JP4297325B2 - フラットケーブル接続治具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フラットケーブル接続金具をフラットケーブルに接続する際に用いるフラットケーブル接続治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気機器や自動車等の電気配線に、図6に示すように、平行に並設された帯状導体よりなる例えば厚さが0.15mm〜0.2 mm、幅が1.5 mm 〜3.0 mm程度の複数のフラット導体1が、ポリエチレンテレフタレートの如きプラスチックよりなるフラット絶縁被覆2で一括して被覆された構造のフラットケーブル3が用いられるようになってきている。
【0003】
このようなフラットケーブル3には、例えば図5に示すようなフラットケーブル接続金具4が各フラット導体1の箇所に接続されている。このフラットケーブル接続金具4は、例えば雌形の嵌め合わせ接続体5に長方形の接続板部6が連接され、この接続板部6の幅方向の両側に複数のクリンプ片7が対として立設された構造になっている。
【0004】
このようなフラットケーブル接続金具4のフラットケーブル3に対する接続は、フラット導体1に対応した位置で、フラットケーブル3にフラットケーブル接続金具4の各クリンプ片7を突き刺してフラット導体1に導通させ、フラットケーブル3を突き抜けた各クリンプ片7を円弧状に曲成して加締めて抜止めし、接続部8を形成することにより行っている。この場合、隣接する接続部8の間では、隣接するフラット導体1の間のフラット絶縁被覆2の箇所にトリミングスリット9を設けて隣接する接続部8を独立させている。
【0005】
かかるフラットケーブル接続金具4のフラットケーブル3に対する接続作業は、図7に示すフラットケーブル接続治具10を用いて行っている。このフラットケーブル接続治具10は、フラットケーブル3を支えるフラットケーブル支え面10aに、フラットケーブル接続金具4の幅方向の各側のクリンプ片7を受けるクリンプ片受け溝11を平行に2列に仕切り壁12を介して開口させ、且つその隣に2つの溝を左右に連続させた形状のクリンプ片曲成加締め凹部13を開口させた構造になっている。
【0006】
接続作業は、次のようにして行う。フラットケーブル接続治具10のフラットケーブル支え面10aの上にフラットケーブル3を、そのフラット導体1が1対のクリンプ片受け溝11の上を横切って存在するように配置する。また、このフラット導体1の幅内に両側のクリンプ片7が下向きに存在するようにして、フラットケーブル接続金具4をフラットケーブル3の上方に配置する。かかる状態で、フラットケーブル接続金具4の両側をガイド部材14でガイドしつつ、接続板部6をアンビル15で加圧して各クリンプ片7を突き刺し、フラット導体1と各クリンプ片7を導通させる。次に、矢印A方向に接続治具10を下降させて各クリンプ片7を各クリンプ片受け溝11から抜く。次に、矢印B方向に接続治具10を移動させ、各クリンプ片7がクリンプ片曲成加締め凹部13に対向したところで接続治具10の矢印B方向移動を停止させる。かかる状態で、接続治具10を矢印C方向に移動させ、各クリンプ片7の先端をクリンプ片曲成加締め凹部13に嵌める。しかる後、フラットケーブル接続金具4の両側をガイド部材14でガイドしつつ、接続板部6をアンビル15で加圧して各クリンプ片7を圧縮することにより、フラットケーブル3を突き抜けた各クリンプ片7をクリンプ片曲成加締め凹部13で図8に示すように円弧状に曲成して加締める。この状態で、接続部8では、各クリンプ片7のフラット導体1に対する突き刺し時に、両側のクリンプ片7のそれぞれ内側面に沿って延びて切れたフラット導体1の延び切れ部1aが、各クリンプ片7の曲成加締め部で加圧されて電気的に安定した接続状態になっている。
【0007】
接続治具10では、このような接続部8が得られるように、クリンプ片7の外向き面と接続治具10が形成するクリンプ片受け溝11との対向間隔を非常に狭くしてクリンプ片7の突き刺し時にフラット導体1の切断が行えるようにし、且つクリンプ片7の内向き面と仕切り壁12が形成するクリンプ片受け溝11との対向間隔を広くしてクリンプ片7の突き刺し時にフラット導体1の延び切れ部1aがクリンプ片7の内側面に沿って延びるようにしている。
【0008】
接続板部6の幅方向の両側に立設されているクリンプ片7の間隔がW1 のように広い場合には、クリンプ片7は図5に示すように対形に立設されているが、接続板部6の幅方向の両側に立設されているクリンプ片7の間隔がW2 =1.5 mmのように狭い場合には、図9に示すように各クリンプ片7は接続板部6の幅方向の両側に千鳥配置で立設されている。このように千鳥配置の各クリンプ片7を有するフラットケーブル接続金具4は、各クリンプ片7が図10に示すようにフラット導体1の箇所でフラットケーブル3に千鳥配置で突き刺されて円弧状に曲成して加締められている。このように各クリンプ片7を千鳥配置で円弧状に曲成して加締めると、フラット導体1の幅が狭くなっても各クリンプ片7を突き刺して接続部8を容易に形成することができる。
【0009】
このような千鳥配置のクリンプ片7を有するフラットケーブル接続金具4のフラットケーブル3に対する突き刺しは、図11に示すようなフラットケーブル接続治具10で行われる。このフラットケーブル接続治具10は、フラットケーブル3を支えるフラットケーブル支え面10aに、フラットケーブル接続金具4の幅方向の各側のクリンプ片7を受けるクリンプ片受け溝11を平行に2列に仕切り壁12を介して開口させ、且つその隣に1つの溝からなるクリンプ片曲成加締め凹部13を開口させた構造になっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0010】
このようなフラットケーブル接続治具10を用いてフラットケーブル接続金具4をフラットケーブル3に突き刺して接続部8を形成すると、接続部8の横断面図は図12のようになる。この接続部8でも、各クリンプ片7のフラット導体1に対する突き刺し時に、両側のクリンプ片7のそれぞれ内側面に沿って延びて切れたフラット導体1の延び切れ部1aが、各クリンプ片7の曲成加締め部で加圧されて電気的に安定した接続状態になっている。
【0011】
この場合、フラットケーブル接続治具10の1対のクリンプ片受け溝11の間に設けられている仕切り壁12の厚みWdは、図13に示すように、接続板部6の幅方向のクリンプ片7の間隔Wが狭くなるほど狭く(換言すれば、薄く)しなければならない。このようなフラットケーブル接続治具10の1対のクリンプ片受け溝11に、各クリンプ片7は図示のように千鳥配置で突き刺されることになる。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−246091号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のフラットケーブル接続治具10では、仕切り壁12の厚みWdが薄く、しかもクリンプ片受け溝11の入口からその奥に向かって厚みが一定であったので、仕切り壁12の機械的強度が不足し、繰り返し使用されると耐久性が低い問題点があった。
【0014】
本発明の目的は、仕切り壁の厚みが薄くなってもその機械的強度を向上できるフラットケーブル接続治具を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、フラット導体をフラット絶縁被覆で被覆してなるフラットケーブルを支えるフラットケーブル支え面10aにクリンプ片受け溝11が2列に形成されて、前記2列のクリンプ片受け溝の間に仕切り壁12が設けられ、前記フラットケーブル支え面の上に配置されたフラットケーブルにフラットケーブル接続金具のクリンプ片7を突き刺して該クリンプ片を前記クリンプ片受け溝内に挿入した際に、該クリンプ片の内向き面と前記仕切り壁との間の対向間隔が、前記クリンプ片の突き刺しにより形成されるフラット導体の延び切れ部1aを前記クリンプ片の内向き面に沿って延ばすために必要な大きさとなるように構成されているフラットケーブル接続治具を対象とする。
【0016】
本発明に係るフラットケーブル接続治具では、仕切り壁が、一定の厚み(W1)を有する先端部と、先端部の厚み(W1)よりも厚い一定の厚み(W2)を有する根元側の部分とを有して、先端部と根元側の部分との境界部がテーパ部となっており、仕切り壁の先端部の厚み(W1)は、クリンプ片の内向き面と仕切り壁との対向間隔を必要な大きさとするために適した厚みとするように設定されている。
【0017】
このように構成すると、仕切り壁の先端部の厚みが薄くなってもその機械的強度を厚みが厚い根元側で向上させることができ、繰り返し使用に対して耐久性を向上させることができる。
【0018】
また本発明において、仕切り壁の厚みの薄い先端部の溝の深さ方向の長さHは、フラットケーブルのフラット導体の厚みの2倍以上で、フラット導体の厚みの4倍以下となっており、クリンプ片をクリンプ片受け溝内に挿入した際にクリンプ片が仕切り壁の根元側の部分に到達し得るように仕切り壁の先端部及びテーパ部の溝の深さ方向の長さが設定されている。フラットケーブルの厚み方向にクリンプ片を突き刺した場合、クリンプ片がフラット導体を突き破って貫通する際にその箇所でフラット導体は延びながら切れて貫通孔があくが、その時発生するフラット導体の延び切れ部の長さはフラット導体の厚みの約2倍以下である。このため仕切り壁の厚みの薄い先端部の溝の深さ方向の長さHを、フラットケーブルのフラット導体の厚みの2倍以上で、フラット導体の厚みの4倍以下とすると、フラット導体の延び切れ部が仕切り壁のテーパ部に接触しないようにすることができる。仕切り壁の厚みの薄い先端部の溝の深さ方向の長さHを、フラット導体の厚みの2倍より小さくすると、フラット導体の延び切れ部が仕切り壁のテーパ部に接触してしまって好ましくない。また、仕切り壁の厚みの薄い先端部の溝の深さ方向の長さHがフラット導体の厚みの4倍より長くなると、厚みの薄い先端部の溝の深さ方向の長さHが異常に長くなり、仕切り壁の機械的強度の低下が著しくなって好ましくない。
【0019】
この場合、仕切り壁のテーパ部のテーパ角度Xは、クリンプ片の先端の刃先傾斜角度Y以下で、5°以上となっていることが好ましい。ここで、仕切り壁のテーパ部のテーパ角度Xは、仕切り壁の先端部からその壁面に沿ってテーパ面を見たときの仰角をいう。クリンプ片の先端の刃先傾斜角度Yは、クリンプ片の基端側から先端を見たときの俯角をいう。仕切り壁のテーパ部のテーパ角度Xをクリンプ片の先端の刃先傾斜角度Y以下とすると、クリンプ片の先端が仕切り壁のテーパ面に当たった際に、クリンプ片を容易に先に進ませることができる。また、仕切り壁のテーパ部のテーパ角度Xを5°以上とすると、溝の深さ方向に見たテーパ部の長さが異常に長くなるのを防止でき、仕切り壁の機械的強度不足を防止することができる。仕切り壁のテーパ部のテーパ角度Xが、クリンプ片の先端の刃先傾斜角度Yより大きいと、クリンプ片の先端が仕切り壁のテーパ面に当たった際に、クリンプ片が先に進めなくなって好ましくない。仕切り壁のテーパ部のテーパ角度Xが、5°より小さくなると、溝の深さ方向に見たテーパ部の長さが長くなって、仕切り壁の機械的強度不足となり、好ましくない。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4は本発明に係るフラットケーブル接続治具の実施の形態の一例を示したもので、図1は本例のフラットケーブル接続治具の正面図、図2は本例のフラットケーブル接続治具の斜視図、図3は本例のフラットケーブル接続治具とフラットケーブル接続金具との関係を示す説明図、図4は本例のフラットケーブル接続治具を用いてフラットケーブルにフラットケーブル接続金具のクリンプ片を突き刺した状態を示す縦断面図である。なお、前述した図5〜図13と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0021】
本例のフラットケーブル接続治具でも、フラットケーブル3を支えるフラットケーブル支え面10aに、フラットケーブル接続金具4の2列の各クリンプ片7を受けるクリンプ片受け溝11が2列に形成され、2列のクリンプ片受け溝11の間に仕切り壁12が設けられている。
【0022】
特に、本例では、仕切り壁12は、その先端部12aの厚みW1 を一定厚みで薄くし、根元側の部分12bの厚みW2 を一定厚みで先端部12aの厚みW1 より厚くし、両者の境界部は根元に向かってテーパ角度が開いたテーパ部12cとしている。段落0007及び0010に記載されているように、本発明が対象とするフラットケーブル接続治具では、フラットケーブル支え面の上に配置されたフラットケーブルにフラットケーブル接続金具のクリンプ片7を突き刺して該クリンプ片をクリンプ片受け溝内に挿入した際に、該クリンプ片の内向き面と仕切り壁12との間の対向間隔が、クリンプ片の突き刺しにより形成されるフラット導体の延び切れ部1aをクリンプ片7の内向き面に沿って延ばすために必要な大きさとなるように構成される。そのため、仕切り壁12の先端部12aの厚みW1は、クリンプ片の内向き面と仕切り壁との対向間隔を前記必要な大きさとするために適した大きさに設定される。
【0023】
この場合、仕切り壁12のテーパ部12cのテーパ角度Xは、クリンプ片7の先端の刃先傾斜角度Y以下で、5°以上となっている。ここで、仕切り壁12のテーパ部12cのテーパ角度Xは、仕切り壁2の先端部12aからその壁面に沿ってテーパ面を見たときの仰角をいう。また、クリンプ片7の先端の刃先傾斜角度Yは、クリンプ片7の基端側から先端を見たときの俯角をいう。クリンプ片7の先端の刃先傾斜角度Yが例えば20°であれば、テーパ部12cのテーパ角度Xは20°以下で、5°以上にする。
【0024】
また、仕切り壁2の厚みの薄い先端部12aの溝11の深さ方向の長さHは、フラットケーブル3のフラット導体1の厚みの2倍以上で、フラット導体1の厚みの4倍以下となっている。また図4から明らかなように、クリンプ片7をクリンプ片受け溝11内に挿入した際にクリンプ片7が仕切り壁の根元側の部分12bに到達し得るように仕切り壁の先端部及びテーパ部の溝の深さ方向の長さが設定されている。
【0025】
さらに、クリンプ片受け溝11の幅αは、クリンプ片7の厚みtより大きく、即ちα>tに形成されている。
【0026】
このように構成すると、仕切り壁12の先端部12aの厚みW1 が薄くなってもその機械的強度を厚みW2 が厚い仕切り壁12の根元側の部分12bで向上でき、繰り返し使用しても耐久性を向上させることができる。
【0027】
この場合、仕切り壁12のテーパ部12cのテーパ角度Xをクリンプ片7の先端の刃先傾斜角度Y以下とすると、クリンプ片7の先端が仕切り壁12のテーパ面に当たった際に、クリンプ片7を容易に先に進ませることができる。また、仕切り壁12のテーパ部12cのテーパ角度Xを5°以上とすると、溝11の深さ方向に見たテーパ部12cの長さが異常に長くなるのを防止でき、仕切り壁12の機械的強度不足を防止することができる。仕切り壁12のテーパ部12cのテーパ角度Xが、クリンプ片7の先端の刃先傾斜角度Yより大きいと、クリンプ片7の先端が仕切り壁12のテーパ面に当たった際に、クリンプ片7が先に進めなくなって好ましくない。仕切り壁12のテーパ部12cのテーパ角度Xが、5°より小さくなると、溝11の深さ方向に見たテーパ部12cの長さが長くなって、仕切り壁12の機械的強度不足となり、好ましくない。
【0028】
また、仕切り壁12の厚みの薄い先端部12aの溝11の深さ方向の長さHを、フラットケーブル3のフラット導体1の厚みの2倍以上で、フラット導体1の厚みの4倍以下にしているので、フラット導体の延び切れ部の長さはフラット導体の厚みの約2倍以下であるゆえ、フラット導体1の延び切れ部1aが仕切り壁12のテーパ部12cに接触しないようにすることができる。厚みの薄い先端部12aの溝11の深さ方向の長さHを、フラット導体1の厚みの2倍より小さくすると、フラット導体1の延び切れ部1aが仕切り壁12のテーパ部12cに接触してしまって好ましくない。また、厚みの薄い先端部12の溝11の深さ方向の長さHがフラット導体1の厚みの4倍より長くなると、厚みの薄い先端部12aの溝11の深さ方向の長さHが異常に長くなり、仕切り壁12の機械的強度の低下が著しくなって好ましくない。
【0029】
【発明の効果】
請求項1に記載された発明によれば、仕切り壁が、一定の厚み(W1)を有する先端部と、先端部の厚み(W1)よりも厚い一定の厚み(W2)を有する根元側の部分とを有して、先端部と根元側の部分との境界部がテーパ部となっており、仕切り壁の先端部の厚み(W1)が、クリンプ片の内向き面と仕切り壁との対向間隔を必要な大きさとするために適した大きさに設定されているので、仕切り壁の先端部の厚みが薄くなってもその機械的強度を厚みが従来よりも厚くなる根元側の部分で向上させることができ、繰り返し使用しても耐久性を向上させることができる。
【0030】
本発明によればまた、仕切り壁の厚みの薄い先端部の溝の深さ方向の長さHを、フラットケーブルのフラット導体の厚みの2倍以上で、フラット導体の厚みの4倍以下としたので、フラット導体の延び切れ部が仕切り壁のテーパ部に接触しないようにすることができるだけでなく、厚みの薄い先端部の溝の深さ方向の長さHが異常に長くなって仕切り壁の機械的強度が低下するのを防ぐことができる。
【0031】
また請求項2に記載された発明によれば、仕切り壁のテーパ部のテーパ角度Xをクリンプ片の先端の刃先傾斜角度Y以下としたので、クリンプ片の先端が仕切り壁のテーパ面に当たった際に、クリンプ片を容易に先に進ませることができる。また、仕切り壁のテーパ部のテーパ角度Xを5°以上としたので、溝の深さ方向に見たテーパ部の長さが異常に長くなるのを防止でき、仕切り壁の機械的強度不足を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るフラットケーブル接続治具の実施の形態の一例を示した正面図である。
【図2】 本例のフラットケーブル接続治具の斜視図である。
【図3】 本例のフラットケーブル接続治具とフラットケーブル接続金具との関係を示す説明図である。
【図4】 本例のフラットケーブル接続治具を用いてフラットケーブルにフラットケーブル接続金具のクリンプ片を突き刺した状態を示す縦断面図である。
【図5】 従来のフラットケーブル接続金具の一例の斜視図である。
【図6】 従来の一例のフラットケーブル接続金具をフラットケーブルに接続した状態を示す斜視図である。
【図7】 従来のフラットケーブル接続治具の一例の使用状態を示す縦断面図である。
【図8】 従来の一例のフラットケーブル接続金具をフラットケーブルに接続した状態を示す拡大横断面図である。
【図9】 従来のフラットケーブル接続金具の他の例の斜視図である。
【図10】 従来の他の例のフラットケーブル接続金具をフラットケーブルに接続した状態を示す斜視図である。
【図11】 従来のフラットケーブル接続治具の他の例の使用状態を示す縦断面図である。
【図12】 従来の他の例のフラットケーブル接続金具をフラットケーブルに接続した状態を示す拡大横断面図である。
【図13】 従来の他の例のフラットケーブル接続治具にクリンプ片が差し込まれた状態を示す一部横断平面図である。
【符号の説明】
1 フラット導体
2 フラット絶縁被覆
3 フラットケーブル
4 フラットケーブル接続金具
5 嵌め合わせ接続体
6 接続板部
7 クリンプ片
8 接続部
9 トリミングスリット
10 フラットケーブル接続治具
10a フラットケーブル支え面
11 クリンプ片受け溝
12 仕切り壁
12a 先端部
12b 根元側の部分
12c テーパ部
13 クリンプ片曲成加締め凹部
14 ガイド部材
15 アンビル

Claims (2)

  1. フラット導体をフラット絶縁被覆で被覆してなるフラットケーブルを支えるフラットケーブル支え面(10a)にクリンプ片受け溝(11)が2列に形成されて、前記2列のクリンプ片受け溝の間に仕切り壁(12)が設けられ、前記フラットケーブル支え面の上に配置されたフラットケーブルにフラットケーブル接続金具のクリンプ片(7)を突き刺して該クリンプ片を前記クリンプ片受け溝内に挿入した際に、該クリンプ片の内向き面と前記仕切り壁との間の対向間隔が、前記クリンプ片の突き刺しにより形成されるフラット導体の延び切れ部(1a)を前記クリンプ片の内向き面に沿って延ばすために必要な大きさとなるように構成されているフラットケーブル接続治具において、
    前記仕切り壁は、一定の厚み(W1)を有する先端部と、前記先端部の厚み(W1)よりも厚い一定の厚み(W2)を有する根元側の部分とを有して、前記先端部と根元側の部分との境界部がテーパ部となっており、
    前記仕切り壁の先端部の厚み(W1)は、前記クリンプ片の内向き面と仕切り壁との対向間隔を前記必要な大きさとするために適した厚みとするように設定され、
    前記仕切り壁の厚みの薄い先端部の溝の深さ方向の長さHは、前記フラットケーブルのフラット導体の厚みの2倍以上で、前記フラット導体の厚みの4倍以下となっており、
    前記クリンプ片を前記クリンプ片受け溝内に挿入した際に前記クリンプ片が前記仕切り壁の根元側の部分に到達し得るように前記仕切り壁の先端部及びテーパ部の溝の深さ方向の長さが設定されていること、
    を特徴とするフラットケーブル接続治具。
  2. 前記仕切り壁の前記テーパ部のテーパ角度Xは、前記クリンプ片の先端の刃先傾斜角度Y以下で、5°以上となっていることを特徴とする請求項1に記載のフラットケーブル接続治具。
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