JP4283086B2 - 電子機器及び移動障害検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器及び移動障害検出方法に関し、特に記録媒体等の挿入口を開閉する可動ノーズを有する電子機器に関する。
従来、車載用のオーディオ/ビジュアル機器(ナビゲーション装置等を含む)には、表示スペースを広く確保するために、キーや表示部等の操作パネルを回転自在に備え、該操作パネル(以下、可動ノーズという)の裏側に情報記憶媒体(メディア媒体)を挿入するための媒体挿入口を備えたものがある。かかる構成の車載機器では、情報記録媒体を車載機器にセットする際、可動ノーズを回転して媒体挿入口の裏面に出し、該媒体挿入口からCD(Compact Disk),DVD(Digital video disk),MD(Mini Disk),カセットテープ等の媒体を車載機器にセットし、しかる後、可動ノーズを元の状態に戻して情報記憶媒体の再生、記録を行うようにしている。
ここで、従来技術による可動ノーズの概略構成を図13に示す。可動ノーズとしては、図13(a)に示すように機器900の全面で矢印方向にスライド回転して媒体導入口902を適宜表面に出したり、隠したりする構造の可動ノーズ901や、図13(b)に示すように機器910の全面で回転支軸(図示せず)を中心に矢印方向に開閉して媒体挿入口912を適宜表面に出したり、隠したりする構成の可動ノーズ911や、図13(c)に示すように機器920の全面で水平方向に移動後、回転して媒体挿入口922を適宜表面に出したり、隠したりする構成の可動ノーズ921等がある。
かかる可動ノーズを移動する機構部に異物が進入して挟み込まれると、モータを駆動しても可動ノーズは所望方向に移動できなくなり、モータの破損、その他機構部品の破損等、重大な障害につながる原因になる。このため、可動ノーズを有する従来の機器では、可動ノーズのオープン状態を検出するスイッチとクローズ状態を検出するスイッチとをそれぞれ設け、可動ノーズ駆動後、一定時間内にどちらかのスイッチがオンにならないと異物挟み込み、異物当たりと判断し、可動ノーズ保護動作(可動ノーズ停止,可動ノーズの移動反転等)を行うようにしている。また、検出スイッチを使用しない方法も提案されており、この方法では、可動ノーズを移動させる駆動モータの電流を検出し、一定以上の過電流を検出すると異物挟み込み、異物当たりと判断し、可動ノーズ保護動作を行っている。
しかしながら、上記従来の方法であると、可動ノーズの移動始点と終点に検出スイッチを配置して時間設定するため、可動ノーズ移動中に異物を挟み込んだとき、一定時間以上経過しないと可動ノーズ保護処理を行えず、重大な障害に至る場合があった。また、従来の過電流を検出する方法では、実際に可動ノーズに係る負荷なのか、異物挟み込みによる負荷なのかの正確な判断が難しく、誤って可動ノーズ保護動作を行ったり、或いは可動ノーズ保護動作を行わずに重大な障害を引き起こす場合があった。
これらのような問題を解決するための技術として、例えば特許文献1が開示するところの移動障害検出方法がある。その方法では、現時刻から所定時間経過後の部材の位置を予測し、所定時間経過後に部材の位置が予測された位置を通過しているか否かを判断することで、移動障害が発生しているか否かを判断する。
特開2000−155018号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、収納状態から排出状態まで部材を移動させる際の移動速度が均一であり、また、移動障害発生の判断時間も均一である。このため、例えば収納状態から排出状態へ移行する際の初期段階、又は排出状態から収納状態へ移行する際の初期段階のような障害発生確率が極めて低い場合であっても素早い動作を行っていなかった。
そこで本発明は、高い安全性を確保しつつ部材をスムーズに移動させることが可能な電子機器及び移動障害検出方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明は、複数の区間を移動可能に設けられた部材と、該部材を移動させる駆動部と、該駆動部を制御すると共に、前記複数の区間ごとに異なる感度で前記部材の移動時に発生した障害を検出する制御部とを有し、前記感度は前記部材の移動量を検出する周期に相当し、前記障害の発生確率が相対的に高い第1の区間の周期は、前記障害の発生確率が低い第2の区間の周期よりも短く、前記制御部は前記第1の区間では前記第2の区間よりも遅い速度で前記部材を移動させることを特徴とする。部材が移動する区間によって障害が発生する確率及び発生した障害が重大な障害へと発展する可能性は異なる。そこで、区間毎に異なる感度を用いた構成とする。これにより、例えば障害発生確率及び発生した障害が重大な障害へと発展する可能性が比較的高い区間では高感度で障害を検出するように構成することができるため、高い安全性を確保することができる。そして、周期を短くすることで頻繁に障害発生の有無を判断するため、この区間での感度が向上する。また、障害発生確率及び発生した障害が重大な障害へと発展する可能性が比較的低い区間では低感度で障害を検出するように構成することができるため、問題とならない程度の障害やノイズ等の検出を排除することができ、部材をスムーズに移動させることが可能となる。障害の発生確率が高い区間での感度を低い区間での感度よりも高くすることで、部材移動時の安全性を向上させることができる。また、障害の発生確率が相対的に高い区間で部材を遅く移動させることで、高い安全性を確保することができる。一方、障害の発生確率が相対的に低い区間で部材を速く移動させることで、速やかな動作を実現することができる。更にまた、区間毎に異なる移動速度で部材を移動させることにより、動作時の美観を向上させることが可能となり、ユーザに与える印象を向上させることもできる。
また、本発明は、複数の区間を移動可能に設けられた部材と、該部材を移動させる駆動部と、該駆動部を制御すると共に、前記複数の区間ごとに異なる感度で前記部材の移動時に発生した障害を検出する制御部とを有し、前記感度は前記部材の位置を検出する周期に相当し、前記障害の発生確率が相対的に高い第1の区間の周期は、前記障害の発生確率が低い第2の区間の周期よりも短く、前記制御部は前記第1の区間では前記第2の区間よりも遅い速度で前記部材を移動させる構成としてもよい。周期を短くすることで障害発生を検出する感度が向上するため、部材移動時の安全性を向上させることができる共に、速やかな動作を実現することができる。また、区間毎に異なる移動速度で部材を移動させることで、ユーザに与える印象を向上させることもできる。
また、上記した制御部は前記複数の区間に応じた速度で前記部材を移動させてもよい。上述したように、部材が移動する区間によって障害が発生する確率及び発生した障害が重大な障害へと発展する可能性は異なる。そこで、区間毎に異なる移動速度で部材を移動させる構成とする。これにより、例えば障害発生確率及び発生した障害が重大な障害へと発展する可能性が比較的高い区間では部材をゆっくり移動させるように構成することができるため、高い安全性を確保することができる。また、障害発生確率及び発生した障害が重大な障害へと発展する可能性が比較的低い区間では部材を速く移動させるように構成することができるため、速やかに部材を移動させることができる。更に、区間毎に異なる移動速度で部材を移動させることにより、動作時の美観を向上させることが可能となり、ユーザに与える印象を向上させることもできる。
また、前記制御部が前記部材を往復動作させる場合、往路及び復路のそれぞれにおいて前記複数の区間が設定されていることが好ましい。このように本発明は部材が往復動作する電子機器にも適用することが可能である。但し、部材が往復動作する場合、往路と復路とでは障害発生の確率分布が異なる。そこで、往路と復路とでそれぞれ複数の区間を設定し、各区間で異なる感度を用いる。これにより、往路及び復路で的確に障害の発生を検出することが可能となる。
また、前記制御部が前記部材を往復動作させる場合、上記した複数の区間は往路における感度と復路における感度とが異なる区間を含むことが好ましい。部材が往復動作する場合、往路と復路とで障害発生の確率分布が異なることから、同じ場所を含む区間に往路と復路と異なる感度が設定される場合もある。
また、上記した制御部は、前記部材の移動開始直後にある区間の感度よりも、移動終了直前にある区間の感度を高く設定することが好ましい。障害の発生確率及び発生した障害が重大な障害へ発展する可能性は、部材の移動開始直後にある区間と比較して、移動終了直前にある区間の方が高い。そこで、移動終了直前にある区間の感度を相対的に高く設定することで、この区間での安全性を向上させることができる。
また、上記した制御部は、前記障害の発生を検出した場合に前記部材の移動方向を反転させるように構成されることが好ましい。障害が検出された場合、部材の移動方向を反転させることで、障害の解決やこの障害が重大な障害へと発展することを防止することができる。
また、上記した部材は表示パネルを開閉位置に移動させるためのノーズ部材を含んでもよい。例えばナビゲーション装置やビデオデッキやCDプレイヤやDVDプレイヤ等は省スペース化が求められているため、表示パネルを開閉可能な構造とする場合がある。このような構成を有する電子機器に対しても本発明を適用することが可能である。
また、他の本発明は、部材が複数の区間を当該区間に応じた速度で移動する第1のステップと、前記部材の移動時に発生した障害を検出する第2のステップとを有し、前記第2のステップが前記複数の区間ごとに異なる感度で前記障害の発生を検出するように構成される。上述したように、部材が移動する区間によって障害が発生する確率及び発生した障害が重大な障害へと発展する可能性は異なる。そこで、例えば障害発生確率及び発生した障害が重大な障害へと発展する可能性が比較的高い区間では部材をゆっくり移動させることで、この区間での高い安全性を確保することができる。また、障害発生確率及び発生した障害が重大な障害へと発展する可能性が比較的低い区間では部材を速く移動させることで、この区間での速やかな部材の移動を実現することができる。更に、区間毎に異なる移動速度で部材を移動させることにより、動作時の美観を向上させることが可能となり、ユーザに与える印象を向上させることもできる。
また、上記した感度は前記部材の移動量を検出する周期に相当してもよい。これにより、上記した第2のステップは1周期での前記部材の移動量が目標とする移動量に達したかどうかに基づいて前記障害の発生を検出することが可能となる。
また、上記した感度は前記部材の位置を検出する周期に相当してもよい。これにより、上記した第2のステップは1周期での前記部材の位置が目標とする位置に達したかどうかに基づいて前記障害の発生を検出することが可能となる。
また、本発明は、上記した構成の他に、前記第2のステップで前記障害の発生が検出された場合、前記部材の移動方向を反転させる第3のステップを有して構成されても良い。第2のステップにおいて障害が検出された場合、部材の移動方向を反転させることで、障害の解決やこの障害が重大な障害へと発展することを防止することができる。
本発明によれば、高い安全性を確保しつつ部材をスムーズに移動させることが可能な電子機器及び移動障害検出方法を実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
まず、本発明による実施例1について図面を用いて詳細に説明する。図1は、実施例1によるナビゲーション装置10の構成を示す斜視図であり、可動ノーズ25が所定の位置に収納された状態(これを収納状態という)にある際の構成を示す図である。また、図2は、可動ノーズ25が完全に排出された状態(これを排出状態という)にある際のナビゲーション装置10の構成を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、ナビゲーション装置10は、本体1の全面に可動式のノーズ(可動ノーズ25)が取り付けられている。可動ノーズ25の前面にはモニタ26と操作部27とが設けられている。
モニタ26は例えば液晶ディスプレイで構成される。操作部27はボタン式スイッチ等で構成される。但し、モニタ26をタッチパネル式の液晶ディスプレイで構成した場合、操作部27のボタン式スイッチをディスプレイ上に表示しても良い。
可動ノーズ25には後述する可動ノーズ制御メカ部28におけるアーム28−1が連結され、移動可能に構成されている。アーム28−1はモータを動力源として可動ノーズ25を排出又は収納する。図3に、可動ノーズ25を駆動・制御するための機械的構成の一例を示す。
図3に示すように、可動ノーズ25両側面の下端付近には係止ピン25−2が設けられている。この係止ピン25−2は水平方向に摺動自在なアーム28−1に係止されている。アーム28−1には歯部28−1aが設けられている。歯部28−1aはモータ281のギア281aが噛み合わされている。従って、アーム28−1はモータ281により水平方向に摺動する。また、可動ノーズ25両側面の上端付近には係止ピン25−1が設けられている。この係止ピン25−1は本体1の可動ノーズ25を収納する空間内部に設けられたレール25−3と係合されている。すなわち、係止ピン25−1はレール25−3を上下方向に摺動する。従って、アーム28−1を水平方向に摺動することで、可動ノーズ25を排出方向又は収納方向に移動させることができる。尚、排出方向とは可動ノーズ25を排出状態へと移行させる際の移動方向であり、アーム28−1を図3における右方向に移動させた場合可動ノーズ25の移動方向である。また、収納方向とはこの逆方向である。
また、レール25−3には、可動ノーズ25の位置に基づいて抵抗値が変化する可変抵抗としての機能も持たせる。すなわち、係止ピン25−1を可変抵抗の制御端子とし、これとレール25−3の一方の端との間に電圧を印加する。これにより、レール25−3上の係止ピン25−1の位置に基づいた電圧を取り出すことができる。この電圧は位置検出用LPS(Linear Position Sensor)285で検出する。
また、図3における所定の位置とは、可動ノーズ25が移動する領域を障害が発生する確率を考慮して、これを複数の区間(本説明では2つの区間)に分割する位置である。ここで、障害が発生する確率について図4及び図5を用いて以下に説明する。
図4において、(a)は可動ノーズ25を収納状態としたナビゲーション装置10の側面図であり、(b)は(a)の状態から所定の位置(図3参照)までの区間、可動ノーズ25を移動させたナビゲーション装置10の側面図である(これを中間状態とする)。また、図4(c)は(b)の状態から排出状態までの区間、可動ノーズ25を移動させたナビゲーション装置10の側面図である。一方、図5において、(a)は可動ノーズ25を排出状態としたナビゲーション装置10の側面図であり、(b)は(a)の状態から所定の位置までの区間、可動ノーズ25を移動させたナビゲーション装置10の側面図である。また、図5(c)は(b)の状態から収納状態までの区間、可動ノーズ25を移動させたナビゲーション装置10の側面図である。
例えば可動ノーズ25を収納状態から排出方向へ移動させる際(図4(a)及び(b)参照:これを排出時初期段階という)、物品(例えば指等)を挟み込む等の障害が発生する確率は比較的低く、しかもこの障害が重大となる可能性も比較的低い。同様に、可動ノーズ25を排出状態から収納方向へ移動させる際(図5(a)及び(b)参照:これを収納時初期段階という)、物品(例えば指等)を挟み込む等の障害が発生する確率は比較的低く、しかもこの障害が重大となる可能性も比較的低い。即ち、稼動ノーズ25の移動開始直後の区間では障害の発生確率及び発生した障害が重大な障害へと発展する可能性は比較的低い。一方、排出時初期段階より後では(図4(b)及び(c)参照)、何らかの障害が発生する確率は比較的高く、且つこの障害が重大となる可能性も比較的高い。同様に、収納時初期段階より後では(図5(b)及び(c)参照)、何らかの障害が発生する確率は比較的高く、且つこの障害が重大となる可能性も比較的高い。即ち、稼動ノーズ25の移動終了直前の区間では障害の発生確率及び発生した障害が重大な障害へと発展する可能性は比較的高い。
そこで本実施例では、図3に示すように、所定の位置でレール25−3上の領域を2分割し、現在可動ノーズ25が何れの領域に属するかに基づいてこれを制御する。より詳細には、排出時/収納時初期段階において可動ノーズ25を比較的速く移動させる。これを高速動作という。また、この際の障害発生検出時間を比較的長く設定する。これにより、初期段階での速やかな動作を実現する。一方、排出時/収納時初期段階より後の段階では、可動ノーズ25を比較的遅く移動させる。これを低速動作という。また、この際の障害発生検出時間を比較的短く設定する。これにより、初期段階以降、特に移動終了直前の区間での検出感度を高く設定し、移動時の安全性を確保する。
尚、所定の位置は、例えば可動ノーズ25が移動する領域の中間位置とすることができる。但し、これに限定されず、収納状態時の位置に偏った位置であっても排出状態時の位置に偏った位置であってもよい。更に、所定の位置は可動ノーズ25の移動方向毎に異なる位置であってもよい。例えば所定の位置は、可動ノーズ25の初期位置又は終点位置から見て所定の距離にある位置としてもよい。
また、障害検出時間とは、障害の発生を検出する際に使用する周期であり、例えば稼動ノーズ25の現在位置や移動量を検出する周期である。従って、この障害検出時間を短くすることで、頻繁に障害発生の有無を判断することが達成されるため、障害発生の感度を向上させることが可能となる。このように、障害検出時間は障害の検出感度を決定する1つのパラメータとして機能する。
この他、上記のように移動速度を段階的に変化させることは、動作時の美観を向上させることにもつながり、ユーザに与える印象を向上させることもできる。
次にナビゲーション装置10の内部構造について図面を用いて詳細に説明する。図6はナビゲーション装置10の全体内部構成を示すブロック図である。
図6において、読取機構11は地図データやその他の案内データやマルチメディアデータ等を格納したCD(Compact Disk)−ROM(Read Only Memory)やDVD(Digital video disk)−ROM等の記録媒体を読み込むための構成である。記録媒体に格納されている地図データは、各縮尺レベル(例えば1/12500,1/25000,1/50000,1/100000等)に応じて適当な大きさの経度幅及び緯度幅に区切られている。また、この地図データに含まれる道路(道路データ)や各種ランドマーク(物件ともいう)等は、緯度経度で表現された点(ノード)の座標集合で表されている。
送受信部12は各種サービスセンタ等と通信するための車載電話機等で構成される。VICS(道路交通情報通信システム)受信部13は電波ビーコン又は光ビーコンから送信されてくるVICS情報を受信する構成である。GPS(Global Positioning System)受信部14はGPS衛星から送信されてくるGPS信号を受信して車両の現在位置の緯度及び経度を検出する構成である。自立航法センサ15は、車両方位を検出するためのジャイロ等を含む角度センサ15aと、一定の走行距離毎にパルスを発生する距離センサ15bとを有して構成されており、車両の進行方向や速度を検出する。
モニタ26はナビゲーション装置10から入力された地図や誘導経路や車両の現在位置やその他ランドマーク等の各種情報を画面上に表示する構成である。スピーカ29は、同じくナビゲーション装置10から入力された音声案内情報等を出力する構成である。尚、スピーカ29は、そのほかの音響装置等から入力された音楽等も再生することができる。
バッファメモリ16は、後述する制御部17からの制御の下に読取機構11から入力された地図データ等を一時的に格納するための構成である。
制御部17は、例えばマイクロコンピュータやCPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置で構成される。この制御部17はナビゲーション用のプログラムを内蔵しており、このプログラムに従いナビゲーションにかかる種々の処理を実行する。尚、種々の処理には、例えばGPS受信部14及び自立航法センサ15から出力された信号に基づいて車両の現在位置を検出したり、表示させたい地図データ等を読取機構11からバッファメモリ16に読み出したり、バッファメモリ16に読み出された地図データ等を用いて設定された探索条件で出発値から目的地までの誘導経路を探索する等が存在する。また、このナビゲーション用のプログラムは、例えばCD−ROMやDVD−ROM等に記憶しておくことも可能である。この場合、制御部17はこれを必要に応じて読み出して実行する。
地図描画部18はバッファメモリ16に読み出された地図データを用いて地図画像の描画処理を行う構成である。表示情報生成部19は動作状況に応じて各種メニュー画面(操作画面)及び車両位置マーク,カーソル等の各種マークを生成する構成である。誘導経路記憶部20は制御部17が探索した誘導経路の全てのノードに関するデータ及び探索中に変更された誘導経路のデータを格納しておく構成である。誘導経路描画部21は誘導経路記憶部20に記憶されたデータを読み出し、誘導経路を他の道路とは異なる表示形態(色や線幅等を用いた強調表示等)で描画する構成である。アイコン描画部22は地図データに含まれる各ランドマークのデータ(物件データともいう)に対応する個々のランドマークをそれぞれ指示するためのアイコンを描画する構成である。音声出力部23は、例えばDSP(Digital Signal Processor)等を含んで構成され、制御部17からの信号に基づいて音声信号をスピーカ29に出力する。
画像合成部24は、地図描画部18で描画された地図画像に誘導経路描画部21で描画された誘導経路や、表示情報生成部19で描画された操作画面及び各種マークや、アイコン描画部22で描画されたアイコン等を適宜重ねて、モニタ26に表示させるための構成である。
上記において、可動ノーズ制御メカ部28は可動ノーズ25を移動させる駆動部として機能する。但し、本発明では、この駆動部に制御部17を含めても良い。すなわち、制御部17と可動ノーズ制御メカ部28とが一体として機能することで、可動ノーズ25を駆動・制御する制御系が構成される。図7に、制御系の詳細な構成を示す。
図7に示すように、可動ノーズ25の制御系は可動ノーズ制御メカ部28と制御部17と可動ノーズ25との他に、電源部100を有する。
電源部100はモータドライバ用電源101と各種検出スイッチやセンサ用のパワー回路102とを有し、可動ノーズ制御メカ部28等に電圧を供給する。
可動ノーズ制御メカ部28はモータ281とモータドライバ282と排出検出スイッチ(SW)283と収納検出スイッチ284と位置検出LPS285とを有する。モータドライバ282は制御部17から入力された信号に基づいて駆動電圧を発生し、これをモータ281に印加する。モータ281は印加された駆動電圧に基づいて可動ノーズ25を移動する。排出検出スイッチ283は可動ノーズ25が排出状態にあることを検出し、これの検出信号dを制御部17に入力する。収納検出スイッチ284は可動ノーズ25が収納状態にあることを検出し、これの検出信号eを制御部17に入力する。位置検出用LPS285は、上述したように可動ノーズ25の現在の位置に応じた電圧をアナログで出力する。
制御部17はマイコン171を有し、入力された信号に基づいて可動ノーズ制御メカ部28を制御する。尚、マイコン171には、操作部27からの信号も入力され、処理される。
以下、上記制御系の動作を図7に示す構成及び図8,図9に示すフローチャートに基づいて説明する。尚、以下では、マイコン171の動作を中心として説明する。
図8に示すように、操作部27から可動ノーズ25の動作開始が入力されると(ステップS101:ノーズ動作開始入力トリガ)、マイコン171はパワー回路102にプルアップ信号を入力する。パワー回路102は、プルアップ信号が入力されると、排出検出スイッチ283,収納検出スイッチ284及び位置検出用LPS285に電圧を供給する。電圧が供給された排出検出スイッチ283及び収納検出スイッチ284は可動ノーズ25の状態を検出し、これをマイコン171に入力する(ステップS102:ノーズ状態検出)。例えば可動ノーズ25が収納状態にある場合、排出検出スイッチ283はLowレベルの検出信号dを出力し、収納検出スイッチ284はHighレベルの検出信号eを出力する。これに対して可動ノーズ25が排出状態にある場合、排出検出スイッチ283はHighレベルの検出信号dを出力し、収納検出スイッチ284はLowレベルの検出信号eを出力する。但し、排出状態でも収納状態でも無い場合、排出検出スイッチ283及び収納検出スイッチ284は共にLowレベルの検出信号d,eを出力する。
このように可動ノーズ25の状態を検出すると、マイコン171は可動ノーズ25の移動方向を決定する(ステップS103:ノーズ移動方向決定)。例えば可動ノーズ25が収納状態にある場合、マイコン171はこれを排出方向へ移動させることを決定する。また、可動ノーズ25が排出状態にある場合、マイコン171はこれを収納方向へ移動させることを決定する。但し、排出状態でも収納状態でも無い場合、マイコン171は何れか一方の方向へ移動させることを決定する。
次にマイコン171は、可動ノーズ25の動作開始位置を位置Aとする(ステップS104:ノーズ動作開始位置→A)。また、マイコン171は第1の所定時間(例えば100ms(マイクロ秒))後に可動ノーズ25が存在する位置(これを予測位置Bとする)を予測演算する(ステップS105:100ms後の移動予測位置(A+ΔM=B))。尚、第1の所定時間とは障害の発生を検出するための障害検出時間である。また、ΔMは高速動作時に可動ノーズ25が第1の所定時間で移動すると予測される距離であり、予め設定された距離である。
その後、マイコン171は駆動信号a,b及びcを発生させ、これをモータドライバ282へ入力する(ステップS106:ノーズ動作開始)。ここで、駆動信号a,b及びcとモータ制御との組み合わせを以下の表1に示す。
Figure 0004283086
表1に示すように、駆動信号a,b及びcがLowレベルであれば、モータドライバ282は可動ノーズ25を停止状態とする。駆動信号aがHighレベル,駆動信号bがLowレベル,駆動信号cがLowレベルであれば、モータドライバ282は可動ノーズ25を排出方向へ高速動作で移動させるようにモータ281に電流を供給する。駆動信号aがLowレベル,駆動信号bがHighレベル,駆動信号cがLowレベルであれば、モータドライバ282は可動ノーズ25を収納方向へ高速動作で移動させるようにモータ281に電流を供給する。駆動信号aがHighレベル,駆動信号bがLowレベル,駆動信号cがHighレベルであれば、モータドライバ282は可動ノーズ25を排出方向へ低速動作で移動させるようにモータ281に電流を供給する。駆動信号aがLowレベル,駆動信号bがHighレベル,駆動信号cがHighレベルであれば、モータドライバ282は可動ノーズ25を収納方向へ低速動作で移動させるようにモータ281に電流を供給する。また、駆動信号a,bが共にHighレベルであり駆動信号cがHigh又はLowレベルであれば、モータドライバ282は可動ノーズ25の移動を停止させるようにモータ281に電流を供給する。従って、ステップS106においてマイコン171は駆動信号cをLowとし、駆動信号a,bの何れか一方をHigh、他方をLowとする。
このようにノーズ動作を開始後、第1の所定時間(ここでは100ms)が経過すると、マイコン171は可動ノーズ25の現在位置を検出する(ステップS107:100ms後のノーズ位置検出)。これは、位置検出用LPSから出力されたアナログ信号に基づいて検出される。位置検出用LPSから出力されたアナログ信号はマイコン171のA/D変換ポートに入力され、マイコン171内部で処理可能なデジタルデータに変換される。マイコン171の内部キャッシュには、このディジタルデータと可動ノーズ25の位置とを対応づけたテーブルが格納されている。マイコン171はA/D変換により得られた値に基づいてテーブルを参照することで、可動ノーズ25の現在位置を取得する。
次にマイコン171は検出した現在位置をA’とし(ステップS108:現在位置→A’)、現在位置A’と予測位置Bとを比較することで、可動ノーズ25が正常に移動したか否かを判断する(ステップS109:ノーズが正常に移動したか?(A’≧B))。
ステップ109の判断の結果、可動ノーズ25が正常に移動していない場合(ステップS109のNo)、マイコン171はノーズ保護処理を実行し(ステップS110:ノーズ保護処理)、処理を終了する。尚、ノーズ保護処理とは、例えば可動ノーズ25の移動方向を反転させる動作や、可動ノーズ25の移動を終了させる動作等を実行する処理である。
また、ステップS109の判断の結果、可動ノーズ25が正常に移動している場合(ステップS109のYes)、マイコン171は可動ノーズ25の現在位置A’が移動目標である所定の位置に到達したか否かを判断する(ステップS111:ノーズ動作目標位置か?)。この判断は、現在位置A’と所定の位置とを比較することで行われる。
ステップS111の判断の結果、可動ノーズ25が所定の位置に到達していない場合(ステップS111のNo)、マイコン171は現在位置A’を位置Aとし(ステップS112:A’→A)、ステップS105に帰還する。一方、ステップS111の判断の結果、可動ノーズ25が所定の位置に到達した場合(ステップS111のYes)、マイコン171は図9のステップS113へ移行する。尚、本説明では、以上に示す初期段階での処理をフェーズαとし、以降の処理をフェーズβとする。
ステップS113において、マイコン171は現在位置A’を位置Aとする(ステップS113:A’→A)。また、マイコン171は第2の所定時間(例えば50ms)後に可動ノーズ25が存在する位置(これを予測位置Cとする)を予測演算する(ステップS114:50ms後の移動予測位置(A+ΔN=C))。尚、第2の所定時間とは障害の発生を検出するための障害検出時間である。但し、第2の所定の時間は第1の所定の時間よりも短い時間とする。これにより、より迅速に障害の発生を検出することが可能となる。また、ΔNは低速動作時に可動ノーズ25が第2の所定時間で移動すると予測される距離であり、予め設定された距離である。
その後、マイコン171は駆動信号a,b及びcを発生させ、これをモータドライバ282へ入力する(ステップS115:ノーズ動作開始)。ステップS115においてマイコン171は駆動信号cをHighとし、駆動信号a,bの何れか一方をHigh、他方をLowとする。
ノーズ動作を開始後、第2の所定時間(ここでは50ms)が経過すると、マイコン171は可動ノーズ25の現在位置を検出する(ステップS116:50ms後のノーズ位置検出)。この検出方法は、上述のステップS107と同様であるためここでは説明を省略する。
次にマイコン171は検出した現在位置をA’とし(ステップS117:現在位置→A’)、現在位置A’と予測位置Cとを比較することで、可動ノーズ25が正常に移動したか否かを判断する(ステップS118:可動ノーズが正常に移動したか(A’≧C))。この判断の結果、可動ノーズ25が正常に移動していない場合(ステップS118のNo)、マイコン171はノーズ保護処理を実行し(ステップS119:ノーズ保護処理)、処理を終了する。ノーズ保護処理についてはステップS110と同様である。
また、ステップS118の判断の結果、可動ノーズ25が正常に移動している場合(ステップS118のYes)、マイコン171は可動ノーズ25の現在位置A’が終点位置であるか否かを判断する(ステップS120:終点位置?)。この判断は、現在位置A’と終点位置、すなわち排出状態時の位置又は収納状態時の位置とを比較することで行われても良いし、排出検出スイッチ283又は収納検出スイッチ284から出力される検出信号d又はeに基づいて行われても良い。
ステップS120の判断の結果、可動ノーズ25が終点位置に到達していない場合(ステップS120のNo)、マイコン171は現在位置A’を位置Aとし(ステップS121:A’→A)、ステップS114に帰還する。一方、ステップS120の判断の結果、可動ノーズ25が終点位置に到達した場合(ステップS120のYes)、マイコン171は処理を終了する。
以上のように、フェーズαとフェーズβとで異なる移動速度とし、且つ異なる障害検出時間を使用することで、フェーズαでは迅速且つスムーズな移動を実現し、フェーズβでは安全な動作が実現できる。すなわち、障害が発生する確率に応じて的確な制御が可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明において、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、特記しない構成に関しては実施例1と同様である。
本実施例では実施例1と同様の構成において、マイコン171の動作を図10及び図11に示すフローとする。
図10に示すように、操作部27から可動ノーズ25の動作開始が入力されると(ステップS201:ノーズ動作開始入力トリガ)、マイコン171はパワー回路102にプルアップ信号を入力する。パワー回路102は、プルアップ信号が入力されると、排出検出スイッチ283,収納検出スイッチ284及び位置検出用LPS285に電圧を供給する。電圧が供給された排出検出スイッチ283及び収納検出スイッチ284は可動ノーズ25の状態を検出し、これをマイコン171に入力する(ステップS202:ノーズ状態検出)。例えば可動ノーズ25が収納状態にある場合、排出検出スイッチ283はLowレベルの検出信号dを出力し、収納検出スイッチ284はHighレベルの検出信号eを出力する。これに対して可動ノーズ25が排出状態にある場合、排出検出スイッチ283はHighレベルの検出信号dを出力し、収納検出スイッチ284はLowレベルの検出信号eを出力する。但し、排出状態でも収納状態でも無い場合、排出検出スイッチ283及び収納検出スイッチ284は共にLowレベルの検出信号d,eを出力する。
このように可動ノーズ25の状態を検出すると、マイコン171は可動ノーズ25の移動方向を決定する(ステップS203:ノーズ移動方向決定)。例えば可動ノーズ25が収納状態にある場合、マイコン171はこれを排出方向へ移動させることを決定する。また、可動ノーズ25が排出状態にある場合、マイコン171はこれを収納方向へ移動させることを決定する。但し、排出状態でも収納状態でも無い場合、マイコン171は何れか一方の方向へ移動させることを決定する。
次にマイコン171は、可動ノーズ25の動作開始位置を位置Aとする(ステップS204:ノーズ動作開始位置→A)。尚、このまでの動作は図8に示すステップS104までの動作と同様である。
次にマイコン171は駆動信号a,b及びcを発生させ、これをモータドライバ282へ入力する(ステップS205:ノーズ動作開始)。駆動信号a,b及びcの組み合わせとモータ制御との対応は表1と同様である。従って、マイコン171は駆動信号cをLowとし、駆動信号a,bの何れか一方をHigh、他方をLowとする。
このようにノーズ動作を開始後、第1の所定時間(ここでは100ms)が経過すると、マイコン171は可動ノーズ25の位置現在を検出する(ステップS206:100ms後のノーズ位置検出)。尚、この検出方法は、上述のステップS107と同様であるためここでは説明を省略する。また、第1の所定時間とは障害の発生を検出するための障害検出時間である。
次にマイコン171は現在位置をA’とし(ステップS207:現在位置→A’)、現在位置A’から位置Aを引算することで、可動ノーズ25の移動距離Mを算出し(ステップS208:移動距離Mを算出(A’−A→M))、これとΔMとを比較することで、可動ノーズ25が正常に移動したか否かを判断する(ステップS209:ノーズが正常に移動したか?(M≧ΔM))。尚、ΔMは高速動作時に可動ノーズ25が第1の所定時間で移動すると予測される距離であり、予め設定された距離である。
ステップS209の判断の結果、可動ノーズ25が正常に移動していない場合(ステップS209のNo)、マイコン171はノーズ保護処理を実行し(ステップS210:ノーズ保護処理)、処理を終了する。ノーズ保護処理についてはステップS110と同様である。
また、ステップS209の判断の結果、可動ノーズ25が正常に移動している場合(ステップS209のYes)、マイコン171は可動ノーズ25の現在位置A’が移動目標である所定の位置に到達したか否かを判断する(ステップS211:ノーズ動作目標位置か?)。この判断は、現在位置A’と所定の位置とを比較することで行われる。
ステップS211の判断の結果、可動ノーズ25が所定の位置へ到達していない場合(ステップS211のNo)、マイコン171は現在位置A’を位置Aとし(ステップS212:A’→A)、ステップS205に帰還する。一方、ステップS211の判断の結果、可動ノーズ25が所定の位置に到達した場合(ステップS211のYes)、マイコン171は図11のステップS213へ移行する。尚、本説明では以上に示す初期段階での処理をフェーズαとし、以降の処理をフェーズβとする。
ステップS213において、マイコン171は現在位置A’を位置Aとする(ステップS213:A’→A)。次にマイコン171は駆動信号a,b及びcを発生させ、これをモータドライバ282へ入力する(ステップS214:ノーズ動作開始)。ステップS214においてマイコン171は駆動信号cをHighとし、駆動信号a,bの何れか一方をHigh、他方をLowとする。
このようにノーズ動作を開始後、第2の所定時間(ここでは50ms)が経過すると、マイコン171は可動ノーズ25の現在位置を検出する(ステップS215:50ms後のノーズ位置検出)。尚、この検出方法は上述のステップS107と同様であるためここでは説明を省略する。また、第2の所定時間とは障害発生を検出するための障害検出時間である。但し、第2の所定の時間は第1の所定の時間よりも短い時間とする。これにより、より迅速に障害の発生を検出することが可能となる。
次にマイコン171は現在位置をA’とし(ステップS216:現在位置A’→A)、現在位置A’から位置Aを引算することで、可動ノーズ25の移動距離Nを算出し(ステップS217:移動距離Nを算出(A’−A→N))、これとΔNとを比較することで、可動ノーズ25が正常に移動したか否かを判断する(ステップS218:ノーズが正常に移動したか?(N≧ΔN))。尚、ΔNは低速動作時に可動ノーズ25が第2の所定時間で移動すると予測される距離であり、予め設定された距離である。
ステップS218の判断の結果、可動ノーズ25が正常に移動していない場合(ステップS218のNo)、マイコン171はノーズ保護処理を実行し(ステップS219:ノーズ保護処理)、処理を実行する。ノーズ保護処理についてはステップS110と同様である。
また、ステップS218の判断の結果、可動ノーズ25が正常に移動している場合(ステップS218のYes)、マイコン171は可動ノーズ25の現在位置A’が終点位置であるか否かを判断する(ステップS220:終点位置?)。この判断は、現在位置A’と終点位置、すなわち排出状態時の位置又は収納状態時の位置とを比較することで行われても良いし、排出検出スイッチ283又は収納検出スイッチ284から出力される検出信号d又はeに基づいて行われても良い。
ステップS220の判断の結果、可動ノーズ25が終点位置に到達していない場合(ステップS220のNo)、マイコン171は現在位置A’を位置Aとし(ステップS221:A’→A)、ステップS214に帰還する。一方、ステップS220の判断の結果、可動ノーズ25が終点位置に到達した場合(ステップS220のYes)、マイコン171は処理を終了する。
以上のように、本実施例では実施例1と同様に、フェーズαとフェーズβとで異なる移動速度とし、且つ異なる障害検出時間を使用する。これにより、実施例1と同様に、フェーズαでは迅速且つスムーズな移動を実現し、フェーズβでは安全な動作が実現できる。すなわち、障害が発生する確率に応じて的確な制御が可能となる。尚、他の構成は実施例1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
次に、本発明の実施例3について図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明において、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、特記しない構成に関しては実施例1と同様である。
本実施例では実施例1と同様の構成において、可動ノーズ25の現在位置を検出するための構成が図12に示す構成となる。
図12に示すように、可動ノーズ25を排出方向又は収納方向へ移動させるための構成は、実施例1と同様である。この構成において、本実施例では、アーム28−1に可変抵抗としての機能を持たせる。すなわち、アーム28−1に本体1に対して固定された制御端子を摺動可能に接触させ、これとアーム28−1の一方の端との間に電圧を印加する。これにより、アーム28−1上の制御端子の位置に基づいた電圧を取り出すことができる。この電圧は、実施例1と同様に位置検出用LPS285で検出する。尚、検出した電圧(アナログ信号)に基づいたマイコン171の動作を含め、他の構成及び動作は、実施例1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
また、上記実施例1から実施例3は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。例えば上記各実施例では、可動ノーズ25を2段階の移動速度と2段階の障害検出時間とを用いて駆動・制御したが、本発明はこれに限定されず、3段階以上の移動速度と障害検出時間とを用いて可動ノーズ25を駆動・制御してもよい。この際、初期位置付近での移動速度が終点位置付近での移動速度よりも速く、初期位置付近での障害検出時間が終点位置付近での障害検出時間よりも長いことが好ましい。これにより、障害発生確率が比較的低い位置で迅速且つスムーズに可動ノーズ25を移動させ、また、障害発生確率が比較的高い位置で安全にこれを移動させることができる。
更に、上記した実施例ではナビゲーション装置10を例に挙げたが、本発明はこれに限定されず、移動可能に設けられた部材を有する電子機器であれば如何なるものも適用することが可能である。
本発明の実施例1によるナビゲーション装置10の収納状態時の構成を示す斜視図である。 本発明の実施例1によるナビゲーション装置10の排出状態時の構成を示す斜視図である。 本発明の実施例1によるナビゲーション装置10における可動ノーズ25を駆動・制御するための機械的構成の一例を示す図である。 (a)は可動ノーズ25を収納状態としたナビゲーション装置10の側面図であり、(b)は可動ノーズ25を(a)の状態から所定の位置まで移動させたナビゲーション装置10の側面図であり、(c)は可動ノーズ25を(b)の状態から排出状態まで移動させたナビゲーション装置10の側面図である。 (a)は可動ノーズ25を排出状態としたナビゲーション装置10の側面図であり、(b)は可動ノーズ25を(a)の状態から所定の位置まで移動させたナビゲーション装置10の側面図であり、(c)は可動ノーズ25を(b)の状態から収納状態まで移動させたナビゲーション装置10の側面図である。 本発明の実施例1によるナビゲーション装置10の全体内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1によるナビゲーション装置10における制御部17と可動ノーズ制御メカ部28と可動ノーズ25とが構成する制御系の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1によるマイコン171の動作を示すフローチャートである(1)。 本発明の実施例1によるマイコン171の動作を示すフローチャートである(2)。 本発明の実施例2によるマイコン171の動作を示すフローチャートである(1)。 本発明の実施例2によるマイコン171の動作を示すフローチャートである(2)。 本発明の実施例3によるナビゲーション装置10における可動ノーズ25を駆動・制御するための機械的構成の一例を示す図である。 従来技術による可動ノーズの概略構成を示す図である。
符号の説明
1 本体
10 ナビゲーション装置
11 読取機構
12 送受信部
13 VICS受信部
14 GPS受信部
15 自立航法センサ
15a 角度センサ
15b 距離センサ
16 バッファメモリ
17 制御部
18 地図描画部
19 表示情報生成部
20 誘導経路記憶部
21 誘導経路描画部
22 アイコン描画部
23 音声出力部
24 画像合成部
25 可動ノーズ
25−1、25−2 係止ピン
25−3 レール
26 モニタ
27 操作部
28 可動ノーズ制御メカ部
28−1 アーム
28−1a 歯部
29 スピーカ
100 電源部
101 モータドライバ用電源
102 パワー回路
171 マイコン
281 モータ
281a ギア
282 モータドライバ
283 排出検出スイッチ
284 収納検出スイッチ
285 位置検出用LPS

Claims (7)

  1. 複数の区間を移動可能に設けられた部材と、該部材を移動させる駆動部と、該駆動部を制御すると共に、前記複数の区間ごとに異なる感度で前記部材の移動時に発生した障害を検出する制御部とを有し、
    前記感度は前記部材の移動量を検出する周期に相当し、前記障害の発生確率が相対的に高い第1の区間の周期は、前記障害の発生確率が低い第2の区間の周期よりも短く、前記制御部は前記第1の区間では前記第2の区間よりも遅い速度で前記部材を移動させることを特徴とする電子機器。
  2. 複数の区間を移動可能に設けられた部材と、該部材を移動させる駆動部と、該駆動部を制御すると共に、前記複数の区間ごとに異なる感度で前記部材の移動時に発生した障害を検出する制御部とを有し、
    前記感度は前記部材の位置を検出する周期に相当し、前記障害の発生確率が相対的に高い第1の区間の周期は、前記障害の発生確率が低い第2の区間の周期よりも短く、前記制御部は前記第1の区間では前記第2の区間よりも遅い速度で前記部材を移動させることを特徴とする電子機器。
  3. 前記制御部は前記部材を往復動作させ、往路及び復路のそれぞれにおいて前記複数の区間が設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器
  4. 前記制御部は前記部材を往復動作させ、前記複数の区間は往路における感度と復路における感度とが異なる区間を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器
  5. 前記制御部は、前記部材の移動開始直後にある区間の感度よりも、移動終了直前にある区間の感度を高く設定することを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器
  6. 前記制御部は、前記障害の発生を検出した場合には、前記部材の移動方向を反転させることを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器
  7. 前記部材は表示パネルを開閉位置に移動させるためのノーズ部材を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器
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