JP4293713B2 - センタバルブ型車両用液圧マスタシリンダ - Google Patents

センタバルブ型車両用液圧マスタシリンダ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種走行車両のブレーキやクラッチを液圧で作動するセンタバルブ型の液圧マスタシリンダであって、詳しくはセンタバルブの後退限を規制するストッパピンと、このストッパピンを保持するストッパ環に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のブレーキやクラッチの液圧発生源として用いられるセンタバルブ型の液圧マスタシリンダとして、例えば実開平6−63462号公報に示されるものがある。
この液圧マスタシリンダは、シリンダボディに穿設された有底のシリンダ孔にピストンを内挿して、該ピストンとシリンダ孔の底壁との間に液圧室を画成し、該液圧室側に配設されるピストンの先端側にピストン軸方向の縦連通孔を前記液圧室に開口して設け、該液圧室にセンタバルブのバルブステムを挿通させて、該センタバルブ頭部の弁体を前記液圧室に配設し、前記シリンダ孔の開口部側に配設されるピストンの後部軸に、ピストン半径方向の横連通孔を前記縦連通孔に連続して設け、該横連通孔にストッパピンを貫通させて、該ストッパピンの端部を前記ピストンに外嵌されるストッパ環にナットを用いて係着している。
【0003】
ピストンの先端側に装着されたセンタバルブは、弁ばねの弾発力によって常時シリンダ孔の開口部方向へ付勢され、また横連通孔が形成されるピストンの後部軸と、その外側のシリンダ孔との間には補給油室が画成されていて、ピストンがシリンダ孔開口部側の後退限へ位置した非作動持には、バルブステムの先端がストッパピンに当接してセンタバルブの後退限が規制され、弁体がピストン液圧室側端面の弁座より離間して、液圧室と補給油室とが縦連通孔と横連通孔を通して連通し、またピストンが後退限位置から液圧室方向へ前進する作動時には、バルブステムの先端とストッパピンとの当接が離れて、弁体が弁ばねの弾発力に抗してピストン液圧室側端面の弁座に着座することにより、上述の液圧室と補給油室との連通が遮断されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなセンタバルブ型の液圧マスタシリンダにあっては、近年エンジン室に配設される部品点数が増加していて、エンジン室内の部品のレイアウトを困難にしている等の理由から、液圧マスタシリンダにもコンパクト化が求められており、この対策の一つとして、シリンダボディとピストンとを極力小径化することが望まれている。また、操作フィーリングを向上するために、液圧マスタシリンダの入力荷重であるペダル踏力を下げることが求められており、この対策の一つとしても、シリンダボディとピストンとを極力小径化することが有効である。
【0005】
しかしながら、ピストンのシリンダ孔開口部側には所要径のプッシュロッドが差し込まれることから、ピストンを小径化しにくいという理由があり、このためシリンダボディのみを小径化すると、ピストンとシリンダ孔との間の補給油室のスペースが狭くなって、ストッパ環の装着が困難になるという不具合がある。また、ストッパピンとストッパ環とをナットで固定する構造では、部品点数が多くなって組み付け作業性に劣るばかりか、ストッパ環の外側にナットが位置するため、シリンダボディの小径化を一層困難なものにしている。
【0006】
そこで本発明は、シリンダボディを極力小径化しながら、ピストンにストッパ環を容易に装着できるようにし、さらにストッパピンとストッパ環近傍の部品点数の削減と組付け作業性の向上を図ると共に、部品を共通化することによって、製品コストの低減と誤組防止をも図ることのできるセンタバルブ型の液圧マスタシリンダを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的に従って、シリンダボディに穿設された有底のシリンダ孔にピストンを内挿して、該ピストンのシリンダ孔底部側に液圧室を画成し、該液圧室側に位置する前記ピストンの先端側中心軸上に縦連通孔を液圧室に開口して設け、該縦連通孔にセンタバルブのバルブステムを挿通して、該センタバルブ頭部の弁体を前記液圧室に配設し、前記シリンダ孔の開口部側に位置する前記ピストンの後部軸にピストン半径方向の横連通孔を前記縦連通孔に連続して設け、該横連通孔にストッパピンを貫通させると共に、前記ピストンの横連通孔外側に前記ストッパピンの端部を保持するストッパ環を装着したセンタバルブ型車両用液圧マスタシリンダにおいて、本発明の第1の構成は、前記ストッパ環をストッパ環ピースとして二分割すると共に、前記ストッパピンを、ストッパピンピースとして等長に二分割し、該分割したストッパピンピースを前記ストッパ環ピースのそれぞれに一体に設けて、双方のストッパ環ピースを同一形状に形成し、各ストッパ環ピースを前記ピストンの横連通孔外側に形成した周溝に収容配置したことを特徴としている。
【0008】
また、本発明の第2の構成は、前記ストッパ環をストッパ環ピースとして二分割すると共に、前記ストッパピンを、ストッパピンピースとして不等長さに二分割し、該分割したストッパピンピースを前記ストッパ環ピースの内周面から一体に突設して設け、各ストッパ環ピースを前記ピストンの横連通孔外側に形成した周溝に収容配置したことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一形態例を図1〜図4に基づいて説明する。
液圧マスタシリンダ1は、二系統式のブレーキに用いられるタンデム型で、シリンダボディ2は従来よりも小径に形成されており、その内部に穿設された有底のシリンダ孔3には、プライマリ用とセコンダリ用の2つ液圧発生機構4,5が直列に設けられている。
【0010】
シリンダ孔3の開口部側には、プライマリ用の液圧発生機構4が配設され、この液圧発生機構4に用いられるプライマリピストン6は、前部外周のフランジ6aをシリンダ孔3に収容し、後部軸6bをシリンダ孔3の大径開口孔3aに嵌着されたピストンガイドユニット7に挿通して、シリンダ中心軸上に保持されている。
【0011】
フランジ6aの前部にはカップシール10が嵌着され、また後部軸6bの外周に凹設された周溝6cには、戻しばね11にてピストンガイドユニット7方向に付勢されるストッパ環12が嵌着されている。フランジ6aとピストンガイドユニット7とに挟まれた後部軸6bとシリンダ孔3との間には補給油室13が画成されていて、シリンダボディ2の上部に一体に設けられたリザーバ14の内部と液通孔15を介して連通している。
【0012】
プライマリピストン6の前方には、シリンダ孔3の底部側に配設されたセコンダリ用の液圧発生機構5に用いられるセコンダリピストン20が収容されており、該セコンダリピストン20のカップシール21とプライマリピストン6のカップシール10との間にプライマリ側の液圧室22が液密に画成されている。
【0013】
プライマリピストン6の頭部には、バルブケース23が液圧室22へ突出して設けられ、該バルブケース23とセコンダリピストン20の後部に設けたスプリングリテーナ24とが連結軸25にて連結されると共に、バルブケース23とスプリングリテーナ24との間に、リターンスプリング26が縮設されている。リターンスプリング26の弾発力は、プライマリピストン6を大径開口孔3a方向へ押動する付勢力として作用し、後部軸6bに外挿したストッパ環12の外周側がピストンガイドユニット7に当接することによって、プライマリピストン6の後退限が規制される。
【0014】
プライマリピストン6には、縦連通孔6dと横連通孔6eとが連設されている。縦連通孔6dは、プライマリピストン6の前部中心軸上に前端面へ開口して設けられ、横連通孔6eは、縦連通孔6dの後端に連続して後部軸6bに中心軸と直交する半径方向へ貫通形成されており、前述の液圧室22と補給油室13とは、双方の連通孔6d,6eを介して連通している。プライマリピストン6の後部軸6bには凹部6fが穿設されていて、該凹部6fにプッシュロッド27が差し込まれており、またこれらプライマリピストン6とプッシュロッド27には従来と同じ軸径のものが用いられて、それぞれの強度が確保されている。
【0015】
縦連通孔6dには、センタバルブ30のバルブステム30bが挿通され、また横連通孔6eには、ストッパ環12に一体に設けられたストッパピン31が貫通して設けられている。縦連通孔6dは、バルブステム30bよりも大径に形成されていて、作動液がバルブステム30bの外側を流通できるようになっている。また横連通孔6eは、ピストン軸方向に長い長円形で、縦連通孔6dと同様に作動液の流通を許容すると同時に、プライマリピストン6が、ストッパピン31に拘りなく、シリンダ孔3を移動できるようにしている。
【0016】
バルブケース23の内部には弁室32が画成され、該弁室32にセンタバルブ30頭部の弁体30aを配設すると共に、バルブケース23に開口23aを設けて弁室32と液圧室22とを連通させている。バルブケース23と弁体30aとの間には弁ばね33が縮設されていて、センタバルブ30をシリンダ孔開口部方向へ付勢しており、縦連通孔6dが開口するプライマリピストン6の前端面を、弁体30aが着座する弁座6gとしている。
【0017】
前記ストッパ環12は、同一形状に二分割されたストッパ環ピース34,34を突き合わせて構成されており、ストッパ環ピース34,34には、前記ストッパピン31を二分割したストッパピンピース34b,34bが一体に設けられている。各ストッパ環ピース34は、内周面が前記プライマリピストン6の後部軸6bの周溝6cと同径で、外周面が後部軸6bよりも大径な半円筒体34aと、該半円筒体34aの内周面から一体に突設された上述のストッパピンピース34bとからなっている。
【0018】
半円筒体34aには、分割面の一方に係止爪34cが、分割面の他方に係止爪34cが係合する係合溝34dが、それぞれ半円筒体34aに沿った円弧状に形成されている。また、半円筒体34aの内周面一側部には凹溝34eが形成されていて、凹溝34e,34eとプライマリピストン6のフランジ6aとの間に前述の戻しばね11が縮設されるようになっている。ストッパピンピース34bの先端には、四半円形の突部34f,34fと同じく四半円形の凹部34g,34gとが対角関係に設けられており、さらに突部34fと凹部34gが半円形に並んで、係止爪34c側と係合溝34d側とに位置するよう設定されている。
【0019】
プライマリピストン6の周溝6cは、横連通孔6eの外側位置に、該横連通孔6eの長円形長さよりもピストン軸方向に長く、さらにストッパ環ピース34の半円筒体34aの幅よりもピストン軸方向に長く形成されていて、ストッパピン31と横連通孔6eとの相対的な移動を妨げないようにしている。
【0020】
ストッパ環12の組付けは、プライマリピストン6の周溝6cに予め戻しばね11を装着しておき、該周溝6cの両側に、同一形状の2つのストッパ環ピース34,34を、係止爪34cと係合溝34dとが互いに向き合うように対向させる。そして、戻しばね11を双方の凹溝34e,34eに収容しながら、それぞれのストッパピンピース34bを横連通孔6eに挿通して、半円筒体34aを周溝6cに密着させることにより、ストッパ環ピース34,34の係止爪34c,34cと係合溝34d,34dとが凹凸係合して、双方のストッパ環ピース34,34がストッパ環12と一体に連結される。
【0021】
また、ストッパピンピース34b,34bは、先端の4つの係止爪34cが横連通孔6eの中央でそれぞれ係合溝34dに係合し、ストッパピン31として一体化される。戻しばね11は、凹溝34e,34eの内部に縮設され、周溝6c内のストッパ環12を、常時シリンダ孔開口部方向へ付勢している。
【0022】
周溝6cに収容されたストッパ環12は、後部軸6bよりも大径の外周側が後部軸6bよりも外側へ突出し、これによって上記戻しばね11にてシリンダ孔開口部方向へ付勢される非作動時の後退限を、ピストンガイドユニット7との当接にて規制され、ストッパピン31が横連通孔6eの中間部近傍に位置すると共に、戻しばね11を介してプライマリピストン6の後退限が規制される。弁ばね33にてシリンダ孔開口部方向へ付勢されるセンタバルブ30は、バルブステム30bの後端部がストッパピン31の中央に当接して後退限を規制され、弁室32内の弁体30aが弁座6gから所定距離離間しており、液圧室22と補給油室13とは弁室32と縦横の連通孔6d,6eを通して連通している。
【0023】
また、運転者がブレーキペダルを踏み操作すると、プライマリピストン6が、リターンスプリング26の弾発力に抗してシリンダ孔3を底部方向へ前進して行く。プライマリピストン6の前進初期には、センタバルブ30とストッパ環12に押込み力が作用しないため、センタバルブ30とストッパ環12は引続き停止位置にあり、弁座6gがプライマリピストン6の前進によって徐々に弁体30aへ近づいて行く。
【0024】
そして、弁体30aが弁座6gに着座すると、プライマリピストン6からセンタバルブ30に押込み力が作用し、センタバルブ30がストッパ環12を非作動位置に残してストッパピン31を離れ、プライマリピストン6と共にシリンダ孔3の底部方向へ前進を始める。また、プライマリピストン6とセンタバルブ30の前進が進み、ストッパピン31が横連通孔6eのシリンダ孔開口部側壁に当接すると、ストッパ環12とストッパピン31とがプライマリピストン6とセンタバルブ30と一体となってシリンダ孔3の底部方向へ移動して行く。
【0025】
液圧室22と補給油室13は、弁体30aが弁座6gに着座することによって連通が遮断され、液圧室22内部の作動液がプライマリピストン6の前進に伴って昇圧されて行く。液圧室22の内部で昇圧した作動液は、シリンダボディ2の周壁に開設された図示しない出力ポートから、プライマリ側ブレーキ系統のディスクブレーキやドラムブレーキに送られ、これらブレーキを作動する。
【0026】
本形態例は以上のように、プライマリピストン6の横連通孔6eの外側に周溝6cを形成し、該周溝6cにストッパ環12を構成する2つのストッパ環ピース34,34を取り付けることによって、ストッパ環12を小径化しており、これにより、プライマリピストン6とプッシュロッド27には従来と同じ軸径のものを用いて所要の強度を保ちつつ、シリンダボディ2を小径化して液圧マスタシリンダ1の全体をコンパクト化しながら、プライマリピストン6の後部軸6bとシリンダ孔3の内壁との間には補給油室13のスペースを確保するので、ストッパ環12の取り付けを容易に行うことができる。
【0027】
また、ストッパ環ピース34,34には、ストッパピン31を構成するストッパピンピース34b,34bを一体に設けるので、従来用いていたナットを不要にできて、部品点数の削減と組付け作業性の向上が図れる。さらに、ストッパ環ピース34,34に同一形状の一種類を共用するので、部品点数の更なる削減と製品コストの低減並びに誤組の防止を図ることができる。
【0028】
しかも本形態例は、ストッパ環ピース34の係止爪34cと係合溝34dとが円弧状に形成されていて、半円筒体34aの分割面の間隔よりも狭まっているので、ストッパ環ピース34,34をワンタッチで簡便に連結できるにも拘わらず、連結方向と反対の外力が作用することがあっても妄りに外れることがない。さらに、ストッパピンピース34b,34bの連結を四半円形の4組の係止爪34cと係合溝34dとの凹凸係合で行うので、バルブステム30bとの当接にも高い強度を保つことができる。
【0029】
図5は、本発明の他の形態例を示すもので、本形態例でストッパ環40を構成するストッパ環ピース34,34は、各半円筒体34aの外径が後部軸6bと同径か乃至はそれより細く形成され、且つ半円筒体34aのシリンダ孔開口部側に、後部軸6bよりも大径な半円形のフランジ34hを有する点で、前述の形態例と異なっており、その他の構成については前述の形態例と略同様に設定されている。
【0030】
ストッパ環ピース34の半円筒体34aは、その全体が周溝6c内に収容され、該周溝6cから突出する円形のフランジ34h,34hがピストンガイドユニット7に当接することによって、ストッパ環40とプライマリピストン6,ストッパピン31並びにセンタバルブ30の後退限が規制される。
【0031】
本形態例のストッパ環40は、横連通孔6e外側の周溝6cに、ストッパ環ピース34のフランジ34h,34hを除く部分を収容できるよう小径化したことにより、プライマリピストン6とプッシュロッド27に従来と同じ軸径のものを用いながらも、ストッパ環40を小径にした分だけシリンダボディ2を小径化できるので、前述の形態例と同様の様々な効果を奏することが期待できる。
【0032】
尚、本発明は、二分割されたストッパ環ピースにストッパピンを不等長さで一体形成してもよい。また、双方のストッパ環ピースに分割したストッパピンの連結は、センタバルブのバルブステムを充分に支承できる強度を保てるのであれば、上述の形態例以外の構成であっても差し支えない。さらに本発明の液圧マスタシリンダは、形態例に示したタンデム型以外に、一系統のシングル型にも適用が可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のセンタバルブ型車両用液圧マスタシリンダによれば、ピストンとプッシュロッドに従来と同じ軸径のものを用いて所要の強度を保ちつつ、シリンダボディを小径化して液圧マスタシリンダの全体をコンパクト化しながら、ピストンとシリンダ孔の内壁との間に補給油室のスペースを確保して、ストッパ環の取り付けを容易に行うことができるようになる。また、ストッパ環ピースにストッパピンを一体に設けるので、従来用いていたナットを不要にできて、部品点数の削減と組付け作業性の向上が図れる。
【0034】
さらに、二分割されるストッパ環ピースに、同一形状の一種類を共用することにより、部品点数の更なる削減と製品コストの低減並びに誤組の防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一形態例を示すセンタバルブ型液圧マスタシリンダのプライマリピストンとストッパ環ピースの分解斜視図
【図2】 本発明の一形態例を示すセンタバルブ型液圧マスタシリンダの一部断面正面
【図3】 本発明の一形態例を示すセンタバルブ型液圧マスタシリンダの要部拡大断面図
【図4】 本発明の一形態例を示すセンタバルブ型液圧マスタシリンダの図3のIV−IV断面図
【図5】 本発明の他の形態例を示すセンタバルブ型液圧マスタシリンダの要部拡大断面図
【符号の説明】
1…液圧マスタシリンダ、2…シリンダボディ、3…シリンダ孔、3a…大径開口部、4,5…液圧発生機構、6…プライマリピストン、6a…フランジ、6b…後部軸、6c…周溝、6d…縦連通孔、6e…横連通孔、6g…弁座、7…ピストンガイドユニット、11…戻しばね、12,40…ストッパ環、13…補給油室、20…セコンダリピストン、22…液圧室、26…リターンスプリング、27…プッシュロッド、30…センタバルブ、30a…弁体、30b…バルブステム、31…ストッパピン、32…弁室、33…弁ばね、34…ストッパ環ピース、34a…半円筒体、34b…ストッパピン31を二分割したストッパピンピース、34c…係止爪、34d…係合溝、34e…凹溝、34f…突部、34g…凹部、34h…フランジ、

Claims (2)

  1. シリンダボディに穿設された有底のシリンダ孔にピストンを内挿して、該ピストンのシリンダ孔底部側に液圧室を画成し、該液圧室側に位置する前記ピストンの先端側中心軸上に縦連通孔を液圧室に開口して設け、該縦連通孔にセンタバルブのバルブステムを挿通して、該センタバルブ頭部の弁体を前記液圧室に配設し、前記シリンダ孔の開口部側に位置する前記ピストンの後部軸にピストン半径方向の横連通孔を前記縦連通孔に連続して設け、該横連通孔にストッパピンを貫通させると共に、前記ピストンの横連通孔外側に前記ストッパピンの端部を保持するストッパ環を装着したセンタバルブ型車両用液圧マスタシリンダにおいて、前記ストッパ環をストッパ環ピースとして二分割すると共に、前記ストッパピンを、ストッパピンピースとして等長に二分割し、該分割したストッパピンピースを前記ストッパ環ピースのそれぞれに一体に設けて、双方のストッパ環ピースを同一形状に形成し、各ストッパ環ピースを前記ピストンの横連通孔外側に形成した周溝に収容配置したことを特徴とするセンタバルブ型車両用液圧マスタシリンダ。
  2. シリンダボディに穿設された有底のシリンダ孔にピストンを内挿して、該ピストンのシリンダ孔底部側に液圧室を画成し、該液圧室側に位置する前記ピストンの先端側中心軸上に縦連通孔を液圧室に開口して設け、該縦連通孔にセンタバルブのバルブステムを挿通して、該センタバルブ頭部の弁体を前記液圧室に配設し、前記シリンダ孔の開口部側に位置する前記ピストンの後部軸にピストン半径方向の横連通孔を前記縦連通孔に連続して設け、該横連通孔にストッパピンを貫通させると共に、前記ピストンの横連通孔外側に前記ストッパピンの端部を保持するストッパ環を装着したセンタバルブ型車両用液圧マスタシリンダにおいて、前記ストッパ環をストッパ環ピースとして二分割すると共に、前記ストッパピンを、ストッパピンピースとして不等長さに二分割し、該分割したストッパピンピースを前記ストッパ環ピースの内周面から一体に突設して設け、各ストッパ環ピースを前記ピストンの横連通孔外側に形成した周溝に収容配置したことを特徴とするセンタバルブ型車両用液圧マスタシリンダ。
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