JP4288788B2 - スプールケース - Google Patents
スプールケース Download PDFInfo
- Publication number
- JP4288788B2 JP4288788B2 JP28391399A JP28391399A JP4288788B2 JP 4288788 B2 JP4288788 B2 JP 4288788B2 JP 28391399 A JP28391399 A JP 28391399A JP 28391399 A JP28391399 A JP 28391399A JP 4288788 B2 JP4288788 B2 JP 4288788B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spool
- lid
- flange
- container
- cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
- Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体素子製造におけるワイヤーボンディングに用いるファインワイヤーが巻かれたスプールを収納するための、半導体ボンディングワイヤー用スプールケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体素子上のチップ電極と外部電極との結線(以下ボンディングという)には直径20〜33μmの金、アルミニウム、銅、あるいはこれらの合金製の極細ワイヤーが用いられている。このような極細ワイヤーはスプールに巻かれ、スプールケースに収納されて供給されるが、使用時には、スプールはケースより手で取り出され、ワイヤーボンダーに装着されて用いられるのが一般的である。
【0003】
近年、生産性の向上を目的としてスプールに巻き取る極細ワイヤーの長さが3000〜5000mに長尺化されてきている。その結果、スプールを構成するフランジの高さと巻かれたこうした極細ワイヤーの表面との高さが近づき、長尺の極細ワイヤーが巻かれたスプールをワイヤーボンダーに装着する際に、ワイヤーに接触する可能性が高くなってきている。そのため、ワイヤー表面への接触を回避するため、スプールを直接手で持つことなくワイヤーボンダーへ装着するためのさまざまな検討がなされてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記目的を全てのワイヤーボンダーで達成でき、かつ安価に製造できるスプールケースといった点では未だ不十分である。本発明は、この問題点を解消するスプールケースの提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、両端にフランジ部が設けられた円筒から構成されるスプールを収納する容器であり、該フランジ部の外径を内径とし、収納されたスプールの容器底面側のフランジ面と該容器底面とが接し、容器側面の高さが、内寸で、少なくともスプールと同じである収納部と、該収納部に収納されたスプールの上側手のフランジ面と直接、あるいはパッキンを介して接し、かつ収納部とかん合する蓋とから構成されるスプールケースである。
【0006】
また、本発明の第二の態様は、内筒と外筒と底面と蓋とから主として構成される容器であり、外筒の内径がスプールのフランジの外径と同じであり、外筒内径と内筒外径との差が、少なくともスプールフランジの幅の倍であり、底面が外筒と一体化し、かつ収納されたスプールの容器底面側フランジ面と接し、蓋が内筒と一体化し、かつ外筒とかん合可能に構成された上記スプールケースである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明のスプールケースにおいては、蓋を閉めた容器内で、スプールのフンンジ面が直接あるいはパッキンを介して蓋内面、または容器内底面と接し、スプールのフランジ外周面が容器内側面と接することでスプールはケース内にしっかりと固定される。蓋を外した後、あるいは蓋と、これと一体化した内筒とをはずした後、容器の外側を手で持ち、そのままスプールをワイヤーボンダーのスプールホルダーに挿入してスプールをホルダーへ装着し、その後、容器を抜き取ればワイヤーボンダーへスプールを簡単に装着できる。
【0008】
特に、スプールホルダーの長さがスプールの長さよりも長い場合に、本発明の第二の態様が有効となる。この場合、底面中央部の開口径はスプール胴部内径と同程度とすることが好ましい。
【0009】
以下、本発明のスプールケースについて図面を参照して説明する。
図1は本発明の第一の態様を示すスプールケースの断面を例示した図である。すなわち、ボンディングワイヤーが巻かれたスプール1を収納するケースにおいて、底1付きの収納部2と、蓋3とからなり、スプール4のフランジ面5が底1の内表面6に接し、フランジの外周面7が収納部内側面8と接するようにされており、蓋3の内面がスプール4の他のフランジ面9と接するように構成されている。なお、蓋3と収納部2とはスリーブ状でかん合させるようにしてある。
【0010】
また、図2は、図1と基本的に同じものであるが、スプールのフランジ面がパッキン10を介して蓋4と底内表面6と接するように構成されている。なお、パッキンとしては、特に特別な材質のものを用いる必要はなく、ゴム製のもので支障はない。長期に使用する場合には耐候性のあるものとすることが好ましい。パッキンの構造も特に拘るものではなく、本例ではOリング状のものを用いている。本例のものは、気密性が要求されるものに特に望ましい。なお、蓋と収納部はパッキンを用いる都合上凹凸のかみ合わせで勘合するようにしている。
【0011】
図3は、本発明第2の態様例の断面を示すものであり、底付きの外筒11と蓋付きの内筒12とから構成され、外筒11の側壁にスプールのフランジ側面が接し、一方のフランジ面と底内面とが接している。そして、他方のフランジ面が蓋内面と接している。本スプールケースの使用に際しては、まず、蓋付き内筒を取り外し、スプールを外筒ごと保持し、スプールホルダーに挿入し、スプールを該ホルダーに固定した後、外筒10をスプールより引き抜く。
【0012】
本発明のスプールケースはプラスチックで作製する。そうすることにより極めて安価でかつ精度よくスプールケースを得ることが可能となる。また、スプールが内接する容器とすることで従来のスプールケースにくらべ容器の空間占有体積を大幅に低減でき、輸送費削減を図ることができる。
【0013】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように形成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。蓋を閉めた容器内に半導体ボンディングワイヤーを巻いたスプールがスプールケース内に内接するので輸送中もしっかりと固定できる。また、容器が全開口面を持っておりかつ対向する面がフランジに内接することから、スプールを取り出すことなくワイヤーボンダーのスプールホルダーへ装着できる。また、プラスチックで形成することにより容易に安価に製造でき、スプールを内接する容器とすることで従来のスプールケースにくらべ容器の空間占有体積を約60%に低減でき、輸送費削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の態様を示すスプールケースの断面を例示した図である。
【図2】蓋がパッキンを介してフランジ面と接するように構成されている本発明例の断面を示した図である。
【図3】底付きの外筒と蓋付きの内筒とから構成され、外筒の側壁にスプールのフランジ側面が接し、一方のフランジ面と底内面とが接するように構成されている本発明例の断面を示す図である。
【符号の説明】
1―――底
2―――収納部
3―――蓋
4―――スプール
5―――フランジ面
6―――内表面
7―――フランジ外周面
8―――収納部内側面
9―――フランジ面
10―――パッキン
11―――底付きの外筒
12―――蓋付きの内筒
Claims (1)
- 内筒と外筒と底面と蓋とから主として構成される容器であり、外筒の内径がスプールのフランジの外径と同じであり、外筒内径と内筒外径との差が、少なくともスプールフランジの幅の倍であり、底面が外筒と一体化し、かつ収納されたスプールの容器底面側フランジ面と接し、蓋が内筒と一体化し、かつ外筒とかん合可能で、蓋の開放時に蓋と内筒が、スプールを保持する外筒から離脱するように構成されることを特徴とするスプールケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28391399A JP4288788B2 (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | スプールケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28391399A JP4288788B2 (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | スプールケース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001106276A JP2001106276A (ja) | 2001-04-17 |
JP4288788B2 true JP4288788B2 (ja) | 2009-07-01 |
Family
ID=17671823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28391399A Expired - Fee Related JP4288788B2 (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | スプールケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4288788B2 (ja) |
-
1999
- 1999-10-05 JP JP28391399A patent/JP4288788B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001106276A (ja) | 2001-04-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4288788B2 (ja) | スプールケース | |
CN211559073U (zh) | 气密性粉体容器 | |
JP2006044781A5 (ja) | ||
JP2985598B2 (ja) | 半導体ボンディングワイヤー用スプールケース | |
JPH09321210A (ja) | 半導体装置用リードフレーム | |
JP3622068B2 (ja) | 二重エアゾール容器の製法 | |
JP3069857B1 (ja) | コンタクトレンズ用の収納ケ―ス | |
JPS5832260Y2 (ja) | 固体電解コンデンサ | |
JPS5822733U (ja) | タンタルコンデンサ | |
CN217335799U (zh) | 一种迷你提包式蓝牙音响 | |
CN210541913U (zh) | 一种牙套收纳盒 | |
JPS634349B2 (ja) | ||
JP3449969B2 (ja) | 液体容器の肩部材取付構造 | |
JPS6020729U (ja) | ストロ−付き水筒 | |
JPS58170345U (ja) | ワイヤ押え治具 | |
JP3438767B2 (ja) | ボンディングワイヤー用スプールケース | |
JP2702182B2 (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JPS60179036U (ja) | 半導体ボンデイングワイヤ−のスプ−ルケ−ス | |
JP3470587B2 (ja) | スプールの収納方法およびこれに用いるスプール、スプールケース | |
JPH0295249U (ja) | ||
JPS6090140U (ja) | 円筒状容器の把手 | |
JPS602915U (ja) | 気密繰出し容器 | |
JPH036839U (ja) | ||
JPS5857746U (ja) | 浸漬形pH計 | |
JPH09142496A (ja) | 液体収容袋及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051031 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070829 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070903 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081104 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090310 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090323 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |