JP2004028447A - 二次熱交換器およびこれを使用した給湯器 - Google Patents

二次熱交換器およびこれを使用した給湯器 Download PDF

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Abstract

【課題】追焚回路や暖房回路のような循環回路と給湯回路の双方を効率良く加熱することのできる二次熱交換器およびこれを用いた給湯器を提供する。
【解決手段】二次熱交換器14においてバーナー12からの排気の流れで給湯回路の受熱管22の上流側に、ふろの追焚回路や暖房回路のような他系統の循環回路の受熱管32を配置する。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一次熱交換器を加熱するバーナーからの排気の流れで前記一次熱交換器の下流に配置された二次熱交換器であって、給湯回路の受熱管と1または2以上の他系統の循環回路の受熱管の双方が通るもの、および当該二次熱交換器を用いた給湯器に関する。
【0002】
【従来の技術】
給湯器には、効率を高めたり、省エネルギー化を図ったりするために、バーナーからの排気の顕熱を主として回収する一次熱交換器の下流に、排気の潜熱を主として回収する二次熱交換器を設け、給水をまず、二次熱交換器に通して加熱した後、一次熱交換器で加熱するように構成したものがある。
【0003】
また給湯機能のほかに、浴槽への注湯や浴槽水の追焚を行う機能や床暖房などの暖房機能を備えた多機能給湯器がある。かかる多機能給湯器の中には、装置の小型化や低価格化を図るため、ふろの追焚回路や暖房回路を構成する水管と給湯水管とを共通の熱交換器に通した一缶多水路型の熱交換器を採用したものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
給湯機能と暖房機能の双方を備えた多機能給湯器においても、二次熱交換器を設けることによって効率を高めて省エネルギー化を図ることが考えられる。かかる場合に、給水が受熱管を一度だけ経由して出湯する給湯回路と追焚回路や暖房回路のように回路内を加熱対象の水が何度も循環する循環回路とでは、その特性(水温)が相違するので、これらの違いを考慮に入れた効率の良い二次熱交換器を設けることが望まれる。
【0005】
本発明は、このような観点からなされたもので、追焚回路や暖房回路のような循環回路と給湯回路の双方を効率良く加熱することのできる二次熱交換器およびこれを用いた給湯器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]一次熱交換器(13)を加熱するバーナー(12)からの排気の流れで前記一次熱交換器(13)の下流に配置された二次熱交換器(14)であって、給湯回路の受熱管(22)と1または2以上の他系統の循環回路の受熱管(32)との双方が通るものにおいて、
前記排気の流れで給湯回路の受熱管(22)の上流側に前記他系統の循環回路の受熱管(32)を配置した
ことを特徴とする二次熱交換器(14)。
【0007】
[2]少なくとも前記他系統の循環回路の受熱管(32)にフィン(210)を取り付けた
ことを特徴とする[1]に記載の二次熱交換器(14)。
【0008】
[3]前記給湯回路の受熱管(22)と前記他系統の循環回路の受熱管(32)の双方に共通のフィン(210)を取り付けた
ことを特徴とする[1]に記載の二次熱交換器(14)。
【0009】
[4]前記給湯回路の受熱管(22)と前記他系統の循環回路の受熱管(32)とを接触させて配置した
ことを特徴とする[1]から[3]の何れかに記載の二次熱交換器(14)。
【0010】
[5]前記他系統の循環回路の受熱管(32)を前記排気の流れで最も上流の一列に配置し、
前記他系統の循環回路の受熱管(32)の下流に前記給湯回路の受熱管(22)を排気の流れに沿って複数列に配置した
ことを特徴とする[1]から[4]の何れかに記載の二次熱交換器(14)。
【0011】
[6][1]から[5]の何れかに記載の二次熱交換器(14)を備えた給湯器(10)。
【0012】
[7]前記一次熱交換器(13)が、前記他系統の循環回路と前記給湯回路の双方が経由するものである
ことを特徴とする[6]に記載の給湯器(10)。
【0013】
前記本発明は次のように作用する。
[1]に記載の二次熱交換器(14)では、バーナー(12)からの排気の流れで給湯回路の受熱管(22)の上流側に、ふろの追焚回路や暖房回路のような他系統の循環回路の受熱管(32)を配置してある。追焚回路や暖房回路などの循環回路では、浴槽や放熱パネルから戻ってくる流体の水温(たとえば暖房回路では50℃程度)が、給湯回路における給水温度(たとえば、15℃程度)よりも高い。燃焼ガス(排気)からの熱回収を多く行うためには、燃焼ガスと水管(受熱管)内の流体の温度差が大きいほうが良いので、暖房回路など戻り温度の高い循環回路を二次熱交換器(14)の中で給湯回路より上流に配置することにより、循環回路側での吸熱を多くすることができる。すなわち、循環回路側は最も温度差のある状態で熱交換されることとなり、他の位置に循環回路の受熱管(32)を配置した場合に比べて、高い効率を得ることができる。
【0014】
一次熱交換器(13)の下流に配置されている二次熱交換器(14)に到来する排気の温度は既に低くなっているので、二次熱交換器(14)では主として排気の潜熱を回収することになる。かかる状態で、水温の低い給湯回路を循環回路より上流に配置すると、燃焼ガスの有する熱の大部分が給湯回路側で回収されてしまい、残りの熱を給湯回路よりも水温の高い循環回路側で回収することはほとんどできなくなる。これに対し、循環回路を給湯回路の上流に配置すると、循環回路での熱回収が良好になるばかりでなく、循環回路の下流に配置された給湯回路でも、水温が低いので、さらに排気から熱を回収することができ、全体としての熱回収効率が向上し、省エネルギー化や環境負荷の低減に寄与することができる。
【0015】
[2]に記載の二次熱交換器(14)では、循環回路を給湯回路の上流に配置することに加えて、少なくとも循環回路の受熱管(32)にフィン(210)を取り付けてある。これにより吸熱面積が広がり、より一層効率良く熱回収を行うことができる。
【0016】
[3]に記載の二次熱交換器(14)では、循環回路を給湯回路の上流に配置することに加えて、給湯回路の受熱管(22)と循環回路の受熱管(32)の双方に共通のフィン(210)を取り付けてある。これにより吸熱面積がさらに広がるので、受熱管の本数を減らすことができ、二次熱交換器(14)の小型化および軽量化を図ることができる。また使用していない回路の受熱管が吸熱した熱が使用している回路の受熱管へフィン(210)を介して伝熱されるようになり、一方の回路の単独使用中にも効率よく熱回収を行うことができる。
【0017】
[4]に記載の二次熱交換器(14)では、循環回路を給湯回路の上流に配置することに加えて、給湯回路の受熱管(22)と循環回路の受熱管(32)とを接触させて配置してある。これにより、使用していない回路の受熱管が吸熱した熱が使用している回路の受熱管へ管壁を通じて伝熱されるようになり、一方の回路の単独使用中にも効率よく熱回収を行うことができる。またフィン(210)を取り付けるとともに給湯回路の受熱管(22)と循環回路の受熱管(32)とを接触させたものでは、使用していない回路の受熱管から使用している回路の受熱管への伝熱がさらに効率よく行われる。
【0018】
[5]に記載の二次熱交換器(14)では、他系統の循環回路の受熱管(32)を前記排気の流れで最も上流の一列に配置し、他系統の循環回路の受熱管(32)の下流に給湯回路の受熱管(22)を排気の流れに沿って複数列に配置してある。これにより、循環回路の下流に配置されている給湯回路での熱回収効率が良くなり、全体としてより一層高い効率を得ることができる。
【0019】
[6]に記載の発明は、[1]から[5]の何れかに記載の二次熱交換器(14)を備えた給湯器である。
【0020】
[7]に記載の発明は、[1]から[5]の何れかに記載の二次熱交換器(14)を備えた給湯器であって、その一次熱交換器(13)を、他系統の循環回路と給湯回路の双方が経由する構成になっている。このように、一次熱交換器(13)と二次熱交換器(14)の双方をいわゆる一缶二水路型にすることで、給湯器を小型化しつつ高い効率を確保することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の各種の実施の形態を説明する。
図1に示した本発明の第1の実施の形態にかかる給湯器10は、水栓へ給湯したり浴槽内へ注湯したりする機能と、浴槽内の水を追い焚きする機能と、床暖房や温水ヒータによる暖房機能とを備えている。送り出し温度が約60℃の温水を循環させる低温回路は床暖房に用い、送り出し温度が約80℃の温水を循環させる高温回路は温水ヒータに用いるようになっている。
【0022】
給湯器10は、燃焼室11を備えており、当該燃焼室11の下部にはバーナー12が配置されている。バーナー12の上方には、主として顕熱を回収する一次熱交換器13が配置され、バーナー12からの排気の流れで一次熱交換器13の下流には、主として排気の潜熱を回収する二次熱交換器14が配置されている。一次熱交換器13には、給湯受熱管21と暖房受熱管31の2つの受熱管が通っており、二次熱交換器14には、第2給湯受熱管22と、第2暖房受熱管32が通っている。一次熱交換器13および二次熱交換器14は、1つの缶体に2系統の受熱管が通る、いわゆる一缶二水路型の熱交換器になっている。
【0023】
二次熱交換器14を通る第2給湯受熱管22の一端には給水源に通じる給水管23が接続され、第2給湯受熱管22の他端は、一次熱交換器13を通る給湯受熱管21の一端と接続されている。給湯受熱管21の他端には、出湯用の水栓等に通じる給湯管24が接続されている。給水管23と給湯管24は、給湯受熱管21および第2給湯受熱管22を迂回するようにバイパス管25で接続されて連通している。給水管23からバイパス管25が分岐する箇所には、バイパスサーボ41が配置してある。バイパスサーボ41は、給水源からの給水を第2給湯受熱管22の側とバイパス管25の側とに分配する際の分配比を可変調整するものである。
【0024】
給水管23のうちバイパスサーボ41の上流(給水源側)には、通水量を検出するための水量センサ42が配置されている。水量センサ42が通水を検出することにより給湯経路での出湯があったものと判定し、バーナー12の燃焼を開始させるようになっている。給湯受熱管21と給湯管24との接続箇所近傍には、加熱後の水温を検知するための缶体サーミスタ43が、バイパス管25と給湯管24との接続箇所の下流には、出湯温度を検知するための出湯サーミスタ44がそれぞれ設けてある。また給湯受熱管21のUベンド部には水管サーミスタ45が設けてある。
【0025】
図示省略した温水ヒータの放熱パネルを経由して温水が循環する高温回路から戻ってくる流体と、図示省略した床暖房用の放熱パネルを経由して温水が循環する低温回路から戻ってくる流体とは、外部で混合された後、給湯器10の有する戻口51から給湯器10の内部に取り込まれるようになっている。戻口51は、戻り水管33を通じて、二次熱交換器14の第2暖房受熱管32の一端に接続されている。第2暖房受熱管32の他端は、第1中継水管34を通じてシスターン53の入口に接続されている。
【0026】
シスターン53の出口と、暖房受熱管31の一端との間は第2中継水管35によって接続されている。第2中継水管35の途中には流体を暖房回路(高温回路および低温回路)に循環させるための暖房ポンプ54が設けてある。第2中継水管35には、暖房ポンプ54の下流で、低温回路に温水を送り出すための低温往き管37が接続されている。第2中継水管35のうち低温往き管37との分岐箇所近傍には、管内の水温を検出するための暖房低温サーミスタ46が取り付けてある。
【0027】
一次熱交換器13を通る暖房受熱管31の他端には、高温回路の温水を送り出すための高温往き管36が接続されている。高温往き管36の途中には、管内の水温を検知するための暖房高温サーミスタ47が取り付けてある。高温往き管36は、その途中で分岐し、ふろ熱動弁55およびふろ熱交換器56としての水水熱交換器を介して戻り水管33に接続されている。
【0028】
ふろ熱交換器56の一端には、図示省略した浴槽内の水をふろ熱交換器56の側へ戻すためのふろ戻管61が、ふろ熱交換器56の他端にはふろ熱交換器56で加熱した後の水を浴槽へ送り出すためのふろ往き管62が接続されている。ふろ戻管61の途中には、浴槽に近い側から順に、水位センサ63と、ふろポンプ64と、ふろ水流スイッチ65と、ふろサーミスタ66が配置されている。
【0029】
ふろ戻管61のうち、ふろポンプ64とふろ水流スイッチ65との間の所定箇所と、給湯管24のうち出湯サーミスタ44の下流の所定箇所とは、注湯連絡管67で接続されている。注湯連絡管67の途中には、注湯弁や逆止弁からなる注湯ユニット68を設けてある。また、注湯連絡管67と給湯管24との接続箇所には、設定温度が高い場合等に出湯量を制限するための湯量サーボ48を設けてある。
【0030】
このほか、給水管23のうち水量センサ42の上流の所定箇所とシスターン53の上部に設けた注水口57とは、補給管70によって接続されており、補給管70の途中には、当該管路を開閉するための補給水電磁弁71が設けてある。補給水電磁弁71を開くことにより、給水が循環用の流体としてシスターン53を介して暖房回路に補給されるようになっている。また第1中継水管34の途中の所定箇所と高温往き管36のうちふろ熱交換器56への分岐箇所より下流の所定箇所とは、暖房高温バイパス管72によって接続されている。
【0031】
給排気は、燃焼ファン15によって燃焼室11の下方から給気を送風することによって強制的に行われ、排気は燃焼室11の上部排気口から排出されるようになっている。バーナー12の近くには、図示省略の点火プラグとフレームロッドが配置されている。燃焼ガスは、ガス供給管80から供給される。ガス供給管80の途中には、元ガス電磁弁81が、またその下流にバーナー12に供給するガス量を調整するためのガス比例弁82が設けてある。
【0032】
給湯器10は、各種制御の中枢的役割を果たすCPU(中央処理装置)101と、プログラムや各種の固定的データを記憶するROM(リード・オンリ・メモリ)102と、プログラムを実行する上で一時的に必要になるデータ等を記憶するためのRAM(ランダム・アクセス・メモリ)103とを主要部とするものであり、CPU101には、入出力インターフェース回路104を通じて図1に示した各種の電磁弁、サーミスタ、センサのほか、図示省略のメインリモコンやふろリモコン、床暖房用リモコン等が接続されている。
【0033】
図2は、二次熱交換器14における受熱管の配置を示したものである。バーナー12からの排気は、図中の矢印201が示すように、一次熱交換器13を経由した後、排気通路202を通り、二次熱交換器14を経由して排出されるようになっている。第2暖房受熱管32は、当該排気の流れで二次熱交換器14の中の最も上流側に配置されている。第2暖房受熱管32は、二次熱交換器14の両端で折り返して二次熱交換器14を複数回に渡って経由しており、これら二次熱交換器14を複数回経由する第2暖房受熱管32は二次熱交換器14の最も上流側の縦一列(排気の流れと垂直な方向)に並べて配置されている。
【0034】
第2給湯受熱管22は、二次熱交換器14の中でバーナー12からの排気の流れで第2暖房受熱管32の下流に配置されている。第2給湯受熱管22は、二次熱交換器14の両端で折り返して二次熱交換器14を複数回に渡って経由している。より詳細には、受熱管を縦に複数段重ねたものが排気の流れで上流から下流に向けて複数列配置されている。二次熱交換器14は排気の流れで上流から下流にかけて斜め下向きに傾斜しており、二次熱交換器14の下方に沿って、凝縮水を受け止めるための受水板203が配置され、受水板203の下端には、受水板203を伝ってくる凝縮水を受け止めるための受皿204があり、当該受皿204には、図示省略の排水管が接続されている。
【0035】
次に作用を説明する。
給湯と暖房の同時使用の場合、バーナー12からの高温の燃焼ガス(排気)は、一次熱交換器13を経由する際にその顕熱が主として回収される。一次熱交換器13で顕熱を回収された燃焼ガスは排気通路202を通り、二次熱交換器14で残りの顕熱と潜熱が回収される。ここで、暖房回路(高温回路および低温回路)は、送り出し温度が60℃や80℃程度あるので、放熱パネル等の負荷で放熱されたとしても、回路からの戻り温度は給水温度の約15℃に比べるとかなり高くなっている。
【0036】
二次熱交換器14では、第2給湯受熱管22よりも排気の流れで上流側に第2暖房受熱管32を配置してあるので、第2暖房受熱管32を通る水温(暖房回路からの戻り温度)が高くても、排気との温度差が最もある状態で熱交換される結果、第2給湯受熱管22の下流に第2暖房受熱管32を配置する場合に比べて、高い効率で第2暖房受熱管32が熱を回収することができる。一方、第2暖房受熱管32の下流に配置された第2給湯受熱管22では、入水する給水の温度が低いので、排気との温度差をなお確保することができ、排気から熱回収することができる。また第2給湯受熱管22を上流から下流に向けて複数列並べて配置してあるので、排気の熱を充分に回収することができる。
【0037】
二次熱交換器14を経由する間に潜熱を回収されることによって生じた凝縮水は、受水板203で受け止められて下方に流れ、受皿204を経て、排水管を通じて器具外へと排水される。
【0038】
図3は、本発明の第2の実施の形態にかかる給湯器10bを示している。同図に示した給湯器10bでは、第2暖房受熱管32と第2給湯受熱管22に共通のフィン210を取り付けてある。
【0039】
給湯器10bでは、フィン210を取り付けたことにより吸熱面積が増加し、熱の回収効率が向上している。これにより、第1の実施の形態の場合に比べて二次熱交換器14を経由する受熱管の本数が少なくなっている。すなわち、図2に示すものでは、第2給湯受熱管22および第2暖房受熱管32をそれぞれ縦に5段重ねてあるとともに、第2給湯受熱管22は排気の流れ方向に5列配置してある。これに対し図3に示すものでは、第2給湯受熱管22および第2暖房受熱管32をそれぞれ縦に3段重ねてあるとともに、第2給湯受熱管22は排気の流れ方向に4列配置してある。このようにフィン210を設けることによって吸熱面積が増加したことにより、受熱管の本数を減らすことができ、二次熱交換器14を小型化することができる。
【0040】
また給湯単独運転や暖房単独運転を行う場合には、使用していない回路の受熱管の吸熱した熱量が、使用している回路の受熱管に、フィン210を通じて伝熱され、熱の利用効率を高めることができる。たとえば、給湯単独運転の場合には、上流に配置された第2暖房受熱管32の吸熱した熱量がフィン210を介して第2給湯受熱管22に伝熱される。逆に暖房単独運転の場合には、下流に配置された第2給湯受熱管22の吸熱した熱量がフィン210を介して第2暖房受熱管32に伝熱する。
【0041】
図4は、本発明の第3の実施の形態にかかる給湯器10cを示している。同図に示した給湯器10cでは、第2暖房受熱管32とその直ぐ下流に配置された第2給湯受熱管22とが直接、接触している。これにより、給湯単独運転や暖房単独運転を行う場合には、使用していない回路の受熱管の吸熱した熱量が、使用している回路の受熱管に、管壁を通じて伝熱され、熱の利用効率を高めることができる。
【0042】
図5は、本発明の第4の実施の形態にかかる給湯器10dを示している。同図に示した給湯器10dでは、第2暖房受熱管32と第2給湯受熱管22とに共通のフィン210を取り付けてあるとともに、第2暖房受熱管32とその直ぐ下流に配置されている第2給湯受熱管22とを直接、接触させてある。これにより、給湯単独運転や暖房単独運転を行う場合には、使用していない回路の受熱管の吸熱した熱量が、使用している回路の受熱管にフィン210と管壁とを通じて伝熱され、熱の利用効率をさらに高めることができる。
【0043】
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があってもかまわない。
【0044】
たとえば、一次熱交換器は必ずしも一缶二水路型でなくても良く、図6に示すように給湯回路を加熱するための給湯一次熱交換器13aと、暖房回路を加熱するための暖房一次熱交換器13bとを別体に設けた二缶二水路型熱交換器を用いる構成としても良い。また循環回路として、ふろの追焚回路と暖房回路の双方を備えたものを示したが、いずれか一方だけを有する構成としてもよい。このほか、実施の形態では、二次熱交換器の最も上流側の縦一列にだけ循環回路の受熱管を配置したが、上流側の複数列に渡って配置してもよい。
【0045】
なお、バーナーへ供給する燃料はガス以外に石油等であってもかまわない。また、石油等ではガンタイプバーナのようなバーナーレスタイプなどでもよい。
【0046】
【発明の効果】
本発明にかかる二次熱交換器およびこれを用いた給湯器によれば、バーナーからの排気の流れで給湯回路の受熱管の上流側に、ふろの追焚回路や暖房回路のような他系統の循環回路の受熱管を配置したので、循環回路側が最も温度差のある状態で熱交換されることとなり、他の位置に循環回路の受熱管を配置した場合に比べて、高い効率を得ることができ、省エネルギー化や環境負荷の低減に寄与することができる。さらに暖房能力や追焚能力など循環回路側の能力が向上する。
【0047】
また少なくとも循環回路の受熱管にフィンを取り付けたものでは、吸熱面積が広がり、より一層効率良く熱回収することができる。
【0048】
さらに給湯回路の受熱管と循環回路の受熱管の双方に共通のフィンを取り付けたものでは、吸熱面積がさらに広がることによって受熱管の本数を減らすことができ、二次熱交換器の小型化および軽量化を図ることができる。また使用していない回路の受熱管の吸熱した熱量が使用している回路の受熱管へフィンを介して伝熱されるので、一方の回路の単独使用中にも効率よく熱回収を行うことができる。
【0049】
給湯回路の受熱管と循環回路の受熱管とを接触させて配置したものでは、使用していない回路の受熱管の吸熱した熱量が使用している回路の受熱管へ管壁を通じて伝熱されるので、一方の回路の単独使用中にも効率よく熱回収を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施の形態に係る給湯器を示す説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る給湯器の二次熱交換器における受熱管の配列を示す説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る給湯器の二次熱交換器における受熱管の配列を示す説明図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る給湯器の二次熱交換器における受熱管の配列を示す説明図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る給湯器の二次熱交換器における受熱管の配列を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る給湯器であって一次熱交換器を二缶二水路型熱交換器としたものを示す説明図である。
【符号の説明】
10…給湯器
11…燃焼室
12…バーナー
13…一次熱交換器
13a…給湯一次熱交換器
13b…暖房一次熱交換器
14…二次熱交換器
15…燃焼ファン
21…給湯受熱管
22…第2給湯受熱管
23…給水管
24…給湯管
25…バイパス管
31…暖房受熱管
32…第2暖房受熱管
33…戻り水管
34…第1中継水管
35…第2中継水管
36…高温往き管
37…低温往き管
38…高温戻り水管
41…バイパスサーボ
42…水量センサ
43…缶体サーミスタ
44…出湯サーミスタ
45…水管サーミスタ
46…暖房低温サーミスタ
47…暖房高温サーミスタ
48…湯量サーボ
51…戻口
53…シスターン
54…暖房ポンプ
55…ふろ熱動弁
56…ふろ熱交換器
57…注水口
61…ふろ戻管
62…ふろ往き管
63…水位センサ
64…ふろポンプ
65…ふろ水流スイッチ
66…ふろサーミスタ
67…注湯連絡管
68…注湯ユニット
70…補給管
71…補給水電磁弁
72…暖房高温バイパス管
80…ガス供給管
81…元ガス電磁弁
82…ガス比例弁
100…制御回路
201…排気の流れを示す矢印
202…排気通路
203…受水板
204…受皿
210…フィン

Claims (7)

  1. 一次熱交換器を加熱するバーナーからの排気の流れで前記一次熱交換器の下流に配置された二次熱交換器であって、給湯回路の受熱管と1または2以上の他系統の循環回路の受熱管との双方が通るものにおいて、
    前記排気の流れで給湯回路の受熱管の上流側に前記他系統の循環回路の受熱管を配置した
    ことを特徴とする二次熱交換器。
  2. 少なくとも前記他系統の循環回路の受熱管にフィンを取り付けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の二次熱交換器。
  3. 前記給湯回路の受熱管と前記他系統の循環回路の受熱管の双方に共通のフィンを取り付けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の二次熱交換器。
  4. 前記給湯回路の受熱管と前記他系統の循環回路の受熱管とを接触させて配置した
    ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の二次熱交換器。
  5. 前記他系統の循環回路の受熱管を前記排気の流れで最も上流の一列に配置し、
    前記他系統の循環回路の受熱管の下流に前記給湯回路の受熱管を排気の流れに沿って複数列に配置した
    ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の二次熱交換器。
  6. 請求項1から5の何れかに記載の二次熱交換器を備えた給湯器。
  7. 前記一次熱交換器が、前記他系統の循環回路と前記給湯回路の双方が経由するものである
    ことを特徴とする請求項6に記載の給湯器。
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