JP4279717B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関し、特に複数気筒の一部の気筒の作動を休止させる一部気筒運転と、全気筒を作動させる全筒運転との切換が可能な内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1には、振動伝達率を可変制御可能な防振装置に支持された内燃機関の制御装置が示されている。この装置では、複数気筒の一部への燃料供給を停止することによる一部気筒運転が行われ、アイドル運転中に一部気筒運転を行うと、振動が増加するので、防振装置は、その振動伝達率が小さくなるように制御される。
また特許文献2には、内燃機関により駆動される車両の車室内の騒音と逆位相の振動を発生させて、車室内の騒音を抑制する能動騒音抑制装置が示されている。
特公平3−27406号公報 特開平10−214119号公報
特許文献1に示されるように、一部気筒運転を行うと、アイドル運転中などにおいて機関振動が増加する傾向があり、機関振動が増加すると、車室内の騒音も増加する。したがって、上記能動騒音抑制装置が有効に作動すれば、そのような騒音の増加を抑制することが可能である。
しかしながら、能動騒音抑制装置が故障したときには、騒音の抑制が困難となる。
本発明はこの点に着目してなされたものであり、一部気筒運転と全筒運転とが切換可能な内燃機関の制御を適切に行い、能動騒音抑制装置が故障したときに騒音を抑制することができる、内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、車室内の騒音と逆位相の振動を発生させて前記騒音を抑制する能動騒音抑制手段(50)を備える車両を駆動する内燃機関であって、複数の気筒を有し、前記複数気筒のすべてを作動させる全筒運転と、前記複数の気筒のうち一部の気筒の作動を休止させる一部気筒運転とを切り換える切換手段(30)を備えた内燃機関の制御装置において、前記機関の運転パラメータを含む、前記車両の運転パラメータ(NE,PBA,TH,TW,TA,VP,GP)を検出する運転パラメータ検出手段(10,7,4,9,8,15,16)と、該運転パラメータ検出手段により検出される運転パラメータに応じた一部気筒運転領域において、一部気筒運転を前記切換手段に指令する指令手段と、前記能動騒音抑制手段(50)の異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段による異常検出時に、前記一部気筒運転領域を変更する領域変更手段とを備え、前記運転パラメータは前記機関の負荷を示す負荷パラメータ(PBA)及び機関回転数(NE)を含み、前記領域変更手段は、前記能動騒音抑制手段の異常検出時において前記一部気筒運転領域を低負荷かつ低回転数側に狭めることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、前記一部気筒運転領域は、前記能動騒音抑制手段(50)の異常が検出されていないときは前記機関回転数(NE)が第1所定回転数(NECS)より低い運転領域であり、前記領域変更手段は、前記能動騒音抑制手段(50)の異常検出時において、前記機関回転数(NE)が前記第1所定回転数(NECS)より低い第2所定回転数(NEFSH)以下であるという条件を満たす領域に前記一部気筒運転領域を狭めるとともに、前記第2所定回転数(NEFSH)より低い第3所定回転数(NEFSL)から前記第2所定回転数(NEFSH)までの範囲内で、前記一部気筒運転領域を低負荷側に狭めることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、機関の運転パラメータを含む、車両の運転パラメータが検出され、該検出される運転パラメータに応じた一部気筒運転領域において、一部気筒運転が実行される。そして、能動騒音抑制手段の異常が検出されたときは、一部気筒運転領域が低負荷且つ低回転数側に狭められる。したがって、一部気筒運転領域、機関のトルク変動による振動が少ない運転領域に限定される、換言すれば振動が比較的大きくなる運転領域では一部気筒運転禁止されるので、能動騒音抑制手段の異常時において騒音を抑制するとともに、一部気筒運転を許可する運転領域において燃費改善効果を得ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、一部気筒運転領域は、能動騒音抑制手段の異常が検出されていないときは機関回転数が第1所定回転数より低い運転領域であり、能動騒音抑制手段の異常検出時においては、機関回転数が第1所定回転数より低い第2所定回転数以下であるという条件を満たす領域に狭められる。さらに第2所定回転数より低い第3所定回転数から第2所定回転数までの範囲内で、一部気筒運転領域が低負荷側に狭められる。したがって、能動騒音抑制手段の異常時において騒音を抑制することができる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。V型6気筒の内燃機関(以下単に「エンジン」という)1は、#1,#2及び#3気筒が設けられた右バンクと、#4,#5及び#6気筒が設けられた左バンクとを備え、右バンクには#1〜#3気筒を一時的に休止させるための気筒休止機構30が設けられている。図2は、気筒休止機構30を油圧駆動するための油圧回路とその制御系を示す図であり、この図も図1と合わせて参照する。
エンジン1の吸気管2の途中にはスロットル弁3が配されている。スロットル弁3には、スロットル弁3の開度THを検出するスロットル弁開度センサ4が設けられており、その検出信号が電子制御ユニット(以下「ECU」という)5に供給される。
燃料噴射弁6は図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプに接続されていると共にECU5に電気的に接続されて当該ECU5からの信号により燃料噴射弁6の開弁時間が制御される。
スロットル弁3の直ぐ下流には吸気管内絶対圧(PBA)センサ7が設けられており、この絶対圧センサ7により電気信号に変換された絶対圧信号はECU5に供給される。また、吸気管内絶対圧センサ7の下流には吸気温(TA)センサ8が取付けられており、吸気温TAを検出して対応する電気信号をECU5に供給する。
エンジン1の本体に装着されたエンジン水温(TW)センサ9はサーミスタ等から成り、エンジン水温(冷却水温)TWを検出して対応する温度信号を出力してECU5に供給する。
ECU5には、エンジン1のクランク軸(図示せず)の回転角度を検出するクランク角度位置センサ10が接続されており、クランク軸の回転角度に応じた信号がECU5に供給される。クランク角度位置センサ10は、エンジン1の特定の気筒の所定クランク角度位置でパルス(以下「CYLパルス」という)を出力する気筒判別センサ、各気筒の吸入行程開始時の上死点(TDC)に関し所定クランク角度前のクランク角度位置で(6気筒エンジンではクランク角120度毎に)TDCパルスを出力するTDCセンサ及びTDCパルスより短い一定クランク角周期(例えば30度周期)でCRKパルスを発生するCRKセンサから成り、CYLパルス、TDCパルス及びCRKパルスがECU5に供給される。これらの信号パルスは、燃料噴射時期、点火時期等の各種タイミング制御及びエンジン回転数(エンジン回転速度)NEの検出に使用される。
気筒休止機構30は、エンジン1の潤滑油を作動油として使用し、油圧駆動される。オイルポンプ31により加圧された作動油は、油路32及び吸気側油路33i,排気側油路33eを介して、気筒休止機構30に供給される。油路32と、油路33i及び33eとの間に、吸気側電磁弁35i及び排気側電磁弁35eが設けられており、これらの電磁弁35i,35eはECU5に接続されてその作動がECU5により制御される。
油路33i,33eには、作動油圧が所定閾値より低下するとオンする油圧スイッチ34i,34eが設けられており、その検出信号は、ECU5に供給される。また、油路32の途中には、作動油温TOILを検出する作動油温センサ36が設けられており、その検出信号がECU5に供給される。
気筒休止機構30の具体的な構成例は、例えば特開平10−103097号公報に示されており、本実施形態でも同様の機構を用いている。この機構によれば、電磁弁35i,35eが閉弁され、油路33i,33e内の作動油圧が低いときは、各気筒(#1〜#3)の吸気弁及び排気弁が通常の開閉作動を行う一方、電磁弁35i,35eが開弁され、油路33i,33e内の作動油圧が高くなると、各気筒(#1〜#3)の吸気弁及び排気弁が閉弁状態を維持する。すなわち、電磁弁35i,35eの閉弁中は、全ての気筒を作動させる全気筒運転が行われ、電磁弁35i,35eを開弁させると、#1〜#3気筒を休止させ、#4〜#6気筒のみ作動させる一部気筒運転が行われる。
エンジン1の各気筒毎に設けられた点火プラグ12は、ECU5に接続されており、点火プラグ12の駆動信号、すなわち点火信号がECU5から供給される。
ECU5には大気圧PAを検出する大気圧センサ14、エンジン1により駆動される車両の走行速度(車速)VPを検出する車速センサ15、及び当該車両の変速機のギヤ位置GPを検出するギヤ位置センサ16が接続されており、これらのセンサの検出信号がECU5に供給される。
エンジン1により駆動される車両には、エンジン1の作動及び車両走行に伴う騒音を抑制する能動騒音抑制装置50が搭載されている。図3は、この装置の構成を示すブロック図であり、図3に示す能動騒音抑制装置50は、車両のサスペンションの振動を検出する振動センサ41と、エンジン1の振動を検出する振動センサ42と、当該車両の加速度を検出する加速度センサ43と、車室内の音を電気信号(音声信号)に変換するマイクロフォン44と、コントローラ40と、車室内の異なる位置に設けられたスピーカ47〜49とを備えている。センサ41〜43及びマイクロフォン44から出力される検出信号及び音声信号は、コントローラ40に供給される。またコントローラ40には、車速センサ15も接続されており、その検出信号が供給される。
コントローラ40は、入力される各種センサの検出信号及び音声信号に応じて、車室内の騒音を打ち消すような電気信号を生成し、スピーカ47〜49を駆動することにより、車室内の騒音を抑制する。なお、能動騒音抑制装置50のより具体的な構成は、前記特許文献2に示されている。
コントローラ40は、ECU5に接続されており、能動騒音抑制装置50の異常判定を行って、その結果をECU5に通知する。
能動騒音抑制装置50の異常判定は、具体的には以下のようにして行われる。コントローラ40は、センサ41〜43及びマイクロフォン44の出力信号が変化しないとき、断線が発生したと判定し、能動騒音抑制装置50は異常であると判定する。またコントローラ40は、能動騒音抑制装置50の停止時の音圧レベル(マイクロフォン44により検出される)と、能動騒音抑制装置50の作動時の音圧レベルを比較し、作動時の音圧レベルが停止時より小さいとき、能動騒音抑制装置50は正常と判定し、作動時の音圧レベルが停止時とほぼ同一、あるいは増加しているとき、能動騒音抑制装置50は異常と判定する。
ECU5は、各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理回路(以下「CPU」という)、CPUで実行される各種演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶回路、燃料噴射弁6、電磁弁35i,35eなどに駆動信号を供給する出力回路等から構成される。
ECU5は、各種センサの検出信号に基づいて、燃料噴射弁6の開弁時間、及び点火時期を制御するとともに、電磁弁35i,35eの開閉を行って、エンジン1の全筒運転と、一部気筒運転との切り換え制御を行う。
図4及び図5は、一部の気筒を休止させる気筒休止(一部気筒運転)の実行条件を判定する処理のフローチャートである。この処理はECU5のCPUで所定時間(例えば10ミリ秒)毎に実行される。
ステップS11では、始動モードフラグFSTMODが「1」であるか否かを判別し、FSTMOD=1であってエンジン1の始動(クランキング)中であるときは、検出したエンジン水温TWを始動モード水温TWSTMODとして記憶する(ステップS13)。次いで、始動モード水温TWSTMODに応じて図6に示すTMTWCSDLYテーブルを検索し、遅延時間TMTWCSDLYを算出する。TMTWCSDLYテーブルは、始動モード水温TWSTMODが第1所定水温TW1(例えば40℃)以下の範囲では、遅延時間TMTWCSDLYが所定遅延時間TDLY1(例えば250秒)に設定され、始動モード水温TWSTMODが第1所定水温TW1(例えば40℃)より高く第2所定水温TW2(例えば60℃)以下の範囲では、始動モード水温TWSTMODが高くなるほど遅延時間TMTWCSDLYが減少するように設定され、始動モード水温TWSTMODが第2所定水温TW2より高い範囲では、遅延時間TMTWCSDLYは「0」に設定されている。
続くステップS15では、ダウンカウントタイマTCSWAITを遅延時間TMTWCSDLYに設定してスタートさせ、気筒休止フラグFCYLSTPを「0」に設定する(ステップS31)。これは気筒休止の実行条件が不成立であることを示す。
ステップS11でFSTMOD=0であって通常運転モードであるときは、エンジン水温TWが気筒休止判定温度TWCSTP(例えば75℃)より高いか否かを判別する(ステップS12)。TW≦TWCSTPであるときは、実行条件不成立と判定し、前記ステップS14に進む。エンジン水温TWが気筒休止判定温度TWCSTPより高いときは、ステップS12からステップS16に進み、ステップS15でスタートしたタイマTCSWAITの値が「0」であるか否かを判別する。TCSWAIT>0である間は、前記ステップS26に進み、TCSWAIT=0となると、ステップS17に進む。
ステップS17では、車速VP及びギヤ位置GPに応じて図7に示すTHCSテーブルを検索し、ステップS18の判別に使用する上側閾値THCSH及び下側閾値THCSLを算出する。図7において、実線が上側閾値THCSHに対応し、破線が下側閾値THCSLに対応する。THCSテーブルは、ギヤ位置GP毎に設定されており、各ギヤ位置(2速〜5速)において、大まかには車速VPが増加するほど、上側閾値THCSH及び下側閾値THCSLが増加するように設定されている。ただし、ギヤ位置GPが2速のときは、車速VPが変化しても上側閾値THCSH及び下側閾値THCSLは一定に維持される領域が設けられている。またギヤ位置GPが1速のときは、常に全筒運転を行うので、上側閾値THCSH及び下側閾値THCSLは例えば「0」に設定される。また車速VPが同一であれば、低速側ギヤ位置GPに対応する閾値(THCSH,THCSL)の方が、高速側ギヤ位置GPに対応する閾値(THCSH,THCSL)より大きな値に設定されている。
ステップS18では、スロットル弁開度THが閾値THCSより小さいか否かの判別をヒステリシスを伴って行う。具体的には、気筒休止フラグFCYLSTPが「1」であるときは、スロットル弁開度THが増加して上側閾値THCSHに達すると、ステップS18の答が否定(NO)となり、気筒休止フラグFCYLSTPが「0」であるときは、スロットル弁開度THが減少して下側閾値THCSLを下回ると、ステップS18の答が肯定(YES)となる。
ステップS18の答が肯定(YES)であるときは、大気圧PAが所定圧PACS(例えば86.6kPa(650mmHg))以上であるか否かを判別し(ステップS19)、その答が肯定(YES)であるとき、吸気温TAが所定下限温度TACSL(例えば−10℃)以上であるか否かを判別し(ステップS20)、その答が肯定(YES)であるときは、吸気温TAが所定上限温度TACSH(例えば45℃)より低いか否かを判別し(ステップS21)、その答が肯定(YES)であるときは、エンジン水温TWが所定上限水温TWCSH(例えば120℃)より低いか否かを判別し(ステップS22)、その答が肯定(YES)であるときは、エンジン回転数NEが第1所定回転数NECSより低いか否かを判別する(ステップS23)。
ステップS23の判別は、ステップS18と同様にヒステリシスを伴って行われる。すなわち、気筒休止フラグFCYLSTPが「1」であるときは、エンジン回転数NEが増加して上側回転数NECSH(例えば3500rpm)に達すると、ステップS23の答が否定(NO)となり、気筒休止フラグFCYLSTPが「0」であるときは、エンジン回転数NEが減少して下側回転数NECSL(例えば3300rpm)を下回ると、ステップS23の答が肯定(YES)となる。
ステップS18〜S23の何れかの答が否定(NO)であるときは、気筒休止の実行条件が不成立と判定し、前記ステップS31に進む。一方ステップS18〜S23の答がすべて肯定(YES)であるときは、異常検出フラグFANCFSが「1」であるか否かを判別する(ステップS24)。異常検出フラグFANCFSは、コントローラ40から能動騒音抑制装置50の異常を検出した旨の通知を受けると、図示しない異常検出処理により「1」に設定される。
FANCFS=0であって能動騒音抑制装置50が正常であるときは、気筒休止実行条件が成立していると判定し、気筒休止フラグFCYLSTPを「1」に設定する(ステップS29)。
一方FANCFS=1であって能動騒音抑制装置50の異常が検出されているときは、エンジン回転数NEが第1所定回転数NECSより低い第2所定回転数NEFSH(例えば1400rpm)より高いか否かを判別する(ステップS25)。NE>NEFSHであるときは、気筒休止の実行条件が不成立と判定し、前記ステップS30に進む。
ステップS25で、NE≦NEFSHであるときは、さらにエンジン回転数NEが第2所定回転数NEFSHより低い第3所定回転数NEFSL(例えば1200rpm)より低いか否かを判別する。NE<NEFSLであるときは、気筒休止実行条件成立と判定し、前記ステップS29に進む。
ステップS26の答が否定(NO)であるとき、すなわちNEFSL≦NE≦NEFSHであるときは、エンジン回転数NEに応じて図8に示すPBFSテーブルを検索し、吸気圧閾値PBFSを算出する(ステップS27)。PBFSテーブルは、エンジン回転数NEが増加するほど、吸気圧閾値PBFSが高くなるように設定されている。
ステップS28では、吸気管内絶対圧PBAが吸気圧閾値PBFS以下であるか否かを判別し、その答が肯定(YES)であるときは、気筒休止実行条件成立と判定し、前記ステップS29に進む。一方、PBA>PBFSであるときは、気筒休止実行条件不成立と判定し、前記ステップS30に進む。
気筒休止フラグFCYLSTPが「1」に設定されているときは、#1〜#3気筒を休止させ、#4〜#6気筒を作動させる一部気筒運転が実行され、気筒休止フラグFCYLSTPが「0」に設定されているときは、全気筒#1〜#6を作動させる全筒運転が実行される。
図9は、エンジン回転数NE及び吸気管内絶対圧PBAによって定義されるエンジン運転領域を示す。この図において、実線LTHより下側の領域が、通常の一部気筒運転領域に相当し、ハッチングを付して示す領域(以下単に「ハッチング領域」という)が、ステップS25〜S28の条件を満たし、能動騒音抑制装置50の異常時においても一部気筒運転が許可される領域である。
本実施形態では、能動騒音抑制装置50の異常が検出されたときは、ステップS25〜S28が気筒休止実行条件に追加され、エンジン回転数NE及び吸気管内絶対圧PBAが、図9のハッチング領域内にあるとき、気筒休止が実行される。すなわち、一部気筒運転が実行される運転領域が、エンジン1のトルク変動による振動が少ないハッチング領域に限定される。換言すれば振動が比較的大きくなるハッチング領域以外の運転領域では一部気筒運転が禁止されるので、能動騒音抑制装置50の異常時においても騒音を抑制することができる。
本実施形態では、気筒休止機構30が切換手段を構成し、スロットル弁開度センサ4、吸気温センサ8、エンジン水温センサ9、クランク角度位置センサ10、車速センサ15、及びギヤ位置センサ16が運転パラメータ検出手段を構成する。また、図3に示す能動騒音抑制装置50が、能動騒音抑制手段に相当し、コントローラ40が異常検出手段を構成する。また、ECU5が、指令手段及び領域変更手段を構成する。具体的には、図4のステップS11〜S23及び図5のステップS29,S30が指令手段に相当し、図5のステップS24〜S28が領域変更手段に相当する。
(変形例)
図10は、上述した実施形態の変形例かかる気筒休止実行条件判定処理のフローチャートである。図10の処理は、図4及び図5に示す処理のステップS25〜S28を削除することにより得られるものである。図10の処理においては、ステップS24の答が肯定(YES)であって、能動騒音抑制装置50の異常が検出されているときは、気筒休止実行条件不成立と判定して、ステップS30に進む。FANCFS=0であって、能動騒音抑制装置50が正常であるときは、気筒休止実行条件成立と判定し、ステップS29に進む。
本変形例によれば、能動騒音抑制装置50の異常が検出されているときは、気筒休止実行条件が不成立となり、一部気筒運転が禁止されるので、能動騒音抑制装置50の異常時において騒音を抑制することができる。
本変形例では、ECU5が禁止手段を構成し、具体的には、図10のステップS24が禁止手段に相当する。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、6気筒のエンジンを示したが、本発明は、4気筒エンジンあるいは8気筒エンジンなどにも適用可能である。また、休止させる気筒数は、3気筒に限るものではなく、例えば4気筒エンジンでは1気筒あるいは2気筒を休止させ、8気筒エンジンでは4気筒を休止させるようにしてもよい。
また本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンなどの制御にも適用が可能である。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。 気筒休止機構の油圧制御系の構成を示す図である。 能動騒音抑制装置の構成を示すブロック図である。 気筒休止実行条件を判定する処理のフローチャートである。 気筒休止実行条件を判定する処理のフローチャートである。 図4の処理で使用されるTMTWCSDLYテーブルを示す図である。 図4の処理で使用されるTHCSテーブルを示す図である。 図5の処理で使用されるPBFSテーブルを示す図である。 能動騒音抑制装置の異常検出時において気筒休止を実行する機関運転領域を示す図である。 図4及び図5に示す処理の変形例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
4 スロットル弁開度センサ(運転パラメータ検出手段)
5 電子制御ユニット(指令手段、領域変更手段、禁止手段)
8 吸気温センサ(運転パラメータ検出手段)
9 エンジン水温センサ(運転パラメータ検出手段)
10 クランク角度位置センサ(運転パラメータ検出手段)
15 車速センサ(運転パラメータ検出手段)
16 ギヤ位置センサ(運転パラメータ検出手段)
30 気筒休止機構
40 コントローラ(異常検出手段)
50 能動騒音抑制装置(能動騒音抑制手段)

Claims (2)

  1. 車室内の騒音と逆位相の振動を発生させて前記騒音を抑制する能動騒音抑制手段を備える車両を駆動する内燃機関であって、複数の気筒を有し、前記複数気筒のすべてを作動させる全筒運転と、前記複数の気筒のうち一部の気筒の作動を休止させる一部気筒運転とを切り換える切換手段を備えた内燃機関の制御装置において、
    前記機関の運転パラメータを含む、前記車両の運転パラメータを検出する運転パラメータ検出手段と、
    該運転パラメータ検出手段により検出される運転パラメータに応じた一部気筒運転領域において、一部気筒運転を前記切換手段に指令する指令手段と、
    前記能動騒音抑制手段の異常を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段による異常検出時に、前記一部気筒運転領域を変更する領域変更手段とを備え
    前記運転パラメータは前記機関の負荷を示す負荷パラメータ及び機関回転数を含み、前記領域変更手段は、前記能動騒音抑制手段の異常検出時において前記一部気筒運転領域を低負荷かつ低回転数側に狭めることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記一部気筒運転領域は、前記能動騒音抑制手段の異常が検出されていないときは前記機関回転数が第1所定回転数より低い運転領域であり、前記領域変更手段は、前記能動騒音抑制手段の異常検出時において、前記機関回転数が前記第1所定回転数より低い第2所定回転数以下であるという条件を満たす領域に前記一部気筒運転領域を狭めるとともに、前記第2所定回転数より低い第3所定回転数から前記第2所定回転数までの範囲内で、前記一部気筒運転領域を低負荷側に狭めることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
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