JP4294394B2 - 床緩衝材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は床緩衝材に係り、詳しくはマンション,一戸建て等に使用されているフローリング材に直貼りしてフローリングの断熱と防音を補助すると共に、踏み心地の良好な床緩衝材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
防音床材(フローリング材)に直貼りして用いられる上記緩衝材として、従来、繊度10デニール以上の耐圧合成繊維と、繊度10デニール以下の絡合合成繊維の2種の繊度の合成繊維を耐圧合成繊維と絡合合成繊維との比が25:75ないし90:10の割合として繊維相互を弾性アクリル樹脂バインダーで結合させた繊維マット(例えば特許文献1参照)や、3.0デニール未満の特定太さの範囲の極細繊維からなる2mm未満の特定厚みを有する遮音材(例えば特許文献2参照)あるいは木質床板の裏側に繊維の密度が傾斜構造とされた厚さ2〜20mmの不織布(例えば特許文献3)などが知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−4193号
【特許文献2】
特開平3−241167号
【特許文献3】
特開平7−166617号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の緩衝材は何れも断熱と防音に対してはある程度の効用は認められるが、人が感じる踏み心地の点において充分とは云えず、また長時間の立ち仕事にも影響があり、難を有していた。
【0005】
本発明は上述の如き実状に対処し、特に踏み心地に関連ある特性を見出すことにより形態の保持に優れ、防音効果と共に床面の踏み心地良好な床緩衝材を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明は以下の如き各構成を採用している。
即ち、請求項1は本発明床緩衝材の基本的な構成であり、繊維層が、高融点繊維と熱融着性繊維からなる繊維層であって、該繊維層は高融点繊維と熱融着性繊維の構成比率が30/70〜90/10の範囲で、目付質量が50g/m2〜400g/m2の範囲であり、該繊維層の初期圧縮弾性率が0.1N/cm2・100%〜5.0N/cm2・100%の範囲で、かつ圧縮変形量が1.0〜3.0mmの範囲にあることを特徴とする。
【0007】
請求項2〜は上記発明の具体的態様であり、請求項2は、上記繊維層の高融点繊維が中実繊維または中空繊維のいずれか又は混繊からなり、中実,中空繊維とも繊度が3デシテックス30デシテックスが好ましいこと、そして混繊比率は0〜100質量%が好ましいことからなる。
【0008】
更に請求項は繊維層の高融点繊維はポリエステル,ナイロン,ポリプロピレン,ポリエチレンから選ばれた少なくとも1つの繊維が用いられること、また、請求項は繊維層の熱融着性繊維としては同種あるいは異種の高融点樹脂成分と低融点樹脂成分からなるサイドバイサイドあるいは芯鞘の構造を有するいずれかの複合繊維が用いられることが好ましいことを要件としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、更に本発明の具体的実施の形態について詳述する。
近年、コンクリート床面,パーティクルボード,合板などの床仕上げにあたり、床下地に接着剤を介して木質床材を直貼りで固定される防音床材がよく利用されるようになって来たが、木質床材はカーペットに比べて硬く、床の硬さは歩行感を大きく変えると共に、長時間の立ち仕事にも影響する。
そこで、木質床材において床面の踏み心地をよくするため、床緩衝材が用いられている。
【0010】
本発明はかかる床緩衝材において、特に床面踏み心地を改善する不織繊維層として防音特性(LL45をクリア)ならびに圧縮変形特性に注目して高融点繊維と熱融着性繊維からなる繊維層に着目し、その目付質量を50g/m〜400g/mの範囲とし、かつ該繊維層の初期圧縮弾性率が0.1N/cm・100%〜5.0N/cm・100%の範囲で圧縮変形量が1mm〜3mmの範囲となしたものである。
【0011】
ここで、本発明の床緩衝材の目付は50〜400g/mが好適であり、50g/m未満であると緩衝材の効果が乏しく、薄くて床突き間があり、硬く感じるため、踏み心地性が劣るので好ましくない。
また、400g/mを越えると厚さの調整が難しく、厚さ調整を行うと初期圧縮弾性率が高くなり、所望の特性が得にくいので好ましくない。
なお、人が感じる踏み心地のよい床の変形範囲は通常、2.0mm〜3.0mmと言われていることから、床緩衝材の厚さは2〜10mmが好適であり、2mm未満であると変形量が少ないため踏み心地の点から良くなく、10mmを越えると防音性の効果はあるが、変化量が多いため、床ゆれが生じ、踏み心地が悪く好ましくない。
【0012】
床緩衝材の圧縮変形量は1.0〜3.0mmが好適であり、踏み込み後の感覚は圧縮変形量が1.0mm未満では床突き感があり好ましくなく圧縮変形量3.0mmを超えると変形量が多いため床ゆれを感じ好ましくない。
【0013】
なお、床緩衝材の密度は初期圧縮弾性率に対応し、0.01〜0.1g/ccが好適であり、0.01g/cc未満であると床を踏んだ時の抵抗感がなく直接床の基礎に当たり、0.1g/ccを超えると床材自身が硬く床の硬さを伝えるので何れも好ましくない。
床緩衝材の初期圧縮弾性率は踏み込み時の感覚の良さを示し、前述の如く0.1N/cm・100%から5.0N/cm・100%が好適で、0.1N/cm・100%未満であると床を踏み込んだ時の足の裏の感覚が使用していないのと殆ど同じで抵抗感がなく、効果は認められず、床突き感を感じて良くない。
一方、5.0N/cm・100%を超えると床に踏み込んだ時の足の裏の抵抗が大きく、硬い感じを与えるので好ましくない。
【0014】
上述の如き床緩衝材を構成する繊維層は高融点繊維と熱融着性繊維よりなる繊維層で、該繊維層における両繊維の構成比率は30/70〜90/10の範囲が好適であり、高融点繊維が30未満であると熱融着性繊維が多いため硬く密度の高いものとなり、好ましくない。
一方、90を越えると熱融着性繊維が少ないため繊維間の接着が不十分となり形態の保持が悪く、繊維の脱落も生じるので好ましくない。
【0015】
床緩衝材を構成する上記繊維のうち、高融点繊維は中実繊維であってもよく、また中空繊維であってもよく、更にこれらの混繊であってもよい。この場合、中実,中空繊維の繊維繊度は5〜30デシテックス(dtex)の範囲が好適であり、混繊比率は中実/中空繊維は0から100質量%でよい。
繊度が3デシテックス未満であると繊維層が緻密になり、繊度が30デシテックスを超えると繊維層が粗くなる。
また、中空繊維と中実繊維の繊度が同じであれば防音効果は中空繊維の方がある。(空気を抱え込んでいる分)
なお、上記高融点繊維に使用される熱可塑性素材としてはポリエステル,ナイロン,ポリプロピレン,ポリエチレンの何れか一種または二種以上の混合であってもよい。
【0016】
次に上記床緩衝材に用いる熱融着性繊維としては同種あるいは異種の高融点樹脂成分と低融点樹脂成分からなるサイドバイサイドあるいは芯鞘の構造を有する何れかの複合繊維が用いられる。
例えば、ポリエステル系樹脂,ポリエチレン系樹脂,ポリプロピレン形樹脂,ポリアミド系樹脂のいずれかの熱可塑性樹脂の高融点成分と低融点成分からなる芯鞘型,サイドバイサイド型構造の複合繊維である。
具体例としては、高融点ポリエステル成分(融点250℃270℃程度)と低融点ポリエステル成分(融点100℃190℃、実用的には100℃〜140℃程度)の複合繊維、同程度融点のエステル/ナイロン複合繊維、ポリエステル/ポリエチレン複合繊維、ポリプロピレン/ポリエチレン複合繊維などが挙げられ、特に上記高融点ポリエステル(以後、単にポリエステルという)と、低融点ポリエステルとの複合繊維は最も実用的である。
【0017】
本発明緩衝材は、上記の如き高融点繊維と熱融着性繊維によって構成されるが、これら両繊維は接着だけでは繊維間の接着が不十分で、短繊維抜けを起こし易い。
そのため、ニードル加工による繊維の交絡と熱融着性繊維の溶融による融着を併用することが好ましい。
具体的にはホットエアースルー方式によりTS−Layer装置を使用し、以下の如き工程によって行われる。
(イ)先ず選定した比率に従って中実繊維,中空繊維,熱融着性繊維を均一混繊し、カーディング加工してウエッブを作成する。
(ロ)次にウエッブをニードルパンチ加工にて繊維間の交絡処理をする。ニードルパンチ加工は既知の手段が使用可能である。
(ハ)更に、連続して熱処理機(ホットエアースルー方式)にて繊維間の接着をする。
(ニ)その後、熱ロールを通して不織布の厚さを調整する
ことである。勿論、この工程に限らず、他の手段によることも差し支えない。
【0018】
かくして上記の如くして作成された床緩衝材はフローリングの断熱と防音を補助する材料として木質フローリング材に直貼りして使用され、LL45をクリアし、踏み心地のよい防音床材を提供する。
【0019】
【実施例】
以下、更に本発明の実施例を掲げる。
【0020】
実施例1
繊度7.8デシテックス(dtex)、繊維長64mmのポリエステル繊維(融点:260℃)50質量%と、繊度4.4デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合繊維(低融点ポリエステルの融点:140℃)50質量%を均一混合し、次いでカーディングして目付質量約100g/mの繊維層(平均繊度:6.1デシテックス)とし、引き続き、表側面に深さ8mm、打ち込み本数71本/cm 、裏側面に同様に深さ11mm、打ち込み本数200本/cm 、更に表側面に深さ11mm、打ち込み本数200本/cmのニードルパンチ処理を施し、連続して熱処理機(ホットエアースルー方式)で温度170℃で滞留時間90秒間の熱処理した。
更に処理された上記繊維層を連続して、熱ロール(ロール温度70℃、ロール間隙巾0.3mm)で繊維間の接着と厚み調整をしてワインダーに巻き取って本発明の床緩衝材を得た。
【0021】
実施例2
繊度7.8デシテックス(dtex)、繊維長64mmのポリエステル繊維(融点:260℃)70質量%と、繊度4.4デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合繊維(低融点ポリエステルの融点:140℃)30質量%を均一混合し、次いでカーディングして目付質量約100g/mの繊維層(平均繊度:6.78デシテックス)とした以外は実施例1と同じ条件で後工程の処理を行って本発明の床緩衝材を得た。
【0022】
実施例3
繊度7.8デシテックス(dtex)、繊維長64mmのポリエステル繊維(融点:260℃)35質量%と、繊度4.4デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合繊維(低融点ポリエステルの融点:140℃)65質量%を均一混合し、次いでカーディングして目付質量約100g/mの繊維層(平均繊度:5.59デシテックス)とした以外は実施例1と同じ条件で後工程の処理を行って本発明の床緩衝材を得た。
【0023】
実施例4
繊度7.8デシテックス(dtex)、繊維長64mmのポリエステル繊維(融点:260℃)50質量%と、繊度4.4デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合繊維(低融点ポリエステルの融点:140℃)50質量%を均一混合し、次いでカーディングして目付質量約230g/mの繊維層(平均繊度:6.1デシテックス)とし、引き続き、実施例1と同じニードルパンチ加工条件で処理し、次いで連続して実施例1と全く同じ条件で熱処理機で処理した後、熱ロールの処理を隙間巾を0.4mmとした以外は同じ条件で実施した。引き続きワインダーに巻き取って本発明の床緩衝材を得た。
【0024】
実施例5
繊度17.0デシテックス(dtex)、繊維長64mmのポリエステル繊維(融点:260℃)50質量%と、繊度4.4デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合繊維(低融点ポリエステルの融点:140℃)50質量%を均一混合し、次いでカーディングして目付質量約100g/mの繊維層(平均繊度:10.7デシテックス)とし、引き続き、実施例1と同じニードルパンチ加工条件で処理し、次いで連続して実施例1と全く同じ条件で熱処理機で処理した後、熱ロール処理を隙間巾を0.3mmとした以外は同じ条件で実施した。引き続きワインダーに巻き取って本発明の床緩衝材を得た。
【0025】
実施例6
繊度7.8デシテックス(detx)、繊維長64mmのポリエステルの中実繊維(融点:260℃)40質量%と、繊度6.6デシテックス、繊維長51mmのポリエステルの中空繊維(融点:260℃)30質量%と、繊度4.4デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合繊維(低融点ポリエステルの融点:140℃)30質量%を均一混合し、次いでカーディングして目付質量約100g/mの繊維層(平均繊度:6.42デシテックス)とし、引き続き、実施例1と同じニードルパンチ加工条件で処理し、次いで連続して実施例1と全く同じ条件で熱処理機と熱ロールで処理して後、ワインダーに巻き取って本発明の床緩衝材を得た。
【0026】
比較例1
繊度7.8デシテックス(detx)、繊維長64mmのポリエステル繊維(融点:260℃)50質量%と、繊度4.4デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合繊維(低融点ポリエステルの融点:140℃)50質量%を均一混合し、次いでカーディングして目付質量約230g/mの繊維層(平均繊度:6.1デシテックス)とし、引き続き、実施例1と同じニードルパンチ加工条件で処理し、次いで連続して熱処理機で温度190℃で滞留時間110秒間処理した後、熱ロールの処理を隙間巾を0.2mmとした以外は同じ条件で実施した。引き続きワインダーに巻き取って比較床緩衝材を得た。
【0027】
比較例2
繊度7.8デシテックス(detx)、繊維長64mmのポリエステル繊維(融点:260℃)50質量%と、繊度4.4デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合繊維(低融点ポリエステルの融点:140℃)50質量%を均一混合し、次いでカーディングして目付質量約450g/mの繊維層(平均繊度:6.1デシテックス)とし、引き続き、実施例1と同じニードルパンチ加工条件で処理し、次いで連続して実施例1と全く同じ条件で熱処理機で処理した後、熱ロールの処理を隙間巾を0.4mmとした以外は同じ条件で実施した。引き続きねワインダーに巻き取って比較床緩衝材を得た。
【0028】
比較例3
繊度6.6デシテックス(dtex)、繊維長51mmのポリエステルの中空繊維(融点:260℃)95質量%と、繊度4.4デシテックス、繊維長51mmのポリエステル/低融点ポリエステル複合繊維(低融点ポリエステルの融点:140℃)5質量%を均一混合し、次いでカーディングして目付質量約200g/mの繊維層(平均繊度:6.42デシテックス)とし、引き続き、実施例1と同じニードルパンチ加工条件で処理し、次いで連続して実施例1と全く同じ条件で熱処理機と熱ロールで処理して後、ワインダーに巻き取って比較床緩衝材を得た。
【0029】
以上、各得られた実施例,比較例の床緩衝材について夫々、圧縮弾性率,圧縮変形量を測定し、形態保持性,踏み心地を評価したところ、後記表1の如くであった。
なお、測定方法は以下の方法に準拠して行った。
【0030】
(イ)目付量:50cm×50cmの大きさを切り出し、そのときの重さを測定し、1m当たりの重量(g/m)に換算した。
(ロ)厚さ:15cm×15cmの大きさを切り出し、初荷重0.05g/cmをかけて、四隅の高さを測定し、その平均値をmmで示す。
(ハ)見掛け密度:目付量と厚さで次式により算出した。
見掛け密度(g/cc)=(目付量/厚さ)
(ニ)初期圧縮弾性率:圧縮試験は東洋ボールドイン社製1トンテンシロンを用い、圧縮面積100mmφで圧縮速度2mm/minで試料を圧縮し初荷重0.01N/cmとして試料の変形率5%の距離(mm)を求め、その距離の荷重を読み取り、試料断面積で除して、更に、変形率100%に換算して示した。
単位はN/cm・100%である。
(ホ)圧縮変形量:圧縮試験は東洋ボールドイン社製1トンテンシロンを用い、圧縮面積100mmφで圧縮速度2mm/minで試料を圧縮し、初荷重0.1N/cmとして試料に荷重4.3N/cmが加わったときの変形量(mm)を求めた。
荷重4.3N/cmは一般の人が片足にかかる荷重(60kg、25cm)を単位面積当たりに換算し、約0.43kg/cm(つま先半分で約0.8kg/cm)として、これをN/cmに換算したものである。
(ヘ)形態保持性:試料面にセロハンテープ(ニチバン株式会社、CT405A−18)を10mm×50mmを押し当て短繊維の付着具合で判定した。
セロハンテープに短繊維の付着なし ○
セロハンテープに短繊維が少量付着 △
セロハンテープに短繊維が多量付着 ×
(ト)踏み心地:パネラー5名により床の踏み具合を評価してもらった。
踏み心地が良い ○
床酔いする(変形が大きい) ×
床か硬い ×
以下、表1を示す。
【0031】
【表1】
Figure 0004294394
【0032】
上記表1より本発明に係る実施例1〜6は、比較例に比し、形態安定性,踏み心地共に良好であることが分かり、夫々、有用性が確認された。
【0033】
【発明の効果】
本発明は以上のように繊維層の構成及び目付,圧縮弾性率,圧縮変形量を夫々所要範囲とすることにより形態安定性,踏み心地ともに良好な結果を得ることができ、従来の床緩衝材に欠けていた踏み心地を改善することができる効果を有しており、繊維層の密度,厚さ,目付の高低による防音性能(密度が低く、厚さが厚く、防音性能がよい)と共に、防音性能に優れ踏み心地を良好ならしめる床緩衝材を提供することができる。

Claims (4)

  1. 高融点繊維と熱融着性繊維からなる繊維層であって、該繊維層は高融点繊維と熱融着性繊維の構成比率が30/70〜90/10の範囲で、目付質量が50g/m2〜400g/m2の範囲であり、該繊維層の初期圧縮弾性率が0.1N/cm2・100%〜5.0N/cm2・100%の範囲で、かつ圧縮変形量が1.0〜3.0mmの範囲にあることを特徴とする床緩衝材。
  2. 繊維層の高融点繊維が中実繊維または中空繊維のいずれか又は両者の混繊からなり、中実,中空繊維とも、繊度が3デシテックス(dtex)〜30デシテックスの範囲で混繊の比率が0〜100質量%である請求項に記載の床緩衝材。
  3. 繊維層の高融点繊維がポリエステル,ナイロン,ポリプロピレン,ポリエチレンから選ばれた少なくとも1つの繊維である請求項1または2に記載の床緩衝材。
  4. 繊維層の熱融着性繊維が同種あるいは異種の高融点樹脂成分と低融点樹脂成分からなるサイドバイサイドあるいは芯鞘の構造を有するいずれかの複合繊維である請求項1,2または3に記載の床緩衝材。
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