JP4287959B2 - 排気浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動2輪車等のエンジンに設けられた触媒付排気装置に2次空気を導入して触媒を活性化するようにした排気浄化装置に係り、特にその有利な配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような排気浄化装置は公知であり、例えば、特開平6−330740号には、エンジンの吸気用エアークリーナから開閉バルブを介して排気管へ2次空気を供給するように構成し、エンジンの一側に上下方向へ配設したたものが示されている。また、エアークリーナを用いない同様な排気浄化装置が実用新案登録第2581292号にも示されている。なお、本願において車体取付部品の上下左右とは、車体取付状態における車体を基準にした方向をいうものとする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような排気浄化装置における2次空気は予め浄化された清浄空気が好ましいためエアークリーナから吸入することが望まれる。しかし、特開平6−330740号のようにエンジンの吸気用エアークリーナと共用すると、エンジンの吸気量を減少させる等の問題を生じることがあるので、専用の2次空気用エアークリーナを設けてエンジンの吸気と分離させることが好ましい。
【0004】
このためには、例えば上記専用に構成された2次空気用エアークリーナと開閉バルブをエンジン特にシリンダ部の一側へ配設することが考えられる。しかしこのような配置はスペースが極めて限られている場所へ配設することを余儀なくされるため、配置上の自由度が低く実質的に配設が困難であり、かつメンテナンス性も低下しがちである。本願はこのような問題点の解決を主たる目的とし、併せて部品点数の削減や取付の容易化及び騒音の軽減等を図るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本願の排気浄化装置に係る第1の発明は、車体略中央にエンジンを配置し、このエンジンに接続する排気管を介して排気ガスを触媒へ導くとともに、排気ガス浄化用の2次空気を供給するための2次空気通路の一端を前記排気管へ接続し、他端側を開閉バルブを介して2次空気用エアークリーナへ接続した排気浄化装置において、エンジンは、クランクケースの上方に傾斜するシリンダヘッド及びその上を覆うシリンダヘッドカバーを備え、前記2次空気用エアークリーナをエンジンの一側へ取付け、前記開閉バルブをエンジンの他側へ取付けることにより、2次空気用エアークリーナと開閉バルブを
エンジンを挟んで左右両側に分離配置するとともに、
車両側面視でそれぞれの少なくとも一部がシリンダヘッドと重なるようにシリンダヘッドの左右両側に配置し、
かつ、それぞれの少なくとも一部がクランクケースの幅内に収まるように配置したことを特徴とする。
【0006】
第2の発明は、上記第1の発明において、前記開閉バルブを弾性材料からなるブーツで覆うとともに、このブーツをエンジンへ取付けられているバルブ用ステーに支持させたことを特徴とする。
【0007】
第3の発明は上記第2の発明において、前記バルブ用ステーが、エンジン前方に配置されているラジエタの下部に対する支持部材を兼ねることを特徴とする。
【0008】
第4の発明は上記第1の発明において、前記2次空気用エアークリーナに、その外気吸入口前方を覆う防水壁を設けたことを特徴とする。
【0009】
第5の発明は上記第1の発明において、前記2次空気用エアークリーナをエンジンへ支持するためのエアークリーナ用ステーを設け、このエアークリーナ用ステーをエンジンに対してその構成部と一緒に共締めしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の効果】
第1の発明によれば、2次空気用エアークリーナと開閉バルブを、エンジンを挟んで左右に分離配置し、それぞれをエンジンへ支持させたので、エンジン側面のスペースが極めて限られた場所へ配設するにもかかわらず、それぞれを比較的自由度の高い配置で取付できるとともにメンテナンス性も向上する。
【0011】
第2の発明によれば、開閉バルブを弾性材料からなるブーツで覆ったので、このブーツによりバルブの開閉騒音を軽減でき、かつこのブーツをエンジンへ取付けられているバルブ用ステーに支持させることによりバルブの支持を容易にできる。
【0012】
第3の発明によれば、前記バルブ用ステーがエンジン前方に配置されているラジエタの下部に対する支持部材を兼ねるので、部品点数の削減及び取付の容易化を図ることができる。
【0013】
第4の発明によれば、2次空気用エアークリーナにその外気吸入口前方を覆う防水壁を設けたので、雨中走行などにおいても防水壁により2次空気用エアークリーナへ水が侵入しにくくなり、このような環境下の走行を容易にする。
【0014】
第5の発明によれば、2次空気用エアークリーナを支持するためのエアークリーナ用ステーをエンジンに対してその構成部と一緒に共締めして取付けるので、部品点数の削減及び取付の容易化を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図面に基づいて自動2輪車に適用された本願発明の一実施例を説明する。図1は本実施例に係る排気浄化装置の配置を車体前方側から示す図、図2は本実施例の適用された自動2輪車の側面図、図3はエンジン前部側面における排気浄化装置の配置構造を示す図、図4は2次空気用エアークリーナの一部切り欠き断面図、図5はエアークリーナ用ステーの斜視図、図6はエアークリーナ用ステーを取付けた状態における2次空気用エアークリーナの上面図、図7はバルブ用ステーの平面と側面を併せて示す図、図8は上側ブーツの平面、側面及び正面を併せて示す図、図9は下側ブーツの平面、側面及び正面を併せて示す図である。
【0016】
まず、図2において、この自動2輪車は、前輪1が支持されたフロントフォーク2の上部を車体フレーム3の前端へ回動自在に支持し、この車体フレーム3を車体の前後方向へ配設してその後部側にスイングアーム4の前端部を揺動自在に取付け、かつスイングアーム4の後端部に後輪5を回転自在に支持する。
【0017】
車体フレーム3の上方には燃料タンク6が支持され、その後方にシート7が支持される。また、車体フレーム3の下方には水冷2サイクル式エンジン8が支持され、その前方にはラジエタ9が配置されてエンジン8に支持されている。
【0018】
エンジン8の前部には排気管10が接続しており、この排気管10はエンジン8の下方を通って後方へ延び、膨張管11を介してマフラー12へ接続し、その排気経路に設けられた触媒(図示しない)により排気ガスを浄化するようになっている。
【0019】
このエンジン8は、図3に明らかなように、クランクケース13前部の下方に水ポンプ14を備え、上方には前傾するシリンダヘッド15及びその頂部を覆うシリンダヘッドカバー16を備え、このシリンダヘッドカバー16はシリンダヘッド15側から上方へ突出するスタッドボルト17及びナット18によりシリンダヘッド15へ取付けられている。
【0020】
さらに、このエンジン8には排気浄化装置が設けられている。すなわち、この排気浄化装置はバルブユニット20、上側2次空気通路21、接続管21a、2次空気用エアークリーナ22、下側2次空気通路23及び接続管23aを備え、2次空気用エアークリーナ22からシリンダヘッド15の排気ポート15a近傍位置へ2次空気を導入するようになっている。
【0021】
バルブユニット20は、公知のリードバルブ24の周囲をゴム等の適宜弾性材料からなるブーツで覆ったものである。このブーツは上下2分割された上側ブーツ25と下側ブーツ26を一体化したものであり、側面視略Y字状をなすバルブ用ステー27のバルブ支持部28へ支持されている。なお、リードバルブ24は開閉バルブの一例であるが、他の種々な形式の開閉バルブも利用可能である。
【0022】
バルブ用ステー27は、その下方へ突出する取付脚29の下端とバルブ支持部28をボルト30でクランクケース13の側面へ取付けてあり、かつ前方へ突出するラジエタ支持部31において、ラジエタ9の下部タンク32から下方へ突出するピン33を差し込むことによりにラジエタ9の下部を支持する。
【0023】
図中の符号34はラジエタ9の下部タンク32に設けられたジョイントパイプ32aとエンジン8の水ポンプ14を接続する送水ホースであり、符号35はラジエタ9の左右両側部の上下方向中間部に設けられて後方へ突出するステーであり、シリンダヘッドカバー16へ取付けられる。
【0024】
次に、排気浄化装置について詳細に説明する。図1に明らかなように、バルブユニット20と2次空気用エアークリーナ22は、概略表記したシリンダヘッド15を挟んだ左右両側に分離配置され、本実施例では、バルブユニット20がシリンダヘッド15の左側面側に、2次空気用エアークリーナ22がシリンダヘッド15及びシリンダヘッドカバー16の各右側面側に分離配置されている。
【0025】
これらはそれぞれシリンダヘッド15もしくはこれとシリンダヘッドカバー16へ支持され、さらにシリンダヘッドカバー16の後方かつシリンダヘッド15の上方を左右へ横断する接続管21a及びこれに接続する上側2次空気通路21で相互に接続されている。
【0026】
上側2次空気通路21、バルブユニット20及び下側2次空気通路23はこの順に接続してシリンダヘッド15の左側面上を横切って上から下方へ向って配設され、下側2次空気通路23の下部はシリンダヘッド15の前面へ屈曲して回り込み、ここで接続管23aの一端と接続する。
【0027】
接続管23aの他端は排気管10と交差して車体右側へ出てから回り返して排気管10の右側面へ接続し、溶接等により一体化されている。排気管10の前部はほぼ車体中心に沿って上方へ立ち上がり、その先端部に設けられた接続フランジ36により、シリンダヘッド15の排気ポート15a(図3)へ取付けられるようになっている。
【0028】
2次空気用エアークリーナ22はエンジン8の吸気用エアークリーナ(図示省略)と別体に構成された専用のものであり、図4に示すように、上部ケース40と下部ケース41に上下へ分割され、両部材の接合部間にエアフィルタ42を挟んだ状態で、それぞれの取付突部40a及び41aをネジ43で締結することにより一体化するようになっている。
【0029】
また、下部ケース41の取付突部41a近傍には別のステー側取付突部44が一体に設けられ、ここで後述するエアークリーナ用ステーへ締結するようになっている。符号44aは通し穴、44bはそこに嵌合されたカラーである。
【0030】
2次空気用エアークリーナ22の内部空間はエアフィルタ42で上下に2分され、エアフィルタ42の上側がクリーンルーム45をなし、ここから上部ケース40の側面に突出して一体形成されたジョイントパイプ46を通り、これに接続された接続管21a及びその先の上側2次空気通路21を介してリードバルブ24へ清浄2次空気を送出する(図1)。
【0031】
エアフィルタ42の下側はダーテイルーム47であり、下部ケース41の底部に吸入ダクト48が一体形成されて下方へ突出し、その先端開口部が外気吸入口となっている。吸入ダクト48の周囲は間隔をもって覆う筒状の第1防水壁49が下部ケース41の底部と一体に形成され、吸入ダクト48よりも長く下方へ延出している。
【0032】
さらに、車体取付状態で吸入ダクト48の前方となる部分には、下部ケース41の前側側面壁を底部から下方へ突出するよう延長形成された第2防水壁50が第1防水壁49よりも長く下方へ延出し、第1防水壁49及び吸入ダクト48の各前方を略半円弧状に覆っている。第2防水壁50には補強のためのリブ50a(図1)が一体に設けられている。
【0033】
第2防水壁50と第1防水壁49との間にドレインパイプ51が下部ケース41の底部から下方へ突出して一体に形成され、その先端に取付けられたドレインチューブ52が第2防水壁50の背面に沿って下方へ延出している。
【0034】
ダーテイルーム47内には下部ケース41の底部中央から上方へ支柱53が突出形成され、この支柱53に沿って吸入ダクト48の延長上に吸入通路54が上下方向へ形成されている。吸入通路54の上端部は支柱53から一体に側方へ張り出す天井部55で閉塞され、吸入通路54はこの近傍に側方へ開口する出口56でダーテイルーム47と連通し、吸入通路54が一種のラビリング通路を構成している。
【0035】
この2次空気用エアークリーナ22 はエアークリーナ用ステー57によりエンジン8へ支持される。図5に示すように、エアークリーナ用ステー57の上下端部には反対方向へ屈曲するエンジン取付突部58,58とエアークリーナ取付突部59,59が一対づつ所定間隔で形成され、それぞれには通し穴58a,58a及び59a,59aが設けられている。また、エアークリーナ取付突部59,59の通し穴59a,59aにはウエルドナット59b,59bが溶接され、かつ両エアークリーナ取付突部59,59間は2次空気用エアークリーナ22の外周に適合する弧状部59cで結ばれている。
【0036】
図6はエアークリーナ用ステー57を取付けた状態の2次空気用エアークリーナ22の上面視形状を示す図であり、2次空気用エアークリーナ22はその外周をエアークリーナ用ステー57の弧状部59cへ沿わせ、かつステー側取付突部44,44をエアークリーナ取付突部59,59に重ねてそれぞれの通し穴44a,44a及び59a,59aを一致させ、上方からボルト60,60を通してウエルドナット59b,59bへ締結することにより、2次空気用エアークリーナ22がエアークリーナ用ステー57へ取付けられる。
【0037】
さらに、このエアークリーナ用ステー57は、エンジン取付突部58,58をシリンダヘッドカバー16に重ね、シリンダヘッドカバー16の縁部を貫いて上方へ突出しているスタッドボルト17,17の上端部を通し穴58a,58aへ通し、その先端にナット18,18を締結することにより、シリンダヘッド15へシリンダヘッドカバー16と共締めされ、これにより2次空気用エアークリーナ22がエアークリーナ用ステー57を介してエンジン8側へ支持される。
【0038】
図7はバルブ用ステー27の詳細を示し、(a)に平面視形状、(b)に側面視形状を併せて示してある。これらにより明らかなように、バルブ用ステー27は、バルブ支持部28の上端部を側方屈曲部61とし、その前後方向両端を平行に上方へ屈曲させて一対の差し込み部62,62としてある。
【0039】
また、バルブ支持部28の後部と取付脚29の下端部63にはそれぞれボルト30(図3)のための通し穴64,64が設けられている。さらにラジエタ支持部31の先端部も側方屈曲部65をなし、ここにラジエタ9のピン33(図3)を差し込むための差し込み穴66が形成されている。
【0040】
図8は上側ブーツ25の詳細を示し、(a)に平面視形状、(b)に側面視形状、(c)に正面形状を併せて示してある。これらに示すように、上側ブーツ25はその天井部25aが平面視略四角形をなして下方へ開放された箱状をなし、天井部25aの略中央部に上側2次空気通路21の一端部を差し込むための差し込み穴70が設けられ、この差し込み穴70を挟む前後の側壁に上下方向へ貫通するスリット71,71が設けられ、差し込み部62,62(図7)を差し込み可能になっている。
【0041】
また、天井部25aの上面において、その対角位置にある一対のコーナー部に上方へ突出する突部72,73が一体に形成され、さらに天井部25aの左辺部近傍に沿って前後方向へ延びるとともに前端部が突部73の中央部を通る凹溝74が下方へ入り込むように形成され、この凹溝74の形成によって同時に下方へ突出するバンド部75が一体形成される。
【0042】
バンド部75のうち突部73の下方となる位置には、さらに下方へ突出する突部76が一体に形成されている。なお、突部73の中央部は凹溝74が通ることにより欠損部77となっている。さらに天井部25aの周囲全周を囲むように、側面壁の上部に段部78が形成されている。
【0043】
図9は下側ブーツ26の詳細を示し、(a)に平面視形状、(b)に側面視形状、(c)に正面形状を併せて示してある。これらに示すように、下側ブーツ26は上側ブーツ25と対向して、底部26aが平面視略四角形をなして上方へ開放された箱状をなし、底部26aの略中央部に下側2次空気通路23の一端部を差し込むための差し込み穴80が設けられ、この差し込み穴80を挟む前後の側壁に上下方向へ貫通するスリット81,81が設けられ、差し込み部62,62を差し込み可能になっている。
【0044】
また、底部26aの対角位置にある一対のコーナー部に下方へ突出する突部82,83が一体に形成され、さらに底部26aの左辺部近傍に沿って前後方向へ延びるとともに前端部が突部83の中央部を通る凹溝84が上方へ入り込むように形成され、この凹溝84によって上方へ突出するバンド部85が一体に形成される。
【0045】
バンド部85のうち突部83の上方となる位置には上方へ突出する突部86が一体に形成されている。突部83の中央部は凹溝84が通ることにより欠損部87となっている。なお、スリット71,71及び同81,81並びに凹溝74と85及び突部76と83は上下で対応する位置関係にある。
【0046】
上側ブーツ25と下側ブーツ26を上下に合わせると、下側ブーツ26の側面壁上端部88が上側ブーツ25の側面壁内側へ嵌合して段部78に当接し、前後のスリット71,71はそれぞれ対応するスリット81,81と一致して上下に連続する一つのスリットを構成し、ここで上下のスリット71,81へ同時にバルブ用ステー27の差し込み部62、62(図7)を差し込み可能となる。
【0047】
また、バンド部85は、上側ブーツ25と下側ブーツ26の間へ収容されるリードバルブ24の周囲を嵌合し、この状態で上側ブーツ25内部へ入り凹溝74に嵌合するとともに、その突部86が欠損部77に嵌合する。これにより突部73があたかも欠損部77がないかのような外観を呈し、他の突部72と同様の外観となる。
【0048】
さらに、バンド部75は下側ブーツ26の底部26aの外側を巻いて凹溝84へ下方から嵌合するとともに突部76が欠損部87に嵌合し、突部83は突部76と共にあたかも欠損部87がないかのような外観を呈し、突部82と同様の外観となる。なお、凹溝74と84はバンド部75と85の嵌合によりそれぞれ閉塞される。
【0049】
次に、本実施例の作用を説明する。まず、リードバルブ24を前記要領で組み合わされた上側ブーツ25と下側ブーツ26からなるブーツの内部へほぼ密閉して収容し、上側2次空気通路21と下側2次空気通路23の各一端を接続しておく。このとき、バンド部85で巻き付けて固定することによりリードバルブ24をブーツの内部で動かないように密着固定し、バンド部75で上側ブーツ25と下側ブーツ26を結合する。これによりリードバルブ24とブーツ並びに上側ブーツ25と下側ブーツ26をそれぞれ密着結合できる。
【0050】
このようにしてなるバルブユニット20の前後の側壁に形成されたスリット71と81は互いに上下連通するので、これら前後で一対をなす各スリットへ予めエンジン8の左側面に取付けられているバルブ用ステー27の差し込み部62,62を差し込めば、バルブユニット20を簡単迅速にシリンダヘッド15の左側面へ支持できる。
【0051】
一方、2次空気用エアークリーナ22は、エアークリーナ用ステー57を介してエンジン8の右側面へ支持させ、シリンダヘッドカバー16の後方かつシリンダヘッド15の上方を左右方向へ横断させて接続管21aと接続すると、バルブユニット20と排気管10が接続する。さらに下側2次空気通路23の他端を接続管23aへ接続することにより、2次空気用エアークリーナ22からバルブユニット20を介して排気管10と接続する排気浄化装置が完成する。
【0052】
このときエアークリーナ用ステー57をエンジン8側へ取付けるには、シリンダヘッドカバー16をスタッドボルト17,17に通してシリンダヘッド15へ重ね、まだナット18,18を締結しない状態でエンジン取付突部58,58を重ね、その通し穴58a,58aにスタッドボルト17,17を通し、その後ナット18,18をスタッドボルト17,17の先端へ取付けることにより、シリンダヘッド15へシリンダヘッドカバー16と共締めする。
【0053】
このようにして、2次空気用エアークリーナ22とバルブユニット20を、エンジン8を挟んで左右に分離配置し、それぞれをエンジン8側へ支持させたので、エンジン8、特にシリンダヘッド15やシリンダヘッドカバー16の側方におけるスペースが極めて限られた場所へ配設するにもかかわらず、それぞれを比較的自由度の高い配置で取付できるとともにメンテナンス性も向上する。
【0054】
また、リードバルブ24を弾性材料からなるブーツで覆ったので、このブーツによりバルブの開閉騒音を軽減でき、かつ密着支持できるので取付ガタが少なくなり、これによっても騒音を軽減できる。さらにこのブーツをエンジンへ取付けられているバルブ用ステー27に差し込み式に支持させることによりリードバルブ24の支持を容易にでき、そのうえリードバルブ24とバルブ用ステー27との振動による接触騒音も低減する。
【0055】
しかも、ブーツを上側ブーツ25と下側ブーツ26に上下2分割し、それぞれにバンド部75、85を設けたので、これらのバンド部75、85によりリードバルブ24とブーツの密着及び上側ブーツ25と下側ブーツ26間の密着を高めることができる。そのうえ、これらのバンド部75,85は凹溝74、84を設けることにより形成したので、それぞれの金型構造を類似させ、かつ構造を簡単化できる。
【0056】
さらに、バルブ用ステー27のラジエタ支持部31に設けた差し込み穴66にラジエタ9の下部タンク32から突出するピン33を差し込むことにより、ラジエタ9の下部を簡単かつ迅速に支持できる。しかもバルブ用ステー27がこのようなラジエタ支持部材を兼ねることにより、1個の部品でバルブユニット20とラジエタ9の各支持を同時にできることになり、部品の多機能化を図り、部品点数の削減及び取付の容易化を図ることができる。
【0057】
さらにまた、2次空気用エアークリーナ22には吸入ダクト48の前方を覆う第1の防水壁49と第2の防水壁50を設けたので、雨中走行等においても、この2段階の防水壁構造により、2次空気用エアークリーナ22内部へ著しく水が侵入しにくくなり、このような環境下の走行を容易にする。しかも、下方から吸入ダクト48を介して吸入される外気は、吸入通路54内を上方へ上昇して天井部55で屈曲して出口56から側方へ出るので、吸入通路54が一種のラビリング通路構成する。したがってこのように下側から外気を吸入しかつ吸入通路54をラビリンス構造にすることにより防水性能が一層高まる。
【0058】
そのうえさらに、エアークリーナ用ステー57をシリンダヘッドカバー16と共締めしたので、エアークリーナ用ステー57の専用の取付部をシリンダヘッドカバー16等へ設けなくても済み、かつそのための専用のボルトが不要になるから、部品点数の削減及び取付の容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る排気浄化装置の配置を車体前方側から示す図
【図2】本実施例の適用された自動2輪車の側面図
【図3】エンジン前部側面における排気浄化装置の配置構造を示す図
【図4】2次空気用エアークリーナの一部切り欠き断面図
【図5】エアークリーナ用ステーの斜視図
【図6】エアークリーナ用ステーと2次空気用エアークリーナの平面図
【図7】バルブ用ステーの平面と側面を併せて示す図
【図8】ブーツの平面、側面及び正面を併せて示す図
【図9】下側ブーツの平面、側面及び正面を併せて示す図
【符号の説明】
8:エンジン、9:ラジエタ、10:排気管、15:シリンダヘッド、16:シリンダヘッドカバー、17:スタッドボルト、18:ナット、20:バルブユニット、21:上側2次空気通路、22:2次空気用エアークリーナ、23:下側2次空気通路、24:リードバルブ、25:上側ブーツ、26:下側ブーツ、27:バルブ用ステー、48:吸入ダクト、49:第1防水壁、50:第2防水壁、57:エアークリーナ用ステー

Claims (8)

  1. 車体略中央にエンジンを配置し、このエンジンに接続する排気管を介して排気ガスを触媒へ導くとともに、排気ガス浄化用の2次空気を供給するための2次空気通路の一端を前記排気管へ接続し、他端側を開閉バルブを介して2次空気用エアークリーナへ接続した排気浄化装置において、
    エンジンは、クランクケースの上方に傾斜するシリンダヘッド及びその上を覆うシリンダヘッドカバーを備え、前記2次空気用エアークリーナをエンジンの一側へ取付け、前記開閉バルブをエンジンの他側へ取付けることにより、2次空気用エアークリーナと開閉バルブを
    エンジンを挟んで左右両側に分離配置するとともに、
    車両側面視でそれぞれの少なくとも一部がシリンダヘッドと重なるようにシリンダヘッドの左右両側に配置し、
    かつ、それぞれの少なくとも一部がクランクケースの幅内に収まるように配置したことを特徴とする排気浄化装置。
  2. 前記開閉バルブを弾性材料からなるブーツで覆うとともに、このブーツをエンジンへ取付けられているバルブ用ステーに支持させたことを特徴とする請求項1に記載した排気浄化装置。
  3. 前記バルブ用ステーは、エンジン前方に配置されているラジエタの下部に対する支持部材を兼ねることを特徴とする請求項2に記載した排気浄化装置。
  4. 前記2次空気用エアークリーナに、その外気吸入口前方を覆う防水壁を設けたことを特徴とする請求項1に記載した排気浄化装置。
  5. 前記2次空気用エアークリーナをエンジンへ支持するためのエアークリーナ用ステーを設け、このエアークリーナ用ステーをエンジンに対してその構成部と一緒に共締めしたことを特徴とする請求項1に記載した排気浄化装置。
  6. エアクリーナ用ステーを、シリンダヘッドカバーと共締めにしてシリンダヘッドへ取り付けたことを特徴とする請求項5に記載した排気浄化装置。
  7. 前記2次空気用エアクリーナと前記開閉バルブを接続する配管をシンダヘッドカバーの後方かつシリンダヘッドの上方に左右へ横断して設けたことを特徴とする請求項1に記載した排気浄化装置。
  8. 前記ブーツが2分割されて開閉バルブの外側を覆うことを特徴とする請求項2に記載した排気浄化装置。
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