JP4277641B2 - 車両のロールオーバ抑制制御装置 - Google Patents

車両のロールオーバ抑制制御装置 Download PDF

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  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

本発明は、車両の運動状態に応じた制動制御を実施することにより、車両の安定性を確保する、車両のロールオーバ抑制制御装置に関する。
一般的な旋回時や、車線変更時等の右方向及び左方向への旋回を交互に連続して行う旋回時において、車両にはその走行速度や操舵状況によって、車体にロール方向のモーメントが発生し、ロールオーバ(横転)に至るおそれがある。そこで、車両にロールオーバのおそれが生じた時にこれを運転者に報知したり、車両がロールオーバに至る前に制動措置を講じてロールオーバを抑制する制御装置が、従来から種々提案されている。
例えば、車両に備えられたロールレイトセンサにより検出されたロールレイトθrd、あるいは横加速度Gyに基づいて車両のロール角θrを演算し、車両の目標ロール角θrtを設定して、車両のロール角θrを目標ロール角θrtにするためのフィードフォワード制御の目標モーメントNt1とフィードバック制御の目標モーメントNt2との和に基づいて車両の目標減速度Gxtを演算して、制動輪の制動圧を制御するように構成された技術が開示されている(特許文献1参照)。この技術によれば、ロールレイトθrd、あるいは横加速度Gyの大きさに応じた目標減速度Gxtの正確な演算により、適切な制動輪への制御を行うことができるようになっている。
また、車両の横加速度Gy及びロールレートRraの関数として車両の横転の危険度の指標である横転傾向指標値Vrを演算し、横転傾向指標値Vrが予め設定された基準値Vr0よりも大きい場合には、操舵角速度θdに基づいて目標減速度Gxaを演算して、制動力を制御するように構成された技術も開示されている(特許文献2参照)。この技術によれば、緊急回避操舵等の旋回初期において車両に十分な減速度を与えて車両の安定性を確保できるとともに、定常旋回において車両に与えられる減速度を低減して、車両の走行軌跡の外側への膨らみを抑制することができるようになっている。
特開2002−114140号公報 特開2000−168526号公報
ところで、上述の特許文献1に記載の技術において、車両のロールオーバを抑制する制動力を算出するためのパラメータとして、車両に働くロールレイト、あるいは横加速度を用いる構成が開示されているが、これらのロールレイトや横加速度の大きさは、旋回の種別によって大きく異なる値が検出されることが知られている。
例えば、同一方向への旋回が継続するループ橋等の旋回時(すなわち、定常旋回時)には、旋回開始時や旋回終了時といった車両の旋回挙動の変化時以外、車両に大きなロールレイトは発生しないが、旋回外側方向への横加速度は常に発生している。そしてこの横加速度が過大になると、たとえロールレイトが小さいままであっても車両が横転に至ることがある。
一方、急激に旋回方向が切り換わるレーンチェンジ時や緊急回避操舵時には、旋回の切り換え直後には大きな横加速度が発生せず、やや遅れて横加速度が発生するが、ロールレイトは旋回方向の切り換え直後にすぐに発生する。そしてこのロールレイトが過大になると、たとえ横加速度が小さいままであっても車両が横転に至ることがある。
このように、ロールレイトは、車両の旋回開始や旋回終了、旋回方向の切り換えなどに対しては応答性良く検出されるため、急激な挙動変化時のロールオーバ制動制御パラメータとして(すなわち、制動制御量を決定するパラメータとして)好適であるが、定常旋回時における車両のロールオーバ制動制御には不向きである。また一方、横加速度は、定常旋回時における車両の制動制御には好適であるが、車両の旋回開始や旋回終了、旋回方向の切り換えなどに対する応答性はロールレイトに劣り、急激な旋回挙動変化時の制動制御パラメータとして不向きである。
つまり、上述の特許文献1に記載の技術では、ロールオーバ制動制御量を決定するパラメータとしてロールレイトを用いた場合には、定常旋回時の車両の制動制御を正確に行うことができず、また、横加速度を用いた場合には、急激な挙動変化に対応した制動制御を行うことができないという課題がある。
また、特許文献2に記載の技術においては、車両の横転の危険度を示す指標としての横転傾向指標値Vrの演算にあたって横加速度Gy及びロールレートRraを考慮しているが、実際の制動制御量の算出にはこれらのパラメータ値が反映されていないため、正確な制動制御が期待できない。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、車両の旋回の種別に関わらず、ロール状態に応じた旋回外輪への適切な制動力を加えて走行性を確保しながら車両の横転を抑制できるようにした、車両のロールオーバ抑制制御装置を提供することを目的とする。
上記目標を達成するため、本発明の車両のロールオーバ抑制制御装置は、車両の左右輪を個々に制動しうる制動機構と、該車両のロールレイトを検出するロールレイト検出手段と、該車両の横加速度を検出する横加速度検出手段と、該車両の旋回時に該ロールレイト検出手段によって検出されたロールレイトの値に基づく第1制御開始条件が成立したら該ロールレイト値に対応した第1制御量の制動力を旋回外輪へ付与させるように該制動機構を制御し、該車両の旋回時に該横加速度検出手段によって検出された横加速度の値に基づく第2制御開始条件が成立したら該横加速度値に対応した第2制御量の制動力を該旋回外輪へ付与させるように該制動機構を制御するロールオーバ抑制制御手段とを備え、該ロールオーバ抑制制御手段では、該車両の旋回時に、該第1制御開始条件及び該第2制御開始条件の何れもが成立したら、上記のロールレイト値に対応した第1制御量に1以下のロールレイト対応ゲインを乗算した第1の補正制御量と、上記の横加速度値に対応した第2制御量に1以下の横加速度対応ゲインを乗算した第2の補正制御量との加算値の制動力を該旋回外輪へ付与させるように該制動機構を制御し、該ロールレイト対応ゲインは、該ロールレイトの値が第1所定値未満の時には0よりも大きく1よりも小さい一定値となり、該ロールレイトの値が該第1所定値以上で且つ該第1所定値よりも大きい第2所定値未満の時には該ロールレイトの値の増大に応じて増大し、該ロールレイトの値が該第2所定値以上の時には1となるように設定されているとともに、該横加速度対応ゲインは、該横加速度の値が第3所定値未満の時には0よりも大きく1よりも小さい一定値となり、該横加速度の値が該第3所定値以上で且つ該第3所定値よりも大きい第4所定値未満の時には該横加速度の値の増大に応じて増大し、該横加速度の値が該第4所定値以上の時には1となるように設定されていることを特徴としている。
本発明の車両のロールオーバ抑制制御装置(請求項1)によれば、ロールオーバ抑制制御において、ロールレイトに対応した急激な旋回挙動変化時の制御と横加速度に対応した定常旋回時の制御との両方の制御を効果的に実行することができ、制動制御量が過大になることを防止しながら、車両の安定性を確保することができる。
また、ロールレイトや横加速度の大きさに応じた、制動力の重み付け加算を適切に行うことができ、ロールレイト値に対応した制御量と横加速度値に対応した制御量と各々の必要十分な制御量を確保することができる。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図7は本発明の一実施形態にかかる車両のロールオーバ抑制制御装置を示すものであり、図1はその抑制制御にかかる制御ブロック図、図2は本装置を備えた車両の制動システムの全体構成を示すシステム構成図、図3は本装置を備えた車両における旋回方向と制動力との関係を示す模式図、図4は本装置による制御における制動制御量の補正特性を示す図、図5〜図7は本装置による制御を説明するフローチャートである。
本車両のロールオーバ抑制制御装置には、図2に示すような車両の制動システムが利用される。つまり、この車両の制動システムは、図2に示すように、ブレーキぺダル1と、ブレーキぺダル1の踏み込みに連動して作動するマスタシリンダ2と、マスタシリンダ2の状態に応じて或いは制動用コントローラ(ブレーキECU)3からの指令に応じて、マスタシリンダ2或いはブレーキ液リザーバ4から各制動輪(前輪の左右輪及び後輪の左右輪)5FL,5FR,5RL,5RRのホイールブレーキ(以下、ブレーキという)10のホイールシリンダに供給するブレーキ液圧を制御するハイドロリックユニット6とをそなえている。なお、ここでは、マスタシリンダ2,ハイドロリックユニット6等の液圧調整系と各制動輪のホイールブレーキ10等から制動機構が構成されるものとする。
図2に示すように(図2には前輪の左右輪ブレーキについてのみ示す)、ハイドロリックユニット6には、車両の挙動制御モードでは、差圧弁68の上流と下流とで所定の圧力差が生じるように差圧弁68が作動する。車両の挙動制御モードでありブレーキペダル1が踏み込まれていない時には、インライン吸入弁61が閉鎖され、アウトライン吸入弁62が開放されるため、ブレーキ液リザーバ4内のブレーキ液がアウトライン64,アウトライン吸入弁62及びポンプ65を通じて導入され、ポンプ65により加圧されるとともに液圧保持弁66及び減圧弁67により圧力調整されて各輪のブレーキ10に供給される。車両の挙動制御モードでありブレーキペダル1が踏み込まれている時には、インライン吸入弁61が開放され、アウトライン吸入弁62が閉鎖されるため、マスタシリンダ2内のブレーキ液がインライン63,インライン吸入弁61及びポンプ65を通じて導入され、ポンプ65により加圧されるとともに液圧保持弁66及び減圧弁67により圧力調整されて各輪のブレーキ10に供給される。なお、インライン63とアウトライン64とはインライン吸入弁61及びアウトライン吸入弁62の下流で合流しており、この合流部分の下流にポンプ65が配置され、ポンプ65の下流には、各制動輪5FL,5FR,5RL,5RR毎に液圧保持弁66及び減圧弁67が装備されている。
通常制動時には、インライン吸入弁61及びアウトライン吸入弁62は閉鎖されて、差圧弁68,液圧保持弁66は開放されて、減圧弁67は閉鎖される。これにより、マスタシリンダ2内の圧力(即ち、ブレーキ踏力)に応じたブレーキ液圧がインライン63,差圧弁68,液圧保持弁66を通じて各輪のブレーキ10に供給される。また、ABS(アンチロックブレーキシステム又はアンチスキッドブレーキシステム)の作動時には、液圧保持弁66及び減圧弁67を通じてブレーキ踏力に応じたブレーキ液圧が車輪のロックを生じないように適宜調整される。
このようなハイドロリックユニット6のインライン吸入弁61,アウトライン吸入弁62,ポンプ65,及び各制動輪の液圧保持弁66,減圧弁67,差圧弁68は、ブレーキECU3により制御される。
ブレーキECU3には、ステアリングホイール(ハンドル)に付設されたハンドル角センサ11からハンドル角信号が、車体に設置されたヨーレイトセンサ12から車体のヨーレイト信号が、車体に設置されたロールレイトセンサ(ロールパラメータ値検出手段)13から車体のロールレイト信号(パラメータ値)が、各輪の車輪速センサ15から車輪速信号が、ブレーキスイッチ16からブレーキぺダル踏込信号が、車体に設置された前後・横加速度センサ17から前後加速度信号,横加速度信号が、それぞれ入力されるようになっている。
ブレーキECU3には、図1に示すような各機能要素、つまり、ドライバの運転状態を判定するドライバ運転状態判定手段31と、車両の理論上の運動状態を演算する車両運動状態演算手段32と、ロールオーバ抑制制御手段34とを備えている。なお、ブレーキECU3には、その他の制御手段として、自動減速制御手段やヨーモーメント制御手段(ともに図示せず)等が併せて備えられているが、ここではその他の制御手段についての説明を省略する。
ドライバ運転状態判定手段31では、ブレーキスイッチ16からのブレーキペダル踏込信号によってブレーキペダル1が踏み込まれているか否かを判定する。
車両運動状態演算手段32では、ロールレイトセンサ13からのロールレイト信号によって車体に発生する実ロールレイトRr、前後・横加速度センサ17から入力される横加速度信号によって車体に発生する実横加速度Gy、ハンドル角センサ11から入力されるハンドル角情報によってハンドル角θh、ヨーレイトセンサ12からのヨーレイト信号によって車体に発生する実ヨーレイトYrを、それぞれ認識するようになっている。また、ここでは、車体速Vbが算出されるようになっている。車体速Vbは、通常は車輪速センサ15からの車輪速信号に基づいて算出されるが、車輪にスリップが生じたら、それまで得られた車輪速信号に基づく車体速に、前後加速度センサ17から得られる前後加速度の時間積分値が加算されて算出される(この場合、推定車体速となる)。
ロールオーバ抑制制御手段34は、ロールレイト制御手段34bと横加速度制御手段34cとロールオーバ抑制統合制御手段34aとから構成されている。このロールオーバ抑制制御手段34における制動制御は、車両の旋回外輪に制動力の付加を行う制御であり、この時付加される制動力の大きさは、ロールレイト制御手段34b及び横加速度制御手段34cにおいて各々独立して演算され、ロールオーバ抑制統合制御手段34aにおいて統合制御されるようになっている。
ロールレイト制御手段34bでは、ロールレイトに着目した所定の開始条件(第1制御開始条件)が成立すると、ロールレイトRrの大きさに応じた制動力(第1制御量の制動力)を旋回外輪へ付与する制御(このような制御のことを、以下、ロールレイト制御という)を行い、また、所定の終了条件が成立すると、この制御を終了するようになっている。また、この制御にかかる、ロールレイトRrの大きさに応じた制動力は、ロールレイト制御手段34b内で演算されるようになっている。
なお、このロールレイト制御の開始条件とは、(1)車体速Vbが基準値(予め設定された低速値)V1以上であること、(2)横加速度Gyが基準値(予め設定された値)GyS1以上であること、(3)ロールレイトRrの大きさが基準値(予め設定された制御開始閾値)RrS以上であること、であり、これらの各条件が全て成立すると、ロールレイト制御を開始する。上記条件は車両の旋回開始条件を含んでおり、これらの各条件が全て成立するときには、当然ながら、車両は旋回状態にある。
ロールレイト制御では、旋回外輪へ制動力を付加する。この時付加される制動力の大きさは、ロールレイトRrの大きさに応じた値として、予め設定された対応マップに基づいて設定されるようになっている。なお、本実施形態においては、ハイドロリックユニット6によって制御されるブレーキ液圧の増減圧勾配PRRRが、ロールレイトRrの大きさに応じた値の制動制御量(第1制御量)として設定されるようになっている。
また、ロールレイト制御の終了条件とは、(1)車体速Vbが基準値(予め設定された低速値)V2(ただし、V2<V1)未満であること、(2)旋回方向が切り換わること、(3)ロールレイトRrの大きさが基準値(予め設定された制御終了閾値)RrE(ただし、RrE<RrS)未満であること、であり、これらの各条件が一つでも成立すると、ロールレイト制御を終了する。なお、上記旋回方向の切り換わりは、ヨーレイトYrの符号が反転したとき旋回方向が切り換わったと判定される。
横加速度制御手段34cでは、横加速度に着目した所定の開始条件(第2制御開始条件)が成立すると、横加速度Gyの大きさに応じた制動力(第2制御量の制動力)を旋回外輪へ付与する制御(このような制御のことを、以下、横加速度制御という)を行い、また、所定の終了条件が成立すると、この制御を終了するようになっている。また、この制御にかかる、横加速度Gyの大きさに応じた制動力は、横加速度制御手段34c内で演算されるようになっている。
この横加速度制御の開始条件とは、(1)車体速Vbが基準値V1以上であること、(2)横加速度Gyの大きさが基準値(予め設定された制御開始閾値)GyS2(ただし、GyS1<GyS2)以上であること、であり、これらの各条件が全て成立すると、横加速度制御を開始する。上記条件は車両の旋回開始条件のを含んでおり、これらの各条件が全て成立するときには、当然ながら、車両は旋回状態にある。
なお、この条件における横加速度の基準値GyS2は、前述のロールレイト制御の開始条件における横加速度の基準値GyS1よりも大きな値として設定されている。つまり、横加速度のみに着目すると、ロールレイト制御の開始条件よりも横加速度制御の開始条件の方が厳しく設定されており、ロールレイト制御が行われるような旋回をしている車両に発生する横加速度よりも大きな横加速度(換言すると、ロールオーバの危険度のより高い横加速度)が発生した時に、横加速度制御が行われるようになっている。
横加速度制御では、旋回外輪へ制動力を付加する。この時付加される制動力の大きさは、横加速度Gyの大きさに応じた値として、予め設定された対応マップに基づいて設定されるようになっている。なお、本実施形態においては、ハイドロリックユニット6によって制御されるブレーキ液圧の増減圧勾配PRLAが、横加速度Gyの大きさに応じた値の制動制御量(第2制御量)として設定されるようになっている。
また、横加速度制御の終了条件とは、(1)車体速Vbが基準値V2未満であること、(2)旋回方向が切り換わること、(3)横加速度Gyの大きさが基準値GyE2(ただし、GyE2<GyS2)未満であること、であり、これらの各条件が一つでも成立すると、横加速度制御を終了する。なお、この旋回方向の切り換わりも、ヨーレイトYrの符号が反転したとき旋回方向が切り換わったと判定される。なお、ここでは、横加速度制御の開始条件,終了条件にかかる判定車体速に、ロールレイト制御の開始条件,終了条件にかかる判定車体速と共通の値V1,V2を用いているが、異なる値を用いてもよい。
ロールオーバ抑制統合制御手段34aは、ロールレイト制御手段34bと横加速度制御手段34cとによる制御を統合する機能を有している。つまり、ロールレイト制御手段34bによるロールレイト制御と、横加速度制御手段34cによる横加速度制御との両方の制御が実施される場合に、夫々の制御手段で演算された制動力を統合する演算を行うようになっている。
すなわち、ロールレイト制御手段34bで設定された増減圧勾配(第1制御量)PRRRと、横加速度制御手段34cで設定された増減圧勾配(第2制御量)PRLAとに、各々ロールレイトゲイン(ロールレイト対応ゲイン)KRR,横加速度ゲイン(横加速度対応ゲイン)KLAを乗じ、その和を制御用増減圧勾配PRropとして設定し制御を行うようになっている。ここで、ロールレイトゲインKRR,横加速度ゲインKLAは、図4に示すように、夫々ロールレートRr,横加速度Gyの関数として与えられている。
ロールレイトゲインKRRは、図4(a)に示すように、ロールレイトRrの大きさが所定値Rr1(第1所定値)未満の時には、一定の値KRR0であり、ロールレイトRrの大きさが所定値Rr1以上で所定値Rr2(第2所定値)未満の時には、ロールレイトRrの大きさの増大に応じて増大し、ロールレイトRrの大きさが所定値Rr2以上の時には、1に設定されるようになっている(ただし、Rr1<Rr2)。
また、横加速度ゲインKLAは、図4(b)に示すように、横加速度Gyの大きさが所定値Gy1(第3所定値)未満の時には、一定の値KLA0であり、横加速度Gyの大きさが所定値Gy1以上で所定値Gy2(第4所定値)未満の時には、横加速度Gyの大きさの増大に応じて増大し、横加速度Gyの大きさが所定値Gy2以上の時には、1に設定されるようになっている(ただし、Gy1<Gy2)。
つまり、ロールオーバ抑制統合制御手段34aでは、ロールレイト制御における増減圧勾配と横加速度制御における増減圧勾配との統合制御にあたり、ロールレイトRrの大きさが所定値Rr2以上の時には、ロールレイトゲインKRRを1に設定することで、ロールレイト制御に本来必要な増減圧勾配を確保し、一方で、横加速度Gyの大きさが所定値Gy2以上の時には、横加速度ゲインKLAを1に設定することで、横加速度制御に十分な増減圧勾配を確保するようにしている。そしてそれら増減圧勾配の和が結果として、ロールレイト制御,横加速度制御の両制御を確実に行うことのできる制御用増減圧勾配PRropとなる。
また、ロールレイトRrの大きさが所定値Rr1以上で所定値Rr2未満の時には、ロールレイトゲインKRRをロールレイトRrの大きさの増大に応じて増大する1より小さい値に設定し、また、横加速度Gyの大きさが所定値Gy1以上で所定値Gy2未満の時には、横加速度ゲインKLAを横加速度Gyの大きさの増大に応じて増大する1より小さい値に設定することで、制御用増減圧勾配PRropが過大にならないようにしている。つまり、ロールレイトRrの大きさや横加速度Gyの大きさが小さいほど、ロールレイト制御における増減圧勾配と横加速度制御における増減圧勾配との和を制御用増減圧勾配とすると制動量が過剰になる傾向があるため、ロールレイトRrの大きさの減少に伴ってロールレイトゲインKRRを減少させるとともに、横加速度Gyの大きさの減少に伴って横加速度ゲインKLAを減少させることで、演算される制御用増減圧勾配PRropが制動量として過剰にならないようにしている。
さらに、ロールレイトRrの大きさが所定値Rr1未満の時には、ロールレイトゲインKRRを一定値KRR0にし、また、横加速度Gyの大きさが所定値Gy1未満の時には、横加速度ゲインKLAを一定値KLA0にすることで、算出される制御用増減圧勾配PRropがロールレイト制御,横加速度制御の各々の制御に最低限必要な増減圧勾配を確保するようにしている。
本発明の一実施形態にかかる車両のロールオーバ抑制制御装置は上述のように構成されているので、例えば図5〜図7に示すように、制御が実施される。
まず、本ロールオーバ抑制制御装置では、ロールオーバ抑制制御手段34のロールレイト制御手段34bにおいて、ロールレイト制御を実施するか否かが、図5に示すフローに従って判定される。このフローは、ロールレイトに応じたロールオーバ抑制制御の開始条件や終了条件を判定し、ロールレイト制御を行うためのフローである。
まずステップA10では、ロールレイト制御の開始又は終了を判定するために必要なパラメータが入力される。次にステップA20では、ロールレイト制御が行われているか否かが判定される。この判定にかかるフラグFropRRは、ロールレイト制御が行われている状態か否かを示すフラグ(ロールレイト制御実施フラグ)であり、初期値が0として設定されている。ここで、FropRR=0の場合には、ロールレイト制御が開始されていないので、ステップA30へ進んでロールレイト制御の開始条件が判定される。また、FropRR=1の場合には、ロールレイト制御が開始されているので、ステップA60へ進んでロールレイト制御の終了条件が判定される。
ステップA30では、ステップA10で入力されたパラメータに基づいて、ロールレイト制御の開始条件が成立するか否かが判定される。この条件が成立する場合には、ステップA40へ進んでフラグFropRRを1(オン)に設定し、ステップA50でロールレイト制御を開始し、このフローを終了する。また、この条件が成立しない場合には、フラグや制御を変更することなくこのフローを終了する。
一方、ステップA20での判定がFropRR=1の場合、ステップA60ではステップA10で入力されたパラメータに基づいて、ロールレイト制御の終了条件が成立するか否かが判定される。この条件が成立する場合には、ステップA70へ進んでフラグFropRRを0に設定し、ステップA80でロールレイト制御を終了し、このフローを終了する。また、この条件が成立しない場合には、フラグや制御を変更することなくこのフローを終了する。
横加速度制御手段34cにおいては、横加速度制御を実施するか否かが、図6に示すフローに従って判定される。このフローは、横加速度に応じたロールオーバ抑制制御の開始条件や終了条件を判定し、横加速度制御を行うためのフローである。
まずステップB10では、横加速度制御の開始又は終了を判定するために必要なパラメータが入力される。次にステップB20では、横加速度制御が行われているか否かが判定される。この判定にかかるフラグFropLAは、横加速度制御が行われている状態か否かを示すフラグ(横加速度制御実施フラグ)であり、初期値が0として設定されている。ここで、FropLA=0の場合には、横加速度制御が開始されていないので、ステップB30へ進んで横加速度制御の開始条件が判定される。また、FropLA=1の場合には、横加速度制御が開始されているので、ステップB60へ進んで横加速度制御の終了条件が判定される。
ステップB30では、ステップB10で入力されたパラメータに基づいて、横加速度制御の開始条件が成立するか否かが判定される。この条件が成立する場合には、ステップB40へ進んでフラグFropLAを1(オン)に設定し、ステップB50で横加速度制御を開始し、このフローを終了する。また、この条件が成立しない場合には、フラグや制御を変更することなくこのフローを終了する。
一方、ステップB20での判定がFropLA=1の場合、ステップB60ではステップB10で入力されたパラメータに基づいて、横加速度制御の終了条件が成立するか否かが判定される。この条件が成立する場合には、ステップB70へ進んでフラグFropLAを0に設定し、ステップB80で横加速度制御を終了し、このフローを終了する。また、この条件が成立しない場合には、フラグや制御を変更することなくこのフローを終了する。
ロールオーバ抑制統合制御手段34aにおいては、上記のロールレイト制御手段34bと横加速度制御手段34cとで設定されたフラグFropRRとFropLAとに基づいて、ロールレイト制御と横加速度制御との統合制御を行うか否かが、図7に示すフローに従って判定される。
まずステップC10で、フラグFropRRとFropLAとがともに1(オン)であるか否かが判定される。つまりこのステップでは、ロールレイト制御と横加速度制御の両方が実施されているか否かが判定される。ここで、FropRR=1且つFropLA=1の場合には、ステップC20以降の統合制御を行うフローへ進む。また、FropRR=0又はFropLA=0の場合には、ステップC60の統合制御を行わないフローへ進む。
ステップC20では、ロールレイト制御による増減圧勾配PRRRが算出される。この演算は、ロールレイト制御手段において、ロールレイトRrの大きさに応じた値として演算される。そしてステップC30へ進む。
ステップC30では、横加速度制御による増減圧勾配PRLAが算出される。この演算は、横加速度制御手段において、横加速度Gyの大きさに応じた値として演算される。そしてステップC40へ進む。
ステップC40では、次式に従って制御用増減圧勾配が設定される。
PRrop=KRR・PRRR+KLA・PRLA ・・・ (式1)
ただし、
PRRR:ロールレイト制御による増減圧勾配
PRLA:横加速度制御による増減圧勾配
RR:ロールレイトゲイン(0≦KRR≦1)
LA:横加速度ゲイン(0≦KLA≦1)
つまり、制御用増減圧勾配は、ロールレイトと横加速度との大きさに応じたロールレイトゲイン及び横加速度ゲインとによって、ロールレイト制御と横加速度制御とによる増減圧勾配が重み付け加算される。そして、ステップC50へ進んで、設定された制御用増減圧勾配PRropに基づいて実際のブレーキ制御を実施して、このフローを終了する。
また、ステップC10においてFropRR=0又はFropLA=0の場合、ステップC60へ進んで、次式に従って制御用増減圧勾配PRropが設定される。
PRrop=PRRR+PRLA ・・・ (式2)
ただし、
PRRR:ロールレイト制御による増減圧勾配(非ロールレイト制御時には0)
PRLA:横加速度制御による増減圧勾配(非横加速度制御時には0)
つまり、制御用増減圧勾配PRropは、ロールレイト制御のみが実施されている場合にはロールレイト制御による増減圧勾配PRRRに設定され、横加速度制御のみが実施されている場合には横加速度制御による増減圧勾配PRLAに設定され、またいずれのロールオーバ抑制制御も行われていない場合には、0に設定されるようになっている。そして、ステップC50へ進んで、設定された制御用増減圧勾配PRropに基づいて実際のブレーキ制御を実施して、このフローを終了する。
このように本装置では、ロールレイト制御と横加速度制御との両制御が作動した場合には、ロールレイト制御と横加速度制御との各々の制御から算出した制御量を重み付け加算した制御量を用いてロールオーバ抑制制御が行われる。
本実施形態においてはロールオーバ抑制制御時のブレーキ制御に際し、上述のように設定された制動制御量が、旋回外輪への制動力として付与されるようになっている。例えば図3(a),(b)に示すように、車両が左方向への旋回中には、旋回外輪である右前輪5FRと右後輪5RRとに制動力が付与され、車両が右方向への旋回中には、左前輪5FLと左後輪5RLとに制動力が付与される。
車両の左方向への旋回時にロールレイト制御と横加速度制御とが実施される場合、図3(a)に示すように、ロールレイト制御によって車両の旋回外輪へ付加される制動力と横加速度制御によって車両の旋回外輪へ付加される制動力とが、重み付け加算されて制動制御される。このとき、右前輪5FRと右後輪5RRとに付与される制動力が、車両に右回転方向へのヨーモーメントを発生させる。このような右回転方向へのヨーモーメントが、車両の左方向への旋回半径を大きくする(すなわち、走行経路が旋回外側に膨らむように、車両のステア特性にアンダーステアの傾向を与える)ように働き、車両に発生する右転倒方向へのロール角度が抑えられる。また、車両の左方向への旋回時には、旋回内輪である左前輪5FL及び左後輪5RLの接地圧が減少し、特にロールオーバ抑制制御が必要な状況ではタイヤが接地していないこともある一方で、旋回外輪である右前輪5FR及び右後輪5RRの接地圧は増大する傾向にあるため、この右前輪5FR及び右後輪5RRへ制動力を付与することで効果的に車速Vbの減速を図ることができ、車両の右転倒方向へのロールを効果的に抑制することができる。
同様に、車両の右方向への旋回時にロールレイト制御と横加速度制御とが実施される場合、図3(b)に示すように、ロールレイト制御によって車両の旋回外輪へ付加される制動力と横加速度制御によって車両の旋回外輪へ付加される制動力とが、重み付け加算されて制動制御される。このとき、左前輪5FLと左後輪5RLとに付与される制動力が、車両に左方向へのヨーモーメントを発生させ、車両の右方向への旋回半径を大きくする(すなわち、走行経路が旋回外側に膨らむように、車両のステア特性にアンダーステアの傾向を与える)ように働き、車両に発生する左転倒方向へのロール角度が抑えられるようになっている。また、旋回外輪である左前輪5FL及び左後輪5RLへ制動力を付与することで効果的に車速Vbの減速を図ることができ、車両の左転倒方向へのロールを効果的に抑制することができる。
このように、本ロールオーバ抑制制御装置によれば、ロールオーバ抑制制御において、ロールレイト制御と横加速度制御との両方の制御が実施される場合には、各々の制御に必要な増減圧勾配にロールレイト及び横加速度の大きさに応じた重み付けがなされた上で加算された制御用増減圧勾配で制御されるため、ロールレイト及び横加速度の大きさが小さいほどロールレイトゲイン,横加速度ゲインも小さく設定されて、制御用増減圧勾配が過剰にならず、車両の安定性を確保することができる。また、ロールレイト及び横加速度の大きさが大きいほどロールレイトゲイン,横加速度ゲインが大きく設定されるため、ロールレイト及び横加速度の大きさに見合った制御用増減圧勾配を確保することができ、効果的に両方の制御を実施することができる。
また、増減圧勾配の算出にあたって、ロールレイト,横加速度の大きさが小さい場合でも一定値のゲインが確保されるため、ロールレイト制御,横加速度制御の各々の制御に最低限必要な増減圧勾配を確保することができる。
また、ロールレイト,横加速度の大きさが大きい場合にはゲインが1に設定されるため、ロールレイトの大きさが大きい時にはロールレイト制御に十分な増減圧勾配が確保され、横加速度の大きさが大きい時には横加速度制御に十分な増減圧勾配が確保されて、確実に両方の制御を行うことのできる増減圧勾配を確保することができる。
また、図4に示すロールレイトゲイン及び横加速度ゲインの設定によって、必要十分量の制動制御を実行することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態においては、ロールオーバ抑制制御の制動力について詳述したが、ヨーモーメント制御や自動減速制御等、その他の車両挙動制御が同時に実行されるように構成されることも考えられる。この場合、各々の制御量の算出過程においては独立した演算を行い、制動制御を行う時点で各々の制御量を加算して制御を行うように構成してもよいし、各々の制御量の和を算出するにあたって重み付け加算(例えば、各々の制御量に所定の係数を乗じた後に加算するといった演算)行うように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、車両の挙動制御モード時には、ブレーキペダル1の踏み込み量に依らない制動制御が行われるようになっているが、挙動制御モード時の制動制御量とブレーキペダルの踏み込み量に応じた制動制御量とを加算して制御を行うように構成してもよいし、重み付け加算を行うように構成してもよい。
また、上述の実施形態において、増減圧勾配PRRR,増減圧勾配PRLAが、各々ロールレートRr,横加速度Gyに応じた値として、予め設定された対応マップに基づいて設定されるようになっているが、例えばPID制御によって設定されるように構成してもよく、あるいは別のロジックによって設定されるように構成してもよい。
本発明の一実施形態にかかる車両のロールオーバ抑制制御装置における制御ブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる車両のロールオーバ抑制制御装置を備えた車両の制動システムの全体構成を示すシステム構成図である。 本発明の車両のロールオーバ抑制制御装置を備えた車両において、旋回方向と制動力との関係を模式的に示した模式図であり、(a)は左方向への旋回時に車両へ付与される力を示し、(b)は右方向への旋回時に車両へ付与される力を示す。 本発明の一実施形態にかかる車両のロールオーバ抑制制御装置によるロールレイト制御と横加速度制御との統合制御における、制動制御量の補正特性を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる車両のロールオーバ抑制制御装置による、ロールレイト制御の開始及び終了判定を説明する制御フロー図である。 本発明の一実施形態にかかる車両のロールオーバ抑制制御装置による、横加速度制御の開始及び終了判定を説明する制御フロー図である。 本発明の一実施形態にかかる車両のロールオーバ抑制制御装置による、ロールレイト制御と横加速度制御との統合制御を説明する制御フロー図である。
符号の説明
1 ブレーキぺダル
2 マスタシリンダ
3 制動用コントローラ(ブレーキECU)
4 ブレーキ液リザーバ
5FL,5FR,5RL,5RR 制動輪
6 ハイドロリックユニット
10 ホイールブレーキ
11 ハンドル角センサ
12 ヨーレイトセンサ
13 ロールレイトセンサ
15 車輪速センサ
16 ブレーキスイッチ
17 前後・横加速度センサ
31 ドライバ運転状態判定手段
32 車両運動状態演算手段
34 ロールオーバ抑制制御手段
34a ロールオーバ抑制統合制御手段
34b ロールレイト制御手段
34c 横加速度制御手段

Claims (1)

  1. 車両の左右輪を個々に制動しうる制動機構と、
    該車両のロールレイトを検出するロールレイト検出手段と、
    該車両の横加速度を検出する横加速度検出手段と、
    該車両の旋回時に該ロールレイト検出手段によって検出されたロールレイトの値に基づく第1制御開始条件が成立したら該ロールレイト値に対応した第1制御量の制動力を旋回外輪へ付与させるように該制動機構を制御し、該車両の旋回時に該横加速度検出手段によって検出された横加速度の値に基づく第2制御開始条件が成立したら該横加速度値に対応した第2制御量の制動力を該旋回外輪へ付与させるように該制動機構を制御するロールオーバ抑制制御手段とを備え、
    該ロールオーバ抑制制御手段では、該車両の旋回時に、該第1制御開始条件及び該第2制御開始条件の何れもが成立したら、上記のロールレイト値に対応した第1制御量に1以下のロールレイト対応ゲインを乗算した第1の補正制御量と、上記の横加速度値に対応した第2制御量に1以下の横加速度対応ゲインを乗算した第2の補正制御量との加算値の制動力を該旋回外輪へ付与させるように該制動機構を制御し、
    該ロールレイト対応ゲインは、該ロールレイトの値が第1所定値未満の時には0よりも大きく1よりも小さい一定値となり、該ロールレイトの値が該第1所定値以上で且つ該第1所定値よりも大きい第2所定値未満の時には該ロールレイトの値の増大に応じて増大し、該ロールレイトの値が該第2所定値以上の時には1となるように設定されているとともに、
    該横加速度対応ゲインは、該横加速度の値が第3所定値未満の時には0よりも大きく1よりも小さい一定値となり、該横加速度の値が該第3所定値以上で且つ該第3所定値よりも大きい第4所定値未満の時には該横加速度の値の増大に応じて増大し、該横加速度の値が該第4所定値以上の時には1となるように設定されている
    ことを特徴とする、車両のロールオーバ抑制制御装置。
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