JP4299909B2 - 申込葉書付き案内書 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は用紙中に申込葉書が構成されている案内書に関するものである。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】
従来、金融機関などにおいて新規のサービスを顧客などに紹介する場合や顧客側からの各種の申込事項に対処できるようにするため、受付内容などを記載し、かつ、一部分に申込者側の申込事項を記載できる一枚の申込葉書を構成した案内書を営業店舗などに置くようにしている。そして、このような案内書における申込葉書に申込者側の住所、氏名などの個人情報を記載することになるため、プライバシー保護の観点から申込記入欄を剥離可能に覆うことのできる隠蔽ラベルを添付しており、申込者は必要事項を記載した後に隠蔽ラベルを申込記入欄に貼って送付するようにしていた。
しかしながら、取り引きのある契約者側からの申込に際して住所変更の申し出と口座自動引き落としの申し出などのように複数の申し出が一緒になされることが比較的多く、このような場合にはそれぞれ申込内容に応じた複数の案内書を顧客側で取り揃えるようにしなければならず、そして、それぞれの案内書における申込葉書が前述したように隠蔽ラベルを用いるものとなっていることから、複数の申込葉書を送付する作業が煩わしいものとなる。また、申込葉書を受ける側にあっても同一申込者からの複数の申込葉書による送付料金を負担することになり、不経済なものとなっていた。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、一枚の案内書に構成される葉書に、それぞれ隠蔽可能な状態にすることのできる複数の申込記入欄を設けるようにすることを課題とし、プライバシーを保護しながら一葉の申込葉書で複数の申込が行なえるようにすることを目的とする。
【０００３】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、案内事項などの情報が記載された用紙に葉書形成部が分離可能に区画され、前記葉書形成部は、葉書本体紙片と該葉書本体紙片に折り部を介して折り重ね可能に連接されて縦寸法が葉書本体紙片の縦寸法より小である貼付紙片とからなり、前記貼付紙片を葉書本体紙片に重ね合わせたときの重ね合わせ面であって、葉書本体紙片の重ね合わせ面と貼付紙片の重ね合わせ面には申込記入欄が設けられ、前記貼付紙片を葉書本体紙片に重ね合わせたときの葉書本体紙片における外方に表出する表出面に、該葉書本体紙片の前記申込記入欄に応じた受取人記入欄が設けられているとともに、前記貼付紙片を葉書本体紙片に重ね合わせたときの前記貼付紙片における外方側で前記葉書本体紙片の受取人記入欄がある表出面と同一面側となって表出する表出面に、該貼付紙片の前記申込記入欄に応じた受取人記入欄が設けられて、葉書本体紙片の同一面に設けられた申込記入欄と受取人記入欄とを対にして備え、貼付紙片表裏での申込記入欄と受取人記入欄とを対にして備え、前記貼付紙片には、該貼付紙片を葉書本体紙片に重ね合わせるときに間に介在させて両面の粘着面により貼付紙片と葉書本体紙片との両紙片を剥離可能に貼り合わせる貼着シートが片面の粘着面により部分的に綴じ合わされ、前記粘着シートの他方の片面の粘着面が剥離紙で剥離可能に覆われていることを特徴とする申込葉書付き案内書を提供して、上記課題を解消するものである。
【０００４】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明を図１から図６に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図中１は申込葉書付き案内書で、該案内書１は一枚の用紙２を巻き折りなどして四面に折ることのできるように三本の縦の折り部３が設けられており、例えば、一側辺側から巻き折りしたときの終端となるように側辺側に位置する第一紙片４とこれに折り部３を介して連接する第二紙片５とのそれぞれは、前記の折りを行なったときに外表面となる片面を案内書表面６として案内文が記載され、それぞれ反対の面には後述の申込記入欄に対する記入方法の説明などを記載した情報記載面７としている。そして、前記第二紙片５から側方に順に折り部３を介して連接された第三紙片８、第四紙片９とは折りにより内方となる部分であり、この第三紙片８と第四紙片９とに亘って葉書形成部１０が設けられている。
葉書形成部１０は、図示されているように、第二紙片５と第三紙片８との間の折り部３に沿うとともに、第三紙片８、第四紙片９の幅方向に亘って穿設されたミシン目からなる切り取り部１１によって用紙２から分離可能としている。そして、葉書形成部１０にあっては、第三紙片８に位置する部分において葉書本体紙片１２が設けられており、第四紙片９に位置する部分に貼付紙片１３が設けられていて、貼付紙片１３を葉書本体紙片１２に重ね合わせたときに葉書本体紙片１２の下辺側が表出するようにその貼付紙片１３の縦寸法が葉書本体紙片１２より小さく設定されている。
【０００５】
図１に示されているように葉書形成部１０にあっては、上記第一紙片４や第二紙片５の案内書表面６と同一面側が、上記葉書本体紙片１２と貼付紙片１３とを折り合わせたときに外面となる面として構成されていて、葉書本体紙片１２の部分にあっては、葉書表示部１４、料金後納などの形態を示す郵便表示部１５、そして、宛先表示部１６が予め表記されている。貼付紙片１３の部分にあっては、後述の申込記入欄に対応する受取人記入欄１７が設けられている。この受取人記入欄１７は葉書を受取った側にて管理用に使用するものであり、初めには情報が記載されていないものである。図示の実施の例では第三紙片８、第四紙片９ではそれぞれ葉書形成部１０以外の余剰部分があり、所要の情報が予め記載されている。
葉書形成部１０において、上記第一紙片４や第二紙片５の情報記載面７と同一面側にあっては、それぞれ申込記入欄１８が設けられている。即ち、葉書本体紙片１２と貼付紙片１３を間の折り部３から重ね合わせたときの重ね合わせ面それぞれに申込記入欄１８が設けられていて折り合わせにより互いが隠蔽されるようにし、この申込記入欄１８それぞれは筆記、捺印が行なえるものとしている。さらに、葉書本体紙片１２の下辺に、重ね合わせたときに隠れることのない領域があり、この部分にも受取人記入欄１７が設けられている。即ち、葉書本体紙片１２の片面に位置する申込記入欄１８とその下方の受取人記入欄１７とが対応し、また、貼付紙片１３の重ね合わせ面にある申込記入欄１８がその反対側の面にある受取人記入欄１７と対応していて、それぞれ申込記入欄１８と受取人記入欄１７とを対として備えており、葉書を受取った側において、申込記入欄１８に記載されている事項などを、その対応する受取人記入欄１７側でチェック、管理できるようにしている。さらに、用紙２のこの面側においても、第三紙片８、第四紙片９の葉書形成部１０以外の部分には所定の情報が記載されている。
【０００６】
図中１９は貼着シートである。図２に示されているように、この貼着シート１９は擬似接着された透視可能な二層フィルムの両面を粘着面としていて、その両面の粘着面を剥離紙２０で剥離可能に覆っている。そして、この貼着シート１９は片面の貼着面の一辺側の一部分を表出させ、この部分で貼付紙片１３の折り部３側に綴じ合わされている。この貼着シート１９は上記申込記入欄１８に対応して配置されているものであり、申込記入欄１８に情報を記載し、葉書形成部１０を用紙２から分離した後、貼付紙片１３に綴じ合わされている側の剥離紙２０を剥離し、貼付紙片１３にて全面貼着してから、もう一方側の剥離紙２０を剥離させて貼付紙片１３を葉書本体１２に重ね合わせることで、この貼着シート１９を介して葉書本体紙片１２と貼付紙片１３とが貼り合わされ、図３に示す葉書２１となって送付できるものとなる。勿論、この状態では申込記入欄は隠蔽された状態である。葉書を受取った側は葉書本体１２と貼付紙片１３との間を開くようにすればよく、前記貼着シート１９の擬似接着した透視可能な二層フィルムが剥離してそれぞれの申込記入欄１８に記載された情報、捺印などを確認できるようになる。
【０００７】
図５と図６は第二の実施の形態を示している。この申込葉書付き案内書１にあっては葉書形成部１０が第二紙片５から第四紙片９に亘っていて二枚の貼付紙片１３と一枚の葉書本体紙片１２を備え、第三紙片８に葉書本体紙片１２が設けられ、第二紙片５と第四紙片９とに貼付紙片１３が設けられている。この例では前記葉書本体紙片１２の片面ずつに貼付紙片１３が貼り合わせることができるようにしたもので、図示されているように、用紙２の一方の片面側において、前記葉書本体紙片１２に葉書表示部１４、郵便表示部１５、宛先表示部１６とが設けられ、第二紙片５にある貼付紙片１３に申込記入欄１８が設けられているとともに、これに対応するようにして上記貼着シート１９が綴じ合わされ、さらに、第四紙片９にある貼付紙片１３には受取人記入欄１７が設けられている。そして、用紙２の他方の片面側において、前記葉書本体紙片１２に申込記入欄１８とその下辺側に受取人記入欄１７が設けられ、第二紙片５にある貼付紙片１３に郵便表示部１５、宛先表示部１６とが設けられ、下辺側に受取人記入欄１７が設けれ、さらに、第四紙片９にある貼付紙片１３には申込記入欄１８が設けられており、これに対応するようにして貼着シート１９がこの第四紙片９に綴じ合わされている。
このように、三つの申込記入欄１８と三つの受取人記入欄１７とを備えていて、対とする申込記入欄１８と受取人記入欄１７との組を三組備えている。そして、三つの申込記入欄１８に情報記入して葉書形成部１０を分離した後、第二紙片５の貼付紙片１３を葉書本体紙片１２の宛先表示部１６がある面に貼着シート１９を介して貼り合わせる。この場合、この重ね合わせた貼付紙片１３に設けられている郵便表示部１５と宛先表示部１６と受取人記入部１７とが葉書表側に位置する。また、第二紙片５の貼付紙片１３は葉書本体紙片１２の葉書表示部１４を表出利用するため、上辺の位置を用紙２の上辺から下げており、葉書を得る際にその貼付紙片１３の上方の余白部ａを取り除くようにする。
また、第４紙片９の貼付紙片１３を葉書本体紙片１２のもう一方の片面、即ち、申込記入欄１８のある面に貼着シート１９を介して貼り合わせる。この貼付紙片１３は葉書本体紙片１２に重ね合わせたときにその葉書本体紙片１２の申込記入欄１８を隠蔽し、葉書本体紙片１２の下辺側の受取人記入部１７を覆うことなく表出させる大きさとしている。このように、図６に示すＺ状の重ね合わせによって葉書２１が得られる。
なお、第二紙片５の貼付紙片１３における申込記入欄１８に記入を行わない場合、葉書形成部１０の分離に際して、第三紙片８の葉書本体紙片１２と第四紙片９の貼付紙片１３とを連接させた状態で分離させ、第二紙片５の貼付紙片１３を残すようにしればよい。第四紙片９の貼付紙片１３における申込記入欄１８に記入を行わない場合も同様にこの貼付紙片１３を残すようにして葉書形成部１０を分離させればよく、何れの場合も貼着シート１９を介在させた貼り合わせで葉書が得られる。
【０００８】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の申込葉書付き案内書によれば、案内事項などの情報が記載された用紙に葉書形成部が分離可能に区画され、前記葉書形成部は、葉書本体紙片と該葉書本体紙片に折り部を介して折り重ね可能に連接されて縦寸法が葉書本体紙片の縦寸法より小である貼付紙片とからなり、前記貼付紙片を葉書本体紙片に重ね合わせたときの重ね合わせ面であって、葉書本体紙片の重ね合わせ面と貼付紙片の重ね合わせ面には申込記入欄が設けられ、前記貼付紙片を葉書本体紙片に重ね合わせたときの葉書本体紙片における外方に表出する表出面に、該葉書本体紙片の前記申込記入欄に応じた受取人記入欄が設けられているとともに、前記貼付紙片を葉書本体紙片に重ね合わせたときの前記貼付紙片における外方側で前記葉書本体紙片の受取人記入欄がある表出面と同一面側となって表出する表出面に、該貼付紙片の前記申込記入欄に応じた受取人記入欄が設けられて、葉書本体紙片の同一面に設けられた申込記入欄と受取人記入欄とを対にして備え、貼付紙片表裏での申込記入欄と受取人記入欄とを対にして備え、前記貼付紙片には、該貼付紙片を葉書本体紙片に重ね合わせるときに間に介在させて両面の粘着面により貼付紙片と葉書本体紙片との両紙片を剥離可能に貼り合わせる貼着シートが片面の粘着面により部分的に綴じ合わされ、前記粘着シートの他方の片面の粘着面が剥離紙で剥離可能に覆われていることを特徴とするものである。これによって、一枚の葉書にて複数の種類の申込を行うことができ、手間を要することがなく、また経済的なものとなる。そして、申込記入部を貼付紙片で覆う構成としたので、記入事項のかいざんを防止でき、受取人側では申込記入欄に記載された事項に関しての確認、記載、捺印などをその申込記入欄に対応する受取人記入欄にて行えるようになり、管理が容易になるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に係る申込葉書付き案内書の一例を示す説明図である。
【図２】 一例における貼着シートを示す説明図である。
【図３】 重ね合わせによりなる葉書を示す説明図である。
【図４】 葉書を断面で示す説明図である。
【図５】 他の例を示す説明図である。
【図６】 他の例によりなる葉書断面を示す説明図である。
【符号の説明】
１…申込葉書付き案内書
２…用紙
３…折り部
４…第一紙片
５…第二紙片
８…第三紙片
９…第四紙片
１０…葉書形成部
１１…切り取り部
１２…葉書本体紙片
１３…貼付紙片
１７…受取人記入欄
１８…申込記入欄
１９…貼着シート
２０…剥離紙
２１…葉書
【発明の属する技術分野】
本発明は用紙中に申込葉書が構成されている案内書に関するものである。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】
従来、金融機関などにおいて新規のサービスを顧客などに紹介する場合や顧客側からの各種の申込事項に対処できるようにするため、受付内容などを記載し、かつ、一部分に申込者側の申込事項を記載できる一枚の申込葉書を構成した案内書を営業店舗などに置くようにしている。そして、このような案内書における申込葉書に申込者側の住所、氏名などの個人情報を記載することになるため、プライバシー保護の観点から申込記入欄を剥離可能に覆うことのできる隠蔽ラベルを添付しており、申込者は必要事項を記載した後に隠蔽ラベルを申込記入欄に貼って送付するようにしていた。
しかしながら、取り引きのある契約者側からの申込に際して住所変更の申し出と口座自動引き落としの申し出などのように複数の申し出が一緒になされることが比較的多く、このような場合にはそれぞれ申込内容に応じた複数の案内書を顧客側で取り揃えるようにしなければならず、そして、それぞれの案内書における申込葉書が前述したように隠蔽ラベルを用いるものとなっていることから、複数の申込葉書を送付する作業が煩わしいものとなる。また、申込葉書を受ける側にあっても同一申込者からの複数の申込葉書による送付料金を負担することになり、不経済なものとなっていた。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、一枚の案内書に構成される葉書に、それぞれ隠蔽可能な状態にすることのできる複数の申込記入欄を設けるようにすることを課題とし、プライバシーを保護しながら一葉の申込葉書で複数の申込が行なえるようにすることを目的とする。
【０００３】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、案内事項などの情報が記載された用紙に葉書形成部が分離可能に区画され、前記葉書形成部は、葉書本体紙片と該葉書本体紙片に折り部を介して折り重ね可能に連接されて縦寸法が葉書本体紙片の縦寸法より小である貼付紙片とからなり、前記貼付紙片を葉書本体紙片に重ね合わせたときの重ね合わせ面であって、葉書本体紙片の重ね合わせ面と貼付紙片の重ね合わせ面には申込記入欄が設けられ、前記貼付紙片を葉書本体紙片に重ね合わせたときの葉書本体紙片における外方に表出する表出面に、該葉書本体紙片の前記申込記入欄に応じた受取人記入欄が設けられているとともに、前記貼付紙片を葉書本体紙片に重ね合わせたときの前記貼付紙片における外方側で前記葉書本体紙片の受取人記入欄がある表出面と同一面側となって表出する表出面に、該貼付紙片の前記申込記入欄に応じた受取人記入欄が設けられて、葉書本体紙片の同一面に設けられた申込記入欄と受取人記入欄とを対にして備え、貼付紙片表裏での申込記入欄と受取人記入欄とを対にして備え、前記貼付紙片には、該貼付紙片を葉書本体紙片に重ね合わせるときに間に介在させて両面の粘着面により貼付紙片と葉書本体紙片との両紙片を剥離可能に貼り合わせる貼着シートが片面の粘着面により部分的に綴じ合わされ、前記粘着シートの他方の片面の粘着面が剥離紙で剥離可能に覆われていることを特徴とする申込葉書付き案内書を提供して、上記課題を解消するものである。
【０００４】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明を図１から図６に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図中１は申込葉書付き案内書で、該案内書１は一枚の用紙２を巻き折りなどして四面に折ることのできるように三本の縦の折り部３が設けられており、例えば、一側辺側から巻き折りしたときの終端となるように側辺側に位置する第一紙片４とこれに折り部３を介して連接する第二紙片５とのそれぞれは、前記の折りを行なったときに外表面となる片面を案内書表面６として案内文が記載され、それぞれ反対の面には後述の申込記入欄に対する記入方法の説明などを記載した情報記載面７としている。そして、前記第二紙片５から側方に順に折り部３を介して連接された第三紙片８、第四紙片９とは折りにより内方となる部分であり、この第三紙片８と第四紙片９とに亘って葉書形成部１０が設けられている。
葉書形成部１０は、図示されているように、第二紙片５と第三紙片８との間の折り部３に沿うとともに、第三紙片８、第四紙片９の幅方向に亘って穿設されたミシン目からなる切り取り部１１によって用紙２から分離可能としている。そして、葉書形成部１０にあっては、第三紙片８に位置する部分において葉書本体紙片１２が設けられており、第四紙片９に位置する部分に貼付紙片１３が設けられていて、貼付紙片１３を葉書本体紙片１２に重ね合わせたときに葉書本体紙片１２の下辺側が表出するようにその貼付紙片１３の縦寸法が葉書本体紙片１２より小さく設定されている。
【０００５】
図１に示されているように葉書形成部１０にあっては、上記第一紙片４や第二紙片５の案内書表面６と同一面側が、上記葉書本体紙片１２と貼付紙片１３とを折り合わせたときに外面となる面として構成されていて、葉書本体紙片１２の部分にあっては、葉書表示部１４、料金後納などの形態を示す郵便表示部１５、そして、宛先表示部１６が予め表記されている。貼付紙片１３の部分にあっては、後述の申込記入欄に対応する受取人記入欄１７が設けられている。この受取人記入欄１７は葉書を受取った側にて管理用に使用するものであり、初めには情報が記載されていないものである。図示の実施の例では第三紙片８、第四紙片９ではそれぞれ葉書形成部１０以外の余剰部分があり、所要の情報が予め記載されている。
葉書形成部１０において、上記第一紙片４や第二紙片５の情報記載面７と同一面側にあっては、それぞれ申込記入欄１８が設けられている。即ち、葉書本体紙片１２と貼付紙片１３を間の折り部３から重ね合わせたときの重ね合わせ面それぞれに申込記入欄１８が設けられていて折り合わせにより互いが隠蔽されるようにし、この申込記入欄１８それぞれは筆記、捺印が行なえるものとしている。さらに、葉書本体紙片１２の下辺に、重ね合わせたときに隠れることのない領域があり、この部分にも受取人記入欄１７が設けられている。即ち、葉書本体紙片１２の片面に位置する申込記入欄１８とその下方の受取人記入欄１７とが対応し、また、貼付紙片１３の重ね合わせ面にある申込記入欄１８がその反対側の面にある受取人記入欄１７と対応していて、それぞれ申込記入欄１８と受取人記入欄１７とを対として備えており、葉書を受取った側において、申込記入欄１８に記載されている事項などを、その対応する受取人記入欄１７側でチェック、管理できるようにしている。さらに、用紙２のこの面側においても、第三紙片８、第四紙片９の葉書形成部１０以外の部分には所定の情報が記載されている。
【０００６】
図中１９は貼着シートである。図２に示されているように、この貼着シート１９は擬似接着された透視可能な二層フィルムの両面を粘着面としていて、その両面の粘着面を剥離紙２０で剥離可能に覆っている。そして、この貼着シート１９は片面の貼着面の一辺側の一部分を表出させ、この部分で貼付紙片１３の折り部３側に綴じ合わされている。この貼着シート１９は上記申込記入欄１８に対応して配置されているものであり、申込記入欄１８に情報を記載し、葉書形成部１０を用紙２から分離した後、貼付紙片１３に綴じ合わされている側の剥離紙２０を剥離し、貼付紙片１３にて全面貼着してから、もう一方側の剥離紙２０を剥離させて貼付紙片１３を葉書本体１２に重ね合わせることで、この貼着シート１９を介して葉書本体紙片１２と貼付紙片１３とが貼り合わされ、図３に示す葉書２１となって送付できるものとなる。勿論、この状態では申込記入欄は隠蔽された状態である。葉書を受取った側は葉書本体１２と貼付紙片１３との間を開くようにすればよく、前記貼着シート１９の擬似接着した透視可能な二層フィルムが剥離してそれぞれの申込記入欄１８に記載された情報、捺印などを確認できるようになる。
【０００７】
図５と図６は第二の実施の形態を示している。この申込葉書付き案内書１にあっては葉書形成部１０が第二紙片５から第四紙片９に亘っていて二枚の貼付紙片１３と一枚の葉書本体紙片１２を備え、第三紙片８に葉書本体紙片１２が設けられ、第二紙片５と第四紙片９とに貼付紙片１３が設けられている。この例では前記葉書本体紙片１２の片面ずつに貼付紙片１３が貼り合わせることができるようにしたもので、図示されているように、用紙２の一方の片面側において、前記葉書本体紙片１２に葉書表示部１４、郵便表示部１５、宛先表示部１６とが設けられ、第二紙片５にある貼付紙片１３に申込記入欄１８が設けられているとともに、これに対応するようにして上記貼着シート１９が綴じ合わされ、さらに、第四紙片９にある貼付紙片１３には受取人記入欄１７が設けられている。そして、用紙２の他方の片面側において、前記葉書本体紙片１２に申込記入欄１８とその下辺側に受取人記入欄１７が設けられ、第二紙片５にある貼付紙片１３に郵便表示部１５、宛先表示部１６とが設けられ、下辺側に受取人記入欄１７が設けれ、さらに、第四紙片９にある貼付紙片１３には申込記入欄１８が設けられており、これに対応するようにして貼着シート１９がこの第四紙片９に綴じ合わされている。
このように、三つの申込記入欄１８と三つの受取人記入欄１７とを備えていて、対とする申込記入欄１８と受取人記入欄１７との組を三組備えている。そして、三つの申込記入欄１８に情報記入して葉書形成部１０を分離した後、第二紙片５の貼付紙片１３を葉書本体紙片１２の宛先表示部１６がある面に貼着シート１９を介して貼り合わせる。この場合、この重ね合わせた貼付紙片１３に設けられている郵便表示部１５と宛先表示部１６と受取人記入部１７とが葉書表側に位置する。また、第二紙片５の貼付紙片１３は葉書本体紙片１２の葉書表示部１４を表出利用するため、上辺の位置を用紙２の上辺から下げており、葉書を得る際にその貼付紙片１３の上方の余白部ａを取り除くようにする。
また、第４紙片９の貼付紙片１３を葉書本体紙片１２のもう一方の片面、即ち、申込記入欄１８のある面に貼着シート１９を介して貼り合わせる。この貼付紙片１３は葉書本体紙片１２に重ね合わせたときにその葉書本体紙片１２の申込記入欄１８を隠蔽し、葉書本体紙片１２の下辺側の受取人記入部１７を覆うことなく表出させる大きさとしている。このように、図６に示すＺ状の重ね合わせによって葉書２１が得られる。
なお、第二紙片５の貼付紙片１３における申込記入欄１８に記入を行わない場合、葉書形成部１０の分離に際して、第三紙片８の葉書本体紙片１２と第四紙片９の貼付紙片１３とを連接させた状態で分離させ、第二紙片５の貼付紙片１３を残すようにしればよい。第四紙片９の貼付紙片１３における申込記入欄１８に記入を行わない場合も同様にこの貼付紙片１３を残すようにして葉書形成部１０を分離させればよく、何れの場合も貼着シート１９を介在させた貼り合わせで葉書が得られる。
【０００８】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の申込葉書付き案内書によれば、案内事項などの情報が記載された用紙に葉書形成部が分離可能に区画され、前記葉書形成部は、葉書本体紙片と該葉書本体紙片に折り部を介して折り重ね可能に連接されて縦寸法が葉書本体紙片の縦寸法より小である貼付紙片とからなり、前記貼付紙片を葉書本体紙片に重ね合わせたときの重ね合わせ面であって、葉書本体紙片の重ね合わせ面と貼付紙片の重ね合わせ面には申込記入欄が設けられ、前記貼付紙片を葉書本体紙片に重ね合わせたときの葉書本体紙片における外方に表出する表出面に、該葉書本体紙片の前記申込記入欄に応じた受取人記入欄が設けられているとともに、前記貼付紙片を葉書本体紙片に重ね合わせたときの前記貼付紙片における外方側で前記葉書本体紙片の受取人記入欄がある表出面と同一面側となって表出する表出面に、該貼付紙片の前記申込記入欄に応じた受取人記入欄が設けられて、葉書本体紙片の同一面に設けられた申込記入欄と受取人記入欄とを対にして備え、貼付紙片表裏での申込記入欄と受取人記入欄とを対にして備え、前記貼付紙片には、該貼付紙片を葉書本体紙片に重ね合わせるときに間に介在させて両面の粘着面により貼付紙片と葉書本体紙片との両紙片を剥離可能に貼り合わせる貼着シートが片面の粘着面により部分的に綴じ合わされ、前記粘着シートの他方の片面の粘着面が剥離紙で剥離可能に覆われていることを特徴とするものである。これによって、一枚の葉書にて複数の種類の申込を行うことができ、手間を要することがなく、また経済的なものとなる。そして、申込記入部を貼付紙片で覆う構成としたので、記入事項のかいざんを防止でき、受取人側では申込記入欄に記載された事項に関しての確認、記載、捺印などをその申込記入欄に対応する受取人記入欄にて行えるようになり、管理が容易になるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に係る申込葉書付き案内書の一例を示す説明図である。
【図２】 一例における貼着シートを示す説明図である。
【図３】 重ね合わせによりなる葉書を示す説明図である。
【図４】 葉書を断面で示す説明図である。
【図５】 他の例を示す説明図である。
【図６】 他の例によりなる葉書断面を示す説明図である。
【符号の説明】
１…申込葉書付き案内書
２…用紙
３…折り部
４…第一紙片
５…第二紙片
８…第三紙片
９…第四紙片
１０…葉書形成部
１１…切り取り部
１２…葉書本体紙片
１３…貼付紙片
１７…受取人記入欄
１８…申込記入欄
１９…貼着シート
２０…剥離紙
２１…葉書
Claims (1)
- 案内事項などの情報が記載された用紙に葉書形成部が分離可能に区画され、前記葉書形成部は、葉書本体紙片と該葉書本体紙片に折り部を介して折り重ね可能に連接されて縦寸法が葉書本体紙片の縦寸法より小である貼付紙片とからなり、
前記貼付紙片を葉書本体紙片に重ね合わせたときの重ね合わせ面であって、葉書本体紙片の重ね合わせ面と貼付紙片の重ね合わせ面には申込記入欄が設けられ、
前記貼付紙片を葉書本体紙片に重ね合わせたときの葉書本体紙片における外方に表出する表出面に、該葉書本体紙片の前記申込記入欄に応じた受取人記入欄が設けられているとともに、前記貼付紙片を葉書本体紙片に重ね合わせたときの前記貼付紙片における外方側で前記葉書本体紙片の受取人記入欄がある表出面と同一面側となって表出する表出面に、該貼付紙片の前記申込記入欄に応じた受取人記入欄が設けられて、葉書本体紙片の同一面に設けられた申込記入欄と受取人記入欄とを対にして備え、貼付紙片表裏での申込記入欄と受取人記入欄とを対にして備え、
前記貼付紙片には、該貼付紙片を葉書本体紙片に重ね合わせるときに間に介在させて両面の粘着面により貼付紙片と葉書本体紙片との両紙片を剥離可能に貼り合わせる貼着シートが片面の粘着面により部分的に綴じ合わされ、前記粘着シートの他方の片面の粘着面が剥離紙で剥離可能に覆われていることを特徴とする申込葉書付き案内書。
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|---|---|---|---|
| JP05333899A JP4299909B2 (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | 申込葉書付き案内書 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05333899A JP4299909B2 (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | 申込葉書付き案内書 |
Publications (2)
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| JP2000247067A JP2000247067A (ja) | 2000-09-12 |
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| Country | Link |
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|---|---|---|---|---|
| JP2009220374A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-10-01 | Dainippon Printing Co Ltd | 郵便葉書用紙 |
-
1999
- 1999-03-01 JP JP05333899A patent/JP4299909B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2000247067A (ja) | 2000-09-12 |
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