗して、ドア背壁によって押圧されながら通路画成位置に駆動される。そして、前面ドアが閉鎖された状態では、ドア背壁が販売機本体に収容されるとともに商品収納払出し装置に対向する一方、可動壁がそのドア背壁の延長線に沿って延びる通路画成位置に位置するとともにドア背壁に前方から支持される。これらのドア背壁と可動壁との協働により、商品収納払出し装置との間に、商品収納払出し装置から払い出された商品を下方へ案内する商品通路が画成される。なお、閉鎖されている前面ドアが開放されたときには、通路画成位置に位置していた可動壁は、付勢手段の付勢力によって、当接位置に復帰する。
以上のように、上記構成の自動販売機によれば、上記請求項1のような可動壁駆動部を用いることなく、前面ドアを閉鎖するだけで、可動壁を通路画成位置に容易に移動させることができ、その結果、請求項1と同様の効果を得ることができる。また、前面ドアが完全に閉鎖された状態では、通路画成位置に達した可動壁をドア背壁でしっかりと支持することができる。加えて、通路画成位置の可動壁をドア背壁とほぼ面一にすることが可能であり、それにより、ドア背壁および可動壁によって、段差のない平滑な通路壁を構成することができる。
本発明の一実施形態による自動販売機の外観を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による自動販売機の内部構造を示す正面図であり、メインドアを省略した状態を示す。 第1実施形態の自動販売機の内部構造を示す平面図であり、メインドアを開放した状態を示す。 第1実施形態の自動販売機において、メインドアを開放した状態におけるスライダおよび可動壁(可動壁は上端部のみ)を拡大して示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 第1実施形態の自動販売機において、メインドアを閉鎖操作する際のスライダおよび可動壁の動作を説明する説明図であり、(a)はメインドアの閉鎖操作の途中で、メインドアがスライダに当接したときの状態を示し、(b)はメインドアを完全に閉鎖したときの状態を示す。 図5(b)に対応し、メインドアを完全に閉鎖したときの自動販売機の内部構造を示す正面図であり、メインドアを省略した状態を示す。 本発明の第2実施形態による自動販売機の内部構造を示す正面図であり、メインドアを省略した状態を示す。 第2実施形態の自動販売機の内部構造を示す平面図であり、メインドアを開放した状態を示す。 第2実施形態の自動販売機において、メインドアを開放した状態におけるスライダおよび可動壁(可動壁は上端部のみ)を拡大して示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 第2実施形態の自動販売機において、メインドアを閉鎖操作する際のスライダおよび可動壁の動作を説明する説明図であり、メインドアの閉鎖操作の途中で、ドアリンクの先端部がスライダのロッド部に当接したときの状態を示す。 図10に続く説明図であり、スライダが可動壁に当接したときの状態を示す。 図11に続く説明図であり、可動壁が当接位置に回動したときの状態を示す。 図12に続く説明図であり、(a)はメインドア側のコラムドアが可動壁に当接したときの状態を示し、(b)はメインドアを完全に閉鎖したときの状態を示す。 図13(b)に対応し、メインドアを完全に閉鎖したときの自動販売機の内部構造を示す正面図であり、メインドアを省略した状態を示す。 本発明の第3実施形態による自動販売機の内部構造を示す正面図であり、メインドアを省略した状態を示す。 第3実施形態の自動販売機の内部構造を示す平面図であり、メインドアを開放した状態を示す。 第3実施形態の自動販売機において、メインドアを閉鎖操作する際の可動壁の動作を説明する説明図であり、(a)はメインドアの閉鎖操作の途中で、メインドア側のコラムドアが可動壁に当接したときの状態を示し、(b)はメインドアを完全に閉鎖したときの状態を示す。 図17(b)に対応し、メインドアを完全に閉鎖したときの自動販売機の内部構造を示す正面図であり、メインドアを省略した状態を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による自動販売機を示している。同図に示すように、この自動販売機1は、たばこなどの箱型の商品を販売するものであり、前面が開口した縦長ボックス状の販売機本体2と、この販売機本体2の前面を開閉するメインドア3(前面ドア)とを備えている。
図2に示すように、販売機本体2は、鉄板などの金属板を組立加工して形成され、前面が開口した縦長ボックス状のケース4と、このケース4に内蔵され、多数の商品Sを収納するとともに、販売時に商品Sを1つずつ払い出す商品収納払出し装置5Aとを有している。この商品収納払出し装置5Aは、上下方向に延びるとともに、ケース4内の左右方向の幅一杯に並設された複数(本実施形態では6つ)の商品コラム6Aと、各商品コラム6Aごとに、互いに上下方向に間隔を隔てて配置された3つの商品払出し装置7Aとを有している。
各商品コラム6Aは、前面が開口しており、商品Sが前方から補充可能に構成されている。そして、商品コラム6A内では、多数の商品が横倒しでかつ上下方向に積み重なった状態に収納され、上段、中段および下段の最下位の商品Sがそれぞれ、商品払出し装置7Aに載置される。つまり、この商品収納払出し装置5Aは、各商品コラム6Aに、互いに異なる銘柄の商品Sを、上段、中段および下段にそれぞれ収納し、払い出し可能に構成されている。また、詳説は省略するが、各商品払出し装置7Aは、その上面に載置された最下位の商品Sを、販売時に後方から押圧し、前方の後述する商品通路10に払い出すいわゆるプッシャタイプのものである。
また、商品収納払出し装置5Aの前面には、互いに隣接する3つの商品コラム6Aごとに、それらの前面を開閉自在の左右2つのコラムドア8、8が設けられている。各コラムドア8は、左右方向の一端部に設けられた図示しないヒンジにより、上下方向に延びる軸線を中心として回動自在に構成されている。また、各コラムドア8の上段および中段の商品払出し装置7A、7Aの付近には、商品コラム6Aの上段および中段に収納された商品Sを前方へ払い出すための開口部8aが形成されている。
このように構成された商品収納払出し装置5Aは、図3に示すように、ケース4の前面との間に、所定の奥行き寸法を有するスペース11を存した状態で、すなわち、ケース4内の奥まった位置に配置されている。ケース4内のスペース11の下方には、販売時に商品収納払出し装置5Aまたはメインドア3側の後述する商品収納払出し装置5Bから払い出された商品Sを、商品取出口12に案内するシュート13が設けられている。
このシュート13は、図2および図3に示すように、販売機本体2の内方に向かって前下がりに傾斜した左側壁13aおよび右側壁13bと、これらの側壁13a、13bに連なり、前方に向かって前下がりに傾斜した底壁13cとで構成されている。そして、メインドア3を閉鎖した状態では、シュート13がメインドア3側の商品取出口12に連通するようになっている。
また、ケース4の右側壁4aの内面には、上下方向に延びる支軸14(軸線)を介して回動自在の可動壁15が取り付けられている一方、ケース4の天井壁4bの下面には、左右方向にスライド自在で、メインドア3の閉鎖操作に連動して、可動壁15を駆動するスライダ16(可動壁駆動部、駆動部材)が取り付けられている。
可動壁15は、図2〜図4に示すように、上下方向に延びる可動壁本体21と、この可動壁本体21の上面に固定され、スライダ16の後述する右ローラ24に係合するカム板22とを有している。可動壁本体21は、所定形状の鉄板などの金属板を曲げ加工することなどで形成され、図2に示すように、商品収納払出し装置5Aの上端付近と、コラムドア8の下端付近との間で延びている。また、可動壁本体21は、図4に示すように、横幅が比較的長い長辺部21aと、その先端部から直角に屈曲して延び、長辺部21aよりも短い(長辺部21aの1/3程度)短辺部21bとを有している。
一方、カム板22は、可動壁本体21の上面に立設するように固定され、図4(a)に示すように、支軸14側から長辺部21aに沿って、短辺部21b側に延びる基端部22aと、この基端部22aの先端部から、長辺部21aの反対側に屈曲し、傾斜して延びる傾斜部22bと、この傾斜部22bの先端部から、長辺部21aに沿って、短辺部21b付近まで延びる先端部22cとで構成されている。そして、このカム板22の側面(図4(a)では右側面)に、スライダ16の右ローラ24が接した状態で係合している。
このように構成された可動壁15は、上記支軸14を中心として、ケース4の右側壁4aの内面に沿って、前後方向に延びる退避位置(図2〜4などに示す位置)と、ケース4の内方に突出し、後述する商品通路10をメインドア3側のコラムドア41と協働して画成する通路画成位置(図5(b)および図6に示す位置)との間で回動可能になっている。なお、可動壁15の支軸14には、図示しないねじりコイルばねが設けられており、そのばねによって、可動壁15が退避位置側に付勢されている。
スライダ16は、鉄板などの金属板からなり、左右方向に延びる本体部16aと、この本体部16aの左右両端部からそれぞれ前方に延びる左延設部16bおよび右延設部16cとで、平面形状がコ字状に形成されている。なお、右延設部16cは、前後方向の寸法が左延設部16bのそれよりも、若干短くなっている。
本体部16aは、ケース4の天井壁4bの下面に、図示しない取付金具を介して、左右方向にスライド自在に取り付けられている。また、左延設部16bは、本体部16aの左端部から上方に直角に屈曲し、さらに前方に直角に屈曲するように形成されている。そして、左延設部16bの下面前端部の右隅には、上下方向に延びる支軸23aを中心として回転自在のローラ23(以下「左ローラ」という)が取り付けられている。一方、右延設部16cは、本体部16aの右端部から下方に直角に屈曲し、さらに前方に直角に屈曲するように形成されている。そして、右延設部16cの下面前端部の右隅には、左延設部16bと同様に、上下方向に延びる支軸24aを中心として回転自在のローラ24(以下「右ローラ」という)が取り付けられている。なお、図4(b)に示すように、左ローラ23は、本体部16aよりも若干高い位置に取り付けられる一方、右ローラ23は、本体部16aよりも若干低い位置に取り付けられている。
このように構成されたスライダ16は、ケース4の右側壁4aに接近した位置(図2、3、5(a)に示す位置)と、右側壁4aから離れた位置(図5(b)に示す位置)との間で、左右方向にスライド可能である。なお、このスライダ16は、図示しないばねなどにより、右側壁4a側に付勢されている。
図1および図3に示すように、メインドア3は、ケース4の左前端部に、上下方向に延びる回動軸31aを有する上下のヒンジ31(図1では上側のヒンジのみ図示、図3では回動軸のみ図示)を介して、回動自在に取り付けられている。また、メインドア3は、正面形状が縦長矩形状のドア本体32と、その背面側に設けられ、上述した販売機本体2内の商品収納払出し装置5Aと同様に構成された商品収納払出し装置5Bとを有している。
図1に示すように、ドア本体32の前面の上半部には、多数の商品サンプル33を展示した商品ディスプレイ34が設けられるとともに、各商品サンプル33の下方にそれぞれ、商品選択ボタン35が配置されている。また、ドア本体32の前面の右端部には、紙幣挿入口36、硬貨投入口37および返却レバー38が設けられるとともに、それらの下方に、硬貨返却口39が設けられている。さらに、ドア本体32の前面の下部には、上記商品取出口12が設けられている。
図3に示すように、メインドア3の商品収納払出し装置5Bは、上下方向に延びるとともに、ドア本体32の左右方向に並設された複数(本実施形態では4つ)の商品コラム6Bと、各商品コラム6Bごとに、その下端部、あるいはこれに加えて上下方向の所定位置に配置された商品払出し装置7Bとを有している。なお、図3に示す符号40は、自動販売機1の各種の設定を行うためのコントローラなどを収容するコントローラ収容部である。
商品収納払出し装置5Bの商品コラム6Bは、その上端が販売機本体2側の商品コラム6Aよりも若干高く、上記コントローラ収容部40を含め、全体として、ドア本体32の自由端から所定間隔を隔てた状態に配置されている。各商品コラム6Bは、ドア本体32と反対側の面である背面が開口しており、多数の商品が、販売機本体2側の商品コラム6Aと同様に収納される。
また、商品収納払出し装置5Bの背面側には、コントローラ収容部40を含め、商品コラム6Bの背面を開閉するコラムドア41(ドア背壁)が設けられている。このコラムドア41は、上下方向に延びる支軸42aを有するヒンジ42を介して、メインドア3に支軸42aを中心として回動自在に取り付けられている。また、コラムドア41は、正面形状が縦長矩形の平板状に形成されており、販売機本体2側のコラムドア8と同様に、商品払出し装置7Bの付近に、商品Sを払い出すための開口部(図示せず)を有している。このように構成されたコラムドア41は、図3に示すように、常時は、実線で示すように閉鎖されており、各商品コラム6Bへの商品の補充の際に、メインドア3を開放した状態で、2点鎖線で示すように開放される。
以上のように構成された自動販売機1では、図5(b)に示すように、メインドア3を閉鎖した状態において、販売機本体2側の商品収納払出し装置5Aと、メインドア3側の商品収納払出し装置5Bとの間に、販売時にこれらの商品収納払出し装置5A、5Bから払い出された商品Sを下方へ案内する商品通路10が画成される。より具体的には、メインドア3側のコラムドア41および可動壁15と、販売機本体2側のコラムドア8、8とでそれぞれ、前後方向に所定距離を有する商品通路10の前後の通路壁を構成する。
次に、図3、図5および図6を参照して、メインドア3を閉鎖操作したときの可動壁15の動作について説明する。なお、メインドア3の閉鎖操作を開始する前、すなわちメインドア3が開放された状態では、図3に示すように、可動壁15が退避位置に位置する一方、スライダ16がケース4の右側壁4aに接近した位置に位置している。
この状態から、メインドア3を販売機本体2側へ回動させると、図5(a)に示すように、メインドア3側の商品収納払出し装置5Bがケース4内にほぼ収容されたときに、その商品収納払出し装置5Bの左側面が、スライダ16の左ローラ23に当接する。その後さらに、メインドア3を回動させると、スライダ16が商品収納払出し装置5Bで押圧され、左方へスライドする。この場合、可動壁15のカム板22に係合するスライダ16の右ローラ24が、カム板22の右側面上を、基端部22aから傾斜部22b、そして先端部22cへと転動し、これにより、可動壁15が通路画成位置に向かって回動する。そして、メインドア3を完全に閉鎖したときには、同図(b)および図6に示すように、可動壁15が通路画成位置に到達し、メインドア3側の商品収納払出し装置5Bとケース4の右側壁4aとの間のいわゆる逃げスペース43を閉鎖する。
この場合、可動壁15の長辺部21aは、メインドア3側のコラムドア41の延長線に沿って延びるように、コラムドア41とほぼ面一となり、このコラムドア41とともに、商品通路10の前側の通路壁を構成する。
なお、閉鎖しているメインドア3を開放すると、図示しないばねにより、図3に示すように、スライダ16がケース4の右側壁に接近する位置に復帰するとともに、可動壁15が退避位置に復帰する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、メインドア3の背面側に設けられた商品収納払出し装置5Bおよびコラムドア41が、ドア本体32の自由端から所定間隔を隔てた状態に配置されているので、メインドア3の開閉の際に、コラムドア41がケース4の右側壁4aに当たることがなく、メインドア3の円滑な開閉を確保することができる。
また、メインドア3が閉鎖操作されると、スライダ16を介して、退避位置の可動壁15が通路画成位置まで駆動され、メインドア3が完全に閉鎖された状態では、メインドア3側のコラムドア41と可動壁15との協働により、商品通路10が画成される。このように、メインドア3を閉鎖操作するだけで、可動壁15を通路画成位置に容易に移動させることができ、商品通路10を介して、販売機本体2側の商品収納払出し装置5Aから払い出された商品Sを、下方へ適切に案内することができる。特に、販売機本体2側の商品収納払出し装置5Aの商品コラム6Aのうち、ケース4の右側壁4aに最も近い右端の商品コラム6Aの上段あるいは中段から商品Sが払い出された場合でも、その商品Sが逃げスペース43に払い出されることがなく、可動壁15によって、下方へ適切に案内され、その結果、商品詰まりを防止することができる。
さらに、メインドア3が開放された状態では、可動壁15が、ケース4の右側壁4aの内面に沿う退避位置に位置するので、商品収納払出し装置5Aへの商品Sの補充の際に、可動壁15が邪魔になることがなく、商品の補充を容易に行うことができる。
次に、図7〜図14を参照しながら、本発明の第2実施形態について説明する。この実施形態では、上述した第1実施形態に対し、主に可動壁およびスライダの構造が異なっており、以下の説明では、第1実施形態と同じ構成部品については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態の可動壁50は、ケース4の右側壁4aの内面に、上下方向に延びる支軸14を介して回動自在に取り付けられている。この可動壁50は、図7〜図9に示すように、上下方向に延びる可動壁本体51と、この可動壁本体51の上部に取り付けられた支持ローラ52とを有している。可動壁本体51は、所定形状の鉄板などの金属板を曲げ加工することなどで形成され、図7に示すように、商品収納払出し装置5Aの上端よりも若干高い位置と、コラムドア8の下端付近との間で延びている。また、この可動壁本体51は、図9に示すように、上記第1実施形態の可動壁本体21の長辺部21aとほぼ同じ幅寸法を有する長辺部51aと、この長辺部51aの上端部からケース4の右側壁4a側に直角に屈曲し、さらに直角に屈曲して上方に延び、後述するスライダ54の当接ローラ56が当接可能な被当接部51bとを有している。
一方、支持ローラ52は、可動壁本体51の長辺部51aに、取付金具53を介して、上下方向に延びる支軸52aを中心として回転自在に取り付けられている。より具体的には、この支持ローラ52は、可動壁本体51の前方に、かつ、販売機本体2側のコラムドア8の上側の開口部8aよりも若干高い位置に取り付けられている。
このように構成された可動壁50は、上記第1実施形態の可動壁15と同様に、支軸14を中心として、ケース4の右側壁4aの内面に沿って、前後方向に延びる退避位置(図7〜9などに示す位置)と、通路画成位置(図13(b)および図14に示す位置)との間で回動可能になっており、図示しないねじりコイルばねによって、退避位置側に付勢されている。また、図8に示すように、メインドア3が開放された状態では、可動壁50が退避位置に位置しており、この場合、支持ローラ52は、メインドア3の回動軸31aを中心とするコラムドア41の自由端の軌跡T(1点鎖線で示す軌跡)の外側に位置している。
スライダ54(可動壁駆動部、駆動部材)は、鉄板などの金属板からなり、平面形状がほぼ横長矩形状に形成された本体部54aと、この本体部54aの右端寄りの位置に固定され、前後方向に延びるロッド部54bと、本体部54aの下面の右前端部に、取付金具55を介して取り付けられた当接ローラ56とを有している。本体部54aは、ケース4の天井壁4bの下面に、図示しない取付金具を介して、左右方向にスライド自在に取り付けられている。
ロッド部54bは、小径の金属棒からなり、図9に示すように、ロッド部54bの後半部が、本体部54aの右端寄りの位置に形成された前後の切起し部54c、54cに挿入された状態で固定されている。また、このロッド部54bは、図8に示すように、ケース4の天井壁4bに形成された後述するガイド溝4cを横切るように、前方に延びている。
当接ローラ56は、図9に示すように、本体部54aの前方にかつロッド部54bの右方に、上下方向に延びる支軸56aを中心として回転自在に設けられている。そして、後述するように、スライダ54が右方の可動壁50側へスライドしたときに、当接ローラ56が可動壁50の上端部の被当接部51bに当接可能になっている。
このように構成されたスライダ54は、ケース4の右側壁4aから離れた位置(図7、8などに示す位置)と、右側壁4aに接近した位置(図13に示す位置)との間で、左右方向にスライド可能である。なお、このスライダ54は、図示しないばねなどにより、右側壁4aから離れる方向(左方)に付勢されている。
図8に示すように、ケース4の天井壁4bには、可動壁50の支軸14付近と、天井壁4bの左側前端部との間に、斜めに延びるガイド溝4cが形成されている。このガイド溝4cには、それよりも下方に突出し、ガイド溝4cに案内されるガイド突出部57が設けられている。そして、このガイド突出部57の下端部と、メインドア3のドア本体32と商品収納払出し装置5Bの間の上面の所定位置との間に、両端部がそれぞれ回動自在に連結されたドアリンク58が取り付けられている。したがって、メインドア3の開閉の際には、ドアリンク58を介して、ガイド突出部57がガイド溝4cに沿って移動する。
次に、図8および図10〜14を参照して、メインドア3を閉鎖操作したときの可動壁50の動作について説明する。なお、閉鎖操作開始前のメインドア3が開放した状態では、図8に示すように、可動壁50が退避位置に位置する一方、スライダ54がケース4の右側壁4aから離れた位置に位置している。また、ガイド突出部57は、ガイド溝4cの前端寄りに位置している。
この状態から、メインドア3を販売機本体2側へ回動させると、ガイド突出部57が、ガイド溝4cに案内されながら、その後端に向かって移動し、図10に示すように、スライダ54のロッド部54bに左方から当接する。その後さらに、メインドア3を回動させると、ガイド突出部57がガイド溝4cの後端に向かってさらに移動することにより、ロッド部54cを左方から押圧する。これにより、図11に示すように、スライダ54が右方の可動壁50側にスライドし、当接ローラ56が可動壁50の被当接部51bに左方から当接する。
その後さらに、メインドア3を回動させると、スライダ54がさらに右方に若干スライドし、当接ローラ56が可動壁50の被当接部51bを右方の右側壁4a側に押圧する。これにより、図12に示すように、可動壁50は、支軸14を中心として、時計方向に若干回動し、それにより、可動壁50の支持ローラ52が、コラムドア41の自由端の軌跡T上、あるいはその軌跡Tの内方に到達する。
そして、さらにメインドア3を回動させると、図13(a)に示すように、コラムドア41が可動壁50の支持ローラ52に前方から当接する。その後さらに、メインドア3を回動させると、支持ローラ52を介して、可動壁50がコラムドア41で前方から押圧され、通路画成位置に向かって回動する。そして、メインドア3を完全に閉鎖したときには、同図(b)および図14に示すように、可動壁50が通路画成位置に到達し、第1実施形態と同様に、逃げスペース43を閉鎖する。
この場合、可動壁50の長辺部51aは、第1実施形態と同様に、メインドア3側のコラムドア41の延長線に沿って延びるように、コラムドア41とほぼ面一となり、これとともに、商品通路10の前側の通路壁を構成する。またこの場合、可動壁50は、支持ローラ52を介して、コラムドア41に前方から支持される。
以上詳述したように、この第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、メインドア3の円滑な開閉を確保できるとともに、商品詰まりを防止することができる。また、メインドア3が完全に閉鎖された状態では、通路画成位置に達した可動壁50を、メインドア3側のコラムドア41でしっかりと支持することができ、このコラムドア41と可動壁50によって、段差のない平滑な通路壁を容易に構成することができる。
次に、図15〜図18を参照しながら、本発明の第3実施形態について説明する。この実施形態の自動販売機では、前述した第1および第2実施形態と異なり、スライダを用いることなく、メインドア3の閉鎖操作のみで、可動壁を通路画成位置に移動させるものである。なお、この第3実施形態の以下の説明においても、第1および第2実施形態と同じ構成部品については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態の可動壁60は、ケース4の右側壁4aの内面に、上下方向に延びる支軸14を介して回動自在に取り付けられており、上下方向に延びる可動壁本体61と、その上部に取り付けられた支持ローラ52とを有している。可動壁本体61は、細長い鉄板などの金属板で形成され、図15に示すように、商品収納払出し装置5Aの上端よりも低い位置と、コラムドア8の下端付近との間で延びている。また、この可動壁本体61は、第1および第2実施形態の可動壁本体21、51の長辺部21a、51aとほぼ同じ幅寸法を有している。そして、図16に示すように、可動壁本体61の後端部が、上記支軸14に回動自在に支持される一方、可動壁本体61の前端部に、支持ローラ52が取り付けられている。
この支持ローラ52は、第2実施形態と同様に、取付金具53を介して、コラムドア8の上側の開口部8aよりも若干高い位置に、上下方向に延びる支軸52aを中心として回転自在に取り付けられている。
このように構成された可動壁60は、支軸14を中心として、可動壁本体61がケース4の右側壁4aの内面に沿うように延びるとともに支持ローラ52がコラムドア41の自由端の軌跡T上あるいはその内方に位置する当接位置(図15および図16などに示す位置)と、通路画成位置(図17(b)および図18に示す位置)との間で回動可能になっている。この可動壁60が、支軸14に設けられた図示しないねじりコイルばねによって、通路画成位置と異なる位置である当接位置側に付勢されるのは、第1および第2実施形態と同様である。
なお、図15および図16に示すように、可動壁60が当接位置に位置した状態では、可動壁本体61は、ケース4の右側壁4aの内面に対し、前方に向かって、ケース4の内方に若干傾斜する一方、支持ローラ52は、商品収納払出し装置5Aの右端よりも若干内方(左方)に位置している。しかし、この場合、可動壁本体61の前端が、商品収納払出し装置5Aの右端とほぼ同じ位置に位置し、支持ローラ52のみが、右端の商品コラム6Aの上段の前方で、これに若干重なる程度であるので、その商品コラム6Aへの商品補充の際に、支持ローラ52が若干邪魔になるものの、商品収納払出し装置5Aへの商品補充全体としてはそれほど問題にはならない。
次に、図16〜図18を参照して、メインドア3を閉鎖操作したときの可動壁60の動作について説明する。なお、開閉操作開始前のメインドア3が開放した状態では、図16に示すように、可動壁60が当接位置に位置している。
この状態から、メインドア3を販売機本体2側へ回動させると、図17(a)に示すように、メインドア3側のコラムドア41が、可動壁60の支持ローラ52に前方から当接する。その後さらに、メインドア3を回動させると、支持ローラ52を介して、可動壁60が前方から押圧され、通路画成位置に向かって回動する。そして、メインドア3を完全に閉鎖したときには、同図(b)および図18に示すように、可動壁60が通路画成位置に到達し、第1および第2実施形態と同様に、逃げスペース43を閉鎖する。
この場合、可動壁60は、第2実施形態と同様に、支持ローラ52を介して、コラムドア41に前方から支持されるとともに、メインドア3側のコラムドア41の延長線に沿って延びるように、コラムドア41とほぼ面一となり、これとともに、商品通路10の前側の通路壁を構成する。
以上詳述したように、この第3実施形態によれば、第1および第2実施形態のようなスライダ16、54を用いることなく、第1および第2実施形態と同様の効果、すなわち、メインドア3の円滑な開閉を確保できるとともに、商品詰まりを防止することができる。また、第2実施形態と同様に、メインドア3が完全に閉鎖された状態では、通路画成位置の可動壁60を、メインドア3側のコラムドア41でしっかりと支持することができ、このコラムドア41と可動壁60によって、段差のない平滑な通路壁を容易に構成することができる。
なお、本発明は、説明した各実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。各実施形態では、販売機本体2側に加えて、メインドア3側にも商品収納払出し装置5Bを備えた自動販売機について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、メインドア側に商品収納払出し装置が設けられていない自動販売機に適用することも可能である。また、各実施形態では、可動壁15、50、60をいずれも、販売機本体2側に設けたが、メインドア3の円滑な開閉を確保するとともに、メインドア3が完全に閉鎖された状態において、逃げスペース43が閉鎖されればよく、可動壁をメインドア3側に設け、その閉鎖操作に連動して、逃げスペース43を閉鎖するように構成してもよい。さらに、適当な駆動源や駆動機構を設けて、メインドア3が完全に閉鎖されたときに、それらの駆動源や駆動機構によって、可動壁が通路画成位置に駆動されるように構成してもよい。
また、実施形態で示した可動壁15、50、60やスライダ16、54の細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
符号の説明
1 自動販売機
2 販売機本体
3 メインドア(前面ドア)
4 ケース
4a ケースの右側壁
5A 販売機本体側の商品収納払出し装置
5B メインドア側の商品収納払出し装置
8 コラムドア
10 商品通路
14 可動壁の支軸(軸線)
15、50、60 可動壁
16、54 スライダ(可動壁駆動部、駆動部材)
31 ヒンジ
31a ヒンジの回動軸(軸線)
41 コラムドア(ドア背壁)
43 逃げスペース
52 支持ローラ
S 商品

Claims (5)

  1. 前面が開口した販売機本体と、
    この販売機本体の内部に設けられ、複数の商品を収納するとともに、販売時に商品を前方へ払い出す商品収納払出し装置と、
    前記販売機本体の左右方向の一端部に、上下方向に延びる軸線を中心として回動自在に取り付けられ、前記販売機本体の前面全体を開閉する単一の前面ドアと、
    この前面ドアの背面側に、当該前面ドアの自由端から当該前面ドアの開閉を確保するための逃げスペースを隔てて設けられ、前記前面ドアが閉鎖された状態で、前記販売機本体に収容されるとともに前記商品収納払出し装置に対向し、当該商品収納払出し装置との間に当該商品収納払出し装置から払い出された商品を下方へ案内する商品通路を画成するためのドア背壁と、
    前記前面ドアの開閉に伴って作動する可動壁駆動部と、
    前記前面ドアが閉鎖されたときに、前記可動壁駆動部により、前記販売機本体の前記前面ドアの自由端に対向する側壁と前記ドア背壁との間で当該ドア背壁の延長線に沿って延びる通路画成位置に駆動されることによって、前記逃げスペースを閉鎖する移動自在の可動壁と、
    を備えていることを特徴とする自動販売機。
  2. 前記可動壁駆動部は、前記前面ドアが閉鎖されたときに、当該前面ドアによって駆動され、前記可動壁を前記通路画成位置に駆動する駆動部材を有していることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  3. 前記可動壁は、前記販売機本体の前記側壁の内面に、上下方向に延びる軸線を中心として回動自在に設けられ、前記前面ドアが開放された状態では、前記販売機本体の前記側壁の内面に沿うように延びており、
    前記駆動部材は、前記販売機本体内にスライド自在に設けられるとともに、前記前面ドアが閉鎖されたときに、前記可動壁を押圧することにより、前記通路画成位置に駆動するスライダで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の自動販売機。
  4. 前記可動壁は、前記販売機本体の前記側壁の内面に、上下方向に延びる軸線を中心として回動自在に設けられ、前記前面ドアが開放された状態では前記販売機本体の前記側壁の内面に沿うように延びるとともに、前記前面ドアが閉鎖された状態では前記ドア背壁に前方から支持されるように構成され、
    前記駆動部材は、前記販売機本体内にスライド自在に設けられるとともに、前記前面ドアが閉鎖されたときに、前記可動壁を押圧することにより、前記ドア背壁が前方から当接可能な位置に駆動するスライダで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の自動販売機。
  5. 前面が開口した販売機本体と、
    この販売機本体の内部に設けられ、複数の商品を収納するとともに、販売時に商品を前方へ払い出す商品収納払出し装置と、
    前記販売機本体の左右方向の一端部に、上下方向に延びる軸線を中心として回動自在に取り付けられ、前記販売機本体の前面全体を開閉する単一の前面ドアと、
    この前面ドアの背面側に、当該前面ドアの自由端から当該前面ドアの開閉を確保するための逃げスペースを隔てて設けられ、前記前面ドアが閉鎖された状態で、前記販売機本体に収容されるとともに前記商品収納払出し装置に対向し、当該商品収納払出し装置との間に当該商品収納払出し装置から払い出された商品を下方へ案内する商品通路を画成するためのドア背壁と、
    前記販売機本体の前記前面ドアの自由端に対向する側壁の内面に、上下方向に延びる軸線を中心として、前記ドア背壁が前方から当接可能な当接位置と、前記前面ドアが閉鎖された状態の前記ドア背壁の延長線に沿って延びる通路画成位置との間で回動自在に設けられ、前記前面ドアが閉鎖されたときに、前記ドア背壁によって押圧されることにより、前記当接位置から前記通路画成位置に駆動されることによって、前記逃げスペースを閉鎖する可動壁と、
    この可動壁を前記当接位置に付勢する付勢手段と、
    を備えていることを特徴とする自動販売機。
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