JP4279610B2 - 自動変速機のロックアップ制御装置 - Google Patents

自動変速機のロックアップ制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロックアップクラッチの締結容量を制御する自動変速機のロックアップ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、自動変速機のロックアップクラッチは、燃費の向上等を目的として所定の変速段で係合されるが、完全係合されるとショックを吸収できないため運転状態に応じてロックアップクラッチのスリップ量を制御する方法が一般的に採用されている。
【0003】
例えば、変速段に対応してロックアップクラッチのスリップ量の運転状態に応じた目標値を記憶装置に記憶しておき、実スリップ量がその目標値となるようにロックアップクラッチの締結容量を制御する。
【0004】
また、特定の運転状態において締結容量制御量を学習し、学習値を記憶装置に記憶しておき、その記憶した学習値を前記特定運転状態に移行した直後の締結容量制御量の初期値として用いる学習制御も従来より行われている。
【0005】
一方、主に燃費向上を目的に気筒群ごとに燃焼を実行・休止することが可能なエンジンが知られている。このようなエンジンでは、全気筒運転状態と一部休筒運転状態では気筒数の相違による出力トルクの特性の相違だけでなく、加工誤差や組み付け誤差などが気筒群ごとに微妙に相違していることによる気筒群ごとの出力特性の相違がある。
【0006】
【特許文献1】
特許第3109380号公報
【0007】
【特許文献2】
特許第3131920号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように気筒群ごとに燃焼を実行・休止することが可能なエンジンでロックアップクラッチの学習制御を行おうとすると、全気筒運転状態及び一部休筒運転状態でそれぞれ学習して学習値を記憶させ、その学習値をそれぞれの運転状態で反映させる方法が考えられる。
【0009】
しかし、この方法を採用するとそれぞれの運転状態で学習値を記憶する必要があるため、複雑な仕様になるとともに記憶容量が増大する。また、全気筒運転状態及び一部休筒運転状態でそれぞれ学習しなければならないため、学習頻度が落ち商品性及び燃費が悪化する。
【0010】
一方、全気筒運転状態と一部休筒運転状態に置いて学習値を持ち替えなかった場合には次のような問題がある。即ち、全気筒運転状態で学習した値を一部休筒運転状態に反映させた場合、あるいは逆に一部休筒運転状態で学習した値を全気筒運転状態に反映させた場合には、学習値が合わず商品性及び燃費が悪化する。
【0011】
よって、本発明の目的は、ロックアップクラッチの制御油圧の学習値を気筒数の状態に応じて最適に反映可能な自動変速機のロックアップ制御装置を提供することである。
【0012】
請求項1記載の発明によると、気筒群ごとに燃焼を実行・休止することが可能なエンジンに連結されたロックアップクラッチを有するトルクコンバータを備え、所定の運転状態のときの該ロックアップクラッチの目標スリップ率に対し、実際のスリップ率が一致するように該ロックアップクラッチの制御油圧をフィードバック制御する自動変速機のロックアップ制御装置において、前記エンジンが全気筒運転状態か一部休筒運転状態かを検出する全筒・休筒運転検出手段と、前記ロックアップクラッチのフィードバック制御中に所定の条件を満たしたときの制御油圧に相当する学習値を算出する学習値算出手段と、前記学習値を記憶する学習値記憶手段と、前記エンジンが、全気筒運転状態であるとき、前記学習値算出手段により算出された前記学習値をそのまま前記学習値記憶手段に記憶し、前記エンジンの一部休筒運転状態であるとき、前記学習値算出手段により学習された前記学習値に係数α(α>1)をかけた学習値を前記学習値記憶手段に記憶する学習値補正手段と、前記エンジンが、前記エンジンの全気筒運転状態であるとき、前記学習値記憶手段に記憶された値をそのまま学習値とし、前記エンジンの一部休筒運転状態であるとき、前記学習値記憶手段に記憶された学習値に前記係数の逆数1/αをかけた学習値とする学習値反映手段とを具備したことを特徴とする自動変速機のロックアップ制御装置が提供される。
【0013】
このロックアップ制御装置によると、学習補正手段により一方の運転状態のときの学習値を他方の運転状態のときに反映可能となるように補正するので、何れの運転状態のときにも常に最新の学習値に基づいてロックアップクラッチの制御油圧をフィードバック制御することができ、商品性及び燃費の向上を図ることができる。
また、一部休筒運転状態で学習した値を全気筒運転状態で利用することができ、一部休筒運転状態が長時間継続した場合にも、常に最新の学習値に基づいて全気筒運転状態時の最適なロックアップ制御を達成することができる。更に、全気筒運転状態及び一部休筒運転状態ごとにそれぞれ個別に学習値を記憶する必要がなく、記憶容量を削減できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1はトルクコンバータ2の概略断面図を示している。トルクコンバータ2は図示しないエンジンのクランクシャフトと自動変速機の多段変速ギア機構との間に設置される。
【0018】
トルクコンバータ2はエンジンのクランクシャフトに接続されたポンプインペラー4と、自動変速機のメインシャフトに接続されたタービンランナー6と、固定部に一方向クラッチ8を介して支持されたステータ10と、ポンプインペラー4及びタービンランナー6を結合可能なロックアップクラッチ12とを含んでいる。
【0019】
ロックアップクラッチ12はトルコンカバー14の内面に当接可能なピストン16を有しており、ピストン16の両側に第1油室18及び第2油室20が形成されている。
【0020】
第1油室18に圧油が供給されてピストン16がトルコンカバー14に当接するとロックアップクラッチ12が係合し、クランクシャフトのトルクが直接メインシャフトに伝達される。
【0021】
一方、第2油室20に圧油が供給されてピストン16がトルコンカバー14から離間するとロックアップクラッチ12の係合が解除され、クランクシャフトとメインシャフトとの間の機械的連結が遮断される。
【0022】
ポンプ22からの圧油をロックアップクラッチシフト弁24を介してロックアップクラッチ12の第1油室18に導入すると、ピストン16がトルコンカバー14に当接してロックアップクラッチ12が係合する。
【0023】
ロックアップクラッチ12の第2油室20はロックアップクラッチシフト弁24及びロックアップクラッチ制御弁26を介して油溜め28に連通している。リニアソレノイド30に供給する電流値を制御すると、ロックアップクラッチ制御弁26の開度が変化し、その結果第2油室20の油圧(即ちピストン16の背圧)が変化してロックアップクラッチ12の係合力が無段階に制御される。
【0024】
図2を参照すると、本発明実施形態に係る自動変速機のロックアップ制御装置のブロック図が示されている。エンジン32のクランク軸には自動変速機34が接続されている。
【0025】
本実施形態のエンジン32は、気筒群ごとに燃焼を実行・休止することが可能なエンジンである。即ち、所定数の気筒を一群として燃焼休止制御或いは点火時期や燃料噴射量による燃焼状態の制御を行うように構成されたエンジンである。その一例は、左右のバンクの気筒ごとに上記の制御を行うV型6気筒エンジンである。
【0026】
図3を参照すると、車速とアクセル開度に応じたエンジン32の運転状態が示されており、線33a〜線33dで示すアクセルベダル開度よりも大きなアクセルペダル開度では全気筒運転となり、小さなアクセルペダル開度では一部休筒運転となる。
【0027】
このようなエンジンは出力トルクを低減するために片バンク運転(一部休筒運転)を行うのではなく、それぞれのバンクに個別に給排気系統が設けられていることにより、摩擦などの機械的ロスを低減して燃費向上を図るために片バンク運転を行うものである。
【0028】
片バンク運転時のスロットル開度θTHは、両バンク運転(全気筒運転)時のほぼ2倍程度に拡大される。従って、エンジンとしての出力トルクは、基本的には燃焼を行うバンクの変更では変化されず、出力要求であるアクセル開度に応じて滑らかに変化する。
【0029】
自動変速機34は周知の構成であり、エンジン32のクランク軸に連結され、図1に示した構成のトルクコンバータ2と、トルクコンバータ2の出力側に連結された多段変速ギア機構を含んでいる。エンジン32及び自動変速機34は車輌に搭載された電子制御ユニット(ECU)36により制御される。
【0030】
エンジン32には、吸気管の途中に設けられたスロットル弁の開度を検出するスロットル弁開度検出手段38と、スロットル弁の下流側の負圧を検出するPb検出手段48が設けられており、その検出信号はECU36に入力される。
【0031】
同様にエンジン32近傍には、エンジンの回転数を検出するNe検出手段46と、点火時期を検出するIG検出手段50と、大気圧を検出するPa検出手段52と、吸気温を検出するTa検出手段54と、エンジン水温を検出するTw検出手段56が設けられており、その検出信号はECU36に入力される。
【0032】
また、アクセルペダル近傍には、アクセルペダルの踏み込み量(AP開度)を検出するアクセルペダル開度検出手段40が設けられており、その検出信号はECU36に入力される。
【0033】
自動変速機34の入力側には、自動変速機34のメインシャフトの回転数を検出するNm検出手段44が設けられており、その出力側には車速を検出する車速検出手段42が設けられており、その検出信号はECU36に入力される。
【0034】
ECU36は中央演算処理装置(CPU)、ROM、RAM等の記憶素子及び入出力インタフェースを含んでおり、プログラムされたソフトウェアにより数多くの処理を達成する。
【0035】
ETR検出手段58はトルクコンバータ2のスリップ率を検出する。即ち、エンジン回転数Ne及び自動変速機34のメインシャフトの回転数Nmに基づいて、ETR=Nm/Neを検出する。
【0036】
エンジントルク検出手段60は、エンジン回転数Ne、吸気管負圧Pb、点火時期θIG、大気圧Pa、吸気音Ta、エンジン水温Tw等に基づいてエンジン32の出力トルクを検出する。
【0037】
変速段検出手段62は自動変速機34の変手段を検出する。例えば、シフトレバーがドライブレンジ(Dレンジ)に入っている場合には、変速段検出手段62は1〜5速の何れかを検出する。
【0038】
全筒/休筒検出手段64は、エンジン32が全気筒運転状態にあるか或いは一部休筒運転状態にあるかを検出する。ETR検出手段58、エンジントルク検出手段60、変速段検出手段62及び全筒/休筒検出手段64の検出信号は、ロックアップクラッチの制御油圧に相当する値を学習するロックアップクラッチ学習値算出制御手段66に入力される。ロックアップクラッチ学習値算出制御手段66には、スロットル開度、アクセルペダル開度及び車速も入力される。
【0039】
ロックアップクラッチ学習値算出制御手段66では、図5のフローチャートを参照して後で詳細に説明するように、一部休筒運転状態で学習した値には補正係数を掛けて全気筒運転状態学習値相当に補正し、この補正された学習値相当をRAM等から構成されるロックアップ学習値記憶手段68に記憶する。全気筒運転状態で算出された学習値は、記憶手段68にそのまま記憶される。
【0040】
ロックアップ学習値反映制御手段70では、全気筒運転状態ではロックアップ学習値制御手段68に記憶された学習値をそのまま使用して、自動変速機34のロックアップクラッチ2のフィードバック制御を行う。
【0041】
一方、一部休筒運転状態では、ロックアップ学習値記憶手段68に記憶されている学習値に補正係数の逆数を掛けて一部休筒運転状態時の学習値に戻し、この学習値に基づいて自動変速機34のロックアップクラッチ2のフィードバック制御を行う。
【0042】
図4は車速とアクセルペダル開度に応じたロックアップクラッチ12の制御領域及び各速度段での学習領域を示している。
【0043】
領域72はロックアップクラッチ完全係合領域であり、エンジン32のクランク軸の回転は完全係合したロックアップクラッチ12を介して自動変速機34のメインシャフトに直接伝達される。領域74はクルーズフィードバック領域であり、学習値に基づいたロックアップクラッチ12のフィードバック滑り制御が行われる。
【0044】
領域76は3速での学習領域、領域78は4速での学習領域、領域80は5速での学習領域である。このように各速度段での学習領域76,78,80は比較的ロックアップクラッチ12の締結容量が安定していると考えられるクルージング走行時で、且つフィードバック制御が安定している領域に設定される。
【0045】
次に、図5のフローチャートを参照して本発明のロックアップクラッチ締結容量学習プログラムについて説明する。まず、ステップ10(図ではS10と表示)で、学習条件がOKか否かを判定する。即ち、ロックアップクラッチの締結容量が安定していると考えられるクルージング走行時で、且つフィードバック制御が安定しているか否かを判定する。
【0046】
ステップ10が肯定判定ならば、ステップ11に進んで学習計算を実行してもよいか否かを判定する。このステップ11では、フィードバック制御のI項の所定時間での偏差が所定値以内ならばOKと判定する。ここでは、誤学習の可能性が少ない条件を設定している。
【0047】
ステップ12では、実際のエンジントルクLCGCALが計算される。このLCGCALは実際のエンジントルクによりマップ化されている。即ち、現在のエンジン回転数Ne及び吸気管負圧Pbから現在の基本的なエンジントルクを求め、それを更に点火時期(θIG)、エンジン水温(Tw)、大気圧(Pa)、ACG負荷、吸気温度(Ta)等のパラメータを加味して正確に計算したエンジントルクである。
【0048】
一方、油圧制御値QBASEは、最適燃費で且つサージングやこもり音等が無いように設定された目標スリップ率と、エンジントルクとに対応して予め設定されるベース値であるが、この油圧制御値QBASEはエンジントルクと目標ETR(スリップ率)に対してマップ化されたデータであり、このQBASEでは、エンジントルクは上述したパラメータを加味せず、基本的にNe及びPbで設定している。
【0049】
目標ETRは、スロットル弁開度(θTH)と車速(V)に対してロックアップクラッチの係合状態が、燃費最適で且つサージングやこもり音の発生を防止した値として設定されている。
【0050】
QBASEは、現在のNe及びPbから求まるエンジントルクの状態で、現在のθTHとVとで求まる目標ETRが得られるようにベンチテスト等で予め求め、マップ化されている。
【0051】
ステップ11の判断が肯定の場合、ステップ12で計算した実際のエンジントルクに基づいてステップ13でロックアップクラッチの学習値を計算する。即ち、QLCPLC−LCGCAL=Aを計算する。
【0052】
ここで、QLCPLCはクルーズ走行時のフィードバック制御中の実油圧制御値であり、QLCPLC=QBASE+フィードバック補正項となる。
【0053】
上述した計算で求まる学習値Aは、エンジントルクの認識の違い(Ne及びPbだけに基づく場合と実際のパラメータを加味した場合)の影響をなくして、純粋に油圧制御系のばらつきを示す値であり、油圧制御系に起因する固体ばらつき及び経年変化等を補正すべく学習値Aを算出している。
【0054】
次いで、ステップ14へ進んで学習値Aのリミットチェックを行い、学習値Aは使えそうか否かを判断する。即ち、現実的でない値を誤学習するのを防止するため、Aが±βの範囲を超えていないかのリミットチェックを行う。
【0055】
ステップ14で学習値Aが使えそうだと判断されたら、ステップ15に進んでLC学習値記憶手段68に学習値を記憶する。この記憶の際、学習値Aは全気筒運転のときの学習にはA=Gとして、一部休筒運転のときの学習には、A×α(α>1)=Gとして、GがLC学習値記憶手段68に記憶される。
【0056】
一方、ステップ10、ステップ11及びステップ14で否定判断の場合には、本処理を終了する。
【0057】
上述した学習プログラムでは、全気筒運転時及び一部休筒運転時のそれぞれの状態で、エンジントルクが等しくないために一部休筒運転時の学習値に補正係数αを掛け、全気筒運転時学習値相当に変換して全気筒運転時でもこの学習値を使えるようにしている。
【0058】
しかし、全気筒運転時及び一部休筒運転時のそれぞれの状態で、エンジントルクが何れの環境条件に於いても等しくなるように制御されている場合(例えば、電子制御スロットルによりアクセルペダルの踏み込み量とスロットルの開度を1対1ではなく変更できる場合)、α=1と設定することができる。この場合であっても、最新の学習値が全気筒運転及び一部休筒運転に関わらず反映されるため、制御の応答性が向上する。
【0059】
次に図6のフローチャートを参照して、上述した学習値を反映してエンジンを運転する学習値反映プログラムを説明する。まず、ステップ20でLC学習値記憶手段68に記憶している値Gから学習値Aを求める。即ち、学習値を反映するときには、全気筒運転でG→A、一部休筒運転でG×1/α→Aとして反映される。
【0060】
ステップ20で学習値を反映したなら、ステップ21に進んで変速LCか否かを判断する。車輌が変速中であれば、ステップ22に進んで変速中の最適な(ショックを低減する)ロックアップクラッチの状態が得られる目標スリップ率に対して、予め対応して定められている油圧制御値QLMINSFに学習値Aが加算される。
【0061】
目標スリップ率となるように、油圧制御値QLMINSFにフィードバック制御による補正を加えてもよく、また、変速中のクラッチの状態またはエンジン回転数等の時間変化に対応した制御を行ってもよい。
【0062】
ステップ21で変速中でないと判断されると、ステップ23に進み減速LCか否かが判断される。車輌が減速中(アクセルオフ)であれば、ステップ24に進み、油圧制御値QLGKに学習値Aが加算される。
【0063】
この油圧制御値QLGKは、エアコンの状態、速度段、エンジンブレーキ、燃費を考慮して、更にサージングや音、振動がないように車速やエンジン回転数Neに応じて、目標スリップ率が最適に設定されており、その目標スリップ率に対して予め対応して定められているベース値である。ここでは、目標スリップ率となるように、油圧制御値QLGKにフィードバック制御による補正を加えてもよい。
【0064】
ステップ23で減速中でないと判断された場合には、ステップ25に進んでクルーズLCか否かが判断される。車輌がクルーズ走行中であると判断されると、ステップ26に進んで油圧制御値QBASEに学習値Aが加算される。
【0065】
この油圧制御値QBASEは、燃費最適で且つサージングやこもり音等がないように設定された目標スリップ率と、エンジントルクとに対応して予め設定されているベース値である。
【0066】
目標スリップ率となるように、油圧制御値QBASEにフィードバック制御による補正を加えてもよい。ステップ25で、クルーズ走行中でないと判断された場合には、本処理を終了する。
【0067】
油圧制御値の学習値の計算及び反映方法は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、減速時に目標スリップ率が得られた油圧制御値を車速に対して学習し、次回の減速時に車速に応じて学習値を初期値として使用してもよく、またその際、エアコンの状態、大気圧など車輌の運転状態や走行環境に応じて、初期値に補正を加えてもよい。
【0068】
また、QBASEの設定をエンジン回転数Ne及び吸気管負圧Pbに基づいたエンジントルクと目標ETRとして設定せずに、実際のエンジントルクに対して設定すれば、学習値の計算はQLCPLC−QBASE=Aとすることも可能である。
【0069】
【発明の効果】
請求項1の発明によると、学習補正手段により一方の運転状態のときの学習値を他方の運転状態のときに反映可能となるように補正するので、何れの運転状態のときにも常に最新の学習値に基づいてロックアップクラッチの制御油圧をフィードバック制御することができ、商品性及び燃費の向上を図ることができる。
【0070】
請求項2の発明によると、一部休筒運転状態で学習した値を全気筒運転状態で利用することができ、一部休筒運転状態が長時間継続した場合にも、常に最新の学習値に基づいて全気筒運転状態時の最適なロックアップ制御を達成することができる。
【0071】
請求項3の発明によると、全気筒運転状態及び一部休筒運転状態ごとにそれぞれ個別に学習値を記憶する必要がなく、記憶容量を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロックアップクラッチを具備したトルクコンバータの概略断面図である。
【図2】本発明実施形態に係る自動変速機のロックアップ制御装置のブロック図である。
【図3】車速及びアクセルペダル開度に応じたエンジンの全筒/休筒運転状態を示す図である。
【図4】車速及びアクセルペダル開度に応じたLC完全締結領域、クルーズフィードバック領域及び学習領域を示す図である。
【図5】ロックアップクラッチ締結容量学習プログラムのフローチャートである。
【図6】学習値反映プログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
2 トルクコンバータ
4 ポンプインペラー
6 タービンランナー
12 ロックアップクラッチ
16 ピストン
32 エンジン
34 自動変速機
36 ECU
64 全筒/休筒検出手段
66 LC学習値算出制御手段
68 LC学習値記憶手段
70 LC学習値反映制御手段
72 LC完全締結領域
74 クルーズフィードバック領域
76,78,80 学習領域

Claims (1)

  1. 気筒群ごとに燃焼を実行・休止することが可能なエンジンに連結されたロックアップクラッチを有するトルクコンバータを備え、所定の運転状態のときの該ロックアップクラッチの目標スリップ率に対し、実際のスリップ率が一致するように該ロックアップクラッチの制御油圧をフィードバック制御する自動変速機のロックアップ制御装置において、
    前記エンジンが全気筒運転状態か一部休筒運転状態かを検出する全筒・休筒運転検出手段と、
    前記ロックアップクラッチのフィードバック制御中に所定の条件を満たしたときの制御油圧に相当する学習値を算出する学習値算出手段と、
    前記学習値を記憶する学習値記憶手段と、
    前記エンジンが、前記エンジンの全気筒運転状態であるとき、前記学習値算出手段により算出された前記学習値をそのまま前記学習値記憶手段に記憶し、前記エンジンの一部休筒運転状態であるとき、前記学習値算出手段により学習された前記学習値に係数α(α>1)をかけた学習値を前記学習値記憶手段に記憶する学習値補正手段と、
    前記エンジンが、前記エンジンの全気筒運転状態であるとき、前記学習値記憶手段に記憶された値をそのまま学習値とし、前記エンジンの一部休筒運転状態であるとき、前記学習値記憶手段に記憶された学習値に前記係数の逆数1/αをかけた学習値とする学習値反映手段と、
    を具備したことを特徴とする自動変速機のロックアップ制御装置。
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