JP4286370B2 - 根菜類用収穫機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ニンジンなどの根菜類用収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】
根菜としてニンジンを例にして従来の根菜類用収穫機の一例を以下説明する。従来のニンジン収穫機は、圃場においてニンジン収穫機の前進走行にともない、引起手段によりニンジンの茎葉を引起した後、掘起手段によりニンジンの両側面の土壌を掘り起こし、互いに逆回転する一対の無端ベルトからなる挟持搬送ベルトでニンジンの茎葉を挟持した状態で引き抜いて掘り取り、その後、前記挟持搬送ベルトで収穫機後方に搬送する過程で茎葉を切断し、さらに後方に搬送してニンジンを収納コンテナに収納する機械である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術のニンジン収穫機において、収納コンテナには茎葉を切断し、搬送コンベアで搬送されたニンジンが次々と収穫される。しかし、ニンジン収穫後の収納コンテナと空のコンテナとの交換作業には労力を要するため、収穫作業の能率が低下するという問題があった。
【0004】
【0005】
本発明の課題は、ニンジン収穫後の収納コンテナと空のコンテナとの交換作業が容易になり、収穫作業の能率が向上する構成の根菜類用収穫機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は、自走式の車体(7)上の右前方側に走行操作及び収穫操作を行う操作装置(9)と操縦席(10)を設け、前記車体(7)の前進方向に向かって前記操縦席(10)の側方に、根菜近傍の土壌を掘り起こし、掘起こした根菜の茎葉を挟持して引抜き、後方へ搬送する掘取搬送手段(6)を設け、前記車体(7)の前進方向に向かって前記操縦席(10)の近傍後方に、前記掘取搬送手段(6)から根菜の根部を受けて機体の横幅方向に搬送する根部の搬送手段(13)を移送終端部へ上り傾斜させて設けると共に、該搬送手段(13)による搬送終端部に該搬送手段(13)により搬送された根部を収納するコンテナ(49)を積載する積載手段(52)とを設けた根菜類用収穫機において、前記操縦席(10)の下部に原動機(11)を設け、前記積載手段(52)を機体前後方向の軸を中心として機体左右方向に回動させて収納する構成とすると共に、該積載手段(52)の後部にコンテナ(49)を積載する補助キャリア(54)を回動自在に軸支し、該補助キャリア(54)を機体前後方向に回動させて収納する構成とすると共に、前記搬送手段(13)を構成するサイドフレーム(13a)に形成した開口部(13h)から根部に付着した泥や茎葉等の異物を落下させる構成とし、前記搬送手段(13)の上方で該根部の搬送手段(13)と平面視で重なる位置であって、かつ前記車体(7)の前進方向に向かって操縦席(10)の後方に、前記コンテナ(49)を積載するコンテナキャリア(55)を備え、該コンテナキャリア(55)を操作装置(9)の操作パネル(9a)よりも掘取搬送手段(6)側に延ばして構成したことを特徴とする根菜類用収穫機によって達成される。
【0007】
【発明の効果】
本発明では、搬送手段(13)の搬送終端部に根菜の根部を収容するコンテナ(49)を積載する機体左右方向に回動させて収納する構成の積載手段(52)を設けると共に、積載手段(52)の後部にコンテナ(49)を積載すると共に機体前後方向に回動させて収納する構成の補助キャリア(54)を設けたことによって、収穫作業中には補助キャリア(54)を広げ、補助キャリア(54)上にコンテナ(49)を載置することができる。
また、操縦席(10)の側方後部に機体左右方向に回動させて収納する構成の積載手段(52)を設けると共に、積載手段(52)の後部に機体前後方向に回動させて収納する構成の補助キャリア(54)を設け、補助キャリア(54)を機体前後方向に回動させて収納し、積載手段(52)を機体左右方向に回動させて収納することによって、積載手段(52)及び補助キャリア(54)を根菜収穫機の後部にコンパクトに畳み込んで収納することができる。
さらに、搬送手段(13)の上方で搬送手段(13)と平面視で重なる位置であって且つ操縦席(10)の後方に空のコンテナ(49)を積載する操作装置(9)のパネル(9a)よりも引抜搬送装置(28)側に延ばして構成するコンテナキャリア(55)を設けたことによって、多数の空収納コンテナ(49)をコンテナキャリア(55)上に積載できるようにしたので、多数の空収納コンテナ(49)の積み下ろしが容易となる。
【0008】
したがって、本発明によれば、収穫作業中には補助キャリア(54)を広げて補助キャリア(54)上にコンテナ(49)を載置することができるので、コンテナ(49)の積み下ろしの回数が減り、作業能率が向上する。
また、補助キャリア(54)を機体前後方向に回動させて収納し、積載手段(52)を機体左右方向に回動させて収納することによって、積載手段(52)及び補助キャリア(54)を根菜類用収穫機の後部にコンパクトに畳み込んで収納することができるので、非作業時の機体の左右幅がコンパクトになり、余分な場所を取らずに収納することができる。
さらに、搬送手段(13)の上方で且つ操縦席(10)の後方に空のコンテナ(49)を積載するコンテナキャリア(55)を設けたことによって、収容コンテナ(49)の交換作業が容易になり、収穫作業の能率が向上するとともにコンテナ交換に要する労力も軽減される。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1に本発明の実施の形態の根菜類用収穫機の側面図を示し、図2に図1の根菜類用収穫機の上面図を示す。図1、図2に示す根菜類用収穫機により、根菜野菜(イ)として、ニンジン(イ)を収穫する場合について説明する。図1および図2に示す根菜類用収穫機1は、ニンジン(イ)を圃場から掘起し、この掘起したニンジン(イ)を移送しながら葉部の反対側の下部の所定位置から直根を切断し、ついで葉部を切断して、箱形の収納コンテナ49に一次貯留する。
【0010】
前記根菜類用収穫機1は、走行車両2の車体7の左側に収穫用作業装置3を設け、この収穫用作業装置3は前部の引起装置4、掘起装置5及び後部の根菜搬送装置6等を備えている。
【0011】
前記走行車両2は、車体7の下側の左右両側にはクローラ8を張設し、該車体7上部の右前方側には走行操作及び収穫操作等を行う操作装置9及び作業者が搭乗して各種操作を行う操縦席10等を設け、この操縦席10の下部には、原動機(エンジン)11等を設けている。この原動機11から走行ケース11a内の伝動機構11bを介して上記クローラ8を駆動する構成である。なお、操縦席10の後部には、燃料タンク11fを設けている。
【0012】
前記車体7の上側で操縦席10の後部には、後述する葉切断装置12でニンジン(イ)の葉部の所定位置が切断され、葉部切断済み、及び葉部の反対側の下部の所定位置を切断済みニンジン(イ)の供給を受けて、車体7の横方向へ向けて移送する搬送コンベア13を設け、搬送コンベア13は移送終端部へ向けて上り傾斜させて設けている。この搬送コンベア13の移送終端部の下側で、該車体7の上側には、この搬送コンベア13から葉部切断済みニンジン(イ)の供給を受けて、収納して一次貯留する収納コンテナ49を載置した構成である。
【0013】
前記車体7の後部の左側には、上方へ突出するコ字形状の支持板16を設け、この支持板16の上部には、伝動機構17aを内装した伝動ケース17を回動自在に設けている。この伝動ケース17には、前方下部へ突出する支持板18を設け、この支持板18の前端部には、左右両側に前方下部へ突出する受板19aを固着した取付板19bを装着して設けると共に、この受板19a、19aの前端部には、前方下部へ突出する補助受板19cを固着している。
【0014】
前記左右両側の引起装置4は上部を伝動ケース17から前方へ突出する伝動機構20cを内装する上受杆20aで支持すると共に、回転駆動させる構成であり、下部を補助受板19cから前方へ突出する下受杆20bで支持させている。
【0015】
前記引起装置4は根菜搬送装置6の前部の左右両側に設け、該引起装置4は、左右両側の引起ケース21、22に内装して回転自在な引起チェン22aを設け、この引起チェン22aには所定間隔で引起ラグ22bを設け、この引起ラグ22bは引起ケース21、22の前方下端部から前方上端部の間では該引起ケース21、22間から突出して、ニンジン(イ)の葉部を引起す作用部とし、又、後方部は引起さない不作用部としている。
【0016】
前記引起ケース21、22の下部外側面には、ニンジン(イ)の葉部を分離する分草具23、23を前方へ突出させて設けた構成であると共に、図1で示す如く畝の凸凹を検出する凸凹センサ24をニンジン(イ)を掘起す条とこの条に隣接する隣接条との間に設けている。この凸凹センサ24は、該引起ケース21の外側面に回動自在に設けた支持板25aに接地プレート25bを接着すると共に、該支持板25aの上端部とポテンショメータ25cとを連結する連結ロッド25dよりなる構成である。
【0017】
前記接地プレート25bが圃場の凸凹を検出して上下回動し、この回動が該ポテンショメータ25cで検出され、この検出によって左右両側の引起装置4、後述する掘起装置5及び根菜搬送装置6等を上下シリンダ26aの作動により、伝動ケース17の上下回動中心26位置を中心として、上下回動制御する構成である。接地プレート25bの後端部は根菜搬送装置6の後述する引抜搬送装置28の下部前端位置より、前部に位置させて検出性能の向上を図る構成としている。
【0018】
前記掘起装置5は左右両側の補助受板19cに取り付けて、手動または自動によって掘起装置5全体を一斉に上下回動調節可能に自在に設けている。この掘起装置5は補助受け板19cに支持杆27a、27aの後端部を取り付けて、該支持杆27a、27aを前方下部へ突出させている。支持杆27a、27aの前端部に土切り刃27b、27bを装着し、この左右両側の土切り刃27b、27bでニンジン(イ)の左右両側の土壌を掘起す構成である。
【0019】
前記車体7の支持板16の前部には前支持板16aを設け、この前支持板16aには前方へ突出させた支持杆16bを設け、この支持杆16bの前端部には、L字形状の回動板16cを回動自在に装着し、回動板16cの一方側の下端部と、上下シリンダ26aの前端部とを連接させ、他方側の前端部には、支持杆16dの一方側の端部を装着し、この支持杆16dの他方側の端部と受板19aの前端の近傍部とを連接させている。
【0020】
前記上下シリンダ26aの作動により、伝動ケース17の上下回動中心26を回動中心として回動板16c、支持杆16d、受板19a、補助受板19c及び後述する連結板29等を介して、引起装置4、掘起装置5及び根菜搬送装置6等を自動で一斉に上下回動制御する。
【0021】
前記引起装置4の後部の左右両側には、根菜搬送装置6の引抜搬送装置28を設け、この引抜搬送装置28の上端部の移送終端部は、伝動ケース17の後側に、連結板29を介して設けた伝動機構30aを内装した伝動ケース30に前方上部へ突出する伝動機構31aを内装した支持杆31の上側に設けた伝動ケース32に内装した伝動機構32aで支持すると共に、回転駆動する構成である。この伝動ケース30は伝動ケース17の上下回動によって、該連結板29を介して同時に上下回動する。
【0022】
前記引抜搬送装置28は、前方から後方に向けて上昇傾斜していて、その上・下端部に回転自在に軸支して設けた上・下プーリ28b、28cに挟持搬送ベルト28a、28aを掛け渡している。掘起装置5で掘起したニンジン(イ)の葉部は、この引抜搬送装置28の挟持搬送ベルト28a、28a間に挟持され、後方上部へ向けて移送される。
【0023】
ニンジン下部切断装置47は掘起装置5後方上部で、引抜搬送装置28中間部の下側に設けている。このニンジン下部切断装置47は左右方向に所定間隔で、上下方向2箇所に山形状を形成した案内杆48aを複数個設けると共に、この2箇所の山形状内には、回転外周部に複数個の切断刃48bを装着した回転具48cを回転自在に軸支している。
【0024】
前記ニンジン下部切断装置47の案内杆48aの下側の山形状部で全長の短い形状のニンジン(イ)は、挟持搬送ベルト28a、28aで挟持されて上部へ向けて移送中に、葉部の反対側の下部所定位置が、切断刃48bによって切断される。ニンジン(イ)の全長によって所定位置を切断するように構成されている。
【0025】
前記根菜搬送装置6の首揃移送装置33、タッピング移送装置34、葉部移送装置35及び葉切断装置12は、ニンジン(イ)の収穫作業状態時には圃場面に略平行状態に設けている(図1)。
【0026】
前記首揃移送装置33は、引抜搬送装置28の後側で移送終端部から所定距離下方に位置させて、平面視左右両側に設けている。この首揃移送装置33の移送終端部は、伝動ケース30に上方へ向けて突出させて設けた伝動機構37aを内装した下支持ケース37上側に設けた上伝動ケース38に内装した伝動機構38aで支持すると共に回転駆動する。
【0027】
前記首揃移送装置33は、支持プレート39の前・後端部に回転自在に軸支した前・後プーリ39a、39bを設けると共に、これら前・後プーリ39a、39b間には、複数個のV字形状の支持板とテンションローラを設け、これら前・後プーリ39a、39b及び各テンションローラに首揃移送ベルト39cを掛け渡している。平面視左右両側に設けたこれら首揃移送ベルト39c、39c間には所定の隙間を設け、これら首揃移送ベルト39c、39c間にニンジン(イ)の葉部を挟持するが、この挟持力は引抜搬送装置28の挟持搬送ベルト28a、28aの挟持力より弱くしている。
【0028】
前記首揃移送装置33は、引抜搬送装置28の挟持搬送ベルト28a、28aにニンジン(イ)の葉部を挟持して上部へ移送する途中で、この首揃移送装置33の首揃移送ベルト39c、39cにもニンジン(イ)の葉部下部を挟持させる構成であり、ニンジン(イ)の葉部を両者で挟持しながら、挟持搬送ベルト28a、28aにより更に上部へ移送されることにより、ニンジン(イ)の胴部側の上端部(肩部)が首揃移送ベルト39c、39cの下端部位置まで引き上げられて、ニンジン(イ)の首揃えが行われる。
【0029】
前記タッピング移送装置34の移送終端部は、上伝動ケース38に上下に突出させて設けた上支持ケース41に内装した伝動機構41aの下部側で支持すると共に、回転駆動する構成である。このタッピング移送装置34は、首揃移送装置33の上側に側面視所定間隔を設けて平行状態に設けると共に、移送始端部は該首揃移送装置33の前後方向略中央部に位置させ、前・後端部に回転自在に軸支して設けた前・後プーリ42a、42bにタッピング移送ベルト42cを掛け渡した構成であり、平面視左右両側の該タッピング移送ベルト42c、42cの間に、ニンジン(イ)の葉部を挟持することができる。
【0030】
ニンジン(イ)の葉部は引継のはじめには、挟持搬送ベルト28a、28a、首揃移送ベルト39c、39cおよびタッピング移送ベルト42c、42cの三者で挟持し、所定位置から後方では首揃移送ベルト39c、39cと、タッピング移送ベルト42c、42cとの両者で挟持し移送する。
【0031】
前記葉部移送装置35の移送終端部は、上支持ケース41に内装した伝動機構41aの上部側で支持すると共に回転駆動する構成である。この葉部移送装置35はタッピング移送装置34の上側に側面視所定間隔を設けて平行状態に設けると共に移送始端部は該タッピング移送装置34の移送始端部より、所定距離後方に位置させ、前・後端部に回転自在に軸支して設けた前・後プーリ43a、43bに葉部移送ベルト43cを掛け渡し、平面視左右両側の該葉部移送ベルト43c、43cの間にニンジン(イ)の葉部を挟持する。
【0032】
引継のはじめは、ニンジン(イ)の葉部を、首揃移送ベルト39c、39c、タッピング移送ベルト42c、42cおよび葉部移送ベルト43c、43cの三者で挟持し、首揃移送ベルト39c、39cの後端部から後方では、タッピング移送ベルト42c、42cと葉部移送ベルト43c、43cとの両者で挟持し、かつ後述する葉切断装置12の後部からは、この葉切断装置12で切断された切断葉のみを移送し、これらタッピング移送装置34、及び葉部移送装置35の両者の移送終端部から切断葉を圃場へ排出する。
【0033】
前記葉切断装置12は、上伝動ケース38から垂直下方へ突出させて設けた回転軸46の軸端部に、水平面内で回転する切断刃46aを装着した構成であり、この葉切断装置12は、上下回動中心26位置である伝動ケース17に近接させると共に、首揃移送装置33の移送終端部にも近接させている。この切断刃46aはタッピング移送装置34の下側で、該首揃移送装置33の所定位置下位に配置している。
【0034】
この切断刃46aにより、前記タッピング移送装置34と葉部移送装置35との両者により、ニンジン(イ)の葉部を挟持して移送する首揃したニンジン(イ)の葉部の所定位置を切断する。ニンジン(イ)の根部は葉切断装置12で葉部が切断されると、前記搬送コンベア13の始端部に落下する。
【0035】
前記車体7の後部に後方キャリア50を設け、操縦席10の側方後部に側方キャリア52を設け、さらに側方キャリア52の後方に側方補助キャリア54を設け、これらの後方キャリア50、側方キャリア52および側方補助キャリア54の上側には、収穫したニンジンを一時貯留する複数の収納コンテナ49を載置できるようにしている。
【0036】
搬送コンベア13の終端部の下方かつ側方キャリア52の上部に、シュータ15およびダンプ53を設け、搬送コンベア13で搬送されたニンジン(イ)は、シュータ15を経て滑落させ、ダンパーを具備するダンプ53に積載した収納コンテナ49に収納する構成である。
【0037】
図3ないし図8には後方キャリア部に異物落とし用空間を設けて搬送コンベア13に付着した異物および後方キャリア部の収納コンテナ49内のニンジンに付着した異物の除去を容易にする構成について説明する。
【0038】
図3は根菜類用収穫機の背面一部切り欠き立面図であり、図4は図3の搬送コンベアと後方キャリア付近の斜視図であり、図5は図3の搬送コンベアの断面図であり、図6は図3の根菜類用収穫機の後部の上面図であり、図7は図3の根菜類用収穫機の後部の斜視図であり、図8は図3のキャリアブラケットの斜視図である。
【0039】
図2ないし図4に示すように、収穫したニンジン(イ)を移送する搬送コンベア13は、前記車体7の上側で操縦席10の後方に設け、進行方向と直角方向の横方向へ向けて移送し、始端部から終端部へ向けて上り傾斜させている。搬送コンベア13の始端部は、タッピング移送装置34および葉部移送装置35のそれぞれの下部にあり、搬送コンベア13終端部は側方キャリア52の上部にあるように配置する。
【0040】
図5は、図3のB−B線矢視の搬送コンベア13の断面図である。搬送コンベア13は、車体7の上部に2枚のサイドフレーム13a、13aを立設し、該2枚のサイドフレーム13a、13aの間で搬送コンベア13の始端部側に軸13b(図3)を、終端部側に軸13cをそれぞれ回転自在に軸支し、軸13bにスプロケットホイール13b’、13b’を、また軸13cにスプロケットホイール13c’、13c’をそれぞれ軸着し、スプロケットホイール13b’と13c’との間に無端のスプロケットチェン13dを巻回し、スプロケットチェン13dに一定間隔でブラケット13eを固着し、左右のブラケット13e、13eにコンベアベルト13gの両側部をボルトナット13f、13fで係着した構成である。
【0041】
図示しない伝動機構により軸13bを介しスプロケットホイール13b’を回転駆動すると、スプロケットチェン13dを介してコンベアベルト13gが駆動され、搬送コンベア13の始端部で積載されたニンジン(イ)を搬送コンベア13の終端部まで上昇しながら搬送する。
【0042】
図5に示すように上昇側(上側)のスプロケットチェン13dの内側および下面に接するように断面形がL字形および逆L字形に屈曲した形状で、チェン長手方向に延在する泥落としガイド兼チェンガイド13iおよび13jを設け、上昇側(上側)のコンベアベルト13gの両側部から落下する泥などの異物が下降側(下側)のコンベアベルト13gに付着しないようにしており、かつ泥落としガイド兼チェンガイド13iはサイドフレーム13aの開口部13hに接続して、落とされた泥を矢印Cのように案内して、後述する異物落とし空間(A)に落下できるようにしている。泥落としガイド兼チェンガイド13jは、落とされた泥を矢印Dのように案内する。また、泥落としガイド兼チェンガイド13iおよび13jは上昇側のスプロケットチェン13dの内側および下面に接して案内し、チェン13dがスプロケットホイール13c’から外れるのを防止する。
【0043】
図2ないし図4に示すように、前記車体7の後部の上側で、搬送コンベア13のさらに後方に車体7を延長するように後方キャリア50を設ける。後方キャリア50には図2および図4の参考線で示すように収納コンテナ49、49、・・・を積載することができる。
【0044】
搬送コンベア13と後方キャリア50との間の車体7の上部に、図4の破線ハッチング(A)で示す床面を設けて異物落とし用空間としている。該空間を確保するためと、収納コンテナ49の該空間側への滑動を防ぐために、後方キャリア50にコンテナ用ガイド50aを立設し、かつ搬送コンベア13のサイドフレーム13aにもコンテナ用ガイド50bを突出して固設している。
【0045】
本例によれば、収納コンテナ49の滑動を防ぐコンテナ用ガイド50aを後方キャリア50と搬送コンベア13との間に設けて異物落とし用空間としたので、ニンジン(イ)に付着する泥、脱落した葉、切断した茎葉の一部などの異物が搬送コンベア13から落下しても、搬送コンベア13を運転したまま、異物落とし用空間に排出してこれらの異物を除去することができる。また、従来取り除きが困難であった搬送コンベア13側の収納コンテナ49に収納されたニンジン(イ)に付着した異物も、異物落とし用空間を設けたので容易に除去することができる。
【0046】
したがって、ニンジン(イ)から搬送コンベア13に落下し、コンベアベルト13gに付着した異物があっても収穫作業を中断することがないので、収穫作業の能率を低下させることがなく、また収納コンテナ49に収納されたニンジン(イ)に付着する異物も容易に除去することができる。そのため、収穫作業後の選別作業の手間を減らして省力化するとともに、付着異物放置のためにニンジン(イ)の品質を低下させることがなくなる。
【0047】
なお、根菜類収穫機1は、収穫作業中には図2の上面図に示したように収納コンテナ49を積載するために後方キャリア50、側方キャリア52および側方補助キャリア54を広げて使用するが、収納コンテナ49を積み下ろした後の、路上走行時、車庫格納時などにはこれらのキャリア50、52、54を畳み込んで収納する。根菜類用収穫機1の後方キャリア50、52、54は、図6の根菜類用収穫機1の後部の上面図、図7の根菜類用収穫機1の後部の斜視図および図8のキャリアブラケット斜視図に示すように、畳み込み収納が容易な構成としている。
【0048】
すなわち、図6および図7に示すように、まずダンプ53を矢印Eのように90度回動して畳み込む。側方補助キャリア54はヒンジ54aにより側方キャリア52に90度回動可能に接続されているから、側方補助キャリア54を矢印Fのように回動したのち、側方キャリア52をキャリアブラケット52bに設けた回動長穴52cを中心に矢印Gのように回動する。そののち後方キャリア50をキャリアブラケット50cに設けた回動長穴50d(図8)を中心に矢印Hのように回動する。後方キャリア50、側方キャリア52および側方補助キャリア54は、回動終了後には図6、図7の参考線に示すように根菜類用収穫機1の後部にコンパクトに畳み込んで収納できる。
【0049】
後方キャリア50には図8に示すキャリアブラケット50cを突出して固設し、該キャリアブラケット50cには回動長穴50dを設けて、車体7に固設したブラケット7aから突出するキャリア回動支点ピン7bを回動長穴50dに遊嵌させている。そのため、後方ブラケット50の畳み込み回動は極めて容易であり、かつ収納時は回動長穴50dを落とし込むだけで固定できるという簡単かつ確実な構造とすることができる。側方キャリア52の回動および収納時の固定も同様の構造により行うことができる。
【0050】
図9ないし図13に示す例は空コンテナキャリア55を設けて、根菜類用収穫機に多数の空コンテナを積載可能とすることと、搬送コンベアフレームの剛性を強化するものである。
【0051】
図9は根菜類用収穫機の上面図であり、図10は図9の空コンテナキャリアの斜視図であり、図11は図9の搬送コンベア13の立面図であり、図12は図9の搬送コンベア13の断面図(図11のJ−J線矢視図)であり、図13は図9の搬送コンベア13の断面図(図11のK−K線矢視図)である。
【0052】
図3、図9および図10に示すように、搬送コンベア13のサイドフレーム13a、13aに掛け渡して空コンテナ置き用ステー55aおよび55bを立設する。サイドフレーム13a、13aと空コンテナ置き用ステー55aおよび55bとはボルトナット55e、55e、・・・により剛に結合する。空コンテナ置き用ステー55aおよび55bの上部にキャリア部材55c、55cを掛け渡して搬送コンベア13と平行に設け、図示しない締結部材によりステー55a、55bに結合する。
【0053】
キャリア部材55cは、軽量型鋼材あるいはパイプ材で構成し、キャリア部材55cの端部および側部にはストッパー55d、55d、・・・を形成し、キャリア部材55cの上に空の収納コンテナ49を積載する。ストッパー55d、55d、・・・は空の収納コンテナ49の側面に当接して、収納コンテナ49が落下するのを防止する。
【0054】
図9の上面図に示すようにキャリア部材55cは、搬送コンベア13の上方で、かつ操縦席10の後方、操作装置9のパネル9aよりも更に引抜搬送装置28側に延在させることにより、数多くの空の収納コンテナ49を積載することができ、かつ空の収納コンテナ49の積み下ろしが容易な構成である。
【0055】
サイドフレーム13a、13aと空コンテナ置き用ステー55a、および55bとはボルトナット55e、55e、・・・(図10)により剛に結合したので、サイドフレーム13a、13aの上部の間隔を規定値に保持し、サイドフレーム13a、13aのねじれを防止し、搬送コンベア13の強度が向上する。
【0056】
さらに、図11の搬送コンベア13の立面図および図12の搬送コンベア13の断面図(図11のJ−J線矢視図)に示すように、サイドフレーム13a、13aの下部の切り抜き部13kにバッテリー11hを積載し、該バッテリー11hにコンベアから泥などが落下しないようにバッテリーカバー兼補強プレート(上)13lおよびバッテリーカバー兼補強プレート(下)13mを設け、バッテリーカバー兼補強プレート(上)13lおよびバッテリーカバー兼補強プレート(下)13mをそれぞれサイドフレーム13a、13aに剛に接続することにより、サイドフレーム13a、13aの下部の間隔を規定値に保持し、サイドフレーム13a、13aのねじれを防止し、搬送コンベア13の強度が向上する。
【0057】
なお、図11の搬送コンベア13の立面図および図13の搬送コンベア13の断面図(図11のK−K線矢視図)に示すように、一方のサイドフレーム13aの上端に沿って、若干の隙間を設けて、平行するフランジ13nおよび13oを固設し、他方のサイドフレーム13aの上端に沿って脱着可能な安全カバー13pを取り付けて、安全カバー13pの先端部を平行フランジ13nと13oとの隙間に挿入する構成とすることにより、収穫作業中に搬送コンベア13のコンベアベルト13gに触れることがなくなり、作業の安全性が向上するとともに、搬送コンベア13の整備時には左右方向に分割して容易に整備可能にすることができる。
【0058】
図11などに示す例によれば、根菜類用収穫機の搬送コンベア13の上部に空コンテナキャリア55を設けて、多数の空収納コンテナ49を積載できるようにしたので収納コンテナ49の交換作業が容易になり、収穫能率が向上するとともにコンテナ交換に要する労力も低減し、かつ空コンテナキャリア55を設置するためのステー55aおよび55bをサイドフレーム13aに強固に取り付けることにより、搬送コンベア13の剛性が強化されて、搬送コンベア13のねじれや撓みを防止することができた。
【0059】
サイドフレーム切り抜き部13kにバッテリーカバー兼補強プレート13lおよび13mを設けることにより、バッテリー11hに泥などの異物が落下することを防止するとともに、搬送コンベア13のねじれや撓みを防止する優れた効果が得られた。サイドフレーム13aの上端に脱着可能な安全カバー13pを取り付けた構成により、収穫作業中に搬送コンベア13のベルト13gに触れて負傷するなどの事故発生が防止され、作業の安全性が向上するとともに、搬送コンベアの整備時には安全カバー13pを容易に左右方向に分割して取り外せるので、整備性も低下しない。
【0060】
図14および図15に示す例は、茎葉部を切断されて搬送コンベアに落下するニンジンの衝撃を緩和し、かつ落下したニンジンを搬送コンベア中心部にガイドして搬送コンベアの搬送能力を十分に発揮させるものである。図14は根菜類用収穫機の搬送コンベア始端部の上面図であり、図15は搬送コンベアの始端部の断面図(図14のL−L線矢視図)である。
【0061】
根菜類用収穫機1により圃場から収穫され、茎葉部を切断されて搬送コンベア13に落下するニンジンは、落下の衝撃により損傷して品質が低下し、市場価値を下落させることがある。また、密植した圃場における収穫作業では、搬送コンベア13に多量のニンジンが集積して搬送できなくなり、収穫速度を低く制限しなければならないことがあるが、図14および図15に示す例では、搬送コンベア13の始端部にガイドプレート14を設けることで上記問題点を解決する。
【0062】
すなわち、図14の搬送コンベア13の始端部の上面図に示すように、葉切断装置12の後方で、タッピング移送装置34と葉部移送装置35の下部と、搬送コンベア13の始端部の上部との中間に、二つの斜面すなわち、正面ガイドプレート14aおよび側面ガイドプレート14bからなるガイドプレート14を設ける。図15は図14のL−L線矢視断面立面図であり、正面ガイドプレート14a両端部は、搬送コンベア13のサイドフレーム13a、13aに固着する構造としている。
【0063】
本例では、茎葉部を切断されたニンジン(イ)は、直接搬送コンベア13に落下するのでなく、落下距離の短いガイドプレート14に落下した後、ガイドプレート14の斜面を滑落してから搬送コンベア13に積載されることになる。搬送コンベア13の中心付近に落下したニンジン(イ)は正面ガイドプレート14aを滑落して、搬送コンベア13のコンベアベルト13gの中心付近で搬送されるが、搬送コンベア13の中心を外れて落下したニンジン(イ)は、側面ガイドプレート14bに落下し、該側面ガイドプレート14bの斜面を滑落する間に搬送コンベア13の中心側に移送され、搬送コンベア13のコンベアベルト13gの中心付近で搬送される。
【0064】
こうして、ニンジン(イ)は一旦ガイドプレート14に落下した後に、搬送コンベア13に積載されるので、直接に搬送コンベア13に落下した場合に比べてニンジン(イ)に及ぼす衝撃が少なく、したがってニンジン(イ)の損傷が少なく、高品質の収穫が得られるとともに、正面ガイドプレート14aのほかに側面ガイドプレート14bを設けたので、搬送コンベア13の中心付近を外れて落下したニンジン(イ)も搬送コンベア13の中心側に案内されて、搬送コンベア13の中心付近で搬送されるので、搬送コンベア13上にニンジン(イ)を整然と積載することができて搬送コンベア13の搬送能力を高めるから、密植された圃場の収穫作業において多量のニンジン(イ)が収穫されたような場合でも収穫速度を低減させる必要がなく、収穫能率を上げることができる。
【0065】
なお、上記例において、側面ガイドプレート14bを図14の右側のサイドフレーム13a側に設ける構成を示したが、これを左側のサイドフレーム13a側にも設けて、両側に側面ガイドプレートを具備する構成とすることにより一層優れた効果を発揮することができる。
【0066】
また、図16ないし図21に搬送コンベア終端部に取り付ける泥落としシュータの変形例を示す。図16は搬送コンベア終端部付近の断面立面詳細図であり、図17は縦泥落とし溝付きシュータの上面図であり、図18は横泥落とし溝付きシュータの上面図であり図19は格子状シュータを設けた搬送コンベア終端部付近の斜視図であり、図20は格子状シュータの斜視図であり、図21は別の格子状シュータを設けた搬送コンベア終端部付近の斜視図である。本変形例により搬送コンベアで搬送されたニンジン(イ)に付着する泥などの異物を、収納コンテナに収納する前に除去することができる。
【0067】
図16は図3および図11と同様な搬送コンベア13の断面立面図であり、搬送コンベア13の終端部付近の詳細を示している、搬送コンベア13のコンベアベルト13gに積載されて終端部まで搬送されたニンジン(イ)は、収納コンテナ49に落下して収納される前にシュータ15の斜面を滑落して落下の衝撃を緩和する。
【0068】
本変形例ではシュータ15の斜面を形成するシュート板15aに、図17の縦泥落とし溝付きシュータの上面図に示す複数の縦泥落とし溝15bを設けるか、または図18の横泥落とし溝付きシュータの上面図に示す複数の横泥落とし溝15cを設ける構成として、シュータ15の斜面を滑落するニンジン(イ)と泥落とし溝15bまたは15cとの摩擦によりニンジン(イ)に付着する泥などの異物を掻き落とし、かつ掻き落とした異物を泥落とし溝15bまたは15cから排除する。
【0069】
図19ないし図21は、シュータ15の斜面を格子状シュータ15dで構成した変形例を示し、格子状シュータ15dは図20の斜視図に示すように複数の縦格子棒15e、15e、・・・と、該縦格子棒15eのなす斜面の始端部および終端部を横方向に接続する2本の横格子棒15f、15fで構成し、斜面の側面に側面ガイド15g、15gを設けている。側面ガイド15gは図21に示すように搬送コンベア13のサイドフレーム13aで代替することもできる。
【0070】
この変形例によれば、格子状シュータ15dの斜面を滑落するニンジン(イ)と縦格子棒15eとの摩擦によりニンジン(イ)に付着する泥などの異物を掻き落とし、かつ掻き落とした異物を縦格子棒15e、15eの隙間から排除するように作用するとともに、縦格子棒15eの始端部を図20に示すように上方に屈曲して、搬送コンベア13のコンベアベルト13gの終端部に接近させる構造とすることにより、シュータとベルトの隙間にニンジン(イ)が挟み込まれて折れたり、落ち込んだりすることを防止することができる。
【0071】
すなわち、本例によれば、ニンジン(イ)を搬送コンベア13からシュータ15を介して収納コンテナ49に収納するに際してニンジン(イ)に付着する泥などの異物を除去できるとともに、搬送コンベア13の終端部においてニンジン(イ)が挟み込まれることを防止できるという効果を発揮することができる。
【0072】
なお、図3、図4、図15、図16などに示したように搬送コンベア13のコンベアベルト13gは波形に形成しているので、搬送コンベア13の始端部において、茎葉部を切断されたニンジン(イ)が直接に搬送コンベア13上に落下しても、可撓性のコンベアベルト13gの波形の変形により衝撃を緩和するように作用して、ニンジン(イ)に損傷を与えることが少なく、かつ搬送コンベア13の終端部において作業者がコンベアベルト13gに巻き込まれたとしても、波形の変形により巻き込み力が大幅に緩和するから、重大な事故を発生することにはならない。
【0073】
また、詳細を図示しないが搬送コンベア13の駆動機構に変速機構を設け、図3に示すように搬送コンベア13の終端部付近に搬送コンベア変速レバー56を設け、補助作業者が必要により搬送コンベア13の搬送速度を自由に制御できる構成とすることにより、圃場条件に合わせた搬送速度を選択でき、かつ収納コンテナ49を交換する場合などに一時的に搬送速度を低下する操作を可能にして、搬送コンベア13の都合による収穫作業全体の中断を避けることにより、収穫作業の能率を一層向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の根菜類用収穫機の側面図を示す。
【図2】 図1の根菜類用収穫機の上面図を示す。
【図3】 図1の根菜類用収穫機の背面一部切り欠き立面図である。
【図4】 図1の搬送コンベアと後方キャリア付近の斜視図である。
【図5】 図1の搬送コンベアの断面図である。
【図6】 図1の根菜類用収穫機の後部の上面図である。
【図7】 図1の根菜類用収穫機の後部の斜視図である。
【図8】 図1のキャリアブラケットの斜視図である。
【図9】 本発明の実施の形態の根菜類用収穫機の上面図である。
【図10】 図9の根菜類用収穫機の空コンテナキャリアの斜視図である。
【図11】 図9の根菜類用収穫機の搬送コンベア13の立面図である。
【図12】 図9の根菜類用収穫機の搬送コンベア13の断面図(図11のJ−J線矢視図)である。
【図13】 図9の根菜類用収穫機の搬送コンベア13の断面図(図11のK−K線矢視図)である。
【図14】 本発明の実施の形態の根菜類用収穫機の搬送コンベア始端部の上面図である。
【図15】 図14の根菜類用収穫機の搬送コンベアの始端部の断面図(図14のL−L線矢視図)である。
【図16】 図14の変形例の搬送コンベア終端部付近の断面立面詳細図である。
【図17】 図14の変形例の縦泥落とし溝付きシュータの上面図である。
【図18】 図14の変形例の横泥落とし溝付きシュータの上面図である。
【図19】 図14の変形例の格子状シュータを設けた搬送コンベア終端部付近の斜視図である。
【図20】 図14の変形例の格子状シュータの斜視図である。
【図21】 図14の変形例の別の格子状シュータを設けた搬送コンベア終端部付近の斜視図である。
【符号の説明】
6 堀取搬送手段(根菜搬送装置)
7 車体
9 操作装置
9a 操作パネル
10 操縦座席
11 原動機(エンジン)
13 搬送手段(搬送コンベア)
49 コンテナ(収納コンテナ)
52 積載手段(側方キャリア)
54 補助キャリア(側方補助キャリア)
Claims (1)
- 自走式の車体(7)上の右前方側に走行操作及び収穫操作を行う操作装置(9)と操縦席(10)を設け、前記車体(7)の前進方向に向かって前記操縦席(10)の側方に、根菜近傍の土壌を掘り起こし、掘起こした根菜の茎葉を挟持して引抜き、後方へ搬送する掘取搬送手段(6)を設け、前記車体(7)の前進方向に向かって前記操縦席(10)の近傍後方に、前記掘取搬送手段(6)から根菜の根部を受けて機体の横幅方向に搬送する根部の搬送手段(13)を移送終端部へ上り傾斜させて設けると共に、該搬送手段(13)による搬送終端部に該搬送手段(13)により搬送された根部を収納するコンテナ(49)を積載する積載手段(52)とを設けた根菜類用収穫機において、前記操縦席(10)の下部に原動機(11)を設け、前記積載手段(52)を機体前後方向の軸を中心として機体左右方向に回動させて収納する構成とすると共に、該積載手段(52)の後部にコンテナ(49)を積載する補助キャリア(54)を回動自在に軸支し、該補助キャリア(54)を機体前後方向に回動させて収納する構成とすると共に、前記搬送手段(13)を構成するサイドフレーム(13a)に形成した開口部(13h)から根部に付着した泥や茎葉等の異物を落下させる構成とし、前記搬送手段(13)の上方で該根部の搬送手段(13)と平面視で重なる位置であって、かつ前記車体(7)の前進方向に向かって操縦席(10)の後方に、前記コンテナ(49)を積載するコンテナキャリア(55)を備え、該コンテナキャリア(55)を操作装置(9)の操作パネル(9a)よりも掘取搬送手段(6)側に延ばして構成したことを特徴とする根菜類用収穫機。
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