JP4280883B2 - レドックスフロー電池用電解槽および電極材 - Google Patents

レドックスフロー電池用電解槽および電極材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は水溶液系電解液を用いたレドックスフロー電池の電解槽に用いられる電極材および電解槽に関する。特に本発明のレドックスフロー電池用電極材および電解槽は、特にバナジウム系レドックスフロー電池用の電極材および電解槽として有用である。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電極は電池の性能を左右するものとして重点的に開発されている。電極には、それ自体が活物質とならず、活物質の電気化学的反応を促進させる反応場として働くタイプのものがあり、このタイプには導電性や耐薬品性などから炭素材料がよく用いられる。特に電力貯蔵用に開発が盛んなレドックスフロー電池の電極には、耐薬品性があり、導電性を有し、かつ通液性のある炭素繊維集合体が用いられている。
【0003】
レドックスフロー電池は、正極に鉄の塩酸水溶液、負極にクロムの塩酸水溶液を用いたタイプから、起電力の高いバナジウムの硫酸水溶液を両極に用いるタイプに替わり、高エネルギー密度化されたが、最近さらに活物質濃度を高める開発が進み、一段と高エネルギー密度化が進んでいる。
【0004】
レドックスフロー型電池の主な構成は、図1に示すように電解液を貯える外部タンク6, 7と電解槽ECから成り、ポンプ8, 9にて活物質を含む電解液を外部タンク6, 7から電解槽ECに送りながら、電解槽ECに組み込まれた電極上で電気化学的なエネルギー変換、すなわち充放電が行われる。
【0005】
一般に、充放電の際には、電解液を外部タンクと電解槽との間で循環させるため、電解槽は図1に示すような液流通型構造をとる。該液流通型電解槽を単セルと称し、これを最小単位として単独もしくは多段積層して用いられる。液流通型電解槽における電気化学反応は、電極表面で起こる不均一相反応であるため、一般的には二次元的な電解反応場を伴うことになる。電解反応場が二次元的であると、電解槽の単位体積当たりの反応量が小さいという難点がある。
【0006】
そこで、単位面積当りの反応量、すなわち電流密度を増すために電気化学反応場の三次元化が行われるようになった。図2は、三次元電極を有する液流通型電解槽の分解斜視図である。該電解槽では、相対する二枚の集電板1, 1間にイオン交換膜3が配設され、イオン交換膜3の両側にスペーサー2によって集電板1, 1の内面に沿った電解液の流路4a, 4bが形成されている。該流通路4a, 4bの少なくとも一方には炭素繊維集合体等の電極材5が配設されており、このようにして三次元電極が構成されている。なお、集電板1には、電解液の液流入り口10と液流出口11とが設けられている。
【0007】
正極電解液にオキシ硫酸バナジウム、負極電解液に硫酸バナジウムの各々硫酸酸性水溶液を用いたレドックスフロー型電池の場合、放電時には、V2+を含む電解液が負極側の液流路4aに供給され、正極側の流路4bにはV5+(実際には酸素を含むイオン)を含む電解液が供給される。負極側の流路4aでは、三次元電極5内でV2+が電子を放出しV3+に酸化される。放出された電子は外部回路を通って正極側の三次元電極内でV5+をV4+(実際には酸素を含むイオン)に還元する。この酸化還元反応に伴って負極電解液中のSO4 2- が不足し、正極電解液ではSO4 2- が過剰になるため、イオン交換膜3を通ってSO4 2- が正極側から負極側に移動し電荷バランスが保たれる。あるいは、H+ がイオン交換膜を通って負極側から正極側へ移動することによっても電荷バランスを保つことができる。充電時には放電と逆の反応が進行する。
【0008】
バナジウム系レドックスフロー電池用電極材の特性としては、特に以下に示す性能が要求される。
【0009】
1)目的とする反応以外の副反応を起こさないこと(反応選択性が高いこと)、具体的には電流効率(ηI )が高いこと。
【0010】
2)電極反応活性が高いこと、具体的にはセル抵抗(R)が小さいこと。すなわち電圧効率(ηV )が高いこと。
【0011】
3)上記1)2)に関連するが電池エネルギー効率(ηE )が高いこと。
ηE =ηI ×ηV
【0012】
4)繰り返し使用に対する劣化が小さいこと(高寿命)、具体的には電池エネルギー効率 (ηE )の低下量が小さいこと。
【0013】
例えば、特開昭60−232669号公報には、X線広角解析より求めた<002>面間隔が、平均3.70Å以下であり、またc軸方向の結晶子の大きさが平均9.0Å以上の擬黒鉛微結晶を有し、かつ全酸性官能基量が少なくとも0.01meq/gである炭素質材料を、電解槽用電極材として用いることが提案されている。
【0014】
また、特開平5−234612号公報には、ポリアクリロニトリル系繊維を原料とする炭素質繊維で、X線広角解析より求めた<002>面間隔が3.50〜3.60Åの擬黒鉛結晶構造を有し、炭素質材料表面の結合酸素原子数が炭素原子数の10〜25%となるような炭素質材を、鉄−クロム系レドックスフロー電池の電解槽用電極材として用いることが提案されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭60−232669号公報、特開平5−234612号公報では、炭素質材料表面と電解液との間に有効な濡れ性を発現させるために、全酸性官能基量が0.01meq/g以上か、あるいは炭素質材料表面の結合酸素原子数が炭素原子数の10%以上必要であり、炭素電極材表面の官能基が多すぎるため、上記の如き接触抵抗が高くなり、その結果セル抵抗が高くなって、高い電池エネルギー効率が得られていなかった。こうした問題に対し、電極材の導電性を向上させるために、電極材の充填密度を高くすることが考えられるが、いたずらに充填密度を高くすると、電解液の流通性が悪化して通液圧損が高くなり、電解液を流通するポンプの動力損失が増加して結果として、電池の効率が低下してしまう。
【0016】
そこで、本発明の目的はかかる事情に鑑み、レドックスフロー電池の電極材に用いられる炭素質繊維の基本的な特性を有し、かつ電解槽における接触抵抗を低減しうる電極材を用いて接触抵抗を低減した電解槽を提供することにある。
【0017】
【発明を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究したところ、電極材に用いる炭素集合体に厚み方向のポイント圧縮率に所定の差を付け、当該電極材のポイント圧縮率の高い側を隔膜側に配設することにより、上記目的を達成できる事を見いだし、本発明を完成させるに至った。
【0018】
すなわち、本発明は、間隙を介した状態で対向して配設された一対の集電板間に隔膜が配設され、該集電板と隔膜の間に電極材が圧接挟持された構造を有する電解槽において、前記電極材として、厚み方向に表層の局所的な堅さを評価するために、先端が球状の測定子を用いて低荷重での厚み変化率を評価する方法で測定されたポイント圧縮保持率の異なる2層以上の一体化された層構造を有し、かつ表裏面のポイント圧縮保持率の高低比率(低い値/高い値)が0.80以上0.98以下である炭素集合体を用い、当該電極材のポイント圧縮保持率の高い側を隔膜側に配設したことを特徴とする水溶液系電解液を用いたレドックスフロー、に関する。
【0019】
さらに本発明は前記レドックスフロー電池用電解槽に用いられる炭素集合体からなる電極材であって、炭素集合体が表層の局所的な堅さを評価するために、先端が球状の測定子を用いて低荷重での厚み変化率を評価する方法で測定されたポイント圧縮保持率の異なる2層以上の一体化された層構造を有し、かつ表裏面のポイント圧縮保持率の高低比率(低い値/高い値)が0.80以上0.98以下であることを特徴とするレドックスフロー電池用電極材、に関する。
【0020】
前記ポイント圧縮保持率は表層の局所的な堅さを評価するため、先端が球状の測定子を用いて低荷重での厚み変化率を評価する方法である。ポイント圧縮保持率が高い値になるほど球状測定子による荷重厚みの変化率が大きいことを意味し、表面組織が柔らかいことを示唆している。ポイント圧縮保持率の高低比率が高いことは、即ち電極材組織の表裏面の堅さに大きな違いがあることを意味する。
【0021】
前記のように電極材に用いる炭素集合体を、厚み方向にポイント圧縮保持率の異なる2層以上の一体化された層構造とすることにより、電極材の電解槽への組み込み時に幾何的な接触面積を増加し、さらにポイント圧縮保持率の高低比率を上記所定範囲に調整することによって、ポイント圧縮保持率の高い側では圧縮保持率が高いことから、電極材の電解槽への組み込み時に、優先して電極材が圧縮され高ポイント圧縮保持率を有する面により電極材の幾何表面積を増加するとともに、ポイント圧縮保持率の低い側では圧縮保持率が低いために、電極材の電解槽への組み込み時に強い圧縮応力によって電極材と集電板との接着性が向上し低ポイント圧縮保持率を有する面で必要な圧縮応力を得て接触抵抗を低減したものである。
【0022】
このように、電極材に用いる炭素集合体を、厚み方向に嵩密度の異なる2層以上の一体化された層構造とすることにより、ポイント圧縮率の高い側では電解槽作成時に優先的に圧縮され電極材の単繊維幾何表面積が増加するため電極材内部の接触性が向上する。またこの電極材のポイント圧縮率の高い側を隔膜側に向けて電解槽を作成することにより隔膜付近で活発に行われる電極反応が単繊維幾何表面積増加により向上し反応抵抗が低減され、セル抵抗を低減することが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の電極材は炭素質繊維からなり、その組成、微細構造等は特に制限されないが、電極表面積を大きくできるものが好ましい。具体的には、紡績糸、フィラメント集束糸、不織布、編地、織地、特殊編織物(特開昭63−200467号公報に記載されているようなもの)があげられるが取扱いや加工性、製造性等から主として不織布が利用される。当該不織布は、焼成(炭化)の前に不融化あるいは耐炎化された短繊維を解繊し、カードにかけ、幾層かに重ねられたレイヤーからなるウェブを作成し、ニードルパンチ法、サーマルボンド法、ステッチボンド法等の公知の方法を組み合わせて好適に作成される。
【0024】
電極材として用いられる炭素集合体はこうして得られた不織布等を公知の方法で焼成し必要であれば表面処理を行うことによって得られる。
【0025】
炭素集合体の目付量は電解槽のスペーサーで設定される間隙によって異なるが、通常、100〜1000g/m2 程度であり、圧接時に必要な圧縮応力を得るために厚みは少なくとも間隙より大きいこと、望ましくは間隙の1.2倍から3.3倍の厚みに調整される。しかしながら電極材の圧縮応力が高いと隔膜の損傷や電解槽作成時のハンドリングの悪さが顕在化するため設定間隙までの圧縮応力が0.098MPa以下にすることが望ましい。
【0026】
このような層構造を有する炭素集合体は、通常、厚さ0.5〜15mm程度、好ましくは1〜10mmであり、嵩密度は、0.05〜0.15g/cm3 程度、好ましくは0.06〜0.14g/cm3 とするのが、通液性とセル抵抗を両立する上で好ましい。
【0027】
前記電極材として用いられる炭素集合体は、厚み方向にポイント圧縮保持率の異なる2層以上の一体化された層構造を有する。電極材の層構造は、表裏にポイント圧縮保持率の異なる層が2層以上あれば、その層構造は特に制限されない。たとえば、厚み方向に各層のポイント圧縮保持率が順次に高く(または低く)なるような層構造であってもよく、高ポイント圧縮保持率層/低ポイント圧縮保持率層/高ポイント圧縮保持率層、または低ポイント圧縮保持率層/高ポイント圧縮保持率層/低ポイント圧縮保持率層のようにポイント圧縮保持率の異なる層が繰り返されているような層構造であってもよい。ただし、炭素集合体は表面と裏面のポイント圧縮保持率には差がついていることが必要である。
【0028】
高ポイント圧縮保持率層と低ポイント圧縮保持率層の区別は、表裏面のポイント圧縮保持率を測定し、どちらかの圧縮保持率の高い面を含む層を高ポイント圧縮保持率層とし、もう一方の面を含む層を低ポイント圧縮保持率層とする。電極材の層構造が3層以上ある場合にも表裏面のポイント圧縮保持率を測定し高低比率を決定する。
【0029】
また、前記炭素集合体は、表裏面のポイント圧縮保持率の高低比率(低い値/高い値)が0.80以上0.98以下の範囲になるように調整したものを用いる。
【0030】
ポイント圧縮保持率の高低比率の比が小さくなり、0.80未満になると、ポイント圧縮保持率の低い部分は表層が極端に堅い組織になってしまうため、電解槽作成時に隔膜を損傷し電解液が混入し容量低下が起きるので好ましくない。こうした傾向があることから高低比率は、0.82以上、さらには0.85以上とするのが好ましい。一方、ポイント圧縮保持率の高低比率が0.98を超える場合には、ポイント圧縮保持率の差がなくなるので電解槽作成時には電極材が均一充填となり、集電板と付近の電極材中の単繊維幾何表面積が増加せず電極材との接合性が悪くなる。そのため接触抵抗が増加しセル抵抗が増加し、結果的に電池効率が低下する。こうした傾向があることから高低比率の比は、0.97以下、さらには0.95以下とするのが好ましい。
【0031】
高ポイント圧縮保持率層、低ポイント圧縮保持率層の厚さやポイント圧縮保持率は、前記高低比率となるように適宜に調整されるが、高ポイント圧縮保持率層のポイント圧縮保持率は、5〜50%程度、好ましくはで10〜40%であり、厚さはスペーサーによって得られる空隙の30〜99%程度、好ましくは50〜90%とするのが通液性と接触性を確保する上で好ましい。低ポイント圧縮保持率層のポイント圧縮保持率は、0.1〜50%程度、好ましくは0.2〜40%であり、厚さはスペーサーによって得られる空隙の1〜70%程度、好ましくは10〜50%とするのが、通液性と電解槽構成時に必要な圧縮応力を確保する上で好ましい。
【0032】
炭素集合体として不織布を用いた場合に、ポイント圧縮保持率を調整する方法としては不織布化時のニードルパンチ用針の特性や針密度、針深度、押さえギャップなどのニードルパンチ法における不織布化条件を種々設定する方法があげられる。
【0033】
また、ニードルパンチ法で実現できない様な圧縮保持率にするには熱プレスしたりバインダーの存在下で熱圧着する事によって達成される。
【0034】
熱プレスを行う場合は各繊維の性質によって温度・圧力を調整する必要がある。
【0035】
バインダーの種類は特に得資源されず、たとえば、アクリル系、でんぷんのり、ポリビニルアルコール系、エポキシ樹脂系、酢酸ビニル系、フェノール樹脂系等のバインダーがあげられる。なお、炭化後にも炭化して接着性を保持させるため前記バインダーとしては、フェノール系樹脂バインダーを用いることが最も好ましい。バインダーの不織布への添加方法は、特に制限されず、原綿の解繊後混綿工程で添加する方法、水や有機溶媒などに溶解または分散させ不織布に添着し乾燥する方法があげられ、各素材に適した条件で実施することが望ましい。
【0036】
炭素集合体を2層以上の層構造とし、ポイント圧縮保持率の高低比率を前記範囲になるようにする方法としては、たとえば、前記方法により、異なったポイント圧縮保持率を持つ不織布を重ねてさらにニードルパンチをかけて接合する方法、不織布と別種の高いポイント圧縮保持率を有する織布、編地をあわせて接合する方法、ウェブ作成時に異なった目付のウェブを作成し目付順に積層して不織布化する方法、上記のバインダーを不織布の片方の面に塗布または散布し固化する方法があげられる。そのほかラッセル編地、マリフリーズといった表裏面にポイント圧縮保持率の差が形成される組織を用いても良い。
【0037】
次に、本発明において採用される電極材のポイント圧縮保持率、ポイント圧縮保持率の高低比率、セル抵抗の測定方法について説明する。
【0038】
1.ポイント圧縮保持率およびその高低比率
圧縮厚み試験機に測定子(尾崎製作所(株)製球状測定子X−1)を装着し、寸法25mm×10mm)の試験片を用意する。ゼロ荷重時でのゼロ点を調整した後、試験片の表面に測定子を合わせ、0.0392Nの荷重をかけ、そのときの厚みを読みとる(t4)。その後、0.490Nまで圧縮し、この時の厚みを読みとる(t50)。これらのデータから式1によって表面の圧縮保持率を得る。測定したサンプルを裏返し、同様にして測定子を合わせ裏面の圧縮保持率を得る。
【0039】
【数1】
Figure 0004280883
次いで、数式2によって、ポイント圧縮保持率高低比率を算出する。
【数2】
Figure 0004280883
【0040】
2.セル抵抗
上下方向(通液方向)に1cm、幅方向に10cmの電極面積10cm2 を有する小型のセルを作り、電極材の高ポイント圧縮保持率側をセルの隔膜側に向けて装着する。定電流密度で充放電を行い、電極性能のテストを行う。正極電解液には2mol/lのオキシ硫酸バナジウムの3mol/l硫酸水溶液を用い、負極電解液には2mol/lの硫酸バナジウムの3mol/l硫酸水溶液を用いた。電解液量はセル、配管に対して大過剰とした。液流量は毎分6.2mlとし、30℃で測定を行った。
【0041】
充電に始まり、放電で終わる1サイクルのテストにおいて、電流密度を電極幾何面積当たり40mA/cm2 (400mA)として、1.7Vまでの充電に要した電気量をQ1 クーロン、1.0Vまでの定電流放電、およびこれに続く1.2Vでの定電圧放電で取りだした電気量をそれぞれQ2 、Q3 クーロンとし、負極液中のV3+をV2+に完全に還元するのに必要な理論電気量Qthに対して放電により取りだした電気量の比を充電率とし、数式3で充電率を求める。
【0042】
【数3】
Figure 0004280883
充電率が50%のときの電気量に対応する充電電圧VC50、放電電圧VD50を電気量−電圧曲線からそれぞれ求め、数式4より電極幾何面積に対するセル抵抗R(Ω・cm2 )を求める。
【0043】
【数4】
Figure 0004280883
ここで、I は定電流充放電における電流値0. 4Aである。
【0044】
本発明の電極材は、水溶液系電解液を使用するレドックスフロー電池に用いられるものである。当該レドックスフロー電池は、前述のように例えば間隙を介した状態で対向して配設された一対の集電板間に隔膜が配設され、該集電板と隔膜の間との少なくとも一方に電極材が圧接挟持された構造を有する電解槽を備えている。電解槽は、従来と同様のものを使用できる。たとえば、図1、図2に示した構造をしている。集電板、隔膜としては従来と同様のものを使用できる。電解槽には活物質を含んだ水溶液が水溶液系電解液として用いられる。
【0045】
水溶液系電解液としては前述のバナジウム系電解液の他、鉄−クロム系、チタン−マンガン系、マンガン−クロム系、鉄−チタン系があげられるがバナジウム系が望ましい。本発明の電極材は特に粘度が25℃にて0.05Pa・s以上であるバナジウム系電解液、あるいは1.5mol/l以上のバナジウムイオンを含むバナジウム系電解液を使用するレドックスフロー電池に用いられるのが有用である。
【0046】
【実施例】
以下、本発明の構成および効果を具体的に示し、実施例等について説明する。
【0047】
実施例1
平均繊維径16μmのポリアクリロニトリル繊維を、空気中、200〜300℃で耐炎化した後、長さ約80mmにカットし耐炎化繊維の短繊維を作成した。次いで、フォスター社製HDB40番の針、針密度43.09本/cm2 、押さえギャップ5.0mmの条件で不織布化し、目付量900g/m2 、厚み6.3mmの不織布を作成した。これにフェノール系樹脂粉末(鐘紡(株)製:ベルパールS890)3g/m2 を不織布上方より散布した後、不織布下方より静圧980.6Pa、吸引速度2.0m/秒の吸引サクションで吸引し、バインダーを不織布表面に固定化した。これを180℃のエアスルーオーブンで10分間加熱してバインダーを接着させた。該布を窒素気流下で100℃/分の昇温速度でそれぞれ1600℃まで昇温し、この温度で1時間保持し炭化を行って冷却し、続いて酸素濃度5vol%の窒素気流下で700℃にて重量収率93%になるまで処理し炭素質繊維不織布を得た。
【0048】
実施例2
平均繊維径16μmのポリアクリロニトリル繊維を、空気中、200〜300℃で耐炎化した後、長さ約80mmにカットし耐炎化繊維の短繊維を作成した。次いで、フォスター社製HDB40番の針、針密度43.09本/cm2 、押さえギャップ5.0mmの条件で不織布化し、目付量900g/m2 、厚み6.3mmの不織布を作成した。これにフェノール系樹脂粉末(鐘紡(株)製:ベルパールS890)10g/m2 を不織布上方より散布した後、不織布下方より静圧980.6Pa、吸引速度2.0m/秒の吸引サクションで吸引しバインダーを不織布表面に固定化した。これを180℃のエアスルーオーブンで10分間加熱してバインダーを接着させた。該布を窒素気流下で100℃/分の昇温速度でそれぞれ1600℃まで昇温し、この温度で1時間保持し炭化を行って冷却し、続いて酸素濃度5vol%の窒素気流下で700℃にて重量収率93%になるまで処理し炭素質繊維不織布を得た。
【0049】
実施例3
平均繊維径16μmのポリアクリロニトリル繊維を、空気中、200〜300℃で耐炎化した後、長さ約80mmにカットし耐炎化繊維の短繊維を作成した。次いで、フォスター社製HDB40番の針、針密度43.09本/cm2 、押さえギャップ3.0mmの条件で不織布化し目付量300g/m2 、厚み3.4mmの耐炎化不織布1を作成した。また同じ耐炎化繊維にフェノール系樹脂粉末(鐘紡(株)製:ベルパールS890)10g/m2 を混ぜフォスター社製HDB40番の針、針密度72.85本/cm2 、押さえギャップ3.0mmの条件で不織布化し目付量600g/m2 、厚み4.8mmの耐炎化不織布2を作成した。これら2枚の不織布をあわせてニードルパンチにかけさらに180℃のエアスルーオーブンで10分間加熱してバインダーを接着させ積層耐炎化不織布を得た。この積層耐炎化不織布を窒素気流下で100℃/分の昇温速度でそれぞれ1600℃まで昇温し、この温度で1時間保持し炭化を行って冷却し、続いて酸素濃度5vol%の窒素気流下で700℃にて重量収率93%になるまで処理し炭素質繊維不織布を得た。
【0050】
実施例4
平均繊維径16μmのポリアクリロニトリル繊維を、空気中、200〜300℃で耐炎化した後、長さ約80mmにカットし耐炎化繊維の短繊維を作成した。次いで、フォスター社製HDB40番の針、針密度43.09本/cm2 、押さえギャップ3.0mmの条件で不織布化し目付量300g/m2 、厚み3.4mmの耐炎化不織布1作成した。また同じ耐炎化繊維をフォスター社製HDB40番の針、針密度72.85本/cm2 、押さえギャップ4.0mmの条件で不織布化し目付量600g/m2 、厚み4.8mmの耐炎化不織布2を作成し、液体フェノール樹脂(昭和高分子(株)製:BRE174)0.1重量%を添着した。これら2枚の不織布をあわせてニードルパンチにかけさらに180℃のエアスルーオーブンで10分間加熱してバインダーを接着させ積層耐炎化不織布を得た。この積層耐炎化不織布を窒素気流下で100℃/分の昇温速度でそれぞれ1600℃まで昇温し、この温度で1時間保持し炭化を行って冷却し、続いて酸素濃度5vol%の窒素気流下で700℃にて重量収率93%になるまで処理し炭素質繊維不織布を得た。
【0051】
実施例5
平均繊維径16μmのポリアクリロニトリル繊維を、空気中、200〜300℃で耐炎化した後、長さ約80mmにカットし耐炎化繊維の短繊維を作成した。次いで、フォスター社製HDB40番の針、針密度43.09本/cm2 、押さえギャップ5.0mmの条件で不織布化し目付量600g/m2 、厚み5.4mmの耐炎化不織布1作成した。また同じ耐炎化繊維をフォスター社製HDB40番の針、針密度72.85本/cm2、押さえギャップ3.0mmの条件で不織布化し目付量300g/m2 、厚み3.1mmの耐炎化不織布2を作成し、液体フェノール樹脂(昭和高分子(株)製:BRE174)0.1重量%を添着した。これら2枚の不織布をあわせてニードルパンチにかけさらに180℃のエアスルーオーブンで10分間加熱してバインダーを接着させ積層耐炎化不織布を得た。この積層耐炎化不織布を窒素気流下で100℃/分の昇温速度でそれぞれ1600℃まで昇温し、この温度で1時間保持し炭化を行って冷却し、続いて酸素濃度5vol%の窒素気流下で700℃にて重量収率93%になるまで処理し炭素質繊維不織布を得た。
【0052】
比較例1
平均繊維径16μmのポリアクリロニトリル繊維を、空気中、200〜300℃で耐炎化した後、長さ約80mmにカットし耐炎化繊維の短繊維を作成した。次いで、フォスター社製HDB40番の針、針密度43.09本/cm2 、押さえギャップ5.0mmの条件で不織布化し目付量900g/m2 、厚み6.3mmの不織布を作成した。これを180℃のエアスルーオーブンで10分間加熱してバインダーを接着させた。該布を窒素気流下で100℃/分の昇温速度でそれぞれ1600℃まで昇温し、この温度で1時間保持し炭化を行って冷却し、続いて酸素濃度5vol%の窒素気流下で700℃にて重量収率93%になるまで処理し炭素質繊維不織布を得た。
【0053】
比較例2
平均繊維径16μmのポリアクリロニトリル繊維を、空気中、200〜300℃で耐炎化した後、長さ約80mmにカットし耐炎化繊維の短繊維を作成した。次いで、フォスター社製HDB40番の針、針密度43.09本/cm2、押さえギャップ5.0mmの条件で不織布化し目付量900g/m2 、厚み6.3mmの不織布を作成した。これにフェノール系樹脂粉末(ベルパールS890)40g/m2 を不織布上方より散布しその後不織布下方より静圧490.3Pa、吸引速度2.0m/秒の吸引サクションで吸引しバインダーを不織布表面に固定化した。これを180℃のエアスルーオーブンで10分間加熱してバインダーを接着させた。該布を窒素気流下で100℃/分の昇温速度でそれぞれ1600℃まで昇温し、この温度で1時間保持し炭化を行って冷却し、続いて酸素濃度5vol%の窒素気流下で700℃にて重量収率93%になるまで処理し炭素質繊維不織布を得た。
【0054】
実施例および比較例で得られた炭素質繊維不織布の目付量、厚み、ポイント圧縮保持率の高低比率、ポイント圧縮保持率の高い側を隔膜方向に設置した電解槽によるセル抵抗値を表1に記載する。
【0055】
【表1】
Figure 0004280883
表1の結果から明らかなように、実施例1〜5の電極材はセル抵抗値が小さい。また、該電極材の高ポイント圧縮保持率側を隔膜側に向けた電極を用いて、電解槽を作成することによって高い電圧効率を示し、優れたエネルギー効率が得られる。
【0056】
これに対し電極材の高ポイント圧縮保持率の高低比率が0.98より高い比較例1では表裏のポイント圧縮保持率の差がないので電解槽作成時には電極材は均一充填となり隔膜付近の反応性が低下する。したがって反応時の抵抗が上昇しセル抵抗が増加するので電池効率が低下するため好ましくない。またポイント圧縮保持率の高低比率が0.80未満の場合ポイント圧縮率の低い部分は表層が極端に堅い組織になってしまうため電解槽作成時に隔膜を損傷し電解液が混入し容量低下が起き、好ましくない。
【図面の簡単な説明】
【図1】バナジウム系レドックスフロー電池の概略図
【図2】三次元電極を有するバナジウム系レドックスフロー電池の電解槽の分解斜図
【符号の説明】
1 集電板
2 スペーサー
3 イオン交換膜
4a,4b 通液路
5 電極材
6 外部液タンク(正極側)
7 外部液タンク(負極側)
8,9 ポンプ
10 液流入口
11 液流出口

Claims (2)

  1. 間隙を介した状態で対向して配設された一対の集電板間に隔膜が配設され、該集電板と隔膜の間に電極材が圧接挟持された構造を有する電解槽において、
    前記電極材として、厚み方向に表層の局所的な堅さを評価するために、先端が球状の測定子を用いて低荷重での厚み変化率を評価する方法で測定されたポイント圧縮保持率の異なる2層以上の一体化された層構造を有し、かつ表裏面のポイント圧縮保持率の高低比率(低い値/高い値)が0.80以上0.98以下である炭素集合体を用い、当該電極材のポイント圧縮保持率の高い側を隔膜側に配設したことを特徴とする水溶液系電解液を用いたレドックスフロー電池用電解槽。
  2. 請求項1記載のレドックスフロー電池用電解槽に用いられる炭素集合体からなる電極材であって、炭素集合体が表層の局所的な堅さを評価するために、先端が球状の測定子を用いて低荷重での厚み変化率を評価する方法で測定されたポイント圧縮保持率の異なる2層以上の一体化された層構造を有し、かつ表裏面のポイント圧縮保持率の高低比率(低い値/高い値)が0.80以上0.98以下であることを特徴とするレドックスフロー電池用電極材。
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