JP4292574B2 - 静電チャックとその製造方法 - Google Patents
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また、その問題を解決するため、高絶縁体層と高誘電体層を重ね合わせた構造にすることによって、高誘電体層に発生するリーク電流を高絶縁体層で防止できるとし、これらの構造は、セラミックで構成されていることを特徴とする静電チャックは発案されている。(特許文献2参照)
また、 本発明者はそれらの中でも特に、導体からなるベース上にエアロゾルデポジション法により誘電体薄膜を形成した構造の静電チャックに着目し、改良を検討してきた。(特許文献3参照)
上記構成することによって、数μm〜数百μmの絶縁層を持った薄膜の静電チャックを作製することができ、駆動電源の小型化、静電吸着力の高応答性、高放熱特性を実現できる。また、耐腐食性に強い材料をウェハーの吸着面側に配置することによってSF6、CF4等の腐食性ガスに対して耐腐食性が向上した静電チャック、及びウェハーの吸着面側に高硬度の材料を配置させることによって耐摩耗性が向上した静電チャックが可能となる。
ここで、2層以上の絶縁体層とは、少なくとも物性が異なる絶縁体層が2層以上形成されていることを言う。また、組成が異なっていてもよい。
絶縁層が100nm以下の微粒子が突き刺さったアンカー層を介して導電性基材表面上に形成されるので、層が剥離することのない静電チャックが提供できる。
絶縁体層を酸化物、炭化物、窒化物、フッ化物等のセラミックスとすることによって、使用環境における劣化が少なく高耐久性の静電チャックが提供できる。
絶縁体の体積抵抗値を109Ωcm以下とし、表面側の絶縁体層の体積抵抗値を1012Ωcm以上とすることによって、体積抵抗値を109Ωcm以下の絶縁体層が体積抵抗値を1012Ωcm以上の絶縁体層を製膜する際に応力を緩和し導電性基材の反りを小さく抑えることができる。
絶縁体層の内、導電性基材側の絶縁体の硬度を500未満とし、表面側の絶縁体層の硬度を500以上とすることによって、導電性基材側の絶縁体の硬度を500未満の層が、硬度500以上の絶縁体を製膜する際に、導電性基材との間の応力を緩和し導電性基材の反りを小さく抑えることができる。
エアロゾルデポジション法の複合構造物作製装置10は、窒素ガスボンベ7の先にガス搬送管8を介してエアロゾル発生器2が設置され、その下流側にエアロゾル搬送管3を介して構造物形成室9内にノズル4が設置されている。構造物形成室9内は真空ポンプ11を使用して減圧環境下に置かれる。エアロゾル発生器2内にはセラミック粉体1が収容されており発生したエアロゾルはノズル4から高速で噴射し、構造物形成室9内の基板5上に衝突・破砕されセラミック粉体1からなる緻密体6が形成れる。このように、本プロセスは、全く加熱のプロセスを用いなく基板上に直接製膜体を得ることができる。
ここで、本発明では電極配線を形成したベース基板を配置し、基板上にダイレクトにセラミック材料の絶縁体層を直接形成させる。
(実施例)
体積固有抵抗値の異なる2層構造の静電チャックの作製方法について述べる。図1に示す複合構造物作製装置10のエアロゾル発生器2内のセラミック粉体1に、セラミック微粒子例えば乾式ミルを用いて酸化アルミニウム微粒子を微粉砕した粉体が充填されている。ノズル4の先には基板5が、エアロゾルが衝突する表面からの鉛直線がノズル4から噴出するエアロゾル流の流線に対して30°傾斜した状態で配置される。ノズル4の開口から基板5のエアロゾル衝突部までの距離は10mmである。基板5はXYステージ12に固定されている。実際の作製においては、大きな面積の製膜が必要であるので、XYステージ12とエアロゾルを噴射するノズル4は連動して動き、大面積製膜が実現できる。
耐電圧を測定したところ、55V/μmの値であった。
比較のために、最初からエアロゾル発生器中に5時間の乾式ミルにて粉砕を行った酸化アルミニウム微粒子を加えて、製膜体を200mm角のアルミ合金上に150mm角の大きさに20μmの厚みで製膜した。これについても体積固有抵抗値を測定した結果1012Ω・cmであった。
また、数kvの電圧を印加して使用する静電チャックとしても、耐電圧が10V/μm以上あるので、有効である。
2…エアロゾル発生器
4…ノズル
5…基板
10…複合構造物作製装置
Claims (6)
- 脆性材料の微粒子をガス中に分散させたエアロゾルを導電性基材に向けてノズルより噴射し、前記エアロゾルを前記導電性基材表面に衝突させ、この衝突の衝撃によって前記微粒子を破砕・変形させて接合させ、前記微粒子の構成材料からなる絶縁体層を前記導電性基材上に形成し、前記絶縁体表面を吸着面とした静電チャックであって、
前記絶縁体層は、少なくとも2層以上の絶縁体層から構成されて、該2層以上の絶縁体層の耐電圧が10V/μm以上であることを特徴とする静電チャック。 - 請求項1に記載の導電性基材の絶縁層は、100nm以下の微粒子が突き刺さったアンカー層を介して導電性基材表面上に絶縁層が形成されていることを特徴とする静電チャック。
- 請求項1に記載の絶縁体層は酸化物、炭化物、窒化物、フッ化物等のセラミックスからなることを特徴とする静電チャック。
- 請求項1に記載の絶縁体層の内、導電性基材側の絶縁体の体積抵抗値を109Ωcm以下とし、表面側の絶縁体層の体積抵抗値を1012Ωcm以上としたことを特徴とする静電チャック。
- 請求項1に記載の絶縁体層の内、導電性基材側の絶縁体の硬度がHv500未満とし、表面側の絶縁体層の硬度はHv500以上としたことを特徴とする静電チャック。
- 脆性材料の微粒子をガス中に分散させたエアロゾルを導電性基材に向けてノズルより噴射し、前記エアロゾルを前記導電性基材表面に衝突させ、この衝突の衝撃によって前記微粒子を破砕・変形させて接合させ、前記微粒子の構成材料からなる絶縁体層を前記導電性基材上に形成し、前記絶縁体表面を吸着面とした静電チャックの製造方法であって、
前記導電性基材上に体積抵抗値を109Ωcm以下または硬度Hv500未満の絶縁体層を形成し、次いで、体積抵抗値を1012Ωcm以上または硬度Hv500以上の絶縁体層を形成することを特徴とする静電チャックの製造方法。
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