JP4289029B2 - ホースクランプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホースクランプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来ホースクランプは、特開平11−230449号公報に開示されている。公報に開示されたホースクランプは、第1のクランプ要素と、第1のクランプ要素に回動可能に連結された第2のクランプ要素とを、有する、公報に開示されたホースクランプには、ホースクランプが被クランプ物に対して回転することを防止する回転防止構造は開示されていない。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−230449号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のホースクランプには、つぎの問題点がある。
ホースクランプが被クランプ物に対して回転するおそれがある。ホースクランプが被クランプ物に対して回転すると、ホースクランプと被クランプ物とが擦れあい、被クランプ物がゴムホースの場合には被クランプ物に穴が開くおそれがある。
本発明の目的は、被クランプ物に対して回転することを従来より防止できるホースクランプを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 第1のクランプ要素と、
一端部で前記第1のクランプ要素の一端部に回動可能に連結された第2のクランプ要素と、
を有し、
前記第1のクランプ要素と前記第2のクランプ要素の少なくとも一方の内周面に突起が設けられており、前記突起は、前記第1、第2のクランプ要素の一端部から遠く被クランプ物を締める時に移動量の多い部位以外の部位に、設けられている、ホースクランプ。
(2) 第1のクランプ要素と、一端部で前記第1のクランプ要素の一端部に回動可能に連結された第2のクランプ要素からなるホースクランプの内周面の全周において、突起が非等間隔に配置されているホースクランプ。
(3) 前記突起は、前記第1、第2のクランプ要素の少なくとも一方のクランプ要素の径方向中心を中心として前記一端部の周方向他端から90度以内の部位以外の部位に設けられている(1)または(2)記載のホースクランプ。
【0006】
上記(1)〜(3)のホースクランプでは、突起を設けたので、突起が設けられていない場合(従来)に比べて、ホースクランプと被クランプ物との間の摩擦力を上げることができる。そのため、ホースクランプが被クランプ物に対して回転することを従来より防止できる。
上記(1)のホースクランプでは、突起が、第1、第2のクランプ要素の一端部から遠く被クランプ物を締める時に移動量の多い部位以外の部位に、設けられているので、ホースクランプで被クランプ物を締める時に、突起が被クランプ物の外周面に引っ掛かることを防止できる。そのため、突起を第1、第2のクランプ要素の一端部から遠く被クランプ物を締める時に移動量の多い部位に設ける場合に比べて、ホースクランプで被クランプ物を締める時の締め荷重を小にできる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明実施例のホースクランプを、図1〜図5を参照して、説明する。
本発明実施例のホースクランプ10は、図1に示すように、第1のクランプ要素20と、第2のクランプ要素30とを、有する。ホースクランプ10は、さらに、ロック部40を有する。
【0008】
第1のクランプ要素20と第2のクランプ要素30の形状は、ほぼ半円形である。第1のクランプ要素20と第2のクランプ要素30は、全周にわたる1つの円を形成する。第1、第2のクランプ要素20、30は、1つのクランプ部を形成し、該クランプ部で被クランプ物60を締める。
第1、第2のクランプ要素20、30は、周方向の一端部21、31で互いに回動可能に連結されている。第1、第2のクランプ要素20、30は、周方向の他端部22、32の間の距離を異ならせる方向に、互いに回動可能に連結されている。第1のクランプ要素20の一端部21と第2のクランプ要素30の一端部31とは、▲1▼第1、第2のクランプ要素20、30とは別体の図示略のヒンジにより連結されていてもよく、▲2▼第1、第2のクランプ要素20、30が樹脂製の場合には、インテグラルヒンジ結合されていてもよい。
【0009】
第1、第2のクランプ要素20、30の少なくとも一方の内周面には、突起(ビードといってもよい)50が設けられている。突起50は、突起50が設けられるクランプ要素に一体に形成されていてもよく、突起50が設けられるクランプ要素と別体に形成されて突起50が設けられるクランプ要素に固定して取付けられていてもよい。
突起50は、第1、第2のクランプ要素20、30の幅方向に延びている。突起50は、第1、第2のクランプ要素20、30の周方向に断続的に複数(2個から8個、図示例では6個)設けられている。
【0010】
突起50は、ホースクランプ10で被クランプ物60を締める時に、第1、第2のクランプ要素20、30の回転支点(第1のクランプ要素20の一端部21と第2のクランプ要素30の一端部31との連結点)から遠く移動量の多い部位A以外の部位に、設けられている。突起50は、ホースクランプ10の周方向に偏って配置されている。ここで、部位Aは、▲1▼ホースクランプ10による被クランプ物60の締めが、被クランプ物60を第1のクランプ要素20に組んだ状態で第2のクランプ要素30を第1のクランプ要素20に対して回動させることで行われる場合には、第2のクランプ要素30のうち第2のクランプ要素30の径方向中心Qを中心として第2のクランプ要素30の周方向他端から90度以内の部位である。また、部位Aは、▲2▼ホースクランプ10による被クランプ物60の締めが、被クランプ物60を第1、第2のクランプ要素20、30で同時に両側から挟み込むようにして行われる場合には、第1のクランプ要素20のうち第1のクランプ要素20の径方向中心Pを中心として第1のクランプ要素20の周方向他端から90度以内の部位、および第2のクランプ要素20のうち径方向中心Qを中心として第2のクランプ要素20の周方向他端から90度以内の部位である。
【0011】
図1、図2に示すように、第1、第2のクランプ要素20、30のうち突起50が設けられていない部分の内径D1は、被クランプ物60の外径D3と同じか外径D3より大である。第1、第2のクランプ要素20、30のうち突起50が設けられている部分の内径D2は、被クランプ物60の外径D3より小である。
【0012】
ロック部40は、第1のクランプ要素20の周方向他端部22と第2のクランプ要素30の周方向他端部32とを連結する。
ロック部40は、爪41と、爪41が係脱可能な爪受け42と、からなる。ただし、ロック部40の構成は、爪41と爪受け42とからなる構成に限定されるものではない。
爪41と爪受け42の一方は、第1のクランプ要素20の周方向他端部22に設けられ、爪41と爪受け42の他方は、第2のクランプ要素30の周方向他端部32に設けられる(図示例では、爪41が第2のクランプ要素30に設けられ、爪受け42が第1のクランプ要素20に設けられる場合を示している)。以下、本発明実施例では、爪41が第2のクランプ要素30に設けられ、爪受け42が第1のクランプ要素20に設けられる場合を例にとって説明する。
爪41は、第2のクランプ要素30に一体に形成されていてもよく、第2のクランプ要素30と別体に形成されて第2のクランプ要素30に固定して取付けられていてもよい。爪受け42は、第1のクランプ要素20に一体に形成されていてもよく、第1のクランプ要素20と別体に形成されて第1のクランプ要素20に固定して取付けられていてもよい。
【0013】
つぎに、本発明実施例の作用を説明する。
突起50を設けたので、突起50が設けられていない場合(従来)に比べて、ホースクランプ10と被クランプ物60との間の摩擦力を上げることができる。そのため、ホースクランプ10が被クランプ物60に対して回転することを従来より防止できる(耐回転トルクが向上する)。
【0014】
突起50を部位A以外の部位に偏って配置するので、突起50をホースクランプ10の全周にわたって等間隔に配置し突起50の一部が部位Aに設けられる場合(図3)に比べて、▲1▼ホースクランプ10で被クランプ物60を締める時に、突起50が被クランプ物60の外周面に引っ掛かることを防止でき、図4に示すように、同じ突起数で締め荷重が下がる。また、▲2▼図5に示すように、同じ突起数で被クランプ物60に対する耐回転トルクが増加する。
【0015】
第1、第2のクランプ要素20、30の内径D1が被クランプ物60の外径D3と同じか外径D3より大きいので、内径D1が外径D3より小である場合に比べて、ホースクランプ10で被クランプ物60を締める時の締め荷重を小にできる。
【0016】
【発明の効果】
請求項1〜請求項3記載のホースクランプでは、突起を設けたので、突起が設けられていない場合(従来)に比べて、ホースクランプと被クランプ物との間の摩擦力を上げることができる。そのため、ホースクランプが被クランプ物に対して回転することを従来より防止できる。
請求項1記載のホースクランプでは、突起が、第1、第2のクランプ要素の一端部から遠く被クランプ物を締める時に移動量の多い部位以外の部位に、設けられているので、ホースクランプで被クランプ物を締める時に、突起が被クランプ物の外周面に引っ掛かることを防止できる。そのため、突起を第1、第2のクランプ要素の一端部から遠く被クランプ物を締める時に移動量の多い部位に設ける場合に比べて、ホースクランプで被クランプ物を締める時の締め荷重を小にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のホースクランプで被クランプ物を締めるときの、断面図である。
【図2】本発明実施例のホースクランプの、突起数が6個であり突起が周方向に偏って配置された場合の、概略断面図である。
【図3】本発明実施例のホースクランプの、突起数が6個であり突起が周方向に等間隔に配置され突起の一部が部位Aに配置された場合の、概略断面図である。
【図4】図2と図3の場合の、締め荷重−突起配置の関係を示すグラフである。
【図5】図2と図3の場合の、耐回転トルク−突起配置の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 ホースクランプ
20 第1のクランプ要素
21 第1のクランプ要素の周方向一端部
22 第1のクランプ要素の周方向他端部
30 第2のクランプ要素
31 第2のクランプ要素の周方向一端部
32 第2のクランプ要素の周方向他端部
40 ロック部
50 突起
60 被クランプ物
D1 ホースクランプのうち突起が設けられていない部分の内径
D2 ホースクランプのうち突起が設けられている部分の内径
D3 被クランプ物の外径
Claims (3)
- 第1のクランプ要素と、
一端部で前記第1のクランプ要素の一端部に回動可能に連結された第2のクランプ要素と、
を有し、
前記第1のクランプ要素と前記第2のクランプ要素の少なくとも一方の内周面に突起が設けられており、前記突起は、前記第1、第2のクランプ要素の一端部から遠く被クランプ物を締める時に移動量の多い部位以外の部位に、設けられている、ホースクランプ。 - 第1のクランプ要素と、一端部で前記第1のクランプ要素の一端部に回動可能に連結された第2のクランプ要素からなるホースクランプの内周面の全周において、突起が非等間隔に配置されているホースクランプ。
- 前記突起は、前記第1、第2のクランプ要素の少なくとも一方のクランプ要素の径方向中心を中心として前記一端部の周方向他端から90度以内の部位以外の部位に設けられている請求項1または請求項2記載のホースクランプ。
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