JP4297995B2 - エレベータの制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエレベータの制御装置に関し、特にインバータ制御装置、コンバータ制御装置等の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレベータの制御装置として、現在PWM制御によるインバータ化が進んでおり、小容量インバータ適用の中低速エレベータのみならず、電源回生、昇圧制御等を行う高速エレベータの領域においても、PWM制御によるインバータ化を採用しているのが一般的となっている。
【0003】
更に最近は、装置の小型化、性能向上を目的にPWM制御を行うインバータ・コンバータ装置においてIGBT等の高速スイッチング素子を用いてPWM制御のキャリア周波数を高くする方向に進んでいる。
【0004】
しかしながら、インバータ・コンバータ装置に用いる高速スイッチング素子例えばIGBTにおいては、その制御信号となるゲート信号は電圧駆動制御で主回路と絶縁されているが、エミッタ側の信号(ゲート側の戻りの信号)は主回路に直接接続された構成となっており、IGBTのゲート信号電圧として主回路の電位変動があると一緒に電圧変動が発生するというように主回路電圧の影響を受けやすいものである。
【0005】
上記の主回路電圧の影響が極端な場合、ゲート電圧がオフ動作領域であるはずなのに、主回路電圧変動が発生した瞬間オン領域まで電圧が上がりIGBTが誤動作したり、ゲート電圧に高周波の振動が発生したりして、IGBT内のゲート回路、主回路の異常過熱等により破損したりする場合も生じることがある。
【0006】
主回路電位変動が発生する原因として種々考えられるが主な原因として以下の二点が考えられる。
(1)IGBTスイッチングオフ時のサージ電圧を吸収するスナバ回路内共振現象による主回路電圧変動。
(2)IGBTが高速スイッチング素子のため電流の変化率di/dtが大きいため、主回路が有するインダクタンスLにより発生する電圧変動ΔV=ーLdi/dtが大きく、これが主回路電位変動として発生する。
【0007】
又、(2)項による主回路電位変動が及ぼす影響として次の二つの場合がある。
(2−1)同一インバータ内に構成される各相のIGBTがP側(正側)共通母線及びN側(負側)共通母線に一緒に接続される時、一つの相のIGBTスイッチング動作時のdi/dt変化によるΔV発生により上記相に対して主回路電位変動の影響を与えるだけではなく、共通母線で接続される他相のIGBTに対しても影響を与える(コンバータの場合も同様)。
(2−2)インバータ・コンバータ装置を同一制御装置に有する時、コンバータ用及びインバータ用のIGBTが素子近辺のP側及びN側共通母線で接続される時、コンバータ側IGBTのスイッチング動作時のdi/dt変化によるΔV発生によりコンバータ側に対して主回路電位変動の影響を与えるだけではなく、共通母線で接続されるインバータ側IGBTに対しても影響を与える(逆のモードの場合も同様)。
ここで、上記(1)(2)の場合について更に主回路電位変動が発生する原因を詳細に説明する。
【0008】
(1)の場合
この(1)の場合について説明するための現状の回路構成を図12に示す。この図12は、インバータ制御装置を構成する回路の1相分のみのスナバ回路を示している。
【0009】
図中、1は安定した直流電源を供給する平滑コンデンサ、2はP側に接続されるIGBT、3はN側に接続されるIGBTである。4はIGBT2がスイッチングオフ時に発生するサージ電圧を吸収するP側IGBT用スナバコンデンサ、5は逆方向電流を阻止するP側IGBT用スナバダイオードである。6、7は上記と同様IGBT3がスイッチングオフ時に発生するサージ吸収電圧用N側IGBT用スナバコンデンサ及びダイオードである。
【0010】
8は、ダイオード5と並列に接続され、ダイオードオフ時のリカバリーサージ電圧を抑制するとともに、IGBT2がスイッチング動作する時の電流変化di/dtをクランプしながら抑制するP側スナバダイオード用コンデンサである。9もダイオード8と同様な機能を有するN側スナバダイオード用コンデンサである。
【0011】
12はコンデンサ7にチャージされたサージ電圧を放電するN側スナバコンデンサ放電抵抗、13はコンデンサ4にチャージされたサージ電圧を放電するP側スナバコンデンサ放電抵抗である。
【0012】
次に12図の動作について説明する。
例えばIGBT2がスイッチング動作によりオフしたとすると、それまでIGBT2に流れていた回路電流のインダクタンスにより直流電圧VDCを越えたサージ電圧が発生する。このサージ電圧分のエネルギーは、P側個別スナバ回路であるスナバコンデンサ4、スナバダイオード5を、図中実線のように電流として流れる。スナバ回路に吸収されるサージエネルギーがなくなると今度はスナバ回路にチャージされた前記サージエネルギーは、破線で示すように平滑コンデンサ1、放電抵抗13を通って放電されることでスナバ動作が行われる。
【0013】
次にコンデンサ8の動作について説明する。
一つは上述のようにサージエネルギーを吸収する時スナバ回路に大きいサージ電流が流れるが、放電する時スナバダイオード5にも逆方向のリカバリー電流が流れ、その時のダイオード5のリカバリーサージ電圧を吸収する。
【0014】
又、もう一つの動作として次のようになる。IGBT2がオンとなっている時は、IGBT2とIGBT3の中点はVDCにクランプされ、コンデンサ8の下側がVDCで、又、コンデンサ8の上側は抵抗13により0Vにクランプされているので、コンデンサ8は下向きにVDCの直流電圧で充電されている。又、コンデンサ4は上側がVDCにクランプ、下側は抵抗13によりN側の0Vにクランプされているので上向きにVDCの直流電圧で充電され、結局コンデンサ4の下側とコンデンサ8の上側が接続されているためコンデンサ4の上側とコンデンサ8の下側の間は等電位となり0Vになっている(IGBT2オン状態)。
【0015】
この状態より、IGBT2がオフ動作を開始すると電流変化di/dtによりIGBT2の両端電位が上昇していくがコンデンサ4はP・N間両端にクランプされているので、常にVDCで変わらず、コンデンサ8の電位がIGBT2のオフ動作とともに電位変化する。
【0016】
このコンデンサ8の電位変化として、一点鎖線で示すようにVDCの充電電圧はコンデンサ8−IGBT2のダイオード−平滑コンデンサ1−抵抗13を通って放電しながら電位変化する。このようにコンデンサ8の充電電圧を放電するときの時定数としてτ=C8 ×R13により放電し、このコンデンサ8の放電と合わせてIGBT2の両端電圧が上昇する。この時の電圧波形を示すと図13のようになる。
【0017】
図13の(a)がIGBT2の両端電圧VCE波形、同図(b)がコンデンサ8の両端電圧波形で、コンデンサ8の両端電圧が徐々に減少して0Vになるのに合わせて、IGBT2は0Vより電圧上昇してVDCに至る。
【0018】
このような構成のスナバ回路において、図14に示すように、コンデンサ8の充電電荷が放電し終わって0Vになっても(同図A区間)、IGBT2オフ時のサージ電流がコンデンサ4を通ってダイオード5の方向にまた流れるためコンデンサ8は、今度は上側が正方向に充電されてしまう(同図B区間)。そしてサージ電流が流れきると、今度はコンデンサ8の上側よりダイオード5を通って先に充電された上側+の電荷が放電されるが、このコンデンサ8、ダイオード5の閉回路は抵抗成分がほとんどないため、その電荷は再び逆方向(コンデンサ8下側+方向)に再充電する(同図C区間)。更にコンデンサ8下側+に充電された電荷はダイオード5にリカバリー逆方向電流を流してオフするが、再度コンデンサ8上側+方向に充電する(同図D区間)。
【0019】
このようにコンデンサ8とダイオード5との間で充放電を繰り返し、これが共振電流となり図14に示すような振動電圧が発生する。
この振動電圧は、コンデンサ4の両端電圧が変動しないため、そのままIGBT2の両端間電圧VCEの振動電圧となり、この主回路振動に伴いゲート信号の電圧も一緒に振動するという不具合が発生する。
【0020】
(2−1)の場合
次に(2−1)の場合の主回路振動発生について図15により説明する。
図15において、15は三相インバータのU相P側IGBTで、16はU相N側IGBTである。同様に17はV相P側IGBT、18はV相N側IGBT、19はW相P側IGBT、20はW側N側IGBTを示し、平滑コンデンサ1からのP側共通直流母線、及びN側共通直流母線に、各々IGBT15、IGBT17、IGBT19、及びIGBT16、IGBT18、IGBT20が接続されている。
又、21はY結線に接続される三相誘導機のU相巻線を、22はV相巻線、23はW相巻線を示す。
【0021】
図15において、実線のようにインバータ回路に電流が流れているとする(U相はN側IGBT16がオン、V相はP側IGBT17がオン、W相はN側FWDがオン)。ここで図16に示すようにトランジスタ側がオンとなっている時をIGBTオン(実線)、逆向きのフリーホイリングダイオードがオンとなっている時をFWDオンとする。
【0022】
この状態から次のモードに移り、U相N側IGBT16がオフとなると、U相電流はIGBT15のFWDがオンとなり破線に示す電流がインバータ回路に流れることになる。
【0023】
又、上の状態から更に次のモードになり、W相P側IGBT19がオンになると、N側IGBT20のFWDがリカバリー電流によりオフとなるとともにW相巻線へ電流を供給する(一点鎖線)。このIGBT20のFWDをオフにする時平滑コンデンサ1よりIGBT19−IGBT20のFWDと短絡電流が流れることになるが、N側共通直流母線に流れる電流をみると直前まで破線(図中左から右方向)の電流が流れていたものがIGBT20のFWDオフ時の短絡電流により今度は一点鎖線(図中右から左方向)へ電流が流れ電流の向きが急激に変化するためその電流変化di/dtによりN側共通直流母線にインダクタンスLに見合った電圧ΔV=−Ldi/dtが発生し主回路電圧変動発生の要因となってしまう。
【0024】
(2−2)の場合
(2−2)の場合の主回路振動発生について説明する。
この主回路振動は、例えば、P側及びN側共通直流母線簡略化のためコンバータ及びインバータスタック装置内P側及びN側共通直流母線を平滑コンデンサと接続するため、スタックと平滑コンデンサとの間を、P側中継共通直流母線及びN側中継共通直流母線を介して接続した場合等に発生することがある。即ち、スぺースの省略化を図るため、冷却器の両側に半導体素子を取り付けた図6及び図7に示す本発明の第5の実施形態においても、この主回路振動発生が問題となる場合がある。
【0025】
図6に示すように、P側及びN側共通直流母線簡略化のためコンバータ及びインバータスタック装置内P側及びN側共通直流母線、即ち、P側共通直流母線59、N側共通直流母線60を平滑コンデンサ1と接続するため、スタックと平滑コンデンサ1との間をP側中継用共通直流母線57、及びN側中継共通用直流母線58を介して接続を行っている。
【0026】
上記のような構成でコンバータ・インバータ制御装置と平滑コンデンサ1のP側及びN側共通直流母線を接続すると、P側及びN側中継用共通直流母線57、58に対し、P側及びN側共通直流母線59、60のインダクタンスが小さくなる場合もあり、本来ならコンバータ制御装置55からのエネルギーは一度平滑コンデンサ1を通った後、平滑コンデンサ1を介してインバータ制御装置56に供給されたものが、例えば図7に示すようにT相P側より平滑コンデンサ1を通ってV相IGBT45のFWDを通って電源に戻るチャージエネルギー(図中実線)が、インバータ制御装置56側のどこかの相、例えばU相でFWDオフによる短絡電流が流れると、もちろん平滑コンデンサ1より短絡電流が供給される他、コンバータ制御装置55側の先程コンデンサ1を充電していたT相P側からも短絡電流が供給されそのまま三相電源54に戻るループ(図中破線)ができるため、インバータ制御装置56側での短絡電流時のスイッチングにより主回路電圧変化がコンバータ制御装置55側にも伝わり、コンバータ側主回路電圧変動を伴ったりすることがある。
【0027】
更にまた、最近は装置を小型化する方向に進んでいるが、従来のインバータ・コンバータ制御装置において、インバータ制御用の半導体素子とコンバータ制御用の半導体素子とは別々の冷却器に取付けていたため、スペース効率が悪かった。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、スナバ回路共振現象による主回路電圧変動、P側及びN側共通母線に他相のIGBTのスイッチングによる電流変化が出ることによる主回路電圧変動、及びコンバータ制御装置とインバータ制御装置とが近接した構成のスタックにおいてコンバータ制御装置・インバータ制御装置間のインダクタンスが小さいことによりコンバータ制御装置側から直接インバータ制御装置側にエネルギーの授受が行われる時の他の装置のスイッチングによる主回路電圧変動等何らかの原因により主回路に電位変動に伴う振動電圧が発生することがあった。
【0029】
また、インバータ制御用の半導体素子とコンバータ制御用の半導体素子とは別々の冷却器に取付けていたため、スペース効率が悪いという問題点があった。
本発明は、このような問題点に鑑み為されたもので、特に、スナバ回路共振現象により主回路に電位変動に伴う振動電圧が発生するようなモードとなっても、その振動電圧を極力抑制するようにして主回路電圧振動を抑え、ひいてはゲート電圧振動を抑えるようにしたエレベータの制御装置を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、エレベータかごを上下に移動させる三相誘導電動機を駆動し制御するエレベータのインバータ制御装置において、正側及び負側に、それぞれスイッチング制御を行う半導体素子を設け、この半導体素子がスイッチングする時のサージ電圧を吸収するために、第1のコンデンサとダイオードとを直列に接続したスナバ回路を正側の半導体素子及び負側の半導体素子にそれぞれ並列に接続し、ダイオードにそれぞれ第2のコンデンサを接続し、第1のコンデンサの放電抵抗として正側の半導体素子に接続したスナバ回路に対しては第1のコンデンサとダイオードとの接続点より負側回路に抵抗を接続し、負側の半導体素子に接続したスナバ回路に対しては第1のコンデンサとダイオードとの接続点より正側回路に抵抗を接続した回路を有し、半導体素子のオフ時のサージ電圧を吸収したスナバ回路が放電する時に生ずるダイオードと第2のコンデンサとの閉回路での共振電流による主回路電圧変動及び半導体素子の制御信号であるゲート電圧変動を制御するために、正側スナバ回路に対してはダイオードのアノード側と第2のコンデンサとの間に、また負側スナバ回路に対してはダイオードのカソード側と第2のコンデンサとの間に、それぞれ共振電流抑制用のインダクタンスを挿入したことを特徴とする。
【0032】
このような構成とすることにより、エレベータのインバータ制御装置におけるスナバ回路共振現象による主回路電圧変動を抑制することにより主回路に直接接続されるゲート回路に対してもゲート振動を抑制でき、ゲート回路内振動による過熱を防止できるとともにゲート電圧変動に伴う誤動作も確実に防止でき、半導体素子スイッチング制御の信頼性を大幅に改善できる。
【0033】
請求項2に記載の本発明は、エレベータかごを上下に移動させる三相誘導電動機を駆動し制御するエレベータのインバータ制御装置において、正側及び負側に、それぞれスイッチング制御を行う半導体素子を設け、この半導体素子がスイッチングする時のサージ電圧を吸収するために、第1のコンデンサとダイオードとを直列に接続したスナバ回路を正側の半導体素子及び負側の半導体素子にそれぞれ並列に接続し、ダイオードにそれぞれ第2のコンデンサを接続し、第1のコンデンサの放電抵抗として正側の半導体素子に接続したスナバ回路に対しては第1のコンデンサとダイオードとの接続点より負側回路に抵抗を接続し、負側の半導体素子に接続したスナバ回路に対しては第1のコンデンサとダイオードとの接続点より正側回路に抵抗を接続した回路を有し、半導体素子のオフ時のサージ電圧を吸収したスナバ回路が放電する時に生ずるダイオードと第2のコンデンサとの閉回路での共振電流による主回路電圧変動及び半導体素子の制御信号であるゲート電圧変動を制御するために、正側及び負側のダイオード同士の接続点と、正側及び負側の第2のコンデンサ同士の接続点との間に共振電流抑制用のインダクタンスを挿入したことを特徴とする。
【0034】
このような構成とすることによっても、エレベータのインバータ制御装置におけるスナバ回路共振現象による主回路電圧変動を抑制することにより主回路に直接接続されるゲート回路に対してもゲート振動を抑制でき、ゲート回路内振動による過熱を防止できるとともにゲート電圧変動に伴う誤動作も確実に防止でき、半導体素子スイッチング制御の信頼性を大幅に改善できる。さらに、この構成によれば、請求項1に記載のものに比べてインダクタンスの数を一個減らすことができる。
【0039】
請求項3に記載の本発明は、エレベータかごを上下に移動させる三相誘導電動機を駆動し制御するエレベータのインバータ制御装置に平滑コンデンサを介して接続されるエレベータのコンバータ制御装置において、正側及び負側に、それぞれスイッチング制御を行う半導体素子を設け、この半導体素子がスイッチングする時のサージ電圧を吸収するために、第1のコンデンサとダイオードとを直列に接続したスナバ回路を正側の半導体素子及び負側の半導体素子にそれぞれ並列に接続し、ダイオードにそれぞれ第2のコンデンサを接続し、第1のコンデンサの放電抵抗として正側の半導体素子に接続したスナバ回路に対しては第1のコンデンサとダイオードとの接続点より負側回路に抵抗を接続し、負側の半導体素子に接続したスナバ回路に対しては第1のコンデンサとダイオードとの接続点より正側回路に抵抗を接続した回路を有し、半導体素子のオフ時のサージ電圧を吸収したスナバ回路が放電する時に生ずるダイオードと第2のコンデンサとの閉回路での共振電流による主回路電圧変動及び半導体素子の制御信号であるゲート電圧変動を制御するために正側スナバ回路に対してはダイオードのアノード側と第2のコンデンサとの間に、また負側スナバ回路に対してはダイオードのカソード側と第2のコンデンサとの間に、それぞれ共振電流抑制用のインダクタンスを挿入したことを特徴とする。
【0040】
このような構成とすることにより、エレベータのコンバータ制御装置におけるスナバ回路共振現象による主回路電圧変動を抑制することにより主回路に直接接続されるゲート回路に対してもゲート振動を抑制でき、ゲート回路内振動による過熱を防止できるとともにゲート電圧変動に伴う誤動作も確実に防止でき、半導体素子スイッチング制御の信頼性を大幅に改善できる。
【0041】
請求項4に記載の本発明は、エレベータかごを上下に移動させる三相誘導電動機を駆動し制御するエレベータのインバータ制御装置に平滑コンデンサを介して接続されるエレベータのコンバータ制御装置において、正側及び負側に、それぞれスイッチング制御を行う半導体素子を設け、この半導体素子がスイッチングする時のサージ電圧を吸収するために、第1のコンデンサとダイオードとを直列に接続したスナバ回路を正側の半導体素子及び負側の半導体素子にそれぞれ並列に接続し、ダイオードにそれぞれ第2のコンデンサを接続し、第1のコンデンサの放電抵抗として正側の半導体素子に接続したスナバ回路に対しては第1のコンデンサとダイオードとの接続点より負側回路に抵抗を接続し、負側の半導体素子に接続したスナバ回路に対しては第1のコンデンサとダイオードとの接続点より正側回路に抵抗を接続した回路を有し、半導体素子のオフ時のサージ電圧を吸収したスナバ回路が放電する時に生ずるダイオードと第2のコンデンサとの閉回路での共振電流による主回路電圧変動及び半導体素子の制御信号であるゲート電圧変動を制御するために、正側及び負側のダイオード同士の接続点と、正側及び負側の第2のコンデンサ同士の接続点との間に共振電流抑制用のインダクタンスを挿入したことを特徴とする。
【0042】
このような構成とすることによっても、エレベータのコンバータ制御装置におけるスナバ回路共振現象による主回路電圧変動を抑制することにより主回路に直接接続されるゲート回路に対してもゲート振動を抑制でき、ゲート回路内振動による過熱を防止できるとともにゲート電圧変動に伴う誤動作も確実に防止でき、半導体素子スイッチング制御の信頼性を大幅に改善できる。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。 なお、以下の図面において、同符号は同一部分又は対応部分を示す。
【0053】
(第1の実施形態)
本発明に係るエレベータ制御装置の第1の実施形態について説明する。
第1の実施形態の回路構成を図1に示す。この実施形態は図12に示す従来の回路に、スナバ共振電流抑制用インダクタンスを設けたもので、図1中、図12で説明したものは説明を省略する。
【0054】
即ち、図1中、10はスナバ回路内のダイオード5とコンデンサ8との間で発生する共振電流を抑制するP側(正側)スナバ共振電流抑制用インダクタンス、11は同じくN側(負側)スナバ共振電流抑制用インダクタンスである。
【0055】
次に、この動作について説明する。
図12乃至図14で説明したように、IGBT2がオフする時、ダイオード5及びコンデンサ間での共振現象により振動電流が発生するが、これを防止するため、この実施形態においては、ダイオード5とコンデンサ8との間に直列接続したインダクタンス10を設けている。N側に対しても同様にダイオード6とコンデンサ9との間に直列接続したインダクタンス11を設けている。
【0056】
図1の位置にインダクタンス10、11を設けたのは、IGBTオフ時のdi/dtが図13で説明したように時定数τ=C ×R13で放電する時定数を変えないようにするためで、インダクタンス10、11を設けたことによるdi/dtが変わらないためスイッチング損失増加がなく共振電流の抑制による主回路高周波振動のみ抑制することができる。
【0057】
このように、この第1の実施形態によれば、インバータ制御装置又はコンバータ制御装置において、ダイオード5及びコンデンサ間での共振現象により発生する振動電流を防止することができる。
【0058】
(第2の実施形態)
次に、本発明に係るエレベータ制御装置の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の回路構成を図2に示す。
【0059】
図2中、14はP側及びN側スナバ回路の中点に設けたインダクタンスで、インダクタンス14の動作としては第1の実施形態の場合と同じであるが、図2の位置に設けることによりP側スナバ回路及びN側スナバ回路の共振電流両者に対して抑制効果が出て、インダクタンスの数を一個減らすことができる。
【0060】
ただし、ここにインダクタンス14が入ることにより、図12及び図13に示すコンデンサ8放電時の時定数が、インダクタンス分大きくなるため、IGBTスイッチングオフ時の電流の変化率di/dtが若干小さくなり、IGBTスイッチング損失が増加することになる。従ってこの第2の実施形態の適用例としては、冷却能力に余裕があり損失が増加しても問題のない場合に適用可能となる。
【0061】
(第3の実施形態)
次に、本発明に係るエレベータ制御装置の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の回路構成を図3に示す。
【0062】
この実施形態は図15に示す従来の回路に、短絡電流分流用直流母線を設けたもので、図31中、図15で説明したものは説明を省略する。
即ち、図3中、24、25はそれぞれ平滑コンデンサ1とIGBT素子とを接続するP側及びN側共通直流母線、26はP側及びN側共通直流母線24、25とは別に設けた平滑コンデンサ1と平滑コンデンサ1より遠い位置に接続される相のIGBT素子の端子とを接続する線のうちP側短絡電流分流用共通直流母線、27はN側短絡電流分流用共通直流母線である。
【0063】
この動作について説明する。主回路電圧変動の原因としては図15に示す従来技術で説明した通り、IGBT20のFWDオフ時短絡電流が流れるが、図3に示すように、従来のP側及びN側共通直流母線24、25の他に、今回追加したP側短絡電流分流用共通直流母線26、及びN側短絡電流分流用共通直流母線27により、短絡電流が分流して流れるため、従来のP側及びN側共通直流母線24、25を流れる短絡電流の絶対量が下がり、結果としてP側及びN側共通直流母線24、25で発生する主回路電圧変動が抑制されることになる。
【0064】
なお、図示しないが図3の回路構成のうち、三相誘導機の各巻線21、22、23の代わりに三相交流電源を接続することにより、昇圧、回生、一定電圧制御を行うコンバータ制御装置に対しても同様の構成とすることができる。
【0065】
(第4の実施形態)
次に、本発明に係るエレベータ制御装置の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態の構成を図4及び図5に示す。
【0066】
この第4の実施形態も第3の実施形態の時と同様、FWDオフ時の短絡電流が発生した時の主回路電圧変動を抑制するものであるが、この第4の実施形態においては、平滑コンデンサ1から供給される電流の流れるP・N共通直流母線、P・P共通直流母線、及びN・N共通直流母線を近接した状態で平行な往復導線とすることにより、インダクタンスを減少させて短絡電流発生時の電圧V=−Ldi/dtを抑制するものである。
【0067】
図4はこの実施形態の回路構成を示し、図5はそのスタック構成を示す。なお、図5において、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
図5中、28はIGBT15〜20の発生損失を吸収する冷却器の放熱面、29は平滑コンデンサ1からの直流電力を供給するP側直流電源供給用共通母線で、30は同様N側直流電源供給用共通母線である。
【0068】
P・N直流電源供給用共通母線29、30は、図の一番下が平滑コンデンサ1に接続され、密接しながら(一定の絶縁ギャップは確保)上方向に伸びるように配置されている。31はIGBT15及びIGBT16のP側、N側素子の中点である負荷端子を接続するU相負荷用ブス端子である。同様に32はV相負荷用ブス端子、33はW相負荷用ブス端子である。
【0069】
34はP側直流電源供給用共通母線29のと最上部の所で接続され、又、IGBT15、17、19のP側端子各々に共通して接続されるP側IGBT接続用共通直流母線であり、このP側IGBT接続用共通直流母線34とP側直流電源供給用共通母線29は一定のギャップを設けて密着しながら配置されている。35もP側IGBT接続用共通直流母線34と同様、N側直流電源供給用母線30と密着して配置されるN側IGBT接続用共通直流母線である。
【0070】
36はIGBTとP側及びN側IGBT接続用共通直流母線の配置上のギャップを確保するためのP側及びN側IGBT接続用共通直流母線高さ調整用銅支柱であり、37は同様U、V、Wブス端子高さ調整用銅支柱である。
【0071】
次のこの実施形態の動作について、図4により説明する。
今例えばIGBT16のFWDが導通している状態(図中破線方向)よりIGBT15がオンとなると実線のように電流が流れIGBT16のFWDには逆方向のリカバリー電流が流れてFWDをオフにさせるが、この実線のように短絡電流が流れる時、まずP・N直流電源供給用共通母線29、30が密着しているためP・N直流電源供給用共通母線29、30で発生する磁界の影響は打ち消されるためP・N直流電源供給用共通母線29、30間で発生する誘起電圧は小さくできる。
【0072】
又、P側直流電源供給用共通母線29はIGBT19のP端子近傍でP側IGBT接続用共通直流母線34と密着接続されながらIGBT15のP端子まで接続されているため、P側直流電源供給用共通母線29及びP側IGBT接続用直流共通母線34も往復導体構成となり、やはりP側直流電源供給用共通母線29、及びP側IGBT接続用共通直流母線34で発生する磁界の影響は打ち消され、P側直流電源供給用共通母線29、P側IGBT接続用共通直流母線34間で発生する誘起電圧は小さくできる。N側直流電源供給用共通母線30とN側IGBT接続用共通直流母線35についても同様、往復導体となり、誘起電圧は小さくなる。
このように平滑コンデンサ1よりIGBT15〜20のP・N端子まで直流電源を供給するP・N共通直流母線は全て往復導体を構成してから接続されるため主回路のP・N共通直流母線インダクタンスによる誘起電圧を抑制でき、主回路電圧変動も小さくできる。
【0073】
なお、図示しないが図4の回路構成のうち、三相誘導機の各巻線21、22、23の代わりに三相交流電源を接続することにより、昇圧、回生、一定電圧制御を行うコンバータ制御装置に対しても同様の構成とすることができる。
【0074】
(第5の実施形態)
次に、本発明に係るエレベータ制御装置の第5の実施形態について説明する。第5の実施形態のスタック構成を図6に、またその回路構成を図7に示す。なお、図6において、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【0075】
この実施形態は、冷却面の両側にIGBTを取り付けられる高効率冷却器に対し、冷却器、放熱面の片側にインバータ制御用IGBT15〜20を取り付け、その反対面にコンバータ制御用IGBT42〜47を取り付けた構成としたもので、IGBTの実装スペースを半分にし、小さくすることができる。
【0076】
図6中、63はヒートパイプ又は沸騰冷却器等の熱交換特性の優れた高効率冷却器で、上側の長方形の部分がファン等の冷却風を当てて熱を放出する冷却部、その冷却部の真中より直角に下方向に延びている長方形が半導体素子の損失熱を吸収する放熱面である。
【0077】
この冷却器は高効率のため放熱面の両側に半導体素子を取り付けて冷却可能で半導体素子の取り付けスぺース省略化を図ることができる。
この冷却器を使って放熱面の片側に図15で説明したインバータ三相分の半導体素子即ちIGBT15、IGBT17、IGBT19、IGBT16、IGBT18、IGBT20を取り付けてインバータ制御装置56を構成している。
【0078】
又、これと反対の放熱面に昇圧、回生、一定電圧制御を行うコンバータ制御用の半導体素子を設ける。即ち、これらの半導体素子は、図7に示すように三相交流電源54に接続されたコンバータ制御装置55に設けられており、その構成は42がR相P側IGBT、43がR相N側IGBT、44がS相P側IGBT、45がS相N側IGBT、46がT相P側IGBT、47がT相N側IGBTである。又、P・N直流母線簡略化のためコンバータ及びインバータスタックの装置内P・N共通直流母線(P側共通直流母線は59、N側共通直流母線は60)を平滑コンデンサ1と接続するため、スタック・平滑コンデンサ間P側中継用共通直流母線57及びスタック・平滑コンデンサ間N側中継用共通直流母線58を介して接続を行っている。
【0079】
このような構成でコンバータ・インバータ制御装置と平滑コンデンサ1を接続するとP・N直流母線が少なくて済み経済的、又、構成簡略化を図ることができる。
【0080】
(第6の実施形態)
次に、本発明に係るエレベータ制御装置の第6の実施形態について説明する。この実施形態も、第5の実施形態と同じように、冷却面の両側にIGBTを取り付けられる高効率冷却器に対し、冷却器、放熱面の片側にインバータ制御用IGBT15〜20を取り付け、その反対面にコンバータ制御用IGBT42〜47を取り付けた構成としたもので、IGBTの実装スペースを半分にし、小さくすることができる。
図8にそのスタック構成を、図9にその回路構成を示す。なお、図8において、(a)は正面図、(b)は側面図である。また図中、第5の実施形態を示す図6及び図7で説明した部分は説明を省略する。
【0081】
図中、38はIGBT15、17、19のP側端子を接続するインバータP側IGBT接続用共通直流母線、39は同様にインバータN側IGBT接続用共通直流母線である。又、40はIGBT42、44、46のP側端子と接続するコンバータP側IGBT接続用共通直流母線、41は同様にコンバータN側IGBT接続用共通直流母線であり、図6及び図7で示した59、60の共通直流母線と異なり、インバータ制御装置、コンバータ制御装置で別々の共通直流母線を有する。
【0082】
48は前記IGBT42、44、46を接続したP側IGBT接続用共通直流母線40より平滑コンデンサP側直流母線52へ接続するコンバータ・平滑コンデンサ間P側中継用直流母線である。同様に49はコンバータ制御装置・平滑コンデンサ間N側中継用直流母線、50はインバータ制御装置・平滑コンデンサ間P側中継用直流母線、51はインバータ制御装置・平滑コンデンサ間N側中継用直流母線である。
【0083】
この動作について説明する。図9のようにコンバータ制御装置55側で実線のように平滑コンデンサ1に直流エネルギーを供給している時、インバータ制御装置56のU相においてFWDオフによる短絡電流が流れたとしても、図中破線のように必ず平滑コンデンサ1の電源より短絡電流が供給される。従って、図7に示す第5の実施形態におけるようにコンバータ制御装置55の実線の電流が直接インバータ制御装置56側に供給されることがなくなったため、インバータスイッチング時に破線のように電流が流れてインバータ制御装置56側P・N直流母線で主回路電位変動が発生してもその電位変動からコンバータ制御装置55側に達することがなくインバータ制御装置56とコンバータ制御装置55は平滑コンデンサ1を介して独立に制御を行うことができる。
【0084】
(第7の実施形態)
次に、本発明に係るエレベータ制御装置の第7の実施形態について説明する。この実施形態のスタック構成を図10に示す。なお、図10において、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【0085】
この実施形態は第5の実施形態の構成に補助平滑コンデンサを追加したもので、図10において第5の実施形態を示す図6と同じ部分は説明を省略する。
図10において、61はコンバータ制御装置側においてP・N共通直流母線59、60に対し、平滑コンデンサ1に最も遠い位置に接続したコンバータ制御装置55側補助平滑コンデンサである。同様に62はインバータ制御装置56側に設けたインバータ制御装置側補助平滑コンデンサである。
【0086】
この動作について説明する。今例えば平滑コンデンサ1より最も遠いIGBT19、20のいずれかのFWDがオフしたとすると、従来の構成では、平滑コンデンサ1より必ず短絡電流が供給され、位置的に最も遠いことによりインダクタンスが最も大きい直流母線径路となり、主回路電位変動が大きくなるが、補助平滑コンデンサ61、62を設けることによりIGBT19、20のFWDオフ時に前記補助平滑コンデンサ61、62より短絡電流の一部が供給され、P・N共通直流母線59、60には短絡電流が少なく流れるため、P・N共通直流母線59、60での主回路電位変動を抑制できる。
【0087】
(第8の実施形態)
次に、本発明に係るエレベータ制御装置の第8の実施形態について説明する。この実施形態の構成を図11に示す。なお、図11において、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【0088】
この実施形態は第6の実施形態の構成に補助平滑コンデンサ61、62を追加したもので、図11において第6の実施形態を示す図8と同じ部分は説明を省略する。
【0089】
この実施形態においても、補助平滑コンデンサ61、62を追加したことにより、第7の実施形態の場合と同じように、インバータ制御装置56とコンバータ制御装置55の相互間のスイッチングの影響とインバータ制御装置56内、コンバータ制御装置55内での他相スイッチングの影響との両者に対し主回路電位変動を抑制できる。
【0090】
【発明の効果】
本発明に係るエレベータの制御装置によればスナバ回路共振現象による主回路電圧変動を抑制することにより主回路に直接接続されるゲート回路に対してもゲート振動を抑制できゲート回路内振動による過熱を防止できるとともにゲート電圧変動に伴う誤動作も確実に防止でき、半導体素子スイッチング制御の信頼性を大幅に改善できる。
【0091】
又、高周波となる主回路電位変動による放出ノイズが抑制されることにより、ノイズ環境も大幅に改善され外部機器のノイズによる誤動作等も減少させることが可能となり、インバータ制御装置、コンバータ制御装置を含むシステムとしても大幅に信頼性を向上することができる。
更に、装置の小型化を図ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るエレベータ制御装置の第1の実施形態の構成を示す回路図。
【図2】 本発明に係るエレベータ制御装置の第2の実施形態の構成を示す回路図。
【図3】 本発明に係るエレベータ制御装置の第3の実施形態の構成を示す回路図。
【図4】 本発明に係るエレベータ制御装置の第4の実施形態の構成を示す回路図。
【図5】 第4の実施形態のスタック構成を示す図。
【図6】 本発明に係るエレベータ制御装置の第5の実施形態のスタック構成を示す図。
【図7】 第5の実施形態の構成を示す回路図。
【図8】 本発明に係るエレベータ制御装置の第6の実施形態のスタック構成を示す図。
【図9】 第6の実施形態の構成を示す回路図。
【図10】 本発明に係るエレベータ制御装置の第7の実施形態のスタック構成を示す図。
【図11】 本発明に係るエレベータ制御装置の第8の実施形態のスタック構成を示す図。
【図12】 従来のインバータ制御装置におけるスナバ回路を含む1アーム分のインバータ回路の構成を示す回路図。
【図13】 図12におけるスナバ回路の動作を説明する為の各部の電圧波形図。
【図14】 図12のスナバ回路における共振現象を説明説明する為の電圧波形図。
【図15】 従来のインバータ制御装置の構成を示す回路図。
【図16】 IGBTの内部構成を示す回路図。
【符号の説明】
1…平滑コンデンサ
2、3…IGBT
4、7…スナバコンデンサ
5、6…スナバダイオード
8、9…スナバダイオード用コンデンサ
12、13…スナバコンデンサ放電抵抗
15〜20…インバータ制御用IGBT
21、22、23…三相誘導機の巻線
24…P側共通直流母線
25…N側共通直流母線
26…P側短絡電流分流用共通直流母線
27…N側短絡電流分流用共通直流母線
28…冷却器の放熱面
29…P側直流電源供給用共通母線
30…N側直流電源供給用共通母線
31、32、33…負荷用ブス端子
34…P側IGBT接続用共通直流母線
35…N側IGBT接続用共通直流母線
36、37…高さ調整用銅支柱
38…インバータP側IGBT接続用共通直流母線
39…インバータN側IGBT接続用共通直流母線
40…コンバータP側IGBT接続用共通直流母線
41…コンバータN側IGBT接続用共通直流母線
42〜47…コンバータ制御用IGBT
48…コンバータ制御装置・平滑コンデンサ間P側中継用直流母線
49…コンバータ制御装置・平滑コンデンサ間N側中継用直流母線
50…インバータ制御装置・平滑コンデンサ間P側中継用直流母線
51…インバータ制御装置・平滑コンデンサ間N側中継用直流母線
54…三相交流電源
55…コンバータ制御装置
56…インバータ制御装置
57…スタック・平滑コンデンサ間P側中継用共通直流母線
58…スタック・平滑コンデンサ間N側中継用共通直流母線
59…P側共通直流母線
60…N側共通直流母線
61…コンバータ制御装置側補助平滑コンデンサ
62…インバータ制御装置側補助平滑コンデンサ
63……高効率冷却器

Claims (4)

  1. エレベータかごを上下に移動させる三相誘導電動機を駆動し制御するエレベータのインバータ制御装置において、正側及び負側に、それぞれスイッチング制御を行う半導体素子を設け、この半導体素子がスイッチングする時のサージ電圧を吸収するために、第1のコンデンサとダイオードとを直列に接続したスナバ回路を正側の半導体素子及び負側の半導体素子にそれぞれ並列に接続し、前記ダイオードにそれぞれ第2のコンデンサを接続し、前記第1のコンデンサの放電抵抗として正側の半導体素子に接続したスナバ回路に対しては前記第1のコンデンサと前記ダイオードとの接続点より負側回路に抵抗を接続し、負側の半導体素子に接続したスナバ回路に対しては前記第1のコンデンサと前記ダイオードとの接続点より正側回路に抵抗を接続した回路を有し、半導体素子のオフ時のサージ電圧を吸収したスナバ回路が放電する時に生ずる前記ダイオードと前記第2のコンデンサとの閉回路での共振電流による主回路電圧変動及び半導体素子の制御信号であるゲート電圧変動を制御するために、正側スナバ回路に対しては前記ダイオードのアノード側と前記第2のコンデンサとの間に、また負側スナバ回路に対しては前記ダイオードのカソード側と前記第2のコンデンサとの間に、それぞれ共振電流抑制用のインダクタンスを挿入したことを特徴とするエレベータのインバータ制御装置。
  2. エレベータかごを上下に移動させる三相誘導電動機を駆動し制御するエレベータのインバータ制御装置において、正側及び負側に、それぞれスイッチング制御を行う半導体素子を設け、この半導体素子がスイッチングする時のサージ電圧を吸収するために、第1のコンデンサとダイオードとを直列に接続したスナバ回路を正側の半導体素子及び負側の半導体素子にそれぞれ並列に接続し、前記ダイオードにそれぞれ第2のコンデンサを接続し、前記第1のコンデンサの放電抵抗として正側の半導体素子に接続したスナバ回路に対しては前記第1のコンデンサと前記ダイオードとの接続点より負側回路に抵抗を接続し、負側の半導体素子に接続したスナバ回路に対しては前記第1のコンデンサと前記ダイオードとの接続点より正側回路に抵抗を接続した回路を有し、半導体素子のオフ時のサージ電圧を吸収したスナバ回路が放電する時に生ずる前記ダイオードと前記第2のコンデンサとの閉回路での共振電流による主回路電圧変動及び半導体素子の制御信号であるゲート電圧変動を制御するために、正側及び負側の前記ダイオード同士の接続点と、正側及び負側の前記第2のコンデンサ同士の接続点との間に共振電流抑制用のインダクタンスを挿入したことを特徴とするエレベータのインバータ制御装置。
  3. エレベータかごを上下に移動させる三相誘導電動機を駆動し制御するエレベータのインバータ制御装置に平滑コンデンサを介して接続されるエレベータのコンバータ制御装置において、正側及び負側に、それぞれスイッチング制御を行う半導体素子を設け、この半導体素子がスイッチングする時のサージ電圧を吸収するために、第1のコンデンサとダイオードとを直列に接続したスナバ回路を正側の半導体素子及び負側の半導体素子にそれぞれ並列に接続し、前記ダイオードにそれぞれ第2のコンデンサを接続し、前記第1のコンデンサの放電抵抗として正側の半導体素子に接続したスナバ回路に対しては前記第1のコンデンサと前記ダイオードとの接続点より負側回路に抵抗を接続し、負側の半導体素子に接続したスナバ回路に対しては前記第1のコンデンサと前記ダイオードとの接続点より正側回路に抵抗を接続した回路を有し、半導体素子のオフ時のサージ電圧を吸収したスナバ回路が放電する時に生ずる前記ダイオードと前記第2のコンデンサとの閉回路での共振電流による主回路電圧変動及び半導体素子の制御信号であるゲート電圧変動を制御するために正側スナバ回路に対しては前記ダイオードのアノード側と前記第2のコンデンサとの間に、また負側スナバ回路に対しては前記ダイオードのカソード側と前記第2のコンデンサとの間に、それぞれ共振電流抑制用のインダクタンスを挿入したことを特徴とするエレベータのコンバータ制御装置。
  4. エレベータかごを上下に移動させる三相誘導電動機を駆動し制御するエレベータのインバータ制御装置に平滑コンデンサを介して接続されるエレベータのコンバータ制御装置において、正側及び負側に、それぞれスイッチング制御を行う半導体素子を設け、この半導体素子がスイッチングする時のサージ電圧を吸収するために、第1のコンデンサとダイオードとを直列に接続したスナバ回路を正側の半導体素子及び負側の半導体素子にそれぞれ並列に接続し、前記ダイオードにそれぞれ第2のコンデンサを接続し、前記第1のコンデンサの放電抵抗として正側の半導体素子に接続したスナバ回路に対しては前記第1のコンデンサと前記ダイオードとの接続点より負側回路に抵抗を接続し、負側の半導体素子に接続したスナバ回路に対しては前記第1のコンデンサと前記ダイオードとの接続点より正側回路に抵抗を接続した回路を有し、半導体素子のオフ時のサージ電圧を吸収したスナバ回路が放電する時に生ずる前記ダイオードと前記第2のコンデンサとの閉回路での共振電流による主回路電圧変動及び半導体素子の制御信号であるゲート電圧変動を制御するために、正側及び負側の前記ダイオード同士の接続点と、正側及び負側の前記第2のコンデンサ同士の接続点との間に共振電流抑制用のインダクタンスを挿入したことを特徴とするエレベータのコンバータ制御装置。
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