JP4286766B2 - 薬剤散布装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線操縦式飛行体に搭載され薬剤を散布する薬剤散布装置に関する。
従来の無線操縦式ヘリコプター(無線操縦式飛行体)に搭載され農薬(薬剤)を散布する薬剤散布装置は、農薬を貯留するタンクと、そのタンクの下方に、タンクから供給された農薬を散布する散布部とを備える。散布部は、さらにタンクから供給される農薬を所望の量に調量するシャッタ式調量手段と、そのシャッタ式調量手段にて調量された農薬を散布する回転式の散布手段とを備える。そして、無線操縦式ヘリコプターで飛行しながら所望の散布量となるようにシャッタ式調量手段を操作して散布手段を回転させながら農薬の散布を行っている(例えば特許文献1)。
特開平11−138070号公報
しかし このような薬剤散布装置では、農薬の散布量をシャッタ式調量手段により調量しているので、耕作地10aあたり1kg程度の農薬の散布量が一般的であり、耕作地10aあたり250g程度の微量の農薬の散布の調整ができないという問題があった。加えて、散布量にばらつきがあり、連続して一定量の農薬を散布することができないという問題があった。
そこでこの発明の目的は、散布量の微調整が可能で、かつ一定量を連続して供給可能な薬剤散布装置を提供することにある。
このため請求項1に記載の発明は、一対の薬剤貯留タンクと、前記薬剤貯留タンクから供給され薬剤を散布する散布部とを備え、無線操縦式飛行体に搭載され前記薬剤を散布する薬剤散布装置において、
前記散布部は、各薬剤貯留タンクの下部に配される回転式調量手段と前記各タンクから回転式調量手段によって調量された薬剤を合流させて散布する散布手段とからなり、
前記回転式調量手段は、回転軸を突設した円柱部と、前記円柱部の外周に取り付けられた円筒部と、前記円筒部を前記円柱部に取り付けて固定するための固定部とを有するローラ部からなり、前記円筒部に複数の薬剤充填溝が形成され、前記複数の薬剤充填溝は、前記回転軸方向に対して一定の角度をもって形成され、かつ1の薬剤充填溝の後端と該薬剤充填溝に隣り合う別の薬剤充填溝の先端とが前記回転軸方向に平行な同一直線上に接するように形成され、かつ前記円筒部の薬剤保持側に隣接して薬剤保持部材が配設され、
前記散布手段は、前記一対の薬剤貯留タンクの中央に配設される回転軸によって回転するスピンナーであることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、一対の薬剤貯留タンクと、前記薬剤貯留タンクから供給され薬剤を散布する散布部とを備え、無線操縦式飛行体に搭載され前記薬剤を散布する薬剤散布装置において、
前記散布部は、各薬剤貯留タンクの下部に配される回転式調量手段と前記各タンクから回転式調量手段によって調量された薬剤を合流させて散布する散布手段とからなり、
前記回転式調量手段は、回転軸を突設した円柱部と、前記円柱部の外周に取り付けられた円筒部と、前記円筒部を前記円柱部に取り付けて固定するための固定部とを有するローラ部からなり、前記円筒部に複数の薬剤充填溝が形成され、前記複数の薬剤充填溝は、前記回転軸方向に対して一定の角度をもって形成され、かつ1の薬剤充填溝の後端と該薬剤充填溝に隣り合う別の薬剤充填溝の先端とが前記回転軸方向に平行な同一直線上に接するように形成され、かつ前記円筒部の薬剤保持側に隣接して薬剤保持部材が配設され、
前記散布手段は、前記一対の薬剤貯留タンクの中央に配設される回転軸によって回転するスピンナーであることを特徴とするので、タンクより薬剤充填溝に充填された薬剤がローラ部の回転により散布手段に順次供給することができるとともに、薬剤充填溝を適当な大きさとすることによって微量の薬剤を供給することができる。
したがって、ローラ部の回転を一定に保持すれば散布手段への薬剤の供給量を一定とすることができ、薬剤の散布量の微調整が可能で、かつ一定量を連続して散布可能な薬剤散布装置を提供することができる。
また、薬剤充填溝を複数備え、1の薬剤充填溝の後端とその薬剤充填溝に隣り合う別の薬剤充填溝の先端とが回転軸方向に平行な同一直線上に接するように形成されるので、ローラ部が一定速度で回転すると供給量を変動させることなく薬剤を連続して供給することができる。したがって、常に一定量の薬剤を散布する薬剤散布装置を提供することができる。
また、ローラ部が、回転軸を突設した円柱部と、その円柱部の外周に取り付ける円筒部と、その円筒部を円柱部に取り付けて固定するための固定部とを有し、円筒部に薬剤充填溝が形成されているので、必要に応じて薬剤充填溝の寸法の異なる円筒部を交換することができる。したがって、ローラ部の回転数を変更せずに円筒部を交換することによって散布する薬剤量を調整することができる。また、固定部によって円筒部を円柱部に取り付けて固定するので、容易に円筒部の取り外しができる。
また、薬剤充填溝に充填された薬剤を保持するための保持部材をローラ部に隣接して設けるので、薬剤が薬剤充填溝に所望の位置まで保持された後順次放出されるので、より正確に所望の量の薬剤を散布手段に供給することができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明を実施するための最良の形態について詳述する。
図1は本発明の薬剤散布装置を装着した無線操縦式ヘリコプター(無線操縦式飛行体)の一例の側面図であり、図2は図1の正面図である。
無線操縦式ヘリコプターHは、機体1の上部に回転軸2aを突出させメインロータ2を取り付ける。また、機体1の後方にはテールロータ3を回転自在に取り付ける。これらメインロータ2とテールロータ3とは不図示のエンジンによって回転するようになっている。また、機体1の進行方向両側部には薬剤を貯留するタンク4を設ける。タンク4は下部に散布部5を備える。一方、機体1の下部にはスキッド6を設ける。さらにアンテナ7,8を適宜設ける。アンテナ7は機体操縦指示のための電波を受信するようになっている。また、アンテナ8は後述する散布部5の駆動部を制御するようになっている。
なお、薬剤散布装置はタンク4と散布部5とから構成され、散布部5は詳しくは図3に示すように構成されている。すなわち、タンク4から供給される薬剤を所望の量に調量するロータ(ローラ部)13と、そのロータ13にて調量された薬剤を散布するスピンナー(散布手段)5Bとを備える。ロータ13は、断面視で略ヘの字型に折り曲げて形成した2つの金属製の案内板(案内部)11にそれぞれ金属製の板状のステー12を溶接などにより固設し、そのステー12には貫通孔を設けてロータ13の回転軸を回転自在に保持する。ロータ13の一端にはモータ14を取り付ける。なお、このモータ14のコネクタは散布部5の外部に適宜導かれている。また、2つの金属製の案内板11は、開口11Oを形成するように先端部分を一定の間隔をもって備える。なお、ロータ13の外周面13bには薬剤充填溝13aを設ける。
この回転式調量手段としての、案内板11、ステー12、ロータ13およびモータ14は散布部5から着脱自在に構成され、必要に応じて取り付けるようになっている。
ロータ13の下部には、ロータ13より落下する薬剤を案内する樋5Aを設ける。樋5Aは下方に達するにしたがって断面積が小さくなるように構成されている。なお、この図では散布部5の左半分のみ図示しているが、中心線CLを対称に右側にも同様の樋5Aとロータ13、タンク4などを備えるものとする。
樋5Aの下部には合流部5Cを設ける。この合流部5Cにて左右の樋5Aに案内されてきた薬剤が合流する。合流部5Cの下部にはスリット5bおよびシャッタ5aを備える。スリット5bは合流部5Cの側壁に固設されている。一方、シャッタ5aは合流部5Cの側壁に貫通して設けられ、矢印a方向にスライド自在となっている。
合流部5Cの上部の壁上にはモータ10を備え、中心線CLに沿って回転軸10aを延出し、回転軸10aの他端にはスピンナー5Bを取り付ける。スピンナー5Bは中心部分の取付部5cとその取付部5cの外周に延出して設ける板状のフィン5dとからなる。このフィン5dは取付部5cの外周に一定の間隔で放射状に固設して設ける。
ところで、散布部5の上部にはタンク4を矢印b方向に着脱自在に備える。タンク4は蓋部4Aと本体部4Bとから構成され、ヒンジ4Cを介して矢印d方向に開閉自在に取り付けられている。タンク4の下部にはスリット4bおよびシャッタ4aを備える。スリット4bは本体部4Bに固設されている。一方、シャッタ4aは本体部4Bの側壁に貫通して設けられ、矢印c方向にスライド自在となっている。
なお、回転式調量手段は詳しくは図4(a),(b)に示すように構成されている。すなわち、ロータ13の回転中心に貫通してロータ13の側部より突設された回転軸13Eをステー12に形成された貫通孔に貫通させて止め部材13Dにて回転自在に取り付ける。一方、ロータ13の回転中心の他端には締付部13Bを固設し、締付部13Bの周面に貫通孔を設けてボルトなどの止め部材13Cを締め付けることによって回転軸13Eにロータ13を取り付ける。そして、回転軸13Eの他端をモータ14に取り付ける。
また、ロータ13は回転軸13Eを突設した円柱部13Gとその円柱部13Gの外周に取り付ける円筒部13Fと、その円筒部13Fを円柱部13Gに取り付けて固定するための固定部13Aとを有する。そして、円筒部13Fの外周13bに直線状の薬剤充填溝13a1,13a2,13a3・・・が形成されている。この薬剤充填溝13a1,13a2,13a3・・・は、回転軸13E方向に対して一定の角度θをもって一定間隔で円筒部13Fの外周13bに合計6箇所形成されている。さらに、薬剤充填溝(1の薬剤充填溝)13a1の後端Bとその薬剤充填溝13a1に隣り合う薬剤充填溝(別の薬剤充填溝)13a2の先端Tとが回転軸13E方向に平行な同一直線上に接するように形成されている。同様に、薬剤充填溝13a2の後端Bとその薬剤充填溝13a2に隣り合う薬剤充填溝13a3の先端Tとが回転軸13E方向に平行な同一直線上に接するように形成されている(以下、同様)。
このように形成すると、薬剤充填溝13a1の後端Bから薬剤が排出された後、連続して薬剤充填溝13a2の先端Tから薬剤が排出されるので、常に一定量の薬剤を散布手段5に供給することができる。
一方、ロータ13に隣接して、ブラシ(保持部材)30を設ける。このブラシ30は、薬剤充填溝13aに充填された薬剤が一度に樋5Aに排出されるのを防ぐためのものである。したがって、ブラシ30によって薬剤充填溝13aに保持されていた薬剤はロータ13の回転によって排出位置Pに到着し、順次排出されることになる。なお、保持手段としてのブラシ30はこれに限定されるものではなく、例えば柔軟性の高いゴム、スポンジなどをローラ13に押し当てて備えてもよい。
また、図5に示すように、この薬剤充填溝13aの長さをL、幅a、深さをD、回転軸13E方向に対してのなす角度をθとすると、これらの数値を変化させた別の円筒部を円柱部13Gに取り付けることによってモータ14の回転数を変化させることなく、スピンナー5Bへの薬剤散布量を容易に変えることができる。
このように構成された薬剤散布装置で耕作地に薬剤を散布するに方法について図1〜5を参照しつつ図6,7を用いて説明する。
まず、無線操縦式ヘリコプターHを不図示の操作装置を用いて所望の耕作地上空に飛行させる。そして、操縦機20のスイッチ20bをONにする。するとその指示をアンテナ8が受信しロータ駆動スイッチとスピンナー駆動スイッチとをONにする。その後、回転数ツマミ20aを調整して所望の回転数でモータ(駆動手段)10,モータ(別の駆動手段)14を回転させる。これによって、スピンナー5Bとロータ13とが所望の回転数で回転する。なお、シャッタ4aは手動操作にて、シャッタ5aは遠隔操作にて適宜開閉するものとする。操縦機20に代えて、ヘリコプターHを操縦する操作機にて同様の操作をすることができる。その場合にはアンテナ7を介して指示を行うものとする。
このとき、ロータ13にはタンク4から薬剤が案内板11に案内されて開口11Oより、ロータ13の表面に供給される。そして、ロータ13が回転するとロータ13に形成された薬剤充填溝13a1,13a2,13a3・・・に所望の量の薬剤が充填される。この薬剤はブラシ30によって薬剤充填溝13a1,13a2,13a3・・・に保持されながらロータ13の回転とともにブラシ30の下端である排出位置Pにて順次排出され(図7(a),(b))、樋5Aへと落下する。
そして、左右の樋5Aに沿って落下してきた薬剤は合流部5Cにて合流し、開状態となったシャッタ5aからスリット5bを通ってスピンナー5Bに落下する。スピンナー5Bに落下した薬剤はスピンナー5Bの回転にて拡散されて下方の耕作地に散布される。
なお、操縦機20に備える回転数ツマミ20aを適宜調整することによって、モータ14の回転数を調整して薬剤の散布量を制御してもよい。
また、モータ14の回転数を一定とした場合には、予め、薬剤充填溝13aの長さL、幅a、深さD、回転軸13E方向とのなす角度θの異なる複数の円筒部13Fを用意しておき、最適な円筒部13Fを円柱部13Gに取り付けることによって薬剤の散布量を調整することもできる。この場合、止め部材13Dを外した後、固定部13Aを外し、円筒部13Fを円柱部13Gから取り外す。そして、用意した別の円筒部を円柱部13Gに取りつけて固定部13Aを取り付けた後、止め部材13Dで固定する。
なお、円筒部13Fの内周に突起を設け、その突起に嵌合する凹溝を円柱部13Gの外周に回転軸13E方向に沿って形成して両者をはめ合わせて円筒部13Fを円柱部13Gに取り付けるようにする(スプライン状)と、ローラ13が回転する際に円柱部13Gの表面で円筒部13Fがスリップすることなく同期して回転することを容易にする。
一方、薬剤の散布を停止するときは、操縦機20のスイッチ20bをOFFにする。するとアンテナ8を介してロータ駆動スイッチがOFFとなる。ロータ駆動スイッチのOFFによりモータ14が停止し、ロータ13の回転が停止する。すると、薬剤が樋5Aに供給されなくなる。
なお、上述の例では、ロータ13が円柱部13Gとその外周に円筒部13Fとで構成され、円筒部13Fの外周13bに薬剤充填溝13aを複数形成したが、この発明はこれに限定されるものではなく、ロータ13を円柱状に構成し、そのロータ13の外周に薬剤充填溝13aを複数形成して構成してもよい。このようにすると、部材を減らすことができ、構成を簡単にすることができる。この場合、止め部材13Cを緩めてロータ13を回転軸13Fから取り外し、別の形状の薬剤充填溝が形成されているロータを取り付けることによって薬剤充填溝の形状の異なる回転式調量手段を構成する。
ところで、図8(a),(b)に示すようにロータ13の表面13Yに薬剤充填溝13Xを円周方向に複数形成して、薬剤散布装置を構成すると、薬剤充填溝13X内の薬剤をブラシ30の先端部が保持することができず、薬剤充填溝13Xの先端Tが排出位置Pに達すると、薬剤充填溝13Xの先端T以外に充填されている薬剤が薬剤充填溝13Xに沿って先端T方向に移動して先端Tより流出してしまい、先端Tが排出位置Pに達した薬剤充填溝13X内に充填された薬剤はすべて排出されてしまう。このため、常時一定量で薬剤を散布手段5に供給することができないという問題が生じる。このような問題を生じないように、薬剤充填溝13aはローラ13の回転軸13Eに対して、適当な角度をもって形成することが求められる。
以上詳述したように、この発明の薬剤散布装置は、薬剤を貯留するタンク4と、そのタンク4の下方に、そのタンク4から供給された薬剤を散布する散布部5とを備え、散布部5は、さらにタンク4から供給される薬剤を所望の量に調量するロータ13と、そのロータ13にて調量された薬剤を散布するスピンナー5Bとを備える。
そして、回転式調量手段がロータ13と、そのロータ13の回転中心に突設された回転軸13Eとを有し、ロータ13の外周13bに薬剤を充填する薬剤充填溝13a1,13a2,13a3・・・が形成され、その薬剤充填溝13a1,13a2,13a3・・・は、回転軸13Eの方向に対して一定の角度θをもって形成される。そして、1の薬剤充填溝13a1の後端Bとその薬剤充填溝13a1に隣り合う別の薬剤充填溝13a2の先端Tとが回転軸13Eに平行な同一直線上に接するように形成される。
さらにロータ13が回転軸13Eを突設した円柱部13Gとその円柱部13Gの外周に取り付ける円筒部13Fとを有し、その円筒部13Fに薬剤充填溝13aが複数形成されている。その薬剤充填溝13aに充填された薬剤を保持するためのブラシ(保持部材)30をロータ13に隣接して設ける。
また、スピンナー5Bが回転軸10aの外周に複数のフィン5dを突設して構成され、フィン5dをモータ10によって回転させる一方、ロータ13を別のモータ14によって回転させる。したがって、回転式調量手段の起動および停止と、散布手段の起動および停止とを分けて操作することができ、たとえば、回転式調量手段の動作を停止して薬剤の供給を停止し、適当な時間後に、散布手段の回転を停止させるように制御することもできる。
加えて、タンク4が散布部5から分離可能である場合は、ロータ13が散布部5から分離可能である。したがって、散布量に応じてタンクのサイズを適宜変更することが容易である。また、散布する薬剤の種類に応じてタンクを変えることができる。
さらに、ロータ13がタンク4から供給される薬剤を開口11Oに集めるための案内板11と、その案内板11の開口11O付近に設けられた回転自在のロータ13とを備える。したがって、簡単な構成で薬剤の散布量の微調整が可能な薬剤散布装置を提供することができる。
なお、この例では散布部5にシャッタ5aおよびスリット5bを備えているので、ロータ13を取り外した状態でも、シャッタ5aおよびスリット5b(スライド式調量手段)によって薬剤の調量をすることが可能である。
また、回転式調量手段が散布部から分離可能であるので、薬剤の散布量の微調整が必要な場合にのみ回転式調量手段を取りつけ、それ以外の場合には取り外すことができる。また、メンテナンスが容易にできる。
上述の例では、薬剤充填溝13aが回転軸13Eに対して一定の角度θをもって複数形成され、1の薬剤充填溝13a1の後端Bとその薬剤充填溝13a1に隣り合う別の薬剤充填溝13a2の先端Tとが回転軸13E方向に平行な同一直線上となるように形成したが、この発明はこれに限定されるものではなく、例えば図9に示すように、薬剤充填溝13a1が回転軸13Eに対して一定の角度θをもって形成されるとともに、薬剤充填溝13a2が回転軸13Eに対して一定の角度(−θ)をもって形成され、薬剤充填溝13a1の後端Bとその薬剤充填溝13a1に隣り合う薬剤充填溝13a2の先端Tとが回転軸13E方向に平行な同一直線上で隣接するように形成してもよい。
なお、上述の例では、無線操縦式飛行体の一例として、無線操縦式ヘリコプターを用いたが、この発明はこれに限定されるものではなく、例えば無線操縦式飛行機であってもよい。
本発明の薬剤散布装置を装着した無線操縦式ヘリコプターの一例の側面図である。 図1の正面図である。 図1の薬剤散布装置の一部拡大断面図である。 図1の薬剤散布装置の回転式調量手段の(a)は拡大側面図、(b)は(a)のA矢視断面図である。 ローラに形成される薬剤充填溝の形状を説明するための図である。 図1の薬剤散布装置を操作する方法を示す図である。 (a)(b)はローラが回転して薬剤充填溝から薬剤が排出される様子を説明するための図であり、(b)は(a)の状態からローラが一定量だけ回転した状態を示す図である。 ローラに形成される薬剤充填溝の好ましくない例を示す図であり、(a)はその側面図、(b)はB矢視断面図である。 この発明のローラに形成される薬剤充填溝の別の例を示した図である。
符号の説明
1 機体
2 メインロータ
2a 回転軸
3 テールロータ
4 タンク
4a,5a シャッタ
4b,5b スリット
4A 蓋部
4B 本体部
4C ヒンジ
5 散布部
5A 樋
5B スピンナー(散布手段)
5C 合流部
5c 取付部
5d フィン
6 スキッド
7,8 アンテナ
10,14 モータ
10a,23A,36a,36b 回転軸
11,11A 案内板(案内部)
11O 開口
12 ステー
13,21,23,24 ロータ(ローラ部)
13A 固定部
13B 締付部
13C,13D 止め部材
13E 回転軸
13F 円筒部
13G 円柱部
13a、13a1,13a2,13a3 薬剤充填溝
13b 外周
20 操縦機
20a 回転数ツマミ
20b スイッチ
30 ブラシ(保持部材)
B 後端
CL 中心線
H 無線操縦式ヘリコプター(無線操縦式飛行体)
P 排出位置
T 先端


Claims (1)

  1. 一対の薬剤貯留タンクと、前記薬剤貯留タンクから供給され薬剤を散布する散布部とを備え、無線操縦式飛行体に搭載され前記薬剤を散布する薬剤散布装置において、
    前記散布部は、各薬剤貯留タンクの下部に配される回転式調量手段と前記各タンクから回転式調量手段によって調量された薬剤を合流させて散布する散布手段とからなり、
    前記回転式調量手段は、回転軸を突設した円柱部と、前記円柱部の外周に取り付けられた円筒部と、前記円筒部を前記円柱部に取り付けて固定するための固定部とを有するローラ部からなり、前記円筒部に複数の薬剤充填溝が形成され、前記複数の薬剤充填溝は、前記回転軸方向に対して一定の角度をもって形成され、かつ1の薬剤充填溝の後端と該薬剤充填溝に隣り合う別の薬剤充填溝の先端とが前記回転軸方向に平行な同一直線上に接するように形成され、かつ前記円筒部の薬剤保持側に隣接して薬剤保持部材が配設され、
    前記散布手段は、前記一対の薬剤貯留タンクの中央に配設される回転軸によって回転するスピンナーであることを特徴とする、薬剤散布装置。
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