JP2011057083A - ハイブリッド電気自動車の変速制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン・電動機併用走行時において第2歯車機構を介したエンジンの駆動力伝達と並行して、第1歯車機構を介して電動機の駆動力を伝達する第2駆動状態のときに、次変速段へのプリセレクト要求に応じて電動機の駆動力を減少させたときのシステムトルクの急減を抑制できるハイブリッド電気自動車の変速制御装置を提供する。
【解決手段】第2駆動状態での走行中にシフトアップ側のプリセレクト要求があったとき、電動機2の駆動力を一旦0まで減少させて第1歯車機構の動力伝達を中止した上で、次変速段にプリセレクトする。このときの電動機2の駆動力の減少に対応してエンジン1側の駆動力を運転者の要求トルクまで増加させることにより、システムトルク(電動機+エンジン)の急減を抑制する。
【選択図】図3

Description

本発明はハイブリッド電気自動車の変速制御装置に係り、詳しくは、動力伝達を行いながら次に予測される変速段に予め切り換えることにより、変速時においても連続的に動力伝達可能なデュアルクラッチ式変速機を備えたハイブリッド電気自動車の変速制御装置に関する。
車両に搭載される変速機として、平行に設けられた入力軸と出力軸との間に複数の変速段を構成したいわゆる平行軸式の変速機が知られている。平行軸式の変速機において変速段の切換を行う場合、同一の入力軸上で2つの変速段が同時に選択された状態とすることはできないため、その時点で選択されている変速段のギヤ抜き操作を行った後に、次の変速段のギヤ入れ操作を行う。
しかしながら、このような変速段の切換を行う際にはエンジンなどの動力源から変速装置への駆動力伝達が一時的に遮断されるため、運転者がアクセルペダルを踏んでいても駆動輪への連続的な駆動力伝達が行われず、運転フィーリングが悪化するという問題点があった。
そこで、このような問題点を解決するため、第1入力軸と出力軸との間に複数の変速段を構成する第1歯車機構を設けると共に、第2入力軸と出力軸との間に複数の変速段を構成する第2歯車機構を設け、第1クラッチを介して動力源からの駆動力を第1入力軸に伝達可能とする一方、第2クラッチを介して上記駆動力を第2入力軸に伝達可能とした、いわゆるデュアルクラッチ式変速機が開発されている。
このデュアルクラッチ式変速機では、例えば第1歯車機構の何れかの変速段が選択されて動力源からの駆動力が第1クラッチを介して第1入力軸に伝達されているときには、第2クラッチが切断されることによって、第2入力軸には動力源からの駆動力が伝達されないようになっている。このとき第2歯車機構において、次に予測される変速段に予め切り換え(以下、この操作をプリセレクトという)、変速段の切換指示があると第1クラッチを切断していきながら第2クラッチを接続していくことにより、駆動輪への動力伝達を連続的に行うようにして運転フィーリングを改善している。
このデュアルクラッチ式変速機は、エンジン及び電動機の駆動力を任意に駆動輪に伝達可能なパラレル型ハイブリッド電気自動車にも採用されている。例えば特許文献1に記載されたハイブリッド電気自動車では、環状をなす第1入力軸内に第2入力軸を嵌入させることで両入力軸を同軸上で相互に独立して回転可能とし、そのアウタ側の入力軸である第1入力軸に電動機の駆動力を伝達している。
このように構成したデュアルクラッチ式変速機においてエンジンと電動機とを併用して走行する場合、第1クラッチを接続した第1駆動状態では、エンジン及び電動機の駆動力を第1入力軸から第1歯車機構の変速段を介して出力軸に伝達している。また、第2クラッチを接続した第2駆動状態では、エンジンの駆動力を第2入力軸から第2歯車機構の変速段を介して出力軸に伝達すると共に、電動機の駆動力を第1入力軸から第1歯車機構の変速段を介して出力軸に伝達している。
第1駆動状態での次変速段への切換時には、第2歯車機構を次変速段にプリセレクトした後に第1クラッチの切断及び第2クラッチの接続により第2駆動状態へと切り換えている。また、第2駆動状態での次変速段への切換時には、第1歯車機構を次変速段にプリセレクトした後に第2クラッチの切断及び第1クラッチの接続により第1駆動状態へと切り換えている。
特開2005−186931号公報
上記のようにハイブリッド電気自動車に備えられたデュアルクラッチ式変速機は、その構造上、電動機の駆動力をアウタ側の第1入力軸に伝達する構成を採用せざるを得ないことから、結果として第2クラッチを接続した第2駆動状態では、第2歯車機構を介したエンジンの駆動力伝達と並行して、第1歯車機構を介して電動機の駆動力を伝達している。
一般的な変速操作と同様に次変速段へのプリセレクトは、同期装置を利用したギヤ入れ操作やギヤ抜き操作により行われるが、これらのギヤ入れ操作やギヤ抜き操作のためには歯車機構の駆動力伝達を中断する必要がある。このため、特許文献1に記載された技術では、プリセレクトに際して第1歯車機構の駆動力の伝達を中断すべく、電動機の駆動力を一旦0まで減少させる対策が必要となる。
ところが、エンジン及び電動機の併用走行時には、運転者の要求トルクをエンジン側及び電動機側に配分してそれぞれの駆動力を制御している。よって、電動機の駆動力の瞬断は、エンジンと電動機との駆動力の総和であるシステムトルクの急減を引き起こし、駆動輪に伝達される駆動力が急減して運転者に違和感を与えるという問題が生じた。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、エンジン及び電動機の併用走行時において、第2歯車機構を介したエンジンの駆動力伝達と並行して、第1歯車機構を介して電動機の駆動力を伝達する第2駆動状態のときに、次変速段へのプリセレクト要求に応じて電動機の駆動力を減少させたときのシステムトルクの急減を抑制でき、もって、駆動輪に伝達される駆動力の急減に起因する運転者の違和感を未然に防止することができるハイブリッド電気自動車の変速制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、第1クラッチの接続時にエンジンからの駆動力が伝達され、電動機のロータが機械的に結合された第1入力軸と、第2クラッチの接続時にエンジンからの駆動力が伝達される第2入力軸と、車両の駆動輪に駆動力を伝達する出力軸と、第1の入力軸から伝達される駆動力を複数の変速段の何れかに変速して出力軸に伝達する第1歯車機構と、第2の入力軸から伝達される駆動力を複数の変速段の何れかに変速して出力軸に伝達する第2歯車機構と、運転者の要求トルクをエンジン側及び電動機側に配分した駆動力に基づきエンジン及び電動機をそれぞれ制御して車両を走行させるエンジン・電動機併用走行時において、第1クラッチを接続してエンジン及び電動機の駆動力を第1入力軸から第1歯車機構の何れかの変速段を介して出力軸に伝達する第1駆動状態と、第2クラッチを接続してエンジンの駆動力を第2入力軸から第2歯車機構の何れかの変速段を介して出力軸に伝達すると共に、電動機の駆動力を第1入力軸から第1歯車機構の何れかの変速段を介して出力軸に伝達する第2駆動状態とを交互に切換可能であり、第1駆動状態のときには、第2歯車機構を次に予測される変速段に予め切り換えるプリセレクトの実行後に、第1クラッチの切断及び第2クラッチの接続により第2駆動状態へと切り換え、第2駆動状態のときには、電動機の駆動力を一旦略0まで減少させて第1歯車機構を次に予測される変速段に予め切り換えるプリセレクトの実行後に、第2クラッチの切断及び第1クラッチの接続により第1駆動状態へと切り換えることにより、シフトアップ側またはシフトダウン側への変速を実行する変速制御手段とを備えたハイブリッド電気自動車の変速制御装置において、変速制御手段が、第2駆動状態でシフトアップ側へのプリセレクトの要求があったときには、電動機の駆動力の減少に対応してエンジンの駆動力を要求トルクまで増加させ、電動機の駆動力が略0まで減少した後に次変速段へのプリセレクトを開始し、プリセレクトの完了後に電動機の駆動力を増加させると共にエンジンの駆動力を減少させて要求トルクに基づく配分に復帰させるものである。
従って、第1駆動状態では、第1クラッチが接続されてエンジン及び電動機の駆動力が第1入力軸から第1歯車機構の何れかの変速段を介して出力軸に伝達され、第2駆動状態では、第2クラッチが接続されてエンジンの駆動力が第2入力軸から第2歯車機構の何れかの変速段を介して出力軸に伝達されると共に、電動機の駆動力が第1入力軸から第1歯車機構の何れかの変速段を介して出力軸に伝達される。何れの駆動状態でも、変速制御手段により運転者の要求トルクを配分した駆動力に基づきエンジン及び電動機が制御され、これによりエンジン・電動機併用走行が行われる。
第1駆動状態での次変速段への切換時には、第2歯車機構が次変速段にプリセレクトされた後にクラッチの断接により第2駆動状態へと切り換えられる。また、第2駆動状態での次変速段への切換時には電動機の駆動力が一旦略0まで減少されるため、第1歯車機構は駆動力を伝達しなくなって次変速段へのプリセレクトが可能となり、プリセレクト後にクラッチの断接により第1駆動状態へと切り換えられる。このように、第1駆動状態及び第2駆動状態を交互に切り換えながらシフトアップ側またはシフトダウン側への変速が実行される。
そして、第2駆動状態でシフトアップ側へのプリセレクトの要求があったときには、変速制御手段により電動機の駆動力の減少に対応してエンジンの駆動力が要求トルクまで増加し、電動機の駆動力が略0まで減少した後に次変速段へのプリセレクトが開始され、プリセレクトの完了後に電動機及びエンジンの駆動力は要求トルクに基づく配分に復帰する。
従って、電動機の駆動力の減少に対応してエンジンの駆動力が要求トルクまで増加することから、エンジンと電動機との駆動力の総和であるシステムトルクはプリセレクト中も要求トルクに維持され続け、システムトルクの急減が防止される。
請求項2の発明は、請求項1において、変速制御手段が、シフトアップ側へのプリセレクト要求時に、電動機の駆動力をランプ制御により緩やかに減少させると共に、電動機の駆動力の減少に対応してエンジンの駆動力をランプ制御により緩やかに増加させ、プリセレクトの完了後には、電動機の駆動力をランプ制御により緩やかに増加させると共に、電動機の増加に対応してエンジンの駆動力をランプ制御により緩やかに減少させるものである。
従って、何らかの要因により電動機側の駆動力の増減に対してエンジン側の駆動力の増減が完全に対応しない場合もあり得るが、それぞれの駆動力の増減をランプ制御により緩やかに行っているため、このような状況であってもシステムトルクの変動は最小限に抑制される。
請求項3の発明は、請求項1または2において、変速制御手段が、第2駆動状態でシフトアップ側へのプリセレクトの実行中において、プリセレクトすべき変速段とは別の変速段への切換条件が成立したときに、プリセレクトの完了まで別の変速段への切換開始を遅延させるものである。
従って、シフトアップ側へのプリセレクトの実行中には、別の変速段への切換条件が成立したとしてもプリセレクトが完了するまでは当該別の変速段への切換開始が遅延され、プリセレクトの完了後に当該別の変速段への切換が開始される。このため、当初の予測された変速段へのプリセレクトが中断されたまま、別の変速段で駆動力を伝達する状態、即ち、第1駆動状態でも第2駆動状態でもない想定外の駆動状態が未然に防止される。
以上説明したように請求項1の発明のハイブリッド電気自動車の変速制御装置によれば、第2駆動状態でシフトアップ側へのプリセレクト要求があったときに、プリセレクトを可能とするための電動機の駆動力の減少に対応してエンジンの駆動力を要求トルクまで増加させるようにしたため、エンジンと電動機との駆動力の総和であるシステムトルク、即ち駆動輪に伝達される駆動力の急減を抑制でき、これによる運転者の違和感を未然に防止することができる。
請求項2の発明のハイブリッド電気自動車の変速制御装置によれば、請求項1に加えて、プリセレクト要求時とプリセレクト完了後の電動機及びエンジンの駆動力の増減をランプ制御により緩やかに行うため、何らかの要因により電動機側の駆動力の増減に対してエンジン側の駆動力の増減が完全に対応しない場合であっても、システムトルクの変動を最小限に抑制して運転者の違和感を防止することができる。
請求項3の発明のハイブリッド電気自動車の変速制御装置によれば、請求項1または2に加えて、プリセレクトの実行中に別の変速段への切換条件が成立したとしても、プリセレクト完了までは当該別の変速段への切換開始を遅延するようにしたため、当初の予測された変速段へのプリセレクトが中断されたまま、別の変速段で駆動力を伝達する想定外の駆動状態を未然に防止でき、もって常に正常に変速機を作動させることができる。
本発明の実施形態に係るハイブリッド電気自動車の変速制御装置を示す概略構成図である。 走行用動力源としてエンジン及び電動機を併用したときの第1駆動状態を示す概念図である。 走行用動力源としてエンジン及び電動機を併用したときの第2駆動状態を示す概念図である。 ECUが実行するシステムトルク補償ルーチンを示すフローチャートである。 第2駆動状態でのプリセレクト時のエンジンン及び電動機の制御状況を示すタイムチャートである。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッド電気自動車の変速制御装置を示す概略構成図である。
全体として駆動装置は、走行用動力源であるエンジン1及び電動機2をクラッチユニット3を介して変速機4に接続して構成され、これらのエンジン1や電動機2からの駆動力をクラッチユニット3及び変速機4を経て左右の駆動輪5(後輪)に伝達することによりハイブリッド電気自動車を走行させるようになっている。以下の説明では、車両の前後に倣って図1の左方を前方とし、図1の右方を後方として表現する。
エンジン1の出力軸1aは後方に突出して、同軸となるようにクラッチユニット3の入力側が連結されている。クラッチユニット3の出力側には変速機4の入力側が連結され、変速機4の出力側には差動装置6を介して左右の駆動輪5が連結されている。クラッチユニット3の周囲には環状をなすように電動機2が設けられ、図示はしないが、電動機2は内外2重に配設されたロータ及びステータにより構成されている。
ロータはクラッチユニット3の外周に固定され、ステータは変速機4のケーシングに固定され、ロータとステータとの間に磁界が発生すると、エンジン1と同方向の駆動トルク或いは逆方向の回生トルクが駆動力として変速機4に入力されるようになっている。
クラッチユニット3及び変速機4の詳細については後述するが、エンジン1及び電動機2からの駆動力がクラッチユニット3及び変速機4を介して駆動輪5側に伝達されることにより、変速機4の変速段に応じた駆動力により駆動輪5が駆動されて車両が走行する。また、駆動輪5側に伝達される駆動力は、クラッチユニット3の接続・切断状態に応じてエンジン1の駆動力のみ、或いは電動機2の駆動力のみ、或いはエンジン1及び電動機2の駆動力に切り換えられ、これにより走行用動力源としてエンジン1単独、電動機2単独、エンジン1及び電動機2を併用した3種の走行を可能としている。
一方、上記エンジン1及び電動機2の運転制御、クラッチユニット3の接続・切断制御、変速機4の変速切換制御などは、車両ECU11により統合制御される。このために車両ECU11には、エンジン1を制御するエンジンECU12や電動機2を制御するインバータECU13などの各種制御装置が接続されている。
エンジンECU12は、車両ECU11からの情報に基づきエンジン1のアイドル運転制御や図示しない排ガス浄化装置の再生制御など、エンジン1自体の運転に必要な各種制御を行うと共に、車両ECU11から指令される運転者の要求トルクを達成すべく、エンジン1の燃料噴射量や噴射時期などを制御する。
インバータECU13は、図示しない走行用バッテリに蓄えられた直流電力をインバータ14により交流電力に変換し、車両ECU11からの上記運転者の要求トルクを達成すべく、変換した交流電力を電動機2に供給することにより電動機2をモータとして作動させて、車両を走行させるための駆動トルクを発生させる。また、車両減速に際して、駆動輪5側からの逆駆動により電動機2が回生トルクを発生させながら発電機として機能しているときには、インバータECU13は電動機2から出力される交流電力をインバータ14により直流電力に変換して走行用バッテリに充電する。
車両ECU11は、これらエンジンECU12及びインバータECU13との間で相互に情報をやりとりしながら、エンジン1及び電動機2を適切に制御するようエンジンECU12及びインバータECU13に指令を出力すると共に、クラッチユニット3及び変速機4の制御を適宜実行する。
具体的には、車両ECU11は、アクセルペダルの踏込量を検出するアクセル開度センサ15や、車両の走行速度を検出する車速センサ16及び電動機2(クラッチユニット3の出力側)の回転速度を検出する回転速度センサ17の検出結果などに基づき、上記運転者の要求トルクを車両加速時や定常走行時には正の値として、減速時には負の値として算出する。そして、車両の運転状態やエンジン1及び電動機2の運転状態、或いは図示しないバッテリECUにより逐次算出される走行用バッテリの充電率(SOC:State Of Charge)などに基づき走行用動力源を選択して制御する。
例えば車両加速時において、走行用バッテリのSOCが所定値以上で余裕が大であり、且つ運転者の要求トルクが所定値未満のときには、電動機2の駆動力のみで要求トルクを達成可能なため走行用動力源として電動機2を単独で用い、SOCが所定値未満で余裕がそれほどないとき、或いは要求トルクが所定値以上のときには、電動機2の駆動力だけでは不足と見なして走行用動力源としてエンジン1及び電動機2を併用し、SOCが極端に低下して正常な電動機2の作動が望めないときには、走行用駆動源としてエンジン1を単独で用いる。
また、車両減速時において、電動機2が発生する回生トルクのみで負側に設定された要求トルクを達成可能なときには、走行用動力源として電動機2を単独で用い、電動機2の回生トルクのみでは負側の要求トルクを達成不能なときには、走行用動力源としてエンジン1及び電動機2を併用する。
そして、このような走行用動力源の切換に際して、車両ECU11は、エンジン1単独や電動機2単独のときには、運転者の要求トルクから変速機4の変速段のギヤ比を考慮してエンジン1や電動機2が出力すべき駆動力を算出し、算出した駆動力をエンジンECU12やインバータECU13に指令する。また、エンジン1及び電動機2の併用時には、要求トルクをエンジン1側と電動機2側とに配分した上で、変速段4のギヤ比を考慮してそれぞれが出力すべき駆動力を算出してエンジンECU12及びインバータECU13に指令する。一方、これと並行して、決定した走行用動力源の駆動力を駆動輪5側に伝達させるべく、クラッチユニット3及び変速機4の制御を実行する。
次に、上記クラッチユニット3及び変速機4の構成を詳述する。
図1に示すように、クラッチユニット3はアウタクラッチ21(第1クラッチ)及びインナクラッチ22(第2クラッチ)からなり、クラッチユニット3の入力側が、アウタクラッチ21及びインナクラッチ22の入力側として共用されている。アウタクラッチ21及びインナクラッチ22は、内蔵した湿式多板クラッチ21a,22aをクラッチアクチュエータ23,24により駆動操作されることにより相互に独立して接続・切断され、それぞれ接続に伴ってエンジン1からの駆動力がクラッチ出力側に伝達されるようになっている。
上記電動機2は、アウタクラッチ21の出力側の外周に配設されている。このため、アウタクラッチ21が電動機2の回転軸を兼用し、アウタクラッチ21と共にロータがステータの内側で回転し、ロータとステータとの間に発生した磁界による駆動トルクや回生トルクがアウタクラッチ21に入力されるようになっている。
アウタクラッチ21の出力側には管状をなすアウタ入力軸25(第1入力軸)が連結され、アウタ入力軸25はベアリング27により回転可能に支持されている。インナクラッチ22の出力側にはインナ入力軸26(第2入力軸)が連結され、このインナ入力軸26はアウタ入力軸25内に回転可能に嵌入されている。
結果としてアウタ入力軸25及びインナ入力軸26は、クラッチユニット3の軸線上で相互に独立して回転し得るようになっている。アウタ入力軸25の後端にはアウタクラッチ側ドライブギヤ28が固定され、インナ入力軸26はアウタ入力軸25内から後方に向けて延設されて、その後端にインナクラッチ側ドライブギヤ29が固定されている。
変速機4内には、アウタ入力軸25及びインナ入力軸26に対して平行となるように管状をなすアウタカウンタ軸31が配設され、アウタカウンタ軸31内にはインナカウンタ軸32が回転可能に嵌入されている。インナカウンタ軸32はアウタカウンタ軸31内から前方及び後方に向けて延設され、その前端及び後端がベアリング33,34により回転可能に支持されている。結果としてアウタカウンタ軸31及びインナカウンタ軸32は、同軸上で相互に独立して回転し得るようになっている。
アウタカウンタ軸31の前端にはインナクラッチ側ドリブンギヤ35が固定され、このインナクラッチ側ドリブンギヤ35はインナ入力軸26のインナクラッチ側ドライブギヤ29と常時噛み合っている。従って、インナクラッチ22の接続によりエンジン1からの駆動力がインナ入力軸26側に伝達されたときには、インナクラッチ側ドライブギヤ29及びインナクラッチ側ドリブンギヤ35を介してアウタカウンタ軸31が回転駆動される。
また、インナカウンタ軸32の前部にはアウタクラッチ側ドリブンギヤ36が固定され、このアウタクラッチ側ドリブンギヤ36はアウタ入力軸25のアウタドライブギヤ28と常時噛み合っている。
従って、アウタクラッチ21の接続によりエンジン1からの駆動力がアウタ入力軸25に伝達されたとき、或いはエンジン1からの駆動力に加えて電動機2の駆動力がアウタ入力軸25に伝達されたり、単独で電動機2からの駆動力がアウタ入力軸25に伝達されたりしたときには、アウタクラッチ側ドライブギヤ28及びアウタクラッチ側ドリブンギヤ36を介してインナカウンタ軸32が回転駆動される。
アウタ入力軸25及びインナ入力軸26の後方には同軸上に出力軸38が配設され、出力軸38の前端はインナ入力軸22の後端に対して相対回転可能に支持され、出力軸38の後端はベアリング39により回転可能に支持されている。出力軸38には第3速ドリブンギヤ40が相対回転可能に配設され、この第3速ドリブンギヤ40に対して常時噛み合うようにアウタカウンタ軸31には第3速ドライブギヤ41が固定されている。
出力軸38上の第3速ドリブンギヤ40の後方には第4速ドリブンギヤ42が固定され、この第4速ドリブンギヤ42に対して常時噛み合うようにインナカウンタ軸32には第4速ドライブギヤ43が相対回転可能に配設されている。
出力軸38上の第4速ドリブンギヤ42の後方にはリバースドリブンギヤ44が相対回転可能に配設され、このリバースドリブンギヤ44と対応するようにインナカウンタ軸32にはリバースドライブギヤ45が固定されている。図では、リバースドリブンギヤ44とリバースドライブギヤ45とが直接的に噛み合うように示されているが、実際には両ギヤ44,45はリバース中間ギヤ46を介して常時噛み合っており、車両後退のために他のドリブンギヤとは逆方向にリバースドリブンギヤ44を回転駆動するようになっている。
出力軸38上のリバースドリブンギヤ44の後方には第1・2速ドリブンギヤ47が相対回転可能に配設され、この第1・2速ドリブンギヤ47に対して常時噛み合うようにインナカウンタ軸32には第1・2速ドライブギヤ48が固定されている。
一方、インナクラッチ側ドライブギヤ29と第3速ドリブンギヤ40との間には、これらのギヤ29,40を出力軸38に結合するために第1同期装置51が設けられている。第1同期装置51は、インナクラッチ側ドライブギヤ29の後面に設けられた第5・6速クラッチギヤ51a、第3速ドリブンギヤ40の前面に設けられた第3速クラッチギヤ51b、及び出力軸38と一体で回転しながら、中立位置から前後に移動して第5・6速クラッチギヤ51aまたは第3速クラッチギヤ51bに選択的に係合し得る第1スリーブ51cから構成されている。
第3速ドライブギヤ41と第4速ドライブギヤ43との間には、これらのギヤ41,43をインナカウンタ軸32に結合するために第2同期装置52が設けられている。第2同期装置52は、第3速ドライブギヤ41の後面に設けられた第1・6速リバースクラッチギヤ52a、第4速ドライブギヤ43の前面に設けられた第4速クラッチギヤ52b、及びインナカウンタ軸32と一体で回転しながら、中立位置から前後に移動して第1・6速リバースクラッチギヤ52aまたは第4速クラッチギヤ52bに選択的に係合し得る第2スリーブ52cから構成されている。
リバースドリブンギヤ44と第1・2速ドリブンギヤ47との間には、これらのギヤ44,47を出力軸38に結合するために第3同期装置53が設けられている。第3同期装置53は、リバースドリブンギヤ44の後面に設けられたリバースクラッチギヤ53a、第1・2速ドリブンギヤ47の前面に設けられた第1・2速クラッチギヤ53b、及び出力軸38と一体で回転しながら、中立位置から前後に移動してリバースクラッチギヤ53aまたは第1・2速クラッチギヤ53bに選択的に係合し得る第3スリーブ53cから構成されている。
以上の第1〜第3スリーブ51c〜53cには変速アクチュエータ54〜56がそれぞれ連結され、これらの変速アクチュエータ54〜56の駆動操作に応じて各スリーブ51c〜53cが中立位置、前方位置及び後方位置の間で切り換えられるようになっている。これらの第1〜第3スリーブ51c〜53cの変速アクチュエータ54〜56、及び上記したアウタクラッチ21及びインナクラッチ22のクラッチアクチュエータ23,24は車両ECU11に接続され、車両ECU11からの指令に基づき各アクチュエータが駆動制御される。
次に、以上のように構成されたハイブリッド電気自動車の駆動装置の作動状況について説明する。
車両の走行中において、変速機4の変速段は図示しない制御マップに基づき設定される一方、運転者がリバースを選択したときには変速段としてリバースが設定され、設定された変速段を達成すべく、車両ECU11によりクラッチユニット3の接続・切断制御及び変速機4の変速切換制御が実行される。これらのクラッチユニット3及び変速機4の制御は、走行用動力源としてエンジン1を単独で用いているときには表1に従って行われる。
Figure 2011057083
例えば、第2速は、アウタクラッチ21、インナクラッチ22及び、同期装置51〜53の各スリーブ51c〜53cが表1に示した位置に切り換えられることにより達成される。
従って、エンジン1からの駆動力はアウタクラッチ21を介してアウタ入力軸25に伝達され、アウタクラッチ側ドライブギヤ28及びアウタクラッチ側ドリブンギヤ36を介してインナカウンタ軸32に伝達される。その後に駆動力は第1・2速ドライブギヤ48及び第1・2速ドリブンギヤ47を介して第3同期装置53の第1・2速クラッチギヤ53bに伝達され、この第1・2速クラッチギヤ53bから第3スリーブ53cを介して出力軸38に伝達される。
第3速は、アウタクラッチ21、インナクラッチ22及び、同期装置51〜53の各スリーブ51c〜53cが表1に示した位置に切り換えられることにより達成される。
従って、エンジン1からの駆動力は第1速と同じくインナクラッチ22、インナ入力軸26、インナクラッチ側ドライブギヤ29及びインナクラッチ側ドリブンギヤ35を介してアウタカウンタ軸31に伝達される。その後に駆動力はアウタカウンタ軸31上の第3速ドライブギヤ41及び第3速ドリブンギヤ40を介して第1同期装置51の第3速クラッチギヤ51bに伝達され、第3速クラッチギヤ51bから第1スリーブ51cを介して出力軸38に伝達される。
第4速は、アウタクラッチ21、インナクラッチ22及び、同期装置51〜53の各スリーブ51c〜53cが表1に示した位置に切り換えられることにより達成される。
従って、エンジン1からの駆動力は第2速と同じくアウタクラッチ21、アウタ入力軸25、アウタクラッチ側ドライブギヤ28及びアウタクラッチ側ドリブンギヤ36を介してインナカウンタ軸32に伝達される。その後に駆動力は第2同期装置52の第2スリーブ52cから第4速クラッチギヤ52bを介して第4速ドライブギヤ43に伝達され、第4速ドライブギヤ43及び第4速ドリブンギヤ42を介して出力軸38に伝達される。
このようにして選択された変速段のギヤ比に応じて、エンジン1からの駆動力は減速、増速或いは逆転された後に駆動輪5側に伝達されて車両が走行する。車両ECU11では、選択された変速段のギヤ比に基づき運転者の要求トルクからエンジン1が出力すべき駆動力を算出し、算出した駆動力をエンジンECU12側に指令することにより要求トルクを達成させる。
ところで、本実施形態のハイブリッド電気自動車は第2速発進を前提として制御マップが設定されているため、車両の加速時や減速時には第2〜6速間で変速段がシフトアップ側或いはシフトダウン側に切り換えられる。
このときの変速では、インナクラッチ22を接続した奇数変速段(第1速、第3速、第5速)の選択とアウタクラッチ21を接続した偶数変速段(第2速、第4速、第6速)の選択とが交互に繰り返されるが、それぞれの変速段により駆動力が伝達されているとき、制御マップに基づき次に予測される変速段(隣接する高ギヤ側或いは低ギヤ側の変速段であり、以下、次変速段という)のギヤ列及び次変速段を選択するための同期装置は、クラッチ切断により駆動力を伝達していない状態にある。
このため、変速段を切り換えるときには、次変速段を選択するための同期装置のスリーブ51a〜53aの切換を予め完了しておき(以下、この操作をプリセレクトという)、変速段の切換条件が成立した時点で、接続状態にある側のクラッチ21,22を切断しながら切断状態にある側のクラッチ21,22を接続することにより、駆動輪5側への動力伝達を連続して行っている。
例えば第3速から第4速への切換時には、それに先行して第4速へのプリセレクトが実行される。第3速の選択時には、インナクラッチ22、インナ入力軸26、インナクラッチ側ドライブギヤ29及びインナクラッチ側ドリブンギヤ35、アウタカウンタ軸31、第3速ドライブギヤ41、第3速ドリブンギヤ40、第1同期装置51、出力軸38の順にエンジン1の駆動力が伝達されている。
しかし、アウタクラッチ21が切断されているため、第4速を達成するアウタクラッチ側ドライブギヤ28、アウタクラッチ側ドリブンギヤ36、第4速ドライブギヤ43及び第4速ドリブンギヤ42からなるギヤ列は駆動力を伝達しておらず、必然的に第4変速段へのプリセレクトのために第2スリーブ52cを中立位置から後方位置に切り換える必要がある第2同期装置52は駆動力を伝達していないと共に、第2速時に第3スリーブ53cが後方位置に切り換えられたままの第3同期装置53も駆動力を伝達していない。
従って、第2スリーブ52cを後方位置に切り換えるギヤ入れ操作、及び第3スリーブ53cを中立位置に戻すギヤ抜き操作が可能となり、これにより第4速へのプリセレクトが完了する。
また、詳細は説明しないが、電動機2を単独で用いるときには、アウタクラッチ21及びインナクラッチ22を共に切断し、第1歯車機構G1の偶数変速段を選択する。エンジン1からの駆動力はアウタ入力軸21にもインナ入力軸22にも伝達されなくなり、電動機2の駆動力は第1歯車機構G1の何れかの変速段を介して駆動輪5側に伝達される。
一方、図2,3は走行用動力源としてエンジン1及び電動機2を併用したときの駆動状態を示す概念図であり、これらの図に基づきエンジン・電動機併用走行時の駆動状態を説明する。
なお、図1から明らかなように、偶数変速段を達成するギヤ列と奇数変速段を達成するギヤ列とは一部を兼用しているが、図2,3はエンジン及び電動機からの動力伝達経路の理解を容易にするために、双方のギヤ列を独立して表している。
具体的な偶数変速段を達成するギヤ列は、アウタクラッチ側ドライブギヤ28、インナクラッチ側ドライブギヤ29、インナクラッチ側ドリブンギヤ35、アウタクラッチ側ドリブンギヤ36、第4速ドリブンギヤ42、第4速ドライブギヤ43、第1・2速ドリブンギヤ47及び第1・2速ドライブギヤ48であり、これらのギヤ列により本発明の第1歯車機構G1が構成されている。
また、奇数変速段を達成するギヤ列は、インナクラッチ側ドライブギヤ29、インナクラッチ側ドリブンギヤ35、第3速ドライブギヤ41、第3速ドリブンギヤ40、第1・2速ドリブンギヤ47及び第1・2速ドライブギヤ48であり、これらのギヤ列により本発明の第2歯車機構G2が構成されている。
エンジン・電動機併用走行時には、選択されている変速段が奇数段であるか偶数段であるかに応じて変速機4の作動状態を異にしている。
まず、アウタクラッチ21を接続して第1歯車機構G1の偶数変速段を選択したときには、エンジン1からの駆動力がアウタクラッチ21を介して駆動輪5側に伝達されているため、電動機2を作動させることにより、図2に太線で示すように、エンジン1の駆動力に加えて電動機2の駆動力を駆動輪5側に伝達可能となる。以下、この駆動状態を第1駆動状態と称する。
また、インナクラッチ22を接続して第2歯車機構G2の奇数変速段を選択したときには、インナクラッチ22を介してエンジン1からの駆動力が駆動輪5側に伝達されるのに対し、その動力伝達経路上に位置しない電動機2の駆動力は駆動輪5側に伝達されない。しかし、奇数変速段の選択と並行して第1歯車機構G1の偶数変速段も選択することにより、電動機2の駆動力を駆動輪5側に伝達可能となる。
このときの駆動状態を図3に示すが、電動機2の駆動力は第1歯車機構G1の偶数変速段を介して出力軸38に伝達され、出力軸38で第2歯車機構G2の奇数変速段を介したエンジン1からの駆動力と合流して駆動輪5へと伝達される。以下、この駆動状態を第2駆動状態と称する。
電動機2側の偶数変速段については何れを選択してもよいが、本実施形態では、現在選択されているエンジン1側の奇数変速段と関連付けて、常に1段低ギヤ側の偶数変速段を選択している。
シフトアップ或いはシフトダウンでは、図2に示す第1駆動状態と図3に示す第2駆動状態とが交互に繰り返される。車両ECU11は、運転者からの要求トルクをエンジン1側と電動機2側とに配分し、それぞれが出力すべき駆動力をエンジンECU12及びインバータECU13に指令して要求トルクを達成させている。
ここで、奇数変速段の選択時には、エンジン1側の駆動力と電動機2側の駆動力とが異なるギヤ比で駆動輪5側に伝達されることから、選択している奇数変速段のギヤ比と偶数変速段のギヤ比とを考慮して要求トルクの配分を行う。
そして、このエンジン1及び電動機2の併用時においても、実際の変速段の切換に先行してプリセレクトが行われる。例えば図2に示す第1駆動状態で第2速の選択により車両が加速しているとき、制御マップに基づく第3速への切換条件の成立に先行してプリセレクト要求があると、まず、第2歯車機構G2で第3速へのプリセレクトが実行される。このときインナクラッチ22は切断されているため、第3速へのプリセレクトを何ら支障なく実行できる。
その後に第3速への切換条件が成立すると、アウタクラッチ21の切断及びインナクラッチ22の接続により第3速への切換が完了する。この時点の第1歯車機構G1は第2速のまま、即ち、第2歯車機構G2の第3速より1段低ギヤ側であるため、そのまま電動機2の作動を継続することにより、図3に示す第2駆動状態となる。
さらに加速が継続されて第4速へのプリセレクト要求があると、まず、第1歯車機構G1で第4速へのプリセレクトが実行され、その後に第4速への切換条件が成立すると、インナクラッチ22の切断及びアウタクラッチ21の接続により第4速への切換が完了し、図2に示す第1駆動状態となる。
図3に示すように第2駆動状態ではアウタクラッチ21は切断されているものの、電動機2の駆動力が第1歯車機構G1の第2速のギヤ列を介して伝達されているため、このままではプリセレクトを実行することができない。
具体的には、図1に基づき説明したように、第4速へのプリセレクト(変速)には、第2スリーブ52cを後方位置に切り換えるギヤ入れ操作、及び第3スリーブ53cを中立位置に戻すギヤ抜き操作を要するが、電動機2からの駆動力が第3同期装置53を介して伝達されているためプリセレクト不能となる。
このため、[発明が解決しようとする課題]でも述べたように、一旦電動機2の駆動力を0まで減少させてプリセレクトを実行する必要が生じる。その結果、プリセレクトの完了により電動機2の作動が再開されるまでの間に発生する駆動力の瞬断により、エンジン1及び電動機2の駆動力の総和であるシステムトルクが急減して運転者に違和感を与える要因となってしまう。このようなシステムトルクの急減は、第2速から第4速へのプリセレクトのみならず、第4速から第6速へのプリセレクトでも発生する。
そこで、本実施形態では電動機2側の駆動力の瞬断に起因するシステムトルクの急減をエンジン1側の駆動力制御により補う対策を講じており、以下、当該対策のための車両ECU11の処理を説明する。
車両ECU11は、車両の走行中に図4に示すシステムトルク補償ルーチンを所定の制御インターバルで実行している。
まず、ステップS2でエンジン1及び電動機2を併用しているか否かを判定し、ステップS4で図3に示す奇数変速段を選択した第2駆動状態であるか否かを判定し、ステップS6でシフトアップ側のプリセレクトが要求されたか否かを判定する。何れかのステップSでNo(否定)の判定を下したときには、一旦ルーチンを終了する。
また、何れのステップSでもYes(肯定)の判定を下したとき、即ち、エンジン1及び電動機2を併用した奇数変速段での走行中においてシフトアップ側のプリセレクト要求があったときには、ステップS8に移行する。
ステップS8では、電動機2の駆動力を次第に減少させると共に、エンジン1の駆動力を次第に増加させる。これらの処理は、駆動力を所定の変化率で増減するランプ制御として実行されるが、適用される変化率は、電動機2の駆動力が0になるタイミングとエンジン1の駆動力が運転者の要求トルクに達するタイミングとが略一致するように、その時点の要求トルク及びエンジン1や電動機2の駆動力に基づき設定される。
車両ECU11は続くステップS10で電動機2の駆動力が0になり、且つエンジン1の駆動力が要求トルクに達したか否かを判定し、判定のNoの間はステップS8の処理を繰り返す。何れかの時点でステップS10の判定がYesになると、ステップS12に移行してプリセレクト、例えば歯車機構G1側で第3速を選択しているときには、歯車機構G1側では第4速へのプリセレクト、歯車機構G1側で第5速を選択しているときには、歯車機構G1側では第6速へのプリセレクトを実行する。そして、続くステップS14でプリセレクトを完了したか否かを判定し、判定がYesになるとステップS16に移行する。
ステップS16では、ステップS8の処理により増減した電動機2及びエンジン1の駆動力を現時点での配分に復帰させるべく、電動機2の駆動力を増加させ、エンジン1の駆動力を減少させる方向にランプ制御を実行する。このときの変化率についても、電動機2及びエンジン1の駆動力が略一致するタイミングで増減以前の現時点での配分に復帰させるように設定される。続くステップS18では電動機2及びエンジン1の駆動力が現時点での配分に復帰したか否かを判定し、何れかの時点で判定がYesになると、ルーチンを終了する。
従って、その後に制御マップに基づき変速段の切換条件が成立すると、インナクラッチ22の切断及びアウタクラッチ21の接続が行われて変速段の切換が完了し、第1駆動状態に移行する。本実施形態では、上記ステップS8,12,16の処理を実行するときの車両ECU11が変速制御手段として機能する。
以上の車両ECU11の処理により、図3に示す第2駆動状態でシフトアップ側のプリセレクト要求があったときには、図5に示すタイムチャートに従ってプリセレクトの実行と共にエンジン1及び電動機2の駆動力が制御される。
まず、図3の第2駆動状態において電動機2及びエンジン1は要求トルクを配分した駆動力をそれぞれ出力しており、第2歯車機構G2を介して奇数変速段で走行中にシフトアップ側のプリセレクト要求があると、ステップS8の処理により電動機2の駆動力は所定の変化率で減少し、エンジン1の駆動力は所定の変化率で増加する。電動機2の駆動力が0になるのと略一致するタイミングでエンジン1の駆動力が要求トルクに達し、ステップS12の処理により第4速或いは第6速へのプリセレクトが実行される。
この時点で第1歯車機構G1は電動機2の駆動力を伝達しなくなるため、同期装置51〜52のギヤ入れ及びギヤ抜きを何ら支障なく行ってプリセレクト可能となる。
プリセレクトが完了すると、ステップS16の処理により電動機2の駆動力は所定の変化率で増加し、エンジン1の駆動力は所定の変化率で減少し、電動機2及びエンジン1の駆動力は略一致するタイミングで現時点での配分、即ち要求トルクに基づき設定された駆動力配分に復帰する。その後に制御マップに基づき第4速或いは第6速への切換条件が成立すると、インナクラッチ22の切断及びアウタクラッチ21の接続が行われて図2に示す第1駆動状態に移行する。
以上のように、電動機2の駆動力はプリセレクトを可能とするために一旦0まで減少するが、この期間中にはエンジン1の駆動力が運転者の要求トルクまで増加しており、しかも電動機2の駆動力が0に至る減少過程及び元の駆動力配分に復帰する増加過程においても、この電動機2の駆動力の増減と対応するようにエンジン1の駆動力が増減している。従って、エンジン1と電動機2との駆動力の総和であるシステムトルクはプリセレクト中も運転者の要求トルクに維持され続け、システムトルクの急減に起因する運転者の違和感を未然に防止することができる。
加えて、何らかの要因により電動機2側の駆動力の増減に対してエンジン1側の駆動力の増減が完全に対応しない場合もあり得るが、それぞれの駆動力の増減をランプ制御により緩やかに行っているため、このような状況であってもシステムトルクの変動を最小限に抑制でき、運転者の違和感を一層確実に防止することができる。
ところで、運転者のアクセル操作に応じて要求トルクは様々に変化し、その時々の要求トルクに応じてプリセレクトの実行後に実際の変速段の切換(クラッチの断接)が行われる。このため、運転者のアクセル操作によっては、図4のステップS6のプリセレクト要求に基づきステップS12で次変速段へのプリセレクトを実行しているときに、プリセレクトすべき変速段とは別の変速段への切換条件が成立する場合も有り得る。
このとき、予測された次変速段へのプリセレクトを中断したまま、別の変速段への変速を実行すると、第1駆動状態でも第2駆動状態でもない想定外の駆動状態となり、正常に変速機を作動できない状況に陥ってしまう可能性もある。
そこで、本実施形態では、第2駆動状態でシフトアップ側へのプリセレクトの実行中に、プリセレクトすべき変速段とは別の変速段への切換条件が成立したときには、プリセレクトが完了するまで別の変速段への切換開始を遅延させる処理を車両ECU11により実行している。従って、上記想定外の駆動状態の発生を未然に防止でき、常に変速機4を正常に作動できるという利点も得られる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、前進6段の変速機として具体化したが、変速段の数はこれに限るものではなく、任意に変更可能である。
また、第1歯車機構C1や第2歯車機構G2に振り分けられる変速段や、各変速段の配列、並びに各変速段における変速段の切換機構など、変速機4の構成についても、上記実施形態のものに限定されるものではなく、ハイブリッド電気自動車に求められる運転性能や商品性などに応じて変更することが可能である。
また、上記実施形態では、クラッチユニット3の外周に電動機2を配設して、その駆動力をアウタクラッチ21を介してアウタ入力軸25に伝達したが、この構成に限るものではなく、例えば電動機2の出力軸をアウタ入力軸25に対してギヤ結合することにより、電動機2の駆動力を直接的にアウタ入力軸25に伝達するようにしてもよい。
1 エンジン
2 電動機
5 駆動輪
11 車両ECU(変速制御手段)
21 アウタクラッチ(第1クラッチ)
22 インナクラッチ(第2クラッチ)
25 アウタ入力軸(第1入力軸)
26 インナ入力軸(第2入力軸)
38 出力軸
G1 第1歯車機構
G2 第2歯車機構

Claims (3)

  1. 第1クラッチの接続時にエンジンからの駆動力が伝達され、電動機のロータが機械的に結合された第1入力軸と、
    第2クラッチの接続時に上記エンジンからの駆動力が伝達される第2入力軸と、
    車両の駆動輪に駆動力を伝達する出力軸と、
    上記第1の入力軸から伝達される駆動力を複数の変速段の何れかに変速して上記出力軸に伝達する第1歯車機構と、
    上記第2の入力軸から伝達される駆動力を複数の変速段の何れかに変速して上記出力軸に伝達する第2歯車機構と、
    運転者の要求トルクを上記エンジン側及び電動機側に配分した駆動力に基づき該エンジン及び電動機をそれぞれ制御して車両を走行させるエンジン・電動機併用走行時において、上記第1クラッチを接続して上記エンジン及び電動機の駆動力を上記第1入力軸から上記第1歯車機構の何れかの変速段を介して上記出力軸に伝達する第1駆動状態と、上記第2クラッチを接続して上記エンジンの駆動力を上記第2入力軸から上記第2歯車機構の何れかの変速段を介して上記出力軸に伝達すると共に、上記電動機の駆動力を上記第1入力軸から上記第1歯車機構の何れかの変速段を介して上記出力軸に伝達する第2駆動状態とを交互に切換可能であり、
    上記第1駆動状態のときには、上記第2歯車機構を次に予測される変速段に予め切り換えるプリセレクトの実行後に、上記第1クラッチの切断及び上記第2クラッチの接続により上記第2駆動状態へと切り換え、上記第2駆動状態のときには、上記電動機の駆動力を一旦略0まで減少させて上記第1歯車機構を次に予測される変速段に予め切り換えるプリセレクトの実行後に、上記第2クラッチの切断及び上記第1クラッチの接続により上記第1駆動状態へと切り換えることにより、シフトアップ側またはシフトダウン側への変速を実行する変速制御手段と
    を備えたハイブリッド電気自動車の変速制御装置において、
    上記変速制御手段は、上記第2駆動状態でシフトアップ側へのプリセレクトの要求があったときには、上記電動機の駆動力の減少に対応して上記エンジンの駆動力を上記要求トルクまで増加させ、該電動機の駆動力が略0まで減少した後に次変速段へのプリセレクトを開始し、該プリセレクトの完了後に上記電動機の駆動力を増加させると共に上記エンジンの駆動力を減少させて上記要求トルクに基づく配分に復帰させることを特徴とするハイブリッド電気自動車の変速制御装置。
  2. 上記変速制御手段は、上記シフトアップ側へのプリセレクト要求時に、上記電動機の駆動力をランプ制御により緩やかに減少させると共に、該電動機の駆動力の減少に対応して上記エンジンの駆動力をランプ制御により緩やかに増加させ、プリセレクトの完了後には、上記電動機の駆動力をランプ制御により緩やかに増加させると共に、該電動機の増加に対応して上記エンジンの駆動力をランプ制御により緩やかに減少させることを特徴とする請求項1記載のハイブリッド電気自動車の変速制御装置。
  3. 上記変速制御手段は、上記第2駆動状態でシフトアップ側へのプリセレクトの実行中において、プリセレクトすべき変速段とは別の変速段への切換条件が成立したときに、該プリセレクトの完了まで上記別の変速段への切換開始を遅延させることを特徴とする請求項1または2記載のハイブリッド電気自動車の変速制御装置。
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