JP4293978B2 - フロス清掃用具の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、歯と歯の間を清掃する歯間清掃具、特に、二股状をした先端部間にデンタルフロスを張設された糸張部とこれに連なる把持部とを備えたフロス清掃用具の製造方法に関するものである。
従来、デンタルフロスの使用形態として、糸状体からなるデンタルフロスを左右の人差し指などに巻き付けた後、所望の間隔をおいて左右に引っ張って緊張し、この緊張状態でデンタルフロスを清掃が必要な歯間部に押し込んで清掃するものや、合成樹脂などで形成された二股状の糸張部を有する把持部付き治具と、この治具とは別体に用意したデンタルフロスとを一組とし、使用者自身が二股状をした糸張部の先端部間にデンタルフロスを張り渡して使用するものなどがある。
また、最近では、使い捨てタイプのデンタルフロスとして、二股状の糸張部とこれに連なる把持部とからなり、二股状をした糸張部の先端部間にデンタルフロスを張り渡した状態で合成樹脂によって一体成形したいわゆるフロス清掃用具も市販されている。
デンタルフロスは、フロス部分を歯間部へ押し込むためと、押し込んだフロスを動かして食物残渣や歯垢を除去するために、適当な張力を持たせる必要があるが、上記したデンタルフロスを指に巻き付けて用いるタイプや、デンタルフロスを自分で治具の糸張部に張り渡して用いるタイプでは、使用者自身が必要に応じてデンタルフロスの張力を調整することが可能であった。
しかし、一体成形タイプのフロス清掃用具の場合、デンタルフロスはあらかじめ樹脂成形によって二股状をした糸張部の先端部間に張設固定されているため、デンタルフロスの張力は調整不可能であり、デンタルフロスが緩んでもどうすることもできなかった。そのため、デンタルフロスの固定端部の外方側を圧潰することによってデンタルフロスの接着性を向上し、デンタルフロスが簡単に抜けたり、緩んだりすることがないようにしたフロス清掃用具(特許文献1参照)などが提案されている。
また、連続的に複数のデンタルフロス清掃用具を製造する場合において、デンタルフロス整列用の間隔保持片を設けることにより、デンタルフロスのピッチずれを防止して成形サイクルの短縮化を図ったもの(特許文献2参照)、金型にフロスガイド溝を設けることにより、フロス抜けを防止して成形不良をなくしたもの(特許文献3参照)、フロスガイド溝を設けるとともにフロス端部を圧潰し、さらにこの圧潰部厚みを吸収する凹部機構を金型に設けることにより、フロス抜けやバリの発生を防止したもの(特許文献4参照)なども提案されている。
特許第2843962号公報(全文、全図) 特開平9−271481号公報(全文、全図) 特開平9−294753号公報(全文、全図) 特開平10−80436号公報(全文、全図)
しかしながら、デンタルフロスの抜け防止のためにフロス端部を圧潰し、さらには、この圧潰部厚みを金型の凹部機構で吸収するようにしたとしても、それだけではフロスのピーリング(ほつれ)や成形樹脂のバリ発生を完全に防ぐことは難しく、さらなる改善が望まれていた。
本発明は、二股状をした糸張部の先端部外側位置におけるデンタルフロスとフロスガイド溝との断面積比(パッキングファクターPF)を特定の範囲に設定することにより、成形加工時におけるデンタルフロスのピーリングや成形樹脂のバリ発生を効果的に防止することができるフロス清掃用具の製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明者は、上記目的を達成するために種々の実験と研究を重ねた結果、二股状をした糸張部の先端部外側位置におけるデンタルフロスとフロスガイド溝との断面積比(パッキングファクターPF)を特定の範囲に設定すれば、射出成形時におけるフロスのピーリング発生や成形樹脂のバリ発生を効果的に防止できることを見い出した。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、請求項1記載の発明は、二股状をした糸張部と、これに連なる把持部とからなるフロス清掃用具の形状をかたどったキャビティのデンタルフロス張設位置にフロスガイド溝を形成し、該フロスガイド溝にデンタルフロスを通した後、金型を閉じ、キャビティ内に溶融樹脂を射出することにより、二股状の先端部間にデンタルフロスを張設した糸張部と、該糸張部に連なる把持部とを備えたフロス清掃用具を一体に射出成形するようにしたフロス清掃用具の製造方法において、前記フロスガイド溝に挿通されたデンタルフロスとフロスガイド溝との断面積比(パッキングファクターPF)を1.0<PF<1.3に設定し、該設定状態においてキャビティ内に溶融樹脂を射出することにより、二股状をした糸張部の先端部間にデンタルフロスを固定することを特徴とするものである。
ここにおいて、パッキングファクターPFは、デンタルフロスの断面積をS、フロスガイド溝の断面積をSとするとき、PF=S/Sで与えられる値である。
また、請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の発明において、前記キャビティの二股状をした糸張部先端から導出されるデンタルフロスの両外端部を付勢手段によって進退自在に付勢されたフロス押圧部材で押圧することにより、デンタルフロスの両外端部を定位置に固定し、該状態で射出成形することを特徴とするものである。
また、請求項3記載の発明は、前記請求項1または2に記載の発明において、前記フロス清掃用具成形用のキャビティを縦横格子状に複数個形成し、これら複数個のフロス清掃用具成形用キャビティの糸張部先端を貫いて複数条のデンタルフロスを平行に挿通するとともに、これらフロス清掃用具成形用キャビティの少なくとも上方側または下方側のいずれか一方の側に、前記平行に張られた複数条のデンタルフロスを埋設固定するための間隔保持片成形用のキャビティを形成し、前記複数条のデンタルフロスを間隔保持片に一定間隔で埋設固定することにより、射出成形された複数個のフロス清掃用具を簾状に一体に連結成形することを特徴とするものである。
請求項1記載の発明によれば、フロスガイド溝に挿通されたデンタルフロスとフロスガイド溝との断面積比(パッキングファクターPF)を1.0<PF<1.3に設定したので、フロスガイド溝とデンタルフロスとの密着状態を最適な状態に維持することができ、デンタルフロスの引っ張り状態のバラツキによって生じるフロスのピーリング発生や、フロスガイド溝の端部から成形樹脂が流出することによって生じるバリの発生を確実に防止することができ、高品質なフロス清掃用具を提供することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、デンタルフロスの両外端部を付勢手段によって進退自在に付勢されたフロス押圧部材で押圧することにより、デンタルフロスの両外端部を定位置に固定させたので、フロスの抜けをより確実に防止できるとともに、進退自在なフロス押圧部材をパーティング面から後退させることにより、押圧時の繊維潰れに伴うデンタルフロスの容積変化も吸収するようにしたので、繊維膨出によるパーティング面のすき間発生も阻止することができ、パーティング面に沿ったバリの発生も防止することができる。
また、請求項3記載の発明によれば、一回の射出成形動作で複数個のフロス清掃用具を同時に製造できるので、製造効率が向上し、フロス清掃用具を廉価に提供することができる。さらに、複数条のデンタルフロスを間隔保持片によって一定間隔で埋設固定し、射出成形された複数個のフロス清掃用具を簾状に一体に連結成形するようにしたので、フロス清掃具を金型から離型して取り出しても隣り合うフロス清掃用具同士が絡み合うようなことがなくなり、フロス切断によるフロス清掃用具の分離作業などの作業性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1〜図3は、本発明方法の一実施の形態を示すもので、1回の射出成形動作で図5に示す形状のフロス清掃用具1を複数個同時に製造するとともに、この射出成形動作を繰り返すことによってフロス清掃用具を連続的に製造するようにした場合の例である。なお、図5のフロス清掃用具1において、2は把持部、3は二股状をした糸張部、4は二股状をした糸張部3の先端部3a、3b間に張設されたデンタルフロスであって、図示例では2つの糸張部3,3が把持部2の両端部に位置して反対向きに一体形成されている。
図1〜図3において、11a,11bは射出成形のための一対の金型であって、対向するパーティング面13a,13bに位置して、フロス清掃用具1の把持部2と糸張部3の形状をかたどったフロス清掃用具成形用のキャビティ14a,14bが縦横格子状に複数形成されており、一方の金型11bのキャビティ14bの部分には溶融樹脂を射出するための1つまたは複数個のゲート(図示略)が形成されている。
デンタルフロス4は、上記格子状に配置された複数個のキャビティ14a,14bの糸張部先端位置を貫くように上から下へ縦方向に複数条平行に挿通されており、一方の金型11aのパーティング面13aには、各デンタルフロス4の挿通経路に沿って、フロスガイド溝16とフロス逃げ溝17が形成されている。
フロスガイド溝16は、射出成形時にデンタルフロス4を定位置に固定保持して位置合わせするための溝であって、図3(a)(b)に拡大して示すように、金型11aのキャビティ14aの糸張部先端の外側に位置して形成されている。
フロス逃げ溝17は、これら各フロスガイド溝16の間をつなぐための溝のであって、射出成形時にデンタルフロス4がパーティング面13a,13bの間に挟まれて金型間にすき間ができることがないようにするものである。
本発明は、上記位置合わせ用のフロスガイド溝16の断面積と、このフロスガイド溝16に挿通されるデンタルフロス4の断面積との比(パッキングファクターPF)を特定の範囲に設定することにより、従来問題となっていた射出成形時におけるフロスのピーリング発生や成形樹脂のバリ発生を防止したものである。
すなわち、図3(c)に拡大して示すように、デンタルフロス4の断面積をS、フロスガイド溝16の断面積をSとするとき、デンタルフロス4の断面積Sとフロスガイド溝16の断面積Sとの比S/S、すなわちパッキングファクターPF=S/Sを1.0<PF<1.3の範囲に設定したものである。
パッキングファクターPFをこのような範囲に設定すると、射出成形時、一対の金型11a,11bを閉じてお互いのパーティング面13a,13bを合わせたとき、所定の張力で張られたデンタルフロス4が最適な状態でフロスガイド溝16内に保持固定され、デンタルフロス4の張力が緩むこともなく、ピーリングが発生するようなこともなくなる。
パッキングファクターPFが1.0以下の場合には、デンタルフロス4とフロスガイド溝16との間にすき間が生じ、デンタルフロス4を確実に保持固定することができず、デンタルフロス4に規定の張力を与えることが困難となり、バリが発生しやすくなる。一方、パッキングファクターPFが1.3を超える場合には、デンタルフロス4をパーティング面13a,13bで圧縮してもデンタルフロス4がフロスガイド溝16内に収まり切らなくなり、フロス繊維が切れてピーリングが発生しやすくなり、また、パーティング面13a,13bの間にすき間を生じ、バリが発生するおそれがある。
さらに、図示例の場合、上記構成に加え、二股状をした糸張部先端の両外側に位置してフロス押圧用穴18を形成し、このフロス押圧用穴18からフロスガイド溝16内に向けて、スプリングなどの付勢手段19によって進退自在に付勢されたフロス押圧部材20を臨ませ、射出成形時、このフロス押圧部材20によってデンタルフロス4の両外端部を押圧して圧潰膨出させることにより、フロス抜けをさらに防止するようにしている。また、進退自在なフロス押圧部材20をパーティング面から後退させることにより、繊維潰れに伴うデンタルフロス4の容積変化を吸収し、繊維膨出によるパーティング面のすき間発生をなくしてパーティング面に沿ったバリの発生も防止するようにしている。
なお、上記の例では、進退自在なフロス押圧部材20によってデンタルフロス4を押圧圧潰するようにしたが、より簡単には、図4に示すように、フロスガイド溝16よりも深さの浅い凹部23をフロスガイド溝上に形成し、この凹部23内にデンタルフロス4を圧入することにより、デンタルフロス4の両外端部を押圧圧潰するようにしてもよい。この図4の場合には、繊維膨出による容積変化を吸収する手段がないので、凹部23の深さはあらかじめ最適な深さに設定しておく必要がある。
また、図示例の場合、格子状に形成された多数のキャビティ14a,14bの外周囲を囲むように、四角形状をした間隔保持片成形用キャビティ21を形成し、この間隔保持片成形用キャビティ21によって形成される間隔保持片22で複数条のデンタルフロス4を一定間隔に埋設固定することにより、格子状に並んだ複数個のフロス清掃用具1を簾状に定位置に保持するようにしている。これによって、隣り合うフロス清掃用具1同士が絡まるようなことがなくなるとともに、この間隔保持片22を取り出し機構でつかんで引き出すことにより、成形品を傷つけることなく安全かつ効率的に金型から取り出すことができる。
上記取り出し機構としては、例えば熊手状をした治具を用い、この治具の熊手状部分を間隔保持片22の上辺部に引っ掛け、一個所に力が集中して上辺部が変形することがないようにしながら引き下げればよい。これによって、各デンタルフロス4に規定の張力を均等に与えた状態で引き下げることができ、そのまま次回の射出成形に備えることができる。
なお、上記間隔保持片22は、図示例のように四角形状の枠体としてもよいが、より簡単には四角形状の枠体の左右の側枠部分を省略し、枠体の上部片と下部片のみを残した上下2本のバー状の間隔保持片としてもよく、さらに簡単には上部片または下部片のいずれか一方のみを残した1本のバー状の間隔保持片としてもよい。
図5のフロス清掃用具1は上記金型を用いて次のようにして製造される。
まず、金型11a、11bを開き、複数条のデンタルフロス4を図示しないフロスボビンから繰り出し、金型11aのパーティング面13aに形成された各フロスガイド溝16に挿通した後、図示しない張力調整装置によってそれぞれのデンタルフロス4に規定の張力を与え、フロスガイド溝16の断面積に対するデンタルフロス4の断面積の比が規定のパッキングファクターPFとなるように設定した後、金型11a,11bを閉じる。
これによって、各デンタルフロス4は反対側の金型11bのパーティング面13bで押されてフロスガイド溝16内に圧入され、フロスガイド溝16内に保持される。このフロスガイド溝16内へのデンタルフロス4の圧入と保持は、前述した規定のパッキングファクターPFの設定条件下で行なわれるため、デンタルフロス4はフロスガイド溝16内に確実かつ強固に固定され、溝方向への糸ずれを生じて張力が変化したり、溝内に収まりきらないフロス繊維が切れてピーリングを発生するようなこともない。
さらに、キャビティ14a,14bの二股状をした糸張部先端から導出されるデンタルフロス4の両外端部を付勢手段19によって進退自在に付勢されたフロス押圧部材20によって押圧し、デンタルフロス4をより確実に定位置に保持するとともに、デンタルフロスの外端部を圧潰膨出する。
次いで、図示しない射出成形機から各キャビティ14a,14b内と間隔保持片成形用キャビティ21内に溶融樹脂を射出し、フロス清掃用具1の把持部2と二股条の糸張部3およびこれらを取り囲む四角形状をした間隔保持片22をワンショットで一体成形する。これによって、四角形状の間隔保持片22に簾状に連なった複数個のフロス清掃用具1が射出成形される。
次いで、上記射出した溶融樹脂を冷却固化した後、金型11a,11bを開き、図示しないエジェクタピンなどの離形手段によって各フロス清掃用具1と間隔保持片22の全体を金型から離形し、図示しない取り出し機構によって間隔保持片22をつかんで成形品全体を金型下方側へ引っ張り出す。以上の処理動作によって1回の射出成形が終了する。
上記動作を繰り返すことにより、複数個のフロス清掃用具1を四角形状をした間隔保持片22に簾条に連結した状態で次々と連続的に製造することができる。金型から取り出した成形品は切断機構によって個々のフロス清掃用具1毎に直ちに切り離してもよいし、間隔保持片21に簾条に一体につながったまま折り重ねて次工程へ送り出し、必要な処理を行なうようにしてもよい。
下記仕様からなるデンタルフロスと金型を用い、パッキングファクターPF以外はすべて同じ条件からなる複数種類のフロス清掃用具を作製した。そして、これら得られたフロス清掃用具について、パッキングファクターPFがもたらす成形品質への影響を調べた。その試験結果を表1に示す。
1.デンタルフロスの仕様
デンタルフロス材質:ポリエチレンテレフタレート
(商品名「東レテトロン」150/6-30-W20Y)
単繊維繊度:5.2デニール
繊維束繊度:940デニール(5.2デニール×180本)
加 工 :(1)けん縮加工 、(2)撚り加工(80回/m)
2.糸張部と把持部の材質:ポリプロピレン
3.金型仕様
フロスガイド溝の断面形状:矩形状凹溝
フロスガイド溝の断面積S:幅×深さ=0.40×0.27mm=0.108mm
Figure 0004293978
表1の結果から明らかなように、パッキングファクターPFが本発明の範囲(1.0<PF<1.3)内であるPF=1.16、1.11、1.05の場合には、品質良好なフロス清掃用具を得ることができるが、本発明の範囲外であるPF=1.54、1.34、1.00の場合には、ピーリングやバリが発生して成形不可であったり、成形可能であっても引き抜き強度が十分でなく、デンタルフロスが抜けやすいという問題があることが実証された。
本発明の製造方法で用いられる成形用金型の例を示す斜視図である。 金型のパーティング面に形成されたキャビティの拡大平面図である。 (a)はキャビティの部分拡大平面図、(b)はその縦断面図、(c)はフロスガイド溝部分の略示拡大断面図である。 デンタルフロスの圧潰機構の他の例を示すもので、(a)は金型を開いた状態の圧潰機構部分の略示拡大断面図、(b)は金型を閉じた状態の圧潰機構部分の略示拡大断面図である。 フロス清掃用具の一例を示す平面図である。
符号の説明
1 フロス清掃用具
2 把持部
3 二股状の糸張部
4 デンタルフロス
11a,11b 一対の金型
13a,13b 金型のパーティング面
14a,14b フロス清掃用具成形用のキャビティ
16 フロスガイド溝
17 フロス逃げ溝
18 フロス押圧用穴
19 付勢手段
20 フロス押圧部材
21 間隔保持片成形用のキャビティ
22 間隔保持片
23 凹部

Claims (3)

  1. 二股状をした糸張部と、これに連なる把持部とからなるフロス清掃用具の形状をかたどったキャビティのデンタルフロス張設位置にフロスガイド溝を形成し、該フロスガイド溝にデンタルフロスを通した後、金型を閉じ、キャビティ内に溶融樹脂を射出することにより、二股状の先端部間にデンタルフロスを張設した糸張部と、該糸張部に連なる把持部とを備えたフロス清掃用具を一体に射出成形するようにしたフロス清掃用具の製造方法において、
    前記フロスガイド溝に挿通されたデンタルフロスとフロスガイド溝との断面積比(パッキングファクターPF)を1.0<PF<1.3に設定し、該設定状態においてキャビティ内に溶融樹脂を射出することにより、二股状をした糸張部の先端部間にデンタルフロスを固定することを特徴とするフロス清掃用具の製造方法。
  2. 請求項1記載のフロス清掃用具の製造方法において、
    前記キャビティの二股状をした糸張部先端から導出されるデンタルフロスの両外端部を付勢手段によって進退自在に付勢されたフロス押圧部材で押圧することにより、デンタルフロスの両外端部を定位置に固定し、該状態で射出成形することを特徴とするフロス清掃用具の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載のフロス清掃用具の製造方法において、
    前記フロス清掃用具成形用のキャビティを縦横格子状に複数個形成し、これら複数個のフロス清掃用具成形用キャビティの糸張部先端を貫いて複数条のデンタルフロスを平行に挿通するとともに、これらフロス清掃用具成形用キャビティの少なくとも上方側または下方側のいずれか一方の側に、前記平行に張られた複数条のデンタルフロスを埋設固定するための間隔保持片成形用のキャビティを形成し、該キャビティによって形成される間隔保持片によって前記複数条のデンタルフロスを一定間隔で埋設固定し、射出成形される複数個のフロス清掃用具を該間隔保持片に簾状に一体に連結成形することを特徴とするフロス清掃用具の製造方法。
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