JP4294375B2 - 船舶推進機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、船外機などの船舶推進機に関し、詳しくは、船舶推進機に備えられる前後進切換装置の切換機構を操作するための操作ロッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来技術として、例えば特許文献1に開示された船外機では、プロペラの回転方向を切り換えるために操作されるシフトロッドは、軸方向に分離可能に連結される第1,第2ロッドからなる二分割構造を有する。これら第1,第2ロッドは、第1ロッドの下端部または第2ロッドの上端部に一体に固定されたコネクタにより連結される。コネクタは、アッパーケーシングに形成された導入孔内に位置することから、コネクタの上端部および第1ロッドは、アッパーケーシングの外部に露出して位置する一方、コネクタの下端部および第2ロッドの上部の一部は、アッパーケーシングとロアケーシングとで形成される空間内に位置する。そして、ロアケーシング内に、プロペラの回転方向を切り換えるためにシフトロッドにより操作されるドッグクラッチと、該ドッグクラッチに択一的に接続される前進ギヤおよび後進ギヤを有するギヤ機構とが収容されている。
【0003】
【特許文献1】
特開昭57−140294号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来技術では、コネクタの下端部および第2ロッドの上部が位置する空間には、導入孔を通じて海水などの水が侵入するため、侵入した水が第2ロッドに接触するので、シフトロッドの第1ロッドおよび第2ロッドは、すなわちシフトロッド全体は、耐食性に優れた材料で形成される必要があって、コスト増加の一因となっていた。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、請求項1〜3記載の発明は、分割された操作ロッドの一部を、水に曝され得る部分と水に曝されない部分とで別個の部材から構成することにより、コストの削減が可能な船舶推進機を提供することを目的とする。そして、請求項2記載の発明は、さらに、船舶推進機の良好な外観性を確保することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項1記載の発明は、前進および後進を切り換える切換機構を有する前後進切換装置と、前記切換機構を操作する操作ロッドとを備え、前記操作ロッドは互いに分離可能に接続される第1ロッドおよび第2ロッドに分割される船舶推進機において、前記第2ロッドは、前記第1ロッドに分離可能に接続される入力側軸部と、前記切換機構を操作する作用部を有する出力側軸部と、前記入力側軸部および前記出力側軸部とは別個の部材から構成されて前記入力側軸部および前記出力側軸部がそれぞれ第1固着部および第2固着部で固着された軸本体とを有し、前記軸本体の全体、前記第1固着部および前記第2固着部は、ケースに形成されて水の侵入が防止された密閉空間内に位置し、前記入力側軸部は、該入力側軸部の一部が前記密閉空間内に位置するように、かつ該入力側軸部の別の一部が前記ケースの外部に位置するように、前記ケースに液密にかつ摺動可能に挿入されており、前記入力側軸部は、耐食性に優れた材料で形成され、前記軸本体は、前記入力側軸部の材料よりも低価格の材料で形成され、前記出力側軸部は、耐摩耗性に優れた材料で形成されている船舶推進機である。
【0007】
これによれば、分割構造を有する操作ロッドの一部のロッドである第2ロッドにおいて、入力側軸部の別の一部は、ケースの外部に位置することから、船舶の航走時および停船時などでの水中への浸漬や水の付着などにより水に曝され得るうえに、チルトアップ状態などのときに空気に曝されて、錆が発生しやすい環境に置かれるために、耐食性に優れた材料で形成する必要がある一方で、入力側軸部が固着された軸本体は、その全体が密閉空間内に位置するために、水に曝されないので、軸本体を耐食性に優れた材料で形成する必要がない。
【0008】
この結果、請求項1記載の発明によれば、次の効果が奏される。すなわち、船舶推進機において、前後進切換装置の切換機構を操作する操作ロッドを構成する互いに分離可能に接続される第1,第2ロッドのうち、第2ロッドは、入力側軸部と、入力側軸部とは別個の部材であって入力側軸部が固着された軸本体とを有し、軸本体の全体が水の侵入が防止された密閉空間内に位置すると共に、入力側軸部の一部が該密閉空間内に位置し、かつ入力側軸部の別の一部が密閉空間が形成されたケースの外部に位置するように、入力側軸部がケースに液密にかつ摺動可能に挿入されていることにより、入力側軸部が固着された軸本体を耐食性に優れた材料で形成する必要がないので、軸本体を低価格の材料で形成することが可能になって、船舶推進機のコストの削減が可能になる。
また、軸本体は、単に操作ロッドに加えられる操作力を伝達する機能のみを有すればよいことから、第2ロッドを構成するに当たり、軸本体の長さを変更するのみで、入力側軸部および出力側軸部を異なる機種に共通の部品として使用することができるので、この点でもコスト削減が可能になる。
入力側軸部、軸本体および出力側軸部を、それぞれが果たす機能に最適な材料から形成することが可能になるので、入力側軸部における耐食性、軸本体における操作力の伝達性、および出力側軸部における耐摩耗性の各機能が効果的に発揮される。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の船舶推進機において、前記入力側軸部は、前記外部に配置される前記第1ロッドと同じ材料で形成されているものである。
【0010】
これによれば、ケースの外部に露出している入力側軸部および第1ロッドが同じ材料で形成されているので、第2ロッドにおいて、軸本体が入力側軸部とは異なる材料で形成されていても、操作ロッドの外観性が低下することがない。
【0011】
この結果、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、第2ロッドの入力側軸部は、第1ロッドと同じ材料で形成されているので、操作ロッドの良好な外観性、ひいては船舶推進機の良好な外観性を確保することができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の船舶推進機において、前記入力側軸部の、前記密閉空間内に位置する前記一部は、前記第2ロッドを前記出力側軸部側に向けて付勢するバネが当接するバネ受け部を有するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図1ないし図4を参照して説明する。
本発明が適用された船外機1の概略右側面図である図1を参照すると、船外機1は、エンジンとしての内燃機関Eおよび内燃機関Eにより駆動されて推力を発生するプロペラ17を有する推進ユニットPを備える船外機本体2と、船外機本体2を船体Bに支持する支持装置3とを備える。
【0015】
水冷式で頭上カム軸(OHC)型の直列4気筒4ストローク内燃機関である内燃機関Eは、シリンダブロック4aと、シリンダブロック4aの前端部に結合されるクランクケース4bとを有する機関本体4を備え、回転中心線が上下方向を指向するクランク軸5が、シリンダブロック4aとクランクケース4bとの間で回転可能に支持される。
【0016】
なお、この実施例において、上下、前後および左右は、船外機1が搭載された船体Bを基準にしたものであり、船外機1については図1に示される船外機本体2の左右方向での回動中心線Lが上下方向に平行であるときを基準とする。また、部材などの上端部および下端部は、それぞれ、該部材の一端部および他端部も併せて意味する。
【0017】
機関本体4はマウントケース6の上部に結合され、マウントケース6の下部にオイルパン部および周壁を有するオイルケース7が結合され、機関本体4の下部、マウントケース6およびオイルケース7は、それらを囲む筒状のアンダカバー8により覆われ、アンダカバー8はオイルケース7またはエクステンションケース10に結合される。アンダカバー8の上端部には、機関本体4の上部を覆うアッパカバー9が結合され、アッパカバー9は、マウントケース6の周囲に設けられたフランジ部に係合するアンダカバー8と共同して、マウントケース6よりも上方の内部空間を機関本体4が収納されるエンジンルームとして形成する。さらに、オイルケース7の下端部にエクステンションケース10が結合され、エクステンションケース10の下端部にギヤケース11が結合される。そして、マウントケース6の下壁、オイルケース7の前記周壁およびエクステンションケースにより区画されて形成された排気室が、ギヤケース11内に形成された排気通路に連通する。
【0018】
上端部12aにおいてクランク軸5の下端部5bに結合された駆動軸12は、クランク軸5と同軸に上下方向に延びており、下端部5bから下方に延びてマウントケース6を貫通した後、エクステンションケース10内を下方に延びてギヤケース11内に達し、ギヤケース11内でギヤ機構14およびクラッチ機構15から構成される前後進切換装置13を介してプロペラ軸16に結合される。そして、内燃機関Eの動力は、クランク軸5から駆動軸12、前後進切換装置13およびプロペラ軸16を経由してプロペラ17に伝達され、プロペラ17が回転駆動される。ここで、駆動軸12および前後進切換装置13は動力伝達装置を構成し、該動力伝達装置、プロペラ軸16、プロペラ17、アンダカバー8、エクステンションケース10およびギヤケース11は、推進ユニットPを構成し、内燃機関E、推進ユニットPおよびアッパカバー9は船外機本体2を構成する。
【0019】
図2を併せて参照すると、支持装置3は、船体Bに着脱可能に固定される左右1対のスターンブラケット20と、左右のスターンブラケット20に取り付けられるチルト軸21に枢支されて上下方向に回動可能に両スターンブラケット20に支持されるスイベルケース22と、船外機本体2を支持すると共にスイベルケース22の軸受部22aに左右方向に回動可能に支持されるマウントフレーム23とを有する。
【0020】
マウントフレーム23は、軸受部22aの内周に回動可能に嵌合するスイベル軸23aと、スイベル軸23aの上端部に設けられる左右1対の上部マウント部23bと、スイベル軸23aの下端部に着脱可能に設けられる下部マウント部23cと、スイベル軸23aの上端部に設けられて前方に延びる操作アーム部23dとを有する。
【0021】
船外機本体2は、その上部で、マウントケース6がアッパマウントラバー24を介して上部マウント部23bにボルトで結合され、その下部で、エクステンションケース10が左右1対のロアマウントラバー25を介して下部マウント部23cにボルトで結合されることにより、マウントフレーム23に支持される。そして、操作アーム部23dに結合される操舵ハンドル(図示されず)が操作されることにより、船外機本体2がスイベル軸23aの中心軸線を回動中心線Lとして左右方向に回動して、操舵が行われる。
【0022】
なお、船外機1は一般にモータボート、フィッシィングボートなどの滑走型の小型船の動力源として用いられる。したがって、滑走状態で最良の推力を得るため、船外機1は、アンチキャビテーションプレート11aの位置が船底と同じ高さになるように、船尾に取り付けられる。そして、停船または低速航走時には、喫水が深くなり、下部マウント部23c付近まで、最大で、船尾上端付近の上部マウント部23bの下位近傍まで水没する。
【0023】
図1,図3を参照すると、ギヤケース11には、前後進切換装置13が収容されるギヤ室30が形成され、また駆動軸12が軸受31,32を介して回転可能に支持され、さらに駆動軸12に直交する方向に延びるプロペラ軸16を回転可能に支持するプロペラ軸ホルダ33が結合される。なお、駆動軸は、ギヤケース11に液密の状態で固定されるホルダ26に装着されたシール部材27を液密の状態で貫通している。
【0024】
潤滑油および潤滑油のミストで満たされる密閉空間であるギヤ室30内に配置されるギヤ機構14は、駆動軸12の下端部12bに駆動軸12と一体に回転するように結合される駆動ギヤ34と、プロペラ軸16の前部16aに回転可能に支持される前進ギヤ35と、駆動ギヤ34を挟むように前進ギヤ35とはプロペラ軸16の回転中心線方向Aで反対側において前部16aに回転可能に支持される後進ギヤ36とから構成されるベベルギヤ機構である。駆動ギヤ34は、前進ギヤ35および後進ギヤ36と常時噛合している。
【0025】
前部16aに設けられるクラッチ機構15は、前部16aにおいてプロペラ軸16と同軸に形成された有底の中心孔16bに摺動可能に嵌合されたシフタ37と、前部16aの外周に嵌合された円筒状のクラッチ素子38と、シフタ37とクラッチ素子38とを一体に結合するシフトピン39とを備える。
【0026】
後述するシフトロッド40の操作に応動して回転中心線方向Aに移動するシフタ37は、シフトロッド40が係合する係合部37dが形成された円柱状の第1シフタ半体37aと、第1シフタ半体37aに一端部で連結ピン37cにより一体に結合されると共にシフトピン39が径方向に貫通する円筒状の第2シフタ半体37bとから構成される。
【0027】
第1シフタ半体37aは、前方の端部でギヤケース11に形成された軸受部18に回転中心線方向Aに摺動可能に支持される。係合部37dは、第1シフタ半体37aに一体成形された1対のフランジ37d1,37d2から構成される。両フランジ37d1,37d2の間にはシフトロッド40の係合部61が両フランジ37d1,37d2に択一的に係合するように配置され、シフトロッド40の回動操作によりシフタ37が回転中心線方向Aに移動する。また、第2シフタ半体37bは、両端で開放する中空部を有する。
【0028】
そして、第1シフタ半体37aとシフトピン39との間には、シフタ37の中立位置を設定する位置決め機構、ここでは、1対のコイルバネによりそれぞれ付勢された1対の付勢用鋼球を介して径方向外方に押圧される1対の係合用鋼球が使用されたディテント機構37eが設けられる。また、シフトピン39は、前部16aに回転中心線方向Aに沿って形成された1対の長孔16a1を貫通して、その両端部でクラッチ素子38に連結される。
【0029】
前部16aの外周面に形成されたスプラインに嵌合して、回転中心線方向Aに摺動可能なクラッチ素子38は、いわゆるドッグクラッチであり、前後の両端部にぞれぞれ形成された複数の爪を有する前進側係合部および後進側係合部が、それぞれ、前進ギヤ35に形成された複数の爪を有する係合部および後進ギヤ36に形成された複数の爪を有する係合部に、択一的に噛合可能である。
【0030】
前後進切換装置13のこの構造により、シフトロッド40の操作に応じて、シフタ37が前記中立位置を占めるとき、クラッチ素子38は、前進ギヤ35および後進ギヤ36のいずれとも接続されず、前進ギヤ35および後進ギヤ36は駆動ギヤ34により回転するものの、駆動軸12の回転がプロペラ軸16には伝達されない。また、シフタ37が前進位置を占めるとき、クラッチ素子38の前記前進側係合部が前進ギヤ35の前記係合部に係合するため、駆動軸12の回転が前進ギヤ35およびクラッチ素子38を介してプロペラ軸16に伝達されて、プロペラ軸16およびプロペラ17が正回転することにより船舶が前進する。さらに、シフタ37が後進位置を占めるとき、クラッチ素子38の前記後進側係合部が後進ギヤ36の前記係合部に係合するため、駆動軸12の回転が前進ギヤ35およびクラッチ素子38を介してプロペラ軸16に伝達されて、プロペラ軸16およびプロペラ17が逆回転することにより船舶が後進する。それゆえ、クラッチ機構15は船舶の前進および後進を切り換える切換機構を構成する。
【0031】
図1〜図3を参照すると、クラッチ機構15を作動させる操作機構は、マウントケース6に設けられた駆動機構19(図2にはその一部が示されている。)と、上端部40aにて駆動機構19にスプライン結合により接続されてクラッチ機構15を操作する操作ロッドとしてのシフトロッド40と、運転者によるシフト操作に応じて駆動機構19を作動させる操作力伝達機構(図示されず)とを有する。
【0032】
駆動軸12よりも前方に配置されて駆動軸12とほぼ平行に上下方向に延びているシフトロッド40は、推進ユニットP(または船外機本体2)の外部と、推進ユニットP(または船外機本体2)の内部を延びた状態で配置されている。具体的には、駆動機構19から下方に延びるシフトロッド40は、円筒状のスイベル軸23aの内部を貫通した後、スイベル軸23aから出て、さらに下方に延び、エクステンションケース10に形成された開口10a(図2参照)からエクステンションケース10の内部空間10c内に入り、該内部空間10c内を下方に延びて、ギヤケース11内まで延びる。
【0033】
このシフトロッド40は、シフトロッド40の軸方向に分割された第1ロッドとしての上部ロッド41と、第2ロッドとしての下部ロッド42とからなる二分割構造の部材である。
【0034】
上部ロッド41は、駆動機構19が設けられるマウントケース6の近傍からスイベル軸23a内を下方に延びて、エクステンションケース10内に達し、エクステンションケース10の内部空間10c内にあるその下端部41bを構成する接続部43で、下部ロッド42と互いに分離可能に接続される。図4を併せて参照すると、接続部43は、この実施例では中実の棒状部材である本体部41cに溶接により固着された円筒状の部材から構成されるが、本体部41cに一体成形されてもよい。そして、接続部43の内周面には、スプラインが形成されている。
【0035】
このように、推進ユニットP(または船外機本体2)の外部を通るうえに、開口10aや速力検出用の水圧を伝達する管28が導出される開口10bなどを通じて、雨水や、航走時などに海水などの水が侵入する内部空間10cを通る上部ロッド41は、その侵入した水に曝される水侵入空間内に配置されている。ここで、この明細書において、前記水侵入空間とは、推進ユニットP(または船外機本体2)の外部および内部空間10cなどの、チルトアップ状態などのときに空気に曝されると共に、雨水や、航走時などに海水などの水(飛沫状態の水も含む。)が侵入する空間を意味する。
【0036】
図2〜図4を参照すると、下部ロッド42は、上部ロッド41との間で互いに分離可能に接続される接続部51を有する入力側軸部50と、クラッチ機構15を操作するためにシフタ37に操作力を作用させてシフタ37を移動させる作用部としての係合部61を有する出力側軸部60と、上端部70aに入力側軸部50が第1固着部81で溶接により固着されて一体化されると共に下端部70bに出力側軸部60が第2固着部82で溶接により固着されて一体化される軸本体70とからなる。それゆえ、軸本体70は、入力側軸部50および出力側軸部60とは別個の部材である。
【0037】
入力側軸部50は、下部ロッド42の上端部42aを構成する接続部51と、接続部51よりも軸本体70寄りのバネ受け部52とを有する。スプラインが外周に形成された接続部51は、入力側軸部50に一体成形されており、ギヤケース11の上端面11bよりも上方に突出してエクステンションケース10の内部空間10c内に突出し、内部空間10c内で接続部43のスプラインに嵌合する。また、上端部が後述するホルダ44に当接する(図2,図3参照)と共に下部ロッド42を下端部42b側に向けて付勢するバネ55の下端部が当接するバネ受け部52は、この実施例では、入力側軸部50の一部50bの外周に形成された環状溝53に装着される止め輪54により係止されるワッシャにより構成されるが、入力側軸部50に一体成形されてもよい。
【0038】
出力側軸部60は、下部ロッド42の下端部42bを構成する係合部61と、さらに係合部61よりも軸本体70寄りに順次設けられるジャーナル部62および鍔部63とを有し、これら係合部61、ジャーナル部62および鍔部63は出力側軸部60に一体成形されている。
【0039】
係合部61は、シフタ37の両フランジ37d1,37d2の間に位置し、シフトロッド40が操作されて回動することにより、シフタ37が前記中立位置、前記前進位置および前記後進位置を択一的に占めるように回転中心線方向Aに移動させる操作力をシフタ37に加える。
【0040】
ジャーナル部62がギヤケース11の軸受部46に回転可能に支持されることにより、下部ロッド42がその下端部42b側で、ギヤケース11に回動可能に支持される。また、鍔部63は、スラスト受け部を兼ねる軸受部46に、シフトロッド40の軸方向で接触して、バネ55の付勢力による下部ロッド42の軸方向での移動を阻止し、ガタの発生を防止する。
【0041】
そして、内部空間10cから下方に延びる下部ロッド42は、ギヤケース11内では、ギヤケース11に形成されてギヤ室30に連通する孔により構成される収容空間11cを下方に延びてギヤ室30内に達するように配置される。それゆえ、収容空間11cは、ギヤ室30と同様に、潤滑油および潤滑油のミストで満たされている密閉空間であり、水の侵入が防止されている空間である。
【0042】
具体的には、入力側軸部50が、ギヤケース11の上端面11bに開口する収容空間11cの上端部側の開口部11c1を液密に塞ぐようにギヤケース11に固定されるホルダ44に回動可能に支持されることにより、下部ロッド42は、その上端部42a側でホルダ44を介してギヤケース11に回動可能に支持される。そして、入力側軸部50は、ホルダ44に装着されたシール部材45により液密の状態で、移動可能、ここでは摺動可能に支持される。それゆえ、入力側軸部50は、ホルダ44を介してギヤケース11に挿入され、ここではホルダ44およびギヤケース11を貫通している。
【0043】
このことにより、入力側軸部50は、ギヤケース11を液密にかつ摺動可能に貫通して収容空間11c内に達することになり、入力側軸部50の上端部側に位置する接続部51の全体は内部空間10c内に位置し、入力側軸部50の下端部側に位置するバネ受け部52および固着部81は、収容空間11c内に位置する。そして、シール部材45により、潤滑油および潤滑油のミストで満たされている密閉空間である収容空間11c内への水の侵入が防止されている。
【0044】
また、出力側軸部60は、ギヤ室30に開口する収容空間11cの下端部側の開口部11c2を貫通して、鍔部63が収容空間11c内に、また係合部61がギヤ室30内に位置するように延びている。なお、開口部11c2は、係合部61が通り抜けることができる形状に形成されている。このことにより、出力側軸部60の上端部側に設けられる固着部82および鍔部63の全体は、収容空間11c内に位置し、出力側軸部60の下端部側に設けられる係合部61の全体は、ギヤ室30内に位置する。
そして、軸本体70は、収容空間11c内にその全体が収容されている。
【0045】
このように、入力側軸部50は、シール部材45に接触するシール部分を境に、接続部51および前記シール部分よりも接続部51寄りの部分が、前記水侵入空間であると共にギヤケース11の外部である内部空間10c内に配置され、前記シール部分よりも軸本体70寄りの部分である一部50bは、収容空間11c内に配置される。そのため、下部ロッド42のうち、入力側軸部50の、内部空間10c内に位置する別の一部50aである接続部51および前記シール部分よりも接続部51寄りの部分は、水に曝される可能性がある一方、収容空間11c内およびギヤ室30内に配置されている部分は、水に曝されることが防止されている。
【0046】
前述のことから、水が侵入する前記水侵入空間に配置されているために、水および空気に曝されて錆が発生しやすい環境、特に塩分を含む海水中への浸漬や海水の付着により錆の発生が促進される環境に置かれる上部ロッド41は、耐食性に優れた材料、例えば金属材料であればステンレス鋼により形成されている。
【0047】
一方、下部ロッド42について、入力側軸部50のうち、接続部51を含めてエクステンションケース10の内部空間10c内に位置する、換言すればギヤケース11の外部に位置する部分は、上部ロッド41と同様に、航走時等に水が侵入する前記水侵入空間に配置されていて、水および空気に曝されることから、入力側軸部50は、上部ロッド41の材料と同様に耐食性に優れた材料、例えば金属材料から形成される。そして、この実施例では、入力側部材は、上部ロッド41と同じ材料であるステンレス鋼から形成される。
【0048】
また、出力側軸部60は、係合部37dと接触する係合部61と、摺動部であるジャーナル部62および鍔部63とを有することから、耐摩耗性に優れた材料、例えば金属材料であれば浸炭鋼から形成される。
【0049】
ここで、耐食性に優れた材料は、材料の素材自体が耐食性に優れているものでもよいし、素材に施される表面処理により耐食性を付与されたものでもよい。また、耐摩耗性に優れた材料も、同様に、素材自体または表面処理により耐摩耗性に優れたものを意味する。
【0050】
さらに、全長に渡って同一の内径および同一の外径を有する単一の管材である直管から構成される軸本体70は、上部ロッド41および入力側軸部50の材料(例えば、ステンレス鋼)よりも耐食性が劣るものの、耐食性が高い材料に比べて低価格の管材用の材料、例えば金属材料であれば鋼管用の炭素鋼で形成される。そして、管材が、所定の長さの軸本体70を形成するための切断加工により切断された後は、ほぼそのままの状態で軸本体70として使用される。
【0051】
入力側軸部50および出力側軸部60については、バネ受け部52、ジャーナル部62、鍔部63などの所要の構成部分が設けられる範囲で、軸方向での長さが極力短くなるように設定される。そして、軸本体70の軸方向での長さは、入力側軸部50および出力側軸部60の各軸方向での長さよりも長くなるよう設定される。
【0052】
次に、前述のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
船外機1において、前後進切換装置13のクラッチ機構15を操作するシフトロッド40を構成する互いに分離可能に接続される上部ロッド41および下部ロッド42のうち、下部ロッド42は、入力側軸部50と、入力側軸部50とは別個の部材であって入力側軸部50が固着された軸本体70とを有し、軸本体70の全体が水の侵入が防止された収容空間11c内に位置すると共に、入力側軸部50の一部50bが収容空間11c内に位置し、かつ入力側軸部50の別の一部50aであって入力側軸部50に一体成形された接続部51がギヤケース11の外部であるエクステンションケース10の内部空間10c内に位置するように、入力側軸部50がギヤケース11に液密にかつ摺動可能に挿入されていることにより、入力側軸部50は、内部空間10c内で、船舶の低速航走時および停船時などでの水中への浸漬や、雨水および航走時の水の飛沫の付着などにより、水に曝され得るうえに、チルトアップ状態などのときに空気に曝されて、錆が発生しやすい環境に置かれるために、耐食性に優れた材料で形成される一方で、入力側軸部50が固着された軸本体70は、その全体が収容空間11c内に位置するために、水に曝されないので、軸本体70を耐食性に優れた材料で形成する必要がなく、入力側軸部50よりも耐食性に劣るものの低価格な材料で形成される。この結果、軸本体70を低価格の材料で形成することが可能になって、船外機1のコストの削減が可能になる。
【0053】
下部ロッド42は、入力側軸部50、軸本体70および出力側軸部60の3つの別個の部材から構成され、軸本体70の両端部70a,70bに、接続部51およびバネ受け部52が設けられた入力側軸部50と、係合部61、ジャーナル部62および鍔部63が設けられた出力側軸部60とが、それぞれ固着される。これにより、軸本体70は、単にシフトロッド40に加えられる操作力を伝達する機能のみを有すればよいことから、下部ロッド42を構成するに当たり、軸本体70の長さを変更するのみで、入力側軸部50および出力側軸部60を異なる機種に共通の部品として使用することができるので、この点でもコスト削減が可能になる。さらに、入力側軸部50、軸本体70および出力側軸部60を、それぞれが果たす機能に最適な材料から形成することが可能になるので、入力側軸部50における耐食性、軸本体70における操作力の伝達性、および出力側軸部60における耐摩耗性の各機能が効果的に発揮される優れたシフトロッド40とすることができる。
【0054】
しかも、軸本体70は、軸本体70の素材、この実施例では管材が、所定の長さの軸本体70を形成するための切断加工により切断された後は、ほぼそのままの状態で軸本体70として使用されるので、この点でも船外機1のコスト削減に寄与できる。
【0055】
ギヤケース11の外部である内部空間10cに露出している下部ロッド42の入力側軸部50および上部ロッド41が、同じ材料で形成されているので、下部ロッド42において、軸本体70が入力側軸部50とは異なる材料で形成されていても、シフトロッド40の外観性が低下することがない。この結果、シフトロッド40の良好な外観性、ひいては船外機1の良好な外観性を確保することができる。
【0056】
軸本体70が管材から構成されることにより、軸本体70は中空部を有するので、中実である場合に比べて操作ロッドが軽量化され、ひいては船外機1が軽量化される。
【0057】
以下、前述した実施例の一部の構成を変更した実施例について、変更した構成に関して説明する。
シフトロッド40は、二分割されたが、軸方向に三分割以上に分割される多分割構造を有していてもよく、その場合には、互いに分離可能に接続される2つのロッド部分を第1,第2ロッドとして本発明が適用される。また、船舶推進機は、船内外機であってもよい。
【0058】
前記実施例では、軸本体70の素材として管材が使用されたが、中実の棒材が使用されてもよい。鍔部63は、前記実施例では、出力側軸部60に一体成形されたが、出力側軸部60とは別個の部材により形成されてもよく、その場合には、該鍔部が溶接などの適当な固着手段により出力側軸部60に固着される。
また、駆動軸12の上端部12aは、前記実施例では、クランク軸5の下端部5bに結合されたが、クランク軸5に駆動連結された出力軸の下端部に結合されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示し、船外機の概略右側面図である。
【図2】図1の船外機のスイベル軸の回動中心線を含む平面での要部部分断面図である。
【図3】図1の船外機のギヤケースを中心とした、図2と同様の平面での断面図である。
【図4】図1の船外機のシフトロッドを示し、(A)はシフトロッドの正面図であり、(B)は(A)のB−B矢視での断面図であり、(C)は(A)のC矢視図である。
【符号の説明】
1…船外機、2…船外機本体、3…支持装置、4…機関本体、5…クランク軸、6…マウントケース、7…オイルケース、8…アンダカバー、9…アッパカバー、10…エクステンションケース、10c…内部空間、11…ギヤケース、12…駆動軸、13…前後進切換装置、14…ギヤ機構、15…クラッチ機構、16…プロペラ軸、17…プロペラ、18…軸受部、19…駆動機構、20…スターンブラケット、21…チルト軸、22…スイベルケース、23…マウントフレーム、24,25…マウントラバー、26…ホルダ、27…シール部材、28…管、30…ギヤ室、31,32…軸受、33…プロペラ軸ホルダ、34…駆動ギヤ、35…前進ギヤ、36…後進ギヤ、37…シフタ、38…クラッチ素子、39…シフトピン、40…シフトロッド、41…上部ロッド、42…下部ロッド、43…接続部、44…ホルダ、45…シール部材、46…軸受部、
50…入力側軸部、51…接続部、52…バネ受け部、53…環状溝、54…止め輪、55…バネ、60…出力側軸部、61…係合部、62…ジャーナル部、63…鍔部、70…軸本体、81,82…固着部、
E…内燃機関、P…推進ユニット、B…船体、L…回動中心線、A…回転中心線方向。
Claims (3)
- 前進および後進を切り換える切換機構を有する前後進切換装置と、前記切換機構を操作する操作ロッドとを備え、前記操作ロッドは互いに分離可能に接続される第1ロッドおよび第2ロッドに分割される船舶推進機において、
前記第2ロッドは、前記第1ロッドに分離可能に接続される入力側軸部と、前記切換機構を操作する作用部を有する出力側軸部と、前記入力側軸部および前記出力側軸部とは別個の部材から構成されて前記入力側軸部および前記出力側軸部がそれぞれ第1固着部および第2固着部で固着された軸本体とを有し、
前記軸本体の全体、前記第1固着部および前記第2固着部は、ケースに形成されて水の侵入が防止された密閉空間内に位置し、
前記入力側軸部は、該入力側軸部の一部が前記密閉空間内に位置するように、かつ該入力側軸部の別の一部が前記ケースの外部に位置するように、前記ケースに液密にかつ摺動可能に挿入されており、
前記入力側軸部は、耐食性に優れた材料で形成され、
前記軸本体は、前記入力側軸部の材料よりも低価格の材料で形成され、
前記出力側軸部は、耐摩耗性に優れた材料で形成されていることを特徴とする船舶推進機。 - 前記入力側軸部は、前記外部に配置される前記第1ロッドと同じ材料で形成されていることを特徴とする請求項1記載の船舶推進機。
- 前記入力側軸部の、前記密閉空間内に位置する前記一部は、前記第2ロッドを前記出力側軸部側に向けて付勢するバネが当接するバネ受け部を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の船舶推進機。
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