JP4282410B2 - フラッシュメモリの制御回路、並びに、この制御回路を備えるメモリコントローラ及びフラッシュメモリシステム - Google Patents

フラッシュメモリの制御回路、並びに、この制御回路を備えるメモリコントローラ及びフラッシュメモリシステム Download PDF

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本発明は、フラッシュメモリの制御回路、並びに、この制御回路を備えるメモリコントローラ及びフラッシュメモリシステムに関する。
近年、メモリカードやシリコンディスクなどのメモリシステムに用いられる半導体メモリとして、フラッシュメモリが用いられることが多い。このフラッシュメモリは不揮発性メモリの一種であり、電源が投入されているか否かに関わらず、データが保持されるていることが要求される。
ところで、上記のような装置に特に用いられることが多いNAND型フラッシュメモリは、メモリセルを消去状態(論理値の「1」)から書込状態(論理値の「0」)に変化させる場合には、メモリセル単位で行うことができるが、メモリセルを書込状態(論理値の「0」)から消去状態(論理値の「1」)に変化させる場合には、メモリセル単位で行うことができず、複数のメモリセルからなる所定の消去単位でしかこれを行うことができない。
かかる消去の処理単位であるブロックは、読出し及び書込みの処理単位であるページで構成されている(例えば、1ブロックが32ページで構成されている。)。このページは、通常、512バイトのデータ領域で構成されており、ページに対する読出し及び書込みの処理は512バイト単位で行なわれる。従って、このようなフラッシュメモリに対する読出し及び書込みの処理は、512バイトのバッファ回路(例えば、512バイトのデータ領域を備えたSRAM(Static Random Access Memory)で構成されている。)を介して行なわれる。つまり、フラッシュメモリを備えたメモリシステム(以下、フラッシュメモリを備えたメモリシステムをフラッシュメモリシステムと言う。)では、ホストシステム側から書込まれるデータは、一旦バッファ回路に保持され、バッファ回路に保持されたデータがフラッシュメモリに書込まれる。一方、フラッシュメモリから読出されるデータは、一旦バッファ回路に保持され、バッファ回路に保持されたデータがホストシステム側に転送される。
特開平10−3434
上述のようなフラッシュメモリシステムで、フラッシュメモリの複数のページに連続してデータの書込みを行なう場合、フラッシュメモリの制御回路側からフラッシュメモリに対して書込み処理を実行するための情報と書込みデータが供給され、その供給完了後に、その書込みデータが保持されていたバッファ回路には、ホストシステム側から別の書込みデータが取込まれる。
ところが、ホストシステム側から別の書込みデータの取込みを開始した後に、制御回路側がフラッシュメモリ側から書込みエラーを示すステータス情報を受取ったり、又は、書込み処理の完了を知らせる通知情報がフラッシュメモリ側から出力されずに書込み処理が時間切れで終了する場合がある。このような場合に再度書込み処理を行なうためには、ホストシステム側からバッファ回路に再度データを取込まなければならない。
一方、上述のような問題を避けるために、書込み処理の結果を確認(ステータス情報や通知情報等により確認)してからバッファ回路に別の書込みデータを取込むようにすると、書込み処理の処理効率が低下する。
そこで、本発明は、通常の書込み処理における処理効率を低下させることなく、書込み処理が正常に完了しなかった場合の処理効率の低下を抑えたフラッシュメモリの制御回路、並びに、この制御回路を備えるメモリコントローラ及びフラッシュメモリシステムを提供することを目的とする。
尚、特許文献1に、バッファメモリと同一のデータが書込まれる不揮発性レジスタが開示されているが、本発明とは目的と構成が異なる。
本発明に係る目的は、フラッシュメモリに書込むデータを一時的に保持するデータ保持機能と、
前記データ保持機能に保持されているデータの複製データを保持する複製データ保持機能と、
前記フラッシュメモリに対する書込み処理を制御する書込み制御機能とを備え、
前記フラッシュメモリに対する書込み処理の実行時に、前記データ保持機能から前記フラッシュメモリに供給されるデータが、前記複製データ保持機能に取込まれるように構成されていることを特徴とするフラッシュメモリの制御回路によって達成される。更に、このフラッシュメモリの制御回路を備えたメモリコントローラ、又は、このフラッシュメモリの制御回路とフラッシュメモリを備えたフラッシュメモリシステムによっても達成される。
ここで、前記複製データ保持機能には、直前の書込み処理で前記データ保持機能から前記フラッシュメモリに供給されたデータが保持される。
又、本発明によれば、前記複製データ保持機能が保持するデータ容量が、フラッシュメモリの書込み処理単位分のデータ容量と等しいことが好ましい。
ここで、フラッシュメモリの書込み処理がページ単位で処理される場合は、前記複製データ保持機能のデータ容量は、フラッシュメモリの1ページ分のデータ容量に設定することが好ましい。
又、本発明によれば、前記フラッシュメモリに対する書込み処理が正常に終了しなかった場合に、前記複製データ保持機能に保持されているデータを、前記フラッシュメモリに書込む処理が実行されるように構成されていることが好ましい。
このように構成することにより、前記フラッシュメモリに対する書込み処理が正常に終了しなかった場合は、前記複製データ保持機能に保持されているデータを用いて再度書込み処理を行なうことができる。
本発明によれば、フラッシュメモリに対する書込み処理の実行時に、バッファ回路からフラッシュメモリに供給される書込みデータを取込んで保持しておく二次的なバッファ回路を設け、書込み処理が正常に完了しなかった場合は、この二次的なバッファ回路に保持されている書込みデータを用いて、再度書込み処理の実行するようにしたので、書込み処理が正常に完了しなかった場合の処理効率の低下を抑えることができる。
つまり、直前の書込み処理でフラッシュメモリに供給された書込みデータが、二次的なバッファ回路に保持されているので、再度書込み処理を実行する際に、そのデータをホストシステム側から再度取込む必要がなくなり処理効率の低下を抑えることができる。従って、書込み処理の結果を確認する前にバッファ回路に別の書込みデータを取込む処理を開始しても支障がない。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[フラッシュメモリシステム1の説明]
図1は、本発明に係るフラッシュメモリシステム1を概略的に示すブロック図である。図1に示したようにフラッシュメモリシステム1は、フラッシュメモリ2と、それを制御するコントローラ3で構成されている。又、フラッシュメモリシステム1は、通常ホストシステム4に着脱可能に装着されて使用され、ホストコンシステム4に対して一種の外部記憶装置として用いられる。
尚、ホストシステム4としては、文字、音声、あるいは画像情報等の種々の情報を処理するパーソナルコンピュータやデジタルスチルカメラをはじめとする各種情報処理装置が挙げられる。
フラッシュメモリ2は、ページ単位で読出し又は書込みを、ブロック単位で消去を実行するデバイスであり、例えば、1ブロックは32ページで構成され、1ページは512バイトのユーザ領域と16バイトの冗長領域で構成されている。
コントローラ3は、ホストインターフェース制御ブロック5と、マイクロプロセッサ6と、ホストインターフェースブロック7と、ワークエリア8と、バッファ9と、フラッシュメモリインターフェースブロック10と、ECC(エラー・コレクション・コード)ブロック11と、フラッシュメモリシーケンサブロック12とから構成される。これら機能ブロックによって構成されるコントローラ3は、一つの半導体チップ上に集積されている。以下に各ブロックの機能を説明する。
マイクロプロセッサ6は、コントローラ3を構成する各機能ブロック全体の動作を制御する機能ブロックである。
ホストインターフェース制御ブロック5は、ホストインターフェースブロック7の動作を制御する機能ブロックである。ここで、ホストインターフェース制御ブロック5は、ホストインターフェースブロック7の動作を設定する動作設定レジスタ(図示せず)を備えており、この動作設定レジスタに基づきホストインターフェースブロック7は動作する。
ホストインターフェースブロック7は、ホストシステム4とデータ、アドレス情報、ステータス情報及び外部コマンド情報の授受を行なう機能ブロックである。すなわち、フラッシュメモリシステム1がホストシステム4に装着されると、フラッシュメモリシステム1とホストシステム4は、外部バス13を介して相互に接続され、かかる状態において、ホストシステム4よりフラッシュメモリシステム1に供給されるデータ等は、ホストインタ―フェースブロック7を入口としてコントローラ3の内部に取り込まれ、フラッシュメモリシステム1からホストシステム4に供給されるデータ等は、ホストインターフェースブロック7を出口としてホストシステム4に供給される。
さらに、ホストインターフェースブロック7は、ホストシステム4より供給されるホストアドレス及び外部コマンドを一時的に格納するタスクファイルレジスタ(図示せず)及びエラーが発生した場合にセットされるエラーレジスタ(図示せず)等を有している。
ワークエリア8は、フラッシュメモリ2の制御に必要なデータが一時的に格納される作業領域であり、複数のSRAM(Static Random Access Memory)セルによって構成される機能ブロックである。
バッファ9は、フラッシュメモリ2から読出したデータ及びフラッシュメモリ2に書込むデータを一時的に保持する機能ブロックである。すなわち、フラッシュメモリ2から読出したデータは、ホストシステム4が受け取り可能な状態になるまでバッファ9に保持され、フラッシュメモリ2に書込むデータは、フラッシュメモリ2が書込み可能な状態となるまでバッファ9に保持される。
フラッシュメモリシーケンサブロック12は、内部コマンドに基づきフラッシュメモリ2の動作を制御する機能ブロックである。フラッシュメモリシーケンサブロック12は、複数のレジスタ(図示せず)を備え、この複数のレジスタに内部コマンドを実行する際に必要な情報が設定される。この複数のレジスタに内部コマンドを実行する際に必要な情報が設定されると、フラッシュメモリシーケンサブロック12は、その情報に基づいて処理を実行する。ここで、「内部コマンド」とは、コントローラ3からフラッシュメモリ2に与えられるコマンドであり、ホストシステム4からフラッシュメモリシステム1に与えられるコマンドである「外部コマンド」と区別される。
フラッシュメモリインターフェースブロック10は、内部バス14を介して、フラッシュメモリ2とデータ、アドレス情報、ステータス情報及び内部コマンド情報の授受を行う機能ブロックである。
ECCブロック11は、フラッシュメモリ2に書込むデ―タに付加されるエラーコレクションコードを生成するとともに、読出しデータに付加されたエラーコレクションコードに基づいて、読出したデータに含まれる誤りを検出・訂正する機能ブロックである。
[メモリセルの説明]
次に、図2及び3参照して図1に示したフラッシュメモリ2を構成するメモリセル16の具体的な構造について説明する。
図2は、フラッシュメモリを構成するメモリセル16の構造を概略的に示す断面図である。同図に示したように、メモリセル16は、P型半導体基板17に形成されたN型のソース拡散領域18及びドレイン拡散領域19と、ソース拡散領域18とドレイン拡散領域19との間のP型半導体基板17を覆って形成されたトンネル酸化膜20と、トンネル酸化膜20上に形成されたフローティングゲ―ト電極21と、フローティングゲート電極21上に形成された絶縁膜22と、絶縁膜22上に形成されたコントロールゲ―ト電極23とから構成される。このような構成を有するメモリセル16が、フラッシュメモリ内で複数個直列に接続されている。
メモリセル16は、フローティングゲート電極21に電子が注入されているか否かによって、「消去状態(電子が蓄積されていない状態)」と「書込状態(電子が蓄積されている状態)」のいずれかの状態が示される。ここで、1つのメモリセル16は1ビットのデータに対応し、メモリセル16の「消去状態」が論理値の「1」のデータに対応し、メモリセル16の「書込状態」が論理値の「0」のデータに対応する。
「消去状態」においては、フローティングゲート電極21に電子が蓄積されていないため、コントロールゲート電極23に読出し電圧(高レベル電圧)が印加されていないときには、ソース拡散領域18とドレイン拡散領域19との間の、P型半導体基板17の表面にチャネルが形成されず、ソース拡散領域18とドレイン拡散領域19は電気的に絶縁される。一方、コントロールゲート電極23に読出し電圧(高レベル電圧)が印加されると、ソース拡散領域18とドレイン拡散領域19との間の、P型半導体基板17の表面にチャネル(図示せず)が形成され、ソース拡散領域18とドレイン拡散領域19は、このチャネルによって電気的に接続される。
すなわち、「消去状態」においてはコントロールゲート電極23に読出し電圧(高レベル電圧)が印加されていない状態では、ソース拡散領域18とドレイン拡散領域19とは電気的に絶縁され、コントロールゲート電極23に読出し電圧(高レベル電圧)が印加された状態では、ソース拡散領域18とドレイン拡散領域19とは電気的に接続される。
図3は、「書込状態」であるメモリセル16を概略的に示す断面図である。同図に示したように、「書込状態」とは、フローティングゲート電極21に電子が蓄積されている状態を指す。フローティングゲート電極21はトンネル酸化膜20及び絶縁膜22に挟まれているため、一旦、フローティングゲート電極21に注入された電子は、きわめて長時間フローティングゲート電極21内にとどまる。この「書込状態」においては、フローティングゲート電極21に電子が蓄積されているので、コントロールゲート電極23に読出し電圧(高レベル電圧)が印加されているか否かに関わらず、ソース拡散領域18とドレイン拡散領域19との間の、P型半導体基板17の表面にはチャネル24が形成される。したがって、「書込状態」においてはソース拡散領域18とドレイン拡散領域19とは、コントロ―ルゲート電極23に読出し電圧(高レベル電圧)が印加されているか否かに関わらず、チャネル24によって常に電気的に接続状態となる。
又、上記メモリセル16が消去状態であるか書込状態であるかは、次のようにして読み出すことができる。メモリセル16はフラッシュメモリ内で複数個直列に接続されている。この直列体の中で選択するメモリセル16に低レベル電圧を印加し、それ以外のメモリセル16のコントロールゲート電極23に高レベル電圧を印加する。この状態でメモリセル16の直列体が導通状態であるか否かの検出が行われる。その結果、この直列体が導通状態であれば、選択されたメモリセル16は書込状態であると判断され、絶縁状態であれば、選択されたフラッシュメモリセル16は消去状態であると判断される。このようにして、直列体に含まれる任意のメモリセル16に保持されたデータが「0」であるのか「1」であるのかを読み出すことができる。
又、消去状態であるメモリセル16を書込状態に変化させる場合は、コントロールゲート電極23が高電位側となる高電圧が印加し、トンネル酸化膜20を介してフローティングゲート電極21へ電子を注入する。この際、FN(ファウラ―ノルトハイム)トンネル電流が流れフロ―ティングゲート電極21に電子が注入される。一方、書込状態であるフラッシュメモリセル16を消去状態に変化させる場合は、コントロールゲート電極23が低電位側となる高電圧が印加し、トンネル酸化膜20を介してフローティングゲート電極21に蓄積された電子を排出する。
[フラッシュメモリのメモリ構造の説明]
次に、フラッシュメモリ2のメモリ構造を説明する。図4は、フラッシュメモリ2のメモリ構造を概略的に示す図である。図4に示したように、フラッシュメモリ2はデータの読出し及び書込みにおける処理単位であるページと、データの消去単位であるブロックで構成されている。
上記ページは、例えば512バイトのデータ領域25と、16バイトの冗長領域26によって構成される。データ領域25は、主に、ホストシステム4から供給されるデ―タが格納される領域であり、冗長領域26は、エラーコレクションコード、対応論理ブロックアドレス及びブロックステータス等の付加情報が格納される領域である。
エラ―コレクションコードは、ユーザ領域25に格納されたデータに含まれる誤りを訂正するための付加情報であり、ECCブロック11によって生成される。このエラ―コレクションコードに基づき、ユーザ領域25に格納されたデータに含まれる誤りが所定数以下であれば、その誤りが訂正される。
対応論理ブロックアドレスは、そのブロックにデータが格納されている場合に、そのブロックがどの論理ブロックアドレスに対応するかを示している。尚、そのブロックにデータが格納されていない場合は、対応論理ブロックアドレスも格納されていないので、対応論理ブロックアドレスが格納されているか否かで、そのブロックが消去済ブロックであるか否かを判断することができる。つまり、対応論理ブロックアドレスが格納されていない場合は消去済ブロックであると判断する。
ブロックステータスは、そのブロックが不良ブロック(正常にデータの書込み等を行なうことができないブロック)であるか否かを示すフラグであり、そのブロックが不良ブロックであると判断された場合には、不良ブロックであることを示すフラグが設定される。
又、上述のとおり、フラッシュメモリはデータの上書きができないため、データの書替を行なう場合、書替えの後のデータは書替え前と異なるデータ領域に書込まれる。従って、ホストシステム側から与えられる論理アドレスと、フラッシュメモリ内での物理アドレスとの対応関係は、データを書替える毎に変化する。従って、論理アドレスと物理アドレスとの対応関係は、アドレス変換テーブル等によって管理される。
[本発明に係る書込み処理の説明]
次に、図面を参照して本発明に係る書込み処理について説明する。図5から図7には、フラッシュメモリに書込むデータを一時的に保持するバッファ(第1バッファ9a、第2バッファ9b、コピーバッファ9c)と、データの書込み先であるフラッシュメモリ2が示されている。
本発明に係るフラッシュメモリシステムでは、通常の書込み処理や読出し処理に使用される第1バッファ9a及び第2バッファ9bに加えて、コピーバッファ9cが設けられている。これらのバッファは、フラッシュメモリの1ページ分のデータを格納することができるSRAM(Static Random Access Memory)等で構成されている。又、通常の書込み処理や読出し処理に使用されるバッファは、処理速度を上げるため複数設けられることが多い。
例えば、通常の書込み処理や読出し処理に使用されるバッファを2つ備えたフラッシュメモリシステムでは、次のような処理が行なわれている。書込み処理の場合は、一方のバッファにホストシステム側からの書込みデータを取込んでいる時に、他方のバッファに保持されているデータ(ホストシステム側から取込んだ書込みデータ)をフラッシュメモリに書込んでいる。読出し処理の場合は、一方のバッファにフラッシュメモリからデータを読出している時に、他方のバッファに保持されているデータ(フラッシュメモリから読出したデータ)をホストシステム側に出力している。
つまり、複数のバッファ(通常の書込み処理や読出し処理に使用されるバッファ)を備えたフラッシュメモリシステムでは、ホストシステム側の処理とフラッシュメモリ側の処理を、異なるバッファに対して行なうことができるので、ホストシステム側のデータ授受とフラッシュメモリ側のデータ授受を同時行なうことができる。
次に、図5に示した書込み処理について説明する。この書込み処理では、第1バッファ9aに保持されているデータが、消去済ブロックのページ0に書込まれる。この書込み処理は、図1に示したフラッシュメモリシーケンサブロック12が有するレジスタに以下のような書込み処理の設定がなされることにより実行される。
1)内部コマンドとして内部書込みコマンドが、フラッシュメモリシーケンサブロック12内の所定のレジスタに設定される。
2)データの書込み先となるページ0のアドレスが、フラッシュメモリシ―ケンサブロック12内の所定のレジスタに設定される。
その後、上記書込み処理の設定に基づいて、フラッシュメモリシーケンサブロック12が処理を実行する。この処理が実行されると、図1に示したフラッシュメモリインターフェースブロック10から、内部バス14を介してフラッシュメモリ2に内部コマンドを実行するための情報が供給される。又、第1バッファ9aに保持されているデータも、内部バス14を介してフラッシュメモリ2に供給される。
一方、上記フラッシュメモリ2のページ0への書込み処理の実行時に、コピーバッファ9cに対しても、チップイネーブル信号、ライトイネーブル信号等の書込み制御信号が供給される。ここで、コピーバッファ9cも内部バス14に接続されているので、第1バッファ9aからフラッシュメモリ2に供給されるデータが、コピーバッファ9cにも取込まれる。つまり、第1バッファ9aからフラッシュメモリ2への書込み処理と、第1バッファ9aからコピーバッファ9cへのデータコピーが同時に行なわれる。
上記のような内部コマンドを実行するための情報と第1バッファ9aに保持されているデータを、フラッシュメモリ2に供給する処理を終了すると、図1に示したホストインターフェース制御ブロック5の制御のもと、第1バッファ9aにホストシステム4側から別の書込みデータを取込む処理が開始される。
その後、フラッシュメモリ2から書込み処理の完了を知らせる通知情報を受取り、フラッシュメモリ2が設定した正常終了を示すステータス情報(処理が正常に終了したことを示すステータス情報)を確認してから次の書込み処理を開始する。
図6を参照して次の書込み処理について説明する。この書込み処理では、第2バッファ9bに保持されているデータが、消去済ブロックのページ1に書込まれる。この書込み処理は、図1に示したフラッシュメモリシーケンサブロック12が有するレジスタに以下のような書込み処理の設定がなされることにより実行される。
1)内部コマンドとして内部書込みコマンドが、フラッシュメモリシーケンサブロック12内の所定のレジスタに設定される。
2)データの書込み先となるページ1のアドレスが、フラッシュメモリシ―ケンサブロック12内の所定のレジスタに設定される。
その後、上記書込み処理の設定に基づいて、フラッシュメモリシーケンサブロック12が処理を実行すと、図5の場合と同様にフラッシュメモリ2に内部コマンドを実行するための情報が供給される。又、第2バッファ9aに保持されているデータも、内部バス14を介してフラッシュメモリ2に供給される。
一方、上記フラッシュメモリ2のページ1への書込み処理の実行時に、コピーバッファ9cに対しても、チップイネーブル信号、ライトイネーブル信号等の書込み制御信号が供給され、図5の場合と同様に第2バッファ9bからコピーバッファ9cへのデータコピーも行なわれる。
上記のような内部コマンドを実行するための情報と第2バッファ9bに保持されているデータを、フラッシュメモリ2に供給する処理を終了すると、図1に示したホストインターフェース制御ブロック5の制御のもと、第2バッファ9bにホストシステム4側から別のデータを取込む処理が開始される。
その後、フラッシュメモリ2から書込み処理の完了を知らせる通知情報を受取り、フラッシュメモリ2が設定した正常終了を示すステータス情報(処理が正常に終了したことを示すステータス情報)を確認した場合は、ホストシステム4側から第1バッファ9aへのデータ取込みが完了していることを確認した後、第1バッファ9aからフラッシュメモリ2への書込み処理を開始する。
一方、フラッシュメモリ2から書込み処理の完了を知らせる通知情報が出力されずに書込み処理が時間切れで終了した場合、又はフラッシュメモリ2が設定した異常終了を示すステータス情報(エラーが発生したことを示すステータス情報)を確認した場合は、コピーバッファ9cに保持されているデータをフラッシュメモリ2への書込み処理を開始する。
図7を参照して、コピーバッファ9cに保持されているデータをフラッシュメモリ2への書込み処理を説明する。この書込み処理では、コピーバッファ9cに保持されているデータが、別の消去済ブロックに書込まれる。この書込み処理は、図1に示したフラッシュメモリシーケンサブロック12が有するレジスタに以下のような書込み処理の設定がなされることにより実行される。
1)内部コマンドとして内部書込みコマンドが、フラッシュメモリシーケンサブロック12内の所定のレジスタに設定される。
2)データの書込み先となるページ1のアドレスが、フラッシュメモリシ―ケンサブロック12内の所定のレジスタに設定される。
その後、上記書込み処理の設定に基づいて、フラッシュメモリシーケンサブロック12が処理を実行すと、図5の場合と同様にフラッシュメモリ2に内部コマンドを実行するための情報が供給される。尚、この処理では、コピーバッファ9cからデータが出力されるように設定されるので、コピーバッファ9cに保持されているデータが、内部バス14を介してフラッシュメモリ2に供給される。
上記のような内部コマンドを実行するための情報とコピーバッファ9cに保持されているデータを、フラッシュメモリ2に供給する処理を終了した後は、フラッシュメモリ2から書込み処理の完了を知らせる通知情報を受取り、フラッシュメモリ2が設定した正常終了を示すステータス情報(処理が正常に終了したことを示すステータス情報)を確認してから次の書込み処理を開始する。
以上に説明したように、本発明に係るフラッシュメモリシステムでは、通常の書込み処理や読出し処理に使用されるバッファからフラッシュメモリへの書込み処理を実行する際に、複製データを保持するコピーバッファにデータを取込んでいる。従って、コピーバッファには、常に、直前の書き込み処理でフラッシュメモリに供給されたデータが保持される。
このように直前の書き込み処理でフラッシュメモリに供給されたデータが保持されていれば、書込み処理が正常に終了したことを確認する前に、バッファへのデータ取込みを開始しても支障がない。つまり、バッファへのデータ取込みを開始した後に、書込み処理がエラーであったことを確認した場合であっても、コピーバッファに保持されているデータを用いて再度書込み処理を行なうことができる。
尚、本発明は、通常の書込み処理や読出し処理に使用されるバッファが単数であっても、又は複数であっても同様に実施することができる。又、コピーバッファを複数設けてもよいが、フラッシュメモリの書込み処理単位分のデータ(例えば、1ページ分のデータ)を保持できるコピーバッファが1つあれば十分に本発明に係る目的は達成される。
図1は、本発明に係るフラッシュメモリシステム1を概略的に示すブロック図である。 図2は、フラッシュメモリ2を構成するメモリセル16の構造を概略的に示す断面図である。 図3は、書込状態であるメモリセル16を概略的に示す断面図である。 図4は、フラッシュメモリ2のアドレス空間の構造を概略的に示す図である。 図5は、フラッシュメモリ2に書込むデータを一時的に保持するバッファと、データの書込み先であるフラッシュメモリ2の関係を示す図である。 図6は、フラッシュメモリ2に書込むデータを一時的に保持するバッファと、データの書込み先であるフラッシュメモリ2の関係を示す図である。 図7は、フラッシュメモリ2に書込むデータを一時的に保持するバッファと、データの書込み先であるフラッシュメモリ2の関係を示す図である。
符号の説明
1 フラッシュメモリシステム
2 フラッシュメモリ
3 コントローラ
4 ホストコンピュータ
5 ホストインターフェース制御ブロック
6 マイクロプロセッサ
7 ホストインターフェースブロック
8 ワークエリア
9 バッファ
9a 第1バッファ
9b 第2バッファ
9c コピーバッファ
10 フラッシュメモリインターフェースブロック
11 ECCブロック
12 フラッシュメモリシーケンサブロック
13 外部バス
14 内部バス
16 メモリセル
17 P型半導体基板
18 ソース拡散領域
19 ドレイン拡散領域
20 トンネル酸化膜
21 フローティングゲート電極
22 絶縁膜
23 コントロールゲート電極
24 チャネル
25 ユーザ領域
26 冗長領域

Claims (4)

  1. フラッシュメモリに書込むデータを一時的に保持するデータ保持機能と、
    前記データ保持機能に保持されているデータの複製データを保持する複製データ保持機能と、
    前記フラッシュメモリに対する書込み処理を制御する書込み制御機能とを備え、
    前記書込み制御機能は、前記フラッシュメモリに対する書込み処理の実行時に、前記データ保持機能から前記フラッシュメモリに供給されるデータ、前記複製データ保持機能に取込み、前記フラッシュメモリに対する書込み処理が正常に終了しなかった場合に、前記複製データ保持機能に保持されているデータを、前記フラッシュメモリに書込む処理を実行するように構成されていることを特徴とするフラッシュメモリの制御回路。
  2. 前記複製データ保持機能が保持するデータのデータ容量が、フラッシュメモリの書込み処理単位分のデータ容量と等しいことを特徴とする請求項1記載のフラッシュメモリの制御回路。
  3. 請求項1又は2記載フラッシュメモリの制御回路を備えたメモリコントローラ。
  4. 請求項1又は2記載フラッシュメモリの制御回路とフラッシュメモリを備えたフラッシュメモリシステム。
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