JP4291075B2 - 車輌用撥水剤の塗布方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車輌用撥水剤エマルションを好適に用いることができるエマルション塗布方法に関する。
これまで、車輌の塗装面上に撥水機能を与える目的で種々の車輌用撥水剤が提案されている。撥水剤にはワックスタイプ、エマルションタイプなど各種の形態があり適用の方法も種々あるが、スプレー又は塗布した後に水で軽くすすぎ洗い、又はすすぎ洗いしないで乾燥するだけで撥水、及び艶出しの効果を発揮するエマルションタイプが、使用の簡便さや、門型洗車機への適用で近年注目を集めており、撥水剤の塗布工程方法が種々提案されている。
例えば、車輌表面の水溶性の汚れを2工程で除去し、その後第1高分子と第2高分子を塗布工程として行う艶出し剤の洗車工程が(特許文献1参照)、また洗車機により、アミノ変性シリコーンオイルを含む艶出し剤を所定時間をおき、2度塗布することを特徴とする車輌の艶出し方法が(特許文献2参照)公知である。
特許第3058784号公報 特開2001−294133号公報
しかしながら、これら従来技術に開示される車輌外装撥水剤の塗布方法は、塗装面上に艶は発現するものの、洗車工程で発生する塗装面上に存在する水滴の撥水性及び塗装面からの水滴の転落性の効果については十分発現するには至らないという問題があった。
本発明は、上記従来の技術の欠点に鑑み、車輌外装に対し効率的に移行し、優れた撥水性を与えるエマルションの車輌外装への塗布方法を提供することを目的とするものである。
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、アミノ変性シリコーンオイルエマルションの塗布工程を有するとともに、アミノ変性シリコーンオイルエマルション以外のエマルションの塗布工程をも有する車輌外装塗布方法によって、エマルション施工中及び施工終了後に優れた撥水性を与えることを見いだし、本発明を成すに至った。
すなわち、本発明の第1は、アミノ変性シリコーンオイルエマルション(a)を塗布する塗布工程(該塗布工程を塗布工程Aとする)の後に、アミノ変性シリコーンオイルエマルション以外のエマルション(b)を塗布する塗布工程(該塗布工程を塗布工程Bとする)を有する車輌外装用撥水剤の塗布方法である。
本発明の第2は、塗布工程Bで使用するアミノ変性シリコーンオイルエマルション以外のエマルション(b)が、非反応性シリコーンオイルのエマルションであることを特徴とする本発明の第1記載の車輌外装用撥水剤の塗布方法である。
本発明の第3は、塗布工程Bで使用するアミノ変性シリコーンオイルエマルション以外のエマルション(b)が、アミノ基と親和性及び又は反応性のある官能基を持つ、反応性シリコーンオイルのエマルションであることを特徴とする本発明の第1記載の車輌外装用撥水剤の塗布方法である。
本発明の第4は、(a)及び又は(b)のエマルションにシリコーンレジンを含むことを特徴とする本発明の第1から第3記載の車輌外装用撥水剤の塗布方法である。
本発明の第5は、塗布工程Aの後に車両表面を5秒ないし1時間空気に曝してから塗布工程Bを行うことを特徴とする本発明の第1から第4記載の車輌外装用撥水剤の塗布方法である。
本発明の第6は、本発明の第1から第5記載の方法に用いられるアミノ変性シリコーンオイルのアミン数が0.18〜0.8であることを特徴とするアミノ変性シリコーンオイルエマルション(a)である。
本発明の特定のエマルション塗布方法により、車輌外装に優れた撥水効果を付与することが出来る。
以下、本願発明について具体的に説明する。
本発明において、アミノ変性シリコーンオイルエマルション(a)を塗布工程Aで使用することが必須である。本発明のアミノ変性シリコーンオイルエマルション(a)は、主として塗装面、さらに有機又は無機質硬性物質表面に塗布等により撥水性を付与するために用いられるものである。本発明のアミノ変性シリコーンオイルエマルション(a)を得るために使用するアミノ変性シリコーンオイルは、式(1)で示されるオルガノポリシロキサンにアミノ基が結合した化合物である。
SiO(SiR O)(SiRO)SiR (1)
式(1)中、Rは同じか又は異なっていてもよい1価の未置換又は置換の炭化水素残基、アルコキシ基、ヒドロキシ基又はハロゲン基を表し、Rは同じか又は異なっていてもよく、かつアミノ基を有する炭化水素残基を表し、aは1、2又は3であり、bは0、1又は2であり、a+bは3であり、xは0〜3,500の整数であり、yは0〜200の値の整数であり、この際(SiR O)及び(SiRO)単位は任意の順序で存在していてもよい。ただし、式(1)中には少なくとも2個のRが存在することが必要である。xは、好ましくは0〜1,000の値の整数であり、yは、好ましくは0〜100の値の整数である。
基は、好ましくは炭素数1から12の炭化水素残基、炭素数1から12のアルコキシ基、ハロゲン基及びヒドロキシ基である。R基が炭素数1から12の炭化水素残基である場合の例は、アルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、t−ペンチル基、ヘキシル基、例えばn−ヘキシル基、ヘプチル基、例えばn−ヘプチル基、オクチル基、例えばn−オクチル基及びイソオクチル基、例えば2,2,4−トリメチルペンチル基、ノニル基、例えばn−ノニル基、デシル基、例えばn−デシル基、ドデシル基、例えばn−ドデシル基であり、アルケニル基、例えばビニル基及びアリル基であり、シクロアルキル基、例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基及びメチルシクロヘキシル基であり、アリール基、例えばフェニル基及びナフチル基、o−、m−、p−トルイル基、キシリル基及びエチルフェニル基であり、アラルキル基、例えばベンジル基、α−及びβ−フェニルエチル基である。R基がハロゲン基である場合は、例えば塩素基、フッ素基、臭素基及びヨウ素基である。R基がアルコキシ基である場合は、酸素原子を介して結合された、前記のアルキル基である。アルキル基の例はアルコキシ基についても十分あてはまる。R基は、特に好ましくはメチル基、メトキシ基及びヒドロキシ基である。
式(1)中のR基は、式(2)で示されるものである。
−R−[(NR)−RNR (2)
式(2)中、R、Rは、2価の炭素数1から18の炭化水素残基を表し、R、R及びRは、水素原子又は未置換の、又はフッ素−、塩素−又は臭素置換の炭素数1から10のアルキル基を表し、tは0〜6の値の整数である。
2価の炭素数1から18の炭化水素残基R及びRの例は、メチレン基、エチレン基、n−プロピレン基、イソプロピレン基、n―ブチレン基、イソブチレン基、t−ブチレン基、n−ペンチレン基、イソペンチレン基、ヘキシレン基、例えばn−ヘキシレン基、ヘプチレン基、例えばn−ヘプチレン基、オクチレン基、例えばn−オクチレン基及びイソオクチレン基、例えば2,2,4−トリメチルペンチレン基、ノニレン基、例えばn−ノニレン基、デシレン基、ドデシレン基、例えばn−ドデシレン基、オクタデシレン基である。R、R及びRのアルキル基の例は、Rで挙げた炭素数10までのアルキル基である。
好ましいR基の例として、−CH−CH−CH−NH
−CH−CH−CH−NH(CH)、−CH−CH−CH−N(CH
−CH−CH−NH−CH−CH−NH
−CH−CH−CH−NH(CH)、
−CH−CH−CH−NH−CH−CH−N(CH
−CH−CH−CH−NH−CH−CH−NH(CHCH)、
−CH−CH−CH−NH−CH−CH−N(CHCH
−CH−CH−CH−NH−CH−CH−NH(cyclo−C11)を挙げることができる。
本発明で使用するアミノ変性シリコーンオイルの動粘度は特に限定されるものではないが、25℃で10〜100,000mm/sであり、好ましくは10〜30,000mm/s、さらに好ましくは10〜20,000mm/sである。動粘度100,000mm/s以上であると粘度が高すぎるため、エマルション製造時の作業性が悪くなることや、使用時の伸展性が悪く、また粘性が高いため埃等が付着しやすくなってしまうなど、作業性の他にも車輌外装施工後にさらなる悪影響が出て来てくる。
本発明で使用するアミノ変性シリコーンオイルは、アミノ置換の程度を示すものとして、該オイル1gを中和するに要する1規定塩酸の容量(ml)で表わされるアミン数が、0.18〜0.8であることを要し、好ましくは、0.2〜0.7である。アミン数が0.18以下であると、車輌塗装面上に吸着する能力が弱くなるため、優れた撥水性が得られない。また、アミン数が0.8以上であると親水基であるアミノ基の数が多くなりすぎ、親水性と親油性のバランスが崩れ、撥水性能が悪くなる。
本発明で使用するアミノ変性シリコーンオイルは当業者に公知の方法により製造することができるが、代表的なアミノ変性シリコーンオイルの合成法は以下の通りである。すなわち、アミノアルキル基のケイ素原子への導入は、通常はシランの段階で行われ、アミノアルキルシランがまず製造される。アミノアルキルシランを加水分解し、アミノ基含有シロキサンオリゴマー又はアミノ基含有ジシロキサンとし、さらに、ジメチルシロキサンの線状オリゴマー又は環状オリゴマーと、アルカリ触媒の存在下に、Si−O結合の再平衡化反応を行うことによりアミノ変性シリコーンオイルとする。再平衡化反応の際、ヘキサメチルジシロキサンを使用すれば、末端トリメチルシリル型のアミノ変性シリコーンオイルが得られる。製造に用いるオリゴマー類又はジシロキサンの量比を調整することにより、特定の動粘度及びアミン数を有するアミノ変性シリコーンオイルを得ることができる。これらアミノ変性シリコーンオイルは、単独でも2種類以上の混合物としても使用することができる。
本発明の車輌用撥水剤の塗布方法においては、アミノ変性シリコーンオイルエマルション以外のエマルション(b)を塗布する塗布工程Bが必須である。塗布工程Bは車輌外装表面に直接塗布する工程であっても、塗布工程Aの後に直接又は間接に塗布工程Bを行う塗布方法であってもよい。好ましいのは、塗布工程Aの後に塗布工程Bを行う方法である。本発明のアミノ変性シリコーンオイルエマルション以外のエマルション(b)は特に限定されるものではなく、脂肪族炭化水素、脂肪族アミン、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、蜜蝋等の動物系ワックス、カルナバワックス等の植物系ワックス、非反応性シリコーンオイル、反応性シリコーンオイル、シリコーンレジン、シリコーンワックスのエマルションが挙げられ、これら1種類又は2種類以上混合して使用することが出来る。この中でも非反応性シリコーンオイル、反応性シリコーンオイル、シリコーンレジン等のシリコーン化合物は作業性、環境面、車輌表面に対する艶と撥水性から特に好ましい。
本発明で使用される非反応性シリコーンオイルは特に限定されることはないが、例えばジメチルシリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、アリルアルキル変性シリコーンオイル、フェニル基含有シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイルが挙げられる。これらのシリコーンオイルは1種類又は2種類以上混合して使用することが出来る。
本発明で使用される反応性シリコーンオイルは、アミノ基と親和性及び又は反応性のある官能基を持つ反応性シリコーンオイルであり、これら官能基はカルボキシル基、無水カルボン酸基、カルビノール基、メタクリル基、エポキシ基から成る群から選ばれた1種又は2種類以上である。この場合のアミノ変性シリコーンオイルエマルション以外のエマルション(b)は、該反応性シリコーンオイルを1種又は2種類以上含有することを特徴とするエマルションであり、これらアミノ変性シリコーンオイルエマルション以外のエマルション(b)を1種又は2種以上混合して使用することが出来る。
本発明で使用する(a)及び又は(b)のエマルションに1種又は2種以上のシリコーンレジンを併用することにより、相乗的に撥水性を向上させることができる。シリコーンレジンは、SiO4/2単位(Q単位)及び又はRSiO3/2単位(T単位)を含み、さらに任意にRSiO1/2単位(M単位)、RSiO2/2単位(D単位)を含むオルガノポリシロキサンであって、当業者に公知の方法で製造されるものである。本発明のシリコーンレジンは特に限定されるものではないが、下記一般式(3)で表されるMQレジンを使用することが特に望ましい。一般的にMQレジンは水ガラスをQ単位の出発原料とし、トリメチルシリル基(M単位)で末端を封止したものである。また出発原料をSiCl、Si(OR)から誘導し、トリメチルシリル基(M単位)で末端を封止したものも含まれる。
(RSiO1/2(SiO4/2 (3)
式(3)中、Rは炭素数1〜10の置換又は非置換の一価炭化水素残基であり、mとnとのユニット数比は0.1〜0.9である。Rの具体例をあげれば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、メチルベンジル基等のアラルキル基や、これらの炭化水素残基中の水素原子の一部又は全部がハロゲン原子、シアノ基などによって置換されたクロロメチル基、2−ブロモエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、3−クロロプロピル基、シアノエチル基等のハロゲン置換アルキル基やシアノ置換アルキル基などから選ばれる。これらの中では、アルキル基が好ましく、特にメチル基が経済性の点から好適に用いられる。またRは、一部にアルコキシ基、水酸基を含んでいても良い。
本発明の(a)及び(b)のエマルションは界面活性剤等を用いて乳化することが必須である。本発明で使用する界面活性剤は、特に限定されるものではなく、例えばアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。これらの中でエマルション(a)については相溶性とエマルションの安定性からカチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤を使用することが好ましい。本発明の(a)及び(b)のエマルションは水溶媒系であるため、溶剤を用いる系に比較して環境に配慮されている点からも特に好ましい。
このような界面活性剤の例として、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N−アシルアミノ酸及びその塩、N−アシルメチルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルスルホカルボン酸塩、α―オレフィンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩等のアニオン界面活性剤やアルキルアンモニウム塩、アルキルベンジルアンモニウム塩、脂肪酸ジエチルアミノエチルアミド等のカチオン界面活性剤やソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、デカグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコールペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルアミン脂肪酸アミド等のノニオン界面活性剤や酢酸ベタイン、イミダゾリニウムベタイン、レシチン等の両性界面活性剤、ポリエーテル変成シリコーン等が挙げられる。これら界面活性剤等は単体又は2種類以上の混合物として使用することができる。
エマルションの調製には当業者に公知の方法を用いることができ、エマルションの製造のために適当な常用の混合機、例えばホモジナイザー、コロイドミル、ホモミキサー、高速ステーターローター攪拌装置等を用いて上記成分を混合、乳化することにより製造することができる。
エマルションを実際使用する際、有効成分として0.005〜1重量%程度となるよう濃度を調整すると良い。塗布工程A、塗布工程Bで使用するエマルションは単独で使用することも2種以上の混合物として使用することも出来る。
本発明においては、本発明の目的を損なわない範囲において、ワックス類などの車輌用撥水剤に通常用いられる成分を添加することができる。必要に応じて含有させることのできる他の成分としては、カルナバワックス等の植物系ワックス、蜜蝋等の動物系ワックス、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス等の石油系ワックス、シリコーンワックス、流動パラフィン等の液状ワックス、フッ素化合物、石油系有機溶剤、ジメチルシリコーンオイル、環状シリコーンオイル、変性シリコーンオイル類、アルコール系有機溶剤、アルカノールアミン系有機溶剤、グリコールエーテル系有機溶剤、ケトン系有機溶剤、エーテル系有機溶剤、有機酸類、アミノ酸類、香料、顔料、染料、研磨剤、pH調整剤、防腐剤、光安定剤、防錆剤、紫外線吸収剤等を挙げることができる。
本発明の塗布工程Aと塗布工程Bを組み合わせた撥水剤の塗布時の使用形態としては、スプレーワックス、門型洗車機用撥水剤、自動車塗装用コーティング剤、また布帛に撥水剤を含浸させたワイパー等が挙げられる。車輌外装としては車体塗装面の他に車輌のガラス、タイヤ、サイドミラー、リアミラーが挙げられ、これらの撥水性付与剤の塗布方法として使用することができる。
本発明の塗布工程Aと塗布工程Bによる車輌外装塗布方法としては塗布工程A内であればアミノ変性シリコーンオイルエマルション(a)の塗布回数は特に限定されることはなく、何回塗布してもよい。塗布工程B内のアミノ変性シリコーンオイルエマルション以外のエマルション(b)に関しても同様である。また、塗布工程Aと塗布工程Bを交互に2回以上繰り返してもよい。さらに、塗布工程の間にリンス工程を行ってもよい。
次に、門型洗車機による一連の車輌用撥水剤塗布方法の一例を示す。この場合、門型フレームが走行レール上を往復運動する間に、走行レールの間に停車した車輌に対し、洗浄工程、リンス工程、アミノ変性シリコーンオイルエマルション(a)を塗布する塗布工程(塗布工程A)、アミノ変性シリコーンオイルエマルション以外のエマルション(b)を塗布する塗布工程(塗布工程B)、仕上げリンス工程、乾燥工程が順次行われる。
[洗浄工程]
走行レールの間に車輌を停める。清浄な水を水噴射装置ノズルから噴射させるとともに、洗剤噴射装置ノズルから洗剤を噴射させ、同時に、門型フレームを走行レールのスタート位置から往行終了位置まで往行させ、回転ブラシ装置で車輌の車輌表面をブラシング洗浄する。
[リンス工程]
洗浄工程が終わり、門型フレームが往行終了位置にある状態で洗剤の供給を停止し、洗剤噴射装置及び水噴射装置の両方から清浄な水を噴射させながら、門型フレーム復行させ、回転ブラシ装置で車輌表面をブラシングしてリンスする。門型フレームがスタート位置に達したら、門型フレームの走行を停止させると共に、上面回転ブラシ及び一対の側面回転ブラシの回転を停止させ、上面回転ブラシを上限格納位置に上昇させて保持し、一対の側面回転ブラシを外方の格納位置に開放させて保持し、リンス工程を終わる。
[アミノ変性シリコーンオイルエマルション(a)を塗布する塗布工程(塗布工程A)]
リンス工程が終わり、門型フレームがスタート位置にある状態で、車輌用撥水剤塗布装置ノズルからアミノ変性シリコーンオイルエマルション(a)を噴射させ、門型フレームを往行させて、アミノ変性シリコーンオイルエマルション(a)を車輌表面に塗布する。門型フレームが往行終了位置に達したら、門型フレームの走行を停止して塗布工程Aを終わる。なお、この塗布工程Aでは、回転ブラシ装置によるブラシングは行わない。
[アミノ変性シリコーンオイルエマルション以外のエマルション(b)を塗布する塗布工程(塗布工程B)]
塗布工程Aが終わり、門型フレームが往行終了位置にある状態より門型フレームを復行させて、車輌用撥水剤塗布装置ノズルからアミノ変性シリコーンオイルエマルション以外のエマルション(b)を噴射させ、車輌表面にアミノ変性シリコーンオイルエマルション以外のエマルション(b)を塗布する。門型フレームがスタート位置に達したら、門型フレームの走行を停止して塗布工程Bを終わる。なお、この塗布工程Bでも、回転ブラシ装置によるブラシングは行わない。
また、塗布工程Aが終わった車輌表面を空気に所定時間(5秒から1時間)曝してから、塗布工程Bを行うこともできる。さらに、塗布工程Aと塗布工程Bを交互に2回以上繰り返してもよい。
[仕上げリンス工程]
塗布工程Bが終わり、門型フレームがスタート位置にある状態で、清浄な水を水噴射装置ノズルから噴射させ、門型フレームを往行させて、余剰の車輌用撥水剤を洗い落とす。門型フレームが往行終了位置に達したら、門型フレームの走行を停止し、仕上げリンス工程を終わる。なお、この仕上げリンス工程でも、回転ブラシ装置によるブラシングは行わない。
[乾燥工程]
仕上げリンス工程が終わり、門型フレームが往行終了位置にある状態で、乾燥装置を作動させ、門型フレームを復行させて、車輌表面の乾燥を行う。
以下に、本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。例中の「%」は「重量%」を示す。また全ての粘度の数値は特に記載のない限り25℃の温度のものである。実施例中で行う撥水性の評価方法は以下の通りである。
<撥水性評価方法1>
カチオン電着塗装片面メラミン焼き付け塗装板(JIS G3141(SPCC、SD)0.8mm×50mm×50mm 接触角;84°)の表面を洗浄剤で洗浄後水洗したものを試験片とした(試験片初期接触角;78°)。シリコーン分が約0.1%になるようにアミノ変性シリコーンオイルエマルションを調整後、調整したエマルションを6回(約3g)スプレーする(塗布工程A)。次にアミノ変性シリコーンオイルエマルション以外のエマルションの有効成分が0.1%になるように調整し、調整したエマルションを6回(約3g)スプレーする(塗布工程B)。その後、水道水流水下で洗い流す。水きり後不織布で余分の水を吸い取り、接触角測定器(協和界面科学(株) 接触角形 CA−X150型、測定条件;室温、滴下蒸留水水滴;約1.8μl)で試験片中央部の任意の3点の接触角(°)を測定し、平均値を求めた。
<撥水性評価方法2>
上記評価方法同様にして施工した塗装板を転落角測定装置(協和界面科学(株) 接触角計 CA−X150型オプションモデルSA−11型、測定条件;室温、滴下蒸留水水滴;約0.05ml)で試験片中央部任意の1点の水滴が転落する角度を測定し、転落角を求めた。
<撥水性評価方法3>
カチオン電着塗装片面メラミン焼き付け塗装板(JIS G3141(SPCC、SD)0.8mm×50mm×50mm 接触角;84°)の表面を洗浄剤で洗浄後水洗したものを試験片とした(試験片初期接触角;78°)。シリコーン分が約0.1%になるようにシリコーンオイルエマルションを調整後、調整したエマルションを6回(約3g)スプレーする。その後、水道水流水下で洗い流す。水きり後不織布で余分の水を吸い取り、接触角測定器(協和界面科学(株) 接触角形 CA−X150型、測定条件;室温、滴下蒸留水水滴;約1.8μl)で試験片中央部の任意の3点の接触角(°)を測定し、平均値を求めた。
<撥水性評価方法4>
上記評価方法同様にして施工した塗装板を転落角測定装置(協和界面科学(株) 接触角計 CA−X150型オプションモデルSA−11型、測定条件;室温、滴下蒸留水水滴;約0.05ml)で試験片中央部任意の1点の水滴が転落する角度を測定し、転落角を求めた。
評価基準は次のとおりである。
優れた撥水性:接触角が100°以上、及び転落角が35°以下。
良好な撥水性:接触角が90°以上100°未満、及び又は転落角35°以上40°未満。
撥水性に劣る:接触角が90°未満、及び又は転落角40°以上。
接触角90°になると水滴の形状が半円形になり目視観察からも撥水されている様がよく観察される。さらに100°以上の接触角になると水滴の接地面積が小さく、水滴の形状は球状に近くなり、高撥水性と判断することができる。転落角は35°以下になると水滴が滑るように転落し、目視観察によっても水滴の動きがよく観察される。またこの時接触角が100°以上であると水滴が球状の形態を保ちながら、かつ滑るように転落するため、目視観察上も非常に高い撥水性と判断することが出来る。
動粘度が1,200mm/sでアミン数が0.56のアミノ変性シリコーンオイル(a−1)15%にポリオキシエチレン(6モル付加)アルキルエーテル(ノニオン4)1%、ポリオキシエチレン(8モル付加)アルキルエーテル(ノニオン5)2%、水82%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Aで使用するエマルションを得た。動粘度が350mm/sのジメチルシリコーンオイル(b−1)40%にポリオキシエチレン(8.5モル付加)ノニルフェニルエーテル(ノニオン1)3.5%、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(アニオン)0.5%、水56%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Bで使用するエマルションを得た。得られたエマルションを用いて撥水性評価方法1、2に従い評価を行った。評価結果を表1に示す。
動粘度が1,200mm/sでアミン数が0.56のアミノ変性シリコーンオイル(a−1)15%、MQレジン(c)1%にポリオキシエチレン(6モル付加)アルキルエーテル(ノニオン4)1%、ポリオキシエチレン(8モル付加)アルキルエーテル(ノニオン5)2%、水81%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Aで使用するエマルションを得た。動粘度が1,000mm/sのジメチルシリコーンオイル(b−2)40%にポリオキシエチレン(8.5モル付加)ノニルフェニルエーテル(ノニオン1)3.5%、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(アニオン)0.5%、水56%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Bで使用するエマルションを得た。得られたエマルションを用いて撥水性評価方法1、2に従い評価を行った。評価結果を表1に示す。
動粘度が5,000mm/sでアミン数が0.56のアミノ変性シリコーンオイル(a−2)15%にポリオキシエチレン(6モル付加)アルキルエーテル(ノニオン4)1%、ポリオキシエチレン(8モル付加)アルキルエーテル(ノニオン5)2%、水82%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Aで使用するエマルションを得た。動粘度が100mm/sのジメチルシリコーンオイル(b−3)20%、MQレジン(c)20%にポリオキシエチレン(8.5モル付加)ノニルフェニルエーテル(ノニオン1)3.5%、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(アニオン)0.5%、水56%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Bで使用するエマルションを得た。得られたエマルションを用いて撥水性評価方法1、2に従い評価を行った。評価結果を表1に示す。
動粘度が5,000mm/sでアミン数が0.56のアミノ変性シリコーンオイル(a−2)15%、MQレジン(c)1%、にポリオキシエチレン(6モル付加)アルキルエーテル(ノニオン4)1%、ポリオキシエチレン(8モル付加)アルキルエーテル(ノニオン5)2%、水81%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Aで使用するエマルションを得た。動粘度が200mm/sのフェニル基含有シリコーンオイル(b−4)40%にポリオキシエチレン(5モル付加)アルキルエーテル(ノニオン2)2%、ポリオキシエチレン(10モル付加)アルキルエーテル(ノニオン3)2%、水56%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Bで使用するエマルションを得た。得られたエマルションを用いて撥水性評価方法1、2に従い評価を行った。評価結果を表1に示す。
動粘度が10,000mm/sでアミン数が0.56のアミノ変性シリコーンオイル(a−3)15%にポリオキシエチレン(6モル付加)アルキルエーテル(ノニオン4)1%、ポリオキシエチレン(8モル付加)アルキルエーテル(ノニオン5)2%、水82%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Aで使用するエマルションを得た。動粘度(50℃での測定結果)が400mm/sのポリエーテル変性シリコーンオイル(b−5)40%にポリオキシエチレン(5モル付加)アルキルエーテル(ノニオン2)2%、ポリオキシエチレン(10モル付加)アルキルエーテル(ノニオン3)2%、水56%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Bで使用するエマルションを得た。得られたエマルションを用いて撥水性評価方法1、2に従い評価を行った。評価結果を表1に示す。
動粘度が10,000mm/sでアミン数が0.56のアミノ変性シリコーンオイル(a−3)15%、MQレジン(c)1%にポリオキシエチレン(6モル付加)アルキルエーテル(ノニオン4)1%、ポリオキシエチレン(8モル付加)アルキルエーテル(ノニオン5)2%、水81%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Aで使用するエマルションを得た。動粘度が1、000mm/sのアルキルアラルキル変性シリコーンオイル(b−6)40%にポリオキシエチレン(5モル付加)アルキルエーテル(ノニオン2)2%、ポリオキシエチレン(10モル付加)アルキルエーテル(ノニオン3)2%、水56%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Bで使用するエマルションを得た。得られたエマルションを用いて撥水性評価方法1、2に従い評価を行った。評価結果を表2に示す。
動粘度が13,000mm/sでアミン数が0.56のアミノ変性シリコーンオイル(a−4)15%にポリオキシエチレン(6モル付加)アルキルエーテル(ノニオン4)1%、ポリオキシエチレン(8モル付加)アルキルエーテル(ノニオン5)2%、水82%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Aで使用するエマルションを得た。動粘度が1,000mm/sのカルボン酸変性シリコーンオイル(b−7)40%にポリオキシエチレン(5モル付加)アルキルエーテル(ノニオン2)2%、ポリオキシエチレン(10モル付加)アルキルエーテル(ノニオン3)2%、水56%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Bで使用するエマルションを得た。得られたエマルションを用いて撥水性評価方法1、2に従い評価を行った。評価結果を表2に示す。
動粘度が13,000mm/sでアミン数が0.56のアミノ変性シリコーンオイル(a−4)15%、MQレジン(c)1%にポリオキシエチレン(6モル付加)アルキルエーテル(ノニオン4)1%、ポリオキシエチレン(8モル付加)アルキルエーテル(ノニオン5)2%、水81%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Aで使用するエマルションを得た。動粘度が200mm/sの無水カルボン酸変性シリコーンオイル(b−8)40%にポリオキシエチレン(5モル付加)アルキルエーテル(ノニオン2)2%、ポリオキシエチレン(10モル付加)アルキルエーテル(ノニオン3)2%、水56%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Bで使用するエマルションを得た。得られたエマルションを用いて撥水性評価方法1、2に従い評価を行った。評価結果を表2に示す。
動粘度が16,000mm/sでアミン数が0.56のアミノ変性シリコーンオイル(a−5)15%にポリオキシエチレン(6モル付加)アルキルエーテル(ノニオン4)1%、ポリオキシエチレン(8モル付加)アルキルエーテル(ノニオン5)2%、水82%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Aで使用するエマルションを得た。動粘度が100mm/sのメタクリル酸変性シリコーンオイル(b−9)40%にポリオキシエチレン(5モル付加)アルキルエーテル(ノニオン2)2%、ポリオキシエチレン(10モル付加)アルキルエーテル(ノニオン3)2%、水56%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Bで使用するエマルションを得た。得られたエマルションを用いて撥水性評価方法1、2に従い評価を行った。評価結果を表2に示す。
動粘度が16,000mm/sでアミン数が0.56のアミノ変性シリコーンオイル(a−5)15%、MQレジン(c)1%にポリオキシエチレン(6モル付加)アルキルエーテル(ノニオン4)1%、ポリオキシエチレン(8モル付加)アルキルエーテル(ノニオン5)2%、水81%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Aで使用するエマルションを得た。動粘度が50mm/sのカルビノール変性シリコーンオイル(b−10)40%にポリオキシエチレン(5モル付加)アルキルエーテル(ノニオン2)2%、ポリオキシエチレン(10モル付加)アルキルエーテル(ノニオン3)2%、水56%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Bで使用するエマルションを得た。得られたエマルションを用いて撥水性評価方法1、2に従い評価を行った。評価結果を表2に示す。
比較例1
動粘度が1,200mm/sでアミン数が0.56のアミノ変性シリコーンオイル(a−1)15%にポリオキシエチレン(6モル付加)アルキルエーテル(ノニオン4)1%、ポリオキシエチレン(8モル付加)アルキルエーテル(ノニオン5)2%、水82%を加えてエマルションを調整し、本発明の塗布工程Aで使用するエマルションを得た。撥水評価方法3、4に従い評価を行った。評価結果を表3に示す。
比較例2
動粘度が5,000mm/sでアミン数が0.56のアミノ変性シリコーンオイル(a−2)15%、MQレジン(c)1%にポリオキシエチレン(6モル付加)アルキルエーテル(ノニオン4)1%、ポリオキシエチレン(8モル付加)アルキルエーテル(ノニオン5)2%、水81%を加えてエマルションを調整し、アミノ変性シリコーンオイルエマルションを得た。撥水評価方法3、4に従い評価を行った。評価結果を表3に示す。
比較例3
動粘度が1,000mm/sのジメチルシリコーンオイル(b−2)40%にポリオキシエチレン(8.5モル付加)ノニルフェニルエーテル(ノニオン1)3.5%、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(アニオン)0.5%、水56%を加えてエマルションを調整し、非反応性シリコーンオイルエマルションを得た。得られたエマルションを用いて撥水性評価方法3、4に従い評価を行った。評価結果を表3に示す。
比較例4
動粘度が200mm/sのフェニル基含有シリコーンオイル(b−4)40%にポリオキシエチレン(5モル付加)アルキルエーテル(ノニオン2)2%、ポリオキシエチレン(10モル付加)アルキルエーテル(ノニオン3)2%、水56%を加えてエマルションを調整し、非反応性シリコーンオイルエマルションを得た。得られたエマルションを用いて撥水性評価方法3、4に従い評価を行った。評価結果を表3に示す。
比較例5
動粘度が1,000mm/sのカルボン酸変性シリコーンオイル(b−7)40%にポリオキシエチレン(5モル付加)アルキルエーテル(ノニオン2)2%、ポリオキシエチレン(10モル付加)アルキルエーテル(ノニオン3)2%、水56%を加えてエマルションを調整し、アミノ基と親和性及び又は反応する官能基のある反応性シリコーンオイルエマルションを得た。得られたエマルションを用いて撥水性評価方法3、4に従い評価を行った。評価結果を表3に示す。
Figure 0004291075
Figure 0004291075
Figure 0004291075
本発明の車輌用撥水剤の塗布方法に依れば、車輌外装に優れた撥水効果を付与することが出来る。

Claims (6)

  1. アミノ変性シリコーンオイルエマルション(a)を塗布する塗布工程(該塗布工程を塗布工程Aとする)の後に、アミノ変性シリコーンオイルエマルション以外のエマルション(b)を塗布する塗布工程(該塗布工程を塗布工程Bとする)を有する車輌外装用撥水剤の塗布方法。
  2. 塗布工程Bで使用するアミノ変性シリコーンオイルエマルション以外のエマルション(b)が、非反応性シリコーンオイルのエマルションであることを特徴とする請求項1記載の車輌外装用撥水剤の塗布方法。
  3. 塗布工程Bで使用するアミノ変性シリコーンオイルエマルション以外のエマルション(b)が、アミノ基と親和性及び又は反応性のある官能基を持つ、反応性シリコーンオイルのエマルションであることを特徴とする請求項1記載の車輌外装用撥水剤の塗布方法。
  4. (a)及び又は(b)のエマルションにシリコーンレジンを含むことを特徴とする請求項1から3記載の車輌外装用撥水剤の塗布方法。
  5. 塗布工程Aの後に車両表面を5秒ないし1時間空気に曝してから塗布工程Bを行うことを特徴とする請求項1から4記載の車輌外装用撥水剤の塗布方法。
  6. 請求項1から5記載の方法に用いられるアミノ変性シリコーンオイルのアミン数が0.18〜0.8であることを特徴とするアミノ変性シリコーンオイルエマルション(a)。
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