JP4294985B2 - 連設型センサシステム、マスタユニット、センサユニット並びにセンサ中継ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検知対象物の状態監視等を行う連設型センサシステムに関する。また、同時に提案される本発明は、そのシステムに用いるマスタユニット、センサユニット並びにセンサ中継ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動化された製造ラインでは、ワークの加工などを確実に行うために、ワークの加工状態を監視しつつ製造が行われる。則ち、自動化された製造ラインでは、ワーク(被検知対象物)の近傍に加工状態を監視するセンサを多数配置し、各センサの判別信号を監視しつつワークの加工が行なわれる。
このようなセンサシステムにおいては、センサを制御する機器の配線が面倒であるため、これらの機器をユニット化し、各ユニットを物理的に接続することによって各機器間の配線を同時に完了させる連設型センサシステムが活用されている。
則ち、ワークの近傍に多数のセンサユニットを連設して設置し、各センサユニットに接続された光ファイバで成るセンサヘッドをワークの監視部位近傍に近接させて多数配設し、各センサユニットから出力される検知信号をマスタユニットを介して上位制御装置で監視する連設型センサシステムが知られている。
【0003】
また各センサユニットからマスタユニットへセンサの検知信号を伝送する方策として、次の特許文献に記載された構造が知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−222786号公報
【特許文献2】
特開2002−260770号公報
【0005】
則ち、特許文献1には、各センサユニットに接続されたセンサヘッドの検知信号をマスタユニット側へシリアル伝送する構成が開示されている。この構成によれば、センサの検知信号や受光量、或いは、閾値などの複数のセンサ情報をデジタルデータとしてマスタユニット側へ伝送して上位制御装置で集中管理したり、あるいは、上位制御装置やマスタユニットから各センサユニットへ指令信号を伝送して各センサユニットのセンサヘッドの発光タイミングの制御や設定の変更を行うような集中制御を行うことが可能である。
【0006】
また特許文献2には、各センサユニットに接続されたファイバセンサの検知信号をマスタユニット側へ独立して伝送する構成が開示されている。
この構成によれば、各センサユニットのセンサの検知信号を各々独立してマスタユニット側へ伝送するので、シリアル伝送を行う構成に比べてセンサの検知信号を遅延なくマスタユニット側へ伝送可能であり、ワークの稼働を高速に行うことが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが近時の自動化された製造ラインでは、ワークをさらに高速で加工することが要求され、前記特許文献1,2に記載された構成では、上記要求に応えるレベルに各センサを集中管理することができず、いずれも支障を来すものであった。
則ち特許文献1に記載された構成では、シリアル伝送によってセンサ情報の集中管理を容易に行うことはできるものの、センサの検知信号をシリアル信号で伝送するための時間遅れが生じ、信号伝送の遅延に伴ってワークの稼働速度が制約を受けるものとなっていた。
また、特許文献2に記載された構成では、センサの検知信号を遅延なくマスタユニット側へ伝送可能なものの、センサの検知信号以外のセンサ情報を伝送することができず、センサ情報の集中管理ができないものであった。
【0008】
また連設型センサシステムでは、ワークに対して多数のセンサユニットが連設配置されるため、信号伝送路の断線や短絡の異常が発生し易く、異常の発生が分かりにくい。このため、異常が生じたままワーク加工が進行することがあり、システムの信頼性の面から改善が望まれていた。
【0009】
本発明は、前記事情に鑑みて提案されるもので、各センサの検知信号をマスタユニット側へ高速に伝送してワークの加工の高速化を図りつつ、しかも、各センサの情報をマスタユニット側へ伝送して集中管理できる連設型センサシステムを提供することを目的とする。また、同時に提案される本発明は、そのシステムに用いられるマスタユニット、センサユニット及びセンサ中継ユニットを提供することを目的とする。
【0010】
前記目的を達成するために、本発明者らは次の技術的手段を講じた。
則ち、本発明に係る連設型センサシステムは、上位制御装置に接続されるマスタユニットと、検出対象から検出した物理量に応じて検出信号を出力するセンサを有した1または2以上のセンサユニットとを備え、前記マスタユニットとセンサユニットを物理的にも信号的にも互いに接続し、前記各センサユニットの前記センサからの検出信号に基づく信号を前記マスタユニットへ伝送する連設型センサシステムであって、前記各センサユニットは、前記センサの検出信号に基づく信号を予め定められた閾値と比較して判別信号を生成する制御部を備えると共に、前記マスタユニットおよび各センサユニットは、所定時間幅の複数ビットの信号で形成されるシリアル信号を送受信するシリアル伝送手段と、隣接する前記ユニットと接続する接続手段と、前記各センサユニットの前記制御部で生成された判別信号を並列的に伝送するパラレル伝送路と、前記各センサユニットの前記制御部が有する検出に関する情報に基づいて、前記シリアル伝送手段で生成される前記シリアル信号を直列的に伝送するシリアル伝送路とを備え、前記パラレル伝送路および前記シリアル伝送路は、前記接続手段により各ユニットが接続されることで各ユニットに跨って形成され、前記マスタユニットに連設された前記各センサユニットから出力される前記判別信号は、前記パラレル伝送路を介して各々独立して前記マスタユニット側へ伝送される一方、前記マスタユニットに連設された前記各センサユニットから出力される前記シリアル信号は、前記各センサユニットが共有する前記シリアル伝送路を介して前記マスタユニット側へ伝送されることを特徴とする。
【0011】
ここに、本発明で言う判別信号とは、前記したように、制御部によってセンサの検出信号に基づく信号を予め定められた閾値と比較して得られる二値化された信号を指す。
本発明によれば、各センサユニットから出力されるセンサの判別信号は、パラレル伝送路を介して各々独立してマスタユニットへ伝送され、マスタユニットは、伝送されて来た各センサの判別信号を参照して被検知対象物の加工状況を判別することができる。則ち、各センサの判別信号は遅延することなくマスタユニットへ伝送されるので、被検知対象物(ワーク)の稼働速度(加工速度)が、加工状況を監視するためのセンサの判別信号の遅延によって制約を受けることがない。
【0012】
また、各センサユニットのセンサの検出に関する情報がシリアル伝送路を介してマスタユニット側へ伝送され。これにより、マスタユニットは、伝送されて来た情報に基づいて各センサユニットの動作状態を管理することが可能となる。また、上位制御装置へ必要なデータを送出して各センサユニットの動作状態を集中管理することも可能である。
ここに、センサとして光電センサを用いる場合には、センサの検出に関する情報とは、受光量のピーク値やボトム値、センサの検出信号を二値化するための閾値などを指す。また、センサとして、近接センサや圧力センサ、超音波センサを用いる場合は、センサの検出信号そのものを指す。
【0013】
ところで、パラレル伝送路を伝送される信号に対してシリアル伝送路を伝送される信号は遅延する。則ち、本発明において、シリアル伝送路を介してマスタユニットへ伝送されるセンサ情報は、パラレル伝送路を介して伝送されるセンサの判別信号に対して遅延する。
しかし前記したように、シリアル伝送される信号は、センサの閾値や、受光量のピーク値、ボトム値などである。従って、マスタユニットまたは上位制御装置において、伝送されるシリアル信号を適宜の間隔でサンプリングしつつデータの表示などを行うことにより、各センサユニットの動作状態を集中管理することが可能となる。
【0014】
また、本発明によれば、上位制御装置の指令信号に基づいてマスタユニットからシリアル伝送路を介して各センサユニットへ制御信号を伝送することができる。従って、例えば、上位制御装置の指令信号に基づいてマスタユニットから各センサユニットに制御信号を伝送し、各センサユニット毎の設定閾値などを変更させることが可能である。また、各センサユニットが表示部を有する構成では、上位制御装置の指令信号に基づいてマスタユニットから各センサユニットへ表示切換信号を伝送して表示内容を変更させることが可能である。
【0015】
本発明において、のセンサユニットの有するセンサとしては、ユニットから光ファイバを用いたセンサヘッドを延出するファイバセンサが好適である。ファイバセンサでは、センサユニットにセンサヘッドを接続する必要があり、センサヘッドの接続構造やユニット内部の発光素子、受光素子の専有面積が大きい。従って、1台のセンサユニットは、一つのセンサヘッドを有する構成が好適である。
【0016】
本発明において、隣接するユニットとの間を接続して信号伝送を行うための信号接続手段として、電気的接続によって信号伝送を行う接続手段や、光の送受信によって信号伝送を行う接続手段を採用することが可能である。
【0017】
本発明に係る連設型センサシステムは、検出対象から検出した物理量に応じた検出信号を予め定められた閾値と比較して判別信号を出力する1又は2以上のセンサが接続されたセンサ中継ユニットを備え、当該センサ中継ユニットは、前記マスタユニットまたは前記センサユニットと物理的にも信号的にも接続されて、前記センサの判別信号を前記マスタユニット側へ中継出力する構成とされ、前記センサ中継ユニットは、隣接する前記マスタユニットまたはセンサユニットと信号接続する接続手段と、自らに接続された前記センサおよび前記各センサユニットから出力される判別信号を並列的に伝送するパラレル伝送路と、隣接する前記センサユニットから伝送される前記シリアル信号を中継伝送するシリアル伝送路とを備え、前記パラレル伝送路および前記シリアル伝送路は、前記接続手段により各ユニットが接続されることで各ユニットに跨って形成され、自らに接続された前記センサおよび前記各センサユニットから出力される判別信号は、前記パラレル伝送路を介して各々独立して前記マスタユニット側へ伝送される一方、隣接する前記各センサユニットから伝送される前記シリアル信号は、前記各ユニットが共有する前記シリアル伝送路を介して前記マスタユニット側へ伝送されることを特徴とする。
【0018】
ここで本発明に係るセンサユニットの有するセンサは、検出対象から検出した物理量に応じた検出信号を出力するものであった。これに対して、本発明のセンサ中継ユニットに接続されるセンサは、検出対象から検出した物理量に応じた検出信号に基づく信号を予め定められた閾値と比較して得られる二値化された判別信号を出力するものである。
則ち、センサ中継ユニットに接続されるセンサは、センサの設置部位から、電気信号としてセンサ中継ユニットへ判別信号を伝送可能なフォトマイクロセンサ(フォトマイクロスイッチ)などが好適である。特に、センサ部分に受光信号の増幅器やコンパレータを内蔵したものであれば、センサ中継ユニット側の構成を簡略化できるうえに、判別信号をそのまま外部へ出力することができ、センサ中継ユニットを大型化することなく複数のフォトマイクロセンサの判別信号を容易に中継可能である。
【0019】
本発明によれば、前記センサユニットと同様に、センサ中継ユニットに接続された各センサの判別信号は、パラレル伝送路を介して各々独立してマスタユニット側へ伝送され、マスタユニットは、伝送されて来た各センサのの判別信号を参照して、被検知対象物の加工状況を判別することができる。則ち、各センサの判別信号は遅延することなくマスタユニットへ伝送されるので、被検知対象物(ワーク)の稼働速度(加工速度)が、センサの判別信号の遅延によって制約を受けることがない。
【0020】
また、連設型センサシステムにおいて、前記センサユニットは、前記制御部から出力される前記センサの判別信号についても、前記シリアル伝送手段でシリアル信号に変換して前記シリアル伝送路を介して前記マスタユニット側へ伝送する構成で、前記マスタユニットは、前記パラレル伝送路および前記シリアル伝送路を介して伝送される前記センサの判別信号同士を比較する比較手段を備え、前記マスタユニットは、同一の前記センサユニットから伝送される同一センサの判別信号同士を比較手段で比較し、双方のデータが食い違うときは異常と判別して必要な異常対応処理を行う構成とされている。
【0021】
さらに、連設型センサシステムにおいて、前記センサ中継ユニットは、所定時間幅の複数ビットの信号で形成されるシリアル信号を送受信するシリアル伝送手段を備え、自らに接続されたセンサの判別信号についても、前記シリアル伝送手段でシリアル信号に変換して前記シリアル伝送路を介して前記マスタユニット側へ伝送する構成で、前記マスタユニットは、前記パラレル伝送路および前記シリアル伝送路を介して伝送される前記センサの判別信号同士を比較する比較手段を備え、前記マスタユニットは、同一の前記センサ中継ユニットから伝送される同一センサの判別信号同士を比較手段で比較し、双方のデータが食い違うときは異常と判別して必要な異常対応処理を行う構成とされている。
【0022】
さらにまた、、センサユニットあるいはセンサ中継ユニットの同一のセンサの判別信号を、経路の異なるパラレル伝送路およびシリアル伝送路を介してマスタユニット側へ伝送して比較することができる。これにより、各経路を経由して伝送された本来同一であるべきセンサの判別信号が異なるときは、パラレル伝送路またはシリアル伝送路等に異常が生じていると判別することができる。
【0023】
本発明の一つの活用例として、ワークの稼働中において、各センサユニットおよびセンサ中継ユニットからパラレル伝送路およびシリアル伝送路を介して順次マスタユニットへ伝送される判別信号をマスタユニットで順次比較する構成を採ることができる。
【0024】
また、本発明の他の活用例として、ワークの稼働時を除く期間に、各センサユニットおよびセンサ中継ユニットで擬似的にセンサの判別信号を生成してマスタユニットへ伝送するすることも可能である。
例えば、マスタユニットに順次接続される全てのセンサユニット及びセンサ中継ユニットにおいて、各センサ毎に擬似的にHレベルの判別信号を生成する。そして、マスタユニットでは、パラレル伝送路及びシリアル伝送路を介して伝送される擬似生成された判別信号を記憶する。次いで、全てのセンサユニット及びセンサ中継ユニットにおいて、各センサ毎に擬似的にLレベルの判別信号を生成する。そして、マスタユニットでは、パラレル伝送路及びシリアル伝送路を介して伝送される擬似生成された判別信号を記憶する。
そして、記憶された各センサユニットまたはセンサ中継ユニット毎の判別信号を比較手段で順次比較する。
【0025】
比較の結果、Hレベルの判別信号の送出時にマスタユニットで受信する各々のセンサ毎のシリアル信号及びパラレル信号の判別信号のいずれか一方または双方がLレベルとなる状態や、Lレベルの判別信号の送出時にマスタユニットで受信する各々のセンサ毎のシリアル信号及びパラレル信号の判別信号のいずれか一方または双方がHレベルとなる状態が検出されると、パラレル伝送路またはシリアル伝送路に断線や短絡などの異常が生じていると判別する。
【0026】
従って、マスタユニットでは、異常を判別することにより、上位制御装置へ異常判別信号を送出して異常報知やワークの稼働を強制的に停止させるなどの異常対応処理を行うことが可能である。
本発明において、センサユニット及びセンサ中継ユニット側でHレベルやLレベルの判別信号を各センサ毎に対応させて擬似生成させるには、接続される全てのセンサユニット及びセンサ中継ユニットに対して、マスタユニットからシリアル伝送路を介して判別信号を擬似生成させる指令信号を送出して行うことが可能である。
【0027】
さらにまた、マスタユニットにおけるセンサの判別信号の比較処理は、例えば、システムへの電源の通電開始時などに自動的に行わせても良く、また、上位制御装置の操作によってマスタユニットへ異常判別処理の制御信号を送出して適宜行わせることも可能である。
【0028】
さらにまた、連設型センサシステムにおいて、前記マスタユニットは論理演算手段を備え、前記センサユニットまたは前記センサ中継ユニットから前記パラレル伝送路を介して伝送される前記センサの判別信号に所定の論理演算処理を施して前記上位制御装置へ出力する構成とされている。
【0029】
ワークの監視に際して、各センサユニットやセンサ中継ユニットからパラレル伝送路を介して伝送されるセンサの判別信号の中には、判別信号のレベルがHレベルのときに正常と判別されるものもあれば、Lレベルのときに正常と判別されるものも含まれる。
本発明によれば、Hレベルと判別されるべき判別信号の中に一つでもLレベルの判別信号が混在するような場合、あるいは、Lレベルと判別されるべき判別信号の中に一つでもHレベルの判別信号が混在するような場合を論理演算手段で演算して、その結果だけを上位制御装置へ出力する。則ち、全てのセンサの判別信号ではなく、ワークの状態が正常であるか否かを判別可能な演算結果だけを上位制御装置へ出力する。
【0030】
これにより、各センサの判別信号を全てマスタユニットから上位制御装置へ伝送することなく、論理演算手段で演算された結果だけを上位制御装置へ伝送することによりワークの監視を行うことができ、伝送線の数を削減して構成を簡略化しつつ信頼性を向上させることが可能となる。
本発明において、パラレル伝送路を介してマスタユニットへ伝送される判別信号の伝送タイミングが異なるときは、必要に応じて、論理演算手段の入力側にラッチ回路を含ませた構成としても良い。
【0031】
本発明に係るマスタユニットは、検出対象から検出した物理量に応じて検出信号を出力するセンサを有した1または2以上の外部ユニットが信号の下流側に連設可能であり、前記外部ユニット側において前記センサの検出信号に基づく信号を予め定められた閾値と比較して生成され伝送される判別信号を受信して、上流側に別置された上位制御装置との間で必要な信号を伝送する連設型センサシステムに用いるマスタユニットであって、前記上位制御装置との間で伝送する信号を生成する制御部と、所定時間幅の複数ビットの信号で形成されるシリアル信号を送受信するシリアル伝送手段と、前記上位制御装置へ接続される上流側接続部と、前記外部ユニットへ接続される下流側パラレル接続部および下流側シリアル接続部とを備え、前記下流側パラレル接続部には、前記外部ユニットから出力される前記各センサの判別信号が伝送されると共に、前記下流側シリアル接続部には、前記外部ユニットから出力される前記シリアル信号が伝送され、前記制御部は、伝送された各センサの判別信号および前記シリアル信号に基づいて必要な信号を生成して、前記上流側接続部を介して前記上位制御装置へ伝送することを特徴とする。
【0032】
本発明によれば、下流側パラレル接続部へ伝送される各センサの判別信号は、シリアル伝送する場合に比べて遅延が生じない。従って、下流側パラレル接続部へ伝送される各センサの判別信号に基づいて、被検知対象物(ワーク)の加工状況を判別することにより、ワークの稼働速度(加工速度)が、センサの判別信号の遅延によって制約を受けることがない。
また、本発明のマスタユニットによれば、シリアル伝送路を介して外部ユニットから伝送される信号を受信できると共に、外部ユニットへ制御信号などを送信することができる。更に、上位制御装置との間で制御に必要な信号を送受信することができ、外部ユニットの動作状態や制御を上位制御装置で集中管理することが可能となる。
【0033】
また、前記外部ユニットから前記下流側パラレル接続部および下流側シリアル接続部へ伝送される前記センサの判別信号同士を比較判別する比較手段を備え、同一の前記外部ユニットから伝送される同一センサの判別信号を前記比較手段で比較し、双方のデータが食い違うときは異常と判別して必要な異常対応処理を行う構成とされている。
【0034】
同一の外部ユニットから伝送される同一センサの判別信号は、下流側のパラレル接続部及び下流側のシリアル接続部のいずれに繋がる経路を介して伝送されても本来同一である。本発明は、本来同一であるべき信号の食い違いを比較手段で判別することによって、下流側のパラレル接続部及びシリアル接続部に接続される伝送路の異常を判別することを可能にしている。
異常が判別されたときは、上位制御装置へ異常判別信号を送出して異常報知やワークの稼働を強制的に停止させるなどの異常対応処理を行うことが可能である。
【0035】
さらに、前記外部ユニットから前記下流側パラレル接続部へ伝送される前記センサの判別信号に所定の論理演算処理を施して前記上流側接続部へ出力する論理演算手段を備えた構成である。
【0036】
下流側のパラレル接続部に伝送されるセンサの判別信号の中には、判別信号のレベルがHレベルのときにワークの状態が正常と判別されるもの、あるいは、Lレベルのときにワークの状態が正常と判別されるものが含まれる。
従って、Hレベルで正常と判別される判別信号群の中に、一つでもLレベルの判別信号が混在するような場合、あるいは、Lレベルで正常と判別される判別信号群の中に、一つでもHレベルの判別信号が混在するような場合を論理演算手段で演算した演算結果によってワークの監視を行うことが可能である。
【0037】
本発明によれば、下流側パラレル接続部に伝送されるセンサの判別信号を全て上流側パラレル接続部を介して上位制御装置へ伝送する必要がなく、論理演算手段で演算された結果だけを上位制御装置へ伝送することでワークの監視を行うことができ、伝送線の数を削減しつつ信頼性を向上させることが可能となる。
本発明においても、下流側パラレル接続部を介して伝送される各判別信号のタイミングが異なるときは、必要に応じて、論理演算手段の入力側にラッチ回路を含ませた構成を採ることも可能である。
【0038】
本発明に係るセンサユニットは、検出対象から検出した物理量に応じて検出信号を出力するセンサが内蔵又は外付けされ、当該センサの検出信号に基づく信号を出力するセンサユニットであって、前記センサの検出信号に基づく信号を予め定められた閾値と比較して判別信号を生成する制御部と、所定時間幅の複数ビットの信号で形成されるシリアル信号を送受信するシリアル伝送手段と、外部との間で信号伝送を行う上流側パラレル接続部、上流側シリアル接続部、下流側パラレル接続部および下流側シリアル接続部を備え、前記上流側パラレル接続部および下流側パラレル接続部の間には、前記制御部から出力される前記センサの判別信号を前記上流側パラレル接続部を介して独立して出力すると共に、外部から前記下流側パラレル接続部へ伝送される前記センサの判別信号を各々独立して前記上流側パラレル接続部を介して出力するパラレル伝送路が形成され、前記上流側シリアル接続部および下流側シリアル接続部の間には、前記制御部が有する検出に関する情報に基づいて前記シリアル伝送手段で生成される前記シリアル信号を直列的に伝送するシリアル伝送路が形成されることを特徴とする。
【0039】
本発明によれば、自らが備える(内蔵又は外付け)センサの検出信号に基づく判別信号、および、外部のセンサユニット等から伝送されるセンサの判別信号を各々独立してパラレル伝送路を介して上流側パラレル接続部から出力することができる。
また、上流側および下流側のシリアル接続部の間に形成されるシリアル伝送路を介して外部との間でシリアル信号を送受信することが可能となる。
これにより、パラレル伝送路によりワークの稼働を高速化しつつ、シリアル伝送路により各センサの作動状況を上位制御装置などで集中管理することが可能となる。
【0040】
また、前記制御部から出力される前記センサの判別信号を前記シリアル伝送手段でシリアル信号に変換し、当該シリアル信号を前記シリアル伝送路を介して出力する構成とされている。
【0041】
本発明によれば、センサの判別信号は、シリアル伝送路を介して外部へ出力される。一方、センサの判別信号は、パラレル伝送路を介しても外部へ出力される。従って、これらのシリアル伝送路およびパラレル伝送路を介して出力されるセンサの判別信号同士を外部で比較判別することにより、シリアル伝送路あるいはパラレル伝送路における断線や短絡の発生を検知することも可能となる。
本発明において、センサの判別信号は、ワークの稼働中に出力される判別信号であっても良く、また、ワークの稼働時を除く期間に擬似的に生成される判別信号でも良い。
【0042】
さらに、前記上流側パラレル接続部および下流側パラレル接続部は同一数の接続端子を配列して形成され、前記配列された上流側の各接続端子と下流側の各接続端子は各々対応付けられており、自らに内蔵又は外付けされた前記センサの判別信号は上流側に配列される前記接続端子の一つに配線接続されると共に、前記下流側の各接続端子は前記判別信号が接続された前記接続端子を除く前記上流側の接続端子に対して、所定の規則に基づいて順次対応をずらせて配線されて前記パラレル伝送路が形成される。
【0043】
本発明によれば、例えば、上流側および下流側パラレル接続部が各々16個の接続端子を配列して形成され、配列された各接続端子に各々1〜16の番号を付して対応させた構成とすることができる。そして、自らが有するセンサの判別信号は、上流側の番号1の接続端子に配線接続され、更に、下流側の番号1の接続端子を上流側の番号2の接続端子に接続し、下流側の番号2の接続端子を上流側の番号3の接続端子に接続するというように、下流側の番号nの接続端子を上流側の番号n+1の接続端子に接続するパラレル伝送路の構成を採ることができる。
【0044】
この構成によれば、同一構成の16台のセンサユニットを隣接して配置し、各センサユニットの下流側パラレル接続部を隣接するセンサユニットの上流側パラレル接続部に順次接続することにより、16台のセンサユニットの各々のセンサの判別信号を、隣接して接続されたセンサユニットを介して形成されるパラレル伝送路を通じて各々独立して伝送することが可能となる。これにより、センサユニットの構成の共通化を図りつつ、各センサの判別信号を各ユニットを介して形成されるパラレル伝送路を通じて高速に伝送することが可能となる。
【0045】
本発明に係る中継ユニットは、検出対象から検出した物理量に応じた検出信号に基づく信号を予め定められた閾値と比較して判別信号を出力する1又は2以上のセンサが接続される入力部を有し、当該入力部へ入力された前記センサの判別信号を外部へ中継出力するセンサ中継ユニットであって、外部との間で信号伝送を行う上流側パラレル接続部、上流側シリアル接続部、下流側パラレル接続部および下流側シリアル接続部を備え、前記上流側パラレル接続部および下流側パラレル接続部の間には、前記入力部に接続された前記センサの判別信号を前記上流側パラレル接続部を介して独立して出力すると共に、外部から前記下流側パラレル接続部へ伝送される信号を各々独立して前記上流側パラレル接続部を介して出力するパラレル伝送路が形成され、前記上流側シリアル接続部および下流側シリアル接続部の間には、外部から入力される所定時間幅の複数ビットの信号で形成されるシリアル信号を中継伝送するシリアル伝送路が形成されることを特徴とする。
【0046】
本発明によれば、自らに接続されるセンサの判別信号と外部から伝送されるセンサの判別信号とを、各々独立してパラレル伝送路を介して上流側パラレル接続部から出力することができる。
これにより、ワークの稼働を高速化しつつ各センサの作動状況を上位制御装置などで集中管理することが可能となる。
また、シリアル伝送路を介して外部から入力されるシリアル信号を中継伝送可能である。
【0047】
また、所定時間幅の複数ビットの信号で形成されるシリアル信号を送受信するシリアル伝送手段を有し、前記入力部に接続された前記センサの判別信号を前記シリアル伝送手段でシリアル信号に変換し、前記シリアル伝送路を介して出力する構成とされている。
【0048】
本発明によれば、センサの判別信号は、シリアル伝送路を介して外部へ出力される。一方、センサの判別信号は、パラレル伝送路を介しても外部へ出力される。従って、これらのシリアル伝送路およびパラレル伝送路を介して出力されるセンサの判別信号同士を外部で比較判別することにより、シリアル伝送路あるいはパラレル伝送路における断線や短絡の発生を検知することが可能となる。
本発明においても、センサの判別信号は、ワークの稼働中に出力される判別信号であっても良く、また、ワークの稼働時を除く期間に擬似的に生成される判別信号でも良い。
【0049】
また、前記上流側パラレル接続部および下流側パラレル接続部は同一数の接続端子を配列して形成され、配列された上流側の各接続端子と下流側の各接続端子は各々対応付けられており、前記入力部に入力される前記1又は2以上のセンサの判別信号は上流側に配列される接続端子群の特定の1又は2以上の接続端子に各々独立して配線接続されると共に、下流側の各接続端子は前記判別信号が接続された接続端子を除く上流側の接続端子に対して、所定の規則に基づいて順次対応をずらせて配線されて前記パラレル伝送路が形成される。
【0050】
本発明によれば、例えば、上流側および下流側パラレル接続部が各々16個の接続端子を配列して形成され、配列された各接続端子に各々1〜16の番号を付して対応させた構成とすることができる。そして、自らに接続されるセンサの数が8個の場合、当該センサの判別信号は、上流側の番号1〜8の接続端子に各々配線接続され、更に、下流側の番号1の接続端子を上流側の番号9の接続端子に接続し、下流側の番号2の接続端子を上流側の番号10の接続端子に接続するというように、下流側の番号nの接続端子を上流側の番号(n+8)の接続端子に接続するパラレル伝送路の構成を採ることができる。
【0051】
この構成によれば、同一構成の2台のセンサ中継ユニットを隣接して配置し、一方のセンサ中継ユニットの下流側パラレル接続部を隣接するセンサ中継ユニットの上流側パラレル接続部に順次接続することにより、各センサ中継ユニットのセンサの判別信号をパラレル伝送路を通じて各々独立して伝送することが可能となる。
【0052】
また、センサ中継ユニットに本件発明に係るセンサユニットを順次接続することにより、センサ中継ユニットおよび各センサユニットのセンサの判別信号をパラレル伝送路を通じて各々独立して伝送することも可能である。本発明によれば、センサ中継ユニットの構成の共通化を図りつつ、各センサの判別信号を各ユニットを介して形成されるパラレル伝送路を通じて高速に伝送することが可能となる。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
本発明の実施形態の説明に際しては、まず、連設型センサシステムを構成するマスタユニット、センサユニットおよびセンサ中継ユニットの構成を示した後にシステム構成を述べる。なお説明の便宜上、上下の表現は、実際の機器の取付け姿勢に係わらず、図1,3,5の斜視図の姿勢を基準とする。
【0054】
図1はマスタユニット3を示す斜視図および平面図、図2はマスタユニット3の内部構成を示すブロック図、図3はセンサユニット5を示す斜視図、図4はセンサユニット5の内部構成を示すブロック図、図5はセンサ中継ユニット7を示す斜視図および平面図、図6はセンサ中継ユニット7の内部構成を示すブロック図である。
【0055】
マスタユニット3は、センサユニット5やセンサ中継ユニット7から伝送される信号を集約しつつ上位制御装置(不図示)との間で必要な信号を伝送する機能を有するものである。マスタユニット3は、図1(a)の様に、幅に比べて僅かに高さが高く横方向へ長い直方体形状のケース3aに部材を収容したユニットである。
ケース3aの長手方向の一端は幅方向全長に渡って切り欠かれて段部3eが形成され、段部3eに隣接する上面中央と段部3eの中央には各々凹部3f,3gが設けられている。この凹部3f,3gの内部には、電源供給線(不図示)を接続するねじ式の端子41a,41bが設けられて電源接続部41を形成している。
【0056】
ケース3aの上面(図1a基準)には、上方向へ突出させてMILコネクタ36が設けられている。このMILコネクタ36は別置されたプログラマブルコントローラやコンピュータ等の上位制御装置(不図示)とケーブルで接続されて信号伝送を行う。本実施形態では、20個の接続端子を有するMILコネクタ36を用いており、接続端子の一部を上流側パラレル接続部43bとして用いると共に、残りの接続端子を上流側シリアル接続部43aとして用いる構成としている。
また、ケース3aの上面(図1a基準)には、図1(b)の様に、MILコネクタ36に近接させて電源表示灯3hが設けられている。
ケース3aの下面中央部には、幅方向全長に渡って上方へ退入させたレール固定部3dが形成され、当該レール固定部3dをDINレール2に嵌入させてマスタユニット3をDINレール2に固定する構造とされている。
【0057】
ケース3aの一方の側面(図1a手前側)には、電源接続部41に近接させて下流側パラレル接続部46を構成するコネクタ34、および、下流側シリアル接続部45を構成するコネクタ35が設けられている。
本実施形態では、則ち下流側パラレル接続部46に16個の接続端子を有するコネクタ34を用いている。また下流側シリアル接続部45に5個の接続端子を有するコネクタ35を用い、この内の2個の接続端子35a,35bが真に下流側シリアル接続部45として機能する。
これらのコネクタ34、35は、ケース3aの側面に設けられた開口に位置するように、ケース3aの内部に配されたプリント基板(不図示)に固定され、コネクタ34,35の先端は開口から僅かに退入している。
【0058】
また、ケース3aのコネクタ34,35が設けられた側面の下方には、長手方向両端部に近接して係合凹部3b,3cが設けられている。この係合凹部3b,3cは、後述するセンサユニット5やセンサ中継ユニット7に設けられた係合突起を嵌入させて係合するもので、ユニット同士の接続の際の位置決めを行い、コネクタ34,35へ無理な力が加わることを防止する。
【0059】
マスタユニット3の電気的構成は、図2の通りであり、制御回路部30を中心に、シリアル伝送部(シリアル伝送手段)31、比較手段32およびシリアル伝送部33を備えて構成されている。また、マスタユニット3は、上流側接続部43aと、下流側シリアル接続部45および下流側パラレル接続部46を備えている。上流側接続部43は、上流側シリアル接続部43aと上流側パラレル接続部43bで構成され、これらの上流側シリアル接続部43aおよび上流側パラレル接続部43bは一つのMILコネクタ36で形成されている。また、下流側シリアル接続部45はコネクタ35で形成され、下流側パラレル接続部46はコネクタ34で形成される。
【0060】
電源接続部41から供給される電力は、マスタユニット3の内部に導入されてマスタユニット3の機器を動作させるものであるが、図2の様に電源接続部41の端子41a,41bは、電源ライン40を介して下流側シリアル接続部用コネクタ35の接続端子35d,35eにも各々接続され、下流側シリアル接続部用コネクタ35を介して外部へも出力される。
【0061】
下流側パラレル接続部46を構成するコネクタ34は、34a〜34pの16の接続端子を備え、これらの接続端子34a〜34pは、MILコネクタ36の接続端子36a〜36pに各々独立して直接配線接続されている。
則ち、本実施形態では、MILコネクタ36の接続端子36a〜36pによって上流側パラレル接続部43bを形成している。
【0062】
シリアル伝送部31は、シリアル伝送路38を介して下流側シリアル接続部45を構成するコネクタ35の接続端子35a,35bへ接続されると共に制御回路部30と接続され、制御回路部30と他のユニットとの間でシリアル信号の送受信を行う。
また、シリアル伝送部33は、MILコネクタ36の上流側シリアル接続部43aたる接続端子36q,36rへ接続されると共に制御回路部30と接続され、制御回路部30と上位制御装置(不図示)との間でシリアル信号の送受信を行う。
【0063】
比較手段32は、下流側パラレル接続部用コネクタ34の各接続端子34a〜34pへ各々独立して接続されると共に、制御回路部30へ接続されており、下流側パラレル接続部46を介して伝送される各信号と、シリアル伝送部31を介して制御回路部30へ伝送される各信号とを比較して一致、不一致の判別を行う機能を有する。
【0064】
また、制御回路部30は同期信号線39を介して下流側シリアル接続部用コネクタ35の接続端子35cに接続されており、制御回路部30で生成した同期信号を外部へ出力する。
則ち、マスタユニット3の下流側シリアル接続部用コネクタ35は、シリアル伝送路38を介してシリアル信号の送受信を行うと共に、同期信号線39を介して同期信号を送出する機能と、電源ライン40を介して外部へ電源供給を行う機能を兼ね備えている。
【0065】
本実施形態のマスタユニット3は上記構成とされており、下流側パラレル接続部46に伝送される信号をそのままMILコネクタ(上流側パラレル接続部43b)36を介して上位制御装置側へ出力する機能を有する。また、制御回路部30は、下流側シリアル伝送部31および上流側シリアル伝送部33を介して上位制御装置および他のユニットとの間でシリアル信号を送受信する機能を有する。更に、下流側パラレル接続部46に伝送される信号と、シリアル伝送部31を介して伝送される信号とを比較手段32で比較判別する機能を備えている。
尚、電源表示灯3hは電源ライン40の間に接続されて電源接続部41への電源供給が行われているときに点灯表示を行う。
また、本実施形態では、マスタユニット3の構成要素である制御回路部30、シリアル伝送部31,33および比較手段32を1チップ型のマイコンMを用いて構成している。
【0066】
次に、センサユニット5について図3,4を参照しつつ説明する。尚、図3(a)はセンサユニット5を一方の側面から見た状態で示す斜視図であり、(b)は(a)のセンサユニット5を反対側の側面から見た状態で示す斜視図である。
センサユニット5は、光ファイバを用いたセンサヘッドの受光量に応じた検出信号(電気信号)を生成し、この検出信号を所定の閾値で二値化した判別信号を出力する機能を有するもので、図3(a),(b)の様に、幅が狭く、前記マスタユニット3と略同一の高さおよび長さを有する直方体のケース5aに部材を収容したユニットである。
【0067】
ケース5aの上面(図3基準)には、デジタル表示部56a、出力切換スイッチ53d、モードスイッチ53c、マニュアルスイッチ53b、セットスイッチ53a、および、動作表示灯56bが設けられている。
デジタル表示部56aは、4桁の7セグメントLED表示器で形成される表示部を2組並べて配設したもので、例えば、センサヘッド69の受光量と設定閾値や、受光量と余裕度などの値を同時にデジタル表示可能である。
【0068】
ケース5aの上部(図3基準)には、上面全面を覆うカバー6が設けられている。カバー6は、ケース5aと略同一の幅と長さを有する蓋であり、長手方向端部に内方へ突出する一対の突起6a,6aを、ケース5aの長手方向端部に設けられた一対の凹部5g,5gに嵌入させて取り付けられ、ケース5aの上面を覆う姿勢と起立姿勢とを姿勢変更自在である。本実施形態では、カバー6の上面に略透明の樹脂材を用いており、カバー6でケース5aの上面を覆った状態で、デジタル表示部56aの表示を透視可能である。
【0069】
ケース5aの長手方向端部には、センサヘッド69を形成する光ファイバ69a,69bを装着するヘッド装着孔5h,5iと、装着された光ファイバ69a,69bを固定する固定レバー5jが設けられている。光ファイバ69a,69bは、固定レバー5jを下方へ倒した状態でヘッド装着孔5h,5iに挿入し、固定レバー5jを上方へ回動させて固定される。
ケース5aの下面中央部には、前記マスタユニット3と同様に、幅方向全長に渡って上方へ退入させたレール固定部5fが形成され、当該レール固定部5fを前記図1(a)に示したDINレール2に嵌入させてセンサユニット5をDINレール2に固定する構造とされている。
【0070】
ケース5aの一方の側面には、図3(a)の様に、出力切換スイッチ53dに近接させて、下流側パラレル接続部85を構成するコネクタ63と下流側シリアル接続部84を構成するコネクタ64が設けられている。
本実施形態では、前記マスタユニット3と同様に、下流側パラレル接続部85として16個の接続端子を有するコネクタ63を用い、下流側シリアル接続部84として5個の接続端子を有するコネクタ64を用いている。
これらのコネクタ63、64は、ケース5aの側面に設けられた開口に位置するように、ケース5aの内部に配されたプリント基板(不図示)に固定され、コネクタ63,64の先端は開口から僅かに退入している。
【0071】
ケース5aの下流側パラレル接続部用コネクタ63,および下流側シリアル接続部用コネクタ64が設けられた側面の下方には、前記マスタユニット3と同様に、長手方向両端部に近接させて係合凹部5b,5cが設けられている。
この係合凹部5b,5cは、隣接するセンサユニット5やセンサ中継ユニット7に設けられた係合突起を嵌入させて係合するもので、ユニット同士の位置決めと、コネクタ63,64へ無理な力が加わることを防止するものである。
【0072】
また、ケース5aの他方の側面には、図3(b)の様に、出力切換スイッチ53dに近接させて上流側パラレル接続部83を構成するコネクタ61と上流側シリアル接続部82を構成するコネクタ62が設けられている。この上流側パラレル接続部用コネクタ61および上流側シリアル接続部用コネクタ62は、前記した下流側パラレル接続部用コネクタ63および下流側シリアル接続部用コネクタ64と同一形状のコネクタで形成されており、コネクタ61、62も、ケース5aの側面に設けられた開口に位置するように、ケース5aの内部に配されたプリント基板(不図示)に固定され、コネクタ61,62の先端は開口から僅かに退入している。
【0073】
また、ケース5aの上流側パラレル接続部用コネクタ61、および上流側シリアル接続部用コネクタ62が設けられた側面の下方には、長手方向両端部に近接させて係合突起5d,5eが設けられている。この係合突起5d,5eは、前記マスタユニット3の係合凹部3b,3cや隣接するセンサユニット5の係合凹部5b,5cに嵌入して係合するもので、ユニット同士の位置決めと、コネクタ61,62へ無理な力が加わることを防止するものである。
【0074】
センサユニット5とマスタユニット3との接続は、図3(b)の様に、コネクタカバー60と中継コネクタ61’,62’を用いて行う。
まず、コネクタカバー60をセンサユニット5の上流側パラレル接続部用コネクタ61および上流側シリアル接続部用コネクタ62に装着し、更に、中継コネクタ61’をコネクタ61に嵌入すると共に中継コネクタ62’をコネクタ62に嵌入する。
【0075】
そして、センサユニット5を、そのレール固定部5fを、図1(a)に示すDINレール2に嵌合させてマスタユニット3に近接させて装着し、センサユニット5の側面とマスタユニット3の側面とを密着させて接続が完了する。接続が行われると、センサユニット5の係合突起5d,5eがマスタユニット3の係合凹部3b,3cに嵌入し、中継コネクタ61’,62’が各々マスタユニット3の下流側パラレル接続部用コネクタ34,下流側シリアル接続部用コネクタ35と嵌合する。センサユニット5同士の接続も同様にして行う。
【0076】
センサユニット5の電気的構成は、図4の通りであり、制御回路部50を中心として、シリアル伝送部51、タイミング制御部52、設定部53、駆動回路54、発光素子55、表示部56、受光素子57、増幅回路58、コンパレータ59および出力素子(出力トランジスタ)Q1を内部に備えている。本実施形態では、発光素子55,受光素子57および出力素子Q1を除く各構成要素を1チップのゲートアレイGを用いて形成している。
【0077】
上流側シリアル接続部82を構成する上流側シリアル接続部用コネクタ62は、62a〜62eの5個の接続端子を備え、この内の2個の接続端子62a,bが真の上流側シリアル接続部82として機能する。また同様に下流側シリアル接続部用コネクタ64は64a〜64eの5個の接続端子を備え、そのうちの2個の接続端子64a,bが真の下流側シリアル接続部84として機能する。
上流側シリアル接続部82を構成する接続端子62a,62bと、下流側シリアル接続部84を構成する接続端子64a,64bとの間は各々直接配線接続されてシリアル伝送路66が形成されている。
【0078】
上流側シリアル接続部用コネクタ62の接続端子62cとタイミング制御部52の間、および、タイミング制御部52と下流側シリアル接続部用コネクタ64の接続端子64cの間は、各々同期信号線67a,67bによって接続されている。
また、上流側シリアル接続部用コネクタ62の接続端子62d,62eと下流側シリアル接続部用コネクタ64の接続端子64d,64eとの間は各々直接配線接続されて電源ライン68が形成されている。電源ライン68の一方は直流電源としてセンサユニット5の内部に接続され、他方はアースラインに接続されている。
【0079】
上流側パラレル接続部83を構成するコネクタ61は61a〜61pの16個の接続端子を備え、下流側パラレル接続部85を構成するコネクタ63は63a〜63pの16個の接続端子を備えている。
上流側の接続端子61a〜61pの中で端部に位置する接続端子61aは、出力信号線65aを介してコンパレータ59に接続された出力素子Q1のコレクタに接続されている。また、下流側の接続端子63aは上流側の接続端子61bに接続され、下流側の接続端子63bは上流側の接続端子61cに接続されるようにして、下流側の接続端子63oは上流側の接続端子61pに接続され、下流側パラレル接続部85と上流側パラレル接続部83との間は、接続端子が一つずつずれて配線接続されている。
そして、出力信号線65aと上流側および下流側パラレル接続部83,85との間を接続する配線によってパラレル伝送路65が形成されている。尚、下流側の最終接続端子63pは遊び端子とされている。
【0080】
このような構成のセンサユニット5は、次に示す動作を行う。
同期信号線67aを介して同期信号が伝送されると、タイミング制御部52は制御回路部50へ同期信号を伝送し、制御回路部50は駆動回路54によって発光素子55を駆動する。発光素子55から出力される光は光ファイバ69aを介して伝送されて先端から光を輻射する。光ファイバ69aから輻射される光は光ファイバ69bを介して伝送され受光素子57で電気信号に変換される。電気信号に変換された受光信号は増幅回路58で増幅され所定の閾値を有するコンパレータ59でオン/オフの2値化された判別信号に変換される。そして、センサの判別信号はオープンコレクタから成る出力素子Q1を介して上流側パラレル接続部83の端部の接続端子61aから外部に出力される。
【0081】
また、コンパレータ59から出力される二値化された判別信号は、制御回路部50でアナログ/デジタル変換(A/D変換)などの必要な信号処理が行われ、シリアル伝送部51でシリアル信号に変換されて伝送先のアドレスを付した所定のプロトコルでシリアル伝送路66に送出される。
一方、タイミング制御部52は、同期信号線67aに同期信号が伝送されてから所定時間(本実施形態では略10μs)経過した後に、同期信号線67bに同期信号を出力する動作を行う。
【0082】
本実施形態のセンサユニット5は、前記した検知動作に加えて、設定部53の各スイッチ操作によって動作状態の切換設定が可能である。
則ち、セットスイッチ53aの操作中にセンサヘッド69に被検知対象物を移動させることにより、自動的に感度調節が行われる。また、マニュアルスイッチ53bを手動操作することにより、感度を適宜の値に変更させる。また、モードスイッチ53cを操作することにより、デジタル表示部56aによる表示データやセンサユニット5の動作モードを切換設定する。更に、出力切換スイッチ53dを操作することにより、センサヘッド69の入光時または遮光時のいずれでオン信号を出力するかを切換可能な構成としている。
また、センサの判別信号の出力時には動作表示灯56bが点灯駆動される。
【0083】
また、センサユニット5は、シリアル伝送路66を介して伝送される指令信号を制御回路部50で受けて、デジタル表示部56aの表示データの変更や、動作モードの切換を行うことが可能である。
更に、シリアル伝送路66を介してシリアル信号で伝送される指令信号を制御回路部50で受けて、センサヘッド69に代わる判別信号を擬似的に生成することが可能である。則ち、制御回路部50は、指令信号で示されるHレベルまたはLレベルの擬似的な判別信号を生成可能であり、生成した判別信号をパラレル伝送路65の出力信号線65aおよびシリアル伝送路66を介して出力する機能を有している。
【0084】
次に、センサ中継ユニット7について説明する。センサ中継ユニット7は、複数のフォトマイクロセンサが接続可能で、各センサの判別信号を中継する機能を有するもので、図5(a),(b)の様に、前記マスタユニット3と略同一の幅、高さおよび長さを有する直方体のケース7aに部材を収容したユニットである。
【0085】
ケース7aの上面には、センサ接続部(入力部)89と出力表示部90が設けられている。センサ接続部(入力部)89は、フォトマイクロセンサ(不図示)から延出する信号線のコネクタを接続する8個の入力コネクタ81を長手方向に配列してが形成され、出力表示部90は、各入力コネクタ81に対応させて出力表示灯91を配列して形成される。
各入力コネクタ81はいずれも3個の接続端子81a〜81cを有しており、フォトマイクロセンサから延出する電源線、接地線および信号出力線が接続される。
【0086】
ケース7aの一方の側面には、図5(a)の様に、長手方向の一端に近接させて下流側パラレル接続部用コネクタ75および下流側シリアル接続部用コネクタ76が設けられている。
本実施形態では、前記マスタユニット3およびセンサユニット5と同様に、下流側パラレル接続部93に16個の接続端子を有するコネクタ75を用い、下流側シリアル接続部92に5個の接続端子を有するコネクタ76を用いている。
これらのコネクタ75、76は、ケース7aの側面に設けられた開口に位置するように、ケース7aの内部に配されたプリント基板(不図示)に固定され、コネクタ75,76の先端は開口から僅かに退入している。
【0087】
ケース7aのコネクタ75,76が設けられた側面の下方には、前記マスタユニット3およびセンサユニット5と同様に、長手方向両端部に近接させて係合凹部7b,7cが設けられている。この係合凹部7b,7cは、隣接するマスタユニット3やセンサユニット5に設けられた係合突起を嵌入させて係合するもので、ユニット同士の接続の際の位置決めと、コネクタ75,76へ無理な力が加わることを防止する。
【0088】
また、ケース7aの他方の側面には、前記センサユニット5と同様に、上流側パラレル接続部88を構成するコネクタ73と上流側シリアル接続部87を構成するコネクタ74が設けられている(図5では不図示)。この上流側パラレル接続部用コネクタ73および上流側シリアル接続部用コネクタ74は、前記した下流側パラレル接続部用コネクタ75および下流側シリアル接続部用コネクタ76と同一形状のコネクタである。
【0089】
ケース7aのコネクタ73,74が設けられた側面の下方には、長手方向両端部に近接させて係合突起7d,7eが設けられている。この係合突起7d,7eも、前記マスタユニット3の係合凹部3b,3cや隣接するセンサユニット5の係合凹部5b,5cに嵌入して係合するもので、ユニット同士の接続の際の位置決めと、コネクタ73,74へ無理な力が加わることを防止するものである。
【0090】
センサ中継ユニット7とマスタユニット3との接続は、前記図3(b)に示した場合と同様に、コネクタカバー60と中継コネクタ61’,62’を用いて行う。
まず、センサ中継ユニット7を、そのレール固定部7fを、図1(a)に示すDINレール2に嵌合させてマスタユニット3に近接させて装着し、センサ中継ユニット7の側面とマスタユニット3の側面とを密着させて接続が完了する。接続が行われると、センサ中継ユニット7の係合突起7d,7eがマスタユニット3の係合凹部3b,3cに嵌入し、中継コネクタ61’,62’が各々マスタユニット3の下流側パラレル接続部用コネクタ34,下流側シリアル接続部用コネクタ35と嵌合する。センサ中継ユニット7とセンサユニット5との接続やセンサ中継ユニット7同士の接続も同様にして行う。
【0091】
センサ中継ユニット7は、図6の様に、制御回路部70を中心に、シリアル伝送部71およびマルチプレクサ72を備えて構成される。本実施形態では、各構成要素を1チップのゲートアレイHを用いて形成している。
上流側シリアル接続部87を構成する上流側シリアル接続部用コネクタ74は、74a〜74eの5個の接続端子を備え、この内の2個の接続端子76a,bが真の上流側シリアル接続部87として機能する。また同様に下流側シリアル接続部用コネクタ76は76a〜76eの5個の接続端子を備え、そのうちの2個の接続端子76a,bが真に下流側シリアル接続部92として機能する。
【0092】
上流側シリアル接続部87を構成する接続端子74a,74bと下流側シリアル接続部92を構成する接続端子76a,76bとの間は各々直接配線接続されてシリアル伝送路78が形成されている。また、上流側シリアル接続部用コネクタ74の接続端子74cと、下流側シリアル接続部用コネクタ76の接続端子76cの間は同期信号線79で直接配線接続されている。
さらに上流側シリアル接続部用コネクタ74の接続端子74d,74eと、下流側シリアル接続部用コネクタ76の接続端子76d,76eとの間は各々直接配線接続されて電源ライン80が形成され、電源ライン80の一方は直流電源としてセンサ中継ユニット7の内部に接続されると共に、他方はアースラインに接続されている。
【0093】
上流側パラレル接続部88を構成するコネクタ73は73a〜73pの16個の接続端子を備え、下流側パラレル接続部93を構成するコネクタ75は75a〜75pの16個の接続端子を備えている。
センサ接続部(入力部)89の各コネクタ81の接続端子81cは、8本の出力信号線群77aを介して各々上流側の8個の接続端子73a〜73hに接続されている。則ちセンサ接続部89(入力部)の各コネクタ81の接続端子81cは、上流側パラレル接続部88の端部から7個目までの接続端子73a〜73pに個別に接続されている。
また、センサ接続部(入力部)89の各コネクタ81の接続端子81cは、出力表示部90およびマルチプレクサ72にも接続されている。
【0094】
下流側パラレル接続部93の端部にある接続端子75aは上流側パラレル接続部88を構成する上流側の8番目の接続端子73iに接続され、続く下流側の接続端子75bは上流側の9番目の接続端子73jに接続され、下流側最後の接続端子75hは上流側の接続端子73pに接続されている。則ち、下流側パラレル接続部93と上流側パラレル接続部88との間は、接続端子が8個ずつずれて配線接続されている。そして、出力信号線群77aと上流側および下流側パラレル接続部88,93との間を接続する配線群77bによってパラレル伝送路77が形成されている。尚、下流側の接続端子75i〜75pは遊び端子とされている。
【0095】
この構成のセンサ中継ユニット7は、次に示す動作を行う。
センサ接続部(入力部)89の各コネクタ81に接続されたフォトマイクロセンサ(不図示)から判別信号が出力されると、当該判別信号は各コネクタ81の接続端子81cを介し、出力信号線群77aを介して上流側パラレル接続部88から出力される。また、各フォトマイクロセンサの判別信号は出力表示部90に伝送されて出力信号に応じて出力表示灯91〜98が点灯駆動される。
一方、制御回路部70は、マルチプレクサ72へ伝送される各フォトマイクロセンサの判別信号を一つずつ選択して取り込み、取り込んだ判別信号に順次アナログ/デジタル変換などの必要な処理を行い、シリアル伝送部71でシリアル信号に変換して所定のプロトコルで順次シリアル伝送路78へ送出する。
【0096】
同期信号線79は、センサ中継ユニット7では内部回路に接続されていない。これは、センサ中継ユニット7に接続されるフォトマイクロセンサは、光の相互干渉を低減した構成とされており、発光タイミングをずらせることが不要なためである。従って、同期信号線79は、単に、上流側と下流側のシリアル接続部87,92を素通りする構成とされており、センサ中継ユニット7の下流側に接続されるセンサユニット5へ同期信号を伝送するものである。
【0097】
本実施形態のセンサ中継ユニット7は、前記した検知動作に加えて、フォトマイクロセンサの判別信号に代わる判別信号を擬似的に生成することが可能である。則ち、シリアル伝送路78を介して伝送される指令信号を制御回路部70で受けて、フォトマイクロセンサから伝送される受光信号に関わらず、制御信号で示されるHレベルまたはLレベルの擬似的な判別信号を順次生成する。そして、生成した判別信号を、マルチプレクサ72を介してパラレル伝送路77へ出力すると共にシリアル伝送路78を介して出力する機能を有している。
【0098】
次に、前記した構成のマスタユニット3、センサユニット5およびセンサ中継ユニット7を組み合わせて形成される連設型センサシステム1の構成およびその動作を、図7,図8を参照して説明する。
図7はマスタユニット3、センサユニット5およびセンサ中継ユニット7を用いた連設型センサシステム1の構成例を示す平面図、図8は図7のシステム1の信号の流れを示す等価回路図である。
【0099】
本実施形態の連設型センサシステム1は、マスタユニット3、センサユニット5およびセンサ中継ユニット7を組み合わせて種々に形成可能であるが、例えば、図7の様に、1台のマスタユニット3と8台のセンサユニット5と1台のセンサ中継ユニット7とを各々DINレール2(図1参照)に装着して相互に物理的に連結接続して形成することができる。各ユニットは、コネクタカバー60および中継コネクタ61’,62’を各ユニットの上流側パラレル接続部用コネクタ61,73および上流側シリアル接続部用コネクタ62,74に装着して相互に接続される。
【0100】
本実施形態の連設型センサシステム1において、マスタユニット3のMILコネクタ36には上位制御装置から延出するケーブル(不図示)が接続され、電源接続部41には直流電源(本実施形態では12V〜24Vの直流電源)が接続される。また、ワークの監視位置に固定されたセンサヘッド69の他端は、センサユニット5に装着される。
更に、センサ中継ユニット7のセンサ接続部89の各コネクタ81には、フォトマイクロセンサPSから延出するケーブルのコネクタが接続される。
【0101】
各ユニットを図7の様に接続してシステム1を構成すると、図8の様に、マスタユニット3の下流側パラレル接続部46およびシリアル接続部45は、隣接するセンサユニット5の上流側パラレル接続部83および上流側シリアル接続部82に各々接続される。
また、センサユニット5の下流側パラレル接続部85および下流側シリアル接続部84は、下流側に隣接するセンサユニット5の上流側パラレル接続部83および上流側シリアル接続部82に各々接続される。
更に、最も下流側に位置するセンサユニット5の下流側パラレル接続部85および下流側シリアル接続部84は、隣接するセンサ中継ユニット7の上流側パラレル接続部88および上流側シリアル接続部87に各々接続される。
【0102】
この接続により、センサ中継ユニット7のパラレル伝送路77と、各センサユニット5のパラレル伝送路65とが相互に接続されて、各ユニットを介したパラレル伝送路Pが形成され、このパラレル伝送路Pはマスタユニット3の下流側パラレル接続部46に接続される。
【0103】
また、連設型センサシステム1の接続構成により、マスタユニット3のシリアル伝送路38、各センサユニット5のシリアル伝送路66およびセンサ中継ユニット7のシリアル伝送路78が相互に接続されて各ユニットを介した一連のシリアル伝送路Sが形成される。
【0104】
また、連設型センサシステム1の接続構成により、マスタユニット3の同期信号線39、各センサユニット5の同期信号線67a,67bおよびセンサ中継ユニット7の同期信号線79が相互に接続されて各センサユニット5を介した一連の同期信号ラインTが形成される。
【0105】
この同期信号ラインTにより、マスタユニット3の同期信号線39に出力される同期信号は、センサユニット5の同期信号線67aを介してタイミング制御部52に入力される。そして、タイミング制御部52は同期信号を受信してから所定時間経過した後に、同期信号線67bへ同期信号を出力する。このように、各センサユニット5で所定時間ずつ遅延された同期信号が同期信号ラインTを介してバケツリレー式に下流側のセンサユニット5へ伝送される構成とされている。
【0106】
更に、システム1の接続構成により、マスタユニット3の電源ライン40、各センサユニット5の電源ライン68およびセンサ中継ユニット7の電源ライン80が相互に接続されて一連の電源ラインDが形成される。これにより、マスタユニット3の電源接続部41に直流電源を供給するだけで、各センサユニット5およびセンサ中継ユニット7へ電源を供給することが可能である。
【0107】
このような構成の連設型センサシステム1では、次の様にしてワークの監視制御が行われる。尚、前記ユニットの構成で説明した動作と重複する部分については簡略化して述べる。また、シリアル信号の伝送に際し、各ユニットに固有のアドレス設定が行われるが、これらのアドレス設定は各ユニットに設けたDIPスイッチなどで行う構成や、各ユニット毎に接続状態を認識して自動的にアドレス設定を行う構成などを採ることが可能であり、詳細な説明は省略する。
【0108】
マスタユニット3の制御回路部30によって同期信号が同期信号線39へ送出されると、マスタユニット3に隣接するセンサユニット5の同期信号線67aを介して当該ユニット5のタイミング制御部52へ同期信号が伝送される。
センサユニット5では、タイミング制御部52へ同期信号が伝送されて来ると、制御回路部50は発光素子55を発光させセンサヘッド69によってワークの検知を行う。そして、センサヘッド69で検知され二値化された判別信号は出力信号線65aを通じ、パラレル伝送路Pを介して各々独立してマスタユニット3へ伝送される。
【0109】
タイミング制御部52は、同期信号を受信してから所定時間(10μs)経過すると、同期信号線67bへ同期信号を出力する。
これにより、下流側に向かうにつれて各センサユニット5は所定時間ずつ遅延してワークの検知を行い、判別信号をパラレル伝送路Pを介して各々独立してマスタユニット3へ伝送する。
【0110】
また、センサユニット5の同期信号による検知とは別に、センサ中継ユニット7は、接続されたフォトマイクロセンサPSの判別信号を各々出力信号線群77aを通じパラレル伝送路Pを介して各々独立してマスタユニット3へ伝送する。
【0111】
これにより、各センサユニット5およびセンサ中継ユニット7の判別信号は、パラレル伝送路Pを介して各々独立して遅延することなくマスタユニット3へ伝送される。マスタユニット3は下流側パラレル接続部46へ伝送される各判別信号を各々独立して上流側パラレル接続部(MILコネクタ)43bを介して上位制御装置へ伝送する。
則ち、各センサユニット5およびセンサ中継ユニット7の判別信号は遅延することなく上位制御装置へ伝送され、ワークの監視をリアルタイムに行う。これにより、判別信号の遅延に起因するワークの稼働速度の低下を招くことがない。
【0112】
一方、各センサユニット5のセンサヘッド69で検知され二値化された判別信号は、シリアル信号に変換されシリアル伝送路Sを介して順次マスタユニット3へ伝送される。また、センサ中継ユニット7で中継される各フォトマイクロセンサPSの判別信号は、シリアル信号に変換されシリアル伝送路Sを介してマスタユニット3へ順次伝送される。
マスタユニット3は、シリアル伝送路Sを介して順次伝送される各センサユニット5およびセンサ中継ユニット7のセンサの判別信号を上流側シリアル接続部(MILコネクタ)43aを介して上位制御装置へ伝送し、上位制御装置では伝送された各センサの判別信号を適宜サンプリングして表示などの必要な処理を行う。
【0113】
次に、本実施形態のシステム1におけるパラレル伝送路Pおよびシリアル伝送路Sの異常判別動作を、図9のフローチャートを参照して説明する。
マスタユニット3は、上位制御装置から上流側シリアル接続部(MILコネクタ)43aを介してチェックモードのモード切換信号を受信すると、制御回路部30は、各センサユニット5およびセンサ中継ユニット7の固有アドレスを付して各ユニットへ「H」レベルの判別信号を擬似的に生成する指令信号をシリアル伝送路Sを介して順次送出する(以上、図9ステップ100,101参照)。
【0114】
各センサユニット5は、固有アドレスの付された指令信号を受信すると、センサヘッド69の判別信号に代えて、制御回路部50で「H」レベルの判別信号を擬似的に生成し、パラレル伝送路Pを介してマスタユニット3へ生成した判別信号を伝送する。同時に、制御回路部50は、生成した「H」レベルの判別信号をシリアル伝送路Sを介してマスタユニット3へ伝送する。
同様に、センサ中継ユニット7は、固有アドレスの付された指令信号を受信すると、接続された各フォトマイクロセンサPSの判別信号に代えて、制御回路部70で「H」レベルの判別信号を擬似的に順次生成し、パラレル伝送路Pおよびシリアル伝送路Sを介して生成した「H」レベルの各判別信号をマスタユニット3へ伝送する(以上、図9ステップ102参照)。
【0115】
マスタユニット3では、パラレル伝送路Pを介して下流側パラレル接続部46へ伝送される擬似生成された判別信号を比較手段32へ記憶すると共に、シリアル伝送路Sを介して伝送される擬似生成された「H」レベルの判別信号を制御回路部30を介して比較手段32へ記憶する(以上、図9ステップ103参照)。
【0116】
次いで、マスタユニット3の制御回路部30は、各センサユニット5およびセンサ中継ユニット7の固有アドレスを付して各ユニットへ「L」レベルの判別信号を擬似的に生成する指令信号をシリアル伝送路Sを介して順次送出する(以上、図9ステップ104参照)。
【0117】
各センサユニット5およびセンサ中継ユニット7は、固有アドレスの付された指令信号を受信すると、ステップ102と同様の手順によって、「L」レベルの判別信号を擬似的に生成し、パラレル伝送路Pおよびシリアル伝送路Sを介してマスタユニット3へ伝送する(以上、図9ステップ105参照)。
【0118】
マスタユニット3では、パラレル伝送路Pを介して下流側パラレル接続部46へ伝送される擬似生成された判別信号を比較手段32へ記憶すると共に、シリアル伝送路Sを介して伝送される擬似生成された「L」レベル判別信号を制御回路部30を介して比較手段32へ記憶する(以上、図9ステップ106参照)。
【0119】
比較手段32は、パラレル伝送路Pを介して伝送された判別信号と、シリアル伝送路Sを介して伝送された判別信号とを、同一のユニットの同一のセンサについて順次比較する。そして、全ての一致を判別したときは、パラレル伝送路Pおよびシリアル伝送路Sが正常であると判別してチェックモードを終了する(以上、図9ステップ107,108参照)。
しかし、比較手段32で比較の結果、いずれかのセンサの判別信号が異なる場合は、パラレル伝送路Pまたはシリアル伝送路Sに短絡や断線の異常が生じていると判別し、制御回路部30は、上位制御装置へ異常判別信号を送出して異常報知を行う(以上、図9ステップ107〜109参照)。
【0120】
このように、本実施形態のシステム1によれば、各ユニットを介してパラレル伝送路Pとシリアル伝送路Sが形成されるので、各ユニットから双方の伝送路を介して伝送される同一レベルの信号を比較することにより伝送路の異常を的確に判別することができ、システムの信頼性を飛躍的に向上させることが可能である。
尚、図9に示す構成では、各センサユニット5に擬似的にHレベルの判別信号を発信させて伝送路の異常を検知したが、通常の制御時に各センサユニット5等から伝送される判別信号を利用しても同様の作用効果が期待できる。
【0121】
ここで、シリアル伝送路Sを介してマスタユニット3とセンサユニット5やセンサ中継ユニット7との間で行われるシリアル通信は、通常、送信元から伝送されるデータに対して、送信先から送信元へアクノリッジ信号を返信してデータ受信の確認を行いつつデータ伝送を行うハンドシェイク方式が採用される。従って、シリアル伝送路Sの断線や短絡によって正常な通信が阻害されると、マスタユニット3で正常なシリアル伝送が行われていないことを把握することができる。
【0122】
言い換えれば、各センサユニット5やセンサ中継ユニット7から固有のアドレスの付されたセンサの判別信号がシリアル伝送されてマスタユニット3で受信されると、シリアル伝送路Sに断線や短絡が発生しておらず、シリアル伝送路Sが正常に機能していることが分かる。
従って、シリアル伝送された各センサの判別信号が正常な信号レベルを示すものとすれば、シリアル伝送およびパラレル伝送された各センサの判別信号をセンサ毎に比較手段32で順次比較し、データが一致しない状態が生じたときに、異常が生じているパラレル伝送路Pの特定、および、異常内容を判別することも可能である。
【0123】
例えば、6番目に接続されたセンサユニット5からシリアル伝送路Sを介してマスタユニット3へ伝送される信号が「H」であり、パラレル伝送路Pを介して伝送される信号が「L」となった場合、6番目のセンサユニット5の判別信号が通過するパラレル伝送路Sの途中で断線または地落(アースとの短絡)が生じていると推測可能である。
また、6番目に接続されたセンサユニット5からシリアル伝送路Sを介してマスタユニット3へ伝送される信号が「L」であり、パラレル伝送路Pを介して伝送される信号が「H」となった場合、6番目のセンサユニット5の判別信号が通過するパラレル伝送路Pの途中で電源への短絡が生じていると推測可能である。
【0124】
このように、シリアル伝送路Sおよびパラレル伝送路Pを介して伝送されるセンサの判別信号の一致を見ることにより、異常が発生しているパラレル伝送路Pを特定することが可能となる。
【0125】
また、本実施形態のシステム1によれば、前記した伝送路の異常判別の機能に加えて、上位制御装置の指令に応じて、各センサユニット5の表示部56の表示を一斉または個別に切換設定したり、各センサユニット5の動作モードを切換設定することも可能である。
則ち、上位制御装置からマスタユニット3へ指令信号が伝送されると、マスタユニット3から指定されたセンサユニット5の固有アドレスを付した指令信号をシリアル伝送路Sを介して送出する。センサユニット5では、自らの固有アドレスの付された表示切換の指令信号を受信すると、制御回路部50は表示切換あるいはモード切換を行う。
【0126】
則ち、上位制御装置の指令信号に応じて各センサユニット5では、例えば、図7の様に、現在の受光量と閾値、現在の受光量のピーク値とボトム値、あるいは、現在の受光量と余裕度などの組み合わせに表示を切換設定することが可能である。
また、動作モードの切換についても、上位制御装置の指令信号に応じてセンサユニット5の有するモードに切換設定することができ、各センサユニット5毎に設定する煩わしさを除くことが可能となる。
【0127】
ところで、前記実施形態で述べたマスタユニット3は、他のユニットから下流側パラレル接続部46へ伝送される判別信号をそのまま上流側パラレル接続部(MILコネクタ)43bを介して上位制御装置へ出力する構成であった。
ここで、ワークの加工状態の監視は、複数のセンサ(センサヘッド)をワークに近接配置して行われ、いずれか一つのセンサの判別信号が正常でないときは、ワークの稼働を停止させる必要がある。従って、各センサユニット5やセンサ中継ユニット7からマスタユニット3に伝送される判別信号に所定の論理演算処理を施し、その演算結果だけを上位制御装置へ送出する構成であってもワークの監視を行うことが可能である。
【0128】
図10は、下流側パラレル接続部46と上流側パラレル接続部(MILコネクタ)43bとの間に、論理演算手段42を設けたマスタユニット3’を示したものである。尚、論理演算手段42を除く他の構成は、前記図2、図8に示したマスタユニット3と同一であるので、重複した説明を省略する。
【0129】
マスタユニット3’によれば、例えば、下流側パラレル接続部46に伝送される各判別信号が全て「H」レベルのときにワークの加工が正常な場合は、論理演算手段42で下流側パラレル接続部46に伝送される各判別信号の論理積を求めてその演算結果だけを上位制御装置へ出力する構成を採ることができる。
則ち、いずれか一つの判別信号でも「L」レベルであれば、ワークの加工の異常を上位制御装置へ伝送することができ、前記したマスタユニット3のように多数の信号線を接続することなく必要な監視を行うことができる。
【0130】
また、特定の判別信号が「H」レベルのときにワークの加工が正常であり、他の判別信号が「L」レベルのときにワークの加工が正常な場合は、論理演算手段42によって、判別信号をグループ分けして論理積を採ることにより、その演算結果を上位制御装置へ伝送することで必要な監視を行うことが可能となる。
これにより、マスタユニット3と上位制御装置との接続線を削減し信頼性を向上させることが可能となる。
【0131】
尚、前記した本実施形態のシステム1では、マスタユニット3に隣接させて8台のセンサユニット5と1台のセンサ中継ユニット7を接続した構成として述べたが、システム1は種々に構成することが可能である。則ち、マスタユニット3に隣接させて、例えば、3台のセンサユニット5と1台のセンサ中継ユニット7と5台のセンサユニット5を接続しても良く、また、マスタユニット3に隣接させて2台のセンサ中継ユニット7を接続することも可能である。
また、マスタユニット3の下流側パラレル接続部46のコネクタ34の接続端子数を増加してパラレル伝送路の線数を増大させることにより、更に多くのユニットを接続可能とすることができる。
【0132】
また、前記実施形態では、センサ中継ユニット7に接続されるセンサとして、二値化された判別信号を出力するフォトマイクロセンサを例に挙げて説明した。しかし、本発明はこのような構成に限られるものではなく、センサ中継ユニット7の内部にアナログ/デジタル変換回路を設け、入力される電圧値や電流値を所定の比率で換算したデジタルデータに変換する構成とすることにより、電圧レベルや電流レベルの異なるセンサを接続することも可能である。
【0133】
【発明の効果】
本発明によれば、ワークを高速に稼働させつつ、センサ情報を集中管理可能な連設型センサシステムを提供できる。
本発明によれば、伝送路の断線や短絡を直ちに検知することができ、信頼性を向上させたシステムを提供できる。
本発明によれば、ワークの監視に必要な信号を伝送しつつ敷設配線を削減することができ、構成を簡略化し信頼性を向上させたシステムを提供できる。
本発明によれば、ワークを高速に稼働させつつ、センサ情報を集中管理可能な連設型センサシステムに好適に使用可能なマスタユニットを提供できる。
本発明によれば、接続される伝送路の断線や短絡を直ちに検知することができ、信頼性を向上したマスタユニットを提供できる。
本発明によれば、外部との接続配線数を削減することができ、構成を簡略化し信頼性を向上させたマスタユニットを提供できる。
本発明によれば、ワークを高速に稼働させつつ、センサ情報を集中管理可能な連設型センサシステムに好適に使用可能なセンサユニットを提供できる。
本発明によれば、センサの判別信号を経路の異なる伝送路を介して外部に出力することができ、伝送路の断線や短絡を直ちに検知可能なセンサユニットを提供できる。
本発明によれば、接続されたユニットに加えて自らのセンサの判別信号を独立して伝送可能であり、構成を統一化し簡略化したセンサユニットを提供できる。
本発明によれば、ワークを高速に稼働させつつ、センサ情報を集中管理可能な連設型センサシステムに好適に使用可能なセンサ中継ユニットを提供できる。
本発明によれば、センサの判別信号を経路の異なる伝送路を介して外部に出力することができ、伝送路の断線や短絡を直ちに検知可能なセンサ中継ユニットを提供できる。
本発明によれば、接続されたユニットに加えて自らのセンサの判別信号を独立して伝送可能であり、構成を統一化し簡略化したセンサ中継ユニットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態に係るマスタユニットをDINレールに装着した状態を示す斜視図、(b)は(a)のマスタユニットの平面図である。
【図2】図1に示すマスタユニットのブロック構成図である。
【図3】(a)は本発明の実施形態に係るセンサユニットを一方の側面から見た状態で示す斜視図、(b)は(a)のセンサユニットを反対側の側面から見た状態で示す斜視図である。
【図4】図3に示すセンサユニットのブロック構成図である。
【図5】(a)は本発明の実施形態に係るセンサ中継ユニットを示す斜視図、(b)は(a)のセンサ中継ユニットの平面図である。
【図6】図5に示すセンサ中継ユニットのブロック構成図である。
【図7】本発明の実施形態に係る連設型センサシステムの構成を示す平面図である。
【図8】図7に示す連設型センサシステムのブロック構成図である。
【図9】図8に示す連設型センサシステムで実施される伝送路の異常判別処理を示すフローチャートである。
【図10】図2に示すマスタユニットの変形実施形態を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1 連設型センサシステム
3 マスタユニット
5 センサユニット
7 センサ中継ユニット
31 シリアル伝送手段
32 比較手段
42 論理演算手段
43 上流側接続部(マスタユニット)
45 下流側シリアル接続部(マスタユニット)
46 下流側パラレル接続部(マスタユニット)
51 シリアル伝送手段
61 上流側パラレル接続部用コネクタ
62 上流側シリアル接続部用コネクタ
63 下流側パラレル接続部用コネクタ
64 下流側シリアル接続部用コネクタ
65 パラレル伝送路
66 シリアル伝送路
71 シリアル伝送手段
73 上流側パラレル接続部用コネクタ
74 上流側シリアル接続部用コネクタ
75 下流側パラレル接続部用コネクタ
76 下流側シリアル接続部用コネクタ
77 パラレル伝送路
78 シリアル伝送路
82 上流側シリアル接続部(センサユニット)
83 上流側パラレル接続部(センサユニット)
84 下流側シリアル接続部(センサユニット)
85 下流側パラレル接続部(センサユニット)
87 上流側シリアル接続部(センサ中継ユニット)
88 上流側パラレル接続部(センサ中継ユニット)
92 下流側シリアル接続部(センサ中継ユニット)
93 下流側パラレル接続部(センサ中継ユニット)
P パラレル伝送路
S シリアル伝送路
Claims (17)
- 上位制御装置に接続されるマスタユニットと、検出対象から検出した物理量に応じて検出信号を出力するセンサを有した1または2以上のセンサユニットとを備え、前記マスタユニットとセンサユニットを物理的にも信号的にも互いに接続し、前記各センサユニットの前記センサからの検出信号に基づく信号を前記マスタユニットへ伝送する連設型センサシステムであって、前記各センサユニットは、前記センサの検出信号に基づく信号を予め定められた閾値と比較して判別信号を生成する制御部を備えると共に、前記マスタユニットおよび各センサユニットは、所定時間幅の複数ビットの信号で形成されるシリアル信号を送受信するシリアル伝送手段と、隣接する前記ユニットと接続する接続手段と、前記各センサユニットの前記制御部で生成された判別信号を並列的に伝送するパラレル伝送路と、前記各センサユニットの前記制御部が有する検出に関する情報に基づいて、前記シリアル伝送手段で生成される前記シリアル信号を直列的に伝送するシリアル伝送路とを備え、前記パラレル伝送路および前記シリアル伝送路は、前記接続手段により各ユニットが接続されることで各ユニットに跨って形成され、前記マスタユニットに連設された前記各センサユニットから出力される前記判別信号は、前記パラレル伝送路を介して各々独立して前記マスタユニット側へ伝送される一方、前記マスタユニットに連設された前記各センサユニットから出力される前記シリアル信号は、前記各センサユニットが共有する前記シリアル伝送路を介して前記マスタユニット側へ伝送され、
前記センサユニットは、前記制御部から出力される前記センサの判別信号についても、前記シリアル伝送手段でシリアル信号に変換して前記シリアル伝送路を介して前記マスタユニット側へ伝送する構成で、前記マスタユニットは、前記パラレル伝送路および前記シリアル伝送路を介して伝送される前記センサの判別信号同士を比較する比較手段を備え、前記マスタユニットは、同一の前記センサユニットから伝送される同一センサの判別信号同士を比較手段で比較し、双方のデータが食い違うときは異常と判別して必要な異常対応処理を行うことを特徴とする連設型センサシステム。 - 請求項1に記載の連設型センサシステムにおいて、検出対象から検出した物理量に応じた検出信号を予め定められた閾値と比較して判別信号を出力する1又は2以上のセンサが接続されたセンサ中継ユニットを備え、当該センサ中継ユニットは、前記マスタユニットまたは前記センサユニットと物理的にも信号的にも接続されて、前記センサの判別信号を前記マスタユニット側へ中継出力する構成とされ、前記センサ中継ユニットは、隣接する前記マスタユニットまたはセンサユニットと信号接続する接続手段と、自らに接続された前記センサおよび前記各センサユニットから出力される判別信号を並列的に伝送するパラレル伝送路と、隣接する前記センサユニットから伝送される前記シリアル信号を中継伝送するシリアル伝送路とを備え、前記パラレル伝送路および前記シリアル伝送路は、前記接続手段により各ユニットが接続されることで各ユニットに跨って形成され、自らに接続された前記センサおよび前記各センサユニットから出力される判別信号は、前記パラレル伝送路を介して各々独立して前記マスタユニット側へ伝送される一方、隣接する前記各センサユニットから伝送される前記シリアル信号は、前記各ユニットが共有する前記シリアル伝送路を介して前記マスタユニット側へ伝送されることを特徴とする連設型センサシステム。
- 前記センサ中継ユニットは、所定時間幅の複数ビットの信号で形成されるシリアル信号を送受信するシリアル伝送手段を備え、自らに接続されたセンサの判別信号についても、前記シリアル伝送手段でシリアル信号に変換して前記シリアル伝送路を介して前記マスタユニット側へ伝送する構成で、前記マスタユニットは、前記パラレル伝送路および前記シリアル伝送路を介して伝送される前記センサの判別信号同士を比較する比較手段を備え、前記マスタユニットは、同一の前記センサ中継ユニットから伝送される同一センサの判別信号同士を比較手段で比較し、双方のデータが食い違うときは異常と判別して必要な異常対応処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の連設型センサシステム。
- 前記マスタユニットは論理演算手段を備え、前記センサ中継ユニットから前記パラレル伝送路を介して伝送される前記センサの判別信号に所定の論理演算処理を施して前記上位制御装置へ出力することを特徴とする請求項2または3に記載の連設型センサシステム。
- 前記マスタユニットは論理演算手段を備え、前記センサユニットから前記パラレル伝送路を介して伝送される前記センサの判別信号に所定の論理演算処理を施して前記上位制御装置へ出力することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の連設型センサシステム。
- 前記センサユニットは、さらに、操作されることにより該センサユニットの動作モードを切換設定するためのスイッチを備え、前記制御部が、前記上位制御装置から前記シリアル伝送路を介して伝送される指令信号を受けて前記動作モードの切換を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の連設型センサシステム。
- 前記センサユニットは、光電センサであり、さらに、前記センサの検出信号に基づく信号に対応した受光量と前記閾値に対応した設定閾値とを数値表示するデジタル表示部と、操作されることにより該センサユニットの前記デジタル表示部による表示データを切換設定するためのスイッチを備え、前記制御部が、前記上位制御装置から前記シリアル伝送路を介して伝送される指令信号を受けて前記表示データの変更を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の連設型センサシステム。
- 前記センサユニットは、さらに、同期信号をバケツリレー式に伝送するための第1および第2の同期信号伝送路と、該第1の同期信号線に同期信号が伝送されてから所定時間経過した後に前記第2の同期信号線に同期信号を出力するタイミング制御部とを備え、前記タイミング制御部は前記制御部へ同期信号を伝送し、前記制御部は駆動回路によって発光素子を駆動させ、前記センサが、前記検出対象を介して前記発光素子からの光を受光し、該受光した受光量に応じた前記検出信号を出力することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の連設型センサシステム。
- 検出対象から検出した物理量に応じて検出信号を出力するセンサを有した1または2以上の外部ユニットが信号の下流側に連設可能であり、前記外部ユニット側において前記センサの検出信号に基づく信号を予め定められた閾値と比較して生成され伝送される判別信号を受信して、上流側に別置された上位制御装置との間で必要な信号を伝送する連設型センサシステムに用いるマスタユニットであって、前記上位制御装置へ伝送する信号を生成する制御部と、所定時間幅の複数ビットの信号で形成されるシリアル信号を送受信するシリアル伝送手段と、前記上位制御装置へ接続される上流側接続部と、前記外部ユニットへ接続される下流側パラレル接続部および下流側シリアル接続部とを備え、前記下流側パラレル接続部には、前記外部ユニットから出力される前記各センサの判別信号が伝送されると共に、前記下流側シリアル接続部には、前記外部ユニットから出力される前記シリアル信号が伝送され、前記制御部は、伝送された各センサの判別信号および前記シリアル信号に基づいて必要な信号を生成して、前記上流側接続部を介して前記上位制御装置へ伝送し、前記外部ユニットから前記下流側パラレル接続部および下流側シリアル接続部へ伝送される前記センサの判別信号同士を比較判別する比較手段を備え、同一の前記外部ユニットから伝送される同一センサの判別信号を前記比較手段で比較し、双方のデータが食い違うときは異常と判別して必要な異常対応処理を行うことを特徴とするマスタユニット。
- 前記外部ユニットから前記下流側パラレル接続部へ伝送される前記センサの判別信号に所定の論理演算処理を施して前記上流側接続部へ出力する論理演算手段を備えることを特徴とする請求項9に記載のマスタユニット。
- 検出対象から検出した物理量に応じて検出信号を出力するセンサが内蔵又は外付けされ、当該センサの検出信号に基づく信号を出力するセンサユニットであって、前記センサの検出信号に基づく信号を予め定められた閾値と比較して判別信号を生成する制御部と、所定時間幅の複数ビットの信号で形成されるシリアル信号を送受信するシリアル伝送手段と、外部との間で信号伝送を行う上流側パラレル接続部、上流側シリアル接続部、下流側パラレル接続部および下流側シリアル接続部を備え、前記上流側パラレル接続部および下流側パラレル接続部の間には、前記制御部から出力される前記センサの判別信号を前記上流側パラレル接続部を介して独立して出力すると共に、外部から前記下流側パラレル接続部へ伝送される前記センサの判別信号を各々独立して前記上流側パラレル接続部を介して出力するパラレル伝送路が形成され、前記上流側シリアル接続部および下流側シリアル接続部の間には、前記制御部が有する検出に関する情報に基づいて前記シリアル伝送手段で生成される前記シリアル信号を直列的に伝送するシリアル伝送路が形成され、前記制御部から出力される前記センサの判別信号を前記シリアル伝送手段でシリアル信号に変換し、当該シリアル信号を前記シリアル伝送路を介して出力することを特徴とするセンサユニット。
- 前記上流側パラレル接続部および下流側パラレル接続部は同一数の接続端子を配列して形成され、前記配列された上流側の各接続端子と下流側の各接続端子は各々対応付けられており、自らに内蔵又は外付けされた前記センサの判別信号は上流側に配列される前記接続端子の一つに配線接続されると共に、前記下流側の各接続端子は前記判別信号が接続された前記接続端子を除く前記上流側の接続端子に対して、所定の規則に基づいて順次対応をずらせて配線されて前記パラレル伝送路が形成されることを特徴とする請求項11に記載のセンサユニット。
- 前記センサユニットは、さらに、操作されることにより該センサユニットの動作モードを切換設定するためのスイッチを備え、前記制御部が、前記シリアル伝送路を介して伝送される指令信号を受けて前記動作モードの切換を行うことを特徴とする請求項11または12に記載のセンサユニット。
- 前記センサユニットは、光電センサであり、さらに、前記センサの検出信号に基づく信号に対応した受光量と前記閾値に対応した設定閾値とを数値表示するデジタル表示部と、操作されることにより該センサユニットの前記デジタル表示部による表示データを切換設定するためのスイッチを備え、前記制御部が、前記シリアル伝送路を介して伝送される指令信号を受けて前記表示データの変更を行うことを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載のセンサユニット。
- 前記センサユニットは、さらに、同期信号をバケツリレー式に伝送するための第1および第2の同期信号伝送路と、該第1の同期信号線に同期信号が伝送されてから所定時間経過した後に前記第2の同期信号線に同期信号を出力するタイミング制御部とを備え、前記タイミング制御部は前記制御部へ同期信号を伝送し、前記制御部は駆動回路によって発光素子を駆動させ、前記センサが、前記検出対象を介して前記発光素子からの光を受光し、該受光した受光量に応じた前記検出信号を出力することを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載のセンサユニット。
- 検出対象から検出した物理量に応じた検出信号に基づく信号を予め定められた閾値と比較して判別信号を出力する1又は2以上のセンサが接続される入力部を有し、当該入力部へ入力された前記センサの判別信号を外部へ中継出力するセンサ中継ユニットであって、外部との間で信号伝送を行う上流側パラレル接続部、上流側シリアル接続部、下流側パラレル接続部および下流側シリアル接続部を備え、前記上流側パラレル接続部および下流側パラレル接続部の間には、前記入力部に接続された前記センサの判別信号を前記上流側パラレル接続部を介して独立して出力すると共に、外部から前記下流側パラレル接続部へ伝送される信号を各々独立して前記上流側パラレル接続部を介して出力するパラレル伝送路が形成され、前記上流側シリアル接続部および下流側シリアル接続部の間には、外部から入力される所定時間幅の複数ビットの信号で形成されるシリアル信号を中継伝送するシリアル伝送路が形成され、前記センサ中継ユニットが、所定時間幅の複数ビットの信号で形成されるシリアル信号を送受信するシリアル伝送手段を有し、前記入力部に接続された前記センサの判別信号を前記シリアル伝送手段でシリアル信号に変換し、前記シリアル伝送路を介して出力することを特徴とするセンサ中継ユニット。
- 前記上流側パラレル接続部および下流側パラレル接続部は同一数の接続端子を配列して形成され、配列された上流側の各接続端子と下流側の各接続端子は各々対応付けられており、前記入力部に入力される前記1又は2以上のセンサの判別信号は上流側に配列される接続端子群の特定の1又は2以上の接続端子に各々独立して配線接続されると共に、下流側の各接続端子は前記判別信号が接続された接続端子を除く上流側の接続端子に対して、所定の規則に基づいて順次対応をずらせて配線されて前記パラレル伝送路が形成されることを特徴とする請求項16に記載のセンサ中継ユニット。
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