JP4295735B2 - カス上げ方法、カス上げ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ラベル基材からラベル製品以外の部分をラベルカスとして剥離する際に、そのラベルカスと一緒にラベル製品が剥離してしまう、いわゆるラベル製品の共上がり現象を効果的に防止できるようにしたカス上げ方法と、カス上げ装置に関する。
この種の従来のラベルカス上げ装置としては、例えば、特許文献1に記載された構造のものがある。同文献1のラベルカス上げ装置においては、同文献1の図2および図4に示されている通り、ラベル用紙(22)のうちラベル製品(23)とならない部分を、ラベルカス(24)としてプレート(3)の先端部(3a)で折り曲げて剥離紙(セパレータ台紙21)から剥離する方式を採用している(同文献の段落0022参照)。
そして、同文献1のラベルカス上げ装置においては、上記剥離方式を前提とし、さらにプレート先端部(3a)でのラベルカス(24)の剥離時に、ラベル製品(23)の最後端がラベルカス(24)から離れ難いために、ラベルカス(24)に引っ張られてラベル製品(23)が剥離してしまうことを防止すべく、上記プレート先端部(3a)の下流側にラベル製品(23)を押えるための押えローラ(4)を設ける構造を採用している。(同文献の段落0017及び0023参照)。尚、以上のカッコ内の符号は同文献1で用いられているものである。以下も同様である。
同文献1のラベルカス上げ装置でも、ラベル用紙(22)からラベル製品(23)とならない部分をラベルカスとして剥離するためには、ダイカット装置等を用いて、ラベル製品(23)の外形形状に相当するカットラインをラベル用紙(22)に必ず切り込み形成する必要がある。ところで、そのようなカットラインの切り込み時に、カットラインを形成するカッタ刃がラベル製品(23)裏面の粘着剤層を剥離紙(セパレータ台紙21)内へ押し込むという現象が生じる。このように押し込まれた粘着剤層がラベル製品の共上がりを生じさせる要因の一つと考えられている。かかる粘着剤層のめり込み現象は、カッタ刃による切り込み時に生じるものだから、必ずしもラベル製品(23)の最後端だけに生じるものではない。カットラインに沿ったラベル製品(23)のどの部分にも上記のような粘着剤層のめり込み現象は生じうる。ラベル製品(23)の最先端にも上記のような粘着剤層のめり込み現象が生じることもある。
しかし、上記特許文献1のラベルカス上げ装置にあっては、押えローラ(4)がプレート先端部(3a)の下流側に設けられる構造を採用している。このため、例えば、上記粘着剤のめり込み現象等により、ラベル製品(23)の最先端がラベルカス(24)から離れ難い状態になっていると、そのラベル製品(23)の最先端は、押えローラ(4)で押えられる前に、プレート先端部(3a)付近からラベルカス(24)に引っ張られてラベルカスと一緒にラベル製品(23)が剥離する可能性が高く、ラベル製品の共上がり現象を効果的に防止することはできない。
特開2002−1844号公報
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、ラベル製品の共上がり現象を効果的に防止できる、カス上げ方法およびカス上げ装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るラベルカス上げ装置は、ラベル原反を構成する剥離紙に仮着されているラベル基材から、ラベル製品以外の部分をラベルカスとして剥離するラベルカス上げ装置において、上記ラベル基材には、上記ラベル製品の外形形状に相当する第1のカットラインと、この第1のカットラインの内側部分を越えて上記ラベル基材をその幅方向に分割するように切り込み形成された第2のカットラインとが設けられ、上記カス上げ装置は、上記ラベル基材の表面を押えながら、そのラベル基材全体のうち上記第2のカットラインの一方側に位置するラベル製品以外の部分のみを最初にラベルカスとして剥離する第1の剥離手段と、第1の剥離手段による剥離の後に、上記ラベル基材の表面を押えながら、上記第2のカットラインの他方側に位置するラベル製品以外の部分のみをラベルカスとして剥離する第2の剥離手段とを有し、上記第1の剥離手段は、上記ラベル基材の上面に摺接可能に配置された第1のブレードを具備し、この第1のブレードの底面で上記ラベル基材の表面を押えながら、そのラベル基材全体のうち上記第2のカットラインの一方側に位置するラベル製品以外の部分を上記第1のブレードの縁部で折り曲げて剥離する構造であることを特徴とする。

上記本発明のラベルカス上げ装置では、走行するラベル原反のラベル基材からラベル製品以外の部分をラベルカスとして剥離する。その際、第1のブレードの底面と第2のブレードの底面で順番にラベル基材の表面を押えながら、その第1のブレードの縁部と第2のブレードの縁部で順番に、第2のカットラインの両側に位置するラベル製品以外の部分を片側ずつ折り曲げてラベルカスとして剥離する。
上記構造の第1の剥離手段を採用する場合、その第1の剥離手段は、上記ラベル基材の表面および上記第2のカットラインを含む平面上で、上記第1のブレードを上記第2のカットラインに対し斜めに傾けて配置することにより、上記第2のカットラインの一方側に位置するラベル製品以外の部分のうち、上記第2のカットライン付近が最初に上記第1のブレードの縁部に当接し折り曲げられて剥離するように構成することができる。
上記のような第1の剥離手段の構成によると、第1の剥離手段によるラベル製品以外の部分の剥離性が向上するという作用効果が得られる。すなわち、第2のカットラインは第1のカットラインの内側部分を越えてラベル基材をその幅方向に分割するライン構成なので、第2のカットラインと第1のカットラインとの交差により、第2のカットライン付近では、ラベル製品以外の部分が角部になっており、第1のカットライン全周に前記粘着剤層のめり込み現象があったとしても、角部からラベル製品以外の部分の剥離が始まるため、第1の剥離手段によるラベル製品以外の部分の剥離性が高まるというものである。
また、上記第1の剥離手段については、上記ラベル基材の表面を第1の押えベルトで押えながら、そのラベル基材全体のうち上記第2のカットラインの一方側に位置するラベル製品以外の部分を第1のブレードの縁部で折り曲げて剥離する構造としてもよい。
上記第2の剥離手段は、上記ラベル基材の上面に摺接可能に配置された第2のブレードを具備し、この第2のブレードの底面で上記ラベル基材の表面を押えながら、そのラベル基材全体のうち上記第2のカットラインの他方側に位置するラベル製品以外の部分を上記第2のブレードの縁部で折り曲げて剥離する構造としてもよい。
上記構造の第2の剥離手段を採用する場合、その第2の剥離手段は、上記ラベル基材の表面および上記第2のカットラインを含む平面上で、上記第2のブレードを上記第2のカットラインに対し斜めに傾けて配置することにより、上記第2のカットラインの他方側に位置するラベル製品以外の部分のうち、上記第2のカットライン付近が最初に上記第2のブレードの縁部に当接し折り曲げられて剥離するように構成することができる。
上記のような第2の剥離手段の構成によると、上述した第1の剥離手段と同様に、第1のカットライン全周に前記粘着剤層のめり込み現象があったとしても、角部からラベル製品以外の部分の剥離が始まるため、第2の剥離手段によるラベル製品以外の部分の剥離性が向上するという作用効果が得られる。
また、上記第2の剥離手段については、上記ラベル基材の表面を第2の押えベルトで押えながら、そのラベル基材全体のうち上記第2のカットラインの他方側に位置するラベル製品以外の部分を第2のブレードの縁部で折り曲げて剥離する構造を採用してもよい。
本発明にあっては、上記の如く、走行するラベル原反のラベル基材からラベル製品以外の部分をラベルカスとして剥離する際に、ラベル基材の表面を押えながら、第2のカットラインの両側に位置するラベル製品以外の部分を片側ずつラベルカスとして剥離するものである。このため、ラベルカスの剥離の際に、ラベルカスがラベル製品を引っ張る力が生じたとしても、その力は最大でもラベル製品の片側にしか働かず、しかも、ラベル製品は押えられているから、ラベル製品の共上がり現象が生じ難く、かかる現象を効果的に防止することができる。よって、共上がりによるラベル製品の抜けのない良品のラベル製品原反、すなわち帯状の剥離紙に等間隔で規則正しく整列して複数のラベル製品のみが仮着された状態のものを提供しうる。また、ラベル製品の抜けがないので、事後的に、その抜けを検査する作業や、抜けた部分にラベル製品を貼り付け補修する作業も省略できる等の利点もある。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態であるカス上げ装置の斜視図である。同図のカス上げ装置1はラベル原反ローラ2にラベル原反ロール3が装着される構成を採っている。ラベル原反ロール3は帯状のラベル原反4をロール状に巻き取ったものであり、帯状のラベル原反4は図9(b)に示したように、粘着剤層5を介してラベル基材6を剥離紙7に仮着した構成となっている。
図9に示したように、上記ラベル原反4を構成する上記ラベル基材6には、ロール状に巻き取られる前に、あらかじめダイカット装置等によって第1のカットライン8と第2のカットライン9が切り込み形成されている。
上記第1のカットライン8は、ラベル製品10の外形形状に相当する形状で、剥離紙7にほぼ達する深さの切り込み線(ハーフカット)からなるものであり、この第1のカットライン8の内側部分が所定形状の打抜き部としてラベル製品10になる。1つのラベル原反ロール3から多数のラベル製品10を得るために、ラベル基材6には上記のような第1のカットライン8がラベル基材6の長さ方向に沿って所定の間隔で整列して複数設けられている。
上記第2のカットライン9は、上記第1のカットライン8の内側部分、すなわちラベル基材6の平面内でラベル製品10を越えて当該ラベル基材6をその幅方向に分割するように切り込み形成された、ハーフカットの切り込み線である。尚、本実施形態では、第1のカットライン8を一列に配置し、この列に沿ってその列の中央を通るように第2のカットライン9が設けられる構成を採用している。
図1のカス上げ装置1では、ラベル原反ローラ2に装着されたラベル原反ロール3からラベル原反4が繰り出される。この繰り出されたラベル原反4は、一対の平行なガイドローラ11、12の下部を通り、ラベル原反ローラ2に近い一方のガイドローラ11から他方のガイドローラ12に向かって水平に走行する。従って、図1のカス上げ装置1の場合は、一方のガイドローラ11から他方のガイドローラ12に向かう方向(図中矢印イで示す方向)がラベル原反4の走行方向になる。
上記一対のガイドローラ11、12間には、第1のブレード14と第2のブレード15が設けられている。これらのブレード14、15は、いずれも、ブレード受け台16にスペーサ17を介して取り付けられることにより、ラベル基材6の上面に摺接可能に配置されている。尚、第1及び第2のブレード14、15とラベル基材6との間の摺動摩擦抵抗を小さくするために、第1及び第2のブレード14、15の表面にフッ素樹脂コーティングや、シリコーン樹脂コーティング等の表面処理加工を施してもよく、また、それらの樹脂そのものでブレードを形成してもよい。
上記第1のブレード14は、第1の剥離手段を構成する部材であって、そのブレード底面でラベル基材6の表面を上方から押える機能と、この押えと同時に、そのブレード縁部で第2のカットライン9の一方側に位置するラベル製品10以外の部分(図9の矢印Rで示す部分を参照)のみをラベル基材6の上方に折り曲げてラベルカス18として剥離する機能とを有する。
上記第2のブレード15は、第2の剥離手段を構成する部材であって、そのブレード底面でラベル基材6の表面をその上方から押える機能と、この押えと同時に、そのブレード縁部で第2のカットライン9の他方側に位置するラベル製品10以外の部分(図9の矢印Lで示す部分を参照)のみをラベル基材6の上方に折り曲げてラベルカス19として剥離する機能とを有する。
図1のカス上げ装置1においては、上記一対のガイドローラ11、12の中心位置からみて、ラベル原反4の走行方向上流側に上記第1のブレード14が配置され、その下流側に上記第2のブレード15が配置される構成を採っている。従って、同図のカス上げ装置1は、第2のカットライン9の一方側に位置するラベル製品10以外の部分が最初に第1のブレードの縁部で折り曲げられて剥離し、この剥離の後に、第2のカットライン9の他方側に位置するラベル製品10以外の部分が第2のブレードの縁部で折り曲げられて剥離する構成になっている。
本実施形態における上記第1の剥離手段は、図2のように、ラベル基材6の表面および第2のカットライン9を含む平面上で、第1のブレード14を第2のカットライン9に対し斜めに傾けて配置することにより、第2のカットライン9の一方側に位置するラベル製品10以外の部分のうち、第2のカットライン9付近が最初に第1のブレード14の縁部に当接し折り曲げられて剥離する構成を採用している。
また、本実施形態における上記第2の剥離手段も同様に、ラベル基材6の表面および第2のカットライン9を含む平面上で、第2のブレード15を第2のカットライン9に対し斜めに傾けて配置することにより、第2のカットライン9の他方側に位置するラベル製品10以外の部分のうち、第2のカットライン9付近が最初に第2のブレード15の縁部に当接し折り曲げられて剥離する構成を採用している。
第1及び第2のブレード14、15で剥離したラベルカス18、19は、いずれも、そのブレード14、15の上方に設けられているカス巻取りローラ20の外周面に巻き取られる。
図3は、カス巻取りローラ20とその回転駆動系の説明用断面図である。同図に示したように、本実施形態では、カス巻取りローラ20の具体的な構成として、カス巻取りローラ20とその軸心21との間に介在するベアリング22を有し、カス巻取りローラ20が軸心21に対して空回りする構成を基本とし、この基本構成に加えて、フレームFの裏側でカス巻取り用モータ25の出力軸に固定された不図示のプーリに掛け回わされた丸ベルト23とプーリ24とで軸心21に回転力が伝達される。そして、軸心21に取り付けられたバネ受けカラー26と、このバネ受けカラー26とカス巻取りローラ20の端面との間に介在するバネ27とを介して、カス巻取りローラ20に作用し、これにより、カス巻取りローラ20が回転駆動される構成を採用し、ラベルカス18、19を弱い張力で巻取り方向に付勢している。
次に、上記の如く構成された図1のカス上げ装置1の動作について説明をする。
図1のカス上げ装置1においては、ラベル原反ロール3から帯状のラベル原反4が繰り出され図中矢印イの方向に走行する。この走行するラベル原反4は、第1のブレード14の下面、および第2のブレード15の下面をその順に通過する。
ラベル原反4が第1のブレード14の下面を通過して外へ出る付近では、第1のブレード14の下面でラベル基材6の表面が押えられながら、その第1のブレード14の縁部で第2のカットライン9の一方側に位置するラベル製品10以外の部分が、上方に90度以上折り曲げられて、ラベルカス18として剥離紙7から剥離する。この際、図1のカス上げ装置1では、第2のカットライン9の一方側に位置するラベル製品10以外の部分全体のうち、特に第2のカットライン9付近が最初に第1のブレード14の縁部に当接し折り曲げられて剥離する。その第2のカットライン9付近はラベル製品10以外の部分が角部P1(図9参照)となっている。すなわち、前述の通り、第2のカットライン9はラベル基材6の平面内で第1のカットライン8の内側部分を越えてラベル基材6をその幅方向に分割するライン構成なので、第2のカットライン9と第1のカットライン8との交差により、第2のカットライン9付近では、ラベル製品10以外の部分が角部P1になっており、第1のカットライン8の全周に前記粘着剤層のめり込み現象があったとしても、角部P1からラベル製品10以外の部分の剥離が始まるので、剥離性がよく、ラベル製品10の共上がり現象を効果的に防止することができる。
次に、ラベル原反4が第2のブレード15の下面を通過して外へ出る付近では、第2のブレード15の下面でラベル基材6の表面が押えられながら、その第2のブレード15の縁部で第2のカットライン9の他方側に位置するラベル製品10以外の部分が、上方に90度以上折り曲げられて、ラベルカス19として剥離紙7から剥離する。この際も、図1のカス上げ装置1では、第2のカットライン9付近が最初に第2のブレード15の縁部に当接し折り曲げられて剥離する。この場合も上記と同様に、ラベル製品10以外の部分がその角部P2(図9参照)から剥離するので、剥離性がよく、ラベル製品10の共上がり現象を効果的に防止することができる。
以上の説明から分かるように、図1のカス上げ装置1にあっては、走行するラベル原反4のラベル基材6からラベル製品10以外の部分をラベルカス18、19として剥離する際に、その剥離方法として、ラベル基材6の表面を第1のブレード14の下面と第2のブレード15の下面とで順番に押えながら、その第1のブレード14の縁部と第2のブレード15の縁部とで順番に第2のカットライン9の両側に位置するラベル製品10以外の部分を片側ずつ折り曲げて、ラベルカス18、19として剥離するという方式を採用したものである。このため、ラベルカスの剥離の際に、ラベルカス18、19がラベル製品10を引っ張る力が生じたとしても、その力は最大でもラベル製品10の片側にしか働かず、しかも、ラベル製品10はいずれかのブレード14、15の底面で押えられているから、ラベル製品10の共上がり現象が生じ難く、かかる現象は効果的に防止される。よって、後述する共上がりによるラベル製品10の抜けのない良品のラベル製品原反28を提供しうる。また、ラベル製品10の抜けがないので、事後的に、その抜けを検査する作業や抜けた部分にラベル製品を貼り付け補修する作業等も省略できる等の利点がある。
ところで、以上のようにして第2のカットライン9の両側側に位置するラベル製品10以外の部分をラベルカス18、19として剥離した後は、ラベル製品10だけが剥離紙7に仮着された状態で残る。このラベル製品10付きの剥離紙7は、ラベル製品原反28として図4に示すようなラベリング装置30に対して連続的に供給してもよい。
図4は、図1のカス上げ装置1をラベリング装置30に連結した例の説明図である。このラベリング装置30は、カス上げ装置1からラベル製品原反28を受け取り、そのラベル製品原反28からラベル製品10を剥がして被着体50に貼り付けるまでの一連の作業を自動で行う装置である。以下、このラベリング装置30の構成を簡単に説明する。
カス上げ装置1からラベリング装置30に供給されたラベル製品原反28は、最初にバネ45によって図4中上方に付勢されたバッファローラ31に掛け回され、次に、複数のローラ32〜36に掛け回された後、ピールプレート37の先端で鋭角に折り曲げられてから、最後にドライブローラ38−1とピンチローラ39の間を通って剥離紙巻取りローラ40−1の外周面に巻き取られるようにセットされる。バッファローラ31からドライブローラ38−1までのラベル製品原反28の搬送経路において、バッファローラ31からその下流でラベル製品原反28に接するブレーキ部材41までの範囲では、ラベル製品原反28は弛むようにセットされる。そして、ブレーキ部材41からドライブローラ38−1までの範囲では、ドライブローラ38−1の回転によって、ラベル製品原反28は所定のテンションがかかるようにセットされる。尚、上記剥離紙巻取りローラ40−1は、プーリ40−2と丸ベルト40−3を介してドライブローラ駆動用モータ38−4に連結され、ドライブローラ38−1に連動して回転駆動される。
被着体搬送用ベルト44−1と被着体搬送用ローラ44−2とで形成される搬送路に沿って、プレスローラ42付近に移送されてきた被着体50を図示しないセンサが検知すると、ドライブローラ38−1がプーリ38−2とタイミングベルト38−3を介してドライブローラ駆動用モータ38−4により間欠的に回転する。この時のドライブローラ38−1の間欠回転動作は、ラベル製品原反28の搬送路に設けたラベル検知センサ43からのラベル検知信号に基づいて制御され、略ラベル製品1枚分の長さのラベル製品原反28が送られ、ピールプレート37の先端で剥離紙7が鋭角に折り曲げられることによって、ラベル製品原反28上のラベル製品10が1枚だけ繰り出され、プレスローラ42によって被着体50に押圧され、貼り付けられる。
以上の動作が間欠的に繰り返し行われることで、被着体搬送用ベルト44−1によって搬送されるすべての被着体50にラベル製品10が貼り付けられる。
本発明は、上記実施形態で示したことによって限定されるものではない。すなわち、必要とするラベル製品を押えながらラベルカスを巻き取る構成とすれば種々の変更を加えることができる。例えば、上記実施形態においては、第1および第2のブレード14、15の下面で順番にラベル基材6の表面を押える構成を採用したが、これに代えて、図5に示すように、ラベル基材6の表面を第1及び第2の押えベルト29−1、29−2の下面で順番に押える構成を採用してもよい。この場合、第1のブレード14では第2のカットライン9の一方側に位置するラベル製品10以外の部分を剥離するから、その邪魔にならないように、第1の押えベルト29−1は、第1のブレード14の横隣でそれに接触しないようにしてラベル基材6の片側表面、具体的には第2のカットライン9の他方側に位置するラベル製品10の片側表面と、これと同様の方向に位置するラベル製品以外の部分を押えるものとする。この一方、第2のブレード15では第2のカットライン9の他方側に位置するラベル製品10以外の部分を剥離するから、その邪魔にならないように、第2のベルト29−1は、第2のブレード15の横隣でそれに接触しないようにしてラベル基材6の反対の片側表面、具体的には第2のカットライン9の一方側に位置するラベル製品10の片側表面を押えるものとする。尚、第1及び第2の押えベルト29−1、29−2は、図5のように、回転可能に支持された一対のローラ29−3、29−3間に掛け渡された無限軌道のベルト構成を採用してよい。
さらに、本実施形態ではブレードによるカス上げを示したが、ブレードに換えてローラによる方法も採用できる。
また、上記実施形態では、ラベル製品10がラベル基材6の長さ方向に沿って一列に複数設けられる例について説明したが、ラベル製品10は一列以上設けられる場合もある。例えばラベル製品10が二列設けられる場合には、図6に示したように、第2のカットライン9を2本切り込み形成するとともに、図1に示す第1および第2のブレード14、15に代えて、図6に示す形状の第1および第2のブレード140、150を用いてもよい。図6において、第1のブレード140の縁部は、その中央が突出するように凸状に形成されるとともに、その凸部140−1の両側縁部が、2本の第2のカットライン9−1、9−2の外側にそれぞれ位置するラベル製品10以外の部分を折り曲げてラベルカスとして剥離する機能を有する。一方、第2のブレード150の縁部は、その中央が切り欠かれて凹状に形成されるとともに、第1のブレード140による剥離の後に、その凹部150−1の底の縁部が、上記2本の第2のカットライン間に位置するラベル製品10以外の部分を折り曲げてラベルカスとして剥離する機能を有する。このような形状の第1および第2のブレード140、150においても、ラベル製品10以外の部分をラベルカスとして剥離する際は、それぞれのブレード140、150の底面でラベル基材6の表面が押えられるものとする。尚、図7に示したように、上記第1のブレード140において、その縁部中央の凸部を省略し、この省略した部分に図5で説明した構造の第1の押えベルト29−1を配置する構成や、上記第2のブレード150において、その縁部中央の凹部150−1の両側を省略し、この省略した両部分に上記構造の第2の押えベルト29−2をそれぞれ配置する構成を採用することもできる。
また、図8に示すように、第1、第2のブレード14、15を一つのボディで形成してもよい。
さらに、上記実施形態では、カス上げ装置1にラベル原反ロール3がセットされ、ラベル原反ロール3からラベル原反4が繰り出される構成を採用したが、これに代えて、例えば、第1のカットライン8や第2のカットライン9を形成するダイカット装置等からロール状に巻かれていないラベル原反をカス上げ装置1へと供給する構成を採用することもできる。
本発明の一実施形態であるカス上げ装置の斜視図。 第1および第2のブレードの配置角度の説明図。 カス巻取りローラとその回転駆動系の説明用断面図。 図1のカス上げ装置をラベリング装置に連結した例の説明図。 本発明の他の実施形態の説明図。 本発明の他の実施形態の説明図。 本発明の他の実施形態の説明図。 本発明の他の実施形態の説明図。 ラベル原反の説明図であり、(a)はラベル原反の平面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
符号の説明
1 カス上げ装置
4 ラベル原反
5 粘着剤層
6 ラベル基材
7 剥離紙
8 第1のカットライン
9 第2のカットライン
9−1、9−2 第2のカットライン
10 ラベル製品
14 第1のブレード(第1の剥離手段)
15 第2のブレード(第2の剥離手段)
18、19 ラベルカス
29−1 第1の押えベルト
29−2 第2の押えベルト
50 被着体
140 第1のブレード(第1の剥離手段)
150 第2のブレード(第2の剥離手段)
140−1 凸部
150−1 凹部

Claims (6)

  1. 帯状のラベル原反を構成する剥離紙に仮着されているラベル基材から、ラベル製品以外の部分をラベルカスとして剥離するラベルカス上げ装置において、
    上記ラベル基材には、上記ラベル製品の外形形状に相当する第1のカットラインと、この第1のカットラインの内側部分を越えて上記ラベル基材をその幅方向に分割するように切り込み形成された第2のカットラインとが設けられ、
    上記カス上げ装置は、
    上記ラベル基材の表面を押えながら、そのラベル基材全体のうち上記第2のカットラインの一方側に位置するラベル製品以外の部分のみを最初にラベルカスとして剥離する第1の剥離手段と、
    第1の剥離手段による剥離の後に、上記ラベル基材の表面を押えながら、そのラベル基材全体のうち上記第2のカットラインの他方側に位置するラベル製品以外の部分のみをラベルカスとして剥離する第2の剥離手段とを有し、
    上記第1の剥離手段は、
    上記ラベル基材の上面に摺接可能に配置された第1のブレードを具備し、この第1のブレードの底面で上記ラベル基材の表面を押えながら、そのラベル基材全体のうち上記第2のカットラインの一方側に位置するラベル製品以外の部分を上記第1のブレードの縁部で折り曲げて剥離する構造であること
    を特徴とするラベルカス上げ装置。
  2. 上記第1の剥離手段は、
    上記ラベル基材の表面および上記第2のカットラインを含む平面上で、上記第1のブレードを上記第2のカットラインに対し斜めに傾けて配置することにより、上記第2のカットラインの一方側に位置するラベル製品以外の部分のうち、上記第2のカットライン付近が最初に上記第1のブレードの縁部に当接し折り曲げられて剥離するように構成したこと
    を特徴とする請求項に記載のラベルカス上げ装置。
  3. 帯状のラベル原反を構成する剥離紙に仮着されているラベル基材から、ラベル製品以外の部分をラベルカスとして剥離するラベルカス上げ装置において、
    上記ラベル基材には、上記ラベル製品の外形形状に相当する第1のカットラインと、この第1のカットラインの内側部分を越えて上記ラベル基材をその幅方向に分割するように切り込み形成された第2のカットラインとが設けられ、
    上記カス上げ装置は、
    上記ラベル基材の表面を押えながら、そのラベル基材全体のうち上記第2のカットラインの一方側に位置するラベル製品以外の部分のみを最初にラベルカスとして剥離する第1の剥離手段と、
    第1の剥離手段による剥離の後に、上記ラベル基材の表面を押えながら、そのラベル基材全体のうち上記第2のカットラインの他方側に位置するラベル製品以外の部分のみをラベルカスとして剥離する第2の剥離手段とを有し、
    上記第1の剥離手段は、
    上記ラベル基材の表面を第1の押えベルトで押えながら、そのラベル基材全体のうち上記第2のカットラインの一方側に位置するラベル製品以外の部分を第1のブレードの縁部で折り曲げて剥離する構造であること
    特徴とするラベルカス上げ装置。
  4. 帯状のラベル原反を構成する剥離紙に仮着されているラベル基材から、ラベル製品以外の部分をラベルカスとして剥離するラベルカス上げ装置において、
    上記ラベル基材には、上記ラベル製品の外形形状に相当する第1のカットラインと、この第1のカットラインの内側部分を越えて上記ラベル基材をその幅方向に分割するように切り込み形成された第2のカットラインとが設けられ、
    上記カス上げ装置は、
    上記ラベル基材の表面を押えながら、そのラベル基材全体のうち上記第2のカットラインの一方側に位置するラベル製品以外の部分のみを最初にラベルカスとして剥離する第1の剥離手段と、
    第1の剥離手段による剥離の後に、上記ラベル基材の表面を押えながら、そのラベル基材全体のうち上記第2のカットラインの他方側に位置するラベル製品以外の部分のみをラベルカスとして剥離する第2の剥離手段とを有し、
    上記第2の剥離手段は、
    上記ラベル基材の上面に摺接可能に配置された第2のブレードを具備し、この第2のブレードの底面で上記ラベル基材の表面を押えながら、そのラベル基材全体のうち上記第2のカットラインの他方側に位置するラベル製品以外の部分を上記第2のブレードの縁部で折り曲げて剥離する構造であること
    を特徴とするラベルカス上げ装置。
  5. 上記第2の剥離手段は、
    上記ラベル基材の表面および上記第2のカットラインを含む平面上で、上記第2のブレードを上記第2のカットラインに対し斜めに傾けて配置することにより、上記第2のカットラインの他方側に位置するラベル製品以外の部分のうち、上記第2のカットライン付近が最初に上記第2のブレードの縁部に当接し折り曲げられて剥離するように構成したこと
    を特徴とする請求項に記載のラベルカス上げ装置。
  6. 帯状のラベル原反を構成する剥離紙に仮着されているラベル基材から、ラベル製品以外の部分をラベルカスとして剥離するラベルカス上げ装置において、
    上記ラベル基材には、上記ラベル製品の外形形状に相当する第1のカットラインと、この第1のカットラインの内側部分を越えて上記ラベル基材をその幅方向に分割するように切り込み形成された第2のカットラインとが設けられ、
    上記カス上げ装置は、
    上記ラベル基材の表面を押えながら、そのラベル基材全体のうち上記第2のカットラインの一方側に位置するラベル製品以外の部分のみを最初にラベルカスとして剥離する第1の剥離手段と、
    第1の剥離手段による剥離の後に、上記ラベル基材の表面を押えながら、そのラベル基材全体のうち上記第2のカットラインの他方側に位置するラベル製品以外の部分のみをラベルカスとして剥離する第2の剥離手段とを有し、
    上記第2の剥離手段は、
    上記ラベル基材の表面を第2の押えベルトで押えながら、そのラベル基材全体のうち上記第2のカットラインの他方側に位置するラベル製品以外の部分を第2のブレードの縁部で折り曲げて剥離する構造であること
    を特徴とするラベルカス上げ装置。
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