JP4297120B2 - 車両用ハイブリッド自動変速機 - Google Patents

車両用ハイブリッド自動変速機 Download PDF

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Description

本発明は、モータを有する自動変速機及び自動車に係る。
従来の自動変速機は遊星歯車式あるいは平行軸式変速機構が用いられ、変速比の異なるギア段に個別に設けられたクラッチを選択的に締結して変速する方法が一般的である(例えば特許文献1参照)。
上記従来技術を解析した結果は以下の通りである。この解析結果は従来技術をそのまま述べたものではなく、あくまで解析結果である。
シフトアップする場合は、次段クラッチを締結開始して半クラッチ状態でトルク伝達力を次第に増していくと、前段クラッチの伝達トルクが次第に減少するいわゆるトルクフェーズのトルク遷移が起こり、全トルクが次段クラッチに遷移した時に前段クラッチを解放すると、エンジン回転数が次段ギアの入力回転数に向けて減少するいわゆるイナーシャフェーズの回転数遷移が起こる。
シフトダウンする場合は、次段クラッチの伝達トルクを増加させても、仕事率の低いハイギヤから仕事率の高いローギヤへのトルク遷移を行うことは原理的にできないので、まず前段クラッチを滑らせてエンジン回転数を上昇させる回転数遷移を行い、次段クラッチが同期したところでクラッチを掛け変えてトルク遷移を行う。
このように従来の変速制御においては、クラッチの摩擦制御によりトルクフェーズにおけるトルク遷移や、イナーシャフェーズにおける慣性エネルギの放出を行っていた。しかしこの方法ではクラッチ板の摩擦による損傷が生じて寿命が短くなるという不都合があった。またこの方法によればトルク伝達力の加減を摩擦力の調整によって行うが、摩擦力は滑り速度に対して負性抵抗特性を有しているので、トルク伝達力を所定の値に安定に制御することは極めて難しく、ジャダが発生して変速ショックを生じたり、ひどい場合にはクラッチ板が波状に摩耗して損傷することさえあった。
特にアクセルペダルを踏み込んで加速しようとするときのダウンシフトにおいては、原理的に初めにトルク遷移を行うことができず、仕方なく回転数合わせを先に行うため、踏み込んでからトルクが出てくるまでの応答が遅く運転性が悪いという問題があった。
このような不都合をなくし、摩擦に頼らない滑らかで応答性のよい変速制御を行いながら、電動走行および回生制動も可能にするため、本出願人は新しい自動車用変速制御システムを提案し、数件の出願を行った(例えば特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。
特開平10−89456号公報 国際公開第01/66971号パンフレット 特開2002−204504号公報 特開2003−113934号公報
このような自動車用変速制御システムでは摩擦制御の代わりに回転電機のトルク制御を用いて変速を行うので、安定で応答性の良い変速を行うことができるが、回転電機を停止させたままの状態で所定時間トルクを発生させるモードがあることから、インバータの熱容量を大きく設計する必要があり、コスト高になることが問題であった。
上記課題は、内燃機関の出力を伝達/遮断する第1のクラッチと、該第1のクラッチの出力軸に設けられた第1の変速ギア列と、前記内燃機関の出力を伝達/遮断する第2のクラッチと、該第2のクラッチの出力軸に設けられた第2の変速ギア列と、前記第1の変速ギア列および第2の変速ギア列の出力を駆動輪に伝達する変速機出力軸と、前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸とに差動入力軸を接続した差動歯車と、前記差動歯車の差動回転出力軸に接続された回転電機と、を有し、前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸の回転数が等しい時に前記差動歯車の出力軸の回転数が0とは異なる回転数になるように、前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸と前記差動歯車の間の接続ギア比が設定されている車両用ハイブリッド自動変速機によって解決される。
上記課題は、内燃機関の出力を伝達/遮断する第1のクラッチと、該第1のクラッチの出力軸に設けられた第1の変速ギア列と、前記内燃機関の出力を伝達/遮断する第2のクラッチと、該第2のクラッチの出力軸に設けられた第2の変速ギア列と、前記第1の変速ギア列および第2の変速ギア列の出力を駆動輪に伝達する変速機出力軸と、前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸とに差動入力軸を接続された差動歯車と、前記差動歯車の差動回転出力軸に接続された回転電機と、を有し、前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸の回転数が等しい時に、前記回転電機のトルクが、前記回転電機の回転数が所定回転数以下の領域である回転電機電流制限領域とは異なる領域で出力されるように、前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸と前記差動歯車の間の接続ギア比が設定されている車両用ハイブリッド自動変速機によって解決される。
上記課題は、内燃機関と、自動変速機と、前記内燃機関と前記自動変速機とを制御する制御装置とを有し、前記自動変速機は、前記内燃機関の出力を伝達/遮断する第1のクラッチと、該第1のクラッチの出力軸に設けられ、少なくとも一つの奇数番目の変速段を含む第1の変速ギア列と、前記内燃機関の出力を伝達/遮断する第2のクラッチと、該第2のクラッチの出力軸に設けられ、少なくとも一つの偶数番目変速段と後退変速段を含む第2の変速ギア列と、前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸が、2つの差動入力軸に接続された差動歯車と、該差動歯車の差動回転出力軸に接続された回転電機と、前記第1の変速ギア列および第2の変速ギア列に接続され、動力を駆動輪に伝達する出力軸とを有し、前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸の回転数が等しい時に前記差動歯車の出力軸の回転数が0とは異なる回転数になるように、前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸と前記差動歯車の間の接続ギア比が設定されている自動車によって解決される。
上記課題は、内燃機関と、自動変速機と、前記内燃機関と前記自動変速機とを制御する制御装置とを有し、前記自動変速機は、前記内燃機関の出力を伝達/遮断する第1のクラッチと、該第1のクラッチの出力軸に設けられ、少なくとも一つの奇数番目の変速段を含む第1の変速ギア列と、前記内燃機関の出力を伝達/遮断する第2のクラッチと、該第2のクラッチの出力軸に設けられ、少なくとも一つの偶数番目変速段と後退変速段を含む第2の変速ギア列と、前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸が、2つの差動入力軸に接続された差動歯車と、該差動歯車の差動回転出力軸に接続された回転電機と、前記第1の変速ギア列および第2の変速ギア列に接続され、動力を駆動輪に伝達する出力軸とを有し、前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸の回転数が等しい時に、前記回転電機のトルクが、前記回転電機の回転数が所定回転数以下の領域である回転電機電流制限領域とは異なる領域で出力されるように、前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸と前記差動歯車の間の接続ギア比が設定されている自動車によって解決される。

第1の発明によれば、第1および第2の動力伝達経路ともに開閉クラッチを用いるので、従来周知のツインクラッチ式自動化マニュアルトランスミッションに比べて、大型で構成の複雑な摩擦クラッチを用いることなく、安価で信頼性の高い構成とすることができる。
第2の発明によれば、変速時におけるトルクフェーズのトルク遷移を回転電機の発生トルクにより、イナーシャフェーズの回転数遷移を前記回転電機の回転数制御により行うことで、クラッチの摩擦制御に頼らない滑らかで応答性のよい変速制御を行うことができる。
第3の発明によれば、遊星歯車の第3軸に回転電機を接続したので、ロータ、ステータともに回転する特殊な電動機を用いる必要がなく、ステータが固定された安価な普通型電動機を用いることができる。
第4の発明によれば、第1および第2の開閉クラッチよりも駆動軸側の回転軸の回転数が等しくなっても回転電機の回転数が0にならないので、回転電機を駆動するインバータの周波数が0にならず、インバータの放熱容量を小さく設計でき、安価なインバータを用いることができる。
本発明は車両の動力伝達装置に係り、特にエンジンの他に電動機を付加してエンジン及び電動機による駆動力の切り換え、或いはエンジンの駆動力不足に対する電動機による駆動力の補佐或いは電動機による減速時の車両運動エネルギの回生、さらには電動機の駆動力による有段変速機の変速といった機能を備えた車両用動力伝達装置に関係する。
本発明の第1の実施形態は以下の通りである。
エンジンに接続固定された外殻と、前記外殻内に配置され前記エンジンのエンジン軸からエンジン回転が伝えられる第1の開閉クラッチと、該第1の開閉クラッチ出力回転が伝えられる奇数段の変速ギアが設けられた第1の入力軸と、前記エンジンのエンジン軸からエンジン回転が伝えられる第2の開閉クラッチと、該第2の開閉クラッチ出力回転が伝えられる偶数段の変速ギアが設けられた第2の入力軸と、前記第1及び前記第2の入力軸の変速ギアと噛み合う奇数段の変速ギア及び偶数段の変速ギアを有し前記入力軸の回転を車輪に伝える出力軸等よりなる変速機構と、前記外殻の外部に配置され前記入力軸の奇数段及び偶数段の変速ギアに対して付加回転力を与える電動機とよりなり、前記入力軸又は前記出力軸には前記奇数段及び偶数段の変速ギアを選択するクラッチスリーブが配置され、前記第1入力軸及び第2入力軸は遊星歯車機構を介して前記電動機から付加回転力が与えられ、前記第1入力軸及び第2入力軸の回転数が等しくなった時に前記電動機の回転数が0にならないように、前記第1入力軸及び第2入力軸と前記遊星歯車機構との結合比が設定されているものである。
本発明の第2の実施形態は以下の通りである。
エンジンに接続固定され前記エンジン側からみて電動機室と変速機室を順に並べた外殻と、前記変速機室内に配置され前記エンジンのエンジン軸からエンジン回転が伝えられる第1及び第2の開閉クラッチと、該第1及び第2の開閉クラッチ出力回転が伝えられる奇数段の変速ギア及び偶数段の変速ギアが設けられた第1の入力軸及び第2の入力軸と、前記第1及び前記第2の入力軸の変速ギアと噛み合う奇数段の変速ギア及び偶数段の変速ギアを有し前記入力軸の回転を車輪に伝える出力軸と、前記奇数段の変速ギア及び偶数段の変速ギアを各々の軸に選択結合するクラッチスリーブ等よりなる変速機構と、前記電動機室内に配置され前記入力軸の奇数段及び偶数段の変速ギアに対して付加回転力を与える電動機とよりなり、前記電動機の電動軸、前記エンジン軸及び前記出力軸は同軸軸上に配置され、前記第1及び第2の入力軸は前記出力軸と平行に配置され、前記第1入力軸及び第2入力軸は遊星歯車機構を介して前記電動機から付加回転力が与えられ、前記第1入力軸及び第2入力軸の回転数が等しくなった時に前記電動機の回転数が0にならないように、前記第1入力軸及び第2入力軸と前記遊星歯車機構との結合比が設定されているものである。
図1は本発明の第1の実施形態を示す構成図である。自動車47のエンジン1には変速機48が接続され、その出力軸21はデファレンシャルギヤ49を介してタイヤ50を駆動する。変速機48の中には電動機30が内蔵されている。該電動機30にはモータ制御装置34が接続され、該モータ制御装置34の電源としてバッテリ35が搭載されている。エンジン1には電子制御スロットル弁51が設けられており要求信号でエンジン出力を制御することが出来る。
変速制御装置33はモータ制御装置34を介して電動機30のトルクや回転数を制御すると共に、エンジン制御装置52および電子制御スロットル弁51を介してエンジン1の出力を制御する。また後述するシフトアクチュエータ55〜58およびクラッチアクチュエータ53、54に対して動作を指令する。
図2に変速機48の原理構成図を示す。エンジン1の出力軸2はクラッチ結合ギア3および4を介して噛み合いクラッチ5、6に接続されている。クラッチはいわゆるツインクラッチを形成し、第1クラッチ5の出力が第1入力軸7に、第2クラッチ6の出力が第2入力軸8に接続されている。従来知られたツインクラッチでは摩擦クラッチを用いるが、必ずしも摩擦クラッチである必要はなく、コストの低い噛み合いクラッチで充分である。各クラッチ5、6はクラッチアクチュエータ53、54により、個別に締結制御される。クラッチアクチュエータ53、54は小型の電動アクチュエータを用いるのが適しているが、油圧式、空気圧式など噛み合いスリーブを移動させる推力を発生するものなら何でもよい。
第1入力軸7には1速ギヤ10、3速ギヤ12および5速ギヤ14が回転自在に取り付けられ、第2入力軸8には2速ギヤ16および4速ギヤ18および後退ギヤ20が回転自在に取り付けられている。これらの変速ギア10、12、14、16、18、20に噛み合っている各段の従動ギアは、出力軸21上に配置されている。変速ギア10、12、14、16、18、20には各々噛み合いクラッチ9、11、13、15、17、19が付いており、各々のシャフトに結合するようになっている。噛み合いクラッチ9、11、13、15、17、19はそれぞれシフトアクチュエータ55、56、57、58によりスリーブを目的のギアの方にスライドされて噛み合う。シフトアクチュエータは各噛み合いクラッチを個別に制御してもよいし、各入力軸ごとに切換リンク機構を設けて目的のスリーブを選択し、それぞれ1個のシフトアクチュエータによりスライドさせても良い。このシフトアクチュエータもまた、小型の電動アクチュエータを用いるのが適しているが、油圧式、空気圧式など噛み合いスリーブを移動させる推力を発生するものなら何でもよい。
一般的なツインクラッチ式自動変速機として、類似の構造のものが例えば特開平10−89456号公報に示されている。しかしこれはあくまで摩擦クラッチを用いてその摩擦制御のみにより変速させるものである。したがって噛み合いクラッチのみで構成することは不可能である。
それに対して本実施形態においては第1入力軸7と第2入力軸8の間にモータ30を接続し、モータ30の発生トルクを二つの入力軸7、8に相対的に加えるのが特徴である。図2に示した原理構成図では理解し易くするために、モータのステータを第1入力軸7に、ロータを第2入力軸8に接続するように描いているが、実際には図中の等価構成図に示すように、遊星歯車41を用いてそのリングギアを第1入力軸7の結合歯車42に、キャリアを第2入力軸8の結合歯車43に接続し、サンギアをモータ30に接続してある。このようにすると、モータ30のトルクにより第1入力軸7と第2入力軸8は互いに逆方向に捻られる。
各結合歯車のギア比を下式のように設定すると、モータ回転数は二つの入力軸7と8の差の回転数となる。
遊星歯車41のサンギアの歯数をZs、リングギアの歯数をZrとすれば、一般的に遊星歯車のキャリヤ回転数Ncは(式1)で表される。
Ns=Nc*(Zs+Zr)/Zs−Nr*Zr/Zs …(式1)
リングギヤと第1入力軸7の結合歯車42および31の結合比をK1とするとNr=K1*N1である。キャリアと第2入力軸8の結合歯車43および32の結合比をK2とするとNc=K2*N2である。
これらの関係を(式1)に代入すると
Ns=K2*N2*(Zs+Zr)/ZsK1*N1*Zr/Zs …(式2)
ここでK1=−(Zs/Zr)、K2=−Zs/(Zs+Zr)に設定するとモータ回転数すなわちサンギア回転数はNm=Ns=N1−N2となり、上記の関係の結合ギア比を設定すると、等価構成図の動作は原理構成図と全く等価になる。
したがって、本実施形態の動作原理の説明は、分かりやすい原理構成図を用いて行う。
図3にモータ制御系を示す。モータ30は例えば永久磁石同期電動機であれば、モータ制御装置34により3相交流U、V、Wを供給される。モータ制御装置34のインバータの各相アームには高速スイッチング素子37が設けられ、バッテリ35の直流電圧を可変周波数の3相交流に変換する。インバータ制御装置36は、変速制御装置33からのトルク指令および回転数指令を受けてインバータの通流率を制御すると共に、各アームの電流センサ38の出力および回転子の角度検出用位置センサ39の出力をフィードバックして、モータ30のトルクと回転数を指令通りになるように制御する。このような制御はパワーエレクトロニクスの分野で公知の技術であるので詳しい説明は省略する。
図4はアップシフトにおける制御システムのフローチャートである。図5は1→2パワーオンアップシフトを例に、トルク伝達経路の変化と噛み合いクラッチ動作の状況、および各部のトルクと回転数のタイムチャートを、図4のStepに対応させて示したものである。図4、5を用いて1→2アップシフト時の動作を説明する。
Step1では、図5(a)のように1速ギア10が結合して走行中に、モータ回転数を制御して第2入力軸8の回転数を変化させる。
Step2で第2入力軸8の回転数が2速ギア16の回転数N2と同期状態になったことを判定する。
Step3で噛み合いクラッチ15を図5(a)の左方向に移動させて2速ギア16を結合すると、モータ30は(N1−N2)の回転数で回される。
すなわち
N1=G1×No …(式3)
N2=G2×No …(式4)
であるからN1>N2であり、(N1−N2)は正の値である。ここでG1は1速ギア10のギア比、G2は2速ギア16のギア比、Noは出力軸21の回転数である。
Step4で負の方向(出力軸に対しては駆動力となりエンジンに対しては負荷となる方向)にモータトルクを増加すると、図5のタイムチャートに示すように2速ギア16の入力トルクが増加し、1速ギア10の入力トルクが減少する。これはトルクフェーズと呼ばれるトルク遷移1の過程である。
Step5で変速制御装置33はトルク遷移1の終了判定を行う。1速ギア10の入力トルクが0になったことを判定するものであるが、ギアの入力トルクを直接検出することが出来ない場合が多いので、モータの実トルクがエンジントルクの絶対値と等しくなったときにギアの入力トルク=0と看做すことができる。このためにはエンジントルクTeを検出あるいは計算によって求めておく必要があるが、その具体的方法は例えば本出願人による特開平5−240073号公報、特開平6−317242号公報等に示したのでここでは省略する。
Step6では図5(b)に示すように、変速制御装置33がシフトアクチュエータ55を動作させて1速ギア10を第1入力軸7から解放する。トルク0の状態であるから容易に解放でき、変速機の動作には何の変化も生じない。1速ギアが解放されるとエンジン回転数は変化できるようになる。
Step7で変速制御装置33がモータ回転数変化指令を発生すると、エンジン回転数が2速ギアの入力回転数に向かって変化する。これはイナーシャフェーズと呼ばれる回転数遷移過程である。
1→2アップシフトの場合、図5タイムチャートの回転数遷移に示すようにモータトルクを一定に保ったままモータ回転数を0まで低減すると、第1入力軸7の回転数が下がる。このときエンジンの慣性モーメントにより慣性分トルクが発生し、実際には出力軸トルクが増大するのであるが、ここでは説明を分かり易くするため慣性分トルクを省略して説明する。
Step8で変速制御装置33は回転数遷移終了判定を行うが、エンジン回転数が第2入力軸8の回転数すなわち2速ギア16の回転数に同期したことにより判定する。
Step9で変速制御装置33がクラッチアクチュエータ54を動作させてクラッチ6を締結する。同期状態であるから容易に締結でき、変速機の動作には何の変化も生じない。
Step10で図5(c)に示すように、変速制御装置33がモータトルク低減指令を発生して、図5タイムチャートのトルク遷移2に示すようにモータトルクを0にすると、クラッチ5からモータ30を通して2速ギア16に伝達していたエンジントルクがクラッチ6に移動する。
Step11で変速制御装置33はモータトルクが0になったことによりトルク遷移2の終了を判定する。
Step12で変速制御装置33がクラッチアクチュエータ53を動作させ、クラッチ5を解放して変速を終了する。モータトルクが0の状態であるから容易に解放でき、変速機の動作には何の変化も生じない。
図6にモータのトルクと回転数の関係を示す。以下の説明においてモータトルクの向きは、図2のモータの上向きトルクすなわちエンジントルクを助ける方向を正とする。
1速と2速間の変速を例に説明する。エンジントルクで加速しながらアップシフトするいわゆるパワーオンアップシフトの場合、変速直前のモータ回転数は両入力軸の回転数差(N1−N2)になっている(モータ結合ギア比を1として)ので、動作点はA点にある。
Step4のトルクフェーズでモータトルクを発生させると、動作点はA点からB点に移動し、Step6で前段ギアを解放すると回転数を変えられるようになるので、Step7のイナーシャフェーズで動作点はB点からC点に移動する。Step10でモータトルクを低減すると、変速終了時に動作点は原点0に移動する。また、足戻しアップシフトの場合はエンジンブレーキになるのでトルクの大きさは小さいが向きが逆であり、トルクフェーズで動作点はA点からH′点に移動し、さらにイナーシャフェーズでF′点に、変速終了時には原点0に移動する。
なお、パワーオンダウンシフトの場合は図5(d)に示す向きにモータトルクを発生させるので、動作点はA点からスタートして、トルクフェーズでH点に、イナーシャフェーズでF点に移動し、原点0で変速を終了する。コーストダウンの場合にはエンジンブレーキを掛けながら変速するので、図5(d)に対してトルクの大きさは小さく向きが逆であり、動作点はA点からスタートしてトルクフェーズでB′点に、さらにイナーシャフェーズでC′点に移動し、原点0で変速を終了する。
2速と3速間の変速の場合変速直前のモータ回転数は、両入力軸の回転数差(N3−N2)になっており、N2の方が大きいので動作点はD点にある。パワーオンアップシフトの場合、Step4のトルクフェーズでモータトルクを発生させると、動作点はD点からE点に移動し、Step7のイナーシャフェーズで動作点はE点からF点に移動する。足戻しアップシフトの場合はトルクの大きさは小さく向きが逆であり、トルクフェーズで動作点はD点からG′点に移動し、さらにイナーシャフェーズでC′点に、変速終了時には原点0に移動する。
なお、パワーオンダウンシフトの場合は図5(a)に示す向きにモータトルクを発生させるので、動作点はD点からスタートして、トルクフェーズでG点に、イナーシャフェーズでC点に移動し、原点0で変速を終了する。コーストダウンの場合にはエンジンブレーキを掛けながら変速するので、トルクの大きさは小さく向きが逆であり、動作点はD点からスタートしてトルクフェーズでE′点に、さらにイナーシャフェーズでF′点に移動し、原点0で変速を終了する。
このようにモータ御装置34により、モータのトルクと回転数が図6に示すようないわゆる4象限制御される。このような4象限制御を行うことができるものであれば、電動機の種類は永久磁石同期電動機に限られたものではなく誘導電動機や直流電動機であってもよいことは言うまでもない。
ところでモータが同期電動機や誘導電動機の場合、図3に示したようにインバータ34により三相交流電圧が印加されるが、このインバータの特性の制約から図6の4象限動作が制限されることがある。
すなわちモータ回転数が下がるに連れてインバータ周波数が低くなると、高速スイッチング素子37の動作時間が長くなって発熱が大きくなる。極端な場合、周波数0では特定の高速スイッチング素子37のみ導通し続けることになる。この発熱に耐えるだけの放熱設計を行えば、停止状態(周波数0)でも最大トルクを発生し続けることは出来るが、それでは冷却構造が大掛かりになりコストが大きく上昇してしまう。
このため所定の回転数Na以下では電流を制限して発熱を押さえる方法が用いられる。この場合のトルク特性は図7に示すように±Na以下でV字型にトルクが低下する特性になる。ただし起動時に最大トルクを発生できないと困るので、高速スイッチング素子37の温度が低い時、所定時間以下は図7の破線で示すように最大トルクを発生出来るようにしてある。
このようなインバータを用いて変速を行うと、高速スイッチング素子37の温度によっては、図5のタイムチャートのモータトルクに破線で示したように、Step8の終了時にトルクが制限されて、変速が終了できなくなってしまう恐れがある。すなわち変速終了時には、例えば1→2アップシフトの場合第2クラッチ6を同期させるために、数百msの間モータの微小な回転数制御を行う必要があり、所定時間を経過してしまう恐れが大きい。
そこで本実施例においては変速終了時に第1入力軸7と第2入力軸8の回転数差がゼロになった時に、モータ回転数がゼロにならないようにした。すなわち図8に示すように、第1入力軸7の結合歯車42および31の結合比K1、第2入力軸8の結合歯車43および32の結合比K2、モータのリダクションギア比をRsとして、K1=−(Zs/Zr)*α、K2=−{Zs/(Zs+Zr)}*βに設定して(式2)に代入すると、変速終了時のモータ回転数は(式5)のようになる。
Nm=RsNs=Rs(αN1−βN2) …(式5)
N1=N2の時にNm>Naとなる様にα、βを選ぶ(α、βともに1に近い値)。
このようにするとモータの動作点は図9に示すように、変速終了時にトルク制限領域を避けることが出来る。H点からF点への動作タイムチャートを図10に示す。両入力軸の回転数差がゼロの時、すなわちエンジン回転数がN2になった時にモータ回転数はNa以上になっている。
この方式で実際に設計した例を図11に示す。○で囲った部分に示すように両入力軸の回転数差(N1−N2)がゼロの時に、変速終了時のモータ回転数Nmは100回転以上になっている。このように本実施例においては、変速終了時のモータ回転数がトルク制限領域以外になるので、変速終了時の微小な回転数制御を行っている時にトルクが低下する恐れがなく、信頼性の高い変速を行うことが出来る。
ところで、変速のためのモータ容量Pmは図11から、1→2変速の時に63268W、2→3変速の時に53202Wなので、63.3kW以上のモータが必要であることが判る。
図2の原理構成図および等価構成図ではα=β=1の場合に相当するが、図12に示すように変速のためのモータ容量Pmは、1→2変速の時に61618W、2→3変速の時に55313Wなので、61.7kW以上のモータですむ。このように必要モータ容量が原理構成図の場合より多少大きくなる理由は次のように考えられる。すなわち図9において動作点HおよびBの時にモータ出力は最大になるが、原理構成図では点線で示すモータ容量(61。7kW)で済んだのに、本実施例の方式では動作領域が全体に100回転以上プラス側にずれるので、実線で示すモータ容量(63.3kW)が必要になる。
そこで次の方法で改良することにした。
図13は自動車の駆動力特性の例を示すものである。各ギア比は図中の表に示すように配分されているが、ギア比の比は一様ではなく高速段になるほど小さくなっている。これは人間工学的に心地良い変速フィーリングが得られるよう等比級数的に配分されるのであるが、車種により設定値は調整される。
一般的に1→2変速の段間比が一番大きいのでここに着目して、変速終了時のモータ回転数が−Na以下になるように(式5)のα、βを選ぶと、図14に示すように、モータの動作領域が全体に中心に寄ってきて、必要モータ容量が小さくなる。
このときのH点からF点への動作タイムチャートを図15に示す。両入力軸の回転数差がゼロの時、すなわちエンジン回転数がN2になった時に、モータ回転数は−Naより小さくなる。
実際に図16に示すように変速終了時のモータ回転数が−100回転以下になるように設定すると、変速のためのモータ容量Pmは、1→2変速の時に59941W、2→3変速の時に57389Wなので、60.0kW以上のモータで済む。
すなわち原理構成図における必要モータ容量(61.7kW)よりも小さくて良いことが判る。
なお、3→4変速時には45.8kW、4→5変速時には38.3kWとなるので、必要モータ容量は段間差の大きな1→2変速により決まる。
このように本実施例の方法に依れば、段間のギア比配分の違いを利用して、モータの動作領域を中心に寄せることで、必要モータ容量を低減することが出来る。
なお、図9におけるE点からF点への動作、あるいはG点からC点への動作、および図14におけるH点からF点への動作、あるいはB点からC点への動作時には、回転数が±Na以内の領域を通過するのでトルクが低減することになるが、所定時間以内に通過するのでトルクが制限されることなく問題はない。
本発明の実施形態を示す自動車の構成図である。 本発明の実施形態を示す変速機の構成図である。 本発明の実施形態を示すモータ制御系の構成図である。 本発明の実施形態を示す制御フローチャートである。 本発明の実施形態を示す変速機の動作説明図およびタイムチャートである。 本発明の実施形態におけるモータの動作点を示す説明図である。 本発明の実施形態におけるモータのトルク特性を示す説明図である。 本発明の実施形態における第一の実施例のモータ接続ギア列を示す構成図である。 本発明の実施形態における第一の実施例で改良されたモータの動作点を示す説明図である。 本発明の実施形態における第一の実施例で改良された変速機動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態における第一の実施例の実際の設計例を示す計算結果である。 本発明の実施形態における原理構成の場合の計算結果である。 一般的な自動車の駆動力を示す特性図である。 本発明の実施形態における第二の実施例で改良されたモータの動作点を示す説明図である。 本発明の実施形態における第二の実施例で改良された変速機動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態における第二の実施例の実際の設計例を示す計算結果である。
符号の説明
1…エンジン、2…エンジン出力軸、3および4…クラッチ結合ギア、5…第1入力噛合いクラッチ、6…第2入力噛み合いクラッチ、7…第1入力軸、8…第2入力軸、10…1速ドライブギア、12…3速ドライブギア、14…5速ドライブギア、16…2速ドライブギア、18…4速ドライブギア、20…後退ドライブギア、21…出力軸、30…電動機、31…第1入力軸結合ギア、32…第2入力軸結合ギア、33…変速機制御装置、34…モータ制御装置、41…遊星歯車、42…遊星リングギア接続ギア、43…遊星キャリア接続ギア、48…変速機。

Claims (20)

  1. 内燃機関の出力を伝達/遮断する第1のクラッチと、該第1のクラッチの出力軸に設け
    られた第1の変速ギア列と、前記内燃機関の出力を伝達/遮断する第2のクラッチと、該
    第2のクラッチの出力軸に設けられた第2の変速ギア列と、前記第1の変速ギア列および
    第2の変速ギア列の出力を駆動輪に伝達する変速機出力軸と、前記第1のクラッチの出力
    軸と前記第2のクラッチの出力軸とに差動入力軸を接続した差動歯車と、前記差動歯車の
    差動回転出力軸に接続された回転電機と、を有し、
    前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸の回転数が等しい時に前記
    差動歯車の出力軸の回転数が0とは異なる回転数になるように、前記第1のクラッチの出
    力軸と前記第2のクラッチの出力軸と前記差動歯車の間の接続ギア比が設定されている車
    両用ハイブリッド自動変速機。
  2. 請求項1に記載の車両用ハイブリッド自動変速機であって、
    前記差動歯車は遊星歯車である車両用ハイブリッド自動変速機。
  3. 請求項2に記載の車両用ハイブリッド自動変速機であって、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の一方と前記遊星歯車のリングギヤが結合され、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の他方と前記遊星歯車のサンギアが増速結合されてい
    る車両用ハイブリッド自動変速機。
  4. 請求項2に記載の車両用ハイブリッド自動変速機であって、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の一方と前記遊星歯車のリングギヤが結合され、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の他方と前記遊星歯車のキャリアが減速結合されてい
    る車両用ハイブリッド自動変速機。
  5. 請求項2に記載の車両用ハイブリッド自動変速機であって、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の一方と前記遊星歯車のキャリアが結合され、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の他方と前記遊星歯車のサンギアが増速結合されてい
    る車両用ハイブリッド自動変速機。
  6. 内燃機関の出力を伝達/遮断する第1のクラッチと、該第1のクラッチの出力軸に設けられた第1の変速ギア列と、前記内燃機関の出力を伝達/遮断する第2のクラッチと、該第2のクラッチの出力軸に設けられた第2の変速ギア列と、前記第1の変速ギア列および第2の変速ギア列の出力を駆動輪に伝達する変速機出力軸と、前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸とに差動入力軸を接続された差動歯車と、前記差動歯車の差動回転出力軸に接続された回転電機と、を有し、
    前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸の回転数が等しい時に、前記回転電機のトルクが、前記回転電機の回転数が所定回転数以下の領域である回転電機電流制限領域とは異なる領域で出力されるように、前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸と前記差動歯車の間の接続ギア比が設定されている車両用ハイブリッド自動変速機。
  7. 請求項6に記載の車両用ハイブリッド自動変速機であって、
    前記差動歯車が遊星歯車である車両用ハイブリッド自動変速機。
  8. 請求項7に記載の車両用ハイブリッド自動変速機であって、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の一方と前記遊星歯車のリングギヤが結合され、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の他方と前記遊星歯車のサンギアが増速結合されている車両用ハイブリッド自動変速機。
  9. 請求項7に記載の車両用ハイブリッド自動変速機であって、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の一方と前記遊星歯車のリングギヤが結合され、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の他方と前記遊星歯車のキャリアが減速結合されてい
    る車両用ハイブリッド自動変速機。
  10. 請求項7に記載の車両用ハイブリッド自動変速機であって、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の一方と前記遊星歯車のキャリアが結合され、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の他方と前記遊星歯車のサンギアが増速結合されてい
    る車両用ハイブリッド自動変速機。
  11. 内燃機関と、自動変速機と、前記内燃機関と前記自動変速機とを制御する制御装置とを
    有し、
    前記自動変速機は、前記内燃機関の出力を伝達/遮断する第1のクラッチと、該第1の
    クラッチの出力軸に設けられ、少なくとも一つの奇数番目の変速段を含む第1の変速ギア
    列と、前記内燃機関の出力を伝達/遮断する第2のクラッチと、該第2のクラッチの出力
    軸に設けられ、少なくとも一つの偶数番目変速段と後退変速段を含む第2の変速ギア列と
    、前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸が、2つの差動入力軸に接
    続された差動歯車と、該差動歯車の差動回転出力軸に接続された回転電機と、前記第1の
    変速ギア列および第2の変速ギア列に接続され、動力を駆動輪に伝達する出力軸とを有し

    前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸の回転数が等しい時に前記
    差動歯車の出力軸の回転数が0とは異なる回転数になるように、前記第1のクラッチの出
    力軸と前記第2のクラッチの出力軸と前記差動歯車の間の接続ギア比が設定されている自
    動車。
  12. 請求項11に記載の自動車であって、
    前記差動歯車が遊星歯車である自動車。
  13. 請求項12に記載の自動車であって、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の一方と前記遊星歯車のリングギヤが結合され、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の他方と前記遊星歯車のサンギアが増速結合されてい
    る自動車。
  14. 請求項12に記載の自動車であって、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の一方と前記遊星歯車のリングギヤが結合され、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の他方と前記遊星歯車のキャリアが減速結合されてい
    る自動車。
  15. 請求項12に記載の自動車であって、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の一方と前記遊星歯車のキャリアが結合され、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の他方と前記遊星歯車のサンギアが増速結合されてい
    る自動車。
  16. 内燃機関と、自動変速機と、前記内燃機関と前記自動変速機とを制御する制御装置とを有し、
    前記自動変速機は、前記内燃機関の出力を伝達/遮断する第1のクラッチと、該第1のクラッチの出力軸に設けられ、少なくとも一つの奇数番目の変速段を含む第1の変速ギア列と、前記内燃機関の出力を伝達/遮断する第2のクラッチと、該第2のクラッチの出力軸に設けられ、少なくとも一つの偶数番目変速段と後退変速段を含む第2の変速ギア列と、前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸が、2つの差動入力軸に接続された差動歯車と、該差動歯車の差動回転出力軸に接続された回転電機と、前記第1の変速ギア列および第2の変速ギア列に接続され、動力を駆動輪に伝達する出力軸とを有し、
    前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸の回転数が等しい時に、前記回転電機のトルクが、前記回転電機の回転数が所定回転数以下の領域である回転電機電流制限領域とは異なる領域で出力されるように、前記第1のクラッチの出力軸と前記第2のクラッチの出力軸と前記差動歯車の間の接続ギア比が設定されている自動車。
  17. 請求項16に記載の自動車であって、
    前記差動歯車が遊星歯車である自動車。
  18. 請求項17に記載の自動車であって、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の一方と前記遊星歯車のリングギヤが結合され、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の他方と前記遊星歯車のサンギアが増速結合されてい
    る自動車。
  19. 請求項17に記載の自動車であって、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の一方と前記遊星歯車のリングギヤが結合され、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の他方と前記遊星歯車のキャリアが減速結合されてい
    る自動車。
  20. 請求項17に記載の自動車であって、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の一方と前記遊星歯車のキャリアが結合され、
    前記第1,第2クラッチの出力軸の他方と前記遊星歯車のサンギアが増速結合されてい
    る自動車。
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