JP4284054B2 - ガス燃焼圧駆動式の打ち込み工具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、釘打ち機や鋲打ち機のような打ち込み工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
釘打ち機や鋲打ち機のような打ち込み工具は、圧縮空気を利用したタイプや電磁力を利用したタイプ、ガスの燃焼圧を利用したタイプなどがあり、ガス燃焼式のタイプは、例えば特許文献1や特許文献2に記載されている。
【0003】
どのような駆動原理であっても、打ち込み工具は、釘等のファスナーを打ち出す棒状のブレードが内蔵された本体と、ブレードによるファスナーの打ち出しをガイドするために本体の前面に設けたヘッドと、ブレードの前方にファスナーを下方から1本ずつ供給するマガジンとを備えている。
【0004】
また、ファスナーを人に向けて発射したり空中に向けて発射したりすることを防止するため、単にトリガーを引いてもブレードが前進しないよう安全装置が付いている。そして、ヘッドに、ワークに押し当てると後退するプローブを設けており、プローブの後退動によって安全装置のロックが解除されるようになっている。
【0005】
ヘッドは、基本的な要素として、ブレードによるファスナーの打ち出しをガイドするガイド体を設けている。ガイド体は、その前端部を構成する筒状の細巾部と、全長のうちの相当の部分を占める広巾部とで構成されている。ガイド体が広巾部を備えているのは、マガジンの重ね合わせや本体への固定のためにある程度の巾寸法が必要だからである。
【0006】
更に、ヘッドは、保護用のシュラウド(カバー)を備えている。シュラウドの形態の例が前記した特許文献1及び特許文献2に記載されている。例えば特許文献1の図8〜図12には、シュラウドを、ガイド体の細巾部を覆う細巾でストレート状の前部と、平面視で前部の付け根から本体に向けて急激に広がる下向き開口の主部とを連設した形態が記載されている。
【0007】
また、特許文献1の図1〜図6や特許文献2には、シュラウドを全体としてやや先窄まりの形態とすることが記載されている。更に、本願出願人は、特許文献3において、先端部は細巾でストレート状の前部と成し、主部は前部の付け根から後端に向けて徐々に広がる形態を開示した。
【0008】
いずれのシュラウドも本体の前面にビスで固定するものであり、このため、シュラウドの後端には、本体の前面に重なる端板を設けている。そして、端板は、その上端部と左右の下部との3ヶ所においてビスで締結されている。
【0009】
3本のビスのうち、左右下部の2本はシュラウドの下向き開口部から露出しているためレンチで回転操作できるが、上端の1本のビスはシュラウドで隠れてしまう。そこで、いずれの特許文献においても、シュラウドの上面部には、上端のビスを回転操作できるように、レンチ又はドライバを挿入できる穴が空けられている。
【0010】
【特許文献1】
特開2000─354979号公報
【特許文献2】
特開2000─781号公報
【特許文献3】
特願2001−22238号
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ガス式等の打ち込み工具で締結されるワークとして、例えば、溝巾寸法が小さい溝型鋼がある。このような巾狭の溝型ワークの場合、特許文献1の図1〜6や特許文献2に記載されているシュラウドの形態では、シュラウドがワークの端面につかえてプローブを施工面に当てることができず、そのため締結作業を行えなくなることが度々あった。また、シュラウドが邪魔になって、打ち込み箇所を見にくくなるため、作業をしずらいという問題あった。
【0012】
これに対して特許文献1の図7〜図12や特許文献3のようにシュラウドの先端部を細巾に形成すると、シュラウドがワークにつかえることを抑制できるため、細巾の溝型ワークであっても締結可能となる。また、打ち込み箇所を見やすくなるため、作業もしやすくなる。特に、特許文献3のように構成すると、シュラウドはスリム・コンパクトになるため、好ましい。
【0013】
本発明の第1の目的は、本願出願人の先願発明を更に発展させて、カバー機能を損なうことなくコンパクト化したシュラウドを提供することにある。また、第2の目的は、プローブの不正操作を防止して安全性を向上させることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本願発明に係る打ち込み工具の基本構成は従来と同様であり、ァスナーを打ち出す棒状のブレードが内蔵された本体と、前記本体の前面に設けたヘッドと、前記ヘッドの下面に重なるように配置されてブレードの前方にファスナーを下方から1本ずつ供給するマガジンとを備えている。
【0015】
前記ブレードはガスの燃焼圧によって駆動される一方、前記ヘッドは、前記ブレードによるファスナーの打ち出しをガイドするために本体の前面に固定したガイド体と、前記ガイド体の前方に突出するノーズを備えたプローブと、前記ガイド体の全体とプローブの大部分とを覆うシュラウドとを備えており、前記プローブがワークに押し当てられて後退すると安全装置のロックが解除されてブレードの前進動が許容される。
【0016】
前記ガイド体は、前記マガジンが重なる広巾部とこの広巾部から前向きに延びる細巾部とを備えている一方、前記プローブはガイド体の上方に位置した部分を有しており、このプローブの後端部と安全装置のロックを解除するための連動部材とが上下に重なっていてプローブは連動部材に頭を上にしたプローブ用ねじで固定されている。
【0017】
そして、前記シュラウドは、ガイド体の細巾部とプローブの前寄り部とを囲う細巾の前部と、ガイド体の広巾部及びプローブの後部並びに連動部材を上方から覆う下向き開口の主部とを備えており、前記シュラウドの主部のうち前記プローブと連動部材との重合部の箇所はねじの頭に近接した状態のストレート状部になり、前記主部のうちストレート状部の手前側の部分は前部に連続する先窄まり状となり、前記主部のうちストレート状部の後ろ側の部分はストレート状部に向けて先窄まり状になっており、このためシュラウドの主部は段違い状に形成されている。
本発明において、ストレート状部とは、ブレードの軸心と平行な状態のみならず、ブレードの軸線に対してごく緩い角度で先窄まり状に傾斜している状態も含む概念である。
【0018】
本願発明では更に、前記シュラウドにおける主部の後端に、前記本体の前面に重なる端板を一体に設けており、前記端板の下部は端板用ねじで本体に固定されていて端板の上端部は本体から前向き突設したピンに嵌まっており、前記シュラウドの主部にはねじ操作用工具を挿入できる穴は空いておらず、このため、プローブ用ねじと端板用ねじとはシュラウドの外側から操作不能になっている。
【0019】
【発明の作用・効果】
シュラウドは、マガジンの取付けの邪魔にならず、且つ、できるだけコンパクトであることが好ましい。また、プローブと連動部材との移動がシュラウドで阻害されてはならないことは当然である。
【0020】
ガイド体は広巾部と細巾部とより成っていることから、シュラウドもガイド体の形状に倣って、細巾の前部と広巾で下向き開口した主部とから成るのが自然である。そして、既述のとおり、従来は、シュラウドの主部はその先端から後方に向けて徐々に又は急激に広がるように形成しており、このため、プローブの後部とシュラウドとの上下間隔は、後方に行くに従って広がっている。
【0021】
これに対して本願発明では、シュラウドの主部のうちプローブの後部の箇所に位置する部分はストレート状であるため、プローブ及び連動部材の移動を許容しつつ、シュラウドの主部をコンパクト化することができる。これにより、シュラウドがワーク等に当たることを抑制でき、かつ、打ち込み箇所がより見やすくなって作業性を向上できる。
【0022】
ところで、プローブをワークの表面に押し当てなくても、不注意やいたずらの不正手段でプローブ又は連動部材を後退させると、ファスナーを空中発射することができて、安全装置の機能が没却されてしまう。
【0023】
そして、前記したように、従来のシュラウドにはビス(ねじ)を操作するための穴が空いていたが、この穴にドライバ等を差し込んでプローブや連動部材を後退させることにより、不正に安全装置のロックを解除される虞があった。
【0024】
これに対して本願発明によると、シュラウドの主部にはプローブや連動部材を操作できる穴は空いていないため、安全装置のロックを不正に解除することはできず、安全機能を確保することができる。
【0025】
また、シュラウドの主部に穴が空いていないことにより、端板の上端部はビスで本体に固定することができなくなるが、本体に突設したピンと端板の係合穴とが嵌まり合っていることにより、シュラウドが本体から離れ難い状態に保持されるため、シュラウドをその下部において本体にビス止めしただけであっても、高い締結強度を確保することができる。
【0026】
【発明の実施形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
(1).全体の概要
願発明は、ブレードの駆動機構としてガスの燃焼圧を利用して鋲や釘等のファスナーを打ち込む工具に適用される。
【0028】
図1は全体の側面図、図2は分離した状態の側面図であり、これらの図に示すように、打ち込み工具は、打ち込み用のブレード(ロッド)2を内蔵した本体1と、本体1の前端に設けたヘッド3と、ヘッド3と本体1とに重なるマガジン4とを備えている。ヘッド3は保護用のシュラウド5を有する。
【0029】
本体1は、後述するシリンダを囲うメインケース(メインハウジング)6と、その前端に装着したフロントケース(フロントハウジング)7と、メインケース6の後端に装着したリアケース(リアハウジング)8とを備えており、メインケース6の下面には、側面視傾斜状グリップ9を設けている。グリップ9にはトリガー10を設けている。
【0030】
駆動源となるガスボンベ(ガスカートリッジ)は、メインケース6のうちグリップ9の上方の部位に設けたガス収納部11に後方から挿入される。メインケース6のうちガス収納部11の前方の部位は側面視でグリップ9と平行に延びる傾斜部12になっている。
【0031】
マガジン4は、縦長の溝13を備えた収納部14と、メインケース6の傾斜部12とグリップ9の下端部とに重なる取付け部16とを備えている。収納部14の溝13に、並列配置された多数本のファスナー17を連結具18で連結してなる連結ファスナー19が装填される。収納部14の上端を構成する上部材20には、位置決め用の左右2本のピン21が傾斜状に延びている。詳細は省略するが、ファスナー17は、上部材20に設けた溝穴から上方に繰り出される。
【0032】
また、収納部14には、連結ファスナー19を上向きに押すためのプッシャー22を装着している。プッシャー22は図示しないばねで上向きに引っ張られている。
【0033】
取付け部16の下端部とグリップ9の下端部とには、互いに重なる合う重合部16a,9aを設けており、これら重合部16a,9aを、ノブ23に設けたねじで締結するようになっている。
【0034】
(2).本体の内部構造の概略
次に、図3及び図4に基づいて本体1の内部構造を説明する。図3は縦断側面図、図4は分離斜視図である。
【0035】
図3に示すように、メインケース及びフロントケース7の内側には、シリンダ(スリーブ)25が内蔵されており、シリンダ25に、ブレード2を備えたピストン(図示せず)が摺動自在に嵌め込まれている。また、シリンダ25の内部の前端にはクッションゴム26を嵌め入れている。
【0036】
図示していないが、本体1の内部には、単にトリガー10を引いてもブレード2が前進しないようロックをかける安全装置を設けている。この安全装置は、例えば、シリンダ25に燃料ガスを供給する管路等のうちの適当な部位に設けた弁装置とすることができる。この場合は、弁装置に対するロックを解除しないと、トリガー10を引いても燃料ガスをシリンダ25に供給することはできない。
【0037】
シリンダ25の上方には、安全装置のロックを解除する作動プレート27が配置されており、作動プレート27が後退すると、安全装置のロックが解除される。なお、安全装置は様々の機構を採用することができ、また、作動プレート27はシリンダ25の左右両側に配置しても良い。
【0038】
シリンダ25の前端部には前向きに開口した凹所28が形成されており、この凹所28に、作動プレート27の前端部27aを配置し、これをばね29で前向きに押している。
【0039】
図4に示すように、作動プレート27は、その前端部27aからシリンダ25の上下両側に沿って後方に延びており、後ろ向きに延びる部分は二股状になっている。そして、この二股状の部分の付け根がシリンダ25の前端部に形成された長穴31(図3参照)に嵌まっている。この長穴31により、作動プレート27の移動ストロークが規制される。ブレード2は作動プレート27の下向き折り曲げ部27aに貫通している。なお、作動プレート27は他の部位でストロークを規制しても良い。
【0040】
シリンダ25の前端には、凹所28を塞ぐ前板32を装着している。図示していないが、シリンダ25の周壁のうち前部には排気穴が空いており、ピストンの前進動により押された空気と燃焼ガスとは、この排気穴からシリンダ25の外側に排出される。フロントケース7には、排気を逃がすための前向きの開口部が空いている。
【0041】
(3).ヘッドの構造
次に、図3及び図4に加えて図5以下の図面も参照してヘッド3の構造を説明する。図5のうち(A)はシュラウド5の右側面図、(B)は底面図、(C)は正面図、図6は図3のVI−VI視断面図、図7は図6の VII-VII視図である。
【0042】
ヘッド3は、ガイド体34とその上方に配置されたプローブ35及び連動部材36と既述したシュラウド5とを備えている。ガイド体34は、ファスナー17及びブレード2の前進動をガイドするもので、マガジン4が下方から重なる広巾部34aと、その前端に一体に設けた筒状の細巾部(前部)34bとからなっている。広巾部34aの前端部は平面視で窄まりながら細巾部34bに連続している。なお、細巾部34bは下向きに開口した形状でも良い。
【0043】
ガイド体34の広巾部34aには、マガジン4に突設したピン21が嵌まる一対の位置決め穴37を設けている。ピン21の安定性を高めるため、位置決め穴37の箇所には上向きの突起38を設けている。また、図3から理解できるように、広巾部34aには、ファスナー17及びブレード2が通る下向き開口のガイド溝39が空いている。図3や図6に示すように、ガイド体34は、本体1の前板32に突設したブロック部32aにボルト40やピン等で取付けられている。
【0044】
プローブ35は、ガイド体34の前方に露出するノーズ35aを備えており、プローブ35の後部と連動部材36の前部とを上下に重ね合わせて、これらをプローブ用ねじ(ボルト)41で締結している。連動部材36の後端には、シリンダ25の凹所28に嵌る下向き折り曲げ部36aを設けている。プローブ35の下向き折り曲げ部35aと作動プレート27の前端部27aとの間には座金を介在させている。
【0045】
プローブ35をワーク(図示せず)に押し当てて、ノーズ35aの先端がガイド体34の前面とほぼ同じ状態になるまで後退すると、安全装置のロックが解除される。また、ブレード2のストロークは一定であるため、プローブ35の前後位置を変えると、ワークの表面に対するブレード2の前進位置が変化し、これによって打ち込み深さを変えることができる。
【0046】
シュラウド5は、ガイド体34及び連動部材36の全体と、プローブ35のうちノーズ35aを除いた部分とを覆うもので、ガイド体34の細巾部34bの箇所に位置する平面視細巾で筒状の前部5aと、ガイド体34の広巾部34aと連動部材36とを上方から覆う下向き開口の主部5bとを備えている。前部5aは上下に長い長円状に形成されている。他方、主部5bは基本的には円形であり、マガジン4の装着が阻害されないように下向きに開口している。
【0047】
そして、主部5bのうちプローブ35と連動部材36と重合部に位置する部分は、プローブ用ねじ41の頭41aに近接する半径のストレート状部5cとなし、主部5bのうちストレート状部5cを挟んだ手前側の部分5dは前部5aに向けて前窄まりのテーパ状に形成している一方、ストレート状部5cを挟んだ後ろ側の部分5eはストレート状部5cに向けて先窄まりに形成しており、このため、主部5bの外形は段違い状になっている。
【0048】
主部5bの後端にはリング状の端板5fを設けている。端板5fは、フロントケース7の前面に形成した浅い凹部43に嵌まっている。端板5fは、軸心を挟んだ両側でかつ下部の部分が端板用ねじ44で前板32と共にシリンダ25に締結されている。また、端板5fの上端部には係合穴45が空いており、この係合穴45を、フロントケース7と前板32とを貫通してシリンダ25にねじ込まれたピン(ねじで代用)46に嵌め入れている。係合穴45とピン46とは殆どガタのない状態に嵌まり合っている。
【0049】
(4).まとめ
シュラウド5における前部5aの大きさ(正断面の容積)は、ガイド体34の細巾部34bやプローブ35との関係で規定され、主部5bの後端の大きさはフロントケース7の凹部43によって規定され、必然的に、主部5bはその前部よりも後部が大きくなる。
【0050】
そして、シュラウド5の主部5bのうちプローブ35と連動部材36との重合部に位置する部分を、プローブ用ねじ41の頭41aに近接した状態のストレート状部5cとなしているため、プローブ35の移動を阻害することなく、主部5bをコンパクト化することができる。
【0051】
また、シュラウド5の主部5bには貫通穴は存在しないため、プローブ35や連動部材36はシュラウド5を取り外さない限り操作できず、このため、不正に安全装置のロックを解除することを防止できる。なお、シュラウド5とガイド体34との間には指や工具類を挿入できる隙間は空いておらず、このため、マガジン4を取り外してもプローブ35や連動部材36を操作することはできない。
【0052】
プローブ35は2本の端板用ねじ44で固定されるが、プローブ35における端板5fの上端部はピン46に嵌合しているため、例えばシュラウド5の先端に下向きの外力が作用しても、ピン45による保持作用によって変形やずれが防止され、従って、端板用ねじ44が2本だけでも高い締結力を確保することができる。
【0053】
本実施形態のように端板5fをリング状に形成すると、当該端板5fの強度が格段に高くなると共に、シュラウド5が変形し難くなるため、締結強度の保持の点で特に好適である。また、シュラウド5の主部5bを基本的には円形の形状に形成すると、素材板を曲げ加工してシュラウド5を製造するにおいて、素材板を均等に変形させれば良いため加工しやすい利点がある。もちろん、正面視で偏平状や楕円状の形状に形成することも可能である。
【0054】
シュラウド5のうちプローブ35と連動部材36との重合部に位置する部分は、少なくとも側面視においてブレード2の軸線と略平行又は緩い傾斜に形成すれば足りるが、本実施形態のように外周の全体にわたってストレート状に形成すると、よりコンパクト化できると共に美感に優れる利点がある。
【0055】
本実施形態では、シュラウド5のうちストレート状部5cの後方の部分は、やや大きい角度で傾斜してから緩い角度になるよう傾斜角度が2段階に変化しているが、略一定の角度で傾斜させても良い。
【0056】
ところで、シュラウド5を簡単に取り外せると、安全機能が損なわれる。そこで、シュラウド5を固定するための端板用ねじ44の頭の工具穴を、+又は−のドライバや六角レンチのような一般的な工具では回転操作できない特殊な形状に形成して、ユーザーといえども簡単に取り外せないようにするのが好ましい。
【0057】
端板5fは、3本以上の端板用ねじ44で本体1に固定することも可能である。
【0058】
本実施形態では、連動部材36に長穴を形成して、プローブ35に雌ねじ穴を形成することにより、プローブ35の前後位置を調節できるようにしているが、連動部材36に円錐穴を形成すると共にプローブ35に長穴を形成して、両者に挿入した皿ビス式プローブ用ねじをプローブ35の下面に重なったナットにねじ込んでも良く、この場合は、シュラウド5のストレート状部5cをより小径にできるので、一層コンパクト化することが可能となる。
【0059】
(5).その他
本発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化することができる。例えば、シュラウドの細巾部は筒状に形成することには限らず、下向きに開口させても良い(但し、強度確保の点からは筒状とするのが好ましい)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る打ち込み工具の全体の側面図である。
【図2】主要部材を分離した状態での側面図である。
【図3】縦断側面図である。
【図4】分離斜視図である。
【図5】シュラウドを示す図で、 (A)は右側面図、 (B)は底面図、 (C)は正面図である。
【図6】図3のVI−VI視断面図である。
【図7】図6の VII-VII視図である。
【符号の説明】
1 本体
2 ブレード
3 ヘッド
4 マガジン
5 シュラウド
5a シュラウドの前部
5b シュラウドの主部
5c シュラウドにおける主部のストレート状部
5d シュラウドにおける主部のうちストレート状部の手前の部分
5e シュラウドにおける主部のうちストレート状部の後ろ側の部分
5f シュラウドの端板
19 連結ファスナー
25 シリンダ
32 前板
34 ガイド体
34a 広巾部
34b ガイド体の細巾部(前部)
35 プローブ
35a ノーズ
36 連動部材
41 プローブ用ねじ
41a プローブ用ねじの頭
44 端板用ねじ
45 係合穴
46 ピン

Claims (1)

  1. ァスナーを打ち出す棒状のブレードが内蔵された本体と、前記本体の前面に設けたヘッドと、前記ヘッドの下面に重なるように配置されてブレードの前方にファスナーを下方から1本ずつ供給するマガジンとを備えており、
    前記ブレードはガスの燃焼圧によって駆動される一方、
    前記ヘッドは、前記ブレードによるファスナーの打ち出しをガイドするために本体の前面に固定したガイド体と、前記ガイド体の前方に突出するノーズを備えたプローブと、前記ガイド体の全体とプローブの大部分とを覆うシュラウドとを備えており、前記プローブがワークに押し当てられて後退すると安全装置のロックが解除されてブレードの前進動が許容される、
    という打ち込み工具であって、
    前記ガイド体は、前記マガジンが重なる広巾部とこの広巾部から前向きに延びる細巾部とを備えている一方、
    前記プローブはガイド体の上方に位置した部分を有しており、このプローブの後端部と安全装置のロックを解除するための連動部材とが上下に重なっていてプローブは連動部材に頭を上にしたプローブ用ねじで固定されており、
    更に、前記シュラウドは、ガイド体の細巾部とプローブの前寄り部とを囲う細巾の前部と、ガイド体の広巾部及びプローブの後部並びに連動部材を上方から覆う下向き開口の主部とを備えており、前記シュラウドの主部のうち前記プローブと連動部材との重合部の箇所はねじの頭に近接した状態のストレート状部になり、前記主部のうちストレート状部の手前側の部分は前部に連続する先窄まり状となり、前記主部のうちストレート状部の後ろ側の部分はストレート状部に向けて先窄まり状になっており、このためシュラウドの主部は段違い状に形成されており、
    更に、前記シュラウドにおける主部の後端に、前記本体の前面に重なる端板を一体に設けており、前記端板の下部は端板用ねじで本体に固定されていて端板の上端部は本体から前向き突設したピンに嵌まっており、前記シュラウドの主部にはねじ操作用工具を挿入できる穴は空いておらず、このため、プローブ用ねじと端板用ねじとはシュラウドの外側から操作不能になっている、
    ガス燃焼圧駆動式の打ち込み工具。
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