JP4282565B2 - レーザ加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば半導体レーザから出射されたレーザ光を集光し、この集光したレーザ光によりはんだ付けや溶接などの加熱処理を行うレーザ加熱装置に関するものである。
従来、レーザ光を用いた非接触な加熱処理を行う装置としてレーザ加熱装置があり、たとえば特許文献1に開示されている。
このレーザ加熱装置は、ツールカバー内に、複数のレーザ光を出射する半導体レーザアレイと、半導体レーザアレイの周りに密着して設けられている放熱体と、半導体レーザアレイの前方に配置され、レーザ光を帯状の平行光とする第1シリンドリカルレンズと、第1シリンドリカルレンズの前方に配置され、帯状の平行光を幅方向に集光する第2シリンドリカルレンズと、幅方向に集光されたレーザ光をさらに集光する凸レンズなどから構成されている。
この構成により、レンズ構造を特に複雑にすることなく集光性能を向上させ、より小さな照射スポットにて被加熱部を照射することができる。
また、上記放熱体には熱を軸線方向に縦通する冷却路を多数形成する一方、これらの冷却路に冷却空気を送風する冷却送風手段としての冷却ファンが設けられている。
これにより、半導体レーザが駆動されることにより発熱しても、この熱を放熱体によく伝導させるとともに、放熱体に設けられた冷却路と冷却ファンによって送風する冷却空気とによって、放熱体に伝導された半導体レーザからの熱を放熱体から効率よく奪い去るので、各半導体レーザの熱を迅速且つ十分に放熱させることができる。
特開平8−52582号公報
しかし、上記従来のレーザ加熱装置の構成によると、前後方向における第1シリンドリカルレンズの位置調整を行うことができないため、半導体レーザアレイから出射されるレーザ光のフォーカス調整を行うことができないという問題がある。
また、放熱を行う際に使用される冷却ファンに不具合があった場合、放熱を行うことができなくなるため、レーザ光の強度分布にばらつきが生じるという問題がある。
そこで本発明は、レーザ光のフォーカス調整を容易に行うことができるレーザ加熱装置を提供することを目的としたものである。
前記した目的を達成するために、本発明の請求項1記載のレーザ加熱装置は、レーザ光の集光部に向けて物質を溶解させるレーザ光を出射する、一対のワンチップ半導体レーザ光源を備えたレーザ加熱装置であって、アルマイト処理されたアルミニウム合金により形成されているホルダー本体およびホルダカバーから形成されているホルダーと、前記ホルダー本体内に設けられ、前端部に前記一方の下位ワンチップ半導体レーザ光源を有する下位ヒートシンクと、前記下位ヒートシンクの上方に設けられ、前端部で前記下位ワンチップ半導体レーザ光源と向かい合うように配置された他方の上位ワンチップ半導体レーザ光源を有する上位ヒートシンクと、前記下位ワンチップ半導体レーザ光源から出射されたレーザ光をコリメートする下位fastレンズを保持する下位レンズ保持部と、前記上位ワンチップ半導体レーザ光源から出射されたレーザ光をコリメートする上位fastレンズを保持する上位レンズ保持部から形成されているレンズ保持手段と、前記ホルダー本体の前壁部と前記レンズ保持手段の下位レンズ保持部および上位レンズ保持部との間にそれぞれ介装されている弾性体と、前記ホルダー本体の前壁部における上方および下方の左右方向に複数配置され、先端部が前記上位ヒートシンクもしくは前記下位ヒートシンクの前面と当接され、前記弾性体の付勢力を使用して前記レンズ保持手段の下位レンズ保持部および上位レンズ保持部をそれぞれ前後動させるレンズ位置調整手段と、前記下位ヒートシンクと前記上位ヒートシンクの間に介装されている弾性絶縁体と、前記上位ヒートシンクにおける前後方向および左右方向に複数配置され、前記弾性絶縁体を介して上位ヒートシンクを前記下位ヒートシンクに対して上下動する上下位置調整手段と、前記ホルダー本体の前壁部の上方に少なくとも1つ配置され、先端部が前記上位ヒートシンクの前面と当接され、前記ホルダー本体の前壁部から前記上位ヒートシンクを前後動する第1前後位置調整手段と、前記ホルダー本体の後壁部に少なくとも1つ配置され、先端部が前記上位ヒートシンクの後面と当接され、前記ホルダー本体の後壁部から前記上位ヒートシンクを前後動する第2前後位置調整手段を有する前後位置調整手段を備え、前記レンズ位置調整手段により前記レンズ保持手段の下位レンズ保持部および上位レンズ保持部をそれぞれ前後動させることにより、前後方向における前記下位fastレンズおよび前記上位fastレンズの位置調整を行い、前記上下位置調整手段および前記前後位置調整手段により前記上位ヒートシンクを上下動および前後動させることにより、上下方向および前後方向における前記上位ヒートシンクの位置調整を行うことを特徴としたものである。
また、請求項記載のレーザ加熱装置は、レーザ光の集光部に向けて物質を溶解させるレーザ光を出射する、一対のワンチップ半導体レーザ光源を備えたレーザ加熱装置であって、アルマイト処理されたアルミニウム合金により形成されているホルダー本体およびホルダカバーから形成されているホルダーと、前記ホルダー本体内に設けられ、前端部に前記一方の下位ワンチップ半導体レーザ光源を有する下位ヒートシンクと、前記下位ヒートシンクの上方に設けられ、前端部で前記下位ワンチップ半導体レーザ光源と向かい合うように配置された他方の上位ワンチップ半導体レーザ光源を有する上位ヒートシンクと、前記下位ワンチップ半導体レーザ光源から出射されたレーザ光をコリメートする下位fastレンズを保持する下位レンズ保持部と、前記上位ワンチップ半導体レーザ光源から出射されたレーザ光をコリメートする上位fastレンズを保持する上位レンズ保持部から形成されているレンズ保持手段と、前記レンズ保持手段の下位レンズ保持部および上位レンズ保持部の後面と前記下位ヒートシンクおよび前記上位ヒートシンクの前面との間に介装される弾性体と、前記ホルダー本体の前壁部における中央部上方および下方の左右方向に複数配置され、前記弾性体の付勢力を使用して、前記レンズ保持手段の下位レンズ保持部および上位レンズ保持部をそれぞれ前後動させるレンズ位置調整手段と、前記下位ヒートシンクと前記上位ヒートシンクの間に介装されている弾性絶縁体と、前記上位ヒートシンクにおける前後方向および左右方向に複数配置され、前記弾性絶縁体を介して上位ヒートシンクを前記下位ヒートシンクに対して上下動する上下位置調整手段を備え、前記レンズ位置調整手段により前記レンズ保持手段の下位レンズ保持部および上位レンズ保持部をそれぞれ前後動させることにより、前後方向における前記下位fastレンズおよび前記上位fastレンズの位置調整を行い、前記上下位置調整手段により前記上位ヒートシンクを上下動させることにより、上下方向における前記上位ヒートシンクの位置調整を行うことを特徴としたものである。
また、請求項記載のレーザ加熱装置は、レーザ光の集光部に向けて物質を溶解させるレーザ光を出射する、一対のワンチップ半導体レーザ光源を備えたレーザ加熱装置であって、アルマイト処理されたアルミニウム合金により形成されているホルダー本体およびホルダカバーから形成されているホルダーと、前記ホルダー本体内に設けられ、前端部に前記一方の下位ワンチップ半導体レーザ光源を有する下位ヒートシンクと、前記下位ヒートシンクの上方に設けられ、前端部で前記下位ワンチップ半導体レーザ光源と向かい合うように配置された他方の上位ワンチップ半導体レーザ光源を有する上位ヒートシンクと、前記下位ワンチップ半導体レーザ光源から出射されたレーザ光を集光する下位fastレンズを保持する下位レンズ保持部と、前記上位ワンチップ半導体レーザ光源から出射されたレーザ光を集光する上位fastレンズを保持する上位レンズ保持部から形成されているレンズ保持手段と、前記下位ワンチップ半導体レーザ光源と前記下位レンズ保持部の間に介装されている下位弾性体と、前記上位ワンチップ半導体レーザ光源と前記上位レンズ保持部の間に介装されている上位弾性体と、前記ホルダー本体の前壁部における中央部上方および下方の左右方向に複数配置され、先端部が前記下位レンズ保持部および前記上位レンズ保持部に当接され、前記下位弾性体および上位弾性体の付勢力を使用して前記ホルダー本体の前壁部から前記レンズ保持手段の下位レンズ保持部および上位レンズ保持部を前後動するレンズ位置調整手段と、前記ホルダー本体に少なくとも1つ配置され、前記ホルダー本体から前記ホルダー本体と前記下位レンズ保持部の間に介装されている下位弾性部材を介して前記下位レンズ保持部まで挿入され前記下位レンズ保持部を上下動する第1レンズ保持部上下位置調整手段と、前記ホルダカバーに少なくとも1つ配置され、前記ホルダカバーから前記ホルダカバーと前記上位レンズ保持部の間に介装されている上位弾性部材を介して前記上位レンズ保持部まで挿入され前記上位レンズ保持部を上下動する第2レンズ保持部上下位置調整手段を有するレンズ保持部上下位置調整手段を備え、前記レンズ位置調整手段により前記レンズ保持手段の下位レンズ保持部および上位レンズ保持部をそれぞれ前後動させることにより、前後方向における前記下位fastレンズおよび前記上位fastレンズの位置調整を行い、前記レンズ保持部上下位置調整手段により前記下位レンズ保持部および前記上位レンズ保持部を上下動させることにより、上下方向における前記下位レンズ保持部および前記上位レンズ保持部の位置調整を行うことを特徴としたものである。
そして、請求項記載のレーザ加熱装置は、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の発明であって、ホースが嵌合される入水用および出水用の嵌合部と、前記入水用嵌合部から前記出水用嵌合部まで配管により形成されている循環路を備える水冷ジャケットが、前記ホルダー本体の上部に設けられることを特徴としたものである。
さらに、請求項記載のレーザ加熱装置は、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記ホルダー本体の内面に設けられ、前記下位ヒートシンクが接合されている熱伝導絶縁シートを備え、前記上位ヒートシンクの上面を表面研磨し、前記ホルダカバーの下面を表面研磨し、これら上面が表面研磨されている前記上位ヒートシンクと、下面が表面研磨されている前記ホルダカバーとの間に介装されているインジウムシートを備えることを特徴としたものである。
本発明のレーザ加熱装置は、レンズ位置調整手段により、前後方向における各fastレンズの位置調整が行なわれるため、各ワット級ワンチップ半導体レーザから出射されるレーザ光のフォーカス調整を容易に行うことができる、という効果を有している。
(実施の形態1)
以下に、本発明の実施の形態1におけるレーザ加熱装置について、図面を参照しながら説明する。なお、レーザ加熱装置からレーザ光を出射する方向を前方向、この前方向とは逆の方向を後方向、これらの前後方向Xと水平面上で直角な方向を左右方向Yとする。また上下方向をZとする。
図1に示すように、レーザ光の集光部(加工点)に向けて物質を溶解させるレーザ光を出射するレーザ加熱装置1は、アルマイト処理されたアルミニウム合金(Al合金)により形成されているホルダー本体2Aとホルダカバー2Bから形成されているホルダー2と、ホルダー本体2Aの内面のうち、左右側面および下面に設けられている熱伝導絶縁シート3と、ホルダカバー2Bの下面に設けられているインジウムシート(以下、Inシートという)4と、下面に設けられている熱伝導絶縁シート3を介してホルダー本体2A内の下部に設けられている下位ヒートシンク5と、下位ヒートシンク5の上部に設けられている弾性絶縁体6と、弾性絶縁体6の上部で、この弾性絶縁体6とInシート4との間に設けられている上位ヒートシンク7と、下位ヒートシンク5の上面における前端部(前端中央部)に設けられ、下位光軸センタ8を中心にレーザ光Lを出射する下位ワット級ワンチップ半導体レーザ(下位LD)(下位ワンチップ半導体レーザ光源の一例)9と、上位ヒートシンク7の下面における前端部(前端中央部)に設けられ、上位光軸センタ10を中心にレーザ光Lを出射する上位ワット級ワンチップ半導体レーザ(上位LD)(上位ワンチップ半導体レーザ光源の一例)11と、中央部に空洞部12Aを有し、下位レンズ保持部12Bと上位レンズ保持部12Cから形成され、ホルダー本体2Aの前壁部2aと下位ヒートシンク5および上位ヒートシンク7の間に設けられているレンズ保持手段12と、下位レンズ保持部12Bに保持され(と接合され)、レンズ保持手段12の空洞部12Aにおける下位光軸センタ8を中心として配置されている下位fastレンズ(下位シリンドリカルレンズともいう)13と、上位レンズ保持部12Cに保持され(と接合され)、レンズ保持手段12の空洞部12Aにおける上位光軸センタ10を中心として配置されている上位fastレンズ(上位シリンドリカルレンズともいう)14と、ホルダー本体2Aの前壁部2aとレンズ保持手段12の下位レンズ保持部12Bおよび上位レンズ保持部12Cとの間にそれぞれ介装されている弾性絶縁部材(例えばゴム)15と、上下位置調整手段である上下位置調整用ネジ16A,16B,16C,16D(詳細は後述する)と、前後位置調整手段である前後位置調整用セットビス17A,17B(詳細は後述する)と、レンズ位置調整手段であるレンズ位置調整用ネジ18A,18B,18C,18D(詳細は後述する)と、ホルダー本体2Aの前壁部2a(後述する)とレンズ保持手段12の間に設けられ、各fastレンズ13,14によりコリメートされたレーザ光Lを集光する集光用凸レンズ(非球面レンズ)19などにより構成されている。
上記ホルダー2のホルダー本体2Aには、前壁部2aの前後方向Xに、前後位置調整用セットビス17Aを挿通させるための1つ(複数)の挿通孔31と、各レンズ位置調整用ネジ18を挿通させるため4つ(複数)の挿通孔32が形成され、後壁部2bの前後方向Xに前後位置調整用セットビス17Bを挿通させるための1つ(複数)の挿通孔33が形成されている。また上記ホルダカバー2Bは、上下方向Zに突設した複数のフィン21を有し、下面が研磨されている。なお、ホルダカバー2Bは、4本(複数)の取付用ネジ22によりホルダー本体2Aの上部に取り付けられている。
上記熱伝導絶縁シート3は、セラミックパウダが混入されたものが好適とされており、またホルダー2の内面における左右側面は、固定用ネジ(例えば絶縁ネジ)23(後述する)の締付けによりせん断力が働くこと、および各ヒートシンク5,7をホルダー本体2A内に挿入する際、各ヒートシンク5,7をスムーズに挿入するため、変形しにくいシート状の熱伝導絶縁シート3が用いられている。
上記下位ヒートシンク5は、前後方向Xに2本配置されている固定用ネジ23により、底部に設けられた熱伝導絶縁シート3を介してホルダー本体2Aの下部に固定されている。
上記上位ヒートシンク7は、上面が表面研磨されており、またホルダー2の内面における上面にInシート4を設ける際、Inシート4に傷をつけ、Inシート4が導通することを防止するため、エッジ部がR面に加工されているものが使用される。なお、下位ヒートシンク5および上位ヒートシンク7はそれぞれ、1cm以上の銅ブロックにより形成されている。
下位ワット級ワンチップ半導体レーザ9と上位ワット級ワンチップ半導体レーザ11は、上下方向において互いに向き合うように配置されている。
上記レンズ保持手段12は、左右方向Yに2本設けられる固定用ネジ(例えば絶縁ネジ)24を、ホルダー本体2Aの底面に形成されている長孔に挿入することにより、ホルダー本体2Aの下部に前後動自在に固定されている。
上記下位fastレンズ13は、UV接着により下位レンズ保持部12Bの上面、すなわちレンズ保持手段12の空洞部12Aの下方に接着されており、ワット級ワンチップ半導体レーザ9から出射されたレーザ光Lをコリメートしている。
上記上位fastレンズ14は、UV接着により上位レンズ保持部12Cの下面、すなわちレンズ保持手段12の空洞部12Aの上方に接着されており、ワット級ワンチップ半導体レーザ11から出射されたレーザ光Lをコリメートしている。
上記上下位置調整手段として、上下方向Zにおける上位ヒートシンク7の位置調整を行う上下位置調整用ネジ16A,16B,16C,16Dを有し、上記上下位置調整用ネジ16A,16B,16C,16Dは、上位ヒートシンク7における前後方向Xおよび左右方向Yに2つ(複数)配置され、上下動自在に形成されており、上位ヒートシンク7の上面から上下方向Zに形成されている4つ(複数)の挿通孔34から弾性絶縁体6を介して下位ヒートシンク5まで挿入され、各上下位置調整用ネジ16A,16B,16C,16Dを締め付けまたは緩めることにより、すなわち上下動させることにより、弾性絶縁体6の付勢力を使用して上位ヒートシンク7を下位ヒートシンク5に対して上下動させ、上下方向Zにおける上位ヒートシンク7の位置調整、および左右方向Yの平面度,前後方向Xの平面度の調整を行う。
上記前後位置調整手段として、前後方向Xにおける上位ヒートシンク7の位置調整を行う前後位置調整用セットビス17A,17Bを有し、上記第1前後位置調整用セットビス17A(第1前後位置調整手段の一例)は、先端部が上位ヒートシンク7の前面と当接され、ホルダー本体2Aの前壁部2aの挿通孔31から前後方向Xに設けられ、前後動自在に形成され、また上記第2前後位置調整用セットビス17B(第2前後位置調整手段の一例)は、先端部が上位ヒートシンク7の後面と当接され、ホルダー本体2Aの後壁部2bの挿通孔33から前後方向に設けられ、ホルダー本体2Aの後壁部2bから前後動自在に形成され、各前後位置調整用セットビス17A,17Bを締め付けまたは緩めることにより、すなわち前後動させることにより、上位ヒートシンク7を下位ヒートシンク5に対して前後動させ、前後方向Xにおける上位ヒートシンク7の位置調整を行う。
上記レンズ位置調整手段として、前後方向Xにおける各fastレンズ13,14の位置調整を行うレンズ位置調整用ネジ18A,18B,18C,18Dを有し、上記レンズ位置調整用ネジ18A,18B,18C,18Dは、ホルダー本体2Aの前壁部2aにおける上方および下方の左右方向に2つ配置され、前後動自在に形成され、ホルダー本体2Aの前壁部2aの挿通孔32、絶縁部材15に前後方向Xに形成されている4つ(複数)の挿通孔35、およびレンズ保持手段12に前後方向Xに形成されている4つ(複数)の挿通孔36を介して前後方向Xにそれぞれ設けられており、上方に設けられたレンズ位置調整用ネジ18A,18Bの先端部が上部の弾性絶縁部材15および上位レンズ保持部12Cを介して上位ヒートシンク7の前面に当接され、下方に設けられたレンズ位置調整用ネジ18C,18Dの先端部が下部の弾性絶縁部材15および下位レンズ保持部12Bを介して下位ヒートシンク5の前面と当接され、各レンズ位置調整用ネジ18A,18B,18C,18Dを締め付けまたは緩めることにより、すなわち前後動させることにより、弾性絶縁部材15の付勢力を使用して下位レンズ保持部12Bおよび上位レンズ保持部12Cを前後移動させ、前後方向Xにおける各fastレンズ13,14の位置調整を行う。
以下に、上記した実施の形態1における作用を説明する。
図1(c)に示すように、例えば左右方向Yにおける上下方向Zにおいて上位ヒートシンク7がα°傾いている場合、上下位置調整用ネジ16A,16Cを締め付けるとともに、上下位置調整用ネジ16B,16Dを緩めることにより、左右方向Yにおける上下方向Zにおいて上位ヒートシンク7が所望の位置となるよう調整、すなわち上位ヒートシンク7の傾きαが0となるよう調整される。
また、図1(b)に示すように、例えば前後方向Xにおける上下方向Zにおいて上位ヒートシンク7がβ°傾いている場合、上下位置調整用ネジ16A,16Bを締め付けるとともに、上下位置調整用ネジ16C,16Dを緩めることにより、前後方向Xにおける上下方向Zにおいて上位ヒートシンク7が所望の位置となるよう調整、すなわち上位ヒートシンク7の傾きβが0となるよう調整される。
また、前後方向Xにおける下位ヒートシンク5と上位ヒートシンク7の位置が距離dずれている場合、すなわち各ワット級ワンチップ半導体レーザ9,11に発光位置誤差dがある場合、第1前後位置調整用セットビス17Aを緩めるとともに、第2前後位置調整用セットビス17Bを締め付けることにより、前後方向Xにおいて上位ヒートシンク7が所望の位置となるよう調整し、上記誤差dがなくなるよう調整される。
このように、各上下位置調整用ネジ16A,16B,16C,16Dおよび各前後位置調整用セットビス17A,17Bを上下動および前後動させることにより、上下方向Zおよび前後方向Xにおける上位ヒートシンク7の位置調整が行われる、すなわちワット級ワンチップ半導体レーザ11から出射されるレーザ光Lの出射位置調整が行われる。
さらに、前後方向Xにおける下位fastレンズ13と上位fastレンズ14の位置が距離dずれている場合、すなわち下位fastレンズ13と上位fastレンズ14に取り付け位置誤差dがある場合、レンズ位置調整用ネジ18A,18Bを緩めることにより、前後方向Xにおいて上位fastレンズ14が所望の位置となるよう調整、もしくはレンズ位置調整用ネジ18C,18Dを締め付けることにより、前後方向Xにおいて下位fastレンズ13が所望の位置となるよう調整し、各ワット級ワンチップ半導体レーザ9,11から出射されるレーザ光Lのフォーカス調整を行う。
このように、レンズ位置調整用ネジ18A,18B,18C,18Dを前後動させることにより、前後方向Xにおける下位fastレンズ13および上位fastレンズ14の位置調整が行われ、各ワット級ワンチップ半導体レーザ9,11から出射されるレーザ光Lのフォーカス調整が行われる。
以上のように実施の形態1によれば、各レンズ位置調整用ネジ18A,18B,18C,18Dにより、前後方向Xにおける各fastレンズ13,14の位置調整が行なわれるため、各ワット級ワンチップ半導体レーザ9,11から出射されるレーザ光Lのフォーカス調整を容易に行うことができる。
また、実施の形態1によれば、レーザ加熱装置1は、各上下位置調整用ネジ16A,16B,16C,16Dおよび各前後位置調整用セットビス17A,17Bにより、上下方向Zおよび前後方向Xにおける上位ヒートシンク7の位置調整が行なわれるため、レーザ光Lが正しく出射されるよう補正することを容易に行うことができる。
また、実施の形態1によれば、レーザ加熱装置1は、各上下位置調整用ネジ16,各前後位置調整用セットビス17および各レンズ位置調整用ネジ18により、上下方向Zおよび前後方向Xにおいて各ヒートシンク5,7が固定され、各レンズ位置調整用ネジ18により、前後方向Xにおいてレンズ保持手段12が固定されているため、振動または衝撃に対して強くなる。
なお、実施の形態1では、ホルダカバー2Bの下面にInシート4が設けられていたが、熱伝導絶縁シートであってもよい。
また、上記ホルダー2にアルマイト処理が施されていたが、アルマイト処理の有無とは無関係に、絶縁型DLC処理(絶縁型ダイヤモンドライクカーボン処理)を行い、その後、Inシートのような軟らかい金属シートや、非金属の熱伝導性シートおよび熱伝導性ペースト等を介在させてもよい。
(実施の形態2)
以下に、本発明の実施の形態2におけるレーザ加熱装置について、図面を参照しながら説明する。なお、上記実施の形態1と同様に、レーザ加熱装置からレーザ光を出射する方向を前方向、この前方向とは逆の方向を後方向、これらの前後方向Xと水平面上で直角な方向を左右方向Yとする。また上下方向をZとする。
ここで、実施の形態2におけるレーザ加熱装置41の熱伝導絶縁シート43、Inシート44、下位ヒートシンク45、弾性絶縁体46、上位ヒートシンク47、下位ワット級ワンチップ半導体レーザ49、上位ワット級ワンチップ半導体レーザ51、上下位置調整用ネジ56の構成要件は、上記実施の形態1で説明されたものと同一であるため、詳細な説明を省略する。
図2に示すように、レーザ加熱装置41は、アルマイト処理されたアルミニウム合金(Al合金)により形成されているホルダー本体42Aとホルダカバー42Bから形成されているホルダー42と、ホルダー本体42Aの内面のうち、左右側面および下面に設けられている熱伝導絶縁シート43と、ホルダカバー42Bの下面に設けられているインジウムシート(以下、Inシートという)44と、下面に設けられている熱伝導絶縁シート43を介してホルダー42内の下部に設けられている下位ヒートシンク45と、下位ヒートシンク45の上部に設けられている弾性絶縁体46と、弾性絶縁体46の上部に設けられている上位ヒートシンク47と、下位ヒートシンク45の上面における前端部(前端中央部)に設けられ、下位光軸センタ48を中心にレーザ光Lを出射する下位ワット級ワンチップ半導体レーザ(下位LD)(下位ワンチップ半導体レーザ光源の一例)49と、上位ヒートシンク47の下面における前端部(前端中央部)に設けられ、上位光軸センタ50を中心にレーザ光Lを出射する上位ワット級ワンチップ半導体レーザ(上位LD)(上位ワンチップ半導体レーザ光源の一例)51と、中央部に空洞部52Aを有し、下位レンズ保持部52Bと上位レンズ保持部52Cから形成されているレンズ保持手段52と、下位レンズ保持部52Bに保持され(と接合され)、レンズ保持手段52の空洞部52Aにおける下位光軸センタ48を中心として配置されている下位fastレンズ(下位シリンドリカルレンズともいう)53と、上位レンズ保持部52Cに保持され(と接合され)、レンズ保持手段52の空洞部52Aにおける上位光軸センタ50を中心として配置されている上位fastレンズ(上位シリンドリカルレンズともいう)54と、レンズ保持手段52の下位レンズ保持部52Bおよび上位レンズ保持部52Cの後面と各ヒートシンク45,47の前面の間に介装されている弾性体(例えばゴム)55と、上位ヒートシンク47より上下方向に4本(複数)設けられ、上下方向Zにおける上位ヒートシンク47の位置調整を行う上下位置調整手段である上下位置調整用ネジ56A,56B,56C,56Dと、レンズ位置調整手段であるレンズ位置調整用ネジ57A,57B,57C,57D(詳細は後述する)と、ホルダー本体42Aの前壁部42a(後述する)とレンズ保持手段52の間に設けられ、各fastレンズ53,54によりコリメートされたレーザ光Lを集光する集光用凸レンズ(非球面レンズ)58などにより構成されている。
上記ホルダー42のホルダー本体42Aには、前壁部42aの前後方向Xに、各レンズ位置調整用ネジ57を挿通させるための4つ(複数)の挿通孔61が形成されている。また上記ホルダカバー42Bは、上下方向Zに突設した複数のフィン62を有し、下面が研磨されている。なお、ホルダカバー42Bは、4本(複数)の取付用ネジ63によりホルダー本体42Aの上部に取り付けられている。
上記レンズ位置調整手段として、前後方向Xにおける各fastレンズ5354の位置調整を行うレンズ位置調整用ネジ57A,57B,57C,57Dを有し、上記レンズ位置調整用ネジ57A,57B,57C,57Dは、ホルダー本体42Aの前壁部42aにおける中央部上方および下方の左右方向に2つ配置され、前後動自在に形成され、ホルダー本体42Aの前壁部42aの挿通孔61を介して前後方向Xにそれぞれ設けられており、上方に設けられているレンズ位置調整用ネジ57A,57Bの先端部は、レンズ保持手段52における上位レンズ保持部52Cの両端部に当接され、下方に設けられているレンズ位置調整用ネジ57C,57Dの先端部は、レンズ保持手段52における下位レンズ保持部52Bの両端部に当接され、各レンズ位置調整用ネジ57A,57B,57C,57Dを締め付けまたは緩めることにより、すなわち前後動させることにより、弾性体55の付勢力を使用して下位レンズ保持部52Bおよび上位レンズ保持部52Cを前後移動させ、前後方向Xにおける各fastレンズ5354の位置調整を行う。
以下に、上記した実施の形態2における作用を説明する。
図2(c)に示すように、例えば左右方向Yにおける上下方向Zにおいて上位ヒートシンク47がα°傾いている場合、上下位置調整用ネジ56A,56Cを締め付けるとともに、上下位置調整用ネジ56B,56Dを緩めることにより、左右方向Yにおける上下方向Zにおいて上位ヒートシンク47が所望の位置となるよう調整、すなわち上位ヒートシンク47の傾きαが0となるよう調整される。
また、図2(b)に示すように、例えば前後方向Xにおける上下方向Zにおいて上位ヒートシンク47がβ°傾いている場合、上下位置調整用ネジ56A,56Bを締め付けるとともに、上下位置調整用ネジ56C,56Dを緩めることにより、前後方向Xにおける上下方向Zにおいて上位ヒートシンク47が所望の位置となるよう調整、すなわち上位ヒートシンク47の傾きβが0となるよう調整される。
このように、各上下位置調整用ネジ56A,56B,56C,56Dを上下動させることにより、上下方向Zにおける上位ヒートシンク47の位置調整が行われる、すなわちワット級ワンチップ半導体レーザ51から出射されるレーザ光Lの出射位置調整が行われる。
また、前後方向Xにおける下位fastレンズ53と上位fastレンズ54の位置が距離dずれている場合、すなわち下位fastレンズ53と上位fastレンズ54に取り付け位置誤差dがある場合、レンズ位置調整用ネジ57A,57Bを締め付けることにより、前後方向Xにおいて上位fastレンズ54が所望の位置となるよう調整、もしくはレンズ位置調整用ネジ57C,57Dを緩めることにより、前後方向Xにおいて下位fastレンズ53が所望の位置となるよう調整し、各ワット級ワンチップ半導体レーザ49,51から出射されるレーザ光Lのフォーカス調整を行う。
このように、レンズ位置調整用ネジ57A,57B,57C,57Dを前後動させることにより、前後方向Xにおける下位fastレンズ53および上位fastレンズ54の位置調整が行われ、各ワット級ワンチップ半導体レーザ49,51から出射されるレーザ光Lのフォーカス調整が行われる。
以上のように実施の形態2によれば、各レンズ位置調整用ネジ57A,57B,57C,57Dにより、前後方向Xにおける各fastレンズ5354の位置調整が行われるため、各ワット級ワンチップ半導体レーザ49,51から出射されるレーザ光Lのフォーカス調整を容易に行うことができる。
また、実施の形態2によれば、レーザ加熱装置41は、各上下位置調整用ネジ56A,56B,56C,56Dにより、上下方向Zにおける上位ヒートシンク47の位置調整が行われるため、レーザ光Lが正しく出射されるよう補正することを容易に行うことができる。
また、実施の形態2によれば、レーザ加熱装置41は、各上下位置調整用ネジ56により、上下方向Zにおいて各ヒートシンク45,47が固定され、各レンズ位置調整用ネジ57により、前後方向における各fastレンズ53,54が固定されているため、振動または衝撃に対して強くなる。
なお、実施の形態2では、ホルダカバー42Bの下面にInシート44が設けられていたが、熱伝導絶縁シートであってもよい。
(実施の形態3)
以下に、本発明の実施の形態3におけるレーザ加熱装置について、図面を参照しながら説明する。なお、上記実施の形態1および上記実施の形態2と同様に、レーザ加熱装置からレーザ光を出射する方向を前方向、この前方向とは逆の方向を後方向、これらの前後方向Xと水平面上で直角な方向を左右方向Yとする。また上下方向をZとする。
図3に示すように、レーザ加熱装置71は、アルマイト処理されたアルミニウム合金(Al合金)により形成されているホルダー本体72Aとホルダカバー72Bから形成されているホルダー72と、ホルダー本体72Aの内面のうち、左右側面および下面に設けられている熱伝導絶縁シート73と、ホルダカバー72Bの下面に設けられているインジウムシート(以下、Inシートという)74と、下面に設けられている熱伝導絶縁シート73を介してホルダー72内の下部に固定されている下位ヒートシンク75と、Inシート74を介してホルダカバー72Bに固定されている上位ヒートシンク76と、下位ヒートシンク75の前面に隣接して設けられ、下位光軸センタ77を中心にレーザ光Lを出射する出射部78を有する下位ワット級ワンチップ半導体レーザ(下位LD)(下位ワンチップ半導体レーザ光源の一例)79と、上位ヒートシンク76の前面に隣接して設けられ、上位光軸センタ80を中心にレーザ光Lを出射する出射部81を有する上位ワット級ワンチップ半導体レーザ(上位LD)(上位ワンチップ半導体レーザ光源の一例)82と、下位ワット級ワンチップ半導体レーザ79とホルダー本体72Aの前壁部72aの間に設けられ、下位ワット級ワンチップ半導体レーザ79から出射されたレーザ光Lを集光する下位fastレンズ(下位シリンドリカルレンズともいう)85と、上位ワット級ワンチップ半導体レーザ82とホルダー本体72Aの前壁部72aの間に設けられ、上位ワット級ワンチップ半導体レーザ82から出射されたレーザ光Lを集光する上位fastレンズ(上位シリンドリカルレンズともいう)86と、下位fastレンズ85を保持する下位レンズ保持部87Aと上位fastレンズ86を保持する上位レンズ保持部87Bから形成されているレンズ保持手段87と、下位ワット級ワンチップ半導体レーザ79と下位レンズ保持部87Aの間に介装されている下位弾性体(例えばゴム)83と、上位ワット級ワンチップ半導体レーザ82と上位レンズ保持部87Bの間に介装されている上位弾性体(例えばゴム)84と、レンズ保持部上下位置調整手段であるレンズ保持部上下位置調整用ネジ89A,89B(詳細は後述する)と、レンズ位置調整手段であるレンズ位置調整用ネジ90A,90B,90C,90D(詳細は後述する)などにより構成されている。
上記ホルダー72は、前壁部72aの前後方向Xに、各レンズ位置調整ネジ90を挿通させるための4つ(複数)の挿通孔91が形成されているホルダー本体72Aと、下面が研磨されているホルダカバー72Bから形成されている。なお、ホルダカバー72Bは、4本(複数)の取付用ネジ92によりホルダー本体72Aの上部に取り付けられている。
上記下位ヒートシンク75は、前後方向Xに2本配置されている固定用ネジ93Aにより、底部に設けられた熱伝導絶縁シート73を介してホルダー本体72Aの下部に固定されている。
上記上位ヒートシンク76は、上面が表面研磨されており、またホルダー72の内面における上面にInシート74を設ける際、Inシート74に傷をつけ、Inシート74が導通することを防止するため、エッジ部がR面に加工されているものが使用される。なお、下位ヒートシンク75および上位ヒートシンク76はそれぞれ、1cm以上の銅ブロックにより形成されている。また、前後方向Xに2本配置されている固定用ネジ93Bにより、Inシート74を介してホルダカバー72Bの下部に固定されている。
上記下位ワット級ワンチップ半導体レーザ79と上記上位ワット級ワンチップ半導体レーザ82の出射部78,81はそれぞれ、スロー方向におけるレーザ光Lの発光幅が100μm、ファースト方向におけるレーザ光Lの発光幅が1μmに形成されている。
上記下位弾性体83と上記上位弾性体84は、上下方向Zにおける長さがそれぞれ、下位ワット級ワンチップ半導体レーザ79と上位ワット級ワンチップ半導体レーザ82から出射されるレーザ光Lに影響のない長さに設定されている。
上記下位fastレンズ85と上位fastレンズ86はそれぞれ、F4レンズにより形成されており、UV接着により下位レンズ保持部87Aの下位レンズ保持枠体96(後述する)および上位レンズ保持部87Bの上位レンズ保持枠体99(後述する)に接着されている。
上記下位レンズ保持部87Aは、下位弾性部材(例えばゴム)94を介して設けられた下位支持部95と、下位支持部95の上部に設けられ下位fastレンズ85を保持する下位レンズ保持枠体96から構成されており、第1レンズ保持部上下位置調整用ネジ89Aによりホルダー本体72Aに設けられている。
上記上位レンズ保持部87Bは、上位弾性部材(例えばゴム)97を介して設けられた上位支持部98と、上位支持部98の下部に設けられ上位fastレンズ86を保持する上位レンズ保持枠体99から構成されており、第2レンズ保持部上下位置調整用ネジ89Bによりホルダカバー72Bに設けられている。
上記レンズ保持部上下位置調整手段として、上下方向Zにおける下位レンズ保持部87Aの位置調整を行う第1レンズ保持部上下位置調整用ネジ89A(第1レンズ保持部上下位置調整手段の一例)、および上下方向Zにおける上位レンズ保持部87Bの位置調整を行う第2レンズ保持部上下位置調整用ネジ89B(第2レンズ保持部上下位置調整手段の一例)を有し、第1レンズ保持部上下位置調整用ネジ89Aは、ホルダー本体72Aに1つ(複数)配置され、ホルダー本体72Aから下位レンズ保持部87Aの下位支持部95まで挿入されており、第1レンズ保持部上下位置調整用ネジ89Aを締め付けまたは緩めることにより、すなわち上下動させることにより、下位弾性部材94の付勢力を使用して下位レンズ保持部87Aの上下位置調整、すなわち下位fastレンズ85の上下位置調整を行う。また第2レンズ保持部上下位置調整用ネジ89Bは、ホルダカバー72Bに1つ(複数)配置され、ホルダカバー72Bから上位レンズ保持部87Bの上位支持部98まで挿入されており、第2レンズ保持部上下位置調整用ネジ89Bを締め付けまたは緩めることにより、すなわち上下動させることにより、上位弾性部材97の付勢力を使用して上位レンズ保持部87Bの上下位置調整、すなわち上位fastレンズ86の上下位置調整を行う。
上記レンズ位置調整手段として、前後方向Xにおける各fastレンズ85,86の位置調整を行うレンズ位置調整用ネジ90A,90B,90C,90Dを有し、レンズ位置調整用ネジ90A,90B,90C,90Dは、ホルダー本体72Aの前壁部72aの挿通孔91を介して前後方向Xにそれぞれ設けられており、前壁部72aの中央部上方に配置されたレンズ位置調整用ネジ90A,90Bの先端部が上位レンズ保持部87Bの上位レンズ保持枠体99に当接され、前壁部72aの中央部下方に配置されたレンズ位置調整用ネジ90C,90Dの先端部が下位レンズ保持部87Aの下位レンズ保持枠体96に当接され、各レンズ位置調整用ネジ90A,90B,90C,90Dを締め付けまたは緩めることにより、すなわち前後動させることにより、下位弾性体83および上位弾性体84の付勢力を使用して下位レンズ保持部87Aおよび上位レンズ保持部87Bの前後位置調整、すなわち各fastレンズ85,86の前後位置調整を行う。
以下に、上記した実施の形態3における作用を説明する。
図3に示すように、まず第1レンズ保持部上下位置調整用ネジ89Aを締め付けまたは緩めることにより、上下方向Zにおいて下位fastレンズ85が所望の位置となるよう調整するとともに、第2レンズ保持部上下位置調整用ネジ89Bを締め付けまたは緩めることにより、上下方向Zにおいて上位fastレンズ86が所望の位置となるよう調整する。
このように、各レンズ保持部上下位置調整用ネジ89A,89Bを上下動させることにより、上下方向Zにおける各レンズ保持部87A,87Bの位置調整が行われる、すなわち上下方向Zにおける各fastレンズ85,86の位置調整が行われる。
そして、レンズ位置調整用ネジ90A,90Bを締め付けまたは緩めることにより、前後方向Xにおいて上位fastレンズ86が所望の位置となるよう調整して、上位fastレンズ86のフォーカス調整を行うとともに、レンズ位置調整用ネジ90C,90Dを締め付けまたは緩めることにより、前後方向Xにおいて下位fastレンズ85が所望の位置となるよう調整し、各ワット級ワンチップ半導体レーザ79,82から出射されるレーザ光Lのフォーカス調整を行う。
このように、レンズ位置調整用ネジ90A,90B,90C,90Dを前後動させることにより、前後方向Xにおける下位fastレンズ85および上位fastレンズ86の位置調整が行われ、各ワット級ワンチップ半導体レーザ79,82から出射されるレーザ光Lのフォーカス調整が行われる。
以上のように実施の形態3によれば、各レンズ位置調整用ネジ90A,90B,90C,90Dにより、前後方向Xにおける各fastレンズ85,86の位置調整がおこなわれるため、各ワット級ワンチップ半導体レーザ79,82から出射されるレーザ光Lのフォーカス調整を容易に行うことができる。
また、実施の形態3によれば、レーザ加熱装置71は、各レンズ保持部上下位置調整用ネジ89A,89Bにより、上下方向Zにおける各レンズ保持部87A,87Bの位置調整が行われるため、レーザ光Lが正しく出射されるよう補正することを容易に行うことができる。
また、実施の形態3によれば、レーザ加熱装置71は、各レンズ保持部上下位置調整用ネジ89および各レンズ位置調整用ネジ90により、上下方向Zおよび前後方向Xにおいて各レンズ保持部87A,87Bが固定されているため、振動または衝撃に対して強くなる。
なお、実施の形態3では、ホルダカバー72Bの下面にInシート74が設けられていたが、熱伝導絶縁シートであってもよい。
以下に、上記した実施の形態1〜3における放熱構造について、図面を参照しながら説明する。
図1〜図3に示すように、上面、すなわちホルダカバー2B(42B、72B)と当接する側の面が表面研磨されている上位ヒートシンク7(47、76)と、下面、すなわち上位ヒートシンク7(47、76)と当接する側の面が表面研磨されているホルダカバー2B(42B、72B)の間(以下、上位挿入空間という)にInシート4(44、74)が設けられ、高圧をかけて密着させており、この高圧密着により上位挿入空間は完全に密閉され、上位挿入空間は数μのアルマイト層(Al)のみ、すなわち絶縁体のみとなるため、絶縁率が向上される。なお、このInシート4(44、74)の厚さは数μ〜数十μが好適となる。
このように、熱伝導性の高い上記アルマイト層は限りなく0に近い熱接触抵抗となり、図1〜図3に示すように、下位ワット級ワンチップ半導体レーザ9(49、79)および上位ワット級ワンチップ半導体レーザ11(51、82)から発生する熱は、上位ヒートシンク7(47、76),Inシート4(44、74)およびホルダカバー2B(42B、72B)を介して放熱方向Wで放熱される。
これにより、放熱効率が向上して熱影響による温度変動が小さくなり、レーザ加熱装置1(41,71)に対して熱影響を及ぼすことがなくなるため、各ワット級ワンチップ半導体レーザ9(49、79),11(51、82)から安定したレーザ光L、すなわちレーザ光の強度分布のばらつきが少なく、強度変動の少ないレーザ光Lを出射することができる。また、上記構成により、親指ほどのサイズのレーザ加熱装置1(41,71)により10W以上の各ワット級ワンチップ半導体レーザの連続発振が可能となる。
このように、上記実施の形態1〜3では、ホルダー本体のカバー2B(42B、72B)として、アルマイト処理されたアルミニウム合金(Al合金)により形成されているホルダカバーが使用されていたが、図4に示すように、水冷ジャケット101でもいい。
この水冷ジャケット101は、前後方向Xにおける一方の側面から前後方向Xに形成されている2本の配管102A,102Bと、左右方向Yにおける一方の側面から左右方向Yに形成され、配管102A,102Bを左右方向Yで連結する配管102Cにより形成されている循環路102と、配管102A,102Bの開口部103A,103Bにそれぞれ設けられている入水用ニップル(入水用嵌合部)104A,出水用ニップル(出水用嵌合部)104Bと、配管102Cの開口部103Cに設けられているネジシール105により構成されている。
このような構成の水冷ジャケット101を使用してレーザ加熱装置1(41、71)の冷却を行う際、入水用ニップル104A,出水用ニップル104Bに水ホース(図示せず)を挿入し、例えば入水用ニップル104Aに挿入された水ホースから出水用ニップル104Bに挿入された水ホースへ水を流すことにより、水冷ジャケット101内に水を循環させることができるため、下位ワット級ワンチップ半導体レーザ9(49、79)および上位ワット級ワンチップ半導体レーザ11(51、82)から発生する熱を冷却することができ、したがってレーザ加熱装置1(41、71)の冷却を行うことができる。
以下に、上記実施の形態1におけるレンズ保持手段12に備えられている下位fastレンズ13,上位fastレンズ14に代わり設けられたF9のDカット非球面レンズ111と、集光用凸レンズ19に代わり設けられたレーザ光調整手段112を有するレーザ加熱装置について図5を参照しながら説明する。
なお、下位ワット級ワンチップ半導体レーザ9および上位ワット級ワンチップ半導体レーザ11の出射部は、スロー方向の発光幅が500μm、ファースト方向の発光幅が1μmとされている。また、レーザ光調整手段112から加工点までの距離(作動距離)を、ワークディスタンス(以下、WDという)という。
Dカット非球面レンズ111は、レンズ保持手段12の空洞部12Aに設けられ、レンズ位置調整用ネジ18を前後動させることにより、レンズ保持手段12とともに前後動され、外形は丸型のレンズをD型にカットして形成されている。
レーザ光調整手段112は、軸心センタ113より上方に配置されているPBSプリズム(偏光ビームスプリッターともいう)114と、軸心センタ113から下方、すなわちPBSプリズム114の下部に配置されている全反射プリズムミラー115から構成されている。
以下に、上記したレーザ加熱装置における作用を説明する。
図5に示すように、各ワット級ワンチップ半導体レーザ9,11から出射されるレーザ光Lをコリメートする際、Dカット非球面レンズ111を、レンズ保持手段12の空洞部12Aにおける前後方向の中央に配置する。
これにより、WDが40mmのとき、ファースト方向の幅hは4mmとされ、レーザ光Lがコリメートされるため、遠くに出射させるためのレーザ光Lが得られる。
また、Dカット非球面レンズ111を前後動させることにより、各ワット級ワンチップ半導体レーザ9,11から出射されるレーザ光Lを集光、または各ワット級ワンチップ半導体レーザ9,11から出射されるレーザ光Lを拡散させることができ、例えばWDが20mmのとき、ファースト方向の幅hは2mmとされ、レーザ光Lが集光されるため、加工点において正方形状スポットが得られ、WDが80mmのとき、ファースト方向の幅hは8mmとされ、レーザ光Lが拡散されるため、加工点において一括はんだ付けが行えるライン状のレーザ光Lが得られる。
本発明の実施の形態1におけるレーザ加熱装置を示す図であり、(a)は正面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B矢視図である。 本発明の実施の形態2におけるレーザ加熱装置を示す図であり、(a)は正面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B矢視図である。 本発明の実施の形態3におけるレーザ加熱装置を示す図であり、(a)は側部断面図、(b)はA−A矢視図である。 同各実施の形態におけるレーザ加熱装置の水冷ジャケットの斜視図である。 同実施の形態1におけるDカット非球面レンズおよびレーザ光調整手段を備えたレーザ加熱装置を示す図であり、(a)は正面図、(b)はA−A断面図である。
符号の説明
1,41,71 レーザ加熱装置
2A,42A,72A ホルダー本体
2B,42B,72B ホルダカバー
2,42,72 ホルダー
2a,42a,72a 前壁部
2b 後壁部
3,43,73 熱伝導絶縁シート
,44,74 インジウムシート
5,45,75 下位ヒートシンク
6,46 弾性絶縁体
7,47,76 上位ヒートシンク
9,49,79 下位ワット級ワンチップ半導体レーザ(下位
ワンチップ半導体レーザ光源)
11,51,82 上位ワット級ワンチップ半導体レーザ(上位
ワンチップ半導体レーザ光源)
12,52,87 レンズ保持手段
12B,52B,87A 下位レンズ保持部
12C,52C,87B 上位レンズ保持部
13,53,85 下位fastレンズ
14,54,86 上位fastレンズ
15 弾性絶縁部材
16,56 上下位置調整用ネジ(上下位置調整手段)
17A 第1前後位置調整用セットビス
17B 第2前後位置調整用セットビス
17 前後位置調整用セットビス(前後位置調整手
段)
18,57,90 レンズ位置調整用ネジ(レンズ位置調整手段)
18A,18B,18C,18D レンズ位置調整用ネジ
55 弾性体
57A,57B,57C,57D レンズ位置調整用ネジ
83 下位弾性体
84 上位弾性体
89 レンズ保持部上下位置調整用ネジ(レンズ保
持部上下位置調整手段)
90A,90B,90C,90D レンズ位置調整用ネジ
94 下位弾性部材
97 上位弾性部材
101 水冷ジャケット
102 循環路
102A,102B,102C 配管
104A 入水用嵌合部
104B 出水用嵌合部
L レーザ光
X 前後方向
Y 左右方向
Z 上下方向

Claims (5)

  1. レーザ光の集光部に向けて物質を溶解させるレーザ光を出射する、一対のワンチップ半導体レーザ光源を備えたレーザ加熱装置であって、
    アルマイト処理されたアルミニウム合金により形成されているホルダー本体およびホルダカバーから形成されているホルダーと、
    前記ホルダー本体内に設けられ、前端部に前記一方の下位ワンチップ半導体レーザ光源を有する下位ヒートシンクと、
    前記下位ヒートシンクの上方に設けられ、前端部で前記下位ワンチップ半導体レーザ光源と向かい合うように配置された他方の上位ワンチップ半導体レーザ光源を有する上位ヒートシンクと、
    前記下位ワンチップ半導体レーザ光源から出射されたレーザ光をコリメートする下位fastレンズを保持する下位レンズ保持部と、前記上位ワンチップ半導体レーザ光源から出射されたレーザ光をコリメートする上位fastレンズを保持する上位レンズ保持部から形成されているレンズ保持手段と、
    前記ホルダー本体の前壁部と前記レンズ保持手段の下位レンズ保持部および上位レンズ保持部との間にそれぞれ介装されている弾性絶縁部材と、
    前記ホルダー本体の前壁部における上方および下方の左右方向に複数配置され、先端部が前記上位ヒートシンクもしくは前記下位ヒートシンクの前面と当接され、前記弾性絶縁部材の付勢力を使用して前記レンズ保持手段の下位レンズ保持部および上位レンズ保持部をそれぞれ前後動させるレンズ位置調整手段と、
    前記下位ヒートシンクと前記上位ヒートシンクの間に介装されている弾性絶縁体と、
    前記上位ヒートシンクにおける前後方向および左右方向に複数配置され、前記弾性絶縁体を介して上位ヒートシンクを前記下位ヒートシンクに対して上下動する上下位置調整手段と、
    前記ホルダー本体の前壁部の上方に少なくとも1つ配置され、先端部が前記上位ヒートシンクの前面と当接され、前記ホルダー本体の前壁部から前記上位ヒートシンクを前後動する第1前後位置調整手段と、前記ホルダー本体の後壁部に少なくとも1つ配置され、先端部が前記上位ヒートシンクの後面と当接され、前記ホルダー本体の後壁部から前記上位ヒートシンクを前後動する第2前後位置調整手段を有する前後位置調整手段
    を備え、
    前記レンズ位置調整手段により前記レンズ保持手段の下位レンズ保持部および上位レンズ保持部をそれぞれ前後動させることにより、前後方向における前記下位fastレンズおよび前記上位fastレンズの位置調整を行い、
    前記上下位置調整手段および前記前後位置調整手段により前記上位ヒートシンクを上下動および前後動させることにより、上下方向および前後方向における前記上位ヒートシンクの位置調整を行うこと
    を特徴とするレーザ加熱装置。
  2. レーザ光の集光部に向けて物質を溶解させるレーザ光を出射する、一対のワンチップ半導体レーザ光源を備えたレーザ加熱装置であって、
    アルマイト処理されたアルミニウム合金により形成されているホルダー本体およびホルダカバーから形成されているホルダーと、
    前記ホルダー本体内に設けられ、前端部に前記一方の下位ワンチップ半導体レーザ光源を有する下位ヒートシンクと、
    前記下位ヒートシンクの上方に設けられ、前端部で前記下位ワンチップ半導体レーザ光源と向かい合うように配置された他方の上位ワンチップ半導体レーザ光源を有する上位ヒートシンクと、
    前記下位ワンチップ半導体レーザ光源から出射されたレーザ光をコリメートする下位fastレンズを保持する下位レンズ保持部と、前記上位ワンチップ半導体レーザ光源から出射されたレーザ光をコリメートする上位fastレンズを保持する上位レンズ保持部から形成されているレンズ保持手段と、
    前記レンズ保持手段の下位レンズ保持部および上位レンズ保持部の後面と前記下位ヒートシンクおよび前記上位ヒートシンクの前面との間に介装される弾性体と、
    前記ホルダー本体の前壁部における中央部上方および下方の左右方向に複数配置され、前記弾性体の付勢力を使用して、前記レンズ保持手段の下位レンズ保持部および上位レンズ保持部をそれぞれ前後動させるレンズ位置調整手段と、
    前記下位ヒートシンクと前記上位ヒートシンクの間に介装されている弾性絶縁体と、
    前記上位ヒートシンクにおける前後方向および左右方向に複数配置され、前記弾性絶縁体を介して上位ヒートシンクを前記下位ヒートシンクに対して上下動する上下位置調整手段
    を備え、
    前記レンズ位置調整手段により前記レンズ保持手段の下位レンズ保持部および上位レンズ保持部をそれぞれ前後動させることにより、前後方向における前記下位fastレンズおよび前記上位fastレンズの位置調整を行い、
    前記上下位置調整手段により前記上位ヒートシンクを上下動させることにより、上下方向における前記上位ヒートシンクの位置調整を行うこと
    を特徴とするレーザ加熱装置。
  3. レーザ光の集光部に向けて物質を溶解させるレーザ光を出射する、一対のワンチップ半導体レーザ光源を備えたレーザ加熱装置であって、
    アルマイト処理されたアルミニウム合金により形成されているホルダー本体およびホルダカバーから形成されているホルダーと、
    前記ホルダー本体内に設けられ、前端部に前記一方の下位ワンチップ半導体レーザ光源を有する下位ヒートシンクと、
    前記下位ヒートシンクの上方に設けられ、前端部で前記下位ワンチップ半導体レーザ光源と向かい合うように配置された他方の上位ワンチップ半導体レーザ光源を有する上位ヒートシンクと、
    前記下位ワンチップ半導体レーザ光源から出射されたレーザ光を集光する下位fastレンズを保持する下位レンズ保持部と、前記上位ワンチップ半導体レーザ光源から出射されたレーザ光を集光する上位fastレンズを保持する上位レンズ保持部から形成されているレンズ保持手段と、
    前記下位ワンチップ半導体レーザ光源と前記下位レンズ保持部の間に介装されている下位弾性体と、
    前記上位ワンチップ半導体レーザ光源と前記上位レンズ保持部の間に介装されている上位弾性体と、
    前記ホルダー本体の前壁部における中央部上方および下方の左右方向に複数配置され、先端部が前記下位レンズ保持部および前記上位レンズ保持部に当接され、前記下位弾性体および上位弾性体の付勢力を使用して前記ホルダー本体の前壁部から前記レンズ保持手段の下位レンズ保持部および上位レンズ保持部を前後動するレンズ位置調整手段と、
    前記ホルダー本体に少なくとも1つ配置され、前記ホルダー本体から前記ホルダー本体と前記下位レンズ保持部の間に介装されている下位弾性部材を介して前記下位レンズ保持部まで挿入され前記下位レンズ保持部を上下動する第1レンズ保持部上下位置調整手段と、前記ホルダカバーに少なくとも1つ配置され、前記ホルダカバーから前記ホルダカバーと前記上位レンズ保持部の間に介装されている上位弾性部材を介して前記上位レンズ保持部まで挿入され前記上位レンズ保持部を上下動する第2レンズ保持部上下位置調整手段を有するレンズ保持部上下位置調整手段
    を備え、
    前記レンズ位置調整手段により前記レンズ保持手段の下位レンズ保持部および上位レンズ保持部をそれぞれ前後動させることにより、前後方向における前記下位fastレンズおよび前記上位fastレンズの位置調整を行い、
    前記レンズ保持部上下位置調整手段により前記下位レンズ保持部および前記上位レンズ保持部を上下動させることにより、上下方向における前記下位レンズ保持部および前記上位レンズ保持部の位置調整を行うこと
    を特徴とするレーザ加熱装置。
  4. ホースが嵌合される入水用および出水用の嵌合部と、
    前記入水用嵌合部から前記出水用嵌合部まで配管により形成されている循環路
    を備える水冷ジャケットが、
    前記ホルダー本体の上部に設けられること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のレーザ加熱装置。
  5. 前記ホルダー本体の内面に設けられ、前記下位ヒートシンクが接合されている熱伝導絶縁シートを備え、
    前記上位ヒートシンクの上面を表面研磨し、前記ホルダカバーの下面を表面研磨し、これら上面が表面研磨されている前記上位ヒートシンクと、下面が表面研磨されている前記ホルダカバーとの間に介装されているインジウムシートを備えること
    を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のレーザ加熱装置。
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