JP2003090395A - 平行軸式歯車変速装置 - Google Patents

平行軸式歯車変速装置

Info

Publication number
JP2003090395A
JP2003090395A JP2001279254A JP2001279254A JP2003090395A JP 2003090395 A JP2003090395 A JP 2003090395A JP 2001279254 A JP2001279254 A JP 2001279254A JP 2001279254 A JP2001279254 A JP 2001279254A JP 2003090395 A JP2003090395 A JP 2003090395A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
gear
transmission
shift
transmission input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001279254A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4644995B2 (ja
Inventor
Hideaki Matsui
英昭 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2001279254A priority Critical patent/JP4644995B2/ja
Publication of JP2003090395A publication Critical patent/JP2003090395A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4644995B2 publication Critical patent/JP4644995B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H37/00Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00
    • F16H37/02Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings
    • F16H37/04Combinations of toothed gearings only
    • F16H37/042Combinations of toothed gearings only change gear transmissions in group arrangement
    • F16H37/046Combinations of toothed gearings only change gear transmissions in group arrangement with an additional planetary gear train, e.g. creep gear, overdrive
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2200/00Transmissions for multiple ratios
    • F16H2200/003Transmissions for multiple ratios characterised by the number of forward speeds
    • F16H2200/0052Transmissions for multiple ratios characterised by the number of forward speeds the gear ratios comprising six forward speeds
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/44Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion
    • F16H3/72Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion with a secondary drive, e.g. regulating motor, in order to vary speed continuously
    • F16H3/724Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion with a secondary drive, e.g. regulating motor, in order to vary speed continuously using external powered electric machines

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】動力伝達の遮断のない変速を良好に行うことの
できる平行軸式歯車変速装置を提供する。 【解決手段】変速機入・出力軸10,11を連結するギ
ア対12,13、14,15の切替えにより変速を行う
平行軸式歯車変速装置において、サンギア18、プラネ
タリキャリア19及びリングギア20の3要素を有する
遊星ギア17と、M/G21とを設ける。サンギア18
をM/G21に、プラネタリキャリア19を変速機入力
軸10に接続する。更にリングギア20を、ギア対2
2,23を介して変速機出力軸11に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平行軸式歯車変速
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両に用いられる自動変速装置として
は、トルクコンバータと遊星ギアによる変速機構とを併
用するオートマチック・トランスミッション(A・T)
が広く用いられている。そうしたA・Tを搭載する車両
では、トルクコンバータの動力伝達効率があまり高くな
いため、平行軸式歯車変速装置を採用するマニュアルト
ランス・ミッション(M・T)搭載車に比して、燃費性
能が低くなる。
【0003】一方、平行軸式歯車変速装置では、変速時
にクラッチを開放して内燃機関から変速機への動力伝達
を遮断しなければならず、変速毎に自動車の動力性能が
大きく低下してしまう。
【0004】そのため、燃費性能の確保の容易な平行軸
式歯車変速装置を用いながらも、内燃機関から駆動輪へ
の動力伝達を遮断することなく変速可能な自動変速装置
が要望されている。
【0005】従来、そうした自動変速装置として、特開
平6−201027号公報に記載の変速装置が提案され
ている。同公報に記載の変速装置は同図12に示すよう
に、通常の平行軸式歯車変速装置と同様に、変速機入・
出力軸201,202間に、各変速段に対応した複数の
ギア対203〜206を備えている。そして、スリーブ
207,208の作動により、両軸201,202間の
トルク伝達を行うギア対を切り替えて、変速を行ってい
る。
【0006】ただし、この変速装置では、変速機入・出
力軸201,202間に、各変速段に対応したギア対2
03〜206に加え、更にもう1つのギア対209が介
設されている。このギア対209は、油圧駆動式の摩擦
クラッチ210を介して変速機入力軸201に連結され
ており、摩擦クラッチ210への油圧供給の制御によ
り、そのギア対209を通じて変速機入力軸201から
変速機出力軸102へと伝達されるトルクを調整可能と
なっている。
【0007】そしてこの変速装置では、変速中に上記各
変速段に対応したギア対203〜206のギア連結が全
て開放されてニュートラル状態となったときに、摩擦ク
ラッチ210を作動してギア対209を通じて変速機入
力軸201から変速機出力軸202へとトルクを伝達す
ることで、変速中の動力遮断を回避している。
【0008】例えば1速ギア対203から2速ギア対2
04へのギア切替を行う場合、まずスリーブ207を解
除して1速ギア対203による変速機入・出力軸20
1,202間のギア連結を開放し、変速機をニュートラ
ル状態とする。そしてそれと同時に、摩擦クラッチ21
0を作動させて、その摩擦板間の摩擦を通じて変速機入
力軸201から変速機出力軸202へのトルク伝達を維
持する。ここで油圧を増して摩擦クラッチ210の摩擦
力を大きくしていけば、負荷が増大して内燃機関の回転
速度が徐々に低下する。そして変速機入・出力軸20
1,202間の回転速度比が変速される2速ギア対20
4に対応する速度比まで内燃機関の回転速度が低下した
時点で、スリーブ207を駆動して、変速機入力軸20
1に2速ギア対204を連結するとともに、摩擦クラッ
チ210への油圧供給を停止する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】こうした変速装置であ
れば、動力伝達を維持したまま変速を行うことは確かに
可能ではあるが、次のような問題も無視できないものと
なっている。
【0010】まずこの変速装置では、変速中に摩擦クラ
ッチ210の摩擦板間の摩擦力を通じて多大なトルクを
伝達しなければならず、そうした摩擦クラッチ210を
作動させるためにA・T搭載車並みの大型の油圧ポンプ
が必要となる。そのため、油圧ポンプの稼働にかかる動
力損失の増大は避けられず、結局はM・T搭載車ほどの
高い燃費性能を確保することはできない。
【0011】またこの変速装置では、摩擦クラッチ21
0の摩擦板間の摩擦力を調整することで、両軸201,
202の回転速度制御を行っているが、摩擦熱によって
摩擦板の温度が上昇するにつれ、摩擦板間の摩擦係数が
低下するため、そうした回転速度制御は非常に困難であ
る。
【0012】本発明は、そうした実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、動力伝達の遮断の内変速を良
好に行うことのできる平行軸式歯車変速装置を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果を記載する。請求項1に
記載の発明は、変速機入力軸及び変速機出力軸を連結す
るギア対の切り替えにより変速を行う平行軸式変速装置
であって、第1要素、第2要素及び第3要素の3つの要
素に対して、それらのうちの2つの要素の回転速度差に
応じて残る要素を差動回転させる差動機を備え、その差
動機の第1要素を前記変速機入力軸に連結し、同差動機
の第2要素を前記変速機出力軸に連結するとともに、前
記差動機の第3要素に連結された回転電気機を更に備え
るものである。
【0014】上記構成では、変速機入・出力軸間のトル
ク伝達経路として、変速機入・出力軸間に連結されたギ
ア対を通じた第1の経路と、差動機を通じた第2の経路
とが形成されており、回転電気機の運転制御により、そ
れら両経路を伝達されるトルクの分配を調整することが
できる。これにより、変速中の変速機入・出力軸間のト
ルク伝達を第2の経路を通じて維持できる。したがっ
て、変速機入・出力軸間の動力伝達を維持しながらも、
回転電気機の運転制御を通じて、円滑に変速を行うこと
ができる。
【0015】また請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の平行軸式歯車変速装置において、前記差動機の第
2要素と前記変速機出力軸との間に複数のギア対を介設
するとともに、前記第2要素と前記変速機出力軸とを連
結するギア対を、それら複数のギア対の中から選択可能
に構成したものである。
【0016】上記構成では、差動機の第2要素と変速機
出力軸とを連結するギア対の選択により、差動機の各要
素の回転速度比を変更できるため、それら各要素の回転
速度の変化範囲の拡大を抑えることができる。よって、
差動機の各要素の回転速度の上限による制約を好適に回
避し、変速比の設定範囲を拡大できる。
【0017】また請求項3に記載の発明は、請求項1又
は2に記載の平行軸式歯車変速装置において、前記差動
機の第2要素と前記入力軸とを一体回転可能に連結する
連結機構を更に備えるものである。
【0018】上記構成では、連結機構により差動機の第
2要素を変速機入力軸に一体回転可能に連結することで
更なる変速段を設定でき、ギア対を追加することなく設
定可能な変速段を増やすことができる。
【0019】また請求項4に記載の発明は、請求項1〜
3のいずれかに記載の平行軸式歯車変速装置において、
前記差動機の第3要素の回転を固定する固定機構を更に
備えるものである。
【0020】上記構成では、固定機構により差動機の第
3要素の回転を固定することで更なる変速段を設定で
き、ギア対を追加することなく設定可能な変速段を増や
すことができる。
【0021】また請求項5に記載の発明は、請求項1〜
4のいずれかに記載の平行軸式歯車変速装置において、
遊星ギアにより前記差動機を構成したものである。差動
機としても機能する遊星ギアを用いることで、変速機入
・出力軸間の動力伝達を遮断することなく変速可能な平
行軸式歯車変速装置を実現できる。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1実施形態について、図1〜8を参照して
詳細に説明する。本実施形態は、前進2段の変速を行う
簡易構成の車両用の平行軸式歯車変速装置として構成さ
れている。ここでは、この平行軸式歯車変速装置を例に
本発明の動作原理を説明する。
【0023】図1に示すように、この変速装置では、内
燃機関に接続された変速機入力軸10と駆動輪に接続さ
れた変速機出力軸11とを有している。変速機入・出力
軸10,11の間には、1速ギア対12,13と2速ギ
ア対14,15とが介設されている。1速ギア対12,
13のギア比(=[ギア13の歯数]/[ギア12の歯
数])は、2速ギア対14,15のギア比(=[ギア1
5の歯数]/[ギア14の歯数])よりも大きいギア比
が設定されている。
【0024】変速機入力軸10には、ドッグクラッチ
(噛み合いクラッチ)16が配設されている。ドッグク
ラッチ16は、例えば油圧式アクチュエータにより駆動
され、変速機入力軸10への1速ギア12及び2速ギア
14の連結/切離しを行っている。
【0025】一方、変速装置には、図2に示すような遊
星ギア17が設けられている。遊星ギア17は、中央に
設けられたサンギア18、その周囲を囲むリングギア2
0、及びそれらの間に介設されたプラネタリギア19
a、19bを有している。プラネタリギア19a、19
b同士は、プラネタリキャリア19によって互いに連結
されている。サンギア18、プラネタリキャリア19及
びリングギア20の遊星ギア17を構成する3要素は、
同心を有して互いに相対回転可能となっている。
【0026】そして図1に示すように、遊星ギア17の
プラネタリキャリア19は変速機入力軸10に接続さ
れ、そのリングギア20はギア対22,23を介して変
速機出力軸11に接続されている。更に遊星ギア17の
サンギア18は、モータ・ジェネレータ(M/G)21
に接続されている。M/G21は、図示しないバッテリ
からの電力供給により力行運転させることで、サンギア
18に回転トルクを発生する電動機として機能し、また
サンギア18の回転により回生運転させることで発電を
行う発電機としても機能する回転電気機である。こうし
たM/G21の運転制御(トルク制御や回転速度制御な
ど)は、図示しないインバータによる電力供給量や発電
電力量の調整を通じて行われる。
【0027】続いて、図3〜図5を併せ参照して、この
変速装置の変速動作を説明する。図3〜図5は、1速か
ら2速への変速にかかる各段階における本変速装置の動
作態様を示している。なおこれら図3〜図5では、各段
階において、変速機入力軸10から変速機出力軸11へ
のトルク伝達に寄与する要素をハッチングで示すように
している。
【0028】1速時には、図3(a)に示すように、変
速機入力軸10にはドッグクラッチ16によって1速ギ
ア12が連結されている。このとき、変速機入・出力軸
10,11間の回転速度比は、1速ギア対12,13の
ギア比に応じた回転速度比に固定される。また、ギア対
22,23を通じて変速機出力軸11とリングギア20
が連結されていることから、更に遊星ギア17の各要素
18,19,20の回転速度比も一定に固定される。
【0029】そうした状態でM/G21の運転を停止し
ておけば、すなわちM/G21を力行運転も回生運転も
しなければ、ギア対22,23は変速機出力軸11及び
リングギア20の回転に応じて連れ回りするだけで、変
速機入・出力軸10,11間のトルク伝達は、1速ギア
対12,13のみを通じて行われることとなる。
【0030】一方、M/G21を力行運転又は回生運転
すれば、サンギア18の回転にトルクが生じることか
ら、図3(b)に示すように、リングギア20に接続さ
れたギア対22,23を通じても、変速機入・出力軸1
0,11間のトルク伝達が行われるようになる。そして
M/G21の回転トルクの調整により、1速ギア対1
2,13を通じて伝達されるトルクと、リングギア20
に連結されたギア対22,23を通じて伝達されるトル
クとの配分率を任意に制御することができる。そして、
内燃機関のトルク反力の全てをM/G21で受けるよう
にすれば、図4(a)に示すように、1速ギア対12,
13を通じたトルク伝達をほぼゼロとし、実質的に遊星
ギア17及びギア対22,23を通じてのみ、両軸1
0,11間のトルク伝達が行われるようにすることもで
きる。
【0031】本実施形態では、そうして1速ギア対1
2,13を通じたトルク伝達を無くし、同ギア対12,
13が両軸10,11の回転に応じて単に連れ回りする
状態となったところで、図4(b)に示すように、ドッ
グクラッチ16による変速機入力軸10と1速ギア12
との連結を解除している。
【0032】こうしてドッグクラッチ16による連結を
解除すれば、M/G21の回転速度制御によって、変速
機出力軸11の回転速度を任意に調整できるようにな
る。そこで、変速機入・出力軸10,11間の回転速度
比が2速ギア対14,15のギア比に応じた回転速度比
となるように、すなわち両軸10,11の回転速度を2
速ギア対14,15に同期させるように、M/G21の
回転速度を制御する。そして、変速機入・出力軸10,
11間の回転速度が同期した時点で、図5(a)に示す
ように、ドッグクラッチ16により、変速機入力軸10
と2速ギア14とを連結する。その後、M/G21の駆
動を徐々に低減し、図5(b)に示すように、2速ギア
対14,15を通じて変速機入・出力軸10,11間の
トルク伝達が行われるようにすることで、1速から2速
への変速が完了する。
【0033】この変速装置では、2速から1速へのダウ
ンシフトについても、上記1速から2速へのアップシフ
トと同様のプロセスを通じて行うことができる。以上の
ように、この変速装置では、遊星ギア17及びギア対2
2,23を通じて内燃機関から駆動輪への動力伝達を維
持したまま、変速を行える。しかも、変速時のドッグク
ラッチ16によるギア係合を、変速機入・出力軸10,
11の回転速度を完全に同期させた状態で行うことがで
きる。そのため、ドッグクラッチ16を低い油圧で駆動
でき、比較的小型・小容量のオイルポンプでも変速装置
を動作させることが可能である。
【0034】更に、変速機入・出力軸10,11の回転
速度の同期を、M/G21の回転速度制御によって行え
るため、一般の変速装置において変速時のギア連結を円
滑とすべく採用されているシンクロ機構が無くとも滑ら
かに変速を行うことができる。そしてこれにより、構成
の複雑化を抑えながらも、動力遮断無く変速を行うこと
のできる変速装置を実現できる。
【0035】(第2実施形態)続いて本発明を具体化し
た第2実施形態について、図を参照して詳細に説明す
る。本実施形態の平行軸式歯車変速装置は、第1実施形
態の変速装置の変速動作原理を踏襲しつつ、前進6段、
後進1段の変速を行う車両用変速装置として本発明を具
体化したものである。
【0036】図6は、本実施形態の平行軸式歯車変速装
置の全体構造を示すスケルトン図である。同図6に示さ
れる内燃機関50の出力は、機関出力軸(クランクシャ
フト)51から発進クラッチ52を介して変速機入力軸
53に伝えられ、更に変速機出力軸54からファイナル
ギア55及びディファレンシャルギア56を介して駆動
輪軸(アクスルシャフト)57へと伝えられる。
【0037】発進クラッチ52は、油圧により駆動され
て、2枚の摩擦板を互いに押し付けたり、離したりする
ことで、機関出力軸51と変速機入力軸53との動力伝
達を断接する。また発進クラッチ52では、駆動油圧の
制御によって摩擦板間の押し付け荷重を調整すること
で、両軸51,53間の動力伝達率を調整できるように
なっている。なお、本実施形態では、発進クラッチ52
は、車両の発進時(前進発進時、後進発進時の双方)以
外には、摩擦板を互いに係合した状態に保持されてい
る。
【0038】一方、本実施形態の変速装置にも、図2に
示したものと同様の遊星ギア58が設けられている。そ
して遊星ギア58のサンギア58aはM/G60に、プ
ラネタリキャリア58bは変速機入力軸53にそれぞれ
接続されている。また遊星ギア58のリングギア58c
は、5速ギア対67に接続され、更にそのギア対67を
介して変速機出力軸54に連結可能となっている。
【0039】また、変速機入力軸53と変速機出力軸5
4との間には、前進走行用の4つのギア対、すなわち1
速ギア対61、2速ギア対62、3速ギア対63及び4
速ギア対64と、後進ギア対65とが介設されている。
ちなみに、1速〜5速の各ギア対のギア比(=[変速機
出力軸54側のギアの歯数]/[変速機入力軸53側の
ギアの歯数])は、1速ギア対61→2速ギア対62→
3速ギア対63→4速ギア対64→5速ギア対67の順
に、小さいギア比が設定されている。
【0040】こうした変速装置の変速動作は、油圧駆動
式のシフトアクチュエータS1〜S5によるギア列の組
替えを通じて行われる。シフトアクチュエータS1は、
ドッグクラッチ68を駆動して、1速ギア対61及び2
速ギア対62のそれぞれについて、変速機入力軸53と
の連結/切離しを行う。シフトアクチュエータS2は、
ドッグクラッチ69を駆動して、3速ギア対63及び4
速ギア対64のそれぞれについて、変速機入力軸53と
の連結/切離しを行う。
【0041】シフトアクチュエータS3は、ドッグクラ
ッチ70を駆動して、変速機入力軸53とリングギア5
8cとの連結/切離しを行う。ドッグクラッチ70によ
り変速機入力軸53とリングギア58cとが連結される
と、プラネタリキャリア58b及びリングギア58cが
一体回転されるようになる。このため、遊星ギア58の
各要素58a〜58cの相対回転が禁止され、それら各
要素58a〜58cが一体回転するよう遊星ギア58が
ロックされた状態となる。
【0042】シフトアクチュエータS4は、ドッグクラ
ッチ71を駆動して、変速機出力軸54と5速ギア対6
7との連結/切離しを行う。またシフトアクチュエータ
S4は、後進ギア対65間への後進ピニオンギア66の
噛み合わせ、及びその切離しも行う。
【0043】更にシフトアクチュエータS5は、ドッグ
クラッチ72を駆動して、M/G60の回転軸の固定/
固定解除を行う。M/G60の回転軸が固定されれば、
M/G60に連結された遊星ギア58のサンギア58a
も固定される。
【0044】なお、この変速装置では、発進クラッチ5
2及び各アクチュエータS1〜S5は、図示しない小型
電動油圧ポンプにより蓄圧された油圧が供給されるよう
になっている。この小型電動油圧ポンプは、蓄圧された
油圧が低下したときにのみ、運転される。一方、この変
速装置には、変速機入力軸53の回転により駆動される
油圧ポンプ53aが設けられており、同ポンプ53aに
より発生された油圧は主に遊星ギア58の潤滑に供され
る。
【0045】図7は、この変速装置の制御系の構成を示
している。この変速装置の制御は、同図7に示される電
子制御装置80によって行われる。電子制御装置80
は、変速装置の制御を行う一方、内燃機関50の運転制
御等、車両走行にかかる各種制御全般を実施する。
【0046】電子制御装置80には、内燃機関50、M
/G60及び変速機入・出力軸53,54の回転速度
や、アクセルペダルの踏み込み量、シフトレバーの操作
位置(シフト位置)、発進クラッチ52の動作位置、車
速等を検出する各種センサ類の検出信号が入力されてい
る。電子制御装置80は、それらの検出信号に基づき、
発進クラッチ52、各シフトアクチュエータS1〜S5
及びM/G60等を駆動制御して、変速装置の制御を行
っている。
【0047】こうした電子制御装置による変速装置の制
御は、シフト位置等に応じて、図8に示されるような態
様で各シフトアクチュエータS1〜S5を駆動すること
で行われる。
【0048】なお、図8及び図10において、図中の記
号「→」/「←」は、そのシフトアクチュエータによっ
て駆動されるドッグクラッチが、対応する変速装置のス
ケルトン図においてそのドッグクラッチの右方/左方に
位置する要素を係合していることを示している。また同
図表中の記号「|」は、そのシフトアクチュエータによ
って駆動されるドッグクラッチが開放されていること
を、すなわちそのドッグクラッチがいずれの要素も係合
されていないことを示している。ただし、シフトアクチ
ュエータS4、S11については、記号「←」は、後進
ギア対間に後進用ピニオンギアを連結していることを示
している。
【0049】例えば、図8は、パーキング(P)レンジ
時には、シフトアクチュエータS3により駆動されるド
ッグクラッチ70に対して、図6においてその右方に位
置する5速ギア対67が変速機入力軸53に連結される
ことを示している。またリバース(R)レンジ時には、
シフトアクチュエータS4により駆動される後進ピニオ
ンギア66が、図6においてその左方に位置する後進用
ギア対65間に噛み合わされることを示している。
【0050】以下、図8を併せ参照して、電子制御装置
80により行われる変速制御の詳細を説明する。 <パーキング(P)レンジ>シフト位置がPレンジに設
定されているときには、シフトアクチュエータS3によ
り駆動されるドッグクラッチ70によって、変速機入力
軸53とリングギア58cとを連結した状態とし、遊星
ギア58の各要素58a〜58cが一体回転するように
ロックする。また図示しないパーキングロック機構によ
り、変速機出力軸54を固定して、駆動輪軸57の回転
をロックする。
【0051】<ニュートラル(N)レンジ>シフト位置
がNレンジに設定されているときにも、Pレンジと同様
に、ドッグクラッチ70によって遊星ギア58の各要素
58a〜58cが一体回転するようにロックする。ただ
しNレンジ時には、パーキングロックは解除しておき、
駆動輪軸57の回転は許容するようにしている。
【0052】<リバース(R)レンジ>シフト位置がR
レンジに設定されると、シフトアクチュエータS3によ
ってドッグクラッチ70を駆動して、変速機入力軸53
とリングギア58cとを連結させた状態とし、遊星ギア
58の各要素が一体回転するようにロックする。これと
ともに、シフトアクチュエータS4によってドッグクラ
ッチ71を駆動して、後進用ギア対65間に後進ピニオ
ンギア66を噛み合わせる。これにより、変速機出力軸
54は、前進走行時とは逆方向に回転されるようにな
る。
【0053】<ドライブ(D)レンジ>シフト位置がド
ライブ(D)レンジに設定されているときには、シフト
アクチュエータS4により駆動されるドッグクラッチ7
1によって、リングギア67に接続されたギア対67を
変速機出力軸54に連結する。そして電子制御装置80
は、更に次のドッグクラッチ操作によって、車速等に応
じて最適な変速比が得られるように1速〜6速の間で自
動変速を行う。
【0054】この変速装置では、1速〜4速は、ドッグ
クラッチ68又は69によって、その変速段に対応する
ギア対(ギア対61〜64のいずれか)を変速機入力軸
53に連結することで設定される。
【0055】一方、5速は、シフトアクチュエータS3
により駆動されるドッグクラッチ70により、変速機入
力軸53とリングギア58cとを固定して、遊星ギア5
8の各要素58a〜58cを一体回転するようロックす
ることで設定される。
【0056】更に6速は、シフトアクチュエータS5に
より駆動されるドッグクラッチ72によって、M/G6
0の回転軸を固定し、リングギア58cを固定すること
で設定される。この変速装置では、サンギア58aを固
定した状態でプラネタリキャリア58b及びリングギア
58cを回転させると、プラネタリキャリア58bの回
転速度よりもリングギア58cの回転速度が高くなるよ
うに遊星ギア58が構成されている。このため、上記設
定により、5速設定時よりも小さい変速比が得られる。
【0057】こうした本変速装置におけるDレンジでの
変速動作を説明する。 <1> 1速〜4速間の変速 1速〜4速間の変速は、第1実施形態と同様の態様で行
われる。すなわち、変速が必要となった場合、まずは内
燃機関50のトルク反力を吸収するようにM/G60を
回生運転、或いは力行運転させる。そしてM/G60の
回転トルクと内燃機関50のトルク反力とを釣り合わせ
て、変速機入・出力軸53,54間のトルク伝達経路
を、変速前の変速段のギア対からリングギア58cに連
結された5速ギア対67に移し替える。これにより、変
速前の変速段のギア対が単に連れ回りするだけの状態と
なった時点で、アクチュエータS1又はS2によってド
ッグクラッチ68又は69を駆動し、現状の変速段のギ
ア対と変速機入力軸53との連結を切り離す。
【0058】次に、変速機入・出力軸53,54の回転
速度を参照しつつM/G60の回転速度を制御して、変
速後の変速段に応じた回転速度比となるように変速機入
・出力軸53,54の回転速度比を調整する。そしてそ
れらの回転速度比の調整が完了した時点で、すなわち変
速機入・出力軸53,54の回転速度が同期した時点
で、アクチュエータS1又はS2によってドッグクラッ
チ68又は69を駆動して、変更する変速段のギア対を
変速機入力軸53に連結する。その後、M/G60の回
生運転を除減することで、変速機入・出力軸53,54
間のトルク伝達経路を、5速ギア対67から変更された
変速段のギア対(ここで変速機入力軸53に係合された
ギア対)に移すことで、変速が完了する。
【0059】<2> 4速、5速間の変速 4速から5速への変速は、次のように行われる。まず、
M/G60の回生運転、或いは力行運転によって内燃機
関50のトルク反力をM/G60に吸収させることで、
変速機入・出力軸53,54間のトルク伝達経路を、4
速ギア対64から5速ギア対67に移し替える。それが
完了した時点で、アクチュエータS2によりドッグクラ
ッチ69を駆動して、変速機入力軸53から4速ギア対
64を切り離す。
【0060】次に、M/G60の回転速度と変速機入力
軸53の回転速度とが一致するように、M/G60の回
転速度を制御する。そして、それらの回転速度が一致し
た時点で、シフトアクチュエータS3によりドッグクラ
ッチ70を駆動して、5速ギア対67を変速機入力軸5
3と連結させる。
【0061】一方、5速から4速への変速は、次のよう
に行われる。まず、エンジン10のトルク反力と釣り合
うようにM/G60のトルク制御運転を行う。すなわ
ち、ドッグクラッチ70による変速機入力軸53とリン
グギア58cとの連結が切り離された状態でも、M/G
60が自力で変速機入力軸53と同じ回転速度で回転可
能なようにする。そして、そうした状態となった時点
で、ドッグクラッチ70により、5速ギア対67を変速
機入力軸53から切り離す。
【0062】次に、変速機入・出力軸53,54の回転
速度比が、4速の変速比に応じた回転速度比となるよう
にM/G60の回転速度制御を行い、それらの回転速度
が同期した時点で、ドッグクラッチ69により4速ギア
対64を変速機入力軸53に連結する。その後、M/G
60の回生運転、或いは力行運転を除減して、変速機入
・出力軸53,54間のトルク伝達経路を、5速ギア対
67から4速ギア対64に移し替えることで、5速から
4速への変速が完了する。
【0063】<3> 5速、6速間の変速 5速から6速への変速は、次のように行われる。まず、
M/G60のトルク制御により、M/G60が自力で変
速機入力軸53と同じ回転速度で回転可能な状態となっ
たところで、ドッグクラッチ70により5速ギア対67
を変速機入力軸53から切り離す。次にM/G60の回
転速度制御により、M/G60の回転速度をゼロとし、
シフトアクチュエータS5によりドッグクラッチ72を
駆動して、M/G60の回転軸の固定する。
【0064】以上のように、この変速装置では、変速機
入・出力軸53,54間のトルク伝達を継続し、内燃機
関50から駆動輪への動力伝達を維持したまま変速を行
うことができる。
【0065】なお、本平行軸式歯車変速装置を備える車
両では、M/G60を変速以外の用途にも用いられてい
る。Dレンジで変速段が1速〜5速に設定されていると
きには、M/G60を力行運転することで、トルクアシ
ストを実施して、内燃機関50の出力により得られる以
上の駆動力を得ることができる。また、M/G60を回
生運転すれば、内燃機関50の出力の一部を利用して発
電を行うことができる。また車両の減速時にM/G60
を回生運転すれば、減速エネルギを利用した回生発電を
実施することができる。
【0066】またM/G60は、内燃機関50の始動の
ためのスタータモータとしても用いられる。内燃機関5
0の始動は、次のようにして行われる。内燃機関50の
始動は、Pレンジ、又はNレンジに設定されていること
を条件に行われる。Pレンジ、Nレンジでは、図12に
示したように、ドッグクラッチ70以外のドッグクラッ
チ68,69,71,72は開放されており、変速機入
・出力軸53,54は互いに切り離されている。一方、
ドッグクラッチ70によっては、変速機入力軸53と5
速ギア対67とが係合されており、M/G60の回転軸
は、変速機入力軸53に一体回転可能に連結されてい
る。更に変速機入力軸53は、発進クラッチ52によっ
て機関出力軸51に連結されている。そのため、M/G
60の駆動により機関出力軸51を回転して、内燃機関
50を始動することができる。
【0067】更に本実施形態では、次のようにして、車
両を発進するようにしている。Dレンジで車両が停車状
態(車速ゼロ又は徐行走行)にあるとき、変速装置の変
速段は1速に設定されており、1速ギア対61が変速機
入力軸53に連結されるとともに、5速ギア対67がリ
ングギア58c及び変速機出力軸64に連結されてい
る。ここでは、その状態で、アクセルペダルが踏み込ま
れていなければ、発進クラッチ52を開放して機関出力
軸51と変速機入力軸53とを切り離すとともに、M/
G60を力行運転することで、所望とするクリープ力を
駆動輪に発生させるようにしている。
【0068】アクセルペダルが踏み込まれると、内燃機
関50の出力がある程度に上昇した時点より、発進クラ
ッチ52の係合を開始する。そして、発進クラッチ52
に供給される駆動油圧の制御により、機関出力軸51及
び変速機入力軸53間の動力伝達率を徐々に高めること
で、車両の前進発進が可能になる。またこのときM/G
60を力行運転してトルクアシストをすることで、より
円滑に車両を発進することができるようになる。
【0069】なお、Rレンジ設定時の後進発進について
も、以上の前進発進時と同様にして行われる。ちなみ
に、こうした本実施形態では、内燃機関50の停止状態
からの車両の発進及び内燃機関50の始動を、M/G6
0を利用して迅速且つ円滑に行うことができる。このた
め、信号待ち等の車両の一時停車時に、内燃機関50を
自動停止/自動再始動する制御、いわゆるエコラン制御
を容易に実現することができるようにもなる。
【0070】以上説明した本実施形態によれば、次の効
果を奏することができる。 (1)本実施形態では、変速機入・出力軸53,54間
のトルク伝達を行うギア対の変更により変速を行う平行
軸式歯車変速装置において、遊星ギア58とM/G60
とを設けるようにしている。そして、遊星ギア58のサ
ンギア58aをM/G60に、プラネタリキャリア58
bを変速機入力軸53に連結するとともに、5速ギア対
67を介してリングギア58cを変速機出力軸54に連
結可能としている。このため、内燃機関50から駆動輪
への動力伝達を維持しながらも、M/G60の駆動制御
を通じて、円滑に変速を行うことができる。
【0071】(2)本実施形態では、変速時のギア係合
を、M/G60の回転速度制御により、変速機入・出力
軸53,54の回転速度を同期させた状態で行ってい
る。そのため、変速機入・出力軸53,54の回転速度
を同期させるためのシンクロ機構を特に持たせずとも、
ギア対の連結/切離しを円滑に行うことができる。また
そのため、ドッグクラッチ16を低い油圧で駆動でき、
比較的小型・小容量のオイルポンプでも変速装置を動作
させることが可能である。
【0072】(3)本実施形態では、ドッグクラッチ7
0により変速機入力軸53と5速ギア対67とを係合し
て、遊星ギア58のリングギア58cと変速入力軸53
とを一体回転可能に連結することができる。これによ
り、1速〜4速間の変速中の動力伝達の維持に用いられ
る5速ギア対67を、変速用のギア対として使用可能と
なり、ギア対を追加することなく設定可能な変速段を増
やすことができる。
【0073】(4)本実施形態では、ドッグクラッチ7
2により、M/G60の回転を係止することができる。
これにより、遊星ギア58での回転速度変換を利用して
更なる変速比の設定が可能となり、ギア対を追加するこ
となく設定可能な変速段を増やすことができる。
【0074】(5)本実施形態では、車両走行中に、M
/G60を力行運転や回生運転させることで、トルクア
シストや回生発電が実施可能であり、車両の運転効率を
向上して燃費性能を高めることができる。
【0075】(6)本実施形態では、M/G60による
車両停車状態でのクリープ力の発生、及びM/G60の
トルクアシストによる発進中の動力補助が可能であり、
車両の発進が円滑に行える。またそれにより、発進クラ
ッチ52の制御を容易としたり、その耐久性を向上した
りすることもできる。
【0076】(7)本実施形態では、M/G60による
内燃機関50の始動が可能であり、格別のスタータモー
タが不要となる。 (第3実施形態)続いて、本発明を具体化した第3実施
形態について、第2実施形態と異なる点を中心に説明す
る。
【0077】本実施形態は、第2実施形態の平行軸式歯
車変速装置における遊星ギア58の各要素58a〜58
cの連結対象を一部変更したものである。本実施形態で
は、遊星ギア58のリングギア58cが変速機入力軸5
3に接続され、プラネタリキャリア58bがギア対67
に接続されている。
【0078】本実施形態の変速装置でも、Dレンジの1
速〜4速の変速段の設定は、第2実施形態と同様に行わ
れる。またそれら1速〜4速間の変速も、第2実施形態
と同様の態様で行われている。
【0079】また本実施形態においても、遊星ギア58
の各要素58a〜58cを一体回転可能にロックするこ
と、及びM/G60及びそれに連結されたサンギア62
の回転を係止すること、によって更なる2つの変速段の
設定が可能である。なお、本実施形態では、ドッグクラ
ッチ70により、プラネタリキャリア58bを変速機入
力軸53に連結することで、遊星ギア58の各要素58
a〜58cが一体回転可能にロックされる。
【0080】ただし、上述のようにこの遊星ギア58
は、サンギア62の回転を係止した状態でプラネタリキ
ャリア58b及びリングギア58cを回転させると、プ
ラネタリキャリア58bの回転速度よりもサンギア58
aの回転速度が高くなるように遊星ギア58が構成され
ている。そのため、本実施形態では、遊星ギア58の各
要素58a〜58cを一体回転可能にロックしたときに
得られる変速比が、M/G60及びサンギア62の回転
を係止したときに得られる変速比よりも小さくなる。そ
こで、本実施形態では、シフトアクチュエータS5によ
りM/G60及びサンギア62の回転を係止することで
5速の設定を行い、シフトアクチュエータS3により遊
星ギア58の各要素58a〜58cを一体回転可能にロ
ックすることで6速の設定を行うようにしている。
【0081】ちなみに、こうした本実施形態において、
第2実施形態と同じ変速特性を得るには、ギア対67の
ギア比を第2実施形態のものよりも小さくする必要があ
る。また、こうした変速段の設定態様の違い応じて、4
速〜6速間の変速態様も、次の通りに変更される。
【0082】<1> 4速、5速間の変速 4速から5速への変速は、次のように行われる。まず、
M/G60の回生運転、或いは力行運転により、内燃機
関50のトルク反力をM/G60に吸収させて、変速機
入・出力軸53,54間のトルク伝達経路を4速ギア対
64からギア対67に移し替えて、4速ギア対64を変
速機入力軸53から切り離す。次にM/G60の回転速
度を徐々に減速するようにM/G60の回転速度を制御
して、M/G60の回転速度がゼロとなった時点でシフ
トアクチュエータS5により、M/G60の回転軸を固
定することで、4速から5速への変速が完了する。
【0083】また5速から4速への変速は、次のように
行われる。まずアクチュエータS5によるM/G60の
回転軸の固定を解除した後、変速機入・出力軸53,5
4の回転速度比が4速ギア対64のギア比に応じた回転
速度比となるようにM/G60の回転速度制御を行い、
変速機入・出力軸53,54の回転速度を同期させる。
そして、変速機入・出力軸53,54の回転速度が同期
した時点で、シフトアクチュエータS2により、4速ギ
ア対64を変速機入力軸53に連結する。その後、M/
G60の運転を除減していき、変速機入・出力軸53,
54間のトルク伝達経路をギア対67から4速ギア対6
4に移し替えることで、5速から4速への変速が完了す
る。
【0084】<2> 5速、6速間の変速 本実施形態における5速、6速間の変速は、第2実施形
態における変速プロセスを逆に行うことによって行われ
る。すなわち本実施形態での5速から6速への変速は、
第2実施形態での6速から5速への変速と同様のプロセ
スにより行われ、6速から5速への変速は、第2実施形
態での5速から6速への変速と同様のプロセスにより行
われる。
【0085】こうした本実施形態でも、第2実施形態と
同様、或いはそれに準じた効果を奏することができる。 (第4実施形態)続いて、本発明を具体化した第4実施
形態について、第2実施形態及び第3実施形態と異なる
点を中心に説明する。
【0086】図9は、本実施形態の平行軸式歯車変速装
置の全体構造を示すスケルトン図である。同図9に示す
ように、本実施形態の変速装置においても、内燃機関5
0の出力は、発進クラッチ52を介して変速機入力軸5
3に伝達され、更に変速機出力軸54からファイナルギ
ア55及びディファレンシャルギア56を介して駆動輪
軸(アクスルシャフト)57へと伝えられる。また、こ
の変速装置にも、遊星ギア58が備えられ、そのサンギ
ア58aにM/G60が、そのプラネタリキャリア58
bに変速機入力軸53がそれぞれ接続されている。
【0087】この変速装置では、変速機入・出力軸5
3,54間に、1速ギア対100、4速ギア対101及
び後進ギア対102が介設されている。また遊星ギア5
8のリングギア58cは、2速ギア対104及び5速ギ
ア対105の2つのギア対を介して変速機出力軸54と
連結可能となっている。後進ギア対102以外のギア対
のギア比は、1速ギア対100→2速ギア対104→4
速ギア対101→5速ギア対102の順に、小さいギア
比が設定されている。
【0088】この変速装置においても、電子制御装置8
0(図7参照)により駆動制御される油圧式のシフトア
クチュエータS11〜S14によってギア列の組替えが
行われるようになっている。
【0089】シフトアクチュエータS11は、ドッグク
ラッチ106を駆動して、4速ギア対101と変速機入
力軸53との連結/切離しを行う。またシフトアクチュ
エータS11は、後進用ピニオンギア103を駆動し
て、同ギア103の後進ギア対102間への連結、及び
その切離しも行う。
【0090】シフトアクチュエータS12は、ドッグク
ラッチ107を駆動して、変速機入力軸53と1速ギア
対100との連結/切離しを行う。また同アクチュエー
タS12は、同クラッチ107の駆動により、変速機入
力軸53とリングギア58cとの連結/切離しも行う。
【0091】シフトアクチュエータS13は、ドッグク
ラッチ108を駆動して、2速ギア対104及び5速ギ
ア対105のそれぞれについて、変速機出力軸54との
連結/切離しを行う。更にシフトアクチュエータS14
は、ドッグクラッチ109を駆動して、M/G60の回
転軸の固定、及びその解除を行う。
【0092】電子制御装置80は、シフトレバーの操作
位置(シフト位置)の設定、及びDレンジ時の変速段の
設定に応じて、図10に示される態様でシフトアクチュ
エータS11〜S14を制御する。
【0093】<パーキング(P)レンジ> シフト位置がPレンジに設定されているときには、シフ
トアクチュエータS12によりドッグクラッチ107を
駆動して、変速機入力軸53とリングギア58cとを連
結し、遊星ギア58の各要素58a〜58cを一体回転
可能にロックする。その他のドッグクラッチ106,1
08,109については、開放した状態、すなわちいず
れの要素についても係合を行わない状態としておき、変
速機入・出力軸53,54間の動力伝達を遮断する。ま
た図示しないパーキングロックを作動して、変速機出力
軸54の回転を係止する。ここで発進クラッチ52によ
り変速機入力軸53と機関出力軸51とを接続すれば、
M/G60の回転軸と機関出力軸51とが一体回転する
ようになり、M/G60の駆動による内燃機関50の始
動が可能となる。
【0094】<ニュートラル(N)レンジ>シフト位置
がNレンジに設定されているときには、パーキングロッ
クを作動させないこと以外は、Pレンジ時と同様の状態
とされる。
【0095】<リバース(R)レンジ>シフト位置がR
レンジに設定されているときには、シフトアクチュエー
タS11により、後進用ピニオンギア103を後進ギア
対102に連結させる。またシフトアクチュエータS1
2によりドッグクラッチ107を駆動して、リングギア
58cを変速機入力軸53に連結し、遊星ギア58の各
要素58a〜58cを変速機入力軸53と一体回転可能
にロックする。
【0096】<ドライブ(D)レンジ>シフト位置がD
レンジに設定されているときには、電子制御装置80
は、車速等の車両の運転状況に応じて、最適な変速比が
得られるように、1速〜6速の間で変速段の自動変速を
実施する。各変速段の設定は、以下のように行われる。
【0097】1速の設定は、シフトアクチュエータS1
2によりドッグクラッチ107を駆動して、1速ギア対
100を変速機入力軸53に連結するとともに、シフト
アクチュエータS13によりドッグクラッチ108を駆
動して、2速ギア対104を変速機出力軸54に連結す
ることで行われる。このときの変速機入・出力軸53,
54の回転速度比は、1速ギア対100のギア比に応じ
た回転速度比となる。なお、このときには、上記両ギア
対100,104の係合により遊星ギア58の各要素の
回転速度比が固定されるため、M/G60を力行駆動す
ることで、駆動輪に伝達される駆動力を増強するトルク
アシストの実施が可能である。またM/G60を回生運
転すれば、変速機入・出力軸53,54間に伝達される
トルクの一部を利用して発電を行うことができる。
【0098】2速の設定は、シフトアクチュエータS1
2によりドッグクラッチ107を駆動して、リングギア
58cを変速機入力軸53に連結するとともに、シフト
アクチュエータS13によりドッグクラッチ108を駆
動して、2速ギア対104を変速機出力軸54に連結す
ることで行われる。これにより、変速機入・出力軸5
3,54の回転速度比は、2速ギア対104のギア比に
応じた回転速度比となる。このとき、M/G60の回転
軸は、変速機入力軸53に一体回転可能に固定されてい
るため、M/G60によるトルクアシスト及び発電の実
施が可能である。
【0099】3速の設定は、シフトアクチュエータS1
3によりドッグクラッチ108を駆動して、2速ギア対
104を変速機出力軸54に係合するとともに、シフト
アクチュエータS14によりドッグクラッチ109を駆
動して、M/G60の回転軸及びサンギア58aの回転
を固定することで行われる。本実施形態では、サンギア
58aを固定した状態でプラネタリキャリア58b及び
リングギア58cを回転させると、プラネタリキャリア
58bの回転速度よりもリングギア58cの回転速度が
高くなるように遊星ギア58が構成されている。このた
め、こうした設定により、2速設定時よりも小さい変速
比が得られるようになる。
【0100】4速の設定は、シフトアクチュエータS1
1によりドッグクラッチ106を駆動して、4速ギア対
101を変速機入力軸53に連結するとともに、シフト
アクチュエータS13によりドッグクラッチ108を駆
動して、5速ギア対105を変速機出力軸54に連結す
ることで行われる。このときの変速機入・出力軸53,
54の回転速度比は、4速ギア対101のギア比に応じ
た回転速度比となる。このときにも、1速設定時と同様
にして、M/G60によるトルクアシスト及び発電を行
うことができる。
【0101】5速の設定は、シフトアクチュエータS1
2によりドッグクラッチ107を駆動して、リングギア
58cを変速機入力軸53に連結するとともに、シフト
アクチュエータS13によりドッグクラッチ108を駆
動して、5速ギア対105を変速機出力軸54に連結す
ることで行われる。これにより、変速機入・出力軸5
3,54の回転速度比は、5速ギア対105のギア比に
応じた回転速度比となる。このときは、2速設定時と同
様にして、M/G60によるトルクアシスト及び発電の
実施が可能である。
【0102】6速の設定は、シフトアクチュエータS1
3によりドッグクラッチ108を駆動して、5速ギア対
105を変速機出力軸54に連結するとともに、シフト
アクチュエータS14によりドッグクラッチ109を駆
動して、M/G60の回転軸を固定してサンギア58a
の回転を係止することで行われる。本実施形態では、上
述した遊星ギア58の構成のため、こうした設定によっ
て、5速設定時よりも小さい変速比が得られる。
【0103】次にこうした本変速装置におけるDレンジ
での変速動作を説明する。 <1> 1速、2速間、及び4速、5速間の変速 本実施形態では、1速から2速への変速は、次のように
行われる。
【0104】まず内燃機関50のトルク反力を吸収する
ようにM/G60を回生運転、或いは力行運転させるこ
とで、変速機入・出力軸53,54間のトルク伝達経路
を、1速ギア対100を通じた経路から遊星ギア58及
び2速ギア対104を通じた経路に移し替える。これに
より、1速ギア対100が単に連れ回りするだけの状態
となった時点で、アクチュエータS12によりドッグク
ラッチ107を駆動して、1速ギア対100を変速機入
力軸53から切り離す。
【0105】次に、変速機入力軸53とM/G60の回
転速度が一致するようにM/G60の回転速度制御を行
う。これにより、遊星ギア58の各要素58a〜58c
の回転速度が一致したところで、シフトアクチュエータ
S12によりドッグクラッチ107を駆動して、リング
ギア58cを変速機入力軸53に連結させる。これによ
り1速から2速への変速が完了する。
【0106】一方、2速から1速への変速は、次の通り
となる。まず、内燃機関50のトルク反力を受けるよう
にM/G60を駆動した後、シフトアクチュエータS1
2によりドッグクラッチ107を駆動して、リングギア
58cと変速機入力軸53の係合を切り離す。次に、変
速機入・出力軸53,54の回転速度比が、1速ギア対
100のギア比に応じた回転速度比となるように、M/
G60の回転速度を制御する。そして、変速機入・出力
軸53,54の回転速度が同期された時点で、シフトア
クチュエータS12により1速ギア対100を変速機入
力軸53に連結する。これにより、2速から1速への変
速が完了する。
【0107】なお、4速、5速間の変速については、連
結/切離しの対象となるギア対が4速ギア対101とな
り、その連結/切離しを、シフトアクチュエータS11
によるドッグクラッチ106の駆動により行うこと以外
は、1速、2速間の変速と同様に行われる。
【0108】<2> 2速、3速間、及び5速、6速間
の変速 本実施形態では、2速から3速への変速は、次のように
行われる。まず、内燃機関50のトルク反力を受けるよ
うにM/G60を駆動した後、シフトアクチュエータS
12によりドッグクラッチ107を駆動して、リングギ
ア58cを変速機入力軸53から切り離す。次に、M/
G60の回転速度制御により、M/G60の回転速度が
ゼロとする。そしてM/G60の回転速度がゼロとなっ
た時点で、シフトアクチュエータS109によりドッグ
クラッチ109を駆動して、M/G60の回転軸を固定
する。これにより、2速から3速への変速が完了する。
【0109】一方、3速から2速への変速は、次のよう
に行われる。まず、内燃機関50のトルク反力を受ける
ようにM/G60を駆動した後、シフトアクチュエータ
S109によりドッグクラッチ109を駆動して、M/
G60の回転軸の固定を解除する。次に、M/G60の
回転速度を上昇して、M/G60の回転速度を変速機入
力軸53の回転速度と一致させる。これにより、遊星ギ
ア58の各要素58a〜58cの回転速度が一致するよ
うになった時点で、シフトアクチュエータS12により
ドッグクラッチ107を駆動して、リングギア58cを
変速機入力軸53に連結する。これにより、3速から2
速への変速が完了する。
【0110】なお、5速、6速間の変速についても、2
速、3速間の変速と同様に行われる。 <3> 3速、4速間の変速 本実施形態では、3速から4速への変速は、次のように
行われる。
【0111】まず、内燃機関50のトルク反力を受ける
ようにM/G60を駆動した後、シフトアクチュエータ
S14によりドッグクラッチ109を駆動して、M/G
60の回転軸の固定を解除する。次に、変速入力軸53
の回転方向の逆方向にM/G60を力行運転して、M/
G60の回転速度を下げていき、変速機入・出力軸5
3,54の回転速度比を4速ギア対101のギア比に応
じた回転速度比とする。これにより、両軸53,54の
回転速度が同期された時点で、シフトアクチュエータS
11によりドッグクラッチ106を駆動して、4速ギア
対101を変速機入力軸53に連結する。
【0112】その後、シフトアクチュエータS13によ
りドッグクラッチ108を駆動して、変速機出力軸54
に連結されるギア対を2速ギア対104から5速ギア対
105に切り替える。以上により、3速から4速への変
速が完了する。
【0113】一方、4速から3速への変速は、次のよう
に行われる。まず、シフトアクチュエータS13により
ドッグクラッチ108を駆動して、変速機出力軸54に
係合されるギア対を5速ギア対105から2速ギア対1
04に切り替える。次に、内燃機関50のトルク反力を
吸収するようにM/G60を回生運転、或いは力行運転
して、変速機入・出力軸53,54間のトルク伝達経路
を、4速ギア対101を通じた経路から遊星ギア58及
び2速ギア対105を通じた経路に移し替える。これに
より4速ギア対101が単に連れ回りするだけとなった
時点で、シフトアクチュエータS11によりドッグクラ
ッチ106を駆動して、4速ギア対101を変速機入力
軸53から切り離す。
【0114】続いて、M/G60の回転速度を下げてい
き、その回転速度がゼロとなった時点で、シフトアクチ
ュエータS109によりドッグクラッチ109を駆動し
て、M/G60の回転軸を固定する。これにより、4速
から3速への変速が完了する。
【0115】以上が本実施形態の変速装置における変速
動作の詳細である。ちなみに、本実施形態でも、第2実
施形態と同様に、トルクアシストや回生発電、内燃機関
50の始動等のM/G60を変速以外の用途に利用する
ことができる。また、第2実施形態と同様の車両発進制
御の実施を行うこともできる。
【0116】なお、上述した第2及び第3実施形態の平
行軸式歯車変速装置を採用する車両では、変速比の設定
範囲を広くした場合に、低変速段において、内燃機関5
0の性能を十分に発揮することが困難となることがあ
る。ここでは、第3実施形態と同様に構成された平行軸
式歯車変速装置の適用された車両を例に、その理由を説
明する。
【0117】第3実施形態の変速装置では、Dレンジの
1速〜4速の設定時には、M/G60の回転速度Nmg
は、次の数式に示される通りとなる。 Nmg=NE・γn/γ6 ここで、 「NE」:内燃機関50の回転速度(=変速機入力軸5
3の回転速度)、 「γn」:そのとき設定されている変速段に対応したギ
ア対(1速ギア対61〜4速ギア対64のいずれか)の
ギア比、 「γ6」:プラネタリキャリア58bに連結されたギア
対67のギア比、をそれぞれ示している。
【0118】上記数式から明らかなように、M/G60
と内燃機関50との回転速度の比(Nmg/NE)は、
そのとき設定されている変速段に対応したギア対と、ギ
ア対67とのギア比の差が大きくなるほど大きくなる。
【0119】一方、M/G60及び内燃機関50には、
使用可能な回転速度に上限がある。車両の加速性能を高
めるには、車両の加速時に、各変速段において内燃機関
50の回転速度がその上限に達した時点で、次の変速段
への変速を行うことが望ましい。
【0120】ところが上記のように、低速の変速段で
は、内燃機関50に対するM/G60の回転速度比が大
きいため、内燃機関50の回転速度がその上限に達する
前にM/G60の回転速度がその上限に達してしまうこ
とがある。特に、高車速に対応すべく、6速ギアとして
用いられるギア対67のギア比を小さく設定した場合に
は、そうした傾向が更に助長される。
【0121】図11は、第3実施形態の変速装置の適用
例において、内燃機関50の回転速度の上限を6000
rpm、M/G60の回転速度の上限を10000rp
mとしたときの、車速に対応する変速機出力軸54の回
転速度(車速に対応)に対しての内燃機関50及びM/
G60の推移を示している。同図11の例では、1速及
び2速時には、内燃機関50よりも先にM/G60が回
転速度の上限に達してしまっている。そのため、1速及
び2速時には、使用可能な内燃機関50の回転速度域が
制限されてしまい、その性能を十分に発揮できなくなっ
ている。
【0122】その点、本実施形態の変速装置では、リン
グギア58cと変速機出力軸54との間にギア比の異な
る2つのギア対104,105が介設されており、低速
の変速段と高速の変速段とでは、リングギア58cと変
速機出力軸54とを連結するギア対を切り替えている。
そのため、変速比の設定範囲を広く確保しながらも、低
速の変速段においてもM/G60の回転速度を低く抑え
て、上記問題を容易に回避することができる。
【0123】以上の本実施形態によれば、上記(1)〜
(7)に記載の効果と同様、或いはそれに準じた効果を
奏することができる。また更に、それに加えて以下の効
果を奏することができる。
【0124】(8)本実施形態では、遊星ギア58のリ
ングギア58cと変速機出力軸54とを連結するギア対
を、ギア比の異なる2つのギア対104,105のうち
から選択可能に構成されている。これにより、遊星ギア
58の各要素58a〜58cの回転速度の変化範囲の拡
大を抑えることができ、変速比の設定範囲の更なる拡大
が許容されるようになる。
【0125】(9)本実施形態では、2速ギア対104
及び5速ギア対105の係合時のそれぞれについて、遊
星ギア58の各要素58a〜58cを一体回転可能にロ
ックすること、及びM/G60の回転軸を固定すること
で、各2速の変速段を設定することができる。これによ
り、より少ないギア対でより多くの変速段の設定が可能
となり、変速装置の大型化を抑えつつ、変速段を増やす
ことができる。
【0126】なお、本実施形態の変速装置では、1速及
び4速の設定時に、リングギア58cと変速機出力軸5
4とを、2速ギア対104で連結しても、5速ギア対1
05で連結しても、変速比は同じである。そこで、1速
の設定時に、5速ギア対105を通じてリングギア58
cと変速機出力軸54とを連結する、或いは4速の設定
時に、2速ギア対104を通じて5速ギア対105を通
じてリングギア58cと変速機出力軸54とを連結する
ように、変速態様を変更することもできる。
【0127】こうしてリングギア58cと変速機出力軸
54とを連結するギア対を変更した場合、変速比は変わ
らないものの、変速機入力軸53に対するサンギア58
a及びM/G60の回転速度比が変化し、M/G60に
よるトルクアシストや発電の効果が変化する。
【0128】例えばギア比のより小さい5速ギア対10
5を連結した場合、M/G60はより高速で回転される
こととなる。そのため、より効果的に回生発電を行うこ
とができるようになり、ひいては車両の燃費性能を向上
できる。一方、ギア比のより大きい2速ギア対104を
連結させた場合、内燃機関50とM/G60との回転速
度差がより小さくなるため、より効果的にトルクアシス
トを行い、車両の動力性能を向上できる。
【0129】そこで、動力性能を重視する場合には、1
速/4速の設定時に2速ギア対104を連結するように
し、燃費性能を重視する場合には(回生発電の効率を高
めれば、燃費性能を向上することができる)、1速/4
速の設定時に5速ギア対105を連結するように、状況
に応じてそれらギア対104,105を使い分けるよう
にしても良い。そうしたギア対の選択は、例えば、運転
者による車両の走行モードの設定や、車両の走行状況な
どに応じて行うことができる。
【0130】(第5実施形態)続いて、本発明を具体化
した第5実施形態について、第4実施形態と異なる点を
中心に説明する。
【0131】本実施形態は、第4実施形態の平行軸式歯
車変速装置における遊星ギア58の各要素58a〜58
cの連結対象を一部変更したもので、遊星ギア58のリ
ングギア58cが変速機入力軸53に接続され、プラネ
タリキャリア58bがギア対104,105に接続され
ている。また遊星ギア58のロックは、ドッグクラッチ
107により、プラネタリキャリア58bを変速機入力
軸53に連結することで行われるようになっている。
【0132】この変速装置では、第4実施形態と遊星ギ
ア58の各要素58a〜58cの歯数が同じであるた
め、第4実施形態での2速/5速の設定時よりも、同実
施形態での3速/6速の設定時の方が、変速機入・出力
軸53,54の減速比が大きくなる。このため、本実施
形態の各変速段の設定は、第4実施形態の2速/5速の
設定と3速/6速の設定とを入れ替えたものとなる。
【0133】そして、こうした変速段の設定態様の違い
応じて、本実施形態でのDレンジ時の変速動作は、以下
の通りとなる。 <1> 1速、2速間、及び4速、5速間の変速 本実施形態では、1速から2速の変速は、次の手順で行
われる。
【0134】まず、内燃機関50のトルク反力を吸収す
るようにM/G60を回生運転して、変速機入・出力軸
53,54間のトルク伝達経路を、1速ギア対100を
通じた経路から遊星ギア58及び2速ギア対104を通
じた経路に移し替える。これにより、1速ギア対100
が単に連れ回りするだけの状態となった時点で、アクチ
ュエータS12によりドッグクラッチ107を駆動し
て、1速ギア対100を変速機入力軸53から切り離
す。次に、M/G60の回転速度制御により、M/G6
0の回転速度を下げていき、その回転速度がゼロとなっ
た時点で、シフトアクチュエータS109によりドッグ
クラッチ109を駆動して、M/G60の回転軸を固定
する。これにより、1速から2速への変速が完了する。
【0135】一方、2速から1速への変速は、次のよう
に行われる。まず、内燃機関50のトルク反力を受ける
ようにM/G60を駆動した後、シフトアクチュエータ
S109によりドッグクラッチ109を駆動して、M/
G60の回転軸の固定を解除する。次に、変速機入・出
力軸53,54の回転速度比が、1速ギア対100のギ
ア比に応じた回転速度比となるように、M/G60の回
転速度を制御する。そして、変速機入・出力軸53,5
4の回転速度が同期された時点で、シフトアクチュエー
タS12により1速ギア対100を変速機入力軸53に
連結する。これにより、2速から1速への変速が完了す
る。
【0136】なお、4速、5速間の変速については、係
合/切離しの対象となるギア対が4速ギア対101とな
り、その係合/切離しを、シフトアクチュエータS11
によるドッグクラッチ106の駆動により行うこと以外
は、1速、2速間の変速と同様に行われる。
【0137】<2> 2速、3速間、及び5速、6速間
の変速 本実施形態では、2速から3速への変速は、次のように
行われる。まず、内燃機関50のトルク反力を受けるよ
うにM/G60を駆動した後、シフトアクチュエータS
109によりドッグクラッチ109を駆動して、M/G
60の回転軸の固定を解除する。次に、変速機入力軸5
3とM/G60の回転速度が一致するようにM/G60
の回転速度制御を行う。これにより、遊星ギア58の各
要素58a〜58cの回転速度が一致したところで、シ
フトアクチュエータS12によりドッグクラッチ107
を駆動して、プラネタリキャリア58bを変速機入力軸
53に連結させるることで、2速から3速への変速が完
了する。
【0138】一方、3速から2速への変速は、次の通り
となる。まず、内燃機関50のトルク反力を受けるよう
にM/G60を駆動した後、シフトアクチュエータS1
2によりドッグクラッチ107を駆動して、プラネタリ
キャリア58bを変速機入力軸53から切り離す。次
に、M/G60の回転速度制御により、M/G60の回
転速度を下げていき、その回転速度がゼロとなった時点
で、シフトアクチュエータS109によりドッグクラッ
チ109を駆動して、M/G60の回転軸を固定する。
これにより、1速から2速への変速が完了する。これに
より、3速から2速への変速が完了する。
【0139】なお、5速、6速間の変速についても、2
速、3速間の変速と同様の態様で行われる。 <3> 3速、4速間の変速 本実施形態では、3速から4速への変速は、次のように
行われる。
【0140】まず、内燃機関50のトルク反力を受ける
ようにM/G60を駆動した後、シフトアクチュエータ
S12によりドッグクラッチ107を駆動して、プラネ
タリキャリア58bを変速機入力軸53から切り離す。
次に、M/G60の回転速度制御により、変速機入・出
力軸53,54の回転速度比を4速ギア対101のギア
比に応じた回転速度比とする。これにより、両軸53,
54の回転速度が同期された時点で、シフトアクチュエ
ータS11によりドッグクラッチ106を駆動して4速
ギア対101を変速機入力軸53に連結する。その後、
シフトアクチュエータS13によりドッグクラッチ10
8を駆動して、変速機出力軸54に連結されるギア対を
2速ギア対104から5速ギア対105に切り替える。
以上により、3速から4速への変速が完了する。
【0141】一方、4速から3速への変速は、次のよう
に行われる。まず、シフトアクチュエータS13により
ドッグクラッチ108を駆動して、変速機出力軸54に
連結されるギア対を5速ギア対105から2速ギア対1
04に切り替える。次に、内燃機関50のトルク反力を
吸収するようにM/G60を回生運転して、変速機入・
出力軸53,54間のトルク伝達経路を、4速ギア対1
01を通じた経路から遊星ギア58及び2速ギア対10
5を通じた経路に移し替える。これにより4速ギア対1
01が単に連れ回りするだけとなった時点で、シフトア
クチュエータS11によりドッグクラッチ106を駆動
して、4速ギア対101を変速機入力軸53から切り離
す。
【0142】続いて、M/G60の回転速度と変速機入
力軸53の回転速度とを一致させるように、M/G60
の回転速度制御を実施する。これにより、遊星ギア58
の各要素58a〜58cの回転速度が一致したところ
で、シフトアクチュエータS12によりドッグクラッチ
107を駆動して、プラネタリキャリア58bを変速機
入力軸53に連結させるることで、4速から3速への変
速が完了する。
【0143】こうした本実施形態は、第4実施形態と同
様、或いはそれに準じた効果を奏することができる。ま
た本実施形態においても、第4実施形態と同様に、1速
の設定時に変速機出力軸54に連結されるギア対を5速
ギア105としたり、4速の設定時に変速機出力軸54
に連結されるギア対を2速ギア104としたりするよう
にしても良い。また、1速/4速の設定時に変速機出力
軸54に連結されるギア対を、状況に応じて使い分ける
ようにしても良い。
【0144】(その他の実施形態)以上説明した各実施
形態は次のように変更することもできる。 ・第2〜第5実施形態では、プラネタリキャリア58b
又はリングギア58cを変速機入力軸53に連結して遊
星ギア58の各要素をロックすること、M/G60の回
転軸を固定すること、のそれぞれによって各変速段を設
定するようにしている。そうした変速段の設定のいずれ
か一方又は双方を行わないようにしても良い。その場
合、プラネタリキャリア58b又はリングギア58cを
変速機入力軸53に連結する機構、或いはM/G60の
回転軸を固定する機構を省略することができる。
【0145】・第2〜第5実施形態では、M/G60に
よるトルクアシストや回生発電、内燃機関50の始動な
どを行っているが、そうしたM/G60の制御の採用の
有無は任意である。また第2〜第5実施形態での車両発
進時の制御の採用の有無についても任意である。
【0146】・上記各実施形態では、ギア対の連結/切
離しをシンクロ機構の無いドッグクラッチで行っている
が、シンクロ機構を備える同期連結機構等の任意の連結
機構を採用することができる。また第2〜第5実施形態
では、変速機入力軸53とプラネタリキャリア58b又
はリングギア58cの連結/切離し、或いはM/G60
の回転軸(サンギア58a)の固定についてもドッグク
ラッチで行っているが、そうした連結機構についても任
意の連結機構を採用が可能である。
【0147】・上記各実施形態での各ギア対の配列の順
序やその数等は任意に変更することができる。またギア
対の数を変更して設定可能な変速段の数を増減すること
ができる。
【0148】・3つの要素を有して、そのうちの2つの
要素の回転速度差に応じて残る要素を差動回転可能なも
のであれば、任意の差動機を遊星ギアの替わりとして採
用しても良い。
【0149】・本発明の平行軸式歯車変速装置は、車両
以外に用いられる変速装置にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の平行軸式歯車変速装置の全体構
成を示す模式図。
【図2】同変速装置の遊星ギアの構成を示す模式図。
【図3】同変速装置についてその変速時の作動態様を示
す模式図。
【図4】同変速装置についてその変速時の作動態様を示
す模式図。
【図5】同変速装置についてその変速時の作動態様を示
す模式図。
【図6】第2実施形態の平行軸式歯車変速装置の全体構
成を示す模式図。
【図7】同変速装置の制御系の構成を示す模式図。
【図8】同実施形態のシフトアクチュエータの動作態様
を示す図。
【図9】第4実施形態の平行軸式歯車変速装置の全体構
成を示す模式図。
【図10】同実施形態のシフトアクチュエータシフトの
動作態様を示す図。
【図11】第2実施形態の変速装置での内燃機関、M/
G及び駆動輪の各回転速度の関係を示すグラフ。
【図12】従来の平行軸式歯車変速装置の全体構成を示
す模式図。
【符号の説明】
10,53…変速機入力軸、11,54…変速機出力
軸、12,13…1速ギア対、14,15…2速ギア
対、16,68〜72,106〜109…ドッグクラッ
チ、S1〜S5,S11〜S14…シフトアクチュエー
タ、17,58…遊星ギア(差動機)、18,58a…
サンギア、19,58b…プラネタリキャリア、20,
58c…リングギア、21,60…モータ・ジェネレー
タ(M/G:回転電気機)、52…発進クラッチ、53
a…潤滑ポンプ、61〜65,67,100〜102,
104,105…ギア対、66,103…後進ピニオ
ン、80…電子制御装置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変速機入力軸及び変速機出力軸を連結する
    ギア対の切り替えにより変速を行う平行軸式変速装置で
    あって、 第1要素、第2要素及び第3要素の3つの要素に対し
    て、それらのうちの2つの要素の回転速度差に応じて残
    る要素を差動回転させる差動機を備え、その差動機の第
    1要素を前記変速機入力軸に連結し、同差動機の第2要
    素を前記変速機出力軸に連結するとともに、 前記差動機の第3要素に連結された回転電気機を更に備
    えることを特徴とする平行軸式歯車変速装置。
  2. 【請求項2】前記差動機の第2要素と前記変速機出力軸
    との間には複数のギア対が介設され、前記第2要素と前
    記変速機出力軸とを連結するギア対を、それら複数のギ
    ア対の中から選択可能に構成される請求項1に記載の平
    行軸式歯車変速装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の平行軸式歯車変速
    装置において、前記差動機の第2要素と前記入力軸とを
    一体回転可能に連結する連結機構を更に備えることを特
    徴とする平行軸式歯車変速装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の平行軸式
    歯車変速装置において、前記差動機の第3要素の回転を
    固定する固定機構を更に備えることを特徴とする平行軸
    式歯車変速装置。
  5. 【請求項5】前記差動機は、遊星ギアである請求項1〜
    4のいずれかに記載の平行軸式歯車変速装置。
JP2001279254A 2001-09-14 2001-09-14 平行軸式歯車変速装置 Expired - Fee Related JP4644995B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001279254A JP4644995B2 (ja) 2001-09-14 2001-09-14 平行軸式歯車変速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001279254A JP4644995B2 (ja) 2001-09-14 2001-09-14 平行軸式歯車変速装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003090395A true JP2003090395A (ja) 2003-03-28
JP4644995B2 JP4644995B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=19103483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001279254A Expired - Fee Related JP4644995B2 (ja) 2001-09-14 2001-09-14 平行軸式歯車変速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4644995B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2562442A1 (de) * 2011-08-24 2013-02-27 MAN Truck & Bus AG Schaltgetriebe, insbesondere für einen Antriebsstrang in Kraftfahrzeugen, Schienenfahrzeugen oder dergleichen
KR101467058B1 (ko) * 2012-11-28 2014-12-01 현대다이모스(주) 변속 시 토크 드롭이 방지된 변속장치
JP2016211650A (ja) * 2015-05-08 2016-12-15 ジヤトコ株式会社 自動変速機
JP2017150667A (ja) * 2009-03-06 2017-08-31 ディーティーアイ グループ ビー.ブイ. 電気またはハイブリッド駆動装置用トランスミッション
KR102070395B1 (ko) * 2018-12-28 2020-01-28 대구가톨릭대학교산학협력단 전기차용 3단 변속기
CN112360943A (zh) * 2020-10-24 2021-02-12 重庆铁马变速箱有限公司 一种宽速比amt变速箱构型
FR3106090A1 (fr) * 2020-01-15 2021-07-16 Punch Powerglide Strasbourg Transmission pour véhicule hybride et son procédé de commande

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0958282A (ja) * 1995-08-17 1997-03-04 Aqueous Res:Kk 車両用駆動装置
JPH09123773A (ja) * 1995-10-27 1997-05-13 Toyota Motor Corp ハイブリッド駆動装置
JP2000225862A (ja) * 1999-02-05 2000-08-15 Hitachi Ltd 変速装置、車両、ハイブリッド車両、およびその制御装置
JP2002503183A (ja) * 1998-03-27 2002-01-29 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 自動車用の駆動機列

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0958282A (ja) * 1995-08-17 1997-03-04 Aqueous Res:Kk 車両用駆動装置
JPH09123773A (ja) * 1995-10-27 1997-05-13 Toyota Motor Corp ハイブリッド駆動装置
JP2002503183A (ja) * 1998-03-27 2002-01-29 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 自動車用の駆動機列
JP2000225862A (ja) * 1999-02-05 2000-08-15 Hitachi Ltd 変速装置、車両、ハイブリッド車両、およびその制御装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017150667A (ja) * 2009-03-06 2017-08-31 ディーティーアイ グループ ビー.ブイ. 電気またはハイブリッド駆動装置用トランスミッション
EP2562442A1 (de) * 2011-08-24 2013-02-27 MAN Truck & Bus AG Schaltgetriebe, insbesondere für einen Antriebsstrang in Kraftfahrzeugen, Schienenfahrzeugen oder dergleichen
KR101467058B1 (ko) * 2012-11-28 2014-12-01 현대다이모스(주) 변속 시 토크 드롭이 방지된 변속장치
JP2016211650A (ja) * 2015-05-08 2016-12-15 ジヤトコ株式会社 自動変速機
KR102070395B1 (ko) * 2018-12-28 2020-01-28 대구가톨릭대학교산학협력단 전기차용 3단 변속기
FR3106090A1 (fr) * 2020-01-15 2021-07-16 Punch Powerglide Strasbourg Transmission pour véhicule hybride et son procédé de commande
CN112360943A (zh) * 2020-10-24 2021-02-12 重庆铁马变速箱有限公司 一种宽速比amt变速箱构型
CN112360943B (zh) * 2020-10-24 2023-01-20 重庆铁马变速箱有限公司 一种宽速比amt变速箱构型

Also Published As

Publication number Publication date
JP4644995B2 (ja) 2011-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4401284B2 (ja) ハイブリッド電気自動車用二重クラッチ変速機
KR101114390B1 (ko) 하이브리드 전기 자동차용 듀얼 클러치 변속기
JP4228954B2 (ja) ハイブリッド車の駆動装置
JP4274268B2 (ja) 動力伝達装置
US8677860B2 (en) Transmission
JP4229205B1 (ja) ハイブリッド駆動装置の制御装置
JP5655063B2 (ja) ハイブリッド車両
EP2161154B1 (en) Vehicular power transmission system
JP2009510341A (ja) 原動機付き車両用のオートマチックトランスミッション及びそのシフトチェンジ方法
JPH0712185A (ja) 動力列及びパワートランスミッション
JP6145412B2 (ja) 動力伝達装置
JP2009036354A (ja) ハイブリッド車両用動力伝達システムの制御方法
JP4292732B2 (ja) ハイブリッド車両用動力伝達装置
JP5867589B2 (ja) 車両用駆動装置
JP2009184433A (ja) 車両用パワートレーン
JP3823960B2 (ja) 車両の変速装置
JP4400676B2 (ja) ハイブリッド車の駆動装置
JP4644995B2 (ja) 平行軸式歯車変速装置
JP2011063091A (ja) ハイブリッド電気自動車の変速制御装置
JP2009132250A (ja) ハイブリッド車両
JP2014034239A (ja) 車両用変速機
JP5450362B2 (ja) 車両の駆動力制御装置
JP5634967B2 (ja) ハイブリッド車両及びその制御方法
JP2008223991A (ja) トルクコンバータ及び自動変速装置
JP5575520B2 (ja) ハイブリッド車両の動力制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080320

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101109

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees