JP4286687B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
現在の複写機/複合機等の自動原稿給紙装置は、操作性の面で、原稿面を上向きにセットする方式が主流となっている。このような方式の場合、秘密文書などを複写、あるいはスキャナ機能で読み取る時に、原稿の内容を他人に見られないように作業することが難しかった。
なお、各図面において、共通する部分には共通の符号を附している。
人に見られたくない原稿を、画像形成装置に読み込ませる場合に、原稿面を下向きに載置し、セキュリティモードを選択することで、通常モードでは表面を読み込むところ、裏面(原稿の下面)のみを読み取り、原稿面を下向きに、従って隠す必要のない表面(片面印刷の原稿では、印刷されていない面)を上向きに排紙する。このように制御することで、原稿の記載内容を隠すことができ、結果、原稿読み取りの際の機密保護を容易に行えるようにする。
また、セキュリティモード時の原稿読み取りの際には、原稿自動給紙装置が、原稿反転機構を有する場合は、取り込んだ原稿を反転させることにより原稿の裏面を選択的に読み取り、原稿の表面と裏面の両面を同時に読み取る機能を有している場合は、裏面側の読み取り機能のみを使用する。
また、自動原稿給紙装置による原稿の読み取り順序と逆順で、印刷済み用紙を排紙させるモードが選択可能である。これは、原稿の読み込みが最終頁からであるので、印刷面が見えないように印刷面を下向きに排紙する場合に、原稿の読み取り順に排紙すると、頁の並びが逆順となってしまうため、読み取り順序と逆順で排紙させることにより、印刷済み用紙の順序を原稿の読み取り順序と同じにすることができる。
また、自動原稿給紙装置に、排出された原稿が外部から見えない引き出しボックスを設置し、読み取り済みの原稿をこの引き出しボックスの中に排紙することで、秘密事項が記載された裏面を表向きに排紙しても人目に触れないようにすることができる。
図1は、本実施形態の画像形成装置(例えば、複写機やファクシミリ等の機能を備える複合機)の構成を示すブロック図である。また、図2に原稿反転機能を有する自動原稿給紙装置を備えた同画像形成装置の機構構成(概略)を、図3には両面読み取り機能を有する自動原稿給紙装置を備えた同画像形成装置の機構構成(概略)を示している。
記憶部20は、上記制御部10が実行する制御プログラムや、各種データを記憶する。なお、この記憶部20には、スキャナ部30が読み取った画像データを格納する領域(イメージメモリ)が設定されている。
表示部60は、画像形成装置1における処理状況や操作部50より入力された設定情報等の表示を行う表示手段であり、その表面には、上記操作部50を構成するタッチパネルが設けられている。
報知部70は、異常通知等のための報知音(ブザー音、メロディ等)を放音する。
原稿3を排出する際の表/裏の向きの切り替えを設定可能とし、セキュリティモードで原稿3の裏面を上向きに排紙させる場合には、原稿3を原稿排出部A30b−3へ排紙する。
記憶部20は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、ハードディスク等の不揮発性の記録装置により構成され、表示部60は、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等により構成されている。
図4は、セキュリティモードの設定等の設定に係る処理(設定処理)の流れを示すフローチャートであり、図5、6は、先に設定された設定内容に応じた制御処理の流れを示すフローチャートである。
ここでの設定は、操作部50を用いた所定操作により行われる。
まず、ステップS101では、セキュリティモードを設定する操作がなされたか否か判断する。
この段階で、セキュリティモードを指定する設定がなされていない場合、ステップS101にてNOと判定され、通常モードとして、従来と同様の各種設定を受け付ける。
この段階で、原稿排紙向き裏面排紙の設定入力がなされていない場合は、ステップS103の判断で、“NO”と判定され、このフローにおける設定処理を終了する。この終了段階では、セキュリティモードフラグのみが設定されている。
ステップS104では、上記セキュリティモードフラグの場合と同様にして、原稿裏面排紙フラグをセットし、設定処理を終了する。この終了段階では、セキュリティモードフラグと原稿裏面排紙フラグが設定されている。
はじめに、プリントキー(Print Key)が押下(ON)されたか否か判断をする(ステップS201)。
ここで、プリントキーが押下されたとする。すると、ステップS201の判断で“YES”と判定され、ステップS202へ移行する。
一方、この段階で、画像形成装置1の本体100が動作可能状態である場合、ステップS202の判断で“YES”と判定され、ステップS203へ移行する。
一方、この段階で、自動原稿給紙装置(DP)30bが動作可能状態である場合、ステップS203の判断で“YES”と判定され、ステップS204へ移行する。
一方、このときセキュリティモードフラグが“1”である場合、すなわち、先の設定処理にてセキュリティモードが設定されている場合、ステップS204の判断で“YES”と判定され、ステップS205へ移行する。
次いで、ステップS206にて、原稿裏面排紙フラグが“1”であるか否か判断する。
このとき、原稿裏面排紙フラグが“1”であると、すなわち、先の設定処理にて原稿排出向き裏面排紙が設定されている場合、ステップS206の判断で“YES”と判定され、ステップS207へ移行する。
一方、原稿裏面排紙フラグが“1”でない場合、ステップS206の判断で、“NO”と判定され、ステップS208へ移行する。すなわち、この場合原稿反転は行われない。
上記フローでは、図4に示した設定処理によりセキュリティモードフラグが設定されるものとしているが、ステップS205にて原稿裏面を読み取る際、読み取る原稿3に「丸秘」「極秘」等の捺印など所定の印(しるし)がある場合、これを検出して、自動的にセキュリティモードに入るように設定できるようにして、このような設定がなされている場合には、先の設定処理の如何にかかわらず上記の検出に応じてセキュリティモードに入るようにしてもよい。上記検出は、原稿読取部30a(あるいは、原稿表面読取部30b−6または原稿裏面読取部30b−5)により読み取られた印(印)を、例えば周知の画像認識の技術により認識することにより行うことができる。あるいは、この印(しるし)を認識するための専用のセンサーを用いてもよい。
3…原稿
10…制御部(制御手段)
20…記憶部
30…スキャナ部
30a…原稿読取部
30b,30b’…自動原稿給紙装置
30b−1…原稿反転部
30b−2…原稿反転パス
30b−3…原稿排出部(原稿排出部A)
30b−4…原稿排出部B
30b−5…原稿裏面読取部
30b−6…原稿表面読取部
30b−7…原稿載置台
30c…引き出しボックス
40…画像形成部
40a…フィニッシャ
50…操作部(操作入力手段)
60…表示部
70…報知部
100…本体
Claims (7)
- 通常モード時に、原稿の表面である印刷面を原稿載置台に上向きに載置し、最上位の原稿から順に給紙する自動原稿給紙装置を具備した画像形成装置において、
通常モードか、またはセキュリティモードを選択できる操作入力手段を有し、
セキュリティモード時には、前記自動給紙装置は、通常モード時の原稿の裏面に該当する原稿面のみを選択的に読み取り、該原稿面を下向きに排紙する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記自動原稿給紙装置は、原稿反転機構を有し、原稿の表面、裏面が選択的に読み取り可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記自動原稿給紙装置は、両面同時読み取り機能を有し、原稿の表面、裏面が選択的に読み取り可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記自動原稿給紙装置は、原稿から所定の印(しるし)を検出する検出手段を有し、
読み取る原稿に所定の印(しるし)がある場合、これを検出して、セキュリティモードに入る
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記自動原稿給紙装置による原稿の読み取り順序と逆順で、印刷済み用紙を排紙させるモードが選択可能である
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記自動原稿給紙装置は、原稿を排出する際の表/裏の向きの切り替えが設定可能である
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記自動原稿給紙装置は、排出された原稿が外部から見えない引き出しボックスを備え、読み取り済みの原稿を該引き出しボックスの中に排紙する
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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