JP4284074B2 - 液体バッグおよび液体バッグアッセンブリ - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、液体バッグおよび液体バッグアッセンブリに関し、更に詳しくは、空気、酸素、窒素、二酸化炭素などの気体に水分(水蒸気又は霧状の水)を付加する、酸素の湿潤器やネブライザー(噴霧器)のごとき、気体の水分付加器に用いられる液体バッグおよび液体バッグアッセンブリに関する。
背景技術
従来から、酸素に水分(水蒸気又は霧状の水)を付加して供給できる簡易酸素吸入器(湿潤器)が知られている。この酸素吸入器は、使い回しの円筒状ハードボトル(硬質容器)に酸素導入パイプを付属させたものであり、通常、使用直前に無菌水がボトルに投入される。
一方、医療専用の酸素吸入器は、ボックス状のハードボトル(硬質容器)本体と、このボトル本体内に予め収容された無菌水と、ボトル本体の上部に封着された酸素導入用の口部と、この口部から導入される酸素を容器本体底部へ導入し、収容された無菌水の中でバブリングさせる酸素導入パイプと、ボトル本体の上部に封着された、加湿された酸素を外部の所定個所へ供給する酸素供給用の口部とから主としてなる。そして酸素導入パイプには多数の孔が形成されている。
簡易酸素吸入器は、上述のとおり、通常、使用直前に無菌水を投入するため、手間がかかると共に、非衛生になりやすい。すなわち、酸素導入用の口部又は別途形成された無菌水導入用の口部を手で開放して無菌水を入れるため、無菌状態を維持できる保障はない。
またこの簡易酸素吸入器や医療専用の酸素吸入器で酸素を水中バブリングする際には、各容器本体が円筒状又はボックス状のハードボトルであるため、バブリングの音が共振によって拡大して外部に騒音としての被害を与えるおそれがあった。さらにこれらの酸素吸入器の形状は円筒状又はボックス状で、かさ高いため、製造装置がそれだけ大きくなり、製造コストが高く廃棄にも不便である。
発明の開示
本発明は、柔軟な熱可塑性樹脂製シートで略封筒状に構成されたバッグ本体と、このバッグ本体に形成され、気体をバッグ本体内に導入するための第1口部と、この第1口部から導入される気体をバッグ本体内に収容される液体中に導く気体導入路と、バッグ本体に形成され、前記液体を通過した気体及び/又は液体を外部へ送り出すための第2口部とを備え、
前記気体導入路が、バッグ本体の一部の熱溶着により区画形成され、かつ前記第1口部を介して導入される気体を液体中にバブリング可能な微細路を有することを特徴とする液体バッグである。
すなわち、本発明は、液体を収容する容器を、柔軟な熱可塑性樹脂製シートで構成すると共に、その形状を略封筒状に形成し、かつ第1口部からの気体を液体中へ導き、バブリングさせる気体導入路を、熱可塑性樹脂製シートの対面する部分の熱溶着により区画形成することによって、きわめて簡単な構成で気体を液体中にバブリングできると共にそのバブリングを静かに行うことができ、さらに製造設備が比較的小さくて済み、製造コストを安く使用後の廃棄も容易にできるようにするものである。
ここで、気体の液体中でのバブリングは、気体に液体を含ませたり(気体に湿気または液体を付加させたり)、液体中の気体飽和度を上げたり、液体の撹拌又は気体と液体の混合に利用できる。
本発明において、気体導入路は、微細路(微細孔)を有し、第1口部を介して導入される気体を微細に分割して液体中にバブリング可能である。ここで、これらの微細路は、使用目的に合った気体および液体ができる程度であればよく、例えば、湿潤器に使用する場合、その使用に適した湿気(もしくは水分)を含んだ空気または酸素ができればよい。
これらの微細路を備えた気体導入路は、熱可塑性樹脂製シートの対面する部分の熱溶着により区画形成されるが、その熱溶着手段として、対面する部分のヒートプレスを採用するが、特に多数の微細路の形成は、その熱溶着を断続的に行うことによって可能になる。例えば、平均路幅:0.5〜10.0mm、好ましくは0.5〜3.0mmの非溶着部分を適宜平均ピッチ(中心間距離:0.1〜100.0mm、好ましくは2.0〜8.0mm)で形成できるように熱溶着する。
なお、柔軟な熱可塑性樹脂製シートとしては、液体収納バッグ(袋)として使用できるものであれば、特に限定されないが、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、エチレンビニルアルコールコポリマー(EVOH樹脂)などの樹脂のフィルムまたはシート、さらにポリエチレン/ナイロン樹脂、ポリエチレン/アルミニウム箔などの多層(ラミネート)フィルムまたはシートで、その厚み:0.1〜1.00mmのものが挙げられる。なかでも、エチレンビニルアルコールコポリマーのフィルムまたはシート、ポリエチレン/ナイロン樹脂の多層フィルムまたはシートなどのガス不透過性のものを用いれば、内容薬液の酸化防止などが可能になるので好ましい。また、本発明に係る液体バッグは、柔軟な熱可塑性樹脂製シートで構成されているので、全体的に柔軟であり、バブリング音の消音効果を奏する。
本発明において、気体導入路の形状や、微細路(微細孔)を形成する位置は、バブリングによって得られる気体および/または液体の使用目的に合う程度にできれば特に限定されないが、具体的には、次の例を挙げることができる。
(1)下降路(垂下路、以下同様)のみで、その一部に微細路を有する。(2)下降路と横路とからなり、少なくとも下降路の一部に微細路を有する。(3)下降路と横路とからなり、横路のみに微細路を有する。
ここで、特に(3)の例が、きわめて簡単な構成で、導入される気体を液体の底部分からバブリングでき、それによって気体と液体との高い接触効率を得ることができるので好ましい。
さらに、気体導入路は、予め、自己保持可能に形成されたトンネル状空間で構成すると、気体の導入を抵抗を少なくしてスムースに行うことができるので好ましい。そして、このトンネル状空間は、特に限定されないが、熱可塑性樹脂製シートの対面する部分の少なくとも一方の部分を熱処理することによりトンネル状に自己保持できるように構成できる。さらに詳しく言えば、トンネル状空間は、熱可塑性樹脂製シートの対面する部分を、その少なくとも一方の部分を加熱することにより軟化させてトンネル状に保持し、次いで冷却(自然冷却を含む)することにより硬化させて自己保持可能に形成できる。具体的には、対面するシート部分(例えば、厚み:80〜300μmのポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂シート)の間に加熱した流体(水、空気など)を入れるか、未加熱の流体を入れた後外部から加熱するか、あるいはこれらの方法を適宜組み合わせ、さらに、作製されるトンネル状空間以外の部分(つまり袋の部分)から押さえて、該当部分をトンネル状に膨らませて保持した上で冷却することにより硬化させて形成してもよいし、対面するシート部分を加熱し外側からの減圧によって膨らませて保持した上で、該当部分を同様に冷却することにより硬化させて形成してもよい。
また、バッグ本体は、自立可能に構成でき、具体的には、バッグ本体の底部分を内側に折り込み、液体バッグに自立性を付与可能なパターンで熱溶着してなるガセット部を備え、かつこのガセット部の両側端縁部を熱溶着してなる例や、気体導入路の横路を構成する部分に、その底部分を内側に折り込み液体バッグに自立性を付与可能なパターンで熱溶着してなるガセット部を備え、かつこのガセット部の両側端縁部を熱溶着してなる例を挙げることができる。ここで、液体バッグに自立性を付与可能なパターンを、中央部で低く、両側端縁部に向かって高くなる船底形または鈍角のV字形のパターンとすることによって、液体バッグの自立性を安定なものにすることができる。
本発明において、バッグ本体は、気体導入路の横路を構成する部分に、その上部分を内側に折り込み熱溶着してなる第1ガセット部と、この第1ガセット部に対応してその下位に前記横路の底部分を内側に折り込み熱溶着してなる第2ガセット部とを備え、前記第1ガセット部がその両側端縁部を熱溶着され、前記第2ガセット部がその両側端縁部を前記第1ガセット部の両側端縁部と重ねて熱溶着され、さらに各ガセット部が液体バッグに自立性を付与可能なパターンで熱溶着され、かつ微細路が前記第1ガセット部に形設されると、微細路を広い領域に多数形成でき、均一で活発なバブリングを可能にする。
そして、この様な第1および第2ガセット部を有する二重構造は、第2ガセット部が、バッグ本体の他の部分とは別体の柔軟な熱可塑性樹脂製シートを、第1ガセット部に対応してその下位の内側に折り込み、両側端縁部を前記第1ガセット部の両側端縁部と共に熱溶着して構成することによって可能になる。
なお、ここで各ガセット部における、液体バッグに自立性を付与可能な各パターンは、中央部で低く、両側端縁部に向かって高くなる船底形または鈍角のV字形のパターンとすることによって、液体バッグの自立性を安定なものにすることができる。
本発明において、第1口部及び第2口部はバッグ本体に封着されるが、その位置は使用目的によって、前者がバッグ本体の上部に、後者が下部、横部又は腹部にそれぞれ設定できる。
本発明に係る液体バッグを用いて、そのバッグの中に予め収容された、液体にバブリングすることができる気体としては、空気、酸素、窒素、二酸化炭素、これらの混合ガスなどを挙げることができ、予め収容される液体としては、水を代表例とし、その他油類などを挙げることができる。なお、この水には、薬品を入れたり、他の液体(例えばアルコール)を入れたもの(水溶液)も含まれる。
このような液体バッグの具体例としては、医療用又は救急用の酸素吸入器(酸素に適度の水分を含ませる湿潤器)、ネブライザー(噴霧器)、湿度調整用又は空調用の気体の液体成分付加器、金魚などの簡易バッグ(酸素をバブリング)、薬品の酸化防止バッグ(窒素をバブリング)、石けん水の撹拌用バッグ(空気のバブリングで、泡立てする)、などを挙げることができる。また前記薬品の酸化防止バッグは、窒素をバブリングした後、液体を排出せず、そのバッグに封をして液体を長期保存することもできる。
本発明は、別の観点によれば、柔軟な熱可塑性樹脂製シートで略封筒状に構成され、液体を収容するためのバッグ本体と、バッグ本体に封着され、気体をバッグ本体内に導入するための第1口部と、この第1口部から導入される気体を、収容される液体中に導く気体導入路と、バッグ本体に封着され、収容される液体を通過した気体、又は液体を含む気体を外部へ送り出すための第2口部とを備え、前記気体導入路が、バッグ本体の一部の熱溶着により区画形成され、かつ前記第1口部を介して導入される気体を微細に分割して液体中にバブリング可能な微細路を有することを特徴とする液体バッグを提供できる。
本発明は、さらに別の観点によれば、(1)柔軟な熱可塑性樹脂製シートで略封筒状に構成され、液体を収容するためのバッグ本体と、バッグ本体に封着され、気体をバッグ本体内に導入するための第1口部と、この第1口部から導入される気体を、収容される液体中に導く気体導入路と、バッグ本体に封着され、収容される液体を通過した気体及び/又は液体を外部へ送り出すための第2口部とを備え、
前記気体導入路が、バッグ本体の一部の熱溶着により区画形成され、かつ前記第1口部を介して導入される気体を微細に分割して液体中にバブリング可能な微細路を有する液体バッグと、
(2)第1口部に着脱可能に嵌合され、気体供給源と連通させるための第1アダプタと、この第1アダプタと一体に並設され、かつ第2口部に着脱可能に嵌合され、気体及び/又は液体を供給する供給先と連通させるための第2アダプタとからなる湿潤器用アダプタ部と、
(3)湿潤器用アダプタ部の第1アダプタに着脱可能に結合され、気体供給源から供給される気体を第1アダプタに供給する湿潤器用コネクタと、
(4)第2口部に着脱可能に嵌合され、気体供給源と連通させることにより、ネブライザー用の後記ノズル部による気体の噴射によって生じる陰圧によって、液体を吸い上げるための第4アダプタと、この第4アダプタと一体に並設され、第1口部に着脱可能に嵌合され、ネブライザー用の後記コネクタの誘導部で発生した水滴をドレンを介して液体バッグ内に戻すための第3アダプタとからなり、湿潤器用アダプタ部と交換して用いられるネブライザー用アダプタ部と、
(5)気体供給源から供給される気体を噴射するノズル部と、このノズル部による気体の噴射によって生じる陰圧によってバッグ本体から液体を吸上げ、霧状となって気体に付加する吸上部と、霧状の液体を含む気体の流れに誘引され外部から空気を導入し、霧状の液体を含んだ気体と共に空気を供給先へ誘導し、発生した水滴をドレンを介して液体バッグ内に戻す誘導部と、これらの各部を一体にネブライザー用アダプタ部の第4アダプタに着脱可能に結合する結合部とからなるネブライザー用コネクタとを備えてなる液体バッグアッセンブリを提供できる。
本発明は、さらに別の観点によれば、(1)柔軟な熱可塑性樹脂製シートで略封筒状に構成され、液体を収容するためのバッグ本体と、バッグ本体に封着され、気体をバッグ本体内に導入するための第1口部と、この第1口部から導入される気体を、収容される液体中に導く気体導入路と、バッグ本体に封着され、収容される液体を通過した気体及び/又は液体を外部へ送り出すための第2口部とを備え、
前記気体導入路が、バッグ本体の一部の熱溶着により区画形成され、かつ前記第1口部を介して導入される気体を微細に分割して液体中にバブリング可能な微細路を有する液体バッグと、
(2)第1口部に一体に装着され、気体供給源と連通させるための第1アダプタと、この第1アダプタと一体に並設され、かつ第2口部に一体に装着され、気体及び/又は液体を供給する供給先と連通させるための第2アダプタとからなる湿潤器兼ネブライザー用アダプタ部と、
(3)この湿潤器兼ネブライザー用アダプタ部の第1アダプタに着脱可能に結合され、気体供給源から供給される気体を第1アダプタに供給する湿潤器用コネクタと、
(4)気体供給源から供給される気体を噴射するノズル部と、このノズル部による気体の噴射によって生じる陰圧によってバッグ本体から、その気体導入路を介して液体を吸上げ、霧状となって気体に付加する吸上部と、霧状の液体を含む気体の流れに誘引され外部から空気を導入し、霧状の液体を含んだ気体と共に空気を供給先へ誘導し、発生した水滴をドレンを介して液体バッグ内に戻す誘導部と、これらの各部を一体に結合し、湿潤器兼ネブライザー用アダプタ部の第1アダプタに着脱可能に結合する結合部とからなり、湿潤器用コネクタと交換して用いられるネブライザー用コネクタと
を備えてなる液体バッグアッセンブリを提供できる。
ここで、気体導入路は、自己保持可能に形成されたトンネル状空間で構成すると、気体の導入を抵抗を少なくしてスムースに行うことができるので好ましい。さらに、気体の導入に代えて液体を吸引する場合に、流路をトンネル状の空間として確保できているので、ブロッキングすることなく、スムースに液体を吸引できるので好ましい。
また、本発明に係る液体バッグは、充填する液体や気体の量や割合を、使用目的に応じて自由に設定できる。特に、本発明の液体バッグは、かさ高く硬い液体ボトルと比較すると、内容物でいっぱいにしなくても空いた空間の気体を抜いて封をすることができ、気体部分の汚染を気にしなくてよく、気体(酸素など)に不安定な物質を入れた場合、不活性ガス(窒素など)による置換が不要などの利点を有する。
さらに、本発明に係る液体バッグは、形状や使用方法が同じであれば、単位時間当たりの使用量が同じなので、液体の量を変えることにより時間調整ができる(例えば、30分用、1時間用、2時間用)。
また、いくつかの液体バッグを、つなぎ合わせて時間調整できる(例えば、30分+1時間=1時間30分)。
さらに、本発明に係る液体バッグは、かさ高く硬い液体ボトルと比較すると、箱に詰めるときや、棚に入れるときに、いろいろな方向で詰めたり、積み上げたりすることができ、無駄なスペースが少なくて済み、スペースを有効に使える。
本発明は、さらに別の観点によれば、(1)柔軟な熱可塑性樹脂製シートで略封筒状に構成されたバッグ本体と、このバッグ本体に封着され、気体をバッグ本体内に導入するための第1口部と、この第1口部から導入される気体をバッグ本体内に収容される液体中に導く気体導入路と、バッグ本体に封着され、前記液体を通過した気体及び/又は液体外部へ送り出すための第2口部とを備え、
前記気体導入路が、バッグ本体の一部の熱溶着により区画形成され、かつ前記第1口部を介して導入される気体を微細に分割して液体中にバブリング可能な微細路を有する液体バッグと、
(2)この液体バッグの第1口部および第2口部を抱着する開口部を有し、バッグ本体を開放可能に包囲する、液体バッグ内で発生する気体のバブリング音を消音するための硬質熱可塑性樹脂製消音ケースと
を備えてなる液体バッグアッセンブリを提供できる。
すなわち、本発明は、このように、液体バッグに特定の消音ケースを被せることによって、液体バッグ内で発生する気体のバブリング音を、さらに小さくするものである。
ここで、消音ケースは、開口部に通じる分割ラインで分割された一対の半割りケースと、これらの半割りケースを開放可能に連結するヒンジ手段(例えば、半割りケースの材料としてのポリプロピレン樹脂自体のヒンジ機能を利用したもの、機械的なヒンジ、蝶番など)と、半割りケースを解除可能にスナップ係合する係合片とで簡便に構成できる。また、この消音ケースには、液体バッグをその第1口部および第2口部を上にして直立させる脚部または台部(または平らな底部)を形成でき、それによって、消音ケース付き液体バッグをテーブルまたは床に置いた状態で使用できる。例えば、深夜に湿気を含む酸素を、静かに、かつ簡便に得ることができる。
なお、本発明においては、消音ケース本体の材質、厚み、形状などは、いろいろな目的、例えば消音、遮光、硬さ、重さ、ハンドリングのよさ、スタック性(複数個の積み重ね可能性)などに対応して、自由に設定できる。
また、消音ケースの開口部は、液体バッグの口部を抱着できればどのような構成でもよく、スナップ係合部も、カバーが閉じた状態を維持できればどのような構成でもよい。消音ケースは、自立させる目的であれば、ネブライザーに使用する時でも使用でき、湿潤器に使用する時と兼用できる。消音や、遮光などの目的のため、消音ケースの外側および/又は内側には、それらの目的を達成できる適当な素材を用いることができる(例えば、発砲スチロールなど)。
発明を実施するための最良の形態
以下、図に示す実施の形態に基づいて本発明を詳述する。なお、これによって本発明が限定されるものではない。
[実施の形態1]
図1は、本発明に係る液体バッグの1つの実施の形態1として気体の湿潤器を示す縦断面図、図2は実施の形態1の特異の使用形態を示す図1相当図、図3は図2に示す使用形態で用いる構成を示す断面図で、(A)はコネクタ、(B)はアダプタを示す。
図1において、液体バッグとしての湿潤器1は、バッグ本体2と、このバッグ本体に予め収容された水(滅菌精製水)Wと、バッグ本体2の上部に封着され、酸素をバッグ本体2内に導入するための第1口部3と、この第1口部から導入される酸素を水W中に導く気体導入路5と、バッグ本体2の上部に封着され、水面上で得られる、水分を付加された酸素を外部へ送り出すための第2口部4とから主としてなる。なお、第1口部3と第2口部4とは一体に形成されている。
さて、バッグ本体2は、柔軟な熱可塑性樹脂製(例えばポリエチレン樹脂製)シート(厚み:約0.25mm)で、略封筒状に構成されている。なお、10はヒートプレスにより熱溶着されシールされたバッグ本体2の周縁部である。
この気体導入路5は、対面するシートのヒートプレスによる熱溶着により区画形成され、第1口部3からバッグ本体2内底部へ一方側辺に沿って延びる下降路としての垂下路6と、この垂下路から底辺に沿って水平に延びる横路としての水平路7とからなり、この水平路7には、多数の微細路としての微細孔8・9…が1列で、等しいピッチ(中心間距離:約4.0mm)に形設されている。なお、これらの微細孔8・9…は、クシ状のピン(例えば直径:約1.0mm)を介して対面するシートをヒートプレスし、ピンを抜き取ることによって形成される。そしてその後で周縁部10のヒートプレスが行われる。
11は、第1口部3に嵌合され、酸素供給源(図示省略)と連通させるための第1アダプタであり、12は第1アダプタ11と一体に形成され、第2口部4に嵌合され、水分を付加された酸素の供給先(図示省略)とチューブ18を介して連通させるための第2アダプタである。
次に、以上の構成を備えた湿潤器1の作動を説明する。
まず図示を省略する酸素供給源(酸素ボンベ)からコネクタ20を介して酸素を第1アダプタ11と、バッグ本体2の第1口部3と、気体導入路5の垂下路6及び水平路7とを介してバッグ本体2内に導入する。この際、酸素は、水平路7の多数の微細孔8・9…によって、小さく分割されると共にバッグ本体2の底部から水中全体に広がってバブリングできる。依って、バッグ本体2内の水面上に得られる酸素には、効率良く十分に水分(水蒸気及び霧状の水)が付加され、加湿酸素として第2口部4及び第2アダプタ12、さらにチューブ18を介して適宜供給先へ送り出される。使用後の湿潤器1は小さくたためるので廃棄に便利である。
次に、以上の実施の形態とは異なり、図2及び図3のごとく第1口部3に嵌合された第3アダプタ11a、及び第2口部4に嵌合された第4アダプタ12a(左右の方向のみを変更)に新たにコネクタ13を付して、空気中に酸素と霧状の水分を付加する器具としても使える。
すなわち、コネクタ13は、第4アダプタ12aに螺着されるソケット部14と、酸素を噴射するノズル部15と、このノズル部による酸素の噴射によって生じる陰圧によってバッグ本体2から水を吸上げ、霧状の水となって酸素に付加する吸上部16と、霧状の水を含む酸素の流れに誘引され外部から空気を導入し、霧状の水を含んだ酸素と共に再び外部へ空気を誘導する誘導部17とから主としてなる。なお、19aは水滴を排水し、チューブ18aへ戻すドレンであり、20は酸素供給源(図示省略)との接続具であり、湿潤用コネクタとして機能する。接続具20およびコネクタ13は市販のものを使用できる。
[実施の形態2]
以上の実施の形態1とは異なり、アダプタを口部と一体に形成してもよい。
図4は、本発明に係る液体バッグの実施の形態2を示す図1相当図、図5は実施の形態2の別異の使用形態を示す図2相当図、図6は図5に示す使用形態で用いるアダプタを示し、(A)はその正面図、(B)は平面図、(C)は斜視図である。
図4において、湿潤器21は、バッグ本体22と、このバッグ本体に予め収容された水(滅菌精製水)Wと、バッグ本体22の上部に封着され、酸素をバッグ本体22内に導入するための第1口部23と、この第1口部から導入される酸素を水W中に導く気体導入路25と、バッグ本体22の上部に封着され、水面上で得られる、水分を付加された酸素を外部へ送り出すための第2口部24とから主としてなる。
さて、第1口部23と第2口部24とは、実施の形態1の場合と同様、一体に形成されているが、さらにこれら第1・2口部23・24と、酸素供給源(図示省略)と市販の接続具40を介して連通させるための第1アダプタ31と、水分を付加された酸素の供給先(図示省略)と連通させるための第2アダプタ32とを一体に形成し、構成部品数を減らしている。その他の構成および動作は実施の形態1の場合と同様であり、説明を省略する。
図5において、33はコネクタであり、図2のコネクタ13と同様の構成であり、実施の形態1の場合と同様、空気中に酸素と霧状の水分を付加する機器として使用できる。
さて、図4において、一体に構成した第1口部23、第2口部24、第1アダプタ31及び第2アダプタ32は図6の(A)〜(C)に示すごとく1/2に分割して型成形される。なお32aは、第2アダプタ32及び第2口部を閉塞するために、一体成形されたキャップであり、使用時に薄肉部から破断して除去可能である。これらの分割品は、対称形状の分割品と接着して1つのアダプタ及び口部とし、バッグ本体のシートをヒートプレスによりシール状態に熱溶着する。
[実施の形態3]
以上の実施の形態1および2とは異なり、液体バッグに自立性を持たせることができ、特に気体導入路の横路を構成する部分に、その底部分を内側に折り込み熱溶着したガセット部を形成し、かつそのガセット部の両側端縁部を液体バッグに自立性を付与可能なパターンで熱溶着してもよい。
図7は、本発明に係る液体バッグの実施の形態3を示す図1相当図、図8は実施の形態3を示す構成説明斜視図、図9は実施の形態3を示す要部拡大断面図、図10はバッグ本体の製作方法を説明するシート素材の展開図である。
まず、図7〜9において、液体バッグとしての湿潤器41は、バッグ本体42と、このバッグ本体に予め収容された水(滅菌精製水)Wと、バッグ本体42の上部に封着され、酸素をバッグ本体42内に導入するための第1口部43と、この第1口部から導入される酸素を水W中に導く気体導入路45と、バッグ本体42の上部に封着され、水面上で得られる、水分を付加された酸素を外部へ送り出すための第2口部44とから主としてなる。
そして、第1口部43と第2口部44とは、一体に形成されているが、さらに図6のごとく、これら第1・2口部には、酸素供給源(図示省略、以下同様)に市販の接続具を介して連通させるためのアダプタと、水分を付加された酸素の供給先に連通させるためのもう一つのアダプタとを一体に形成し、構成部品数を減らしている。その他の構成および動作は実施の形態2の場合と同様であり、説明を省略する。
さて、気体導入路45は、第1口部43からバッグ本体42内底部へ一方側辺に沿って延び、対面するシートのヒートプレスによる熱溶着により区画形成される下降路としての垂下路46と、この垂下路から底辺に沿って略横に延びる横路47とからなる。
ここで、この横路47を構成する部分には、その上部分を内側に折り込み熱溶着してなる第1ガセット部53と、この第1ガセット部に対応してその下位に横路47の底部分を内側に析り込み熱溶着してなる第2ガセット部54とを備え、さらに第1ガセット部の両側端縁部を熱溶着し、第2ガセット部の両側端縁部を第1ガセット部53の両側端縁部と共に熱溶着し、かつ多数の微細孔48、49・・・が第1ガセット部53に形設されている。
そして、特に第1および第2ガセット部53,54は、液体バッグとしての湿潤器41に自立性を付与可能な船底形のパターンで熱溶着され、さらに横路47を、二重のガセット部により、略横面上で拡がる広い空間を有する路に構成している。従って、湿潤器41は、第1および第2ガセット部53、54により自立可能であり、実施の形態2と同様、気体導入路45の垂下路46を介して導入された酸素は、横路47では、実施の形態2とは異なり、略横面上に広がり、多数の微細路としての微細孔48,49・・・から均一に水W側へ噴き出すことができ、均一で活発なバブリングを可能にする。
次に、第1および第2ガセット部による二重で自立可能なバッグ本体を製作する方法を説明する。
まず、図7〜10、特に図10において、バッグ本体42は、柔軟な熱可塑性樹脂製(例えばポリエチレン樹脂製)の大きなシート素材(厚み:約0.25mm)Aと、同じ材質の小さなシート素材Bとの組み合わせで構成される。
すなわち、まず、シート素材Aを、ラインa,bおよびcでW状に折り曲げ、次いでバッグ本体42の底部分に相当するV状部分の内側に、シート素材Bをラインdで折り曲げて、そのラインdをシート素材Aのラインbから横路の高さだけ離して挟み込み、さらに一体の第1口部43および第2口部44もシート素材Aの所定箇所に挟んで、全体をヒートプレスする。ヒートプレスする箇所は図10の平行線を付した部分であり、同じ平行線を付した部分同士を対面接合する。
気体導入路45は、対面するシート素材AとBのヒートプレスによる熱溶着により区画形成され、第1口部43からバッグ本体42内底部へ一方側辺に沿って延びる垂下路46と、この垂下路から底辺に沿って水平に延びる横路47とからなり、この横路は、第1および第2ガセット部53、54による二重構造によって形成され、第1ガセット部53に多数の微細孔48・49…が均等に分散して(中心間距離:約4.0mm)形設されている。さらに、第1ガセット部は、その両側端縁部を熱溶着し、第2ガセット部は、その両側端縁部を第1ガセット部53の両側端縁部と共に熱溶着し、かつ各ガセット部53,54は、中央部で低く、両側端縁部に向かって高くなる船底形のシールパターンe,fでヒートシール(熱溶着)し、液体バッグに安定した自立性を付与している。また、gは横路47に連通させるための抜き穴である。
[実施の形態4]
図11は、本発明に係る液体バッグの実施の形態4として酸素の湿潤器を示す縦断面図、図12は実施の形態4の他の使用形態(ネブライザー)を示す図11相当図、図13は図11のA−A断面図、図14は図11のB−B断面図である。
図11、図13及び図14において、液体バッグとしての酸素の湿潤器61は、バッグ本体62と、このバッグ本体に予め収容された水(滅菌精製水)Wと、バッグ本体62の上部に封着され、酸素をバッグ本体62内に導入するための第1口部63と、この第1口部から導入される酸素を水W中に導く気体導入路65と、バッグ本体62の上部に封着され、水面上で得られる、水分を付加された酸素を外部へ送り出すための第2口部64とから主としてなる。なお、第1口部63と第2口部64とは一体に形成されている。
さて、バッグ本体62は、柔軟な熱可塑性樹脂製(例えばポリエチレン樹脂製)シート(厚み:約0.25mm)で、略封筒状に構成されている。なお、70はヒートプレスにより熱溶着されシールされた気体導入路65およびバッグ本体62の周縁部である。
そしてバッグ本体62および気体導入路65は、対面するシートのヒートプレスによる熱溶着により区画形成され、かつその区画形成後に熱湯を入れるか、未加熱の水を入れた後その水およびシートを加熱してトンネル状に膨らませた上で(トンネル状空間が作製される部分以外の部分に外部から圧力をかけて)冷却し硬化させることにより、それぞれ自己保持可能なトンネル状空間(幅:8mm、全高さ:6mm)を有するように構成されている(特に図13および14参照)。また、気体導入路65は、第1口部63からバッグ本体62内底部へ一方側辺に沿って延びる下降路としての垂下路66と、この垂下路から底辺に沿って水平に延びる横路としての水平路67とからなり、この水平路67には、多数の微細路としての微細孔68・69…が1列で、等しいピッチ(中心間距離:約4.0mm)に形設されている。
ここで、気体導入路を区画形成し水を入れたバッグ本体は、上下のローラ(ベルトコンベア)の間に、ある程度の空間を作って通すことにより、バッグ本体の中心部に圧力をかけ、水を周辺部の気体導入路に移動させることができる。そして、バッグ本体を、ローラに入れる前、もしくはローラを通っているときに加熱し、ローラから出てきたところで冷却すれば、バッグ本体にトンネル状空間を有する気体導入路を形成できる。
さらに、別法を挙げれば、気体導入路を区画形成し水を入れたバッグ本体を、板状の物体で挟むことにより、バッグ本体の中心部に圧力をかけ、それによって水をバッグ本体周辺部の気体導入路に移動させる。そして、その状態で蒸気により加熱および滅菌し、その後、冷却すれば、バッグ本体にトンネル状空間を有する気体導入路を形成できる。
なお、これらの微細孔68・69…は、それらの微細孔に対応して多数の溝を列設し対向する同一構成の一対の金型により対面するシートを挟み込み、ヒートシールすることによって形成することができる。これとは異なり、クシ状のピン(例えば直径:約1.0mm)を介して対面するシートをヒートプレスし、ピンを抜き取ることによって形成してもよい。そしてその後で周縁部70のヒートプレスが行われる。
71は、第1口部63に嵌合され、酸素供給源(図示省略)と連通させるための第1アダプタであり、72は第1アダプタ71と一体に形成され、第2口部64に嵌合され、水分を付加された酸素の供給先(図示省略)とチューブ78を介して連通させるための第2アダプタである。なお、73は、酸素供給源(図示省略)と第1アダプター71の入口部とを接続する、第1アダプター71の入口に嵌合された接続具である。
次に、以上の構成を備えた湿潤器61の作動を説明する。
まず、図示を省略する酸素供給源(酸素ボンベ)から、酸素を第1アダプタ71と、バッグ本体62の第1口部63と、気体導入路65の垂下路66及び水平路67とを介してバッグ本体62内に導入する。この際、酸素は、水平路67の多数の微細孔68・69…によって、小さく分割されると共にバッグ本体62の底部から水中全体に広がってバブリングできる。依って、バッグ本体62内の水面上に得られる酸素には、効率良く十分に水分(水蒸気及び霧状の水)が付加され、加湿酸素として第2口部64及び第2アダプタ72、さらにチューブ78を介して適宜供給先へ送り出される。使用後の湿潤器61は小さくたためるので廃棄に便利である。
次に、以上の実施の使用形態とは異なり、図12のごとく、図11の接続具73に代わってコネクタ83を第1アダプタ71の入口に嵌合することにより、空気中に酸素と霧状の水分を付加して供給する器具、つまりネブライザーとして使用できる。
すなわち、コネクタ83は、第2アダプタ72に螺着されるソケット部74と、酸素を噴射するノズル部75と、このノズル部による酸素の噴射によって生じる陰圧によってバッグ本体62から気体導入路65を介して水を吸上げ、霧状の水となって酸素に付加する吸上部76と、霧状の水を含む酸素の流れに誘引され外部から空気を導入し、霧状の水を含んだ酸素と共に再び外部へ空気を誘導する誘導部77とから主としてなる。ここで、気体導入路65からの水の吸引に際しては、気体導入路65が自己保持可能なトンネル状空間で構成されているので、水の吸引が抵抗なく行われ、霧状の水の酸素への付加がスムースである。なお、79は水滴を排水し、チューブ81へ戻すドレンであり、80は酸素供給源(図示省略)との接続具である。コネクタ83は市販のものを使用できる。
[実施の形態5]
次に、図11〜14に挙げたような液体バッグに、さらに消音ケースを被せた例を挙げる。
図15は、本発明に係る液体バッグの実施の形態5として酸素の湿潤器(アッセンブリ)を示す縦断面図、図16は消音ケースの側面図、図17は消音ケースの平面図、図18は消音ケースを開放した状態を示す正面図、図19は同じく消音ケースを開放した状態を示す、図18のC−C端面図である。
図15において、液体バッグとしての酸素の湿潤器(アッセンブリ)91は、消音ケース109と、この消音ケース内に収められたバッグ本体92と、このバッグ本体に予め収容された水(滅菌精製水)Wと、バッグ本体92の上部に封着され、酸素をバッグ本体92内に導入するための第1口部93と、この第1口部から導入される酸素を水W中に導く気体導入路95と、バッグ本体92の上部に封着され、水面上で得られる、水分を付加された酸素を外部へ送り出すための第2口部94とから主としてなる。なお、第1口部93と第2口部94とは一体に形成されている。
さて、バッグ本体92は、柔軟な熱可塑性樹脂製(例えばポリエチレン樹脂製)シート(厚み:約0.25mm)で、略封筒状に構成されている。なお、100はヒートプレスにより熱溶着されシールされた気体導入路95およびバッグ本体92の周縁部である。
そしてバッグ本体92および気体導入路95の構成および作用は、図11に示す液体バッグ61の場合と同じであるので説明を省略する。
さて、第1口部93と第2口部94とは、実施の形態1の場合と同様、一体に形成されているが、さらにこれら第1・2口部93・94と、第1アダプタ101と、水分を付加された酸素の供給先(図示省略)と連通させるための第2アダプタ102とを一体に形成し、構成部品数を減らしている。その他の構成および動作は実施の形態1の場合と同様であり、説明を省略する。なお、103は、酸素供給源(図示省略)と第1アダプタ101の入口部とを接続する、第1アダプタ101の入口に嵌合された接続具である。
次に、消音ケース109は、図15〜19、特に図16〜19において、硬質の熱可塑性樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂、板厚:1.8mm)の射出成形法で一体に形成され、酸素の湿潤器の第1アダプタ101および第2アダプタ102を通過させる開口部110を有し、それによってバッグ本体92を、そのバッグ本体を開放可能に包囲し(密封し)、湿潤器内で発生する湿気を含んだ酸素のバブリング音をさらに消音できるようにしている。なお、第1アダプタ101および第2アダプタ102は、その上部の首部分に、上下の輪状凸条114、115を有し、それらの輪状凸条114,115の間に、消音ケース109の構成壁116を着脱可能に嵌入させることにより、着脱可能に消音ケース109を付着している。したがって、この消音ケース109は、酸素の湿潤器の共通の消音ケースとして利用できる。
さらに説明を追加すれば、消音ケース109は、開口部110に通じる分割ラインで分割された一対の半割りケース111・112と、これらの半割りケースを開放可能に連結するヒンジ手段113とからなる。ここで、ヒンジ手段113は、半割りケース111・112を一体に連結する薄肉部よりなり、材料のポリプロピレン樹脂自体のヒンジ機能を利用して半割りケース111・112を開閉可能としている。なお、118は半割りケース112に解除可能にスナップ係合する半割りケース111の係合片であり、両半割りケース111・112を開放可能に閉塞する。
また、この消音ケース109は、酸素の湿潤器91をその第1アダプタ101および第2アダプタ102を上にして直立させる脚部117、117、・・・を有し、したがって酸素の湿潤器を手で持ったり、ハンガーに引っ掛けたりすることなく、テーブルなどに置いた状態で使用できるので使用性が良好である。
以上のごとく、本発明によれば、液体を収容する容器を、柔軟な熱可塑性樹脂製シートで構成すると共に、その形状を略封筒状に形成し、かつ第1口部からの気体を液体中へ導き、バブリングさせる気体導入路を、封筒状の容器の対面する柔軟なシートの熱溶着により区画形成することによって、きわめて簡単な構成で気体を液体中にバブリングできると共にそのバブリングを静かに行うことができ、さらに製造設備が比較的小さくて済み、使用後の廃棄も容易にできる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明に係る液体バッグの実施の形態1を示す横断面図であり、図2は、実施の形態1の別異の使用形態を示す図1相当図であり、図3は、図2に示す使用形態で用いる構成を示す断面図で、(A)はコネクタ、(B)はアダプタを示す。
図4は、本発明に係る液体バッグの実施の形態2を示す図1相当図であり、図5は、実施の形態2の別異の使用形態を示す図2相当図であり、図6は、図5に示す使用形態で用いるアダプタを示し、(A)はその正面図、(B)は平面図、(C)は斜視図である。
図7は、本発明に係る液体バッグの実施の形態3を示す図1相当図であり、図8は、本発明の実施の形態3を示す構成説明斜視図であり、図9は、本発明の実施の形態3を示す要部拡大断面図であり、図10は、バッグ本体の製作方法を説明するシート素材の展開図である。
図11は、本発明に係る液体バッグの実施の形態4として酸素の湿潤器を示す縦断面図であり、図12は、本発明の実施の形態4の他の使用形態(ネブライザー)を示す図11相当図であり、図13は、図11のA−A断面図であり、図14は、図11のB−B断面図である。
図15は、本発明に係る液体バッグの実施の形態5として、酸素の湿潤器を示す縦断面図であり、図16は、図15の消音ケースの側面図であり、図17は、図15の消音ケースの平面図であり、図18は、図15の消音ケースを開放した状態を示す正面図であり、図19は、同じく消音ケースを開放した状態を示す、図18のC−C端面図である。

Claims (25)

  1. 略封筒状に構成されたバッグ本体と、このバッグ本体に形成され、気体をバッグ本体内に導入するための第1口部と、この第1口部から導入される気体をバッグ本体内に収容される液体中に導く気体導入路と、バッグ本体に形成され、前記液体を通過した気体及び/又は液体を外部へ送り出すための第2口部とを備え、
    バッグ本体と第1口部および第2口部とが、柔軟な熱可塑性樹脂製シートを重ね、その周縁部を、予め成形された第1口部および第2口部とともに熱溶着してシール状態に一体に構成され、
    前記気体導入路が、前記シートの一部を熱溶着して区画形成され、かつ前記第1口部を介して導入される気体を液体中にバブリング可能な微細路を有することを特徴とする液体バッグ。
  2. 柔軟な熱可塑性樹脂製シートが、その厚みを0.1〜1.0mmとしてなる請求項1に記載の液体バッグ。
  3. 気体導入路が、第1口部からバッグ本体内底部へ延びる下降路からなるか、この下降路とこの下降路から略横方向に延びる横路とからなり、微細路が、前記下降路および/または横路の少なくとも一部に形設されてなる請求項1または2に記載の液体バッグ。
  4. 気体導入路が、第1口部からバッグ本体内底部へ延びる下降路と、この下降路から略横方向に延びる横路とからなり、微細路が、前記横路の少なくとも一部に形設されてなる請求項1または2に記載の液体バッグ。
  5. 微細路が、その平均路幅を0.1〜10.0mm、平均ピッチを0.5〜100.0mmとしてなる請求項1〜4のいずれか一つに記載の液体バッグ。
  6. 液体が、水であり、気体が、酸素、窒素、二酸化炭素又は空気である請求項1〜5のいずれか1つに記載の液体バッグ。
  7. 第1口部が、第2口部と一体に並設されてなる請求項1〜6のいずれか1つに記載の液体バッグ。
  8. 第1口部に嵌合され、気体供給源と連通させるための第1アダプタと、この第1アダプタと一体に並設され、第2口部に嵌合され、気体及び/又は液体を供給する供給先と連通させるための第2アダプタとを更に備えた請求項1〜7のいずれか1つに記載の液体バッグ。
  9. 第1アダプタが第1口部と一体に、第2アダプタが第2口部と一体にそれぞれ形成されてなる請求項8に記載の液体バッグ。
  10. 第1口部がバッグ本体の上部に封着され、第2口部が、気体及び/又は液体を外部へ送り出すために、バッグ本体の上部に封着されてなる請求項1〜9のいずれか1つに記載の液体バッグ。
  11. バッグ本体が、その底部分を内側に折り込み、液体バッグに自立性を付与可能なパターンで熱溶着してなるガセット部を備え、かつこのガセット部の両側端縁部を熱溶着してなる請求項1〜10のいずれか一つに記載の液体バッグ。
  12. ガセット部が、気体導入路の横路を区画形成する部分に形成されてなる請求項11に記載の液体バッグ。
  13. バッグ本体が、気体導入路の横路を区画形成する部分に、その上部分を内側に折り込み熱溶着してなる第1ガセット部と、この第1ガセット部に対応してその下位に前記横路の底部分を内側に折り込み熱溶着してなる第2ガセット部とを備え、前記第1ガセット部がその両側端縁部を熱溶着され、前記第2ガセット部がその両側端縁部を前記第1ガセット部の両側端縁部と重ねて熱溶着され、さらに各ガセット部が液体バッグに自立性を付与可能なパターンで熱溶着され、かつ多数の微細路が前記第1ガセット部に、並んで形設された多数の微細孔である請求項1〜10のいずれか一つに記載の液体バッグ。
  14. 第2ガセット部が、バッグ本体の他の部分とは別体の柔軟な熱可塑性樹脂製シートを、第1ガセット部に対応してその下位の内側に折り込み両側端縁部を前記第1ガセット部の両側端縁部と共に熱溶着してなる請求項13に記載の液体バッグ。
  15. 液体バッグに自立性を付与可能なパターンが、中央部で低く、両側端縁部に向かって高くなる船底形または鈍角のV字形のパターンである請求項11〜14のいずれか一つに記載の液体バッグ。
  16. 気体導入路が、自己保持可能に形成されたトンネル状空間からなる請求項1〜15のいずれか一つに記載の液体バッグ。
  17. トンネル状空間が、前記熱可塑性樹脂製シートの対面する部分を、その少なくとも一方の部分を加熱することにより軟化させてトンネル状に保持し、その後冷却することにより硬化させて形成されてなる請求項16に記載の液体バッグ。
  18. 略封筒状に構成されたバッグ本体と、このバッグ本体内に収容された液体と、バッグ本体に形成され、気体をバッグ本体内に導入するための第1口部と、この第1口部から導入される気体を液体中に導く気体導入路と、バッグ本体に形成され、液体を通過した気体及び/又は液体を外部へ送り出すための第2口部とを備え、
    バッグ本体と第1口部および第2口部とが、柔軟な熱可塑性樹脂製シートを重ね、その周縁部を、予め成形された第1口部および第2口部とともに熱溶着してシール状態に一体に構成され、
    前記気体導入路が、前記シートの一部を熱溶着して区画形成され、かつ前記第1口部を介して導入される気体を液体中にバブリング可能な微細路を有することを特徴とする液体バッグ。
  19. (1) 略封筒状に構成され、液体を収容するためのバッグ本体と、バッグ本体に形成され、気体をバッグ本体内に導入するための第1口部と、この第1口部から導入される気体を、収容される液体中に導く気体導入路と、バッグ本体に形成され、収容される液体を通過した気体及び/又は液体を外部へ送り出すための第2口部とを備え、
    バッグ本体と第1口部および第2口部とが、柔軟な熱可塑性樹脂製シートを重ね、その周縁部を、予め成形された第1口部および第2口部とともに熱溶着してシール状態に一体に構成され、
    前記気体導入路が、前記シートの一部を熱溶着して区画形成され、かつ前記第1口部を介して導入される気体を液体中にバブリング可能な多数の微細路を有する液体バッグと、
    (2)第1口部に着脱可能に嵌合され、気体供給源と連通させるための第1アダプタと、この第1アダプタと一体に並設され、かつ第2口部に着脱可能に嵌合され、気体及び/又は液体を供給する供給先と連通させるための第2アダプタとからなる湿潤器用アダプタ部と、
    (3)湿潤器用アダプタ部の第1アダプタに着脱可能に結合され、気体供給源から供給される気体を第1アダプタに供給する湿潤器用コネクタと、
    (4)第2口部に着脱可能に嵌合され、気体供給源と連通させることにより、ネブライザー用の後記ノズル部による気体の噴射によって生じる陰圧によって、液体を吸い上げるための第4アダプタと、この第4アダプタと一体に並設され、第1口部に着脱可能に嵌合され、ネブライザー用の後記コネクタの誘導部で発生した水滴をドレンを介して液体バッグ内に戻すための第3アダプタとからなり、湿潤器用アダプタ部と交換して用いられるネブライザー用アダプタ部と、
    (5)気体供給源から供給される気体を噴射するノズル部と、このノズル部による気体の噴射によって生じる陰圧によってバッグ本体から液体を吸上げ、霧状となって気体に付加する吸上部と、霧状の液体を含む気体の流れに誘引され外部から空気を導入し、霧状の液体を含んだ気体と共に空気を供給先へ誘導し、発生した水滴をドレンを介して液体バッグ内に戻す誘導部と、これらの各部を一体にネブライザー用アダプタ部の第4アダプタに着脱可能に結合する結合部とからなるネブライザー用コネクタと
    を備えてなる液体バッグアッセンブリ。
  20. (1)略封筒状に構成され、液体を収容するためのバッグ本体と、バッグ本体に形成され、気体をバッグ本体内に導入するための第1口部と、この第1口部から導入される気体を、収容される液体中に導く気体導入路と、バッグ本体に形成され、収容される液体を通過した気体及び/又は液体を外部へ送り出すための第2口部とを備え、
    バッグ本体と第1口部および第2口部とが、柔軟な熱可塑性樹脂製シートを重ね、その周縁部を、予め成形された第1口部および第2口部とともに熱溶着してシール状態に一体に構成され、
    前記気体導入路が、前記シートの一部を熱溶着して区画形成され、かつ前記第1口部を介して導入される気体を液体中にバブリング可能な多数の微細路を有する液体バッグと、
    (2)第1口部に一体に装着され、気体供給源と連通させるための第1アダプタと、この第1アダプタと一体に並設され、かつ第2口部に一体に装着され、気体及び/又は液体を供給する供給先と連通させるための第2アダプタとからなる湿潤器兼ネブライザー用アダプタ部と、
    (3)この湿潤器兼ネブライザー用アダプタ部の第1アダプタに着脱可能に結合され、気体供給源から供給される気体を第1アダプタに供給する湿潤器用コネクタと、
    (4)気体供給源から供給される気体を噴射するノズル部と、このノズル部による気体の噴射によって生じる陰圧によってバッグ本体から、その気体導入路を介して液体を吸上げ、霧状となって気体に付加する吸上部と、霧状の液体を含む気体の流れに誘引され外部から空気を導入し、霧状の液体を含んだ気体と共に空気を供給先へ誘導し、発生した水滴をドレンを介して液体バッグ内に戻す誘導部と、これらの各部を一体に結合し、湿潤器兼ネブライザー用アダプタ部の第1アダプタに着脱可能に結合する結合部とからなり、湿潤器用コネクタと交換して用いられるネブライザー用コネクタと
    を備えてなる液体バッグアッセンブリ。
  21. (1)略封筒状に構成されたバッグ本体と、このバッグ本体に形成され、気体をバッグ本体内に導入するための第1口部と、この第1口部から導入される気体をバッグ本体内に収容される液体中に導く気体導入路と、バッグ本体に形成され、前記液体を通過した気体及び/又は液体を外部へ送り出すための第2口部とを備え、
    バッグ本体と第1口部および第2口部とが、柔軟な熱可塑性樹脂製シートを重ね、その周縁部を、予め成形された第1口部および第2口部とともに熱溶着してシール状態に一体に構成され、
    前記気体導入路が、前記シートの一部を熱溶着して区画形成され、かつ前記第1口部を介して導入される気体を液体中にバブリング可能な多数の微細路を有する液体バッグと、
    (2)この液体バッグの第1口部および第2口部を通過させる開口部を有し、バッグ本体を開放可能に包囲する、液体バッグ内で発生する気体のバブリング音を消音するための硬質熱可塑性樹脂製消音ケースと
    を備えてなる液体バッグアッセンブリ。
  22. 消音ケースが、開口部に通じる分割ラインで分割された一対の半割りケースと、これらの半割りケースを開放可能に連結するヒンジ手段とからなる請求項21に記載の液体バッグアッセンブリ。
  23. 消音ケースが、液体バッグをその第1口部および第2口部を上にして直立させる脚部または台部を有する請求項21または22に記載の液体バッグアッセンブリ。
  24. (1)略封筒状に構成され、液体を収容するためのバッグ本体と、バッグ本体に形成され、気体をバッグ本体内に導入するための第1口部と、この第1口部から導入される気体を、収容される液体中に導く気体導入路と、バッグ本体に形成され、収容される液体を通過した気体及び/又は液体を外部へ送り出すための第2口部とを備え、
    バッグ本体と第1口部および第2口部とが、柔軟な熱可塑性樹脂製シートを重ね、その周縁部を、予め成形された第1口部および第2口部とともに熱溶着してシール状態に一体に構成され、
    前記気体導入路が、前記シートの一部を熱溶着して区画形成され、かつ前記第1口部を介して導入される気体を液体中にバブリング可能な微細路を有する液体バッグと、
    (2)第1口部に着脱可能に嵌合され、気体供給源と連通させるための第1アダプタと、この第1アダプタと一体に並設され、かつ第2口部に着脱可能に嵌合され、気体及び/又は液体を供給する供給先と連通させるための第2アダプタとからなる湿潤器用アダプタ部と、
    (3)湿潤器用アダプタ部の第1アダプタに着脱可能に結合され、気体供給源から供給される気体を第1アダプタに供給する湿潤器用コネクタと、
    (4)第2口部に着脱可能に嵌合され、気体供給源と連通させることにより、ネブライザー用の後記ノズル部による気体の噴射によって生じる陰圧によって、液体を吸い上げるための第4アダプタと、この第4アダプタと一体に並設され、第1口部に着脱可能に嵌合され、ネブライザー用の後記コネクタの誘導部で発生した水滴をドレンを介して液体バッグ内に戻すための第3アダプタとからなり、湿潤器用アダプタ部と交換して用いられるネブライザー用アダプタ部と、
    (5)気体供給源から供給される気体を噴射するノズル部と、このノズル部による気体の噴射によって生じる陰圧によってバッグ本体から液体を吸上げ、霧状となって気体に付加する吸上部と、霧状の液体を含む気体の流れに誘引され外部から空気を導入し、霧状の液体を含んだ気体と共に空気を供給先へ誘導し、発生した水滴をドレンを介して液体バッグ内に戻す誘導部と、これらの各部を一体にネブライザー用アダプタ部の第4アダプタに着脱可能に結合する結合部とからなるネブライザー用コネクタと
    (6)液体バッグの第1口部および第2口部を通過させる開口部を有し、バッグ本体を開放可能に包囲する、液体バッグ内で発生する気体のバブリング音を消音するための硬質熱可塑性樹脂製消音ケースと
    を備えてなる液体バッグアッセンブリ。
  25. (1)略封筒状に構成され、液体を収容するためのバッグ本体と、バッグ本体に形成され、気体をバッグ本体内に導入するための第1口部と、この第1口部から導入される気体を、収容される液体中に導く気体導入路と、バッグ本体に形成され、収容される液体を通過した気体及び/又は液体を外部へ送り出すための第2口部とを備え、
    バッグ本体と第1口部および第2口部とが、柔軟な熱可塑性樹脂製シートを重ね、その周縁部を、予め成形された第1口部および第2口部とともに熱溶着してシール状態に一体に構成され、
    前記気体導入路が、前記シートの一部を熱溶着して区画形成され、かつ前記第1口部を介して導入される気体を液体中にバブリング可能な微細路を有する液体バッグと、
    (2)第1口部に一体に装着され、気体供給源と連通させるための第1アダプタと、この第1アダプタと一体に並設され、かつ第2口部に一体に装着され、気体及び/又は液体を供給する供給先と連通させるための第2アダプタとからなる湿潤器兼ネブライザー用アダプタ部と、
    (3)この湿潤器兼ネブライザー用アダプタ部の第1アダプタに着脱可能に結合され、気体供給源から供給される気体を第1アダプタに供給する湿潤器用コネクタと、
    (4)気体供給源から供給される気体を噴射するノズル部と、このノズル部による気体の噴射によって生じる陰圧によってバッグ本体から、その気体導入路を介して液体を吸上げ、霧状となって気体に付加する吸上部と、霧状の液体を含む気体の流れに誘引され外部から空気を導入し、霧状の液体を含んだ気体と共に空気を供給先へ誘導し、発生した水滴をドレンを介して液体バッグ内に戻す誘導部と、これらの各部を一体に結合し、湿潤器兼ネブライザー用アダプタ部の第1アダプタに着脱可能に結合する結合部とからなり、湿潤器用コネクタと交換して用いられるネブライザー用コネクタと
    (5)液体バッグの第1口部および第2口部を通過させる開口部を有し、バッグ本体を開放可能に包囲する、液体バッグ内で発生する気体のバブリング音を消音するための硬質熱可塑性樹脂製消音ケースと
    を備えてなる液体バッグアッセンブリ。
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