JP4299637B2 - 車両情報及び相互作用の管理方法及びシステム - Google Patents

Description

本明細書は、一般に、車両の情報及び相互作用の管理に関し、特に、運転作業負荷推定値に基づいて、メッセージの配信を管理し、車両の特徴及び機能へのアクセスを管理する方法に関する。

自動車のような車両は、一般に、車両の現在の状態に関するローカルで得られた情報を提供するための一つ又はそれ以上のディスプレイを備えている。車両の運転者が車両を運転しながら情報を見ることができるよう、ディスプレイは車両内に置かれる。例えば、ディスプレイは、フロントガラス、ダッシュボード又はハンドルの上で情報を提供し得る。個々のディスプレイは、一つ又はそれ以上のウィンドウを含み得る。車両速度、車両が進んでいる方向、外気温、エアー・コンディショナーが使われているか否か、ハザード・ライトが点いているか否か、車両の燃料状態及びそれらに類似するもののようなローカルで得られた情報は、これらのウィンドウ内に提供され得る。加えて、情報は車両のセンサーから集められ、ウィンドウ内に表示される車両状態やメンテナンスのメッセージを生成するために利用され得る。これらのメッセージは、例えば、「ウィンドウ・ウォッシャー液が少なくなりました」及び「タイヤ圧をチェックしてください」といった情報を含み得る。

現在の車両のディスプレイは、様々な情報源からの異なる種別の媒体を提供し得る。ディスプレイは、音声、テキスト、描画イメージ及び／又はビデオ（例えば、夜間用ディスプレイ）を提供し得る。加えて、ディスプレイは、無線ネットワークを用いて、様々なデータベース及び遠隔サーバからの情報を提供し得る。例えば、交通及び／又は天候の警告は、上記に述べられたディスプレイ手段のうちのいずれかを介して伝達され得る。加えて、運転者に近隣のレストランや商店を知らせるために、高性能な広告がディスプレイに送信され得る。これらの種別の情報及び媒体の全てを提供することは運転者の役に立ち得るが、現在の運転状況を考慮せずに情報を提供することは、運転者の作業負荷を増やし、運転者の注意を散慢にさせ及び／又は運転性能を下げる結果になり得る。

先行技術の上記に論じられた及び他の欠点及び欠陥が、車両情報及び相互作用を管理する方法により克服又は緩和される。

例としての実施の形態においては、該方法は、車両特徴データ及び運転者選好データを受け取る工程を含む。該方法は、また、現在の及び先に発生した状態を示す運転作業負荷推定値を受け取る工程を含む。車両特徴データのうちの少なくとも一つに対応するサブルーチンが実行される。該サブルーチンは、車両の機能の活性化又は無効化を始動し、運転者選好データ及び運転作業負荷推定値に反応する。

他の態様において、車両の情報及び相互作用を管理するシステムは、ネットワークと、該ネットワークと通信するマイクロプロセッサとを含む。マイクロプロセッサは、車両特徴データ及び運転者選好データをネットワークから受け取る工程を含む方法を実行するための命令を含む。該方法は、また、現在の及び先に発生した状態を示す運転作業負荷推定値を受け取る工程を含む。車両特徴データのうちの少なくとも一つに対応するサブルーチンが実行される。該サブルーチンは、車両の機能の活性化又は無効化を始動し、運転者選好データ及ぶ運転作業負荷推定値に反応する。

更に他の態様において、車両の情報及び相互作用を管理するためのコンピュータ・プログラム製品は、処理回路により読み取り可能な記憶媒体であって、車両特徴データ及び運転者選好データを受け取る工程を含む方法を実行するために処理回路により実行される命令を格納する記憶媒体を含む。該方法は、また、現在の及び先に発生した状態を示す運転作業負荷推定値を受け取る工程を含む。車両特徴データのうちの少なくとも一つに対応するサブルーチンが実行される。該サブルーチンは、車両の機能の活性化又は無効化を始動し、運転者選好データ及び運転作業負荷推定値に反応する。

同様の構成要素はいくつかの図面において同様の番号を付けられる、例としての図面を参照する。

車両の情報及び相互作用を管理する方法が示される。簡潔に言うと、該方法は、車両状態メッセージを表示する前及び車両の機能が使用されることを可能にする前に、推定された運転作業負荷を評価する。運転作業負荷推定値は、車両情報／相互作用管理装置に入力される。運転作業負荷推定値は、車両及び運転の状態を表す一つ又はそれ以上の入力を含み得る。運転作業負荷推定値は、現在の及び先に発生した状態を反映する。運転作業負荷推定値は、周期的に（例えば毎秒）更新される。運転者選好データ及び車両特徴データも、また、車両情報／相互作用管理装置に入力される。車両情報／相互作用管理装置は、これらの入力を処理し、車両のメッセージ、特徴及び機能に影響する車両内の活動を開始する。これらの活動は、車両メッセージのタイミング（例えば、メッセージの遅延、メッセージの延期）、メッセージ表示様式の修正、特徴又は機能へのアクセスの無効化、及び特徴又は機能へのアクセスの修正を含み得る。

図１は、車両の情報及び相互作用の管理を実行する例としてのシステムのブロック図である。瞬間作業負荷推定値１０４、中間作業負荷推定値１０８及び全体作業負荷推定値１０６は、一括して運転作業負荷推定値と呼ばれ、車両情報／相互作用管理装置１０２に入力される。運転者選好データ１１０及び車両特徴データ１１２もまた、車両情報／相互作用管理装置１０２に入力される。車両情報／相互作用管理装置１０２は、車両機能インターフェース命令１１４、車両機能アクセス命令１１６、車両状態メッセージ表示命令１１８及び車両状態メッセージ伝達命令１２０を生成するためのアプリケーション・コードを含む。

車両情報／相互作用管理装置１０２は、車両に含まれるマイクロプロセッサに置かれる。マイクロプロセッサは、車両情報／相互作用管理装置１０２の機能を実行するために専用され、又は、代わりに、車両情報／相互作用管理装置１０２の機能に加えて他の車両機能をも実行するためのアプリケーション・コードを含み得る。アプリケーションの入力及び出力だけではなく中間アプリケーションの結果のための格納スペースが、マイクロプロセッサに置かれ、又は、マイクロプロセッサによりアクセス可能な外部記憶装置に置かれ得る。加えて、マイクロプロセッサは、車両内部の通信、又は、代わりの実施の形態においては車両の外部の装置との通信をも提供し得るネットワークに取り付けられ得る。

瞬間作業負荷推定値１０４、中間作業負荷推定値１０８及び全体作業負荷推定値１０６は、数値で表わされ、相対的な作業負荷レベルを反映する。例えば、数値は１から１００までの範囲を取り得、作業負荷レベルは、動いていない車両又はイグニッションが入れられていない車両のような基準状態に対して測定され得る。新しい運転作業負荷推定値は、作業負荷推定システムから周期的に受け取られる。瞬間作業負荷推定値１０４は、短い時間枠（例えば、先行する０〜３秒間）に基づく運転状態を反映する。例えば、車両を旋回させる動作は、現在の運転作業負荷を増加させるために、及び、一般的には数秒で完了するために、瞬間作業負荷に影響する。中間作業負荷推定値１０８は、中間的な時間間隔（例えば、前の３秒間から３分間）に基づく運転状態を反映し、その状態が存在しなくなった後も運転状態又は性能に影響し続ける状態の影響を評価することができる。例えば、運転者が流れへの合流を完了したばかりであること、又は、アンチロック・ブレーキ・システム（ＡＢＳ）を作動させたブレーキ操作を終了したことを入力データが示す場合、中間作業負荷推定値１０８は、特定の時間間隔に渡りこれらのイベントを反映する。中間作業負荷推定値１０８に影響するイベントは、運転者にとっての多少の回復時間を含む。全体作業負荷推定値１０６は、イグニッション・サイクル期間に累積される長期の作業負荷又は全体の作業負荷に基づく運転状態を反映する。例えば、運転者が車両を運転している時間の長さは、全体作業負荷推定値１０６に算入され得る。

運転者選好データ１１０は、車両情報／相互作用管理装置１０２により実行される管理のレベルを設定するために利用され得る。例えば、運転者選好データは、積極的な管理、中立的な管理又は最小の管理に対する要求を示し得る。中立的な管理は、中位の作業負荷レベル（例えば、５段階の３又はそれ以下）において「ヘッドランプ点灯せず」と表示するように設定され得、積極的な管理の設定は、該メッセージをより低い作業負荷レベル（例えば、５段階の２又はそれ以下）において表示し得る。更に、最小の管理装置は、該メッセージをより高いレベル（例えば、５段階の４又はそれ以下）において表示し得る。この方法により、運転者の間の個人差が、車両情報／相互作用管理装置１０２により考慮され得る。車両特徴データ１１２は、車両において提供される様々な機能のリストであり、車両情報／相互作用管理装置１０２を特定の車両について初期化するために利用される。

車両管理／相互作用管理装置１０２からの出力は、車両機能インターフェース命令１１４及び車両機能アクセス命令１１６を含む。車両機能インターフェース命令１１４は、車両に取り付けられた（例えば、車両に設置された又は車両の一部である）特定の装置に対して利用可能な型式のインターフェースを活性化又は無効化するために利用される。可能なインターフェースの例には、キーパッド及び音声起動が含まれる。車両機能アクセス命令１１６は、車両に取り付けられる（例えば、車両に設置された又は車両の一部である）装置の特定の機能を活性化又は無効化するために用いられる。アクセス命令は、特定の装置へのアクセスを活性化、又は装置へのアクセスを無効化し得る。車両状態メッセージ表示命令１１８は、特定の車両状態メッセージを活性化又は無効化するために利用される。車両状態メッセージ伝達命令１２０は、車両状態メッセージを伝達する方法を決定するために利用される。

図２は、本発明の一つの実施の形態において、車両機能へのアクセスを決定するために、車両情報／相互作用管理装置１０２により利用され得る階層型のテーブルである。図２は、機能と、それに関連した１から１００までの作業負荷推定尺度に基づく最大作業負荷推定値とのテーブル２００を含む。最大作業負荷推定値は、運転作業負荷推定値の３つの構成要素全て又は運転作業負荷推定値データの一部と比較され得る。テーブル２００において、機能には、個別にリスト化され、同様の機能ごとにグループ化され、又は一つの機能又はエントリーとしてグループ化され得る車両状態メッセージが含まれる。加えて、機能は、音声、標準的なテキスト、太字のテキスト及びビデオなどの、車両状態メッセージの伝達方法であり得る。機能には、また、車両に取り付けられた装置へのアクセス、又は車両に取り付けられた装置に関連付けられた特定のインターフェースへのアクセスが含まれ得る。車両に取り付けられた装置には、携帯電話、ナビゲーション装置、カー・ステレオ装置、インターネット・ニュース装置及び電子メール装置のような装置が含まれる。

例えば、携帯電話へのインターフェースは、車両情報／相互作用管理装置１０２により管理され得る。車両の運転者は、運転作業負荷推定値が低い（例えば、１から１００までの尺度における２０以下の）ときにのみ、外部への通話をダイヤルし、着信する呼に応答するための携帯電話のキーパッドへのアクセスを有し得る。運転者は、運転作業負荷推定値がより高いレベル（例えば、１から１００までの尺度における６０）になるまで、携帯電話の音声起動される機能へのアクセスを有し得る。運転作業負荷推定値が或る種のレベル（例えば、０から１００までの尺度における６０又はそれ以上）に達した場合、携帯電話のあらゆる使用が無効化され、車両の運転者は携帯電話に関連付けられたあらゆる機能にアクセスできない。図２に描かれたようなテーブルは、運転作業負荷推定値に基づくこれらの制限を実現するために利用され得る。

図２に関して、「電子メールの手動作成」のエントリー２２０は、１０の最大作業負荷推定値に関連付けられる。車両情報／相互作用管理装置１０２は、この情報を用いて、運転作業負荷が１０より高い場合に電子メールの手動作成へのアクセスを無効化する。「電子メールの音声指示による作成」のエントリー２１８は、２０の最大作業負荷推定値に関連付けられる。従って、車両情報／相互作用管理装置１０２は、運転作業負荷推定値が２０より高い場合に、電子メールの音声指示による作成へのアクセスを無効化する。「携帯電話パッドとの手動インターフェース」のエントリー２１６は、３０の最大作業負荷推定値に関連付けられる。従って、車両情報／相互作用管理装置１０２は、運転作業負荷推定値が３０より高い場合に、キーパッドによる携帯電話発信へのアクセスを無効化する。同様に、「音声ガイドによるサーバのブラウズ」及び「テキストから音声への電子メールの復唱」のエントリー２１４は、４０の最大作業負荷推定値に関連付けられ、運転作業負荷推定値が４０より高い場合に無効化される。「ナビゲーション・マップとの相互作用」及び「自動サービス・センターとの複雑な電話による対話」のエントリー２１２は、５０の最大作業負荷推定値と関連付けられ、運転作業負荷推定値が５０より高い場合に無効化される。「運転上重要な車両システムの状態」、「関心のある地点のナビゲーションによる検索／表示」、「自動サービス・センターとの基本的な電話による対話」及び「音声インターフェース型携帯電話活動」のエントリー２１０は、６０の最大作業負荷推定値に関連付けられ、運転作業負荷推定値が６０より高くなった場合に無効化される。「オペレーター支援型サービス・センターとの電話による対話」のエントリー２０８は、７０の最大作業負荷推定値と関連付けられ、運転作業負荷推定値が７０より高い場合に無効化される。

図２に示されるように、「詳細なナビゲーション命令」のエントリー２０６は、８０の最大作業負荷推定値に関連付けられ、運転作業負荷推定値が８０より高い場合に無効化される。同様に、「安全システム状態メッセージ」、「車両警告メッセージ」及び「ターンごとのナビゲーション命令」のエントリー２０４は、９０の最大作業負荷推定値に関連付けられ、運転作業負荷推定値が９０より高い場合に無効化される。最後に、「緊急通話の自動発信」、「緊急通話の手動発信」、「衝突回避警告」及び「重大な安全メッセージ」のエントリー２０２は、最大作業負荷レベルを持たないめ、車両情報／相互作用管理装置１０２により無効化されることはない。図２に描かれた機能、グループ分け及び最大作業負荷レベルは、本発明の実施の形態を用いて実現され得る機能の種別及び関連付けられた作業負荷レベルの例示を意図したものである。車両情報／相互作用管理装置１０２の典型的な実現形態は、図２に図示されたものよりはるかに多くの機能を含み、特定の車両について調整される。調整は、様々な最大作業負荷レベル、及び、作業負荷推定値のための様々な尺度の利用を含み得る。

本発明の例としての実施の形態において、図２に描かれたような個々の機能は、機能を活性化するか又は無効化するかを決定するためのサブルーチンと関連付けられ得る。サブルーチンは、車両情報／相互作用管理装置１０２のアプリケーション・コードの一部である。例えば、機能のうちの一つは、「オイルが少なくなりました」という車両状態メッセージの点滅表示であり得る。この機能に関連付けられたサブルーチンは、点滅する状態メッセージが表示されるべきか否かを決定するために呼び出され得る。サブルーチンは、全体作業負荷推定値１０６を参照し、全体作業負荷推定値が特定の値（例えば、１から１００までの尺度における７０）より高い場合に、メッセージ即ち機能を活性化し得る。これがなされるのは、全体作業負荷推定値１０６により運転作業負荷推定値がしきい値より高くされている場合には、運転作業負荷推定値はイグニッションがオフにされるまでしきい値より上に保たれるからであり、当該メッセージを表示することは理にかなっている。しかし、サブルーチンは瞬間作業負荷推定値１０４及び中間作業負荷推定値１０８をチェックし、いずれかが予め選択されたしきい値より高く、全体作業負荷推定値１０６が予め選択されたしきい値より低い場合には「オイルが少なくなりました」というメッセージを無効化し得る。このようにして、瞬間作業負荷推定値１０４、全体作業負荷推定値１０６及び中間作業負荷推定値１０８という運転作業負荷推定値の３つの構成要素を分析することにより、機能が活性化及び無効化され得る。

加えて、サブルーチンの使用は、機能が無効化されるべきか又は活性化されるべきかに関する決定を行う前に更なる分析を実行するために、運転者選好データ１１０、車両データ（例えば、ワイパーの状態、車両速度、オイル・レベル・データ及びターン・シグナル・データ）、環境データ（例えば、外気温及び側面衝突警告データ）及び現在の状態のデータ（例えば、操作中のラジオ制御装置）を考慮に入れ得る。例えば、サブルーチンは、運転作業負荷推定値が予め選択されたレベルより高く、ワイパーが現在使用されていない場合に、ウォッシャー液が少ないというメッセージを無効化するロジックを含み得る。追加の入力の利用の他の例は、車両のギアがリアに入れられるまで、車両の後ろに置かれている物体を運転者に警告する音声メッセージを無効化することである。このように、実装要件及び入手可能な入力データに基づいて車両情報／相互作用管理装置１０２を調整するために、サブルーチンが利用され得る。

ここに開示された発明は、車両状態メッセージを表示する前及び車両の装置の機能を活性化させる前に、推定された運転作業負荷を評価する能力を提供する。車両情報／相互作用管理装置１０２は、３つの推定された作業負荷レベル、運転者選好データ、及び様々な車両及び環境の入力に基づいて調整され得る。運転者に提示される車両状態メッセージを表示することは、運転者とのより良い通信、及び運転者の車両へのより高い満足を生じる。運転者は毎分適用される個々の車両状態メッセージに責め立てられず、代わりに、制御された方法で車両状態メッセージを提示され得る。加えて、推定された運転作業負荷及び他の入力に基づいて、車両の装置の特定の機能を利用されないように無効化することができるので、運転者の注意が逸らされることがより少なくなる。

上に説明したように、本発明の実施の形態は、コンピュータで実現される処理及びそれらの処理を実行する装置の形態で実現され得る。本発明の実施の形態は、例えば、フロッピーディスク（登録商標）、ＣＤ−ＲＯＭ、ハード・ドライブ又は任意の他のコンピュータ読取り可能な記憶媒体のような有形の媒体において実現される命令を含むコンピュータ・プログラム・コードの形態でも実現され得、該形態においては、コンピュータ・プログラム・コードがコンピュータにロードされてコンピュータにより実行されるとき、コンピュータが本発明を実行する装置になる。本発明の実施の形態は、また、例えば、記憶媒体に蓄積され、コンピュータにロードされ及び／又はコンピュータにより実行され、又は、例えば電気的な配線又はケーブル、光ファイバー又は電磁放射などの何らかの伝送媒体により伝送されるコンピュータ・プログラム・コードの形態でも実現され得、該形態においては、コンピュータ・プログラム・コードがコンピュータにロードされてコンピュータにより実行されるとき、コンピュータが本発明を実行する装置になる。汎用マイクロプロセッサ上で実現される場合、コンピュータ・プログラム・コードのセグメントは、マイクロプロセッサを特定の論理回路を形成するように構成する。

本発明を例としての実施の形態に関して説明したが、本発明の範囲を逸脱することなく様々な変更がなされ、均等物が本発明の構成要素に置き換えられ得ることが、当業者により理解されるべきである。加えて、本発明の本質的な範囲を逸脱することなく、特定の状況又は素材を本発明の教示する内容に適応するための多くの修正がなされ得る。従って、本発明は、本発明を実行するために企図される最良の形態として開示された特定の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に含まれる全ての実施の形態を含むことが意図される。更に、第一、第二等の用語の使用は、いかなる順序又は重要性を示すものではなく、第一、第二等の用語は１つの構成要素を他の構成要素と区別するために利用される。

図１は、車両の情報及び相互作用の管理を実行する例としてのシステムのブロック図である。 図２は、車両の機能へのアクセスを決定するために、本発明の実施の形態により利用され得る階層型のテーブルである。

符号の説明

１０２ 車両情報／相互作業管理装置、１０４ 瞬間作業負荷推定値、１０６ 全体作業負荷推定値、１０８ 中間作業負荷推定値、１１０ 運転者選好データ、１１２ 車両特徴データ、１１４ 車両機能インターフェース命令、１１６ 車両機能アクセス命令、１１８ 車両状態メッセージ表示命令、１２０ 車両状態メッセージ伝達命令

Claims (18)

1. 車両の情報及び運転者との相互作用を管理するための方法であって、
   車両特徴データと、運転者が好む傾向に基づいて実行されるべき管理のレベルを設定するための運転者選好データとを受け取る工程と、
   運転作業負荷推定値を受け取る工程であって、前記運転作業負荷推定値が、
   第１期間に発生する運転状態を反映する瞬間作業負荷推定値と、
   前記第１期間に先行する第２期間に発生する運転状態を反映する中間作業負荷推定値と、
   前記第１期間、前記第２期間、及び前記第２期間に先行する追加の期間を含む第３期間に発生する運転状態を反映する全体運転作業負荷推定値と、
   を含む工程と、
   前記車両特徴データのうちの少なくとも一つについてサブルーチンを実行する工程であって、前記サブルーチンが、前記運転者選好データ及び前記運転作業負荷推定値に応答して車両の機能の活性化又は無効化を開始する工程と、
   を含む方法。
2. 請求項１記載の方法であって、前記機能が車両状態メッセージを含む方法。
3. 請求項２記載の方法であって、前記無効化が前記メッセージの表示を遅らせることを含み、前記活性化が前記メッセージを表示することを含む方法。
4. 請求項１記載の方法であって、前記機能が車両状態メッセージの伝達方法を含む方法。
5. 請求項４記載の方法であって、前記伝達方法がディスプレイ、音声又はビデオである方法。
6. 請求項１記載の方法であって、前記機能が前記車両に取り付けられた装置へのアクセスを含む方法。
7. 請求項６記載の方法であって、前記装置が携帯電話、ステレオ、インターネット・ニュース装置、電子メール装置又はナビゲーション装置である方法。
8. 請求項１記載の方法であって、前記機能が前記車両に取り付けられた装置へのインターフェースである方法。
9. 請求項８記載の方法であって、前記装置が携帯電話、ステレオ、インターネット・ニュース装置、電子メール装置又はナビゲーション装置である方法。
10. 請求項８記載の方法であって、前記装置が携帯電話であり、前記インターフェースがキーパッド・インターフェース又は音声インターフェースである方法。
11. 請求項１記載の方法であって、更に、内部的に生成された車両データを受け取る工程を含み、前記サブルーチンが、更に、前記車両データに応答する方法。
12. 請求項１記載の方法であって、更に、環境データを受け取る工程を含み、前記サブルーチンが、更に、前記環境データに応答する方法。
13. 請求項１記載の方法であって、更に、現在の状態のデータを受け取る工程を含み、前記サブルーチンが、更に、前記現在の状態データに応答する方法。
14. 請求項１記載の方法であって、更に、テレマティクス・データを受け取る工程を含み、前記サブルーチンが、更に、前記テレマティクス・データに応答する方法。
15. 運転作業負荷の推定のためのシステムであって、
    ネットワークと、
    前記ネットワークと通信するマイクロプロセッサと、
    を備え、前記マイクロプロセッサが、
    前記ネットワークから、車両特徴データと、運転者が好む傾向に基づいて実行されるべき管理のレベルを設定するための運転者選好データとを受け取る工程と、
    前記ネットワークから運転作業負荷推定値を受け取る工程であって、前記運転作業負荷推定値が、
    第１期間に発生する運転状態を反映する瞬間作業負荷推定値と、
    前記第１期間に先行する第２期間に発生する運転状態を反映する中間作業負荷推定値と、
    前記第１期間、前記第２期間、及び前記第２期間に先行する追加の期間を含む第３期間に発生する運転状態を反映する全体運転作業負荷推定値と、
    を含む工程と、
    前記車両特徴データのうちの少なくとも一つについてサブルーチンを実行する工程であって、前記サブルーチンが、前記運転者選好データ及び前記運転作業負荷推定値に応答して車両の機能の活性化又は無効化を開始する工程と、
    を含む方法を実行する命令を備えるシステム。
16. 請求項１５記載のシステムであって、前記ネットワークが無線ネットワークであるシステム。
17. 請求項１５記載のシステムであって、前記ネットワークがインターネットであるシステム。
18. 運転作業負荷の推定のためのコンピュータ・プログラム製品であって、
    処理回路により読み取り可能であり、且つ前記処理回路により、
    車両特徴データと、運転者が好む傾向に基づいて実行されるべき管理のレベルを設定するための運転者選好データとを受け取る工程と、
    運転作業負荷推定値を受け取る工程であって、前記運転作業負荷推定値が、
    第１期間に発生する運転状態を反映する瞬間作業負荷推定値と、
    前記第１期間に先行する第２期間に発生する運転状態を反映する中間作業負荷推定値と、
    前記第１期間、前記第２期間、及び前記第２期間に先行する追加の期間を含む第３期間に発生する運転状態を反映する全体運転作業負荷推定値と、
    を含む工程と、
    前記車両特徴データのうちの少なくとも一つについてサブルーチンを実行する工程であって、前記サブルーチンが、前記運転者選好データ及び前記運転作業負荷推定値に応答して車両の機能の活性化又は無効化を開始する工程と、
    を含む方法を実行するための命令を格納する記憶媒体
    を備えるコンピュータ・プログラム製品。