JP4284257B2 - ストッパー構造体 - Google Patents

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Description

この発明は、ストッパー構造体に関し、特に、昇降装置における昇降棚を引き出し自在とする平行支持リンクの移動を規制するストッパー構造体に関するものである。
図4は、従来の台所の昇降棚として用いられる昇降装置の外観形状を示した正面図である。
図を参照して、前面が開放された箱形形状を有する収納ケース3の内部に、同じく前面が開放された箱形形状を有する昇降棚2が収納されている。昇降棚2の左側面は、前支持リンク4a及び後支持リンク5aを介して、収納ケース3の左内側面に配置された機構ボックス10aに挿通された回動軸12a及び13aに接続されている。昇降棚2の右側面も同様に、前支持リンク4b及び後支持リンク5bを介して、収納ケース3の右内側面に固定された機構ボックス10bに挿通された回動軸12b及び13bに接続されている。
図5は、図4で示したV−Vラインの断面図である。
図を参照して、平行支持リンクを構成する前支持リンク4a及び後支持リンク5aのそれぞれの上方端部は、昇降棚2の左側面上方に固定された取付板9に、それぞれ軸6及び軸7を介して回動自在に取付けられている。また、前支持リンク4a及び後支持リンク5aはそれぞれ、回動軸12a及び13aに固定されている。したがって、前支持リンク4a及び後支持リンク13aはそれぞれ、回動軸12a及び13aを中心に図の実線で示した位置と二点鎖線で示した位置との間を移動することが可能である。尚、昇降棚2の右側面についても、同様に構成されている。
昇降装置1は、このように構成されているため、昇降棚2は水平状態を保ったまま、収納ケース3の内部から前方下方へと、二点鎖線で示した位置同志の間を、昇降自在に移動することができる。
回動軸13aは、側面パネル14から機構ボックス10a内部に挿通されており、機構ボックス10aの内部において渦巻きバネ56が取付けられている。この渦巻きバネ56は、後支持リンク5aを、回動軸13aを中心とする図における時計回りの方向へと付勢するように取付けられており、昇降棚2の昇降動作に要する力を軽減する目的で取付けられているものである。
また、機構ボックス10aの内部には、オイルダンパー51が、その軸方向がほぼ垂直方向となるように配置されている。このオイルダンパー51の上方端部は、軸54を介して機構ボックス10aに回動自在に取付けられている。一方、オイルダンパー51の下方端部は、ピン55を介して後支持リンク5aの下方端部に接続された延長片52の他方の端部に、ピン53を介して回動自在に取付けられている。昇降棚2の引き出しに伴って、後支持リンク5aが回動軸13aを中心に図における反時計回りに回転すると、延長片52もまた回動軸13aを中心に反時計回りに移動する。この延長片52の移動に伴って、オイルダンパー51の下方端部が上方へと押し上げられるため、オイルダンパー51が緩衝作用を発揮する。これによって、昇降動作時の昇降棚2の急激な移動を緩衝することが可能となっている。
機構ボックス10aの側面パネル14上には、前支持リンク4a及び後支持リンク5aの移動を規制するために、ストッパー50が取付けられている。ここで、まず、ストッパー50の配置と前支持リンク4a及び後支持リンク5aとの関係について説明する。
図6は、図5で示した機構ボックスの拡大図である。
図を参照して、ストッパー50は、機構ボックス10aの側面パネル14の外方面上において、前支持リンク4aと後支持リンク5aの下方端部との間に固定されている。
昇降棚が収納ケースに格納された状態では、前支持リンク4a及び後支持リンク5aはそれぞれ実線で示した位置にある。このとき、前支持リンク4aの後方端縁69と、ストッパー50の前方側の側面61bとが当接し、前支持リンク4aの後方への移動が規制されている。また、同時に、後支持リンク5aの前方端縁70と、ストッパー50の後方側の側面61aとが当接し、後支持リンク5aの後方への移動も規制されている。
昇降棚を収納ケースから完全に引き出した状態となると、前支持リンク4a及び後支持リンク5aはそれぞれ、図の二点鎖線で示した位置へと移動する。このとき、後支持リンク5aの前方端縁70は、ストッパー50の上面60とほぼ水平な状態で当接し、後支持リンク5aの引き出し方向(回動軸13aを中心に図における反時計回りの方向)への移動が規制されている。
このように、ストッパー50は、昇降棚の収納時には、前支持リンク4a及び後支持リンク5aの両方の移動を停止させ、昇降棚の引き出し時には、後支持リンク5aの移動を停止させるような位置に配置されている。
次に、このストッパー50の構成について説明する。
図7は、従来のストッパー構造体の分解斜視図である。
図を参照して、ストッパー50は、機構ボックスの側面パネル14に固定された突出部64と、緩衝部材62と、ストッパー50の外面を構成するストッパーケース57とから構成されている。
突出部64は、金属製の柱状体が、側面パネル14の外方面側に突出するように、側面パネル14に溶接等で固定されたものである。突出部64は、側面パネル14に直交する方向を軸方向とし、互いに平行に配置された一対の円柱部67a及び67bと、円柱部67a及び67bを垂直方向に接続する直方体形状の接続部68とから構成されている。円柱部67a及び67bのそれぞれの軸中心には、後述するボルトを取付けるために、円柱部67a及び67bを貫通する開口66a及び66bが形成されている。
緩衝部材62は、ゴム等の弾性材料により、外形がほぼ直方体形状に形成されており、側面パネル14と直交する方向の寸法が、突出部64の同方向の寸法とほぼ等しくなるように設定されている。そして、側面パネル14と平行に配置される一対の面を貫通するように、突出部64とほぼ同形状の開口63が形成されている。この緩衝部材62は、支持リンクとストッパー50とが当接した瞬間の衝撃を緩衝するために取付けられているものである。
ストッパーケース57は、一枚の金属板の折り曲げ加工等により、側面パネル14側の一つの側面と底面との隣接した二面が開放された直方体箱形形状に形成されている。前面59、上面60、側面61a及び61bとで構成される箱形の内部の各寸法は、緩衝部材62の外形の各寸法とほぼ等しくなるように設定されている。また、前面59には、図示しないボルトを挿通するための開口58a及び58bが形成されている。これらの開口58a及び58b同志の間隔は、突出部64の円柱部67a及び67bに形成された開口66a及び66b同志の間隔と等しくなるように設定されている。このストッパーケース57は、支持リンクと緩衝部材62とが直接当接すると、比較的柔らかい素材で形成された緩衝部材62が損傷してしまうので、これを防止するために取付けられているものである。
このように構成された各部材を組み合わせて、ストッパー50を構成するには、まず、側面パネル14上に固定された突出部64と、緩衝部材62の開口63とが嵌合するように、緩衝部材62を取付ける。次に、突出部64と一体となった緩衝部材62の外面を覆うように、ストッパーケース57を取付ける。そして、図示しない一対のボルトを、ストッパーケース57の開口58a及び58bを挿通して、突出部64の開口66a及び66b内に取付ける。そうすると、ストッパーケース57が、緩衝部材62を挟んで突出部64に完全に固定された状態となり、側面パネル14上へのストッパー50の取付けが完了する。
図8は、図6で示したVIII−VIIIラインの断面図である。
図を参照して、上記のようなストッパー50では、上述したように、ストッパーケース57の前面59と突出部64とが、ボルト65a及び65bによって固定され、ストッパーケース57と突出部64とは一体となった状態である。そうすると、昇降棚の引き出しに伴って後支持リンク5aが図の二点鎖線で示した位置へと移動して、ストッパー50の上面60と当接してもストッパーケース57はほとんど動かないため、緩衝部材62は、実際には、十分な緩衝作用を発揮することができない。そして、後支持リンク5aから加わる力は、せん断力としてボルト65a及び65bに加わることになる。尚、これらの点は、昇降棚の収納時において、後支持リンク5aや図示しない前支持リンクがストッパーの側面部分と当接する場合でも同様である。したがって、ボルト65a及び65bのみで、昇降棚及び収納物の荷重や、昇降動作時の力を受けることとなり、仮にボルト65a及び65bに十分な強度を有するものを使用したとしても、衝撃荷重に対するストッパーの信頼性の面で完全とは言えない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、昇降装置の支持リンクから加わる力を効果的に緩衝することができ、より一層信頼度の高いストッパー構造体を提供することを目的とする。
また、上記のような昇降装置では、ストッパー50は、昇降棚の収納時及び引き出し時の両方で、平行支持リンクの移動を停止させる必要があるため、図6に示したように、ストッパー50は、前支持リンク4aと後支持リンク5aとの間に取付けられている。前支持リンク4a及び後支持リンク5aを効率よく停止させるためには、ストッパー50とこれらの支持リンクとの当接時に支持リンクにかかる反力によるモーメントを大きく、すなわち、支持リンクのそれぞれの回動軸12a及び13aとストッパー50との距離を大きく設定したほうが良い。しかしながら、図6で示した位置にストッパー50を配置しようとすると、前支持リンク4a及び後支持リンク5aの配置及び移動に要するスペースのため、ストッパー50の取付け位置が大きく制限されてしまい、ストッパー50によって効率的に支持リンクを停止することができなくなってしまう。
この発明はまた、上記のような課題を解決するためになされたもので、後支持リンクの回動軸とストッパーとの距離を大きくして、効率的に後支持リンクの移動を停止することができる昇降装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、収納ケースに収納された昇降棚を、一対の平行支持リンクを介して収納ケースの前下方に引き出し自在に移動することができる昇降装置において、平行支持リンクの各々の内少なくとも一方の支持リンクに当接してその移動を規制するストッパー構造体であって、支持リンクが移動できる空間内に少なくともその一部が固定されるベース部材と、ベース部材の外面であって、空間内に含まれる面の少なくとも一部に取付けられ、支持リンクの移動による当接によって弾性変形する緩衝部材とを備え、ベース部材は、対向する一対の端面を有する柱形状のストッパー部と、端面の一方の外周縁に接続されたフランジ部とからなると共に、端面の他方は昇降装置の平板状の側面パネルに固定されることができ、緩衝部材は、ストッパー部の外周壁を囲うように取付けられ、ストッパー部の外周壁と直交する方向の厚みが、フランジ部の外周縁とストッパー部の外周壁の面との距離より少なくとも小さくなるように形成されたものである。
このように構成すると、支持リンクとストッパー構造体とが当接したときの衝撃は、緩衝部材に伝達される。又、取付けた状態にあっては、ストッパー部の軸方向において、緩衝部材がフランジ部と側面パネルとに挟まれた状態となる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、緩衝部材の外面における支持リンクの当接する部分の少なくとも一部を覆うように取付けられた保護部材を更に備え、フランジ部の外周縁とストッパー部の外周壁の面との距離は、ストッパー部の外周壁と直交する方向における緩衝部材と保護部材との厚みの合計より少なくとも大きくなるように形成されたものである。
このように構成すると、支持リンクとストッパー構造体が当接したときに、支持リンクと保護部材とが接触した状態となる。また、保護部材がフランジ部と側面パネルとの間に挟まれた状態となる。
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の発明の構成において、保護部材は、その外面上に平面部を有し、支持リンクと保護部材とは、平面部において面接触するものである。
このように構成すると、支持リンクとストッパー構造体とが当接したときの衝撃は、平面を介して保護部材から緩衝部材へと伝達される。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の構成において、ストッパー部の端面の各々は、ストッパー部の外周壁と直交する方向と平行に形成され、ベース部材は、端面の他方から端面と直交する方向へと柱形状に突出し、その外周壁の対向する部分同志の間隔が、ストッパー部の外周壁の対向する部分同志の間隔より小さくなるように形成された係合部を更に備え、側面パネルには、端面の他方と平行な方向における係合部の断面と同一またはやや大きな形状の開口が形成され、係合部と開口とが嵌合した状態でベース部材を側面パネルに固定することができるものである。
このように構成すると、支持リンクからベース部材にかかる力は、係合部と開口部とを介して側面パネルに伝達される。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の構成において、係合部の断面は、多角形であるものである。
このように構成すると、ベース部材の軸方向を中心とする回転が防止される。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、緩衝部材は、非圧縮性で変形自在の材料よりなり、支持リンクの移動面とほぼ直交する方向に貫通する少なくとも1つの開口を有し、緩衝部材の外面における支持リンクの当接する部分の少なくとも一部を覆う保護部材を更に備えたものである。
このように構成すると、開口によって緩衝部材が弾性変形しやすくなる。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明の構成において、開口は、ストッパー部の周方向に伸びるように形成され、保護部材は、少なくとも剛性材料を含み、その外面上に平面部を有し、平面部において支持リンクと当接し、緩衝部材は、平面部の内方側に少なくともその一部が接した状態で取り付けられ、支持リンクの保護部材への当接に伴って弾性変形し、内方側に接した部分における厚みが、支持リンクの当接する前より小さくなるものである。
このように構成すると、緩衝部材は支持リンクの移動に伴って弾性変形しながら支持リンクの衝撃エネルギーを吸収する。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、緩衝部材は、非圧縮性で変形自在の材料よりなり、少なくとも剛性材料を含み、緩衝部材の外面との間に隙間を生じるように、外面における支持リンクの当接する部分を少なくとも覆う保護部材を更に備えるものである。
このように構成すると、緩衝部材は、支持リンクの当接によって、保護部材との間の隙間を埋めるように変形する。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明の構成において、緩衝部材には、支持リンクの移動面とほぼ直交する方向に貫通する少なくとも1つの開口が形成されるものである。
このように構成すると、開口によって緩衝部材が弾性変形しやすくなる。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明の構成において、開口は、ストッパー部の周方向に伸びるように形成され、保護部材は、その外面上に平面部を有し、平面部の外方側において支持リンクと当接すると共に、平面部の内方側において緩衝部材と当接し、緩衝部材は、支持リンクの保護部材への当接に伴って弾性変形し、内方側に接した部分における厚みが、支持リンクの当接する前より小さくなるものである。
このように構成すると、緩衝部材は支持リンクの移動に伴って弾性変形しながら支持リンクの衝撃エネルギーを吸収する。
請求項11記載の発明は、請求項6から請求項10のいずれかに記載の発明の構成において、緩衝部材は、ストッパー部の外周壁の全体を覆うように形成されるものである。
このように構成すると、ストッパー部と保護部材との当接が阻止された状態となる。
請求項12記載の発明は、請求項6から請求項11のいずれかに記載の発明の構成において、ストッパー部の端面の各々は、ストッパー部の外周壁と直交する方向と平行に形成され、ベース部材は、端面の他方から端面と直交する方向へと柱形状に突出し、その外周壁の対向する部分同志の間隔が、ストッパー部の外周壁の対向する部分同志の間隔より小さくなるように形成された係合部を更に備え、側面パネルには、端面の他方と平行な方向における係合部の断面と同一またはやや大きな形状の開口が形成され、係合部と側面パネルの開口とが嵌合した状態でベース部材を側面パネルに固定することができるものである。
このように構成すると、支持リンクからベース部材にかかる力は、係合部と開口部とを介して側面パネルに伝達される。
請求項13記載の発明は、請求項12記載の発明の構成において、係合部の断面は、多角形であるものである。
このように構成すると、ベース部材の軸方向を中心とする回転が防止される。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、支持リンクとストッパー構造体とが当接したときの衝撃は、緩衝部材に伝達されるため、支持リンクにかかる力を効果的に緩衝することができるストッパー構造体を構成することが可能となる。又、取付けた状態にあっては、ストッパー部の軸方向において、緩衝部材がフランジ部と側面パネルとに挟まれた状態となるため、緩衝部材のストッパーの軸方向へのずれや脱落が防止される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、支持リンクとストッパー構造体が当接したときに、支持リンクと保護部材とが接触した状態となるため、緩衝部材の損傷が防止され、ストッパー構造体の耐久性が向上する。また、保護部材がフランジ部と側面パネルとの間に挟まれた状態となるため、保護部材のストッパーの軸方向へのずれや脱落が防止され、緩衝部材の保護状態が持続する。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加えて、支持リンクとストッパー構造体とが当接したときの衝撃は、平面を介して保護部材から緩衝部材へと伝達されるため、支持リンクから加わる力が分散されて、緩衝効果がより向上する。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、支持リンクからベース部材にかかる力は、係合部と開口部とを介して側面パネルに伝達されるため、ストッパー構造体に加わる力を効率よく分散することが可能となる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の効果に加えて、ベース部材の軸方向を中心とする回転が防止されるため、当接時に加わる回転力によってもベース部材の方向が変化せず、支持リンクとストッパー構造体との接触状態が一定に保たれる。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、緩衝部材が弾性変形しやすくなるため、支持リンクから加わる衝撃荷重の緩衝が容易となる。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明の効果に加えて、緩衝部材は支持リンクの移動に伴って弾性変形しながら支持リンクの衝撃エネルギーを効率的に吸収するため、支持リンクの停止時の衝撃音を小さくすることが可能となる。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、緩衝部材は、支持リンクの当接によって、保護部材との間の隙間を埋めるように変形するため、支持リンクから加わる衝撃荷重の緩衝が容易となる。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明の効果に加えて、開口によって緩衝部材が弾性変形しやすくなるため、支持リンクから加わる衝撃荷重の緩衝がより容易となる。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明の効果に加えて、緩衝部材は支持リンクの移動に伴って弾性変形しながら支持リンクの衝撃エネルギーを吸収するため、支持リンクの停止時の衝撃音を小さくすることが可能となる。
請求項11記載の発明は、請求項6から請求項10のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ストッパー部と保護部材との当接が阻止された状態となるため、ストッパー部と保護部材との接触による衝撃音が発生せず、支持リンクをより静かに停止させることが可能となる。
請求項12記載の発明は、請求項6から請求項11のいずれかに記載の発明の効果に加えて、支持リンクからベース部材にかかる力は、係合部と開口部とを介して側面パネルに伝達されるため、ストッパー構造体に加わる力を効率よく分散することが可能となる。
請求項13記載の発明は、請求項12記載の発明の効果に加えて、ベース部材の軸方向を中心とする回転が防止されるため、当接時に加わる回転力によってもベース部材の方向が変化せず、支持リンクとストッパー構造体との接触状態が一定に保たれる。
図1は、この発明の第1の実施の形態によるストッパー構造体を、機構ボックスの側面パネルに取付けた状態を示した図であって、従来例で示した図6に対応した図である。
この実施の形態によるストッパー構造体を使用した昇降装置においても、昇降棚や収納ケース等の基本的な構成は、図4及び図5に示した従来例とほぼ同様であるので、従来例との相違点を中心に説明する。また、右内側面に固定された他方の機構ボックスについても機構ボックス10aと同様に構成されているので、ここでは、収納装置の左内側面に固定された機構ボックス10aについてのみ説明する。
図を参照して、機構ボックス10aには、側面パネル14から内部へと挿通された回動軸12a及び13aが取付けられ、これらの回動軸12a及び13aにそれぞれ、平行支持リンクを構成する前支持リンク4a及び後支持リンク5aの下方部分が固定されている。尚、前支持リンク4a及び後支持リンク5aの上方端部はそれぞれ、軸6及び軸7を介して昇降棚の左側面に回動自在に取付けられている。
後支持リンク5aに接続された回動軸13aには、機構ボックス10a内部において、渦巻きばね等の図示しない付勢手段が取付けられており、後支持リンク5aは、後支持リンク5aを回動軸13aを介して、図における時計回り(昇降棚の引き出し時の回転方向と反対方向)へと付勢されている。この付勢手段は、昇降棚の収納動作に必要な力を軽減するために取付けられているものである。
後支持リンク5aには、側面パネル14に形成された長孔16を貫通するように配置された軸8の一方端部が固定されている。また、この軸8の他方端部は、機構ボックス10a内部において、オイルダンパー等の図示しない緩衝手段の一端と接続されている。このように、軸8を介して後支持リンク5aと図示しない緩衝手段とが接続されているため、緩衝手段によって昇降棚の昇降時における急激な移動が抑制されている。
マスク板11は、この軸8が移動するための長孔16を覆うために取付けられているものである。円形の平板形状のマスク板11は、後支持リンク5aと側面パネル14の外方面との間において、側面パネル14に沿うように配置され、その中心を回動軸13aが貫通すると共に、長孔16に対応する位置を軸8が貫通している。マスク板11はこのように取付けられているため、昇降棚の昇降動作に伴って後支持リンク5aが移動すると、後支持リンク5a及び軸8と一体となって回転することが可能である。よって、常に長孔16が覆われた状態が維持され、長孔16から機構ボックス10a内部へと異物等の侵入が防止されている。
また、機構ボックス10aにはストッパー20が取付けられているが、この構成及び配置が図6で示した従来例とは大きく異なっている。
ストッパー20は、後述するように、複数の部材から構成されているが、全体として、ほぼ台形の柱形状を有している。そして、後支持リンク5aの後方端縁35より後方側において、台形の上底部分が回動軸13a側に向くと共に、台形の一対の斜辺が共に外方へ向かって放射状に延びるように配置され、側面パネル14に固定されている。
図2は、この発明の第1の実施の形態によるストッパー構造体の分解斜視図である。
図を参照して、ストッパー20は、ベース部材21、緩衝部材26、保護部材27及び裏板28から構成されるが、まず、これらの各部材について説明する。ベース部材21は、鋳造により形成され、ほぼ三角柱形状のストッパー部23と、ストッパー部23に接続されたフランジ部22及び係合部24とから構成されている。フランジ部22は、ストッパー部23の一方の端面に接続され、外形がほぼ台形に形成されている。フランジ部22の突出量、すなわち、フランジ部22の外周縁とストッパー部23の外周壁との距離は、後述する緩衝部材26及び保護部材27における取付け時に対応する部分の同方向の厚さの合計とほぼ等しくなるように設定されている。また、係合部24は、ストッパー部23の他方の端面に接続され、ストッパー部23の端面と直交する方向に突出した薄い三角柱形状に形成されている。この係合部24のストッパー部23からの突出量は、側面パネル14の厚さとほぼ一致するように設定されている。そして、ストッパー部23の端面と平行な方向における係合部24の大きさは、ストッパー部23の端面より小さく、すなわち、係合部24の外周壁の対向する部分同志の間隔が、ストッパー部23の外周壁の対向する部分同志の間隔より小さくなるように設定されている。更に、ベース部材21には、その軸方向に貫通する一対の開口25a及び25bが形成されているが、この開口25a及び25bは、側面パネル14への取付け時にボルトを挿通するためのものである。
緩衝部材26は、ゴム等の弾性材料で形成された柱形状の一対の緩衝部41a及び41bと、これらの一方の端部同志を接続する平板状の接続部42とからなり、全体として、開口が狭まったコ字状に形成されている。そして、これらの緩衝部41a及び41b、接続部42のそれぞれの面で囲まれたコ字状内部の空間が、ベース部材21のストッパー部23の三角柱形状とほぼ同一の形状となるように緩衝部材26は構成されている。よって、緩衝部材26を、ストッパー部23の側面38a〜38cを覆うようにベース部材21に取付けることが可能である。側面パネル14と平行な方向の緩衝部41a及び41b、接続部42の厚みは、各々と対応するストッパー部23の側面38a〜38cからフランジ部22の端縁までの距離より小さく設定されている。また、側面パネル14と直交する方向の緩衝部材26の幅は、ストッパー部23の同方向の幅とほぼ同じ大きさに設定されている。
保護部材27は、帯状の金属板を、その短辺と平行な方向に複数回折り曲げ、外形がほぼ台形状となるように形成されている。この台形の一対の斜辺部分は、外方面が平面状となるように平板部39a及び39bが形成されており、後支持リンクと当接して停止させる際に、後支持リンクと面で接触することができる。そして、保護部材27で囲まれた内面に、緩衝部材26の外面が一致するように保護部材27は構成されている。これによって、緩衝部材26の全体を保護部材27内部の空間に嵌合させるように、保護部材27を緩衝部材26に取付けることが可能である。また、側面パネル14と直交する方向の保護部材27の幅は、緩衝部材26の同方向の幅とほぼ同じ大きさに設定されている。
一方、ストッパー20を取付けるための側面パネル14には、ほぼ三角形の開口15が形成されている。この開口15は、ベース部材21の係合部24の断面と同一または僅かに大きく形成され、係合部24と嵌合することが可能である。また、裏板28は、開口15を完全に覆う大きさのほぼ矩形の平板形状を有し、ストッパー20から側面パネル14を隔てた反対側に配置されている。この裏板28は、ベース部材21を側面パネル14に固定するために使用するものである。裏板28には、ベース部材21に形成された開口25a及び25b同志の間隔と等しい間隔で、一対の開口29a及び29bが形成されている。また、裏板28の一方面上には、ストッパー20の取付け時に、開口29a及び29bに挿通されたボルトを締め付けるためのバーリング30a及び30bが取付けられている。
次に、ストッパー20の側面パネル14への取付けについて説明する。
まず、ベース部材21のストッパー部の側面38a〜38cの各々を、緩衝部材26の緩衝部41a、接続部42及び緩衝部41bの各々の内方面で覆うように、緩衝部材26とベース部材21のストッパー部23とを嵌合させる。次に、取付けられた緩衝部材26の外周壁を囲うように、保護部材27を取付ける。そして、ベース部材21に、緩衝部材26及び保護部材27を取付けた状態で、ベース部材21の係合部24を、側面パネル14の開口15と嵌合させる。このとき、係合部24の端面は、側面パネル14の内方面に整列した状態となる。最後に、側面パネル14の反対側に裏板28を配置した後、ベース部材21のフランジ部22側から、図示しない一対のボルトを開口25a及び25b並びに開口29a及び29bを挿通させ、バーリング30a及び30bに締め付けると、ストッパー20の側面パネル14への取付けが完了する。
図3は、図1で示したIII−IIIラインの端面図である。
図を参照して、ストッパー20を側面パネル14に取付けた状態では、係合部24と側面パネル14の開口15とが完全に嵌合し、ストッパー部23の外周部分と裏板28とで側面パネル14を挟み込むように、ベース部材21は固定されている。そして、緩衝部材26及び保護部材27が、ストッパー部23の外周壁を覆い、フランジ部22と側面パネル14との間に挟まれた状態で保持されている。
ここで、ストッパー20による後支持リンク5aの動作の停止について説明する。
例えば、昇降棚を収納ケースから完全に引き出した状態から収納する過程について説明すると、昇降棚が引き出された状態では、図1に示すように後支持リンク5aは前方に延びるように配置されている。このとき、後支持リンク5aの後方端縁35と、ストッパー20の下方側の平板部39bとが面接触しており、後支持リンク5aは図3の二点鎖線で示した位置にある。この状態から昇降棚を移動させて、収納ケース内に収納した状態とすると、後支持リンク5aは上方に延びるような配置となり、後方端縁35とストッパー20の上方側の平板部39aとが当接する。このとき、ストッパー20には、後支持リンク5aと平板部39aとの当接による衝撃が加わるが、緩衝部材26が弾性変形して、後支持リンク5a及び平板部39aはそれぞれ、二点鎖線で示した位置まで沈み込んだ状態となる。このように、ストッパー20では、後支持リンクから加わる力を平板部39aから緩衝部材26へと伝達して、効果的に緩衝することが可能となる。また、後支持リンク5aは、保護部材27の平板部39aと面接触して、後支持リンク5aに加わる力が緩衝部材26に平板部39aの平面を介して分散するため、緩衝部材26による衝撃荷重の緩衝効果がより効果的に発揮される。尚、ストッパー20の平板部39b側についても同様に構成されているため、昇降棚を収納状態から完全に引き出して、後支持リンク5aと平板部39bとの当接時も同様に、緩衝部材26の弾性変形によって衝撃荷重が緩衝されることになる。
また、係合部24及び開口15は、多角形状(三角形)に形成されているため、後支持リンク5aとストッパー20との当接時に、後方支持リンク5aからストッパー20へと回転力が加わっても、ベース部材21はその軸方向を中心に回転することがない。したがって、ストッパー20の平板部39a及び39bの位置も変化せず、後支持リンク5aとの当接状態が一定となって、緩衝部材26による緩衝効果が安定して発揮される。
更に、上述したように、フランジ部22のストッパー部23からの突出量は、緩衝部材26及び保護部材27を取付けた状態で、フランジ部22と平行な方向の緩衝部材26及び保護部材27の厚さの合計とほぼ等しくなるように設定されている。したがって、緩衝部材26及び保護部材27は共に、ベース部材21の軸方向へとずれたり、脱落したりすることが防止されている。よって、緩衝部材26による緩衝効果や、保護部材27による緩衝部材26の外面の保護状態が継続して発揮される。
そして、ベース部材21は、係合部24と側面パネル14の開口15とが嵌合した状態で取付けられているため、後方支持リンク5aからストッパー20へと加わる力は、係合部24を介して金属板である側面パネル14へと伝達される。したがって、ストッパー20に加わる力はボルト32a及び32bで受け持つことなく、ベース部材21から側面パネル14へと金属体同志で効率よく伝達、分散させることができ、ストッパー20の衝撃荷重に対する信頼性がより一層向上する。
図1に戻って、上述したように、ストッパー20は側面パネルの外方面上において、後支持リンク5aの後方端縁35より後方側に固定されている。昇降棚が収納ケースに格納されて、後支持リンク5aが図1の実線で示した位置となると、一方の平板部39aと後支持リンク5aの後方端縁35とが当接した状態となる。よって、後支持リンク5aの図1における時計周り方向への更なる移動、すなわち、昇降棚の収納方向への後支持リンク5aの移動が停止する。一方、昇降棚が完全に前下方に引き出されて、後支持リンク5aが図の二点鎖線で示した位置になると、ストッパー20の他方の平板部39bと後支持リンク5aの後方端縁35とが当接した状態となる。よって、後支持リンク5aの図1における反時計回りの更なる移動、すなわち、昇降棚の引き出し方向への後支持リンク5aの移動が停止する。
このようにストッパー20を配置すると、従来例のように前支持リンク4aが障害とならないため、ストッパー20の配置の自由度が大きくなる。そのため、後支持リンク5aの回動軸13aとストッパー20との距離が、従来例におけるものより大きくなるようにストッパー20を取付けることが可能となる。そうすると、後支持リンク5aとストッパー20とが当接した際に、後支持リンク5aに加わる反力によるモーメントが大きくなるため、ストッパー20によって、後支持リンク5aの移動を効率よく停止させることができる。
尚、上記の実施の形態では、ストッパーは、後支持リンクに対してのみ取付けられているが、前支持リンクに対しても同様に取付けても良い。
また、上記の実施の形態では、ストッパーの外形が台形状に形成されていると共に、ストッパー部が三角形状に形成されているが、ストッパーの各部分は必ずしもこれらの形状に限定されるものではなく、他の形状に形成しても良い。
更に、上記の実施の形態では、緩衝部材は、ベース部材のストッパー部の側面のほぼ全体を囲うように形成されているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、緩衝部材が、ベース部材の外面上のうち、停止させるべき支持リンクの移動範囲に含まれる少なくとも一部を覆っており、その一部で支持リンクと当接することができれば良い。
更に、上記の実施の形態では、保護部材は、緩衝部材の外面のほぼ全体を囲うように形成されているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、緩衝部材と支持リンクとが当接する部分の少なくとも一部を覆うように形成されていれば良い。
更に、上記の実施の形態では、ストッパー部の外周壁とフランジ部の端縁との距離が、緩衝部材及び保護部材の同方向における厚みとほぼ等しくなるように設定されているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、フランジ部の当該距離の方が大きくなるようにベース部材を形成しても良い。
更に、上記の実施の形態では、ベース部材の係合部は、ほぼ三角柱形状に形成されているが、必ずしも三角柱に限られるものではなく、円柱や楕円柱形状に形成しても良い。
更に、上記の実施の形態では、ストッパーの係合部と側面パネルの開口とを嵌合させた状態でストッパーを固定しているが、必ずしもこのような方法でストッパーを取付ける必要はなく、例えばストッパー部の端面と側面パネルとを直接接続するなど、他の固定方法を採用しても良い。
図9は、この発明の第2の実施の形態によるストッパーを構成する緩衝部材の概略構成を示した平面図であり、図10は、図9で示したX−Xラインの断面図である。
これらの図を参照して、この実施の形態によるストッパーにおいては、緩衝部材26の形状が先の第1の実施の形態とは大きく異なっている。
緩衝部材26は、非圧縮性で弾性変形自在な材料よりなり、外郭がほぼ台形の厚板形状に形成されている。尚、この実施の形態において、非圧縮性とは圧縮荷重によってその体積が殆ど減少しない材質の性質を意味している。緩衝部材26の材料としては、例えば、硬度(JISスケール)が50〜60度のEPDM(エチレン−プロピレンゴム)を使用することができる。
緩衝部材26には、一対の平面部分の各々と直交する方向に貫通する開口73と開口74a及び74bとが形成されている。開口73は、先の第1の実施の形態とほぼ同形状のベース部材(図2)に取り付けるために設けられ、ベース部材のストッパー部の断面形状とほぼ同一の三角形状を有し、平面視における開口73の三角形状の2辺の各々が緩衝部材の斜辺部分の各々に対応する向きで形成されている。また、開口74a及び74bは、開口73と緩衝部材26の斜辺部分との間において、開口73に沿って伸びるように形成されている。これらの開口74a及び74bは、支持リンクの停止時に発生する衝撃音を軽減するために形成されているものであるが、この点については後述する。
図11は、この発明の第2の実施の形態によるストッパーの取り付け状態を示した図であり、図12は、図11で示したXII−XIIラインの端面図である。
これらの図を参照して、ストッパー20は、上述した緩衝部材26と、先の第1の実施の形態とほぼ同形状のベース部材21とやや大きな保護部材27とを組み合わせて構成されている。
ストッパー20を取り付ける際には、まず、緩衝部材26の開口73にベース部材21のストッパー部23を挿通させて、ストッパー部23と開口73とを嵌合させる。このとき、ストッパー部23の側面38a及び38bの各々と、緩衝部材26の緩衝部41a及び41bの各々とが対応する向きとなるように緩衝部材26をベース部材21に取り付ける。すると、開口74a及び74bは、それぞれ側面38a及び38bに沿ってストッパー部23の周方向に伸びるように配置される。
次に、緩衝部材26の外周壁を覆うように、保護部材27取り付ける。この実施の形態においては、保護部材27は、金属板の折り曲げ加工によって形成されている。
保護部材27の寸法は、緩衝部材26への取付け時に、緩衝部材26の緩衝部41a及び41bの外面の少なくとも一部が、平板部39a及び39bの内面側の部分に接した状態となるような大きさに設定されている。この実施の形態においては更に、保護部材27の寸法は、緩衝部材26の緩衝部41a及び41bの外面の各々と、平板部38a及び38bの内方面の各々との間に、隙間75a及び75bを生じるように設定されている。この隙間75a及び75bは、緩衝部材26の弾性変形時に、変形したその一部を収容することができるように設けられているものである。
そして、先の第1の実施の形態と同様に、ベース部材21の係合部24と、側面パネル14の開口15とを側面パネル14の表側から嵌合させた状態とし、裏板28を側面パネル14の裏側に配置する。その後、一対のボルト32a及び32bをベース部材21の一対の開口を挿通させて、裏板28のバーリング30a及び30bに締め付け、ストッパー20の取付けが完了する。
この実施の形態においても、ストッパー部材20は、そのベース部材21の係合部24と側面パネル14の開口15とが嵌合状態で取り付けられている。よって、ストッパー20に加わる力は、ボルト32a及び32bで受け持つことなく、側面パネル14に伝達されるため、ストッパー20に加わる力を効率よく分散することが可能となる。また、ベース部材21の係合部24及び開口15は、平面視ほぼ三角形状に形成されている。これにより、ストッパー部23の軸方向の回転が防止されるため、支持リンクとストッパー20との位置関係が一定に保たれ、安定したストッパー機能を発揮する。
図13は、この発明の第2の実施の形態によるストッパーによる支持リンクの停止過程を模式的に示した図であり、図14は、図13に続いて、ストッパー構造体による支持リンクの停止過程を模式的に示した図である。
まず、図13の(1)を参照して、昇降棚を引き出す前の状態にあっては、後支持リンク5aの後方端縁35と、保護部材27の上方側の平板部39aとが接触した状態で、ストッパー20により回動軸13aを中心とする時計回りの回転が阻止されている。このとき、緩衝部材26は、保護部材27を介して後支持リンク5aから荷重を受けて、側面38aと直交する方向において対向する開口74aの内方面の一部同志が互いに接するように、緩衝部41aがストッパー部23の外周縁に沿って細長く変形した状態となっている。このとき、ストッパー部23の側面38aと直交する方向における緩衝部材26の厚みをDとする。
この状態から、昇降棚を引き出すと、後支持リンク5aは回動軸13aを中心に図における反時計回り(図の矢印の方向)に回転する。このとき、後支持リンク5aの回転に伴って、緩衝部材26に加わる力が減少するので、緩衝部41aはその弾性力によって広がるように変形し、ストッパー部23の側面38aと直交する方向における緩衝部材26の厚みは、Dより増加する。また、保護部材27は、その平板部39aの内方面と緩衝部41aの外面とが接しているため、緩衝部41aの変形に従って、矢印の方向に移動する。
次に、図13の(2)を参照して、更に昇降棚を引き出して後支持リンク5aが、例えば破線で示すように、その後方端縁35がストッパー20から完全に離れると、ストッパー20には後支持リンク5aからの加重が全く加わらない状態となる。このとき、緩衝部41a及び41bの外面の各々と、平板部39a及び39bの内面の各々とが接した状態となり、ストッパー部23の側面38aと直交する方向における緩衝部材26の厚みは、側面38bと直交する方向における緩衝部材26の厚みとほぼ等しくなり、図13の(1)のDより大きなDとなる。
更に、昇降棚を引き出すと、後支持リンク5aは、破線で示した位置から実線で示した位置まで移動し、その後方端縁35が保護部材27の下方側の平板部29bの外面に当接する。
続いて図14の(1)を参照して、更に昇降棚を引き出すのに伴って、後支持リンク5aが軸13を中心に反時計回りに回転する。このとき、後支持リンク5aから保護部材27を介して緩衝部材26へと加重が加わるため、緩衝部材26の緩衝部41bを弾性変形させ、側面38aに直交する方向における緩衝部材26の厚みは、後支持リンク5aが当接する前の厚みD(図13の(2))より小さくなる。尚、緩衝部41bの変形に伴って、保護部材27は、図の矢印の方向へと移動する。
また、緩衝部材26は非圧縮性の材料よりなるため、後支持リンク5aからの加重を受けてもほとんど圧縮されず、緩衝部41bの一部で、図13の(2)の隙間75bを埋めるように変形する。したがって、図14の(1)の状態においては、平板部39bとストッパー部23の側面38bとで挟まれた空間が、開口74bの部分を除いて緩衝部41bにより充填されている。
更に、昇降棚を移動させて、完全に前下方に引き出した状態とすると、図14の(2)に示すように、緩衝部41bは更に弾性変形して、側面39bに直交する方向における開口74bの内面の一部同志が接した状態となる。このとき、ストッパー部23の側面38bに直交する方向における緩衝部材26の厚みは、図14の(1)の状態から更に小さいDになる。
尚、ストッパー20は、側面38a側と側面38b側とで対称となるように構成されているので、昇降棚の収納時には、緩衝部41aは、緩衝部41bと同様に弾性変形し、昇降棚を完全に収納ケース内に収納すると、図13の(1)に示した状態となる。以降は昇降棚の昇降のたびに、図13及び図14の過程が繰り返されることになる。
このように、緩衝部材26に開口74a及び74bを設けることによって、緩衝部材26が弾性変形しやすくなるため、これらの開口がない場合と比べて、後支持リンク5aから加わる衝撃荷重の緩衝が容易となる。
特に、この実施の形態においては、緩衝部材26は、後支持リンク5aが保護部材27に当接することによって弾性変形し、ストッパー部23の側面38bと直交する方向における緩衝部材26の外面と側面38bとの距離が、後支持リンク5aの当接前より小さくなる。これにより、緩衝部材26は弾性変形しながら後支持リンク5aから加わる衝撃エネルギーを吸収するため、後支持リンク5aの停止時の衝撃音を小さくすることが可能となる。
また、緩衝部材26は、先の図12に示したように、ベース部材21のフランジ部と、側面パネルとの間に挟まれた状態で取り付けられているため、後支持リンク5aの移動面と直交する方向、すなわち、側面パネル及びフランジ部の方向への緩衝部材26の変形は規制されている。そのため、後支持リンク5aが保護部材27に当接すると、緩衝部41bは、ストッパー部23の側面38bと直交する方向へのみ変形可能であるため、同方向への緩衝部41bの変形が大きくなる。よって、緩衝部材26によって、後支持リンク5aの衝撃エネルギーをより効率的に吸収することが可能となる。
更に、この実施の形態においては、図13の(2)に示すように、ストッパー20は、荷重が加わらない状態で平板部39a及び39bの内面の各々と緩衝部材26の外面との間に、隙間75a及び75bを生じるように構成されている。緩衝部材26は、上述のように側面パネル及びフランジ部によってその変形が規制されているため、後支持リンク5aが保護部材27と当接したときには、緩衝部41bは、図14に示すように、隙間75bを埋めるように変形する。したがって隙間75bの大きさによって、緩衝部41bの変形自在な範囲、すなわち、図14の(2)における厚みDを調整することができるため、後支持リンク5aの停止位置を所望の位置に設定することが可能となる。
更に、緩衝部材26は、ストッパー部23の外面の全体を覆うように取り付けられている。これにより、緩衝部材26の変形時に、ストッパー部23と保護部材27との接触が防止されるため、ストッパー部23と保護部材27とが接触した場合に生じるような衝撃音が発生せず、支持リンクをより静かに停止させることが可能となる。
尚、上記の第2の実施の形態では、緩衝部材はストッパー部の外周壁の全体を覆うように形成されているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、第1の実施の形態と同様に、後支持リンクの移動範囲に含まれるベース部材の外面の少なくとも一部を覆うように取り付けられていればよい。
また、上記の第2の実施の形態では、開口はストッパー部の周方向に伸びるように形成されているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、支持リンクの移動面と直交する方向に緩衝部材を貫通するものであれば、開口は任意の形状に形成しても良い。
更に、上記の第2の実施の形態では、緩衝部材には、ストッパー部の一方側と他方側にそれぞれ1つの開口が形成されているが、必ずしも1つである必要はなく、開口を複数形成しても良い。
更に、上記の第2の実施の形態では、保護部材を鉄板等の剛性を有する金属板で形成しているが、金属板に限らず、合成樹脂等で形成しても良い。また、保護部材は、金属板や合成樹脂等の剛性材料を少なくとも含んでいれば良く、例えば、保護部材の外方面に更にラバー等の弾性材料を貼り付けて構成しても良い。
更に、上記の第2の実施の形態では、緩衝部材は一体的に形成されているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、取付け時に内部に中空を有するような2以上の分割体によって緩衝部材を構成しても良い。
更に、上記の第2の実施の形態では、ストッパーは、緩衝部材の外面と保護部材の内面との間に隙間を生じるように構成されているが、緩衝部材の外面と保護部材の内面とが全面接するように構成しても良い。
更に、上記の第2の実施の形態では、緩衝部材に開口が形成されているが、緩衝部材の外面と保護部材の内面との間に、変形した緩衝部材の一部を収容できる隙間を設けておけば、必ずしも開口はなくても良い。この場合でも、緩衝部材は変形しながら衝撃エネルギーを吸収することができるため、支持リンクの停止時に生じる衝撃音を軽減することが可能となる。
更に、上記の第2の実施の形態では、緩衝部材の変形時においても常に緩衝部材の外面と保護部材の平面部の内面の各々とが接するように、緩衝部材及び保護部材の寸法を設定し、これらが接する部分同志を接着剤等で接着しても良い。このように構成すると、支持リンクが平面部の一方へ当接すると、平面部の他方及びこの内面に接着された緩衝部材が一体となって移動するため、緩衝部材の劣化等で弾性力が低下した場合でも、緩衝部材を常に当接前の状態に復帰させることが可能となる。
更に、上記の各実施の形態では、ストッパーは、昇降棚の引き出し時及び収納時のいずれにおいても後支持リンクを停止させることができるように、対称形状に形成されているが、必ずしも対称に構成する必要はなく、支持リンクの一方向の移動のみを停止させることができるようにストッパーを構成しても良い。
更に、上記の各実施の形態では、保護部材は、緩衝部材の外周壁のうち、一部を除いたほぼ全体を覆うように形成されているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、支持リンクが当接する部分の少なくとも一部を覆うように取り付れば良い。
以上の各実施の形態に基づいて、以下の項目1〜6に示したような本願発明の保護範囲が考えられる。
1.移動自在の移動体に当接してその移動を規制するためのストッパー構造体であって、
少なくともその一方部が固定されるベース部材と、
非圧縮性で弾性変形自在な材料よりなり、前記移動体が移動できる空間内に少なくともその一部が含まれるように前記ベース部材に取り付けられ、前記一部には前記移動体の移動方向と直交する方向に貫通する少なくとも1つの開口を有する緩衝部材と、
少なくとも前記一部の外面を覆うように取り付けられる保護部材とを備え、
前記緩衝部材は、前記移動体の移動による前記保護部材との当接によって弾性変形し、前記移動体の移動方向における前記外面と前記ベース部材との距離が前記当接前より小さくなる、ストッパー構造体。
(目的または効果)
このように構成すると、移動体が移動して保護部材に当接すると、緩衝部材は移動体の移動に伴って弾性変形しながら移動体の衝撃エネルギーを吸収するため、移動体の停止時の衝撃音を小さくすることが可能となる。
2.前記保護部材は、少なくとも剛性材料を含み、その外面上に平面部を有し、前記平面部において前記移動体と当接する、項目1記載のストッパー構造体。
(目的または効果)
このように構成すると、移動体の衝撃荷重は、保護部材の平面部を介して緩衝部材に伝達されるため、緩衝部材によって移動体の衝撃エネルギーを効率的に吸収することが可能となる。
3.移動自在の移動体に当接してその移動を規制するためのストッパー構造体であって、
少なくともその一方部が固定されるベース部材と、
非圧縮性で弾性変形自在な材料よりなり、前記移動体が移動できる空間内に少なくともその一部が含まれるように前記ベース部材に取り付けられる緩衝部材と、
少なくとも剛性材料を含み、前記緩衝部材の外面との間に隙間を生じるように、少なくとも前記一部の外面を覆うように取り付けられる保護部材とを備え、
前記緩衝部材は、前記移動体の移動による前記保護部材との当接によって弾性変形し、前記移動体の移動方向における前記外面と前記ベース部材との距離が前記当接前より小さくなる、ストッパー構造体。
(目的または効果)
このように構成すると、移動体が移動して保護部材に当接すると、緩衝部材は保護部材との間の隙間を埋めるように弾性変形しながら移動体の衝撃エネルギーを吸収するため、移動体の停止時の衝撃音を小さくすることが可能となる。
4.前記緩衝部材の前記一部には、前記移動体の移動方向と直交する方向に貫通する少なくとも1つの開口が形成される、項目3記載のストッパー構造体。
(目的または効果)
このように構成すると、緩衝部材が変形しやすくなるため、移動体の衝撃エネルギーをの効率的に吸収することが可能となる。
5.前記保護部材は、その外面上に平面部を有し、前記平面部において前記移動体と当接する、項目1記載のストッパー構造体。
(目的または効果)
このように構成すると、移動体の衝撃荷重は、保護部材の平面部を介して緩衝部材に伝達されるため、緩衝部材によって移動体の衝撃エネルギーをより効率的に吸収することが可能となる。
6.ベース部材の固定時に、前記直交する方向における緩衝部材の変形を阻止する変形阻止部材を更に備えた、項目1からまたは項目5記載のストッパー構造体。
(目的または効果)
このように構成すると、緩衝部材は、移動体の移動方向と直交する方向への変形が阻止されるため、開口の外方側部分の変形が大きくなり更に効率的に衝撃エネルギーを吸収することが可能となる。
尚、上記の各項目に対応する実施の形態においては、必ずしも支持リンクを停止させるストッパーに限らず、あらゆる移動体を停止させるためのストッパーに適用することが可能である。
また、上記の項目6に対応する実施の形態においては、変形阻止部材は、移動体の移動方向に対して直交する方向への緩衝部材の変形を阻止さえするものであれば良い。また、ストッパーを平面等に平行に取り付けた場合には、当該平面等が緩衝部材の変形阻止部材の一部として機能する。
この発明の第1の実施の形態によるストッパー構造体を機構ボックスの側面パネルに取付けた状態を示した図である。 この発明の第1の実施の形態によるストッパー構造体の分解斜視図である。 図1で示したII−IIラインの端面図である。 従来の台所の昇降棚として用いられる昇降装置の外観形状を示した正面図である。 図4で示したV−Vラインの断面図である。 図5で示した機構ボックスの拡大図である。 従来のストッパー構造体の分解斜視図である。 図6で示したVIII−VIIIラインの断面図である。 この発明の第2の実施の形態によるストッパーを構成する緩衝部材の概略構成を示した平面図である。 図9で示したX−Xラインの断面図である。 この発明の第2の実施の形態によるストッパーの取り付け状態を示した図である。 図11で示したXII−XIIラインの端面図である。 この発明の第2の実施の形態によるストッパーによる支持リンクの停止過程を模式的に示した図である。 図13に続いて、ストッパー構造体による支持リンクの停止過程を模式的に示した図である。
符号の説明
1…昇降装置
2…昇降棚
3…収納ケース
4…前支持リンク
5…後支持リンク
14…側面パネル
15…開口
20…ストッパー
21…ベース部材
22…フランジ部
23…ストッパー部
24…係合部
26…緩衝部材
27…保護部材
35…後方端縁
39…平板部
74…開口
75…隙間
尚、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (13)

  1. 収納ケースに収納された昇降棚を、一対の平行支持リンクを介して前記収納ケースの前下方に引き出し自在に移動することができる昇降装置において、前記平行支持リンクの各々の内少なくとも一方の支持リンクに当接してその移動を規制するストッパー構造体であって、
    前記支持リンクが移動できる空間内に少なくともその一部が固定されるベース部材と、
    前記ベース部材の外面であって、前記空間内に含まれる面の少なくとも一部に取付けられ、前記支持リンクの移動による当接によって弾性変形する緩衝部材とを備え、
    前記ベース部材は、対向する一対の端面を有する柱形状のストッパー部と、前記端面の一方の外周縁に接続されたフランジ部とからなると共に、前記端面の他方は前記昇降装置の平板状の側面パネルに固定されることができ、
    前記緩衝部材は、前記ストッパー部の外周壁を囲うように取付けられ、前記ストッパー部の外周壁と直交する方向の厚みが、前記フランジ部の外周縁と前記ストッパー部の外周壁の面との距離より少なくとも小さくなるように形成された、ストッパー構造体。
  2. 前記緩衝部材の外面における前記支持リンクの当接する部分の少なくとも一部を覆うように取付けられた保護部材を更に備え、
    前記フランジ部の外周縁と前記ストッパー部の外周壁の面との距離は、前記ストッパー部の外周壁と直交する方向における前記緩衝部材と前記保護部材との厚みの合計より少なくとも大きくなるように形成された、請求項1記載のストッパー構造体。
  3. 前記保護部材は、その外面上に平面部を有し、
    前記支持リンクと前記保護部材とは、前記平面部において面接触する、請求項2記載のストッパー構造体。
  4. 前記ストッパー部の前記端面の各々は、前記ストッパー部の外周壁と直交する方向と平行に形成され、
    前記ベース部材は、前記端面の他方から前記端面と直交する方向へと柱形状に突出し、その外周壁の対向する部分同志の間隔が、前記ストッパー部の外周壁の対向する部分同志の間隔より小さくなるように形成された係合部を更に備え、
    前記側面パネルには、前記端面の他方と平行な方向における前記係合部の断面と同一またはやや大きな形状の開口が形成され、
    前記係合部と前記開口とが嵌合した状態で前記ベース部材を前記側面パネルに固定することができる、請求項1から請求項3のいずれかに記載のストッパー構造体。
  5. 前記係合部の前記断面は、多角形である請求項4記載のストッパー構造体。
  6. 前記緩衝部材は、非圧縮性で変形自在の材料よりなり、前記支持リンクの移動面とほぼ直交する方向に貫通する少なくとも1つの開口を有し、
    前記緩衝部材の外面における前記支持リンクの当接する部分の少なくとも一部を覆う保護部材を更に備えた、請求項1記載のストッパー構造体。
  7. 前記開口は、前記ストッパー部の周方向に伸びるように形成され、
    前記保護部材は、少なくとも剛性材料を含み、その外面上に平面部を有し、前記平面部において前記支持リンクと当接し、
    前記緩衝部材は、前記平面部の内方側に少なくともその一部が接した状態で取り付けられ、前記支持リンクの前記保護部材への当接に伴って弾性変形し、前記内方側に接した部分における前記厚みが、前記支持リンクの当接する前より小さくなる、請求項6記載のストッパー構造体。
  8. 前記緩衝部材は、非圧縮性で変形自在の材料よりなり、
    少なくとも剛性材料を含み、前記緩衝部材の外面との間に隙間を生じるように、前記外面における前記支持リンクの当接する部分を少なくとも覆う保護部材を更に備える、請求項1記載のストッパー構造体。
  9. 前記緩衝部材には、前記支持リンクの移動面とほぼ直交する方向に貫通する少なくとも1つの開口が形成される、請求項8記載のストッパー構造体。
  10. 前記開口は、前記ストッパー部の周方向に伸びるように形成され、
    前記保護部材は、その外面上に平面部を有し、前記平面部の外方側において前記支持リンクと当接すると共に、前記平面部の内方側において前記緩衝部材と当接し、
    前記緩衝部材は、前記支持リンクの前記保護部材への当接に伴って弾性変形し、前記内方側に接した部分における前記厚みが、前記支持リンクの当接する前より小さくなる、請求項9記載のストッパー構造体。
  11. 前記緩衝部材は、前記ストッパー部の前記外周壁の全体を覆うように形成される、請求項6から請求項10記載のいずれかに記載のストッパー構造体。
  12. 前記ストッパー部の前記端面の各々は、前記ストッパー部の外周壁と直交する方向と平行に形成され、
    前記ベース部材は、前記端面の他方から前記端面と直交する方向へと柱形状に突出し、その外周壁の対向する部分同志の間隔が、前記ストッパー部の外周壁の対向する部分同志の間隔より小さくなるように形成された係合部を更に備え、
    前記側面パネルには、前記端面の他方と平行な方向における前記係合部の断面と同一またはやや大きな形状の開口が形成され、
    前記係合部と前記側面パネルの前記開口とが嵌合した状態で前記ベース部材を前記側面パネルに固定することができる、請求項6から請求項11のいずれかに記載のストッパー構造体。
  13. 前記係合部の前記断面は、多角形である、請求項12記載のストッパー構造体。
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