JP2017083048A - 熱交換器、二次熱交換器および熱源機 - Google Patents

熱交換器、二次熱交換器および熱源機 Download PDF

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Abstract

【課題】燃焼排気の熱交換効率を高め、燃焼排気の熱回収率を向上させる。【解決手段】燃焼排気を流す筐体(4)と、前記筐体内で前記燃焼排気と被加熱流体を熱交換する複数の熱交換管(12)と、前記筐体に通流させた前記燃焼排気を変流することにより前記熱交換管に集合または分散させ、前記熱交換管と前記燃焼排気の熱交換を行わせる1または2以上の変流部材(邪魔板14−1、14−2、14−3、変流片14−11、14−12)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明はたとえば、燃料排気の潜熱などを熱交換に用いる熱交換技術に関する。
給湯装置には燃料ガスの燃焼排気の熱を熱交換する熱交換器が備えられる。この熱交換器には、燃焼排気の顕熱を熱交換する一次熱交換器と、この一次熱交換器で熱交換後の燃焼排気の潜熱を熱交換する二次熱交換器が含まれる。二次熱交換器は、燃焼排気から潜熱を回収するので、熱交換器全体の熱交換効率を高めることができる上、外気に放出する燃焼排気を低温化できるなどの利点がある。
二次熱交換器には、一次熱交換器での熱交換前の給水を燃焼排気の潜熱による予備加熱や、熱源として用いられる熱媒を一次熱交換前に燃焼排気の潜熱で予備加熱するなどの利用形態がある。
このような熱交換の熱効率改善に関し、燃焼排気を流す通路空間の天井部に燃焼排気の流れを乱す凸壁を備える構成が知られている(たとえば、特許文献1)。さらに、複数の熱交換管を備えた熱交換器において、整流板によって熱交換管を仕切り、ドレン排出側を下方向に傾斜させたものが知られている(たとえば、特許文献2)。
特開2014−70800号公報 特開2014−119225号公報
ところで、二次熱交換器では、燃焼室側で一次熱交換後の燃焼排気が導かれ、この燃焼排気の熱を二次熱交換管に絡ませて熱交換を行い、効率的な熱交換の実現を想定している。
しかしながら、燃焼排気は、熱交換管が密集していない筐体天井側の流路抵抗の低い側に流れるため、高温の排気流が下流側に流れ、排気温度分布が不均一になるという課題がある。排気通路を流れる排気流の上部ほど排気熱量が高くなる傾向がある。排気通路を通過する排気流が不均一になると、熱交換管毎の熱交換にばらつきを生じ、ひとつの熱交換管であっても幅内で温度分布に偏差を持つ熱交換となる。この結果、熱交換にばらつきを生じ、期待する熱交換効率が得られないという課題がある。
下流側に高温の排気流が流れ、下流側に給水などの加熱に用いる熱交換管を備えていると、非給水時、残留水などの被加熱流体を過熱し、部分沸騰を生じるなどの課題もある。
このような排気流を放置すれば、二次熱交換器による熱交換効率が低く、燃焼排気からの熱回収が不充分であり、排気温度を低温化できないという課題もある。
そこで、本発明の目的は上記課題に鑑み、燃焼排気の熱交換効率を高め、燃焼排気の熱回収率を向上させることにある。
上記目的を達成するため、本発明の熱交換器の一側面によれば、燃焼排気を流す筐体と、前記筐体内で前記燃焼排気と被加熱流体を熱交換する複数の熱交換管と、前記筐体に通流させた前記燃焼排気を変流することにより前記熱交換管に集合または分散させ、前記熱交換管と前記燃焼排気の熱交換を行わせる1または2以上の変流部材を備えればよい。
上記熱交換器において、前記変流部材は、前記燃焼排気を衝突させて前記燃焼排気の流れ方向を変更する衝突部材、前記燃焼排気を一方向に流れ方向を変更させる流れ方向変更部材、前記熱交換管の一部を包囲する包囲部材の何れかまたはこれらの組合せを含んでよい。
上記熱交換器において、前記熱交換部は、前記燃焼排気の上流側に第1の被加熱流体を通流させる第1の熱交換部と、前記燃焼排気の下流側に前記第1の被加熱流体と循環路が異なる第2の被加熱流体を通流させる第2の熱交換部とを含んでよい。
上記熱交換器において、前記変流部材は、前記第2の熱交換部に流れた前記燃焼排気を前記第2の熱交換部から前記第1の熱交換部側に方向転換させる変流片であってよい。
上記熱交換器において、前記変流部材は、前記第2の熱交換部に流れた前記燃焼排気を前記第2の熱交換部から前記第の熱交換部側に方向転換させる第1の変流片と、
前記第1の熱交換部に流れた前記燃焼排気を前記第1の熱交換部から前記第2の熱交換部側に方向転換させる第2の変流片とを含んでよい。
上記目的を達成するため、本発明の二次熱交換器の一側面によれば、一次熱交換後の燃焼排気を流す筐体部と、前記筐体部で前記燃焼排気と被加熱流体を熱交換する複数の熱交換管と、前記筐体部に通流させた前記燃焼排気を変流することにより前記熱交換管に分散させ、前記熱交換管と前記燃焼排気の熱交換を行わせる1または2以上の変流部材とを備えてよい。
上記二次熱交換器において、既述の筐体部に上記熱交換器を備えてよい。
上記目的を達成するため、本発明の熱源機の一側面によれば、上記熱交換器を備え、または上記二次熱交換器を備えて被加熱流体を加熱し、該被加熱流体を用いて給湯または暖房を行ってもよい。
本発明によれば、次のような効果が得られる。
(1) 変流部材によって筐体内の燃焼排気を集合させまたは複数の排気流に分流させることにより排気流の均一化を図ることができ、排気流毎の燃焼排気と被加熱流体との熱交換を行わせることができる。
(2) 燃焼排気と被加熱流体を熱交換する複数の熱交換管を備える筐体に変流部材を備えることにより、燃焼排気を変流して熱交換管と燃焼排気の熱交換を行わせるので、燃焼排気を均一化して熱交換が可能となり、燃焼排気の熱回収が良好になり、熱交換効率が高められる。
(3) 上流側で熱交換を経ていない排気流が下流側に流れるのを防止でき、下流側の熱交換管での被加熱流体の部分沸騰を回避できる。
本発明の第1の実施の形態に係る二次熱交換ユニットを示す図である。 二次熱交換ユニットの変形例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る二次熱交換ユニットを示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る二次熱交換ユニットを示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る二次熱交換ユニットを示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る二次熱交換ユニットを示す図である。 本発明の第6の実施の形態に係る二次熱交換ユニットを示す図である。 本発明の第7の実施の形態に係る二次熱交換ユニットを示す図である。 本発明の第8の実施の形態に係る熱源機を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る熱交換器を示す断面図である。 本発明の第2の実施例に係る熱源機を示す断面図である。 本発明の第3の実施例に係る給湯装置を示す図である。
〔第1の実施の形態〕
図1のAは、第1の実施の形態に係る二次熱交換ユニットを示している。図に示す構成例は本発明の熱交換器または二次熱交換器の一例であり、係る構成に本発明は限定されない。以下、各実施の形態においても同様である。
二次熱交換ユニット2にはたとえば、一次熱交換後の燃焼排気EGの排気空間として筒状の筐体4が備えられる。筐体4には底面側に排気導入部6、この排気導入部6から離間した側面部に排出部8が備えられる。排気導入部6から導入された燃焼排気EGは、筐体4内を通過し、排出部8から外気に放出される。
筐体4にはたとえば、一系統の熱交換部10が備えられ、この熱交換部10に含まれる複数の熱交換管12が配置されている。これら熱交換管12は連続した循環路を構成し、一系統の被加熱流体Mを通流させる。この被加熱流体Mは給湯に供される給水Wでもよいし、熱媒の一例として暖房に供される暖房水hWでもよい。
筐体4の内壁部には1または2以上の変流部材の一例として邪魔板14−1、14−2、14−3が備えられる。邪魔板14−1、14−2は筐体4の天井板16に配置され、邪魔板14−3は底面板18に配置されている。邪魔板14−1、14−2は天井板16から底面板18に向かって垂下させた垂直板であり、邪魔板14−3は底面板18から天井板16に向かって立設させた垂直板である。邪魔板14−1、14−2は燃焼排気EGの流れ方向に向かってたとえば、等間隔で配置され、邪魔板14−3は邪魔板14−1、14−2の間隔内に配置されている。邪魔板14−1の高さをh1、邪魔板14−2の高さをh2、邪魔板14−3の高さをh3とすれば、これらはh1=h2=h3でもよく、h1≠h2≠h3でもよく、h1<h2としてもよく、h1>h2としてもよい。この例では、h1、h2をたとえば、最上部側の熱交換管12の管径内に到達する大きさとし、h3をたとえば、最下部側の熱交換管12の管径内に到達する大きさとしている。
このような二次熱交換ユニット2では、図1のBに示すように、排気導入部6から侵入した燃焼排気EGは層流を成しており、天井板16側から底面板18側に向かって層流を成しており、たとえば、上層側に排気流EG1、中層側に排気流EG2、下層側に排気流EG3を定義することができる。これら層流は燃焼排気EGの流速の影響を受け、流速が速い場合には排気流EG1側が支配的である。
過渡的な層流変化を概観すれば、排気流EG1は各邪魔板14−1、14−2に衝突して反転し、排気流EG2と交差して層流を変化させる。つまり、排気流EG1と排気流EG2、排気流EG1と排気流EG3を攪拌させる。また、排気流EG3は邪魔板14−3に衝突して反転し、排気流EG1、EG2と交差して層流を変化させる。これにより、排気流EG3と排気流EG2、排気流EG3と排気流EG1を攪拌させる。
このような攪拌により燃焼排気EGの排気流EG1、EG2、EG3は、層流方向、層流速度などの要素が絡み、各層流が乱される結果、燃焼排気EGは層流に偏りを生ずることなく、各熱交換管12に広く行き渡るので、筐体4に流入した燃焼排気EGが被加熱流体Mの熱交換に供される。
このような層流変化を生じさせるための邪魔板14−1、14−2、14−3は、熱交換管12の受熱部幅(燃焼排気EGと交差方向の幅)に跨がる単一板としてもよいが、幅内の一部の幅を持つものであってもよい。たとえば、図2に示すように、ヘッダ20−1、20−2に跨がる熱交換管12と平行に、その幅内でたとえば、邪魔板14−1を分断させて複数の変流片14−11、14−12としてもよい。この形態は邪魔板14−2、14−3でも同様である。各変流片14−11、14−12など複数の変流片を備えれば、これら変流片は、天井板16と底面板18で位置を異ならせ、たとえば、千鳥状など交互に配置してもよく、燃焼排気EGの層流に複雑な変化を生じさせる形態であればよい。また、各邪魔板14−1、14−2、14−3は陰になる熱交換管12に接触させ、排気流の熱を熱交換管12に伝熱するように構成しても良い。
なお、邪魔板14−1、14−2の高さh1、h2をh1<h2とすれば、邪魔板14−1をすり抜けた排気流EG1を邪魔板14−2に衝突させ、層流変化を促進させることができる。
<第1の実施の形態の効果>
(1) 第1の実施の形態の二次熱交換ユニット2によれば、給湯単能機、ふろ給湯機などの二次熱交換器として用いることができる。
(2) 熱交換部10の熱交換管12は一系統の被加熱流体Mの加熱に用いることができる。
(3) 筐体4で構成される排気路に備えた単一または複数の変流部材としてたとえば、邪魔板14−1、14−2、14−3が設けられ、排気流EG1、EG3の流路が上下方向に変更され、特に、最上部や最下部を流れる排気流が熱交換に供されることなく、排出部8側に抜け出るのを防止できる。
(4) 筐体4の排気空間に流れる燃焼排気EGの層流が乱される結果、燃焼排気EGのすり抜けや偏りを防止でき、筐体4内に流入する燃焼排気EGを筐体4内の全ての熱交換管12に絡ませて熱交換に供することができ、熱交換効率を高めることができる。
(5) 熱交換部10をたとえば、ヘッダ20−1、20−2および複数の熱交換管12からなるユニットとし、このユニットを筐体4と別部材とし、邪魔板14−1、14−2、14−3は筐体4側の部材として構成すれば、熱交換部10の構造の複雑化を防止でき、製造工程を分離し、二次熱交換ユニット2の効率的な製造工程を実現できる。
〔第2の実施の形態〕
図3のAは、第2の実施の形態に係る二次熱交換ユニットを示している。第2の実施の形態に係る二次熱交換ユニット2では、第1の実施の形態と同様に単一または複数の変流部材としてたとえば、複数の邪魔板24−1、24−2、24−3が備えられる。第1の実施の形態の邪魔板14−1、14−2、14−3は垂直板であったのに対し、邪魔板24−1、24−2、24−3は上流から下流方向に角度θ1、θ2、θ3で傾斜する傾斜板である。各邪魔板24−1、24−2は筐体4の天井板16に配置され、邪魔板24−3は底面板18に配置されている。
邪魔板24−1は天井板16から排出部8の方向に向かって角度θ1の勾配を持たせた傾斜板、邪魔板24−2も天井板16から排出部8の方向に向かって角度θ2の勾配を持たせた傾斜板、邪魔板24−3は底面板18から排出部8の方向に向かって角度θ3の勾配を持たせた傾斜板である。邪魔板24−1、24−2は燃焼排気EGの流れ方向に向かってたとえば、等間隔で配置され、邪魔板24−3は邪魔板24−1、24−2の間隔内に配置されている。角度θ1、θ2、θ3は、θ1=θ2=θ3でもよく、θ1≠θ2≠θ3でもよく、θ1<θ2としてもよく、θ1>θ2としてもよい。
邪魔板24−1の長さをL1、その高さをh1、邪魔板24−2の長さをL2、その高さをh2、邪魔板24−3の長さをL3、その高さをh3とすれば、これらはL1=L2=L3でもよく、L1≠L2≠L3でもよく、L1<L2としてもよく、L1>L2としてもよい。また、第1の実施の形態と同様に、h1=h2=h3でもよく、h1≠h2≠h3でもよく、h1<h2としてもよく、h1>h2としてもよい。この例では、h1、h2をたとえば、最上部側の熱交換管12を超える高さとし、h3をたとえば、最下部側の熱交換管12を超える高さとしている。θ1、θ2およびθ3はたとえば、45度である。
このような二次熱交換ユニット2では、図3のBに示すように、排気導入部6から侵入した燃焼排気EGは層流を成しており、天井板16側から底面板18側に向かって排気流EG1、EG2、EG3が含まれる。これら層流は燃焼排気EGの流速の影響を受け、排気流EG1側が支配的であることは第1の実施の形態と同様である。
過渡的な層流変化を概観すれば、排気流EG1が各邪魔板24−1、24−2に衝突して反転し、排気流EG2と交差して層流を変化させ、また、排気流EG3が邪魔板24−3に衝突して反転し、排気流EG1、EG2と交差して層流を変化させることは既述の通りである。これにより、排気流EG3と排気流EG2、排気流EG3と排気流EG1を攪拌させる。
この層流拡散において、各邪魔板24−1、24−2、24−3が角度θ1、θ2、θ3の勾配を持つため、各層流に対する抵抗機能が緩和され、層流の方向を緩やかに変更させ、層流間の攪拌を行うことができる。
そして、斯かる攪拌により燃焼排気EGの排気流EG1、EG2、EG3は、層流方向、層流速度などの要素が絡み、各層流が乱される結果、燃焼排気EGは層流に偏りを生ずることなく、各熱交換管12に広く行き渡り、筐体4に流入した燃焼排気EGが被加熱流体Mの熱交換に供される。
この実施の形態においても、邪魔板24−1、24−2、24−3は、熱交換管12の受熱部幅(燃焼排気EGと交差方向の幅)に跨がる単一板とする構成だけではなく、ヘッダ20−1、20−2に跨がる熱交換管12と平行に、その幅内でたとえば、既述の図2に示すように、邪魔板24−1を分断させ、複数の変流片にしてもよい。また、複数の変流片を備えた場合、各変流片は、天井板16と底面板18で位置を異ならせ、たとえば、千鳥状など交互に配置してもよく、燃焼排気EGの層流に複雑な変化を生じさせることができる。
なお、邪魔板24−1、24−2の高さh1、h2をh1<h2とすれば、邪魔板24−1をすり抜けた排気流EG1を邪魔板24−2に衝突させ、層流変化を促進させることができることはこの実施の形態においても同様である。
<第2の実施の形態の効果>
(1) 第2の実施の形態に係る二次熱交換ユニット2によれば、給湯単能機、ふろ給湯機などの二次熱交換器で利用できる。
(2) この実施の形態においても、熱交換管12に一系統の被加熱流体Mを流し、燃焼排気EGの持つ顕熱や潜熱の熱交換に利用できる。
(3) この実施の形態の邪魔板24−1、24−2、24−3は燃焼排気EGの上流側から下流側に向かって傾斜しているので、排気流EG1、EG2、EG3に対して排気抵抗を下げることができ、排気効率の低下を防止できる。
(4) 邪魔板24−1、24−2、24−3で覆われる熱交換管12は、邪魔板24−1、24−2、24−3を伝熱フィンとして機能させることができ、受熱効率を高めることができる。
(5) 邪魔板24−1、24−2、24−3に角度θ1、θ2、θ3を設定したことにより、角度θ1、θ2、θ3に応じたなだらかな反射流を生じさせ、これら層流を排気流EG2に交差させて層流を攪乱させ、燃焼排気EGのすり抜けや偏りを防止することができる。
(6) 筐体4内に流入する燃焼排気EGを筐体4内の全ての熱交換管12に絡ませて熱交換に供することができ、熱交換効率を高めることができる。
〔第3の実施の形態〕
図4のAは、第3の実施の形態に係る二次熱交換ユニットの一例である。この二次熱交換ユニット2では第1または第2の実施の形態の邪魔板に代え、変流部材として複数の邪魔板34−1、34−2、34−3、34−4が備えられる。各邪魔板34−1、34−2、34−3、34−4は筐体4の排気導入部6から排出部8に向かって一定の間隔で配置され、邪魔板34−1、34−3が底面板18側、邪魔板34−2、34−4が天井板16側に配置されている。
邪魔板34−1は、底面板18側で高さ方向の位置が異なるとともに、排出部8に向かって前後する一対の熱交換管12に被せられており、天井板16に対して角度θ1の傾斜面を成している。
邪魔板34−2は、邪魔板34−1より排出部8側の天井板16側で高さ方向の位置が異なるとともに、排出部8に向かって前後する一対の熱交換管12に被せられており、底面板18に対して角度θ2の傾斜面を成している。
邪魔板34−3は、邪魔板34−2より排出部8側の底面板18側で高さ方向の位置が異なるとともに、排出部8に向かって前後する一対の熱交換管12に被せられており、天井板16に対して角度θ3の傾斜面を成している。
邪魔板34−4は、邪魔板34−3より排出部8側の天井板16側で高さ方向の位置が異なるとともに、排出部8に向かって前後する一対の熱交換管12に被せられており、底面板18に対して角度θ4の傾斜面を成している。
これら角度θ1、θ2、θ3、θ4は、θ1=θ2=θ3=θ4でもよく、θ1≠θ2≠θ3≠θ4でもよい。
各邪魔板34−1、34−2、34−3、34−4の幅Lxは、取り付けられる熱交換管12の直径および間隔に依存する。幅Lxは邪魔板34−1、34−2、34−3、34−4毎に異ならせてもよいし、一致させてもよい。
このような邪魔板34−1、34−2、34−3、34−4を備えれば、第1または第2の実施の形態と同様に、燃焼排気EGが排気流EG1、EG2、EG3を成し、これらに層流変化をもたらし、第1または第2の実施の形態の熱交換を行うことができる。
図4のBに示すように、排気流EG1が各邪魔板34−1、34−2に衝突して反転し、排気流EG2と交差して層流を変化させ、また、排気流EG3が邪魔板34−3に衝突して反転し、排気流EG1、EG2と交差して層流を変化させることは既述の通りである。これにより、排気流EG3と排気流EG2、排気流EG3と排気流EG1を攪拌させる。
この層流拡散において、各邪魔板34−1、34−2、34−3、34−4が角度θ1、θ2、θ3、θ4の勾配を持つため、各層流に対する抵抗機能が緩和され、層流の方向を緩やかに変更させ、層流間の攪拌を行うことができる。
そして、斯かる攪拌により燃焼排気EGの排気流EG1、EG2、EG3は、層流方向、層流速度などの要素が絡み、各層流が乱される結果、燃焼排気EGは層流に偏りを生ずることなく、各熱交換管12に広く行き渡り、筐体4に流入した燃焼排気EGが被加熱流体Mの熱交換に供される。
この実施の形態においても、邪魔板34−1、34−2、34−3、34−4は、熱交換管12の受熱部幅(燃焼排気EGと交差方向の幅)に跨がる単一板とする構成だけではなく、ヘッダ20−1、20−2に跨がる熱交換管12と平行に、その幅内でたとえば、既述の図2に示すように、邪魔板34−1を分断させ、複数の変流片14−11、14−12としてもよい。また、複数の変流片を備えた場合、各変流片は、天井板16と底面板18で位置を異ならせ、たとえば、千鳥状など交互に配置してもよく、燃焼排気EGの層流に複雑な変化を生じさせることができる。
なお、邪魔板34−1、34−2の高さh1、h2をh1<h2とすれば、邪魔板34−1をすり抜けた排気流EG1を邪魔板34−2に衝突させ、層流変化を促進させることができることはこの実施の形態においても同様である。
<第3の実施の形態の効果>
(1) この実施の形態に係る二次熱交換ユニット2についても、給湯単能機、ふろ給湯機などの二次熱交換器で利用できる。
(2) この実施の形態においても、第1または第2の実施の形態と同様に、熱交換管12に一系統の被加熱流体Mを流し、燃焼排気EGの持つ顕熱や潜熱の熱交換を行うことができる。
(3) 邪魔板34−1、34−2、34−3、34−4は、燃焼排気EGの上流側から下流側に向かって橋絡する平板部を備えて縁部を湾曲して熱交換管12に取り付けられている。このため、各邪魔板34−1、34−2、34−3、34−4の組み付けが容易である。
(4) 各邪魔板34−1、34−2、34−3、34−4では、橋絡部分を媒介として排気流の燃焼排気EGの流路を変更させることができ、複数の熱交換管12の表面に密着させているので、伝熱フィンとして機能させることができ、熱交換効率を向上させることができる。つまり、邪魔板34−1、34−2、34−3、34−4が熱交換管12に密着しているので、伝熱性が高められる。
(5) 傾斜角度θ1、θ2、θ3を設定したことにより、角度θ1、θ2、θ3に応じたなだらかな反射流を生じさせ、これら層流を排気流に交差させて層流を乱すことができ、燃焼排気EGのすり抜けや偏りを防止できるとともに、その傾斜面に衝突した排気流を反射させて層流に絡ませることができ、燃焼排気EGを層流速度に応じて拡散させることができる。この拡散により、熱交換効率を向上させることができる。
(6) 筐体4内に流入する燃焼排気EGを筐体4内の全ての熱交換管12に絡ませて熱交換に供することができる。
(7) 熱交換管12に邪魔板34−1、34−2、34−3、34−4を取り付けて配置しているので、邪魔板34−1、34−2、34−3、34−4を熱交換管12に支持させることができ、邪魔板34−1、34−2、34−3、34−4の支持強度を高めることができる。邪魔板34−1、34−2、34−3、34−4はたとえば、肉厚の薄い軽量部材で形成でき、軽量化を図ることができる。
(8) 邪魔板34−1、34−2、34−3、34−4の二次熱交換ユニット2に占める割合を低減でき、邪魔板による容積専有率を低減できる。
(9) 邪魔板34−1、34−2、34−3、34−4のエッジ側を熱交換管12の外周と同心円面に形成すれば、流体抵抗を低減できる。
〔第4の実施の形態〕
図5のAは、第4の実施の形態に係る二次熱交換ユニットを示している。第1ないし第3の実施の形態では単一系統の熱交換部のみであったのに対し、筐体4に燃焼排気EGの上流側に第1系統の熱交換部10−1、その下流側に第2系統の熱交換部10−2を備えている。熱交換部10−1には第1の被加熱流体M1を通流する複数の熱交換管12−1、熱交換部10−2には第2の被加熱流体M2を通流する複数の熱交換管12−2が備えられる。
この実施の形態では、天井板16に単一の邪魔板44−1が備えられ、この邪魔板44−1が熱交換部10−1と熱交換部10−2の間に垂下状態で設置されている。
斯かる構成によれば、図5のBに示すように、燃焼排気EGの排気流EG1側に対し、邪魔板44−1が反射板として機能させる。邪魔板44−1に衝突した排気流EG1は邪魔板44−1で跳ね返り、排気流EG2または排気流EG3に衝突し、燃焼排気EGを拡散させる。
<第4の実施の形態の効果>
(1) 第4の実施の形態の二次熱交換ユニット2によれば、一缶三水型の暖房給湯機などの二次熱交換器に利用できる。
(2) 熱交換部10−1の熱交換管12−1にはたとえば、暖房放熱用の熱媒M1を循環させ、熱交換部10−2の熱交換管12−2にはたとえば、給水Wを循環させ、給湯の予備加熱に利用することができる。
(3) 熱交換部10−1と熱交換部10−2の間に邪魔板44−1を備えたことにより、燃焼排気EGの主として排気流EG1を衝突させ、この排気流EG1を排気流EG2または排気流EG3側に押し下げて交差させ、燃焼排気EGの拡散を促進させることができる。
(4) 燃焼排気EGの拡散により、燃焼排気EGが上流側にある熱交換部10−1の全体の熱交換管12−1に当たり、熱交換部10−1の全体で燃焼排気EGの熱交換を行うことができる。この熱交換は、燃焼排気EGの排気量にかかわらず行えるので、熱交換効率を高めることができる。
(5) 下流側の熱交換部10−2の熱交換管12−2には燃焼排気EGが拡散されて当たるので、熱交換部10−2においても熱交換効率を高めることができる。
(6) 下流側の熱交換部10−2の熱交換管12−2に対して高温の燃焼排気EGの偏りを防止でき、熱交換部10−2の上流側にある熱交換管12−2に循環する被加熱流体の部分沸騰を防止できる。
〔第5の実施の形態〕
図6のAは、第5の実施の形態に係る二次熱交換ユニットを示している。この二次熱交換ユニット2では、第4の実施の形態に係る二次熱交換ユニット2にある邪魔板44−1に加え、熱交換部10−2側に邪魔板44−2、44−3が備えられる。
邪魔板44−2は、筐体4の底面板18側に立設され、邪魔板44−3は、筐体4の天井板16側に垂下状態に立設されている。この例では、邪魔板44−1、44−3の中間位置に邪魔板44−2が配置されている。
係る構成では、図6のBに示すように、邪魔板44−1に燃焼排気EGの主として排気流EG1が衝突し、流路が変更される。邪魔板44−2に燃焼排気EGの主として排気流EG3が衝突し、流路が変更される。邪魔板44−3に燃焼排気EGの主として排気流EG1が衝突し、流路が変更される。このような流路の変更により、排気流EG1が熱交換部10−1の熱交換管12−1に絡むことは第4の実施の形態と同様である。排気流EG2、EG3は熱交換部10−2の熱交換管12−2に絡む。また、流路を変更された各排気流EG1、EG2、EG3を拡散して各熱交換管12−1、12−2に絡み、被加熱流体との熱交換に寄与する。
<第5の実施の形態の効果>
(1) 第5の実施の形態の熱交換ユニット2によれば、第4の実施の形態と同様に、一缶三水型の暖房給湯機などの二次熱交換器に利用することができる。
(2) 熱交換部10−1では第4の実施の形態と同様に邪魔板44−1による排気流EG1の流路変更による効果が得られ、さらに、熱交換部10−2では燃焼排気EGのすり抜けを防止でき、熱交換効率を高めることができる。
〔第6の実施の形態〕
図7のAは、第6の実施の形態に係る二次熱交換ユニットを示している。この二次熱交換ユニット2では第4の実施の形態の二次熱交換ユニット2の邪魔板44−1と同様の位置に邪魔板54−1が備えられる。邪魔板44−1では天井板16から底面板18に向かって垂下する垂直板であるのに対し、邪魔板54−1では天井板16から底面板18に向かって垂下するとともに、燃焼排気EGの流れ方向と対抗方向に湾曲する面を持つ円弧板が用いられている。
このような邪魔板54−1を備えれば、図7のBに示すように、邪魔板54−1に衝突した主として排気流EG1は、その湾曲面に沿って流路が曲げられ、垂直板に比較して排気流EG1の滞留ないし渦を生じさせ、他の主として排気流EG2との交差による拡散を助長させることができる。
<第6の実施の形態の効果>
(1) この第6の実施の形態の熱交換ユニット2によれば、第5の実施の形態と同様に、一缶三水型の暖房給湯機などの二次熱交換器に利用して同様の効果が得られる。
(2) 邪魔板54−1が湾曲面を備えているので、主として衝突する排気流EG1が湾曲面に沿って曲げられ、排気流EG1がすり抜けることなく、熱交換部10−1の各熱交換管12−1すなわち、天井板16側および底面板18側にある熱交換管12−1に区別なく絡み、被加熱流体の熱交換に寄与する。
(4) 燃焼排気EGの高温排気と熱交換部10−1の熱交換を促進でき、熱交換後の燃焼排気EGが拡散されて下流側の熱交換部10−2の熱交換管12−2に絡ませることができる。
(5) 熱交換部10−1の熱交換管12−1との熱交換を経た燃焼排気EGを下流側の熱交換部10−2に流すことができるので、熱交換部10−2の上流側にある熱交換管12−2に循環する被加熱流体の部分沸騰を防止できる。
〔第7の実施の形態〕
図8のAは、第7の実施の形態に係る二次熱交換ユニットを示している。この二次熱交換ユニット2では、図7のAに示した第6の実施の形態に係る二次熱交換ユニット2にある邪魔板54−1に加え、熱交換部10−1の入口側に邪魔板54−2を備えている。
邪魔板54−2は邪魔板54−1と同様に湾曲面を持つ円弧板であり、湾曲方向を邪魔板54−1と向き合わせている。つまり、邪魔板54−2の背面側に凸の湾曲面を備えており、この湾曲面を排気導入部6に対向させている。
このように、排気導入部6側に邪魔板54−2を備えれば、図8のBに示すように、燃焼排気EGの主として排気流EG2、EG3が邪魔板54−2の湾曲面に当たり、流路が変更される。流路変更を伴った排気流EG2、EG3は排気導入部6側の天井板16および背面部から邪魔板54−1に至る。これにより、排気流EG2、EG3は排気流EG1と拡散し、熱交換部10−1の熱交換管12−1に絡んで通流させ、熱交換後の燃焼排気EGが拡散状態で熱交換部10−2に流れる。
<第7の実施の形態の効果>
(1) 第7の実施の形態に係る二次熱交換ユニット2によれば、上記実施の形態の二次熱交換ユニットと同様に一缶三水型の暖房給湯機などの二次熱交換器として用いることができる。
(2) 邪魔板54−1、54−2の双方を備えたことにより、燃焼室から導入された燃焼排気EGを排気導入部6側にある熱交換部10−1の熱交換管12−1に滞留させるとともに攪拌を行い、熱交換部10−1側で熱交換を充分に行い、熱交換後の燃焼排気を熱交換部10−2側に導くことができる。
〔第8の実施の形態〕
図9は、第8の実施の形態に係る熱源機を示している。この熱源機60は一缶三水型の熱源機の一例である。この熱源機60は一次熱交換器側の筐体62の上側に第1の実施の形態に係る二次熱交換ユニット2(図1)が設置されている。
筐体62には燃焼室64が備えられ、この燃焼室64にはバーナー66とともに一次熱交換器68が備えられる。バーナー66の下側には給気ファン70が設置され、燃焼室64の下側から燃焼用空気がバーナー66に供給される。
一次熱交換器68の熱交換管72には二次熱交換部10の熱交換管12が連結される。熱交換管12で燃焼排気EGの潜熱などにより予備加熱された被加熱流体たとえば、暖房水Mが通流する。
係る構成によれば、燃料ガスGの燃焼によりバーナー66で生じた燃焼排気EGは、給気ファン70の給気により、一次熱交換器68を通過した後、燃焼室64から排気導入部6を通ってより二次熱交換ユニット2に導入される。
一次熱交換器68の熱交換管72では、上流側の燃焼排気EGを受け、燃焼排気EGが持つ顕熱と被加熱流体たとえば、暖房水Mとの一次熱交換が行われる。この一次熱交換を経た燃焼排気EGは二次熱交換ユニット2に流れ、熱交換部10で二次熱交換が行われた後、排出部8より外気に放出される。
二次熱交換ユニット2での燃焼排気EGの流路変更や拡散については第1の実施形態で詳述しているので、その説明を割愛する。
<第8の実施の形態の効果>
この熱源機60によれば、燃焼排気EGと被加熱流体との熱交換効率を高めることができるとともに、熱源機60の熱効率を高めることができ、コンパクト化を図ることができる。
<第1の実施例>
図10のAは、第1の実施例に係る二次熱交換ユニットを示している。この二次熱交換ユニット80は、第6の実施形態に係る二次熱交換ユニット2(図7)を具体化したものである。
この二次熱交換ユニット80にはユニット筐体82が備えられ、このユニット筐体82の上面部に天井板84が備えられ、この天井板84と平行な底面板86が備えられている。天井板84と底面板86との間に排気空間88が形成されている。
底面板86には排気導入部90が開口され、この排気導入部90の上側に排気ガイド92が形成されている。燃焼排気EGは排気ガイド92に当たり、排気空間88に導かれる。
排気空間88には第1の熱交換部94−1、第2の熱交換部94−2が第1の熱交換部94−1を燃焼排気EGの上流側にして配置されている。天井板84には、熱交換部94−2側に下方に突出する膨出部96が備えられ、底面板86は排気部98側に傾斜する傾斜面を成し、排気部98側にドレン溜め100が底面板86により形成されている。
熱交換部94−1には熱交換管102−1の集合体が配置され、熱交換部94−2には熱交換管102−2の集合体が配置されている。熱交換部94−2と熱交換部94−1とを分離させる邪魔板104が排気ガイド92に向かって備えられる。
係る構成によれば、図10のBに示すように、燃焼室側から排気導入部90に導入される燃焼排気EGは排気ガイド92により流路方向が変えられて熱交換部94−1の熱交換管102−1を通過し、主として排気流EG1が邪魔板104により跳ね返り、再び熱交換部94−1の熱交換管102−1に絡む。これにより、燃焼排気EGの滞留と拡散とが行われ、熱交換管102−1を流れる被加熱流体との熱交換が行われる。
<第1の実施例の効果>
(1) この熱交換後の燃焼排気EGは、熱交換部94−2側に流れ、邪魔板104による燃焼排気EGの流路変更により、熱交換管102−1での熱交換前に熱交換部94−2の上流側の熱交換管102−2に当たるのが回避される。
(2) 上流側の熱交換管102−2側での被加熱流体の部分沸騰を防止できる。
<第2の実施例>
図11は、第2の実施例に係る熱源機を示している。この熱源機において、第8の実施の形態の熱源機60および第1の実施例の二次熱交換ユニット80と同一部分には同一符号を付し、その説明を割愛する。
一次熱交換器68には複数の熱交換管72が設置され、各熱交換管72には複数の共通の吸熱フィン106が備えられる。各熱交換管72には燃焼排気EGの熱が吸熱されるとともに、吸熱フィン106に吸熱された熱が各熱交換管72に伝達される。各吸熱フィン106は、各熱交換管72の加熱状態を一様化する熱伝導機能を備える。
筐体62の上部には二次熱交換ユニット80が設置され、この二次熱交換ユニット80と筐体62の間には着座フレーム部108が備えられる。この着座フレーム部108は二次熱交換ユニット80の高さ調整機能を備えており、この実施例では、二次熱交換ユニット80の筐体62のドレン溜め100側を低く、その排気導入部90側が高く設定されている。これにより、熱交換により生じたドレンがドレン溜め100側に流れて蓄積される。
<第2の実施例の効果>
この筐体62によれば、既述の二次熱交換ユニット2の効果が得られるとともに、熱源機60の小型化および堅牢化を図ることができる。
<第3の実施例>
図12は、第3の実施例に係る給湯装置を示している。図12において、図11と同一部分には同一符号を付してある。
この給湯装置200は、熱源機60(図11)を備えて給湯機能、暖房機能および浴槽水追焚機能を備える。この給湯装置200は既述の一缶三水型の熱源機60を使用し、暖房水Mと燃焼排気EGとの熱交換、暖房水Mを熱媒として使用し、給水Wとの熱交換による温水HWの給湯、暖房水Mと浴槽水BWとの熱交換による浴槽水BWの給水および追焚機能を実現している。
暖房水Mの循環回路202に付した斜線部分は、ガス消費のための所定時間の継続燃焼を行う際に熱媒を循環させる循環路部である。バーナー66の燃焼時、循環する熱媒HMの循環経路が長くとられ、これにより、暖房水Mの容量が多く、燃焼熱の熱交換により沸騰に至るまでの燃焼継続時間を延長している。そして、循環回路202には暖房水タンク204が備えられ、この暖房水タンク204に暖房水Mが溜められる。
給水口206には給水路208が接続され、上水などの給水Wが供給される。この給水Wにより、出湯口210から温水HWの出湯が可能である。給水路208および追焚循環路212は注湯管路214によって連結されており、浴槽注湯時、給水路208から温水HWが注湯管路214より追焚循環路212に流れ、浴槽216に注湯される。この注湯は、給湯と同様に上水の一例である水Wの給水であるから、給湯の一態様である。
循環回路202の分岐管218−1、218−2、218−3には暖房放熱端末220の一例として、熱媒HMが持つ熱を放熱する低温端末220−1や高温端末220−2が接続されている。
熱源機60には、一次熱交換器68、二次熱交換ユニット80側に暖房二次熱交換器222−1、給湯二次熱交換222−2が備えられている。これらの詳細は、既述の通りであるので説明は割愛する。
循環回路202には一次熱交換器68、暖房二次熱交換器222−1、給湯熱交換器224−1および浴槽水熱交換器224−2が備えられる。暖房二次熱交換器222−1で熱交換された暖房水Mが一次熱交換器68により燃焼排気EGと熱交換される。給湯熱交換器224−1はたとえば、プレート熱交換器であり、二次熱交換ユニット80の給湯二次熱交換器222−2で予備加熱を経た給水Wと、熱媒としての暖房水Mとの熱交換を行う。給湯熱交換器224−2はたとえば、プレート熱交換器であり、浴槽水BWと、熱媒としての暖房水Mとの熱交換を行う。
この実施例では、リモコン装置226がたとえば、浴室リモコン226−1や台所リモコン226−2で構成される。
<第3の実施例の効果>
(1) この給湯装置200によれば、既述の二次熱交換ユニット80および熱源機60と同様の効果が得られるとともに、給湯装置200のコンパクト化を図ることができる。
(2) 給湯、浴槽水の追焚き、暖房水の加熱時、これらの部分沸騰を防止することができ、信頼性の高い給湯、暖房および追焚き動作が得られる。
〔他の実施の形態〕
a) 第2の実施例および第3の実施例では、単一の一次熱交換器68を備えて暖房水の加熱に用いているが、一次熱交換器68を複数化し、暖房水および浴槽水の双方を一次加熱によって実現する構成としてもよい。
b)循環回路202に他の液−液熱交換器を備え、給湯の他、暖房水Mの熱を他の被加熱媒体との熱交換を行う熱源として用いてもよい。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明は、燃焼排気と被加熱流体を熱交換する複数の熱交換管を備える筐体に変流部材を備えることにより、燃焼排気に滞留や拡散を生じさせるので、燃焼排気を分散させて熱交換が可能となり、燃焼排気の熱回収が良好になり、熱交換効率が高められ、有用である。
2 二次熱交換ユニット
4 筐体
6 排気導入部
8 排出部
10、10−1、10−2 熱交換部
12、12−1、12−2 熱交換管
14−1、14−2、14−3 邪魔板
14−11、14−12 変流片
16 天井板
18 底面板
20−1、20−2 ヘッダ
24−1、24−2、24−3 邪魔板
34−1、34−2、34−3 邪魔板
54−1、54−2 邪魔板
44−1、44−2、44−3 邪魔板
60 熱源機
62 筐体
64 燃焼室
66 バーナー
68 一次熱交換器
70 給気ファン
72 熱交換管
80 二次熱交換ユニット
82 ユニット筐体
84 天井板
86 底面板
88 排気空間
90 排気導入部
92 排気ガイド
94−1 第1の熱交換部
94−2 第2の熱交換部
98 排気部
100 ドレン溜め
102−1、102−2 熱交換管
104 邪魔板
106 吸熱フィン
200 給湯装置
202 循環回路
204 暖房水タンク
206 給水口
208 給水路
210 出湯口
212 追焚循環路
214 注湯管路
216 浴槽
218−1、218−2、218−3 分岐管
220 暖房放熱端末
220−1 低温端末
222−1 暖房二次熱交換器
222−2 給湯二次熱交換
224−1 給湯熱交換器
224−2 浴槽水熱交換器
226 リモコン装置
226−1 浴室リモコン
226−2 台所リモコン
EG 燃焼排気

Claims (8)

  1. 燃焼排気を流す筐体と、
    前記筐体内で前記燃焼排気と被加熱流体を熱交換する複数の熱交換管と、
    前記筐体に通流させた前記燃焼排気を変流することにより前記熱交換管に集合または分散させ、前記熱交換管と前記燃焼排気の熱交換を行わせる1または2以上の変流部材と、
    を備えることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記変流部材は、前記燃焼排気を衝突させて前記燃焼排気の流れ方向を変更する衝突部材、前記燃焼排気を一方向に流れ方向を変更させる流れ方向変更部材、前記熱交換管の一部を包囲する包囲部材の何れかまたはこれらの組合せを含むことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記熱交換部は、
    前記燃焼排気の上流側に第1の被加熱流体を通流させる第1の熱交換部と、
    前記燃焼排気の下流側に前記第1の被加熱流体と循環路が異なる第2の被加熱流体を通流させる第2の熱交換部と、
    を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記変流部材は、前記第2の熱交換部に流れた前記燃焼排気を前記第2の熱交換部から前記第1の熱交換部側に方向転換させる変流片であることを特徴とする請求項3に記載の熱交換器。
  5. 前記変流部材は、前記第2の熱交換部に流れた前記燃焼排気を前記第2の熱交換部から前記第1の熱交換部側に方向転換させる第1の変流片と、
    前記第1の熱交換部に流れた前記燃焼排気を前記第1の熱交換部から前記第2の熱交換部側に方向転換させる第2の変流片と、
    を含むことを特徴とする請求項4に記載の熱交換器。
  6. 一次熱交換後の燃焼排気を流す筐体部と、
    前記筐体部で前記燃焼排気と被加熱流体を熱交換する複数の熱交換管と、
    前記筐体に通流させた前記燃焼排気を変流することにより前記熱交換管に集合または分散させ、前記熱交換管と前記燃焼排気の熱交換を行わせる1または2以上の変流部材と、
    を備えることを特徴とする二次熱交換器。
  7. 前記筐体部に請求項2ないし請求項5の何れかの請求項に記載された熱交換器を備えることを特徴とする請求項6に記載の二次熱交換器。
  8. 請求項1ないし請求項5に記載の熱交換器を備え、または請求項6または請求項7に記載の二次熱交換器を備えて被加熱流体を加熱し、該被加熱流体を用いて給湯または暖房を行うことを特徴とする熱源機。
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