JP4297899B2 - 印刷システム、画像形成装置、印刷制御方法及び印刷制御プログラム - Google Patents

印刷システム、画像形成装置、印刷制御方法及び印刷制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、ネットワーク接続された印刷システム、画像形成装置、印刷制御方法及び印刷制御プログラムに関し、さらに詳しくは、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、複合機等の画像形成装置と印刷サーバがネットワーク接続され、印刷サーバが各画像形成装置の状態を把握し、その状態に基づいて画像形成装置を制御するようにした印刷システム、該印刷システムに用いられる画像形成装置、印刷制御方法、該印刷制御方法をコンピュータに実行させる印刷制御プログラムに関する。
近年におけるOA化の進展により、事業所等には多くのプリンタ、複写機、ファクシミリ装置、複合機等の画像形成装置が設置され、多くはネットワークを介してサーバに接続されている。プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、複合機等の画像形成装置が設置される箇所は多岐に亘り、画像形成装置が動作する環境について、1日を通しての環境変化、1年を通しての環境変化が大きい場合には、画像形成装置は常に結露が発生する危険性を有している。
特に、電子写真方式の画像形成装置は、感光体ドラム、帯電ローラ、転写ローラ、光学レンズ、防塵ガラス等を備え、これらが結露すると形成された画像に、ボケやニジミ等が発生し、画像品質を著しく低下させる。このような現象は、夜間冷却された感光体等が、暖房器等により暖められた外気と接触することにより発生し、特に冬期の装置始動直後に起こりやすい。
画像形成装置に結露が発生することを防止する技術として、特許文献1に開示された電子複写機は、装置本体内外の温度及び湿度を検知し、機外湿度が機内温度における飽和蒸気圧値に対応する湿度に達したときに、複写機内の結露防止用ヒータを作動させるようにしている。
また、特許文献2に開示された画像形成装置は、機内の空気を機外に排気する排気手段と、機外の温度を検出する手段と、機内の温度を検出する手段とを備え、温度検出手段により検出した機内、機外の温度差に応じて、排気手段の出力を制御するようにしている。
さらに、特許文献3に開示された印刷装置の設置環境監視装置は、印刷装置の設置場所の環境パラメータ(温度、湿度等)を検出する手段により、環境パラメータが許容範囲外と判定すると、メッセージ作成手段によってその旨を外部装置に送信するようにしたものである。
特開昭60−76759号公報 特開平11−38861号公報 特開2005−165036号公報
前記した従来の画像形成装置において、結露が発生する状態の判定は個々の画像形成装置に備えられた判定手段で独立して行っており、統一した判定手法で行われてなく、判定結果に十分な信頼性があるとはいえず、ネットワーク接続して印刷システムを構築する際に使用する画像形成としては適当ではない。
また、結露防止装置を備えた従来の画像形成装置では、画像形成装置が結露する恐れのある場合、予め結露防止装置を動作させるように構成されているので、数多くの画像形成装置が接続されている場合、結露防止のために費やされる電力が大となり、省エネルギーの点から好ましいことではない。
したがって、本発明は、多種、多量の画像形成装置がネットワーク接続された印刷システムにおいて、個々の画像形成装置の結露状態を統一した手法で、高信頼性をもって判定し、ユーザからの印刷要求があったときに、結露が生じている画像形成装置から印刷したり、印刷が開始されるまでに長時間印刷待ちをしたりすることがない印刷システム、該印刷システムに用いられる画像形成装置を提供することを目的とする。
また、予め定められた所定の動作環境にない画像形成装置を使用しないとしたのでは、使用可能な画像形成装置の数が限られてしまい、画像形成装置を用いた事務に支障が生じる。そこで、本発明は、ネットワーク接続された画像形成装置のうち、結露が生じる環境条件にある画像形成装置の結露防止機構を作動させるようにして、結露防止機構を作動させる画像形成装置を限定し、少ない消費電力で結露を防止し、使用不可の画像形成装置を使用可能な状態に変更することを目的とする。
また、画像形成装置の状態は、動作環境における現在の温度・湿度に基づいて判定するが、動作環境が変化している状態においては、現在の温度・湿度とともに温度・湿度の履歴を考慮して判定することが望ましい。そこで、本発明は、画像形成装置の状態を動作環境の履歴を考慮して正確に判定し、判定結果に基づき画像形成装置を制御することを目的とする。
本発明の第1の技術手段は、印刷サーバと該印刷サーバに接続された複数の画像形成装置からなる印刷システムにおいて、前記画像形成装置は、それぞれの設置場所における湿度環境情報及び湿度環境情報を取得する動作環境情報取得手段と、取得した前記動作環境情報を前記印刷サーバに送信する動作環境情報送信手段を備え、前記印刷サーバは、送信された前記動作環境情報に基づき前記画像形成装置の状態を判断し、画像形成に最も適した動作環境にある画像形成装置を選択し、該選択された画像形成装置に前記印刷データを送信し、該画像形成装置の動作環境が結露状態にある場合は、プリントジョブの総ページ数が所定枚数以下の印刷データを送信することを特徴とする。
第2の技術手段は、第1の技術手段の印刷システムにおいて、印刷に使用される記録用紙の種類に応じて、前記所定枚数を変更することを特徴とする。
第3の技術手段は、第の技術手段の印刷システムにおいて、前記画像形成装置は動作環境を変更する手段を備え、前記印刷サーバは、前記画像形成装置が所定の動作環境にないと判断すると、前記動作環境を変更する手段を動作させ、前記画像形成装置の動作環境が前記所定の動作環境となった後、印刷データを送信することを特徴とする。
第4の技術手段は、第3の技術手段の印刷システムにおいて、前記動作環境を変更する手段は結露防止手段を備え、前記印刷サーバは、前記画像形成装置が結露状態であると判断すると、前記結露防止手段を動作させる結露解消信号を送信することを特徴とする。
第5の技術手段は、第の技術手段の印刷システムにおいて、前記印刷サーバが前記結露解消信号を送信してから所定時間を経過したとき、前記画像形成装置は印刷データを送信可能な画像形成装置であると判断することを特徴とする。
第6の技術手段は、第1乃至5いずれかの技術手段の印刷システムにおいて、前記印刷サーバは、動作環境の履歴を考慮して前記画像形成装置が所定の動作環境にあるか否かを判断することを特徴とする。
本発明は、印刷サーバと該印刷サーバに接続された複数の画像形成装置からなる印刷システムにおいて、前記画像形成装置は、それぞれの設置場所における湿度環境情報及び湿度環境情報を取得する動作環境情報取得手段と、取得した前記動作環境情報を前記印刷サーバに送信する動作環境情報送信手段を備え、前記印刷サーバは、送信された前記動作環境情報に基づき前記画像形成装置の状態を判断し、画像形成に最も適した動作環境にある画像形成装置を選択し、該選択された画像形成装置に前記印刷データを送信し、該画像形成装置の動作環境が結露状態にある場合は、プリントジョブの総ページ数が所定枚数以下の印刷データを送信するので、結露が発生したような画像形成装置から印刷するようなことがなく、また印字要求時に結露が発生していることにより印刷待ちになるようなことがない。
また、画像形成装置はそれぞれの設置環境の温度情報、湿度情報を印刷サーバに送信するだけで、それぞれの画像形成装置に結露が発生しているか否かは印刷サーバで判定するので、統一した判断基準に基づき信頼性の高い判定が行われ、結露が発生したような画像形成装置から印刷し、また印刷待ちになるようなことがなく、常に高品質の印刷を行なうことができる。
また、画像形成装置は稼動状態情報を送信する稼動状態情報送信手段を備え、印刷サーバの制御手段は稼動状態情報に基づき画像形成装置を制御するので、画像形成装置の印字レディ状態、所定温度で定着装置が稼動中といった稼動状態に基づいて、例えば、レディ状態になってから所定時間経過したら、結露していない状態であると判断し、簡単な構成の判定手段を用いて低コストの印刷システム及び印刷制御方法を提供することができる。
また、印刷サーバの制御手段は、画像形成装置が所定の動作環境にないと判断すると、画像形成装置の負荷が軽減するように前記画像形成装置の制御を変更し、印刷データを送信するので、画像形成装置が設置された場所の動作環境が所定の動作環境から大幅に外れていない場合においても、一時的に動作可能となり、より広い動作環境で最大数の画像形成装置を使用することができる。
また、画像形成装置は結露防止手段等の動作環境を変更する手段を備え、印刷サーバの制御手段は画像形成装置が所定の動作環境にないと判断すると、動作環境を変更する手段を動作させ、前記画像形成装置の動作環境が所定の動作環境となった後、印刷データを送信するので、使用できない動作環境にある画像形成装置であっても、強制的に使用可能な画像形成装置に変更し、より広い動作環境で最大数の画像形成装置を使用することができる。
また、動作環境を変更する手段は結露防止手段であって、印刷サーバの制御手段は、前記画像形成装置が結露状態であると判断すると、結露防止手段を動作させる結露解消信号を送信し、さらに結露防止機構を動作させてから所要時間が経過したら結露解消と判断するので、必要時に必要とする画像形成装置の結露防止装置のみが動作され、消費電力を低減でき、結露解消後即座に印刷可能状態とすることができる。
また、印刷サーバの制御手段は、動作環境の履歴を考慮して画像形成装置が所定の動作環境にあるか否かを判断するので、動作環境が変化している状態において、現在の温度・湿度とともに温度・湿度の履歴を考慮して画像形成装置の状態を正確に判定し、判定結果に基づき画像形成装置を正確に制御することができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図13に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態の印刷システムを示す概略ブロック図である。
複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の機能を有する複合機(MFP)10,10,10、…、パーソナルコンピュータ(PC)20,20,20、…がLAN等のネットワーク40を介してプリントサーバ30と接続されている。したがって、それぞれの複合機10,10,10、…はネットワークプリンタであって、複数のユーザがパーソナルコンピュータ20,20,20、…から共同して利用することが可能である。なお、ここでは、画像形成装置は複合機である場合を示したが、複合機に限らず複写機、プリンタ、ファクシミリ装置のような単能機や複合機から任意のものを任意数選択して接続することができる。
図1において、画像形成装置である複合機(MFP)10,10,10、…は広い事業所等に設置されるが、設置される箇所の環境はそれぞれ異なり、高温度の場所、低温度の場所、高湿度の場所、低湿度の場所、温度湿度変化の激しい場所等が考えられ、ユーザにとって個々の複合機における結露状態を把握し、どの複合機を用いて印刷を行わせたらよいのかを決定することは困難である。
図2は、一般的な画像形成装置の動作環境条件を示す図である。
今日一般的に用いられている画像形成装置においては、動作環境条件が図2に示す範囲内にある場合に画像形成装置の仕様どおりの動作が保証される。動作環境条件の範囲外においても動作しないものではないが、結露した状態や異常に乾燥したような状態では所定の仕様が保証されず、印刷品質は悪化し、ジャム等の障害も発生しやすくなる。
図3は、結露が発生する場合の温度、湿度変化の例を示すグラフで、図3(A)は、急激な温度低下の場合を示し、図3(B)は、急激な温度上昇の場合を示す。
画像形成装置の動作環境において、急な温度低下、急な温度上昇が発生した場合、書き込みレーザ光学系や給紙カセット内の用紙に結露が発生し、感光体に照射されるレーザ光量が減少して画像濃度が低下したり、あるいは全く画像が消えてしまったり、用紙が水分を帯びて紙詰まりが発生しやすくなる等の問題が発生する。
本発明においては、画像形成装置が設置された場所の環境変化が、次の条件を満たすときに結露が発生していると判定する。
(A)温度・湿度が高い状態から温度が低下するとき。
(B)温度が低い状態から温度・湿度が上昇するとき。
実験の結果、次のような結露条件において結露することが検証された。
(イ)温度20℃、(相対)湿度50%→120分間で温度30℃、湿度80%で結露した。
理由:温度20℃の装置に、温度30℃、湿度80%の外気1が触れて、装置表面で外気1の飽和水蒸気点を越えたため。
(ロ)温度30℃、湿度80%→120分間で温度20℃、湿度50%で結露した。
理由:温度20℃の外気2に、温度30℃、湿度80%の外気1が触れて、外気1の飽和水蒸気点を越えたため。
(ハ)温度5℃、湿度20%→120分間で温度25℃、湿度50%で結露した。
理由:温度5℃の装置に、温度25℃、湿度50%の外気1が触れて、装置表面で外気1の飽和水蒸気点を越えたため。
図4は、画像形成装置に結露が発生しているか否かを判定する処理を示すフローチャートである。
温度の最大値Tmaxと最小値Tminを抽出し(ステップ01)、最大値Tmaxと最小値Tminの差ΔTを算出し(ステップ02)、最大値Tmaxと最小値Tmin間の時間tmax−minを算出し(ステップ03)、最大値Tmax時の湿度M_Tmaxを抽出する(ステップ04)。
次に、前記確認された結露条件(イ)、(ロ)に基づき、第1の判定条件として、温度差が10℃を超えるか、変化時間が120分未満であるか、高温時の湿度が80%を超えるか、つまり次の3式、ΔT>10℃、tmax−min<120分、M_Tmax>80%を同時に満たすか否かチェックし(ステップ05)、第1の判定条件を満たす場合(ステップ05−Y)、結露と判定する(ステップ06)。
また、ステップ05において、第1の判定条件の前記3式を満たさない場合(ステップ05−N)、第2の判定条件に基づき結露状態を判定する。第2の判定条件としては、前記確認された結露条件(ハ)に基づき、次の3式、ΔT>20℃、tmax−min<120分、M_Tmax>50%を同時に満たすか否かチェックし(ステップ07)、第2の判定条件を満たす場合(ステップ07−Y)、結露と判定する(ステップ06)。ステップ07において、第2の判定条件を満たさない場合(ステップ07−N)、結露なしと判定する(ステップ08)。
また、結露が発生した画像形成装置において、結露を解消させるには、次のような方法がある。
第1に、装置本体内に設けた保温ヒータ、送風ファン等の除湿装置を、例えば10分間動作させる。
第2に、画像形成装置を結露発生条件以外の条件で、例えば45分間放置する。
図5は、複合機とプリントサーバの関係を示す概略ブロック図である。
本発明の実施形態の印刷システムを構成するそれぞれの複合機10は、CPU等を搭載する制御基板(PWB)11、プロセス制御基板12、メモリ13、温度・湿度センサ14、保温ヒータ15、送風ファン16、ネットワークインターフェース17等からなり、LAN等のネットワーク40を介してプリントサーバ30に接続されている。
一般的に、温度センサとして例えばサーミスタが用いられ、湿度センサとしては各種のセラミックセンサが用いられる。温度・湿度センサ14は、装置本体内の感光体ドラムや現像装置等の近傍に設けるのが好ましいが、一般的には経験的に平均的な温度、湿度が得られる箇所が選択され、多くは装置本体内の制御基板11上に実装される。また、保温ヒータ15は光学レンズ近傍や給紙カセットに設けられる。
実施例1の印刷システムは、次のような構成によって発明の目的を達成する。
プリントサーバ30は、複合機10,10,10、…が備えている温度・湿度センサ14による測定値に基づき、各複合機10,10,10、…の結露状態を判断して、結露の発生していない複合機に印字データを送り印刷出力させる。
図6は、実施例1の印刷システムにおいて、プリントサーバが各複合機の結露状態を考慮して複合機に印刷データを送信する処理を示すフローチャートである。
プリントサーバ30は、複合機10,10,10、…について順次結露状態をチェックして各複合機の結露状態を把握する(ステップ1)。プリントサーバ30は、ネットワーク40を介して接続されたパーソナルコンピュータ20等からのプリントジョブをチェックしており(ステップ2)、プリントジョブが送信されると(ステップ2−Y)、ステップ1で把握した各複合機の結露状態に基づき、結露が発生していない複合機にプリントジョブを送信する(ステップ3)。ステップ2において、プリントジョブがなければ(ステップ2−N)、ステップ1に戻り、各複合機の結露状態をチェックする。
図7は、複合機の結露状態を把握するステップの詳細を示すフローチャートである。
プリントサーバ30において、各複合機10の結露状態を把握するステップ1の処理では、複合機がレディ状態またはスタンバイ状態にあるか、電源OFF等によりプリントサーバ30に返信することができない状態(レディ状態でない)にあるかをチェックする(ステップ11)。
ここで、レディ状態とは、定着装置のヒータが通電されて一定温度に保持され、即時スタートが可能の状態であり、スタンバイ状態とは、複合機の電源はONであるが、定着装置のヒータには通電されてなく温度制御されていない省エネルギーモードの状態である。
ステップ11において、複合機10がレディ状態またはスタンバイ状態にあれば(ステップ11−Y)、図9(A),(B)に基づいて後述する管理テーブルの結露履歴を参照して、その複合機10が結露状態となった履歴がないことをチェックし(ステップ12)、結露履歴がない場合(ステップ12−Y)、その複合機は結露状態にない複合機であるとして登録し(ステップ13)、他の複合機の結露状態を把握する処理に移る。
ステップ12において、結露履歴がある場合(ステップ12−N)、複合機の放置時間が所定時間(例えば、45分)以上あったか否かをチェックし(ステップ14)、所定時間以上放置されていた場合(ステップ14−Y)、その複合機は結露状態にないとして図9(A),(B)に示す管理テーブルの結露状態に「無」を登録し、結露履歴にも「無」を登録する(ステップ13)。
ステップ14において、複合機の放置時間が所定時間以上でない場合(ステップ14−N)、装置本体内に設けられた保温ヒータ15、送風ファン16等の除湿装置が所定時間(例えば、10分)以上動作したか否かをチェックし(ステップ15)、所定時間以上動作していた場合(ステップ15−Y)、その複合機は結露状態にないとして図9(A),(B)に示す管理テーブルの結露状態に「無」を登録し、結露履歴にも「無」を登録する(ステップ13)。
ステップ15において、複合機の除湿装置が所定時間以上動作しなかった場合(ステップ15−N)、複合機がレディ状態にあるか否かをチェックし(ステップ16)、レディ状態であれば(ステップ16−Y)、その経過時間が所定時間以上であるか否かをチェックし(ステップ17)、所定時間以上経過した場合(ステップ17−Y)、その複合機は結露状態にないとして図9(A),(B)の管理テーブルの結露状態に「無」を登録し、結露履歴にも「無」を登録する(ステップ13)。
ステップ16において、複合機がレディ状態でない場合(ステップ16−N)、結露が発生している複合機として登録し(ステップ18)、除湿装置を起動して(ステップ19)処理を終了し、他の複合機の結露状態を把握する処理に移る。
また、ステップ17において、レディ状態での経過時間が所定時間以上でない場合(ステップ17−N)、結露が発生している複合機として登録する(ステップ18)。
ステップ11において、複合機10が電源OFFである場合のように、プリントサーバ30に対する応答がない場合、この複合機と同一のグループに属する他の複合機からスタンバイ状態もしくはレディ状態の複合機を抽出し(ステップ20−Y)、その複合機に結露履歴がなければ(ステップ21−Y)、その複合機は結露状態にない複合機として登録する(ステップ13)。
ステップ21において、結露履歴があっても(ステップ21−N)、所定時間(例えば、45分)以上放置された場合(ステップ22−Y)、その複合機は結露状態にない複合機として登録する(ステップ13)。
また、ステップ22において、放置時間が所定時間以上でない場合(ステップ22−N)、結露が発生している複合機として登録し(ステップ18)、除湿装置を起動する(ステップ19)。
また、ステップ20において、同一のグループに属する他の複合機がなく、あってもスタンバイ状態もしくはレディ状態の複合機でない場合(ステップ20−N)、そのまま処理を終了し、他の複合機の結露状態を把握する処理に移る。
以上のようにして、1つの複合機10についての結露状態をチェックし終えたら、引き続き、残りの複合機10についての結露状態をチェックし、印刷システムに接続されている全ての複合機10,10,10、…について結露状態をチェックし、後述するプリントサーバ30上の管理テーブルに他の管理情報とともに書き込む。
図8は、プリントサーバから問い合わせがある際、複合機で行われる処理を示すフローチャートである。
複合機10は、プリントサーバ30からの問い合わせをチェックしており(ステップ31)、プリントサーバ30から問い合わせがあると(ステップ31−Y)、装置本体内に備えられた温度・湿度センサ14の出力を読み取り、現在の温度、湿度及び関連する他の情報をプリントサーバ30にLAN等のネットワーク40を介して送信し(ステップ32)、さらに現在複合機10がレディ状態にあるか、あるいはスタンバイ状態にあるかをプリントサーバ30に送信する(ステップ33)。次に、プリントサーバ30から除湿装置動作開始信号を受信したか否かをチェックし(ステップ34)、除湿装置動作開始信号を受信したら、除湿装置を動作させて(ステップ35)、ステップ31に戻り、除湿装置動作開始信号を受信しなければ、そのままステップ31に戻る。
以上のような複合機における処理は、複合機10,10,10、…毎に行われ、プリントサーバ30では各複合機から取得した温度、湿度情報に基づき前記した判断フローによって結露が発生しているか否かを判断し、他の管理情報とともに図9(A),(B)の管理テーブルに書き込む。
図9は、プリントサーバに保存されている管理テーブルを示す図で、図9(A)は、複合機毎に管理情報を記録した管理テーブルを示し、図9(B)は、グループ分けした複合機の管理情報を記録した管理テーブルを示す。
図9(A)に示す管理テーブルは、ネットワークに複合機(MFP1〜8)からなる画像形成装置が接続されている例で、複合機毎に「電源投入状態」、「結露履歴」、「レディ状態開始からの経過時間」、「放置状態での経過時間」、「除湿装置の起動有無」、「除湿装置稼働時間」、「結露状態」を記録し、各項目において変更があった際、その都度データが更新される。なお、図9(A),(B)に示す管理テーブルで結露状態「無」でも結露履歴「有」となっている複合機があるが、これは結露履歴を書き換える前の状態を示したものである。
図9(B)に示す管理テーブルは、複合機(MFP1〜8)からなる画像形成装置がグループ化されている例で、MFP2,3が1つのグループを形成し、またMFP4,5が他のグループを形成している。また、複合機毎に「グループ」、「電源投入状態」、「結露履歴」、「放置状態での経過時間」、「除湿装置の起動有無」、「結露状態」を記録し、各項目において変更があった際、その都度データが更新される。
図9(B)に示す管理テーブルのようにグループ化されている場合であって、印刷サーバが印字データを送信する際、図9(A)に示す管理テーブルからMFP3が電源OFFにより使用不可であることが認識されると、図9(B)に示す管理テーブルを参照して、同じグループ2内のMFP2がスタンバイ状態にあり、かつ除湿装置未作動であるMFP2を抽出する。
図10は、実施例2の印刷システムにおいて、プリントサーバが各複合機の温度状態をチェックして登録し、登録した複合機に印刷データを送信する処理を示すフローチャートである。
実施例2の印刷システムにおいて、プリントサーバ30は、複合機10,10,10、…について順次環境状態をチェックして各複合機の温度をチェックする(ステップ41)。プリントサーバ30は、ネットワーク40を介して接続されたパーソナルコンピュータ20等からのプリントジョブをチェックしており(ステップ42)、プリントジョブが送信されると(ステップ42−Y)、ステップ41で把握した各複合機の温度状態に基づき、図2に示すような一定の環境条件を満たしているとして登録された複合機にプリントジョブを送信する(ステップ43)。ステップ42において、プリントジョブがなければ(ステップ42−N)、ステップ41に戻り、各複合機の温度をチェックする。
図11は、複合機の環境状態をチェックするステップ(S41)の詳細を示すフローチャートである。
プリントサーバ30が各複合機の温度をチェックするステップ41の処理では、複合機がレディ状態またはスタンバイ状態にあるか、電源OFF等によりプリントサーバ30に返信することができない状態(レディ状態でない)にあるかをチェックする(ステップ51)。ステップ51において、複合機10がレディ状態またはスタンバイ状態にあれば(ステップ51−Y)、複合機においてそれぞれの機内温度を測定し(ステップ52)、機内温度が図2に示すような一定の環境条件を満たしているか否か判定し(ステップ53)、一定の環境条件を満たしていれば(ステップ53−Y)、機内温度が一定値以上の環境条件を満たす複合機であるとして管理テーブル上に登録する(ステップ54)。ステップ53において、機内温度が一定値以上の環境条件を満たしていなければ、そのまま処理を終了する(ステップ53−N)。
また、ステップ51において、複合機からの返信が電源オフ等によりない場合、あるいはあってもレディ状態またはスタンバイ状態にない場合(ステップ51−N)、同一のグループに属するレディ状態またはスタンバイ状態の複合機を抽出し(ステップ55)、その複合機の機内温度を測定し(ステップ56)、機内温度が一定値以上であるか否かを判定し(ステップ57)、機内温度が一定値以上であれば(ステップ57−Y)、機内温度が一定値以上の環境条件を満たす複合機であるとして管理テーブル上に登録する(ステップ54)。ステップ57において、機内温度が一定値以上の環境条件を満たしていなければそのまま処理を終了する(ステップ57−N)。
実施例2の印刷システムでは、例えば、室温が高い環境に設置してある複合機は、内蔵する定着装置における定着温度が低下する要因が少ないので、このような設置場所の複合機に優先して印刷データを送信し、印刷出力を行なうことで、定着温度低下による印刷効率の低下を防止することができる。
図12は、機内温度に基づいて複合機を制御する際の処理を示すフローチャートである。
実施例2の印刷システムにおいて、プリントサーバ30は、複合機10,10,10、…について順次環境状態をチェックして各複合機の温度をチェックし(ステップ61)、次にプリントジョブがあるか否か判定し(ステップ62)、プリントジョブがあると(ステップ62−Y)、プリントジョブのページ数は予め定められた所定ページ数以下であるか否か判定する(ステップ63)。ステップ63において、プリントジョブのページ数が所定ページ数以下であると(ステップ63−Y)、ユーザによって指定された複合機にそのプリントジョブを送信する(ステップ64)。
ステップ63において、プリントジョブのページ数が所定ページ数を超えると(ステップ63−N)、ユーザによって指定された複合機の機内温度が一定値以下であるか否か判定し(ステップ65)、機内温度が一定値以下でない場合(ステップ65−N)、ユーザによって指定された複合機にそのプリントジョブを送信する(ステップ64)。ステップ65において、ユーザによって指定された複合機の機内温度が一定値以下である場合(ステップ65−Y)、機内温度が一定値以上の複合機であるとして登録された複合機にプリントジョブを送信する(ステップ66)。
ステップ63において、プリントジョブのページ数は予め定められた所定ページ数以下であるか否か判定する際の所定ページ数は、普通紙、厚紙、薄紙等、印刷に使用される記録用紙の種類に応じて変更する。すなわち、普通紙を用いる場合、所定ページ数を20ページとし、OHP用紙やハガキ等を含む厚紙を用いる場合、印刷中に定着ローラの温度低下が大きいので、10ページにするといったように所定ページ数を変更する。
図13は、実施例3の印刷システムにおいて、プリントサーバが各複合機の湿度状態をチェックして登録し、登録した複合機に印刷データを送信する処理を示すフローチャートである。
実施例3の印刷システムにおいて、プリントサーバ30は、複合機10,10,10、…について順次環境状態をチェックして各複合機の湿度をチェックする(ステップ71)。プリントサーバ30は、ネットワーク40を介して接続されたパーソナルコンピュータ20等からのプリントジョブをチェックしており(ステップ72)、プリントジョブが送信されると(ステップ72−Y)、ステップ71で把握した各複合機の湿度状態に基づき、図2に示すような一定の環境条件を満たしているとして登録された複合機にプリントジョブを送信する(ステップ73)。ステップ72において、プリントジョブがなければ(ステップ72−N)、ステップ71に戻り、各複合機の湿度をチェックする。
図14は、複合機の環境状態をチェックするステップ(S71)の詳細を示すフローチャートである。
プリントサーバ30が各複合機の湿度をチェックするステップ71の処理では、複合機がレディ状態またはスタンバイ状態にあるか、電源OFF等によりプリントサーバ30に返信することができない状態(レディ状態でない)にあるかをチェックする(ステップ81)。ステップ81において、複合機10がレディ状態またはスタンバイ状態にあれば(ステップ81−Y)、複合機においてそれぞれの機内湿度を測定し(ステップ82)、機内湿度が図2に示すような一定の環境条件を満たしているか否か判定し(ステップ83)、一定の環境条件を満たしていれば(ステップ83−Y)、機内湿度が一定値以上の環境条件を満たす複合機であるとして管理テーブル上に登録する(ステップ84)。ステップ83において、機内湿度が一定値以上の環境条件を満たしていなければ(ステップ83−N)、そのまま処理を終了する。
また、ステップ81において、複合機からの返信が電源オフ等によりない場合、あるいはあってもレディ状態またはスタンバイ状態にない場合(ステップ81−N)、同一のグループに属するレディ状態またはスタンバイ状態の複合機を抽出し(ステップ85)、その複合機の機内湿度を測定し(ステップ86)、機内湿度が所定範囲内であるか否かを判定し(ステップ87)、機内湿度が所定範囲内であれば(ステップ87−Y)、機内湿度が一定値以上の環境条件を満たす複合機であるとして管理テーブル上に登録する(ステップ84)。ステップ87において、機内湿度が一定値以上の環境条件を満たしていなければ(ステップ87−N)、そのまま処理を終了する。
実施例3の印刷システムでは、例えば、湿度が所定の範囲内にある環境に設置してある複合機は、収納されている記録用紙が所定値以上に吸湿している要因が少なく、また静電気によって複数の記録用紙が吸着するようなことが少ないので、用紙吸湿、用紙吸着等によるジャム発生による印刷効率の低下を防止することができる。
図15は、機内湿度値に基づいて複合機を制御する際の処理を示すフローチャートである。
実施例3の印刷システムにおいて、プリントサーバ30は、複合機10,10,10、…について順次環境状態をチェックして各複合機の湿度をチェックし(ステップ91)、次にプリントジョブがあるか否か判定し(ステップ92)、プリントジョブがあると(ステップ92−Y)、ユーザによって指定された複合機の動作環境の湿度が所定範囲にあるか否か判定し(ステップ93)、所定範囲にあれば(ステップ93−Y)、ユーザによって指定された複合機にそのプリントジョブを送信する(ステップ94)。
ステップ93において、ユーザによって指定された複合機の湿度が所定範囲になければ(ステップ93−N)、湿度が所定範囲にある複合機であるとして登録された複合機があるか否か判定し(ステップ95)、登録された複合機があれば(ステップ95−Y)、湿度が所定範囲内の複合機として登録された複合機にプリントジョブを送信する(ステップ96)。ステップ95において、登録された複合機がなければ(ステップ95−N)、インターバル制御を行なう(ステップ97)。
ステップ95において、動作環境の湿度が所定範囲にある複合機が登録されていないときは、使用可能な複合機がないということであるから、登録されていない複合機であって所定の湿度範囲にないが、所定の湿度範囲に近い複合機をインターバル制御を行なって使用することになる。
図16は、複合機がインターバル印刷を行なう際の処理を示すフローチャートである。
インターバル制御においては、通常使用不可の複合機を使用するから、印刷中に障害が発生することを防止するため、印刷負荷を軽減するインターバル印刷を行なう。すなわち、複合機のために記憶した印刷データをプリントサーバ30内のバッファから読み出し、複合機にジョブ1ページを送信する(ステップ101)。ジョブが完了したか否かをチェックし(ステップ102)、終了していれば処理を終了し、終了していなければ、所定時間経過したか否かをチェックし(ステップ103)、所定時間経過後ステップ101へ戻り、次のジョブの処理を行う。
所定の動作環境にない画像形成装置を使用しないとしたのでは、使用可能な画像形成装置の数が限られてしまい、画像形成装置を用いた事務に支障を生じさせる。そこで、実施例4の印刷システムは、ネットワーク接続された画像形成装置のうち、結露が生じる環境下にある画像形成装置のみに対して結露防止機構を作動させるようにして、少ない消費電力で結露を防止し、使用不可の画像形成装置を使用可能な状態に変更する。
実施例4の印刷システムは、プリントサーバ30で各複合機10,10,10、…で判断した結果、結露が発生していると判断した複合機に対し、保温ヒータ15、送風ファン16等からなる結露防止機構を動作させるようにプリントサーバ30から信号を送り、結露防止機構を動作させてから所定時間経過したら結露解消、印字可能と判断する。結露防止機構の具体例としては、レンズヒータ、用紙ヒータ、送風ファン等が例示されるが、具体的手段及び設置場所は画像形成装置の構成に基づき適宜決定されることになる。
図17は、実施例4の印刷システムにおいて、複数の画像形成装置に使用不可の画像形成装置を含む場合に、使用可能にする処理を含む処理を示すフローチャートである。
プリントサーバ30は、複合機10について順次結露状態をチェックして各複合機の結露状態を把握する(ステップ111)。プリントサーバ30はプリントジョブが送信されていると(ステップ112)、ユーザによって選択された複合機の動作環境が所定の湿度範囲内にあるか否かをチェックし(ステップ113)。所定の湿度範囲内にあればユーザに指定された複合機に印刷ジョブを送信する(ステップ114)。
ステップ113において、ユーザによって選択された複合機の動作環境が所定の湿度範囲内にない場合、所定の湿度範囲内にある複合機として登録された複合機があるか否かチェックし(ステップ115)、登録された複合機があれば、その複合機にプリントジョブを送信する(ステップ116)。
ステップ115において、登録された複合機がない場合(ステップ115−N)、プリントサーバ30は使用不可能な複合機を使用可能にする結露解消処理等を行うため、複合機に備えられた定着装置に通電して装置本体内の温度を上昇させ(ステップ117)、さらにその複合機の負荷を軽減させるため、次に説明するインターバル制御を行なって印刷を実行する(ステップ118)。
図18は、プリントサーバが結露解消処理を行なう際の処理を示すフローチャートである。
プリントサーバ30は、複合機の動作環境の湿度が所定値以上であるか否かをチェックし(ステップ121)、所定値以上であれば(ステップ121−Y)、複合機の定着装置に通電する指令を行い(ステップ122)、省電力モードを解除し(ステップ123)、省電力モード設定を解除したことをユーザに通知するための表示を行ない(ステップ124)、処理を終了する。
図19は、複合機がインターバル印刷を行なう際の処理を示すフローチャートである。
前記したようにして、使用不可の複合機の定着装置のヒータ等を通電して結露解消処理を行って使用可能とした複合機に対しては、印刷中に障害が発生することを防止するため、印刷負荷を軽減するインターバル印刷を行なう。すなわち、図17に示すステップ118において、複合機のために記憶した印刷データをプリントサーバ30内のバッファから読み出し、複合機にジョブ1ページを送信する(ステップ131)。ジョブが完了したか否かをチェックし(ステップ132)、終了していれば処理を終了し、終了していなければ、所定時間経過したか否かをチェックし(ステップ133)、所定時間経過後ステップ131へ戻り、次のジョブの処理を行う。
画像形成装置の状態は、動作環境の現在の温度・湿度に基づいて判定することができるが、動作環境が変化している状態においては、現在の温度・湿度とともに温度・湿度の履歴も考慮して判定する必要がある。たとえば、ある湿度の動作環境において、温度が上昇中であるか、下降中であるかによって状態は異なり、温度が下降中であれば結露が発生する可能性がある。そこで、実施例5の印刷システムにおいては、画像形成装置の状態を動作環境の履歴を考慮して正確に判定し、画像形成装置を制御するようにしている。以下、湿度履歴を考慮した例について説明する。
図20は、実施例5の印刷システムにおいて、複合機の動作環境の履歴を管理テーブルに記録する処理を示すフローチャートである。
図21は、印刷サーバ上の管理テーブルを示す図で、図21(A)は、装置毎の管理テーブルを示し、図21(B)は、装置に備えられたカセット毎の管理テーブルを示す。
図20に示す複合機の動作環境の履歴を管理テーブルに記録する処理では、複合機等の画像形成装置毎に、または画像形成装置に備えられたカセット毎に、例として所定(相対)湿度が80%以上となった期間の合計である第1合計期間、及び所定湿度が20%以下となった期間の合計である第2合計期間期間を加算する処理を行っている。
それぞれの画像形成装置毎に所定期間(例えば、1分間)、動作環境の湿度及びそのとき印刷が行なわれたか否かを記録し(ステップ141)、湿度が80%以下であるか否かチェックし(ステップ142)、湿度が80%以下であればステップ144に移動し、湿度が80%を超えていれば印刷サーバ上の図21(A)、(B)に示す管理テーブルの第1合計期間欄にその時間を加算して書き込み(ステップ143)、ステップ144に移動する。次に、湿度が20%以上であるか否かチェックし(ステップ144)、湿度が20%以上であればステップ146に移動し、湿度が20%未満であれば印刷サーバ上の管理テーブルの第2合計期間欄にその時間を加算して書き込み(ステップ145)、ステップ146に移動する。
ステップ143、ステップ145において、第1合計期間、第2合計期間のいずれか、または両方が所定期間(例えば、8時間)以上となったとき、プリントサーバはその画像形成装置が所定の環境条件外にあるとして、(1)印字データを送信しない、(2)印字条件を変更する(例えば、インターバル制御)、(3)装置本体内の温度を上昇させる、といった制御を行なうように指令する。
なお、第1合計期間、第2合計期間は、画像形成装置を使用する限り累積されるが、湿度によって影響を受けるのは主として記録用紙である。しかし、記録用紙は印刷によって消費され、消費されてしまえば湿度履歴は無関係になる。そのため、現在画像形成装置内に装填されている記録用紙について、過去の履歴である合計期間が適用されると不都合が生じるため、この不都合を解消するためには画像形成装置で消費した記録用紙枚数(印刷枚数)に応じて、第1合計期間、第2合計期間を減算する。例えば、用紙カセットの最大容量が250枚であったなら、250枚が印刷された時点で合計期間が0となるよう、1枚印刷する毎に8(時間)×60(分)÷250(毎)≒2(分)ずつ減算する。
そのため、ステップ146では、記録用紙に印刷を行なったか否かチェックし、記録用紙に印刷を行なっていれば、第1合計期間欄、第2合計期間欄に書き込まれている合計時間から所定時間を減算する。ステップ146において、記録用紙に印刷を行なっていなければ、そのままステップ141に戻る。
以上の例は、画像形成装置毎に動作環境が所定の湿度範囲にあるか否かをチェックしたが、画像形成装置に備えられているカセット毎に所定の湿度範囲にあるか否かをチェックする例においては、画像形成装置に装着されている用紙カセットは、最大容量の異なるカセットが複数装着されているので、カセット毎に合計期間を算出し、使用されるカセットに応じてそれぞれ減算するとより好適である。そしてカセット別に環境条件を満たす、あるいは満たさないの判定を行えばより正確である。
実施例6の印刷システムは、各複合機10,10,10、…に結露が発生しているか否かを、複合機の稼動状態に基づいて判断する。複合機10,10,10、…内に設けられた温度・湿度センサ14の測定値が同じ条件であっても、定着装置に設けられた定着ヒータがONしている複合機の稼動状態時より、定着ヒータがOFFしている省エネモード時の方が、外部環境による装置本体内の温度変化が激しい場合が多いので、結露が発生している可能性が高い。これに対して、複合機の稼動状態時であれば、定着ヒータが一種の保温ヒータとして働き装置本体内が暖気されるので装置本体内の温度は定着ヒータOFFの状態と比較して温度が高い状態で安定している場合が多い。温度・湿度センサは、装置本体内の一部の箇所に設けられているだけなので、局所的な温度・湿度変化により測定結果が変化する。
本発明の実施形態の印刷システムを示す概略ブロック図である。 一般的な画像形成装置の動作環境条件を示す図である。 結露が発生する場合の温度、湿度変化の例を示すグラフである。 画像形成装置に結露が発生しているか否かを判定する処理を示すフローチャートである。 複合機とプリントサーバの関係を示す概略ブロック図である。 実施例1の印刷システムにおいて、プリントサーバが各複合機の結露状態を考慮して複合機に印刷データを送信する処理を示すフローチャートである。 複合機の結露状態を把握するステップの詳細を示すフローチャートである。 プリントサーバから問い合わせがある際、複合機で行われる処理を示すフローチャートである。 プリントサーバに保存されている管理テーブルを示す図である。 実施例2の印刷システムにおいて、プリントサーバが各複合機の温度状態をチェックして登録し、登録した複合機に印刷データを送信する処理を示すフローチャートである。 複合機の環境状態をチェックするステップ(S41)の詳細を示すフローチャートである。 機内温度に基づいて複合機を制御する際の処理を示すフローチャートである。 実施例3の印刷システムにおいて、プリントサーバが各複合機の湿度状態をチェックして登録し、登録した複合機に印刷データを送信する処理を示すフローチャートである。 複合機の環境状態をチェックするステップ(S71)の詳細を示すフローチャートである。 機内湿度値に基づいて複合機を制御する際の処理を示すフローチャートである。 複合機がインターバル印刷を行なう際の処理を示すフローチャートである。 実施例4の印刷システムにおいて、複数の画像形成装置に使用不可の画像形成装置を含む場合に、使用可能にする処理を含む処理を示すフローチャートである。 プリントサーバが結露解消処理を行なう際の処理を示すフローチャートである。 複合機がインターバル印刷を行なう際の処理を示すフローチャートである。 実施例5の印刷システムにおいて、複合機の動作環境の履歴を管理テーブルに記録する処理を示すフローチャートである。 印刷サーバ上の管理テーブルを示す図である。
符号の説明
10(10,10,10、…)…複合機(MFP)、11…制御基板、12…プロセス制御基板、13…メモリ、14…温度・湿度センサ、15…保温ヒータ、16…送風ファン、17…ネットワークインターフェース、20(20,20,20、…)…パーソナルコンピュータ、30…プリントサーバ、40…ネットワーク。

Claims (6)

  1. 印刷サーバと該印刷サーバに接続された複数の画像形成装置からなる印刷システムにおいて、
    前記画像形成装置は、それぞれの設置場所における湿度環境情報及び湿度環境情報を取得する動作環境情報取得手段と、取得した前記動作環境情報を前記印刷サーバに送信する動作環境情報送信手段を備え、前記印刷サーバは、送信された前記動作環境情報に基づき前記画像形成装置の状態を判断し、画像形成に最も適した動作環境にある画像形成装置を選択し、該選択された画像形成装置に前記印刷データを送信し、該画像形成装置の動作環境が結露状態にある場合は、プリントジョブの総ページ数が所定枚数以下の印刷データを送信することを特徴とする印刷システム。
  2. 請求項1に記載の印刷システムにおいて、
    印刷に使用される記録用紙の種類に応じて、前記所定枚数を変更することを特徴とする印刷システム。
  3. 請求項に記載の印刷システムにおいて、
    前記画像形成装置は動作環境を変更する手段を備え、前記印刷サーバは、前記画像形成装置が所定の動作環境にないと判断すると、前記動作環境を変更する手段を動作させ、前記画像形成装置の動作環境が前記所定の動作環境となった後、印刷データを送信することを特徴とする印刷システム。
  4. 請求項3に記載の印刷システムにおいて、
    前記動作環境を変更する手段は結露防止手段を備え、前記印刷サーバは、前記画像形成装置が結露状態であると判断すると、前記結露防止手段を動作させる結露解消信号を送信することを特徴とする印刷システム。
  5. 請求項に記載の印刷システムにおいて、
    前記印刷サーバが前記結露解消信号を送信してから所定時間を経過したとき、前記画像形成装置は印刷データを送信可能な画像形成装置であると判断することを特徴とする印刷システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の印刷システムにおいて、
    前記印刷サーバは、動作環境の履歴を考慮して前記画像形成装置が所定の動作環境にあるか否かを判断することを特徴とする印刷システム。
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