JP4292526B2 - スリップフォーム装置 - Google Patents

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靖之 田中
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、煙突やケーソン等のコンクリート構造物の構築をスリップフォーム工法で行う際に用いるスリップフォーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、煙突等の塔状建物をコンクリートにより構築するスリップフォーム工法は、図5に示すように、型枠間のコンクリート成形部の両側及び上部にまたがったヨーク1の両垂下部1a,1aの対向面にスライディング型枠2,2を固定し、両垂下部1a,1aの上端を一体に連結する連結部1bに設けたクライミングジャッキ3と、コンクリート成形部に立設したクライミングロッド4とからなるクライミング機構5によってヨーク1とともにスライディング型枠2,2を上昇させつつ、コンクリートの打設作業を連続して行うようにしている。
【0003】
尚、図中6はヨーク1に吊り下げたガイドパイプであり、このガイドパイプ6内にクライミングロッド4が挿通されている。
【0004】
このような従来のスリップフォーム工法は24時間連続施工が基本であるが、日本国内では現場周辺の住民に配慮して昼間のみしか施工できないことが多い。
【0005】
この場合、夜間はスリップフォームの上昇をとめるため、打設したばかりの躯体コンクリートとスライディング型枠が付着し、翌朝施工を再開する際、そのままでは装置の上昇が不可能になる。
【0006】
このため、一つの対策として、打設したコンクリートが硬化するまでの夜間の数時間、縁切り運転と称する小刻みな上下動を繰り返す作業を行うことがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この作業は、深夜においても作業者を現場に拘束するするとともに、夜間作業の禁止された状況ではこの作用を行うことにも問題がある。
【0008】
本発明の目的は、スライディング型枠を剥離させるための新たな駆動装置を必要とせず、クライミングジャッキの駆動力を利用して作業始め時にスライディン型枠の剥離を簡単に行えるスリップフォーム装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための本発明のスリップフォーム装置の特徴は、互いに対向するスライディング型枠と、該両スライディング型枠の背面を支持するヨークと、該ヨークを上下移動させるクライミング機構とを備えてなるスリップフォーム装置において、前記スライディング型枠を、上下の複数個に分割した形状の型枠部材を上下方向に重ねることにより構成し、各型枠部材間にはゴム等の弾性材を介在させるとともに、各型枠部材をヨークに対して上下方向にスライド自在に支持させるとともに、最下部の型枠部材を前記ヨークに設けた押し上げ部材に支持させたことにある。
【0010】
尚、水平方向に向けた一対の腹起し材を上下配置にしてヨークに固定し、該両腹起し材に縦向きの複数の型枠はらみ防止軸を支持させ、その各はらみ防止軸に各型枠部材に固定した軸受けを軸方向にスライド自在に嵌合させることにより、各型枠部材を上下にスライド自在に支持させることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面について説明する。
【0012】
図1〜図4は、断面が正方形の筒状をしたコンクリート構造物を構築するためのスリップフォーム装置を示しており、図において、10はヨーク、11,11は互いに対向配置に設置され、その間がコンクリート打設部となっている内外のスライディング型枠である。
【0013】
ヨーク10は、図1に示すように、方形の筒型に組み立てられた内外の型枠11,11を方形状の各辺部において1若しくは複数使用し、両型枠を支持している。各ヨーク10は、H型鋼を組み合わせて成形されており、両型枠11,11の上方に、これと直交する方向に向けた連結部10aと両連結部10aから両型枠11,11の背面対向部に垂下させた一対の垂下部10b,10bとから構成されている。
【0014】
ヨーク10の連結部10aにはクライミングジャッキ12が設置されている。このクライミングジャッキ12は、コンクリート打設部を通して垂直に立設したクライミングロッド13を保持し、これに反力を取って上下に移動できるようになっており、このクライミングジャッキ12とクライミングロッド13とでクライミング機構を構成している。尚、このクライミングジャッキ12は図には示してないが、一例として中心のクライミングロッド13を挿通するセンターホールを有するチャックを有し、上下のチャックによる挾持を交互に行いつつジャッキの伸縮をを繰り返すことにより、上昇がなされるものを使用している。また、下降の動作は上下のチャックの挾持機能を一時的に解除することにより可能である。
【0015】
ヨーク10の両垂下部10b,10bの対向面に内外のスライディング型枠11,11が支持されている。
【0016】
各スライディング型枠11は、それぞれ全体を上下に複数分割した形状の複数の型枠部材20,20…をゴム状の弾性材21,21…を介して上下に積み重ねることにより、それぞれ、1枚の内外型枠11,11を構成している。
【0017】
各型枠部材21は、背面における縦向きの複数のはらみ防止軸22に対して該型枠部材背面に突設した軸受23,23を上下にスライド自在に嵌め込むことにより、1枚の型枠11に組み立てられている。
【0018】
そして、各はらみ防止軸22が、ヨーク10の垂下部対向面に横向きに固定した上下の腹起し24,24に対し、軸受25を介して支持されるとともに、最下部の型枠部材21の下面をヨーク10の垂下部10bに突設した押し上げ部材26に当接させることにより、各スライディング型枠11をヨーク10に保持させている。
【0019】
尚。図中27はヨーク10に吊り下げたガイドパイプである。
【0020】
このように構成されているスリップフォームは、内外のスライディング型枠11,11間にコンクリートを打設しつつ、クライミング機構によりヨーク10を上昇させると、両型枠11,11は、腹起し24及びはらみ防止軸22を介して水平方向の位置決めがなされ、最下部の型枠部材20が押し上げ部材26に押し上げられつつ上昇し、コンクリート躯体Aが連続成形される。
【0021】
尚、このような通常の運転時には、各型枠部材20間の弾性材21はほとんど圧縮変形されないか僅かに圧縮変形させる程度の硬さのものが予め使用されている。
【0022】
一方、夜間等、一定時間以上作業を中止し、躯体コンクリートAの型枠11への付着力が発生した後に作業を再開し、ヨーク10を上昇させると、最下部の型枠部材20に対して押し上げ力が作用する。
【0023】
この時、型枠11全体はコンクリートの付着力によって上昇しないが、最下部の1枚の型枠部材20に対する付着力は全体の数分の1であり、しかも、弾性材21が介在されているため、最下部1枚のみの僅かな移動が可能であり、ヨーク10からの押し上げ力によって、まず、最下部の型枠部材20のみの剥離がなされる。
【0024】
そして、剥離がなされると付着力が0になり、同様にしてその上の1枚の型枠部材20に押し上げ力が作用し、次の1枚の剥離がなされる。
【0025】
このようにして、最下部から順に1枚づつの剥離がなされ、ついには型枠全体の剥離が完了する。従って、一定時間以上の作業の停止により、型枠11が躯体コンクリートAと付着しても、再度の作業開始時には全体を同時に剥離するために必要な力の数分の1の上昇力によって型枠剥離が可能となる。
【0026】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係るスリップフォーム装置においては、スライディング型枠を、上下の複数個に分割した形状の型枠部材を上下方向に重ねることにより構成し、各型枠部材間にはゴム等の弾性材を介在させるとともに、各型枠部材をヨークに対して上下方向にスライド自在に支持させるとともに、最下部の型枠部材を前記ヨークに設けた押し上げ部材に支持させたことにより、作業を一定時間停止した後の再度の始業に際し、ヨークを上昇させることにより、複数分割された型枠部材1枚のみの剥離に要する上昇力によって、順次各型枠部材とコンクリートとの剥離がなされ、さほど大きくない上昇力によって型枠全体の剥離が可能となり、従来のように型枠動作を継続させておく必要がなくなり、大幅な省力化がなされる。
【0027】
また、水平方向に向けた一対の腹起し材を上下配置にしてヨークに固定し、該両腹起し材に縦向きの複数の型枠はらみ防止軸を支持させ、その各はらみ防止軸に各型枠部材に固定した軸受けを軸方向にスライド自在に嵌合させることによって、各型枠部材を上下にスライド自在に支持させることとにより、簡単な構造で分割した型枠部材の組み立てがなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスリップフォーム装置の全体を示す平面図である。
【図2】同上の1つのヨーク部分を示す拡大断面図である。
【図3】同上のスリップフォーム装置の型枠とヨークとの連結状態を示す縦断面図である。
【図4】同上の横断面図である。
【図5】従来のスリップフォーム装置の1ヨーク部分を示す断面図である。
【符号の説明】
A コンクリート躯体
10 ヨーク
10a 連結部
10b 垂下部
11 スライディング型枠
12 クライミングジャッキ
13 クライミングロッド
20 型枠部材
21 弾性材
22 はらみ防止軸
23 軸受
24 腹起し
25 軸受
26 押し上げ部材
27 ガイドパイプ

Claims (2)

  1. 互いに対向するスライディング型枠と、該両スライディング型枠の背面を支持するヨークと、該ヨークを上下移動させるクライミング機構とを備えてなるスリップフォーム装置において、
    前記スライディング型枠を、上下の複数個に分割した形状の型枠部材を上下方向に重ねることにより構成し、各型枠部材間にはゴム等の弾性材を介在させるとともに、各型枠部材をヨークに対して上下方向にスライド自在に支持させるとともに、最下部の型枠部材を前記ヨークに設けた押し上げ部材に支持させたことを特徴としてなるスリップフォーム装置。
  2. 水平方向に向けた一対の腹起し材を上下配置にしてヨークに固定し、該両腹起し材に縦向きの複数の型枠はらみ防止軸を支持させ、その各はらみ防止軸に各型枠部材に固定した軸受けを軸方向にスライド自在に嵌合させることにより、各型枠部材を上下にスライド自在に支持させてなる請求項1に記載のスリップフォーム装置。
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