JP4281597B2 - 放電灯始動装置および放電灯点灯装置および車両用前照灯器具および車両 - Google Patents

放電灯始動装置および放電灯点灯装置および車両用前照灯器具および車両 Download PDF

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Description

本発明は、放電灯始動装置および放電灯始動装置および車両用前照灯器具および車両に関するものである。
従来より、図33に示すような回路構成を有する放電灯始動装置が提供されている。この放電灯始動装置Aは、メタルハライドランプのような放電灯Laを始動するために放電灯Laに高圧パルスを印加するものであり、入力端子t11,t13間に接続された充電コンデンサC1と、この充電コンデンサC1に並列に接続されたパルストランスPTの1次巻線n1と放電ギャップSGとの直列回路と、入力端子t11と出力端子t21との間に接続されたパルストランスPTの2次巻線n2とを備え、出力端子t21,t22間に放電灯Laが接続されている。また、入力端子t11〜t13には点灯回路部(インバータINV)の出力端が接続されており、入力端子t13と出力端子t22との間は短絡されている。
インバータINVは直流電源Eの直流電圧を矩形波電圧に変換しており、入力端子t11,t12間にインバータINVからの矩形波電圧が供給される。またランプ始動時にはインバータINVから入力端子t11,t13を介して充電コンデンサC1に充電電流が供給され、充電コンデンサC1の両端電圧が所定の電圧に達すると、放電ギャップSGが放電してパルストランスPTの1次巻線n1に電流が流れる。このときパルストランスPTの2次巻線n2に高圧パルスが発生し、出力端子t21,t22間に接続された放電灯Laに高圧パルスが印加されて、放電灯Laを始動させるのである。
ところで近年、自動車の前照灯にメタルハライドランプのようなHIDランプが使用されるようになり、この種のHIDランプを用いる前照灯器具では器具の収納スペースが限られるため、HIDランプからなる放電灯Laを装着するソケットの内部に、放電灯Laに高圧パルスを印加する上記の回路を収納した放電灯始動装置が従来より提案されている(例えば特許文献1参照)。
図34はこのような放電灯始動装置の外観図であり、ソケット本体50の外郭は上カバー50aと下カバー50bとで構成され、内部に後述の高圧パルス発生部54を収納しており、上カバー50aに設けた絶縁円筒50cから高圧パルス発生部54のソケット口51が露出している。またソケット本体50には、インバータINVからの電線を接続するためのコネクタ52が設けられており、コネクタ52には上記の入力端子t11〜t13を構成する3本の接続端子53が配置されている。
次にソケット本体50の内部に収納される高圧パルス発生部54の構成を図35に基づいて説明する。図35(c)は高圧パルス発生部54の外観を示しており、上カバー50aの絶縁円筒50cに臨む位置にソケット口51が設けられるとともに、パルストランスPT、放電ギャップSG、および充電コンデンサC1などの回路部品を保持して、高圧パルスを発生する回路が形成されている。ソケット口51には、放電灯Laの円柱状の口金70が嵌合する円筒状の外側筒部63aと、口金70底面を円形に凹没させた凹所(図示せず)と係合する円筒状の内側筒部63bとが同心に形成されており、内側筒部63bの内部には口金70底面の凹所内に配置された中心電極(図示せず)と電気的に接続するための内側電極65が配置され、外側筒部63aには口金70周面の上側部に設けられた外周電極71と電気的に接続するための外側電極66が配置されている。そして組立状態において外側筒部63aの外周には上カバー50aの絶縁円筒50cが配置されており、絶縁円筒50cが外側電極66の外側に配置されて、絶縁を確保している。
この高圧パルス発生部54は以下の手順で組み立てられる。すなわち、断面形状が長円形状の棒状のフェライトコア55の外周に平角線よりなる2次巻線n2および1次巻線n1をエッジワイズ巻きしてパルストランスPTを構成する(図35(a)参照)。次に1次巻線n1の両端67a,67bに接続端子56,57を、2次巻線n2の両端68a,68bに接続端子58,59をそれぞれ電気的に接続し、さらに2次巻線n2の高圧端68aに接続された接続端子58に上述の内側電極65を電気的に接続した後、合成樹脂で樹脂封止してトランスブロック60を形成する(図35(b)参照)。その後トランスブロック60を別の樹脂で封止して、ソケット口51を一体に備えるソケット本体部61を形成し、放電ギャップSGや充電コンデンサC1などの回路部品を本体部61にインサート成形されたリードフレームに実装して、高圧パルス発生部54の組立を完了する。
特開2002−217050号公報
上記構成の放電灯始動装置では、高電圧を発生するパルストランスPTを樹脂封止してトランスブロック60を形成した後、このトランスブロック60を別の樹脂で封止してソケット本体部61を形成しているため、パルストランスPTを封止する樹脂(すなわちトランスブロック60を形成する樹脂)と、ソケット本体部61を形成する樹脂の間に界面ができる。ここで、2次巻線n2の高圧端68aに接続される接続端子58と、1次巻線n1の端部67a,67bに接続される接続端子56,57は共にパルストランス60の表面に露出しているので、上記の界面を伝って2次側の接続端子58と1次側の接続端子56,57との間で高電圧が漏洩する可能性があった。そのため、2次側の接続端子58と1次側の接続端子56,57との間の沿面距離を確保するために、トランスブロック60の表面に複数の凹溝62を形成して凹凸形状を設ける必要があり、このような凹凸形状を形成すると、凹溝62の深さだけトランスブロック60を封止する樹脂の厚みを厚くしなければならず、小型化を阻害する要因となっていた。
また、パルストランスPTの2次巻線n2の高圧端68aに接続された接続端子58は、内側電極65を介して放電灯Laの中心電極に接続され、パルストランスPTにより発生される高圧パルスを放電灯Laの中心電極に印加するのであるが、放電灯Laの外周電極71との間の絶縁距離を確保するために、接続端子58(内側電極65)と外周電極71との間には円筒状の内側筒部63bおよび外側筒部63aが二重に設けられている。ここで、ソケット口51に設けた内側筒部63bは口金70底面の凹部に嵌合して、沿面距離を確保しているが、口金70底面の凹部と嵌合させるために内側筒部63bの高さをある程度高くする必要があり、しかもソケット口51とトランスブロック60とは放電灯Laの装着方向と直交する平面内で一部が重なるように配置されているので、放電灯Laの装着方向においてソケット本体50の厚み寸法が厚くなり、薄型化の要求を満たせないという問題があった。
また、ソケット本体50の薄型化のためにフェライトコア55の断面形状を長円形状としてパルストランスPTの薄型化を図っていたが、平角線をエッジワイズ巻きする際に、フェライトコア55の断面で曲率半径が最も小さくなる角部において平角線の絶縁樹脂の伸び率が大きくなったり、絶縁皮膜が破れるなどして、絶縁性の確保が困難になるため、フェライトコア55の薄型化には限界があり、ソケット本体50の薄型化の制約となっていた。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、絶縁性能を向上させた小型の放電灯始動装置および放電灯点灯装置および車両用前照灯器具および車両を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、放電灯の円柱状の口金が装着される円筒状のソケット口を有し、口金の底面に設けた中心電極と電気的に接続するための内側電極が該ソケット口の底部に配置された合成樹脂成形品からなるソケット本体部と、第1の巻線が巻回されて、放電灯の装着方向と略直交する平面内でソケット口の外周近傍に配置される磁気コアと、第1の巻線の一端と内側電極の間を電気的に接続する導電部と、ソケット本体部と一体的に成形されて磁気コア、第1の巻線、導電部を樹脂封止する封止部と、封止部において第1の巻線を封止する部位の外面に巻回されて、第1の巻線とともに放電灯に始動パルスを与えるパルストランスを構成する第2の巻線と、第1の巻線の両端部および第1の巻線が巻回された磁気コアを保持するコアホルダとを備え、コアホルダに、第1の巻線の両端部がそれぞれ電気的且つ機械的に接続される端子を保持させ、コアホルダに、一端側にそれぞれ開放されて、一端側から挿入される磁気コアの両端部を保持する保持溝を設けるとともに、端子に、一端側に開放されて、一端側から挿入される第1の巻線の端部を受ける巻線受け部を設けたことを特徴とする放電灯始動装置。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、放電灯の装着方向と略直交する平面内でソケット口とパルストランスとが重ならず、且つ、装着方向においてパルストランスとソケット口との少なくとも一部が重なるようにパルストランスを配置したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、パルストランスの表面を曲面に形成するとともに、放電灯の装着方向と略直交する平面内でパルストランスの曲面部分とソケット口とが重なり、且つ、装着方向においてパルストランスとソケット口との少なくとも一部が重なるようにパルストランスを配置したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか1つの発明において、封止部は、少なくとも磁気コアにおける高圧側の端部の周り全体を覆うことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜4の何れか1つの発明において、コアホルダに、磁気コアの端面に接した状態でヨークを保持するヨーク保持部を設けたことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜4の何れか1つの発明において、巻線受け部が、第1の巻線の端部を機械的に保持する保持部と、第1の巻線の端部に電気的に接続される電気接続部とで構成されることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜の何れか1つの発明において、導電部の一部をソケット口の底部に露出させるとともに、ソケット口の底部から露出する導電部の部位に内側電極を接続して成ることを特徴とする
請求項の発明は、請求項1〜の何れか1つの発明において、ソケット本体部を成形する樹脂と封止部を成形する樹脂とが同じ樹脂であることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜の何れか1つの発明において、ソケット本体部を成形する樹脂と封止部を成形する樹脂とが異なる樹脂であることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1〜の何れか1つの放電灯始動装置を用いた放電灯点灯装置である。
請求項11の発明は、請求項10記載の放電灯点灯装置を用いた車両用前照灯器具である。
請求項12の発明は、請求項11記載の車両用前照灯器具を用いた車両である。
請求項1の発明によれば、磁気コアに巻回された第1の巻線と、第1の巻線の一端と中心電極の間を電気的に接続する導電部とを樹脂封止して封止部を形成するとともに、封止部において第1の巻線を封止する部位の外面に第2の巻線を巻回し、第1の巻線と第2の巻線とでパルストランスを構成しており、第1の巻線と導電部を封止する封止部の外面に第2の巻線を巻回しているので、第1及び第2の巻線を樹脂で封止した従来例のように樹脂の界面を伝って第1の巻線の端部と第2の巻線の端部との間で高電圧が漏洩することがなく、したがって従来例のように封止部の表面に凹凸形状を設ける必要がないから、封止部の肉厚を薄くして小型化を図ることができ、絶縁性を向上させた小型の放電灯始動装置を実現できる。そのうえ、磁気コアは、放電灯の装着方向と略直交する平面内でソケット口の外周近傍に配置されているので、放電灯の装着方向において磁気コアとソケット口の少なくとも一部を重ね合わせて配置することができ、放電灯の装着方向における厚み寸法を小さくした小型の放電灯始動装置を実現することができる。また、第1の巻線の両端部と、第1の巻線が巻回された磁気コアとを保持するコアホルダを設けているので、磁気コアおよび第1の巻線の位置決めを正確に行える放電灯始動装置を実現でき、しかもコアホルダに保持させた端子に第1の巻線の端部を電気的且つ機械的に接続することで、スプリングバックなどで第1の巻線がほどけることがなく、組立作業性を向上させることができ、そのうえ、コアホルダの保持溝に一端側から磁気コアの両端部を挿入すると、保持溝内で磁気コアの両端部を保持させるとともに、端子に設けた巻線受け部に第1の巻線の端部を挿入して保持させることができ、組立作業性を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、放電灯の装着方向と略直交する平面内でソケット口とパルストランスとが重ならず、且つ、装着方向においてパルストランスとソケット口との少なくとも一部が重なるようにパルストランスを配置しているので、放電灯の装着方向における厚み寸法を小さくした小型の放電灯始動装置を実現できる。
請求項3の発明によれば、放電灯の装着方向と略直交する平面内でパルストランスの曲面部分とソケット口とを重ねることで、この平面内での外形寸法を小さくでき、さらに装着方向においてパルストランスとソケット口との少なくとも一部を重ねることで、この方向における厚み寸法を小さくした小型の放電灯始動装置を実現できる。
請求項4の発明によれば、封止部により、少なくとも磁気コアにおける高圧側の端部の周り全体が覆われており、高圧側の端部が封止部の表面に露出していないので、高圧部分の絶縁性を確保でき、且つ、高圧側の端部を封止する樹脂に界面ができないので、界面を伝って高電圧が漏洩するのを防止した放電灯始動装置を実現できる。
請求項の発明によれば、コアホルダに設けたヨーク保持部にヨークを保持させることで、磁気コアの表面に接した状態でヨークを配置できるから、磁気コアとヨークとの位置合わせを容易にして磁束の漏れを低減でき、パルストランスの性能が向上するという効果がある。
請求項の発明によれば、巻線受け部に設けた保持部が第1の巻線の端部を機械的に保持することによって、第1の巻線の端部に電気的に接続される電気接続部に加わる応力を緩和することができ、電気接続部と第1の巻線との電気的接続の信頼性が向上するというという効果がある。
請求項の発明によれば、導電部の一部をソケット口の底部に露出させて、この露出する部位に内側電極を取り付けているので、第1の巻線と内側電極との間の電路で封止部から露出する部分の距離が短くなり、絶縁性を向上させることができる。しかも、放電灯の中心電極に接続するための内側電極と導電部とが別体に形成されているので、中心電極に接続する機能を持った内側電極に比べて導電部を比較的単純な形状に形成することができ、そのため封止部を成形する際に第1の巻線部と導電部とを成型金型の内部に配置する作業を容易にできるという効果がある。
請求項の発明によれば、ソケット本体部と封止部とを同時に成形することができ、2回に分けて成形する場合に比べて製造工程を少なくできる。
請求項の発明によれば、ソケット本体部と封止部とを互いに異なる樹脂で成形することができる。
請求項10の発明によれば、小型の放電灯始動装置を用いることで、小型の放電灯点灯装置全体を提供することができる。
請求項11の発明によれば、小型の放電灯点灯装置を用いることで、小型の車両用前照灯器具を実現できる。
請求項12の発明によれば、小型の車両用前照灯器具を用いることで、内部の空きスペースを広くした車両を提供できる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1〜図11に基づいて説明する。本実施形態の放電灯始動装置Aは、メタルハライドランプのような放電灯Laを始動するために放電灯Laに高圧パルスを印加するものであり、高圧ブロック1と、低圧回路ブロック2と、上面カバー3と、下面カバー4と、上面シールドカバー5と、下面シールドカバー6とを主要な構成として有する。尚、本実施形態の放電灯始動装置Aは従来技術で説明した図33に示す放電灯始動装置とほぼ同じ回路構成を有しており、本実施形態では図33の回路において、パルス発生時のバイパスループを形成するバイパスコンデンサC2を入力端子t11,t12間に接続してある。
図1は高圧ブロック1の製造工程を示しており、高圧ブロック1は、103Ωm以上の固有抵抗を有する棒状のロッド型のフェライトコア7(磁気コア)と、このフェライトコア7の周面に、絶縁部材としてのボビンを使用しないで平角線を1層にエッジワイズ巻きにして成る第1の巻線8(2次巻線n2)と、磁性材料により矩形板状に形成された高圧ヨーク40と、フェライトコア7および高圧ヨーク40を保持する樹脂成型品からなるコアホルダ10と、コアホルダ10に取り付けられて第1の巻線8の両端にそれぞれ電気的に接続される2つの端子11,12とを備える。なお本実施形態ではフェライトコア7に直接第1の巻線8を巻回しているが、図示しないボビンを用いて第1の巻線8を巻回しても良い。
コアホルダ10は、フェライトコア7の長手方向において対向配置され、図中上側に開放された保持溝13aを有する一対の側壁13,13と、フェライトコア7の長手方向に沿うように配置されて両側壁13の下端部の間をそれぞれ連結する一対の連結片14と、一対の連結片14の間を橋絡する橋絡部15と、一方の側壁13と一体的に形成され、上面およびフェライトコア7の長手方向における両側面が開放された略箱状のヨーク収納部16とを備える。
端子11は、第1の巻線8の低圧側の端部8aが上側から挿入されるコ字状の巻線受け片11aを有し、この巻線受け片11aと連続一体に形成された圧入片11bを、コアホルダ10の端部8a側に設けた圧入孔17に圧入することによってコアホルダ10に固定される。
また導電部としての端子12は、第1の巻線8の高圧側の端部8bが上側から挿入されるコ字状の巻線受け片12aを有し、この巻線受け片12aと連続一体に形成された圧入片12bを、コアホルダ10の端部8b側の端部(ヨーク収納部16)に設けた圧入孔18に圧入することによってコアホルダ10に固定される。
そして、上述のような高圧ブロック1を組み立てるに当たっては、先ずコアホルダ10の圧入孔17,18に端子11,12の圧入片11b,12bを圧入して、端子11,12を保持させるとともに、ヨーク収納部16内に上側から高圧ヨーク40を挿入して高圧ヨーク40をコアホルダ10に収納保持させた後、各側壁13に設けた保持溝13a内に、第1の巻線8が周面に1層エッジワイズ巻きされたフェライトコア7の端部を上側からそれぞれ挿入して、フェライトコア7をコアホルダ10に保持させる。このとき各保持溝13aの開口縁に設けた爪13bがフェライトコア7の端部に係止することで、フェライトコア7の抜け止めが行われる。またフェライトコア7に巻回された第1の巻線8の両端部8a,8bが、端子11,12の巻線受け部11a,12a内に上側からそれぞれ挿入され、半田付け或いは溶接などの方法で巻線受け部11a,12aに電気的且つ機械的に接続される。またフェライトコア7の長手方向における一方の端面(高圧側の端面)に接した状態で高圧ヨーク40が配置されており、この高圧ヨーク40により磁束の漏れを低減して、パルストランスPTの性能を向上させることができる。
次にフェライトコア7および高圧ヨーク40を保持させたコアホルダ10を、絶縁性の合成樹脂で樹脂封止して封止部19を形成し、封止部19の表面に第1の巻線8の外周に配置されるように第2の巻線9(1次巻線n1)を巻回し(図2(c)参照)、第1および第2の巻線8,9とフェライトコア7とで高圧パルスを発生するパルストランスPTを構成する。封止部19を樹脂成形する際には、放電灯Laの口金70が装着されるソケット口20が封止部19の成型樹脂により形成されており、封止部19と一体的にソケット口20が樹脂成形されて、高圧ブロック1が完成する。ここに、封止部19とソケット口20とでソケット本体部21を構成している。なお低圧側の端部8bに電気的に接続された端子11の圧入片11bの先端部は、封止部19の表面から外側に突出しており、外側に突出した圧入片11bの先端部が接続片11cとなる。
ソケット口20は、放電灯Laの口金70の外周面と嵌合する円筒状の外筒部22の内側に、口金70の底面に設けられた円形の凹部と嵌合する円筒状の内筒部23が形成され、これら2つの筒部22,23は同心に配置されている。そして、図7に示すように内筒部23の底部には端子12に設けた接続片12cの先端が露出しており、内筒部23の底部から露出する接続片12の部位に、先端が互いに近付く向きに突出する一対の弾接ばね片24aを具備した内側電極24が差込接続されている。つまり、放電灯Laの中心電極に電気的に接続される内側電極24は端子12を介して第1の巻線8の高圧側の端部8bに電気的に接続されている。
なお、内側電極24と接続片12cとは適宜の方法で接続すれば良く、例えば図8(a)に示すようにコ字形の内側電極24の中央片から上向きに舌片24bを延出するとともに、この舌片24bの先端側を下向きに折り返すことで、舌片24bとの間で接続片12cを挟持する挟持片24cを設け、この挟持片24cと舌片24bとの間に接続片12cを差し込み接続し、半田付けや溶接或いはかしめによって内側電極24を接続片12cに固定することで、両者の間を電気的に接続しても良い。また、図8(b)に示すように接続片12c’をコ字形に形成して、両側片に係合孔12fを貫設するとともに、矩形板状の中央片24dの4辺から上向きに弾接ばね片24aを連続一体に延出するとともに、対向する一対の弾接ばね片24aの基部に爪24eを突設し、コ字形の接続片12c’の両側片の間に内側電極24を挿入して、内側電極24の爪24eを接続片12c’の係合孔21aに係合させることで、内側電極24を接続片12cに電気的且つ機械的に接続しても良い。なお係合孔21aと爪24aとを結合させる際には、接続片12c’と内側電極24の弾性により容易に結合できるようになっている。
また外筒部22の外側には、口金70の周面に設けた外周電極に電気的に接続される一対の外側電極25が配置されている。各外側電極25は、外筒部22の開口縁に設けた切欠22aから内側に突出して外周電極に弾接する弾接ばね部25aを2個ずつ備え、外筒部22に設けた圧入孔(図示せず)に上面側から圧入片25bを圧入することによってソケット口20に固定されている。なお圧入片25bの先端部は圧入孔を貫通してソケット口20の下面から外側に突出しており、外側に突出する先部が低圧回路ブロック2に電気的に接続するための端子となっている。また、一対の外側電極25は、内側電極24に対してパルストランスPTと反対側に並べて配置されており、高圧部と離して配置することで絶縁性を高めている。
一方、低圧回路ブロック2は、図2(a)(b)に示すように、リードフレームをインサート成形して形成された基板36に充電コンデンサC1、バイパスコンデンサC2、放電ギャップSG、コネクタCNなどの回路部品を実装して形成されている。ここで、充電コンデンサC1、バイパスコンデンサC2、放電ギャップSG、コネクタCNなどの回路部品は、放電灯Laの装着方向から基板36を見た時に高圧ブロック1と略重なる領域に配置されているので、上記装着方向における厚み寸法は若干大きくなるものの、上記装着方向と略直交する平面内の外形寸法を小さくできる。なお、図5及び図6に示すようにプリント配線板からなる基板36’に上記の各回路部品を実装して低圧回路ブロック2を構成しても良く、図5及び図6に示す例では基板36’におけるソケット口20に対して封止部19と反対側の部位にインバータINVからの電線103を直接接続してある。
上面カバー3は、図3(a)に示すように絶縁性を有する合成樹脂により下面が開口した直方体状に形成され、ソケット口20の外周に配置される絶縁円筒26が上面に形成されるとともに、コネクタCNを挿通させるための切欠27が一側面の開口縁を矩形状に凹没させることで形成されている。そして、絶縁円筒26には一端部が上側に開放された複数のガイド溝28が周方向に沿って形成されており、これらガイド溝28に放電灯Laの口金70の周面に設けたガイドピン(図示せず)が係入されるようになっている。また下面カバー4は絶縁性を有する合成樹脂により形成され、矩形板状の主部29の周縁部から上側に向かって鍔部30が突出している。
一方、上面シールドカバー5は、図4(a)に示すように導電材料により下面が開口した直方体状に形成され、上面には上面カバー3の絶縁円筒26の周りを囲む円筒状の筒部31が形成されている。また下面シールドカバー6は導電材料により形成され、矩形板状の主部32の周縁部から上側に向かって側部33が突出されている。そして上面シールドカバー5および下面シールドカバー6の接合部位にはそれぞれコネクタCNを挿通させるための矩形状に凹んだ切欠が形成され、これらの切欠の周縁から側方に向かってコネクタCNの上下両面をそれぞれ覆うカバー部34,35が延出している。
而して、放電灯始動装置Aを組み立てるにあたっては、先ず図2(c)に示すように低圧回路ブロック2の上側に高圧ブロック1を載置し、第2の巻線9の両端部を低圧回路ブロック2に設けた接続端子37に電気的に接続して、第2の巻線9の両端を放電ギャップSGの一端と充電コンデンサC1の一端とにそれぞれ接続するとともに、端子11の接続片11cおよび外側電極25の圧入片25bの先端部をそれぞれ接続端子37に接続して、第1の巻線8の低圧側の端部8aと外側電極25とを低圧回路ブロック2の回路に電気的に接続する。次に図3(a)(b)に示すように絶縁のために樹脂製の上面カバー3および下面カバー4を上下両側から被せ、上面カバー3と下面カバー4とで囲まれる空間にシリコンのような絶縁樹脂を充填して高圧ブロック1および低圧回路ブロック2を絶縁した後、図4(a)(b)に示すようにノイズを抑制するために上面シールドカバー5および下面シールドカバー6を上下両側から被せて、放電灯始動装置Aの組立を終了する。
以上説明したように本実施形態では、フェライトコア7に巻回された第1の巻線8と、第1の巻線8の高圧側の端部8bと内側電極24との間を電気的に接続する端子12とを樹脂封止して封止部19を形成し、この封止部19の表面に第1の巻線8の外周に配置されるように第2の巻線9を巻回して、パルストランスPTを構成しており、第1及び第2の巻線を樹脂で封止した従来例のように樹脂の界面を伝って第1の巻線8の端部と第2の巻線9の端部との間で高電圧が漏洩することがなく、したがって従来例のように封止部19の表面に凹凸形状を設ける必要がないから、封止部19の肉厚を薄くして小型化を図ることができ、絶縁性を向上させた小型の放電灯始動装置を実現している。またフェライトコア7および第1の巻線8からなる高圧部とソケット口20とは、放電灯Laの装着方向と略直交する平面内において高圧部がソケット口20の外周近傍に、高圧部とソケット口20とが重ならないようにして配置され、且つ、放電灯Laの装着方向において高圧部とソケット口20とを一部重ね合わせて配置しているので、放電灯Laの装着方向における放電灯始動装置Aの厚み寸法を小さくして、小型で薄型の放電灯始動装置Aを実現している。
ところで本実施形態は、メタルハライドランプのようなHIDランプからなる放電灯Laを始動するために放電灯Laに高圧パルスを印加するものであり、本実施形態を用いた放電灯点灯装置のブロック図を図9に示す。この放電灯点灯装置は、直流電源Eの直流電圧を矩形波電圧に変換して放電灯始動装置Aに装着された放電灯Laに供給するインバータINVと、放電灯始動装置Aが備える高圧パルス発生部a(充電コンデンサC1、バイパスコンデンサC2、放電ギャップSG、パルストランスPTからなる)とで構成される。
また図10は上記の放電灯点灯装置を用いた車両用前照灯器具Bの一実施形態を示し、この前照灯器具Bは、車体に固定される灯体ハウジング100の内部に上記の放電灯始動装置Aと反射板101とを収納したものであり、灯体ハウジング100の前面に設けた開口部にはレンズ102が取り付けられている。また灯体ハウジング100の後部には放電灯Laを交換するための開口部104が設けられており、この開口部104にはキャップ105が開閉自在に被着されている。また灯体ハウジング100の下側部にはバッテリ(図示せず)から直流電源の供給を受けて動作するインバータINVが取着されており、このインバータINVからの電線103が放電灯始動装置AのコネクタCNに接続されている。なお図中の106はバッテリからの給電線を接続する接続コネクタである。
また図11は上述の車両用前照灯器具Bを用いた車両Cの一実施形態を示し、車体110の前面の左右両側には車両用前照灯器具Bが1台ずつ取り付けられている。
(実施形態2)
図12(a)(b)はパルストランスPTとソケット口20との配置を模式的に示した図であり、この図12に基づいて本発明の実施形態2を説明する。尚、放電灯始動装置Aの基本的な構成は実施形態1と同様であるので共通する構成要素には同一の符号を付して、図示及び説明は省略する。
実施形態1で説明したように第1の巻線8は円柱状のフェライトコア7に巻回されているので、本実施形態では図12(a)に示すように放電灯Laの装着方向と略直交する平面内でパルストランスPTの曲面部とソケット口20とが重なり、且つ、上記装着方向においてソケット口20とパルストランスPTの少なくとも一部が重なるようにソケット口20とパルストランスPTとを配置しており、装着方向における厚み寸法W1をできるだけ小さくしつつ、放電灯Laの装着方向と略直交する平面内でソケット口20とパルストランスPTとの取付寸法W2を小さくでき、放電灯始動装置Aの外形寸法を小さくできる。
またパルストランスPTの断面形状が長円形状に形成されている場合には、図12(b)に示すように放電灯Laの装着方向と略直交する平面内でパルストランスPTの角に設けた曲面部とソケット口20とが重なり、且つ、上記装着方向においてソケット口20とパルストランスPTの少なくとも一部が重なるようにソケット口20とパルストランスPTとを配置することで、上述と同様に装着方向における厚み寸法W1をできるだけ小さくしつつ、放電灯Laの装着方向と略直交する平面内でソケット口20とパルストランスPTとの取付寸法W2を小さくでき、放電灯始動装置Aの外形寸法を小さくできる。
(実施形態3)
図13(a)(b)は高圧ブロック1の構造を模式的に示した図であり、この図13に基づいて本発明の実施形態3を説明する。尚、放電灯始動装置Aの基本的な構成は実施形態1と同様であるので共通する構成要素には同一の符号を付して、図示及び説明は省略する。
上述の実施形態1では、図13(a)に示すようにフェライトコア7と第1の巻線8と端子11,12とを封止する封止部19と、ソケット口20とを同じ樹脂で同時成形しているが、本実施形態では図13(b)に示すようにフェライトコア7と第1の巻線8と端子11,12とを封止する封止部19と、ソケット口20とを異なる樹脂で形成しており、封止部19を成形した後にソケット口20を二次成形するなどして、封止部19とソケット口20とを一体に形成している。本実施形態においても、実施形態1と同様、第1及び第2の巻線を樹脂で封止した従来例のように樹脂の界面を伝って第1の巻線8の端部と第2の巻線9の端部との間で高電圧が漏洩することがなく、したがって従来例のように封止部19の表面に凹凸形状を設ける必要がないから、封止部19の肉厚を薄くして小型化を図ることができる。
(実施形態4)
本発明の実施形態4を図14〜図16に基づいて説明する。尚、本実施形態は、高圧ヨーク40を無くした点以外は実施形態1の放電灯始動装置Aと同様であるので共通する構成要素には同一の符号を付して、図示及び説明は省略する。
実施形態1で説明したように、第1の巻線8が巻回されたフェライトコア7を絶縁性の合成樹脂で樹脂封止して封止部19を形成するのであるが、フェライトコア7の高圧側の端部(すなわち第1の巻線8の端部8b側の端部)の絶縁を確保するために、封止部19によりフェライトコア7の高圧側の端部の周り全体を覆っている。
ここで、封止部19を樹脂成形する際に、金型内に配置されたフェライトコア7の長手方向の両端部を保持ピンで支持して、フェライトコア7を位置決めした場合、フェライトコア7の高圧側の端部の内、保持ピンで支持された部位に封止樹脂が充実されないため、この部位が封止部19から露出してしまい、絶縁性能が確保できなくなる。
そこで、本実施形態ではフェライトコア7の高圧側の端部の周り全体を封止樹脂で覆うために、図14(a)に示すように成型金型42の内部にフェライトコア7を配置した際に、フェライトコア7の長手方向の両端部を保持ピン44,45でそれぞれ保持して、フェライトコア7を位置決めした後、フェライトコア7の高圧側の端部(図中の右端部)側から樹脂43を金型42内に充填する。そして、高圧側の端部を保持する保持ピン45を外しても、成型金型42内に充填された樹脂43によってフェライトコア7の高圧側の端部が浮いた状態で保持されるのに十分な量だけ樹脂43が充填されたタイミングで、同図(b)に示すように保持ピン45を引き抜き、フェライトコア7の高圧側の端部の周りの全体に樹脂43を行き渡らせることで、フェライトコア7の高圧側の端部の周り全体を封止部19によって覆っており、高圧側の端部の絶縁性を確保することができる。
なお図14(a)(b)に示す例では、フェライトコア7の低圧側の端面の一部を保持ピン44で保持することによって、低圧側の端面の略全体(保持ピン44で保持される部位以外)を樹脂43で覆っているが、同図(c)に示すようにフェライトコア7の低圧側の端部を成型金型42に設けた凹部42aに係合させて低圧側の端面全体を保持し、端面全体を樹脂43から露出させるようにしても良い。また本実施形態では成型金型42内に、フェライトコア7の高圧側の端部側から樹脂43を充填しているが、フェライトコア7の低圧側の端部側やその他の方向から充填しても良く、金型内に充填された樹脂43によりフェライトコア7の高圧側の端部が浮いた状態で保持されるのに十分な量だけ樹脂43を充填したタイミングで保持ピン45を引き抜けば良い。
またフェライトコア7の長手方向における両端面の内、高圧側の端面には図15及び図16(a)に示すように保持ピン45が係合する係合穴7aが形成されており、係合穴7aと保持ピン45とを係合させることでフェライトコア7を確実に保持できるようになっている。なおフェライトコア7の低圧側の端面は平坦面となっているが、図16(b)に示すようにフェライトコア7の長手方向における両端面にそれぞれ係合穴7a,7aを設け、保持ピン44,45をそれぞれ係合穴7a,7aに係合させるようにしても良く、フェライトコア7をより確実に保持することができる。また係合穴7aの形状は保持ピン44,45と係合可能な形状であれば、どのような形状でも良い。
尚、図14では図示を簡単にするためコアホルダ10および端子11,12を省略して図示してある。
(実施形態5)
本発明の実施形態5を図17〜図20に基づいて説明する。尚、放電灯始動装置Aの基本的な構成は実施形態1と同様であるので共通する構成要素には同一の符号を付して、図示及び説明は省略する。
実施形態1で説明したように、第1の巻線8が巻回されたフェライトコア7を絶縁性の合成樹脂で樹脂封止して封止部19を形成するのであるが、フェライトコア7の高圧側の端部(すなわち第1の巻線8の端部8b側の端部)および高圧ヨーク40の絶縁を確保するために、この高圧部の周り全体を封止部19で覆っている。
ここで、封止部19を樹脂成形する際に、金型内に配置されたフェライトコア7の低圧側の端部と高圧ヨーク40とを保持ピンで支持して、フェライトコア7および高圧ヨーク40を位置決めした場合、高圧ヨーク40の端面の内、保持ピンで支持された部位に封止樹脂が充実されないため、この部位が封止部19から露出してしまい、絶縁性能が確保できなくなる。
そこで、本実施形態では高圧部の周り全体を樹脂で覆うために、成型金型42の内部にフェライトコア7および高圧ヨーク40を配置した際に、フェライトコア7の低圧側の端部を保持ピン44で保持するとともに、図18(a)(b)に示すように高圧ヨーク40に貫設された通し孔40aを通して保持ピン45を挿入し、この保持ピン45の先端をフェライトコア7の高圧端の係合穴7aに係合させることで、フェライトコア7の両端部を支持しており、この状態でフェライトコア7の高圧側の端部(図中の右端部)側から樹脂43を金型42内に充填する(図17(a)参照)。そして、高圧側の端部を保持する保持ピン45を外しても、成型金型42内に充填された樹脂43によりフェライトコア7の高圧側の端部が浮いた状態で保持されるのに十分な量だけ樹脂43を充填したタイミングで図17(b)に示すように保持ピン45を引き抜いて、フェライトコア7の高圧側の端部の周りの全体に樹脂43を行き渡らせることで、フェライトコア7の高圧側の端部の周り全体を封止部19で覆い、高圧側の端部の絶縁性を確保している。
なお図17(a)(b)に示す例では、フェライトコア7の低圧側の端面の一部を保持ピン44で保持することによって、低圧側の端面の略全体(保持ピン44で保持される部位以外)を樹脂43で覆っているが、フェライトコア7の低圧側の端部を成型金型42に設けた凹部に係合させて低圧側の端面全体を保持することによって、端面全体を樹脂43から露出させるようにしても良い。またフェライトコア7の低圧側の端面に係合ピン44と係合する係合穴を設けても良い。また本実施形態では成型金型42内に、フェライトコア7の高圧側の端部側から樹脂43を充填しているが、フェライトコア7の低圧側の端部側やその他の方向から樹脂43を充填しても良く、充填された樹脂43によりフェライトコア7の高圧側の端部が浮いた状態で保持されるのに十分な量だけ樹脂43を充填したタイミングで保持ピン45を引き抜けば良い。
また本実施形態では、高圧ヨーク40の通し孔40aに保持ピン45を通して、保持ピン45の先端をフェライトコア7の端面の係合穴7aに係合させることで、フェライトコア7の高圧側の端部を保持しているが、図19(a)に示すように高圧ヨーク40におけるフェライトコア7との対向面に、フェライトコア7の端面に設けた係合突起7bと係合する係合凹部40bを設けるとともに、高圧ヨーク40の反対側の面に保持ピン45と係合する係合穴40cを設け、係合突起7bと係合凹部40bとの凹凸係合によりフェライトコア7の高圧側の端面に高圧ヨーク40を位置決めし、この高圧ヨーク40の係合穴40cに保持ピン45を係合させることで、フェライトコア7および高圧ヨーク40を金型42内で位置決めするようにしても良い。なお、図19(b)に示すように高圧ヨーク40におけるフェライトコア7との対向面に、フェライトコア7の端面に設けた係合穴7aと係合する係合突起40dを設け、係合穴7aと係合突起40dとの凹凸係合によりフェライトコア7の高圧側の端面に高圧ヨーク40を位置決めしても良い。
また本実施形態において、図20(a)(b)に示すようにフェライトコア7の低圧側の端部を保持する保持ピン44’をフェライトコア7の長手方向において進退自在に成型金型42に取り付けるとともに、保持ピン44’をコイルばね46によりフェライトコア7側に付勢するようにしても良く、フェライトコア7および高圧ヨーク40の長さ寸法W3が寸法公差内で多少変動したとしても、低圧側の端部を保持する保持ピン44’が、コイルばね46の付勢力を受けてフェライトコア7および高圧ヨーク40の全長に倣うように移動することで、長さ寸法W3が多少ばらついたとしてもフェライトコア7および高圧ヨーク40を確実に保持することができる。なお、図20に示す例ではコイルばね46により保持ピン44’を付勢しているが、圧縮空気により保持ピン44’をフェライトコア7側に付勢するようにしても良い。また上述の実施形態4においてもフェライトコア7の低圧側の端部を保持する保持ピンをフェライトコア7の長手方向において進退自在に成型金型42に取り付けるとともに、この保持ピンをコイルばね或いは圧縮空気によりフェライトコア7側に付勢するようにしても良く、フェライトコア7の全長が多少ばらついてもフェライトコア7を確実に位置決めすることができる。
尚、図17、図18および図20では図示を簡単にするためコアホルダ10および端子11,12を省略して図示してある。
(実施形態6)
本発明の実施形態6を図21〜図23に基づいて説明する。本実施形態は、高圧ヨーク40を無くした点以外は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、図示及び説明は省略する。また図21〜図23はフェライトコア7およびコアホルダ10を模式的に示した図であり、端子11,12やその取付部は省略して図示してある。
本実施形態では、実施形態1において高圧ヨーク40を無くしているので、コアホルダ10のヨーク収納部16が不要であり、対向配置される側壁13に設けた保持溝13aに上側からフェライトコア7の両端部を挿入してフェライトコア7を保持させれば良い。
また本実施形態では、図22(a)(b)に示すようにフェライトコア7の長手方向に沿って配置され、両側壁13の間を連結する一対の連結片14,14の断面形状を、フェライトコア7に巻回された第1の巻線8の周面に当接するような曲面形状に形成してあり、各連結片14の曲面部を第1の巻線8の周面に当接させることで、フェライトコア7に巻回された第1の巻線8を確実に保持することができる。
また、図23に示すように一対の連結片14,14の下端部の間をX字状の橋絡部15で連結しても良く、連結片14,14間を橋絡部15aで連結することによってコアホルダ10の剛性を高め、コアホルダ10の成形時やフェライトコア7の組込時にコアホルダ10が変形するのを防止することができる。
(実施形態7)
本発明の実施形態7を図24に基づいて説明する。本実施形態は、フェライトコア7の高圧側の端面に接した状態で高圧ヨーク40を配置した別の構成を示し、コアホルダ10に設けたヨーク収納部16に高圧ヨーク40を収納保持させることで、フェライトコア7の高圧側の端面に高圧ヨーク40が対向配置されている。ここでヨーク収納部16の外側壁には、封止部19の成形時に保持ピン45を挿通させるための挿通孔16aが形成されている。なお、コアホルダ10以外は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、図示及び説明は省略する。また図24はコアホルダ10を模式的に示した図であり、端子11,12やその取付部は省略して図示してある。
(実施形態8)
図25(a)(b)はコアホルダ10を模式的に示した図であり、この図25に基づいて本発明の実施形態8を説明する。なお放電灯始動装置Aの基本的な構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、図示及び説明は省略する。
上述の実施形態1では、端子11,12をコアホルダ10に圧入固定しているのに対して、本実施形態では端子11,12をインサート成形によりコアホルダ10と同時成形しており(図25(b)参照)、端子11,12は第1の巻線8の端部8a,8bが挿入されるコ字状の巻線受け片11a,12aが上側に開放され、第1の巻線8が巻回されたフェライトコア7を上側からコアホルダ10に保持させた際に、第1の巻線8の端部8a,8bが開口部を通して巻線受け片11a,12a内にそれぞれ挿入されるようになっており、半田付けや溶接或いはかしめなどの方法で端部8a,8bが巻線受け片11a,12aに電気的且つ機械的に接続されている。
(実施形態9)
図26は第1の巻線8が巻回されたフェライトコア7とコアホルダ10とを模式的に示した図であり、この図26に基づいて本発明の実施形態9を説明する。なお放電灯始動装置Aの基本的な構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、図示及び説明は省略する。
上述した実施形態1では、図26(a)に示すようにコアホルダ10に保持させた端子11,12のコ字状の巻線受け片11a,12a内に第1の巻線8の端部8a,8bを挿入し、半田付けや溶接によって端子11,12と第1の巻線8とを電気的且つ機械的に接続しているが、本実施形態では図26(c)に示すように、端部8bが挿入されて半田付けや溶接により固定することで端部8bを機械的に保持する保持部12dと、保持部12dで保持される部位よりも先端側の端部8bに弾接して端部8bに電気的に接続する電気接続部12eとを端子12に設けており、保持部12dが端部8bを機械的に保持することによって、電気接続部12eに加わる応力を緩和することができ、電気接続部12eと第1の巻線8の端部8bとの電気的接続の信頼性が向上する。なお図26(b)に示す端子11においても、端部8aを機械的に保持する保持部と、端部8aに弾接して端部8aに電気的に接続する電気接続部とを設けてあり、機械的接続と電気的接続が確実に行えるようになっている。
(実施形態10)
図27は高圧部を封止する封止部19とソケット口20とを模式的に示した図であり、この図27に基づいて本発明の実施形態10を説明する。尚、図27では図示を簡単にするため端子11,12などは省略して図示している。また、放電灯始動装置Aの基本的な構成は実施形態1と同様であるので共通する構成要素には同一の符号を付して、図示及び説明は省略する。
実施形態1で説明したように、第1の巻線8が巻回されたフェライトコア7を絶縁性の合成樹脂で樹脂封止して封止部19を形成するのであるが、フェライトコア7の高圧側の端部(すなわち第1の巻線8の端部8b側の端部)の絶縁を確保するために、封止部19によりフェライトコア7の高圧側の端部の周り全体を覆っている。
ここで、封止部19を樹脂成形する際に、金型内に配置されたフェライトコア7の長手方向の両端部を保持ピンで支持して、フェライトコア7を位置決めした場合、フェライトコア7の高圧側の端部の内、保持ピンで支持された部位に封止樹脂が充実されないため、この部位が封止部19から露出してしまい、絶縁性能が確保できなくなる。
そこで、本実施形態ではフェライトコア7の高圧側の端部の周り全体を封止樹脂で覆うために、金型内にフェライトコア7を保持したコアホルダ10を配置した後、金型の保持ピンでコアホルダ10を保持することによって、コアホルダ10に保持されたフェライトコア7を浮かした状態で樹脂封止し、フェライトコア7の高圧側の端部の周り全体を封止樹脂で覆っており、フェライトコアの高圧部の端部を樹脂中に浮いた状態で封止することで、絶縁性能を確保できる。なお、保持ピンにより保持されたコアホルダ10の部位は、封止部19にできる孔19aを介して露出しているが、高圧部が直接露出していないので絶縁性能が低下することはない。
(実施形態11)
本発明の実施形態11を図28〜図32に基づいて説明する。尚、放電灯始動装置Aの基本的な構成は実施形態1と同様であるので共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図28は高圧ブロック1の製造工程を示しており、高圧ブロック1は、コアホルダ10の圧入孔17,18に端子11,12の圧入片11b,12bを圧入して、端子11,12を保持させるとともに、ヨーク収納部16内に上側から高圧ヨーク40を挿入して高圧ヨーク40をコアホルダ10に収納保持させた後、各側壁13に設けた保持溝13a内に、第1の巻線8が周面に1層エッジワイズ巻きされたフェライトコア7の端部を上側からそれぞれ挿入して、フェライトコア7をコアホルダ10に保持させる。このときフェライトコア7に巻回された第1の巻線8の両端部8a,8bが、端子11,12の巻線受け部11a,12a内に上側からそれぞれ挿入され、半田付け或いは溶接などの方法で巻線受け部11a,12aに電気的且つ機械的に接続される。
次にフェライトコア7および高圧ヨーク40を保持させたコアホルダ10を、絶縁性の合成樹脂で樹脂封止して封止部19を形成し、封止部19の表面に第1の巻線8の外周に配置されるように第2の巻線9を巻回し(図29(c)参照)、第1および第2の巻線8,9とフェライトコア7とで高圧パルスを発生するパルストランスPTを構成する。封止部19を樹脂成形する際には、放電灯Laの口金70が装着されるソケット口20が封止部19の成型樹脂により形成されており、封止部19と一体的にソケット口20が樹脂成形されて、高圧ブロック1が完成する。ここに、封止部19とソケット口20とでソケット本体部21を構成している。なお低圧側の端部8bに電気的に接続された端子11の圧入片11bの先端部は、封止部19の表面から外側に突出しており、外側に突出した圧入片11bの先端部が接続片11cとなる。
ソケット口20は同心に形成された2重の外筒部22および内筒部23を有し、内筒部23の底部には端子12に設けた接続片12cの先端が露出しており、内筒部23の底部から露出する接続片12の部位に、先端が互いに近付く向きに突出する一対の弾接ばね片24aを具備した内側電極24が差込接続されている。また外筒部22の外側には、口金70の周面に設けた外周電極に電気的に接続される一対の外側電極25が配置されている。各外側電極25は、外筒部22の開口縁に設けた切欠22aから内側に突出して外周電極に弾接する弾接ばね部25aを2個ずつ備え、外筒部22に設けた圧入孔(図示せず)に上面側から圧入片25bを圧入することによってソケット口20に固定されている。なお圧入片25bの先端部は圧入孔を貫通してソケット口20の下面から外側に突出しており、外側に突出する先部が低圧回路ブロック2に電気的に接続するための端子となっている。また、一対の外側電極25は、内側電極24を挟んで略対向する位置に配置されており、口金70の中心を挟んで両側から口金70に当接することで、口金70の中心を内筒部23の中心に位置合わせする機能も有している。
一方、低圧回路ブロック2は、図29(a)(b)に示すように、プリント配線板よりなる基板36に充電コンデンサC1、バイパスコンデンサC2、放電ギャップSG、コネクタCNなどの回路部品を実装して形成されている。ここで、充電コンデンサC1、バイパスコンデンサC2、放電ギャップSG、コネクタCNなどの回路部品は、放電灯Laの装着方向から基板36を見た時に高圧ブロック1に重なる領域の外側に配置されているので、低圧回路ブロック2の上側に高圧ブロック1を載置した際に、ソケット本体部21と各回路部品を上記装着方向において重ねて配置することができ、上記装着方向と略直交する平面内の外形寸法は若干大きくなるものの、上記装着方向における厚み寸法を小さくして、放電灯始動装置Aの薄型化を図ることができる。
以上のようにして高圧ブロック1および低圧回路ブロック2の組立が終了すると、図31に示すように低圧回路ブロック2の上側に高圧ブロック1を載置して、高圧ブロック1の回路部品を低圧回路ブロック2の回路に電気的に接続した後、図30(b)に示すように絶縁のために樹脂製の上面カバー3および下面カバー4を上下両側から被せ、上面カバー3と下面カバー4とで囲まれる空間にシリコンのような絶縁樹脂を充填して高圧ブロック1および低圧回路ブロック2を絶縁した後、ノイズを抑制するために上面シールドカバー5および下面シールドカバー6を上下両側から被せて、放電灯始動装置Aの組立を終了する(図30(a)及び図32参照)。
実施形態1に用いる高圧ブロックの組立手順を説明する説明図である。 (a)は低圧回路ブロックの分解斜視図、(b)は低圧回路ブロックの外観斜視図、(c)は低圧回路ブロックと高圧ブロックの組立状態の外観斜視図である。 (a)は上面カバーおよび下面カバーの結合前の状態を示す分解斜視図、(b)は上面カバーおよび下面カバーを結合した状態の外観斜視図である。 (a)はシールドカバーの取付前の状態を示す分解斜視図、(b)はシールドカバーを取り付けた状態の外観斜視図である。 同上の別の構成を示し、低圧回路ブロックと高圧ブロックの組立状態の正面図である。 同上を示し、低圧回路ブロックと高圧ブロックの組立状態の側面図である。 中心電極の取付構造を説明する断面図である。 (a)(b)は中心電極の取付構造を説明する要部拡大図である。 同上を用いた放電灯点灯装置のブロック図である。 同上を用いた車両用前照灯器具の断面図である。 同上を用いた車両の要部斜視図である。 実施形態2を示し、(a)(b)はパルストランスとソケット本体部の配置を模式的に示した説明図である。 実施形態3を示し、(a)(b)は高圧ブロックを模式的に示した説明図である。 実施形態4を示し、(a)〜(c)は樹脂封止の工程を説明する説明図である。 同上を示し、(a)はフェライトコアと保持ピンとの係合状態を説明する説明図、(b)はフェライトコアの要部拡大斜視図である。 同上を示し、(a)(b)はフェライトコアの平面図である。 実施形態5を示し、(a)(b)は樹脂封止の工程を説明する説明図である。 同上の別の構成を示し、(a)(b)は樹脂封止の工程を説明する説明図である。 同上のまた別の構成を示し、(a)(b)はフェライトコアと高圧ヨークとの係止状態を説明する説明図である。 同上のさらに別の構成を示し、(a)(b)は樹脂封止の工程を説明する説明図である。 実施形態6を示し、フェライトコアとコアホルダとの保持状態を説明する説明図である。 同上の別の構成を示し、(a)はコアホルダにフェライトコアを組み込んだ状態の外観斜視図、(b)は断面図である。 同上のまた別の構成を示し、コアホルダの外観斜視図である。 実施形態7を示し、高圧ヨークをコアホルダに組み込む前の状態の説明図である。 実施形態8を示し、(a)(b)はコアホルダへの端子の取付状態を説明する説明図である。 実施形態9を示し、(a)はコアホルダにフェライトコアを組み込む前の状態の断面図、(b)(c)は端子と第1の巻線の端部との接続部分を示す説明図である。 実施形態10を示す要部断面図である。 実施形態11に用いる高圧ブロックの組立手順を説明する説明図である。 同上を示し、(a)は低圧回路ブロックの分解斜視図、(b)は低圧回路ブロックの外観斜視図、(c)は高圧ブロックの外観斜視図である。 同上を示し、(a)は外観斜視図、(b)は分解斜視図である。 同上を示し、低圧回路ブロックと高圧ブロックとを組み立てた状態の平面図である。 同上を示し、(a)は平面図、(b)は側断面図である。 従来の放電灯始動装置を用いる放電灯点灯装置のブロック回路図である。 同上に放電灯を装着する前の状態を示す分解斜視図である。 同上を示し、(a)はパルストランスの外観斜視図、(b)はトランスブロックの外観斜視図、(c)は高圧パルス発生部の外観斜視図である。
符号の説明
7 フェライトコア
8 第1の巻線
8b 端部
12 端子
19 封止部
20 ソケット口
21 ソケット本体部
24 内側電極

Claims (12)

  1. 放電灯の円柱状の口金が装着される円筒状のソケット口を有し、前記口金の底面に設けた中心電極と電気的に接続するための内側電極が前記該ソケット口の底部に配置された合成樹脂成形品からなるソケット本体部と、第1の巻線が巻回されて、前記放電灯の装着方向と略直交する平面内で前記ソケット口の外周近傍に配置される磁気コアと、前記第1の巻線の一端と前記内側電極の間を電気的に接続する導電部と、前記ソケット本体部と一体的に成形されて前記磁気コア、前記第1の巻線、前記導電部を樹脂封止する封止部と、前記封止部において前記第1の巻線を封止する部位の外面に巻回されて、前記第1の巻線とともに前記放電灯に始動パルスを与えるパルストランスを構成する第2の巻線と、前記第1の巻線の両端部および前記第1の巻線が巻回された前記磁気コアを保持するコアホルダとを備え、前記コアホルダに、前記第1の巻線の両端部がそれぞれ電気的且つ機械的に接続される端子を保持させ、前記コアホルダに、一端側にそれぞれ開放されて、一端側から挿入される前記磁気コアの両端部を保持する保持溝を設けるとともに、前記端子に、前記一端側に開放されて、前記一端側から挿入される前記第1の巻線の端部を受ける巻線受け部を設けたことを特徴とする放電灯始動装置。
  2. 前記放電灯の装着方向と略直交する平面内で前記ソケット口と前記パルストランスとが重ならず、且つ、前記装着方向において前記パルストランスと前記ソケット口との少なくとも一部が重なるように前記パルストランスを配置したことを特徴とする請求項1記載の放電灯始動装置。
  3. 前記パルストランスの表面を曲面に形成するとともに、前記放電灯の装着方向と略直交する平面内で前記パルストランスの曲面部分と前記ソケット口とが重なり、且つ、前記装着方向において前記パルストランスと前記ソケット口との少なくとも一部が重なるように前記パルストランスを配置したことを特徴とする請求項1記載の放電灯始動装置。
  4. 前記封止部は、少なくとも前記磁気コアにおける高圧側の端部の周り全体を覆うことを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の放電灯始動装置。
  5. 前記コアホルダに、前記磁気コアの端面に接した状態でヨークを保持するヨーク保持部を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の放電灯始動装置。
  6. 前記巻線受け部が、前記第1の巻線の端部を機械的に保持する保持部と、前記第1の巻線の端部に電気的に接続される電気接続部とで構成されることを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の放電灯始動装置。
  7. 前記導電部の一部を前記ソケット口の底部に露出させるとともに、ソケット口の底部から露出する導電部の部位に前記内側電極を接続して成ることを特徴とする請求項1〜の何れか1つに記載の放電灯始動装置。
  8. 前記ソケット本体部を成形する樹脂と前記封止部を成形する樹脂とが同じ樹脂であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1つに記載の放電灯始動装置。
  9. 前記ソケット本体部を成形する樹脂と前記封止部を成形する樹脂とが異なる樹脂であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1つに記載の放電灯始動装置。
  10. 請求項1〜9の何れか1つに記載の放電灯始動装置を用いた放電灯点灯装置。
  11. 請求項10記載の放電灯点灯装置を用いた車両用前照灯器具。
  12. 請求項11記載の車両用前照灯器具を用いた車両。
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