JP4296369B2 - 熱源機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1缶多回路式に構成された熱交換器により少なくとも第1及び第2の複数の熱交換回路が共通の燃焼バーナにより加熱運転されるように構成された熱源機において、第2の熱交換回路の単独運転時に滞留状態の第1の熱交換回路内の湯水が過昇温状態に至ることを事前に防止するように運転制御される熱源機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の熱源機として、図1に示すように、熱交換器100が給湯回路200と循環加熱回路300との2回路を共通の燃焼缶体2に導き共通の燃焼バーナ3により加熱する1缶2回路式に構成され、共通の一つの熱交換器100を用いつつ給湯加熱運転と循環加熱運転とを個別に行い得るようにしたものが知られている。
【0003】
すなわち、給湯回路200による給湯加熱運転時には、家庭内の各部に配設されたカラン201等を開いて所定の作動水量の水道水が入水管202から入水されると燃焼バーナ3が燃焼作動され、その入水された水道水が熱交換器100において加熱され、所定温度に昇温されたお湯が出湯管203を通して上記カラン201等に出湯されることになる。そして、上記カラン201等が閉じられると、入水が停止されるため、燃焼バーナ3の燃焼作動も停止されることになる。また、循環加熱回路300による循環加熱運転時には、循環ポンプ301の作動により浴槽4内の湯水が戻し管302及び往き管303を通して上記熱交換器100との間で循環されると上記燃焼バーナ3が燃焼作動され、上記戻し管302から入水された湯水が上記熱交換器100で追い焚き加熱された後に往き管303に出湯されることになる。
【0004】
そして、上記熱源機においては、給湯回路200及び循環加熱回路300の一方の回路のみが単独運転された状態では、両回路が同じ熱交換器を通っているため他方も加熱されてしまうことになる。特に、給湯回路200による給湯加熱運転が停止されて循環加熱回路300のみが単独運転された場合の影響が大きく、燃焼バーナ3の燃焼作動により給湯回路200内に滞留状態で停止している水が過度に昇温してしまうおそれがある。これを回避するために、上記熱交換器100内で最も加熱を受けて最も昇温すると考えられるフィン形熱交換部6′(図2及び図3参照)の中央部位に配設された給湯回路200に対しサーミスタ等の水温検出手段5(図1及び図3参照)を配設し、上記循環加熱回路300のみの単独運転時には上記水温検出手段5により給湯回路200内の水温上昇を監視し、この水温上昇に応じて上記燃焼バーナの燃焼量を変更制御するようにしている。すなわち、上記水温検出手段5による検出水温が過昇温防止のために予め設定した設定温度まで昇温した場合には、その検出水温の出力を受けたコントローラ400により上記燃焼バーナ3の燃焼作動を一時停止したり燃焼量を低減させる制御を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の熱源機においては、給湯回路200と循環加熱回路300との各運転状況によっては、上記水温検出手段5の配設位置では給湯回路200内の水温が最高温度を示さずに上記配設位置よりも少し下流側位置で最高温度になってしまう場合が考えられる。そして、このような場合には、給湯回路200内で上記設定温度を超える昇温が生じているにも拘わらず、それを上記水温検出手段5では検出できずに、あるいは、検出遅れを生じ循環加熱運転がそれまでと同様の燃焼量により継続される結果、給湯回路200内の滞留水が過昇温状態(沸騰状態)に陥ってしまうことになるという不都合が生じると考えられる。
【0006】
特に、循環加熱運転が単独で行われている最中にカラン201が開かれて給湯加熱運転が少し行われた後に上記カラン201が閉じられて給湯加熱運転が停止されたような場合には、その給湯加熱運転が停止された直後において上記の如き最高温度を示す部分が上記水温検出手段5の配設位置よりも下流側位置にずれる傾向にある。
【0007】
すなわち、給湯加熱運転が継続して停止状態にあるときに循環加熱運転が単独で開始された場合には、給湯回路200のフィン形熱交換部6′内の上流側から下流側までがほぼ同じ温度条件から加熱されるため、その滞留水の昇温度合はフィン形熱交換部6′の中央部位が他の部位よりも高くなる傾向にある。このため、その中央部位に配設された部分の給湯回路200に水温検出手段5を配設すれば、給湯回路200内の最高昇温部の水温を検出し得ることになる。これに対し、給湯加熱運転の停止直後では、フィン形熱交換部6′内の給湯回路200の上流側から下流側にかけて低温から徐々に高温にというように温度勾配(温度差)が残った状態になっており、このような温度差のある状態から循環加熱運転に基づく加熱を受けるため、給湯回路200内の最高昇温部の位置が上記水温検出手段5の配設位置よりも下流側にずれてしまうことになる。この最高昇温部の下流側へのずれ移行の発生に起因して、給湯回路200内の過昇温状態の発生を有効に防止し得ない事態が発生するおそれがある。
【0008】
一方、このような事態の発生を防止するために、上記水温検出手段5の配設位置よりも下流側位置の給湯回路200に対しさらにもう一つあるいは二つの水温検出手段を配設することも考えられるが、大幅なコスト増大化を招く上に制御の複雑化をも招くことになる。
【0009】
また、他の対策として、燃焼バーナの燃焼量を低減側に変更するための設定温度をより低めに設定し、上記低減側変更の制御タイミングを通常よりも早めにすることも考えられるが、このような制御を採用すると、過昇温状態の発生防止が可能とはなるものの、循環加熱回路に対する加熱能力が低下してしまうことになる。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、1缶多回路式の熱交換器により複数の熱交換回路の加熱運転が行われる場合に、どのような態様の運転状況であっても一の熱交換回路の単独運転時における他の熱交換回路内での過昇温状態の発生を確実に防止し得る熱源機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、少なくとも第1及び第2の熱交換回路を含む複数の熱交換回路と、これら複数の熱交換回路が共に共通の燃焼缶体に導かれて共通の燃焼バーナにより加熱運転されるよう1缶多回路式に構成されたフィンアンドチューブ形式の熱交換器と、この熱交換器内の第1の熱交換回路に配設されて回路内の湯水の温度を検出する水温検出手段とを備え、上記第2の熱交換回路が単独運転状態にあるときに上記水温検出手段により上記第1の熱交換回路内の湯水が過昇温状態発生を防止するために設定された設定温度まで昇温したことが検出されたとき上記燃焼バーナの燃焼量を低減側に変更制御するように構成された熱源機を対象として以下の特定事項を付加したものである。
【0012】
すなわち、上記第1の熱交換回路が上記熱交換器のフィンに貫通される吸熱管を有し、上記熱交換器として上記燃焼バーナの燃焼作動により上記フィンが受熱した熱を上記吸熱管に伝熱する構成とする一方、上記水温検出手段を上記吸熱管の途中位置に配設する。加えて、上記熱交換器を、この熱交換器内の上記第1の熱交換回路であって上記水温検出手段の配設位置よりも下流側部位の第1の熱交換回路の吸熱管に対する上記燃焼バーナからの伝熱量を低減させる伝熱量低減部を備えている構成とするものである。
【0013】
ここで、「第1の熱交換回路」としては給湯回路、「第2の熱交換回路」として循環加熱回路がそれぞれ例示され、特にこのような組み合わせに対し本発明は好適に適用される。
【0014】
また、「伝熱量低減部」としては、種々挙げられるがフィン形熱交換部のフィンに適用したものが最も簡易に本発明の作用・効果が得られることになる。上記フィンに適用する場合には、熱交換器を構成するフィンの特定部分であって水温検出手段の配設位置よりも下流側部位の第1の熱交換回路に連結された特定フィン部分に形成された、受熱量を低減させる受熱量低減部によって上記「伝熱量低減部」を構成すればよい。つまりフィンが受ける熱負荷を低減させるようにするものである。具体的には、上記「受熱量低減部」を、フィンによる受熱面積を減らすよう特定フィン部分の一部を欠損させた欠損部により構成する、又は、燃焼バーナからの特定フィン部分に対する燃焼ガスの接触量を減らすよう燃焼ガスの通過を抑制する通過抑制部により構成する、のいずれかを採用するようにすればよい。
【0015】
上記の本発明の場合、水温検出手段の配設位置よりも下流側位置の第1の熱交換回路(例えば給湯回路)に対する伝熱量が伝熱量低減部によって低減されるため、たとえ、第2の熱交換回路(例えば循環加熱回路)による単独加熱運転途中に第1の熱交換回路による加熱運転が一時的に行われ、その第1の熱交換回路の加熱運転が停止(給湯回路の場合、カランの閉操作)された直後においても、熱交換器内の上記第1の熱交換回路の最高昇温部の温度検出を既設の水温検出手段によって確実に行い得るようになる。これにより、水温検出手段の数の追加を行うことなく、また、制御タイミングのより早い側への変更による第2の熱交換回路に対する加熱能力の低減化という事態を招くことなく、第2の熱交換回路の単独加熱運転中における第1の熱交換回路での過昇温状態発生を確実に回避し得るようになる。
【0016】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の熱源機によれば、第2の熱交換回路による単独加熱運転途中に第1の熱交換回路による加熱運転が一時的に行われてその加熱運転が停止されたりするような運転状況下においても、第2の熱交換回路による単独加熱運転途中における上記第1の熱交換回路の熱交換器内の最高昇温部の温度検出を既設の水温検出手段によって確実に行うことができるようになる。これにより、水温検出手段の数の追加を行うことなく、また、第2の熱交換回路に対する加熱能力の低減化という事態を招くことなく、第2の熱交換回路の単独加熱運転中における第1の熱交換回路内での過昇温状態の発生を確実に回避することができるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
まず、図1〜図4を参照しつつ前提構造について説明する。なお、本実施形態は本発明に基づく特定のフィン形状を有するフィン形熱交換部6を採用する点でのみ、図1等を用いて「従来の技術」欄で説明した従来の熱源機と異なり、他の点では同じ構成を有しているため、以下、同様構成要素については同じ符号を用いて説明し重複する詳細な説明を省略する。
【0019】
図1において、第1の熱交換回路としての給湯回路200は、入水管202と、熱交換器100を構成する燃焼缶体2の胴筒壁2aの外周面に対し螺旋状に巻回された導入管204と、フィン形熱交換部6(図2参照)に通される吸熱管205と、出湯管203とが順に直列に連通されたものである。また、第2の熱交換回路としての循環加熱回路300は、循環ポンプ301が介装された戻し管302と、上記と同様に胴筒壁2aの外周面に巻回された導入管304と、フィン形熱交換部6に通される吸熱管305と、往き管303とが順に直列に連通されたものである。
【0020】
上記フィン形熱交換部6は、図3及び図4に示すように所定の狭い間隔毎に並べられたプレート状の多数のフィン7,7,…を有し、これらのフィン7,7,…に対し上記吸熱管205,305が対とされた状態で平面方向に複数列、上下方向に2段をなして貫通されている。そして、上記フィン形熱交換部6は、燃焼缶体2内の内部空間により構成された燃焼室2bの下側位置を横切るように取り付けられ、上部に配設された燃焼バーナ、例えば液体燃料を燃料とするガンタイプバーナ3の燃焼作動により供給される下向きの燃焼ガスの流れとの接触により加熱されるようになっている。つまり、燃焼ガスのフィン形熱交換部6に対する流れ方向が上から下とされる「逆燃式」といわれる方式とされている。なお、上記燃焼バーナ3から下向きに噴射される火炎がバッフル板3a(図4参照)に当てられて、火炎及び燃焼ガスが燃焼室2bの左右方向に拡散された状態で下向きに流され、フィン形熱交換部6を通過した後の燃焼ガスが排気処理管8(図1も併せて参照)に排出されるようになっている。
【0021】
上記吸熱管205は、上段に5列の吸熱管部21〜25、下段に4列の吸熱管部26〜29がそれぞれ所定間隔を隔てて配置され、上記吸熱管部21〜29が燃焼缶体2の外部で曲がり管部20,20,…(図3参照)により直列に連通されて1本の連続した流路を形成するようになっている。上記吸熱管205には導入管204から供給される水道水が最初に上段において胴筒壁21に相隣接する吸熱管部21に流されてこの吸熱管部21から吸熱管部22,23,24,25,の順に流され、続いて下段の吸熱管部26に流されてこの吸熱管部26から吸熱管部27,28,29の順に流されて下流端から出湯管203に流されるようになっている。そして、上記吸熱管205には、上段の吸熱管部21〜25の内のフィン形熱交換部6の中央部位を通る吸熱管部23と、これに対し下流側で隣接する吸熱管部24とを連通させる曲がり管部20に対し水温検出手段5(図3参照)が配設され、この配設位置における上記吸熱管205内の水温を検出してコントローラ400(図1参照)に出力するようなっている。
【0022】
上記吸熱管205の下側に隣接して対とされる循環加熱回路300の吸熱管305も、上記と同様に上段に5列の吸熱管部31〜35(図4参照)と、下段に4列の吸熱管部36〜39と、これらを直列に連通させる曲がり管部とから1本の連続した流路を形成している。そして、導入管304からの浴槽4内の湯水が最初に上段の吸熱管部31に流入し、吸熱管部32,33,34,35の順に流され、続いて下段の吸熱管部36,37,38,39の順に流されて、追い焚き加熱後の湯水が往き管303に出湯されるようになっている。
【0023】
<第1実施形態>
以上の構造を前提として、上記フィン形熱交換部6の各フィン7の形状が次のように形成されている。
【0024】
すなわち、図5に示すように上記各フィン7の上半部には上段の吸熱管205,305の列数と同じ数の櫛歯状の凸部71〜75が形成され、この凸部71〜75を上段各列の吸熱管205,305が個別に貫通するようになっている。これにより、各列の吸熱管205,305の周囲に所定寸法だけフィン部71a〜75aが張り出され、このフィン部が受熱した熱を上記吸熱管205,305に伝熱するようになっている。
【0025】
上記左右に隣接する両凸部71と72、72と73、73と74の間の凹部を構成する凹縁部76,76,76が同一形状とされる一方、水温検出手段5の配設位置よりも下流側の上段の吸熱管部24,34と、吸熱管部25,35とが貫通する両凸部74と75の間の凹縁部76aが他の凹縁部76よりも幅広とされ、つまり、欠損状態とされて、特に上段の最下流側の吸熱管部25におけるフィン部75aの張り出し長さが他のフィン部71a〜74aよりも短くなるようにされている。これにより、上記フィン部75aの受熱量が他のフィン部71a〜74aのそれよりも低減され、その結果、上記吸熱管部25に対する伝熱量が他の上段の吸熱管部21〜24のそれよりも低減されるようになっている。
【0026】
加えて、上記の上段の最下流側の吸熱管部25,35と、上記水温検出手段5の直下流側の吸熱管部24,34との両フィン部74a,75aにはそれぞれ半円状の欠損部77が形成され、この両欠損部77,77により上記水温検出手段5の配設位置よりも下流側のフィン部74a,75aの受熱量が上記と同様に低減されてそのフィン部74a,75aが連結された上段の吸熱管部25及び24に対する伝熱量が低減されるようになっている。
【0027】
上記の凹縁部76aと、欠損部77,77とが共に本発明の欠損部、受熱量低減部もしくは伝熱量低減部を構成する。
【0028】
なお、下段の各列の吸熱管部26〜29も水温検出手段5の配設位置から見ると下流側に位置するものの、本実施形態の如く上下2段配置とされ逆燃式により上から下に燃焼ガスが流れる場合には、上段の吸熱管部21〜25が下段のそれら26〜29よりも高い熱負荷を受けるため、上記の両吸熱管24,25、中でも上段の最下流側の吸熱管部25に対する伝熱量低減が本発明の目的を達成する上で最も効果的である一方、通常の給湯加熱運転における加熱能力を維持する必要がある。このため、上記下段の各列の吸熱管部26〜29に対しては伝熱量低減のための特別な対策は施してはいない。燃焼ガスが下から上に流される上燃式の場合には上記の如き伝熱量低減のための対策を施す側を下段の吸熱管部もしくは下半部の各フィンを対象にすればよい。つまり、最も高い熱負荷を受ける熱源たる燃焼バーナに近い側を対象とすればよい。以上の事情は以下の実施形態においても同様である。
【0029】
<第2実施形態>
図6は、本発明の第2実施形態に係る各フィン7のフィン形状を示している。この第2実施形態においては、各凸部71〜75で左右に隣接する凸部間が全て同一形状の凹縁部76とされる一方、水温検出手段5の配設位置よりも下流側であって上段の最下流側の吸熱管部25の外周面に結合されるフィン部75aの一部に1又は2以上(図例では5つ)の貫通孔部78,78,…が形成されている。
【0030】
すなわち、各貫通孔部78の分だけフィン部75aが欠損状態とされ、この欠損分だけ受熱量の低減が図られ、その結果、上記最下流側の吸熱管部25に対する伝熱量の低減化が図られることになる。
【0031】
本第2実施形態においては、上記各貫通孔部78が本発明の欠損部、受熱量低減部もしくは伝熱量低減部を構成する。
【0032】
<第3実施形態>
図7は、本発明の第3実施形態に係る各フィン7のフィン形状を示している。この第3実施形態においては、各凸部71〜75のフィン部71a〜75aにおる各吸熱管部21〜25からの張り出し量に大小差を付けている。
【0033】
すなわち、吸熱管205の上流側のフィン部71aを含んで4つのフィン部71a〜74aの張り出し量を大とする一方、水温検出手段5の配設位置よりも下流側であって上段の最下流側の吸熱管部25のフィン部75aの張り出し量を小としている。つまり、上記フィン部75aが他のフィン部71a〜74aと比べ周縁が所定量欠損された状態とされ、これにより、上記フィン部75aでの受熱量が他のフィン部71a〜74aのそれよりも低減され、この結果、上記最下流側の吸熱管部25に対する伝熱量が低減されるようにしている。
【0034】
本第3実施形態においては、上記の張り出し量の短いフィン部75aが本発明の欠損部、受熱量低減部もしくは伝熱量低減部を構成している。
【0035】
<第4実施形態>
図8は、本発明の第4実施形態に係る各フィン7のフィン形状を示している。この第4実施形態においては、上記第1〜第3の各実施形態における欠損に基づく受熱量低減化の代わりに、燃焼ガスの通過量の低減化による燃焼ガスからの接触加熱量の低減化に基づく受熱量低減化を図ったものである。
【0036】
すなわち、各フィン7の上半部の全凸部71〜75のフィン部71a〜75a及び凹縁部76の各正面形状を略同一に形状設定する一方、水温検出手段5の配設位置よりも下流側の二つの吸熱管部24,25が貫通する両凸部74,75間の凹縁部76の一部範囲(図例では谷底範囲)に燃焼ガスの通過を規制もしくは抑制する通過抑制部79を一体に形成している。
【0037】
上記通過抑制部79は、図9に示すように凹縁部76の一部を折曲することにより形成されたものであり、燃焼ガスが通過するための相隣接する両フィン7,7間の隙間量(開口面積)を減ずるようにしたものである。このため、上記下流側の二つの吸熱管部24,25の間を通過する燃焼ガス量が、上段の他の相隣接する各二つの吸熱管部21,22、22,23、23,24の間を通過する燃焼ガス量よりも低減させることができる。これにより、フィン部74a及び75a、特にフィン部75aの受熱量の低減化、ひいては、特に最下流側の吸熱管部25への伝熱量の低減化を図ることができるようになる。
【0038】
なお、上記通過抑制部79は、フィン形熱交換部を構成する全てのフィン7,7,…にそれぞれ形成してもよいし、上記全てのフィン7,7,…の内の部分的もしくは間欠的に設定した範囲に形成するようにしてもよい。
【0039】
<他の実施形態>
なお、本発明は上記第1〜第4実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、伝熱低減部もしくは受熱低減部として、上記第1実施形態の凹縁部76a、欠損部77、第2実施形態の貫通孔部78、第3実施形態のフィン部75a、及び、第4実施形態の通過抑制部79の内から選択した2以上の組み合わせを各フィン7に適用してもよい。
【0040】
上記第1〜第4実施形態では、熱交換器100として逆燃式に構成されたものを示したが、上燃式に構成された熱交換器に本発明を適用してもよい。
【0041】
上記第1〜第4実施形態では、燃焼バーナ3としてガンタイプバーナ及びバッフル板3aを用い、水温検出手段5がフィン形熱交換部6の中央位置を通過する吸熱管部23の直下流側位置に配設された例を示したが、水温検出手段を、燃焼バーナの形式とそれに伴う給湯回路の吸熱管への熱負荷特性に応じて、その吸熱管内で最も高い熱負荷を受けて最高昇温を示す位置に配設すればよい。この場合にはその水温検出手段の下流側の給湯回路の吸熱管に対し本発明を適用するようにすればよい。
【0042】
また、第2の熱交換回路である循環加熱回路として上記第1〜第4実施形態では浴槽4内の湯水を追い焚き循環加熱する循環加熱回路300を示したが、この他に温水暖房のために家屋の各室に設置された暖房機等との間で循環加熱させる暖房用循環加熱回路を第2の熱交換回路として用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態及び従来技術を示す全体正面模式図である。
【図2】図1の熱交換器を右側方から見た一部切り欠き側面図である。
【図3】図2のA−A線における拡大断面説明図である。
【図4】図3のB−B線における断面説明図である。
【図5】第1実施形態のフィンを図4と同方向から見た拡大説明図である。
【図6】第2実施形態のフィンを示す図5相当図である。
【図7】第3実施形態のフィンを示す図5相当図である。
【図8】第4実施形態のフィンを示す図5相当図である。
【図9】図8のC−C線における拡大断面説明図である。
【符号の説明】
2 燃焼缶体
3 燃焼バーナ
5 水温検出手段
6 フィン形熱交換部
7 フィン
24,25 吸熱管部(下流側部位の第1の熱交換回路)
74,75 凸部(特定フィン部分)
75a フィン部(欠損部、受熱量低減部、伝熱量低減部)
76a 凹縁部(欠損部、受熱量低減部、伝熱量低減部)
77 欠損部(受熱量低減部、伝熱量低減部)
78 貫通孔部(欠損部、受熱量低減部、伝熱量低減部)
79 通過抑制部(受熱量低減部、伝熱量低減部)
100 熱交換器
200 給湯回路(第1の熱交換回路)
300 循環加熱回路(第2の熱交換回路)

Claims (5)

  1. 少なくとも第1及び第2の熱交換回路を含む複数の熱交換回路と、これら複数の熱交換回路が共に共通の燃焼缶体に導かれて共通の燃焼バーナにより加熱運転されるよう1缶多回路式に構成されたフィンアンドチューブ形式の熱交換器と、この熱交換器内の第1の熱交換回路に配設されて回路内の湯水の温度を検出する水温検出手段とを備え、上記第2の熱交換回路が単独運転状態にあるときに上記水温検出手段により上記第1の熱交換回路内の湯水が過昇温状態発生を防止するために設定された設定温度まで昇温したことが検出されたとき上記燃焼バーナの燃焼量を低減側に変更制御するように構成された熱源機において、
    上記第1の熱交換回路は上記熱交換器のフィンに貫通される吸熱管を有し、上記熱交換器は上記燃焼バーナの燃焼作動により上記フィンが受熱した熱を上記吸熱管に伝熱するように構成される一方、上記水温検出手段は上記吸熱管の途中位置に配設され、
    記熱交換器は、この熱交換器内の上記第1の熱交換回路であって上記水温検出手段の配設位置よりも下流側部位における上記第1の熱交換回路の吸熱管に対する上記燃焼バーナからの伝熱量を低減させる伝熱量低減部を備えている
    ことを特徴とする熱源機。
  2. 請求項1記載の熱源機であって、
    第1の熱交換回路は給湯回路であり、第2の熱交換回路は循環加熱回路である、熱源機。
  3. 請求項1又は請求項2記載の熱源機であって、
    熱交換器の伝熱量低減部は、熱交換器を構成するフィンの特定部分であって水温検出手段の配設位置よりも下流側部位の第1の熱交換回路に連結された特定フィン部分に形成された、受熱量を低減させる受熱量低減部によって構成されている、熱源機。
  4. 請求項3記載の熱源機であって、
    受熱量低減部は、フィンによる受熱面積を減らすよう特定フィン部分の一部が欠損された欠損部により構成されている熱源機。
  5. 請求項3記載の熱源機であって、
    受熱量低減部は、燃焼バーナからの特定フィン部分に対する燃焼ガスの接触量を減らすよう燃焼ガスの通過を抑制する通過抑制部により構成されている、熱源機。
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