以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の写真シール作成装置]
図1は、本発明を適用した写真シール作成装置1の外観の構成を示している。なお図1は、説明の便宜上、内部が透視できるように表現されている。
写真シール作成装置1は、主に筐体10、フレーム11およびシート12により構成されている。写真シール作成装置1の内部または写真シール作成装置1の周辺(接する面)には、事前入力を行なうための事前入力空間31、第1撮影空間32、第2撮影空間33、第1編集空間34および第2編集空間35が設けられている。
図1の例において筐体10は、フレーム11内であって、筐体の内部に穴(空間)が設けられていない(空いていない)筐体10−1と、フレーム11内であって、筐体の内部に穴(空間)空いている筐体10−2からなる。また筐体10−2は、第1撮影空間32と第2撮影空間33を区切るように形成されているとともに、第1撮影空間32から第2撮影空間33へ移動できるように筐体10−2の内部に移動用トンネル91が設けられている。筐体10−2の面187は第1撮影空間32に面しており、筐体10−2の面188は、第2撮影空間33に面している。
図1の写真シール作成装置1の上断面図を図2に示す。第1撮影空間32に面している面188には、進入用の穴45が形成されている。また第2撮影空間33に面している面187には、退出用の穴46が形成されている。また、その進入用の穴45と退出用の穴46を連絡するように移動用トンネル91が形成されている。
図2の矢印で示されるように、ユーザは第1番目に、事前入力空間31で撮影(または編集)に利用するための情報を入力し、第1撮影空間32の入口41から経路181を通って事前入力空間31から第1撮影空間32に移動する。第2番目に、ユーザは第1撮影空間32で撮影を行ない、移動用トンネル91の進入用の穴45と移動用トンネル91の退出用の穴46を繋ぐ経路182または第1撮影空間32の出口43から第2撮影空間33の入口44を繋ぐ経路183を通って第1撮影空間32から第2撮影空間33に移動する。第3番目に、ユーザは第2撮影空間33で撮影を行ない、第2撮影空間の出口42から経路184または経路185を通って第2撮影空間33から第1編集空間34または第2編集空間35に移動する。第4番目に、ユーザは第1編集空間34または第2編集空間35で編集を行ない、経路186を通って第1編集空間34または第2編集空間35から写真シール紙排出口170が設けられている空間(図1または図2の例の場合、事前入力空間31と同じ空間)に移動する。第5番目に、ユーザは写真シール紙排出口170から排出された、印刷された写真シール紙を受け取る。第1撮影空間32から第2撮影空間33への移動は、筐体10の外側の経路183を通らせるようにしてもよいし、経路182を通らせる(第1撮影空間32と第2撮影空間33の間をユーザが移動するための移動用トンネル91を通過させる)ようにしてもよい。
図2の例の場合、第1撮影空間32は、第2撮影空間33の空間より狭い空間である。すなわちユーザは、最初に第2撮影空間33より狭い空間の第1撮影空間32に誘導される。ユーザは、最後の撮影を広い空間(第2撮影空間33)で行なうため、開放感を味わうことができる。またユーザに、写真シール作成装置1が広い空間での撮影であったと印象付けることができる。第1撮影空間32はアップの撮影(顔の撮影)を中心とした撮影を行なう空間であり、第2撮影空間33は全身の撮影を中心とした撮影を行なう空間である。
また図2に示されるように、移動用トンネル91は、ユーザが第1撮影空間32から第2撮影空間33に移動できるように配置され、事前入力空間31は、第1撮影空間32への入口41の近傍であって、第2撮影空間33から遠い側に配置され、第1編集空間34は、第2撮影空間33からの出口42の近傍であって、第1撮影空間32から遠い側に配置され、第2編集空間35は、第2撮影空間33からの出口42の近傍であって、第1編集空間に近い側に配置される。これにより、複数のユーザ(グループ)が利用した場合においても、処理を円滑に進めることができる。また、ユーザの衝突を防ぐことができる。
さらに移動用トンネル91には、第1撮影空間32と第2撮影空間33の間をユーザが移動するために、第1撮影空間32と第2撮影空間33が隣接する面の(中央下方の)一方と他方に進入用の穴45と退出用の穴46がそれぞれ形成されている。また移動用トンネル91は、進入用の穴45が第1撮影空間32の第2撮影空間33に隣接する面(図2の例の場合、面187)の一部に形成され、その退出用の穴46が、第2撮影空間33の第1撮影空間32に隣接する面の一部に形成されているトンネルである。
さらに本例では、移動用トンネル91の進入用の穴45と退出用の穴46が形成される面とは異なる面に、第1撮影空間32から出るための出口43が形成されるとともに、第2撮影空間33へ入るための入口44が形成される。
また第1撮影空間32への入口41、第1撮影空間32からの出口43、第2撮影空間33への入口44および第2撮影空間からの出口42には、それぞれカーテン171乃至174が設けられており、他のユーザから見えないようになっている。また移動用トンネル91の進入用の穴45は、第1撮影空間32の第2撮影空間33に隣接する面187の一部に形成され、移動用トンネル91の退出用の穴46は、第2撮影空間33の第1撮影空間32に隣接する面188の一部に形成されている。さらに移動用トンネル91の進入用の穴45と退出用の穴46が形成される面(面187および面188)とは異なる面に、第1撮影空間32から出るための出口43が形成されるとともに、第2撮影空間33へ入るための入口44が形成されている。これにより、移動用トンネル91を通過したくないユーザは、この出口43および入口44を繋ぐ経路183を通過して第1撮影空間32から第2撮影空間33へ移動することができる。
図1の筐体10の外側の側壁(筐体10−1)には、硬貨投入口51および硬貨返却口52が設けられている。ユーザが所定の代金を硬貨投入口51に投入すると、事前入力が開始される。硬貨投入口51に投入された代金のつり銭や、確認できない硬貨が投入された場合、硬貨返却口52から返却される。なお図1の例の場合、硬貨投入口51と硬貨返却口52を事前入力空間31の周辺に設けるようにしたが、これに限定されず、第1撮影空間32に面した筐体に設けてもよく、他の箇所でもよい。
事前入力空間31(本例の場合、筐体10の外側の壁面の一部)には、照明装置71、照明装置72、事前撮影用デジタルカメラ73、事前入力用画像表示部74、事前入力用タッチペン75a、事前入力用タッチペン75b、事前入力用スピーカ77および事前入力用マイク78が設けられている。事前入力空間31においては、ユーザが撮影を行なう前に、撮影モードの選択等を行なうことができる。なお以下において、事前入力用タッチペン75aと事前入力用タッチペン75bのそれぞれを個別に区別する必要がない場合、事前入力用タッチペン75と称する。
図1の例の場合、事前撮影用デジタルカメラ73は照明装置71および照明装置72の間に設けられている。事前撮影用デジタルカメラ73は、ユーザ(被写体)を撮影するためのCCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の小型のデジタルカメラであり、事前撮影用デジタルカメラ73が撮影している取り込み画像は、事前入力用タッチペン75aと事前入力用タッチペン75bの間に設けられている事前入力用画像表示部74に表示される。この事前入力用画像表示部74は、上部に透明なタッチパネルが積層された液晶ディスプレイにより構成される。照明装置71および照明装置72は、撮影の際のフラッシュとして機能するとともに、撮影前の状態においてもユーザ(利用者)を照明する。
事前入力用画像表示部74にはまた、撮影画像の他、撮影モードの選択やユーザの情報を入力するための種々の選択ボタンやメッセージ等が表示される。ユーザは、事前入力用画像表示部74に表示された選択ボタンを事前入力用タッチペン75を用いて選択し、事前入力を行なう。
事前入力用画像表示部74の下方には、事前入力用スピーカ77が設けられている。事前入力用スピーカ77は、各種の音声ガイダンスなどを出力し、ユーザに対して撮影方法(シール作成の進行方法)を案内する。事前入力用スピーカ77の下方には、事前入力用マイク78が設けられている。事前入力用マイク78は、ユーザからの発話を含む周囲の音声(音)を集音する。
図3は、第1撮影空間32の構成例であって、第1撮影空間32と第2撮影空間33が隣接する面(向かい合う面)187を示す図(平面図)である。
第1撮影空間32が第2撮影空間33と隣接する面187には、デジタルカメラ201、画像表示部202、タッチペン203a、タッチペン203b、スピーカ205、照明装置206および照明装置207の他に、移動用トンネル91が設けられている。移動用トンネル91は、第1撮影空間32から第2撮影空間33へ(または第2撮影空間33から第1撮影空間32へ)移動するための通路である。また移動用トンネル91は、第1撮影空間32のほぼ中央、画像表示部202の下方に設けられている。なお移動用トンネル91を中央ではなく片側に寄せるようにしてもよいが、片側に寄せて設置した場合、照明装置206および照明装置207の照明が均一で無くなるため、中央の方が望ましい。
図中正面(面187)の左右には、照明装置206および照明装置207が設けられている。照明装置206および照明装置207は、撮影の際のフラッシュとして機能するとともに、筐体10およびユーザ(利用者)を囲む壁面(フレーム11)により外光が遮断されているため、撮影前の状態においてもユーザを照明する。
図中正面(面187)の中央上部には、ユーザを撮影するためのCCD、CMOS等の小型のデジタルカメラ201が設けられ、デジタルカメラ201が撮影している取り込み画像は、照明装置206および照明装置207の間に設けられている画像表示部202に表示される。この画像表示部202は、上部に透明なタッチパネルが積層された液晶ディスプレイにより構成される。この画像表示部202は、ほぼその全面が表示面とされ、ユーザのほぼ全身を表示することができる大きさとされている。
画像表示部202にはまた、撮影の進行段階に応じて種々の選択ボタンが表示され、画像表示部202に表示された選択ボタンを、ユーザが画像表示部202の両側に設けられたタッチペン203aまたはタッチペン203bを用いて選択することにより撮影手順が進行される。なお以下において、タッチペン203aとタッチペン203bのそれぞれを個別に区別する必要がない場合、タッチペン203と称する。
画像表示部202の下方には、スピーカ205が設けられている。スピーカ205は、各種の音声ガイダンスなどを出力し、ユーザに対して撮影を案内する。
図4は、第2撮影空間33の構成例であって、第2撮影空間33と第1撮影空間32が隣接する面(向かい合う面)188を示す図(平面図)である。
第2撮影空間33が第1撮影空間32と隣接する面(面188)には、デジタルカメラ101、画像表示部102、タッチペン103a、タッチペン103b、スピーカ105、照明装置106および照明装置107の他に、移動用トンネル91が設けられている。移動用トンネル91は、第1撮影空間32から第2撮影空間33へ(または第2撮影空間33から第1撮影空間32へ)移動するための通路である。
図中正面(面188)の左右には、照明装置106および照明装置107が設けられている。照明装置106および照明装置107は、撮影の際のフラッシュとして機能するとともに、筐体10およびユーザ(利用者)を囲む壁面(フレーム11)により外光が遮断されているため、撮影前の状態においてもユーザを照明する。
図中正面(面188)の中央上部には、ユーザを撮影するためのCCD、CMOS等の小型のデジタルカメラ101が設けられ、デジタルカメラ101が撮影している取り込み画像は、照明装置106および照明装置107の間に設けられている画像表示部102に表示される。この画像表示部102は、上部に透明なタッチパネルが積層された液晶ディスプレイにより構成される。この画像表示部102は、ほぼその全面が表示面とされ、ユーザのほぼ全身を表示することができる大きさとされている。またデジタルカメラ101は、図中水平方向に移動可能とされており、ユーザが手でデジタルカメラ101を移動させることにより、正面からではなく、角度をつけた撮影を行なうことができる。また、第2撮影空間33に設けられているデジタルカメラ101は、第1撮影空間32に設けられているデジタルカメラ201より図中上側(高い位置)に配置されている。これにより、第1撮影空間32と第2撮影空間33でのカメラアングルを異なるようにすることができる。また本例では、第2撮影空間33でクロマキー撮影が可能である。また本例では、第2撮影空間33で、事前入力空間31において入力された撮影モードに基づく撮影が行なわれる。さらに図3の第1撮影空間32と図4の第2撮影空間33では、異なる背景(例えば、異なるカーテン、異なる照明または異なる壁の色や模様)となっている。
画像表示部102にはまた、撮影の進行段階に応じて種々の選択ボタンが表示され、画像表示部102に表示された選択ボタンを、ユーザが画像表示部102の両側に設けられたタッチペン103aまたはタッチペン103bを用いて選択することにより撮影手順が進行される。なお以下において、タッチペン103aとタッチペン103bのそれぞれを個別に区別する必要がない場合、タッチペン103と称する。
画像表示部102の下方には、スピーカ105が設けられている。スピーカ105は、各種の音声ガイダンスなどを出力し、ユーザに対して撮影を案内する。
なお図4の例の場合、デジタルカメラ101は1つであるが、足下等に第2のデジタルカメラを設けるようにしてもよい。これにより、さらに第1撮影空間32とは異なる構成とすることができる。
図3および図4をまとめると、以下のようになる。図4の第2撮影空間33に設けられているデジタルカメラ101は、図中水平方向に移動可能とされており、第2撮影空間33ではユーザの意向に沿った撮影が可能となる(図4の例の場合、水平方向であるが、垂直方向に移動するようにしてもよい)。また本例では、第2撮影空間33に設けられているデジタルカメラ101は、第1撮影空間32に設けられているデジタルカメラ201より高い位置に配置されており、第1撮影空間32と第2撮影空間33ではカメラアングルの異なる撮影を行なうことが可能となる。さらに本例では、第2撮影空間33でクロマキー撮影が可能である。また図4の第2撮影空間33では、事前入力空間31において入力された撮影モードに基づく撮影が行なわれる。さらに図3の第1撮影空間32と図4の第2撮影空間33では、異なる背景(例えば、異なるカーテン、異なる照明または異なる壁の色や模様)となっている。すなわち、第1撮影空間32と第2撮影空間33の撮影条件は、カメラアングル(撮影のアングル)、画角、照明、背景および撮影空間の広さが異なっている(勿論、少なくともいずれか1つが異なるだけでもよい)。このように、第1撮影空間32と第2撮影空間33が異なる環境(撮影条件)とされているので、異なる雰囲気で撮影を行なうことができる。換言すると、ユーザに本発明の写真シール作成装置(画像プリント作成装置)を1回利用させるだけで、ユーザを、あたかも2台の写真シール作成装置(画像プリント作成装置)を利用したような気分(得した気分)にさせることができる。
図1に戻って、第1編集空間34には、編集用画像表示部131、タッチペン132aおよびタッチペン132bが設けられている。
編集用画像表示部131は、上部に透明なタッチパネルが積層された液晶ディスプレイにより構成される。この編集用画像表示部131は、ほぼその全面が表示面とされている。編集用画像表示部131には、第1撮影空間32および第2撮影空間33において撮影された撮影画像が表示される。なお編集用画像表示部131には、第1撮影空間32および第2撮影空間33において撮影された撮影画像に加えて、事前入力空間31において撮影された撮影画像が表示されてもよい。
編集用画像表示部131に表示された撮影画像に、ユーザはタッチペン132aまたはタッチペン132bを利用して撮影画像の中から編集画像を選択したり、落書き処理を施すことができる。また編集用画像表示部131には、撮影画像の他、画像プリントの作成および印刷処理の進行段階に応じて種々の選択ボタンやメッセージなどが表示され、ユーザは、編集用画像表示部131に表示された選択ボタンをタッチペン132aまたはタッチペン132bを用いて選択することができる。なお以下において、タッチペン132aとタッチペン132bのそれぞれを個別に区別する必要がない場合、タッチペン132と称する。
第2編集空間35には、編集用画像表示部151、タッチペン152aおよびタッチペン152bが設けられている。
編集用画像表示部151は、上部に透明なタッチパネルが積層された液晶ディスプレイにより構成される。この編集用画像表示部151は、ほぼその全面が表示面とされている。編集用画像表示部151には、第1撮影空間32および第2撮影空間33において撮影された撮影画像が表示される。なお編集用画像表示部151には、第1撮影空間32および第2撮影空間33において撮影された撮影画像に加えて、事前入力空間31において撮影された撮影画像が表示されてもよい。
編集用画像表示部151に表示された撮影画像に、ユーザはタッチペン152aまたはタッチペン152bを利用して撮影画像の中から編集画像を選択したり、落書き処理を施すことができる。また編集用画像表示部151には、撮影画像の他、画像プリントの作成および印刷処理の進行段階に応じて種々の選択ボタンやメッセージなどが表示され、ユーザは編集用画像表示部151に表示された選択ボタンをタッチペン152aまたはタッチペン152bを用いて選択することができる。なお以下において、タッチペン152aとタッチペン152bのそれぞれを個別に区別する必要がない場合、タッチペン152と称する。
このように、本例では第1編集空間34と第2撮影空間35の構成は同様である。
また、写真シール作成装置1の硬貨投入口51の図中右側には、写真シール紙排出口170が設けられており、撮影され画像編集された撮影画像が、所定数に分割された写真シール紙に印刷されて排出される。
なお実際には、図1において筐体10の周囲、事前入力空間31の周辺、第1編集空間34の周辺および第2編集空間35の周辺にはカーテンが設置されている。
また、それぞれの空間に設けられている各種の部位(例えば事前入力空間31に設けられている照明装置71、照明装置72、事前撮影用デジタルカメラ73、事前入力用画像表示部74、事前入力用タッチペン75a、事前入力用タッチペン75bおよび事前入力用スピーカ77等)は、図1に示されるような場所に限定されない(例えば、事前入力用画像表示部74が事前入力用スピーカ77の下部にあってもよい)。
なお本例では、第1撮影空間32に設けられているデジタルカメラ201、画像表示部202、スピーカ205、照明装置206および照明装置207、第2撮影空間33に設けられているデジタルカメラ101、画像表示部102、スピーカ105、照明装置106および照明装置107、並びに第2編集空間35に設けられている編集用画像表示部151が、筐体10−2の内部に収容されている。また、事前入力空間31に設けられている照明装置71および照明装置72、事前撮影用デジタルカメラ73、事前入力用画像表示部74、事前入力用スピーカ77と、第1編集空間34に設けられている編集用画像表示部131が、筐体10−1の内部に収容されている。
図5は、図1の写真シール作成装置1の機能的構成を示すブロック図である。
この写真シール作成装置1の制御部301には、硬貨処理部311、事前入力部321、第1撮影部322、第2撮影部323、第1編集部324、第2編集部325、記憶部341、ID(Identifier)タグリーダライタ342およびプリンタ343が接続されており、各処理部は制御部301により制御される。また制御部301には、ROM(Read Only Memory)331、RAM(Random Access Memory)332およびドライバ333が接続されている。
硬貨処理部311は、図1の硬貨投入口51から投入された硬貨の金額を検出し、所定の代金が投入されたと検出した場合、起動信号を制御部301に送信する。
事前入力部321は図1の事前入力空間31に設けられ、第1撮影部322は図1の第1撮影空間32に設けられ、第2撮影部323は図1の第2撮影空間33に設けられ、第1編集部324は図1の第1編集空間34に設けられ、第2編集部325は図1の第2編集空間35にそれぞれ設けられている。
記憶部341は、写真シール作成装置1における設定情報を読み込んだり、設定情報を保存する。例えば記憶部341は、シールを印刷するときの枚数の種類等の設定情報を記憶する。
制御部301は、ROM(Read Only Memory)331に記憶されているプログラムに従って、全体の動作、処理を制御する。すなわち各処理部は、図5に示されるよう制御部301に接続され、制御される。また制御部301は、事前入力部321、第1撮影部322、第2撮影部323、第1編集部324および第2編集部325の利用状況を監視する。さらに制御部301は、監視した事前入力部321、第1撮影部322、第2撮影部323、第1編集部324および第2編集部325の利用状況に基づいて事前入力部321、第1撮影部322、第2撮影部323、第1編集部324および第2編集部325のそれぞれの処理時間を制御する。
RAM(Random Access Memory)332は、制御部301の作業中データを記憶するとともに、各処理部においてユーザが行った選択、指示などを一時記憶する。
ドライバ333は、図示せぬCD-ROMなどの記録媒体を駆動し、記録情報を読み出す。CD-ROMなどの記録媒体には、撮影処理、落書き処理などを含む種々の処理を行なうためのプログラムが記録されており、それらのプログラムは、実行時にRAM332に転送されて実行される。
プリンタ343は、画像シールを作成する部分であり、事前入力空間31に設けられている事前撮影用デジタルカメラ73、第1撮影空間32に設けられているデジタルカメラ201および第2撮影空間33に設けられているデジタルカメラ101により撮影され、後述の落書き処理などが施された後のプリント画像をシール紙352に印刷し、排出する。シール紙352は、プリンタ343により印刷された、ユーザが選択したプリント画像を、指定された分割単位で剥がせるように構成されている。なおユーザは、1枚の写真シール紙352上に数種類のプリント画像を選択して印刷させることができる。なお、本明細書において「写真シール」は、個々の画像のシールを意味し、「シール紙」は写真印刷前のシール紙を示し、「写真シール紙」は個々の写真シールがまとまったものを意味する。
IDタグリーダライタ342は、シール紙352の残量等の設定情報をIDタグ351に書き込んだり、読み込む。シール紙ユニット360は、IDタグ351とシール紙352から構成されている。
制御部301は、撮影手順の案内画面や撮影画像を各種の表示部(事前入力用画像表示部74、画像表示部202、画像表示部102、編集用画像表示部131および編集用画像表示部151)に表示させる。
なお制御部301は、各カメラ(事前入力用デジタルカメラ73、デジタルカメラ201およびデジタルカメラ101)により撮影された画像をRAM332に記憶させるようにしたが、これに限らず、制御部301の内部に撮影画像を記憶するためのフレームバッファを内蔵するようにしてもよい。
制御部301の内部に撮影画像を記憶するためのフレームバッファを内蔵するようにした場合の例を以下に説明する。
フレームバッファは、デュアルポートメモリにより構成され、それぞれの領域が1枚分の撮影画像を記憶できる2つの領域に分けて使用される。フレームバッファの第1の領域には各カメラ(事前入力用デジタルカメラ73、デジタルカメラ201およびデジタルカメラ101)からの取り込み画像が入力され、撮影後は撮影した画像が記憶される。
一方第2の領域は、落書き処理(第1編集空間34または第2編集空間35において実行される処理)などの編集処理において使用される記憶領域であり、撮影が終了した時点では第1の領域と同一の撮影画像が記憶される。すなわち編集処理においてユーザがタッチペン(例えばタッチペン132)を利用して落書きを入力すると、その入力データが第2の領域内に書き込まれる。なおユーザは、消しゴム処理を指定することにより、一度付加した落書きを消去し、元の画像に戻すことができる。その場合、編集用画像表示部(例えば第1編集空間34の編集用画像表示部131)は、その消しゴムで指定された部分の画像データを第1の領域から読み出し、第2の領域に書き込むことにより、ユーザが消しゴムで指定した部分を落書き処理を行なう前の撮影画像に戻す。
各編集用画像表示部(編集用画像表示部131および編集用画像表示部151)には、制御部301のフレームバッファの第2の領域に記憶されたデータが表示される。したがって、ユーザが落書きなどを入力している最中は、落書きなどが施された撮影画像が各編集用画像表示部(編集用画像表示部131および編集用画像表示部151)に表示される。
タッチパネル(後述する図9のタッチパネル431または図10のタッチパネル441)は、対応するタッチペン(例えば後述する図9のタッチパネル431の場合、タッチペン132)からの入力を検出する。すなわちユーザは、各編集用画像表示部に表示された選択ボタンをタッチペン(例えばタッチペン132)を用いて選択したり、各編集用画像表示部に表示された撮影画像に対して、その上に落書きなどを行なうことができる。タッチペン(例えばタッチペン132)による入力データは、タッチパネル(例えばタッチパネル431)により検出され、入力データとして制御部301のフレームバッファの第2の領域に書き込まれる。
次に、図6を参照して、図5の事前入力部321の機能的構成を説明する。図中、図1と対応する部分については同一の符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。
照明装置71および照明装置72は、制御部301(図5)からの照明制御信号に基づいてユーザを照明する。なお照明装置71および照明装置72は、制御部301からの照明制御信号に基づいてストロボ発光する(瞬間的に、通常より強い光を発生する)ようにしてもよい。
事前撮影用デジタルカメラ73は、制御部301からのシャッタ信号に基づいてユーザ(被写体)を撮影する。事前入力用画像表示部74は、制御部301からの指示に基づいて撮影手順の案内画面や撮影画像を表示する。制御部301は、事前撮影用デジタルカメラ73の撮影画像を取得し、RAM332に記憶させる。すなわちRAM332には、撮影された画像が記憶される。
タッチパネル401は、事前入力用タッチペン75からの入力を検出する。ユーザは、事前入力用画像表示部74に表示された選択ボタンを事前入力用タッチペン75を用いて選択することができる。事前入力用タッチペンによる入力データは、タッチパネル401により検出され、入力信号として制御部301に出力される。
事前入力用スピーカ77は、制御部301から供給された音声信号に基づいて音声(各種の音声ガイダンス)を出力する。事前入力用マイク78は、制御部301から供給された制御信号に基づいて所定のタイミングでユーザからの発話を含む周囲の音声(音)を集音し、集音した音声に基づく音声信号を制御部301に供給する。
次に、図7を参照して、図5の第1撮影部322の機能的構成を説明する。図中、図3と対応する部分については同一の符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。
照明装置206および照明装置207は、制御部301(図5)からの照明制御信号に基づいてユーザを照明する。なお照明装置206および照明装置207は、制御部301からの照明制御信号に基づいてストロボ発光する(瞬間的に、通常より強い光を発生する)ようにしてもよい。
デジタルカメラ201は、制御部301からのシャッタ信号に基づいてユーザを撮影する。画像表示部202は、制御部301からの指示に基づいて撮影手順の案内画面や撮影画像を表示する。制御部301は、デジタルカメラ201からの撮影画像を取得しRAM332に記憶させる。
タッチパネル411は、タッチペン203からの入力を検出する。すなわちユーザは、画像表示部202に表示された選択ボタンをタッチペン203を用いて選択することができる。タッチペン203による入力データは、タッチパネル411により検出され、入力信号として制御部301に出力される。
スピーカ205は、制御部301から供給された音声信号に基づいて音声(各種の音声ガイダンス)を出力する。
図8は、図5の第2撮影部323の機能的構成を示す図である。図8を図7と比較して明らかなように、図8の第2撮影部323は、図7の第1撮影部322と同様の構成とされている。
すなわち、図7の第1撮影部322のデジタルカメラ201、画像表示部202、タッチペン203a、タッチペン203b、スピーカ205、照明装置206、照明装置207およびタッチパネル411に対応して、第2撮影部323は、デジタルカメラ101、画像表示部102、タッチペン103a、タッチペン103b、スピーカ105、照明装置106、照明装置107およびタッチパネル421を有している。対応する名称のものは対応する機能を有している。
図9は、図5の第1編集部324の機能的構成例を示すブロック図である。
タッチパネル431は、タッチペン132からの入力を検出する。すなわちユーザは、編集用画像表示部131に表示された選択ボタンをタッチペン132を用いて選択することができる。タッチペン132による入力データは、タッチパネル431により検出され、入力信号として制御部301に出力される。
制御部301は、事前入力部321、第1撮影部322および第2撮影部323で撮影された画像をRAM332に記憶させている。その画像は適宜、制御部301により読み出される。制御部301は、読み出した画像データをRGB信号として編集用画像表示部131に供給し表示させる。
図10は、図5の第2編集部325の機能的構成を示す図である。図10を図9と比較して明らかなように、図10の第2編集部325は、図9の第1編集部324と同様の構成とされている。
すなわち、図9の第1編集部324の編集用画像表示部131、タッチペン132a、タッチペン132bおよびタッチパネル431に対応して、第2編集部325は、編集用画像表示部151、タッチペン152a、タッチペン152bおよびタッチパネル441を有している。対応する名称のものは対応する機能を有している。
上述した図2に示されるように、ユーザは、第1番目に事前入力空間31で撮影(または編集)に利用するための情報を入力し、第2番目に第1撮影空間32で撮影を行ない、第3番目に第2撮影空間33で撮影を行ない、第4番目に第1編集空間34または第2編集空間35で編集を行ない、第5番目に印刷された写真シール紙を受け取る。すなわちユーザは、第2撮影空間33における撮影終了後、第1編集空間34と第2編集空間35のうちいずれか1つの編集空間に誘導される。本発明の写真シール作成装置1においては、接客する空間が5つ(事前入力空間31、第1撮影空間32、第2撮影空間33、第1編集空間34および第2編集空間35)設けられている。すなわち、5組のグループに(5重に)接客を(同時に)行なうことができる。
このときの移動のタイミングを図11を参照して説明する。
図11においては、事前入力空間31における処理(事前入力部321が実行する処理)を事前入力と称し、第1撮影空間32における処理(第1撮影部322が実行する処理)を第1撮影と称し、第2撮影空間33における処理(第2撮影部323が実行する処理)を第2撮影と称し、第1編集空間34における処理(第1編集部324が実行する処理)を落書きAと称し、第2編集空間35における処理(第2編集部325が実行する処理)を落書きBと称する。また図11において、横軸は時間tであり、縦軸は組数(グループ数)である。さらに図11の例の場合、事前入力、第1撮影および第2撮影に要する時間(予め設定されている処理時間)はそれぞれ2分とされ、落書きAおよび落書きBに要する時間(予め設定されている処理時間)はそれぞれ4分とされる。すなわち、事前入力時間と撮影時間は等しく、編集時間は、事前入力時間と撮影時間の2倍の時間である(事前入力の受付時間、撮影時間および編集時間の比は、約1対1対2である)。
1組目のユーザ(なお以下において、ユーザは1人であっても、複数であってもよい)は、時刻t0において硬貨を投入すると事前入力を開始し(事前入力を行ない)、時刻t1(事前入力を開始してから2分後)において第1撮影を開始し(第1撮影を行ない)、時刻t2(第1撮影を開始してから2分後)において第2撮影を開始し(第2撮影を行ない)、時刻t3(第2撮影を開始してから2分後)において落書きAを開始し、時刻t5(落書き処理を開始してから4分後)において落書きAを終了する。
2組目のユーザは、時刻t1において硬貨を投入すると事前入力を開始し(事前入力を行ない)、時刻t2(事前入力を開始してから2分後)において第1撮影を開始し(第1撮影を行ない)、時刻t3(第1撮影を開始してから2分後)において第2撮影を開始し(第2撮影を行ない)、時刻t4(第2撮影を開始してから2分後)において落書きBを開始し、時刻t6(落書き処理を開始してから4分後)において落書きBを終了する。
3組目のユーザは、時刻t2において、硬貨を投入すると事前入力を開始し(事前入力を行ない)、時刻t3(事前入力を開始してから2分後)において第1撮影を開始し(第1撮影を行ない)、時刻t4(第1撮影を開始してから2分後)において第2撮影を開始し(第2撮影を行ない)、時刻t5(第2撮影を開始してから2分後)において落書きAを開始し、時刻t7(落書き処理を開始してから4分後)において落書きAを終了する。
4組目のユーザは、時刻t3において、硬貨を投入すると事前入力を開始し(事前入力を行ない)、時刻t4(事前入力を開始してから2分後)において第1撮影を開始し(第1撮影を行ない)、時刻t5(第1撮影を開始してから2分後)において第2撮影を開始し(第2撮影を行ない)、時刻t6(第2撮影を開始してから2分後)において落書きBを開始し、時刻t8(落書き処理を開始してから4分後)において落書きBを終了する。
5組目のユーザは、時刻t4において、硬貨を投入すると事前入力を開始し(事前入力を行ない)、時刻t5(事前入力を開始してから2分後)において第1撮影を開始し(第1撮影を行ない)、時刻t6(第1撮影を開始してから2分後)において第2撮影を開始し(第2撮影を行ない)、時刻t7(第2撮影を開始してから2分後)において落書きAを開始し、時刻t9(落書き処理を開始してから4分後)において落書きAを終了する。
すなわち、時刻t1において1組目のユーザが事前入力を終了して第1撮影を開始するタイミングで、1組目のユーザに入れ替わるように2組目のユーザが事前入力を開始する。また、時刻t2において1組目のユーザが第1撮影を終了して第2撮影を開始するタイミングで、1組目のユーザに入れ替わるように2組目のユーザが第1撮影を開始するとともに、2組目のユーザに入れ替わるように3組目のユーザが事前入力を開始する。さらに、時刻t3において1組目のユーザが第2撮影を終了して落書きAを開始するタイミングで、1組目のユーザに入れ替わるように2組目のユーザが第2撮影を開始するとともに、2組目のユーザに入れ替わるように3組目のユーザが第1撮影を開始し、さらに3組目のユーザに入れ替わるように4組目のユーザが事前入力を開始する。また、時刻t4において2組目のユーザが第2撮影を終了して落書きBを開始するタイミングで、2組目のユーザに入れ替わるように3組目のユーザが第2撮影を開始するとともに、3組目のユーザに入れ替わるように4組目のユーザが第1撮影を開始し、さらに4組目のユーザに入れ替わるように5組目のユーザが事前入力を開始する。また、時刻t5において、1組目のユーザが落書きAを終了するタイミングで、1組目のユーザに入れ替わるように3組目のユーザが落書きAを開始するとともに、3組目のユーザに入れ替わるように4組目のユーザが第2撮影を開始し、さらに4組目のユーザに入れ替わるように5組目のユーザが第1撮影を開始する。
すなわち図11の例では、時刻t4から時刻t5の間において、5組のグループに(5重に)接客を同時に行なっている。このような処理を繰り返すことにより、常に5重接客を行なうことができる。
図11の例の場合、奇数組(1組目、3組目および5組目)のユーザは、落書きAの空間、すなわち第1編集空間34において編集を行なうのに対し、偶数組(2組目および4組目)のユーザは、落書きBの空間、すなわち第2編集空間35において編集を行なう。このように、編集空間を2つ設け、いずれかの編集空間において編集可能な構成としたので、ユーザは各撮影にかける時間より多くの時間を編集時間として費やすことができる。
また、事前入力部321を設けることにより、撮影(第1撮影空間撮影部322における処理)を開始するまでの待ち時間を無駄にしないようにすることができる。また、撮影を開始するまでの待ち時間(苦痛)を、娯楽と捉えて貰うことができる。
次に、図12乃至図15のフローチャートを参照して、写真シール作成装置1におけるゲーム処理の一例を説明する。
ステップS1において制御部301は、硬貨処理部311からの起動信号に基づいて所定の代金が硬貨投入口51から投入されたか否かを判定し、所定の代金が硬貨投入口51から投入されたと判定するまで待機する。
ステップS1において所定の代金が硬貨投入口51に投入されたと判定された場合、ステップS2において事前入力部321は、制御部301の制御に基づいて事前入力処理を実行する。具体的には、事前入力部321は、撮影前(事前)にユーザの指令に基づいてユーザの情報の入力や撮影モードの選択を行なう。勿論、ユーザはこのとき、事前入力空間31に存在する。なお事前入力処理の詳細は、図16および図17を参照して後述する。
ステップS3において制御部301は、事前入力処理時間が2分経過したか(事前入力処理時間>2分であるか、すなわち事前入力処理を開始してから2分が経過したか)否かを判定し、事前入力処理時間が2分経過していないと判定された場合、ステップS4では、事前入力において次の個人情報を入力するか否かを判定する。具体的には、ユーザにより事前入力用タッチペン75を介して、次の個人情報を入力する選択がなされたか否かを判定する。ステップS4においてユーザにより次の個人情報を入力すると選択されたと判定された場合、処理はステップS2に戻り、事前入力処理が再び行なわれる。
ステップS3において事前入力処理時間が2分経過したと判定された場合または、ステップS4において次の個人情報を入力しないと判定された場合、ステップS5において制御部301は、第1撮影空間32が空いているか否かを判定し、第1撮影空間32が空いていると判定された場合、ステップS6において、事前入力を終了するか否かを判定する。具体的には、制御部301は、ユーザにより事前入力部321の事前入力用画像表示部74に表示された事前入力処理の終了ボタンが選択された場合、事前入力を終了すると判定する。
ステップS5において制御部301により第1撮影空間32が空いていないと判定された場合、またはステップS6においてユーザにより事前入力を終了しないと判定された場合、ステップS7において事前入力部321は、制御部301の制御に基づいてサブゲーム処理を実行する。サブゲームとは、例えばルーレットゲーム、占い、クイズ、ショート映像等である。サブゲームの実行により、ユーザにとって苦痛である待ち時間を楽しませることができる。なおこの処理の詳細は、図21を参照して後述する。
ステップS4の処理で次の個人情報を入力すると判定された場合またはステップS7の処理の後、処理はステップS2に戻り、それ以降の処理(事前入力処理)が実行される。
ステップS6において事前入力処理を終了すると判定された場合、ステップS8において制御部301は、ユーザを第1撮影空間32に誘導する。例えば制御部301は、事前入力部321の事前入力用画像表示部74に第1撮影空間32への誘導を促すメッセージを表示させるとともに、事前入力用スピーカ77に第1撮影空間32への誘導を促す音声を出力させる。これにより、ユーザを事前入力空間31から第1撮影空間32に誘導することができる(図2参照)。
ステップS9において第1撮影部322は、制御部301からの制御に基づいて第1撮影空間撮影処理を実行する。具体的には、第1撮影空間32においてユーザ(被写体)の撮影が行なわれ、RAM332に撮影画像が記憶される。第1撮影空間32では、いわゆるマイペース撮影(詳細は後述する)が行なわれる。なお第1撮影空間撮影処理の詳細は、図24を参照して後述する。
ステップS10において制御部301は、第1撮影空間撮影処理時間が2分経過したか(第1撮影空間撮影処理時間>2分、すなわち第1撮影空間撮影処理を開始してから2分が経過したか)否かを判定し、第1撮影空間撮影処理時間が2分経過していないと判定された場合、処理はステップS11に進み、第2撮影空間33が空いているか否かを判定する。具体的には、制御部301は、ユーザにより第1撮影部322の画像表示部202に表示された第1撮影空間撮影処理の終了ボタンが選択された場合、第1撮影空間撮影処理を終了すると判定する。
ステップS11において第2撮影空間33が空いていると判定された場合、ステップS12において制御部301は、第1撮影空間撮影処理を終了するか否かを判定する。
ステップS11において第2撮影空間33が空いていないと判定された場合、またはステップS12において第1撮影空間撮影処理を終了しないと判定された場合、ステップS9に戻り、それ以降の処理(すなわち、第1撮影空間撮影処理)が繰り返される。
ステップS10において第1撮影空間撮影処理時間が2分経過したと判定された場合、またはステップS12において第1撮影空間撮影処理を終了すると判定された場合、ステップS13において第1撮影部322は、制御部301の制御に基づいて第2撮影空間33への誘導処理を実行する。これにより、ユーザを第1撮影空間32から第2撮影空間33に誘導することができる(図2参照)。なおこの処理の詳細は、図26を参照して後述する。
ステップS14において第2撮影部323は、制御部301からの制御に基づいて第2撮影空間撮影処理を実行する。具体的には、第2撮影空間32において、ユーザ(被写体)の撮影が行なわれ、RAM332に撮影画像が記憶される。なお第2撮影空間撮影処理の詳細は、図30を参照して後述する。
ステップS15において制御部301は、第2撮影空間撮影処理時間が2分経過したか(第2撮影空間撮影処理時間>2分、すなわち第2撮影空間撮影処理を開始してから2分が経過したか)否かを判定し、第2撮影空間撮影処理時間が2分経過していないと判定された場合、ステップS16において、いずれかの編集空間(第1編集空間34または第2編集空間35)が空いているか否かを判定する。
ステップS16においていずれかの編集空間(第1編集空間34または第2編集空間35)が空いていると判定された場合、ステップS17において制御部301は、第2撮影を終了するか否かを判定する。具体的には、制御部301は、ユーザにより第2撮影部323の画像表示部102に表示された第2撮影空間撮影処理の終了ボタンが選択された場合、第2撮影空間撮影処理を終了すると判定する。
ステップS16においていずれかの編集空間が空いていないと判定された場合、またはステップS17において第2撮影空間撮影処理を終了しないと判定された場合、処理はステップS14に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、第2撮影空間撮影処理が再度実行される。
ステップS15において第2撮影空間撮影処理の時間が2分経過したと判定された場合またはステップS17において第2撮影空間撮影処理を終了すると判定された場合、処理はステップS18に進み、制御部301は、編集空間選択処理を実行する。具体的には、制御部301は、第2撮影空間33で撮影しているユーザを、第1編集空間34と第2編集空間35のうち、どちらの編集空間で編集させるかの選択を行なう。なおこの処理の詳細は、図35を参照して後述する。
ステップS19において制御部301は、ステップS18の処理結果に基づいてユーザ(第2撮影空間33にいるユーザ)を第1編集空間34に誘導するか否かを判定し、第1編集空間34へ誘導すると判定された場合、ステップS20において、第1編集空間34に誘導する。例えば制御部301は、第2撮影部323の画像表示部102に第1編集空間34への誘導を促すメッセージを表示させるとともに、スピーカ105に第1編集空間34への誘導を促す音声を出力させる。これにより、ユーザを第2撮影空間33から第1編集空間34に誘導することができる(図2参照)。
ステップS21において制御部301は、第1編集空間34における編集時間を時間T1として計時する。換言すると、制御部301は、ユーザが第1編集空間34において編集を開始してからの時間を時間T1として計時する。
ステップS22において制御部301は、第1編集空間フラグをONする。制御部301は、第1編集空間34をユーザが利用している場合、第1編集空間フラグをONし、第1編集空間34をユーザが利用していない場合、第1編集空間フラグをOFFする。
ステップS23において第1編集部324は、制御部301からの制御に基づいて編集処理を実行する。例えば第1編集部324は、ユーザの指令(タッチペン132による入力)に基づいて撮影画像の中から編集画像を選択したり、落書き処理を施すことにより編集処理を実行する。なお編集処理の詳細は、図36および図37を参照して後述する。
ステップS24において制御部301は、第1編集空間34における編集時間T1が4分経過したか否かを判定し、第1編集空間34における編集時間T1が4分経過していないと判定された場合、ステップS25において、編集を終了するか否かを判定する。具体的には、制御部301は、ユーザにより第1編集部324の編集用画像表示部131に表示された編集処理の終了ボタンが選択された場合、編集を終了すると判定する。ステップS25において編集を終了しないと判定された場合、ステップS23に戻り、それ以降の処理(編集処理)が繰り返される。
ステップS24において第1編集空間34における編集時間T1が4分経過したと判定された場合、またはステップS25において編集を終了すると判定された場合、ステップS26において制御部301は、第1編集空間フラグをOFFする。このフラグはステップS22でONされたフラグである。これにより、第1編集空間34が利用中でないことを編集終了時に示すことができる。
ステップS19において第1編集空間34へ誘導しない、すなわち第2編集空間35へ誘導すると判定された場合、ステップS27において制御部301は、第2編集空間35に誘導する。例えば制御部301は、第2撮影部323の画像表示部102に第2編集空間35への誘導を促すメッセージを表示させるとともに、スピーカ105に第2編集空間35への誘導を促す音声を出力させる。これにより、ユーザを第2撮影空間33から第2編集空間35に誘導することができる(図2参照)。
ステップS28において制御部301は、第2編集空間35における編集時間を時間T2として計時する。換言すると、制御部301は、ユーザが第2編集空間35において編集を開始してからの時間を時間T2として計時する。
ステップS29において制御部301は、第2編集空間フラグをONする。ステップS22で上述した第1編集空間フラグと同様に、制御部301は、第2編集空間35をユーザが利用している場合、第2編集空間フラグをONし、第2編集空間35をユーザが利用していない場合、第2編集空間フラグをOFFする。
ステップS30において第2編集部325は、制御部301からの制御に基づいて編集処理を実行する。この処理は、上述したステップS23の処理と同様である。単に編集処理を実行するのが第1編集部324ではなく第2編集部325となるだけである。なお編集処理の詳細は、図36および図37を参照して後述する。
ステップS31において制御部301は、第2編集空間35における編集時間T2が4分経過したか否かを判定し、第2編集空間35における編集時間T2が4分経過していないと判定された場合、ステップS32において、編集を終了するか否かを判定する。具体的には、制御部301は、ユーザにより第2編集部325の編集用画像表示部151に表示された編集処理の終了ボタンが選択された場合、編集を終了すると判定する。ステップS32において編集を終了しないと判定された場合、ステップS30に戻り、それ以降の処理(編集処理)が繰り返される。
ステップS31において第2編集空間35における編集時間T2が4分経過したと判定された場合、またはステップS32において編集を終了すると判定された場合、ステップS33において制御部301は、第2編集空間フラグをOFFする。このフラグは、ステップS29でONされたフラグである。これにより、第2編集空間35が利用中でないことを編集終了時に示すことができる。
ステップS26の処理の後、またはステップS33の処理の後、ステップS34において制御部301は、印刷処理を実行する。例えば制御部301は、プリンタ343を制御して選択された分割モード(編集処理でユーザにより選択された分割モード)に基づいて画像を印刷する。なお印刷処理の詳細は、図39を参照して後述する。
なお図12乃至図15の例では、次の空間へ移動するための時間を考慮していないが、実際は、これを考慮する(例えば、移動時間を10秒として計時する)ようにする。
なお図12乃至図15の例では、図11に示されるように、事前入力処理、第1撮影空間撮影処理および第2撮影空間撮影処理をそれぞれ2分とし、第1編集空間編集処理および第2編集空間撮影処理をそれぞれ4分としたが、その設定時間はこれに限らない。
また例えば、3組目のユーザが第2撮影空間撮影処理(ステップS14)を行なっており、1組目のユーザが第1編集空間34において編集処理を行なっていた場合、制御部301は、1組目のユーザに対して編集空間のカウントダウン処理を実行する。なおこの処理は、図33を参照して後述する。
次に、図16および図17のフローチャートを参照して、図12のステップS2の事前入力処理の詳細な例を説明する。なお図16および図17の処理は基本的に、制御部301からの制御に基づいて事前入力部321の各部が実行している処理である。
ステップS101において事前入力用画像表示部74は、ゲーム(本ゲーム)の説明画面を表示する。例えば、図18に示されるようなゲームを説明する画像が事前入力用画像表示部74に表示される。
図18には、ゲームの説明(「遊び方」)が表示されており、コメント501には「事前入力ブース:個人情報の登録や自作スタンプ作成ができるよ!」といったコメントが表示されており、コメント502には「第1撮影ブース:綺麗撮影に満足できる!」といったコメントが表示されており、コメント503には「第2撮影ブース:遊び撮影が楽しめる!」といったコメントが表示されており、コメント504には「落書きブース:たっぷり遊べる!」といったコメントが表示されている。
本例では、事前入力ブースは事前撮影空間31を示し、第1撮影ブースは第1撮影空間32を示し、第2撮影ブースは第2撮影空間33を示し、落書きブースは第1編集空間34または第2編集空間35を示している。落書きブースは、事前入力処理を開始する段階では決定されていない(上述した図12乃至図15のフローチャートに示されるように、第2撮影空間撮影処理(ステップS14乃至ステップS17の処理)が終了した後、編集空間選択処理が行なわれる(ステップS18の処理が実行される)ので事前入力処理(ステップS2)では決定されていない)ため、ステップS101では具体的な指定がされない。
またそれぞれのコメント(コメント501乃至504)には、吹き出し511乃至514が表示されており、吹き出し511乃至514は、それぞれ近接するコメントに記載されている処理の所要時間を示している。図18の例の場合、吹き出し511は「2分」とされ、吹き出し512は「2分」とされ、吹き出し513は「2分」とされ、吹き出し514は「4分」とされる。すなわちコメント501乃至コメント503に記載されている処理の所要時間はそれぞれ2分とされ、コメント504に記載されている処理の所要時間は4分とされる。
このように、コメント501乃至503に、所要時間を記載した吹き出し511乃至514を近接するように表示させることにより、ユーザに本ゲームにおける各処理(事前入力、撮影および編集)の所要時間を知らせることができる。
また、コメント501乃至コメント504の間には、矢印521乃至523が表示されている。これにより、コメント501に示される処理の後に、コメント502に示される処理が実行され、その後、コメント503に示される処理が実行され、さらにその後、コメント504に示される処理が実行されることを、ユーザに、撮影開始前に視覚的に伝えることができる。また、円滑にゲーム(事前入力、撮影および編集)を進めさせることができる。
図18に示されるような表示の後、事前入力用画像表示部74は、ステップS102において、第2撮影空間33における撮影選択メニューを表示する。具体的には、事前入力用画像表示部74は、図19に示されるような第2撮影空間33における選択メニューを表示する。
図19の吹き出し551には、「第2撮影コースを選択してね!」といったコメントが表示されており、コメント552には「1.マイペース撮影(第2バージョン)」といったコメントが表示されており、コメント553には「2.マイネーム撮影」といったコメントが表示されており、コメント554には「3.マイボイス撮影」といったコメントが表示されている。ユーザは、このコメント552乃至コメント554の中から好きな撮影モードをタッチペン75を利用して選択することができる。また図19には、「OK」と記載されたアイコン555と「キャンセル」と記載されたアイコン556が表示されており、ユーザはアイコン555またはアイコン556を利用して、選択した撮影モードを決定したりキャンセルすることができる。
マイペース撮影では、第1撮影空間32における第1撮影と基本的に同様の撮影が行なわれる。具体的には、第2撮影空間33が遊びの空間であっても、マイペース撮影が選択されれば、写真の写り重視の撮影を行なうことができる。すなわちマイペース撮影は、遊び撮影(マイネーム撮影やマイボイス撮影)が苦手なユーザやゆったりしたいユーザに向いている。また、カメラの角度を変えて撮影したり全身撮影を行なうことができるので、同じマイペース撮影であっても、第1撮影空間32の第1撮影とはまた違った撮影を行なうことができる。
マイネーム撮影は、事前入力処理で登録した名前を呼び、対話形式で撮影ボタン等をユーザに選択させて撮影を行なうものである。
マイボイス撮影は、ボイス、ラップ、歌の吹き替え等の撮影のタイミングの効果音声を事前入力処理で登録させ、これに基づいて撮影を楽しくする内容のストーリを用意し、ユーザの参加の意識を高めるようにして撮影を行なうものである。
なおユーザが、コメント552乃至コメント554を選択した場合に、これらの撮影コースの説明が吹き出しで表示されるようにしてもよいし、音声でこれらの撮影コースの説明がなされるようにしてもよい。
図16に戻って、ステップS103において制御部301は、ユーザがマイボイス撮影を選択したか否かを判定する。撮影モードは、図19の例の場合、3つ(マイペース撮影、マイネーム撮影およびマイボイス撮影の3つ)あり、ユーザはこの中から好きな撮影モードを選択することができるので、制御部301は、ユーザによる選択結果に基づいて判定する。
ステップS103においてマイボイス撮影が選択されたと判定された場合、すなわち、図19のコメント554が選択された後、アイコン555(OK)が選択された場合、ステップS104において制御部301は、予め登録されている(例えば、ROM331に予め記憶されている)複数の早口言葉の中からランダムに1つの早口言葉を選択し、この早口言葉に対応する音声信号を事前入力用スピーカ77に送信する。
ステップS105において事前入力用スピーカ77は、制御部301からの制御に基づいて「早口言葉をまねしてね」という音声を出力する。
ステップS106において事前入力用スピーカ77は、制御部301から供給された早口言葉(ステップS104の処理で供給された早口言葉)に対応する音声信号に基づいて早口言葉を出力する。例えば「かえるぴょこぴょこみぴょこぴょこ・・・」といった早口言葉が音声として出力される。
ステップS107において制御部301は、事前入力用マイク78にユーザにより入力された音声(早口言葉を発音するユーザの音声)を取得させ、これを録音する(RAM332に記憶させる)。これにより、ユーザがマイボイス撮影を選択した場合、ユーザの早口言葉を録音することができる。
ステップS103においてマイボイス撮影が選択されていない、すなわちマイペース撮影またはマイネーム撮影が選択されたと判定された場合、ステップS108において制御部301は、ユーザがマイペース撮影を選択したか否かを判定し、マイペース撮影を選択したと判定された場合、ステップS109においてマイペース撮影を設定する。マイペース撮影では、ユーザの早口言葉や名前を登録する必要がない。
ステップS108においてマイペース撮影が選択されていない、すなわちマイネーム撮影が選択されたと判定された場合、ステップS110において事前入力用画像表示部74は、制御部301からの制御に基づいて「名前を入力してね!」というメッセージを表示する。ユーザは、この表示に基づいて名前を入力する(例えばユーザは、事前入力用画像表示部74に表示された仮名文字アイコン(図示せず)をタッチペン75で選択して名前を入力する)。
ステップS111において制御部301は、名前が入力されたか(ユーザがタッチペン75を使用して、名前を入力したか)否かを判定し、名前が入力されていないと判定された場合、処理はステップS110に戻る。ステップS111において名前が入力されたと判定された場合、ステップS112において制御部301は、入力された名前をRAM332に保存する。
ステップS107の処理の後、ステップS109の処理の後、またはステップS112の処理の後、ステップS113において事前入力用画像表示部74は、「撮影をするよ!」というメッセージを表示する。
ステップS114において制御部301は、ユーザにより撮影ボタン(事前入力用画像表示部74に表示されている撮影開始ボタン(例えば、後述する図25に示されるような「撮影する」と記載されたアイコン653)が押下されたか否かを判定し、撮影ボタンが押下されていないと判定された場合、ステップS115において、事前撮影のための時間(例えば10秒)が経過したか否かを判定する。事前撮影のための時間が経過していないと判定された場合、ステップS114に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS114において撮影ボタンが押下されたと判定された場合またはステップS115において撮影のための時間が経過したと判定された場合、処理はステップS116に進み、制御部301は、事前入力部321を制御してカウントダウンを開始させる。カウントダウンは、事前入力用画像表示部74に「3」、「2」、「1」、「0」等のメッセージを順次表示させるようにして行なってもよいし、同時に事前入力用スピーカ77に、「3」、「2」、「1」、「0」等の音声を出力させるようにして行なってもよい。
ステップS117において事前撮影用デジタルカメラ73は撮影を行ない、ステップS118において制御部301は、撮影された撮影画像をRAM332に保存(記憶)させる。このとき撮影画像は、ステップS107またはステップS112で保存されたデータ(音声または名前)に関連付けられて保存される。ステップS118の処理の後、処理は終了される(図12のステップS3に進む)。
図16および図17の処理により、事前入力処理で第2撮影空間33における撮影コースが選択され、それぞれのコースに対するデータの登録および撮影が行なわれる。マイボイス撮影が選択された場合、早口言葉等のユーザの音声が録音され、マイネーム撮影が選択された場合、ユーザの名前が登録され、ぞれぞれ保存される。マイペース撮影が選択された場合、ユーザの情報は何も登録する必要はない。このように、ユーザの好みに合った撮影コースを選択することができる。
上述したように、第1撮影空間32における撮影処理と第2撮影空間33における撮影処理は、異なるものとされている。例えば第1撮影空間32では、顔をアップで撮影するようなマイペース撮影のみが行なわれるが、第2撮影空間33では、マイボイス撮影、マイネーム撮影およびマイペース撮影のうち、事前入力処理で選択した撮影モードで撮影することができる。
なおステップS105とステップS106の処理では、事前入力用スピーカ77の音声出力により早口言葉の録音を促す処理が行なわれたが、これに限らず、事前入力用画像表示部74にこれらの音声に対応する画像を表示するようにしてもよい。
また図16では、マイボイスの撮影を早口言葉の録音として説明したが、ユーザの音声(ボイス)を録音するものであれば何でもよい。例えば、ステップS103においてマイボイス撮影を選択したと判定された場合、図20に示されるような自分の名前の録音を促す画像を事前入力用画像表示部74に表示させるようにしてもよい。図20の例の場合、吹き出し581には「自分の名前を録音してね!」といったコメントが表示されている。ユーザは、「録音開始」のアイコン582を選択して録音を行なうことができる。さらに例えば、好きな言葉(頭に浮かんだ言葉)を録音するようにしてもよい。
なお事前入力処理において、マイペース撮影が選択された場合、BGM(Back Ground Music)を選択するようにすることもできる。
次に、図21のフローチャートを参照して、図12のステップS7のサブゲーム処理の詳細な例を説明する。なお図21の処理は基本的に、制御部301からの制御に基づいて事前入力部321の各部が実行している処理である。
ステップS151において制御部301は、事前入力部321を制御してサブゲームを行なう。例えば制御部301は、図22に示されるようなルーレットゲームの画面を事前入力用画像表示部74に表示させることによりサブゲームを行なってもよいし、占い、クイズ等のサブゲームを行なってもよい。また単に、ショート映像等を流してもよい。
ステップS152において制御部301は、ステップS151によるサブゲームの結果、当たりが出たか否かを判定する。もし、当たりが出ないようなサブゲームであった場合、これ以降の処理は省略される。ステップS152においてサブゲームに当たりが出たと判定された場合、ステップS153において事前入力用画像表示部74は、「当たりだよ!」というメッセージを表示する。例えば、図23に示されるような画像が表示される。図23には、「良かったね!」と記載された吹き出し621と「シールが多く出るよ!」と記載された吹き出し622が表示されている。この表示により、ユーザにサブゲームの当たりを喜ばせることができる。
ステップS154において制御部301は、シール印刷の設定を変更する。例えば制御部301は、通常の写真シール紙より大きく(多めに)シールをプリントするように設定を変更する。
ステップS152において当たりが出なかったと判定された場合、またはステップS154の処理の後、処理は終了される(図12のステップS2に戻る)。
図21の処理により、待ち時間(図12のステップS5で第1撮影空間32が空いていないと判定された場合またはステップS6で事前入力を終了しないと判定された場合)にサブゲームを行なうことで、ユーザに待ち時間を楽しませることができる。また、サブゲームを行なわせることにより、ユーザにとっての待ち時間を遊び時間とすることができ、もって、ユーザが感じる撮影の順番待ちのイライラ感を無くすことができる。
次に、図24のフローチャートを参照して、図13のステップS9の第1撮影空間撮影処理の詳細な例を説明する。なお図24の処理は基本的に、制御部301からの制御に基づいて第1撮影部322の各部が実行している処理である。
ステップS201において画像表示部202は、「撮影をするよ!」というメッセージ(撮影を促すメッセージであれば、これに限定されない)を表示する。このとき、画像表示部202に表示される画面例を図25に示す。
図25の画像表示部202には、第1撮影(第1撮影空間32における撮影)における撮影を促す説明が表示されている。吹き出し651には「撮影をするよ!ボタンを押してね!」と記載されており、吹き出し652には「綺麗に撮影できるよ!!」と記載されている。このような表示がなされることにより、ユーザに撮影を促すことができる。また画像表示部202には、「撮影する」と記載されたアイコン653が表示されており、ユーザがタッチペン203を利用してアイコン653を選択すると、撮影が開始される。
ステップS202において制御部301は、撮影ボタン(本例の場合、図25のアイコン653)が押下(選択)されたか否かを判定する。なお図25に示されるように、アイコン653がタッチペン203により選択されたか否かにより判定してもよいし、別途撮影ボタンを設けるようにして、そのボタンが押下されたか否かにより判定してもよい。
ステップS202において撮影ボタンが押下されていないと判定された場合、ステップS203において制御部301は、第1撮影処理時間が設定時間(例えば15秒)を超えたか否かを判定し、超えていないと判定された場合、処理はステップS202に戻り、それ以降の処理が繰り返される。なお設定時間は、制限時間(例えば2分)より短い時間とされる。例えば撮影枚数が2枚以上である場合、「設定時間<(制限時間/2)」とされる。
ステップS202において撮影ボタンが押下された(図25のアイコン653が選択された)と判定された場合、またはステップS203において第1撮影処理時間が設定時間を超えたと判定された場合、ステップS204において画像表示部202は、撮影のためのカウントダウンを開始する。なお同時にスピーカ205にカウントダウンのための音声を出力させるようにしてもよい。
ステップS205においてデジタルカメラ201は、撮影を行ない、撮影画像を取得する。ステップS206において制御部301は、撮影画像をRAM332に記憶させ(保存して)処理を終了する(図13のステップS10に進む)。
図13のステップS10乃至ステップS12で説明したように、第1撮影空間撮影処理は、2分間が経過しておらず、第2撮影空間33が空いていない場合または第1撮影空間撮影処理を終了しない場合に繰り返される。この処理の繰り返しにより、複数の撮影画像が保存される。
図24の第1撮影空間撮影処理(図13のステップS9に対応する処理)が終了した後、図13のステップS13で上述したように、第2撮影空間への誘導が行なわれる。この処理の詳細な例を、図26のフローチャートを参照して説明する。なおこの処理は、第1撮影空間32の第1撮影部322の各部が、制御部301の制御に基づいて実行する処理である。
ステップS251において制御部301は、の制御に基づいて移動用トンネル91の前に設けられている仕切りを開ける(駆動する)(ユーザの移動を許容するように制御する)。
図27は写真シール作成装置1の側断面図であり、図28は写真シール作成装置1の上断面図である。この場合、移動用トンネル91には仕切り701が設けられている。仕切り701は、筐体10−2の内部に食い込んでおり、筐体10−2と仕切り701の間にはガイド702が形成されている。また仕切り701は、図28に示される駆動部731により駆動され、移動される。このとき仕切り701に設けられているキャスター702により仕切り701が円滑に移動する。図28に示されるように、仕切り701は駆動部731の駆動に基づいて、仕切り701Aに示される位置に移動する。
ステップS251においては、仕切り701が、仕切り701Aで示される位置まで駆動される(移動される)。これにより、移動用トンネル91の前の仕切り701が開けられ、移動用トンネル91が移動可能となる(ユーザの移動が許容される)。
ステップS252において画像表示部202は、「トンネルを通ってね!」というメッセージを表示する。例えば、図29に示されるような画像が表示される。図29には、「トンネルを通って次の撮影ブースに移動してね!」といった吹き出し781および「急いでね!次の撮影が始まっちゃうよ!」といった吹き出し782が表示されている。これを見たユーザは、仕切り(カーテン)が開いた移動用トンネル91を通過して(介して)第1撮影空間32から第2撮影空間33に移動する(図2参照)。図29に示されるような表示をすることで、ユーザに迅速な移動を促すことができる。なおこのとき、ユーザが移動用トンネル91を通過したくない場合、移動用トンネル91を通過せずとも経路183を通過することで第2撮影空間33に移動することができる。そのため画像表示部202は、ステップS252の表示とともに「トンネルを通りたくない人は別経路で(カーテンを明けて)移動してね!」というメッセージを表示させるようにしてもよい。
ステップS253において制御部301は、事前入力処理でマイネーム撮影が選択されたか否かを判定する。具体的には、上述した図16のステップS108でマイペース撮影を選択していない、すなわちマイネーム撮影が選択されたと判定されたか否かに基づいてステップS253の処理が判定される。ステップS253において事前入力処理でマイネーム撮影が選択されたと判定された場合、ステップS254においてスピーカ205は、制御部301の制御に基づいて図16のステップS112で保存された名前に基づく音声を出力する。例えば、図16のステップS112で「はなこ」という名前が保存された場合、図26のステップS254では「はなこちゃん、こっち来て〜!」等の音声が出力される。このような演出により、ユーザを移動したくなるようにすることができる。
ステップS253において事前入力処理でマイネーム撮影が選択されていない(マイペース撮影またはマイボイス撮影が選択された)と判定された場合、またはステップS254の処理の後、ステップS255において制御部301は、ステップS252での表示の後、所定の時間が経過したか否かを判定し、経過するまで待機する。
ステップS255において所定の時間が経過したと判定された場合、ステップS256において駆動部731は、制御部301の制御に基づいて移動用トンネル91の前に設けられている仕切りを閉める(駆動する)(ユーザの移動を阻止するように制御する)。これにより、図28の仕切り701Aで示される位置から、仕切り701に示される位置に仕切り701が移動され、移動用トンネル91が移動不可能となる(ユーザの移動が阻止される)。その後、処理は終了される(上述した図13のステップS14に進む)。
図26の処理により、移動用トンネル91に設けられた仕切り701を開閉するとともに、画像表示部202に第2撮影空間33への移動を促すメッセージを表示させることで、ユーザを第1撮影空間32から第2撮影空間33へ確実に誘導することができる。すなわち本例では、仕切り701が第1撮影空間32と第2撮影空間33の間のユーザの移動を管理しており、制御部301は、第1撮影空間32における撮影が終了していない場合(例えば、図13のステップS12でNOと判定された場合)、ユーザの移動を阻止するように仕切り701を制御し、第1撮影空間32における撮影が終了した場合(例えば、図10のステップS13でYESと判定された場合、またはステップS12でYESと判定された場合)、ユーザの移動を許容するように仕切り701を制御する。
なお図27および図28の例の場合、仕切り701は、制御部301により開閉されるような駆動式であったが、手動式のカーテンでもよい。仕切り701が手動式のカーテンであった場合、ユーザは自分でカーテンを開閉する。
また、移動用トンネル91を通過させる(図2の経路182を通らせる)ことで、ユーザにゲーム(第1撮影空間32における撮影と第2撮影空間33における撮影)の繋がりを体感させることができる。ユーザは、本ゲームの途中であるという雰囲気を持ったままゲームを進めることができる。
さらに、本発明においては筐体10−2の内部に移動用トンネル91を設けるようにしたので、写真シール作成装置1の設置空間を小さくすることができる。また、移動用トンネル91を通過する経路182(図2)以外にも、経路183(図2)が設けられているので、多人数での移動、太ったユーザまたは髪が乱れるのを嫌がるユーザは、経路183を通ることができ、もって、ユーザ毎のニーズに応えることができる。
また、移動用トンネル91と仕切り701の間の空間を荷物置き場とするようにしてもよい。これにより、荷物が邪魔になるといった問題を解消することができる。さらに、置き引き等の防犯対策にもなる。
次に、図30のフローチャートを参照して、図13のステップS14の第2撮影空間撮影処理の詳細な例を説明する。なお図30の処理は基本的に、制御部301からの制御に基づいて第2撮影部323の各部が実行している処理である。
ステップS301において画像表示部102は、「撮影をするよ!」というメッセージ(撮影を促すメッセージであれば、これに限定されない)とともに、撮影ボタン(撮影を開始するためのボタン)を表示する。
ステップS302において制御部301は、撮影ボタンが押下(選択)されたか否かを判定し、撮影ボタンが押下されていないと判定された場合、ステップS303において、第2撮影処理時間が設定時間(例えば15秒)を超えたか否かを判定し、超えていないと判定された場合、処理はステップS302に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS302において撮影ボタンが押下されたと判定された場合、またはステップS303において第2撮影処理時間が設定時間を超えたと判定された場合、ステップS304において制御部301は、事前入力処理でユーザによりマイペース撮影が選択されたか否かを判定する。この判定は、上述した図16および図17の事前入力処理においてユーザにより選択された撮影コース(図16のステップS102の表示に基づくユーザによる撮影コースの選択)に基づいて行なわれる。すなわちこの撮影コースは、上述した図16および図17の事前入力処理において設定することができる。
ステップS304においてマイペース撮影が選択されていない(すなわち事前入力処理において、ユーザによりマイボイス撮影またはマイネーム撮影が選択された)と判定された場合、ステップS305において制御部301は、事前入力処理でユーザによりマイネーム撮影が選択されたか否かを判定し、マイネーム撮影が選択されたと判定された場合、ステップS306においてスピーカ105は、「○○ちゃん、今日の調子はどう?」といった音声を出力する。「○○」には、図16のステップS112の処理で保存された音声(名前)が発音される。例えば図16のステップS112で「はなこ」という名前が保存された場合、制御部301は、この文字データを音声信号に変換し、スピーカ105は、この音声信号に基づいて「はなこちゃん、今日の調子はどう?」といった音声を出力する。
なおこのとき、図31に示されるような画像を画像表示部102に表示させるようにしてもよい。図31の画像表示部102には、第2撮影(第2撮影空間33における撮影)を促す説明が表示されている。図31の例の場合、第2撮影としては、「マイネーム撮影コース」が設定されている。
図31には、「はなこちゃん、今日の調子はどう?」といった吹き出し851、「じゃあ、撮影するよ。」といった吹き出し852および「カメラを見てね!じゃあ、いくよ!」といった吹き出し853が表示されている。なお、図31に示される吹き出しのうち、いくつかをスピーカ105により出力するようにしてもよい。
ステップS305においてマイネーム撮影が選択されていない(すなわち事前入力処理において、ユーザによりマイボイス撮影が選択された)と判定された場合、ステップS307においてスピーカ105は、事前入力処理で登録されたボイスを音声で出力する。このとき出力される音声は、上述した図16のステップS107で録音されたものである(ユーザが入力した音声である)。なおこのとき画像表示部102に、図32に示されるような画像を表示させてもよい。図32には、「上のカメラで撮影するよ!」と記載された吹き出し871、「ハイ、チーズ!」と記載された吹き出し872および「かえるぴょこぴょこ・・」と記載された吹き出し873が表示されている。吹き出し873は、図16のステップS104で選択された早口言葉を文字として表示したものである。これによりユーザは、録音した自分の早口言葉と実際の早口言葉とを較べて、盛り上がることができる。
なお例えば、事前入力で好きな言葉(頭に浮かんだ言葉)を録音するようにした場合、録音された好きな言葉が、このとき(ステップS307で)再生されるようにしてもよいし、ダックボイス(音域を高音に変更するボイス)(または、ヘリュウムガスを吸ったときのような声)として再生されるようにしてもよいし、早送り(早口)で再生されるようにしてもよい。また、これらが順番に再生されることにより、バリエーションをつけて面白さを出すことができ、もって、場の雰囲気を緩めて撮影を進めることができる。
さらに、事前入力処理でマイボイス撮影が選択され、ユーザの名前が「は・な・こ」と録音された場合、これを元に歌に吹き替えて流すようにしてもよい。例えば、「・・・はなはなはなはなはな・・・」といったように、「は・な・こ」の前の2音である「は・な」を旋律に乗せてハミングした音が流される。
ステップS304においてマイペース撮影が選択されたと判定された場合、ステップS306の処理の後、またはステップS307の処理の後、ステップS308において画像表示部102は、撮影のためのカウントダウンを開始する。
ステップS309においてデジタルカメラ101は撮影を行ない、撮影画像を取得する。ステップS310において制御部301は、撮影画像をRAM332に記憶させ(保存して)、処理を終了する(図13のステップS15に進む)。
図13のステップS14乃至ステップS17で説明したように、第2撮影空間撮影処理は、2分間が経過しておらず、いずれかの編集空間(第1編集空間34または第2編集空間35)が空いていない場合、または第2撮影空間撮影処理を終了しない場合に繰り返される。この処理の繰り返しにより、複数の撮影画像が保存される。
なお、第2撮影空間33のデジタルカメラ101は移動可能であるので、これらの撮影ではデジタルカメラ101を移動させてユーザの自由度を上げた遊び撮影(例えば、らくパラショット(商標))を行なうようにしてもよい。
また、第2撮影空間33における撮影では、リアルタイムで画像を合成して撮影することもできる。リアルタイム合成とは、撮影画像のライブビューと背景・フレームを撮影前の構図確認の時点から画面に表示して合成するものである。例えば、モデル DE ショット(商標)の「ちゃぶ台がえし(商標)」をリアルタイム合成で行なう場合、画像表示部102には、既にちゃぶ台が表示されており、その中にユーザをクロマキー合成して表示する。ユーザは、画像表示部102に表示されている位置を見ながら、自分の位置を調整し、好みの位置になった時点で撮影を行なうことができる。
このように第2撮影空間33における撮影を第1撮影空間32とは異なる構成とすることにより、1回のゲーム料金で2つの異なる環境(異なる撮影条件)での撮影を楽しむことができ、もって、ユーザを、あたかも2台の写真シール作成装置を利用したような気分(得した気分)にさせることができる。また、撮影を楽しくするストーリが用意されているので、ユーザの参加の意識を高めることができる。
また、例えば事前入力部321において、同じグループの他のユーザに聞こえないように録音することで、第2撮影時に、グループ内において撮影を盛り上げることができる。
さらに、対話形式で名前を呼んでユーザに選択させることで、親しみが湧き、和んだ雰囲気となり、もって、自然な画像を撮影することができる。
このような図30の処理が開始されたとき(すなわち、図13のステップS14の処理に対応する第2撮影空間撮影処理が開始されたとき)、同時に編集空間カウントダウン処理が開始される。例えば3組目のユーザが第2撮影空間撮影処理を開始したとき、1組目のユーザと2組目のユーザは編集処理を実行している(図11の例の場合、1組目のユーザは落書きAを実行しており、2組目のユーザは落書きBを実行している)。そのため、いずれかの編集空間(落書きAに対応する第1編集空間34または落書きBに対応する第2編集空間35)で、所定の時間後に(本例では2分後に)処理を終了させるために、制御部301はカウントダウン処理を実行する。
第1編集空間34および第2編集空間35に設けられた編集部(第1編集部324および第2編集部325)に対して実行される編集空間カウントダウン処理を、図33を参照して説明する。
ステップS351において制御部301は、第2撮影空間33で撮影が開始されたか、すなわち図13のステップS14の処理(図30の第2撮影空間撮影処理)が開始されたか否かを判定し、開始されたと判定された場合、ステップS352において、第1編集空間フラグがONであるか否かを判定する。第1編集空間フラグは、上述した図14のステップS22またはステップS26の処理でONまたはOFFとされているので、制御部301は、このフラグがONであるかOFFであるかを検出してこの判定を行なう。
ステップS352で第1編集空間フラグがONであると判定された場合、ステップS353において制御部301は、第2編集空間フラグがONであるか否かを判定する。第2編集空間フラグは、上述した図15のステップS29またはステップS33の処理でONまたはOFFとされているので、制御部301はこのフラグがONであるかOFFであるかを検出してこの判定を行なう。
ステップS353において第2編集フラグがONであると判定された場合、ステップS354において制御部301は、時間T1>時間T2であるか否か、すなわち図14のステップS21の処理で計時された時間T1が、図15のステップS28の処理で計時された時間T2より大きいか否かを判定する。第1編集フラグがONであり(ステップS352の処理でYESと判定され)、第2編集フラグもONである(ステップS353の処理でYESと判定され)ということは、第1編集空間34および第2編集空間35の両方において編集処理が行なわれていることを示す。また、時間T1と時間T2の比較をするということは、編集処理を行なっている2つの空間のうち、どちらの編集空間における編集時間が長いか否かの判定が行なわれるということを示す。
ステップS354において時間T1>時間T2であると判定された場合、すなわち第1編集空間34における編集時間が第2編集空間35における編集時間より長いと判定された場合、ステップS355において制御部301は、第1編集空間34のカウントダウンを開始する。具体的には、第1編集空間34に設けられている第1編集部324の編集用画像表示部131(編集画面が表示されている画面上)に、図34に示されるようなコメント901と吹き出し902が表示される。
図34は、編集用画像表示部131に表示される編集画面の一例である。コメント901には「残り時間!」といったコメントが表示されており、吹き出し902には「あと2分」といった文字が表示されている。時間が1秒ずつ経過するに従って、吹き出し902の残り時間(2分)は、1秒ずつ減少し、0秒になるまで表示される。
ステップS354において時間T1>時間T2でない、すなわち第1編集空間34における編集時間より第2編集空間35における編集時間が長いと判定された場合、ステップS356において制御部301は、第2編集空間35のカウントダウンを開始する。具体的には、ステップS355の第1編集空間34と同様に、第2編集空間35に設けられている第2編集部325の画像表示部151(編集画面が表示されている画面上)に、図34に示されるようなコメント901と吹き出し902が表示される。
ステップS351において第2撮影空間33で撮影が開始されていないと判定された場合、ステップS352において第1編集空間フラグがOFFであると判定された場合、ステップS353において第2編集フラグがOFFであると判定された場合、ステップS355の処理の後またはステップS356の処理の後、処理は終了される。
図33の処理により、編集処理を行なっているユーザにできるだけ長く編集処理を行なわせることができる。これにより、長い編集時間を望むユーザの満足度を上げることができる。
具体的には、ステップS351において第2撮影空間33で撮影が開始されていないと判定された場合に、図33の処理が終了されるということは、第2撮影空間33で撮影が開始されることにより、編集空間においてカウントダウン処理(図33の処理)が開始されることを示す。すなわち第2撮影空間33で他のユーザによって撮影が行なわれない限り、編集空間(第1編集空間34または第2編集空間35)で編集しているユーザは無制限に編集を行なうことができる。
ステップS352において第1編集空間フラグがOFFであると判定された場合またはステップS353において第2編集フラグがOFFであると判定された場合、図33の処理が終了されるということは、第2撮影空間33で撮影が行なわれていても、第1編集空間34または第2編集空間35のいずれかで編集処理が行なわれていなければ、カウントダウン処理を行なわないことを示す。
なお、一方の編集空間でカウントダウンが開始された後、カウントダウンが開始された編集空間とは異なる他方の編集空間で、ユーザにより編集を終了するボタンが選択(押下)された場合、カウントダウンが行なわれている一方の編集空間におけるカウントダウン処理は終了される。
次に、図35のフローチャートを参照して、上述した図14のステップS18の編集空間選択処理の詳細な処理の例を説明する。
ステップS401において制御部301は、第1編集空間フラグがONであるか否かを判定し、ONでない(OFFである)と判定された場合、ステップS402において、第1編集空間34を編集空間として選択する。
ステップS401において第1編集空間フラグがONであると判定された場合、ステップS403において制御部301は、第2編集フラグがONであるか否かを判定し、ONでない(OFFである)と判定された場合、ステップS404において、第2編集空間35を編集空間として選択する。
ステップS403において第2編集空間35がONであると判定された場合、ステップS405において制御部301は、時間T1>時間T2であるか否か、すなわち図14のステップS21の処理で計時された時間T1が、図15のステップS28の処理で計時された時間T2より大きいか否かを判定する。時間T1と時間T2の比較をするということは、編集処理を行なっている2つの空間のうち、どちらの編集空間における編集時間が長いか否かの判定が行なわれるということを示す。
ステップS405において時間T1>時間T2である(第1編集空間34における編集時間の方が第2編集空間35における編集時間より長い)と判定された場合、ステップS406において制御部301は、第1編集空間34を編集空間として選択する。ステップS405において時間T1>時間T2でない(第2編集空間35における編集時間の方が第1編集空間34における編集時間より長い)と判定された場合、ステップS407において制御部301は、第2編集空間35を編集空間として選択する。ステップS402、ステップS404、ステップS406、またはステップS407の処理の後、処理は終了される(図14のステップS19に進む)。
図35の処理により編集空間が選択される。この選択結果は、上述した図14のステップ19の処理で判定に使用される。
次に、図36および図37のフローチャートを参照して、図14のステップS23または図15のステップS30の編集処理の一例を説明する。図14のステップS23は第1編集空間34の第1編集部324により実行され、図15のステップS30は第2編集空間35の第2編集部325により実行される。上述したように、第1編集部324と第2編集部325は同様の構成とされており、ユーザは図11に示されるようにいずれかの編集部で編集を行なう。そのため、図36および図37の場合、第1編集部324における処理として説明し、第2編集部325における処理は、第1編集部324と同様であるので省略する。なお図36および図37の処理は、基本的に制御部301からの制御に基づいて第1編集部324の各部が実行している処理である。
ステップS501において編集用画像表示部131は、図13のステップS9における第1撮影空間撮影処理および図13のステップS14における第2撮影空間撮影処理で撮影され保存された画像の一覧を、例えばサムネイル(縮小画像)で表示するとともに、「印刷する画像を選択してね」というメッセージを表示する。なお、図12のステップS2の事前入力処理で撮影された画像(図17のステップS117の処理で撮影された画像)を、この縮小画像の一覧に(サムネイル画像として)表示するようにしてもよい。編集用画像表示部131に表示された画像がタッチペン132により選択された場合、タッチパネル431はこれを検出し、制御部301に送信する。これにより制御部301は、ユーザからの選択を検出することができる。
ステップS502において制御部301は、設定された枚数分だけ撮影画像が選択されたか否かを判定する。記憶部341には、予め、シール印刷のために必要な選択画像の枚数の指定情報等が記憶されている。制御部301はこれに基づいて、例えば4枚の画像が選択されたか否かを判定する。
ステップS502において設定された枚数分だけ画像が選択されていないと判定された場合、ステップS503において制御部301は、印刷画像選択時間(ステップS502の処理の後の時間)が設定時間(例えば20秒)を超えたか否かを判定し、設定時間を超えていないと判定された場合、処理はステップS502に戻る。
ステップS503において印刷画像選択時間(ステップS502の処理の後の時間)が設定時間(例えば20秒)を超えたと判定された場合、ステップS504において制御部301は、ランダムに設定枚数(本例では4枚)の撮影画像を選択し、これを選択画像とする。
ステップS502において設定された枚数分だけ画像が選択されたと判定された場合またはステップS504の処理の後、ステップS505において編集用画像表示部131は、選択された指定枚数の画像(本例では4枚の画像)をそれぞれ縮小した(サムネイル)画像とともに、「編集する画像を選択してね」といったメッセージを表示する。ユーザは、編集する1枚目の画像をタッチペン132を用いて選択する。
ステップS506において制御部301は、ユーザによる画像の選択とともに、画像の編集を受け付ける。具体的には、タッチパネル431はタッチペン132からの入力を検出し、検出した信号を入力信号として制御部301に送信する。制御部301は、タッチパネル431からの入力信号を受け付ける。すなわちユーザは、編集用画像表示部131に表示された選択ボタンをタッチペン132を用いて選択したり、編集用画像表示部131に表示された撮影画像に対してその上に落書きなどを行なうことができる。
このとき編集用画像表示部131には、図38に示されるような画像が表示される。図38には、ステップS505の処理の後、ユーザにより選択された撮影画像が画像951Aおよび951Bとして表示されている。編集用画像表示部131に2つの編集用の画像951Aおよび951Bが表示されるので、1組が2人以上のユーザである場合には、2人(複数)のユーザが同時に編集を行なうことができる。画像951Bは、編集用画像表示部131に向かって左側のユーザのための編集画像であり、画像951Aは、編集用画像表示部131に向かって右側のユーザのための編集画像である。なお以下において、画像951Aと画像951Bのそれぞれを個別に区別する必要がない場合、画像951と称する。
編集用画像表示部131には、編集用の画像951Aと画像951Bのそれぞれに対して「背景ブラシ」と記載されたアイコン952、「スタンプ」と記載されたアイコン953、「ペン」と記載されたアイコン954、「OK」と記載されたアイコン955および「クリア」と記載されたアイコン956が表示されている。また、編集用の画像951Aと画像951Bのそれぞれに対して、複数のスタンプ画像からなるスタンプ群958が表示されている。さらに、編集用の画像951Aと951Bの間には「終了」と記載されたアイコン957が表示されているとともに、編集用の画像を選択するために、編集用の画像をサムネイルとして表示する選択画像959が表示されている。
ユーザは選択画像959から編集用の画像951を選択し(サムネイル画像を選択し)、アイコン952乃至954の中から使用したいアイコンを1つずつ選択して編集を行なう。図38の例では、アイコン952およびアイコン954が破線で表示されており、アイコン953が実線で表示されている。すなわち図38の例では、アイコン953が選択されている。
例えばアイコン952が選択されると、「背景ブラシ」のツール(図示せず)がスタンプ群958の表示に代って表示され、ユーザはこのツールを使って背景を書き込む等の編集を行なうことができる。また、アイコン954が選択されると、「ペン」のツール(図示せず)がスタンプ群958の表示に代って表示され、ユーザはこのツールを使って文字を書き込む等の編集を行なうことができる。
ユーザは、アイコン955を選択することによりこの画像951の編集を終了し、次の画像(ステップS502またはステップS504で選択された複数の画像のうち、まだ編集していない画像)の編集を開始することができる。またユーザは、アイコン956を選択することにより、直前に入力した編集をクリアすることができる。またユーザは、アイコン957を選択することにより、編集処理を終了することができる。
図36に戻って、ステップS507において制御部301は、画像データに編集データを更新しRAM332に保存させる。なお制御部301は、リアルタイムに編集画像を保存するようにしてもよい。
ステップS508において制御部301は、編集処理を開始してからの時間である編集時間が4分経過したか否かを判定し、4分経過していないと判定された場合、ステップS506に戻り、再度ユーザに編集を行なわせる。なおこの処理の前に(ステップS507の後に)終了ボタン957が選択されたか否かの判定を行なうようにしてもよい。
ステップS509において編集用画像表示部131は、「分割数を選択してね」というメッセージを表示する。制御部301は、記憶部341に予め記憶されている分割モード(例えば、8分割と16分割)を読み出し、これを編集用画像表示部131に表示させる。これによりユーザは、8分割と16分割のうち任意の分割モード(分割数)を選択することができる。
ステップS510において制御部301は、ユーザによる分割モードの選択を受け付け、ステップS511においてこれをRAM332に保存する(記憶させる)。
次に、図39のフローチャートを参照して、図15のステップS34の印刷処理の詳細な例を説明する。
ステップS551において制御部301は、RAM332に記憶されている分割モード(上述した図37のステップS510で、ユーザからの入力に基づいて受け付けた分割数)を読み出す。
ステップS552においてプリンタ343は、制御部301からの制御に基づいて編集された画像(本例では、4枚の画像)(プリント画像)を印刷領域に割り当てる。
ステップS553において制御部301は、上述した図12のステップS7で実行されたサブゲーム処理(図21のサブゲーム処理に対応する処理)で当たりが出たか否かを判定する。具体的には、図21のステップS152における判定結果に基づいて当たりが出たか否かが判定される。
ステップS553でサブゲームで当たりが出たと判定された場合、制御部301は、ランダムな画像を選択し(この画像は編集されていなくてもよいし、事前入力処理で撮影された(図17のステップS117で撮影された)撮影画像でもよい)、ステップS554においてプリンタ343は、制御部301からの制御に基づいて選択されたランダムな画像をおまけ領域に割り当てる。
ステップS553においてサブゲームで当たりが出なかったと判定された場合またはステップS554の後、ステップS555においてプリンタ343は、制御部301からの制御に基づいて割り当てられた画像を、シール紙352に印刷し排出する。これにより、写真シール紙排出口170からシール紙が排出される。ユーザは事前入力空間31の付近に移動し(戻り)、自分のゲームに対応するシール紙を受け取る。ステップS555の処理の後、処理は終了される。
ステップS555の処理がステップS554の処理の後である場合には、シール紙が通常より長く排出される。すなわち本例では、サブゲームでの当たりがシール紙の長さに反映される。なおステップS553において、サブゲームで当たりが出なかったと判定された場合の後のステップS555の処理では、通常の長さのシール紙が出力される。
次に、移動のタイミングと延長の関係の一例を、図40を参照して説明する。図40の矢印は移動方向を示しているが、これに限らず、第2撮影空間33における撮影の後、第1撮影空間32に移動するようにしてもよい。なお図40の例では、移動用トンネル91を仕切る仕切り701が設けられていないが、勿論設けるようにすることも可能である。
図40の例の場合、事前入力空間31においては、第1撮影空間32または第2撮影空間が空いている場合に移動可能とされる。また第1撮影空間32においては、第2撮影空間33が空いている場合に移動可能とされ、第2撮影空間33が空いているまたは事前入力空間31が空いている場合に撮影の延長が可能とされる。第2撮影空間33においては、編集空間のいずれか1つが空いている場合に移動可能とされ、編集空間のいずれか1つが空いている、または第1撮影空間32が空いている場合に撮影の延長が可能とされる。
このようにすることで、ゲームを円滑に進めることができる。
[デジタルカメラの設置例]
次に、デジタルカメラの設置箇所の例を説明する。図4の例では、第2撮影撮影空間33の第2撮影部323にデジタルカメラ101を1つ設けるようにしたが、2つ以上とすることもできる。例えば図41に示されるように、デジタルカメラ101の他に、図中左下部(面188の左下)にデジタルカメラ1001をさらに設けるようにしてもよい。この2つのデジタルカメラ(デジタルカメラ101とデジタルカメラ1001)の中から、撮影するデジタルカメラを選択可能とすることで、ユーザの好みのアングルで第2撮影空間33における第2撮影を行なうことができる。
またデジタルカメラ101を、図42に示される位置に設置するようにしてもよい。図42は、図4と同じ面(第2撮影空間33であって、第2撮影空間33と第1撮影空間32が向かい合う面)188であり、上側から見た図(上面図)が図43である。図42に示されるようにデジタルカメラ101は、図中右下部に設けられており、図43に示されるようにデジタルカメラ101は、図中中心に向って設置されている。すなわちデジタルカメラ101は、第2撮影空間33で撮影するユーザの方向に向かって設置されている。第2撮影空間33をこのような構成とすることにより、第1撮影空間32における撮影とは異なるアングル(ナナメ下側からのアングル)の写真を撮影することができる。
また、それぞれの撮影空間に設置される2つのデジタルカメラ(デジタルカメラ101およびデジタルカメラ201)を図44または図45に示される位置に設置するようにしてもよい。図44および図45は、図2と同様の写真シール作成装置1の上面図である。図44に示されるように、第1撮影空間32および第2撮影空間33が向かい合う面ではなく、側面側(入り口とは反する側の壁面、すなわち図中上側)にそれぞれデジタルカメラ(デジタルカメラ101およびデジタルカメラ201)を設置するようにしてもよい。また、図45に示されるように、第1撮影空間32および第2撮影空間33が接する面を背景の面とし、図2では、背景となる面(すなわち、図中、第1撮影空間32の右側の面および第2撮影空間33の左側の面)にそれぞれデジタルカメラを(デジタルカメラ101およびデジタルカメラ201)を設置するようにしてもよい。なお図44および図45の例では、移動用トンネルを仕切る仕切り701が図示されていないが、勿論設けられていてもよい。
[移動用トンネルの幅の例]
なお移動用トンネル91の幅は、例えば約500mm(ミリメートル)とされる。図46および図47は、移動用トンネル91の幅L1を500mmとし、高さL2を1400mmとした場合の例である。図46は写真シール作成装置1の側断面図であり、図47は図46の写真シール作成装置1の上断面図である。移動用トンネルの幅91は、人が1人やっと通れるような幅である。このように、移動用トンネル91の幅をほどよい狭さ(図47の例の場合、500mm)とすることにより、ユーザに狭い空間を通ることの遊びと楽しさを体験させることができる。
なお、移動用トンネル91の天井部分にプラスチックやゴム等を配置するようにしてもよい。これにより、ユーザが移動用トンネル91の内部で頭を打ち、怪我をするのを防止することができる。また、移動用トンネル91への案内用の照明を天井部分に設けるようにしてもよいし、移動用トンネル91の天井を透明または半透明で構成し、その内部に照明を配置するようにしてもよい。これにより、移動用トンネル91への案内を分りやすくすることができる。また移動用トンネル91の天井部分をユーザに認識してもらいやすくすることができ、もってユーザが移動用トンネル91の内部の天井で頭を打つのを防ぐことができる。
[第1,第2の移動用トンネルの例]
また、移動用トンネル91の中に図48に示されるような階段1051を設けるようにしてもよいし、図49に示されるような太鼓橋1081を設けるようにしてもよい。階段1051や太鼓橋1081のように(歩く部分の高さが部分的に異なるように)ユーザの姿勢を変化させるように移動用トンネル91を構成することで、ユーザに、第1撮影空間32から第2撮影空間33への移動の楽しさをさらに体験させることができるとともに、移動を遊びと捉えて貰うことができる。なお階段1051、太鼓橋1081は筐体10−2の一部とされてもよい。
[第3,第4の移動用トンネルの例]
さらに、移動用トンネル91の形状を、図50または図51に示されるように変化を持たせた形状としてもよい。図50の例の場合、移動用トンネル91の天井の高さが部分的に異なっている。具体的には、移動用トンネル91の入口と出口の天井が高くなっており、中間地点の天井が低くなっている。また図51の例の場合、移動用トンネル91の天井の高さだけでなく、移動用トンネル91の床の高さ(歩く部分の高さ)も部分的に異なっている。具体的には、移動用トンネル91の入口と出口の床が低くなっており(天井は高く、床は低くなっており)、中間地点の床は高くなっている(天井は低く、床は高くなっている)。このように、移動用トンネル91の形状に変化を持たせる(すなわち、ユーザの姿勢を変化させるように、移動用トンネル91の歩く部分(床)の高さまたは移動用トンネル91の天井の高さの少なくともいずれか一方の高さが部分的に異なるように移動用トンネル91を構成する)ことにより、ユーザに単なる空間の移動ではなく、トンネルを移動する楽しさや面白さを提供することができる。また図50または図51に示されるように、移動用トンネル91の入口と出口を広く(高く)することで、移動用トンネル91をあまり狭く見せなくすることができる(移動用トンネル91の狭さを感じなくさせることができる)。
[第5,第6の移動用トンネルの例]
また、移動用トンネル91の下に、図52または図53に示されるようにデジタルカメラを設置するようにしてもよい。図52の例の場合、筐体10−2の床部にデジタルカメラ1101が設置されている。また図53の例の場合、移動用トンネル91の中に設けられてた階段1151の内部にデジタルカメラ1152が設置されている。これらのデジタルカメラ(デジタルカメラ1101およびデジタルカメラ1152)は、ユーザが移動用トンネル91を通過するときにユーザ(被写体)を撮影する。このときの処理の例を、図54のフローチャートを参照して説明する。ここでは、図52の空間に対応する処理として説明するが、勿論、図53についても適用できる。
ステップS601において制御部301は、ユーザが移動用トンネル91を通過しているか否かを判定し、移動用トンネル91を通過していると判定するまで処理は待機される。例えば制御部301は、図示せぬセンサ(例えば赤外線センサ)等によりユーザが移動用トンネル91を通過しているか否かを判定する。
ステップS601においてユーザが移動用トンネル91を通過していると判定された場合、ステップS602において第1撮影部322のスピーカ205は、制御部301からの制御に基づいて「撮影をするよ!」という音声を出力し、ステップS603において、カウントダウンを開始する。例えば、「3・2・1」等の音声が出力される。
ステップS604においてデジタルカメラ1101は、制御部301からの制御に基づいて撮影を行なう。
ステップS605において制御部301は、撮影された撮影画像をRAM332に保存(記憶)させ、処理を終了する。
図54の処理により撮影された撮影画像は、図55に示されるような画像となる。一般的に移動用トンネル91を移動する場合、ユーザは下を向きながら移動するため、図55に示されるように自然なアングルで撮影を行なうことができる。また、ユーザにとっては、意外なアングルからの撮影画像を提供することができる。この撮影画像は勿論、編集処理(図14のステップS23または図15のステップS30)でユーザにより編集されるようにしてもよいし、サブゲームの当たりが出た場合(図21のステップS152でYESと判定された場合)に印刷するようにしてもよい。
なお図54の例では、ステップS602およびステップS603の音声の出力を第1撮影部322のスピーカ205が行なうようにしたが、これに限らず、移動用トンネル91内に別途スピーカを設けるようにして、このスピーカが音声を出力するようにしてもよいし、第2撮影部323のスピーカ105が行なうようにしてもよい。
[第7の移動用トンネルの例]
また、移動用トンネル91内の設備等に変化を持たせるようにしてもよい。例えば図56に示されるように、移動用トンネル91内の天井(上面)にブラックライト1201を設けるとともに、移動用トンネル91内の全面に星の形をしたLED(Light Emitting Diode)1202を数個設けるようにする(移動用トンネル91の全面は、黒地の壁である)。図56は、第1撮影空間32から見たときの移動用トンネル91の様子であり、説明の便宜上、移動用トンネル91の部分のみ透視できるように表現されている。図56のように構成することにより、ユーザに星空をイメージさせることができる。またユーザに、面白さを感じさせながら移動用トンネル91を通過させることができる(移動を楽しませることができる)。
なお、図56に示されるような構成に限らず、移動用トンネル91にブラックライトのみを設けるようにしてもよいし、移動用トンネル91を水族館のようにスケルトンとするようにしてもい。また、移動用トンネル91にミラー(鏡)を設置するようにしてもよい。このように、移動用トンネル91内の設備に変化を持たせるようにすることで、ユーザに、面白さを感じさせながら移動用トンネル91を通過させることができる(移動を楽しませることができる)。
[第8,第9の移動用トンネルの例]
また、移動用トンネル91の仕切り(第1撮影空間32と第2撮影空間33の間の仕切り)は、上述した図27の仕切り701に限定されない。例えば、図57に示されるようなロールカーテン1251を移動用トンネル91に設けるようにしてもよいし、図58に示されるように観音扉1301を移動用トンネル91に設けるようにしてもよい。図57および図58は、共に、第1撮影空間32から見たときの移動用トンネル91の様子を示す図である。上述した図56と同様に、図57および図58の移動用トンネル91についても、説明の便宜上、透視できるように表現されている。これらのロールカーテン1251および観音扉1301により、第1撮影空間32と第2撮影空間33を仕切る(第1撮影空間32と第2撮影空間33の間のユーザの移動を管理する)ことができる。なお図57においてロールカーテン1251は、床部まで降りていない状態である。
さらに、図57および図58に示されるような構成に限らず、移動用トンネル91に左右開きカーテン、ローマンシェード、または引き戸等を設けるようにしてもよい。ローマンシェードには一般的に昇降装置(メカ)が組み込まれており、シェード(生地のスタイル)によりいくつかの種類に分けられるが、基本の昇降装置の操作方法により大きく、コードタイプとドラムタイプの2つの分類される。ローマンシェードのプレーンなスタイルとしては、フラットなカーテンにブラインド巻上げ器具(昇降装置)がセットされており、上下に開閉することができる。また、上下のどの位置にでもカーテンを固定できるので、採光を自由に調節できる。このように、移動用トンネルの仕切りは、様々な構成とされる。
[第10の移動用トンネルの例]
またユーザの誘導は、図26に示される処理(移動用トンネル91の前の仕切りを開けて、メッセージを再生する処理)に限定されない。例えば、移動用トンネル91の床面に図59に示されるような誘導灯1351を設けるようにしてもよい。なお図59は、説明の便宜上、移動用トンネル91の部分のみ透視できるように表現されている。また図59の誘導灯1351は、手前の床にも表示されている。この誘導灯1351は、例えば有機EL(Electronic Luminescent)により構成される。これにより、進行方向をユーザに確実に提示することができる。また、このような演出により、ユーザを移動したくなるような気分にさせることができる。さらに、確実にユーザを移動させることができる。
さらに、ユーザの誘導は、床のマットにシール(矢印の形をしたシール)を貼付するようにしてもよいし、誘導を音声(例えば、ユーザの名称等)により行なうようにしてもよい。また、移動用トンネル91への誘導を音楽で演出するようにしてもよい。さらに、事前入力でマイネーム撮影が選択され、名前(例えば「はなこ」という名前)が入力された場合、「はなこちゃん、こっち来て!」などの音声により誘導してもよい。また、図26のステップS252の処理のように、画像表示部202に誘導案内の画像を表示させるようにしてもよい。このような演出により、ユーザを移動したくなるような気分にさせることができる。
さらに、これらの構成(ユーザの誘導のための構成(例えば、図59に示されるような構成))に加えて、移動用トンネル91に駆動部(例えば、上述した図28の駆動部731)により開閉する仕切りを設けるようにし、第1撮影空間32から第2撮影空間33への誘導が必要でない場合(例えば、第1撮影空間32または第2撮影空間33で撮影が行なわれている場合)に、その仕切りを閉めておくようにする(ユーザの移動を阻止するように制御する)ことにより、ユーザが間違って他の撮影空間に移動しないようにすることができる。換言すると、ユーザの誘導を的確に行なうことができる。また、移動用トンネル91と仕切りの間の空間を荷物置き場とすることもできるので、荷物が邪魔になるといった問題を解消することができる。さらに、置き引き等の防犯対策にもなる。
[第11の移動用トンネルの例]
この置き引きの防犯対策としては、例えば図60に示されるように移動用トンネル91内を移動できる台車1401を設けるようにしてもよい。ユーザは台車1401の上に自分の荷物を置いて、台車1401を引いて移動用トンネル91を通過する(移動する)。これによりユーザは、狭い移動用トンネル91内で荷物を持たずに移動することができる。
[第12の移動用トンネルの例]
また例えば、図61に示されるように移動用トンネル91の横、すなわち第1撮影空間32および第2撮影空間33の間に、荷物用の回転台1451を設けるようにし、これを、ユーザの移動(例えば、第1撮影空間32から第2撮影空間33への移動)とともに回転させるようにしてもよい。図62は、図61の回転台1451の拡大図である。図61の例の場合、回転台1451は、荷台1481、荷台1482および荷台1483の3つの荷物置き場に区切られている。
第1撮影空間32を最初に利用する1組目のユーザは荷台1481に荷物を置き、第1撮影空間32で撮影を行なう(図13のステップS9)。その後、1組目のユーザが第2撮影空間33に移動するタイミングで(すなわち、図13のステップS13の第2撮影空間33への誘導処理を開始するタイミングで)回転台1451が図中反時計回りに約120度回転され、荷台1481は、処理の開始前に荷台1483があった位置(第2撮影空間33に向かい合う位置)に移動する。またそれに伴って、荷台1482は、処理の開始前に荷台1481があった位置(第1撮影空間32に向かい合う位置)に移動し、荷台1483は、処理の開始前に荷台1482があった位置(第1編集空間34または第2編集空間35に近接する位置)に移動する。そして1組目のユーザは、第2撮影空間33で撮影を行ない(図13のステップS14)、これと同時に2組目のユーザは荷台1482に荷物を置き、第1撮影空間32で撮影を行なう。
その後、1組目のユーザがいずれかの編集空間(第1編集空間34または第2編集空間35)に移動するタイミング、すなわち2組目のユーザが第2撮影空間33に移動するタイミングで、回転台1451が図中反時計回りに約120度回転され、荷台1481は、この回転の直前に荷台1483があった位置(第1編集空間34または第2編集空間35に近接する位置)に移動する。またそれに伴って、荷台1482は、この回転の直前に荷台1481があった位置(第2撮影空間33に向かい合う位置)に移動し、荷台1483は、この回転の直前に荷台1482があった位置(第1撮影空間32に向かい合う位置)に移動する。そして1組目のユーザは荷台1481から荷物を取り、編集を行ない(図14のステップS23または図15のステップS30)、これと同時に2組目のユーザは第2撮影空間33で撮影を行ない、さらに3組目のユーザは荷台1483に荷物を置き第1撮影空間32で撮影を行なう。このとき回転台1451は、図62に示される状態とされる。このように回転台1451を設け、これをユーザの移動に伴って回転させるようにすることで、狭い移動用トンネル91内においても荷物を持たずに移動することができる。
次に、第1撮影空間32および第2撮影空間33の異なる撮影条件について説明する。例えば、異なる撮影条件として、第1撮影空間32と第2撮影空間33の壁の色(背景)を変えるようにしてもよい。
具体的には、第1撮影空間32で日差しの強い夏のイメージで撮影が行なわれ、ユーザが第2撮影空間33に移動すると、一転して冬のイメージで撮影が行なわれるようにする。また、いずれかの撮影空間の背景のカーテンを冷却シートとし、肌からも寒さを体感させるようにしてもよい。さらに、第1撮影空間32と第2撮影空間33の室内温度に変化を持たせるようにしてもよい。例えば、第1撮影空間32の室内温度を低く設定し、第2撮影空間33の室内温度を高く設定する。
このように、第1撮影空間32と第2撮影空間33を異なる条件とすることで、効果的な撮影を演出することができる。また、撮影の空間イメージに変化を持たすことができ、もって、本発明を適用した1台の写真シール作成装置を1回利用させるだけで、ユーザにあたかも2台の写真シール作成装置を利用したような気分にさせることができる。
[第2の写真シール作成装置]
なお図1および図2の例では、事前入力空間31において事前入力の処理を実行するための処理部(図6の事前入力部321)を筐体10−1に含めるようにしたが、これに限らず、例えば図63に示されるように、事前入力空間31において事前入力の処理を実行するための処理部(図6の事前入力部321)を分離筐体10Aに設けるようにしてもよい。なお図63の写真シール作成装置1は、説明の便宜上、内部が透視できるように表現されている。
図63の例の場合、事前入力は分離筐体10Aに対して正面で行なわれ、写真シール紙の受け取りは、分離筐体10Aに対して側面(左側の面、すなわち図中正面)に設けられている写真シール紙排出口170にて行なわれる。このような構成とすることで、編集を終えたユーザが写真シール紙排出口170で写真シール紙を受け取る場合に、事前入力処理を実行しているユーザの邪魔にならないようにすることができる。
また、事前入力を行なうための筐体を、筐体10と別筐体(分離筐体10A)とすることにより、分離筐体10Aの場所をフレキシブルに移動させることができるので、写真シール作成装置1を設置する設置環境に合わせた配置が可能となる。
[第3,第4の写真シール作成装置]
なお写真シール作成装置1の構成は、図1に限らず、図64に示されるような構成としてもよい。図64の例では、事前入力空間31において事前入力の処理を実行するための処理部が筐体10とは別の筐体である分離筐体10A(筐体10のサイド)に設置されている。また、各空間にはカーテンが付されており(例えば、第1撮影空間32に付されているカーテン171および第2撮影空間33に付されているカーテン174)、ユーザは、カーテンで仕切られた空間の中で各処理(事前入力、撮影または編集)を行なう。事前入力は分離筐体10Aに対して正面で行なわれ、写真シール紙の受け取りは分離筐体10Aに対して側面(左側の面、すなわち図中正面)に設けられている写真シール紙排出口170にて行なわれる。分離筐体10Aを筐体10とは別筐体とし、図64に示される位置に配置するようにしたので、編集を終えたユーザが、写真シール紙排出口170で写真シール紙を受け取る場合に、事前入力処理を実行しているユーザの邪魔にならないようにすることができる。
また分離筐体10Aは、これに限らず、例えば図65に示されるような構成とすることもできる。図65の例の場合、分離筐体10Aが第1撮影空間32と隣接する面であって、第1撮影空間32における撮影の背景となる面(デジタルカメラ201が向かい合う面)(フロント)に設置されている。また、各空間には各空間が閉空間となるようにそれぞれカーテンが付されており、ユーザはカーテンで仕切られたそれぞれの空間の中で各処理(事前入力、撮影または編集)を行なう。分離筐体10Aを筐体10と別筐体とし、図65に示される位置に配置するようにしたので、事前入力空間31で事前入力を行なっているユーザ、第1撮影空間32で撮影しているユーザおよび第2編集空間35で編集を行なっているユーザの接近を防ぐことができる。
このように、図64および図65に示されるように、事前入力を行なうための筐体を筐体10と別筐体(分離筐体10A)とすることにより、分離筐体10Aの場所をフレキシブルに移動させることができるので、写真シール作成装置1を設置する設置環境に合わせた配置が可能となる。
なお第2編集空間35の位置は、図1、図63、図64および図65に示される位置に限らず、図66に示されるような位置としてもよい。これにより、事前入力空間31を利用するユーザと第2編集空間35を利用するユーザの接近を防ぐとともに、第1編集空間34を利用するユーザと第2編集空間35を利用するユーザの接近を防ぐことができる。
次に、図64乃至図66に示されるように筐体10(および分離筐体10A)を構成した場合の第1撮影空間32におけるデジタルカメラ201が設けられている面の斜視図を図67に示し、第2撮影空間33におけるデジタルカメラ101が設けられている面の斜視図を図68に示す。図中、図3および図4と対応する部分については同一の符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。
図68において、移動用トンネル91に設けられている仕切りは短冊カーテンである。図68は斜視図であるので、短冊カーテンの奥が透視できるように表現されているが、第2撮影空間をユーザが正面から見た場合、トンネル91の先の第1撮影空間32は見えないようになっている。また、図67の例の場合、移動用トンネルの幅L3は500mmであり、筐体10−2の幅L4は1550mmである。なおこれらの幅はこれに限定されない。
図67および図68に示されるように、第1撮影空間32から第2撮影空間33へ移動するための移動用トンネル91をユーザが通過する(経路182を通らせる)ことにより、ユーザにゲーム(第1撮影空間32における撮影と第2撮影空間33における撮影)の繋がりを体感させることができる。またユーザを、第1撮影空間32から第2撮影空間33に確実に誘導することができる。さらにユーザは、ゲームの途中であるという雰囲気を持ったままゲームを進めることができる。
次に、事前入力空間31において事前入力を実行するための処理部(図6の事前入力部321に対応する処理部)を備えた分離筐体10Aの具体的な構成例を、図69および図70を参照して説明する。図中、図1と対応する部分については同一の符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。
図69は、操作部(スイッチ部)2501を分離筐体10Aに収納した場合の例である。ユーザは、操作部2501を操作することにより各種の指令を行なうことができる(図6の例では、事前入力用タッチペン75、タッチパネル401等に代用される)。この例の場合、硬貨投入部51および硬貨返却部52が設けられている面の幅L5は600mmとされ、写真シール紙排出口170が設けられている面の幅L6は480mmとされる。
図70は、操作部2501を、分離筐体10Aから出っ張らせた場合(分離筐体10Aに収納しない場合)の例である。ユーザは、図69の場合と同様に操作部2501を操作することにより各種の指令を行なうことができる。図70の例の場合、硬貨投入部51および硬貨返却部52が設けられている面の幅L7は500mmとされ、写真シール紙排出口170が設けられている面の幅L8は500mmとされる。
すなわち、分離筐体10Aを図69に示されるような構成とした場合、写真シール紙排出口170が設けられている面の幅(分離筐体10Aの奥行き)を短くすることができ(500mm(図70)から480mm(図69)へと短くすることができ)、分離筐体10Aを図70に示されるような構成とした場合、硬貨投入部51および硬貨返却部52が設けられている面の幅(分離筐体10Aの横幅)を短くすることができる(600mm(図69)から500mm(図70)へと短くすることができる)。一般的には、図70に示されるような構成とすることで分離筐体10Aを小型化することができる。
写真シール作成装置1を設置する店舗(設置箇所)の管理者は、これらの分離筐体10A(図69または図70に示されるような分離筐体10A)を選択できるので、店舗(設置箇所)に応じて様々な写真シール作成装置1を設置することができる。
なお以上の処理では、制御部301が様々な処理を実行したが、これに限らずCPU(Central Processing Unit)が所定のプログラムを実行することで、これらの処理を実行するようにしてもよい。
また以上の例では、移動用トンネル91が複数の撮影空間の間に設けられるトンネルにより構成されるようにしたが、複数の撮影空間が隣接する面に設けられた穴により構成されるようにしてもよい。
さらに各撮影部および各編集部はぞれぞれ2つずつでなくとも、2つ以上であればいくつでもよい。この場合移動用トンネル91も各撮影部の増加に伴って増加する。
以上により、本発明によれば、複数のグループが同時に撮影および編集を行なうことができる。またユーザは、変化に富んだ撮影をすることができるとともに、より快適に画像を印刷することができる。さらに、異なる撮影条件を有する複数の撮影空間で撮影する構成としたので、1台の写真シール作成装置を1回利用させるだけで、ユーザにあたかも2台の写真シール作成装置を利用したような気分にさせることができる。
また撮影の前に、撮影に利用するための情報を事前入力空間31において入力する構成としたので、待ち時間を有効に利用することができる。
さらに、撮影空間と編集空間がともに複数設けられているので、より長いプレイ時間を提供することができる。
また制御部301は、事前入力空間、複数の撮影空間と複数の編集空間の時間的管理をするため、撮影をスムーズに進めることが可能となり、もって、より快適に画像を印刷できる。
さらに、2つの編集部(第1編集部324と第2編集部325の2つの編集部)設けるようにしたので、2組のユーザが並行して編集処理を行なうことが可能となり、もって、混雑時であっても、従来機種よりも長い編集時間を提供することができる。
また、無駄のないゲームの流れを作ることができる。さらに、5重接客を実現することができる。また、撮影や編集の持ち時間を増やすことができる。さらに、第1撮影を延長することにより、写りを重視した撮影をじっくりと行なうことができる。
さらに、事前入力部321での事前入力時に撮影コースが選択可能である(第2撮影空間33での撮影コースを選択できる)ので、ユーザの好みに合わせたゲームを提供することができる。
なお事前入力部321での接客時に、第1撮影部322および第2撮影部323の両方が空いている場合またはそれに加えて第1編集部324および第2編集部325が空いていた場合、1グループ(例えば4人)の同時編集を可能とすることができる。すなわち第1編集部324および第2編集部325の編集用画像表示部(編集用画像表示部131および編集用画像表示部151)を1グループ(4人)で一括して使用するようにしてもよい。これにより、多人数で編集を楽しむことができる。
なお第1編集空間34と第2編集空間の場所は以上の例に限らず、例えば図1の逆側に設けるようにしてもよい。
なお以上の例では、事前入力、第1撮影および第2撮影に要する時間(予め設定されている処理時間)はそれぞれ2分とされ、落書きAおよび落書きBに要する時間(予め設定されている処理時間)はそれぞれ4分とされたが、これらの時間はこれに限らない。撮影時間やその他の設定時間についても同様である。また時間での管理に限らず、例えば撮影枚数により管理するようにしてもよい。
なお以上の例では、1つの事前入力空間、2つの(異なる撮影条件で撮影する)撮影空間および2つの編集空間に隣接して筐体10が設けられるようにしたが、これらの数はこれに限定されない。例えば撮影空間を3つ設けるようにした場合、第1撮影空間と第2撮影空間の間に筐体10−2(移動用トンネル91が形成されている筐体)を設けるとともに、第2撮影空間と第3撮影空間の間に筐体10−2(移動用トンネル91が形成されている筐体)をさらに設けるようにすればよい。これにより、3の撮影空間の間を2つの筐体10−2を介して移動することができる。
なお、以上の例では進入用の穴45と退出用の穴46を筐体10−2に設けるようにしたが、第1撮影空間32と第2撮影空間33を仕切る壁の面のそれぞれに穴を設けるようにしてもよい。
本明細書中において、穴は、ドアなどは含まないものとされる。また、移動用トンネル91は、第1撮影空間32から第2撮影空間33へ移動するための通常の通路ではなく、人の身長(一般的な女子高生の平均身長、例えば158センチ)に比べて十分小さいものとされる。具体的には、移動用トンネル91の高さは、人が姿勢を変えないと通過できない高さである。換言すると、移動用トンネル91は、人が通常の姿勢で歩行できるような空間ではないことを示す。
さらに第1撮影空間32と第2撮影空間33の位置は入れ替わっていてもよい。勿論、第1編集空間34と第2編集空間35の位置が入れ替わっていてもよい。
なお、本明細書において上述した一連の処理を実行するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。