JP4279522B2 - 棒状体の保持具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車の内部に配管されるチューブやパイプなどの棒状体を保持する保持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種保持具として、特開平10−132145号公報に示すものが存する。
該従来の保持具は、具体的には図示しないが、車体パネル側に固定される平板状の基板と、該基板上から対の関係をもって立ち上がる立壁と、該各立壁の上端縁から対向して中心方向の斜め下方に伸びる一対の弾性保持腕とを備え、棒状体を保持する場合には、対の関係にある立壁間に画成された保持空間内に棒状体を押し込むと、対応する一対の弾性保持腕が撓んで棒状体の通過を許容して、該棒状体の外周に弾性保持腕の先端縁を弾接させることにより、上記保持空間内で棒状体を弾性的に保持できる構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従って、従来の保持具にあっては、単に、棒状体を対の関係にある立壁間に画成された保持空間内に押し込むだけで、棒状体を自動的に保持できる利点を有することとなるが、反面、棒状体を保持する弾性保持腕は、立壁の上端縁に連結される連結域の巾と棒状体の外周に弾接する先端縁の巾が同一に設定されているので、上記保持空間内に棒状体を押し込む場合には、上記巾広な連結域の変形を得て、弾性保持腕全体を立壁側に大きく撓ませながら押し込まなければならないので、かなり大きな押込力が要求されて、作業性が低下する恐れがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、斯かる従来保持具の抱える課題を有効に解決するために開発されたもので、請求項1記載の発明は、基板上から対の関係をもって立ち上がる立壁と、該各立壁の上端縁から対向して中心方向の斜め下方に伸びる一対の弾性保持腕とを備え、棒状体を対の関係にある立壁間に画成された保持空間内に押し込んで、該棒状体の外周を弾性保持腕の先端縁で弾接する保持具であって、上記各弾性保持腕の立壁の上端縁に連結される連結域の巾が、棒状体の外周に弾接する先端縁の巾よりも巾狭に設定されている構成を採用した。
【0005】
請求項2記載の発明は、請求項1を前提として、上記各弾性保持腕は、共通の立壁から伸びる長さの長い保持腕と長さの短い保持腕とから成り、長さの長い保持腕と長さの短い保持腕の先端縁は、棒状体の軸方向に沿って夫々が独立し、且つ、長さの短い保持腕側の立壁の付根部が、長さの長い保持腕側の立壁の付根部よりも肉厚であって、一対の弾性保持腕間では、長さの長い保持腕同士は夫々が対向し、長さの短い保持腕同士も夫々が対向している構成を採用した。
【0006】
請求項3記載の発明は、請求項1を前提として、弾性保持腕の棒状体の外周に弾接する先端縁の両サイドが、基板の巾から外方に延出している構成を採用した。
【0007】
依って、請求項1記載の発明にあっては、対応する各弾性保持腕の立壁の上端縁に連結される連結域の巾が、棒状体の外周に弾接する先端縁の巾よりも巾狭に設定されているので、棒状体を保持空間内に押し込む時には、一対の弾性保持腕を小さな押込力で立壁側に容易に撓ませることができるので、作業性の改善が大いに期待できる。
【0008】
請求項2記載の発明にあっては、弾性保持腕が長さの長い保持腕と長さの短い保持腕から成り、一対の弾性保持腕間では、長さの長い保持腕同士は夫々が対向し、長さの短い保持腕同士も夫々が対向しているので、一つの保持空間内で径の異なる棒状体を保持することが可能となると共に、大径の棒状体は長さの短い保持腕によって強固に保持され、小径の棒状体は長さの長い保持腕によってしなやかに保持されて、全体として見ると、保持具自体は軽量で小型化できる。
請求項3記載の発明にあっては、棒状体の外周に弾接する弾性保持腕の先端縁の両サイドが基板の巾よりも外方に延出しているので、広い弾接範囲で、棒状体をより安定に保持することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する好適な実施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係る保持具も、合成樹脂の一体成形品で、図1に示す如く、車体パネル側に固定される平板状の基板1と、該基板1上から対の関係をもって立ち上がる複数の立壁2と、該各対の関係にある立壁2の上端縁から対向して中心方向の斜め下方に伸びる弾性保持腕とを備え、棒状体を対の関係にある各立壁2間に画成された保持空間4内に押し込んで、該棒状体の外周を弾性保持腕の先端縁で弾接するものであるが、特徴とするところは、以下の構成を採用した点にある。
【0010】
即ち、本実施の形態にあっては、図2・図3にも示す如く、共通の立壁2における棒状体の軸方向に沿う上端縁に対して、長さの長い弾性保持腕3Aと長さの短い弾性保持腕3Bとを互い違いに設けて、各対の関係にある立壁2間に画成された保持空間4内に長さの長い弾性保持腕3Aと長さの短い弾性保持腕3Bとを夫々対向して配置する一方、各弾性保持腕3A・3Bの立壁2の上端縁に連結される連結域の巾W1を、棒状体の外周に弾接する先端縁の巾W2よりも巾狭となるように設定したものである。尚、この場合には、共通の立壁2に設けられる長さの長い弾性保持腕3Aと長さの短い弾性保持腕3Bの各先端縁は棒状体の軸方向に沿って夫々が独立していることは言うまでもないが、特に、両弾性保持腕3A・3Bの全長巾は基板1の巾と同一寸法となっている。
【0011】
これに加えて、長さの長い弾性保持腕3A側の立壁2の付根部に当該弾性保持腕3Aの撓みを許容する窪み部5を形成すると共に、長さの短い弾性保持腕3B側の立壁2の付根部にリブ部6を形成して、長さの短い弾性保持腕3B側の立壁2の付根部が、長さの長い弾性保持腕3A側の立壁2の付根部よりも肉厚となるように設定するものとする。
【0012】
又、本実施の形態にあっては、基板1を車体パネル側に固定する固定手段として、基板1下面に車体パネルに設けられているスタッドボルトに外嵌して係止する係止爪8付きのフランジ7を設けて、このスタッドボルトとフランジ7を介して、基板1を車体パネル側に固定する構成を採用しているが、本発明にとっては、固定手段自体はそれ程重要なものではないので、例えば、基板1下面に錨状の弾性変形可能な係止脚を設けて、該係止脚を車体パネルに穿設された取付孔に係着することにより、基板1を車体パネル側に固定することも実施に応じ任意である。
【0013】
依って、本実施の形態にあっても、チューブやパイプなどの棒状体Pを保持する場合には、従来と同様に、上方から棒状体Pを各保持空間4内に押し込めば、これにより、対応する弾性保持腕3A又は3Bの先端縁が棒状体Pの外周に弾接することにより、棒状体Pが自動的に保持される訳であるが、今仮に、小径な棒状体Pを保持する場合には、当該棒状体Pを各保持空間4内に押し込むと、長さの長い弾性保持腕3Aが立壁2の窪み部5側に撓むこととなるが、この場合、長さの長い弾性保持腕3Aの立壁2の上端縁に連結される連結域の巾W1が、棒状体Pの外周に弾接する先端縁の巾W2よりも巾狭に設定されているので、棒状体Pを保持空間4内に押し込む時には、一対の弾性保持腕3Aを小さな押込力で立壁2側に容易に撓ませることができるので、作業性の改善が期待できると共に、図4に示す如く、小径な棒状体Pをしなやかに保持することが可能となる。尚、この場合には、同一の保持空間4内に存する長さの短い弾性保持腕3Bも撓むこととなるが、この弾性保持腕3Bも同一原理で容易に撓むので、長さの短い弾性保持腕3Bの存在が、押し込み作業に支障を与えることはない。
【0014】
又、逆に、大径な棒状体Pを保持する場合も、当該棒状体Pを各保持空間4内に押し込むと、今度は、長さの短い弾性保持腕3Bが立壁2側に撓むこととなるが、この場合も、同様に、長さの短い弾性保持腕3Bの立壁2の上端縁に連結される連結域の巾W1が、棒状体Pの外周に弾接する先端縁の巾W2よりも巾狭に設定されているので、棒状体Pを保持空間4内に押し込む時には、一対の弾性保持腕3Bを小さな押込力で立壁2側に容易に撓ませることができるので、作業性の改善が期待できると共に、図5に示す如く、立壁2のリブ部6の存在によって、棒状体Pを強固に保持することが可能となる。尚、この場合には、同一の保持空間4内に存する長さの長い弾性保持腕3Aは撓んだままとなるが、この弾性保持腕3Aも同一原理で容易に撓むので、長さの長い弾性保持腕3Aの存在が、押し込み作業に支障を与えることはない。
【0015】
尚、上記実施の形態にあっては、基板1を車体パネルに固定する固定手段を設けたものであるが、本発明は、これに限定されるものではなく、単に、棒状体Pを空中に保持できるように、図6に示す如く、固定手段を省略することも可能であるし、且つ、図7に示す如く、基板1上に一対の立壁2のみを立ち上げで、1本の棒状体Pを保持することも可能である。
【0016】
更に、図8に示す如く、長短の各弾性保持腕3A・3Bの両サイドを基板1の巾から外方に延出するように構成すれば、棒状体Pに対する弾性保持腕3A・3Bの弾接範囲が広くなるので、棒状体Pをより安定に保持できることとなる。
【0017】
【発明の効果】
以上の如く、本発明は、上記構成の採用により、対応する各弾性保持腕の立壁の上端縁に連結される連結域の巾が、棒状体の外周に弾接する先端縁の巾よりも巾狭に設定されているので、棒状体を保持空間内に押し込む時には、一対の弾性保持腕を小さな押込力で立壁側に容易に撓ませることができるので、作業性の改善が大いに期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る保持具を示す正面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】小径な棒状体を保持した状態を示す説明図である。
【図5】大径な棒状体を保持した状態を示す説明図である。
【図6】フランジを省略した状態を示す全体斜視図である。
【図7】一対の立壁のみを立ち上げた状態を示す正面図である。
【図8】本発明の他例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 基板
2 立壁
3A 長さの長い弾性保持腕
3B 長さの短い弾性保持腕
4 保持空間
5 窪み部
6 リブ部
7 フランジ
8 係止爪
P 棒状体
W1 連結域の巾
W2 先端縁の巾

Claims (3)

  1. 基板上から対の関係をもって立ち上がる立壁と、該各立壁の上端縁から対向して中心方向の斜め下方に伸びる一対の弾性保持腕とを備え、棒状体を対の関係にある立壁間に画成された保持空間内に押し込んで、該棒状体の外周を弾性保持腕の先端縁で弾接する保持具であって、上記各弾性保持腕の立壁の上端縁に連結される連結域の巾が、棒状体の外周に弾接する先端縁の巾よりも巾狭に設定されていることを特徴とする棒状体の保持具。
  2. 上記各弾性保持腕は、共通の立壁から伸びる長さの長い保持腕と長さの短い保持腕とから成り、長さの長い保持腕と長さの短い保持腕の先端縁は、棒状体の軸方向に沿って夫々が独立し、且つ、長さの短い保持腕側の立壁の付根部が、長さの長い保持腕側の立壁の付根部よりも肉厚であって、一対の弾性保持腕間では、長さの長い保持腕同士は夫々が対向し、長さの短い保持腕同士も夫々が対向していることを特徴とする請求項1記載の棒状体の保持具。
  3. 弾性保持腕の棒状体の外周に弾接する先端縁の両サイドが、基板の巾から外方に延出していることを特徴とする請求項1記載の棒状体の保持具。
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